P「真ダメじゃん」真「!?」 (59)


ひまつぶしです

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P「まったく……」カタカタ

真「……」

P「って真じゃん。おかえり」

真「えっと……ただいまです」

P「ってどうしたの、そんな顔して。また女の子のファンにでも囲まれたか?」

真「いえ……」

『菊池、簡単に追い込んでいます!』

真「って……あれ?」



『ストライク!チェンジ!』

P「ようやく抑えたか」

真「……野球見てたんですか」

P「ああ」

真(同姓同名か……って)

真(いやいや真って言ってたよね?まこと……なんて選手いない、よね?)

『先頭バッターは三番、秋月』

真「秋月……?」

P「ああ、りったんだ、りったん。頑張れ律子!」

真「り、律子!?」


『パシン』

『低めボール球打った!』

P「ボールに手ぇ出すなよ律子! ……アウチ」

真「……ゲームですか?これ?」

P「うん。パワプロ」

真「なぁ~んだ、びっくりしましたよ、もう!」

真「って、どこで操作してるんですか?」

P「見てるだけ……って話してる間にあずささん三振しとるし」

真「へ?」

P「むむむ……頼んだぞ、ひじりたそ!」

真「??」


『ストライク!空振り三振!バットが空を切りました!』

P「……まあしょうがない」

真「プロデューサー?」

P「ん?」

真「これ、ゲーム……ですよね?」

P「うん」

真「なのに……見てるだけ、なんですか?」

P「結構面白いぞ」

真「へえ……」

P「いやホントだって」

『バッターボックスは秋山、先程はセンターフライに倒れています』

真「っていうか……ピッチャー菊池」

P「そう、真だ。しっかり抑えろよ!」


『打った!……これはセカンドゴロになります』

P「うむ」

真「守備、真美じゃないですか」

P「ショートは亜美だぞ」

真「って顔がある!?」

P「なんだいまさら」

真「あれ!?パワプロって言ってませんでした!?」

P「そうだけど……あ、お前昔やってた口だろ?」

真「……小学校の時に」

P「わかるわかる、俺も久々にやったらびっくりしたもん」

『ストライク!バッターアウ!』


P「よし、きっちり抑えたな。エライぞ真!」

真「はあ……」

真「……」

真「……エヘヘ」

『パキィン!!』

真・P「あ」

『強烈な当たり!右中間真っ二つ!』

P「ノーアウトや!行け!響!」

『我那覇、二塁ストップ!』

P「うむ」

真「響まで……よく見るとちゃんとポニーテールになってる」


真「次はまm」

『引っ掛けた』

P「抜けろ!」

『レフトへの打球!』

P「さすが真美!」

『ランナー三塁ストップ』

P「ま、しゃあないわな」

真「次は亜美ですか……って、打率4割超えてる!?」

P「開幕からしばらくなぜか打ってる。能力はしょぼいんだけどな」

『双海、見逃しの三振!』

P「振れや!」


……

『菊地、ここでマウンドを降ります』

P「7回4失点か……今日調子悪かったの?」

真「いや知りませんよ。リリーフ伊織じゃないですか」

P「まあ伊織ならきっちり仕事してくれるだろう」

『結局選んでフォアボール』

真「先頭歩かせてますけど」

P「伊織!てめこのやろう!」

真「これ、伊織打たれたらボクの勝ち星消えますよね?」

P「……うん」


……

P「なんとか抑えた……」

真「伊織しっかりしてよ!」

P「終盤だけど2点は不安だよな」

『この回、先頭は星井』

真「美希?頼むよ、追加点を!」

P「パワーないけどな」

『インコース引っ張った!サードがっちり取って一塁送球、アウトです』

真「……」

P「次は雪歩か」

真「雪歩ミートは!?」

P「C」

真「パワーは!?」

『ショート強襲!抜けていきます!』

P「……パワーはEかF」


『秋月、今日二本のホームランを打っています』

真「!?」

P「当たってるんだよなあ……律子」

『高めいっぱい!伸びのあるストレートで三振!』

真「……」

P「……デスヨネー」


……

真「結局追加点なし……」

P「まああとは守護神に任せよう」

