一夏「女子更衣室に幽霊?」(203)
箒「なにっ!ゆ、幽霊だと!}
セシリア「・・・・・・」ビクビク
鈴「へぇおもしろそうじゃん誰から聞いたのそれ」
シャル「のほほんさんから聞いたんだ。なんでも。真夜中になるとさ・・・出るらしいんだよ」
ラウラ「ふん。幽霊より人間の方が怖い。戦場では幽霊などと恐るるに足らんからな」
箒「そ、そうは言っても怖いものは・・・」
鈴「面白そうじゃん!!今日の夜にでも行ってみようよ!」
セシリア「な、なんですって!」
一夏「何の話だ?」
シャル「あ、一夏。実はかくかくしかじか」
一夏「へぇ!興味深いな!実は俺結構オカルトとかホラーって好きなんだよな」
鈴「あ、一夏。じゃあ今日一緒に行こうよ。二人で」
四人「「「「!!」」」」
一夏「それいいな。よし今晩は肝試しと行こうか」
セシリア「ちょ、ちょっとお待ちになって!わ、私も行きますわ!」
箒「木、奇遇だな一夏。私も興味深いと思っていたところだ」
シャル「もちろん僕はネタの提供者だから行くことは決定だよね」
ラウラ「嫁も行くなら私も行かねばな」
一夏「おお。じゃあ皆で行くかー」
鈴「(ちっ。せっかく二人だけでいけると思ったのに)」
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夜の1-1組教室
一夏「よし、みんなそろったな」
鈴「てか今の今まで疑問に思わなかったけど、件の更衣室ってどの更衣室?うちの学園は女子の数多いから更衣室の数も多いけど」
シャル「確か・・・・・・アリーナの方の個室のどれかだと思うけど・・・ごめん。くわしくはわかんないや」
箒「確かアリーナの方の講師室は6個あったはずだな」
セシリア「しらみつぶしに探せばよさそうですね」
ラウラ「・・・・・・」ギラギラ
一夏「どうしたラウラ?」
ラウラ「いや、こうしてると祖国での夜の訓練のことを思い出してな」
鈴「へぇー。あんた軍人だったもんね」
ラウラ「ああ・・・あのいつ寝首を掻かれるともわからん状況は非常にスリルが・・・」
セシリア「ひっ」ビクツ
シャル「ちょ、ちょっと!別の意味で怖いからやめてよ!」
ハヽ/::::ヽ.ヘ===ァ
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更衣室前
シャル「うわあ・・・思ったより雰囲気あって怖いねこれ」
セシリア「ちょ、ちょっとトイレに・・・」
箒「逃げるなセシリア」ガシッ
セシリア「ひゃあ!」
鈴「しかし明るいウチはなんとも思わないのに、廊下の壁のシミとかが顔に見えてきたり・・・怖いわね」
一夏「おいおい。まだこれからだぜ?夜は長いんだ。・・・・・・ってそういえばセシリアの後ろに誰かいるような・・・」
セシリア「ひっ!!いやああああ!なんうひjdkplrgyふjこl」
箒ちゃんの出番があって涙出てきた・・・
ラウラ「落ち着け。誰もいない。背後は常に確認してある」
箒「な、なんだ。一夏の嘘か」ドキドキ
セシリア「はぁっ・・・はぁっ、い、いちかさんっ!」
シャル「脅かさないでよ」ドキドキ
一夏「はは、悪い悪い!まあこういうのが肝試しの醍醐味だろ?」
セシリア「し、心臓に悪いですわ!」
鈴「セシリアってもしかして・・・臆病?」
セシリア「はい?」カチーン
ハヽ/::::ヽ.ヘ===ァ
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ワク .∧::::ド゙゙゙゙゙゙゙ _ _,゙゙゙゙゙゙゙ノ:::/
ワク ./::::/\ト _ |_/ ィ::/::|
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鈴「まさかそんわけないわよねー。大英帝国の淑女が幽霊が怖い・・・なんて」
シャル「ちょ、っちょ」
セシリア「そ、そんなわけありませんわ!私が、怖いですって?」
鈴「だってさあ。さっきの怖がりようときたらさぁ」ケラケラ
セシリア「むっきー!怒りましたわ!いいでしょう!私が臆病でないことをを証明してみせますわ!」
ラウラ「む?どうやって証明するというんだ?」
セシリア「こ、更衣室に一人で入って探索してみせましょう!」
一夏「おいおい、おちつけって!それだと面白くないだろ?ここで俺が提案がある」
シャル「え?なんだろう」
一夏「ちょうど更衣室が六部屋あるんだ。一人部屋ずつ入って行くってのはどうだ?」
箒「ひ、一人で部屋を探索するというのか」
