クソゲーニューフロンティア (50)
男「やあ、みなさん。初めて方は初めまして、そうでない方はお久しぶりです。
クソゲー研究室へようこそ。クソゲーアカシックレコード改め、クソゲーニューフロンティアです」
友「またやんのかよ、この板違いスレ」
男「誰にも望まれてない次スレなので、ひっそり初めてひっそり終わらせます。今回のゲームはコレ」
【ボディコンクエスト~あばかれし娘たち~】
友「よりによってボディクエかよ!?」
男「いや実は最近、知人のツインファミコンで遊ぶ機会があってな……ディスクシステムのゲームを、何本かやらせて貰えたんだよ」
友「今時ツインファミコンを所持してる知り合いが居るとか、お前の交友関係どうなってるんだよ!?」
男「で、その中に紛れ込んでいた、初代ボディクエを発見したから、ちょっとやってみたと」
友「……まさか、こんなモンのために、わざわざスレを立てたのか?」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1397570419
男「さて、このボディクエですが、Ⅱと同様にドラクエのパロディーゲームです。
そのため、設定やストーリーも、似せられています」
竜王の呪いによって、子供が産まれなくなった世界……
唯一の少年であり、伝説の勇者・パトロードの末裔である主人公・アラマキ。
ある日彼は勇者として、城に呼ばれ
国王より竜王にさらわれた、一人娘の『セリーヌ姫』救出の命をうけた。
勇者アラマキの伝説が、ここロトレシアの城から始まろうとしていた……
友「パロディというか、もはや丸パクリじゃねーか!? それと主人公の名前を、ナチュラルにアラマキにしてんじゃねーよ!!」
男「まぁそんなわけで、アラマキは冒険の旅に出たます。
町の外は竜王の部下の魔物たちが、彷徨いていて大変危険です」
友「ああ、何か居るな……って、本当に彷徨いているだと!? まさかシンボルエンカウントなのか!?」
男「戦闘の方法はシンプル……フィールド上を歩き回る魔物に向かって、身体ごとブツかっていきます」
友「アクションRPGかよ!?」
男「この際、正面から体当たりするとダメージを受けてしまうので、身体半分ズラしてブツかるのがコツです」
友「ドラクエのパロディなのに、戦闘システムだけはイースの丸パクリてオイ……」
男「やたらただっ広いフィールドを、雑魚を蹴散らしながら歩き回り、セリーヌ姫が監禁されている洞窟を発見しました」
友「広いだけで、建物とか殆どないんだな……」
男「洞窟も広い上に入り組んだ構造になっていて、普通にイラッとします」
友「これボリュームの無さを、フィールドをデカくする事で誤魔化そうとしてるだろ絶対」
男「洞窟の深部では中ボスが待ちかまえています。6キャラ分はあろうかという、巨大中ボスとの戦闘ですが
ボス戦はコマンドを開けないので、呪文やアイテムが一切使えません」
友「難易度調整のつもりなんだろうけど、こういう制限止めてほしいよな……面倒なだけだろ」
男「中ボスを倒し、セリーヌ姫を救出しました。セリーヌ姫は本人であることを証明するために、服を脱ぎます」
友「何でだ!?」
男「王様の話では、セリーヌ姫はお尻にハート型の痣があるとのことで、見せてもらいます」
友「他に特徴はないのか!? 大体それならスカートを捲るだけで良いだろ! 何故上まで脱ぐ!?」
男「セリーヌ姫は『後で訪ねてきて下さい』と言い残し、城へと戻っていきました」
友「一人で帰らせるのかよ!? せめて送って行けよ!!」
男「救出後、ロトレシアノ城を訪れると、セリーヌ姫の出生の秘密が明かされます」
男「実はセリーヌ姫は養子で、王様の本当の娘ではありませんでした。
生き別れた二人の姉の身を案じるセリーヌ姫は、アラマキに長女エルメスと次女ローランの捜索を依頼してきます」
友「それはいいけど、竜王はほったらかしといて良いのかよ?」
男「エルメスは胸に、ローランは股にハート型の痣があるとの情報を元に
アラマキはセリーヌ姫の二人の姉を捜します」
友「だから、他に特徴はないのか!?」
男「アラマキは旅を続けるうちに、二人の姉妹を見つけることが出来ました。
……しかし、次女ローランは魔物に捕らわれていたところを救出するも、すぐに力尽きてしまい
長女ローランも、竜王の呪いで石にされた町の人々を救うため、使用した者の命を奪うといわれる『真実の鏡』を使い、その命を落としてしまいます」
友「脱いだ直後に力尽きるとか、この世界の人間は服を脱いだら死ぬのか?」
男「二人の残した指輪を手に、セリーヌ姫に姉たちの死を報告に行きます。
悲しみに暮れるセリーヌ姫は、アラマキに自分の指輪を差し出します」
男「この三つの指輪は、高名な魔導士が伝説の勇者パトロードのために、長い年月を掛けて作り上げたと言われる指輪なのだそうです」
男「伝説によると、勇者パトロードは三つの指輪を使い、魔王の城がある島へ
『虹の橋』を架けたと伝えられています」
友「ドラクエ丸パクリじゃねーか! せめて名前ぐらいは変えろよ!!」
男「現在、その島には竜王の城があります。アラマキは三つの指輪を使い、竜王の島へと渡りました」
友「よく訴えられなかったなこのゲーム……」
男「竜王の城へと乗り込んだアラマキは、城主である竜王と対峙します」
竜王『よく、ここまでたどり着いたな勇者アラマキよ……
その昔、私たち竜族はこの土地で平和に暮らしていた。
だが、ある日人間に見つかり平和は崩れた。私たちは何もしていないのに、人間は私たちの姿におののき
私の子供たちを殺してしまったのだ。だから私は復讐を誓った! お前たち人間は一人残らず殺してやる!!』
男「こうして『悪役にも悲しい過去があったんだ』という有りがちな展開から、最終決戦が始まります」
友「有りがちとか言うなオイ。しかしコレ……竜王のグラ、どう見ても竜には見えないな……」
アラマキ『……もう、戦いは終わりにしないか?
