ディオ「ジョジョと体が入れ替わっただと!?」(38)

ジョナサン(inディオ)「朝起きたらジョジョの体になっていたぜッ!」

ジョナサン「いったいどういうことなんだこれは?」

ジョナサン「まあ、あせっても仕方ない・・・」

ジョナサン「・・・・・・」

ディオ(・・・・・・まてよこれって絶好のチャンスなんじゃあないか?)

ディオ(今、ぼくは『ジョジョ』になっているんだ)

ディオ(つまり、ぼくのこれからの行いはすべてジョジョがやったことになる)

ディオ(良いことも・・・・・・もちろん悪いこともすべてだッ!!)

ジョナサン「使えるぞォッ!!!」

ジョナサン「手始めに、エリナを>>2してやるか」

マッサージ

ジョナサン「マッサージしてやるか!」

ジョナサン「エリナにはジョジョがお世話になってるからなァ! 労ってやるのも義兄弟のつとめだろう!」

ジョナサン「そうときまればさっそくエリナに会いにいくとするかッ!」




ジョナサン「やあエリナ!」

エリナ「あらジョジョ、ごきげんいかが?」

ジョナサン「すこぶるいいぜ」

ジョナサン「そういう君はどうなんだい?」

エリナ「それが・・・昨日お父様のお仕事のお手伝いをしたせいか疲れちゃって。だからねジョジョ、今日は遊べないの。ごめんなさい」

ジョナサン「ちょうどいい! ナイスタイミングじゃあないか」

エリナ「エッ? どういうことかしら?」

ジョナサン「どうだい、痛くはないかな?」

エリナ「ああ! とっても気持ちがいいわ、ジョジョ!」

エリナ「あなたこんな才能があるのね! 素敵よ!」

ジョナサン「ハハハ、そうかい? まいったなァ~!」


エリナ「さ、もうじゅうぶんよ」

ジョナサン「疲れはとれたかな?」

エリナ「ええ、とってもスッキリしたわ」

ジョナサン「それはよかった」

ジョナサン「・・・・・・」


ディオ(違うッ!!!) ダーーンッ!!!


ディオ(ジョジョの株を上げてどうするんだッ!!!!)

ディオ(そうじゃあない、あくまでジョジョの評価を下げるような行為をしなくてはッ!!!)ギリリッ

エリナ「ほんとうにありがとう、ジョジョ」

エリナ「でも、なんだか眠くなってきちゃったかしら・・・」フワァ

ジョナサン「!!」

ディオ(きた!!)

ジョナサン「それじゃあぼくが>>9してあげるよ!」

毛布をかけて(真相はレ○プ)

ジョナサン「毛布をかけてあげるよ」ニッコリ

エリナ「まあ、嬉しいわジョジョ!」

ジョナサン「じゃあ、ちょっと部屋から毛布を取ってくるからそこのソファで待っててくれ」

エリナ「わかったわ」


バタンッ ガチャリ

ジョナサン「・・・・・・」

ジョナサン「鍵は閉めた」

ジョナサン「これでエリナはこの部屋から出ることはできない」

ジョナサン「さて、人を呼びつけてから部屋に戻るとしよう」

ディオ(フフフ・・・・・・手籠めするにも、目撃者は必要だからな)ニヤリ

ディオ(inジョナサン)「ウワアアアアアッ!!!」

ディオ「ぼくが、ディオになってるッ!!」ババァーーーンッ

ディオ「いったいなんでこんなことに・・・?」

ディオ「・・・・・・」

ジョナサン(・・・だがしかし)

ジョナサン(こんな状況だが、とってもドキドキするぞォ!)ワクワクゥッ

ジョナサン(こんな不思議なことってめったにないもんね!)

ジョナサン(まるで本の中に出てくる主人公になった気分だ!)

ディオ「よお~~~し! どうしてこうなったか・・・謎を探るとしようかな!」

ディオ「さて、まずは昨日の出来事を思い出そう」

ディオ「ぼくは確か・・・」

ディオ「そうだ! ディオと>>13してたんだ!」

チェーンデスマッチ

回想

ジャラララッ

ジョナサン「このまま! 殴り抜けるッ!」

バッキィーーーーッ
ジャラララッ

ディオ「うげえーーーッ!」ジャラララッ

ジョナサン「ウッ!」グッ

ジョナサン「ディオを殴り飛ばした反動で危うく引きずられるところだったぞッ!」

ジョナサン「ほんとこの鎖邪魔だなァ~ッ!」

ジョナサン「ディィィオオオオオオッ! 早く起き上がってこいッ!!!」

ジョナサン「ぼくにボクシングを教えてくれるんだろうッ!?」

ディオ「ウウッ・・・」ヨロッ

ディオ「・・・ボクシングを教えるだと・・・?」

ディオ「甘いぞジョジョォ~!」

ディオ「チェーンデスマッチとは・・・文字通りどちらかが『死ぬ』まで戦うってことだ」

ディオ「このぼくが君に、本当にボクシングを教えると思ったのかい?」

ジョナサン「なに!?」

ディオ「だとしたら・・・」

ディオ「とんだマヌケだよなァ! ジョジョォッ!」ダッ

ジョナサン「ハッ! しまった!」

ジョナサン(隙をつかれたッ!)

