まどか「さあ叶えてよ…GANTZ!!」 (442)


---???---

??「…か……どか…! まどか!起きて!」


まどか「ん…後五分だけ寝かせてママ」


??「何呑気なこと言ってんの!いいから起きてってば!」


まどか「…あれ?何で私の家に居るの?さやかちゃん」


さやか「さっきから何寝ぼけたこと言ってんのさ!?この部屋見てみなって!」


まどか(!…どこなのここ?!何で窓から東京タワーが見えるの!?)


まどか(いやそれより…)


まどか「何なの…あの黒い球」


まどか(え??何これ?もしかして誘拐!?)


家に居たはずが目を覚ましたら全く見覚えがない怪しげな部屋に移動していた。
あまりの出来事にまどかは一瞬パニックに陥りかけるが、隣に居る親友の存在を思い出し辛うじて踏みとどまる。


まどか「えと、さやかちゃん…これは一体どうなってるの?」


さやか「いや、正直私にも分からないんだ」


さやか「私も気が付いたらここに居た」


さやか「ただ…」


まどか「ただ?」


さやか「いや…何でもない」


まどか「?」


さやか「…まどかはさ、ここに来る直前何をしてたか覚えてる?」


まどか「う~んと…私は家でベッドで寝…」

まどか(……いや…違う!確か私は…)



ギュイイイイン


まどか「!?」

書き留め後ほんのちょっとだけあるけどとりあえず今日は寝て明日まとめて投下しますm(_ _)m

>>5
済まんな
建てる時は書きながら投下していく気満々だったんだが、
いざ建ててちょっと書いて投下したら眠気がやばくなった

投下します


突然部屋の中央に置かれていた黒い球体が音を立て、そこからレーザーが伸び始める。


まどか「な…何なのこれ!?」


さやか「まどかもああやって出て来たんだよ」


まどか「それはどういう?」


さやか「まあ見てなって」


まどか「!…レーザーの先から人が??」


さやか「男の人…みたいだね。 っ…こいつは!」


男「あ?どこだよここ?」


男「!てめぇ…思い出したぞ!」

黒い球体の中から出て来たホスト風の男は、さやかの顔を見るや否や彼女に掴み掛かった。


男「お前のせいで俺は電車に轢かれて死んだんだ!」


さやか「はぁ?あんたが私を突き飛ばしたのが悪いんでしょうが!こっちが文句言いたいくらいだよ!」


まどか「ちょ…やめて!やめて下さい」


男「うるせぇ!」バシッ


まどか「っ…!」


さやか「まどか!この…!」


さやかを助けようと懇願するまどかを彼は一切の躊躇無く突き飛ばした。

男「!?」


次の瞬間、気が付くとショウは床に組み伏せられていた。


ほむら「やっと一仕事終わって帰って来た所なのに…こうも騒ぎ立てられると迷惑よ」


男「てめ何言って…つーかいつの間に…」


彼は拘束を解こうともがくがほむらはビクともしない


ほむら「あなたと同じようにそこの黒い球から出て来ただけよ?あなたが気付かなかっただけでね」


さやか「まどか…!大丈夫?」タタタタ


まどか「う、うん…大丈夫だよ。さやかちゃんこそ大丈夫?」ゲホゲホ


さやか「勿論、私は大丈夫だよ!」サスサス


まどか「それと…ありがとね。ほむらちゃん」


ほむら「礼には及ばないわ」


ほむらは男の腕を離して振り向きながらそう言った。
解放された彼は敵わないと悟ったらしく逃げるように部屋の隅に移動し、せめてもの意地か彼女達を睨みつける


さやか「所で転校生…その全身タイツは何?コスプレ?」


ほむら「……それは後で全員が揃った時話すわ」


まどか「全員?」


ほむらはそう言ったきりまどか達に背を向けて黒い球の前に行ってしまった


じじ…

??『ちいてん中』


さやか「…やっぱり、夢じゃ無かったんだ」


まどか「何があったの?」


さやか「…駅で電車を待っていた所にあの男がぶつかって来て線路に落ちたんだよ」

さやか「落ちる直前にバランスを取ろうとしてあの男の胸倉掴んだからあいつも一緒に落ちたんだけどね」

さやか「それで……電車が来て…」


そこまで言ってさやかの顔が青ざめる


まどか「私も…同じ」


さやか「え?」


まどか「猫が車に轢かれそうになってたから助けようとしたら…車に」


さやか「あはは、まどからしいね」

さやか「…って笑えないか」


まどか「そうだよ!何で…??私達生きてるの??どこも怪我してないの?!」


さやか「そんなこと言われても…」


ギュイイイイン


マミ「…どこなの?ここ?」


その後最終的には部屋に合計8人(?)の人間(?)が黒い球体から出て来た。


部屋に呼び集められた者同士話し合って分かったのは

??部屋に来る前に死んでいること
??死んだ場所は見滝原であること
この二つが全員に共通しているということと


シュウ「っ……」

先程さやかに掴みかかったホスト風の男の名前がシュウであるということだ。


(※ショウというのは本編でさやかが魔女化する前に自分に貢がせてる女の自慢話を電車でしていたチャラ男の名前)

シュウじゃなかった、ショウだった…


おっさん「つまり今までの話をまとめるとここは天国っつーことになるんか?んな殺風景な場所が!?」

おっさん「誰も信じる奴おらんわ!せやろ!?」


眼鏡「誰もここが天国とは言ってないでしょう?」

眼鏡「それにあなた自身が自分は通り魔に殺されたんだとおっしゃっていたはずです」


不良「…お前らうるせぇよウゼェな」

不良「鉄パイプで頭ぶん殴ってやろうか?割と楽に死ねるぞ?あぁ!?俺がそうやって死んだからなぁ!」


シュウ「お前が一番うるさいんだっての」ボソ


黒猫「にゃー♪」


マミ「…………」



まどか「大丈夫なのかな…?これ」


さやか「さぁ…?」




ほむら「…そろそろね」


あーたらしーいーあーさがきた、きーぼーうのあーさーが



??『てめえ達の命は、なくなりました』

??『新しい命をどう使おうと私の勝手です』

??『という理屈なわけだす』


まどか「黒い球に文字が表示された…!?」


さやか「ちょ…これどうなってるの!?」


不良「あ!?何勝手なこと抜かしてやがる!舐めてんのか?!」


眼鏡「皆さんお静かに。冷静になって」


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??『てめえ達は今からこの方をヤッつけに行って下ちい』


『薔薇野郎』

『特徴』 『目がいい』

『好きなもの』 『薔薇』



おっさん「やっぱり天国って訳じゃなさそうやな」


まどか「何なのこれ…意味わかんないよ」


ほむら「今回は魔女か…これなら何人かは生き残れるかもしれないわね」


マミ「…あなた、やっぱり魔法少女なのね?」


ほむら「正確には"だった"よ」


シュウ「はぁ??…あんたら何を」

??ドン!!

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シュウ「ヒッ…!な、何だよ!?」


ほむら「一つ…いいかしら?」

全員で話し合っていた際中も口数が極端に少なかったほむらが7人に向かって問い掛けた。
黒い球体に集まっていた視線がほむらへと向けられる。


ほむら「この中には私が今着ているスーツと同じものが入っているわ」

ほむら「もう一度死にたくなければそれを着なさい、以上よ」


マミ「暁美さん…だったかしら?」

マミ「どうしてあなたはそんなことを知っているの?」


眼鏡「確かに…それに何故スーツを着る必要があるのですか?」

眼鏡「知っているのなら是非説明して頂きたい」

眼鏡「それに腕に着けている…盾?のような物は一体なんなんですか?」


ほむら「時間がないし詳しいことは言いたくないから質問は受け付けないわ」

ほむら「着たくない人は着なければいいだけのこと」


マミ「私が聞いたことは結構重要なことだと思うんだけど?そこをはぐらかされるとちょっと信用出来ないわね」


眼鏡「僕も同意見です」


ショウ「けっ」


さやか「ちょっと待ってよ!」



さやか「転校生…ほむらは悪い奴ではないし信用出来る奴なんだ」


さやか「話せないのはきっと何か理由があるんだよ!」


ほむら「…意外ね」ボソ


おっさん「へぇ~あんたら友達だったんかいな!そっちのお嬢さんとしか話とらんかったから気付かんかったわ!」


まどか「えへへ…」


不良「………ふん」

さやかの鶴の一声によって場が丸く収まったように思われた…が、


ショウ「おいおい!お前本物の馬鹿かよ??お前がその暴力女を信用してるからって俺達がすんなりそいつを信用出来るわけないだろ??」

ショウ「そもそも俺を殺したお前の言葉なんざ信用出来ねぇしな!」


ショウはその空気を一瞬でぶち壊す


さやか「この…!」


眼鏡「あなたには申し訳ありませんが…」


マミ「…ええ、そうね」


さやか「…っ!好きにしなよ!」


まどか「さやかちゃん!さやかちゃん!落ち着いて…はい、ケース」


さやか「…何だよ『さやさや』ってすごく馬鹿にされてる気がするんだけど」


まどか「えへへ、私のは『まどまど』だって」


まどか「この余った『エイミー』って名前はこっちの猫ちゃんのかな?」キセキセ


さやか「まどかもしかしてそれって…」


まどか「うん…私が助けようとした猫」ナデナデ

まどか「なんだけど…やっぱり助けるの失敗しちゃったみたい」

さやか「まどか……」


ほむら「…そろそろよ」


ショウ「ひぃぃ何だこれ!?」


不良「あぁ!?腕がどんどん無くなってくぞ?」


ほむらの呟きと共に各々時間差はあるものの、黒い球から出て来た時の逆再生をしているかのように身体がその場から消滅していく


まどか「消えちゃう…消えちゃうよ」


ほむら「安心しなさい、GANTZに目的地へと転送されてるだけよ」


まどか「ほむらちゃん!目的地ってどこ?それにGANTZって…」


さやか「くそっ…無駄だよまどか!」


まどかが疑問を口にし終える前にほむらは完成に消えてしまう。


まどか「……っ!」



まどか「ん……っ」


さやか「…………」


まどか「さやかちゃん?どうし…!」


2人が再び目を覚ますと今度は明らかに現実と切り離された世界に移動していたのだ。
先程の部屋も大概現実離れしてはいたものの今目の前に広がる光景と比べたら何てことはない

"魔女のは結界"を知らない彼女達がそれを見て、呆然と立ち尽くしてしまったのも仕方がないことだった。


エイミー「にゃー」

まどさ「!…良かった。エイミーもちゃんと来てくれてたんだね」ヨシヨシ

さやか「…お、おぉ。戻って来たよ。もう何があっても大丈夫」ブツブツ


おっさん「おいおい、どないなっとんねんこれ」

不良「糞が!本当訳分かんねぇ…」


さやか「!あんた達はスーツ着たんだね」


おっさん「わいはあんさんが友達の為に一生懸命他のもんを説得する姿に感動してなぁ。それを見て裏がある訳ではないと信用したんや」


不良「俺はこいつのデザインが気に入ったから着ただけだがなぁ!」


まどか「さやかちゃん!」


まどかが声を上げ、指を差した場所からマミ、ショウ、眼鏡の三人が現れた


眼鏡「どうやら僕があの部屋から最後に転送されたみたいです」


さやか「え?そんな馬鹿な?だってまだほむらだけここにいないじゃん??」


ショウ「…そもそもあの暴力女はお前らより先に転送されてただろうが」

ショウ「多分先に行ったんだろうよ」


マミ「っ…ここは……やっぱり…!」

マミ「皆気を付けて!」


マミが銃を構えた先には、黒い球体に表示されていた『バラ野郎』がこちら目がけて飛んで来ていた。


まどか「あれがヒゲ野郎…なのかな?」


おっさん「は~ん、以外とちっこいのぅ」


マミ「ごめんなさい。気が散るから少し黙ってて頂戴」

マミ「相手が私の有効射程範囲内に入り次第最大威力の連続射撃を一斉に叩き込むから」


さやか(あれ?…この人も始めてのはずだよね?射程距離とか分かるの??)


