ロリ海未「ここはどこですか……?」 (50)
◯音ノ木坂学院 廊下
ロリ海未「うぅ……しらないところです……」
ロリ海未「オトノキ小ともちがうみたいですし……」
ロリ海未「ぐすん」
ロリ海未「ほのかぁ……ことりぃ……」
絵里「あら?あれは……」
絵里(何だか海未にそっくりね。海未の妹かしら?)
絵里(でも海未に妹がいるなんて聞いたことないし……。まぁ良いわ声をかけてみましょう)
絵里「君、どうしたのかな?」ニコニコ
ロリ海未「ひっ」ササッ
絵里「」
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絵里(そ、そんなに怖がることないじゃない)
絵里「え、え~と、お友達を探してるのかな?」
ロリ海未「……」フルフル
絵里「じゃあ迷子かな?」
ロリ海未「……」コクコク
絵里(なるほど迷子なのね。どうして迷い込んだのかは分からないけど)
絵里(それにしても見れば見るほど海未に似てるわね)
絵里(とりあえず部室に連れて行こうかしら。何か分かるかもしれないし)
絵里(あ、その前に名前聞かないと)
絵里「良かったらお名前教えてくれるかしら?」
ロリ海未「……そのだ、うみです」
絵里「そのだ……えっ!?」
部室
にこ「まだ来てないのは絵里と海未ね?」
ことり「うん。絵里ちゃんは生徒会の用事、海未ちゃんは弓道部の方に顔を出すから遅れてくるって」
希「絵里ちも大変やな~」
凛「って絵里ちゃんが生徒会で居ないのに何で希ちゃんは居るにゃ!?」
希「そこはほら、ウチって副会長やし?」
ことり「理由になってないような……」
真姫「どーせサボりなんでしょ?」
希「まぁ適材適所って言うやんな」
希「というのは冗談で、ちょっと書類提出するだけだから先行ってて大丈夫言われたんよ」
真姫「まったく……」
花陽「そう言えば海未ちゃんも最近は忙しそうだよね?」
穂乃果「うん。弓道部の大会が近いんだって」
ことり「ただでさえお稽古とかあるのにμ'sの活動と弓道部の活動を両立させてるのはやっぱり大変だよね……」
凛「でも海未ちゃんはどれも手を抜かないにゃ」
花陽「うん。だからこそ無理をしないようにしてほしいよね」
希「幸いμ'sの方はライブが近いってわけでもないし、その辺は調整出来ると思うんやけどね」
真姫「まぁそういう話も本人が来ないことには出来ないのよね」
ガチャ
絵里「ごめん、皆遅くなったわ」
穂乃果「絵里ちゃん!」
希「おつかれ~絵里ち~」
にこ「さて、海未は弓道部の方だから来るの遅くなるでしょうし全員揃ってないけど練習始めるわよ」
絵里「あ、その前にちょっと良いかしら?」
希「どしたん絵里ち?」
絵里「え~っと、なんていうか力を借りたいというか。特に穂乃果とことり」
ことほの「?」
絵里「ほら、いらっしゃい」
ロリ海未「うぅ……」
ロリ海未(知らない人がいっぱい……)
真姫「この子どうしたのよ?」
絵里「さっき廊下で会ったんだけど……」
真姫「エリー、いくらなんでも人さらいなんて」
絵里「ちょっ、人聞きの悪いこと言わないでちょうだい!」
にこ「う~ん、ていうかこの子」
花陽「なんとなくだけど……」
凛「海未ちゃんに似てるにゃ!」
穂乃果「っていうか海未ちゃんだよこの子!」
まきりんぱなのぞにこ「へっ!?」
ロリ海未「ひぅっ……」
ことり「うん。子供の頃の海未ちゃんだよ。懐かし~」
真姫「ど、どういうことなの?」
花陽「えっと、お名前良いかな?」
ロリ海未「そのだ、うみです……」
にこ「嘘でしょ……」
凛「海未ちゃんちっちゃくなっちゃったの?」
絵里「それは分からないわ。ただ名前聞いても海未って言うし、容姿も海未にそっくりだし……」
絵里「穂乃果とことりなら何か分かるかもしれないって思ったんだけど」