バキッ

ジョナサン「ガハッ」

ディオ「きみが!」バキッ

ディオ「死ぬまでッ!」バキバキッ

ディオ「戦いは続くんだぜェーッ!!」バッキーーイッ

ジョナサン「ウゲエエエエエエッ」バーーーンッ

ジャラララッ

ディオ「ウグッ!」ググッ

ディオ「ジョジョォ! さっさと起きるんだ」

ディオ「そして、ジョースター卿が帰ってくる前に片をつけようじゃあないかッ!」

ディオ「もちろん! このぼくが勝つという以外の結末はないけどなァ!!」

アハハハハハハッ

ジョナサン「ウ、ウウッ・・・」

ジョナサン(ディオは・・・本気でぼくを殺すつもりなんだ・・・ッ!!)

ジョナサン(・・・仲良くなれると信じてたのにッ!!)

ジョナサン「・・・・・・なんて」ヨロッ

ジョナサン「なんてひどい裏切りだッ! ディオオオッ! もう容赦しないぞォォッ!!!」ダダダッ ジャランッ

ディオ「そうだ、それでいい」

ディオ「向かってこい! ジョジョォォォォッ!!!」グッ


バンッ

ジョージ「なにをやっとるんだッ!!」

ジョナサン・ディオ「!!!」

トボトボ・・・

ジョナサン「ちぇっ! ディオのせいで父さんにこってり絞られてしまったぞ」

ジョナサン「しかし・・・ぼくの怒りは頂点に達しているッ!!」

ジョナサン「絶対に許さないぞ! ディオ!」

ジョナサン「・・・・・・」グゥ~・・・ッ

ジョナサン「罰として夕飯抜きになっちゃったのは辛いなァ~・・・」

ジョナサン「チョコもないし・・・・・・」

ジョナサン「・・・・・・」

ジョナサン「よし! こっそり台所まで行ってなにか作っちゃうぞ!」

ジョナサン「『こっそり』・・・ていうのはなんだかワクワクするなッ!」

台所

ジョナサン「・・・」キョロキョロッ

ジョナサン「よしッ! 誰もいないみたいだッ!」

ジョナサン「さ、食料蔵庫の中にはなにが入ってるかな~」フンフン♪

カパッ

ジョナサン「・・・・・・」

ジョナサン「わあ! いっぱいあるぞ!」

ジョナサン「干し肉に・・・たまごもちゃあんとあるッ! 野菜もだッ!」

ジョナサン「よォ~し・・・・・・」

ジョナサン「簡単だし、>>21をつくるかッ!」

イカスミスパゲティ

うわあなんだかデジャヴ

ジョナサン「できたぞ! イカスミスパゲティだッ!」


グチャァァァアーーーーーーッ


ジョナサン「この間食べたやつを見よう見まねで作ってみたぞ!」

ジョナサン「ちょっぴり見た目は悪いけれど・・・」

マックロォォォーーーーーーッ

ジョナサン「・・・・・・」

ジョナサン「・・・・・・いいや、美味しいに違いないッ!」

ジョナサン「よ、よし・・・それじゃあ食べるとしよう」プルプル

ジョナサン「大丈夫大丈夫・・・ぼくは料理の天才ぼくは料理の天才・・・」ブツブツ


バンッ

ジョージ「なにをやっとるんだッ! ジョジョ!」

ジョナサン「!?」

ジョージ「部屋から出るなと言ってあるはずだぞ、ジョジョ」

ジョージ「昼におまえたちがしていたことを、忘れたわけじゃあないだろう?!」

ジョナサン「あ・・・その・・・おなかがすいて・・・」

ジョージ「問答無用ッ! 即刻部屋に帰りなさいッ!」

ジョナサン「ウウッ・・・」

ジョナサン「わかりました・・・」ションボリ

ジョージ「・・・ン?」

ジョージ「これは・・・イカスミスパゲティ?」

ジョージ「待て、ジョジョ。これはお前が作ったのかい?」

ジョナサン「・・・・・・そうです、どうしてもお腹がすいてしまって・・・」

ジョージ「なんと・・・」ジィーン・・・

ジョージ「ひとりでこんな素晴らしい料理を作るとは・・・・・・」

ジョージ(・・・・・・どうやらわたしたちの息子は、逞しく成長しているようだよ、メアリー)