まどか(というより、その銃威力調整出来るのかな…?)



マミ「!……今よ!」


ギョーン


マミがXガンのトリガーを二つ同時に引くと同時に間の抜けた音が銃から発せられた。


ショウ「…プッ。だっせぇぇぇぇぇぇ!何も起こんねぇじゃねぇかよ!」


マミ「くっ……!そんなこと言って場合じゃ…早く逃げないと!」


バンッ!!!


ショウ「ヒィィ??何だよぉ?」


マミが銃を撃ってから2~3秒後にヒゲ野郎の身体が爆散した


マミ「なるほど…どうやらこの銃には若干のタイムラグがあるみたいね」


さやか(やっぱり…さっきのは適当に言ってただけなんだ、この人)


まどか「でもバラ野郎を倒したってことは…これで終わりなのかな?」


眼鏡「……そ、そういう訳にはいかないようですよ」


彼が指を差した先…まどか達の後方にはバラ野郎が二匹、怒り狂ったように飛び回りながら彼女達の方へと突進して来ていた


ショウ「ハハハ!何だよ面白そうじゃねぇか!」ギョーンギョーンギョーン


マミ「待って!危険よ!」


マミの言葉を無視してショウがバラ野郎の前へと躍り出てXガンを乱射する…が、中々当たらない


ショウ「クソがっ…!」


ついにバラ野郎の内一匹がショウの目前まで近付いてきたその時…!


ショウ「しゃあ!当たっ……!?」ギョーン

ショウ「い“でぇぇぇぇぇぇぇ!!腕があ“ぁぁぁぁ!!」


直前でショウのXガンによる射撃がバラ野郎に命中したものの、絶命する寸前にバラ野郎は勢いに乗せた頭付きで彼の左腕を吹き飛ばした。


まどか「い、いやぁぁぁぁ!」


さやか「や…ヤバイんじゃないのこれ??」


他の者が狼狽える中もう一匹のバラ野郎が彼に近付いていく


ショウ「ヒィ!…嫌だ…来るな!じに“だぐな“い“!!」


エイミー「にゃ!?」ガシッ


彼は近くに居たエイミーを掴むとバラ野郎の方へと放り投げた


まどか「エイミー!!」


さやか「あ、あんたね!」


ショウ「仕方ねぇだろ??畜生なんかより人間様の命の方が何百倍も大事だろうが!」


彼女達が言い合っている内にもヒゲ野郎はエイミーにぐんぐんと近付いて行き、そのまま勢いを殺さずエイミーに突進した


まどか「っ……!」ギュッ


エイミー「に“ぁ“!?」


人間の片腕を吹き飛ばす程の威力を誇る頭突き。
当然、そんなものを猫が食らったら一溜まりもない。


エイミー「フシャー!!」ドン??


…が、エイミーは奇声を上げて1m程後方に吹っ飛んだだけで特に負傷した様子はなかった。
それどころか返しの猫パンチでバラ野郎を数十m先まで吹き飛ばした


さやか「な、何??どうなってるのこれ!」


まどか「良かった…」


不良「あの猫の野郎中々根性あんな」


眼鏡「そ、そういふ…問題じゃ!ないでしょう!」ガクガク


ギョーン


二匹目のバラ野郎が爆散する


さやか「…!マミさん!」


マミ「使い魔の動きが一瞬止まったから上手く狙えたわ」

マミ「でももうこの銃の扱いにも慣れた…次からは走りながらでも正確に狙い撃てるわ」


まどか(また言ってるよこの人…ん?)

まどか「あの…使い魔って…」


ショウ「いでぇ…いでぇよぉ…」


マミ「さ…まずは彼の手当てを」


眼鏡「わ…分かったぞ…!つ、つまりあのスーツには身体能力を強化する効果があった訳か」


さやか「だから着ろって言ったでしょうが!」


おっさん「おいおいあんさんら、まだ安心するには早いみたいやで」


まどか「っ!?!?」


さやか「嘘…でしょ?夢だよね?これ」


まどかが先程使い魔がやって来た方向に目を向けると、
大小合わせて30匹は越えているであろう薔薇野郎と
頭部がグロテスクな巨大な化け物がこちらに向かって移動して来る所だった


まどか「さあ叶えてよ…GANTZ!!」 - SSまとめ速報
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ちょっと書き溜めてからまた来ます
今更だけどレスしてくれた人ありがとう!

ストーリー展開は良いが

文字化けはやめてほしい

>>46
黒い玉の顔文字文字化けしてたか…済まないm(._.)m
今度から気を付ける

投下しまー


マミ「くっ…こっちには怪我人もいるのに…!?」


マミは生前魔法少女だった。
故に魔女や使い魔との戦闘には慣れていたが、生身でしかもこれだけの数を同時に相手にして生き残るのは絶望的と言って良かった


不良「チッ…おいお前ら先に行け」


マミ「あなた自分が何を言ってるのか分かってるの!?死ぬ気?!」


不良「あぁ??このスーツを着てればある程度の攻撃は耐えられんのはさっきので分かっただろうが!!」


さやか「なら私も…」


不良「ウッぜぇな!!この俺が女に戦わせたと万が一にも仲間に知れたら英雄扱いから一転一生お笑い草になっちまうだらうが!」

不良「分かったらさっさと行け馬鹿が!」

さやか「あんた…」


おっさん「そういうことならわいも残ろう」


不良「あぁ!?」


おっさん「わいもスーツを着ているし男や。それなら逃げる訳にもいかんやろ」


不良「老害が一人加わった所で足手纏いだっての!無理しねぇでコソコソ逃げ回ってろってんだ!!」


おっさん「……わいはこう見えても小さい町工場の社長でな?こういう緊急時に矢面に立てん人間はどの道部下が付いて来ないんや」

おっさん「それにわいにも丁度そこの嬢さん達と同じくらいの歳の娘がいてのぅ。」

おっさん「ここでこの子らと一緒になって逃げたら娘に顔向け出来ん」


不良「糞がッ……好きにしろ」


眼鏡「さ、さぁ…!彼らの犠牲を無駄にしない為にも早くい、行きましょう!」


まどか「そんな言い方あんまりだよ!」


眼鏡「っ……!」


マミ「……鹿目さん。ショウさんを背負って貰える?」


さやか「マミさん!?」


マミ「仕方が…ないのよ」


さやか「そんな…!」


不良「チッ……言っとくが俺は死ぬ気なんて微塵もねぇからな!!」

不良「向こうに大事な仲間も女も残してんだ!こんな所で死ねっか!」

不良「時間を稼いだらすぐに後を追う!だから…行け!」


まどか「分かった…行こう!さやかちゃん」


さやか「っ……うん」


エイミー「ニャー」


マミ「……ごめんなさい」タタタタ


そして開始位置には彼等だけが残され、魔女と使い魔の軍勢は目と鼻の先まで迫っていた。






不良「…死ぬなよ、おっさん」


おっさん「あんさんもな、悪ガキ」


その言葉を幕切れに辺り一面に銃声が鳴り響いた


まどか達は曲がりくねって複雑に入り組んでいる道をただがむしゃらに走っていた。
こんな状況下では他人に気をかける余裕などとても無く、気が付けば…


まどか「はぁはぁ……あれ?」


まどか「……はぐれちゃった?」


エイミー「にゃー…」


ショウ「痛い…助けてよぉ……お母さん」

_________________________________


ギョーンギョーンギョーン


バラ野郎「「「ピギャァァァァ」」」


マミ「よし!全弾命中ね」タタタ


さやか(本当に走りながら正確にバラ野郎を狙い撃ってる…!何なのこの人!?)


さやか「それより…まどか大丈夫なのかなぁ」


マミ「…彼女だってスーツを着ているし使い魔程度になら襲われてもやり過ごせるはずよ」

マミ「まずは私達が生き残って鹿目さんを救いましょう」


さやか「はい…」


さやか(まどか…私達がすぐに行くからそれまでどうか無事でいて!!)


眼鏡「はぁ…僕は死なない…っ…はぁ…何としてでも…生き残るんだ」


マミの活躍により彼女達は滞りなく歩を進めていた。
…がしかし、彼女達の進行方向に10匹のバラ野郎が待ち伏せている


マミ「っ…止まって!」


さやか「何これ…すごく弱そうなんだけど」


眼鏡「ひっ…ひっ…は、早く、倒さないと…!」


バラ野郎(小)×10「「「「「「「「「「ぴぎゃー」」」」」」」」」」


マミ「!?」


ミニサイズのバラ野郎達が鳴き声を上げると、彼等(?)は一斉にその姿を変え侵入者を拒む巨大な茨の壁として立ちはだかった


マミ「これを全部引っ剥がすとなると時間が掛かりそうね」ギョーンギョーン


さやか「!これは…もしかして追い詰められた!?」


眼鏡「ひ…!来た…アイツが!?」



薔薇の魔女「グルルルルル」ズルズル


眼鏡「い…ッ……やだ…!」


さやか「嘘 じゃあ…あの人達は?」


マミ(…こっちに魔女が来たってことはその分鹿目さんの生存確率が高くなったということ)


マミ(取り巻きの使い魔がいない今が仕留めるチャンスよ)



さやか「!」


さやか「誰のだよ…それ」


薔薇の魔女「グルルルルル」


さやか「あんたが咥えてるその手は誰のものかって聞いてんのよぉぉぉぉ!!!」ダダダッ


マミ「!美樹さん…!行ってはダメ!」


さやかは絶叫した後Xガンを使うことも忘れて薔薇の魔女に突っ込んでいった。
一方薔薇の魔女はさやかに対して複数の触手を伸ばす


さやか「あああぁぁぁ!!!」


しかしさやかはその間を縫うようにただひたすら突き進む


マミ「速いっ!」


マミ(でも、美樹さんの動きが速すぎて彼女を避けて魔女を狙い撃つのは無理そうね…)


そしてさやかは魔女の前に辿り着き


さやか「くらえぇぇ!!」


ゴンッ!!!


魔女の頭を思い切り殴り飛ばした


薔薇の魔女「グルアアアアア!!」


さやかの打撃を受けて魔女がよろめく。


さやか「もう一発くらっ……!?」グラッ


しかし薔薇の魔女はさやかから受けた攻撃の勢いを利用して触手を彼女に叩きつけた。
そして側面から凄まじい衝撃を不意に加えられたさやかは壁にのめり込む程の勢いで吹き飛ばされる。


バンッ!!


さやか「う……あ…」


マミ「美樹さん!!」


マミ「くっ…」ガチャッ


マミ(今はあの魔女の意識は美樹さんに向いている。だからタイムラグを利用して魔女の意識がこちらに向く前に連射で大ダメージを与える…!)


