モバP「そうだ、北海道いこう」 (57)

千川ちひろ「し尺倒壊に怒られそうなタイトルですね」

P「気にしたら負けです」

ちひろ「しかしなんでまた北海道に?」

P「ちょっと自分探しをしてみたくなりまして」

ちひろ「うわぁ……」

P「なんですか! なんですかその反応!?」

ちひろ「ま、まあいいです。ここのところ働き詰めでしたから、たまにはリフレッシュしに行って、どうぞ」

P「でもどこへ行けばいいのか皆目見当がつかないんですよね」

ちひろ「じゃあなんで北海道いこうとか言い出したんですか!!??」

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北海道を旅したい欲求を抑え切れず衝動的に立てた
反省はしていない

勢いで立てたはいいがどうすっかノープラン
……ひとまず北海道出身アイドルに手伝ってもらってぼちぼち書いていきま

P「――そんなわけで諸君にホイホイ集まってもらったのだ」

相川千夏「なるほど、だからこのメンバーがここにいるのね……」

アナスタシア「Доброе утро……役に立てるかわかりませんが……」

梅木音葉「私でよければ……お手伝いします」

黒川千秋「でもPさん、こういうのって逆に地元民はあまりわからないものよ?」

柳瀬美由紀「みゆき、地理苦手だから……参考になるかわからないよ?」

双葉杏「まったく、そんなわけわかんない理由で呼ばないでよ。これなら無視して寝てればよかった」

P「まあまあ杏、飴やるから少し手助けしてくれ」

杏「んー……仕方ないなぁ……」

P(ちょろい)

杏「なに、プロデューサー」

P「なんでもない」

――函館出身、相川千夏の場合

千夏「さて、おすすめとは云っても……Pさんの好みがわからないことにはね」

P「温泉」

千夏「……即答ね」

P「そりゃあ日本人ならおちゃづ――温泉やろが!」

千夏「なら喜びなさいな、函館の周辺は温泉がたくさんあるわ」

千夏「Pさんなら……水無海浜温泉なんていいんじゃないかしら」

千夏「海の中にある温泉よ。満潮時はもちろん干潮時でも入れないから、時間のチェックはきっちりとね」

千夏「あとは、ラッピ……函館のご当地バーガーなんてどう」

千夏「ラッキーピエロって云う、ほぼ函館にしかないハンバーガーチェーンなんだけど、ランキング一位になったことがあるの」

加蓮「なにそれ! 食べてみたい!」ガバッ

P「うおっ! どこから湧いた!?」

加蓮「ちょっと、人を虫みたいに言わないでよね! Pさん、函館連れてって!」

P「おいおいおいなんだその表参道連れてって的なノリは」

加蓮「それにアタシ北海道行ったことないし! 行ってみたい!」

P「俺のプライベートな旅に国民のアイドルを連れ回せるわけないだろう。ファンに殺されちまう」

加蓮「ちぇ、残念……」シュン

P(こんど加蓮に道南の仕事とってくるか……)

P(いやホントは連れ回したいんだけどね、だけどね、奈緒はともかく凛に絶対怒られるもん)

凛「ねえ、プロデューサー。いま何か聞こえた気がするんだけど?」

P「ファッ!? ききき気のせいだろ?」

――稚内出身、アナスタシアの場合

P「エータ クニーガ」

アーニャ「Что?」

P「いや、俺が知ってるロシア語これしかなくて」

アーニャ「くす……そうですか」

P「稚内だと何がおすすめ?」

アーニャ「見所、とかは……よく、わかりませんが……稚内は、本場のロシア料理、食べられるお店、たくさん、あります」

P「へえ、本場のロシア料理か。ロシアの人が作ってくれるんだ?」

アーニャ「Да、懐かしい、味です」

アーニャ「あとは……晴れた日のサロベツの海岸は、Звезда……星を見るのに、最高の、場所です」

P「そうか、是非ともアーニャと一緒に、サロベツで星空を鑑賞したいものだな」

アーニャ「Я、楽しみに、してます」

P(プァーフェクトカミュニケイシャン!)

