穂乃果「酒は飲んでも呑まれるな」 (57)

※ラブライブ!二次創作です
※キャラクター崩壊有ります
※地の文有ります
※下ネタ有ります
※お酒はハタチになってから

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絢瀬絵里は国立音乃木坂学院が生徒会の長である。
強い責任感を持ち教員からの信頼も厚く、持ち前のフランクさから生徒たちからの人気も高いと天に愛された人物であった。

彼女はいつも通り生徒会の雑務をこなしたあと、いつも通り部活に参加するため部室へ向かう。
購買で飲み物を買ってくると言った友人と別れ、階段の角を曲がって部室のドアを開けた時、その事件は発覚した。

「ねぇ、何度言わせるの? ラーメンライスはごはんの良さを台無しにする外道の極みだって、何度言ったらわかるの?」
「ごめんなさい……ごめんなさい……ッ」

蝶よ花よ米よと育まれてきたであろう温和で癒し系の花陽が、今まで見せたことのないどす黒い表情で呪詛を吐きながら親友の凛を踏みつけているのである。

かしこいエリーチカも今は昔、この事態を脳が瞬時に受け入れられる程のキャパシティは持ち合わせていない。
しかしそこは生徒会長、事態を受け入れられずとも次に自分が取るべき行動くらいは本能で導き出してみせる。

(この状況を誰かに見られるのはマズい)

μ's内の不和を外に気取られるわけにはいかない。アイドルというのは人気商売、簡単な綻びが失脚につながる世界である。
絵里は獅子のように力強く一歩踏み出し、蛇のようになめらかにドアに手をかけ、
マイケル・ジャクソンのムーンウォークを彷彿とさせる動きで音もなく空間に蓋をすることに成功した。

絵里は閉じられたドアと向かい合い、これがどうか夢でありますようにと願いを込めながらゆっくりと振り返る。

「なんでそんなことが許されると思ったの? その頭にちゃんとお米詰まってるの?」
「ごめんなさいにゃぁ……!」

しかし現実は残酷だった。今まさに絵里の目の前では白米信奉者による異端者の粛清が行われようとしている。
絵里は生まれて何度目になるかわからない神への祈りをささげた。どうかいつもの平和な日常に戻してください。
そうこうしている間にも花陽は凛にスコーピオン・デスロックをかけ、友情ごとへし折らんとする勢いである。
絶望的な状況。届くことなどないとわかっていた祈りだったが、奇しくも神は天使を彼女のもとに送り込んできた。

「あ……絵里ちゃーん♪」

世界線が書き換えられる前のような甘ったるい声を出しながらとろんとした瞳で絵里を呼ぶ彼女は矢澤にこ。
いつもは二つに結われたその長い黒髪を今は解き、おおよそ彼女らしくもない蠱惑的な色気を放ちながら半裸の真姫にまたがっている。
なんとにこは真姫を貫いたのであろう黒光りするジョークグッズを手にしており、さらにはそれにまとわりついた液体を愛おしそうに舐めているではないか。

その光景に絵里は意識を手放しかけた。いっそこのまま気を失ってしまった方が楽だろうとさえ思った。
(負けないでエリーチカ…あなたが解決しないで誰がμ'sを救うの)
一方では友情の崩壊を、もう一方では情愛の萌芽を。
おおよそ共存し得ないそれがひとつの部室に同時に存在するそれは僕たちの奇跡。

「教えてにこ……いったいどうして」
「もっと近くに来たら教えてあげるー♪」

何故こんな事態になったのか訊ねるべく、絵里は今いる面子の中で唯一話が出来そうなにこの側に寄った。

しかしそれは失策だった。にこは絵里が射程圏内に入ったのを確認するや否や飛び上がり、彼女の唇を奪ったのである。

「ん―――!?」
「ん―――♪」

更にはいつの間にか口に含んでいたのか得体のしれない液体を流し込まれ、とっさのことに対応できず絵里はそれを飲み込んでしまう。
喉が焼けるような感覚に戸惑いながら絵里はにこを引きはがそうと彼女の肩をつかむが、手が滑って彼女のカーディガンを肩口から引き摺り下ろしてしまった。

「あっはぁー……絵里ちゃん強引……♪」

強引なのはどっちだと思いながらも絵里は意識を奮い立たせる。にこに口移しされた液体の正体はなんとなく察しがついていた。
薄い本にお決まりの都合のいいアレだ。いくつもの平行世界で犯し犯されてきた自分の魂がこのままではマズいと警鐘をならす。しかし手が震えてうまく動かない。
絵里が思索を巡らせている間に、知ってか知らずかにこは絵里の弱点である首筋に頭を擦り付けしなだれかかってくる。