眼鏡「どけ!」


マミ「キャッ!!」

マミ(っ…手を捻った)


眼鏡「あははは!あんたらはそいつの餌にでもなっててくれ!僕はその間に逃げる!」タタタタ


薔薇の魔女「??」


マミ「ダメよ!…今そっちに行ってはダメ!!」


眼鏡「ちっ…悪いが命乞いなら他所で…」


眼鏡「え?」


気が付くと彼は薔薇の魔女の触手に一瞬で巻き付かれ身動きが取れない状態になっていた


眼鏡「た…助けっ……誰か…!」


マミ「っ…!」ギョーンギョーンギョーン


マミもとっさに触手を狙い撃とうとするが手を負傷しているためか照準がブレて中々当たらない。
そうこしている内に彼は魔女の口元に運ばれ…


眼鏡「ひっ……嫌だ…死にたくな…」



グチャァ


ガリッゴリッギチャッ


不快な音が辺り一体に響き渡る


さやか「い……や……」


マミ(ダメっ…!当たらない…!)ギョーンギョーン


マミが放ったXガンの銃撃が運が良いのか悪いのか薔薇の魔女の羽に命中し、片翼の先端を吹き飛ばした


薔薇の魔女「グルルル」


薔薇の魔女、彼女に表情はない。
だが振り向いた彼女は羽を吹き飛ばされたことに怒っているというよりまるで…


マミ「ヒッ……」ゾク


弱者を痛ぶる快感に酔っているようだった


さやか「マミ…さん…」


マミ(ここまで…なの?)


マミへと向かって攻撃を仕掛けようと魔女が触手をバネのように縮めたその時…


バンッ


マミ「!…何なの!?これ?」


発泡音と共に薔薇の魔女の時間だけ止まってしまったかのように彼女は動かなくなった。



ギョーンギョーンギョーンギョーン


マミ(また発泡音?!)


さやか「うぅ…一体…何が?」


マミ「美樹さんじゃない…一体誰なの!?」


ズドドドドドドド!!!!


バチバチバチッ

ほむら「…私よ」


魔女がいた場所を中心に凄まじい爆発音が発生した次の瞬間、Xガンよりも何回りも大きい銃を持ったほむらが何も無かったはずの空間から姿を現した


マミ「…!魔女は!?」


見ると薔薇の魔女が居た場所に既に彼女の姿はなく、代わりに巨大なクレーターが出来ていた


ほむら「…殺したわ」

マミ「……あなたはどこから出て来たの?」

マミ「それに貴方が持っている銃は何?」


ほむら「気付いてなかったの?このスーツには透明になれるステルス機能がついているのよ?」


ほむら「今持ってるこの銃、私は"Zガン"と呼んでいるけど…」

ほむら「あなたが持ってるXガンの強化版と考えて貰えばいい」

ほむら「あの魔女くらいだったら一撃でも倒せたでしょうね」


さやか「あ“んたは…ずっと隠れて見てたっての…!」


ほむら「ええ、そうよ」


さやか「そんな物を持ってる癖に…皆が死ぬ所を指咥えてみてたってたのかよ!」


ほむら「そうだと言っているでしょう?」


さやか「何でよ!?」


ほむら「残念だけど…そろそろ転送が始まるわ」

ほむら「結界の主が消滅したことで結界そのものも消滅しつつある」

はらむ「結界が崩壊すれば使い魔も消滅するから私達がここにいる意味は無いって訳」

ほむら「だから点数を稼ぐなら先に使い魔を先に狙った方がいいんだけどね」


さやか「何を訳分からないこと…!」


マミ「!…転送が始まるわ!」


ほむら「じゃあね。続きはまた後で」


さやか「っ………!」


---黒い球の部屋---

ギュイイイイン…


最初に部屋にやって来た時と同様にまどか、さやか、マミ、エイミー、ほむらの順に黒い球の中から転送される


さやか「まどか!良かった…無事だったんだね!?」


まどか「うん!エイミーが守ってくれたんだ!」


エイミー「にゃー」


マミ「でもやっぱりあの三人は…」


さやか「!」


ほむらが部屋に転送され終わったたことに気付いたさやかが彼女に飛び掛かる…が、すぐにほむらに取り押さえられてしまう

ほむら「あなたはやっぱり愚かなままなのね、美樹さやか」


さやか「くそっ…!」


まどか「さやかちゃん!?これは…一体どういう…」


マミ「美樹さん落ち着いて…」

マミ「暁美さん、あなたに聞きたいことがあるのだけど」


ほむら「…そろそろGANTZの採点が終わるわ」

ほむら「話はそれからにしましょう」


まどか「???」



●『ちいてん中…』

>>69
ショウの存在を完全に忘れてた…
生きて戻って来てたことにして


●『結果発表です』


『まどまど』『0点』

『おろおろしすぎ』

『エイミーに頼りすぎ』

『残り100点』


まどか「えとこれ…私のこと…だよね?」


マミ「0点?そういえば暁美さんも点数がどうとか…」



『さやさや()』 『0点』

『暴走しすぎ』

『あっけなく撃沈されすぎ』

『残り100点』


さやか「物凄く馬鹿にされてる気がするんだけど…」


『ビビリ』 『2点』

『ビビりすぎ』

『残り98点』


ショウ「お…おれのことかよ」



『マミマミ』『12点』

『いい先輩やってるね』

『残り88点』

マミ「喜んで…いいのかしら?」


『エイミー』 『2点』

『にゃーにゃー言いすぎ』

『猫なのに頑張りすぎ』

『残り98点』


エイミー「にゃー」


さやか「え!?もしかしてこの子使い魔倒したの?!」


まどか「う、うん。だからさっきエイミーに守って貰ったって…」


ほむら「…一匹見逃してたのね」ボソ

スーツに透明になる機能があるわけじゃないぞ

別ユニットのリモコン使って周波数を変えることで姿が見えなくなっている

一応見てくれてる人いたか
トン
レス付くとやっぱり嬉しいな

>>75
指摘ありがと
把握してたんだが、説明省いてしまった
次ぐらいからマップ機能とか多分ちゃんと使うよ

『ほむほむ』『48点』

『単独行動しすぎ』

『きちく』

『残り 10点』

ほむら「…………」

ほむら「…それで?聞きたいこととは何かしら?」


さやか「とりあえずいい加減離してよ!」


ほむら「いやよ、あなたまた暴れるでしょ?」


まどか「あの…ほむらちゃん、さっき言ってたGANTZって何?」


ほむら「………この黒い球のことよ。今はただそう思ってくれればいいわ」


マミ「GANTZは…キュウべいが作り出したものなのかしら?」


ほむら「…いいえ違うわ。確かに奴とGANTZは深く関わってはいるけど」

ほむら「どうしてそう思ったの?」


マミ「この黒い球…GANTZは魔女を倒す為の装置なんでしょう?だったらキュウべいが作り出した物と考えるのが自然じゃない」

まどか(魔女…?)


ほむら「そう…」

ほむら「ただGANTZ自体についてこれ以上話すつもりは無いわ」


マミ「そういえば、さっきもそう言ってたわね。じゃあ…」


マミ「何故私達が結界に転送される前…説明を省いたの?」


ほむら「ちゃんと説明したじゃない。スーツを着なければ死ぬと」


マミ「いいえ、あなたは意図的に私達に情報を明かすのを渋った…何故かしら?」


ほむら「はぁ…」

ほむら「はっきり言わなきゃ分からない?……点数を稼ぐためよ」


まどか「ど、どういうことなの?ほむらちゃん」


ほむら「奴等が一番油断する瞬間が何だか分かる?」


ほむら「人を殺す瞬間よ」



さやか「!!っ……この!それであの三人を見殺しにしたんだな!」


さやかが全力でほむらの拘束から逃れようとするが同じスーツを着てるはずなのにほむらはビクともしない


さやか「どうしてだよ…信じてたのに!…あんたはいいやつだって!!」

さやか「嬉しかったんだぞ!?いつも禄に口を聞いてくれないほむら…あんたが私を助けてくれた時」

さやか「あの二人だって……あんたを信じてくれたのに…なんで…」


ほむら「あなたは一つ勘違いしてるようだけど…」


さやか「何をだよ!?」


ほむら「今回の任務の難易度は普段より異常に低いのよ?あの程度で死ぬならどの道死ぬわ」

ほむら「むしろ中途半端に生き残られても後々点数を奪われて困るの」

ほむら「そこの足手まといみたいにね」ギロッ


ショウ「ヒッ……」




まどか「そんなの…酷すぎるよ!あんまりだよ!!」


さやか「あんたは!人の命を何だと思ってるんだ!!」


マミ「二人とも落ち着きなさい」


マミ「何故そんなに点数にこだわるの?」


ほむら「100点を獲れば報酬があるからよ」


マミ「報酬?」


ほむら
「合計得点が100点に達すると

1.記憶を消してGANTZから解放される
2.ミッションで死んだ人間を生き返らせる
3.より強い武器を得る」


ほむら「この3つの中から報酬を選べるわ」

ほむら「さっきのZガンは100点をとって手に入れたものよ」


ショウ「100点を取ったら解放って…まだこんなこと続けなきゃいけねぇのかよ!?」


まどか「あの人達を蘇らせることが出来るの?」


マミ「……ねぇ、あなたがそうまでして戦う理由って「決まってるよ」」


まどか「さやかちゃん…?」


さやか「こいつが人の死んでいく様を見て喜ぶ最低な屑だからだっ…!」

さやか「認めないっ…あたしは絶対あんたのやり方を認めないからな!!」ググッ


ほむら「っ…!」



さやかが再び力を込めると今度は徐々にではあるがほむらの拘束が解け始める


ほむら「あなたは…どうしていつもそうやって…」ボソ


エイミー「にゃ?」


QB「きゅっぷい!」



QB「ふむ…さやかはともかくまさかまどかがGANTZに転送されたのは誤算だったよ」


QB「本当に面倒なことをしてくれたね?織莉子、キリカ」


QBの問い掛けに二人は答えない
何故なら彼女達は既に…


田中星人「祐三くん?祐三くん?」


QB「ああそうだね。そろそろ戻ろうか」


QB「見滝原に」
まどか「さあ叶えてよ…GANTZ!!」 - SSまとめ速報
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ショウ「ひっ!?また身体が消えていく…!」ジジジジ


ショウの言葉通り魔女の結界に転送された時と同じ様に彼等の身体が消えていく


ほむら「残念だけどタイムアップよ」

ほむら「採点が終わってしばらくすると再び見滝原に転送される」ジジジジ


まどか「転送されるって!?どこに?!」ジジジ


ほむら「…本人と所縁があって人目が無い場所よ」ジジ

ほむら「私の場合は毎回自宅ね」ジジ


さやか「クソッ……」ジジジジ


ほむら「…………」ジジジ


まどか(あれ…気の所為かな?)

