俺「俺たちももう卒業か…」俺「そうだな…」 (55)

俺「お前東京の大学行くんだってな」
俺「え…お前なんでそれ知って…」
俺「ばーか。お前隠すの下手すぎなんだよw俺に隠し通せるとでも思ったか?」
俺「・・・すまん、黙ってて」
俺「あーあれか。別れがつらくなるからとかか?」
俺「ち、ちげえよ。ただ…お前とも当分会えなくなるなと思って」
俺「何水臭えこと言ってんだ。俺たち親友だろ?離れてもなんとかやっていけるさ」
俺「俺…」

俺「き、きちゃった」

俺「おーい俺―」
俺「おー俺じゃねえか。どうした?」
俺「一緒に写真撮ってくれね?」
俺「え?いいのか?俺なんかが一緒に写って」
俺「なーに言ってんだ。俺がいねーと始まんねーじゃねーか」
俺「そうそう。俺がいないとなんか締まらないんだよ」
俺「しょうがないなー」

>>1...!!...もう...もういいんだよ...
だからもう...ゆっくり休んで...

俺「はーいじゃあいくぞー」
俺「ちょ俺押すなってw」
俺「わりいわりいw」
俺「じゃあ今度こそいくぞーはいっチーズ!」パシャリ
俺「うまく撮れたかー」
俺「ばっちりだぜ!」

俺「俺せんぱーい!!」
俺「おー俺じゃねーか。どうした?」
俺「先輩の第二ボタンがほしくてついつい来ちゃいました!」テヘ
俺「なんだ俺人気者だなーこのこのー」
俺「やめろってw」

俺「おかん!友達と写真撮ったよー!」
母「...?俺しか写ってないよ...?」

俺「第二ボタンか。お安い御用だ」ブチ
俺「ほらよ」
俺「ありがとうございます!!」
俺「やったー!俺先輩の第二ボタンゲットー!」
俺「いいなーおれー」
俺「俺ばっかりずーるーいー!」

俺「俺」
俺「ん?」
俺「俺たち離れてても親友だからな!忘れんなよ!」
俺「ああ、もちろんさ」ガシ
俺「うう…俺…」
俺「ちょwばかww泣いてんじゃねーよwww」

帰り道
俺(あーあ、俺も東京の大学へ行っちゃうし、寂しくなるなー)
俺「あれ?俺じゃねーか!!!」
俺「? え!?もしかして俺!?」
俺「久しぶりー!!」
俺「ほんと久しぶりだなー!三年ぶりじゃね」

俺「ちょうど良かった。これからボウリング行こうと思ってたんだけど俺も行かね?」
俺「いいねー!」

ボウリング場
俺「よっしゃ!ストライク」
俺「すげえなあいかわらず」
俺「まああれからずっと通ってるからね」
俺「すごい根気だな」

俺「そういえばさ」
俺「ん?」
俺「お前なんか悩んでんじゃねーの?」
俺「へ…やっぱりお前にはかなわんな」
俺「実は…」

俺「なんだそんなことかよ」
俺「え?」
俺「俺が言うのもなんだが、そんなの全然心配いらねーと思うぞ」
俺「そ、そうか?」
俺「ああ、お前ほど良い奴はそうそういねーよ。新しい環境になっても、お前の周りには自然と人が集まるさ」
俺「俺…ありがとう」
俺「いいってことよ」カランコロンカラーン


俺「さーて、そろそろ寝るとするか」
?「いつまでこんなことを続けるつもりだ」
俺「! だ、誰だ!?」
?「いつまでこんな惨めなことを続けるつもりなんだ」
俺「!?何を言って」

?「お前は人気者なんかじゃない。ましてや友達なんて一人もいない。正真正銘のひとりぼっちだ」
俺「!? そんなはずはない!!俺には親友がいる。俺を慕ってくれる仲間がいる」
?「だからそれはお前が作り出した幻想なんだよ。いい加減目を覚ませ」
俺「うるさい!黙れ!!!」

?「そこから抜け出さないとお前は絶対前に進めないぞ。私はお前のためを思って言ってるんだ」
俺「黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ」
?「ほら、こっちに来い。何も怖がることはない」
俺「いやだ!!!」

俺「いやだ!!!」
俺「誰か助けてくれ!誰か!」
俺「俺!助けに来たぞ!」
俺「! 俺!来てくれたのか!助けてくれ!」
?「またそうやって逃げようとする」

俺「ほ、ほら!!俺はここにいるじゃないか!!俺の親友が」
?「仕方ない。ちょっと荒療治だが許せ」ゴオオオオオオオオオ
俺「!? うわ! なんだこれ!! 俺!?俺!!!大丈夫か!?」ズボ「・・・え?」
俺「」どろどろどろどろ
俺「う、うわああああああああああああああああああああああああああああああああ」
俺「俺が、俺の親友が…溶けていく…俺の親友が溶けていく!!!!!!!!!!」

俺 俺俺俺俺俺 俺俺俺俺俺俺 俺俺俺俺俺俺俺俺おれオレおれおれオレオレ俺俺オレ俺
俺俺オレ俺おれオレ俺俺俺俺俺俺俺おれおれオレ俺俺おれおれおれオレ俺俺俺俺俺オレ俺
俺俺俺俺俺 俺俺俺俺俺俺 俺俺俺俺俺俺俺俺おれオレおれおれオレオレ俺俺オレ俺俺俺
オレ俺おれオレ俺俺俺俺俺俺俺おれおれオレ俺俺おれおれおれオレ俺俺俺俺俺オレ俺 俺
俺俺俺俺 俺俺俺俺俺俺 俺俺俺俺俺俺俺俺おれオレおれおれオレオレ俺俺オレ俺俺俺オ
レ俺おれオレ俺俺俺俺俺俺俺おれおれオレ俺俺おれおれおれオレ俺俺俺俺俺オレ「」どろど
ろどろどろどろどろどろどろどろどろどろどろどろどろどろどろどろどろどろどろどろろどろどろろどろ
俺「アアアアアアアアアアアアアアアアアアァアァァァァァッァァァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」

?「これがお前が作り出したもののすべてだ」
?「お前は今まで現実から目を背けて生きてきた」
?「でも現実から逃げてたら何も変わらない」
?「むしろ私がこうやって助けに来たのを光栄に思うんだな」
?「さあ!目を覚ませ」
俺「いやだああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」
                                
                                完

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom