モバP「クールな銀のシャム猫と」 (46)



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夜・事務所 Pのデスク


のあP(以下P)「……」ペラッ

のあ「……」

P「……」カリカリ

のあ「……」

P「……」カタカタ

のあ「……」




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P「……のあさん、ひとつ質問していいですか?」

のあ「……何かしら」

P「今日は、のあさんと一緒に仕事へ出かけて……それで、ちょっと前に事務所に戻ってきましたよね」

のあ「ええ。有意義な時間だったわ」

P「あ、ありがとうございます。嬉しいんですが……あの……」

のあ「……?」

P「……な、なんでのあさんは、俺がデスクに就いてから……ずっと傍に居てくれてるんですか?」

P「俺の真横で、しかも……ネコミミメイド服で」

のあ「……」




のあ「……傍に居ることは、私の気まぐれ。重要な意味は無いわ」

P「そ、そうなんですか。それなら、ネコミミメイド服も……」

のあ「ただ……衣装に関しては、気まぐれと言うわけではないの」

P「……つまり、衣装には意味があると?」

のあ「ええ。貴方には……其れを見出せる?」

P「のあさんが、ネコミミメイドである意味……」ジッ




のあ「……」

P「……」ジー

のあ「……」フッ

P(あれ、目を閉じた? それも意味があるのか……ああ、ともかく……)

P(こうして見ると、やっぱりのあさん綺麗だなぁ……」

のあ「……」ピクッ

P「あっ……す、すみません! んなこと言ってる場合じゃないですよね、きちんと考えt」

のあ「……いえ、良いわ」スッ

P「わっ!? な、なんですかのあさん!?」ガタ

のあ「P、動かないで。椅子が倒れてしまうから」ギッ

P「なんで俺の上に跨っ、え、えっ!?」

ストン




のあ「……こうして座るのは、初めてね」

P「俺も座られるのは初めてですよ!? ってか、なんで俺の上に座るんですかっ!?」

のあ「……P。アニマルセラピーという言葉、知っている?」

P「へ? ……は、はい、一応は知ってますけど……まさかのあさん、そのネコミミって」

のあ「そう……私は今、猫よ。……もう理解出来るわね」

P「いやあの、ちょっと、理解する以前に、その……」

のあ「……緊張している?」

P「そ、そりゃそうですって! のあさんが俺に跨ってるとか、こんな近くにのあさんとか、俺どうすればいいかっ……!」




のあ「……P、安心しなさい」ギュッ

P「ほわっ!?」

のあ「緊張は、人の心を縛ってしまう。心を縛る事は、思考を鈍らせる事。……貴方らしさが無くなってしまうわ」ギュー

P「のあさん、あの、これ、その……逆、効果……っ!」プルプル

のあ「……? 動物と触れ合うことは、心を安らげる。……その筈なのだけれど」

P「そ、そうかもしれませんけど、いくらネコミミ着けても、のあさんは動物じゃなくて人間ですってば……!」

のあ「……成程。なら、猫になりきれば良いわ。……尽力しましょう」

P「えっ」




のあ「大丈夫よ。猫の特性は、フォーマットと友から全て学んだわ」ムギュ

P「の、のあさん無理です! のあさんに抱きしめられて緊張止まるとかないですから! 男として無理ですって!」

のあ「それを可能にさせるのが私の役目……貴方と越えられない壁など存在しないわ」

P「その言葉、今じゃないときに聞きたかったなぁ……!」

のあ「P、準備は良いかしら。……有りの儘に、受け止めて頂戴」ススス

P「ちょ、のあさっ、そんなに密着されると……ぉぉぅ、み、耳元で息しないでください!」

のあ「……………………にゃん」ボソッ

P「ッ!? ……あっ」

のあ「……溌剌ね。良いわ、癒すのが目的なのだから……任せなさい」

P「あっ!? 待っ、のあさん、そこ触っちゃダメで、あ、ちょっ――      あぅ」

のあ「……………………ふふ」



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「――猫の世界では、目を合わせることは敵対の証となるにゃ」