まどか(さやかちゃんを見るほむらちゃんの目が一瞬…)



とても辛そうに見えた

>>89>>90逆だったm(__)m

霧がいいからちょっと書いてく

Gertrud(薔薇の魔女)→8点
Adelbert[大](薔薇野郎)→2点
Adelbert[小](薔薇野郎)→1点


思わせぶりなこと書いたけどキリカとおりこには多分もう出ない

もうちょっと書き溜めてからまた来ます


___翌日___

---放課後---

魔女の結界から無事生還を果たした翌日、まどかは学校を休んだりはしなかった。
流石に前日目にした惨状が頭から離れず、授業中真面目な彼女にしては珍しく大恥をかいてしまったのだが


まどか「ねぇさやかちゃん」


さやか「ん~?どったの?」


まどか「……私達死んじゃったんだよね」


さやか「…信じられないよね」

さやか「まぁ、まどかが覚えてるってことは夢ではないんだろけどさ」


まどかが無理して出席した理由の一つはこれだった。
昨日体験した出来事があまりに現実離れしていたせいかどうしても夢にしか思えなかったのだ。


まどか「でもさやかちゃんがいてくれて良かった」

まどか「私一人だったら耐えられなかったよ」


さやか「お?それはつまり私が死んで良かったってことかな?」


まどか「え!?いや!そんなつもりで言ったんじゃ…」


さやか「ははは、まどかはこんな時でも可愛いなぁ」

さやか「私もまどかが居てくれて助かってるよ」


まどか「も、もう!」


まどか(さやかちゃん、気にしてない振りしてるけどやっぱり落ち込んでるみたい…)

まどか(話を変えよう)


まどか「それにしてもマミさん凄いよね!昨日みたいのとずっと闘って来たなんて」


さやか「しかも闘う理由が街を守る為だもんね…尊敬するなぁ」


二人は昼休み、マミに呼び出されて魔法少女の説明を聴いていた。
元々素直な性格のまどかとマミの身のこなしを目の当たりにしていたさやかは昨日のこともあってすんなり彼女の言葉を信じた。


さやか「それに比べてあの転校生はっ…!」


まどか「ほむらちゃん…今日休んじゃったね」


まどか「でも…ほむらちゃん本当に悪い人なのかな?」


さやか「…まどか、アイツが何をしたのか忘れたの?」


まどか「うん確かにほむらちゃんが言ってことは酷いよ…?」

まどか「そうなんだけど…でも家に帰ってよくよく考えたみたらほむらちゃんのやってることと言ってることが食い違ってる気がしたんだ」


さやか「…どういうこと?」


まどか「例えばほむらちゃん、一応は事前にスーツを着た方がいいって教えてくれたでしょ?」

まどか「本当に他の人に生き残って欲しくないならわざわざそんな事言うのは変だよ」

まどか「現にほむらちゃんの言葉に従って5人もスーツを着てるし」


さやか(5人…?)


まどか「それに…ほむらちゃんが魔女を倒したタイミングも変だよ」

まどか「さやかちゃんの話だとまるでマミさんを助けたような…」


さやか「いい加減にしてっ…!」


まどか「!」


さやか「…ごめん、強く言い過ぎた。でも…」

さやか「仮に何か事情があったとしても三人を見捨てたのは事実なんだ」

さやか「どんな理由があるにせよ私は絶対にアイツを許さない」


まどか「さやかちゃん……」


さやか「あー…もう!やめよやめよ!」

さやか「あんな奴のせいで気まずくなるなんて馬鹿馬鹿しいじゃん?」


まどか「うん…そうだね。じゃあそろそろ帰ろっか」


さやか「りょうかい!あ、私今日も途中で恭介の見舞いに行くから。そこの所よろしく」


まどか「えへへ、ラブラブなんだねー?」


さやか「そ、そんなんじゃないってば!」


ギャーギャー

_________________________________

---工場---



長いこと使われることもなく工具や機械が放置された寂れた工場でほむらは1人立ち尽くしていた。
(別の時間軸ではさやかが初めて魔女を撃破した場所)


ギョーンギョーン


QB「「きゅっぷい」」バンッ


ほむら「……」


正確にはほむら1人では無くほむらの隙を突いてとある場所に向かおう試みようとキュウベイが現れてはその度に彼女に撃ち殺される。
そんなことが絶えず繰り返されていた。


ほむら「いい加減こんな不毛なことはやめにしない?流石の私もちょっと飽きて来たわ」ギョーン


QB「7時間ぶっ通しで楽しそうにぼくを撃ち続けてた癖してよく言うね。全く、わけ」バンッ


勿論、7時間同じ場所でこのいたちごっこを続けていた訳ではないが、それでもほむらの足元にはおびただしい数の死体が積み重なっている。


ほむら「そもそも…何で今更まどかを付け狙うの?彼女は既に魔法少女としての素質を失っているはずよ」ギョーン


QB「確かにあの"黒い部屋"に送られた魔法少女や人間は通常魔力も素質ほとんど失」バンッ

ギョーン

QB「う。だけどまどか…彼女は例外だった。多少衰えてはいるものの他の魔法少女よりも遥かに強力な潜在能力を秘めてるという点はなんら変わ」バンッ


ほむら「くっ…なんてことなのっ」ギョーン


ほむらは悔しそうに顔を歪めた


QB「本当に動揺してるなら少しは隙を見せて欲しいものだね」バンッ

ギョーン

QB「まあ…GANTZに束縛されている間は僕も手出し出来ないし、ここまでしなくても安心してだいじょ」バンッ

ギョーン

QB「うぶ何だけど…君はさっきから本当に聞く耳持たないね。」バンッ

ギョーン

QB「それに…その点に関しては君の方がイレギュラーだろ?暁美ほむら」バンッ

ギョーン

QB「何で君は僕と契約していない上にGANTZに拘束されているのに…これほどの魔力を持っているんだい?」バンッ


ほむら「…………」ギョーンギョーンギョーンギョーン

_________________________________

---病室---

上條「はぁ…またさやかに当たってしまった」


上條「でも、仕方がないじゃないか……何で…何で僕が。よりによって腕を…!…っっ」

上條(バイオリンしか脳がない癖に、腕が治らないからバイオリンも弾けない)

上條(その結果イラついて僕を元気付けよう…支えようとしてくれる人を傷付ける)

上條(残ったのは無駄で安っぽいプライドだけ…)


上條「僕って……生きてる意味あるのかなぁ?」


使い魔 「…」ヒョコッ

_________________________________

---屋上---


マミ「銃口をもうちょっと上にして顎を引いた方がキマるかしら?」


マミ「!…いいわ!今これ私最高に決まってるはずよ!」


マミ「唯一無念なのは誰もこの場にいないから、この姿を誰にも見せられないことかしらね」


マミ「くっ…そうだわ!もしこの場に誰かが居れば写真を撮ってこの決めポーズを永遠に保存することも出来たのに…!」



マミ「………帰ろう」グスン

_________________________________


---自宅---

ゾクッ

まどか(何?…今の寒気)

ジジジ

まどか(!腕が…消えてく)

まどか「これは…もしかして」


まどか「GANTZなの?」

---???---


まどか「…っと、何回転送させられてもこの気持ち悪い感じには多分慣れないんだろうなぁ……」


ほむら「それも時間の問題よ」


まどか「ほむらちゃん!…他の人は?」


ほむら「まだいないわ。貴方で二人目よ」


まどか「ねぇ…ほむらちゃん。聞きたいことが「あなたに渡して置きたいものがあるの」」


ほむら「受け取って」


まどか「何これ…?『銃』と『刀の柄』?」


ほむら「『Yガン』と『ガンツソード』よ」


ほむら「Yガンは殺傷能力が無い捕獲用の銃よ。撃つとワイヤーが射出されて敵を捕らえるの。これを使えば、敵を殺す事なく得点を稼げるわ」

ほむら「これは元々GANTZの中に入ってるものだけど私は使わないから渡しておく」



ほむら「ガンツソードは…名前の通り刀よ。戦闘時には柄から剣が飛び出て刀になるわ。伸縮も自在よ。…まぁ刀身を伸ばした状態にするとその分重くなるから振り回すにはスーツの扱いに慣れる必要があるけど」

ほむら「これはそこの扉の奥に数本置いてあるわ。まあ扱いが難しいし
本当は不慣れな人にあまりお勧め出来るものではないわね」

ほむら「…これは美樹さやかに渡しておきなさい」


まどか「ねぇ?ほむらちゃん本当はきっといい人…ううん、絶対いい人なのになんで……」


マミ「あら、鹿目さんこんばんは」ジジジ



まどか「こ、こんばんは」


マミ「あら、あなたもいたのね?暁美さん」


ほむら「白々しい嫌味は辞めて頂戴」


マミ「ふふ、ちょっとした冗談じゃない」

マミ「あなたに一つ聞きたいことがあるんだけど聞いてもいいかしら?」


ほむら「何?」


マミ「私のソウルジェムが紛失したの。それに魔力もほとんど失ってしまった」

マミ「恐らくこれ(ガンツ)が原因だと思うんだけど…あなた、何か知らない?」


ほむら「GANTSについての質問は何も答えないと言ったはずよ」


マミ「…相変わらずね」


さやか「おーす!まどか!マミさん!」


ショウ「チッ……夢じゃなかったのかよ」


まどか「あ、さやかちゃん!…とショウさん」


さやか「………」


ほむら「………」


さやかとほむら二人はしばらく互いに睨みあっていたが、さやかが先に目を逸らした


さやか「ささ!二人とも向こう行こう」


まどか「う、うん……」


マミ「ええ、そうね」


ほむら「…巴マミ」


マミ「何かしら?」


ほむら「あなた…その銃を外に持ち出していたのね」


マミ「ええ、そうだけど?」


ほむら「そう…もしGANTZのことを他人にペラペラ明かしてしまった場合は私達の頭の中に仕込まれた爆弾が起動するから気を付けて」


マミ「っ……!」


ショウ「頭の中に…爆弾!?」


まどか「何でそんなこと…?!」



ほむら「さあ?GANTZとしてはこのことを世間に公にされるのは困るんじゃないかしら」


ほむら「それと…私達をエリア外に逃がさないためね」


まどか「エリア外…?」


ほむら「ミッション毎に決められる行動可能な範囲よ。そこを出てしまった場合も爆弾が作動するの」


マミ「エリア内とはつまり…魔女結界内のことかしら?」


ほむら「 半分正解ね。もう半分は…いずれ分かるわ」


ギィィィィン


三人が話し込んでいる内にエイミーが、そして新たなメンバーとして老人と幼女が転送される

エイミー「にゃー 」


爺「ここは…?やっと婆さんに会えると思ったんじゃがのぅ」


幼女「どこ、ここー?」


最後に転送されて来たのはまどか達と同年代と思しき少女だった。
背がやや低くふわりとした服装で肌が白く顔も年齢よりも一見幼く見えるものの整っている。
人形のような…ざっくり言ってしまえば見る者に"かわいい"印象を与える少女だった

ただ…


少女「おい!!どこなのよ!!?ここ!だせよ!!だせよぉぉぉ!!!」


その分彼女の鬼のような形相が異様に際立った


ほむら「!この子…」


ショウ「何だあのガキ?」


まどか「え~と…ここは」


さやか「やめなよまどか…落ち着くまで待とう」



ほむら「…今から状況を説明するわ。聞いて頂戴」

ほむらは彼女達に向ってGANTSについて手短に説明した

ほむら「…ということよ。ここまで分かったかしら?」


爺「ほう…末期癌で身体を起こすことすら出来なかった儂が動けるのはそういう理由か…」

幼女「そこの黒い球に出てくる敵を倒せばいいんだね!任せてよ!」


少女「あぁ?!…あたしは信じねぇぞっ!あたしは死んでなんかいない!」


まどか「そんなはずは無…」


少女「うっさいっ!…くそっ。佐倉杏子に続いて巴マミがくたばって、縄張りを独占したばっかだってのに…」


マミ「あなた…」

幼女「おねぇちゃん…キョーコがどこにいるか知ってるの?」

少女「はぁ?!あいつは死んだだろうが」


幼女「そ、そんなことないよ!キョーコは…キョーコはゆまを迎えにきてくれるって約束したもん!嘘吐き!!」


少女「はは認めろよ!!アイツは死んだんだよ!大体あの乱暴で性格悪いゴミ女のどこが…」


さやか「誰の悪口か知らないけどいい加減にしなよ!」


爺「幼女には常に最大限の配慮をする義務があるのじゃよ?」


ショウ「あんたらうるせぇよ…」


少女「チッ…」


まどか「よしよし」

幼女「ふぇぇぇ」


ほむら「…説明を続けるわ」

少女ってオリキャラ?

