五十嵐響子「朝起きたら犬だったんです」 (147)
無機質なベルの音が鳴り響きます。
私はスマートフォンをタップして目覚ましに使っているベルのアラームを…。
……止められません。
手が短いです。
足も短いです。
体中がもふもふしています。
「わ、わんっ!」
声もおかしいです。
……はい?
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「わふぅ…」
どうしましょう。
人間だった頃の私の身長より少し小さな姿見。
もふもふでぷにぷにな前足で姿見をペチペチ。
暫くの間、くりっとした犬独特の目で姿見を眺め続けます。
耳が垂れているんですが違和感がないのか異常に怖いです。
多分人間の状態のままだったら間違いなく今の私の目のハイライトは消えているでしょう。
時間が経ちすぎたからかスマートフォンのアラームはいつの間にか止まっていました。
「わふっ!」
いつまでもこうやっていても何も解決しません。
人間は試行錯誤する生き物なんです。
…よく考えたら今の私は人間なのか怪しい気がします。
と、とにかく行動です!
よっ、よぅし…!
私はとりあえず女子寮の自分の部屋から出ることにしました。
私の部屋の丸いドアノブに私は果敢に挑んでいきます。
ぴょこっ!
びたーん!
ぴょこっ!
びたーん!!
がしょん、がしょんと回転式のドアノブが傾いては戻り、傾いては戻りを繰り返します。
「きゅうん…」
さっきからドアに激突しすぎて鼻が痛いです。
やっとこさドアの鍵だけは外せましたがドアノブが回りません。
犬の手って触るのは気持ちいいですけど使ってみると不便なことだらけじゃないですか。
早くも私の冒険は終わってしまいました。
『響子チャン!』
ドアの外からみくちゃんの声が聞こえます。
流石みくちゃん。私の異常にいち早く気づいてくれるなんて…。
「わふぅ♪」
同年代の絆を感じました。
『びったんびったんうっさいにゃ!みくは二度寝するから少し静かにするにゃ!』
同年代の絆なんて無かったようです。
仕方がないのでもう一度ドアノブに飛びつくことにします。
今度こそ!
い、行きますよぉ〜…!
「……っ!」
ザッ、と小さく音を鳴らして床を蹴る私。
人間の頃には出せなかったスピード感です。
今の私は風。
小型犬の形をした風なのです。
…びっくりするくらい意味不明です。
助走は十分。
そして私は華麗にドアノブに前足を掛け……。
『おっはにゃー!』
『みくやっぱりお腹すいて眠れないにゃ!』
『やっぱり響子チャンと朝ごはん作るにゃ!』
バターン!と猛烈な勢いでこちらに押し寄せてくるドア。
「きゃんっ!?」
ドアノブと果敢に戦っていた私はドアに吹っ飛ばされます。
鼻が痛いです。もう嫌です。
あんまりじゃないですか…?
神様は私に何の恨みがあるんでしょうか。
「にゃ!?みく、ワンちゃん吹っ飛ばしたにゃ!?」
酷いです。あんまりです。
「女子寮ってペット厳禁じゃにゃいの!?」
私、部屋の主ですから。ペットじゃないんです。
完全に心が折れた私は横たわりながら床をペチペチと叩きます。
「ワンちゃんすっごい落ち込んでるにゃ!?」
そりゃね、私だって落ち込みますよ。
朝起きたら犬だし。
さっきから鼻痛いし。
しかしながらこれはチャンスです。
私があれほど苦戦したドアはどっかの猫もどきによって無事開かれました。
別に怒ってないです。
鼻が凄い痛いですけど怒ってないです。
「ちょ、ワンちゃんどこ行くにゃ!?」
私はみくちゃんのブーツに後ろ足で軽く蹴りを入れてから走り出します。
繰り返しますが怒ってないです。鼻が凄く痛いけど怒ってないです。
一旦切ります。
何書いてんだろう。俺。
とりあえず事務所に行きましょう。
誰か頼りになる人が居るかもしれません。
「…ッ!」
私は事務所への道を駆けていきます。
あれ?疲れにくいし結構速いです。
……四足歩行って意外と快適…?
暫く走っているとなんだか違和感。
…周りから見られている気がします。
『犬がリード無しで走ってるぞ』
『飼い主どこだ?』
よく考えたら犬が一人…いえ、一匹で走り回っている光景は確かに変です。
い、一刻も早く事務所に行かなくちゃっ!
保健所に送られたら笑えないです。
…いえ、本当に。
なるべく人が居る道を避けながら私は走ります。
通りすがる人々の目に付かないように避けながら走り、やっとこさ私は事務所に着きました。
しかしながら私の前に立ち塞がる敵。
私の前にはまたしても回転式のドアノブ。
しかもドア自体がスチール製。
絶対ビターンしたら痛いです。
……誰かが開けてくれるのを待ちましょう。
事務所の前で座り込む私。
さながら気分は番犬です。番犬にしては少し小さすぎる気がしますが。
む、むむっ…こ、来ないです!誰も!
「きゅぅん…」
早起きする癖が仇になりました。
その時ガチャリと私の後ろで事務所のドアが開く音がしました。
私の後ろから現れた声の主は
『こら!』
そう言って声の主は私のお腹のあたりに両手をやり、私を抱き上げます。
「わ、わふっ!?」
私の体が重力に逆らって浮き上がります。
びっくりした私には前足と後ろ足をパタパタさせることしか出来ませんでした。
「事務所の前に座り込んでたら年少組がビックリするだろ」
プ、プロデューサー!?
「でもなんで犬がうちの前に座り込んでるんだ?」
私は自分が犬になった理由のほうが知りたいです。
「う〜ん…」
「首輪もリードもないのか…」
首輪は付けたら負けかなって思います。
…色々と。
「もしかしてうちのアイドルのペットなのか…?」
むしろうちのアイドルのほうです。
でもその勘違い、使えそうです。
「くぅん!くぅん!」
全力で首を縦に振る私。
「…肯定してるのかこれ?」
はい。全力で肯定してます。
「…とりあえず入るか?」
というか入れてくれないと貴方のアイドルは保健所行きなんです。
プロデューサーはゆっくりとドアを開いたまま私を降ろしてくれます。
「……」
プロデューサーは私を降ろした後ドアを開いたまま無言でこちらを見てきます。
入るか入らないか私に選べってことなんでしょうか…?
とりあえず私は事務所の扉の内側に入ります。
そうするとプロデューサーは
「お前は一体誰のペットなんだろうな…?」
と一言つぶやいてから扉を閉めました。
これでとりあえずは保健所行きは免れました…。
「おいでおいで」
プロデューサーが腰を降ろしておいでおいでをします。
私はどうしていいか分かりませんでしたが、とりあえずプロデューサーに近寄ります。
「よいしょっ」
またしてもプロデューサーは私のお腹に両手を回し抱え上げ、椅子に座ります。
そのまま片手で私を抱え、私の頭を撫で始めました。
す、少しくすぐったいけど落ち着きます…。
「俺も小さい頃は犬飼ってたんだけどな…」
少し寂しそうなプロデューサーの顔。
「まぁ、寿命で死んじゃってからはなんとなく飼えなくなっちゃったけど…」
…わ、私は人間の時の寿命で言えばあと7,80年くらいはあるので大丈夫ですよ!
…色んな意味で全然大丈夫じゃない気がします。
な、なんだかさっきから恥ずかしいやら虚しいやらで凄く複雑な気分です。
「お前はなんていう名前なんだろうな…?」
プロデューサーの何気ない一言。
そ、そうです!そうなんです!
私は迷い犬じゃなくて五十嵐響子なんです!
私は別に事務所に来てプロデューサーに抱っこして貰って撫でて貰いたかった訳じゃないんです!
いえ、嬉しいか嬉しくないかで言えば全然嬉しいんですけど!
じゃない、じゃない!違うんです。そうじゃないんです!
私は朝起きたら犬になってたことを伝えようとしてたんです!
……どうやって伝えればいいんでしょう…?
一旦切ります。
今度こそ寝ます。
特にアレな要素もなく普通のコメディの予定なので変な期待はしないでください。
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五十嵐響子(15)
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前川みく(15)
「ほーら、わしゃわしゃー♪」
プロデューサーは楽しそうに私の頭をわしゃわしゃと撫でます。
わー!きゃーっ♪
ってだから違うんですってば!
「ボールとか犬でも遊べるおもちゃとかあったっけか…」
プロデューサーは私を床に降ろすとデスクを漁り始めます。
…え?
ちょ、ちょっと待ってください。
私ボール遊びとかバスケットとかドッチボールとかしかやったこと…。
「ないな…」
少しガッカリするプロデューサー。
よ、良かった…。
私の人間としてのプライドは守られたようです。
「仕方ない。作るか」
…はい?
そう言ってプロデューサーは荷物からタオルを取り出すと
横を二つにたたんでそれぞれの端に少し大きめの結び目を作ります。
「じゃじゃ〜ん!即席おもちゃ〜♪」
確かに骨の形のおもちゃに見えない気がしないでもないです。
「取ってこーい!」
すっごく良い笑顔で即席おもちゃを玄関のほうに放り投げるプロデューサー。
プロデューサーが放り投げたおもちゃを呆然と見る私。
……どうしろと…。
「おもちゃで遊ぶのは好きじゃなのかな…」
露骨にガッカリするプロデューサー。
「…ま、まぁ仕方ないよな!」
そう言ってプロデューサーは苦笑いしながら椅子から立ち上がり放り投げたタオルを回収しようとします。
……うぅ…。
「わ、わんっ!」
プロデューサーより先回りしてタオルをくわえる私。
そのままUターンしてプロデューサーの前にタオルを落とします。
「っ!あっはは!お前は偉いなぁ…」
ちょっと落ち込み気味だった顔に今度は目一杯の笑顔を浮かべるプロデューサー。
…ふぅ…。
そのままわしゃわしゃと私の頭を撫でます。
…はふぅ…落ち着く。
…って何やってるんでしょう私。
しかし、残念ながら世の中には私のちっぽけなプライドより大事なものがあるようです。
「よしっ!取ってこーい!」
再度タオルを放り投げるプロデューサー。
え、えー!?