鈴「なるほどね。順番に一人ずつ部屋を探索していくわけね。おもしろそうじゃん」
シャル「うわ~・・・本当に肝試しだねー」
セシリア「い、いいでしょう!その最初が私なら文句ありませんわね?鈴さん」
鈴「いいんじゃない」ニヤニヤ
セシリア「なんですの?その笑みは?」
鈴「べっつに~。強がっちゃってとかおもってないしー」ニヤニヤ
セシリア「きー!鈴さん!あなたって人はどこまでも!」
一夏「まあまあ落ち着け」
ラウラ「そうだ。諍いをしていては夜も更けていくぞ」
箒「そ、そうだ・・・早く終わらせて・・・早く帰ったほうがいいんじゃないか?」
シャル「そうだね?じゃあ順番を決めよう」
セシリア→ラウラ→シャル→鈴→一夏→箒
箒「決まったな・・・最後か・・・安心したようでそうでもないような・・・」
鈴「ちぇーあとのほうかぁー」
ラウラ「ふむセシリアの次か」
シャル「真ん中?かな」
一夏「よーしいくぞーまずセシリアからだ」
セシリア「い、行きますわ」
【更衣室A】【更衣室B】【更衣室C】【更衣室D】【更衣室E】【更衣室F】
セシリア「それでは・・・無難にA室から入りますわ」
鈴「せいぜい悲鳴をあげないようにねぇー」
一夏「セシリアー。怖かったらすぐ戻ってきていいんだからなー」
箒「セ、セシリア、で、できるだけはや・・・いや、やはりゆっくりのほうが・・・」
ラウラ「侵入者の襲撃がないとも限らん・・・抜かるなよ」
シャル「頑張って!セシリア!怖いのはわかるけど!」
セシリア「皆さんうるさいですわ!こんなの、全く怖くありませんわ!」ガチャ
セシリア「そ、それでは」チラッ
五人「「「「「いてらー」」」」」
セシリア「・・・」ゴク
ギィ バタン
一夏「・・・・・・・・・」
シャル「入ったね・・・」
鈴「うわあ・・・この間なによ・・・普通に怖くなってきたわ・・・」
箒「・・・・・・(わ、わたしもあんなふうに一人で入るのか・・・考えるな・・・私)」
ラウラ「お腹減ったきたな」
セシリア「こ、怖く何かありませんわ・・・」ビクビク
セシリア「それにしても・・・更衣室ってこんなに広いものでしたっけ・・・昼間よりさらに広く見えますわ・・・」
セシリア「・・・探索と言っても・・・なにをすればいいんでしょうか・・・」
ピチャ ピチャ
セシリア「・・・・・・ひっ!お、音が・・・」
ピチャ ピチャ
セシリア「・・・こちらから聞こえてきますわ・・・」ガチャ
ピチャ ボチャン
セシリア「って・・・シャワールームから聞こえてくる水音ですか・・・びっくりしましたわ・・・」
セシリア「昼間の五割増しで音に敏感になってますわね・・・」
セシリア「・・・・・・やはり噂は噂。何もありませんわ」
セシリア「・・・怖い思いをしていたのが馬鹿らしいですわ・・・所詮幽霊なんているわけが」
ジャアアアアアアアアアアアアアアアアアア
セシリア「ひ、ひっ!」
セシリア「・・・・・・シャ、シャワーが・・・・・・勝手に」
ジャアアアアアアアアアアアアア
セシリア「だ、誰かいるんですの!!」
ジャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア
セシリア「・・・・・・ぅ・・・ぃ、いちか・・・さん・・・」ビクビク
セシリア「だ、だめですわ・・・わ、私は・・・仮にも英国の代表候補生・・・怖いものは・・・ありませんわ」
ジャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア
セシリア「・・・っ」ゴクッ
セシリア「・・・・・・・・・」
ガチャ
鈴「・・・・・・セシリアの奴遅いなぁ」
シャル「本当だね・・・どうしたんだろ。もう十分くらい立ってるよね」
箒「・・・ま、まさか・・・ゆ、幽霊に・・・」
ラウラ「そんなこと馬鹿なことがあるか。どうせ失神でもしてるんだろう」
一夏「それ案外一理あるかもな。そろそろだれかセシリアを呼んできたほうがいいんじゃないのか?」
鈴「それもそうね。腰ぬけたけど、強がって助けもよべなかったりして」ケラケラ
シャル「んー。じゃあ呼んでこよっか」
箒「わ、私はい、いかないぞ」
一夏「大丈夫だって俺が行くよ。てか今呼びかけたほうが早くないか??おーーい!!!セシリアーー!」
【更衣室A】シーーーン
一夏「あら?聞こえてないのか?仕方ない。やっぱり俺が行ったほうがいいのか」
シャル「い、いちか?僕も一緒についていこうか?」
一夏「いや、大丈夫だって・・・それに本当に幽霊だったら肝試しになるだろ?」
シャル「そ、それもそうか」
ガチャ
