阿笠「出来たぞー。新一、タイムマシンじゃ」 (30)

コナン「マジかよ!?こ、これがあれば……」

阿笠「ジン達に薬を飲まされる前にいけるぞい!」


コナン「早速使わせてくれよ!」

阿笠「じゃがなぁ、光彦君を生贄にしなきゃ使えんのじゃよ」

コナン「!!」

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コナン「ど、どういうことだよ!?博士」

阿笠「時間を巻き戻すんじゃ。それ相応のものがいるのは当たり前じゃ!!」

コナン「じゃあ!使ってないのになんでこれがタイムマシンだとわかるんだよ!?」

阿笠「実は、これ改良したものじゃよ。」

コナン「な、なんだって!?」

阿笠「新一、今年のバレンタインの記憶はあるか?」

コナン「ああ!!覚えてるよ!!京極さんがライフルよけた記憶がハッキリな!!」

阿笠「その前は?」

コナン「その前?たしか、蘭が………俺がいなくなったから………渡せなくて………コナンとして……もらった………」


阿笠「そうじゃ。おまえさん今何年生じゃ?」

コナン「………小学一年生」

阿笠「それだけじゃないぞい!」

コナン「!!」

阿笠「小さくなってから夏の記憶や冬の記憶がないかのぅ?」

コナン「………ああ………」


阿笠「それが証拠じゃ」


コナン「どうなってんだよ!?博士!!」

阿笠「新一、おまえさん事件が起こりすぎだと感じたことはないかのぅ?」

コナン「別に。いつも通りだろ?」


阿笠「ふむ。感覚がマヒしとるのぅ。普通行く先々で事件なんかにあわんぞい」

コナン「!!」


阿笠「さらにその犯人達を収容できる場所はあるのかのう?」

コナン「何がいいたい?」

阿笠「わしはある人物から頼まれてこのタイムマシンを起動していたんじゃよ。おまえさんがつかまえた犯人の命を使ってな」

コナン「な、なんだと!?」

阿笠「なーに。おまえさんの捕まえた犯人は大抵複数の人間を明確な殺意があって殺しとる。死刑確実だぞい。まあ司法取引じゃな」

コナン「お、俺はいつの間にか過去に……」

阿笠「違うぞい」

コナン「?」

阿笠「正式には世界中のものがループしとるのじゃよ。」

コナン「世界中のもの?」

阿笠「もちろん。足りない分は世界中の死刑囚を使って補ってるのじゃよ」

コナン「だ、だったら誰か一人ぐらい気づかないとおかしいだろ?」

阿笠「ただループすれば確かに誰かが気づく。じゃから、催眠術機能もついていたんじゃよ。まあこの改良版はおまえさんのみの移動じゃからつけてないぞい」

阿笠「で?どうじゃ?使うか?」

コナン「光彦はどうなんだ?」

阿笠「光彦君か?この世界の光彦君は死ぬじゃろうが、過去の光彦君は死なないぞい」

コナン「…………」

阿笠「新一が殺人罪にとわれる心配はないぞい。」

コナン「…………」

阿笠「もう、蘭君を悲しませることもなく幸せな人生が待っとるぞい!」

コナン「光彦を犠牲になんて………」

このときコナンの頭によぎったのは蘭の泣いている顔だった。
何回も彼女を泣かせてしまったこと、彼女は本来なら10年以上も自分を待っていること

阿笠「光彦君を犠牲になんて?」


コナン「………わりぃ。使うわ。博士」


阿笠「よくぞいったわい!」

しばらくして

光彦「博士ー!新作ゲームができたんですか!?」

阿笠「おお!!光彦君か!!出来てるぞい!」

光彦「どんなゲームなんですか?」

コナン「そこの装置に入ってくれ」

光彦「わかりました。」

コナンと光彦はそれぞれの装置に入った

阿笠「起動するぞい!」

博士はタイムマシンを起動した

新一「朝か?」

新一「なんか変な夢見ていた気分だぜ。」

新一は日付を見ると今の日付は蘭とトロピカルランドへ行く日だった。

新一は変な夢を見ていたと感じたが、トロピカルランドでジンとウォッカを見て自分がタイムマシンを本当に使ったと確信した。

見かけた後、新一は警察に取引現場を目撃させ、ジンとウォッカと取引相手を逮捕した。

もちろん、アポトキシンを飲まされていない。

その後、彼は工藤新一として活躍した。

阿笠邸

阿笠「ふ~む。わしの負けかのぅ。」


元太「俺たちの勝ちだぜ!博士」

阿笠「彼らなら大丈夫だと思ったんだがのぅ」


光彦「博士はコナン君を買いかぶり過ぎなんですよ。」

三人の前には安らかに眠るコナンの姿があった。

元太「ま、人間欲には勝てないってことだよ。」

そう、博士がいった。タイムマシンの正体は、使用者を催眠状態にし、夢を指定することで行きたい過去から死ぬまでを体験する装置だった。

光彦「でも、意外でしたね。僕は彼なら大丈夫と少し期待していたんですが。」

阿笠「まあ、しょうがないのぅ。あのお方から頼まれているタイムマシンの方は真実じゃからな」

歩美「博士ー!コナン君の方はどうだったの?」

阿笠「おー!歩美君か。新一ならホレぐっすり眠っているぞい!」

歩美「やっぱり。コナン君もダメだったね」

阿笠「しかしまあ、蘭君よりかは、ねばったぞい!」

コナンの隣には寄り添うように眠っている蘭の姿があった。

歩美「蘭お姉さんも凄かったよねー。」

光彦「ええ。このまま何十年も待ち続ける恐怖と歩美ちゃんにコナン君をとられるのではないかっていう恐怖で即決でしたからね。」

元太「あんときの博士の話術凄かったなー。」

阿笠「これこれ照れるではないか。コナン君が新一とバラしたときは驚きはせんかったがその後が確かに凄かったのぅ」

???「今回の生贄は、できましたか?」


歩美元太光彦「はい!こちらに二名揃えました!ボス!!」

阿笠「ブルーマウンテン様。彼らも本当に使うのですか?」

ブルーマウンテン「ええ。もちろん。ホームズがいなければ、ルパンを使えばいいだけですから」

阿笠「わかりました。」

阿笠「すまんのぅ。新一。言い忘れとったわい。その装置を使うと生贄になってもらわんといけないんじゃ」

光彦「ま、いいじゃないんですか?僕のこと殺そうとしましたし」

歩美「歩美のこともー!」
阿笠「やれやれ」ガコッ

博士はスイッチを押した。その結果二人がループの生贄になった。

ブルーマウンテン「さて、それでは、負けた阿笠さんのおごりで食べにいきますか」

元太「うっなっ重!うっなっ重!」

光彦「元太君またうな重ですか~」

全員「ハハハハ」

5人の愉快な笑い声が響く。

これで終わりです

ちなみに蘭がタイムマシンを使うとき、博士は歩美ちゃんを犠牲にしなきゃ使えないと言いました。

ブルーマウンテンは、ここでの組織のボスの名前です。コーヒー名ではなくカクテルの名前です。
歩美、元太、光彦は組織の幹部で阿笠博士はNo.2です

最後に命は尊いものです。無益な殺生はやめましょう。特に自分の欲だけで、殺すような人には必ず罰が下ります

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