女友「ほのほの、おはよう」 女「…ぉ、おはよ」 (33)

 女子校生が主人公の恋愛小説です。
 R18要素が途中からあるかも?
 ぼちぼち書いていきます。よろしくです。

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 春の終わり。
 女がほのぼの学園に入学してから、早一ヶ月が過ぎようとしていた。

 ふわりとした柔らかい髪。
 控えめに下げられた眉尻に大きな瞳。
 身につけているのは勿論、赤いリボンのついた女子制服。

 ほのぼの学園の制服である。

 白のブラウスに、藍色のスカート、シンプルな女子制服だ。
 ひかめなこの制服が、自分にぴったりだと女は思っていた。 

 女は歩道の端をとぼとぼと歩いている。
 歩いているだけなのに、やけに頼りない足取り。
 なぜかは女にも分からないが、少しおぼつかないのだ足取りが。

 女は慣れた景色をいつものように見渡していた。

 白い校舎。
 藍色の制服を着た生徒達。
 散った桜木の下には白い花弁が桃色にひろがっている。

 そろそろ梅雨入りだ。

 けど、今はうす水色の空が一面に広がっていた。
 太陽はきらきらしてて、香る緑が心地よい。

「ほのほの~。おっはよー」

 背後から声を掛けられて、女は後ろを振り向いた。
 挨拶と共に駆けて来たのは、同じクラスの女友だった。

 凛とした顔つきに、女とは違う女性らしい体つき。
 愛らしいポニーテールがふわりと翻る。
「お、おはよぅ。女友さん」

 あんまり慣れてない挨拶に、思わず声が小さくなる。
 また会ってから一ヶ月弱。
 内向的な女は、まだ気軽に挨拶できるほど慣れてはいなかった。

「女友で良いってば。女友さんだなんて、背筋がムズムズしちゃう」
 
 朗らかに笑う女友。
 控えめに笑う女。

「う、うん。……ぉ、女友ちゃん」

 女友と呼び捨てすることはできない。
 女友さんとも何となく言い辛く、悩んだ末でちゃん付けで呼んでみることにした。

 女は照れるのを隠すように、少しうつむく。

「えへへ、可愛い反応するね。ほのほのは」

「…………えと」

 女は頬が熱くなるのを感じ、さらにうつむく。
 ほのほのって呼ばれ方、なんだか恥ずかしい。
なんだろ、そのペットみたいな呼び方

「あはは、一緒に教室まで行こ」

「……うん」

 女はうつむく顔を上げて、照れ笑いしながらうなずいた。

こんな書き方でいいのかな?
初めてでよくわからないので、なにかあればだれか教えてね

「ほらほら、猫背気味だよ? ほのほの、可愛いんだから、もっと顔上げなきゃ勿体ないよ」

 いつもの様にうつむき加減で歩いている女に、女友は優しく微笑んだ。
 『可愛い』という慣れてない言葉に、女の頬が桃色に染まる。

女「……そ、そんなことないよ」

 ぱたぱたと手を振る女。

女「ぉ、女友ちゃんの方がとっても可愛いし、綺麗だし……」

 これは本心。
 胸が大きくて、背が高くて。
 綺麗で大人びた女友は、女にとっては憧れる存在である。
 それに比べて自分は、背は低くて、中学生みたいな体型をしている。

 女(……私はおっぱいだって小さい)

 女友ちゃんはもうしっかりと大きく、走るとわずかに揺れてる。

女(いいなぁ)

女友「ありがと」

 女友は笑う。
 女とは違い、女友はよく笑う。
 明るい笑顔。

女友「でもネ、ほのほのは本当に可愛いよ。かわいいというか、かわゆいね」

女「ぅ、うん。ありがとう」

 分るような分らないような褒め言葉だったが、女は反射的にお礼を口にする。
 恥ずかしい気持ちが大きいけど、ちょっぴり嬉しい気持ちもある。

>6
百合要素は未定ですが、男女ものです。
もう少ししたら男の子も出てきます

クラスメイト1「おはよ~、女友ン♪ 女さん」

クラスメイト2「ぐっもーにん。お二人さん」

 クラスメイトの女の子たちが挨拶を投げかける。

女友「おっはよ~」

 いつもと変わらない明るい声で挨拶する女友。

女「……ぉはよ」

 いつもと変わらないものおじした声で挨拶する女。
 二人は本当に対照的なコンビだったが、不思議と気が合っていた。
 周りから見てもとてもお似合いの二人である。


 クラスメイトたちがすれ違うたびに挨拶をかけてくる。
 友人の数は女友の方があきらかに上だったが、この朝のだんらんが女は好きだった。

女(私ももっと友達作らないとなあ)
 