「きゅーん…」
うぅ…。またやるんですか…?
私はタオルに向かって少し急ぎ足で歩き、くわえます。
「よーしおいでおいで〜」
プロデューサーはタオルをくわえた私を見て嬉しそうです。
私はゆっくりとプロデューサーの元ヘ戻ります。
「お前、微妙におろおろしてて可愛いなぁ」
おろおろしてるんじゃなくて私の精神力が削られているだけです。
プロデューサーは私の喉のあたりに手をやって撫でてきます。
な、なんでしょう。この人間だった頃には感じなかった感覚…。
むず痒いような…。ほにゃぁってなる感じ…。
「はは…すっごい喜んでるな」
プロデューサーは私の後ろを見ながら苦笑い。
う、後ろ…?
私は首を横にぐるりと曲げます。
そこには今まで意識したことすらなかった尻尾が左右にぶんぶんと…。
いや…まぁ…えぇ…。
……犬ですもんね…。
…あ、あれ…?この尻尾どこかで見たような…?
「なんかお前の尻尾どこかで見たことあるような…」
奇遇ですね。私もです。
「あー!響子のサイドテールそっくりなのか!」
なるほどー!色とかもそっくりですよねー!
いやー!ほんとになんか私の縮小サイドテールそのものですよねー!この尻尾!
…なんだかめまいがしてきました。
一旦切ります。
画像さんいつもありがとうね。
今、響子ちゃんのサイドテールが犬の尻尾にしか見えなくなる呪いを掛けました。
—
『その時、空から不思議な光が降りてきたのです……!』
『それは……』
『ダレダー! ダレナンダー!』
『ナッナでぇーす☆』
ナナは若干自己主張の強い目覚まし時計にチョップを入れて止めます。
おはようございます。ウサミン星人、安部菜々です。
「むっ、むむっ!」
ナナのリボンがピョコピョコと反応します。
どうやら今朝からナナと同じウサミン星人特有の電波を撒き散らしている輩が居るようです。
むむ…この街にナナと同じウサミン星人が他にも居たとはビックリですっ…!
「…調査の必要がありますね…!」
でもその前に…。
「あっさごっはん〜♪」
栄養補給です。
白米、お味噌汁、たくあん、焼き魚…。
なんて素晴らしいんでしょう…!地球の、いえ日本の食卓っ!
でも朝から魚焼くのは割りと面倒でした!
「ごちそうさまでしたっ♪」
腹七分目!健康の秘訣です!
食後の歯磨きをしながらナナと同じウサミン星人の電波を探します。
「ふぁーとうぇーふ送信ーっ! ふぃりふぃりんっッ!」
シャコシャコと歯ブラシを動かしながら頭のリボンで電波をキャッチ!
今のナナは最高にデキるウサミン星人です!
口の周りは歯磨き粉の泡だらけですが。
「ふぇ…?じむひょ…?」
どうやら電波はナナの事務所から出ているようです。
「いったいろーゆーころなんれしょー?」
そこでナナは歯ブラシを止めコップに溜めてあった水を口に含みます。
ぶくぶくぶくぶく
ぺっ!
口をゆすぎすぎると歯磨き粉のフッ素も流れ出ちゃうらしいので控えめに!
「よーしっ!今日もナナは絶好調!キャハッ☆」
鏡に向かってポーズ!
よし!イケる!
まだまだナナはナウなヤング!
「…行ってきます!」
そう一言呟いてからナナは女子寮の部屋を飛び出します。
行ってらっしゃいと言ってくれる人は居ないけど挨拶は大事です。
「せっかくですから電波の履歴をたどってみましょうか…」
「ピピッ!」
ナナはリボンから捜索電波を飛ばします。
「へっ、えっ…?」
どういうことでしょう。一番古い電波履歴が女子寮から…?
ナナはリボンのアンテナの感度を最大にして詳細な発信源を探します。
「ここですか!」
なぜか反応が弱くて発信源の特定に手間取りました。
「…なんで響子ちゃんの部屋…?」
響子ちゃんはまだ部屋の中に居るんでしょうか…?
