ディオ「なったかもしれない幸せな未来」(54)

………ガタンガタン…ヒヒーン

ディオ「WRY…なんだ…?ここは…」

ディオ「私は大西洋で…ジョジョと死んだはずだが…。」

ディオ「ここは馬車か?なぜ私はこんなところに…ぬぅ?」


そこでディオは初めて周りの違和感に気がついた。
見覚えのある窓の外の風景、心地良く揺れる馬車の内部。自分の隣に置かれた使い古しの茶色い鞄。
カーテンの隙間から太陽の光が当たっても灰にならない体。子供のような小さい手、細い足。

____まさか。


…ガタン

ディオ「このディオが…過去に戻っている…だとォ!」




1は原作を良く知りません。アニメ派です。
グダグダ、捏造、キャラ崩壊あり。

ディオ「馬鹿な…しかしこの体ッ!鞄に入っているジョースター興からの手紙の日付ッ!」

ディオ「紛れもなく、ここは過去ッ…!」バーーーーン

ディオ「このディオは何らかの現象で過去に戻っているのだ!」

ディオ「!しかもここは既にジョースター邸の近く!」

ディオ「このまま訳のわからぬまま、ジョースター邸に着いてしまうッ!」

キキーッ ヒヒーン

ディオ「な、何ィ!?もう着いただとぉ!?」

ディオ(早い!想像以上に早いぞ!もうジョースター邸に着いてしまったというのか!?)

ディオ(いや、慌てることはない。前と同じようにすればいいのだ!)

ディオ(ただしダニーは蹴らずになぁ!!)

ガチャ スタッ バァーーーーーーz_ン

ジョナサン「君がディオ・ブランドー?」

ディオ(小さい!)

ディオ「そういう君は。ジョナサン・ジョースター。」

ディオ(いや、当たり前のことなのだ!このディオが幼くなっているのだから、ジョジョも当然幼くなっているはずだ!)

ディオ(何をうろたえているのだこのディオはッ!)

ワンワン!

ジョナサン「あ、紹介するよ。こいつは僕の愛犬で、ダニーって言うんだ。」

ダニー「ワンワン!ワンワン!」ハッハッハッハッ

ディオ(えぇい気持ち悪い!こっちにくるんじゃあない!)

ディオ「へぇ…可愛い犬だね。けどすまない…実は僕はダニー「ワンワン!」ハァハァハァハァ

ディオ「WRYYYYYYYYYYY!!止めろっ、近づくんじゃあない!怖いのではない!犬には嫌な思い出があるだけだああああ!」

ダニー「ハァハァハァ」

ジョナサン「…もしかして犬が苦手なのかい?」

ディオ「違う!違うぞ!このディオに苦手などあるわけないのだああ!」

ジョナサン(苦手なのか…。やっぱり、ディオにはあまり近付けない方がいいよね?)

ジョナサン「ほら、ダニー。そろそろディオから離れなくちゃ…」

ダニー「ペロペロ」

ディオ「WRYYYYY!!」

ジョナサン(あぁ、ディオが凄く嫌そうにしている。紳士としたことが、他人の立場で考えるのを止めてしまっていたなんて…。)

ジョナサン「ごめんね、ディオ。君がまさかこんなに嫌がるなんて思ってもいなかったから。」

ディオ(いけない!このままでは以前の二の舞にッ!)

ディオ「何を言ってるんだいジョジョォ?このディオが犬を嫌うわけないだろうがッ!」

ジョナサン(どっちなんだ…?)

ディオ「ハッ!だがしかし気遣いご苦労だなぁ、ジョジョォ…。いらぬ気遣いだがなぁ!」

ジョナサン「ご、ごめんね。」

ダニー「ハァハァ」

ディオ(くそっ!このディオとしたことがジョジョの前であんなマヌケな姿を見せてしまうなんて…!)

ジョナサン「ディオ、鞄持っていってあげるよ。」

ディオ「ありがとう…。だが結構!君が手を貸さなくとも自分で持っていけるさ!」

ジョナサン「…」シュン


ここから、ディオとジョジョの奇妙な生活が始まるのだった!

夕食時

ショナサン「あっ!」バシャアッ

ジョースター興「ジョジョ、マナーがなっとらんぞ!」

ジョースター興「ディオを見習え!完璧だ!」

ディオ「ドヤァ」

ディオ(フン、最初はマヌケな姿を見せてしまったが、このディオのマナーは完璧なんでなぁ!)

ジョナサン(凄くマナーがいい。凄いなぁ…。紳士たるもの僕も見習わなきゃ…。)

ディオ(ハッ!しかし以前のジョジョはこのことで劣等感を抱いていた!)

