宮藤「地下迷宮物件」 (90)
注意事項
ストライクウィッチーズのSSです。
今ある意味話題になってるロボットアニメであったあるお話のパロディです。
ストライクウィッチーズはだいぶ前に見たきりでうろ覚えになってるところがあり、万が一おかしな点があったらごめんなさい。
あと坂本少佐のキャラがある意味少し崩壊しています。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1397402475
ハンガー
ワイワイギャーギャー
宮藤「なんかハンガーの方が騒がしいね」
リーネ「何かあったのかな?」
整備兵A「この盗人野郎!」
整備兵B「何だとこの野郎!」
宮藤「あっ、整備兵さん同士が取っ組み合いの喧嘩をしてる!」
リーネ「大変!早く止めないと!」
整備班副班長「一体何の騒ぎだ!?事情を話せ!」
整備兵A「そいつが、その猫が俺が丹精をこめて作った干物を盗み食いしやがったんだ!それも240枚もだ!」
宮藤「240枚?」
整備兵B「はん、語るに落ちるとはこのことだな。どこの世界に干物を240枚も盗み食いする猫がいるってんだ?」
整備兵Bに抱きかかえられた野良猫「にゃー」
整備班長「……これが騒ぎの元か。まあ確かに立派な干物だな」
整備兵A「分かりますか?さすがは班長!職人の心意気ってのg」
整備班長「馬鹿野郎ッ!!こんなもんに入れ込むんならちったぁ整備に身を入れたらどうなんだ?!それにその野良猫、誰に許可もらって飼ってるんだ?」
整備兵B「そ、それはその……」
整備班長「副班長!この場の落とし前はお前がつけろ」
整備班副班長「私闘を禁じた整備班局中法度に照らし、AとBの両名に2週間の便所掃除を命じる!以上、解散!」
ミーナ「一体何の騒ぎですか?!」
宮藤「あっ、実は整備兵さんたち同士で喧嘩があって。とりあえず収まりはしたんですが……」
食堂
宮藤「でもさー、確かにここのところ変なんだよね」
リーネ「変って?」
宮藤「上手く言えないんだけど、まだあるはずの物が無くなってたりとか。記憶違いかもしれないけど」
シャーリー「そういえば昨日も整備班で私物がなくなったって揉めてたな」
リーネ「坂本少佐が『とっておきの扶桑酒がなくなった』と騒いでいたのも、確か3日ほど前だったかと」
宮藤「仲間を疑うようで嫌だったから言わなかったんですが、実を言うと私も私物がなくなったりして……」
バルクホルン「本当か宮藤?!おのれ盗人め、許せんな!」
「キャーッ!!」
宮藤「今の悲鳴、ペリーヌさんだ!」
リーネ「な、何かあったのかな?」
バルクホルン「とにかく見に行くぞ!!」
シャーリー「あいつが悲鳴上げるなんてよっぽどだぞ」
ペリーヌの花壇
シャーリー「――なるほど、花壇が荒らされてたってわけだな」
ペリーヌ「……昨日までは無事だったのですが今日来てみたらこの有様で。あと育てていたハーブなどが根こそぎ消えていました。キィイィィ!!こんなこと許せませんわ!」
バルクホルン「ここまでくると冗談では済まされんぞ」
リーネ「これってれっきとした犯罪だよね。こういう時ってやっぱり憲兵さんを呼んだ方がいいのかな?」
宮藤「どうだろ?部外犯ならお巡りさんの方がいいんじゃないかな?」
バルクホルン「今夜から武装パトロールだ!!今からミーナに話をつけてくる!」
深夜
ハンガーの近く
ハルトマン「眠いよー。だいたいネウロイ相手でもないのに銃を抱えて見回りだなんて」
バルクホルン「何を言うか!カールスラントの軍人たるもの常に最悪の事態を――」
ガサガサ、タッタッタッタ……
ハルトマン「トゥルーデ、今の!」
バルクホルン「分かってる!不審者だ!不審者がいたぞーッ!!」
スピーカー『不法侵入者に告ぐ。ここは軍用施設である。直ちに投降せよ、さもなければ発砲も辞さない。繰り返す、ここは軍用施設である。直ちに投降せよ、さもなければ発砲も辞さない――』
シャーリー「泥棒はどこへ逃げたんだ?」
バルクホルン「遅いぞリベリアン!というか何だその格好は?!下着1枚で貴様には恥じらいというものがないのか!?」
シャーリー「しょうがないだろ、寝てたんだからさ。ところで泥棒はどこへ逃げたんだ?」
ハルトマン「あっちの方に逃げてった」
シャーリー「オッケー、私相手に逃げれると思ったら大間違いだよ(ピューン」
バルクホルン「あ、おいコラ待たんか!!(タッタッタ…」
海岸
シャーリー「あれ?変だな、こっちに逃げてきたはずなのに」
宮藤「シャーリーさーん!」
シャーリー「宮藤にリーネ!泥棒を見なかったか?」
リーネ「いえ、見てません」
ズガガガ
バルクホルン「出て来いコソ泥!!」
ミーナ「無闇な威嚇射撃はやめなさいトゥルーデ!」
坂本「しかし妙だな。確かにこの方角に逃げてきたのは間違いないはずなんだが」
