銀河「N.E.E.Tエンジン!フルドライブッゴォッ!」 (33)


銀河「マキシマムゥインパクトォォォッッ!!」ズガァァァンッッ

敵「な、我が帝国技術の粋を集めて造ったデスマシーン8号がたった一撃で!?」

敵「ク、クソゥ! 覚えておけアルティメットロボ! 次はこうはいかんぞ!」

乙女「なんとか今日もダークデス帝国の侵攻を阻むことができたわね、銀河」

銀河「ああ、これもこのアルティメットロボとN.E.E.Tエンジンのおかげさ、なぁ鈴木!」

鈴木「…………」

乙女「鈴木くん……? いったいどうしたの……?」

銀河「おいおい鈴木、折角の勝利なんだ、もっと喜ぼう……鈴木? 鈴木ィーッ!?」

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世界は狙われている!

突如として異世界より現れた侵略者――その名もダークデス帝国!

巨大ロボットを操り、世界征服を目論む彼等に人類は絶滅の危機に陥った。

だがしかし!

人類には最後の希望が残っていた!

その名はアルティメットロボ!

N(ネオ)E(エターナル)E(エクストラ)T(トリガー)エンジン。

通称ニートエンジンを搭載したこのロボだけが、唯一デスマシーンに対抗できる力を持っていた。

そんなアルティメットロボを動かせる選ばれた勇者たち!