絵里「やっぱり子供の頃の海未なのねこの子」
真姫「でもどうしてこんな……」
希「スピリチュアルやね」
にこ「そうだ、希ならこの現象何か分かるんじゃない?」
希「う~ん、うちかて万能やないし。海未ちゃんに連絡は着くん?」
ことり「それがさっきから携帯に電話してるんだけど」
ことり「電波の届かないところに居るか電源を切ってるってなってるの」
絵里「弓道部の方へも確認取ったけど海未はまだ来てないそうよ」
絵里「ロッカーに荷物も無かったみたいだし」
穂乃果「教室にも海未ちゃんの荷物無かったよ?」
花陽「海未ちゃんどこに行ったんだろう……」
真姫「家に帰ったとか?」
ことり「でもそれなら前もって連絡するだろうし……」
希「……」
希「なぁ、海未ちゃん?」
ロリ海未「は、はい……」
希「海未ちゃんはここに来る前のこと覚えとる?」
ロリ海未「えっと……その……」
ロリ海未「……」
希「あ、言いにくいことやったら別にええんよ?」
ロリ海未「……けんか」
希「ん?」
ロリ海未「ともだちとけんかして、それでにげだしちゃって」
ロリ海未「まわりがいきなりまぶしくなったと思ったら、ここに……」
希「そうかそうか~なるほどな~」
絵里「何か分かったの?」
希「うーん、あくまでも仮説なんやけどな?」
希「海未ちゃんの携帯は圏外か電源が入ってないやんな?」
ことり「うん……」
希「部活中だったら電源を切ってる可能性もある」
絵里「でも弓道場にはまだ顔を出していない……」
希「荷物も弓道部のロッカー、それから教室にもなかった」
穂乃果「そうだね」
希「だとすると海未ちゃんは動ける状態にあると思うんよ」
真姫「それなのに電源を入れてないのは変ね」
にこ「弓道部に顔を出すから遅れるって連絡も放課後になってからだしそこから電源を切るのも不自然よ」
花陽「まさか……」
希「そやな、そのまさかや」
希「海未ちゃんとこのちんまい海未ちゃん、入れ替わったんとちゃうかな?」
凛「ん~?どういことなのかにゃ~?」
絵里「つまり、現代の海未は過去へ行き、過去の海未がそれと入れ替わるように現代にやって来たと」
希「ここまでの話を総合するとこれが1番辻褄が合うと思うんよ」
真姫「確かに、信じがたいことだけど凄い納得のいく話だわ」
花陽「ってあれ、海未ちゃんは?」
穂乃果「あはは、海未ちゃんさっきから」
ことり「穂乃果ちゃんの後ろに隠れてるよ~」
ロリ海未「……」サッ
絵里「ふふ、本能的に穂乃果のことは分かるのかしらね」
凛「うーみちゃん!」
ロリ海未「は、はい……」
凛「海未ちゃん海未ちゃん海未ちゃーん!」スリスリスリ
ロリ海未「あ、あうぅ……」
凛「ん~可愛いにゃ~!」
真姫「こーら、凛!海未が困ってるからやめなさい」
凛「だって~」
真姫「だってじゃないの」
凛「はうぅ。海未ちゃんにもこんな時代があったんだにゃ~」
真姫「あなたそれ元の海未の前で言わないでよ」
凛「にゃっ!誤解だよ真姫ちゃん~」
凛「今の海未ちゃんはかっこ良くて綺麗だけど」
凛「この時代の海未ちゃんはお人形さんみたいで可愛いにゃ~って意味なんだよ!」
真姫「それはそれで海未が赤面するかやめなさい」
花陽「でも凛ちゃんの気持ちも分かるな~」
花陽「なんというか凄い抱きしめたくなる感じというか」
花陽「う、海未ちゃーん、こっちおいで~」ウズウズ
ロリ海未「……」サッ
花陽「あーん、どうして」ガーン
真姫「まったく、これじゃまるでペットね」
ロリ海未「ぺ、ペットなんですかわたし……?」
真姫「いや、例えで言ったのであって別にそういう意味じゃ」
ロリ海未「よかったです……」ホッ
真姫「うっ……」
真姫(か、かわいい。凛の言ってる事も確かに分かるわね)
ロリ海未「……?」
真姫(あ、頭とか撫でたら怒られるかしら?)ソーッ
ロリ海未「あぅ……」