「ねぇ、絵里ちゃん……にこね、妹がいるの。知ってた?」
「ちっちゃくてね、すっごくかわいいの。自慢の妹なの」
「だからにこもね、自慢のお姉ちゃんにならなきゃって、いつも思ってるの」
「でもね……ずっとお姉ちゃんしてると、にこも疲れちゃうんだ」

「女の子だもん、甘えたいときだってあるの。ほんとよ?」

うるんだ瞳。
甘い吐息。

いつも弄られては変顔を披露し笑いを提供するコメディスタァは、絵里の腕の中で破滅へいざなう小悪魔へと変貌を遂げる。
にこが耳元で吐息交じりに囁くたびに絵里の全身に微弱な電流が走り、絵里はみっともない声を上げそうになるのを必死でこらえた。
しかし怪しい薬のせいで熱を持った頭が自制心を外していく。

「だから……甘えさせて?」
「絵里ちゃん……ううん、『おねえちゃん』」
「にこのこと、かわいがって欲しいな……」

理性にダスヴィダーニァ。本能にストラーストヴィチェ。

妹を持つ人間は大きく二種類に分けられる。
一つは「妹萌えとかないわー現実を知ったらあんなのに萌えられるわけないわー」と嘆く、夢を奪われた者たち。
一つは「妹可愛い妹属勢最高すべての女の子が妹になってしまえばいいのに」と心酔する、夢を与えられた者たち。

絢瀬絵里は後者だった。

時刻は20時間ほど巻き戻る。

一人の人物が西木野医師の個人研究室のドアをゆっくりと開けた。
医師の娘であり今回の事件の発端、西木野真姫その人である。

それは、親に対するちょっとした反抗期のようなものだった。
完璧な真姫ちゃんと言えど年頃の女の子、プレッシャーに疲れ、等身大の自分を見て欲しくなったのだ。
そこで真姫は父親がプライベートに研究している薬を盗み、少し困らせてやろうと目論んだのだった。

薄暗い部屋の中、そのラベルのない薬瓶はデスクの上に置いてあった。
盗むことができれば何でもよかった彼女は、即座にそれを獲物に定めた。
彼女はできるだけ音をたてないように、できるだけ時間をかけずにその薬瓶を懐にしまい込んだ。

真姫はその薬瓶の中身が、父親特製の強力かつ即効性の高い媚薬だと夢にも思わなかったのだ。
まさかあの父親がそんなものを作っているなど。
まさかあの父親がそんなものを使っているなど。
まさかあの両親がそんなものでマンネリ化した夜の営みをヒートアップさせているなど。

それが発覚したのは、これまたちょっとしたいたずらのつもりで母親の紅茶に薬をこっそり混ぜたときだ。
薬入りの紅茶を一口飲んだ彼女は、五分と経たないうちに実の娘の前でマスターベーションを始めたのである。

「あぁっ、ダメ、ダメよあなた……真姫に気づかれちゃうわ」

口ではそう言いながらも母の目にはもはや娘など映っていなかった。
彼女はソファの角に陰部を擦り付けながら自らの乳をまさぐり、最愛の夫との情事を思い出していた。


「先生……わたし……おかしいんです」
『どこがおかしいんですか?』
「先生のことを考えると……ここが熱くなるんです」
『なるほど、じゃあまず温度を計ってみましょう』
「はい……」
『ああ、これはひどい……真っ赤になっていますね』
「そうなんです、先生」
『では温度計を入れましょう』
「そんな、ダメです先生! そんな太い温度計、入りません……」
『大丈夫ですよ、さあ力を抜いてください』
「あぁっ! 先生…先生、苦しいです…!」
『なんて熱さだ、これは重症かもしれない……!』

突如として始まった母親の一人温度計プレイに真姫は泣いた。
聡明だった母は今、だらしなく口を開けて父の温度計を求める重篤な患者となっている。
夫婦仲が良くて喜ばしいなどという考えは弱冠十五歳の彼女には到底導き出すことはできず、
晒された痴態のあまりの衝撃に後ずさり、背後にあった幾多の賞状が並ぶ棚にぶつかり、
その衝撃で棚の上に隠してあった極太バイブが鈍い音を立てて床に落ちたことで真姫は覚醒した。

「先生の温度計、素敵……先生、好きぃ……」

目の前には差し出されたバイブを恍惚の表情で舐める母親の姿。
娘は反抗期の継続を決意するのだった。



だが、一つ真姫は勘違いをしていた。それは媚薬などではなかったのだ。
正確には『アルコールを過剰摂取した時と同様の症状を呼び起こす薬』だった。
しかし目の前で淫らにバイブをしゃぶる母の姿を見ては、それを媚薬と思ってしまうのも無理はなかった。