オホンオホンッ

ジョナサン「?」

ジョージ「・・・その、味見をしてもいいね?」

ジョナサン「エエッ!?」

ジョナサン「・・・・・・それはやめたほうが・・・」オソルオソル

ジョージ「ハハハ、なにをいっているんだ」

ジョナサン「で、でも・・・」

ジョージ「さて、それではいただくとしよう」

ジョナサン「アッ! やっぱりやめた方が・・・ッ!」

ジョージ「もう遅いよ」パクッ

ジョナサン「!」

ジョージ「・・・」

ジョナサン「・・・」ドキドキ

ジョージ「・・・」

ジョナサン「・・・」ドキドキ

ジョージ「・・・・・・」

ジョナサン「・・・・・・」

ジョージ「・・・・・・」

ジョナサン「・・・・・・・・・・・・?」

ジョナサン「・・・父さん?」

ジョージ「」グラッ

バッタァーーーーーーンッ

ジョージ「」チーン

ジョナサン「と、父さァァァァァァンッ!!!!!!」ドドドドドド

ダダダダダッ

ジョナサン「くそっ! ディオッ! ディオッ!!!」

ジョナサン「ぼくが夕御飯を抜きにされたのもッ! 父さんがイカスミスパゲティを食べて気絶したのもッ! 全部ディオのせいだッ!!!」

ジョナサン「今度こそ本当に許すもんかッ!!!」

ジョナサン「なにされたって許してなんかやらないぞッ!!!」


バンッ


ジョナサン「・・・・・・」ソロリ

ディオ「」スヤスヤ

ジョナサン「気持ち良さそうな顔して寝ている・・・」

ジョナサン「・・・・・・安眠している者に手を出すのは、紳士として恥ずべき行為だが・・・」

ジョナサン「今のぼくはッ! もうなりふりかまっていられないんだァァァァッ!!」

ジョナサン「くらえええええええっ!!!」ズオオオオッ

ジョナサン「父さんが今日出先で買ってきたという・・・ッ!」

ジョナサン「呪いの土仮面だァァァァッ!!!!」グワァァァーーッ



ディオ「」カポッ



ジョナサン「・・・・・・」

ジョナサン「・・・・・・」

ディオ「」スヤスヤ

ジョナサン「・・・・・・」

ジョナサン「・・・・・・ムッ」

ジョナサン「なーんだ、これ偽物だァ~!」

ジョナサン「まあ、呪いの仮面なんてあるはずないだろうしね!」

ジョナサン「それに・・・土仮面をつけたディオのマヌケな顔を拝めたし、これで勘弁してあげようかな!」

ジョナサン「フワワァ~・・・ぼくも眠いからはやくベッドにいこうっと」

回想おわり

ジョナサン(・・・・・・)

ジョナサン(ウ~~ン、なにもおかしいことはしてないよなァ・・・)

ジョナサン(やっぱり、神様のイタズラってやつなのかな)

ディオ「だとしたらすごくおちゃめ!」フフッ

ディオ「ま、そのうち元にもどるさ」

ディオ「あせらずに、この生活を楽しみつつ探ろう!」


ディオ「・・・おや? あそこにいるのはぼくだ・・・」

ディオ「あ、つまりディオだッ!」

ディオ「一緒にいるのは・・・エリナ?」

ディオ「アッ! 家の中にエリナを連れてきたぞッ!!」

ディオ「・・・・・・部屋に入っていったな」

ディオ「・・・・・・」

ディオ「・・・・・・」ソワソワ

ジョナサン(ディオのやつ、なにか悪いことでも考えているんだろうか・・・)

ジョナサン(し、心配だなァ・・・)




ジョナサン(アッ! 部屋からディオが出てきたぞッ!)

ガチャリ

ジョナサン(・・・!?)

ジョナサン(か・・・・・・)ドドド

ジョナサン(鍵をかけた・・・!?)ドドドドドド

ジョナサン(おかしい! これは絶対におかしいぞ!)ドドドドドド

ディオ「ハッ!」

ディオ「エリナが危ないッ!!」

ディオ(さて、目撃者か・・・)

ディオ(一番手っ取り早いのはジョースター卿に見せることだが)

ディオ(生憎、体調不良でベッドから出られないようだしなァ)

ディオ(・・・わざわざ執事を呼びつけるような用事もないし)

ディオ(・・・・・・やはり、そうだ。メイドが丁度いい)

ディオ(それも、とびきり口の軽い者だ)



ジョナサン「やあ、君今いいかな?」

メイド「あらなんでございますか、ジョジョぼっちゃま」

ジョナサン「客人用の毛布を探しててね、どこにあるんだい」

メイド「まあ、お客さまがいらしてるんですね。すぐにでもお持ちいたしますわ」

ジョナサン「いや、ぼくが持っていくから大丈夫だよ」

ジョナサン「それより、なんだか今日はいやに冷えるから、後で・・・いやすぐにでも部屋にホットミルクを届けて欲しいんだ」

メイド「かしこまりました」

メイド「では先に毛布を持って参ります」

ジョナサン「頼むよ」

パタパタパタパタ・・・

ジョナサン「フフフ」ニヤリ








ディオ「エリナ! エリナ!」

ドンドンッ

ディオ「エリナ! エリナ! エリナァーーーーッ!!」

ドンドンドンドンドンドンッ

ディオ「・・・・・・まいったな、返事がないぞ」

ディオ「結構強めにドアを叩いているんだけどな」

ディオ「・・・・・・」

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