ある日、いきなり神様が僕たち夫婦の前に現れてこう言った
「願いを一つ叶えてやる」と
僕たちは、半信半疑ながらも願いを言うことにした。
僕は『妻である彼女と、永遠に一緒にいること』を
彼女は『夫である僕と、一生を過ごすこと』をそれぞれ願った。
願いは正直叶ったかどうかわからなかった。 それはそうだ、今目に見える願いでは無いから、叶っている証明ができない
でも、神様と名乗る人物は
「それなら、おやすいご用さ」
と僕たちを指さしながら言った。 しかし僕はこの願いを一生後悔することになる
願いを言った最初の年に、僕たちの間に子どもができた。 その子どもに、僕と彼女から一文字ずつ取った名前にした。
次の年には、子どもが捕まり立ちをするようになり、翌年には歩けるようになった
僕はその時、とても幸せに感じた。
その次の年からは、幼稚園に行かせた。 幸せだと、とても時間が経つのが早く感じた。
その次の年は、幼稚園の運動会で、元気に走ってた
その次の次の年には、幼稚園を卒園し、小学校に入学した。相変わらず時間が経つのが早く感じ、気づくと僕たちの子どもは小学校を卒業し、中学生になった。
僕たちの子どもは、彼女に似たのかとても賢く成績がとてもよかった。
そして、小学校より短い中学校を卒業して、僕たちの子どもは有名な高校に入学した。
たぶん彼女に似たおかげだろう。 その頃から、僕たちの子どもは笑うようになった。
僕は、子ども生まれてからこの方、自分の子どもの笑顔なんて見たことがなかったから、とても嬉しかったのを覚えている。
そして僕たちの子どもは急に『警察官になる』と言い出して勉強し始めた。
その翌年、僕たちの子どもは高校を卒業し、警察学校に行くことになった
その10ヶ月後には、無事警察官になり働いていた
それから僕たちは、GWや元旦、お盆などに自分たちの子どもが帰ってくるのを楽しみにした
そんな生活が20年以上続いたある年、僕たちの子どもはまた笑わなくなってしまった
その年から、彼女は僕たちに笑顔を見せることは無くなった
それから20年くらい経ったけど、自分たちの子どもは一度も笑顔を見せることは無かった。
その次の年に、僕の妻が死んだ。 僕はその時に神様に自分が願ったことの本当の意味を知った
まず、彼女の遺体は燃えないし腐らなくなった。
僕はこの時に、自分たちが新婚だった時に神様を名乗る人に、お願いをしたことを思い出した。
彼女は『僕と一生過ごす』これは言うまでも無く叶った。
では、僕の願いは叶ったのだろうか?
僕の願いは『彼女と永遠に一緒にいる』これがもし叶ってしまったとしたら……
僕は彼女と『永遠』の時を過ごすことになる。つまり僕は死ねない、彼女の肉体も消えない……
僕の願ったことは、途轍もない物だった……
僕はこれに気づいたときには、自分の子どもが死んでしまっていた。
僕は、年を取りシワが増え、老いるのに死なない。
例え地球が滅びても死なない
もし手足がもげ、目や耳が使えなくなったとしたら……
僕はそう考えると、怖くなった
僕は『不死』と言う、『世界で一番良い物』を神様に送って貰った『世界一の不幸者』である
気づいてくれ若い頃の僕、君が願っていることは、きっと後悔することになる……
そんなことを伝えるために僕は、時間を戻そうと必死に努力した
この行動が、歴史を大きく変えるとも知らずに……
~fin~
また超短くなっちゃった……
紙に書いた時は長かったのにな……
はい、このSSは今日書いた奴の続きと言うか、違う視点からの物です。
次こそは長くしてやる……
>>13
楽しみに待ってる
男の方の両親?
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