確かに人間は本当に悪いことをした。しかし、復讐してもアンタの子供たちは帰ってこない……。
人間には二度とそんなことはさせない。勇者の名にかけて誓うよ』
竜王『……フッ。アラマキ、お前は他の人間とはどこか違う……もう少し早く出会えていたなら……グフッ』
男「戦いが終わり、竜王は一本の角を残し、天へと上っていきました」
友「ボディクエとは思えないほど、マトモな展開だな」
男「こうして呪いは解け町に活気が戻り、やがて子供の姿も見られるようになりました。
アラマキは後にセリーヌ姫と結婚し、双子の女の子に恵まれます」
男「二人はこの子たちを『エルメス』『ローラン』と名付け、幸せに暮らしたそうです」
友「何処の昔話だ」
男「ここまで読んで、既にお気づきの方もおられるでしょうが……このゲーム、そこそこ面白いです」
友「まぁ『Ⅱ』に比べればな」
男「コレで何故Ⅱが『あんなこと』になってしまったのやら……」
友「ⅠとⅡでゲームシステムを、完全に別物に変えるとか、有り得なさすぎて理解できんわ」
男「さて、尺が余ってしまったので、もう一本紹介します」
友「掘り下げる要素のないゲームを、無理して紹介するからだろ」
男「次のゲームは日本一売れている、あの有名RPGです」
友「……は? このスレじゃメジャーゲーはやらないんじゃなかったのか? しかも13ネタは前スレでやっただろ」
男「今度は、こちらのゲームをやっていきたいと思います」
【ハイレグ ファンタジー】
友「偽物じゃねーか!! というか、二本続けてハッカーネタかよ!?」
男「日本が誇る二大RPGを両方ともパクった、ハッカーの剛胆さには頭が下がります」
友「剛胆でも何でもねーよ! どんだけ命知らずなんだよこのメーカーは!?」
男「元々失う物なんて何もなかったんだろう……余談だが、ハッカーは『美少女中心派』という脱衣麻雀を発売しているのだが
コレのキャラクターデザインをつとめたのは『トゥルーラブストーリー』のキャラデザと同じ人だ」
友「マジでか!?」
男「ハッカーという怪しいメーカーで仕事してた人に、アスキー(現・エンターブレイン)のような有名企業から声が掛かったんだから
世の中、分からないものだな。一部のマニアの間では『トゥルラブキャラの脱衣ゲー』として有名だったりするし」
友「いや、キャラデザが同じなだけだろ! 絶対黒歴史だから触れてやるなよ!!」
男「さて、ゲームを開始すると、例によって名前入力画面になるわけですが、今回もアラマキで……はぁ!?」
友「うおっ!? ビックリした……何だよ、いきなりデカい声出して」
男「さ……三文字しか入力できないだと!?」
友「そこまで驚くようなことか!?」
男「だってお前、これじゃ主人公の名前を『アラマキ』に出来ないじゃないか!!」
友「しなくていいわ!! そもそも、荒巻さんに失礼だから止めろって、何回も言ったよな!?」
男「困ったぞ……主人公の名前どうしよう……」
友「いやもう、適当でいいだろ」
男「……………………じゃ、ジムでいいか」
友「何でいちいち、管理人の名前を使いたがるんだよお前は!?」
男「主人公ジムが嵐の海を渡っています……お椀の船で」
友「一寸法師!?」
はるかむかし……世界には人と妖怪と妖精と魔法使いが、互いに助け合いながら住んでいた。
しかし、魔法の力を悪用する一部の者たちによって、無秩序な混沌が広がり
それぞれの種族は、愛し合うことを忘れ、戦乱と共に互いを遠ざけていった……。
これはそんな時代に人間の女を愛し抜いた、小さな妖精の物語。
人はそれを『ハイレグファンタジー』と呼んだ。
友「とういった経緯で、そう呼ばれるようになったんだよ!?」
男「お椀の船が転覆して、海岸に打ち上げられた主人公・ジム。
そこに偶然、リリパット国の王子『リリン』と、コロル族の『コロル』が通りかかります」
友「また、まんまな名前だな……」
男「二人から、ここがポケベル大陸という場所であると聞かされたジムですが
彼は自分が『日いずる国・ジパング』からやってきたサムライである、ということ以外、何も覚えていませんでした」
友「やっぱり一寸法師だろコイツ……しかし、ポケベル大陸とは、また時代を感じるネーミングだな」
男「記憶をなくしたジムを不憫に思ったリリンは、彼を『レズの魔法使い』の病院へと連れていきます」
友「またそういうネタかよ!? いい加減ハッカーは下らん駄洒落を使うのを止めろ!!」
男「そしてジムは訳の分からないうちに、改造手術を受けることになりました」
友「何でだぁぁぁ!?」
男「この病院は『妖精を人間にする手術』を行う病院だったのです。
コロルとリリンは、人間になるために長い旅をしてきたのでした」
友「ジムは関係ないだろ!! 何で一緒に手術されそうになってるんだよ!?」
男「しかし、このレズの魔法使いは偽物で、闇の魔法使い『デイビス』が化けていたのでした。
彼らは手術代60000ギリーを騙し取られた上に、病院を爆破されて殺されかけます」
友「展開が唐突すぎて付いていけない!!」
男「彼らを救ったのは、レズの魔法使いの部下『光の魔女・ガーランド』でした。
レズの魔法使いより、デイビスを監視するように命じられたガーランドは、デイビスの闇の魔力を感じ取って、やって来たのでした」
友「一寸法師なのか、オズの魔法使いなのかハッキリしろよ……」
男「ガーランドはジムたちに『何故レズの魔法使い様に会いたいのですか?』と問いかけてきます」
