あやめ「…」パチパチ
http://i.imgur.com/25ANdTR.jpg
聖「…」パチパチ
http://i.imgur.com/nbJGGFJ.jpg
P「…」
P「おーい。いつまで拍手してんだ」
あやめ「あ、プロデューサー殿!」パチパチ
あやめ「だってほたるちゃんの演技が素晴らしくてですね!」パチパチ!
聖「……」コクコク、パチパチ
P「聖は頷くか拍手をするかどっちかにしなさい」
聖「……」パチパチ…
P(あ、俺を無視して拍手するんだ…)
あやめ「楽しかったですねー」ニコ
聖「……はい……すごく……」ニコニコ
P(…まあいいか)
P「ほたるも楽屋に戻ってるだろうし、様子を見に行ってみようか」
あやめ「はーい」パチパチ
聖「…はい…」パチパチ
P「……まあ気の済むまでしてくれ」
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・・・・・
ほたる「…ふぅ…」
http://i.imgur.com/uxqIyzv.jpg
http://i.imgur.com/x1r4i8k.jpg
あやめ「ほたるちゃーん」
聖「……ほたるちゃーん」トテトテ
ほたる「?…あ、二人とも…」
あやめ「わー」パチパチ
聖「わー」パチパチ
ほたる「??…え、えっと…わ、わー」パチパチ
P「ほたるまで一緒に手を叩かなくていいから」
ほたる「あ、プロデューサーさん…お、お疲れさまです」ペコ
P「こちらこそ」ペコ
P「お疲れさま。よく頑張ったな」
ほたる「……あっ、ありがとう…ございます」
ほたる「わ、わざわざ見に来てくださったんですか…?」
P「いや、一緒に仕事をしてる子のお仕事はそりゃ見に来るだろ」
ほたる「……あ、そ、そうですか…」エヘヘ…
あやめ「すごくよかったですよ!格好よかったです!」
聖「…うん。ほたる……キラキラしてた…」
ほたる「あ、ありがとう…」エヘ…
あやめ「…?」
あやめ「あれ。でもほたるちゃん、またホタル・シュバルツの衣裳を着ていますね。どうしたのです?」
あやめ「せっかく姫と行く白き女騎士になれたというのに」
ほたる「あ、えっと…それは…」
P「詳しいな」
あやめ「ふふーん。あやめは公演のあいだは足繁く通っておりましたゆえ。ふぁんたじーなる劇もよいものですねー」ナデナデ
ほたる「…………」エヘヘ
P「仕事しろよ。って俺がいうのはおかしいのか」
聖「……私は…前半だけ、参加しました……」フフーン…
あやめ「むぅ。それは本当に羨ましい……ねぇプロデューサーどのー、わたくし殺陣の心得などもありますゆえ、つぎがあればぜひ!」
P「…次があればな」
ほたる「あ、そ、それは…私なんかが出演してしまったので、この公演こそが呪われてしまったという…?」コトデスカ…?グス
P「ち、違う違う」
あやめ「ぷろでゅーさーどのー」ユサユサ
P「お、落ち着け。ここ楽屋だから。そんなにのんびりしてる暇ないから」
聖「……今度は…一緒に……歌おうね…」
ほたる「…う、うん。そうだね……」ニコ
ほたる「…あぅ。あの、す、すいません」
ほたる「時間もないのに、この衣裳を着てたりして…す、すぐ着替えなおします…」
P「?」
ほたる「も、もう一度でも…着てみたくて…。その、落ち着くので…」
P「おちついちゃうか…」
あやめ「格好いいですよ!闇に紛れる忍びの装束に通ずるものを感じます」
聖「……でも…ほたるは、やっぱり白い衣裳の方が……似合うと思う……私みたいな」
あやめ「むむっ。聖殿にほたるちゃんは渡しませんよっ」
聖「…あやめさんでも…手は抜かない……」ゴゴゴ…
P「なんの争いだ」
ほたる「あ、あのー…二人とも……落ち着いてー…」
ほたる「……」ニヘ…
P「?」
P「…」ポン
ほたる「?」
P「二人の言い合いが面白かったか?」ナデナデ
ほたる「…あ…いえ、その…」
ほたる「……昔は私って押しつけ合いの対象……でした。渡さないよって…その、冗談でも……嬉しいなぁ…って」
P「…」
ほたる「…うぅ、こうやって浮かれているとまた不幸なことが…あわわ。ぷ、プロデューサーさん、一応机の下に…」ガタガタ
P「地震か。いいから着替えなさい」
ほたる「あっ…は、はいっ。…いえでもそれは、その…」
P「?」
ほたる「…ぷ、プロデューサーさんが、いるから着替えられない…んです」
P「あぁ!そ、それはそうだ。すまん、すぐ出て行くよ」
あやめ「全くプロデューサー殿はダメダメですな」
聖「……ですなー」
P「あやめにいわれるのは釈然としない。またあとでな」ポイ
あやめ「なぜわたくしだけ!?」スコーン
ほたる「…はい。…ふふ」クス
・・・・・
P「どこかで飯食って帰るか」
あやめ「いいですね」
聖「…………」
聖「……今日は…ほたるが……行きたいところに…」
ほたる「わ、私がですか…?」
P「お、聖が我慢した。えらいな」ナデナデ
聖「……表現がよくできるようになるのと、わがままは…違うから……ふふ」フンス
あやめ(聖殿は可愛いですね…)ナデナデ
聖「…ん……えへへ…」ニコ
ほたる「……」ウーン
ほたる「…え、えっと…じゃあ…」
ほたる「…」
ほたる「あの、事務所で食べられるものを…なにか買って帰るとか…」
P「……それでいいのか?」
ほたる「は、はい。外食だとお店に迷惑を…あ、いや、たぶんかけたりは……そうやって思い込むのがよくないんですよね…いやでも…」
P(葛藤しとる)
あやめ(ファイトですほたるちゃん!)