とりあえずノックをして確かめてみましょう。
コンコンっと…。
「響子ちゃん?居ま……」
ノックの衝撃でパタンとドアが開く音。そもそもきちんと閉じられてなかったみたいです。
「…少し失礼しますね〜」
…少し中を覗かせてもいましょう。
……いらっしゃらないみたいですね…。
「…一体どうなっているんでしょう?」
響子ちゃんがウサミン星人?
流石にそれはないハズです。
昨日までは間違いなく彼女は地球人でした。
女子寮から事務所への電波履歴を追いかけてみることにします。
「あ、あれ…?」
電波の履歴はなぜか道の端っこを通っていたりナナでもギリギリ通れるか通れないか分からない建物と建物の隙間など
よく分からないルートで、でも真っ直ぐに事務所に向かっていました。
「それにしてもなんでこんなに電波が弱いんでしょう…?」
残された電波履歴から感じる出力は普段ナナが出している電波の十分の一以下です。
「何にもありませんでしたね…」
電波の履歴を自分の足で辿ってみましたが特に気になるものもなく
本当に電波を発していた本人のただの足あとでしか無かったようです。
「あとは前進あるのみっ!ナナ、頑張っちゃいまーすっ☆」
果たして地球初のお仲間はどんな人なんでしょうか!
「頼もーう!」
ナナは勢い良く事務所の扉を開きます。
—
「本当に賢いなあお前」
プロデューサーは私の喉を撫でながらそう言います。
何回目になったでしょうか。
プロデューサーがおもちゃを投げて私が取ってくるというループを繰り返したのは。
えへへへへ♪
なんかちょっと色々と吹っ切れてきた気がします。
「それじゃ行くぞ…よっ!」
プロデューサーは何度も繰り返した通り玄関のほうにタオルを投げます。
私はプロデューサーに背を向けて走って行きます。
最短記録更新しますよー!
その時でした。
『頼もーう!』
そんなハツラツとした声と共に
私の目の前で勢い良く開いたステンレス製のドアが私を吹っ飛ばしました。
鼻が…!鼻がぁ……!
「わんこ!?」
「だ、大丈夫か!?」
プロデューサーが慌ててこちらに駆け寄って来ます。
今までの人生の中でこんなに頻繁に鼻にダメージを受ける日は初めてです。
あとわんこじゃくて響子です。
「あ、あれ…?ウサミン星人は…?」
周りをキョロキョロと見渡して不思議そうな顔の菜々さん。
「あわ、あわわわ!?ご、ごめんなさいー!?」
私の惨状を見てペコペコと頭を下げる菜々さん。
「でも…あれ…?この尻尾…」
ピョコピョコと菜々さんのリボンが揺れています。
…どうやって動いてるんでしょうあれ。
「プ、プロデューサー!このわんちゃん借りていいですか!?」
「ん?別にいいけどきちんと優しくしてやれよ…?」
プ、プロデューサー…捨てないでくださぁい…。
「ありがとうございますっ♪」
私を抱え上げる菜々さん。
無力です。今の私は余りに無力です。
菜々さんに事務所の別室に連れ込まれた私。
さっきから私の目をジーっと見つめてくる菜々さん。
「もしかして響子ちゃんですか…?」
そして衝撃の一言。
「わんっ!わんっ!」
ウサミン星人って凄い。
「むむむ…何言っているかさっぱり分かりません!」
えーそ、そんな……。
「きゅーん…」
これからどうすればいいんですか私。
「そ、そんなつぶらな瞳でナナを見ないで下さいよっ!?」
「いいですか!貴方が響子ちゃんなら心の中でメルヘンチェンジと唱えながらですね…」
…何言ってるんだろうこの人。
「ちょ、後ずさりしないでくださいよっ!」
「絶対ナナの言ってること分かってますよね!響子ちゃん!」
「いいですか!まず犬になってること自体が変なんですからナナの言うこと聞いて下さい!」
…言われてみればそうでした。
「戻りたい姿を想像しながら心の中でメルヘンチェンジと唱えてください!」
なんとなく嫌ですが現状菜々さんに頼る以外の手は無いような気がしました。
メルヘンチェンジ…メルヘンチェンジ…!頭の中で元の自分の姿を浮かべながら祈るように心の中で唱えます。
こちとら必死です。
—
「ほ、本当に戻れちゃいました!?」
久々に見るきちんと五指に分かれた自分の指。
「えっと、おめでとうございます…でいいんでしょうか…?」
「そ、それとですね…ナナちょっと気づいちゃったんですけど…」
少し言いづらそうな菜々さん。
「な、なんでしょうかっ!」
思わず構えてしまう私。
●REC
「た、単刀直入に言うとですね…今の響子ちゃんは微妙にウサミン星人です」
菜々さんの衝撃の一言。
…嘘…ですよね…?