 小学校のころから、内気な女は友達が少ない。
 いや、ほぼ0といってもいいかもしれない。
 内気な性格がわざわいして、どうしてもクラスメイトと壁を感じてしまうのだ。

 しかし、それを壊す、明るさ、人間性が女友にはある。
 憧れで、大切なお友達。
 ……ちょっぴりえっちなところはあるんだけど……。

 想像して、かぁっと女の顔が赤く染まる。

女友「いきなりどした?」

 怪訝そうに首をかしげる女友。
 さっきよりもあわてて、女はぱたぱたぱたぱた手を振る。

女「な、なんでもないよ。ほんとに、なんでもないよ、ほんとだよ」

女友「怪しすぎるわっ!」

女「きゃっ」

 女のチョップに声をあげる女。
 それを見て、にやにやする女。

女友「かわゆいね~」

女「も、もう」

 そう、女友はSっ気もあるのだ。


 朝のHRが終わり、一時間目の授業は化学1B。

 チャイムがなり、教室のドアが開く。
 なめられていない教師の証だろう。ざわざわしていた教室が静まり返る。
 
 化学の教師といえば、神経質そうな白い服をきたやせぎす男性。
 または眼鏡をかけたインテリっぽい女性が担当教師。
 それは明らかに女の偏見には違いはなかったが。

 しかし、今回は女の偏見通りだった。
 化学の先生は眼鏡をかけたインテリ美人の女教師。
 鋭い目つき、白い肌、スタイル良いスレンダーな体型。
 表現するならばクールビューティー。

 名前は女教師。
 容姿端麗な美人ではあるけど、やはり冷たい印象はぬぐえない。
 正直、ほのかはあまり得意な先生ではなかった。少し怖いからだ。

 ここほのぼの学園は県内の進学学校の一つである。
 だが、私語を謹んで真面目に勉強をしている生徒は少数。
 それでも彼女の授業だけは皆、真面目に授業を聞いている。

 怖い、というだけではない。

 女教師には魅惑的で知性的な大人の魅力がある。
 男子、女子ともにあこがれてしまうような、そんな魅力だ。
 苦手といっておきながらも、女自身、少しあこがれてしまっている。

女教師「水素、重水素のように同じ原子番号ながら質量が違う原子があります。
    これは中性子の数が異なり、同位体。或はアイソトープといいます」

 いつものようにテキパキと淡々とした授業が進む。

 女は真面目に授業を受けていたが、一時間目なためか目が少しとろんとしていた。
 時折目をこすりながら、それでもノートだけはがんばって書いていく。

女教師「はい。次に行きます」

 女教師はそう言って、黒板に書かれた文章と化学式を問答無用に消していく。
 この先生の唯一の欠点は、書く作業と消す作業が早いことだ。

 もちろん、女もそれを知っている。
 だから、ノートも早く書くようにがんばっている。

 しかし。

男「あぁ、まだ書いてないのに……」
 
 こういう生徒もいる。
 ぽそりと呟いたのは女の隣に座っている男子生徒――男だった。

 内気な女はまだあまり話したことないが、普通の人だ。
 でも、笑顔が少し素敵だなって思う。

 女は横目でちらりと男のノートをのぞいた。
 あと二、三行程度書き足りないところで終わっているようだった。

女(どうしよう。見せてあげようかな?)

 そう思う優しさが女の美点だが、恥ずかしさでためらうのが女の欠点だった。
 結局、悩んだまま視点だけが前と隣を右往左往する。
 すると、男が苦虫を潰したような表情をした後、その顔を女に向けてきた。

女(み、見ていたことに気付いたのかな?)

 恥ずかしさに頬が火照る。
 熱くなる頬を抑えようとするが、意識するあまりもっと熱くなっていった。

女(はずかしいよぉ……。変に思われたのかな。どうしよう)

男「あの、女さん」

女「ぇ、な、なに?」

 努めて平静を装うとして声がどもる。
 自分の情けなさに少し心が沈む。

男「少しだけ、ノート見せてもらって良いかな?」

女(あ。そういうことか)