真姫(かわいい)ナデナデ
ロリ海未「く、くすぐったいですぅ……」
凛「あー!真姫ちゃん自分だけ楽しんでるにゃ!」
真姫「ち、ちがっ!そういうわけじゃ」
凛「真姫ちゃんもちっちゃい海未ちゃんにときめいちゃったにゃ~?」
真姫「そ、そんなわけないでしょ!」
花陽「でも花陽もその気持ち分かるよ!」
真姫「は、花陽まで~!」
凛「う~こうなったら3人で海未ちゃんを可愛がるにゃ~!」
花陽「うん!」
真姫「な、なんで私まで……」ウズウズ
ロリ海未「い、いや~」
ロリ海未「うぅ……やっとかいほうされました……」
ロリ海未「……」
ロリ海未「あっ……」グー
絵里「あらあらお腹空いたのかしら」
希「海未ちゃんお腹空いたん?」
ロリ海未「えっと、その、ごめんなさい」
にこ「別に謝ることじゃないわよ」
にこ「人間誰しもお腹は空くもんだからね」
希「絵里ち、何か食べるもの持ってる?」
絵里「ごめんなさい、今日は持ってきてないわ。にこは?」
にこ「あーそういえばポッキーがまだあったような」ガサゴソ
にこ「あったわ!」
ロリ海未「……」ジー
にこ「はい」
ロリ海未「え、そんなわるいです……」
希「遠慮せんでもええんよ?」
ロリ海未「でも、しらない人からおかしもらっちゃいけませんって」
絵里「知らない人ねぇ……」
希「まだこの頃の海未ちゃんとはそういう関係とは言え、ちーっとばかしズキッってくるな~」
にこ「はぁ~」
にこ「いい? 海未ちゃん」
ロリ海未「は、はい……」
にこ「今はまだあんたとは会ったばかりの知らない人なのかもしれないわ」
にこ「でもね、いつかあんたと私達は仲間になるの」
ロリ海未「なかま……?」
にこ「そう。嬉しい時も、悲しい時も、一緒に笑い合ったり泣き合ったり出来る」
にこ「そんなかけがえのない仲間にね」
絵里「にこ……」
にこ「だからその、なんていうか早いか遅いかの違いというか……」
ロリ海未「えっと、なにがいいたいのかよくわかりません……」
にこ「だーーー!もう大人しく食べれば良いのよ!ほら」ズイッ
ロリ海未「んんっ」
ロリ海未「……」ポリポリ
にこ「どう、美味しい?」
ロリ海未「美味しいです……」
にこ「当たり前よ、なんたってにこの買ってきたポッキーなんだから」フフン
絵里「そこは威張るとこなのかしら」
ロリ海未「あ、あの……!」
にこ「なによ?」
ロリ海未「あ、ありがとうございます」ペコリ
にこ「~~~!」カァァ
にこ「ほ、ほらまだいっぱいあるんだからどんどん食べなさい!」
ロリ海未「は、はい!いただきます」
希「にこっちめっちゃ嬉しそうやん」
にこ「う、うるさい!」
絵里「でも良いのかしら?」
にこ「?」
絵里「こういうのってほら、タイムパラドックス?っていうのがあるんでしょ?」
にこ「あっ」
希「これで海未ちゃんがにこっちに心酔してもうたら、責任取らなあかんな~」
にこ「なななな何言ってるのよ~!」
ロリ海未「……?」キョトン
にこ「う……あっ……///」
希「にこっちもまんざらでもないみたいやんな?」
にこ「そそそそんなんじゃないんだからーーー!」
ロリ海未「……ポッキー美味しいです」ポリポリ
ことり「それにしても、どうすれば良いんだろうね」
穂乃果「どうしたのことりちゃん?」
ことり「このまま入れ替わったままだとよくないし……」
穂乃果「うーん、と言っても入れ替わった原因も分かってないからお手上げ状態だよ」
ことり「でもこのままだとこの海未ちゃんもかわいそうだし、元の海未ちゃんも……」
希「もう一度状況を整理した方がええんとちゃうかな?今度はちんまい海未ちゃんの方の状況を」
穂乃果「希ちゃん」
ことり「どういうこと?」
希「ウチ思うんやけど、何もないところに急に入れ替わりなんて変だと思うんよ」
希「入れ替わりなんてスピリチュアルな出来事、それ相応のものがあるはずなんや」