「具体的に言うと響子ちゃんのサイドテールだけがウサミン星人です」
意味不明です。
「多分またメルヘンチャンジって念じると犬に戻ります」
そういう能力は裕子ちゃんにあげます。
「えっとですね…今付けてる響子ちゃんのサイドテールのリボンって昔菜々があげたやつですよね…?」
「あ、はい。結構気に入ってます」
少し私には大きめですけど。
「実はそれ、ウサミン星人の簡易インターフェースなんです…」
…はい?
「ウサミン星人用の補助装置というか…」
「ま、まさか地球人の響子さんが影響受けちゃうなんて…キャ、キャハッ☆」
「響子ちゃんはウサミン星人の才能あるみたいですね!」
「い、いやー!リボンを付けてたサイドテールだけウサミン星人に目覚めるなんてナナびっくりですっ!」
「響子ちゃんのメルヘンチャンジはなぜか犬になっちゃうみたいですけど…」
私は後天的ウサミン星人だったらしいです。
サイドテールだけ。
「あ、あとですね…」
「すごーく言いにくいんですけど…」
モジモジする菜々さん。
「ナ、ナナきちんと服くらいはきちんと着たほうが…いいかなって」
「お、思うんですけど…?」
「ひ、ひゃっ!?」
ふと自分の姿を良く見下ろしてみると
そこには生まれたままの姿で仁王立ちする私。
慌ててしゃがみ込む私。
こ、これからどうしましょう…?
五十嵐響子はアビリティ
『メルヘンチェンジ(犬)』
を取得した!
一旦切ります。
やっと響子ちゃんがメルヘンチャンジを取得して
わんこちゃんときょうこちゃんを自由に行き来出来るようになりましたね!
いやー!……どうしようこのスレ…。本当に…。
>>73
裸展開読まれるとか紳士レベル高すぎてビビりました。
わんコラ響子ちゃんが見つからなかったから
代わりに紳士と半裸四つん這い響子ちゃんのお戯れ画像貼っとくよ(※R-18だよ)
http://i.imgur.com/jEWDVIv.jpg
>>81
ふぅ…。な、中々やりますね…。
所々、メルヘンチェンジが予測変換のせいでメルヘンチャンジになってますがメルヘンチェンジとお読み下さい。
修正
>>75
△ま、まさか地球人の響子さんが影響受けちゃうなんて
○ま、まさか地球人の響子ちゃんが影響受けちゃうなんて
「え、えと…これからどうするんですか?」
…本当にどうしましょう…?
「うぅ…」
服です。とりあえず服が無いと何も出来ません。
その時コンコンとノックの音が響きます。
「菜々ー!わんこ大丈夫だったか?」
プ、プロデューサー!?
あわわわわわ!?ど、どうしましょー!?
「とりあえず入るぞー!」
まだ返事してないうちに入っちゃノックの意味ないじゃないですかー!
「ナ、ナナちょっと待って欲しいかなーって!?」
ドアに向かって走っていく菜々さん。
「ぎゃぼっ!?」
つまずいて思いっきり床にビターンと転ぶ菜々さん。
もう手段は選んでられません…!
メルヘンチェンジ…メルヘンチェンジ…!
『菜々!?今すっごい音したけど大丈夫か!?』
慌ててドアを開けようとするプロデューサー。
「ナ、ナナはぜんぜんらいりょうふれすよ…?」
菜々さんは転んで赤くなった額を手で押さえながら背中でドアを押さえ、こちらを向いてサムズアップ。
…豆知識。ウサミン星人は健気でした。
……その理屈だと私のサイドテールは健気なのでしょうか。
—
なんとかメルヘンチェンジ出来ました。
…さようなら、二足歩行。ただいま、四足歩行。
菜々さんは無事に変身できた私を見てホッっと一息ついてから
「もう大丈夫ですよー!」
「…結局なんだったんだ?」
不思議そうな顔をして部屋に入ってくるプロデューサー。
「ヒ・ミ・ツ♪ですっ☆」
そう言って菜々さんはプロデューサーに向かってウインク。
うん……なんというか…惜しいです。
「そういやこのわんこ誰のなんだろうな」
プロデューサーはチラリと私を見て一言。
「ちょっと皆に見てもらうか…」
「はい…?」
不思議そうな菜々さん。
マズい、マズいです。そういえば私は誰かのペットって名目でここに来たんでしたっけ…。
「よっ…!」
抱えあげられる私。
どうするんですかこれー!?
ほ、保健所は嫌ですよぉー!
『ストォーップです!プロデューサー!』
菜々さんがプロデューサーにストップを掛けます。
「実はそのわんちゃんナナが知り合いから預かってるんですよっ!」
菜々さん……!
流石、頼りなる先輩ウサミン星人です…!
…我ながら酷い手のひら返しです。
「あのな…、女子寮はペット厳禁じゃなかったか?」
ジト目で菜々さんを見るプロデューサー。
「円盤の中じゃ散歩に連れていけないから遊んでやってくれって知り合いのウサミン星人に言われちゃって!」
苦しいっ!