時は冒頭の少し前。

放課後になるや、真姫は誰よりも早く教室を飛び出し部室のドアを開けた。

「ちょっと……そんなに慌てて、どうしたのよ」

にこはそこにいた。メールで呼び出したのだから当たり前だ。

「にこちゃぁぁぁぁん!!」
「わぶ!?」

真姫は有無を言わせず薬を混ぜたスポーツドリンクの飲み口をにこの口に叩きこんだ。
決して運動が得意ではない彼女の身体が、その瞬間はボクサーまるで五輪選手のように躍動していた。

にこに飲ませた薬の効果は絶大だった。
しかし薬を取り上げられ、まさか口移しで自分にも飲まされることになるなど、真姫は思ってもいなかった。

アイドルたる者健全でなくてはならないと豪語していたその口は今、キス魔の凶器へと成り代わっていたのだ。

何も知らず部室に入ってきた花陽は二秒で犠牲になった。
花陽に続いて入ってきた凛は目の前で親友のファーストキスを奪われた事実に心砕かれ、自らを進んで差し出した。

二人の唇を心行くまで堪能して満足した天使は、にこのような笑顔を浮かべて真姫のもとに戻ってくる。

「やっぱり真姫ちゃんが良いー♪」

この生意気な存在を今日こそは素直にさせてやろう、あわよくば一線を越えてキャッキャウフフしてやろうと思っていた。
そのために温度計中毒者と化した母から取り上げたご立派バイブレーターを鞄にこっそり忍ばせてきたのだ。
獲物は目の前で自分への好意を隠すこともせず首筋に、頬に、おでこに、手の甲についばむようなキスを繰り返す。
ここから一歩進めばキャッキャウフフどころではない。もはやチュッチュペロペロ、いやさヌチョヌチョレロレロである。

真姫は喉を鳴らした。
この機会、逃すわけにはいかない。
薬が切れた後も、既成事実を以て迫ってしまえば。

「あのね、にこちゃん」

真姫は鞄の中のバイブに手を伸ばした。
その手ににこの手が重なった。
二人の姿は今さながらウェディングケーキに入刀せんとする新婚夫婦そのものである。
真姫は歓喜に打ち震えた。お母さん、私、結婚します。

そしてふと気づく。あのえげつない形状の物体がにこの手に渡ってしまったことを。

小悪魔はにこのような笑みを浮かべて黒光りするご立派様を舌で舐める。
真姫は彼女のことを獲物だと思っていた。それは大間違いだった。

狩るのは私で、狩られるのは貴様だ。
にこの瞳がそう告げている。



「にこちゃんの温度計、素敵……にこちゃん、好きぃ……」

哀れ少女は母と同じ道に堕ちた。
蛙の子は蛙、同じ穴の貉、かくして真姫は実の母と竿姉妹になったのである。

部室の反対側で真姫が温度計に目覚めているまさにその時、星空凛の中でもある一つの感情が芽生えていた。

花陽は一番の親友。それは心の中では誰よりも乙女な凛が、彼女への恋心を隠すためについた小さな嘘。
その花陽の純潔を目の前で奪われ、さらに自らも悪魔に汚された今、目をそらしてきた性愛の蝋燭に火が灯ったのである。

どうせ落ちるなら、このままどこまでも。

花陽は呆然と床にへたり込んでいる。凛の位置からではその表情をうかがうことができないが、悲しんでいてくれたらいいな、と彼女は思った。
唇の感触を花陽で上書きするようにそっと首筋にキスをする。

「かよちん……」

そしてねだるように、やわらかい頬に軽く口付ける。

「かよちん……」

気づいて、と懇願するようにそのかわいらしい耳を甘噛みする。

恋に臆病な凛の精一杯のアピールであった。
そしてそれにこたえるように、ぐい、と凛は押し倒された。

ああ、これから花陽と一つになるのだ。恋に焦がれて幾星霜の念願。
凛は瞳を閉じ、流れに身を任せようと四肢の力を抜いた。
うつぶせに転がされ、腰を持ち上げられるのがわかる。
(初めては、前からが良かったな……でも、かよちんがいいなら)
少女は淡い夢を抱きながら、運命に貫かれる時を待った。

パァン!
「にゃあ!?」

響く音とともに、凛の尻が痛みを脳に伝達する。
振り返ると、無表情の花陽が平手を振り上げているではないか。
凛は突然のことに理解が追い付かず、二撃、三撃と花陽の平手を尻に受ける。

「かよちん!? 痛いよぉ、どうしてこんなことするの!?」
「黙って」
「ひッ……!?」

心臓を氷柱で貫かれたような冷たさが全身を駆け抜ける。
これまで聞いたこともないような花陽の声に凛は怯えた。

「どうしてこんなことするの、って? 凛ちゃんがそれを言うの?」
「あっ……」
「私だって……あんなの、あんなことしてほしくなかったのに!!」
「あぁっ……!」

自惚れていた。花陽は自分と同じ気持ちだと勝手に思い込んでいた。
怒らせてしまった。彼女の気持ちなど考えず勝手に踏み込んでしまった。
凛は泣いた。生まれて初めての失恋に。舞い上がった自分の愚かさに。
なによりも、大好きな花陽の気持ちを踏みにじってしまったことに。