一夏「おーい。セシリアーー」
バタン
鈴「・・・・・・」
箒「・・・・・・」
シャル「い、いっちゃたね」
ラウラ「・・・・・・・・・(嫌な予感がする)」
ラウラ「(そう・・・これは・・・斥候部隊が帰ってこなかったあの時と・・・同じ感覚・・・)」
セシリア「・・・・・・ぅ・・・・・・ここは・・・」
セシリア「・・・あれ?わ、私は一体・・・なにを・・・」
セシリア「はっ、そうでしたわ・・・女子更衣室で肝試しを・・・シャワー室の中にいるようですね」
セシリア「・・・・・・なぜ床に寝そべっていたのでしょう・・・」
セシリア「(何か・・・・・・大変なことを・・・忘れているような・・・)」
コンコン
セシリア「は、はひっ!}
コンコン
??「俺だよ俺。一夏だよ」
セシリア「あ、い、一夏さん!」バッ
ガチャ
セシリア「いちかさん!」ギュッ
一夏「お、おい・・・どうしたんだセシリア・・・」
セシリア「こ、こわかったですわ~」ウルウル
一夏「おいおい・・・おおげさだなぁ・・・」
セシリア「だって~」ウルル
一夏「ほら。みんな心配してるぞ」ギュッ
セシリア「あっ///(て、手を掴まれましたわ)」
一夏「全くセシリアは」ケラケラ
セシリア「もうっ!かわからないでください」
セシリア「ってあれ・・・・・・」
一夏「ん?どうした?」
セシリア「・・・・・・いやなんでもありませんわ」
一夏「ん?ならいいけど・・・」
セシリア「・・・・・・」
ガチャ
シャル「あっ!一夏!」
箒「おおっ!心配したぞっ!」
ラウラ「嫁っ!」ガバッ
一夏「おふっ!ラウラ・・・飛びかかってくるなよ」
ラウラ「遅いからだっ!一体何をやってたんだ!」
シャル「もう!一夏ったら」
箒「・・・・・・・・・」
一夏「悪い悪い」
シャル「・・・・・・・ねえ」
一夏「ん?なんだ?」
ラウラ「・・・・・・」
箒「・・・・・・」
一夏「・・・・・・・・・わかってるよ。お前らの言いたいことは」
シャル「・・・・・・一夏・・・・・・
なんで一人で帰ってきたの?」
一夏「・・・・・・その・・・みんな・・・落ち着いてくれ・・・」
シャル「・・・」
箒「・・・・・・うむ」
ラウラ「・・・・・・嫁?」
一夏「セシリアは・・・見つからなかったんだ」
シャル「はぁっ!そんなわけないよ!」
箒「じょ、冗談も時と場合を考えろ!」
ラウラ「そ、そんな馬鹿な・・・よ、嫁!またさっきのセシリアにやったジョークではないのか!}
一夏「いや・・・本当だ・・・なんなら・・・もう一度皆で探してみよう・・・」
箒「あ、当たり前だ!き、きっとセシリアも更衣室のどこかに隠れているんだろう!」
シャル「そ、そうだよ!!そうに決まってる!」
ラウラ「・・・・・・」
一夏「なら・・・行こうか・・・正直俺もさっきから寒気が止まらないんだ・・・探しても探しても・・・人のいる気配がないんだよ・・・この部屋は」
ラウラ「・・・・・・まあいい。本当に隠れているだけなのかもしれん。さあ行こう」ガチャ
シャル「・・・・・・ぅ・・・」
箒「ああ・・・・・・」
一夏「・・・・・・・・・」
【更衣室A】 バタン
【更衣室D】 ギィ
ギィ
廊下
セシリア「ただいまですわー・・・・・・ってあれ?」
一夏「ん・・・・・・?おかしいな・・・みんなどこいったんだ?」
セシリア「・・・・・・変ですわね・・・?みなさーーん!!」
シーーン
セシリア「・・・帰ったのかしら・・・私が気を失っていたから・・・」
一夏「・・・いや、そんなはずないぞ?だってついさっきまで俺はここでみんなといたんだからさ」
セシリア「・・・・・・おかしいですわ・・・まさか・・・私たちを怖がらせるために隠れているんじゃありませんこと!あの鈴さんだったらやりかねませんわ!!」
一夏「ははは。確かにあいつは昔っから悪戯好きだったもんなぁ」
セシリア「もうっ・・・私をまた馬鹿にして・・・鈴さーん!箒さーーん!ラウラさーーん!シャルロットさーーん!!いい加減でてらして!!」
シーーーン
一夏「・・・・・・でてこないなぁ」
セシリア「隠れる場所といっても・・・あっ!まさか他の更衣室の中じゃありませんこと?」
一夏「そうだなぁ・・・また入ってみるか?どうせなら二人で肝試し続けるのもいいだろ?」
セシリア「そ、それいいですわっ!」
一夏「おいおい・・・興奮しすぎだよ」
セシリア「ささっ!いちかさん!二人で熱い肝試しをしましょうねー!」グイッ
一夏「おいっ!セ、セシリアァ!」
ガチャ
【更衣室C】
バタン
【更衣室A】
一夏「おーーい!セシリアーー!!」