「……」

「だから、相手に向かって両目を閉じることは、猫にとっては友好の証になるの。のあにゃん、分かったかにゃ?」

「……そう。ならば私は、みくと話す際に目を閉じなければならないのね」

「の、のあにゃん……!」パァァ

「……」

「……あれ? どうかしたかにゃ?」

「みく、仮にそうであるのならば……私はPと話す際、永遠に目を瞑る必要が……?」

「の、のあにゃん、流石にそれは限度があるにゃ!」



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次の日の夜
事務所・仮眠室


P「……んぁ」モゾ

P(……あ、外が暗く……ちょっと仮眠しようと思ってたのに、結構寝ちゃったみたいだな)ボー

P(時間は……ああ、2時間ちょっとか。良かった、本気で寝ちゃった訳じゃ無いな……)ボー

P(まぁ、残る仕事は書類まとめるだけだったし、今からぱぱっとやると……)ググ

P(……あれ? なんか布団が動かない……しかも妙に温い……?)チラ

のあ「……」ジー

P「………………!?」ビクッ




のあ「……起きたようね」

P「え、ええ……のあさんのおかげで、ばっちりと。……のあさん?」

のあ「……何かしら?」

P「……今日はもう、お仕事終わってましたよね?」

のあ「ええ。午後の撮影だけだったわ」

P「そうですよね。あの、それなら……」

のあ「……」

P「ど、どうして、俺の布団に潜り込んでるんですか? ……しかも、またネコミミメイド服で」

のあ「……重かった?」

P「ああいえ、そんなことは……じゃなくて! 理由、理由を教えて下さい!」




のあ「昨日も伝えたわ。私は猫、それだけよ」

P「まさか、またあのアニマルセラピー……とかじゃない、ですよね?」

のあ「……ご所望かしら」

P「んなっ……違いますから! というか昨日のアレは色々忘れて下さい!」

のあ「貴方、気持ち良s」

P「か、回想は無し、無しでっ! と、とにかくのあさん、猫ってだけじゃ俺、何が何だか本当に分からないですよ……!」




のあ「なら、見抜いて頂戴。私が貴方の傍に居た意味を、私が猫である意味を」

P「意味……アニマルセラピーでなく、のあさんが猫として傍に居てくれる意味……?」

のあ「……」

P「…………あ、もしや……いや、でもさすがにそれは……」

のあ「……何かしら?」




P「あの……もしも違っていたら申し訳ないんですけども……」

のあ「発言の権利は、常に貴方が所有している。遠慮は、私に対して必要のない思考よ」

P「もしかして、ですよ? もしかしてのあさん……構って欲しいとか、思ったりしてます……?」

のあ「……」ピクン

P「猫って確か、作業をしたりしている家主に構って欲しくて、傍に寄り添うって聞きますし……」

のあ「…………」

P「……あー、やっぱ思い違いでしたか。ですよね、んなわけが……」

のあ「……P」モゾ

P「? はい……って、のあさん!? 何でどんどんと迫り上がって……!?」




のあ「……貴方は、見事に解へと行き着いたわ」モゾ

P「正解だったの!? で、でも俺、のあさんを構うだなんて、どうすればいいかさっぱりなんですけど……?」

のあ「構うという事は、相手の行動を受け入れる事よ。貴方は、ただ私を受け止めてくれれば良い」モゾ