>>112
爺と少女はオリだよ
つい長々と特徴書き過ぎてしまった


ほむら「銃にトリガーが二つ付いてるでしょ?上のトリガーを引くとロックオン、下のトリガーを引けば撃つことが出来るわ」

ほむら「そうやって敵を…」


ギョーン


ほむら「!?」



少女「ひひひっ…これでこの女が吹き飛んだらさっきの話信じてやるよ」

少女はXガンをほむらに向けて躊躇うことなく撃った




マミ「あなた…なんてことを!?」


まどか「ほ、ほむらちゃん大丈夫?!」


しかしいくら時間が経っても周囲には何の変化も見られない


ほむら「………」


少女「あひゃひゃひゃ、やっぱり嘘じゃん!!」


ギョーン



少女「あっ??」


ほむら「そう…私の言っていることが嘘なら別に撃たれても問題ないわよね?」


さやか「あんた…!何てこと!」

さやかはこれから起こる惨状を隠す為に、咄嗟に幼女の元に駆け寄り目を塞いだ


幼女「お、おねぇちゃん?前見えないよ!」


バンッ


少女「いだぃぃぃぃぃ!耳!私の耳ィィィ!」


ほむら「左耳だけで済んで良かったじゃない」


少女は左耳があった部分を両手で抑えつつあまりの激痛に身悶えて床の上をゴロゴロと転がる


爺「お、おい!君!彼女は大丈夫なのかね!?」


ほむら「ミッション終了時に、スーツや肉体のダメージは全て無くなるわ」

ほむら「それまで彼女が生きていれば、の話だけどね」


少女「がえ“ぜ!!がえ“ぜよ“ぉぉぉぉ」


ほむら「死ぬよりはマシでしょうに」

ほむら「希望の象徴である魔法少女なのにも関わらず絶望に身を委ねたしまった あなたは…」

ほむら「本来、死ぬより悲惨な末路を辿っていたはずなのよ?」


少女「いだいぃぃぃぃ!!」


ほむら「…その様子だと、どうせこのままミッションが始まっても貴方の苦痛が伸びるだけでしょうね」

ほむら「それならいっそ…」ガチャッ


ほむらはそう言って再び彼女に向かってXガンを構える。
今度は彼女に致命的なダメージを与える為に


まどか「ほむらちゃん!やめて!」


ほむら「っっ…!!」


さやか「ば…まどか!?」


ほむらが上下のトリガーに指を掛けた時、少女とほむらの間にまどかが割って入った


ほむら「……覚えておきなさい、あなたは優し過ぎる」スッ

ほむら「その優しさが他人を知らない内に傷付けることもあるのよ」

ほむらはそのまま部屋の奥に去ってしまった。


まどか「ありがとう、ほむらちゃん」


さやか「おい!まどか何やってんだよ!」


マミ「そうよ!もっと自分を大切にしなさい」

マミ(確かにあの場面で割って入りたくなるのは分かるけど)


まどか「てぃひひ、なんとなくほむらちゃんなら止めてくれる気がして」


さやか「馬鹿!アイツは…」


まどか「あ!そうださやかちゃんに渡すものが…」


ガヤガヤ


爺「若もんはええのぅ」


ショウ「そういう問題じゃねぇだろ…」


幼女「ねぇゆまはいつまで目を瞑ってればいいの~?」


あーたらしーいーあーさがきた、きーぼーうのあーさーが


まどか「さあ叶えてよ…GANTZ!!」 - SSまとめ速報
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??『てめえ達は今からこの方をヤッつけに行って下ちい』


『田中星人』

『特徴』 『つよい』『ちわやか』『鳥』

『好きなもの』『とり』『カラス』

『口ぐせ』『ハァーハァーハァー』

ジジジジ…

まどか(ここは…見滝原?)


標的が表示されてから数分後、まどか達は先日と同じように"ターゲット"がいる場所に転送された。

ただ、先日と大きく異なるのは…


まどか(ほむらちゃんの言った通り…今回は魔女の結界じゃないんだね)


まどか(それに…皆バラバラの場所に転送されたみたい)


田中星人の情報がGANTSに表示されてからの数分間、ほむらはまどか達に前回と今回のミッションの性質は大きく異なると説いていた


まどか(今回の敵は"魔女"じゃなくて"星人"なんだよね)

まどか(違いはよく分からないけど、皆と合流するまで一人でもしっかりやらないと…!)


まどかは決心を固めるも捕獲用のYガンを手に持ち自分の家から遠ざかる方向へ移動を開始した。


まどかが転送された場所は人気の少ない静まり返った細い一本道の路地だった。

一応ポツンポツンと等間隔で街頭が設置されてはいるが、とうに日が暮れていて辺りが真っ暗な今光源としては頼りない。

それに何よりこの道では挟み打ちされてしまっては逃げ場がない。

さっさと抜け出してしまおう、とまどかの歩速も自然と早くなる。


まどか(それにしてもほむらちゃんがこの銃をくれたのは…正直助かったなぁ)


まどか(出来ることなら、殺したくなんてないもんね)


まどか(!…そうだ大事なこと忘れてた!なのリモコンで敵と皆の位置が…)


まどかが心の中でそう呟いた丁度その時



ガシーン!!


まどか「…ヒッ………!!」


まどかの背後で何かが降ってきたような音がした



田中星人「雄三くん…?」


ショウ「クソ…!何なんだよちくしょう!!」ダダダダダダ


田中星人(怒)「コォォォォ」ガシャンッガシャンッガシャンッ


彼が転送された場所は住宅街。
まどかの現在地である路地裏よりも入り組んでいるものの開けた場所

逃げ回るにはうってつけの場所で彼は全力で走っていた。
しかし…


ショウ「くっ…!どんどん追い詰められて…!?」


田中星人(怒)「コォォォォォォォォ」ガシャンッガシャンッガシャンッガシャン


そもそも何故彼がこんな状況に追い詰められたのかというと、彼が転送された地点…そこから5m程離れた場所に最初から田中星人が立っていたのだ。


予想外の出来事に緊張のあまり喉が詰まって
田中星人の『鈴木くん?』という質問に返答出来ずに彼を怒らせてしまったのも仕方がないことなのかもしれない。


ショウ「ちくしょう!どうして…どうしてこんなことに…!!」


ショウはこれでも指定No1のホストである。
大抵の女性は彼に媚びへつらい、先輩も同僚も部下も彼より実質的な立場は下だった。
彼自身それなりに自信と誇りを持っていたのだ。

GANTSに呼び出されるまでは…


ショウ「…っくそがぁ!どいつもこいつも俺を舐めやがって!!」ギョーンギョーンギョーン


彼はそう吠えると、スーツのアシストを借りて急停止したのち反転し、田中星人に向かってXガンを乱射した





田中星人(怒)「コォォォ」ガシャンッガシャンッ


しかしその銃撃は道のコンクリートを抉るだけで、田中星人には当たらない。


とりわけ彼の射撃の腕が下手だから当たらないという訳では無く、田中星人が猛スピードを保ったまま蛇行しだしたのが原因だろう。


ショウ「ちくしょう!当たらねぇ!」ギョーンギョーン


ショウ(前みたいにギリギリまで引きつけて確実に当てるしかねぇ!恐らく、時間差で攻撃は一発食らうだろうが今回はスーツを着てるから耐えられるはずだっ!)


田中星人(怒)「コォォォォ」ガシャンッガシャンッ


ショウ(…今だ!)

田中星人との距離が2mを切った瞬間。
ショウがXガンのトリガーを同時に引こうとしたその時…!


田中星人(怒)「コ”ォ”ォ”ォ”ォ”」ガシャンッガシャンッ


ショウ「な……うぐっ!!?」


田中星人は最後の最後でスピードを一気に引き上げ渾身のタックルを彼に食らわせた


そのまま田中星人は彼に馬乗りになり、


田中星人(怒)「コォォォォォォォ」ギュイイイイン


ショウの方へ顔を向けたまま大きく口を開け、口の中でエネルギーの塊のような光を徐々に大きくしていく。

恐らくこの光が最大まで膨らんだ時彼は…


ショウ「い……や…だ」


ショウ「嫌だ!俺は!じにだくない”!!」



グサッ!!!


田中「コォォ……」


突如田中星人の頭を"何か"が貫いた




さやか「……何やってんのよアンタ」

つぎの投下は何時ですか?

>>128
不定期ですみませんm(__)m
夕方頃~夜中頃の投下が多くなると思う

とりあえず、書き溜めてたの投下しまー


田中星人「スイカの名産地?」


まどかが見た所、田中星人とは人型のロボットのようである。
表情はガンツに記載されていた通り爽やかな顔付きをしていたが、ロボット特有の無機質さとあいまってってより一層不気味な雰囲気を醸し出していた。



まどか「う……ぁ……」ガクガク


突然背後に現れた田中星人の問いかけにまどかは返答出来ずにいる。

事前にある程度心の準備をしていたとはいえ、予想以上に早くしかも不意に敵が現れたことと元々緊張していたこともあって軽いパニックに陥ってしまったのだ。


まどか(どうしよう…今の内に逃げる?)


まどか(それともここで捕まえるべき?)


まどか(それにこの人の質問に答えた方がいいの??悪いの??というか、そもそも何を聞いてるのかもう訳が分からないよ!?)


田中星人「スイカの名産地!?」


まどか「ひっ…」


田中星人が語気を荒げて意味不明な問いを繰り返す


まどか(落ち着け私。この路地裏は道幅が狭い…ということはその分捕獲用の弾が当たりやすい…!なら今が絶好のチャンスだよ!)


まどか「っ…!」ガチャッ


一度大きく深呼吸してから覚悟を決め、田中星人にYガンをむけた


田中星人(怒)「コォォォォ」ガシャン…ガシャン


まどかが自分に銃を向けて来てたと分かると田中星人は表情を怒りに歪ませまどかの方へと移動し始める。


まどか「えいっ……えい!」パシュ!パシュ!


田中星人(怒)「コォォォォ」ガシャンッ!ガシャンッ!


まどかがYガンのトリガーを引くとY字型のワイヤーが射出されるが、それらは検討違いの方向に飛んで行ってしまい田中星人を捕らえることは出来ない



まどか「っ……!……!」ガクガク


恐怖のあまり手が震えてしまい照準がブレブレになってしまっているせいだ。
まどかがもたついている間にも田中星人は勢いを増して近付いてくる。


田中星人(怒)「コォォォォォォォォ」ガシャンッ!!ガシャンッ!!ガシャンッ!!


まどか「もういやぁ!」パシュ!パシュ!


まどかが悲鳴を上げた次の瞬間…


エイミー「ニャーッ!!」


エイミーが路地裏沿いの建物の屋根の上から田中星人目掛けて飛び降りた

ゴンッ!!


田中星人「コォォォォ」


全力疾走している途中に脇から突進された田中星人は堪らず、コンクリートの塀にのめり込む


まどか(今の内に…!)パシュッ!


まどかも今度は田中星人をしっなりと捕らえる。


田中星人「コォォォォォ…」ジジジジ


捕獲用ワイヤーを巻き付けられた田中星人はまどか達がGANTZに転送された時と同じように姿を消していった


まどか「ふぅ…また助けてくれたんだね?ありがとう。エイミー」ペタン


エイミー「ニャー^ ^」


目の前の危機が去ったことでまどかの全身からは力が抜け、その場にへたれこむ…



ガシーンッ!!


ガシーンッ!!


ガシーンッ!!



