カレー
寿司・ラーメン・カレーって韓国で発明されたの?
なかなか難しい問題だな。ちなみに俺は料理人だからマジレスするが、
●ラーメンはやはり中国の麺類だったルーツからそれほど隔たっていないように感じる。
まあ、中国人自身が「こんなスープは中華じゃない」と言っているぐらいだけど・・・
麺類で日本人がオリジナリティを発揮したのは蕎麦とうどんじゃないかと思う。
●カレーライスも インド家庭料理 ⇒ イギリス海軍 ⇒ 日本海軍 ⇒ 戦後の日本家庭料理
・・・という流れがはっきり分かるようなものなので代表的な和食という感じはしない。
もっともインド人はカレーライスをインド料理とは認めていないが・・・・
●寿司に関しては恐らく東南アジア発祥の馴れ寿司が起源。
・・・にしても「握り寿司」の独自性は日本人でなければ有り得ない料理法なので代表的な和食として誇っても良いだろう。
●焼き鳥は東南アジアで広く食されているようだが、これは分からない。
何故かというと「肉を串刺して焼く」料理法は人間の処刑方法と同じく世界中にあるからだ。
日本料理としてのオリジナリティは独特の醤油ダレだろう。
●天麩羅の起源がどこなのかは諸説芬々していて分からない。
そもそも殺生を禁ずる仏教が来日した頃から精進料理モドキは存在していて、不足する脂肪分を補う油物は結構あった。
味気無い山菜の類を何らかの衣を着けて揚げる手法は禅の伝達と共に中国から伝わっていたはず。
なので「テンプラ」の起源をポルトガルとするのは良いとして料理法がポルトガル起源と言うのは難しい。
●鰻の蒲焼。
間違いなく日本が誇れる和食だろう。
イギリスにはウナギのゼラチン質をに凝り(にこごり)にした「ウナギのゼリー寄せ」なる料理(?)があるが味気のない不味い物で日本人からしたら到底「料理」などとは言えない代物だ。
日本の鰻屋さんには伝統的な肝吸いとか、串焼きみたいな物も誇って良いと思う。
●漬物。
実はとんでもない物である。
俺たち日本人は他の国の「野菜の塩漬け」のレベルの低さを知らない。
ほとんどは出汁(スープ)もへったくれも無く冬場の保存食として塩だけで漬けられた物でしょっぱいだけ。
ドイツ料理の付け合せで必ず付いて来るザワークラウト(キャベツの酢漬け)も酷い物だと思う。
日本人の漬物は味付けの無い飯のおかずとして発展したので、それ自体が旨い。
日本全国どこでも美味い漬物は有るが特に京都の人がこだわって作った漬物は、それだけでビールや日本酒の肴になってしまうほど旨い。
あれが誇れる和食じゃないんだとしたら何が和食なのか分からなくなる。
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