ルッキーニ「シャーリー、こっち来てー!」
シャーリー「どうしたルッキーニ?」
ルッキーニ「たくさんのお米とお米の袋が落ちてるー」
シャーリー「本当だ。でもどうしてこんなところに?」
坂本「おそらくこれを持ったままでは逃げ切れないと判断して捨てていったんだろうな。つまりこっちに逃げてきたのは間違いないわけだ。だがどうして賊はいない?隠れる場所なんてそうないが」
ミーナ「ねえ美緒、これ見て。こんなところにマンホールがあるわ。たぶんこの中に逃げ込んだんじゃないかしら」
翌朝
司令室
坂本「地下道……。そんなのがあったのか」
ミーナ「初耳ね」
整備班長「お二人が知らないもの無理もない。501がここに来るよりも昔の話だ。ネウロイの侵攻から逃れるために地下道を作ったんだ。もっとも今は下水道になってるらしいが。だがこの地下道はいわくつきでな。なんでも急ピッチで作ったもんだから工事関係者の過労死が相次いで隠蔽するために死体を地下道に捨てた、なんていう黒い噂があるんだ。まあよくあるデマだろうが」
坂本「いい気はせんな。よし分かった、ならば今日中にあのマンホールをコンクリートか何かで埋めてしまおう!そうすればもう二度と賊はここへは来れないぞはっはっは!」
ミーナ「ちょっと待って。仮にも軍事基地で犯罪が起きたのよ。放っておくわけにはいかないわ」
何も干物ネタまで引っ張ってこなくてもいいだろww
マンホール前
坂本「――というわけでだ。この件で憲兵を呼んで上層部に伝わったら一体どんな言いがかりをつけられるか分からんし、警察を呼べばそれはそれで軍の敷地内に警察を入れたと騒ぐ輩が出るだろう。かといって放っておくのもけじめがつかない。それに我々も軍人だ。自力でどうにかせねばならん。今回の任務は地下道の潜む賊を捕らえることだ。志願してくれたバルクホルン、ハルトマン、シャーリー、ルッキーニには感謝をする」
宮藤「なんだか大事になってきたねリーネちゃん」
リーネ「そうだね芳佳ちゃん」
ガコン…
整備班副班長「マンホール開きました」
バルクホルン「ではこれより作戦を開始する!」
宮藤「あの、気を付けてくださいね!」
バルクホルン「安心しろ。コソ泥ごときに遅れなどとるものか」
ルッキーニ「にしし、なんだか探検家みたい」
シャーリー「地下迷宮に挑む冒険家か。映画になりそうだな」
ハルトマン「でもどうせなら見る側のほうがよかったな」
バルクホルン「無駄口を叩くな!行くぞ!」
地下道(下水道)
ルッキーニ「うじゅー、なんかちょっと臭い……」
ハルトマン「うへぇ、長居したくないな」
シャーリー「にしてもなんか予想してたより不気味な雰囲気だな」
バルクホルン「軍人がこれしきのことで怯えるな!だいたい何故リベリアンが志願したんだ?」
シャーリー「だって堅物にまかせっきりにしたら泥棒を射殺しかねないだろ」
バルクホルン「なんだとリベリアン!?私がトリガーハッピーだとでも言うのか!?」
ハルトマン「泥棒は人間だからね。ネウロイのつもりで撃ったらダメだよ」
バルクホルン「お前ら私を何だと思ってるんだ……」
>>13
いや、どうせならそこまで再現しようかなぁと思いまして
ミーナ『喧嘩はそこまで!聞こえるかしら?』
バルクホルン「む、ミーナか。すまなかった。こちらバルクホルン、これより捜索を開始する」
ミーナ『了解。地下道はかなり複雑みたいだから、こちらから指示を出すわ。それに従ってね』
バルクホルン「了解、オーバー」
ルッキーニ「もし迷子になったらどうなるのー?」
シャーリー「そうだな。死ぬまでこの地下迷宮をさ迷い、死んだ後もゾンビとなって徘徊――」
バルクホルン「変に煽るなリベリアン!」
ブリーフィングルーム
宮藤「よく当時の地下道の図面なんか見つかったね」
リーネ「資料室にあったみたい。これ見る限り地下道はかなり複雑みたいだから、これがなかった迷子になっちゃいそう」
宮藤「バルクホルンさんたち大丈夫かな?」
坂本「はっはっは、心配はいらん。あの4人なら大丈夫だ」
宮藤「そうですよね」
ミーナ「丁字路に行き着いて右に曲がった?了解したわ。ならトゥルーデたちは今ここを――」
地下道
ルッキーニ「うじゅ?」
シャーリー「どうした?」
ルッキーニ「にしし、私が一番最初に泥棒みーつけた」
バルクホルン「なんだと?!」
ルッキーニ「ほら!あそこブクブク泡立ってる。きっと潜って隠れてるんだよ。シャーリー褒めてー!」
シャーリー「いや、ここを流れてる水はばっちいから潜る人だなんて……」
ブクブクブク……
バルクホルン「あの泡のところをよく照らせ!リベリアン、お前も銃を構えろ!(チャキッ」
シャーリー「分かってるって。にしても一体何だってんだあの泡は!?(チャキッ」
ハルトマン「なんかヤバイ気が――」
ザッパーン!!
