友「う-っす」男「おっす」(69)
友「うー、まだまだ寒いわマジで」ヌギヌギ
男「ん、そだな」カタカタ
友「あれ?コタツまだしまってねえの?」
男「コタツしまったら俺死ぬから。俺の身体コタツと一体化してるから」
友「あっそ。んじゃおじゃましまーす」イソイソ
男「まず手洗ってうがいしてこい」
友「お前はおかんか」
友「あったかーい」ヌクヌク
男「ゴールデンウィークもコタツで永住決定だな」カタカタ
友「え、どっか行かないの?」
男「そんな金無い」
友「……何買った?」
男「……マジック・ザ・ギャザリングの……カードを……」
友「……何買った?」
男「……アンダーグラウンドシー」
友「お前……今あのカード一枚3万はするのに……」
男「脳みそガキなやつが金持ったら駄目だな」カタカタ
友「もうハタチ超えてるのになー」
男「まだ学生ですしおすし」
友「ってかお前今日大学行った?」
男「出席取って帰った」
友「学生って何だろうな」
男「大学生活は人生の夏休みっすよー」カタカタ
友「同感ー。酒ある?」
男「ビールなかったっけ?」
友「ん……あーあるある」バコッ
男「っつってもまだ6時だしなあ……俺はまだ飲まないでいいか」
友「一本もらうよー」
男「待てお前何エビス取ってんだ」
友「エビスうまいじゃーん」
男「それ俺のだから。お前金麦な」
友「えー……」
男「ワガママ言うな。いつもタダで酒飲んでるくせに」
友「その分毎回なんか買って来てるじゃん」
男「……今日は何か買ってきたのか?」
友「あったりまえじゃん。ほら、鶏胸肉」ガサッ
男「ポテチとかすぐに食えるつまみにしろよ……」
友「めっちゃ安かった。グラム28円」
男「大丈夫かそれ?安すぎない?」
友「チャンスだと思ってめっちゃ買ってきた」ドサドサ
男「何キロあるんだこれ」
友「けど胸肉ってパサパサしてて嫌いなんだよねー」
男「なんで買ってきたお前」
友「なんか美味しい料理法ない?」
男「俺にぶん投げるんじゃあない」
男「あれはどうよ、鳥はむ」
友「何それ?」
男「鳥胸肉を三日ほど塩に漬け込んで、その後塩抜きして、茹でるっていう料理」
友「ほおー」
男「胸肉がしっとりしたハムみたいな食感になるんだよ」
友「よっし、んじゃあ三日後食べに来るわ」
男「俺が作るのかよ」
友「ところでさー」グビグビ
男「んー?」カタカタ
友「さっきから何やってんの?」
男「ゲーム」
友「……エロゲ?」
男「いや違う。カードコマンダー」
友「あー。やったことあるわ」
男「なかなか面白い。読み合いとか結構熱いわ」
友「うむうむ」
男「金もかからないし」
友「マジック・ザ・ギャザリングが異常に金かかるだけだけどね」
男「個人的にはオルトロス最強だと思う」カタカタ
友「河童でイニシアチブ入れ替えるのが強いと思う」
男「あいつ先攻のやつが出てきたら意味無いしなあ……」
友「ていうか青は強いんですよ」
男「そう?」
友「渦まく知識、Force of Will、デルバー、ネメシスと呪文生物共に強く……」
男「おいなんかギャザの話になってるぞ」
友「一人でゲームしてんじゃねーよー。暇だから遊んでよー」
男「マンガ読んでりゃいいじゃん」
友「今はゲームの気分なのだ」
男「はあ……何すんの?スマブラ?ジョジョASB?」
友「ちっちっち……甘い、甘いよ男君。そんな考えダメダメだよ」
男「ハア?」
友「実は、今日ワタクシ、ブックオフでゲームを買ってまいりましたの~~」ドヤッ
男「ほおー。何なに?」
友「パパラパッパラー。ダークソウル~(ダミ声)」ガサッ
男「……えっ、2じゃないの?」
友「2気になったけど、こういうのは最初からやったほうがいいかなって思って」
男「……んじゃあデモンズソウル買ったほうが良かったんじゃ……」
友「えっ、何それ」
男「えっ」
友「えっ?」
友「……ま、いいじゃん。さっそくやろうー」
男「はあ……まあいいけど、これ一人用だろ?」
友「まあそこは順番にやる感じで」
男「順番ねえ……」