『天海、最終回のマウンドに上がります』

真「は、春香ですか!?」

P「そのリアクションはどうなの?」

真「い、いえ……」

『痛烈な当たり! ……セカンド右、軽快に捌いています』アウッ

P「さすが春香」

菊地「……あの」

P「ん?」

菊地「気のせいか、乱調って書いてません?」

P「春香っぽいだろ」


『アウト、試合終了!!』

P「勝ったな、おめでとう」

真「でも7回4失点ですか……もうひとつですね」

P「まあな。律子の援護がなかったら苦しかったかもな」

真「まあ次はもう少し抑えたいですね」

P「そうだな」

真「で」

P「うん?」

真「仕事場で何してるんですか?」

P「そこきたかー」


P「い、いやBGM替わりにつけてるだけだぞ!?」

真「へえ……」

P「えっと」

P「……」

P「言い訳していいすか?」

真「まあ聞きましょう」


P「自分、作業中はBGMあったほうがいいタイプなんすよ」

真「はい」

P「で、最初はテレビかけてたんすけど、なんか最近お笑い番組とかかけてると話し声が耳につくようになって……」

真「ほう」

P「BSとかNHKとかもかけてたんすけど、一番気にならないのが野球中継だったんだよ」

真「なるほど」

P「ほら、ほとんど仕事してるんだけど試合が終わった時ぐらいにちょっと結果を眺めつつ休憩したり……ね?」

真「はい」

P「それで、ある時そういえばとパワプロを思い出してこう……」

真「……」

P「モニターにつないで……観戦モードにして……みたいな」

真「……」

P「はい……」


真「……」

P「……」

真「……いや、まあいいんですけどね」

P「せ、せやろか?」

真「なんか小芝居みたいになっちゃいましたけど」

P「そうだな」

真「これ、事務所のみんなでチーム組んでるんですか?」

P「そう。ベースはホークスだけど総入れ替え」


真「ちょっと能力見せてくださいよ」

P「へ? ……あ、ああ」

P「……」

P「……こんなん」


真「へぇー、ほんとに一人一人顔作れるんですね」

P「それなりに似てるだろ」

真「そうですね、結構似てるかも」

真「……」

真「なあんだ!ボク、結構強いじゃないですか!」

P「そうだな。真は貯金を計算できるピッチャーだな」

真「へっへー、ならいいですよ!」

P「まあ真は運動神経いいしな」

真「えへへ……」テレテレ


それから……

……

美希「ミキが一番なの!?」

P「え、ああ。お前ならなんとなく才能でポコポコ打てる印象があったから一番にしといた」

P「パワーはあんまりだけどミートはBだぞ」

美希「さすがハニー、わかってるの!」

P「……でも守備の待ち時間とかどうせ気を抜いてると思ったから守備は外野でEだ」

美希「むー……でも才能あるって言ってくれたからいいの!」


……

雪歩「わ、私がに、2番ですかぁ!?」

P「……うん」

雪歩「そ、そんな2番なんて無理ですぅ~……わた、私は球拾いとか……」

P「……いや、雪歩はきっちり言うことを聞いてくれそうだから2番にしたんだ」

雪歩「え……」

P「バントって指示すればしっかりやってくれるだろうし、ランナーを見て逆方向に流す、といった地味だけれど大切な仕事をこなしてくれるだろうと思ったからだ」

P「チームのために、たとえ自分が犠牲になろうともな」

雪歩「……」

P「少なくとも役割を与えられたらそれをきっちり受け止めて努力してくれるだろう。そう思っての2番だ」

雪歩「……そ、そう……見てくれてるんですね」

雪歩「……」

雪歩「……えへへ」




律子「私が3番?」

P「う、うん……」

律子「そう見えます?結構運動苦手そうに見えると私は思うんですけど……」

P「いやそれ言ったら全員そうだろ」

律子「まあ……そうか」

P「ま、なんだかんだ律子は事務所の心臓だからな」

律子「……え」

P「ミート、パワー、そして守備もCの攻守にわたる要、堂々の3番サードだ」

律子「……そうですか」

律子「……」

律子「……」////

P(悪い……サクサクセスで作ったからなぜかパワーヒッターと広角がついてホームラン量産してるんだ……)