シャル「隠れてるんでしょーー!いい加減出てきてよーー!」
箒「・・・・・・なあこの部屋・・・」
ラウラ「ああ・・・・・・
人の気配が全く感じられない」
シャル「っ!」ゾクッ
一夏「・・・・・・だからいっただろ・・・おかしいんだよ・・・この部屋。セシリアがいない理由が説明つかないんだ」
箒「・・・セシリアは気配を殺す術を身につけている・・・とか?」
ラウラ「それはないだろう。訓練を身につけたものでも、私の感覚からは逃げられない。間違いなくこの部屋に人の気配はない」
一夏「・・・・・・」ガチャ
ガチャ
ガチャ
シャル「い、一夏?何してるの?」
一夏「見ればわかるだろ?ロッカーの中を探してるんだよ」
箒「・・・・・・」ガチャ
ガチャ
ラウラ「おい。お前ら」
シャル「・・・箒まで」
箒「信じられない。セシリアは必ずこの部屋にいるはずだ」
シャル「・・・・・・そうだね・・・僕ももっと探してみる」タッ
ラウラ「・・・・・・・・・」
一夏「くそっ・・・どこにいるんだ・・・セシリア」
箒「・・・・・・セシリア、セシリアァッ!」ガチャ ガチャ
ラウラ「・・・・・・・・・」
ラウラ「(しかし・・・それより気になる・・・)」
ラウラ「(なんだこの違和感・・・・・・私たちは一体・・・何を・・・)」
シャル「・・・・・・こっちはシャワールームか・・・・・・」
ピチャン ピチャン
シャル「うわ・・・これ怖いよ・・・かなり雰囲気あるよね・・・」
シャル「さすがにここにいるわけないか・・・」
シャル「・・・・・・こわいから・・・早く戻・・・きゃっ」ツルン
シャル「いてて・・・・・・ころんじゃった・・・」
シャル「ん・・・なにか足について・・・って・・・これ・・・」ゾクッ
シャル「・・・金色の髪・・・・・・まさか・・・セシリアの・・・」
シャル「こ、ここにセシリアはいたんだ・・・この髪の毛・・・間違いない・・・」
シャル「い、一夏達にしらせなきゃ・・・」
シャル「・・・・・・シャワールーム・・・」キョロキョロ
シャル「おかしい・・・・・・隠れる場所なんてないはずなのに・・・」
シャル「・・・・・・!!」
シャル「・・・・・・・・・」タクタク
シャル「・・・・・・・・・・・・この壁・・・」
セシリア「ふふふーん♪」
一夏「嬉しそうだな。そんない肝試しが楽しいのか?変わってるなあ」
セシリア「ふふ。そう思っていても結構でしてよ」
一夏「ん?どういうことだ?」
セシリア「ふふ♪」
一夏「それにしてもあいつらいないなぁ。隠れてんのか?」
セシリア「(これはチャンスですわ!暗闇にふたりっきり!一夏のアヴァンチュールってやつに・・・)」
一夏「ん?どうしたセシリア。惚けてるぞ」
セシリア「いえいえ!なんでもありませんわ!}
一夏「そっか・・・てかあいつらやっぱり違う更衣室なんじゃないか?」
セシリア「そうですわね・・・この部屋には人の気配がしませんし」
一夏「そうだよな・・・・・・他の部屋に行ってみるか」
セシリア「・・・そうしま」
ガタッ
一夏「っ・・・!」
セシリア「ひっ!」
一夏「シャ、シャワールームの方からだ・・・」
セシリア「・・・ゴクッ」
一夏「・・・・・・まさか」
セシリア「・・・・・・い、いちかさん」
一夏「・・・・・・」テクテク
セシリア「・・・い、いくんですの」
一夏「・・・なあセシリア・・・」
セシリア「なんですの?」
一夏「こんな時になんだけどさ・・・聞きたいことがあるんだ・・・」
セシリア「はぁ・・・?」
一夏「お前さ・・・シャワールームに倒れてんだよな?」
セシリア「ええ・・・・・・なんで気絶していたのか覚えていませんけど・・・」
一夏「・・・・・・じゃあさ・・・お前・・・自分がどの更衣室に入ったか覚えてたか?」
セシリア「ええ・・・たしか・・・【更衣室A】でしたわね・・・一番最初に入りましたからよく覚えていますわ」
一夏「そうか・・・じゃあさ・・・
おまえ・・・・・・なんで更衣室Dに倒れてたんだ?」
シャル「・・・・・・この壁・・・・・・取り外せる・・・・・・」カ
シャル「・・・・・・」カポッ
シャル「あ・・・・・・あっ!これ・・・・・・」
一夏「どうしたんだ?シャル?」
シャル「わあっ!・・・な、なんだ・・・一夏か・・・驚かせないでよ・・・」
一夏「シャワルームなんか探して・・・なにがあったんだ?その後ろ・・・見せてみろよ」
シャル「あ・・・これね・・・うん・・・そうだね・・・・・・一夏にみs」
シャル(いや・・・・・・待って・・・・・・?)
