京太郎「それぞれの幸せ」 (59)
憧と京太郎 結婚式
穏乃「おめでとう憧!」
玄「二人ともおめでとうなのです!」
宥「おめでと~」
灼「いいなぁ…私も早くハルちゃんと…」
憧「幸せにしてよね、京太郎」
京太郎「ああ、もちろんだ。憧」
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久「お熱いわねぇ」
和「咲さん、あまり無理しないでくださいね。お腹の中には私達の子供が…」
咲「うん。和ちゃんと私の大事な子供だもんね」さすさす
まこ「こっちもお熱いのう」
久「咲に和に今度は須賀君まで。まさか後輩たちに結婚を先越されちゃうとはねぇ」
まこ「あんたは遊んでばかりいないでいい加減落ち着きんさい」はあ
「それでは誓いのキスをどうぞ――――」
京太郎「憧…」ちゅっ
憧「京太郎…」ちゅっ
優希「……京太郎、幸せにな」じわっ
――――――――
――――
三年後
憧「ただいま~」がちゃっ
京太郎「…おかえり。随分と遅かったな」じろっ
憧「あれ?まだ起きてたんだ」
京太郎「お前なあ。いい加減夜遊びはやめろって言っただろ!」
憧「いいじゃんちょっと位」
京太郎「仕事終わって家に帰ったら料理はできてないわ、洗濯物は干したまんまだわ」
京太郎「あげく妻のお前は家を空けて遊びほうけてばかり」
京太郎「いい加減堪忍袋の緒が切れるぞ、俺も」
憧「だって専業主婦って退屈なんだもん」
京太郎「家のこと何ひとつ出来てないくせに何が退屈なんだよ」はあ
憧「ごちゃごちゃうるさいわね。あたし疲れてるんだからもう寝るわ」
憧「あ、洗濯物畳んでおいてよ。お休み~」がちゃっ
京太郎「……」
翌朝
京太郎「おい、憧!」
憧「何よ、朝っぱらからうるさいわね」ふわあ
京太郎「この高そうなライターは誰のだよ!」
憧「…あ、やば」ぼそっ
京太郎「あ?」
憧「え、えっと。何それ。身に覚えがないわね」
京太郎「とぼけてんじゃねえぞ。お前の服のポケットから出てきたんだからな!」
京太郎「お前まさか、浮気してんじゃないだろうな!?」
京太郎「どうなんだよ憧!?」
憧「…っさい」
京太郎「えっ」
憧「うっさいわね!三年目の浮気ぐらい大目に見なさいよ!」
京太郎「開き直ったなこの淫乱女!」
憧「誰が淫乱よ!」
京太郎「お前だろ!俺というものがありながら!」
憧「だって刺激が欲しかったんだもん」
憧「結婚生活もマンネリ化してきて退屈だったし」
京太郎「だからってお前…」
憧「それに、相手の男。すっごい良い男だったし」
京太郎「」
憧「まああの男とは1回限りって約束だったし。もう会わないんだからいいでしょ」
京太郎「……もう二度と浮気なんてすんなよ」はあ
憧「はーい」
翌日
まこ「おお京太郎、こっちじゃこっち」
優希「遅いじぇ京太郎!」
京太郎「皆もう揃ってたんですね。遅れてすいません」
久「このメンバーで同窓会するのも久しぶりね」
京太郎「そうですね。って咲と和は?」
まこ「二人とも欠席じゃと」
久「まぁあの二人は子供がまだ小さいから家を空けれないんでしょう」
優希「咲ちゃんとのどちゃんの娘、すっごく可愛いんだじぇ!」
久「そうね。私もこないだ家に遊びに行った時に懐かれちゃったわ」
まこ「久おばちゃんとか言われてショック受けとったじゃろ」
久「うっさい」
京太郎「はは…子供から見れば俺ら大人なんてそんなもんですよ」
優希「京太郎、何か飲むか?」
京太郎「じゃあ生ビールで」
優希「分かったじぇ。お兄さーん、生ビールひとつ追加よろしく!」
久「須賀くんはどう?結婚生活は」
まこ「綺麗な嫁さんと毎日イチャコラしとるんじゃろ?」
優希「……」じっ
京太郎「ええ、そうですね…」はあ
優希「……?」
京太郎「そんなことより、竹井先輩こそどうなんですか?」
久「私?私はまだまだ独身貴族を満喫するわよ~」
まこ「お前さんはいい加減結婚して落ち着きんさい」
京太郎「はは、先輩は相変わらずですね」
久「だってまだまだ遊び足りないんだもの」
まこ「福路さんが泣いとるぞ」
京太郎(竹井先輩はある意味憧と似てるな…)
まこ「それじゃあそろそろお開きにするかの」
久「そうね。明日も早いし」
京太郎「俺は明日仕事休みなんで、もうちょっと飲んでいきます」
久「あらそうなの?」
優希「…よかったら私も付き合うじぇ」
京太郎「優希、いいのか?」
優希「うん。私もちょっと飲み足りないと思ってたところだしな」
まこ「そんじゃあ二人とも、またな」
久「あんまり飲みすぎないようにね~」ひらひら
京太郎「お前とこうして二人きりで飲むのも久しぶりだな」
優希「……」
京太郎「優希?」
優希「なあ、京太郎…」
京太郎「何だ?」
優希「嫁さんとうまくいってないのか?」
京太郎「!!」
優希「さっき、京太郎の様子がおかしかったから」
京太郎「はは…優希にはバレちゃってたか」
