俺「ここが清澄高校麻雀部か……」まこ「誰じゃお前は」 (18)

俺「あ、あ、あの!今日から麻雀部に入ろうと思ってきました!」

まこ「新入部員か」

俺「あ、は、はい!」コクコク

まこ「すまんの、今はわししかおらんけぇ、まぁ適当にそのへんに座っとき」

俺「あ、は、はい!」ガタン

まこ「お茶でもいれてくるけぇのぉ」スタスタ

俺「あ、あ、ありがとうございます!」ソワソワ

俺(うぅー緊張するぅ、普通に喋れてるかなぁ俺)




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まこ「ほれ、お茶じゃ」コトッ

俺「あ、あ、ありがとうございます!」スッ

俺「あちちっ」パッ

まこ「ふふっ、バカじゃのぉ」

俺「あ、え、えっと///」カァーッ

まこ「何をそんなに緊張しとるんじゃ?」

俺「あ、あの、えっと」アタフタ

まこ「?」

まこ「まぁええわ、名前は何て言うんじゃ?」

俺「あ、い、1年の俺っていいます」

まこ「俺か、わしは染谷まこっちゅうんじゃ」

まこ「よろしくの」

俺「よ、よろしくお願いします!」

まこ「なんでうちに入ろうと思ったんじゃ?」

俺「あ、さ、最近麻雀始めたんです」

俺「それで、面白いなって思って」

俺「あ、あの、だから、まだ、初心者で……」

まこ「うちは初心者も歓迎しとるけぇ、安心せぇ」

まこ「俺以外にももう1人男の部員がおるんじゃが、そいつもなかなか下手じゃ」

俺「そ、そうなんですか……」

俺「…」

まこ「…」

俺(か、会話が…俺のバカ!コミュ障ぅ!)

まこ「……遅いのぉ」

俺「な、なにがですか?」

まこ「他の部員達じゃ、いつもならもう来ててもおかしくないんじゃがの」

俺「な、なにかあったんですかね?」

まこ「何も無いといいんじゃが……」

俺「そ、そうですよね」

俺「…」

まこ「…」


まこ「ふぅ……」ペラ

俺(あ、本を読み始めた…)

俺(俺との会話がつまらないからかな……?)

まこ「…」ペラ

俺(まこ先輩の本を読んでる横顔いいなぁ……)

俺(あ…今、髪をかきあげた…綺麗だなぁ)

まこ「さっきからこっちを見てどうしたんじゃ?」

俺「!あ、あ、ち、違うんです」アタフタ

まこ「?」

まこ「本を読みたいならあっちのを勝手に読んでもいいけぇのう」

俺「は、はい!そうします!」ガタガタ

ステーン

俺「ぐへっ」

まこ「何を焦っとるんじゃ?」

まこ「ふふっ、本当に変なやつじゃのう」

俺「うう、恥ずかしいです///」

まこ(……何だか放っておけんやつじゃのう)

まこ「そうじゃ、ネト麻でもしてみるか」

俺「ね、ねとま?」

まこ「ネット麻雀じゃ、これなら人数がそろってなくてもできるけぇ」

俺「あ、は、はい」

まこ「こっちじゃ」

俺「あ、お、俺が先でいいんですか?」

まこ「うん、まずは弘樹がどれだけ強いか知りたいけぇのう」

俺「わ、わかりました」

数分後

まこ「……」

俺(やばい、負けまくってる…)

まこ「本当に初心者なんじゃな」

俺「ご、ごめんなさい」

まこ「謝ることはないけぇ、誰でも最初は初心者じゃ」スッ

俺「!?」

俺(まこ先輩の手が、俺の手の上に!!)

まこ「わしが一緒に打ってあげるけぇ、コツをおぼえたらいい」

俺「は、は、はひ!」

俺(まこ先輩の手、すべすべで綺麗だなぁ)

まこ「弘樹、わしの手を見てても意味ないじゃろ」

俺「ご、ご、ごめんなしゃ!」

まこ「ほら、よく見とくんじゃ」

俺「は、はい!」

俺(あぁ……まこ先輩いい匂いだぁ)

まこ「ふぅ……このへんでええじゃろ」

俺「ふぅ……」

俺(まこ先輩にみとれて全然麻雀に集中できなかった…)

まこ「どうじゃ?コツはわかったか?」

俺「い、いえ、まだ……」

まこ「……」

俺(ひっ、まこ先輩ばっかり見てたのがバレる!)

まこ「ま、1日でコツがつかめるはずはないけぇ」

まこ「これから毎日、少しずつがんばっていけばいい」

俺「そ、そうですよね」

俺「が、がんばります」

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2016年09月22日 (木) 23:14:52   ID: rUEDidLE

よう弘樹!

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