穂乃果「うぃっくしゅ!」ﾁｨｰﾝ

穂乃果ママ「あらら!」

穂乃果「バッカス!」ﾁｨｰﾝ

穂乃果ママ「穂乃果！ティッシュティッシュ！」ｼｭｯｼｭｯ

穂乃果「ふんっ」ﾁｨｰﾝ

穂乃果ママ「はい、鼻炎スプレー」ｽﾎﾟ

穂乃果「め、目が痒い！」ﾌﾟｼｭﾌﾟｼｭ

穂乃果ママ「はい、目薬よ」ｽﾎﾟｯ

穂乃果「う～っ」ﾎﾟﾀﾎﾟﾀ

穂乃果「バッカス！」ﾁｨｰﾝ

穂乃果ママ「外に一歩出ただけなのに･･･」

穂乃果ママ「(今まで花粉症になったことなんてなかったのに、どういう訳が3日前から･･･)」

話は3日前に遡る


穂乃果「あーあ、せっかくの休日なのにお母さんのお使いとかつまらないな～」ﾃｸﾃｸ

穂乃果「ん？あそこの空き地にいるのは･･･凛ちゃんとにこちゃんだ!」

穂乃果「おーい！凛ちゃん！にこちゃん！」

凛「あっ！穂乃果ちゃんだにゃー！」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ

にこ「ちょうど良かったわ！穂乃果、ちょっと来なさい」

穂乃果「2人で何してるの～？」ﾀｯﾀｯ

穂乃果「･･･何それ？」

にこ「杉の木よ」ﾊﾞｯｻﾊﾞｯｻ

凛「穂乃果ちゃん、花粉症は知ってるかにゃ？」

穂乃果「名前は聞いたことあるけど･･･なったことないから分からないや」

凛「一度でいいから花粉症になりたんだけど、全然ダメなんだにゃー」

にこ「せっかく山奥まで行って杉の木持ってきたのに、これじゃ意味ないじゃない!」ﾊﾟｻﾊﾟｻ

凛「穂乃果ちゃんもやってみるにゃ！」ﾊﾞｯｻﾊﾞｯｻ

穂乃果「あははは鼻がムズムズす･･･」

穂乃果「ばっくしょい！」ﾁｨｰﾝ

にこ「あっ」

凛「にゃー！やったね！」

この瞬間、穂乃果の花粉症人生は始まった

放課後

穂乃果「バビッシュ！」ﾁｨｰﾝ

海未「穂乃果、大変ですね･･･大丈夫ですか？」

凛「穂乃果ちゃん、花粉症ってどんな感じ？」

にこ「くすぐったい感じかしら？」

真姫「あのねぇ･･･花粉症って大変なのよ」

花陽「たしか花粉症って一度かかったら一生治らないはず･･･」

穂乃果「えーっとね、鼻の奥が腫れてる感じがするの」

凛「ほうほう」

穂乃果「あと、目がものすごく痒くて」

にこ「それでそれで？」

穂乃果「気分最高！イェイ！」

凛「うおおおお！」

ことり「穂乃果ちゃんおかしいよ？」

穂乃果「これが私の花粉症グッズだよっ！」

凛「おお、カッコいいにゃ！」

にこ「スパイセットみたいね」

真姫「全然違うわよ」

穂乃果「これらをすぐに使えるように、左ポケットには目薬と鼻炎スプレー、右ポケットにはティッシュを入れてるんだ」

穂乃果「いざというとき･･･ひっ」ﾋﾟｸｯ

穂乃果「ひっ･･･ひっ･･･」ﾋﾟｸﾝﾋﾟｸﾝ

希「いいタイミングやな」

絵里「はやく右ポケットのティッシュを」

穂乃果「ジャスコ」ﾁｨｰﾝ ﾋﾞﾁｬｯ

にこ「目薬で鼻かむんじゃないわよ！」

その後

穂乃果「これでどう？」

希「ポケットにトイレットペーパーを巻いたリコーダー、考えたもんやな～」

穂乃果「これならすぐに鼻をかめるよ！」

海未「でもこれだと不恰好ですね」

穂乃果「っ」ﾋﾟｸﾋﾟｸ

凛「きたきた！」

にこ「早く紙を！」

穂乃果「ふぇ･･･フェ」ｸﾙｸﾙ ﾋﾞﾘｯ

ことり「焦らないでゆっくり紙を･･･」

穂乃果「フェーム！」ﾁｨｰﾝ ﾋﾟｭﾙﾙﾙﾙ

にこ「笛吹いてどーすんねよ！」

真姫「はぁ･･･全然ダメじゃない」

帰宅後

穂乃果「お母さ～ん、ミシン貸して～！」

穂乃果ママ「いいけど･･･何をするの？」

穂乃果「ち、ちょっと衣装関係で･･･」




穂乃果「えーっと、ここをこうして･･･」ｶﾀｶﾀｶﾀｶﾀ

穂乃果ママ「(穂乃果ったら、急にミシンなんか使ってどうしたのかしら？)」

穂乃果「これ以上皆を失望させるわけにはいかないよ」ｶﾀｶﾀ




穂乃果「よしっ、出来た！」

穂乃果「まずはカプセルをここにしまって」ｽﾎﾟｽﾎﾟ

穂乃果「薬はこのポケットに･･･」ｽﾄﾝｽﾄﾝ

穂乃果「最後にティッシュを」ｸﾙｸﾙ ｶﾞﾁｬﾝ

穂乃果「これで準備完了！」

翌朝

ことり「穂乃果ちゃん遅いね･･･」

海未「また寝坊したのでしょう･･･まったく、穂乃果は」

ｶﾞﾗｶﾞﾗ

ことり「あっ、穂乃果ちゃ････」


穂乃果「･････」ﾋﾟｭｳｰ


海未「･･･な、何ですかその格好は･･･」

穂乃果「フィッ」ﾋﾟｸ

穂乃果「うぃっくし！」ｼｭｯ ﾁｰﾝ ﾎﾟｲｯ

穂乃果「(次はカプセル！)」ｽﾎﾟｯ ﾎﾟｲｯ

穂乃果「(スプレーと目薬！)」ﾌﾟｽﾌﾟｽ ﾎﾟﾀﾎﾟﾀ

穂乃果「くしゅっ」ｼｭｯ ﾁｰﾝ ﾎﾟｲｯ

穂乃果「(決まった！)」ﾋﾟﾀｯ ﾊｧﾊｧ

穂乃果「(どうだ！)」ﾁﾗｯ