---住宅街---


ショウ「お、お前…何だよそれ?」


絶対絶命のピンチをさやかに救われた彼の第一声がこれだった。
彼女は黒い刀のような物で田中星人の背後から頭を貫き、倒したのだ。

しかしGANTZの中にそのような武器が入っていた覚えは彼には無い。


さやか「…転校生に貰った武器だよ。ムカつくけど私にピッタリみたいだわ」

さやか「やっぱり私は遠くでチマチマやるより近くでぶん殴る方が性に合ってるみたい」

さやか「なーんか、前からこうやって戦ってた気すらするんだよね」


ショウの疑問に彼女は無駄に詳しく答える。
しかし、彼が本当に聞きたいのは…


ショウ「それにお前…どうしてここに…!」


さやか「はぁ?…あんた転校生の話聞いてた?」

さやか「このリモコンを使えば敵と味方の位置が分かるって言ってたじゃん」

さやか「まどかが敵に追われてるのかもしれないと思って駆けつけたらまさかアンタだったとは…」


ショウ「馬鹿が!そんぐらい知ってるっての!そうじゃねぇ!」

ショウ「何で俺を助けた」


彼にも一応"さやかを殺したのは自分だ"という自覚はあるのだ。
罪悪感はほとんど無いが…
それでも、"さやかがショウを助ける"のは解せない事だった。


さやか「……………」

さやか「私がマップを確認した時敵に襲われてる人達が"4組"いた。だからさっさと手助けに行きたいんだけど…」


彼の質問を無視して彼女は話を続ける


田中星人(怒)「「「コォォォォォォォォ」」」ガシャン…ガシャン


ショウ「ヒッ…!?」


さやか「どうやらそういう訳にもいかないみたいだね」


怒りに満ちた表情の田中星人がさやか達を囲うように別々の道から同時に現れた。


ショウ「お前!こいつらに囲まれるって分かった上でここに来たのかよ!?」


さやか「そうだよ?」

さやか「そんなことよりホラッ!さっさと構えて!」


ショウ「………………」


ショウはさやかに言われるがままXガンを構えながらも、彼女の行動に不信感を拭いきれずにいた

質問なんだが
地の文減らした方がいいかね…?

いやこのままでいいんじゃね
セリフだけの形式だと訳わからんことになるだろ

>>137
トン
いきなり地の文増えて来ちゃったから気になってたんだが良かったわ
そうさせて貰う

投下しまー


---川原---

マミ「ふふふ、お仲間を倒されて怒っているのかしら?」


既に数体の田中星人をこれといったダメージを食らうことなく始末した
彼女は余裕たっぷりに敵へ問いかける。


田中星人(怒)×5「「「「「コォォォォォォォォォォォォ」」」」」


しかし、マミは田中星人5体に囲まれており逃げ場もない

いくら彼女でもとても楽観視出来るような状況では無かった

それでも彼女は…


マミ「…確かに。私が並の使い手だったらここで地に伏していたでしょう」

マミ「でもね、あなた達は致命的なミスを犯した。それは…私の力量を見誤ったことよ!」

マミ「さあ今の内に神に祈りなさい!全員地獄送りにしてあげるわ!!」


ドヤ顔でそう言った


まどか「嘘…囲まれた…!?」


エイミー「にゃぁ…」


まどかが元々向かっていた方向から2体

逆方向から1体


薄暗く狭い路地裏に計三体の田中星人が押し寄せていた。


田中星人(怒)「コォォォォ」ガシャ…ガシャン


田中星人(怒)「「コォォォォ」」ガシャ…ガシャン


田中星人達は警戒しているのか、ゆっくりと確実にまどかとの距離を詰めていく


まどか「エイミー!走って!」タタタ


エイミー「にゃ!」ダダダ


まどかの合図でエイミーは単独で迫って来る田中星人に向かって駆け出した。
彼女も後に続く


まどか(何とかエイミーと私で隙を作ってここを突破しないと!)


まどか(あれ…でも、なんか…)



田中星人(怒)「コォォォォ」ガシャ…ガシャン


まどか達が近付いても田中星人は歩行速度を変えない。

それどころかまどか達を迎え撃とうと構える素振りすら見せない。

それが彼女には酷く不気味に思えた


エイミー「!?」


突如、エイミーが反転してまどかに向かって走り始める


まどか「ちょ…エイミー何を!?」


突然の暴挙にまどかは動揺するが、それでもエイミーは止まらない。

それどころかぐんぐんスピードを上げてまどかに近付いていく



ガシャーンッ!!


まどか「きゃっ!!」


エイミーがまどかを押し飛ばしたのと、路地裏に無機質な音が鳴り響いたのはほぼ同時だった


まどか「……う…うぅん」


打ち所が悪かったのかまどかは数秒程気を失っていた

スーツを着ている彼女を気絶させるには余程強烈な衝撃を与えなければならない

エイミーがどれだけ懸命に彼女の元へ走ったのかそこから察することが出来るだろう


まどか「あれ…私走ってて…!エイミー!?」


彼女が顔を上げて目の当たりにしたのは…


既にスーツの機能を失い、布切れのように横たわる


ゴンッ!!!


エイミーの頭部を拳で粉砕する"4体目"の田中星人の姿だった

俺「夕方~深夜に投下すると思う」→しない

正直すまんかった
昨日は今頃になって叛逆観てほむほむ(悪魔)に衝撃受けてました

投下しまー


まどか「うそ…エイミー…」


まどかは呆然と動かなくなった猫の死体を眺める。


まどか「エイミーは私を助けようと…」


まどか「私の…せいだ」


元々仕組まれた罠だった。

一方から一体逆方向から二体の敵に同時に襲わられたら大抵の人間は一体の敵に向かって逃走を試みる。

その際目の前の敵に意識が行き周囲に対する注意力も散漫になるだろう。

まどかはそこを待ち伏せされピンポイントに狙われたのだ。


田中星人(怒)「「「「コォォォォ」」」」


気が付くと田中星人達は歩みを止めていた。

…だが決してまどかを見逃そうという訳ではない。


田中星人(怒)「「「「コォォォォ」」」」ギュイイイイイン


もう既にそこがまどかを殺せる射程圏範囲圏内だったのだ。


まどか(罰が……当たったのかな)


まどか(私が意気地無しで…周り頼ってばっかしだったから)


まどか(ごめん…ごめんね。 エイミー)ギュッ


ギョーン

ギョーン

パンッ!パンッ!パンッ!パンッ!


田中星人達の口内の光球の大きさが最大まで膨らむ直前、
彼等の身体の下から半分が弾け飛んだ

ほむら「………」ハァハァ


田中星人「「「「ゴ…コォアァァ」」」」


まどか「ほむ…らちゃん?」


さやか達を助けた時と同じように何もない空間から前触れも無くほむらが現れた

恐らく、ほむらが黒球の部屋で説明していた"リモコン"の"透明化"を使ったのだろう。

それに息を切らしている所を見る限り"リモコン"の"レーダー"を使って位置を確認し、手助けに来てくれたに違いない。

そうまどかは当たりをつけるが、正直もうどうでも良かった


まどか「ほむらちゃん…助けてくれて……ありがとね」


まどか「でも…ごめん。うぅ…」


まどか「うあぁぁぁぁ!!」


彼女は「敵に見つかるかもしれない」という懸念も忘れて大声で泣いた。

純粋にエイミーが自分のせいで死んでしまったという"悲しみ"や、それでも目前の危機を脱したことで安心もしている自分への"情けなさ"

そういった諸々の感情が堰を切って流れ出したのだ。


ほむら「…あなたはやっぱり優し過ぎる」


まどか「………え?」


ほむら「まどか、もし100点をとったらあなたはそれをどう使うつもりなの?」


まどか「それは…」

まどか「勿論エイミーを蘇らせるよ」


ほむら「そう…」


まどかの返答にさして驚く様子も無くほむらは話しを続ける


ほむら「ねぇ、私と取引しない?」


まどか「取引…?」

まどか(あれ…?)


まどかの脳裏に一瞬"契約"という言葉がよぎるが、それが何を意味するのか彼女自身分からない


ほむら「今回のミッションが終わったらエイミーを蘇らせてあげる」


まどか「!?」


ほむら「あなたが望むなら最初のミッションで死んだ三人や、美樹さやか達にもしものことがあった場合も100点が溜まり次第蘇らせてもいい」


まどか「え!?…ちょっと待ってよ!何で…」


ほむら「…その代わりあなたは100点が溜まり次第GANTZから手を引きなさい」


まどか「訳が…訳が分からないよ!」

まどか「何で?何でほむらちゃんはこんな私の為にそこまでしてくれるの?!」


ほむら「………迷惑なのよ。足手まといにいつまでも居座られると」


まどか「どうしても教える気はないんだね」



ほむら「……………」


まどか「それに…やっぱりほむらちゃんにそんな迷惑かけられないよ」

まどか「それってつまり、ほむらちゃんを危険な所に残して私だけ安全な場所に逃げろってことでしょ?」


ほむら「心配しなくていいわ」

ほむら「私は死なないもの、絶対に」


まどか「………うん、分かったよ。約束する」

まどか「100点が溜まったら自分の為に使うよ」


ほむら「ええそれが正「でもその代わり、ほむらちゃんも約束して」」



まどか「ほむらちゃんもいつかガンツから解放されて絶対に生きて帰って来てね」



ほむら「約束するわ」

ほむらはそう言うとどこか安心したように微笑んだ


まどか(ほむらちゃん…綺麗)


ほむらの表情に思わず見惚れてしまったまどかが心の中でひとりごちる


ほむら「えと…そのまどきゃ?」


何故か顔を赤くしたほむらがまどかを呼びかけるが…

まどか(噛んだ…あのほむらちゃんが噛んだ!)


ほむら「…ほら、さっさとそこに転がってる雑魚共を転送してしまいなさい。死んでしまうわよ?」


田中星人×4「「「「……」」」」


まどか「う、うん…」パシュパシュ

まどか(無かったことにした!…ちょっと無理があるよほむちゃん!!)


まどか「ほむらちゃんって意外と……何ていうかその…かわいい所があるんだね…?」


ほむら「何のことかしら」


ほむら「それより…あなたももう少ししっかりしないさい」

ほむら「今回のミッションが始まってあなたは少なくとも二度死んでいる」

ほむら「いつもいつも都合が良いタイミングに助けが来ると思わないで、そんなんじゃ100点をとる前に死んでしまうわよ?」

ほむらは何かを誤魔化すように矢継ぎ早にまどかに向かって説教を始める



まどか「うん…!そうだね」

まどか(そうだなぁ…確かにもっとしっかりしないと)


まどか(……あれ?何でほむらちゃんは私が"二回"ピンチになったこと知ってるの?)