一夏「ん?どうしたんだ?早く見せろよ」
シャル(ちがう・・・・・・これは・・・一夏には・・・いや・・・)
シャル「・・・・・・・・・」
一夏「ん?シャル?おい」
シャル「ほら・・・なんにもないよ」パッ
一夏「あれ?なんかあるように見えたけど・・・気のせいか?」
シャル「ふふふ♪何かあると思ったでしょー!」
一夏「なんだよー。一本取られたぜ」
シャル「あははは。ここには何もないよー。ほら一夏は他のところちゃんと探して」
一夏「そうかー?」
シャル「ほらいったいった!」
一夏「・・・・・・」
ガチャ バタン
シャル「いった・・・ね・・・」
シャル「・・・・・・」
シャル「とっさに壁を元に戻したけど・・・」
シャル「・・・・・・」カポッ
シャル「やっぱりだ・・・この壁・・・
隣の更衣室に繋がってる」
セシリア「・・・・・・どういうことですの?私が【更衣室A】に倒れていなかった?」
一夏「ああ・・・そのとおりだ」テクテク
ガチャ ギィ
セシリア「・・・・・・シャ、シャワールームになにかあるんですの?」
一夏「よく見てみろ・・・」テクテク
一夏「この壁だ・・・」
セシリア「はい?」
一夏「ここだけくぼんでいる・・・おかしいと思わないか?」
セシリア「はぁ・・・・・・言われてみれば確かに・・・」
一夏「ここを・・・こうすると・・・」カポッ
セシリア「は、外れましたわ・・・」
一夏「しかもだ・・・この壁を取り外すと、隣の部屋にいけるんだよ」
セシリア「ええっ!し、知りませんでしたわ・・・更衣室にこんな仕掛けが・・・」
見取り図を
一夏「IS学園は万が一の際に備えて、一応軍事用の作りになってる。おそらく、この壁は有事の時に使われるんだろう。隣の部屋の連絡通路ってやつさ」
セシリア「ど、どうしてこれを知ってらっしゃるんですか?一夏さんは」
一夏「簡単さ。【更衣室A】を探していたらこれと同じものを偶然発見したんだ・・・最初はびっくりしたよ」
一夏「それにいくら探しても【更衣室A】にセシリアがいないからさ、もしかしてセシリアもこれを見つけて部屋を移動したんじゃないかってさ」
セシリア「は、はぁ・・・なるほど・・・そうやって【更衣室D】に、私のいるシャワールームに来たってことなんですわね」
一夏「ああ・・・最初は隣の部屋にいるとおもったらさ、いないんだよ。おいおいセシリアの奴・・・って思ったね。それで更衣室Bを探してみた。ちょうど俺らがこの穴をくぐった先の部屋だな」
一夏「結局見つからない。そしてシャワールームて同じものを発見して【更衣室C】に行く。このあたりで不安になったね。だってセシリアのいる気配が全くないんだもの」
セシリア「・・・・・・」
セシリア「・・・・・・」
一夏「正直このへんで怖くなった。おかしい。セシリアはどこにいるんだ?まさか本当にセシリアは何かに連れて行かれたんじゃないかってね」
セシリア「・・・・・・」
一夏「だって見つけてほしくてこんな秘密扉を使って部屋を移動するならさ・・・普通は【更衣室B】あたりで身を潜めているはずだろ?」
一夏「それがさ・・・【更衣室A】の隣の隣の【更衣室C】に来てもいないんだもの。明らかにおかしい」
一夏「正直足がすくんだね。もう一度同じ通路を伝って【更衣室D】にいってもいなかったら・・・みんなを呼ぼうと思った。そしたら」
セシリア「【更衣室D】に私がいた・・・というわけですね」
一夏「・・・・・・本当にほっとしたよ・・・シャワーの音がしたからすぐにわかった」
セシリア「ああ・・・・・・つまり・・・どういうことですの・・・私は一体・・・」
一夏「ああ・・・・・・確信した・・・この更衣室一体に
何かがいる」
>>94
【更衣室A】:一夏、シャル、箒、ラウラ
【更衣室B】:
【更衣室C】:一夏 セシリア
セシリア「そんな・・・」ガクガク
一夏「間違いない。セシリア・・・お前は自分で部屋を移動した記憶がない・・・そうだな」
セシリア「はい・・・その通りです」
一夏「ということは・・・誰かに引きずられて移動したという可能性が高い」
セシリア「・・・・・・う・・・うう・・・いちかさんっ」ギュッ
一夏「・・・・・・・・・おい・・・セシリア・・・」
セシリア「・・・な、なんですの?」
一夏「・・・・・・」グイッ
セシリア「きゃっ!か、髪の毛は引っ張らないでください!」
一夏「うっ・・・・・・これは・・・」
セシリア「え?」
一夏「セシリア・・・お前・・・首に違和感がないか・・・?」
セシリア「はい?」
一夏「お前の首・・・・・・」
一夏「手形だらけなんだ」
【更衣室A】
箒「おーい!セシリア!ねむっているのかぁー!」
ラウラ「無駄だ。箒・・・」
箒「ラウラ・・・だっておかしいじゃないか・・・セシリアはこの部屋に入ったんだぞ!!この部屋にいないわけがない!」
ラウラ「・・・・・・」
箒「くそっ!・・・・・・・・・セシリア・・・・・・」
ラウラ「(なにかおかしい・・・・・・)」
ラウラ(たしかにセシリアはこの部屋にはいった・・・それは間違いない・・・)
ラウラ(物理的に不可能だ・・・この部屋からいなくなるなんて)
ラウラ(いやそれより・・・なにかがひっかかる)
ラウラ(違和感・・・この部屋にはいった時から感じていた違和感)
・・・・・
ラウラ(いや違う・・・この部屋に入る前から感じていた違和感)
ラウラ「なんなんだ・・・一体・・・何かを・・・」
一夏「忘れている?」
まぁセシリアがワンサマの手に違和感を覚えてたから一緒にいるのはちふy・・・ゲフンゲフン
ラウラ「え?」
箒「一夏?」
一夏「おかしいよな。なんで忘れていたんだろう」
ラウラ「・・・・・・・・・嫁?」
一夏「最初は俺が頭がおかしくなったのかと思ってた」
箒「い、いちか?」
ラウラ「・・・・・・」
一夏「・・・・・・・・・何か足りないと思ってたんだよ」
一夏「なあ・・・お前らさぁ」
箒「・・・・・・な、なにをいっているんだ?」
ラウラ「(・・・・・・・・・)」
一夏「一人さ・・・足りないんだよ」
箒「あ・・・」
ラウラ「(ああ・・・・・・・・・なんてことだ・・・・・・)」
一夏「そうだよ。なあお前らさ
鈴をどこにやったんだ?」
箒「あ・・・あれ?」
ラウラ「鈴・・・・・・鈴がいない・・・」
ラウラ(いやまて・・・それ以前に今の一夏のもの言い・・・まるで)
ラウラ(私たちが・・・「鈴をどこかにやった」ような・・・?)