男「リリンは女性が生まれなくなった国の存亡のため、人間になり、人間の妃を迎えたい。
コロルは母親と妹以外は、牛や豚や鶏の雌とまでヤリまくって、もう相手がいないので
人間になって、人間の女とヤリまくりたい。或いは自分の馬鹿を治してもらいたい
……という願いのために、レズの魔法使いを捜していたのでした」
友「コロルの方は人として最悪だな……あ、人間じゃないのか」
男「そして、ガーランドの魔法で記憶を戻してもらったジムもまた、人間になるために旅をしていたのでした」
男「祖国ジパングで、藤壷の君という姫様に使えていたジムは、ある日『打出の小槌』という妖精を人間に変えるといわれる、アイテムの噂を耳にします。
人間になり姫と結ばれるために、打出の小槌を探す旅に出たジムでしたが、後一歩というところで
鬼に打出の小槌を奪われてしまいました」
男「そしてジムは、もう姫にあわせる顔がないと、祖国を捨て、お椀の船で海へと漕ぎ出したのでした」
友「無謀すぎるだろ!? よく陸までたどり着けたな!」
男「三人の話を聞いたガーランドは、レズの魔法使いに会う方法を教えてくれました。
かつてレズの魔法使いが、闇の魔女・デイビスを封じた三体のコケシを集め
デイビスを封印し直せば、レズの魔法使いが降臨してくれるだろう……とのことです」
友「コケシで封印される魔女って何だ!?」
男「こうして、それぞれの事情から、人間になるという共通の目的を持った三人は
魔女デイビスを封じ、レズの魔法使いに会うために、長い冒険の旅へと出ることになったのです」
友「何で童話を題材にしてるのに、メルヘン要素が皆無なんだよ……」
男「しかし、デイビスの強力な魔力の影響で、ジムたちの旅は、困難を極める物になります。
……なんと、フィールド以外の場所では、コマンドウインドウを開けないのです!」
友「意味が分わからねぇ! プレイヤーに直接影響与えるのかよ!?」
男「これによって、町でアイテムを買っても、その場で装備や確認が出来ず、ダンジョン内では戦闘後に
HPをアイテムで回復したりということも、出来なくなっています」
友「何だその嫌がらせ仕様は!?」
男「仕様というか……多分だけど、普通にバグだろうな。直すのが面倒になって、魔女の魔力で開けない、という設定を追加したんだろう」
友「もう、物売っちゃいけないレベルだろ、このメーカー……」
男「さて、このゲームですが、敵キャラは全部女の子です。
ダメージを与えると服が脱げていき、倒すと全裸になるという、98時代のパソゲーでお馴染みのアレです」
友「言うほどお馴染みではないと思うが……」
男「FFっぽい要素としては、ジョブやアビリティなどの項目があります。
本家ではクリスタルに触れると、ジョブが増えていきましたが、このゲームでは『こけし』に触れるとジョブが増えます」
友「最悪な改変だなオイ!」
男「まぁ、とにかく下ネタとオヤジギャグが満載で、全編通して、ひたすら下品です。
エロに関しても、服が脱げるというだけなので、所詮は子供だましと断じてしまって良いレベルです」
友「何でハッカーは、やることなすこと全部中途半端なんだろうな……」
男「他には本家では全シリーズに必ず登場する『シド』の代わりに『シシド』というキャラが出てきたり
マスコットキャラの『チョコボ』の代わりに『ダチョウ』が登場して『掴みはOK』『聞いてないよー!』などの
懐かしのギャグを披露してくれます」
友「……時期ネタって、年月が経ってから見ると死にたくなるな」
男「後は本家でお馴染みの『飛空艇』のデザインが、男性用避妊具……つまり、コンドームになっています」
友「何かもう、悲しくなってきた……」グスッ
男「まぁこんな感じです。ゲーム本編は機会があれば、またその時にでも……」
友「絶対やる気ねーだろお前……」
男「一つだけ言えることは『こんなのでも、ハッカー製ゲームの中ではマシな部類だった』ということです」
友「結局、ハッカーというメーカーは何がやりたかったんだろう……」
男「さて、既に『摩訶摩訶』『ボディコンクエストⅡ』という、二枚のジョーカーを切った後なので
パワーダウン感が否めないクソゲー研究室ですが、如何でしたでしょうか?
少しでもお楽しみ頂けたのなら幸いです……では、またお会いしましょう。さようなら」
友「あえて言わせてもらうが、やるべきではなかったぞコレは……」
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ヽ ヽ
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糸冬
(越前国の刀工。生没年不祥。作刀期間1493~1526年) 制作・著作 NIP
男「そして続けざまに第二回目です」
友「まだやるのかよ!?」
男「さて、今回は長らくお待たせした、このゲームの続きです」
【ボディコンクエストⅡ~救性主~】
友「またハッカーかよ!? もういいだろボディクエは!」
男「いや、前スレで『いつか続きをやる』と言いつつ完全に忘れてて、終了させちゃったからな」
友「誰も待ってねーだろんなモン。そもそも、このスレ自体を覚えている人が居るかも怪しいし」
男「とにかく、ボディクエ2怒濤の後半戦のスタートです」
男「まずは前回までのあらすじです」
悠久の時の向こうの物語――――
今、世界は滅びようとしている。