まどか(今回はほむらちゃんと私がほぼ同時に転送されて他の人は後から転送されてたから…)


まどか「ね、ねぇ…ほむらちゃんもしかしてミッションが始まってからず~っとレーダーで私を見ながら…」

ほむら「黙りなさい」


話せば話すほどボロを出していくほむらは「大物を狩りに行くわ」と言い捨てて逃げるようにその場を去っていった


まどか「ほむらちゃん…ありがとう」


---駐車場---


ショウ「おい…どうすんだよ、あれ」


さやか「さ、さぁ…?」


無事田中星人達を撃破した二人は他の者の手助けに行く為に
一番近くにいる味方の場所をレーダーで確認して駆け付けたのだが…


田中星人「雄三君?」


爺「あぁ?!最近耳が遠くて聞こえんのぅ!」


田中星人「鈴木くん?」


爺「ほう…鈴木の奴元気にしとるかぁそうかそうか!」


田中星人「スイカの名産地?」


爺「そういえば最近スイカを食っとらんのぅ」


幼女「ねぇねぇ!次はゆまにもお兄さんとお話しさせてよ!」


ショウ「あのボケ老人とアホ餓鬼の間に割って入るか?」


さやか「ど…どうしよう」


勿論放って置く訳には行かないが、老人や幼女と話している田中星人には明らかに敵意がない。
そこに不意打ちを仕掛けるのは、さやかとしては若干躊躇いがあった。


ショウ「チッ…ここをさっき確認した時点で数体の敵がここら辺をうろついてたんだ」

ショウ「モタモタしてたら手遅れになるぞ、馬鹿が」


さやか「うぅ…」


そう言ってショウはXガンを田中星人に向けて構える
もっともらしい理由を付けてはいるが、点数を少しで稼ぎたいというのが本音だった


さやか「っ!…危ない!」ザクッ


田中星人(怒)「ゴォォォォォ…」


ショウ「なっ…!?」


二人が気付かない内に背後の田中星人がショウに向けて拳を振り下ろそうとしていた。

すんでの所でさやかが田中星人の頭をガンツソードで貫く


ショウ「チッ…」ギョーンギョーン


田中星人(怒)「「コォォォォォォォ」」ガシャーンッ!ガシャーンッ!ガシャーンッ!


今度は二体、田中星人がさやか達に向かって迫って来る


バンッ!バンッ!


ショウ「けっ!ざまあ見や…ぐあぁぁっ!?」ドンッ!


不意に後頭部をハンマーで殴られたような衝撃を与えられショウは吹っ飛んだ


さやか「なっ…!」


田中星人(怒)「コォォォォォォォォ」ウィンウィン


予想外の事態にさやかも一瞬反応が遅れる
どうやら、先程まで幼女達と話していた田中星人が物音を聞きつけこちらにやって来たようだ


さやか「くっ…!」ガチッ!


田中星人(怒)「コォォォォォォォォォ」バシッ!!


さやか「しまっ……!!」


さやかは慌てて刀を構えるもののやはりワンテンポ遅く、即座に田中星人に叩き落とされる

田中星人は既に光弾を口内に満たしておりいつでも発射する準備は出来ているようだった


さやか(やばいっ…食らう!?)


バンッ!

バンッ!

さやかがそう覚悟した時田中星人が粉々に弾け飛んだ


爺「まったく…最近の若者はキレやすくて困るわい」


幼女「ゆまも闘えるよ!」


---アパート前---


ほむら「…ここね」


独り呟く彼女の回りには十数体の田中星人の死骸が積み重なり、地獄絵図のようになっていた


ほむら(ミッション前に一発銃撃を受けてスーツを損傷してしまったし…今回は慎重にいきましょう)


すると彼女は手にしていた"Zガン"を"盾"の中にしまい、中から銃を取り出した。

デザインはまどかが持っているYガンと似通っているもののサイズがかなり小さい。


ほむら「待ってなさい」


そしてほむらはアパートに向かって足を踏み入れた


---住宅街---


ショウ「ちくしょう!何でまたこんな目に遭わなきゃいけねぇんだよ!」ダダダダッ


爺「最近の若もんは忍耐力がないのぅ」ダダダダッ


ショウ「うるせぇっ!!」ダダダダッ


さやか達は駐車場から脱出し、ショウが転送直後に田中星人から逃げ回っていた住宅街で再び全力で走っていた。

何故なら…


田中星人(怒)「「「「「コォォォォォォォォォ」」」」」


「「「「「コォォォォォォォォォ」」」」」


「「「「「コォォォォォォォォォ」」」」」


「「「「「コォォォォォォォォォ」」」」」」



ガシャンッ!ガシャンッ!ガシャンッ!

ガシャンッ!ガシャンッ!ガシャンッ!

ガシャンッ!ガシャンッ!ガシャンッ!

ガシャンッ!ガシャンッ!ガシャンッ!

ガシャンッ!………


ざっと数えるだけで40体はゆうに越す程の大量の田中星人がさやか達に迫って来ていた


追われてる側からすると最早ホラーにしか思えない


さやか「これじゃ埒が明かないなぁ…」ハァハァ


ゆま「お、お姉ちゃん…そろそろ疲れて来たよう」ハァハァ



ギョーンギョーン


さやか達の体力の限界も近づいて来た時、住宅街で銃声が鳴り響いた


さやか「!…マミさん!」


マミ「その道を右に曲がって真っ直ぐ進めば三者路があるわ!そこを全員バラバラになって逃げなさい!」ギョーンギョーンギョーン


身を潜めてやり過ごしたのだろうか?

彼女は田中星人軍団の最後尾からさらに後方50M程先の民家の屋根に陣取って田中星人達を一体一体狙撃していく


ショウ「何なんだ、あのガキ!?あの距離からさっきから全弾当ててやがる!」ダダダダッ


さやか「マ、マミさんはどうするんですか!」ダダダダッ


さやかは叫ぶ
現にマミに気付いて後方の田中星人達は何体かマミに向かって行っている


マミ「私のことは気にしないで!!敵を4方向に分散したら撤退しながら撃破しなさい!!」


そう叫び返すとマミは屋根から飛び降りてさやか達と反対方向へと駆け出した


---アパート内---

ほむらがアパート内に足を踏み入れるとやはり数体の田中星人がほむらの隙を突こうとしたが、あっけなく爆散させられた。
そして…



大鴉「グルルルルルッ…………」



ほむら「…………………」


彼女は今、仲間を大量に殺害され怒り狂っている田中星人のボスである大鴉と向かい合っていた。


見た目は人型の鴉というのが一番しっくりくるだろう。

身長は3mで筋肉質な身体。

何より目を引くのは口についている呼吸器のようなものだった

"星人"なだけあって"地球"では呼吸器の補助無しでは呼吸できないのかもされない


他の田中星人より格上なのは一目瞭然だった。

だが…


ほむら「……随分と弱そうね。警戒して損したわ」


大鴉「グルアァァァァァァァァァァァァ!!!!!」バサッ!!バサッ!!バサッ!!


まどか「さあ叶えてよ…GANTZ!!」 - SSまとめ速報
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ほむらの挑発に答えるように翼をはためかせ加速し、猛スピードでほむらに向かって突っ込んで行く
その鋭い嘴でほむらを貫く為に



ほむら「そう…人語が理解できるの?曲がりなりにもボスってことね」


バンッ!!


ほむら「まあ関係ないわ」


しかしほむらが手に持っていた小銃で大鴉を撃つと、猛スピードで突っ込んでいたはずの鴉人の動きがピタリと止まる


ほむら「この銃に撃たれた物はこうやって十数秒程時間が停止し動けなくなる」


そう言いながらほむらは手に持っていた小銃を盾にしまい"Zガン"を取り出した


ほむら「そしてその間にこの銃でありったけの銃撃を撃ち込む…」


ほむら「…この流れで倒せなかった敵は今までいないわ」


ほむら「あなたの負けよ…どうせあなたには聞こえていないでしょうけど」ガチャッ


そう言ってと小悪魔的な笑みを浮かべた彼女は"Zガン"の上下のトリガーに指をかけた


ギョーン!ギョーン!ギョーン!


ほむら「!!?」


自分のものではない銃声にほむらは一瞬混乱する
しかし、彼女が振り返ると発生源は明らかだった


少女「ケケケケケッ!!死ィィねェ!!死ィィィィィィィィねェェェェェ!!!!」ギョーン!ギョーン!


ほむら(しまっ…!これ以上食らう訳には…!先にあの子をどうにかしないと…!)ピピピピ…


ほむらはGANTZの部屋の中で一発、このアパートで五発、合計六発の銃撃を受けている。

"これ以上銃撃を受ける訳にはいかない"というほむらの判断は正しい。

現に彼女のスーツはパワーダウンするような音を発している……素人目に見てもスーツの耐久力が落ちていってるのは明らかだった

だが…



大鴉「グギィィィガァァァァァ!!!グルアァァァァァァァァァァァァ!!!!!」


ほむら「っ……!?」ピー…ドロドロドロ…


少女に気を取られて大鴉への注意を怠ったのは致命的なミスだった

しかも運悪く、大鴉の時間が動きはじめると同時にスーツの耐久力が限界を迎え機能が停止しし、スーツからドロドロとした液体が流れ落ちる


ほむら(嘘でしょ?!スーツがお釈迦に…!?)


ズゴンッ!!!


アパートを崩壊させる程の爆音と衝撃が響き渡り、ほむらはアパートから遥か遠くまで吹き飛ばされた

見てくれてた人
トン!
霧がいいから今日はここでやめときます


---住宅街---

まどか「えいっ!」パシュッ


まどかはほむらと別れてから"6体目"の田中星人をYガンで捕獲する


田中星人「ゆうぞ…」ジジジジ…


彼女はほむらと別れた後路地裏を抜け先程までさやか達が田中星人軍団から逃げていた住宅街に移動していた。


まどか(うん!段々これの扱いにも慣れてきた)


元々飛び道具を扱う才能に恵まれているようだ


まどか(何かここら辺敵が多いなぁ…)


どうやら星人にも鈍臭い者がいるらしく、さやか達を見失い彷徨っている所をまどかが順次捕獲されていく
流れが出来上がっていた


まどか「よし!結構捕まえたし、そろそろ皆を助けに行こう!」


自分の身の安全がある程度確保出来たことで、まどかは他のメンバーは大丈夫なのか?…強烈な不安が芽生え始めていた


まどか「えへへ、ほむらちゃんが今の私見たら驚くかな?褒めてくれるかな?」


普段無表情のほむらがどんな表情を浮かべるのかを想像するのが楽しくて仕方ない

目的も正体も分からない彼女に対してまるで長年付き添った友人の様な親しみを感じていた


とりあえずメンバーの位置を確認しようと彼女はデバイスを取り出してマップを確認するが…


まどか「反応が一つ………消えた?」


まどか「ほむらちゃん……?」


---川原---


ザンッ!!!


田中星人「「「「コォォォォォ…」」」」

バタンッ


さやか「はぁ…はぁ……もう追ってこない?死ぬ…かと思った」ガクガク


結局さやか達は三者路でさやか、ショウ、老人&幼女の組に分けれて逃げた


さやかは追ってくる田中星人を逃げながら少しずつ倒していき

最後に"刀身を伸ばせる"というまどかの言葉を思い出して田中星人を4体同時に上下真っ二つにしたのだ


さやか「はぁ…ハァ…多分10体以上は倒した……から、他の人達の負担は…はぁ…ちょっと減らせたかな?」


とはいえ彼女の体力は先程の逃走で消耗し切っており、しばらく休もうと腰を降ろそうとしたその時


ドボンッ!!
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さやか「何!?敵?!」


川の中に何かが落ちて来たのだ、音と水面の波打ち方からしてかなり大きい…"人間くらいの大きさ"の何かが…


さやか(……?)


さやかが身構えながら水面に目を凝らすと何かが浮いているのが見えた


さやか「あの盾は……転校生!?」



さやか「ほむら!!」


バシャンッ!!