友「あれ?男ーテレビ点かんぞ」
男「コード抜いてる。ぶっさしてー」
友「んー?プレステ3のコードどっちだ?」
男「三色じゃなくてHDMIの方だー」
友「ていうか男も準備手伝ってよ」
男「お前がゲームやりたいっつったんだろ」
カチカチ……
友「最初のキャラメイクってテンション上がらね?」
男「わかる。顔とか髪の色とかボイスとかこだわりたくなるよな」
友「何度もボイス聴き比べたりなー」
男「世界樹の迷宮とかだと俺名前決めるだけで一時間かかったし」
友「やっぱ醍醐味ですよここは。ここからゲームは始まってんだよなー」
男「性別どっちにする?男?女?」
友「女の方がテンション上がるよな」
男「そうか?」
友「ゲームに飽きてもエロ装備作りに全力出すことで飽きを回避出来るし」
男「テンションの上げる方向がおかしい」
男「……んー……」
友「どったの?」
男「このゲーム、かなり細かく顔設定出来るんだけど……」
友「うん」
男「美人に作るんめっちゃむずい」
友「どれどれ、貸してみそ」ヘイ
男「ん」ハイ
カチカチカチカチ!
友「――どやあっ!!」カチィーン!
男「お、おおっ!めっちゃ可愛い!」
友「ふっふっふ、どんなに成績悪くても、美術だけは5をとり続けたもんでね……」
男「無駄な才能ってこういうのを言うんだろうな」
男「名前どうしよっか?」
友「『サチ子』で」
男「ネーミングセンス無ッ!」
友「どんなに辛い旅になろうとも、この子の元にはいつも幸があるように、と願いを込めてな……」
男「由来はいい感じだが、このゲームの舞台は日本じゃねえぞ」
『古い時代、世界はまだ分かたれず――』
友「ムービー綺麗ですなあ」
男「うん」
『そして、闇より生まれた――』
友「……けど意味わかんないな」
男「せ、せやな」
『最初の死者、ニト――』
友「ニート!ニートだって!」
男「やっべえニートになったらこんなんなるのか」
友「きついな……ほぼ男じゃん」
男「どういう意味じゃい」
『そうさね、ダークリングは――』
友「ちょ、サチ子ー!いきなり捕まってますやんー!!」
男「いきなり幸ねえな」
友「こ、これからやし。これから幸せになるし」
男「かっこ震え声」
友「まああれじゃん?登場時から不死ってけっこう幸せじゃん?」
男「そうかあ?」
友「不死身!不老不死!スタンドパワー!」
男「サチ子にスタンドは無い」
『キイ……(顔アップ)』
友「うおぅ!?」ビクッ
男「えっこれサチ子か?」
友「えっ……サチ、え?」
『ドシャア!(死体投下)』
友「うひい!?」ビクッ
男「何?だれこの騎士」
友「いや何?え、死体?魂出てますけど?」
『北の不死院』
男「……始まった」
友「ちょ、つっこみ追いつかん」
男「あーやっぱ動かれせるわ。こいつサチ子だ」
友「うわあ……あんなに美人だったのに」
男「不死っつーかアレだな。ゾンビだな」
友「……ま、まあほら、な?」
男「ん?」
友「女って化粧取ったらだいたいこんなもんだよ」
男「夢も希望も無い事言うな」
男「死体から鍵を盗り、外に出ましたが」
友「地下牢こええー。はやく明るいとこ行きたい」
男「攻撃R1?こうか?」
ドシュッ!グワアア……
友「……なんか、攻撃してこないヤツをこっちから攻撃して殺すのって罪悪感あるなあ」
男「初めてモンハンでポポ殺した時の事思い出したわ」
友「篝火でHP回復?」
男「ここか」
ボォオオ……
友「おーあったけえあったけえ。冷えきった身体にしみますなあ」
男「んー」
友「ま!冷えるような肉なんて無いんですけどね!ヨホホホ!スカルジョーク!」
男「うっわーそれうっざいわあー」
ゴゴゴゴ……
男「はやくチュートリアル終わらせたいなあ……」
友「いいじゃんチュートリアル。面白いじゃん。今から冒険始まるぞーって感じで」
男「オープニングのドラゴンみたいな強いのとさっさと戦いたい」
友「んじゃあちょっとやらせてよ」
男「ん」
友「よっしゃー。えーっと、メッセージ読むのは○ボタンかね?」ポチッ
『逃げろ!』
ドズゥン!!