何が苦しいって全部苦しいんですけど!
あとそこどうしてもウサミン星人じゃないとダメだったんでしょうか!
「よ、良かったらプロデューサーが暫く預かって遊んであげてくれませんかっ!?」
「この子かしこいから一人で元の飼い主の所とか戻っちゃいますし!」
話が飛躍しすぎて私の身がピンチ。
「…遊んでやるだけでいいのか?」
プロデューサー微妙に乗り気なんですけどっ!
「ウサミン星人は嘘をつきませんっ♪」
…そんなぁ…菜々さぁん!
「それなら…うん…ちょっとうちで預かろう…かな…?」
「いやでも俺も忙しいから仕事中寂しい思いさせちゃうし…」
どうするんですかこれ!すっごい真剣に悩んじゃってるじゃないですかー!
「きゃんっ!きゃんっ!」
菜々さんの靴に前足を使って猛抗議。
「わんこすっごい菜々のこと叩いてるけどいいのか…?」
「きっと構ってもらいたくてしょうがないんですよ♪」
「ささっ、プロデューサー!遠慮無く持ち帰っちゃってください!」
「…そうなのか?」
「…は、はいっ♪」
—
という訳で今私はお持ち帰りされているらしいです。
車は私を後部座席に乗せて車は走り出します。
「あはは、ごめんな。年少組は犬見たら大喜びするのは分かってたんだが…」
「家にお前だけ置いてくるのも手間だからなぁ‥」
「きゅーん…」
正直くたびれました。
子供のバイタリティって結構侮れません…。
一旦切ります。
やっときょう…わんこちゃんをお持ち帰り出来ましたねぇ(ゲス顔)
プロデューサーは車から降りて私の居る後部座席を開きます。
「ようこそ我が家へ」
私の目の前には少し古びた一軒家。
え…ここなんですか…?
「知り合いから大分安く借りられたけど一人で住むには少し寂しかったからな」
それはそうでしょうよ。
苦笑いをしながら私を抱き上げるプロデューサー。
プロデューサーは鍵を取り出してて扉を開くと呟くように一言。
「さて、とりあえず綺麗にしてやるか」
……え?
そう言ってプロデューサーは腕まくりをしてズボンを軽くたくしあげます。
「犬洗ってあげる時って確か人間用のシャンプーでいいんだったな…」
私を抱え上げるプロデューサー。
ちょ、ちょっと待って下さい。
「〜♪」
鼻歌混じりで私を抱えて歩くプロデューサー。
「きゃんきゃんっ!」
寮のお風呂入りますからっ!人間に戻ってお風呂入りますからぁー!
「あっはっはっ!」
私を抱えながら左右にゆさゆさと揺すり、楽しそうなプロデューサー。
なんかプロデューサーのテンションが凄く高いんですけどっ!?
なんか、普段はもうちょっとこう、落ち着いてたじゃないですかっ!
プロデューサーはお風呂場らしき場所の扉を開くと蛇口を捻り、手をかざして温度を調節します。
「このくらいかな…?」
ダバダバと少し大きめ洗面器にお湯が張られていきます。
……早く人間になりたい。
妖怪人間の気持ちになるですよ。
そんなどうでもいいことばかりが頭の中で浮かんでは消えていきます。
「よしっ!」
そんなプロデューサーの声で私の意識は放心状態から戻ってきます。
気づくと抱え上げられた私の目の前にはお湯の張られた洗面器。
「意外と大人しいもんだな…元々お風呂好きだったのか…?」
そりゃ、人間の時には毎日入ってますから…。
少しいじけ気味の私。
私は大人しく後ろ足がゆっくりと少しぬるめのお湯に浸かっていくのを見ていることしか出来ませんでした。
わしゃわしゃとプロデューサーが手元でシャンプーを泡立てる音がします。
「動くと目にシャンプー入るぞ…」
流石に犬だろうと人間だろうと痛いのは嫌です。
私はぎゅっと強く両目をつむります。
「よしよし偉いぞ、賢いわんこだなぁお前は…」
え、えへへ…そ、そうですか…?
そう言ってプロデューサーは顔の周りを避けながら私の頭に泡だらけの手を載せ擦り始めました。
プロデューサーは私の目や鼻を避けながら丁寧に頭を洗っていきます。
ちょ、ちょっと気持ちいいかも…。
プロデューサーの泡だらけの手が私の耳に伸びます。
「わしゃ〜♪」
な、なんでしょう…このもどかしい感じ。
うぅ…もうちょっと強くこすってくれてもいいような……。
「きゅぅ……」
私は耳を泡だらけのプロデューサーの手に押し付けます。
「……もっと強く洗っていいんだったっけ…?」
少し戸惑い気味なプロデューサー。
それでも先ほどよりも少し強めに私の耳を両の掌で擦ってくれます。
……我ながら何やってるんでしょう私。
「おしまいっとあんまり洗いすぎて困ったことになったら大変だしな…」
私の耳からプロデューサーの掌が離れていきます。
……は、はふぅ…。
プロデューサーは洗面器から両手を皿にしてお湯を溜めて
少しずつ私の耳と頭ににかけて泡を洗い流していきます。
な、なんだったんでしょう。
この美容院で頭を洗って貰った時とは全然違う感覚は…。
「次は体か……」
…ッ!?