一夏「・・・・・・・・・」
ラウラ「・・・・・・一夏・・・お前今何故
きゃあああああああああああああああああああああああああああ
箒「う、うわああああああああああ!!」
ラウラ「っ!!この声は・・・シャルロットッ!!くっ!」ダッ
箒「お、おい!待てラウラ」
一夏「・・・・・・」
【更衣室C】
一夏「い、今の悲鳴はっ・・・」
セシリア「シャルロットさんですわ!」
一夏「この壁の穴の向こうだ・・・【更衣室B】から聞こえてきたっ・・・」
セシリア「・・・行きましょう・・・」スッ
一夏「ああ、俺が先に行く・・・」スッ
【更衣室B】 シャワールーム
シャル「あ・・・・・・あ・・・あ」ガクガク
一夏「シャル!!」
セシリア「シャルロットさん!!」
シャル「あ!い、一夏っ・・・セ、セシリアあ!!ぶ、無事だったんだね」
セシリア「ええ・・・それより・・・一体今の悲鳴は一体・・・」
シャル「・・・・・・・・・うぅ・・・」
一夏「・・・・・・見るな・・・セシリア」
セシリア「え・・・・・・きゃああああああああああああああああああああああああ!!」
一夏「っ・・・・・・」
そこには
シャワルームに横たわる
赤い鮮血にまみれた
鳳鈴音がいた
シャル「う、うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!}
一夏「おい、落ち着け・・・確かにこれは・・それよりセシリア!鈴の手当を!まだ生きているかもしれない!」
セシリア「わ、わかりましたわ!!」
シャル「ああああ・・・・・・ああああああああああああああああああああああああ」
一夏「落ち着けシャル・・・!!」
シャル「違う・・・!!!違うよ・・・!なんで・・・こんなこと・・・う、ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
一夏「おい!!どうしたんだ!シャル!」
セシリア「シャル・・・ロットさん?」
シャル「はぁ・・・・・・hぁ・・・違うんだよ・・い、一夏・・・・・・思い・・・だしたんだ・・・・・・」
一夏「・・・・・・?」
シャル「鈴・・・・・・・・・を・・・こんなふうにした・・・犯人を・・・」
一夏「え?」
セシリア「・・・・・・・・・え?」
シャル「なんでこんなこと忘れていたんだろう・・・なんで・・・なんで?」
シャル「なんで僕たちは・・・鈴をコロしちゃったんだろう」
【更衣室A】シャワールーム
ラウラ「こんなところに・・・・・・抜け穴がある・・・」
箒「そうか・・・シャルロットはこの先を抜けて・・・」
ラウラ「・・・急ぐぞ」
一夏「待て」
箒「っ!い、一夏!?」
ラウラ「よ、嫁・・・事は一刻を争う・・・・・・話してくれ」
一夏「それより先に思い出すことがあるだろう」
箒「え?」
ラウラ「何を言っているんだ?」
一夏「・・・・・・本当に覚えていないのか・・・?」
ラウラ「・・・・・・!!」
ドクン ドクン
箒「う・・・・・・あ、頭が・・・」
ドクン ドクン
ラウラ「う・・・なんだ・・・頭が・・・何かが・・・出てくる」
ドクン ドクン
ラウラ「・・・・・・あっ」
ドクン
箒「・・・・・・あっ――――――――――
ラウラ「(・・・・・・そうだ・・・私たちは・・・)」
鈴『・・・・・・一夏の奴もおそいわねえ』
シャル『変だなぁ・・・セシリアまだみつからないのかなぁ』
箒『・・・やっぱり皆で探しに行ったほうがいいじゃないか?』
ラウラ『・・・・・・・・・』
鈴『あ!まさかあの二人・・・中でイチャコラしてるんじゃないのー!?』
箒『まさか・・・・・・誰かさんじゃあるまいし、セシリアは抜けがけはしない』
鈴『ちょっと・・・それどう言う意味?』
箒『そのままの意味だ』
鈴『はぁ?』
シャル『ちょっと・・・やめなよ二人共』
ラウラ『そうだ。極限状態で興奮してるんじゃないのか?』
鈴『・・・私がいつ抜けがけしようとしたっていうのよ』
箒『前から言おうと思ってたんだ。鈴。私はお前の一夏を手に入れようとするやり方が気に入らない』
鈴『・・・ちょっと顔貸しなさいよ』グイッ
箒『っ・・・』
シャル『ちょっと鈴』
バタン
【更衣室B】
鈴『ここなら一夏も来ないわ』
箒『・・・・・・』
ラウラ『・・・・・・』
シャル『ねえ・・・これやばいよ・・・みんなどうしちゃったの?』
鈴『さあどうぞ?思う存分ぶちまけたら?』
箒『・・・・・・いい機会だ・・・最初に言っておく。幼馴染は私だけで十分だ」
鈴『はぁ!勝手に決めつけないでよ』
シャル『ほ、箒ィっ!おかしいよ!普段そんなこと言わないじゃない!」
ラウラ『・・・・・・落ち着け。お前らしくない」
箒『確かに私は今少し興奮状態にある・・・こんな状況で頭がおかしいのかもしれない』