魔女トパーズの呪いによって男たちは不能(インポ)になり、世界から子供の姿が消えた……。
欲求不満になった女たちは野盗と化し、男を襲いはじめる。
そして男を滅ぼし、女だけの世界を創ろうとする謎の勢力の存在……
男と女の大規模な戦争は、最早避けることのできぬ状態にあった。
デカメロン大陸にあるタツンダ王国の国王は
この状況を打開すべく15年前、不能の呪いをはねのけ
勃起したまま生まれ落ちた赤子……勇者アラマキを城に呼び
魔女トパーズの討伐を命じたのだった。
友「ゴメン、何言ってるのかサッパリ分からん」
男「自分で言っといて何だが、俺にもサッパリだ」
男「魔女トパーズを討伐する旅に出たアラマキですが
襲い来る女たちにどぴゅどぴゅイカされまくり、何度もタツンダの城に戻されます」
友「コレ前スレ読んでない人が見たら『コイツ頭おかしいんじゃねーか』って思われるぞ絶対」
男「しかし、やられてばかりではありません。アラマキは一子相伝の必殺拳『ねぶる』を修得し
女たちをねぶり倒し、次々にたいらげていきます」
友「一子相伝て……そんな格好良いもんじゃねーだろアレ」
男「そして沼地の洞窟で『大人の儀式』をうけたアラマキは
『かわかむり』から『けはえ』へと昇格し、大人の仲間入りを果たします」
男「儀式でフォラ○オをしてくれた巫女に『魔女に捕らわれた
親友のナイチンガールを助けて欲しい』と頼まれたアラマキは
巫女から託された『カギ』を手に、一路北を目指すのだった」
男「……と、いうのが前回までのあらすじです」
友「もう一度言うぞ? 何言ってるのか全く分かんねぇ」
男「逆に聞くけど、コレを理解できる人間がいるとでも?」
男「ナイチンガールを救出するため、北へと旅と続けるアラマキは
『コリーダの町』にたどり着きました」
友「『愛のコリーダ』か。大島監督が生きてたら密告してやるのに……」
男「この町には特に何もないのですが、ナイチンガールの家があり、彼女の父親に『娘を助けてくれ』と頼まれます」
友「まぁ元々そのつもりで来たんだけどな」
男「コリーダの町を後にしたアラマキは、ナイチンガールが捕らわれている北の洞窟へと歩を進めます。
しかし、ゲームバランスなど存在しないこのゲーム……敵が強すぎて洞窟までたどり着けません」
友「またそのパターンかよ……」
男「アラマキの必殺拳『ねぶる』をもってしても、一撃では倒せないザコ敵たちが、行く手を阻みます。
更に敵の攻撃も強力で、一撃で瀕死の重傷を負ってしまいます」
男「そこで、コリーダの町で売られている、この時点では最強の防具『鋼のパンツ』を3000Gで購入。一撃死を防止します」
男「回復アイテムも最大数(15個)まで所持。6Gで売られている『ユンケル』を15個買います」
友「黄帝液!? 滋養強壮剤で何を回復させる気……いや、このゲームの場合はコレで合ってるのか」
男「一度戦闘を終える度にユンケルを一本使いながら、北の洞窟へと向かいます」
友「このペースだと、ダンジョン攻略前にユンケル使い果たすだろ」
男「ナイチンガールを救出するのが先か、ユンケルが無くなるのが先か……
ギリギリの戦いを続けるアラマキですが、彼は起死回生の一手を繰り出します」
男「苦しい戦いの果て、経験を積んだアラマキはLVアップと共に、新たなテクニックを修得しました」
男「それこそが必殺拳『ねぶる』を超えた秘奥義……『もみしだく』です」
友「何がどうパワーアップしたのか分からん!!」
男「具体的には『ねぶる』が30ポイントの固定ダメージだったのに対して、『もみしだく』は55の固定ダメージを与えることが出来ます」
友「固定ダメージってのが意味わかんねーんだよなぁ……」
男「北の洞窟にたどり着いたアラマキは、秘奥義『もみしだく』を駆使して深部へと進んでいきます」
友「あーもう……早く終わんねーかな、このゲーム……」
男「最深部にたどり着いたアラマキ……地下牢の前で地獄の門番『キャバクラ ホステス』と対峙します」
友「キャバクラのねーちゃんの何がどう地獄の門番なんだ!?」
男「このキャバクラ ホステスはアラマキの『そうにゅう』や『ねぶる』
そして、秘奥義『もみしだく』までもが通用しない強敵です」
友「は? それ以外にダメージ与える方法無いだろ。どうやって倒すんだよ?」
男「そう、アラマキの攻撃はすべて無効化されます。
それもそのはず……なんと相手は伝説の防具『貞操帯』を装着していたのでした」
友「改めて言わせてもらう! 何を考えてるんだこのゲームのスタッフは!?」
男「攻撃を封じられたアラマキ。キャバクラ ホステスの貞操帯の鍵を外し、奪い取らなければ勝機はありません」
友「ん……? 鍵?」
男「そう、沼地の洞窟の巫女から託された『カギ』こそが、この貞操帯の鍵だったのです!」
友「何であの巫女が、コイツの貞操帯の鍵を持ってたんだよ!?」
男「カギを使いキャバクラ ホステスから、貞操帯を奪い取ることに成功。アラマキの秘奥義『もみしだく』が炸裂!!」
男「……させても良いのですが、宝箱から出てきた『あみたいつ』というアイテムを使ってみます」
友「入れた奴は、どういうおつもりで宝箱にそんなモン入れたんだよ……」
アラマキは あみたいつを つかった
アラマキは サドに へんしんした
アラマキの ムチこうげき
ビシッ! ビシッ!
アラマキの ロウソクこうげき
ぽたっ ぽたっ
アラマキの カンチョーこうげき
やめてへんたい!