P「そ、そんな事言われましてもっ! あ、うわ、ちょっとのあさん!」

のあ「……何?」モゾモゾ

P「だ、ダメです、駄目ですって! 昨日もそうでしたけどっ、ここ事務所、事務所ですからっ!」グイ

のあ「……人除けはしたわ。この空間には、私と貴方しか存在しない。それならば、事象は自ずとひとつへ収束するでしょう?」モゾ

P「俺が寝ている間にそんなことしてたんですか!?」




のあ「P……私と居るのは、嫌?」ググ

P「そんなわけないですよ! 嫌だったら今の今まで一緒に居ません!」グググ

のあ「……そう。感情が篭もると語尾が強まる癖……相変わらずのようね」

P「あっ……す、すみません。別に俺、怒っているわけじゃ……」スッ

のあ「無論、貴方の事は理解しているわ。……隙有りよ」グイッ

P「え」

ギュッ




P「……ま、また抱きしめられっ……!?」

のあ「貴方、少し隙が多いわ。其の結果、この現状を生み出している」ギュー

P「の、のあさん、まさか隙を作らせるためにああ言うことを……?」

のあ「いいえ、目的はそれだけではないの。私が切望する回答を、貴方は違えることなく言葉にした……満足よ」

P「……そうですか? のあさんが満足してくれたのならいいんですけど……」

のあ「……けど?」

P「あの、それなら……色々やばいので、このほぼ押し倒されてる状態から解放して頂けないかなーと……」

のあ「……」

P「……」

のあ「……」ギュ

P「あふっ」




のあ「……言葉が不足していたわ。確かに私は、貴方の回答を得て満足した」

P「え、ええ。だから……」

のあ「そう、言の葉の上では満足よ。……でも、足りない」

P「……足りない?」

のあ「私が欲しているのは……証明よ。言葉に真を付与する、行動による絶対的な証明」モゾ

P「……それって今で言う、俺がのあさんを受け止めること、ですか?」

のあ「ええ、其れは貴方を信頼しているからこそ。貴方が私を受け入れる事で、私はより感性を豊かにするの」グググッ

P「わっ、のあさん!? 顔近づけすぎでs」

のあ「……ん」チュッ

P「んむっ!?」




のあ「………P。今の私は猫、だったわね」

P「……の、のあさん、平然と何をっ!?」

のあ「桜も役目を終え、新緑の萌ゆる季節を迎えつつあるわ。其れは、猫という生物において重要な時期でもある」

P「新緑の季節で、猫? …………それって、もしかして」

のあ「……察しが良いのも、貴方の美点ね。今の私は猫のニンフォマニア……と、しておくわ」

P「に、にんふぉ……な、何ですかそれ?」

のあ「……知識としなくて良い事よ。さぁ、証明して頂戴。貴方の言葉を行動で私に、そう、直接……かぷ」

P「おぅわ、のあさん!? な、なんで首に甘噛み……うわ、なにこれ気持ち良…………あふっ」ビクン

のあ「…………」ペロッ

P「っ!? のあさん舐……あ、だからそこ触っちゃ駄目で、あっ、うわ、違うんです! これは起きたばかりだから不可抗りょ、あ、待っ   あっ」



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「――そ、それで、ニンフォマニアは、シャムやペルシャの猫チャンによくあるにゃ」