――登別出身、梅木音葉の場合

P「の! ぼ! り! べ! つ! (Ah!) といえば!」

音葉「く! ま! ぼ! く! じょ!」

クマボックッジョッ!

P「……」

音葉「…………ハッ」

音葉「見なかったことに……してちょうだい……」

P(かわいい)

音葉「登別すなわち温泉……これは言うまでもないけれど」

音葉「大湯沼から溢れ出る温泉の……天然足湯は……森林浴もできて好き……」

音葉「あとは……倶多楽湖の湖畔で……ゆっくりするのも……悪くないわ……」

――旭川出身、黒川千秋の場合

千秋「Pさんでは、旭山動物園は合わないわね」

P「っていうか旭川で思いつくものナンバーワンすぎて捻りがないよねそれ」

千秋「うるさいわね!」

千秋「なによ、変化球でも投げれば良いの? ……近くに比布っていう町があるわ」

P「エレキバン?」

千秋「言うと思った。アナタ、単純ね」

P「振ったのそっちだろォ!?」

千秋「まあそんなことは置いときましょ」

P「置いとかれちゃったよ」

千秋「旭川という街は、綺麗で落ち着くところよ。特にあてどもなく歩くのも悪くないわ」

千秋「夜には、旭川グランドホテルのバーでアルコールを傾けるのがいいわね」

千秋「旭川の夜景を眺めながら、落ち着いて呑めるわ」

千秋「旭川は、札幌ほど煩くなく、僻地ほど不便でもない、バランスのいい街よ」

――津別出身、柳瀬美由紀の場合

P「んー美由紀は津別だったな」

杏「……津別ってどこ?」

P「お前北海道出身だろ!」

杏「ふっふっふ、ニートをなめないでほしいね」

P「胸張って言うことじゃねえよな!?」

美由紀「えっとねー、津別はね、東のほう!」

杏「うーん、わかんない。地図見よう。へえ……屈斜路湖の西岸なんだ。どんなところ?」

美由紀「みゆきの家の周りは、なんにもないけど自然はいっぱいだよ!」

P(美由紀の両親へ挨拶に行ったときチラっと調べたけど林業が主産業だもんな)

美由紀「んーと、んーと、津別峠?っていうところがなんか景色いいらしいけど」

美由紀「あとはチミケップっていうきれいな湖があるよ!」

美由紀「隣町の陸別ってところは、なんでも日本一寒い町らしいよ!」

――札幌出身、双葉杏の場合

P「で、最後は杏だ」

杏「えーもう他の子からたくさん聞いたからいいでしょ」

P「俺と話をすればそれだけ仕事に行く時間が遅くなるというのに」

杏「よしプロデューサー、たっぷり話をしようじゃないか!」

P(ちょろい)

P「杏は札幌だったな」

杏「そうだね、札幌の新琴似ってとこ」

杏「あらかじめ言っておくけどなんにもないよ」

杏「そりゃ麻生から地下鉄乗って都心へ出れば話は別だけどね」

杏「あそうじゃないよ、あざぶでもないよ。あさぶだよ」

P「ジモティーと他所者を区別するリトマス試験紙になるなそれ」

杏「札幌は自家焙煎のコーヒー屋さんの激戦区だよ。杏はよくわからないけどね」

杏「スープカレーは札幌名物として根付いたけど、ブームに乗ろうとして出てきた店は地雷のことが多いから、少なくとも15年以上の歴史があるお店を選んだ方がいいよ」

杏「あとはてきとーにガイドブックでも読めばいいんじゃない?」

P「まあ……札幌はな……」

杏「両親の実家は浜中ってところだけど」

P「モンキーパンチと知り合いの可能性が微レ存!?」

杏「さすがにそれはないんじゃないかな」

札幌にあるtoshiっていうハンバーグ屋はうまい
あとたいていの居酒屋にある縞ホッケとザンギスカンは食べる価値あり

杏「霧多布湿原とかなぎさのドライブウェーとかあるけど、杏的にはキョーミなし」

杏「うまいもん市では花咲ガニの釜茹でがすっごい安く食べられるよ」

P「おっ、いいねえカニ」

杏(まあ地元民にはタダみたいなものなんだけどねアレ)