優希「じゃあやっぱり…」
京太郎「…ああ。俺と憧は倦怠期なんだ」
優希「……」
京太郎「昨日は浮気されてるのが分かってキレちゃったしな」はは
優希「浮気!?」
京太郎「あいつ夜な夜な遊び呆けてたし。薄々そうじゃないかとは思ってたんだが」
京太郎「いざ本人の口から聞いてみると、やっぱりショックでな…」
優希「……許せない」
京太郎「優希?」
優希「京太郎にそんな思いをさせるなんて許せないじぇ!」
優希「私だったら絶対に浮気なんてしない!京太郎だけを見てるのに!」
京太郎「おい、優希…」
優希「もう気づいてるんだろ?私の気持ちに」
京太郎「……」
優希「私は高校の時からずっと京太郎が好きだった」
優希「京太郎が結婚しても、思いはずっと消えなくて…辛かった」
京太郎「優希…」
優希「…ごめん。今更こんな話してもしょうがないのは分かってるんだじぇ…」
京太郎「……」
優希「でも、もし京太郎が辛い思いをしてたら私が慰めてやりたい」
優希「そのくらいは、許してほしいんだじぇ…」
京太郎「優希…ありがとな」
優希「ううん…」
―――――――――
――――
京太郎(結局その後も憧との冷えた関係は拭えず)
京太郎(俺は憧と正式に離婚し、その後優希と再婚した)
京太郎「ただいま~」
優希「お帰りなさい。あ・な・た」ちゅっ
久「あー。ウッホンオッホン!」
咲「竹井先輩オヤジみたいですよ」くすくす
京太郎「なんだ、皆来てたのか」
和「お邪魔してます」
咲和の子「きょうたろーおじさん、こんばんは!」
京太郎「おお、ちゃんと挨拶できてえらいぞ」
まこ「和のスパルタ教育の賜物じゃな」
和「子供の頃からしつけはきちんとしなければいけませんからね」
京太郎「そういや何で全員集まってんだ?」
咲「今日は優希ちゃんと京ちゃんの結婚記念日だからね。皆でお祝いしようと思って」
優希「皆…ありがとうだじぇ」じわっ
久「じゃあ全員揃ったことだし、さっそく皆で乾杯しましょうか」
一同「おー!!」
久「ぐびぐびぐび…ぷはーっ!もう一杯!」
京太郎「ちょっと竹井先輩、飲みすぎなんじゃ…」
まこ「そっとしときんさい。福路さんに振られて傷心なんじゃろ」
和「ああ。ついにですか」
優希「そりゃあれだけ遊んでたら愛想もつかされて当然だじぇ」
咲「その福路さんは池田さんと結婚したんだよね」
京太郎「それはおめでた…あ」
久「私のことなら気にしなくて良いわよ…」ぐすん
京太郎「あ、そうだ。優希、これ今日の記念日に」
優希「わあ、綺麗な指輪…ありがとうだじぇ」
京太郎「ああ。これからもよろしくな。優希」
優希「京太郎…」
京太郎「優希…」
久「はいそこ!皆のいる前でイチャつかない!」
咲「まあまあ。今日は二人の記念日なんですし」
和「咲さん、私たちも…」すすっ
まこ「やめんさい。子供の前で」びしっ
咲和の子「すやすや…」
まこ「ああそうじゃ。皆揃ったところで言おうと思ってたんじゃが」
咲「何ですか染谷先輩?」
まこ「実はわしも結婚が決まったんじゃ」
一同「えええええーっ!?」
京太郎「おめでとうございます、染谷先輩!」
久「ぐぬぬ…まこにまで先を越されるなんて…」
和「それで、式はいつに?」
まこ「来年じゃ。苗字もウィッシュアートに変わるんで、いちおう報告しとこうと思ったんじゃ」
優希「まさかの宮守だじぇ…」
咲「ウィッシュアート先輩ってちょっと言い難いかも」
京太郎「それならまこ先輩で良いんじゃないか?」
まこ「おお。それでええぞ皆」
――――――――
――――
久「じゃあ、長居して悪かったわね」
京太郎「いえ。今日は俺らのために祝ってもらってありがとうございました」
咲「京ちゃん、優希ちゃん。またね」
和「お休みなさい」
咲和の子「すう、すう」
まこ「気持ち良さそうに眠っとるのう」
優希「皆、おやすみだじぇ~」
京太郎「先輩たち随分と飲んだなぁ…後片付けが大変だわこりゃ」
優希「まあ二人で頑張れば何とかなるじぇ!」
京太郎「ああ。…優希」
優希「ん?何だじぇ?」
京太郎「高校の時から、長いこと待たせちまってごめんな」
優希「…いいんだ。今はこんなに幸せだから…」
京太郎「これからは、ずっと二人で生きていこう」ぎゅっ
優希「うん…」ぎゅっ
京太郎(それから俺と優希は穏やかな家庭を築きながら末永く幸せに暮らした)
京太郎(風の噂によれば、憧は高校時代に好きだった幼馴染と再婚したそうだ)
京太郎(もう会うことはないが、一時は夫婦だったのだから彼女にも幸せになってほしいものだ)
京太郎「やっぱ皆幸せなのがいちばんだな」
優希「そうだな。京太郎」
久「え、ちょっと!私だけ幸せになってないんですけどー!?」
カン!!
京太郎SSでいつも当て馬にされてる優希を幸せにしたかったんです。
見て下さってありがとうございました。
このSSまとめへのコメント
気持ち悪い