パイロット担当 大正義銀河

オペレート担当 星陵院乙女

ニート担当 鈴木ヨシオ

彼らの活躍によってこの星の平和は今日も守られているのであった。

だが、しかし――

銀河「なぜだ!なんで鈴木の奴が死ななくちゃいけなかったんだ長官!」

乙女「やめて銀河! 長官を責めても鈴木くんは帰ってこないのよ!」

銀河「そんなことは解っている!だけど……なんで、アイツが……」

長官「……ダークデス帝国との戦いではいつ命を失ってもおかしくはない」

長官「君たちはその覚悟を持って戦いに挑んでいたと思ったのだがね」

銀河「そんなことはとっくに覚悟の上だ!けど鈴木の死にざまは明らかに普通じゃなかった!」

乙女「確かに……今回の戦いじゃデスマシーンの攻撃を受けてもいないし、鈴木くんは明らかに衰弱死していた……」

銀河「長官……僕達にいったい何を隠しているんだ……?」

銀河「それに、ニート担当っていったいなんなんだ! 鈴木はアルティメットロボ内で何をさせられてたんだ!」

長官「それはレベル10の秘匿事項にあたり、君たちに知る権利はない」

長官「そんなことよりも、だ」

銀河「そんなことより、だって……アンタ、鈴木の命をなんだと思ってッ――」

乙女「だめよ銀河!」

銀河「止めないでくれ乙女、コイツは鈴木の死を悼もうともせずに……」

乙女「違うわ!一番辛いのは長官なのよ!!」

乙女「……何故なら長官の本名は鈴木……鈴木くんの実の父親なんだから……ッ」

銀河「な、なんだって!? ほ、本当なのか……長官……」

長官「フン……こんな年寄りより先に逝く親不孝者のことなど私は知らん」

長官「ただ……そうだな……何か別の道を歩ませてやれなかった私もまた、きっと父親失格なのだろうな……」

銀河「長官……」

長官「ヨシオを悼んでくれる君達の気持ちは嬉しく思う」

長官「だが我々は人類最後の希望……悲しみに暮れている暇などないのだ!」

長官「いま、我々は一刻も早くダークデス帝国の次の侵攻に備えねばならんのだ!」

銀河「僕達には……仲間の死を悼む時間すら無いっていうのかよ……」

長官「ああ、ダークデス帝国の侵略から世界を守りきるまでは……な……」

長官「話が逸れてしまったが改めて紹介しよう……彼が新たなニート担当……田中ヒデオくんだ」

田中「……田中だ」

銀河「そうか……君が新しい僕たちの仲間か。僕は大正義銀河だ、よろしくな」

乙女「私は星陵院乙女よ。これからよろしくね、田中くん」

田中「仲間……ね。フン、言っておくが俺はお前達と友達ゴッコをしにきたワケじゃねぇ」

銀河「友達ゴッコって……別に僕たちはそんなつもりじゃ……」

田中「ハッ……そんな腑抜けた事ばかりやってるから、その鈴木某とやらは死んじまったんじゃねえのか」

銀河「なんだってッ……!?」

乙女「田中くん……そんな言い方はあんまりじゃないかしら……」

田中「気に障ったか? そりゃあすまなかったな。けど俺は別にあんた等のご機嫌を取るためにここに来たワケじゃねぇ」

田中「俺はプロのニートだ。ニートとしてやるべき事はキチンとやらせて貰う」

田中「だが、それ以上は干渉するのも干渉されるのも御免だぜ」

田中「鈴木某のように、お前らの友達ゴッコに巻き込まれて犬死するのはイヤだからな」

銀河「オマエ……鈴木の死を馬鹿にするつもりかァッ!」

『緊急警報!緊急警報!異空間ゲートの発生を確認。ダークデス帝国の敵性ロボットが市街地に現れました』

乙女「敵襲!? そんな……一日に二度もなんて……」

長官「嫌な予感ほど当たるものなのだな……だが人員の補充が間に合ってよかった……」

長官「既に補給も完了している――アルティメットロボ、出動だ!」


田中「……だそうだ。この拳を下げちゃくれないか、パイロット様?」

銀河「くっ……いいか、この決着は後で必ず付けるからな!」

田中「生きて戻るつもりなのはいいが、まずは目の前の敵に集中してほしいもんだな。ここで死んだらリベンジも叶わないんだぜ」

乙女「田中くんの言う通りよ銀河! 敵が迫っているわ!」

銀河「ああ、そうだな……すまない。よし、行こう! アルティメットロボ、出動だ!」

敵「ゲハハハハッ!そうだデスマシーン8号改!街を手当たり次第に破壊しろ!」

敵「この世界を絶望と恐怖の闇に包み込み、ダークデス皇帝の贄とするのだ!」

銀河「そうはさせないッッ!!」

敵「むッ…現れたなアルティメットロボ!ゆけぃデスマシーン8号改!」

乙女「気を付けて銀河!あのロボット、前回より明らかに出力が上がっている!?」

敵「フハハハッ!ダークデス皇帝のお力により復活したデスマシーン8号改のパワーは通常型の3倍!」

敵「いくらアルティメットロボとて一たまりも無いわぁッ!?」

銀河(……!? 確かに、敵ロボットのスピードは前回より遥かに速いッ!?)

銀河(けど、なんでだ……どうして、こんなにも敵が脅威に感じられない?)