絵里「確かにそれは言えてるわね」
花陽「でも昔の海未ちゃんの状況を?」
希「元の海未ちゃんは弓道部の方に顔を出すと連絡して忽然と消えてもうた」
希「そこに入れ替わりを引き起こすファクターは無いと思うんよ」
希「海未ちゃんが過去に起因する何かを抱えてたんなら別やけど」チラッ
ことり「ことり達は何も聞いてないかな」
穂乃果「うん。いつもの海未ちゃんと変わらなかったよ」
希「となるとやっぱり入れ替わりを引き起こしたトリガーは過去にあると考えるのが妥当ちゃうかな」
希「それに、さっきこの海未ちゃんが気になることを言ってたんよ」
ことり「気になること……?」
穂乃果「……喧嘩」
ことり「あっ!」
希「そう。喧嘩や」
希「喧嘩をして逃げ出したら未来に来ていた……」
希「何かあるとしたらやっぱりここにあると思うんよ」
凛「そういえば友達と喧嘩したって言ってたけど、その友達ってやっぱり」
花陽「穂乃果ちゃん……?」
絵里「どうなの、穂乃果?」
穂乃果「え~っと、実は心当たりが多すぎて……」
にこ「は~!?」
ことり「うん、でも海未ちゃんが喧嘩するのって穂乃果ちゃんくらいしか居ないから……」
希「まぁまぁとりあえず海未ちゃんに話聞いてみよ?」
希「なぁなぁ、海未ちゃん?」
ロリ海未「なんですか……?」
希「さっき海未ちゃんお友達と喧嘩した言うてたやん?」
ロリ海未「はい……」
希「良かったら詳しい事情教えてくれへんかな?」
ロリ海未「えっと……」
絵里「さっきも言いにくそうにしてたしやっぱり無理に聞き出さない方が良いんじゃないかしら」
ロリ海未「あの、じつは……」
ロリ海未「ともだちが私のちゅういをぜんぜんきかなくて……」
ロリ海未「そしたらそのともだちがおこられて……」
ロリ海未「わたしの言うこときいてればよかったのにって」
ロリ海未「それからいいあいがはじまっちゃって……」
ことり(ねぇ、穂乃果ちゃん。これってもしかして……)ヒソヒソ
穂乃果(うん、多分のあの時のだよね)ヒソヒソ
ロリ海未「わたし、ひどいこといっぱい言ってしまいました」
ロリ海未「だからバチがあたったのでしょうか……」
ロリ海未「もう会えなくなったらどうしましょう……」ポロポロ
希「あぁ、海未ちゃん泣かんといて」
穂乃果「……」スッ
絵里「穂乃果?」
穂乃果「大丈夫だよ海未ちゃん」ギュッ
ロリ海未「ふぇっ?」
穂乃果「きっと海未ちゃんはその子とまた会えるよ」
ロリ海未「そうでしょうか……」
ロリ海未「それにもしまた会えてもゆるしてくれないとおもいます」
ロリ海未「あんなにひどいことを言ったのですから……」
穂乃果「ううん、絶対に許すよ」
穂乃果「というかね、その子も海未ちゃんに謝りたいんじゃないかな」
ロリ海未「そう、なんでしょうか……」
穂乃果「きっとね、その子は自分自身に怒ってるんだと思うの」
穂乃果「海未ちゃんの言うことを聞かなかった自分のことが許せなくて」
穂乃果「でもどうしたら良いのか分からなくて、それで海未ちゃんに当たり散らしちゃって」
穂乃果「だから凄い後悔してると思う。何でこんなことになっちゃったんだろうって」
ロリ海未「本当ですか……?」
穂乃果「うん、本当だよ」
穂乃果「海未ちゃんはどうしたい?」
ロリ海未「えっ?」
穂乃果「海未ちゃんはその子とどうしたいのかな?」
ロリ海未「わたしは……わたしは……」
ロリ海未「……」スゥー
ロリ海未「わたしもあやまって、なかなおりしたいです!」
穂乃果「よく言えました」ニコッ
穂乃果「その気持ちがあれば大丈夫だよ」
ロリ海未「はい!」
凛「あ、見て!海未ちゃんの体が!」
真姫「まぶしっ……」
希「どうやら元の時代に戻れるみたいやね」
絵里「そうなの?」
希「過去の海未ちゃんが心に抱えていた悩み」