アラマキは サドになりきっている
キャバクラ ホステスに120ポイントのエッチをあたえた
キャバクラ ホステスをたいらげた
友「何じゃぁコリャァァァァァァ!?」
男「あみたいつを使うことで、サドに変身したアラマキ……『もみしだく』を超越する大ダメージを与えました」
友「サドに変身って何だ!? そもそも鞭と蝋燭と浣腸は何処にあったんだよ!?」
男「『ねぶる』や『もみしだく』はテクニックなので、ミスすることが多いのですが
『あみたいつ』はアイテムなので命中率100%です。更に何度使っても、なくなりません」
友「武器どころかテクニックすら要らなくなっちゃたよ!!」
男「さて、キャバクラ ホステスを倒したアラマキは
捕らわれていた『ナイチンガール』を救いだし、コリーダの町へと戻ります」
男「そこでコリーダから東へ進んだ岬に、魔女トパーズのアジトが在るという情報を掴んだアラマキは
同行を申し出てきたナイチンガールを仲間に加え、東へと旅立ちます」
友「早く終われとは言ったが、もうラスボス出てくんのかよ……RPGとしてボリュームなさ過ぎだろ」
男「アジトを発見したアラマキは、トパーズの手下を瞬殺し、いよいよ『魔女トパーズ』と対峙します」
男「そして、トパーズがインポの呪いをかけた理由が、本人の口から語られます」
友「別に聞いてないのに、ベラベラ喋りすぎだろオイ」
男「かつてトパーズは、東の大陸で男にレイプされ、処女を奪われたのでした。
心に深い傷を負ったトパーズは、男への復習のためにインポの呪いをかけ、世界を滅ぼすことを決めたのです」
友「いきなり重い話になった!?」
男「昔は心優しい女性だったというトパーズ……アラマキは『トパーズの心を開くには、愛のあるHが必要』という
ナイチンガールの父親の助言を思い出します」
友「何その昔のエロ漫画にありがちな展開は?」
男「愛のあるH……アラマキは愛の『あみたいつ』を繰り出します」
友「最悪だコイツ!!」
男「まぁ、SMは究極の愛っていうし……」
友「いきなりSMフルコース喰らわされたら、心を開くどころか人間不信になるわ!!」
男「愛の力で勝利したアラマキ。一思いに殺してほしいと言うトパーズに対して
アラマキは呪いを解いてくれさえすればいいと、トドメを刺す気がないことを告げます」
友「どこに愛があったんだよ!? SMプレイを強要しただけじゃねーか!!」
男「しかし、トパーズが言うには『呪いをかけたのは私だけど、呪いを解くことが出来るのはアマゾネス様だけ』とのことです」
友「アマゾネス様って誰だ!?」
男「アマゾネスは男に憎しみを抱くトパーズに、復讐の方法を教えた人物で、一連の事件の黒幕的存在のようです」
男「アラマキは新たな敵・アマゾネスを倒し、インポの呪いを解くために、東の大陸へ渡ることになりました」
男「トパーズに『一緒に来ないか?』と誘うアラマキでしたが
『アマゾネス様の命令で、この館から出ることは出来ない』と断られてしまいます」
男「ですが、トパーズは最後に『もし私を愛して下さるなら、もう一度訪ねてきてほしい』とアラマキに告げます」
友「えぇぇ!? トパーズがヒロインだったのかよ!?」
男「まぁ、こういう展開に前例がないわけでもないしな……コレはコレで良いんじゃねーの?」
友「……なあ、アラマキって確か15歳だったよな?」
男「ん? ああ……」
友「で、生まれたときに勃起してたから勇者なんだろ?」
友「ということは、15年前には既に呪いがかけられてた……って、事になるよな?」
男「まぁそうだな」
友「ならトパーズって、どう考えても三十路過ぎって事に……」
男「…………」
友「…………」
男「……二十代後半って事にしておこうぜ」
友「……そうだな」
男「矢切の渡しに乗船券の代わりにトパーズの部下から貰った
『ソープ券』を渡して、船で東のラストタンゴ大陸へと渡ります」
友「大半の男がインポになってるのに、何でソープランドが営業してるんだよ……」
男「相変わらず分かりづらい場所にある『ヤプーの町』へやってきたアラマキたち。
彼らはそこで、トパーズを強姦したのは『レイプマン』という男であると突き止めます」
友「まんまだなオイ」
男「すべての元凶であるレイプマン……この男を野放しには出来ません。
アラマキたちは奴の居場所の手がかりを探します」
男「すると、村の牢獄にいる痴漢で捕まったHENTAI爺さんが『ここから出してくれたら
レイプマンの館の場所を教えてやる』と持ち掛けてきました」
友「オイ、何でローマ字で表記した?」
男「しかし、それには保釈金として10000G払わなければなりません」
友「高っ!!」
男「ちなみに現在の所持金は1480Gです」
友「痴漢ジジイ一人のために、残り8520Gも貯めろってか……ゲーム的に最悪なイベントだなコレ」
男「金を貯めるため、地道に雑魚を狩ります」
友「一回の戦闘で、大体100ちょっとか……10000G貯めるには70~80回戦わないとならんのな」
男「別の大陸に渡ったので、今までとは違う敵も出てきます。ここで初登場となるのが『オカマ』です」
友「いや男じゃねーか!! 何で敵になってるんだよ!?」
男「心は乙女なんだろ」
友「こんな筋肉ムキムキの乙女が居てたまるかよ……」
男「……あ、先手取られた」
こいするオカマは アラマキの うしろに まわりこんだ
アラマキは カマを ほられた
アラマキは どくを うつされた
男「」
友「」
友「いや、もう……ケツの穴掘られて毒うつされるとか生々しすぎるだろ!!」
男「久々に言葉を失ったな……」
友「何だよコレ!? 毒っていうか性病じゃねーか!!」
男「治す方法が『霊媒師に治療してもらう』というのも、意味不明だな」
友「どんな風に育てられたら、こんなゲームを作ってしまう人間になれるんだよ……」
男「スタッフの人格否定は止めておけ……さて、何やかんやで10000G貯まったので
痴漢の爺さんを牢屋から出してやります」
『かたじけない やくそくどおり レイプマンについて おしえてしんぜよう
レイプマンの ほこらは かいがんぞいに みなみにいった ぬまちの さきじゃ