「人間で言う色情症が、猫にもある……」

「うん、そうにゃ。猫チャンの場合は、オスに対して好き好きーって気持ちがあふれ出ちゃう感じだにゃ」

「……興味深いわね」

「……これで、猫の発情期に関してだいたい伝えたにゃ。のあにゃん、わ、わかってくれたかにゃあ?」

「ええ。後学のためになった……感謝するわ」

「うー、なんで猫チャンの発情期に関してもみくが教えなきゃならなかったのかにゃあ……ぶっちゃけ恥ずかしいんだけど……」モジモジ

「……みく」

「な、なにかにゃ? も、もしかして、まだ知りたいことあるの……?」

「……猫のそういった行動は、人間にも有効になりうるのかしら」

「のあにゃん一体何する気なの!?」



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更に次の日 深夜
事務所・ソファ



P「……」

のあ「…………今宵は満月、ね」

P「……ええ、丁度窓から見えて綺麗です。部屋の電気を消すと、ここまで幻想的に見えるんですね」

のあ「……そうね」

P「……」

のあ「……」

P「……のあさん」

のあ「……何かしら」




P「……今日は、遅くまで残業を手伝ってもらって、本当にありがとうございました」

のあ「貴方が心に掛ける必要は無いわ。私が己の意思で選択し、行動しただけよ」

P「それでも、のあさんの時間を貰ってしまったわけですし……今度、お礼しますからね?」

のあ「……そう。貴方のここぞという時の強気……私には丁度良いわ」

P「はは、なんだか照れくさいですね。……それであの、のあさん?」

のあ「……何?」

P「もう仕事は終わりましたし、話も終わりました。なので……その……」

のあ「……」

P「そろそろ俺の腕、離して頂けると嬉しいなぁって……あ、当たってるので……」

のあ「……」ギュー




のあ「……P、私達の存在するこの場所。何処であるか理解している?」

P「え? そりゃ、ここは事務所ですけど……」

のあ「そう、私達の事務所。けれども……今、此処には私達しか居ないわ」

のあ「2人しか居ない此処は……外来から隔離された、個人の思想を第一の法とする空間になる」

P「……だ、だからって、昨日みたいな事は駄目ですからね!?」

のあ「……そうね。昨日の私は、猫であった故の行動だったわ。だから」スッ




P「? のあさん何を……っ! ねっ、ネコミミ……!」

のあ「……」スチャッ

P「……のあ、さん?」

のあ「………………」スリ スリ

P「のあさん!?」




のあ「……驚愕する事でも無いわ。これは猫のマーキング……自身の匂いを相手へ付与する行為よ」

P「いや、猫ならともかくっ、突然ネコミミ着けたのあさんがしてきたら否応なしに驚きますって!」

のあ「嫌悪を抱くのであれば、早急に止めるわ。……貴方は、何を抱くのかしら」

P「えっ……いや、驚きはしましたけど……嫌では……」

P(むしろ、スリスリするのあさんがとても……いつもと違ってギャップがあるというか……凄くかわいい)

のあ「……そう」スリ スリ

P「っ!? ……俺、今声に出てました?」

のあ「嫌ではない、のでしょう?」スリスリ

P「あ、はい……そ、そうです!」

P(声には出てなかったみたいだな……良かった、ビックリしたぁ……)

のあ「…………そう。ふふ」スリリ




のあ「……」スリスリ

P(のあさん、匂いを付けようとしている感じが……本当に猫っぽいなぁ)

のあ「……」スリスリ

P(……というかさっきから、のあさんから良い香りがして凄くクラクラして……だめだだめだ)ブンブン

のあ「……」スリスリ

P(流されるな……落ち着くんだ、色々落ち着くんだ俺……1,2,3,5,7,じゅう)