4人「うわぁあぁぁああぁぁーー!!」
マンホール前
宮藤「銃の装填はこれでよし、と。準備完了しました!」
坂本「よし、これで全員準備が完了したな。知ってのとおり、バルクホルン、ハルトマン、シャーリー、ルッキーニら第一次捜索隊と連絡が途絶えて既に2時間が経過した。無線の切れる前後のやり取りを聞く限り、何か容易ならざる出来事が起きたものと推定される。単なる事故か、それとも――」
サーニャ「モンスター(ボソッ」
エイラ「何か言ったカ?」
坂本「とにかく第一次捜索隊のメンバーの回収が最優先だ。とにかく安全に留意しろ。あと連絡は絶やすな。以上」
ペリーヌ「ペリーヌ・クロステルマン中尉、以下5名、出撃しますわ!(ザッ」
ミーナ「……やっぱり開けないほうがよかったのかしら?」
坂本「扶桑には『知らぬが仏』という諺がある。この世の中、知らなくていいこともあるからな」
地下道
エイラ「だいたいサー、なんでツンツンメガネがリーダーなんだヨー。私やサーニャも同じ中尉だゾー」
ペリーヌ「文句がありまして?」
サーニャ「エイラ、決まったことに文句言っちゃ駄目」
リーネ「なんだか不気味だね」
宮藤「大丈夫リーネちゃん!私がいるから」
ミーナ『こちら本部、聞こえるかしら?』
ペリーヌ「聞こえますわ。現在地はマンホールから北へ進んで突き当たりの丁字路を――」
約1時間後
宮藤「こんなに探してるのにぜんぜん見つからない……」
ペリーヌ「私たちが弱気になってはいけませんわ!」
サーニャ「待ってください」
エイラ「どうしタ?」
サーニャ「何かがこっちに来る」
ペリーヌ「か、構え!」
宮藤、リーネ、エイラ「(チャキチャキチャキッ」
エイラ「サーニャは探査魔法に専念するために武器は持たず無線機しか持ってない無防備な状態なんダ!サーニャには指一本触れさせないゾー!」
リーネ「エイラさん、未来予知で何がこっちに向かってきてるのか分かりませんか?」
エイラ「任せとケ!こっちに向ってきてるのハ、鼠の大群……?」
4人「えっ……」
パシャパシャパシャ…!!
鼠の大群「「チューチュー!!」」
ペリーヌ「あっ(フラッ」
宮藤「ペリーヌさん!こんなときに気絶しなでk(ムギュ」
リーネ「口を閉じて!」
チューチューパシャシャチューチューパシャパシャ
ペリーヌ以外「んー!!」
ミーナ『どうしたの!?応答して!』
チューチューパシャパシャ……
リーネ「……行ったみたいね」
エイラ「鼠どもめ!!よくもサーニャを足蹴にしたナー!!」
サーニャ「私は大丈夫よ。身を挺して守ってくれてありがとう、サーニャ」
宮藤「あー、びっくりした(ボゴォ」
リーネ「あっ!芳佳ちゃんが寄りかかった壁が崩れて!」
宮藤「うわ、落ちるー!」
リーネ「危ない!(パシッ」
エイラ「まずい、リーネもバランスを崩しテ(パシッ」
サーニャ「エイラ!(パシッ」
4人「あーれー!(ドッシーン」
バシャバシャバシャ!!
サーニャ「いたたた、みんな大丈夫?」
エイラ「ああ」
リーネ「なんとか」
宮藤「ペリーヌさんも無事みたいです。もっとも気絶したままですけど」
エイラ「その方がよっぽど幸せだナ。それより真っ暗だな。オイ宮藤、懐中電灯はどうしタ?」
宮藤「それが落ちた拍子にどっかいっちゃって。あ、でも非常発火灯持ってますのでそれつけますね」
サーニャ「……つけちゃ駄目!」
宮藤「えっ(シュボッ」
野良猫の大群「「シャーッ!!」」
宮藤「どひゃーッ!!」
リーネ「部屋の一面に猫、猫、猫……!!」
野良猫の大群「「ニャーッ!!」」
宮藤「襲ってきたァー!!」
サーニャ「あっちにドアがある!そこから逃げましょう!」
リーネ「ひーッ!!」
ダダダッ!!バタン!!
ミーナ『ペリーヌ中尉、何があったの?!応答して!』
坂本『宮藤!リーネ!誰か応答しろ!』
エイラ「……装備を確認するゾ、宮藤からダ」
宮藤「M712が1丁、ちなみに残弾数は10、非常発火灯2、キャラメル3、あとペリーヌさん、以上です」
リーネ「私はさっきの騒ぎで全部落としちゃったみたいで、スミマセン……」
エイラ「実を言うと私もこの懐中電灯以外は全部落としたみたいなんダ」
宮藤「なんだか心細いですね」
サーニャ「あの、言いにくいことなんですがさらに悪いお知らせが……」
エイラ「どうかしたのカ?」
サーニャ「さっき落ちた拍子に無線機が故障してしまったみたいで、地上と連絡が取れないんです」
宮藤「……ええー!!じゃ、じゃあ私たちってつまり」
サーニャ「迷子になりました」
リーネ「そ、そんな……」
5人「…………」
宮藤「あの、一ついいですか?さっきの鼠なんですけど、何か変じゃありませんでした?」
エイラ「何ガ?」
宮藤「私たちのこと完全無視というか、まるで何かに追われてたかのような」
エイラ「追われるって、あんな恐ろしい鼠の大群を誰が襲うっていうんだヨ?(震え声」
サーニャ「待ってください。何かがこっちへ来ます」
エイラ「今度は何が来るんだヨォ……」
サーニャ「これは、人?」
リーネ「よ、芳佳ちゃん。ど、泥棒かも」
宮藤「うう、こんなことならもっと射撃訓練しとくんだった(チャキッ、カタカタプルプル」
ペリーヌ「ん、私は……」
オオォォン……
4人「(がたがたぶるぶる」
ペリーヌ「ヒッ(パタッ」
宮藤「うぅ……、あれ?」
バルクホルン「おーい!って、お、お前たち!」
宮藤「バルクホルンさん!それにシャーリーさんにハルトマンさん、そしてルッキーニちゃんも!みんな無事でよかった……!」
バルクホルン「私たちを探しに来てくれたのか。心配をかけてすまない」
リーネ「あ、あの、一体何があったんですか?」
シャーリー「そのことなんだが、さっさとここを脱出するぞ!」
エイラ「エッ?」
ルッキーニ「うじゅ、思い出したくない……」
サーニャ「えっ?」
ハルトマン「私たち襲われたんだよ!こーんなでっかいワニに!!」
ザッパーン!!