だが おとこには きょうみないので おんなに ばけないと あってくれんじゃろう』
男「……と、いうわけで女装します」
友「いや、どういうわけだよ?」
男「爺さんの話によると、東にある砂漠の塔に女装にピッタリの『ベール』があるとのことです」
友「ベール一つで女装て、無理ありすぎで突っ込む気力も失せたわ」
男「こうしてアラマキとナイチンガールは、新たな仲間『痴漢の達人・はんじろう』と共に、砂漠の塔へと向かうのでした」
友「この爺さん仲間に加わるのよ!?」
男「砂漠の塔で『しんぴのヴェール』という
本家でも出てきたような気がするアイテムを入手し、レイプマンの館へと向かいます」
友「スクエニは訴えてもいいというか、訴えないと駄目だろコレ……」
男「そのままだと『男に用はない』と追い返されてしまうので、女の姿に変装します」
男「しんぴのヴェールを被って変装完了です」
友「顔隠しただけじゃねーか! それで女装とかナメてんのか!?」
レイプマン『ヒッヒッヒッ……きれいなねーちゃん こっちゃおいで』
友「いや、こんなショボい女装に騙されるなよ!!」
男「騙されたことに気づいたレイプマンは怒り、襲いかかってきます
……が、レイプマンのグラフィックは何故か女性のものでした」
友「何で!?」
男「なんとレイプマンの正体はアマゾネスでした。トパーズを強姦したのは、男ではなくアマゾネスだったのです」
友「コイツそっち系かよ!? というか、男か女かの判別ぐらい付くだろ!? トパーズも気付よ!!」
男「『すべての おんなは ワシのものだ。 おぼえておれアラマキ!』という捨て台詞を吐いて、アマゾネスは逃げていきました。
アラマキは、そこに何かが落ちているのを見つけます」
アラマキ『ん? これは……』
アラマキは アマゾネスの しものけ を ひろった
友「何を拾っとんじゃぁ! 目敏く見つけすぎだろテメェェェ!!」
男「逃げたアマゾネスを追うアラマキたちは、ラストタンゴ大陸南端の『ソドムの町』へとやってきます。
この町には悪魔の研究をする学者が住んでいて、研究の役に立つ物を探しています」
男「この学者にアマゾネスの下の毛を渡すと、大いに喜び、お礼に最強の防具『ゆうしゃのパンツ』をくれます」
友「オイ、それ本当に研究に使うんだろうな!?」
男「そしてソドムの町にはバイブの達人『アイウエオ』が住んでいます」
友「名前が適当すぎるだろ!! それとバイブの達人って何だ!?」
男「愛に餓える男で『愛・餓男』だそうだ。悪魔を倒すために毎晩、妻を相手にバイブの技を磨いていた愛・餓男ですが
激しく責めすぎたせいで、妻を殺してしまい、後悔からバイブを捨て、酒浸りの日々を過ごしていました」
友「どんだけヤリまくったんだよ!? 馬鹿なのかかコイツ!?」
男「『バイブならチャタレイの町の自宅にあるから、欲しければ持っていってくれ』とのことで、家の鍵をくれます」
友「普通にいらねーよ!!」
男「町の住民の話によると、この先で『きょこんのみ』というアイテムが必要になるようです。
エマニエルの町にあるらしいので、回収がてら愛・餓男の家にも寄ります」
友「きょこんのみ……『巨根の実』か? 何に使うんだそのアイテムは……」
男「エマニエルの町で巨根の実を入手した後、チャタレイの町にある愛・餓男を自宅へと向かいます」
男「しかし、愛・餓男の自宅にバイブはなく、あるのは彼の妻『あーいーくみこ』が残した日記だけでした」
友「夫婦そろってなんちゅう名前だ! 親は何考えて、こんな名前を付けたんだよ!?」
男「巨根の実は入手できたので、再び船でラストタンゴ大陸に渡ります。
……と、そのまえに通り道にある、トパーズの館に立ち寄ると、何とトパーズがアマゾネスに連れ去られていました」
友「何のためにだ!?」
男「トパーズの部下に話しかけると、トパーズから預かったという手紙を渡されます」
友「連れ去られたのに、手紙を書いてる余裕はあったのかよ」
愛するアラマキ様 貴方がこの手紙を読む頃には 私の命はないでしょう
私がかけた呪いのせいで 大勢の人に迷惑をかけてしまいました
すべての元凶はアマゾネスです アラマキ様 どうかアマゾネスを倒して下さい
男「……と、いうのが手紙の内容です」
友「愛するアラマキ様て……あの変態SMプレイで愛が生まれたのかよ……」
男「ソドムの町へと戻ったアラマキたち。彼らはあーいーくみこの日記を手に、愛・餓男に会いに行きます」
男「日記には、自分の命が長くはないと悟っていたこと、毎晩バイブで激しく責められて幸せだったこと
そして、夫である愛・餓男に決してバイブを捨てたりせず、悪魔を倒してほしいという旨が綴られていました」
友「いやもう、色々おかしい!!」
男「妻の思いを知り、愛・餓男は再び立ち上がることを決意しました。
こうして、勇者アラマキと三人の仲間たちが、遂に集結したのです」
アラマキ 職業:勇者
ナイチンガール 職業:看護婦
半次郎 職業:痴漢
愛・餓男 職業:バイブ使い
友「勇者以外、戦力になりそうな奴が一人も居ないじゃねーか!!」
男「まぁ……とにかく最終決戦です。ソドムの西にあるアマゾネスの島を目指します」
男「西の岬にたどり着いたアラマキたち。彼らはそこで巨根の実を使います」
アラマキは みさきにたって きょこんのみを たべた
ムクッ ムクッ
アラマキのイチモツが りゅうのように ふくれあがった
なかまたちは アラマキのイチモツのうえを あるいて にしのしまに わたった
なかまたちは アラマキのイチモツを ひっぱった
『オーエス オーエス』
ぜんいん にしのしまに ついた
友「オイ…………オイィィィィィィィィィィィッ!!」
男「えー……DQでいうところの虹の橋な訳ですが、このゲームではチン……」
友「言わなくていい! 寧ろ言うな!!」
男「さて、アマゾネスの城にやってきたアラマキたちですが、城の宝箱の中から『ゆうしゃのしんじゅ』と
『ゆうしゃのダブルバイブ』を入手し、最終決戦に挑みます」
友「最強のアイテムがダブルバイブて……」
アマゾネス『こんなところまで 何をしにきた!?
