女「本当、なんてことない日常、これっぽっちも」 (17)

男「……お」

女「……ん」

男「おいおいおい、おい」

女「わかってるから」

男「鉄鉱石、鉄鉱石あるって」

女「わかってるって」

男「じゃあなんで取らないんだよ」

女「帰りに取るの」

男「忘れちゃうかもしれないだろ」

女「この後溶岩ダイブしてロストするよりまし」

男「そうなんだけど……」

女「……お」

男「なんで石炭は取るんだよ」

女「松明作るから」

男「……その為の原木なの?」

女「うん、その為だけってわけでもないけど」

男「作ってから行けばいいのに」

女「男、君はアレが効かないね、アドリブ」

男「いやいやいや、作業台、釜、チェスト2、ベッド、鉄防具一式、石ピッケル5、鉄ピッケル3、鉄剣2、弓1、食料それなり、松明3スタック、水入りバケツ2」

男「……完璧……」

女「はい雑魚」

男「は?!」

女「フル装備でぱっとみ完璧っぽい……」

女「はい、ダンジョンやら炭鉱やら入りました、アイテム使い切りながら、ギリギリまで石やら土やら捨てながら進みます」

男「……よくあるわ……」

女「はいさりげなく天井にダイヤモンド!」

男「しぇーい!」

男「しぇーれーい!」

女「鉄ピッケルありません」

男「……しぇい……」

女「激萎えです」

男「……はい……」

女「一旦拠点に帰ります、しかし自分で掘ったダンジョンがもうわかりません」

男「……はい……」

女「しかし!」

男「……しぇい?!」

女「ダイヤモンド!」

男「しぇっ!」

女「ありましたー!」

男「しぇいしぇいしぇい!しぇれーい!」

女「またテンションの上がったあなたは黙々と採掘に勤しみます、ブランチマイニングの虜です」

男「ダイヤモンド!ふー!しぇーれーい!しぇい!」

女「はいまたダイヤモンド!」

男「いいいいいいいいいいやっふぉう!」

女「残念、その足場を崩すと渓谷でした」

男「あっ」

女「もうテンパってバケツとか思い出せません、わけもわからず剣を振るったり壁に松明を打ちながら落ちていきます」

男「んっ」

女「でも!生きてます!」

男「おらみろこのんボケぇ!」

女「しかし哀しいかなスケルトンから狙い撃ちされています」

男「ああーごめんなさい本当ごめんなさいまじで本当、ああー」

女「逃げた先からシュー」

男「まじ本当まじあー駄目それは本当もう本当まじで!」

女「クリーパーです」

女「はい、さっきの装備丸々全部ロストしました」

女「が?」

女「私の場合、作業台と石ピッケルと石剣と原木と石炭、他はどうしたって石や土程度」

女「ロストした所で痛くも痒くもない」

男「……確かにもうモチベーションは下がってるし当分インしないかもしれない……」

男「でも!それこそリアル!」

男「ていうか各地域に仮拠点作る派だから」

女「家作ればいいのに、センスないから豆腐なんでしょ」

男「違うわ!機能美と呼べ!」

男「3*3*3で作る部屋の美しさったら……わかるか……?」

男「もう拠点作るにしても全ての部屋がそのサイジングだぞ、結局豆腐だわ、そうなるわ」

女「……わからないでもない、でもわかりたくない……!」

男「あ、ちなみに3*3*3って空間の話な、組む時は5*5*5な」

女「わかってるよ」

女「ていうかそんな話をしていあらゾンビに殺されてたわ……」

男「……ヴァー……ヴォー……キシー……」

女「ゾン肉にしてやる」

男「カヒー!コヒー!カヒー!コヒー!カヒー!」

女「……お腹すいてきた」

男「ゾン肉から?!」

女「マルダイ行こうよー」

男「23時までだよ、もうそろそろ終わるからマックスバリュにしようよー」

女「だからだよー割引商品を買い占めようよー」

男「そんなに食べるかな」

女「まあそこでなんにもなかったらマックスバリュに行こうよー」

男「とりあえず行ってからだね」

女「パイン串あるかなー」

男「あれ夏季限定でしょ、ていうか港祭りの時だけでしょ」