「ごめんなさい……ッ」

花陽の振り下ろす平手はなおも音高く凛を叩く。
その回数が二十にさしかかった頃、青かった桃はすっかり熟し、痛みで麻痺しつつあった。

(痛い……痛いよ……! ……でも、なんで……)

しかし凛はその痛みの向こうに、見たこともないような景色が待っているような気がしたのだ。

自分を抑えがちだった花陽。
その目が輝くとき、その視線の先に自分はいなかった。
それでもいいと思っていた。彼女が良ければそれでいいと。

だが凛は知ってしまった。

(ごめんなさいかよちん……凛は、凛は……!)

今、花陽の全力が凛に向けられている。
形がどうであれ、凛は花陽の思いを桃尻に力強く感じている。
嬉しかった。天にも昇るような気持ちだった。
今は本気で自分だけを見ていてくれている、そう思うと心臓が苦しいほど高鳴った。
だから、それを取り上げられたとき、凛はひどく寂しくなった。

「……もういいよ。これ以上は私の手も痛いし」
「あ……にゃぁ……かよちん……」

蜜月の時は終わった。凛は涙をこらえるのも忘れ、花陽の本気が身体から離れるのを見ていた。
優しさを踏みにじったのだ。もう彼女は以前のように振る舞ってはくれないだろう。
恋愛小説の中でよくある、別れを決めた恋人同士が最後に身体を重ねようとする理由を、凛は知った。
最後にこの感覚を身体に焼き付けておこう。彼女の気持ちがどこに行こうと、私はこれを支えに生きていこう。

そう決意した時だった。

「だから、今度はこっち」
「……え?」

花陽が、ぽい、と上履きを脱ぎ捨てるのを凛は見た。
兎の刺繍が入ったかわいらしい靴下が、視界から消え、背中に押し付けられるのを感じた。

「もう許してもらえると思った?」
「かよちん……そんな、あぁ……」
「『まだおわらないよ。絶対に許さない』」

それはまるで魔法の言葉だった。
凛は花陽の本気を未来永劫全身で受け止める権利を得たのだ。
そして全身を快感が駆け巡った。
幼い愛欲は今、一人の少女の手によって歪んだ愛を受け入れる器となった。

「ごめんなさい……ごめん、なさい…ぁにゃぁっ…♡」

花陽の柔らかい足裏が凛に圧力をかけるたび、彼女は下半身が悦びで潤っていくのを感じた。



幸か不幸か、花陽の行動がただの食べ物の恨みだということに、凛が気付くことはなかった。

「ハラショー…最高よ…かわいいわニコチカ」
「あん、おねぇちゃぁん……にこもう我慢できないよぉ」
「良いわ、おいで。お姉ちゃんが連れて行ってあげるから」
「あっ、あぁっ、お姉ちゃん、お姉ちゃぁぁぁん!」

「お米とラーメンどっちが大事なの?」
「ごめんなさい……ひぐっ、んあぁっ!」
「謝ってばっかりじゃ…わからないよぉ凛ちゃぁん!」
「ひぎぃ!」

「………………ウフフ」

「えーっと……」

絵里が理性に別れを告げてから少し経った頃。
南ことりは部室の入り口で足を止めていた。
左を見れば三年生同士の濃厚な姉妹プレイ。
右を見れば一年生同士の濃厚なSMプレイ(?)。
下を見れば恍惚の表情を浮かべながら意識を失い、ボロ雑巾のように嬲られた後のお姫様。
いや、この場合は姦られたと書くのが正しいか。

ホームルーム中に寝てしまっていた穂乃果を起こさず、ちょっとしたドッキリのつもりで先に部室に行くことにしてよかった。
こんな事態彼女に見せるわけにはいかないし、もしかしたらことりもレズの気にあてられて彼女を襲ってしまうかもしれない。
太陽のような彼女を汚すなど、日の下でしか飛べないことりにあってはならないことだ。
彼女は私が守らなければいけないのだ。

「あぁだめよニコチカそんなに吸ったら!」
「お姉ちゃんのおっぱい、本当に綺麗……うらやましい……ちゅっ、あむっ」
「んんんん!あっあぁぁぁ!ハラショー!あぁ…ハラショー!」

(あ、ホントに綺麗な桜色……って、あれ?)

見ればいつの間にか攻守逆転していた疑似姉妹の近くに、透明な薬瓶が転がっているではないか。
おそらく部室の備品ではない。学校の理科実験で使うようなものでもない。とすれば、

(これが原因……かな?)