女「ぅ、うん。良いよ。……はい」

男「さんきゅな」

 笑顔の男。
 女はトクン、心臓が鳴り、言葉をつまらせてしまった。
 そして絞り出すように声を出す。

女「――――ぃ、良いよ。別に」


 色々な感情があわさって、思わず赤面しまう。
 それを隠すように顔をうつむけて、顔を正面に反らした。

 ――反らしてから、その反応が失礼なものではなかったと心配になる。

女(……へ、変な子だと思われたかなぁ)

 心配性なのである。
 再び横目でちらりと前原を見る。
 女の心配をよそに彼は早速ノートを写していた。

 ホッと胸を撫で下ろす。

 ほどなくして。

男「はい、ありがと。女さん」

 一分もしない内に書き終わり、ノートが返ってくる。
 また笑顔だ。
 なんだか幼いような可愛いような、そんな笑顔。

女「う、うん。ぃ、いいよ。うん」

 胸がどきどきする。
 男の横顔を教科書ごしにもう一度ちらりと見る。

 再び心臓がトクンと鳴る。

 女自身でも分らないくらいに、胸がどきどきして、頬が赤くなる。

 鈍感な。
 自分の想いにすら鈍感な女でも、湧きあがる想いが何かを確信した。

 空は青く、緑が祝う、春の終わりに―― 

 女はひさびさの恋をした。

疲れました。休憩します。

 季節は梅雨。
 空は灰色に染まり、湿った風が吹く。
 朝だというのにどんよりとした暗さが漂っていた。
 しかし、梅雨空とは違い、女の胸は爽やかだった。

 今までの学生生活の中でも、女は今青春らしい青春を感じていたからだ。
 男と恋仲になった訳ではまだない。
 
 友達

 ――という訳でもないが
 ……授業中に話す程度の仲にはなった、と思っている。
 それが楽しくて楽しくて仕方がなく、曇り空の今日も登校の足は軽い。
 
 隣の席に座れる喜び。
 この恋がもたらす昂揚感。
 今までにないような、喜び。

 好きだって告白したら、うまくいっちゃったりして……。

 女とて自信はなかったが、淡い期待を思い浮かべる程度には乙女だった。
 胸の中で甘い夢を描く。
 女にできるのは今のところはそれくらいものだ。
 
 暗くて、背も低く、平らな幼児系体。
 女としての魅力はほとんどない。
 あるのは子供か小動物みたいな愛らしさくらいだろう。
 
 でも、恋する想いを止めることはできない。
 でも、告白する勇気は持てない。

 失敗して、話すらできなくなったり。
 友達に気を使われたりするのが嫌なのだ。

 ざー、ざー、ざー。
 単調な雨音が木霊する。
 降り始めたのは、昼前の三時間目の授業の時だった。

 今日で五日連続の雨。 
 梅雨に、中間考査に、今は生徒達にとってはあまり嬉しくない時期である。

 しかし、女は雨がそんなに嫌いではなかったし、テストも嫌い。
 むしろ、雨の匂いは好きだった。
 単調なリズムの雨音も好き。
 外に出なければ、晴れより雨が好きだ。

 テストも平凡な成績を収めて、何となく過ぎていく。
 その程度の期間でしかない。

 女が今気にすることは、ただ一人の男の子のことだけだった。

 女は頬杖を付くような素振りをして、ちらりと隣の男を見やった。
 頬がほんのり朱に染まる。

 男くん。

 心の中でその名前をつぶやくだけで、心はときめく

 女が知っているのは彼の名前。
 勉強とスポーツがそれなりにできるということ。
 休憩時間は女の子と話すことはなくて、男の子たちとばかり話していること。

 それに、笑顔が可愛いことかな? ――なぁんてね。

 心の中で付け足して、頬の朱をさらに深める。
 彼の笑顔を思い浮かべるだけで、女の頬は緩みっぱなしだ。

 ……えと。

 考える。
 あんまり動かない脳みそで考える。
 何か話しかける話題があるかどうかを考える。

 それが日課となりつつある。

 でも、口下手な女が好きな男に話を掛けるのはものすごい大変なことだ。
 緊張せずに男性に話せられるのは父親くらいもの。

 なに、話そう。昨日のテレビ?
 流行の音楽?
 友達の話? ……友達あんまりいないけど。

 頑張れば思いつく話題はそれなりにある。
 でも、それは胸にとどまり、口から出て行くことはなかった。

 彼と話す時は、いつも彼から話しかけてくる時だけ。
 しかも、ほとんどは授業の話。それも、大抵は女が聞き役だった。

 つまらない人に思われてないか?
 暗い人と思われてないか?
 嫌われないか?