友「」
男「」
友「うおおおおおおおお何これ何こいつ何?どうすりゃいいの?ちょっえ!?」
男「やべえちょい友やらせて!俺こいつ殺す!」
友「駄目だってこっち武器折れた剣だぞ!」
ドッカアアン
友「うっわめっちゃ痛い!これあかんやつや!」
男「デーモンとかテンション上がる!戦わせてマジで!」
友「ていうか攻撃どうすんの!?え?え?」
ドッカアアン
友「オボワー!!」
男「死ぬ!死ぬ前に俺に貸してって!俺なら殺れるから!」
友「あっ!!なんか出口ある!!!」
男「逃げるとかアリかよ!?男なら戦いぬくだろ普通!」
友「逃げろってメッセージあったじゃん!!」
ガシャーン
友「はあ、はあ……死ぬかと思ったマジで」
男「死にゲーってマジなんだなこれ」
友「……死にゲー?」
男「うん」
友「……」
男「……知らんと買ったのか」
友「んだよー死にゲーってよー」
男「死にながら覚えるんだよ。さっきのデーモンとかも何回も死んで『あ!出口あったんだ!』ってなるタイプのやつだぞたぶん」
友「……それ聞いてちょい心折れた」
男「早すぎるわ」
友「はあ……仕方ない。普段は出さない本気を出すとしようかな」
男「ほう」
友「今日は徹夜でラスボスまで行ってやる」
男「100パーセント無理だろ」
男「ていうかな、今日は帰れ」
友「なんでよ?」
男「明日の講義は大切なヤツなの。休む訳にはいかん」
友「珍しい……雨降るぞ」
男「うっせえ」
友「んじゃあ、イヤホンつけてゲームすっから男は寝てていいよ」
男「そこまでして居座ってゲームする必要あるか?」
友「決めたもん!こいつクリアするまで帰らん!」
男「何ヶ月居座るつもりだテメー」
友「ふふん、私のプレイにかかればこんなもん数日だぜ」
男「それでも数日はかかるんじゃあねーか」
友「いやー、意外と簡単ですぐクリア出来るかも……」
男「……あのなあ……」
男「仮にも女なんだから……つつしみくらい持て」
友「……うっせえ、男」
友「あー冷めた。今日は帰る」
男「あーそうしろ」
友「私帰って寂しいからって泣くなよ?」
男「嬉し泣きするわ」
友「明日は暇なん?」
男「バイトー」
友「じゃあ明後日行くわ」
男「ういー」
友「鳥はむ楽しみにしてるからー」
男「うっわマジで胸肉全部置いてってやがる」
友「じゃ、またなー男ー」フリフリ
男「おう。また大学でー」
バタンッ……
男「…………さて……」
スッ
男「……鳥はむ、作るか……」
…………
という感じで、自分の好きなゲームとか料理とかマンガの話とか、だらだら書いていきます。
超息抜きです。更新遅いですたぶん。
本日はここまでで……。
…………
コンコンッ
男「開いてるよー」カタカタ
ガチャッ
友「ちっす」
男「ちーっす」カタカタ
友「男、郵便来てたよー。取ってきた」
男「マジで?何ー?」
友「アマゾン」
男「あー、CDだ」
友「なんか新曲出たっけ?」
男「ジョジョ3部OP」
友「あー……スーターンドォオ~~ってやつか」
男「毎回思うけど、ジョジョのCDのケースってなんか安っぽいよなあ」
友「あー足ひえる」モゾモゾ
男「そんな寒いかぁ?」カタカタ
友「私冷え性なんだよ……うーあったけえ」
男「冷え性とか合わねえー」カタカタ
友「うっせえ。……今日は何やってんの?」
男「んー?」カタカタ
友「またカードコマンダー?」
男「いや……ミノタウロス娘の斧○精見たいと思って、戦ってた」