そしてその薬瓶の近くで開けっぱなしになっているの鞄の持ち主と、
ことりに思い当たるそんなものを手に入れることができるμ'sのメンバーが合致し、確信した。

(犯人は……真姫ちゃん、か)

そう、今ことりの全神経は穂乃果を守ることに集中している。
それが第六感を冴えわたらせ、土曜午後六時でおなじみの名探偵も顔負けの洞察力をことりに目覚めさせた。

天使ことりA「それで、見つけたこの薬はどうするの? このままだと穂乃果ちゃんが危ないかも」
悪魔ことりA「勿論持ち帰るよ、おもしろs、放っておけないもの」
天使ことりB「じゃあじゃあ、この状況はどうやって片づけよう? このままだと穂乃果ちゃんが来ちゃう」
悪魔ことりB「今日の部活は無くなった、ってことにしよう」
天使ことりC「でも、穂乃果ちゃんにうそをつくなんて……」
悪魔ことりC「そうしなきゃ穂乃果ちゃんがもっと悲しむことになるよ」
天使ことりD「穂乃果ちゃんを守るため……仕方ないよね」
悪魔ことりD「そうそう、仕方ないよ」
悪魔ことりE「それじゃあ首謀者はどうしようか」
悪魔ことりF「穂乃果ちゃんを危ない目に合わせたかもしれない悪い子だもん」
悪魔ことりG「持って帰ろう」
悪魔ことりH「お仕置きしよう」
悪魔ことりI「でもその前に」
悪魔ことりJ「ちょっと試そう」
悪魔&天使s「面白そうだし」

1.7秒に及ぶ脳内会議の結果、ことりは携帯を取り出した。

ことりの視界の端では絶頂しすぎて失神したレズ姉妹が床に倒れ込んで寝ていた。

「おや、ことり……と、そっちは真姫ですか。何かあったのですか?」

園田海未は弓道部での練習を終え、μ'sの部室に向かうところだった。
ベンチで二人寄り添って座っているところに声をかけるなどという無粋は、本来なら海未の好むところではなかった。
しかし海未があえて声をかけたのは、見知った顔というだけではなく、様子が普通ではなかったからだ。
寄り添っているというよりは、まるでもたれかかっているかのような……

海未に気づいたことりは、人差し指を立てて「静かに」とジェスチャーした。

「真姫ちゃん、調子が悪いみたいで……今やっと落ち着いたところなの」
「そうですか……最近、無理をさせてしまっていたのかもしれませんね」
「それで、おうちの人に連絡したら、タクシーを呼んでくれるって言うから」
「それでことりが付き添いを」
「うん。これでも保健委員だし……それに、心配だし」
「ことり……」

ことりは優しい子だ。人の痛みに敏感で、友人のためには助力を惜しまない。
昔から一緒にいた海未はそれをよく知っている。彼女と幼馴染でよかったと、こういう小さな出来事のたびに海未は思うのだった。

「あ、それとね……これ、作ってみたの。海未ちゃんに」

ことりが真姫を起こさないように、ゆっくりと鞄からペットボトルを取り出す。
少し黄色がかった透明な液体が入っている。

「これは…ハチミツレモン、ですか?」
「うん……海未ちゃん部活掛け持ちだし、ダンスも見てくれるし……いつもありがとうって思って」
「そんな……こちらこそ、ありがとうございます。ことり」

嗚呼、貴女はなんて気遣いのできる女性なのでしょう。
海未はその優しさを受け取り、より一層頑張らなければと決意を新たにする。

「…………」
「……どうしました?」
「う、うん。あの…今、飲んでもらってもいい、かなーって」
「今、ですか?」
「その…初めて作ったから、口に合うか自信が……なくて……」

不安そうに、困ったように。潤んだ上目づかいで見つめられてしまっては、従うしかない。
きっとこれから先もことりには勝てないのだろう、そう思いながら海未はペットボトルに口をつけた。

爽やかなレモンの酸味と、蜂蜜のほのかな甘さが舌を滑り落ちていく。
甘党なことりの味付けにしては珍しく、海未でも飲みやすい。
海未のために作ってきた、という言葉通りの優しい味だった。
(ことり……本当に、貴女という人は)
しかし、液体が最後に喉を通るとき、少しだけ何かが引っかかったような不思議な感触を覚えた。

「どう…? 美味しいかな…」
「ええ、とても美味しいです……しかし、味付けはレモンと蜂蜜だけですか?」
「……うん、そうだよ?」
「……では、ローヤルゼリー入り、とか」
「す…すごい! どうしてわかったの?」
「少し変わった喉越しでした」
「へぇー…そんなことで…」
「ふふふ……では、ごちそうになりますね。残りは部活中に頂くとしましょう」
「お粗末様です。きっとみんな、海未ちゃんのこと待ってると思うよ」
「わかりました。それでは、ごきげんよう」
「また明日ねー♪」