まあいい どうせ死ぬのだ 冥土の土産話を してやる
レイプマンに化けて 娘を犯し続けたのは 一石二鳥だった。
ピチピチの身体を味わえたし 女たちは男を逆恨みした』
アマゾネス『ワシは女が大好きなのじゃ グヒッ 美味そうな看護婦じゃのう』
ナイチンガール『……!』
アマゾネス『ワシはトパーズを上手く騙し インポの呪いを かけさせた
男共は やがて滅びる。 ワシの野望は 達成されるのだ』
アマゾネス『アラマキよ お前もインポにしてやる!』
友「何だろうな、ラスボスの台詞だとは到底思えない
この緊張感のなさは……」
男「こうしてアマゾネスとの最終決戦が始まりました。
……といっても、大して苦労する相手ではありません。
まずは50Gで売っている『びやく』を使って行動不能にします」
友「その手のアイテムが、ラスボスに普通に通用するとか、有り得ないだろ」
男「コレで相手の行動を、数ターン封じることが出来るので
ダブルバイブを使って、HPを削っていきます」
友「ラスボスを一方的に、ボコ殴りに出来るあたりがクソゲーたる所以だな」
男「アマゾネスを倒すと、例によって真の姿を現します」
友「この展開、嫌な思い出があるんだよなぁ……主に摩訶摩訶とかいうゲームに」
男「アマゾネスの真の姿『レズボス』が襲いかかってきます」
友「まんまだなオイ……」
男「だからどうだ、という訳でもなく、さっきと同じパターンが通用するので、さっさと倒してしまいます」
友「もう色々と投げやりだな……このゲームもお前も」
男「当たり前だろ? マトモにやってられんわ、こんなゲーム」
男「レズボスを倒すと、インポの呪いが解け、世界に平和が訪れました」
友「やっと終わったか……」
男「通常のRPGだと、自動でイベントが進行、或いはイベント発生地点の近くまで飛ばしてくれますが
このゲームにそんな気遣いを求めてはいけません。最初の城まで、歩いて帰ることになります」
友「ラスボス戦が終わったなら、せめて城の外にぐらいには出してくれよ……」
男「タツンダ城に戻ると、王様が労いの言葉をかけてくれます」
王『よくぞやってくれたアラマキよ。そなたのお陰でインポの呪いは解け、男と女の間に平和が訪れた。
そして、ワシのインポも治った。礼を言うぞ』
友「アンタもインポだったのかよ……というか、果てしなくどうでもいいわ」
王『ところで、そなたを訪ねてきた者がおる』
トパーズ『アラマキ様……!』
友「トパーズぅぅ!? 存在自体すっかり忘れてたけど、何でここに居るんだよ!? アマゾネスに連れ去られたんじゃなかったのか!?」
トパーズ『レイプマンの正体はアマゾネスだったのですね……。
私は勘違いから男を憎み、過ちを犯しました』
トパーズ『でも、アラマキ様に出会い、女の喜びを知り
男と女の絆を信じられるようになりました』
トパーズ『私はアラマキ様を愛し続けますわ。共に64歳になる日まで』
友「いや、意味が分からん!」
こうして世界に平和が戻り、男と女は愛し合った。
アラマキの戦いは幕を閉じ、勇者の伝説として語り継がれた……。
どうか、この世に愛が永遠でありますように
そしてレイプがなくなりますように
ボディコンクエストⅡ~救性主~ END
友「何の話だぁぁぁ!?」
男「まぁそんなわけで、前スレからの持ち越しとなったボディクエⅡが、無事終了しました」
友「このゲームに最後までやる価値があったのか?」
男「エンディングらしき物もないまま、終了しやがったからな。仲間たちはその後どうなったのかとか
そういうのは当然の如く語られないし、スタッフロールすらなかったぞ?」
友「前作からパワーダウンしすぎだろ……ハードの性能は上がってるのに、何故ここまで酷くできるのか分からん」
男「前作がなまじ面白かっただけに、コレの酷さが際だつな……多分だけど
前作のスタッフは一人たりとも、制作に関わってないんじゃないか?」
友「それもう、ゲームメーカーとして間違っているだろ。そんなだから、非公認ゲームしか作れねーんだよ」
男「ところで前スレ>>333さんの発言ですが……」
>次は名作の紹介をだな……
男「……なるほど。では、ちょっとやってみましょう」
友「お前、名作ゲームなんかやったことあるのよ?」
男「失礼な。俺は別にクソゲー専門ってわけじゃないぞ?