 ――心配は尽きない。

 何か話しかけなきゃ。

 同じ思考の堂々巡り。
 ほどなくして、三時間目の終わりの鈴が無情にも鳴り響いた。

作者です
掲示板規約に
>公序良俗に反するもの(アダルトもの、猟奇もの、その他ユーザが不快と感じるもの)
とあるりますが、エロは禁止なんでしょうか?
誰か親切な人、教えてくれるとうれしいです

エロをする場合は「R-18」ってスレのタイトルにつけよう! というのが建前
エロやってるスレ一杯あるし、「R-18」つけてないのにエロ展開になるスレもあるし

ここの場合は>>1に「R18要素があるかも?」て書いてあるから多分大丈夫
何の警告もなしにグロ・猟奇をしたり、特定のキャラを悪く書くようなことをすると怒られるかも

>>21
 ありがとうございます。
 問題なさそうです。
 少し仕事に戻りますが、また夜に更新しますので、よろしくお願いします。

 昼休み。
 女は女友と一緒に昼食をとるのが日課となっている。
 今日も女と女友は互いの弁当を取り合っこしながら、昼食を楽しんでいた。

女友「ふふふ」

 女友がいきなり含み笑いをもらす。
 心なしか、目がきらーんと光っている。

女「ど、どうしたの?」

 ただならない気配に物怖じする女。

女友「何かさぁ、ほのほのさぁ。ちょっと青春してる感じじゃない?」

女「え? え? え?」

 女の脳裏にすぐ浮かんだのは男の笑顔。
 しかし、それはまだ女友には言ってない想い。

女友「んっふっふっふ。私の洞察力は凄いのよ?
 もう恋愛に関することなら、レーダーがぴこんぴこんするんだから」

女「な、なんのことかなぁ? わ、私のは分からないなぁ。えへへ」

 どもりながら、噛み噛みしながら、声が上擦る。
 そして、最後には笑顔で誤魔化そうと頑張る。
 誰がどう見ても、嘘を付いているようにしか見えなかった。

女友「もう、嘘付かないの。嘘をつくのが下手なんだから、こっちが気の毒になるわ。
 どうせ、百回に百回はばれるんだからサ」

女(それは言い過ぎではないかなぁ)

 と思ったが、その通りかな? と思い直して、女は口にはしなかった。
 今までに嘘が通じたことがあったかどうか、自信がない。

女友「まあねぇ、男くんは確かに可愛いし、けっこーカッコイイ。かわカッコイイタイプだけどね」

 にやけ顔の女友から出てきた言葉に、頭が動転する。

「え? な、なな何をいってるの?」

 何か、男くんって断定されてるし……。
 パニックで混乱する頭。それでも、何とかしようと高速回転させる。――それなりに。

「えと、えと。……そういえば、今日の女友ちゃんのたまご焼きおいしそうだね」

「それは女なりに誤魔化そうとしてる?」

女(女なりって……。)

 失礼な物言いな気もしたが、その通りなのでこれまた口にはできない。
 なんだか悔しい気もする。

女「な、なんでぇ、なんで、どうして? どうして、相手まで分るのぉ?」

女友「ほのほののことは何でもお見通しなのサ。ふふっ。
 ――なぁんてね、本当はそんな気がしていただけで確信はなかったのよ?」

 女友は悪戯っ子っぽい笑みを浮かべて、ちろりと舌を出す。

女友「ごめんネ、カマかけで」

女「か、かまかけだったのぉ?」

女友「うん、ほのほのったら、もうその通りですって言わんばかりの……というか、 もう言っちゃってるような反応してくれるから。
 ほんと、かわゆいネ。くすくす。うふふ」

女「ぅぅ……」

 文句を言う気にもなれず、女はわずかにうなり声をあげた。
 それにこのカマかけがなくてもいずれは知られることにはなっただろう。
 女友は女よりも、一枚も二枚も三枚も四枚も……とにかくとことんうわ手だ。
 女が隠し通せる道理はない。

女友「そっかぁ、前原くんかぁ。いいネ、いいネ。青春してるね。ほのほの」

女「……………………」

 ……顔が熱い。

女友「安心して。ここは私がバァーンとぉ! キューピッド役を引き受けちゃうんだから」

女「ぅ、うん」

 小さくうなずく女。
 ここに至れば、恥ずかしいという想いよりも、嬉しい気持ちが大きかった。
 女にとって女友は一番仲良く、頼りにもなって優しい心許せる親友だったから。
 彼女が協力してくれるのは、凄く嬉しかった。

