久「ねえ、和」

和「なんですか？」

久「また、ネトマ？」

和「はい、くれぐれも邪魔しないでくださいね」

久「分かってるわよ、でも、和ってば私が居るのに麻雀麻雀」

久「私と麻雀どっちが好きなの！？」

和「麻雀ですね」

久「即答は流石に辛いわ」

和「そんな事微塵も思ってないでしょう？」

久「まあね」

久「ふわぁ、それにしても暇ね」

和「そうですか...」ｶﾁｶﾁｯ

久「どう？勝ててる？」

和「そうですね....」ｶﾁｶﾁｯ

久「私の事好き？」

和「いいえ...」ｶﾁｶﾁｯ

久「なんだ、聞いてたの？」

和「会話してるんですから、当たり前です」

久「聞いてるなら、ちゃんと会話してよ」

和「いやですよ、変な話させられそうですし」

久「私の事をなんだと思ってるのよ」

久「どうよ」ｽﾞｲｯ

和「邪魔しないでくださいって言いましたよね？」

久「良いじゃない、画面を見るくらい、それにそのＰＣは部の物だし、私は部長よ」

和「・・・」

久「ふふん」

和「絶対に邪魔しないでくださいよ」

久「分かってるって」

カチッカチッ

和「・・・」

久「え、そっちを切るの？」

和「こっちの方が待ちが多いです」

久「でも、相手から見たら待ちはバラバラよ」

和「こっちの方が確立的に良いです」

久「あら、アナタが確率論を口にするとは思わなかったわ、こうして私と付き合ってるアナタが」

和「.........それは、一時的な気の迷いです」

久「でも、こうしてうまくいってるじゃない」

和「私が楽しくありませんよ、こんなのは成功とは言えません、明らかな失敗です」

久「和、アナタ、恋と愛をはき違いてない？」

和「・・・」

久「恋は過程を楽しむ物だけど、愛は結果で楽しむ物よ」

和「どっちにしろ、私は得をしていませんよ、得をしているのはアナタだけです」

久「そうかもね」

久「でも、相手から見たら待ちはバラバラよ」 →　久「でも、相手から見たら待ちはバレバレよ」

訂正

久「暇よ」

和「私はネトマ打ってるんですが」

久「私が暇なのよ」

和「知りませんよ、そんな事」

久「酷いわね、こっちはアナタに会うために眠い目擦ってこんな時間に来たのに」

和「そうですか、それなら眠っていたらどうですか？」

久「そうね.....ねえ、和」

和「却下です」

久「まだ何も言ってないわよ」

久(暇ねー)

和「・・・」ｶﾁｯｶﾁｯ

久「・・・」ｼﾞｰｯ

和「・・・」ｶﾁｯ

久「・・・」ﾓﾆｭｯ

和「つっ」ﾋﾟｸｯ

久「・・・」ﾆﾍﾗｯ

ﾓﾆｭﾓﾆｭ

和「はぁ....はぁ///」

久「綺麗よ、和」

和「やめて...下さい..」

久「いやよ、折角面白くなってきたのに」

和「今ネトマしてるんですよ？」

久「あら、終わったらいいの？」

和「そういう事は、本当にやらない人が言う台詞です」

久「それもそうね」

和(できるだけ、時間を稼がなくては)

ｶﾁｯ　　ｶﾁｯ

終局

和(終わってしまいました、こうなったら)

対局開始

久「♪～」ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ

久「カギ閉め終わったわよ」

和「そうですか、私はまだ終わってませんけど」

久「一応言っておくけど、聞こえてたわよ」

和「・・・」

久「早く来なさいよ、皆が来ちゃうでしょ？」ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ

和「今から誰か来るって時に誘わないでください」

久「分かってないわね、そのスリリングが良いのに」

和「分かりたくもありません」

久「まったく、アナタって本当に頭が固いのね」

久「こっちは柔らかいのに」ﾓﾆｭｯ

和「んっ///」ﾋﾟｸｯ

久「それにしても、本当に良い体してるのね」



和「....ﾊｱ....ﾊｱ...」



久「本人は全然屈しないってのに、体は」ｸﾁｭｯ


ビクンッ

和「んっ///あ///」



久「こんなに聞き分けが良い」



久「一応言っておくけど、別に体目的じゃないわよ、ただ体の方が聞き分けが良いって言っただけ」



和「・・・」



久「安心した？」



和「そんなの...どうでも良いですよ」



久「ホント、素直じゃないわね」



久「まあ、私が満足出来ればいいんだけど」

久「どう？気持ち良かった？」

和「・・・」

久「無言は肯定と受け取るわね」

久「まあ、あれだけ乱れて気持ち良くないわけないわよね」

久「これから、どうする？」

和「シャワー.....浴びたいです」

久「そうね、汗かいたし....行きましょうか」

シャーーーーー

和「それにしても、何度もここのシャワーを使って良いんですか？」

久「いいのよ、私会長だし」

和「そうですか...」

久「見直した？」

和「むしろ、もっと見放しましたよ」

久「ホントに容赦ないわね」

久「さて、それじゃあ私は上がるわ」

和「そうですか、先に行っておいてください」

久「そう........まだ咲を好いてるの？」

和「・・・」

久「別に良いわよ、浮気とか、私が言える立場じゃないし」

久「それに、さっきも言ったとおり好いてる人と愛してる人は違うの」

久「どっちみち、アナタじゃ咲には愛されない」

和「早く、出て行ってくれませんか？一緒に戻ると怪しまれるので」

久「そうね、早くあなたも来なさいよ」

ﾊﾞﾀﾝｯ

和「....どうして、こんな事になってしまったんでしょうか」