ディオ(フォローをしなければ…!)

ディオ「ジョジョォ!確かに君のマナーはなっちゃあいない!まるで阿呆だ!」


ディオ「だがしかし、いずれ君も出来るようになる!」

ディオ「ジョースター興、ジョジョがお腹を空かせると可愛そうなので、ジョジョの皿を下げないでもらえませんか?」

ディオ(完璧だッ!)

ジョースター興「う、うむ」

ジョナサン(酷いこと言われた気がするけどご飯抜きよりはマシだよね?)

ジョースター興(息子二人ののワイングラスになりたい。)

ダニー(相変わらずホモくせぇ旦那だぜ!)

自室

ディオ(一体何がどうなっているかは知らん。)

ディオ(だがしかし!以前よりも自分の行動に注意すれば、前のようにはならないはず!)

ディオ(しかしこのディオ…一体何を目標にここで生きればいいのだ…)

ディオ(…そもそも、何故私はあの時失敗したのだ…。)

ディオ(私は絶対負けないはずだったのだ…。)

ディオ(そういえば、全ての原因はジョジョの爆発力だった…)

ディオ(じゃあこの世界ではジョジョを怒らせないように生活すれば…

ディオ(このディオが、ジョジョに勝てるッ!)

ディオ(つまり、ジョジョと友情ごっこをしあえばいいのだ…)

勉強中

バシン!

ジョースター興「ジョジョ、また間違えているぞ!」

ジョースター興「ディオを見ろ、20問中20問正解だ!」

ジョナサン(頭もいいなんてすごいなぁ…)イテテ

ディオ「大丈夫だよ、ジョジョ。わからないところは僕が教えるさ。」

ジョナサン「ありがとう、ディオ。」

ジョースター興(くっ!今日もまたディオの手を叩けなかった!)

ダニー(とんでもねぇ変態野郎だぜ!)ワンワン

ボクシング

ジョナサン(最近は僕も力をつけてきた…。)

ジョナサン(今回は絶対負けないぞ!)

実況者「今回はここにやってきたばかりのディオ・ブランドーが相手です!」

ジョナサン「えっ」

ディオ(前と同様、ジョジョに貧民街でのブースボクシングを教えてやるか…)フフン

ジョースター興(息子二人のサウンドバッグになりたい)

ダニー(相変わらず変態だな)ワン

実況者「顔を先に殴られた方が負け!それではスタートッ!」

ジョナサン(は、始まる…!)

ジョナサン「うおおおおお!」

ディオ(なかなかするどいパンチだな…)

ディオ(しかし!このディオにそんなパンチは通用せん!)シュシュシュシュ

モブ「な、なんだあの動きは!」

モブ2「初めて見る動きだぞ!」

ジョースター興(美しい!)

ディオ(それではそろそろいかせてもらうぞ、ジョジョォ!)

ディオ(右から顔面に向かって)

ディオ(殴り抜ける!)

ジョナサン「くっ…!」

ジョースター興(息子の悔しそうな顔たまらん)

パシィッ

ジョナサン「ぐっ…!」ギリギリ

ディオ(なん…だとぉ……?)

ディオ(このディオのパンチが…ジョジョに止められているだと…!?)

ジョースター興(ディオの驚いた顔いただきました)

ダニー(…。)ワンワン

ジョナサン「うおおお!」

ディオ(まずい!このままでは顔に当たる!)

ディオ(それだけは阻止する!)

ディオ「…はぁっ!」グイッ

ジョナサン「!?」

瞬間、ディオは捕まれていた手をわざと自分の方に引っ張る。
そのことでバランスを崩したジョジョは、ディオに若干倒れこむような体制になり、
ジョジョには小さな隙が生まれた!

ディオはその隙を見逃さなかった!
勿論、ジョジョもすぐに反撃に出た!

ディオは倒れてきたジョジョの顎を狙ってアッパーを喰らわせようとした!
ジョジョは一瞬焦ったが、逆に倒れる時のスピードを利用し、まっすぐとディオの顔面を殴ろうとした!

ディオ(くそっ!ジョジョめ!懲りずにまた顔を狙いに来たか…)

ディオ(しかし、そのせいで貴様の胴体はガラ空きよっ!)

ディオ「ふんっ!」バキィ

ジョナサン「ぐはぁっ!」グラリッ

ジョナサン(ディオは強い!今まで遊び感覚で戦っていた友達の誰よりも!)

ジョナサン(トレーニングしてきた自信も少し折れそうだ…)

ジョナサン(でも!)

ジョナサン(君が負けたくないように、僕も負けたくないんだ!!)