友「エロゲかよ。もんむす・くえすとかよ」
友「なんだっけ?物理攻撃食らった時1/3の確率で○精だっけ?」
男「さすがルカさん、もんむす界の鑑やでえ……」
友「ぐじゅぐじゅ蠢く触手見て『気持ちよさそう』とか真っ先に思えるの凄いよな」
男「え?お前思わねえの?」
友「私をお前と一緒にするんじゃない」
男「しかしこのゲームが生み出した罪は重いよな」
友「え?よくわからんけど」
男「今までニッチなジャンルだった『モン娘』というのに、昨今草食系男子や指示待ち世代等の影響で増えている『M』という性癖のアクセントを加え、同人ゲーでありながら練りこまれた世界観・想像を刺激する高い文章によりここまでのダウンロード数となったのは本当にすごいことだよ」
友「うん」
男「けどなあ……このゲームの影響で、『触手』を使うモン娘が増えたこと増えたこと……」
友「……何がいけないの?」
男「バッカヤロウ、『触手』使っていいのはなあ、元々『触手』持ってるモン娘だけなんだよ!」
友「は、はあ?」
男「ラミアとかアラクネとか『お前ら明らかにそんなモン持ってねえだろう』ってヤツが触手やらオ○ホ化した産卵器やら使って搾り取ってくるんだぞ!?せっかく蛇の身体やら蜘蛛の足やら素晴らしいものがあるのに!!そういう素材の良さをぶっ潰して触手使ってくるんだぞ!!?そういうのは元々触手持ってるヤツがやればいい事でなあ、そのモン娘の出来る事を最大限利用してセックスしてほしいんだよ!!!!」
友「やべえ男さんが熱いぜ」
男「九尾の狐がしっぽをチ○コの形にしてア○ル責めしてくるゲームやった時は発狂しそうになったわ……『違う、そうじゃあない』ってな……」
友「お前のこだわりが全然わからん」
男「とろとろレジスタンス様は文章力でカバー出来てたけど、二匹目のドジョウ取りに来た奴らは駄目だわ、てんで駄目。もう俺の最後の希望がオカヤドさんにしかねえわ……」
友「ああ……モンスター娘のいる日常の」
男「けどあの人最近、商業誌だからか知らんけどやたらおっぱい出すよなあ」
友「そりゃあ主人公が終始ヘビの腹とか魚の尾びれ見てハアハアしてたらヤバイだろ」
男「むしろそういう本を期待してたのに」
友「人類全てがディープなモン娘好きだと思うなよ」
男「ところで」
友「うん?」
男「……俺は何で女相手にモン娘の良さについて語ってるんだろうな?」
友「良かったー一応性別覚えてもらってたんだー」
男「まあ8割男性だと認識して毎日会ってるけどな」
友「激しく頑張れ、残りの2割」
男「あ、そうだ男女」
友「友です。名前覚えて」
男「鳥はむ出来たぞ」
友「マジで?食おう食おう!」
男「切るから待ってろ」
友「あ、私酒買ってきてたんだった」ガサッ
男「あー、ビールもいいけどな……意外とこれウイスキーとかと合ったりするんだよなあー」
友「じゃあそれもください」
男「……チャンポンして吐くなよ」
友「心配すんな、明日の講義は午後からだ」
男「二日酔いになるの前提じゃねーか」
男「はいよ、鳥はむにウイスキー。ロックでいいよな?」コトッ
友「ありがとー。これは?」ツンツン
男「オリーブ。まあ、つまみだな」
友「小洒落たモンを……」
男「普通だこんくらい」
友「んじゃま、いただきまーす」アーン
男「いただきます」パクッ
モグモグモグ……
友「……ん、すっげえ。ハムだ……うまっ」