海未の背中を見送りながら、ことりは胸を撫でおろした。
勘の良い海未のことだ、一瞬でも気を抜いたらばれていただろう。

「ごめんね海未ちゃん……でも、海未ちゃんだっていけないんだよ?」
(まぁ、あのハチミツレモンはもともと海未ちゃんのために作ったものだったし)

不純物がちょっとだけ、「事故」で混入してしまっただけ。

海未の姿が完全に見えなくなるのを待って、ことりはイヤホンを耳に入れ、盗聴器の電源を入れた。
そして順番を逆にするべきだったと、本気で後悔した。

『あに゙ゃ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙!!』

凛の断末魔が鼓膜を貫き、ことりの脳を揺らしたからだ。

「うぅ……ここは、いったい……」

奇しくも小泉花陽の理性を取り戻すきっかけとなったのは、轢き潰されたような凛の絶叫だった。
半覚醒状態での花陽はガンガンと痛みの響く頭を刺激しないように周囲の様子を確認する。
床に倒れている金髪の絵里らしき人物と、それに覆いかぶさっているわかめのような何か。
そして、花陽の足元には腕が曲がってはいけない方向を向いている凛が倒れているではないか。

「嘘、凛ちゃん!? そんな…どうして…」
「うぅ……かよちん……」
「凛ちゃん!? 凛ちゃん! しっかりして!」
「凛は……ずっと…………かよちんと……いっ…………しょ……」
「凛ちゃん!? 凛ちゃぁぁぁぁぁん!! そんな……誰か…誰か助けて……!!」

部室から出ていくわけにはいかない。
こんな状態の彼女を放っておけるような花陽ではない。
しかし、助けを呼ばなければ。誰に? どうやって?

「どうやら……間に合わなかったようですね」

声に振り向けば、それは救世主だった。
この場においてだれよりも信頼できる二年生の姿がそこにあった。

「海未ちゃん……おねがい、助けて……!」
「そういうことですか……ことり」

逆光になっていて海未の表情は花陽からはよく見えない。
しかしその影が、ゆっくりと近づいてくるのはわかった。

「みなまで言わずとも良いのです。辛かったでしょう」
「楽にしてあげます……目を閉じなさい、花陽」

力強い言葉に、花陽は泣きながら目を閉じた。
助けて欲しいのは凛なのになぜ私が目を閉じる必要があったのだろうと疑問に思った瞬間、
首元に強烈な衝撃をくらって花陽は再び意識を手放した。

時刻は少し巻き戻る。

「あに゙ゃ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙!!」

絞りすぎてちぎれた雑巾のような、壮絶な凛の悲鳴が海未の耳に届くや否や、彼女は走り出していた。
あれはおふざけで出すような叫び声ではない、ひょっとしたら命にかかわるような重要なことだ。
倒れた棚の下敷きになったとか、階段から転げ落ちたとか、いずれにせよ海未の手に負えるかどうかも分からない。
心臓が早鐘のように鳴っている。身体が熱い。嫌な汗が止まらない。
だが、ことりが言ったのだ。「みんなが待っている」と。だから海未はそれにこたえなければいけない。
その先に何があったとしても。

「………ッ。これは………」

だが、海未が目にしたのは予想をはるかに超える惨劇だった。
部屋の中に立ちこむ毒のような甘ったるい匂い。
一方では口から血を流し、絵里とにこが重なるようにして倒れている。おそらく、もう息は無いのだろう。
もう一方には凛が倒れていた。そして彼女を抱えるようにして、花陽がこちらに背を向けている。
花陽のすぐそばには、血を吸って黒々と光る刃渡り十五cm程の小刀が転がっていた。
あれが凶器だろう。
そして、この凶行の犯人は。

「どうやら……間に合わなかったようですね」

ぐるん、と花陽がこちらを向く。
その目は涙を流していた。
自らの犯した罪におびえているのか、それとも。

「海未ちゃん……おねがい、助けて……!」

噫。
何故もっと早く気づいてあげられなかったのだろう。
付き合いが長いわけではないが、花陽が溜めこみやすい性格であろうことはわかっていた。
わかっていながら、彼女のSOSを見過ごしてしまっていたのだ。そして惨劇は訪れた。

「そういうことですか……ことり」

花陽ひとりに罪を負わせたりはしない。なぜなら穂乃果が愛したμ'sは九人で一つ。
この場にいない穂乃果や希には、ことりが手を下すのだろう。真姫にそうしたように。
そして海未をあの場で殺さずここに向かわせたということは、きっとこうなることを見越していたのだ。
みんなが待っているとは、そういうことだったのだ。