 とても心強い。
 とても安心する。
 友達っていいねって思う。

女友「頑張ろう、ネ?」
女「――うん、がんばる」

 心の雲間に射す一条の光りは、勇気を照らす。
 小さな胸の奥にある大きな想いの種が今、芽吹きはじめた。

 初夏。

 みーん、みーん、みーん、蝉の合唱が夏空に響く。
 緑色に生える木々を強い日差しが照らしている。
 景色はアスファルトの熱でゆらゆら揺らいでいるようだ。

女友「あつい~」

 うめく女友。
 いつもは垂れるポニーテールの尻尾を、今日は首筋に当たらないようにアップ気味にしている。
 健康的な夏の日差しに彼女はより魅力を増しているように見えた。
 女友はもともとスポーティーなイメージがある。夏にはぴったりの女性だ。

女「あついね」

 女もまた汗だくだった。
 女は汗臭くなるのが人一倍嫌いだった。
 頻繁に制汗剤スプレーを首、ブラウスを引っ張って体の中に当てる。

 女(気持ちいい~。)

 でも、それも一瞬のこと。
 長続きする効果はないし、汗は止まらない。

 六月の下旬、これからまだまだ暑くなる季節。
 女は正直、夏があまり好きではない。

 汗は嫌い。
 プールは恥ずかしい。
 泳ぎも得意ではない。
 日焼けしてすぐ肌が赤くヒリヒリするのも嫌いだ。

女(色白なのは嬉しいんだけどなぁ。)

 日焼けすると黒くならずにやけどみたいに黒くまだらになって皮がはがれる。
 痛くていやだ。

女「今日は、抱きついたら嫌だよ」

女友「あー、暑いけど、ほのほのを抱けないなんて、ちょっと嫌かもー。こうなったら、エアコンの効いた教室で抱くしかっ!」

女「ぇ、そ、それはちょっと照れる」

 慌てる女。
 暑くなっても毎日のように抱きついてくる女友に、女は少し困っていた。
 もともと恥ずかしがり屋なのに、女友は周りを気にすることなく抱きついてくるのだ。
 だからといって、人がいない所までいって抱きつくとなると、怪しい感じで心臓がばくばくになる。

※ちょいエロ。ちょいレズ展開(レズ展開すみません)

女(言っておくが、私はレズではない。)

女友「照れるとかいうな! いいではないか、いいではないか。はっはっはっは」

女「きゃー」

 女友が背後から抱き付いてくる。
 蒸し暑い。押しのけようにも力は女友がはるか上だ。

女友「いやもいやも好きのうちよのう。ほっほっほっほ」

 暑さでどうも女友の頭は狂ってるらしい。
 うー、とうなりながら抵抗する女。

女友「てーい」

女「へ?」

 あろうことか女友は胸元から手を入れてきた。
 いきなりのあきれた行動に女も呆然。

女(なにしてんだ、この人?)

 と、思っているや否や、女友の手はブラの中にまで入ってくる。
 小さい。でも、わずかにふくらんだ乳房が手でおおわれる。

女「な、なに考えるの、女友ちゃん」

女友「ふふふ」

女「……ッ! ぁぁ」

 声が出てしまう。
 女友の手はおっぱいの突起を軽くこするように触る。
 そして、そのままもみしだく。

女友「揉めばおおきくなるわよぉぉぉぉ!」

女「んんっ」

 湿った声があがる。
 震える身体をこらえながら、女は右手をびっと伸ばした。

女「めっ!」

 一喝とともに、女は無理やり身体をひねりながら、チョップを女友にする。

女友「痛っ」

女「いい加減にしなさい」

 キッとにらむ女に、女友は手をのけて、ペロっと舌を出す。
 ちょっと悪ノリが過ぎるのだ、女友は。

 下ネタが好きで、
 おなにーだとか、
 ふぇらだとか、
 せっくすだとか、
 いろいろと言葉を教えられた。

 女(ひょっとして、レズ?)

 それは分からないが、それは違うだろうと、すぐに否定する。
 うんうん、友達を疑ってはダメだとうなずく。

女友「言っとくけどレズじゃないからね」

 女の心を読んだかのように女友が言った。
 そして、大胆に宣言する。

女友「バイよ!」

 なぜか胸をはる女友。
 大きな胸がぷるんとゆれる。

女「倍?」

 女がアホみたいな声で問い返す。
 笑う女友。
 ぽかーんの女。

 なにはともあれ、いつもの馬鹿げた日常だった。

なんだダラダラな話ですみません

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