ジョナサン「ディオ!僕は全力で!君に勝ってみせる!」ブンッ

ディオ「何ィ?」シュッ

ディオ(強気なようだなぁ、ジョジョ…)

ディオ「ならばその目で!ブースボクシングの威力を見るがいい!」

ジョナサン(ディオ…確かに君の技術は素晴らしい…動きもだ…)

ジョナサン(でも…君のその自信たっぷりの態度では、必ず何処かに油断が生まれるんだ!)

ジョナサン(僕はそれを見逃さない!)

ダニー(旦那がやけに真剣すぎて怖い…)ワンワン

ジョースター興(息子達の真剣勝負には邪念を持ち込んではいけないのさ)

ダニー(旦那…!脳に直接!)キャイン!

ジョナサン「はああああ!」ブンブンブンブンッ

ディオ(こいつ…いつまでラッシュを続けるつもりだ?)

ディオ「そんな動きなど、このディオには無駄無駄無駄無駄ァッ!」シュシュシュシュグラリ

ディオ(なっ…!靴紐が外れた…)

ジョナサン(今だ!)

ジョナサン「てぇぇい!」

ディオ(くっ!)

ディオ(ま、負け…)

ジョナサン「えいっ」ペシンッ

ディオ(負け、はぁ?)

実況者「おおーっと!ディオのまさかのアクシデントでジョジョが放った拳が顔面に入ったー!」

実況者「なんという幸運!なんという強運の持ち主!実力では負けていたであろうジョジョがディオに勝った!」

ワァァァァ!

ジョナサン「大丈夫かい?ディオ。一応手加減したんだけど…」

ディオ「な」

ディオ「なんで手加減なんかするんだぁ、ジョジョォ!!」バキィ

ジョナサン「いたぁ!?」

ディオ(流石このディオが尊敬した男だ…)

ディオ(しかし何故手加減をした!ジョジョォ!このディオがまるで弱い者でもあるかのような扱い、気に食わん!!)

ジョナサン「怪我でもしたら大変じゃないか」

ディオ「そんな気遣いいらん!」

ジョナサン「はいはい…。」

ディオ(でもまぁ、少しは楽しめたがなぁ、ジョジョ…)

ディオ(しかしこのディオ、負けたままは嫌いでなぁ!次はこの借りを返すぞ、ジョジョォ!!)

ジョースター興「私の息子達、マジ天使」

ダニー(ハイハイ)ワンワン

あかん眠い…
グダグダだけどここで寝ます…おやすみ…

休日

ジョナサン「ディオ、今日は休日だね。」

ディオ「…ああ。」

ジョナサン「ディオ、今日は予定が何もない。」

ディオ「…ああ。」

ジョナサン「しかも今日はとてもいい天気だ。」

ディオ「何が言いたい。」

ジョナサン「遊ぼう!」キラキラ

ディオ「やだね。」

ジョナサン「なんでさ?」ムスッ

ディオ「あいにく、僕はこの本を読んでいて忙しいんだ。邪魔しないでくれよ。」

ジョナサン「そんな本、いつだって見れるだろう?こんなにいい天気なのに…。」ブツブツ

ジョナサン「だいたいディオ、君は本ばっかり読みすぎなんだよ。」ブツブツ

ジョナサン「まともに外出て遊んだのだって、ボクシングの時くらいじゃあないか。」ブツブツ

ジョナサン「本をたくさん読むのは凄いと思うけど、今日くらい遊んでもいいじゃないか…」ブツブツ

ディオ(ええい!鬱陶しい!静かに本を読ませろおおお!!)

ディオ「はぁ…紳士が聞いてあきれるなぁ、ジョジョォ。紳士っていうのはそんなに我が儘なのかい?」

ジョナサン「なっ何ぃ!?」

ディオ「というか、なんで今日に限ってそんなに遊びたがるんだい?」

ディオ「いつもなら、ダニーと一緒にそこらへんを走り回ってるじゃあないか…」

ジョナサン「…だって、ディオはあまり僕と遊んでくれないじゃないか。」

ジョナサン「君は僕より優秀で、友達もたくさんいるから予定だってたくさん詰まっているし、」

ジョナサン「君が予定がないのは今日くらいじゃないか…」

ディオ(何、だと…?)

ディオ(ま、まさかこのディオが大人しくするだけでジョジョがこんなにも友好的になっただと?)