希「それが解決されたことでこの世界に繋ぎ止められる理由が無くなったんやろね」
花陽「つまり海未ちゃんは……」
真姫「謝るきっかけが欲しかったっていうわけね」
ロリ海未「もどれるんですか……?」
ことり「そうみたいだよ、良かったね海未ちゃん」
ロリ海未「はい……」
ことり「どうしたの?」
ロリ海未「いえ、なんだかここもここちよかったなとおもって」
ことり「ふふふ、時間が経ったらまたここに来れるよ」
ロリ海未「……?」
ロリ海未「あっ」トテトテ
にこ「な、なによ」
ロリ海未「あの、ポッキーありがとうございました。このおれいはいつかかならず」
にこ「い、良いわよお礼なんて。ほら、とっとと行きなさいよ。あんたを待ってる友達がいるんでしょ?」
ロリ海未「はい!」
穂乃果「じゃ、元気でね」
ロリ海未「いろいろありがとうございました」ペコリ
穂乃果「そうだ、海未ちゃんに1つアドバイスね」
ロリ海未「あどばいす?」
穂乃果「うん。これから先、海未ちゃんはその子と何度も何度も喧嘩しちゃうと思うの」
ロリ海未「えっ……」
穂乃果「酷いことを言っちゃうかもしれないし言われちゃうかもしれない」
穂乃果「でもね、その子が本心から海未ちゃんのことを嫌うなんてことは絶対にないよ」
穂乃果「だって、その子と海未ちゃんは」
穂乃果「一生の親友になるんだから」
ロリ海未「しんゆう……?」
穂乃果「うん、親友」
ことり「……」ツンツン
穂乃果「うひゃあ!」
ことり「ことりのこと忘れないでよ~」ヒソヒソ
穂乃果「ごごごごめん!ていうか今のは言葉の綾で……」ヒソヒソ
ことり「ふふふ。ね、海未ちゃん」
ロリ海未「は、はい」
ことり「いつまでもそのお友達と仲良くね」
ことり「時にはぶつかる事もあるだろうけど、それだけ仲が良いってことだから」
ことり「頭の良い海未ちゃんには言わなくても分かるかな。喧嘩するほど?」
ロリ海未「なかが、いい……」
ことり「正解♪」
ことり「喧嘩したらしただけ、謝って仲直りしちゃえば良いんだよ!」
ロリ海未「そう、ですね」ニコッ
穂乃果「あ、海未ちゃんの身体が」
凛「透けてきたにゃ!」
絵里「もうお別れね」
希「言うても元の海未ちゃんが戻ってきたらすぐに会えるんやけどね」
花陽「海未ちゃん、元気でね!」
ロリ海未「はい!みなさんもおげんきで!」
真姫「行っちゃったわね」
穂乃果「うん……」
絵里「私、ずっと不思議に思ってたことがあるの」
絵里「小さい頃の海未の話は穂乃果やことりから聞いてたし」
絵里「さっき実物を見てどんな子だったのかよく分かったわ」
絵里「でも、あの海未が穂乃果と喧嘩するのが想像できなくて」
にこ「確かにそれはあるわね」
絵里「凄い失礼な話なんだけど、あの海未と今の海未が自分の中で結びかないのよね」
絵里「ねぇ、いつから海未と穂乃果は今みたいに何でも言い合える仲になったの?」
穂乃果「うん、それはね」
穂乃果「この後だよ」
絵里「えっ?」
ことり「実はね、あの海未ちゃんの言ってた喧嘩って」
穂乃果「穂乃果と海未ちゃんが初めてした喧嘩なんだ」
ロリ海未『やっぱりおこられたじゃないですかぁ……!』
ロリほの『うっ……だったらうみちゃんがちゃんととめてくれればよかったじゃないかー!」
ロリ海未『わ、わたしのせいだっていうんですかぁ!?』
ロリほの『だいたいうみちゃんはいつもそうだよ!』
ロリほの『ちゅういしてくるくせにけっきょくほのかについてくるじゃん!』
ロリ海未『そ、それは……』
ロリほの『れんたいせきにんだよ!れんたいせきにん!』
ロリ海未『ほ……ほ……』プルプル
ロリほの『ほ?』
ロリ海未『ほのかのばかー!』
ロリほの『ば、ばかっていったなー!?ばかっていったほうがばかなんだよーだ!』
ロリこと『ふ、ふたりともおちついて……』