白い巨大なワニ「グオォオォォーーッ!!」
全員「で、出たァーーッ!!」
バシャバシャバシャ
シャーリー「わー!」
宮藤「ヒッヒッヒッヒ、フゥー、ヒッヒッヒッヒ、フゥー」
バルクホルン「うおぉおおおぉぉーー!!」
白いワニ「ギャオーース!!」
シャーリー「あそこにドアがある!あの中へ逃げるぞ!」
「「「了解!!」」」
シャーリー「全員入ったな!」
白いワニ「グオォオーン!!」
バルクホルン「よし、閉めろ!」
バタン!!ズシーン!!ズシーン!!ばしゃばしゃ……
バルクホルン「ふう、どうやら行ったみたいだな」
ハルトマン「わー、なにこの部屋」
宮藤「ま、まるで誰かが住んでるかのような部屋ですね」
ルッキーニ「シャーリー、ここにコーラがあるよ」
シャーリー「本当だ。あーあ、せっかく本国から秘密で持ってきてもらったのにほとんど飲まれてらぁ」
バルクホルン「リベリアーン!貴様がついて来た目的はそれか!」
シャーリー「あちゃー、バレちゃった」
リーネ「ここに坂本少佐のとっておきの扶桑酒があります!」
宮藤「自分の名前書いてある。地味にせこい」
サーニャ「あれは私がなくしたと思ってたぬいぐるみ」
エイラ「ナンダト?!よくもサーニャの大事なものヲ!」
リーネ「この机の上にあるハーブティー、前にペリーヌさんから飲ませてもらったやつと香りが似てる」
バルクホルン「なんだか見覚えのあるものがここには多くあるようだな。ここがコソ泥のアジトってわけか。犯罪者風情でこんな豪勢な生活をしおってからにけしからん!」
ガチャ…
バルクホルン「ん?」
不審な男「あっ」
タタタタ……!
バルクホルン「追えー!!」
宮藤「待てェー!」
シャーリー「待て待てー!」
パシャパシャパシャ…
ハルトマン「とぅ、トゥルーデぇ……」
バルクホルン「なんだ?今盗人を追いかけてる最中――」
ハルトマン「あのワニがまた来たのー!!」
白いワニ「ギャーッス!!」
バルクホルン「うそだろ!おい宮藤、前にあのワニが追いかけてきてると伝えろ!!あとペリーヌを貸せ。腕力には自信がある」
宮藤「え、でも……」
白いワニ「ギャオーッ!!」
宮藤「ごめんなさいバルクホルンさんペリーヌさんをお願いします!みなさーん!!またあのワニが来ましたー!!」
全員「ギャーッ!!」
パシャシャシャシャ!!
不審な男「あれ?彼女たち俺を追いかけてきてたはずなのになんで追い抜いていったんだ……?」
白いワニ「アンギャー!!」
不審な男「ギャーッ!!」
パシャシャシャシャシャ!!
シャーリー「わぁー!」
宮藤「ひっひっひっひ、ふぅー、ひっひっひっひ、ふぅー」
バルクホルン「ぬぅおぉおおーー!!」
サーニャ「うう……」
ルッキーニ「もうヤダー!!」
エイラ「コッチクンナー!!」
リーネ「ヒィイィィーッ!!」
ハルトマン「だからこんなとこ来るの嫌だったんだミーナとトゥルーデのバカー!」
ペリーヌ「」
全員「誰か助けてェー!!」
地下道の出口の工事現場
作業員A「おい、なんか中から声がしないか?」
作業員B「気のせいd(バターン!!」
全員「うわぁー!!助けてェーーッ!!」
作業員C「親方ァ!!下水道から女の子が!!」
┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨ドド……!
現場監督「あれは確か501の英雄たちじゃないか。さすが超一流のウィッチだ。ワニとおいかっけこすらトレーニングなのか」
作業員D「いや、あれ助けたほうがいいんじゃないですか!」
全員「たーすけてぇー!!」
数日後
司令室
坂本「犯人は扶桑から出稼ぎに来ていた扶桑人だったらしい。だが失職し、帰国せず放浪していたところこの地下道の噂を聞きつけて住み着いた、と。電気水道は無断使用、家具は粗大ゴミから拝借、そして食料品はうちから盗んでいた。欲を出して盗む物を増やさなきゃそれなりの隠遁生活を送れただろうになぁ」
ミーナ「誰に知られることもない地下の王国ダンジョンの孤独な帝王、ね。彼、本当に幸せだったのかしら」
坂本「……ミーナは幸せか?」
ヨーシ、コンクリデイリグチヲフサゲー
坂本「我は内なる道の守護者なり、黄泉の国より甦りし者よ、汝が過ちを繰り返さぬうちに、戻るべし、その棺に……」
おしまい
以上です。
いやぁ、こういったところに書き込むのは初めてで勝手が分からずじまいでした。
もしも読んでくれた人が一人でもいたのなら嬉しいかなと。
どうもお粗末さまでした。
乙
研修所の話とか色々出来そうだな
つか、ペリーヌお武さんポジかよ
乙
干物ネタ出したなら火の7日間も…
あ、ウィッチの出番ないわ
>>40
研修所の話は確かに色々出来そうなのでいつか挑戦してみたいですね
>>41
たぶんマジでウィッチの出番が皆無になるかと
どうせだから干物でちょっとしたおまけを。
ハンガーの近く
宮藤「整備兵Aさーん!いませんかー?」
整備兵A「はい!なんでしょうか宮藤軍曹どの!」
宮藤「お、折り入ってお願いがあるんです!」
整備兵A「な、なんなりとお申し付けください!」
宮藤「あの、整備班が作ってるっていう干物を何枚か譲ってほしんです」
整備兵A「へ?干物、ですか?」
宮藤「実は買い出しに行く日を本当は明日だったのに今日だと勘違いしちゃって、昨日でおかずに使えそうな食料を切らせちゃったんです」
整備兵A「あー、なるほど。いいですよ。ついにうちの干物も班外デビューか。クゥー、職人冥利に尽きるなぁ!」
宮藤「よかったぁ。本当にありがとうございます!」
整備兵A「ちょっと待っててください、今持ってきますので」
夜
食堂
坂本「今日はハゼの干物か。実に美味そうなにおいだな」
ミーナ「あら、これってひょっとして整備班が作ってる干物かしら?」
宮藤「はい、ちょっと今日はおかずが足りないかなぁと思って整備班の人に頼んで譲ってもらったんです!」
シャーリー「(ハンガー横で整備兵たちが何かやってるなぁって思ってたけど、これ作ってたんだ)」
ペリーヌ「…………」
リーネ「…………」
サーニャ「…………」
宮藤「(あれ?リーネちゃんとサーニャちゃん、それにペリーヌさんが何も言わずに干物を凝視してる。もしかして干物駄目だったかな?)」
宮藤「あ、あのさ、ひょっとしてこのにおいとか駄目だった?」
リーネ「え?そんなことないよ。むしろ美味しそうなにおいだと思うけど」
ペリーヌ「確かに少しクセのあるにおいですが、不快なにおいではないですわ」
サーニャ「……とっても美味しそう」
宮藤「そっか、それならいいけど(ペリーヌさんの答えはちょっと意外だったかも」
坂本「はっはっは、それでは全員揃ったことだし食べようじゃないか」
食後
坂本「いやぁ、整備班の干物、なかなか美味かったな。秘伝のタレがまたたまらん!酒のつまみにも合いそうだな」
ミーナ「美緒、お酒は駄目よ(ニッコリ」
ルッキーニ「美味しかったー!」
シャーリー「きちんと骨を取り除いてきれいに食べてるな。偉いぞー(ワシャワシャ」
宮藤「よかった、みんな美味しかったみたいで。整備班さんに報告しとかないと」
サーニャ「これ、整備班さんが作ってるの……?」
宮藤「そうだよー。私もあの地下道の騒動があるまで知らなかったけど」
サーニャ「そうだったんだ、知らなかった」
宮藤「それにしても整備班の人たちものすごくたくさん干物作ってたなぁ。頼めばまたもらえるかなぁ?」
サーニャ「……!!」
翌日
ハンガー
ブゥゥゥン……
サーニャ「……疲れた」
整備兵A「夜間哨戒飛行お疲れ様です。ユニットの方、整備しておきますね」
サーニャ「…………」
整備兵A「あ、あの、どうかされましたか?」
サーニャ「あの、お願いがあるんですが」
整備兵A「はっ!何でしょうか?」
サーニャ「干物を一枚、頂けないでしょうか?昨日食べたのがとても美味しくて」
整備兵A「ほ、本当ですか?!分かりました、今持ってきますので!」
サーニャ「(ワクワク」
特車二課壊滅す!も見てみたい
ミニパトのやつかw
>>50
上海亭、ついに欧州進出!!