プロデューサーは再びお湯をすくい、今度は私の体にかけます。
ふとカシュっとシャンプーのボトルから音がして
今度はプロデューサーの掌が私のお腹のあたりに触れます。
恥ずかしくて死にそうです。
「きちんと綺麗にしような〜♪」
…ひっ…もう勘弁してくださいよぉ…。
—
全身くまなく洗われて私の人間としてのプライドはボロボロです。
横たわりながらそんなことを考えている私にプロデューサーはタオルを当て、水気を取ります。
今度は私の全身にドライヤーを掛けながら手櫛で整えるプロデューサー。
…ドライヤーの風があったかくてプロデューサーの体を撫でる手櫛の手つきが気持ちいいです…。
そして完全にリラックスしていた私の瞼はだんだん重くなって…
「おやすみ」
そう言いながらプロデューサーが私の頭を軽く撫でたのを最後に
私の意識は遠ざかっていきました。
一旦切ります。
わんちゃんを洗ってあげるだけの実に健全な内容でした。
次はまた夜に来ます。少しお話が進む予定。
—
私が目を覚ますとそこは木製の籠の中でした。
籠全体に均等にタオルが敷き詰めてあるみたいです。
私はゆっくりと立ち上がります。
「お、起きたか?」
プロデューサーは割り箸をくわえながら私を見てくしゃっと笑います。
ふと視線をプロデューサーの近くのテーブルに向けてみると
おにぎりの袋、コンビニ弁当、缶ビール、エトセトラエトセトラ…。
辺りを見回してみると洗い場には洗い物の山…、散らばった洗濯物…。
むむむ…これは…。
『ひっくっ…』
缶ビールを片手に持って上機嫌のプロデューサー。
しかも酔ってるじゃないですかぁー!
流石にちょっと更生の必要がありますね…。
私は酔っ払っているプロデューサーから離れて、先ほどのお風呂場に戻ります。
「あれ、わんこぉ…?」
扉を隔ててプロデューサーの私を呼ぶ声がしますが今回は無視。
…私はお風呂場の開きっぱなしの小窓から外に逃げ出しました。
…今だけは小型犬で良かったです。
私が女子寮に着いた時には既に太陽は落ちて辺りは暗闇の中でした。
濃厚すぎる一日のせいでやけに懐かしく思える我が家…。
よく見ると私の部屋のドアノブにプレートが下がっていました。
……なんでしょう…?
お部屋の鍵はナナが預っています。
先輩ウサミン星人安部菜々より☆
…そういえばお部屋の戸締りしてませんでした…。
前足で菜々さんの部屋のドアを叩きます。
下手に鳴き声を出して犬が居るとバレたら大事ですから。
暫くの間小刻みにコツコツとノックをしていると
『はいはーい!すぐ出ますよー!』
危険を察知した私はすぐにバックステップ。
『お帰りなさ〜いっ♪』
バァーン!と凄い音を立てて開くドア。
今回はぶつからずに済みました。
丁度菜々さんに頼もうと思っていたこともあったので鍵を預かっていてくれたのは丁度いいかもしれません。
この人を抜きにはどうしようもないんです。
……色々と。
多分この時私が人間の姿だったらきっと凄く悪い顔をしていたでしょう。
私はとりあえず菜々さんの部屋に上がり込みます。
「っとっと、そういえば響子さんのお部屋からお借りした鍵と服です!」
「鍵だけは少し探しちゃいました…すいません…」
私としては泥棒が入るよりは全然ありがたい話しです。
卓袱台の上には私の部屋の鍵と私の朝着ていた服と下着が一式並んでいました。
こう自分が朝着ていた服が一式並んでるとなんというか…うぅん…。
メルヘンチェンジ…メルヘンチェンジ。
私はペコリと頭を下げてから服をくわえて菜々さんから見えない位置でメルヘンチェンジを解きます。
やっと戻れた二足歩行…。
なんだか軽く泣きそうです。
久方ぶりに服を着れました。
…なんかこの表現露出狂みたいでちょっと嫌ですけど。
「あはは、お疲れ様でした響子ちゃん」
苦笑いしながら私にねぎらいの言葉を掛ける菜々さん。
「もー!大体菜々さんのせいじゃないですかぁ…!」
原因も話をこじらせたのも…。
「ノ、ノリでつい……」
っとと…言いたいのはそういう事じゃありませんでした。
「菜々さん、一つ聞きたいことがあるんですけどいいですか?」
「はい?」
不思議そうな菜々さん。
「菜々さんもメルヘンチェンジ出来るんですよね?」
「もっちろん、ナナはウサミン星人ですから夢と希望を両耳にひっさげてなんにでも変身しちゃいますよっ!」