(でも、どうせなら穂乃果は私が………いいえ、私ではできなかったでしょうね)
きっと彼女の顔を見てしまえば、剣先が鈍るだろう。
ことりならできるのかと問われれば、海未はきっとできると答える。
彼女は強い人だと。信頼できる人だと。

「みなまで言わずとも良いのです。辛かったでしょう」

ならば彼女の意思を尊重しよう。
道を違えた後輩のために、私が手を下そう。

「楽にしてあげます……目を閉じなさい、花陽」

ゆっくりと歩んで彼女に近づいてゆく。
落ちていた小刀を拾い、構える。

そして一閃。

研ぎ澄まされた動きで、海未は花陽の首を薙いだ。

海未は自らの未熟を呪った。できる限り苦しまず逝かせてあげたかった。
だが花陽の首を跳ねることはできなかった。彼女は失血するか窒息するまで地獄のような苦しみを味わうのだ。

しかしながらそんなことを悔いている暇はない。次は海未自身の番だからだ。
海未はブレザーを脱ぎ、ブラウスのボタンを外した。
鍛えてはいるが、所詮女の腹筋だ。貫けないことはないだろう。

歯を食い縛って、小刀を自らに向けた。
本当は目を閉じたかったが、手元が狂ってはいけない。
この恐怖こそが自らに与えられた罰なのだと、海未は思った。
(全て終われば……あちらで、またみんなと会えるのですから)
思い浮かぶのは仲間達の顔。一年生、三年生、そして幼馴染の二人。

海未は意を決し、勢いよく小刀を腹に突き立てた。
いや、突き立てようとした。

「そんな……どうして!」

小刀は鈍痛こそ残したものの皮膚を破ることはなかった。
何度突き立てようとしても、腹に穴が開くことは無い。
結局私のような意志の弱い者では、自決などできなかったのだ。

「これでは……花陽に、顔向けできないではありませんか」

所詮、頼りになる先輩の振りをしていただけに過ぎないのだ。
彼女にまやかしの安らぎを与えたにすぎないのだ。

「私は……私は、最低です……うぅッ!」

海未は、声を押し殺して泣いた。

「なんやこれ……いや…なんやこれ……」

購買でやきいも味の豆乳を見つけて盛り上がっていた気分は、部室に入るや一瞬で凍りついた。
東條希が部室に着いた時、そこはまさに地獄だった。

絵里とにこはアヘ顔で涎を垂らしながら気を失っており、凛と花陽は白目をむいて倒れている。
そしてなによりもあの海未が、上半身ほぼ下着のみの姿で泣きながら極太バイブを腹に当てているのだ。

ただごとではない。

「海未ちゃん! 海未ちゃん!」

とりあえずいつ起きるかもわからない四人より、海未の正気を早急に戻さなければ。
希は海未に駆け寄り、肩をゆすった。

「希……生きて、いたのですか」
「え、急に何言いだすのん」
「私は……ことりがやるものだと……」
「ことりちゃん? ことりちゃんになにかあったん?」
「ことりに頼まれて…私はすべてを終わらせに…うぅッ」

「と、とりあえずそれから手を放しなさい! 良い子だから! ね!?」

希は海未の手から強引にバイブを奪い取った。
バイブを腹にあてられたままでは落ち着いて話もできない。

「か、返してください! それを使って…私は殺らなければならないのです!」
「犯る!? いや確かにそういうものだけれども!」
「私は……私を……うわぁぁぁ!」
「海未ちゃん!」

半狂乱の海未を、希は力強く抱きしめた。
赤ん坊をあやすように、優しく背中を撫でた。

「ウチがついてるから…大丈夫だから…!」
「うう、希ぃ……」

どれだけこうしていただろうか、あるいはそれほど経っていないのか。
海未の呼吸のリズムが規則正しくなるのを待って、希は問いかけた。

「落ち着いた?」
「はい……ありがとうございます」
「いいんよ…ゆっくりでいいから、いっしょにがんばろ?」
「…………はい」

自分でも適当なことを言っていると思う。事情も知らないくせに気休めなど。
だが、この惨状を少しでもなんとかするには、海未に落ち着いて貰わなければ。

しかし、そんな思いとは裏腹に事態は悪化する。

―――ドサ

何かが落ちる音に驚いて目をやれば、そこにはなんと

「穂乃果ちゃん……!」
「あ…あぁ……!」

我らがμ'sのリーダーにして純情乙女の高坂穂乃果が、
顔を真っ赤にして立っているではないか。

瞬間、希の思考回路がガチリと噛み合って状況を飲み込んだ。
穂乃果の目にはこの光景がどう映っているのかを。

バイブを持った先輩が。
上半身半裸で泣いている同級生(幼馴染)を抱きしめ。
『ゆっくりでいいから、いっしょにがんばろ?』
『…………はい』

どう考えても百合の花園開発現場である。

「ごめんなさああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ………」
「あ、違ッ! 違うんよ穂乃果ちゃん速ッ!? もういない!」