>>51
南雲「そう、ハゼです」
サーニャ「えへへ、もらっちゃった。……でもエイラのお部屋で食べるわけにはいかないし、自分の部屋で食べよう」
パタン…
サーニャ「えっと、いただきます」
サーニャ「(パクパクモグモグ」
サーニャ「やっぱり美味しい(ニッコリ」
エイラ「いつもはもう来る時間帯なのに、なんで来ないんだサーニャ……」
昼
ハンガー
リーネ「お腹減ったね(クゥ~」
宮藤「うん、今日の訓練も厳しかったもんね。私もお腹ぺこぺこ。……あっ」
リーネ「どうかしたの?」
宮藤「きゅ、急にトイレに行きたくなっちゃって。食堂には先に行っててー!(タッタッタ」
リーネ「分かったよ芳佳ちゃん!先に行って待ってるね」
リーネ「……(キョロキョロ」
リーネ「あの、スミマセン。整備班で干物を作ってる方がいるって聞いたんですが」
整備兵A「ああ、そりゃ私ですが、何か?」
リーネ「干物を一枚、もらえないでしょうか?あの味が忘れられなくて」
整備兵A「そ、そこまで言ってもらえるだなんて!分かりました、ただいま持ってきます!」
次の日の朝
宮藤「あれ?ペリーヌさん、その干物はもしかして」
ペリーヌ「整備班の方が『作りすぎた』と嘆いておられたので、一枚頂きましたの」
宮藤「へー、そうなんですか。そんなにあるなら私ももらおうかな(コトン」
ペリーヌ「キィイィィ!!だから腐った豆を出さないでと何度言えば!」
宮藤「えー、でも干物だってなかなか独特なにおいじゃないですか」
ペリーヌ「それとこれは違いますわ!」
バルクホルン「食事中に騒ぐんじゃない!」
3日後
宮藤「今日の夕飯はどうしようかな?」
リーネ「ねえ、あの干物にしない?」
宮藤「そうだね、あれ美味しかったし。それにペリーヌさんが言うには作りすぎちゃってるみたいだし、頼めばもらえるかな」
リーネ「私が頼んでくるね!(テテテ」
宮藤「え?あ、行っちゃった」
さらに2日後
エイラ「ナゼダ、ナゼダ……」
シャーリー「どうしたんだ、そんな深刻そうな顔して」
エイラ「サーニャが、サーニャがここ最近私の部屋に寝ぼけて来てくれないんダー!!」
シャーリー「そ、そんなに取り乱すなって。そりゃサーニャだって寝ぼけずに自分の部屋に戻る日くらいあるだろ」
エイラ「でも数日続けて来ないなんてことはなかった。サーニャ、私が嫌いになったのカ……?」
サーニャ「(パクパクムシャムシャ」
にゃ~ん
>>59
にゃーご
そしてさらに2日後の夜
ハルトマン「あれー?また干物?1週間で4回ってちょっとさすがに多くない?」
バルクホルン「コラ!そんなことを言うんじゃない」
ハルトマン「いや、でもさすがに二日連続だとさぁ。それに今日はなんだか食欲があまりなくて」
バルクホルン「お菓子の食べすぎだろ」
ハルトマン「そ、そんなことはないけど」
ペリーヌ「それでしたら私がいただきましょうか」
ハルトマン「お、サンキュー」
ハルトマン「(あれ?でもペリーヌが他人からご飯をもらうなんて。普段なら『ガリアの貴族として~』みたいなこと言って見栄を張るのにどういう風の吹き回しだろ?……うーん、まあいいか)」
ペリーヌ「(パクパクムシャムシャ」
そしてさらにさらにその日の夜
宮藤「今日も訓練疲れたなぁ。でも一人前になるためなんだから頑張らなきゃ!(ゴドン」
宮藤「あ、ゴミ箱倒しちゃった。もうすぐ消灯だし、早く片付けないと(ガサゴソ」
宮藤「それにしてもやけに紙のゴミが多いn(ポトッ」
宮藤「これは、魚の骨?紙にくるんであったみたいだけど。じゃ、じゃあひょっとしてこの紙のゴミってもしかして全部魚の骨ってこと?!おかしいな、食事のゴミはこんなとこに捨てるわけないのに」
リーネ「どうしたの芳佳ちゃん。そろそろ消灯時間だよ」
宮藤「え、あ、もうそんな時間?じゃあ寝ないとね。おやすみリーネちゃん!」
リーネ「明日も訓練頑張ろうね」
宮藤「…………スピー、スピー」
リーネ「(ガサゴソ、パクパクムシャムシャ」
それから2週間後
ミーナ「全員集まったわね」
坂本「急にどうしたんだ?まあ私とバルクホルン大尉とイェーガー大尉を集めての緊急会議ということはあまりよくないことだとは思うが」
ミーナ「そうね。といってもみんな大体何のことなのか分かってるとは思うけど」
バルクホルン「あの整備班の干物だな」
ミーナ「その通り。今日はあの干物についての話よ。隊員の一部にあの干物の中毒者というべき者がいる、というのは分かってるわね」
シャーリー「そりゃ分かってますよ。リーネは間違いなく中毒者になってますね。そのせいで毎日干物が出てくるんですから食事当番代わりたいぐらいですよ」