男「あー酒がうまい」チビチビ
友「これ何?ハーブの風味?」モグモグ
男「肉を塩に漬け込む時、一緒にバジルをすり込んだんだよ」
友「いいアクセントなってるなあ……こりゃ洋酒合うわあ」チビチビ
男「オリーブと一緒に口入れるとさらにうまい」モグモグ
友「肉がさっぱりしてるからハイボールとかもいいかもなあ……」
男「あーレモンとか良さ気だな」
友「今度ソーダとレモン買ってくわ。まだまだ鳥はむあるでしょ?」
男「そりゃあお前あれ何キロあったんだよ」
すみません、中途半端ですが本日はこのあたりで。
友「あーはむうめえ」モグモグ
男「ちょっと食い過ぎじゃね?酒あんま減ってねえけど」
友「いや、実は昼食べてなくて、おなか空いてるんだよね」パクパク
男「ん、メシ食うか?」
友「何?作ってくれんの?」
男「実は……カレーがあるんだけど」
友「何それテンション上がる」
コトコト……
友「おーすっごい美味しそうなにおい」
男「皿出してごはん入れてくれ」
友「ん、男はどのくらい食べるの?」
男「普通」
友「はい普通。……私はっと……このくらいかな」ドッサリ
男「おい皿の上にエベレストそびえ立ってんぞ」
友「心配すんな、食ったもんは乳に行く」
男「俺が心配してんのは食費だ」
コトッ
男「はいよ、男様特性カレーだ」
友「うっは、いっただっきまーす」カチャッ
男「いただきます」ペコッ
パクッ
友「……」モグモグ
男「……うむ」ムグムグ
友「ぴ"ゃ”あ"う"ま"い"ぃ”」 ビクンビクン
男「うわー嬉しくないアヘ顔」
友「え、ていうかリアルに美味しくない?何これ?すっごいチキンのエキスが出てるんだけど」パクパク
男「鳥はむ作る時な、最後塩抜きした後茹でるんだけど」
友「うん」モグモグ
男「その茹で汁、鳥の旨味エキスが流れ出て、極上のスープに……黄金色に輝く『黄金スープ』になるんだよ……!」
友「ほおー、それ使った訳か」ムグムグ
男「黄金スープにトマト缶とカレールウ入れた。もちろん玉ねぎは飴色になるまで炒めたぜ」
友「おかわり」ハイ
男「えっおかわり食うの?」
友「私太らないんだよねー。乳はまた最近大きくなったけど」
男「自分で言う『私太らない体質』って言葉はマジ信用ならん」
友「本当だって。ほらおなかスマートじゃん」ピラッ
男「へそを見せるな」
友「けど乳はでかいじゃん」ジジッ
男「胸元開けるな」
友「これってどういう事なんだろうね?」
男「乳に胃袋ついてんじゃねーの?」
友「ところで男ってさ」モグモグ
男「何?」グビグビ
友「……乳でかい方が好きなの?」
男「あー……時と場合によるよな」
友「そんなモンなの?」
男「グラマラスでテンションあげたい時もあるし、つるぺたを愛でたい時もある」
友「ほお」
男「しかし『二次元』という好みは変わらない」
友「やっべー次元の壁が厚いぜ」
友「ふー……ごちそうさまでした」
男「お粗末様でした」
友「っし男、ゲームしようぜ」
男「ちょっと待て、皿洗ってくるから」
友「えー、後でいいじゃん」
男「カレーの皿を後回しにしたら本気で後悔するから」
友「うー……じゃ、テレビ見て酒飲んどく」グビグビ
男「おう、そうしてくれ」
友「そしてめちゃくちゃ笑い転げて、男が『え?何何?何が面白かったの?』って気になって戻ってきても『おしえな~~いっ♪』って言って困らせてやる!」
男「ぜってーそんな言葉言わねえ」