鈴『はんっ!!なんいせよそれがあんたの本音ってわけね』
シャル『違うよ・・・箒・・・箒も何かいってよ』
鈴『・・・・・・あははははは!まあいくらでも言ってればいいわ。バカみたい。手に入らないものにむきになって』
箒『・・・・・・なんだと・・・』
鈴『あたしさぁ・・・みんなのいる手前これいうのもなんだけどさぁ』
シャル『え?』
鈴『・・・あたしさぁ・・・・・・
一夏ともう寝ちゃってるんだよねぇ』
箒『っ!!』
シャル『え・・・どういうこと?鈴・・・』
ラウラ『・・・・・・』
鈴『だーかーらー。あたしと一夏はぁーもうそういう関係なのぉー』
シャル『嘘・・・うそだよね・・・』
鈴『いやぁーホント優越感あるよねーこういうの、一夏ったらさぁ、私にもうメロメロなのよねぇ』
箒『・・・・・・い、一夏が・・・そんな』
鈴『一回私から強引に迫ったんだけど・・・そっからずるずる♪こんなに上手くいくなんて思わなかったけど♪』
鈴『だからさぁ。意味ないわけあんたのそんな宣言』
鈴『本当一夏ってさぁ、セックス時って乱暴で』
鈴『赤ちゃんみたいに吸い付いてきてさぁ』
鈴『もう獣みたいに求めてくんの』
鈴『初めてやったときはさぁ。そりゃ一夏も童貞だったからぎこちなかったけど』
鈴『最近じゃホントうまくなってさぁ。こっちもあわせんのに必死っていうかぁ』
鈴『やるたびいっつも腰ガクガクよぉ』
鈴『もうさ・・・一夏って私のものなんだ。許して?』
鈴『あんたたちもさ・・・お疲れ様。もう新しい恋を探したほ」
ドカッ
ラウラ「はぁぁっ・・・はぁ・・・・」
鈴『あ・・・がぁ・・・げほっ・・・な、なにを・・・』
ラウラ 『・・・うあああああああああ!」
ドカッ
ドカッ
鈴『あああああああ!!っ・・・が・・・・・・』
ラウラ『・・・・・・はぁ・・・はぁ・・・』
鈴『ぁ・・・っぁあ・・・なにすんのよ・・・』
鈴『しゃ、しゃるろ・・・・と・・・助けなさいよ・・・』
シャル『・・・・・・』
鈴『sy・・・しゃる・・・ろ・・・』
シャル『ごめん・・・鈴
僕も許せないよ』
ゴッ
箒『・・・・・・』
鈴『・・・あぁ・・・箒ぃ・・・』
箒『・・・・・・
あああああああああああああああああああああああああああ』
ドカッ
――――――
――――
鈴ちゃんリンチやん
――――――
――――
ラウラ(なんで・・・・・・こんなことを・・・忘れていたんだ?)
箒「・・・はぁ・・・はぁ・・・なん・・・てことを・・・ぁああ」
ラウラ「どうかしていた・・・・・・あんなことを・・・」
ラウラ「あ、頭に・・・ち、血が上ってたんだ・・・・・・」
ラウラ「・・・・・・ああ・・・・・・・・・一夏・・・・・・私は・・・」
一夏「・・・・・・・・・」
ラウラ「(いや待て・・・・・・)」
ラウラ「一夏・・・・・・お前は・・・・・・一体・・・?」
一夏「俺か?俺は・・・」
ガタガタガタ ガタガタガタガ
ガタガタガタ ガタガタガタ
箒「ひっ!!こ、更衣室のロッカーが・・・ゆ、揺れてる・・・」
「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」
ガタガタ ガタガタガタ
ガタガタガタ ガタガタガタ
一夏「・・・・・・・・・やっぱりか・・・」
ラウラ「・・・これは・・・・・・なんだこれは」ガクガク
一夏「大丈夫・・・」
一夏「お前らは踊らされてただけさ」
一夏「更衣室ってのは・・・そういう場所なんだ」
ラウラ「・・・・・・い、一夏??」
一夏「そろそろ俺も・・・限界かな・・・・・・」
ガタガタガタ ガタガタガタ
「イイアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアイハアアアアアアアアアアアアア」
ガタガタガタ ガタガタガタ
箒「うあああああああああああ!!」ブルブルブル
ラウラ「はぁ・・・はぁ・・・」ビクビク
一夏「ラウラ・・・箒・・・」
ラウラ「・・・っぁ・・・?」
一夏「もう二度と・・・夜の更衣室には・・・近づくなよ」
ラウラ「・・・・・・一夏!!」
ガタガタガタガタ ガタガタガタガタガ
「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああアアアアアアアアアア」
ラウラ「うう・・・・・・揺れが・・・もう耐え切れない・・・」
一夏「・・・・・・・・・
おやすみ」
ラウラ「うあああああ!!」ガバッ
ラウラ「・・・はぁ・・・hぁ・・・ここは・・・」
気付くと、私は医務室のベッドにいた。
ラウラ「はぁ、hぁ・・・こ、更衣室は!!」
山田先生「あ、こら!安静にしてないと!」
ラウラ「み、みんなは!みんなはどうした!」
山田先生「みんな?みんなって・・・専用機持ちのみんなですか?」