敵「いけぇデスマシーン8号改! ドリルアームアタックだぁッ!!」

乙女「きゃあああああッッ…………え、衝撃が、ない?」

敵「なっ!? デスマシーン8号改のドリルアームアタックを片手で受け止めた、だとォッ!?」

敵「バ、バカなっ! 計算上、出力は圧倒的にこちらが上回っている筈……いったい何故!?」

乙女「確かにアイツの言う通り、今までのアルティメットロボじゃあこんな攻撃受けきれなかった筈なのに……」

銀河「すごい……なんだ、この身体中を駆け巡るパワーは!!」メキメキメキィ

敵「なにぃっ!? 回転するドリルを片手で握り潰しただとォッ!?」

田中「N.E.E.Tエンジンの真の力を解放すれば、この程度の事は出来るんだよ」

銀河「田中……まさか、これはオマエが……?」

田中「フン……いつまでも遊んでねぇで、さっさと決めちまえ」

銀河「あ、ああッ! 行くぞ! N.E.E.Tエンジン! フルドライブッゴォッ!」

銀河「マキシマムゥインパクトォォォッッ!!」ズガァァァンッッ

敵「ギャ、ギャアアアアアアアアアアアアッッ!!」

乙女「す、すごい……今までより明らかに威力が増してる……」

銀河「これが、田中の引き出した、真のN.E.E.Tの力、なのか……?」

銀河「す、すげえや! 田中、おまえとアルティメットロボの力があればダークデス帝国を打倒することだって夢じゃない!」

田中「当たり前だ。俺はその為にここに……ゲハッァ!」(吐血

乙女「田中くん!? 田中くんどうしたの、しっかりして!?」

銀河「田中……? おい田中ァ……!!」

銀河「長官、どういうことなんですか! 説明してください!」

銀河「鈴木が死んで……次は田中があの有様だ! いったいどういう事なんですか!」

乙女「なんとか一命はとりとめたみたいだけど、田中くん……相当衰弱していた……」

銀河「もう機密がどうとかなんて関係ない! 仲間の命が掛かってるんだ!」

銀河「お願いします長官!僕達にも解るように説明してください!」

長官「…………君達も、もうある程度は察しがついているんだろう?」

銀河「……N.E.E.T、ですか」

長官「ダークデス帝国のデスマシーンに世界で唯一拮抗し得る出力を有する駆動機関……それがN.E.E.Tエンジンだ」

長官「では何故人類は、N.E.E.Tエンジンを量産しない? それこそが人類唯一の希望だというのに」

乙女「N.E.E.Tエンジンには放射能のように、人体に悪影響を及ぼす有害な燃料が使われている……?」

銀河「なら、その副作用は僕達にだって反映している筈だ……なぜ鈴木や田中だけ……」

長官「そう、N.E.E.Tエンジンの副作用はもっと直接的なものだ……」

長官「N.E.E.Tエンジン、それは人の生命力を直接エネルギーに転換するシステムなのだよ」

銀河「生命力をエネルギーにだって!?」


乙女「そ、そんなことが本当に可能なんですか!?」

長官「既に君たちはその奇跡を身をもって知り得ている筈だ」

長官「そして、その力に縋った者がどのような結末を辿るのかも」

乙女「じゃあ……鈴木くんが死んだのは……N.E.E.Tエンジンに生命力を吸われて……!?」

銀河「なんで……なんで今まで黙っていたんだッ長官ッッ!!」バキッ

銀河「その所為で……俺達の所為でアンタの息子はッッ!!」

長官「知れば、君たちはもはや戦う事はできなかっただろう」

銀河「…………それは……ッ!?」

長官「人殺しの業など、君達が被る必要はない。そんなものは私一人で十分だ」

銀河「だけどッ……だからと言って、鈴木を見殺しにしてまで……」

長官「そうしなければ、人類は滅んでいたのだッッ!!」

銀河「…………ッ!?」

乙女「…………」

長官「誰かが、命を賭して戦わねばならなかったのだ。それを承知の上で息子は……ヨシオは戦っていたのだ」

銀河「……けど……どうして、なんで鈴木が……」

長官「銀河くん、君には類稀なる才能がある。アルティメットロボを操縦することにおいて、君の右に出るものはいないだろう」

銀河「……長官? いったいなにを……?」

長官「乙女くん。君も同様だ。君の天才的な管制技術がなければ今日まで我々は生き延びれなかっただろう」