「流石ですねっ!なんにでもですかっ!」
よし、言質は取りました。
明日が楽しみです。
—
「おはようございます!」
私は元気良く事務所のドアを開きます。
事務所には青い顔をしたプロデューサー。
「あ、あぁ…響子か…うん、おはよう…」
うわぁ…プロデューサーの目が死んでる…。
…早めに話しておいたほうが良さそうです。
「そ、そういえばプロデューサーが菜々さんから預かった犬の話なんですけど…」
『わんこがどうしたっ!?』
もの凄い勢いで食いついてくるプロデューサー。
「夜中に寂しくなって元の飼い主の所に戻っちゃったらしいって菜々さんが言ってましたよ…?」
途端に憑き物が落ちたように安心した顔をするプロデューサー。
「そ、そうか…無事に帰れたか……」
「本当に…良かった…」
デスクに突っ伏すプロデューサー。
……大事にされてるな…。
さて……。
「それでですね、私がプロデューサーのおうちまで私がわんこちゃん連れて行きます」
「…どういうことだ?」
「菜々さんが飼い主さんからわんちゃん連れて行ってくれるハズだったんですけどちょっと忙しいらしくって…」
「えへへ…、私が代わりです!帰りも私がわんちゃん連れて帰りますから」
……偶然にもそのわんちゃんとは帰る場所一緒なので。
—
キュートキューティキューティクルッ♪きゅっ☆
…こんばんわ、安部菜々です。
どうしてこうなったんでしょう。…本当に…。
今のナナはワンちゃんです。
なんでナナはなんにでもなれるとか言っちゃったんでしょう…。
「こんばんわ、プロデューサー!」
ナナを抱えたままプロデューサーの家にやってきた響子ちゃん。
「おー、いらっしゃい」
「あれ?家の場所、響子に教えたっけ?」
「わ、わんちゃんが教えてくれましたっ!」
ナナを指さす響子ちゃん。少なくともナナは知りません。
「そういうものか…?」
「そういうものですっ!」
響子ちゃんは清々しいほどのゴリ押しでプロデューサーの家に侵入します。
「やっぱりまだ汚いままですね…」
響子ちゃんはそう言うと部屋を見回した後に
すぐに台所にパタパタと駆けて行きます。
「……傷んじゃう物だけ冷蔵庫に入れて…」
持参してきたスーパーのビニール袋から食材を空っぽの冷蔵庫に放り込んで行く響子ちゃん。
…なんというか…通い妻…?
よく見ると響子ちゃんのサイドテールが犬の尻尾みたいにリズミカルに左右に揺れています。
…喜んでますね。なんか中途半端にメルヘンチェンジ解けてないです…。
「よーしっ!ぜーんぶ片付けちゃいますよー!」
今度は散乱した服やズボンを一箇所に集め始めます。
「あっ、プロデューサー!」
「へっ?」
響子ちゃんのテキパキとした動きを呆然と見ていたプロデューサーが我に帰ります。
「今はちょっと邪魔なのでこの子をお風呂に入れちゃってくださいっ♪」
「あ、あぁ…」
……はい?
そう言ってプロデューサーに手渡しされるナナ。今はワンちゃんですが。
「なんか久々にやりがいを感じてますっ!」
散らかり放題の部屋を見て目をキラキラさせる響子ちゃん。
なんか今日の響子ちゃんは輝いていて眩しいです。
「…邪魔みたいだからお前は俺とお風呂な」
私の頭にポンと手を置いて歩き出すプロデューサー。
……あの、私ワンちゃんじゃなくてナナなんですけど。
「きゃんっ!きゃんっ!」
ナナは必死に声を上げます。流石に色々とマズいですって!
すると響子さん洗濯物を置いてナナと通りすがり際に
「今度は菜々さんの番です…」
と小さく囁きました。
…響子ちゃんって根に持つタイプ…!?
気づけばナナの目の前にはお湯の張られた洗面器。
「すぐに戻ると響子に何か言われそうだししっかり綺麗にしような」
振り向くと両手でシャンプーを泡立てるプロデューサー。
…そしてプロデューサーの掌がナナの敏感な耳に掛かって…。
ナナは生まれて初めてウサミン星に帰りたいと思いました。
HAPPYEND
長い間お付き合いありがとうございました。
最初は響子ちゃんがニコニコしながらサイドテールピョコピョコさせてるっていう話にしようと思ってたのに
いつのまにかサイドテールだけウサミン星人になってて菜々さんも犬になってて堕ちてました。
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