杏「隣の厚岸は牡蠣が名産だからよく食べたなあ」

P「お? 杏は牡蠣好きだったの?」

杏「ううん、一度当たって以降は全く食べなくなった」

P「Oh……」

P「――よし諸君! 助言ご苦労! これで有意義な自分探しの旅になりそうだ!」


――そう言ってプロデューサーさんは意気揚々と北海道へ出かけていきました―― ナレーション:大天使ちひろ

その後――


凛「ねえ、ちひろさん。プロデューサー、昨日東京へ帰ってきてるはずなのにまだ出社してこないね」

ちひろ「そうねえ。プロデューサーさん、考えてることは正直アレだけど仕事をさぼったりはしないから、少し気になるわね」

prrr…… prrr……

ガチャ

ちひろ「はい、CGプロです」

ちひろ「はい、たしかにPは我が社の者ですが……」

ちひろ「……えっ!? 札幌はカワイイ娘が多いから手当たり次第スカウトしまくってたら通報されて留置所入れられた!?」

ちひろ「なにしとんじゃあいつはああああああ!!!」

おわり

ちなみに二月、陸別で開催される耐寒コンテストへ遊びに行ったPは素で死にそうになったそうな

「いや-23℃とか聞いてねェよオイ!」




以上お粗末様
正直クマ牧場で満足してしまった感ある

いやァ北海道はホント美人さんが多くて捗りますねェ(ゲス顔

>>22
toshiってよく聞くね
俺いっつもPICANTE行っちゃうからスープカレー以外の札幌グルメに馴染みがないんだてへぺろ

あ、そうだ ちなみに:
各キャラの出身地はてきとーだけどてきとーに決めたわけじゃないです
一応苗字の市町村別分布を調べて、割合の高いところを出身地に据えた感じ
双葉姓は日本全国でも佐賀にしかいなかったので、佐賀の屯田兵が入植した浜中と新琴似を選んだ次第

黒川さんの云っている旭川グランドホテルのバーはオヌヌメ

とても雰囲気良くて、アベックでもぼっちでも美味しい酒呑める


楓さんを連れ込みたいです(ゲス顔

帯広周辺のお菓子と云えば
想いやりファームのソフトクリームが一番に思いつくな
市内で豚丼食った後に中札内まで出てこのソフト食うのが俺の鉄板ルート

六花亭のフリーズドライ苺にホワイトチョココーティングしたのも好き

ハスカップだとモリモトのハスカップゼリーが第一印象だなあ個人的には

十勝でハスカップだとベリーファーム?とかいうところだったっけ?

そういえばラーメンに全然言及してなかったね お姫ちんどうぞ


貴音「いきなりわたくしに無茶振りするのですか?

 ……当別町石狩太美“なかむら”のてぇるらぁめん、これはまこと美味でしたわ」

杏「一口にガラナと云ってもかなり色々な種類があるよ」

千秋「キリンガラナとか、ガラナエールとか」

千夏「コアップガラナもあるわ」

杏「ガラナスカッシュっていうのもね」

千秋「それぞれ同じガラナという名前でも味は全然違うから、飲み比べてお気に入りを見つけるのがいいでしょうね」

千秋「なあに? 私が昔はライラックに乗って札幌へ遊びに行っていたこととかかしら?」


千秋さん年齢詐称疑惑

さて、北の大地に思いを馳せられたので
そろそろHTML化依頼でも出してきますか

千秋「ね、ね、寝れないのよ。バスでもう寝れないのよ私たち」

美由紀「鹿でした」


ヤバい千秋さんが壇ノ浦でボロボロになってるとこ想像したら興奮した

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