希はとっさに穂乃果を追いかけようとしたが間に合わなかった。
廊下は走るななどと副会長らしい台詞を吐く猶予もなかった。
希が廊下に出たときには、穂乃果はすでに姿が見えないどころか足音すらも聞こえないほど遠くへ行ってしまっていた。

「の…希……いかないでください…」
「う、海未ちゃんだめ! 今の格好のまま廊下に出てきちゃ―――」
「あら」
「えっ?」
「……あっ」

背後に誰かの気配を感じる。
希は気付いてしまった。海未を制する前に自分をどうにかするべきだった。
服がはだけているだけなら着替えの途中ですとかなんとか言い訳ができる。
しかし今希の右手には妖刀花弁散らしが握られている。どう言い訳する?

『マッサージ器具なんです。これはコリをほぐす道具なんです』
『あら嘘ばっかり。これはほぐした後にコリコリするものでしょう?』

希の脳内ではいくつもの選択肢が現れては消えるのを繰り返す。
言い訳などできようはずもない。

「あなたは…生徒会の、東條さん?」

そして今背後から聞こえてきた声。
考えうる範囲で最悪のカードを希は引き当ててしまった。

「……理事長」

学園の最高権力者は、にっこりと笑った。

「部活は中止ってメールしたけど…まぁ、そうなるよね」

ことりは盗聴器の電源を落とし、ため息をついた。
作戦は失敗だった。彼女を部室に近づけたくなかったら、もっと直接的に言うべきだった。
「部活が中止でも自主練はできるよ! きっと誰かいるはず!」
いつの間にかメールボックスに入っていた彼女の返信を見て、ことりはクスリと笑った。
(頑張り屋さんだもんね。それでこそ穂乃果ちゃんだよ)

「…さて、これで真姫ちゃんをここに閉じ込めておく理由がなくなったんだけど…」

ここは南家・ことりの部屋。そして真姫はベッドに両手を縛られている。
目が覚めてからにやにやするばかりだったことりが急に話しかけてきて、
本能で身の危険を感じたのか、真姫は部屋の主をにらみつけた。

「…どうするつもりよ」

真姫の声が奮えている。
虚勢を隠しきれていないのがことりの嗜虐心をたまらなく刺激した。
まるで猫が遊び道具の獲物をいたぶるように、じゃれるように追い詰めていく。

「さぁ、どうするつもりだったのかな? ねぇ、真姫ちゃん」
「…何が言いたいの」
「これ、なーんだ?」

真姫の顔から血の気が引いていくのがわかった。
ことりが薬瓶を取り出したからだ。

「そんな…なんでことりが」
「そんなことはどうでもいいの」

真姫を遮り、ことりは笑顔のまま、彼女にじわじわと迫っていった。
真姫は抵抗しなかった。いや、できなかった。
まるで蛙をにらむ蛇のように、ことりの目には有無を言わせぬ迫力があった。

「わたしね、これをこっそりつかっていろいろ楽しむつもりだったんだ」

一歩。

「真姫ちゃんたちが部室でしてるのみて、面白そうって思ったし」

また一歩。

「でも、さっき希ちゃんと海未ちゃんがお母さんにバラしちゃったの」

薬瓶のふたを開ける。

「きっとこれも取り上げられちゃうね……でも、そんなのつまらないよね」

ことりは薬瓶に残っている液体を全部口に含み、真姫に口移しした。

「だから、真姫ちゃん」
「お母さんが帰ってくるまで、ことりと一緒に遊ぼ?」

翌日。
音乃木坂学院の掲示板にμ'sのメンバーの名前がずらりと並んだ。

『以下八名の者は、本日より右記の期間自宅謹慎処分とする。

  南ことり       七日
  西木野真姫    七日
  矢澤にこ       三日
  絢瀬絵里     三日
  東條希       一日
  園田海未     一日
  小泉花陽     一日
  星空凛       一日

            音乃木坂学院 理事長 印(・8・) 』

ことりの部屋で何があったのか、真姫は黙して語ろうとしなかった。
花陽は頸椎捻挫、凛は肘関節脱臼で入院し実際の復帰はもう少し後になった。

なおこの一件が原因で穂乃果はしばらく不登校になり、それをμ'sで解決することになるのだが、それはまた別の物語である。


-了-

終わりです。
見てくれた方ありがとうございます。
EX乙女式にボコボコにされたので書きました。反省してます。
穂乃果ちゃんとか素のにこちゃんとかのんたんとかまだ書きたりないのでまた何かするかもしれません。
その時はよろしくお願いします。

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