ラウラ「そうだ!みんな無事か?」
山田先生「は、はぁ・・・特に大事にはいたっていませんけど?」
ラウラ「り、りんは!」
山田「え?別に大丈夫ですよ?」
何がなんだかわからない。正しくこの状況こそそれが当てはまる。
なんでも私たちは六人は。女子更衣室のロッカーの下敷きになって気絶していたそうだ。
しかも、昨夜はちょうど大きな地震があったらしい。
肝試し中の私たちにちょうど地震が運悪く襲ったという形で処理されたそうだ。
不幸中の幸いというべきか、私たち全員はロッカーとロッカーが折衝する間に運良く入り込んで、直接下敷きにはならなかったらしい。
六人、全員だ。
あのときの一夏の・・・おかげなのだろうか。
一夏「昔・・・・・・IS学園としてこの施設が使われる前、この施設で殺人事件があったそうだ」
殺人事件。一人の女性の他殺死体が発見された。
一人の男性を巡った痴情のもつれが主たる原因であったという。容疑者三人は、一人を羽交い絞めにし、撲殺した。
一夏「俺もあとから調べてわかったよ。ちょうど現場あの場所だったんだ。女子更衣室・・・なんだよ」
ラウラ「そう・・・か・・・」
一人・・・納得した。
そうか。まさかあの時の一夏は・・・・・・その事件の・・・。
ラウラ「なぁ・・・一夏。少し確認してもいいか?」
一夏「ん?なんだ?」
ラウラ「い、一夏は・・・その・・・り、鈴と・・・その・・・したことはあるのか?」
一夏「ん?鈴と?何をだ?」
ラウラ「その・・・肉体関係を・・・」
一夏「は、はぁっ!!ばっ!んなわけだろ!おれが、り,鈴となんて、ていうか・・・俺まだその・・・誰とも・・・」
ラウラ「そうか・・・そうだよな・・・私は・・・」
一夏「ラ、ラウラ?」
ラウラ「いや?なんでもない・・・」
オカルトと見せかけたミステリーと見せかけたオカルト話だったでござる
一夏「・・・・・・」
俺の立場として、少し気になったことがある。
ラウラから聞いた・・・俺の・・・形をしたもうひとりの人物。
それを聞いたとき、俺は直感的に理解した。
セシリアの首筋に残る手形あれは・・・
一夏「小さい・・・女のような無数の手形の上に・・・大きい男のような手による手形」
あとから大きな手で掴まれたような跡。見つけた当初は不気味だったが。今なら納得がいく。
一夏「おそらくセシリアは・・・一度【更衣室B】に連れて行かれたんだ。被害者の・・・女の霊によって」
だがそれを阻止しようとしたものがいた。それが。
一夏「俺の形をした・・・おそらく・・・」
痴情の原因となった本人の霊なのだろう。
一夏「だからあんなに【更衣室A】から離れた場所にセシリアがいたんだ。できるだけ【更衣室B】から離れるように」
鈴「不思議ね・・・なんだか・・・夢を見ていたような気がする・・・その・・・私・・・なんであんなことを・・・」
箒「・・・・・・」
シャル「・・・・・・」
セシリア「・・・・・・?なんですの?」
一夏「・・・・・・」
件の【更衣室B】は使用禁止になった。
俺たちが千冬姉に今回の顛末を話し、二度と同じことが起きないようにするために計らってもらった。
犠牲者は俺たちで十分だ。
肝試し。
遊びのつもりでやった事が、取り返しのつかない顛末を迎えるかもしれない。
学ばなくていい事を・・・学んだような気がする。
更衣室B】
千冬「・・・・・・・・・」コッコッ
千冬「・・・・・・いるんだろう」
千冬「・・・・・・返事はなしか」
千冬「・・・・・・まあいい。それより」
千冬「弟が世話になったな」
千冬「礼を言う」
千冬「・・・・・・あなたのようにならないように・・・あいつを指導していくよ」
>>176
>ラウラ「り、りんは!」
>山田「え?別に大丈夫ですよ?」
いきなり殺してやるなよ・・・かわいそうだろ
千冬「それが・・・私の義務であり」
千冬「せめてもの・・・あなたへの感謝だ」
千冬「なあ・・・・・・爺さん」
千冬「本当にあんたに・・・一夏は似てるよ」
千冬「・・・性格も・・・・・・顔も」
千冬「なんの呪いか・・・とんだ境遇もな」
千冬「・・・・・・おもしろいことも・・・あるもんだ」
千冬「・・・・・・」
ギィ
バタン
???「・・・・・・」
???「・・・・・・にっ」
完
途中伏線回収忘れたけど
セシリアが一夏に手を引っ張られていったシーンで、セシリアがなにかを不思議に思ったのは、明らかに部屋の風景が自分が最初にはいった更衣室と違っていたからです。
遅くまで読んでくれた人本当ありがとう。
>>1乙
せっかく一人一部屋探索分あったんだからそっちも見たかった
>>197やる予定だったけど、あまりにも時間かかるって気づいたから途中で方針変えた。
変えたにもかかわらずこの時間までかかったけど
このSSまとめへのコメント
面白かったです