ディオ「…」

ジョナサン「駄目かい?」

ディオ「ふん、このディオを退屈させたら承知せんぞ、ジョジョ。」

ジョナサン「えっ」

ディオ「何をボーッとつっ立っているこのマヌケ!さっさっとしろ!」

ジョナサン「あ、あぁ…うん。」

ジョナサン(明日は雪が降るかな)

またまた休日

ディオ(今日は休日…)

ディオ(ジョジョも友人とどこかへ遊びに行ったし、ジョースター卿もここを離れている…)

ディオ(つまり、今日は家に一人。)

ディオ(思いきり羽をのばせるということなのだ!)

ディオ(過去に戻って数日経ったが、随分と疲れたものだ…)

ディオ(吸血鬼の時、手下にさせていた雑用をやらされた時はかなり焦ったが…)

ディオ(まあなんとかなった。)

ディオ(吸血鬼の時の習慣か、早朝にジョジョに起こされたときは本気でキレかけた。)

ディオ(危うく目潰しをするところだった。)

ディオ(ねぼけていたら、普通に起こしてもらうことも)

ディオ(私を灰にするための手の込んだ嫌がらせかと思った。)

ディオ(勉強ではジョースター卿から全く持知らないところをテストされ、)

ディオ(ジョジョが全問不正解、このディオが一問間違えてしまったとき)

ディオ(ジョースター卿がすごく嬉しそうな顔でこのディオの手を軽く叩いた。)

ディオ(叩いた後、ジョースター卿は満面の笑みで)

ディオ(ジョジョの手を本気で叩いた)

ディオ(あれは引いた)

ディオ(心配になって、そのあとジョジョの部屋に行ったら)

ディオ(すごい形相で男泣きしていた)

ディオ(アレも結構引いた)

ディオ(一応ジョジョが泣き止むまで慰め、部屋を出た)

ディオ(その瞬間、窓の外の木からジョースター卿が颯爽と飛び降りて)

ディオ(ジョースタ卿はスキップしながら庭を駆け回っていた。)

ディオ(紳士は疲れている。)

ディオ(…まぁ、色々あった。)

ディオ(以前と比べ、変わったことが色々あったな。)

ディオ(あぁ、そうだ。ボクシングもだ。このディオがジョジョに負けるなんてどれだけ屈辱だったか!)


ディオ(…いや、よそう。それよりも本を読もう。)

ディオ(…今日はこの本を読むことにしよう。)スッ

ディオ(…)ペラ

ディオ(…)ペラペラ

ダニー「ワンワン!」

ディオ「?何故ダニーがここにいる?」

ディオ「まさかあのマヌケ、ダニーを連れていかなかったのか?」

ダニー「ワンワン!」

ディオ「ええい面倒くさい!私は今本を読んでいるんだ。」

ディオ「貴様のためにこの休日を過ごす理由など、このディオにはないのだ。」

ダニー「クゥーン」

ディオ「チッ、いいか?私は貴様みたいに人間にへーこらする態度に虫酸がはしるんだ!」

ディオ「わかったらさっさとどっかにいけ!鬱陶しい!」

ダニー「ワンワン!」

ダニー(だが断る!)

ディオ「くそっ!このディオは犬とは絶対に遊ばないからなっ!」

ダニー「クゥーン」スリスリ

ディオ「…」

ダニー「クゥーン」クンカクンカ

ディオ「…」

ダニー「ワンワン」スリスリ

ディオ「…」

ダニー「ワンワンワンワン」

ディオ「くそっ!忌々しい!!撫でるだけだぞっ!」ナデナデ

ダニー「ワンワンワン!!」ハッハッハッハッ

ダニー(…毛並みが荒れるぜ)

眠い…また明日の夜続きを書こう…
おやすみ

チュンチュン

ディオ「…」

ディオ「…朝か」

ディオ(起きて、カーテンを開け、朝日を…太陽の光を確認する。)

ディオ(朝日を浴びる度に、俺はやはり人間なのかと自覚する)

ディオ(人間の体に戻ったことは、最初からわかっていたことなのだが…)

ディオ(…やはり複雑な心情だ……)

そしてディオは今日もカーテンを開いて、自分が人間かを確かめた。
そこでディオは、不可思議なものを見つけた。

ディオ「これは…ジョジョの時計か?」

そこにあったのは、古く少し錆びた、ジョジョの時計だった。

ディオ「なぜこんなところにジョジョの時計がある?」

ディオ「俺は、ここでは時計を取ってないはずだが…」

ディオ(俺は確かにジョジョの時計を取ってない)

ディオ(しかし、そうするとジョジョか他の誰かが置いたことになる。)

ディオ(しかし、俺の部屋の窓に置く意味がわからんな。)

ディオ(俺部屋の窓にわざわざ置くとは…いたずらか?)