乙女「長官……いったいなにを……?」

長官「だが、息子には、君たちに匹敵するような才能は、無かったんだよ」

田中「つまり、役立たずの俺達に出来ることはロボのエネルギー原になることくらいだったって事さ」

乙女「田中くん!? 身体は大丈夫なの……?」

田中「ハッ、情けねぇな……あれだけ大口叩いたってぇのに一度の出撃でこの有様とはな……これじゃあ先輩に顔向けできねえな」

銀河「田中……おまえ……」

長官「田中くん、君はリミッターを自ら外したね」

田中「そうしなけりゃ、勝てませんでしたからね……まぁ、こんなにも持っていかれるとは思いもしませんでしたが……」

乙女「それじゃあさっきのアルティメットロボの尋常じゃないパワーは……」

田中「単純な話……エネルギーの消費量が増えた結果ってワケさ」

田中「そしてあれこそがアルティメットロボの……N.E.E.Tの真の力……」

田中「あの力さえあれば、ダークデス帝国を斃すことだって夢じゃねぇ」

銀河「やめてくれ田中! 僕は……僕たちはおまえの命を犠牲にしてまで戦うことなんて……」

田中「舐めんじゃねえぞ、銀河ァッ!」

乙女「……田中くん……?」

田中「俺はオマエだけの為にこの命を使うつもりなんか更々ねぇ」

田中「俺の命の使い道はひとつ。ダークデス帝国を斃すため……人類を守る為だけに使うって決めてんだ」

田中「それは俺だけじゃねぇ。鈴木センパイだってそうだった筈だ……」

田中「おまえだってそうじゃねえのか、銀河。おまえも自分の命を賭けて今まで戦ってきたんじゃねえのか……」

銀河「……ああ、そうだ。僕も、この身はいつだって人々の平和を守るために賭してきた……鈴木も田中も同じなんだな……」

銀河「すまない田中。僕は君の事を侮っていたみたいだ……」

田中「へっ……やめてくれよ。そういうのは趣味じゃねえ……」

乙女「で、でも田中くん。だからってリミッターを解除するなんてやり過ぎよ!」

乙女「あんな戦い方を続けたら貴方の命は次の戦闘にだって耐えきれるかどうか……」

乙女「私達は確かに命を賭して戦ってるわ。でもそれは死にに行くこととは別よ」

乙女「自分の命を粗末に扱うような真似はしないで……」

田中「……確かに、アンタの言うとおりだ。乙女サン……」

田中「だが、ダークデス帝国のロボットは日に日に強くなっている」

田中「このまま今まで通りの戦ってたんじゃあジリ貧だ」

田中「いずれアルティメットロボは負け、人類は滅びちまう」

乙女「だ、だけど……」

長官「そう、その為にも我々は覚悟を決めねばならん!」

銀河「長官……!?」


長官「たった今、情報班からの報告が来た。敵が侵攻の際に用いる異空間ゲートの解析に成功したとの事だ」

乙女「それはつまり……!?」

長官「ああ、今までは専守防衛に徹する事しかできなかったが、これで我々は敵本拠地へ攻め入る事ができる」

長官「アルティメットロボを用いて敵本拠地への急襲……そして敵の首魁ダークデス皇帝を討ち取る事ができれば……」

田中「この戦争は終わる……人類は救われるって事ですね」

長官「ああ、もちろん向かう先は敵の本拠地だ。ダークデス帝国の防備も生半なものではないだろう……だが、アルティメットロボの真の力を用いれば……」

乙女「けど、それじゃあ田中くんが……」

田中「あと一度の戦闘くらいなら耐えてみせるさ……それですべてが終わるなら……」

銀河「田中……信じて、いいんだな……?」

田中「ハッ……俺の身を案じる前に、おまえは敵を倒す事に集中しな。おまえがやられちまったら、俺達は全員お陀仏なんだぜ……」

銀河「……ああ、そうだな。きっと勝ってみせるさ。だから皆で生きて帰ろう!」

乙女「フフッ……私の事も忘れないでよね、二人とも」

長官「覚悟は決まったようだね……」

銀河「長官……ええ、きっと僕達がこの世界に平和を取り戻してみせます!」

長官「此方でも最大限のバックアップは約束しよう……よし、アルティメットロボ最終出撃だ!!」

ダークデス帝国 超巨大侵略用宇宙要塞デススター表層部

皇帝「フハハハハッ! よくぞここまで辿り着いたなアルティメットロボ!」