あずさ「わ、わたし4番ですか~?」

P「は、はい……」

あずさ「そ、そんなふうに見えるんでしょうか~……?」

P「あ、い、いえあずささんは大人の女性ですし……それにケタ外れの破壊りょk」

P「……いえ、何でもないです」

あずさ「は、はい~?」

P「えーと……」

P「……だ、打順もそうですけど、あずささんには守備でも頑張って欲しいなぁ~……と」


あずさ「守備……ですか?」

P「ええ、みんなが安心して投げられる、精神面でもファーストはあずささんだと思ったんです」

P「やっぱり安心感が大事ですからね。その包容力でどんなボールでも包み込んで欲しいかなー……なんて」

あずさ「あ、あらあら~」////

P(ごめんなさい……個人的趣味のせいであずささん、パワーAになっちゃってます……不動の4番が欲しかったので……)

P(ま、破壊力では文句のつけようもないし、いいよね!ホームラン91本ぐらい打ってくれないかな!)


P「6番は聖たそ……やっぱかわいいなあ」

P「パワーと足はともかく、バッティング、守備含め理想のキャッチャーだよな。かわいいし」

P「毎試合守備で顔が見れるってのはでかいよなあ……マスクかぶってもかわいいし」

P「……765プロにこねーかなー」


響「自分6番かー……もうちょっと上が良かったぞ」

P「何を言う。6番が打てるチームなんて驚異だろ」

響「う……まあそっか」

P「それに響は765プロの中で運動神経は真との二枚看板だろ? 」

P「その運動神経に期待してセンター、走力肩守備CCだ。バッティングはこれからの成長に期待してオールマイティーな選手になってもらう」

響「そっか……へへ、自分頑張るぞ!」


真美「えーなんで真美が7番なの!?」

亜美「なんで亜美が8番!?」

P「お前ら何するかわからんから。以上」

真美「短っ!?」

亜美「なんで真美の方が上なのさー!?」

P「まてまて、ある意味お前らには期待してるんだ」

P「その双子の息の合い具合を期待してそれぞれセカンドとショートだし」

P「真美にはムード○、亜美には意外性がついている」

真美「むむむ……なんだかそれっぽい」


P「お前たちがそのバッティングで油断してる相手をとかちつくちたらチャンスで上位打線につながる」

P「……油断してるところをズブリ……楽しそうだとは思わんかね?」

亜美「……ぬふ」

真美「いやー、よく考えると真美たちにぴったりですなあ!」

亜美「そうだね!よーし、やっちゃうよー!」

P(……絶対ありえないけどそれぞれ守備はCなんだよな……個人的な趣味で。足もCだし)