ディオ(いずれにせよ、朝食の時にでもジョジョに返しておけばいいだろう…)










ディオ「ジョースター卿、ジョジョはどうしたんですか?」

ジョースター卿「飯抜きだ」

ジョースター卿「昨日の夜、勝手に食堂を食い散らかした挙げ句学校のテストでは5点だったからな。」

ディオ(この世界のジョースター卿は、以前よりもジョジョに厳しくなった)

ディオ(しょうがないからこのディオのパンから一つ持っていってやろう)

ディオ(このディオに感謝するんだな、ジョジョ!)

ディオ「ごちそうさきでした」サッ

ジョースター卿(やはり!)

ジョースター卿(パンをもって行くと思ったよ、ディオ。)

ジョースター卿(ジョジョに厳しくしてしまうのは心は引けるが…)

ジョースター卿(ほほえましい息子二人を見て、私は幸せだぞ。)

ダニー(今日は案外マトモで良かったぜ…)

ジョースター卿(あぁ、ディオに握られているパンになりたい…)

ダニー(やはり変態だ)ワン!

コンコン

ディオ「ジョジョ、入るよ?」

ジョナサン「やあ…ディオか…」

ディオ「ほら、パンだ。このディオがわざわざ持ってきてやったんだ。ありがたく思えよ?」フフン

ジョナサン「ありがとう、ディオ。」モグモグ

ジョナサン「ん~、今回のテストは…モグ結構自信あったんだけどモグ」

ジョナサン「100点満点中…モグモグ5点しかモグモグ取れなかったよモグ」

ディオ「ええい汚い!喋るか食べるかどっちかにしろ!口の中が見えて気持ち悪い!!」

ジョナサン「あぁ、そうだった。ごめんごめん。」ゴクリ

ディオ「まったく…昼食の時も今みたいにしてみろ。また飯抜きにされるぞ?」

ジョナサン「そうだね、気を付けるよ。」

ディオ「…しかし意外だな。ジョジョの点数が5点なんて…。最近頑張ってたじゃあないか。」

ジョナサン「あぁー、うん…。」

ジョナサン「テスト前は覚えてるのに、問題見たら忘れちゃうことない?」

ジョナサン「テスト始めたら、全然覚えてなかったんだよね…。」

ディオ「…」

ディオ「なぁジョジョォ、俺は最後、いつ貴様に教えたと思う?」

ジョナサン「…?いつだっけ?」

ディオ「…テスト前日、教えてやったが?」

ジョナサン「えっ」

ディオ「…」

ジョナサン「あぁ、えーと、うん」

ディオ「…」

ディオ「それはそうと、ジョジョォ…これは貴様の時計だよな?」

ジョナサン「あ!なくしたと思ってたよ、ソレ。」

ジョナサン「うん、確かに僕のだ。」

ジョナサン「でも、どうしてディオが持ってたの?」

ディオ「たまたまだ。朝起きたら窓のところに置いてあった。」

ディオ「おかしなことをする奴がいるもんだ。」










ジョースター卿(ドキィ!!)

ダニー(お前かーーー!)ワンワン

ジョナサン「そうなんだ。」

ジョナサン「…変ないたずらは止めてほしいなぁ…。」

ディオ「全くだ。」








ジョースター卿(ぐはぁ!?)

ダニー(旦那ーーーー!!)ワン!

ディオ「まぁ、とりあえず君に返すさ。」ホラ

ジョナサン「あ、待って!」

ディオ「…?」

ジョナサン「これ、出来れば君が持っていってくれないかな?」

ジョナサン「ほら、ディオ。君には結構お世話になっせいるし、今回のテストで点数を取れたなかったお詫びとして受け取ってくれよ! 」

ディオ「…はぁ?ソレ、古いうえに錆びてるじゃあないか。ちゃんと動くのかい?壊れてるんじゃあないのか疑問だね」

ジョナサン「ムッ…ちゃんと動くよ。でも、ディオがどうしても嫌なら、別にいいけどね」

ディオ「…!ま、待て!いらないとは言っていない!しょうがないからもらってやってもいい!」

ジョナサン「…はいはい。大事に使っておくれよ?」

ディオ(…フン)ギュッ


ジョースター卿(ええのう…)

ダニー(空気壊しやがって…)ワンワン

ディオ「…点数を取れないのはいつものことだがな」ボソ

ジョナサン「なッ、何ィー!?」



修正
40
俺部屋の窓に
→俺の部屋の窓に

48
ジョナサン「これ、出来れば君が持っていって
→ジョナサン「これ、出来れば君が持っていて

今回のテストで取れたなかった
→今回のテストで取れなかった

疲れているんだ…きっと…
寝たら大丈夫なはずだ…おやすみ
お前らも夜更かしすんなよ!

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