坂本「あとペリーヌもおそらくクロだな。なにかと干物をねじ込んでこようとしてくる」
ミーナ「あとサーニャさんもね」
バルクホルン「なんだと。そんな風には見えなかったが」
ミーナ「エイラさんがここ最近サーニャが夜来てくれないと嘆いてたから、もしかしてと思ってサーニャさんの部屋のゴミ箱を調べてみたのよ。その結果紙などにくるまれた干物の骨がゴロゴロ。その数およそ30。おそらく部屋で隠れてこそこそ食べてたのね。先週がゴミ出しだったから、1日あたり約4枚を食べてる計算になるわ。ちなみにペリーヌさんの部屋からも同じ量が、リーネさんの部屋にいたっては窓の外に埋めるほどの量だったわ」
シャーリー「なんてことだ、なんてことだ……」
ミーナ「しかもどうやら中毒者はうちだけじゃないみたいなのよ」
ミーナ「今朝マルセイユから電報が届いたのよ」
バルクホルン「アフリカのマルセイユからか。いったい何だって?」
ミーナ「要約すると『そちらからの干物のプレゼントに感謝したい。とても美味だった。だが部下の真美が干物に異様な執着を見せるようになってしまった。勝手だが至急干物を追加で送られたし』ですって」
坂本「そんなものを送った覚えはないが」
ミーナ「おそらく3人のうちの誰かが勝手に送ったんでしょうね。ほら、先週うちにアフリカに向かう補給のタンカーが寄ったでしょ?たぶんあのときに紛れさせたのでしょうね」
シャーリー「でも何のために?」
バルクホルン「おそらくあの美味しい干物を多くの人に知ってもらいたい、と思っての行動だな。断じて許されんが」
シャーリー「うへぇ、まるでカルト宗教の信者みたいだな」
ミーナ「そう、まさにあの干物はカルト宗教の教祖とも言うべき存在なの」
坂本「そこまで言うということは、あの干物に何らかの制限を加えるということか?」
ミーナ「中毒者が出ている以上、全面禁止にするわ。もちろん製造も、ね」
シャーリー「しかし急すぎる禁止令はいかがなものかと。昔うちの国で禁酒法なんていうのをやったんですが、見事に大失敗しましてね」
バルクホルン「私はミーナの意見に賛成だ。あれはもはや薬物中毒と変わらん」
坂本「だがシャーリーの言い分も一理あると思うがな。急な禁止は反発を生みかねない……」
翌朝
整備班副班長「全員整列!!傾注!!」
整備兵たち「「(ザッ」」
整備班副班長「これより班長より大事な話がある!心して聞くように!では班長、お願いいたします」
整備班長「……こンの大馬鹿野郎ども!!俺たち裏方の人間が表の人間、ウィッチたちに迷惑をかけるんじゃねェーッ!!」
整備班副班長「は、班長?」
整備班長「おめぇらがサボって作った干物が問題になった。今日付けで干物の製造を一切禁止する!いいな!?」
整備兵C「そ、そんな……」
整備兵A「班長!いや、おやっさん!!いくらおやっさんのいうことでも納得できねぇ!」
整備兵D「あれは俺たちの――」
ミーナ「今回禁止令を命じたのは私です。文句のある者は後ほど司令室に来なさい(ゴゴゴゴゴ」
整備兵たち「」
リーネ、ペリーヌ「」
宮藤「ど、どうしたんだろう、あの二人……」
ルッキーニ「隊長がね、干物禁止令を出したんだって」
宮藤「あ、あの二人そんなに干物に入れ込んでたんだ……」
ハルトマン「あとサーニャもな。エイラに泣きついてた」
宮藤「さ、サーニャさんまで虜になってたんですね」
宮藤「と、とにかく朝食にしましょう!り、リーネちゃん!ほら、私たち訓練あるし早く食べよ、ね?」
リーネ「ヒモノヒモノヒモノヒモノヒモノヒモノ(ブツブツ」
宮藤「ヒェッ……!」
ペリーヌ「ヒモノアッテコソノショクジデスノニ、イエ、ヒモノコソガショクジデスノニ(ブツブツ」
ルッキーニ「なんだか怖いよシャーリー!」
坂本「あの三人はどうだ?」
シャーリー「相当落胆してます。訓練の様子を見れば分かると思いますけど」
エイラ「普段は寝てる時間のはずなのにサーニャの部屋からすすり泣く声が聞こえてきたゾ」
坂本「想像以上に禁断症状が酷いな」
シャーリー「少佐、やはり早急な禁止ではなく段階的な禁止の方が適切だったのでは?」
坂本「ミーナと少し話をしてみよう」
坂本「エイラはサーニャを落ち着かせてきてもらえないか?少しでも夜間哨戒への影響を減らすために」
エイラ「任せるんダナ!(タッタッタ…」
宮藤「さ、坂本さーん!!(ダダダ!」
坂本「どうしたんだ宮藤?」
宮藤「リーネちゃんが!リーネちゃんが!!」
坂本「とにかく落ち着け!何があったんだ?」
宮藤「リーネちゃんが、私が扶桑から持ってきてた草履を食べてたんです!!」
坂本、シャーリー「なん、だと……?」
ダダダダ!!
バァン!!