カチャカチャ
男「……包丁ハサミ~♪包丁ハサミ~~♪」
ゴシゴシ
男「ハサミ~♪包丁ハサミ~~♪包丁ハサミー♪カッターナイフドスキリ、イェイ♪……」
カチャカチャ
男「……あ、そうだ友ー。お前飲み終わったビールの缶とかもこっち下げてこいよー」
シーン……
男「?……友ー?」キュッ
スタスタ……
男「おい友、お前無視すんな……って……」
友「……すぅ……すぅ……」
男「……」
友「……んー……くう……」スヤスヤ
男「……寝てるし……」
友「……くー……」スヤスヤ
男「……俺は何処で寝ればいいんだ……」
…………
本日はこのあたりで。
…………
チュンチュン……
友「…………んあ……?」
ムクッ
友「……」ポケーッ
男「……おあよう」シャコシャコ……
友「はよ……今何時?」
男「朝7時」
友「なんだ……じゃあもう一眠り……」
男「待てコラ」
男「お前……人の布団独占してグースカ寝やがって……」
友「わり、ちょい昨日疲れてた。……ほら、母の日近いじゃん?」
男「うん」
友「でさ、お母さんに送るプレゼント買うために、バイト頑張っててさ」
男「うん」
友「稼いだ金で酒買っちゃってさ」
男「何してんだテメェ」
友「しかしよく寝た……寝過ぎたなこりゃ」ポリポリ
男「俺はこたつで寝たから首痛えわ」コキコキ
友「一緒に寝りゃ良かったじゃん」
男「昨日の俺はつるぺたの気分だったんだよ」
友「すみませんねーチチオバケで。……シャワー貸してよ」
男「時間ねえよ。俺一限講義だ」
友「えっ……じゃあ私は何処に行けばいいの……?」
男「自分の家帰れよ」
友「ちぇー、私の講義午後からだから、それまで遊ぼうと思ってたのに」
男「世の中そう上手くいかないもんさ。……そろそろ行くぞ俺」
友「待って顔だけ洗わせて」
男「はよしろ、遅刻する」
友「へーい。……男ぉー」
男「んー?」
友「……大学で会ったらよろしく」
男「おーう。挨拶ぐらいはしてやんよ」
友「んじゃ、またねー」フリフリ
男「おう、行ってきます」フリフリ
…………
…………
キーンコーンカーンコーン……
男「っぶね、ギリセーフ」ガラッ
茶髪「おう、男」
男「うっす。ちょい席つめて」
茶髪「んー」ガタガタッ
メガネ「珍しくギリギリだな。いつもは余裕もって来るか、来ないかの二択なのに」
男「あー、ちょい昨日なあ」
メガネ「うん?」
男「友達遊びに来ててさ。泊まってったからちょいバタバタした」
メガネ「……」
茶髪「……えっお前友達いるの?」
男「えっどういう意味?」
ガラッ
教員「……では、講義を始めます――」
茶髪「……だってよお、お前俺達以外とあんま喋らねえじゃん。サークル入ってないし」ヒソヒソ
男「あー、まあそうかも」ヒソヒソ
メガネ「飲み会誘ってもなかなか来ないし」ヒソヒソ
男「だって家で飲むほうが安いし、旨いんだもん」ヒソヒソ
茶髪「そんなお前に友達とか……何?同じ理系のやつ?」ヒソヒソ
男「いや文系」ヒソヒソ
メガネ「なおさら訳がわからないよ。どういう友達?」ヒソヒソ
男「……さあ?」ヒソッ
茶髪「さあ?って……」ヒソ……
教員「そこ、うるさいよ」
三人「「「すみませーん」」」
教員「……では、次に――」
男(……どういう友達なんだろ……)
本日はここまでです。
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