P「……バッティングが伸びたら、ほんとに化けるな」


亜美「って9番に化け物がいる!?」

真美「なんでいっちーが9番なんて打ってんの!?」

P「うん……まあ頭数合わせで」

P「こんなチート上位打線に入れたらつまらんから9番を打ってもらってる」

真美「ま、まあ確かに」

亜美「移動日でもヒット打てるんだっけ?」

P「……まあネタを抜きにしてもチートだと思うぞ。野球界のルーデルみたいな」




イチロー DH ABAAAA 青×13



P「ま、さすがにシロウトだけじゃ厳しいからな。愛情出演ってことで」


貴音「ふむ……私は先発ですか」

P「ああ」

P「ぶっちゃけお前は底が知れないからな。なんでもできるんじゃないかと」

貴音「ふふ、そうですか」

P「そのポーカーフェイスと面妖なピッチングで先発を安心して任せられるかな、と思ってな」

貴音「威圧感がついているのは偶然ですか?」

P「……俺が聞きたいよ。なんでよりにもよってお前に威圧感がついたのか」

貴音「ふふふ」


やよい「わ、私もろーてーしょんに入ってるんですかー!?」

P「ああ」

P「……ぶっちゃけ実力はまだまだだけど」

やよい「あう……」

P「でもその有り余る元気のおかげでスタミナはAだし」

P「……勝ち運がついたのもなんの偶然だろうな」

やよい「へ?」

P「ま、やよいが先発の時はみんなが比較的助けてくれるから大丈夫ってことだ」

やよい「みんなが……ですかー……」

やよい「うっうー!なんかうれしいかもですー!!」


高木「私が先発とは、わかってるじゃないか! 君ぃ!」

P「はい」

高木「……」

P「……」

高木「……もう少し反応してくれてm」


P「先発はあと一枚、あおいたそ」

P「……うむ、間違いないな」

P「間違いなくかわいい。実力も文句なしだし」

P「無理にでも先発にしてよかったなあ」

P「ま、先発陣の精神的指導者はあおいかな」

P「中継ぎのみずきは……」

P「うん、まずまずだな。顔は120点なんだけど」

P「クレッセントムーン、変なエフェクト付いてるけど普通に打たれるんだよな……ま、かわいいからいいか」


千早「リリーフ……ですか」

P「不満か?」

千早「いえ……特に」

P「……」

千早「……」

P「独り言でも言おうかなー!独り言独り言!」

千早「……?」

P「リリーフって相当重要だよなー、先発が作ってきたゲームをどうするかがかかってるんだからなー」

P「相当責任感と……」

P「仲間への思いがなきゃできないよなー」


千早「……」

P「誰にでもできるもんじゃない。そりゃわざわざ選びたくもなる」

P「……さーて、仕事仕事」



千早「……まったく」

千早「わざとらしすぎですよ、プロデューサー」

千早「……ふふっ」


伊織「ちょっと!私先発じゃないの!?」

P「お前スタミナなさそうじゃん」

伊織「な……!?」

P「『私はピッチャーに決まってるわ!そう、エースよ!』」

P「そう豪語してスタミナ切れで打ち込まれる伊織の姿が目に浮かぶ……」

伊織「……!」プルプル

P「……お前にはリリーフエースの方が向いてるよ」


伊織「え……」

P「勝利の方程式だ。適材適所」

P「伊織なら先発も安心して後を任せられるだろう」

P「抑えもちゃんと抑えてくれると思って準備に専念出来るだろう」

伊織「……」

P「相当なプレッシャーだ。なにせ『アイツなら抑えて当たり前』という空気が次第にできてくるんだから」

P「……ま、やれる奴は限られてくるだろうな」

伊織「……」

伊織「……フン!当たり前のことを当たり前にこなすなんて、当然のことでしょ!」

伊織「私は、伊織ちゃんなんだから」

P「……そうかい」


黒井「く……なぜ私がよりにもよってリリーf

P「敗戦処理で」

黒井「URYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY!!」



春香「わ、私が抑えぇ!?」

P「え……う、うん……」

春香「えぇ~……とんでもないプレッシャーじゃないですか……」

P「うん……そうだね」

春香「そうだねって……」

P「いや、まあ春香だろ」

春香「だろと言われても」


P「理由を言おうとしたらいくらでも言えると思うが」

P「最後を締めくくるのはやっぱりとか」

P「みんなの努力を、夢から現実にする大切な役割だとか」

P「やっぱり中心人物だからとか、な」

春香「は、はあ」

P「でも言葉なんて重ねるほどに嘘臭くなる気がするからな。あ、俺の場合だけど」

春香「うーん……」


P「ってことで、やっぱ春香しかいないだろ」

春香「??」

P「あえて言うなら宿命だな。自然と中心人物になっちまったんだ。春香はそういう運命なんだろう」

春香「……」

P「ま、勝手に俺が決めたんだ。頑張ってくれ」

春香「そ、そうですか……」

春香「うーん……」

春香「……」

春香「まあでも、それならそれで、やるしかないですね!」





P「……やっぱり春香だな、はは」




春香「あ、でも」

P「ん?」


『結局、パワプロの話だもんげ!!』

P「いや知ってるけど」






おわり!


終わります!
深夜にも関わらず付き合ってくれた方がいるようで、ありがとうございます!

今やよいが日ハムに打ち込まれてます!がんばれうっうー!!

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