ロリほのうみ『ことり(ちゃん)は黙ってて!』
ロリこと『は、はいぃ!』
ロリ海未『ほのかはいつもいつもー!』
ロリほの『うみちゃんだってー!』
ロリ海未『む~!』
ロリほの『う~!』
ロリ海未『もうほのかなんてしりません!』ダッ
ロリこと『あっ、うみちゃ~ん』
ロリこと『もう、どうするの?ほのかちゃん』
ロリほの『ふ~んだ。ほのかもうみちゃんのことなんてしらないよ~だ』イジイジ
穂乃果「あの時、海未ちゃんと初めて喧嘩してなんていうか」
穂乃果「壁がなくなった感じがしたんだよね」
絵里「壁?」
穂乃果「うん。あの頃の海未ちゃんは仲良くなってもどこか遠慮がちで」
穂乃果「ちょっと距離を感じてたんだ」
穂乃果「そこであの喧嘩でしょ?」
穂乃果「頭に血が上ったのは確かだけど、内心嬉しかったりもしたんだ」
穂乃果「海未ちゃんともこんな風にぶつかり合えるんだって」
真姫「喧嘩して喜ぶなんて変なの」
穂乃果「あはは。だよね」
穂乃果「でもそれからかな。海未ちゃんと“本当の意味で”友達になれたって感じたのは」
真姫「ふーん」
にこ「で、結局その喧嘩の後はどうなったのよ?」
にこ「あんた達の“今”を見る限りちゃんと仲直り出来たんでしょうけど」
穂乃果「さぁ?」
にこ「さ、さぁってなによ?」
穂乃果「だってあの海未ちゃんがちゃんと仲直り出来るかどうかは海未ちゃん次第だもの」
にこ「あ、あんたねぇ……」
絵里「でももしあの海未がまた踏ん切りつかなくて謝れなかったりでもしたら」
真姫「未来が変わる……タイムパラドックスね」
花陽「そんな……。じゃあ海未ちゃんが穂乃果ちゃんと……」
希「すれ違ったまま時を刻んでしまう可能性もあるっちゅーことや」
凛「そ、そんなの嫌だにゃー!」
穂乃果「うーん、でもそれは大丈夫じゃないかな?」
にこ「随分とお気楽ね」
穂乃果「だって海未ちゃんは」
出会ってから今日までずっと一緒だった。
どんな時も隣に居てくれた。
そうやって一緒に笑って一緒に泣いて、時には喧嘩したりぶつかり合ったり……
かけがえのない時間を共に過ごしてきた。
きっとこれから先の時間もそう。
ずっと一緒に過ごしていくんだろうな。
大人になっても、お婆ちゃんになっても。
だから、隣に居ないなんてことは、
同じ時間を過ごせないなんてことは考えられなかった。
だって海未ちゃんは――
タタタタタッ
ガチャ
海未「穂乃果!」
穂乃果「海未ちゃん!」
海未ちゃんは穂乃果の親友だから!
ロリほのうみ『ごめんなさい!』
ロリほの『……ぷっ』
ロリ海未『……ふふっ』
ロリほのうみ『あははははは!』
ロリ海未『かんがえてたことはいっしょなんですね』
ロリほの『そうだね!』
ロリ海未『……ふぅ。先ほどはいいすぎました』
ロリほの『ほのかもね、かっとなっちゃった。ごめんねうみちゃん』
ロリ海未『いえ、いいんです。もとはといえばわたしがわるいんですから』
ロリほの『へ?』
ロリ海未『わたしがもっとちゃんとちゅういしていればこんなことにはならなかったんです』
ロリほの『う、うみちゃん……?』
ロリ海未『きょうからは心をいれかえてきびしくいきますよ!』
ロリほの『え、えええええ~!?」
ロリ海未『そうだ、あしたのしゅくだいはおわらせましたか?」
ロリほの『え、えっとそれは……』
ロリ海未『どうやらまだのようですね。さぁ!今からほのかの家でしゅくだいです!』
ロリほの『そ、そんな~!』
ロリこと『ふふ、めでたしめでたし』
ロリ海未『ことりもですよ!』
ロリこと『こ、ことりはおわってるよ~!』
おわり
個人的にアニメのロリ海未ちゃんがお説教キャラになるまでに
何かイベントがあったんじゃないかと思うんですよ
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