魔王「そろそろあの『女騎士』っていうの、やめねえ?」(18)

国王「……」

魔王「確かに俺たちゃ戦争してるよ?」

魔王「でもいくら戦争っつっても越えちゃいけないライン考えろよ」

国王「私も……ここまで酷くなるとは思っていなかった」

魔王「そういう言い訳はいいから」

魔王「あいつらのおかげで主力だったオーク部隊が使い物にならないんだよ?」

魔王「被害が出てるのがごく一部でも、全員怯えちゃってさ」

魔王「戦場に出たがらないし、無理やり出しても士気ダダ下がりで敵前逃亡しまくるし」

国王「も、元はといえはオークどもが戦場で姦淫に耽るのが悪かったのではないか!」

魔王「あー、そのあたりの兵士の練度については俺も思う所あるけどね」

魔王「でもさ、やられたからって同じことやり返すって言うのはどうかと思うのよ」

国王「分かっている、だがあの時は仕方が無かったのだ」

魔王「でさ、戦力も人間側の防戦一方から、均衡状態に戻ったわけだし?」

魔王「もう2年近くコレが続いてるんなら内需産業の立て直しや取り戻した農地の再整備も終わってるよね?」

魔王「そろそろあの非人道的部隊っていうのは条約結んで禁止にすべきだと思うんよ」

国王「ああ……色狂いの女性を集めた『女騎士団』は一応の成功を見せた」

国王「維持のためのコストを考えてもそろそろ解体すべき頃合いだとは私も思う」

国王「しかしな……」

魔王「おいおい、なんでそこで難色示すんだよ」

国王「……暴走した」

魔王「は?」

国王「女騎士団は既に王国軍や私の支配下を逃れ、独自の組織として機能し始めてる」

魔王「……マジで?」

魔王「ちょっとそれは無責任過ぎるんじゃねえのか?」

魔王「近頃ゴブリンやコボルト、オーガなんかの被害報告が増えてるのってもしかして……」

国王「どうも同盟国であるエルフ共同体からの支援があるようなのだが」

魔王「そこら辺のごたごたの処理はアンタの政治手腕にかかってるだろう、国王さんよお?」

魔王「まったく、バケモノ生み出して制御し切れなくなるのは人間様の十八番だよなあ、おい?」

国王「面目ない」

魔王「まあ、こっちがバケモノの集団だから仕方ないんだろけどさ」

魔王「勇者とか聖人とか、生まれ持った資質で戦うエリートでしかロクに対抗できない辛さも分かるよ?」

魔王「言っても、俺たちもそのバケモノの維持に魔素を消費し過ぎて、人間の領域に攻め込む羽目になってるんだけど」

国王「ままならぬものじゃな……」

魔王「魔素は土地の生命力みたいなもんだからな」

魔王「消費すれば作物の収穫量とか減っちゃうし、人間側もどうぞどうぞとは言えねえもんな」

魔王「でも俺らが魔素を搾り取るからって、子種を搾り取る部隊ってちょっと考え方が狂ってねえか?」

国王「今思うと、許可した私も愚かだったよ……」

国王「許してくれとは言えんが、それほど追い詰められていた事実は慮って欲しい」

魔王「しかし、実際問題どうするよ?」

国王「恥かしながら、人間同士のいざこざを引き起こせば2年の復興が水泡に帰す」

魔王「だからって俺たち魔族だけで攻めても、こっちが消耗するし邪魔者消えるしで人間側だけ得だよな」

国王「……ここは、手を組まないか?」

魔王「女騎士団を殲滅するまでの一時的な和平か?」

国王「和平などという大それたことでなくてもよい、共闘する間だけの一時的な非戦協定じゃ」

魔王「ふむ……まあ俺らもあいつらにはとことん煮え湯飲まされてるワケだしな」

魔王「ただし、原因は人間側なんだから多少は資金供出に色つけさせてもらうぞ?」

国王「是非も無し」

女騎士「なかなか面白い話をしているじゃないか」

魔王&国王「「ッ!!?」」

騎士団長「ええい、護衛の者はどうした!?」

女騎士「既に全員食い尽した後さ!」くぱあ

魔王の側近「そんな、ダミーの会場をいくつか用意して攪乱したはずでは……」

エルフの女騎士「エルフの斥候の能力を舐めたわね?」

エルフの女騎士「天性の狩人としての知覚と自然魔術による索敵は全種族の中でも随一よ!」

魔王「国王、こやつら殺してしまっても構わんよな?」

国王「ああ、女騎士もエルフも一国の王に弓引く者だ!」

国王「この場で殺してしまってもエルフ共同体には正当防衛で押し通す!!」

騎士団長「くっ、この騎士の恥部がッ!!」ザンッ