P(…そういえばあやめはほたるちゃんって呼ぶんだな)
あやめ(あ、はい。だってその方が可愛いでしょう?)
P(……なるほど)
あやめ(はい)ニコ
あやめ(ちなみに聖殿は聖殿です。その方がかっこい――)
聖「……」ツンツン
あやめ「ひあっ。ひ、聖どのぉ、わ、脇腹を小突くのはやめていただきたく…!」プルプル…
聖「……知らない…です」プクー
P「……仲良くしろよ」
ほたる「」ピーン
ほたる「じ、事務所で食べましょう!はい!」
P(すごくいい閃き顔だがなにか最大級の不幸でも思いついたのか…?)
ほたる「え、えへへ」
ほたる「不幸が、どうとかじゃ、なくて…その方がプロデューサーさんと、みんなと、仲良く食べられる…と、お、思います」
P「…」
P「そうだな」
P「じゃあ、そうしようか。なにかおいしいもの買って帰ろう」
ほたる「は、はい」コクコク
あやめ「わーい。ではなにを食べましょうなー♪」
聖「食べましょうなー……♪」
ほたる「た、食べましょうなー」
P「だからべつにまねしなくていいから」
聖「……ピザとか……」アッチ…
あやめ「お寿司とか!」コッチ!
聖・あやめ「「むー」」
P「仲がいいのか、あれは」
ほたる「…あ、あはは…」
ほたる「……」エヘヘ
ほたる(…お仕事もうまく行ったし、みんな優しいし……いまはいいことばかり…)
ほたる(…いや…)フルフル
P「?どうかしたか」
ほたる「…あ、その…」
ほたる「…今回のお仕事で、私…いいことなんて、ないんだって、思ったんです」
P「……?」
ほたる「あるんじゃ、ないんですよね…きっと…なんだって、いいことはだれかのおかげで…」
ほたる「そんな偶然みたいにいうのは、よくないことで…」
ほたる「だから私、もっと自分の力で、自分やみんなにいいことを……届けられるように…」
P「…うん。そうだな」ポンポン
ほたる「ふわ…ぷ、プロデューサーさん?」
P「……」ナデナデ
P「…ほたるはえらいなぁ」
ほたる「…え、え。そんなこと…」
P「大丈夫だよ」
P「いいことがあった、でもいいんだ。そんなほたるのことをみて、俺みたいにただ応援したくて仕方ない、ってやつだっているんだ」
P「だからほたるは気にするな。精一杯幸せになれ。それで、いつか横をみる余裕ができたなら、その気持ちをだれかにあげるといい」ナデナデ
ほたる「…………」
ほたる「……は…い。うー…わ、分かりました。あ、でもその――」
P「どうせ事務所に戻ったら、早速一ついいこと、あるだろうしな」
ほたる「――…?」
あやめ「あるでしょうなー」ニヤニヤ
聖「……でしょうなー……」ニヤニヤ
ほたる「…??」
P「…」クス
あやめ「では善急げと申しますので!急ぎお寿司を買ってケーキを…げふんげふん。事務所に戻りましょう!」
聖「……だから、ピザです……今日はピザ……ケーキはそのあ…げふんげふん♪」
P(ずさんだな…そしてなぜ咳払いをちょっと素敵な音程で)ハハ…
ほたる「??」ナンダロウ…
ほたる「……」コ、コホン
ほたる「分かりました…プロデューサーさん。あの、でも…」
P「ん?」
ほたる「……」
ほたる「こ、こうしてだれかのとなりを歩けるだけで…私はもう、た、たくさん幸せ……ですよ?」
P「……」
ほたる「そ、それだけは忘れないでください…!」
ほたる「あの、二人となにか、選んで来ますね!」タタ…
P「…おー」
P「……」
ほたる「り、両方買うとか!」
あやめ「おおっ」
聖「なるほど…」
P「…」クス
P「そっか。よかった」
・・・・おしまい
短いけどおしまい
ほたるちゃん誕生日おめー
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