皇帝「貴様らのその蛮勇、中々の見物であったぞ!」

皇帝「だが酷い有様だな、我がデスマシーン軍団の猛攻は余程過酷だったと見える!」

乙女「左腕パージ! 内臓武器も殆どが使用不能。装甲も6割が失われているわ……」

銀河「まさに絶体絶命のピンチってヤツか……」

田中「ああ、だがまだ最後の武器が……マキシマムインパクトがある……ゴフッ!!」(吐血

乙女「田中くん!? しっかりして、田中くん!」

皇帝「ガハハハハッ! 今にも朽ち果てそうだなアルティメットロボ! だが、ここまで来たその力に免じて、余自らが貴様らを屠ってくれよう」

皇帝「現れよ!アルティメットデスマシーン!!」

銀河「な、なんだって……あれはアルティメットロボ!?」

皇帝「貴様らの希望、アルティメットロボとやらを参考、余自らが創りあげた最強のデスマシーン。それがこのアルティメットデスマシーン!」

皇帝「出力はおよそ貴様らのロボの五倍! さぁ、絶望に打ちひしがれるがよい!」

皇帝「喰らえ! マキシマムデスインパクトォォッ!!」ズガァァァンッッ

銀河「うわああああああっっ!!??」

皇帝「ほう……余の一撃を耐えきったか、さすがはアルティメットロボ。その生き汚さだけは真似できなかったな」

乙女「あれだけの一撃を受けたのにまだ動けるなんて……どうして……?」

田中「ゴブハァッ!!」(吐血

銀河「田中ッ!? おまえ、まさか……?」

田中「咄嗟にN.E.E.Tエンジンの出力を最大にしたおかげで命拾いできたな……」

田中「だが、さすがにもう一度アレを防ぐのは無理そうだぜ……グハァッ!」(吐血

銀河「くそぅ、このままじゃ……僕達……」

田中「まだだ!まだ諦めんじゃねえ!」


田中「奴は満身創痍のこっちを見て、油断してやがる」

田中「だからこそ、いま俺達の放てる最強の一撃を……ブチかましてやれ!」

乙女「でも、もうこれ以上は田中くんの身が保たないわ!」

田中「ここで死んじまったら元も子もねえだろぅ……なぁ、銀河」

銀河「…………ああ、なんだ田中」

田中「……俺の名前……憶えてるか……?」

銀河「ああ、覚えているさ……忘れることなんてないさ……」

田中「そうか……そりゃあよかった……」

田中「可笑しな話だけど、俺はよォ……そういうヤツになりたかったんだ……」

銀河「……ッ!?」


田中「夢だってのは解ってた。才能なんて欠片もねぇ俺がそんなモンになれるワケねぇって思ってた」

田中「だけどよォ……夢見ちまったんだ……だからサ……仕方ねえよな……」

田中「人生で……一度くらい、カッコつけてぇよな……」

乙女「田中……くん……」

田中「だから行けよ銀河……俺の、夢を叶えてくれ……」

銀河「…………ウオオオオオオオォッッッ!! N.E.E.Tエンジン!フルドライブッゴォッ!」

皇帝「な、なにぃっ!? まだ動けるのか!?」

皇帝「クッ……悪足掻きを……死ねぇ! マキシマムデスインパクトォォッ!!」

田中「ゲフッゥ! ハッ……ニートの底力……舐めてんじゃねえ……ぜ……」ガクッ

皇帝「ば、バカなッ!? マキシマムデスインパクトが弾かれた!?」

銀河「喰らえダークデス皇帝! これが俺と、乙女と……英雄(ヒデオ)のッッ、魂の一撃だアアアァァァァッッッ!!」

銀河「アルティメットォォッッマキシマムゥゥッッインパクトォォォッッッ!!!!」

皇帝「そんなまさか!? 余が! 全宇宙を支配せんとする余が、こんなところで……」

皇帝「ウギャアアアアアアアッッ!!」

乙女「みんな……見て、ほら地球よ……」

銀河「ああ、あれがおまえが守ってくれた星だ……なぁ、見えてるか、ヒデオ」

田中「――――――」

乙女「田中……くん……うっ……」

銀河「忘れないよ……お前の名前、おまえが最高のニートだったって事……」

銀河「けして、忘れるもんか……」

こうして一人のニートの尊い犠牲によって世界の平和は守られた。

だが、生きる限り人々の戦いは続くのだろう。

戦えニート! 負けるなニート!

この世界から、真に争いがなくなるその日まで……



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