坂本「リネット軍曹ッ!」
リーネ「やっぱり干物は美味しいですねペリーヌさん(チュパチュパ」
ペリーヌ「まったくですわ(チュパチュパ」
宮藤「り、リーネちゃんだけじゃなくて、ペリーヌさんまで私の草履を食べてる……」
シャーリー「なんちゅう光景だ……」
バルクホルン「何の騒ぎだ?!」
宮藤「バルクホルンさん!実はかくかくしかじかで」
バルクホルン「なんだと?!宮藤の汗などが染み付いている草履を食べるだなんて羨ましい、じゃなくてけしからん!」
シャーリー「おーい、思いっきし別な欲望が丸見えだったぞ~。しかも途中で気付いたけど全然フォローになってないし」
バルクホルン「吐け!どんな味がした?どんなにおいがした!?」
シャーリー「おーい、なんか堅物は堅物で別な中毒にかかってねぇかー?」
一方別室では
エイラ「サーニャ、今日は私が代わりに夜間哨戒行ってやるヨ。だからゆっくり休メ」
サーニャ「え、でも……」
エイラ「大丈夫、隊長にはうまいこと言っとくからサ」
サーニャ「ゴメン。ありがと、サーニャ」
エイラ「きょ、今日だけダカンナ///」
バタン
サーニャ「…………」
そして丑三つ時
サーニャ「(ガサゴソ、ゴトン」
藁人形、ハンマー、五寸釘、ミーナの写真
サーニャ「コノウラミ、ハラサデオクカ」
コーン、コーン、コーン……
何でサーニャが五寸釘とか持ってるんだよwwwwwwww
>>77
ほら、彼女たちも一応は魔女なんだし、多少は、ね。
そして事の発端から3週間
ミーナ「3人とも、集まりましたね。今日はお話があって呼びました」
リーネ、ペリーヌ、サーニャ「…………(虚ろな瞳」
ミーナ「坂本少佐、およびイェーガー大尉の嘆願を受けて、3人の干物摂取禁止令を部分的に解除します」
ペリーヌ「ほ、本当ですの?!(ガタッ」
バルクホルン「おいおい、そりゃ甘くないか?」
ミーナ「もちろん全面解禁ではありません。現段階では5日に1枚の摂取に留めるという制限をつけます」
リーネ「そ、それでも構いません!あの美味しい干物がまた食べられるのなら!(ジュルリ」
サーニャ「やった!」
ミーナ「(それになんだか身の危険を感じたのよね。魔女の勘ってやつかしら)」
宮藤「よかった~。いつものリーネちゃんに戻ってくれて」
リーネ「心配かけてゴメンネ」
ハルトマン「やっぱりツンツンメガネはツンツンしてないとな」
ペリーヌ「誰がツンツンですって?!」
エイラ「でも今度はちゃんと摂取制限守ってくれヨ」
サーニャ「うん。ちゃんと我慢するから。お昼ごはんが楽しみ――」
ウゥー!ウゥー!
『空襲警報発令!空襲警報発令!多数のネウロイが当基地に接近中!』
バルクホルン「どりゃあぁあぁぁ!!」
ズガガガガガ!
宮藤「えーい!!」
ズガガガガ!
シャーリー「ちっくしょー!最後の大型の装甲が厚すぎる!コアはおろか装甲すら剥がせない!」
ハルトマン「あんまり攻撃してこないのがせめてもの救いだけど!」
ズガガガガガ!
エイラ「まずいゾ、基地が見えてきタ!」
ネウロイ「(ビーム」
宮藤「しまった!」
ズッドォーン!!
ミーナ「くっ、基地にネウロイの攻撃が着弾!被害は?!」
警備兵「報告します!整備班の倉庫が吹っ飛びましたが人的被害はなし!」
整備兵A「ああ、干物が全部消し飛んだ……」
警備兵「命があるだけいいだろ!指令、指示を!」
ミーナ「対空戦闘用意!対空砲で応戦せよ!」
警備兵「はっ!」
シャーリー「被害は軽微だったみたいだが……」
バルクホルン「次は分からん!なんとしても食い止めr、ん?」
リーネ、ペリーヌ、サーニャ「ユルサナイユルサナイユルサナイユルサナイ」
ハルトマン「え、何あのどす黒いオーラは」
ルッキーニ「うじゅじゅ……(ガクブルガクブル」
ペリーヌ「トネール!トネール!トネェエェェーール!!」
シャーリー「え、ちょ、あんなにトネールって乱射できたっけ?」
ルッキーニ「あ、でもネウロイの動きが鈍くなったよ!」
サーニャ「タノシミニシテタノニタノシミニシテタノニ(ズガーンズガーンズガーンズガーン!」
エイラ「あんなにフリーガーハマーを連射してるサーニャ初めて見たゾ。あっ、装甲が剥がれてコアが見えタ」
リーネ「……(ズキュゥーンン……」
パリィン!
宮藤「一発でネウロイのコアを射抜いた!というかリーネちゃん顔ものすごく怖いよ!!殺し屋みたいになってる!!」
坂本「……あー、ミーナ、聞こえるか。敵機を全機撃墜した。ああ、その、帰ったら報告する」
他はそうでも無いのにもっさんだけが役を務める為に元のキャラを犠牲にしてる
後藤さん役は根性とか言っちゃうもっさんには合わないとゆーことか
>>85
やっぱり無理があったかー、と反省しております。
薄暗い司令室
ミーナ「――ハゼ。それは主として天ぷらとして食べられ、干物という手間隙のかかる加工を施すには値しない雑魚である。しかしながらハゼの干物はクセはあるものの相当に美味であり、使い魔の特性が現れる我々魔女、特にネコと契約している魔女をハゼ中毒に陥れるには十分すぎるものだった。以上が1ヵ月近くにわたった『干物ウォー』の顛末である。栄光も恥も多い連合軍第501統合戦闘航空団「STRIKE WITCHES」の闇に葬られた歴史……。だが私はこうしてその言わば黒歴史を掘り起こしている。……何故なら我々が過去から学ばない限り、愚かな歴史というのは繰り返されるのだから(カタカタ」
コンコン
坂本「ミーナ、これ食べないか?この骨を模したお菓子、骨クッキー!今や隊内でも大ブームだぞハッハッハ!」
今度こそおしまい
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