前スレの第十回でも『クソゲーが大好物だが、普通のゲームもやる』って書いてあっただろ」
友「……といっても、名作の紹介って、クソゲー紹介するより難しいだろ」
男「まあな。前にも言ったけど、人によって基準が違うし、誰もが納得するゲームと言われると、中々難しいものがある」
男「それに有名ゲームを紹介してしまうのは滑稽だしな。
TVで『ゲームやってましたよぉ~。マリオとかぁ~ドラクエとかぁ~』と発言してしまう、どこぞのアイドルみたいに」
友「また古い話を……」
男「そんな訳でだ……俺としては『良く出来ているんだけど、いまいちマイナーなゲーム』を紹介したいと思う」
友「ま、無難なチョイスだな」
男「で、そのゲームですが……コレを紹介します」
【ポケットラブ~7人の女の子と素敵な恋の物語~】
友「タイトル長っ!!」
男「このゲームは恋愛ゲーの専門メーカーと言ってしまってもいいほど、多くの美少女ゲームを発売している
株式会社・キッドが制作したGB用カードリッジです。このタイトルは『ポケットに入れて歩ける恋愛ゲーム』という意味合いですね」
友「ほうほう……ゲームボーイでも恋シミュが出てたのか」
男「当時の美少女ゲーの勢いは、それだけ凄かったって事だな。
他にも『ときめきメモリアルPOCKET』なんかも発売されてるしな」
男「さて、このポケットラブですが……一言でいうと『ときメモの劣化コピー』です」
友「ちょっと待て! 名作を紹介するんだよな!?」
男「心配するな。ポケットラブは、数あるコピーゲーの中でも、一・二を争うほど出来の良かったゲームだ」
友「いや、劣化コピーって時点でイメージ悪すぎるだろ」
男「オープニングは、高校二年生になった主人公が、疎遠になっていた幼馴染の『佐伯るるな』と
同じクラスになるところから始まります」
男「まぁ他はオーソドックスな恋愛シミュレーションで、主人公のパラメーターを上げつつ
意中の女の子の好感度を上げていきます」
友「マジでときメモの完コピだな」
男「流石に『伝説の○○』は出てこないけどな。ゲームの目的は4月の始業式の日から
12月24日までの間に、女の子と仲良くなり、25日のクリスマスの日に告白を成功させて、恋人同士になることです」
男「しかし、パラメーターの下がり幅が異常に大きく設定されているため
初プレイでは、まず間違いなくバッドエンドになります」
友「何その初見殺し!?」
男「そのため、プレイヤーは各コマンドごとのパラメーターの増減を、完璧に把握しなければならず
効率的にパラメーターを上げるための、偏ったスケジュールを組む必要があります」
男「具体的には『かなりがんばる』に『カラオケ』を選び、『がんばる』には『勉強』を選んでおき
部活コマンドが選べる、水曜日と土曜日には部活を実行して、不足しているパラメーターを補い、時々休んで体力を回復させる。
……コレをゲーム終了まで、ひたすら続けなければ、いつまで経ってもパラメーターが上がりません」
友「コレ本当に名作なんだよな!? いつものクソゲーの紹介との違いが、分かんねーんだけど!?」
男「ポケットラブ最大の特徴として、音楽CDが同梱されており
テーマソングの『逢えるとおもってた…』などが収録されています」
友「限定版的なやつか? 別に珍しくもないだろ」
男「このCDには、オープニングとエンディングの台詞が収録されていて、ゲーム本編とリンクさせることが出来ます」
友「は? 何それ?」
男「つまり、CDプレイヤーの再生ボタンと、ゲームボーイのAボタンを同時に押すと
連動して、ゲームのテキストが音声付きになというシステムです」
友「何故そこまでして音声を入れようとした!?」
男「この声優陣が中々の豪華メンバーです。
メインヒロインである『佐伯るるな』から順番に紹介していきます」
・佐伯るるな
CV:國府田マリ子
・森薗美里以 ・森薗麻里以
CV:井上喜久子
・篠沢ももよ
CV:横山智佐
・愛川涼音
CV:氷上恭子
・松田由美
CV:宮村優子
・高尾水樹
CV:岩男潤子
友「……なんというか、当時の人気声優揃い踏みって感じだな」
男「更に続編である『ポケットラブ2』で登場した、新キャラの三人にも、有名声優が起用されています」
・松田亜美
CV:飯塚雅弓
・武宮沙貴
CV:浅田葉子
・深町由紀乃
CV:今井由香
友「豪華声優揃えすぎだろ!? そこまでやるなら、もうプレステで出せよ!!」
友「しかし『新キャラ』って事は、前作のキャラ使い回したのか?」
男「ああ、2は前作の二ヶ月後……バレンタインデーから始まるんだ」
男「主人公が『今年の俺には彼女がいる! バレンタイン恐れるに足らず!!』と、上機嫌で登校すると
下駄箱にチョコレートと『私の大切なものを貰ってくれて、ありがとう……。一生の思い出! 胸の中にしまっておきます。
そ・れ・か・ら! チョコは私のき・も・ち(はーと)』という、身に覚えのない手紙が入っていました」
男「なんだこりゃ? と混乱する主人公。それを彼女に見られてしまい『さいっていっ!! もうおしまいねっ!!』と、ビンタをされて、フラれてしまいます」
友「ちょっ……! いくら何でも酷すぎるだろ!?」
男「まぁキャラ使い回すために、前作の主人公ブッ殺した『セングラ2』に比べれば……」
友「ああ……アレは酷かったな。ゲーム雑誌の記事を見て、思わず目を疑ったぞ俺は……」
男「ポケットラブはGBでの2作品に、ネオジオポケット用として発売された『ポケットラブif』を加えた三部作になっています。
ネオポケというハード自体がマイナーなので、ifの存在を知らないユーザーも、結構な人数が居るようです」
友「ボーイを捨てる日がくる……とかいうキャッチコピーのアレか」
男「ifはシリーズ初のフルカラーで、主人公たちが一年生だった頃の話が描かれています」
男「お世辞にも性能が良いとは言えないハードのゲームなので、演出面での稚拙さは否めませんが
ifを含めて『GBなのに、よく頑張ってるなぁ』と、感心させられるほど丁寧に作られているので
この手のジャンルが好きな人なら、充分楽しめる出来かと思います」
男「……さて、今回ポケットラブを紹介するにあたって、こちらの攻略サイトを参考にさせていただきましたので
併せて紹介させていただきたいと思います」
ttp://www4.vc-net.ne.jp/~young/pokelove/pokehint.html
男「サイト内では、管理人のyoungさんが『ポケットラブアナザーストーリー ~You're My Only Shinin'Star~』と題した
WEB小説を公開しています。ガチ小説なので、台詞形式に慣れている、SS速報の皆様には、あまりお勧め出来ませんが
興味を持たれた方は是非どうぞ」
男「随分前から更新が止まっている未完の作品なのですが、観覧数が増えれば
続きを書いてくれるかもしれないので、どうかお願いします!」
友「お前まさか、それが目的でこのゲームを紹介したんじゃないだろうな!?」
男「少しだけ戻らせていただいた、クソゲー研究室でしたが、如何でしたでしょうか?」
友「正直、蛇足感以外の何も感じられねぇ……」
男「また何か面白いクソゲーを見つけましたら、スレを立てたいと思いますので
そのときはまた、おつき合い頂ければ幸いです」
友「面白いクソゲーって何だ!?」
男「それでは現スレはここまで、いつかまたお会いしましょう。さようなら」
友「……そういえば前スレのURL貼ってないけど、よかったのか?」
オ、オ、オワターオワオワオワター♪
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