女騎士「団長殿、剣筋が鈍ってはいないか?」ガキン

女騎士「こっちの剣は鈍っていなければいいが」ザシュザシュ

騎士団長「なっ!?」ボロン

女騎士「いただきます」ズポオ

騎士団長「ぬほおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!!」ビクンビクン

魔王の側近「ま、魔王様に近づくでないわこの痴女が!!」ボンッ

エルフの女騎士「貴方も魔族のお偉いさんよね?」スッ

エルフの女騎士「魔族も人間も私らエルフを散々奴隷なんかにしちゃってさあ」ビリビリ

魔王の側近「あ……」ボロン

エルフの女騎士「魔族の貴族の子種、いただきます」ズポオ

魔王の側近「ひぎいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいっ!!!」ビクンビクン

国王「そんな、あの騎士団長がここまで容易くやられるとは……」

魔王「思い知ったかよ、テメエがどんだけのバケモノを生み出したかよお!!」

女騎士「さて、ハーレムで毎日やりまくっている王様たちのおち○ぽはどんな味なのかな?」

国王「くっ、私も聖剣に選ばれし者……ただではヤられぬぞ!!」チャキッ

エルフの女騎士「魔王の子種を貰えれば私たちの地位だって……!!」ビリビリ

魔王「ふっ、残念だったな」

エルフの女騎士「て、貞操帯!?」

魔王「しかも俺の魔力でしか解除できない特別製だ」

魔王「こんなこともあろうかと準備しておいてよかったぜ全く」

女騎士「流石は世界を二分する二人の王、そう簡単には食えぬか……」

女騎士「仕方が無い、私も切り札を出そう」パチンッ

女勇者「あへえ」ビクンビクン

国王「なっ……!?」

国王「そんな、魔王軍の手にかかって死んだはずの女勇者殿がなぜここに!?」

エルフの女騎士「違うよ、私たちで捉えて調教しておいたの」

女騎士「彼女も今では立派な肉便器……我が女騎士団の一員さ」

魔王「おい、こいつはちょっとばかしヤバいんじゃないか?」

女勇者「おち○ぽおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!」ザシュザシュッ

魔王「な、俺の貞操帯が!?」ボロン

国王「勇者の特性……魔王の魔力ごと封印を断ち切ったか!?」ボロン

女勇者「ふへへ、おっきなダブルおち○ぽおおお……早くほしゅいのおおおおおおおっ!!!」くぱあ

国王「や、やめろ……私には妃が……」ビンビン

魔王「そうだ、世継ぎをいつ産ませるかは俺自身が決めることで……」ビンビン

女勇者「ぬほおおおおおおおお!!!お尻と子宮の両方の奥までズンズンきてりゅのおおおおおおお!!!」ズポオ

国王「いやああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!!」ビクンビクン

魔王「おち○ぽミルクでりゅううううううううううううううううううううううううううううっ!!!」どぴゅっ

エルフの女王「ふふふ、女騎士たちは成功したようですね」

エルフの女王「今まで人族・魔族両種族に虐げられてきた亜人族の躍進はここから始まるのです」

エルフの女王「さあ、両国王の痴態を全国民に晒け出しておやりなさい!!」

エルフの女王「抵抗するのはいい肉奴隷、抵抗しないのはいい肉奴隷よ!!」

エルフの女王「いままで亜人族が受けた恥辱、すべてその身にお返ししてあげますわ!!」


―――こうして人間と魔族の王国はトップを失ったことにより崩壊し、

    亜人族を束ねるエルフ共同体になし崩し的に吸収合併された。

    エルフによる治世は過去に奴隷としてエルフを使役した両国にとって

    復讐を兼ねた苛烈極まるものとなったのだが……

    それはまた、別の物語。


    (完)

書いてるのがほとんど女騎士とコナンマジキチなんだけど……
女騎士以外で最近のだとこんなのとか
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1398020380
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1397054896

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