のあ「………………にゃん」ボソッ

P「いふぃっ!?」ビクッ




のあ「……面白い声」ギュー

P「いっ、いきなり耳元でそう言われたらそうなりますよ! それ反則ですって……!」

のあ「……突然反則と言われても、相手に伝わらない事が殆どよ。貴方の言葉は……何を伝えたいの?」スリスリ

P「ぐっ……い、言わないと、駄目ですか?」

のあ「……もう一度、聞きたい?」ギュ

P「い、言います、言いますから待ってください!」

のあ「……」ギュー

P「あの、のあさんの猫の鳴き真似は……耳元で聞くと、くすぐったいんですよ」

のあ「何故、擽ったいと感じるのかしら。其れには、理由があるのでしょう?」

P「うっ…………の、のあさんが可愛いからです! 普段ののあさんから聞けない様な言葉なので、ギャップが凄いんですっ!」

のあ「…………」




P「……」

のあ「……」

P「の、のあさん、何か反応してくれないと、ちょっと恥ずかしすぎるんですけど……!」

のあ「……それなら」ムギュ

P「!? さ、更に抱きつくとかっ、ちょっとそろそろ洒落にならな」

のあ「……こう、ね」グイッ

P「おわっ、床に倒れっ……! ってのあさんもしかしてまたキスむぐぅっ!?」




のあ「……ふ」

P「んむ……!?」

のあ「ん……」

P「……っ!?」

のあ「……はむ」

P「はもっ――!?」





-----しばらくお待ち下さい-----




のあ「……はぁっ」

P「ぅ……は、激しすぎで……す、のあさ…………」

のあ「……マーキングが終わったわ。貴方へ確実に、私が刻み付いた」

P「んなっ……いや、確かにのあさんの匂いとか色々貰っちゃいましたけど……!」

のあ「そう。つまり、貴方は私の縄張りの中……安息の場所になるわ」ムクリ

P「ちょ、馬乗りとかっ……!」

のあ「猫に主従関係は存在しない。存在するのは、主と猫という立場……貴方と私に似ているわ」

P「……た、確かに、相互の関係ってのあさん言ってたし、似てますけど……あの、のあさん、俺動けないんですが……!」




のあ「……お礼」

P「え?」

のあ「してくれるのでしょう? ……お礼」

P「い、今ですか? 良いですけど、何すれば……」

のあ「猫が主に抱くのは、共に、傍に在り続けたいかどうか……それだけよ。故に私は、貴方に願う」

P「……は、はい」

のあ「――今から何が起きても、決して動かないで頂戴」

P「…………はい?」




のあ「……さあ、始めるわ」

P「何を!? 月を背にしているせいか、のあさんの表情見えなくて怖いんですけど……!?」

のあ「私からは、貴方がよく見える。月光を其の身に浴びた、貴方の顔がくっきりと……」スルリ

P「おわっ!? のあさんなんで脱いで……と、止めて、止めて下さい!」

のあ「P……動いては、駄目」ギュッ

P「っ!? わ、わっ、脱いだ状態で抱きついちゃ……うぁ……」

のあ「猫は本来、夜行性よ。夜になると、活発に動き出すの」モゾ

のあ「そして今は……真夜中。本来の通りに……活発に、させて貰うわ」ギュウ




P「の、のあさん、結局これ昨日と変わらないですって! だ、駄目ですって!」

のあ「………………にゃん?」

P「あ、可愛い……」

のあ「……」ピクン

P「っ!? しまっ、それどころじゃなかっ……ひぁ、のあさん、だからっ、そこ触るのはアウトです、か、らっ!」

のあ「……貴方は私を喜ばせる。故に、私も貴方を悦ばせるわ。貴方と私は相互の関係……そうでしょう?」グッ

P「相互ってそこまで関わってくるんですか!? あ、ちょっとそこ掴んじゃ……あ、また顔近……あぅっ!?」





のあ「大丈夫よ。私達を見ているのは……満月だけなのだから。……永い夜を、楽しみましょう」

P「うぁ……の、のあさんっ! これ以上されたら、本当に理性が  あっ……待っ……  あっ――」



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「――それじゃあ時間も時間だし、みくはそろそろ帰るとするにゃ。のあにゃん、また猫チャンで知りたいことがあったら聞いてね!」

「ええ。貴女と知り合えたこと……光栄に思うわ、みく」

「ふぇっ!? え、えへへ……のあにゃんにそう言われると嬉しいにゃあ……」

「……貴方の寮まで、付き添いは必要?」

「ううん、だいじょーぶ! みくのPチャンがお迎えに来てくれてるみたいだから、安心してにゃっ」

「……そう」

「ありがとね、のあにゃん。ふふ、夜は猫チャンが活発になるから、みくはテンションが上がってるにゃ」

「……」

「猫は夜に狩りとかもするから、みくはこのままPチャンをハントする勢いで……」

「! ……成程」

「えへへ、にゃーんて♪ そ、そんな漫画みたいな恥ずかしー事、みくには出来な…………あれ、のあにゃんどしたの?」

「……みく、貴女には……心から、感謝するわ」ニコ

「の、のあにゃんが、微笑ん…………え? ま、待ってのあにゃん、今の言葉真に受けたの? もしかしてのあPチャンにやる気なの!?」

「猫……そうね。これなら、彼を……」

「のあにゃん!? ちょっと、のあにゃんがのあPチャン大好きなのは知ってるけど、それはどうなの!? ちょっとのあにゃん、のあにゃーん!?」

「…………………………にゃふ」





お わ る




シンデレラガールズ総選挙も終わったので、つい

のあさんが第47位にランクインしていて本当に嬉しいです。皆さん、投票ありがとうございました
今後はいつかのあさんに声が付くことを祈って、新SRを待つ所存です。そろそろ来て下さいお願いします


ここまで読んで頂き、本当にありがとうございました
アーニャとのあさんでやりたいことはやったので、次はあの子にしようと思います



前作:モバP「クールな銀の子猫と」 次:わんこ




※蛇足

シャム猫は人を選び、心を許した相手に非常に懐くそうです
それがどこかのあさんに似ていると思ったので、今回のタイトルとなりました

こんな時間までお付き合い下さり、ありがとうございました
少しでも、のあさんの魅力が伝わりましたら嬉しいです


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