幼女「パパー」トトトト
男「ん?」
幼女「今日のお昼はお外のテラスで食べない?」
男「外?」
幼女「うん! 天気がよくて気持ちいから」
男「うーん・・・」
男「ママ、お昼ごはんなにするって言ってたんだ?」
幼女「サンドウィッチ!」
幼女「ねえー、いいでしょう? パパもたまにはお外に出た方がいいと思うよォ?」
男「そうはいってもな・・・」
幼女「ねー! お外! お外がいい!」
男「・・・仕方ないなあ」
幼女「やったあ!」
幼女「じゃ、お仕事やめて支度しておいてね! ルンルン♪」トトトト
男「わかったよ」
男「やれやれ、元気なヤツだ」
男(・・・・・・まあ、元気がないよりはいいか)
男(・・・・・・)
男(・・・あの事故から2年経ったが)
男(妻も娘も、何事もなく五体満足で暮らしている。みんな生還できたのは奇跡としか言いようがないだろう・・・)
男(だからこうして、家族三人で仲良く食事ができるんだ)
男(よくよく考えれば・・・・・・おれは幸せなヤツたぜ)
男「さて、キリのいいところで下に降りるか」
幼女「おっそ~~いッ!」
男「すまん」
幼女「さ、早く席についたついた!」グイグイ
男「ハハハ、おい押すなよ」
男「ん? なんだ? おかずがいっぱい並んでるみたいだが・・・」
幼女「ああ、おかずじゃないわよ」
男「ン?」
幼女「じゃーーーーんッ!」ババァーーーンッ
男「・・・・・・パンだけ?」
幼女「サンドウィッチの中身はセルフサービスでーす! バイキング形式にしてみました!」
男「自分で作れってことか」
幼女「イエース! その方が楽しいでしょう?」
男「・・・・・・いや、めんどく」
幼女「ルンルン♪」
男(・・・水を差すこともないか)
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