女「そうなの?!」

男「え?!」

女「夏季限定?!」

男「あっうん、多分…そう…だと、思う……」

女「パインないのか……」

男「いや、パインはあるけどさ」

女「あるの?!」

男「パインはあるけど!串は!ないと思うよ!」

女「ないのか……」

男「そんなに、そんなにパイン好きだっけ……?」

女「口ん中キシキシするからあんまり好きくない」

男「そうだよね、いつもそう聞いてたもん……ていうか僕が食べるたびにそう言ってたもの……」

女「やじゃない?」

男「僕は、そんな……」

女「メロンも嫌い、食べた後に飲む水が苦過ぎる」

男「飲まなきゃいいのに……」

女「飲まないの?!」

男「水じゃなきゃいいじゃん」

女「……ああ!」

女「でも水飲んだら苦くなるから嫌い」

男「そうだね、苦いね……」

女「あ!スパ王のミートソース食べたい!」

男「僕はたらこかな」

女「うっ!」

男「どうしたの?」

女「ちょうだい、ちょっとでいいからちょうだい……」

男「……たらこパスタ?」

女「うんうんうん!」

女「あーでも普通のラーメン食べたくなってきたな、幸楽苑でもいいかな、でもそうなったらなか卯でもいいな……」

女「ていうかさ、いつの間になか卯は牛丼なくなったわけ、ていうかさ、それ以前に牛丼から椎茸が消えたわけ?」

男「ああ、えっ?!あっ……ないの?!椎茸なかったの?!」

女「……ないよ……」

男「牛丼が消えたのは知ってた、知ってたけど……!」

女「ないよ、なかったよ」

男「なんだよそれ、なんなんだよ」

女「っ!」

男「待って走り出さないで、待って、もうさすがにこの時間走ったりとかそういうのは……」

女「お、あのお姉さん可愛い!」

男「まじかよ!」

あ、寝そう

おはよう!

男「……………」

女「ね?」

男「うん、可愛い」

女「あれは可愛いよね」

男「顔はね、普通なんだけど」

女「自分の事をよくわかっているよね、髪型も化粧も服装も全部完璧」

男「あの人の為に作られたんじゃないかってくらい」

女「しかもあのケツ!」

男「たぶ出てるっての!」

女「でも下っ腹出てた」

男「それがいいんだよ!」

女「じゃあ私のこれは?」

男「ぐにょぐにょで最高、求肥みたい」

女「ぎゅうひ……?」

男「雪見だいふくの……きなこもちチロルの……」

女「あれね!あれがこんなにお腹一面に!贅沢!」

男「そう、多分その身体でいちばん触り心地がよいと思われる」

女「他触った事ないよね?」

男「ないけど」

女「……お」

男「ええっ……これ?」

女「レバ刺し!」

男「風、ね、風……しかもそれこんにゃくだし」

女「食べたいよーレバ刺し食べたいよー」

女「えーんえんえん」

男「これなら買ってあげるよ」

女「本物ー本物がいいー」

女「うぃーんうぃんうぃん」

男「ああっ少しロボ風にならないでよ、パクリは駄目だよ」

女「なんだおらー5人分身魔球やるぞー」

男「やめなさい」

女「ヤゲン軟骨だ!」

男「鶏皮もあるね、どっちも安くなってるね」

女「ネギとモモ肉も買っておうちで飲もうよー」

男「そうだね、そうしようか」

女「で、締めに幸楽苑」

男「どうせなら朝まで飲んでめしやのちゃんぽんにしようよ」

女「それいい!」

女「めしや好きだよねー」

男「五右衛門ってどうなの?」

女「行った事ない」

男「ね、ちゃんぽん食べるならめしやがいい」

女「カタヤキソバも案外」

男「それは女にわけてもらうからいい、なにがなんでもちゃんぽん大盛りです」

女「余裕あればそれでさらにチャーハンいくよね、どうなってんの?」

男「秘密だよっ」

女「うわきもっ」

女「きもっ……まじない」

男「まじない?おまじない?」

女「そう、男がまともになってくれるおまじない」

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