"落ちて来たのはほむらかもしれない"そう思った途端に考えるよりも先に身体が動いた。



さやか「ハァハァ…転校生のやつ……ハァ…こっちは疲れてんのに余計世話掛けやがって…」バシャバシャ

どんなに敵対して嫌っている者でも有事の際には身を呈してでも助けにいかずにはいられない…自己犠牲を厭わないのが美樹さやかの性格だった。


…泳いで行く内にほむらと思しき頭が水面に浮かび上がって来る


さやか「っ…おいコラ転校生!!」バシャバシャ


ほむら「美樹…さやか?」


よく見るとほむらの周辺だけ水が真っ赤になっている。
それを見るだけで彼女の出血量が尋常じゃないのはさやかにもすぐに分かった


ほむら「私はもう駄目よ…行きなさい」


さやか「はは…いつものアンタらしく無いじゃん!でも残念だったね!」

さやか「私はあんたのこと嫌いだけどまどかがあんたのこと気に入ってるみたいだからさ…」


極力軽い口調を意識しつつほむらに話掛けながらもほむらの両手を自分の肩に掛けさせる


さやか(っ!……冷たい)

さやか「諦めて素直に私に助けられろ!」バシャバシャ


ほむら「私…何かよりそこに浮かんでる"盾"を持って行ってまどかに渡して……"Z ガン"は落としてしまったけど、その中に100点武器が……」



さやか「うるさい!」バシャバシャ


そうしている内にもほむらの手はどんどん冷たくなっていく


ほむら「自分の…ことだから。よく……分かるの。あなただって……本当は…気付いてるでしょう?」


さやか「あんたはいつもそうだ!そうやって一人で全部何とかしようとして、一人で勝手に失敗して諦めて絶望していく…」

さやか「私はそんなあんたが大嫌いだったんだ!」

さやか「うっ…ヒッグ…くそっ!くそぅ!!」バシャバシャ

さやか(何で…私あいつのことあんなに嫌ってたのにどうしてこんなに悲しいん…!)


さやか(あれ…?!何だ…!)


気が付くとさやかの頭の中に身に覚えの無い映像が頭の中で流れ始めていた

ぼんやりとしていてはっきり分からないが、その中でさやかは確かにほむらと手を組んで戦っていた…仲間だったのだ


ほむら「いい加減に…」


さやか「まどかを……まどかを救うんだろ!?他の誰でもない…アンタが…!」バシャバシャ


ほむら「!?」


さやか「だったらこんな所で諦めるな!死ぬな!生きろよ!」バシャバシャ


ほむら「まどか…そうだ"私"がまどかの為に繰り返して来たのよ。断じて"アイツ"なんかじゃ……ない」


さやかはほむらが一体何を言っているのか分からない

そもそもさっきから自分が何を口走っているのかすら全く理解出来ていない。

頭で考えるより前にただ口が勝手に動いて湯水のように言葉が湧いてくる

ただ一つ分かるのは今の自分の言葉がほむらの励みになっているということだけ

だからさやかはひたすら口を動かし続けた



さやか「絶対に死ぬなよ…くそっ!もう二度と仲間を失うのは嫌なんだよ!」バシャバシャ


ほむら「ええ。まどかと…約束したもの…」ハァ…ハァ


さやか(くっ…段々目も虚ろに…焦点も合ってない…)


さやか「ほら!上がるぞ!止血するからちょっとガマ…」バシャッ


さやかがほむらを引き上げようするが…


さやか「嘘………」


既にほむらの"腰から下"が存在しなかった

さやか「っ……!?」


ほむら「死にたく…死にたくないよ……まどか………」ゴポゴポ…


ほむら「いやだ…消えるっ……消えちゃうぅ…全部……まどかと過ごした……全部」


ほむら「いやあっあっああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!…ゴボッッ…ウグッ…」


さやか「ほむら!落ち着いて大丈夫っ…大丈夫だからぁ!!」


さやかは涙で自身の顔を濡らしながら呼び掛ける
ほむらが助からないのは誰の目から見ても明らかだった


ほむら「まどかぁ…」ゴボッ


ほむら「………苦しぃ」


そう言い残してほむらはレーダー上から反応を消した


バサッ!!


バサッ!!


大鴉「グギルアァァァァァァァァァァァァ!!!!!」


ほむらが事切れた直後、絶望して助けを求めるような表情をしている"少女の顔"を咥えた田中星人のボスが上空から現れた


少女が抵抗してダメージを与えたのだろうか


片翼がもぎ取られたかのようにちぎれている


さやか「………………アンタか?」


大鴉「グルアアアァァァァァァァァァァァァァァァ!!!」


さやか「アンタがその子とほむらを殺したのか?」ジャキッ


血走った目で大鴉を捉え、ガンツソードを構えて尋ねる


敵は手負いだが、さやかもかなり体力を消耗しており限界に近い


大鴉「グガァァァルルルルルルル!!!」バサッ!バサッ!バサッ!


さやか「ウァァァア"ア"ア"ッ!!」ダダダダッ


大鴉がさやかに向かって突進を仕掛けると同時に
さやかも憎しみと殺意がこもった叫び声を上げて応じる


ズキィィィィィィン!!!


金属と金属がぶつかり合ったような鋭い音が夜空に吸い込まれていった

あんこちゃんマダー?

見直したら
Zガンの擬音までギョーンになってたり、
Xガン三発しか耐えられない筈のスーツでほむほむ六発耐えてたりしてるけど許して欲しいm(__)m

あとほむほむが使ってた時間止める銃はオリです

8時くらいに投下する


---川原---


まどか「ハァ……ハァ」タタタタッ


まどかはレーダーから反応が消えた場所に向かって走っていた

"仮に誰かの身に何かがあったのだとしてももう遅い
生きている人間のサポートをするべき"


……まどかも頭ではそれを理解している


しかしどうしても嫌な予感が拭えなかったのだ


そしてまどかが見たものは…


まどか「!?……さやかちゃん!!」

まどか「何で?!反応が消えた場所はもっと先なのに…」


さやか「うぅ……まど…か?」


まどか「!…さやかちゃん!大丈夫?!」


大鴉「」


喉を刀で貫かれ絶命している大鴉と


さやか「うぅ…………」ドロドロ


スーツは既にボロボロになって機能を失い、至る所から血を大量に流すさやかの姿だった



まどか「さやかちゃん!早く手当てしないと…!」


さやか「そんなことより、まどか……これを受け取ってやって…」


まどか「これはほむらちゃんの…何でこれをさやかちゃんが…」


バサッ!!


バサッ!!


大鴉「グガルルルルルルルアアアァァァァァァァ!!!」


まどか「!?」


さやか「嘘でしょっ二匹目…!?逃げてまどか!!」


まどか「そんな!?さやかちゃんはどうするの?!」


さやか「私もすぐに後を追うから!絶対に生きて合流しよう!」


まどか「っ………!」


"絶対に生きる"その言葉を聞いた瞬間、血塗れで倒れているさやかの姿がほむらの姿と重なってまどかは身動きが取れなくなる


まどか(なんで…どうして?!)ギリッ


この時点でまどかも薄々気付いていたのかもしれない、ほむらが既に…


さやか「!!……まどか!避けて!」


大鴉「グガルルルルルルルルルルルルルルアアア!!!」ヒュンヒュン


まどか「!?」


まどかの警戒が緩んだのを俊敏に察知して
大鴉が彼女に向かって急降下し、猛スピードで迫って来る
今からではとても避けきれない


まどか「っ………!?」スッ


まどかは咄嗟に右手に持っていた盾を前に出し衝撃に備えて身体に力を込めるが…


キイィィィィィン!!!


大鴉「クガァ!?」


まどか「………!!」


尋常じゃない速度で突進して来た大鴉の攻撃が盾に直撃しても、
まどかに襲いかかる筈だった衝撃が伝わることはなかった


予想外の出来事にまどかと大鴉は共に硬直する


さやか「何やってんだまどか!早く捕まえて!」


まどか「!えいっ!えいっ!」パシュ!パシュ!


大鴉「グルルアアアァァァァァァァ!!」バサッ!バサッ!


思い出したようにまどかは左手に持ったYガンで大鴉を狙うが

大鴉も一瞬遅れて動き出し捕獲用の銃弾を空中に飛んで難なく回避する


まどか「速すぎるよ…!」パシュ!パシュ!


まどかは諦めずに大鴉に向かってYガンを撃ち続けるが、大鴉は空中でそれらを危なげもなく躱していく


大鴉「グルル…」バサッバサッ


さやか「!…また来るよ!」


大鴉「グギャルルアアアァァァァァァァァァァ!!!!」バサッ!バサッ!バサッ!


まどか「っ………!」スッ


大鴉が絶叫して再びまどかに突進していこうとしたその時


バンッ!!!


大鴉「ァァァァルレェ!?」


まどか「!!」


まどかと大鴉が挟んでいる道路のコンクリートが爆発した


大鴉「ガルルルル…」クルッ


そして大鴉はまどか達に背を向けるとそのまま彼女達のいる側の逆方向へと飛び去って行った


まどか「助かった…の?」ハァハァ


---住宅街---


マミはまどかがいる場所から900M程離れた三階建のビルの屋上で"Xショットガン"を手に持ち狙撃していたのだが…


マミ「うーん…"こっちの銃"は強力だけど扱いが難しいみたいね。慣れるまで時間が掛かりそう」ギョーンギョーン


彼女はこちらに向かって飛んで来る大鴉を狙って射撃を続けるが掠りもしない


"Xショットガン"は普通の銃(Xガン)と比べて銃身が長く一回大きいデザインをしている

威力と射程距離もXガンより強力で1KM遠方から狙撃することすら可能なようだ



マミ「よしよし…鹿目さんは美樹さんを背負って逃げたか」


大鴉を狙撃するのを諦めてマミはスコープ越しにまどか達の同行を確認する



グルアアアアアア


ついに大鴉の声が聞こえる距離にまで迫って来た


マミ「中々速いわね…さてと」ポイッ

そう言うとマミは"Xショットガン"を地面に投げ捨て"Xガン"を構える


マミ(どんな手段を使ったかは知らないけど、暁美さん倒した敵だもの不慣れな武器で戦う訳にはいかないわ)


マミ(惜しい子を亡くしたわ……まあでも)



大鴉「グガルルルルアアアアアアァァァァ!!!」バサッ!バサッ!



マミ「あなた一匹くらい私一人で充分よ」ガチャッ


マミは空中から襲ってくる大鴉を迎撃するために銃を構えるが…



マミ(一度言ってみたかったのよね)


ギョーン!ギョーン!ギョーン!


グルルルルアアアアァァァァ!!!


戦況は硬直状態が続いていた


マミは空中の大鴉に向かって何度もXガンを放つが一向に当たる気配がない


大鴉も空中から急降下急上昇を繰り返しマミを嘴で貫こうと試みるがすんでの所で躱されてしまう


だが……


マミ「ハァ…大きい身体している癖に……はぁ…空中戦はかなり得意みたいね」ハァハァ


大鴉「グギイィィィルアアア!!」バサッ!バサッ!


このままでは均衡が崩れるのも時間の問題だった


大鴉「ガルルルルルルル!!!」バサッ!!


再びマミへと攻撃を加える為に、大きな翼をはためかせ、宙へと舞い上がる


マミ(このままじゃジリ貧ね…こっちから何か仕掛けるしかない、か) ハァハァ



大鴉「グルルァァァァァァアアアッ!!!!」バサッ!バサッ!



今度こそマミを貫こうと大鴉はマミの首辺りを狙って襲い掛かる


マミ「っ………!!」ガチャッ


しかしマミはあえて避けようとはせずそのまま大鴉を迎え撃とうとXガンを構えた


大鴉「!!」バッ!!


ギョーンッ!


しかし大鴉はマミの狙いに気付くと素早く方向転換し、銃の照準から逃れて躱してしまう


マミ「どうやら…他の雑魚よりは頭も回るようね」


マミ「だったら…!!」ギョーンギョーンギョーンギョーン


大鴉「グルルルルルルル」バサッバサッ


マミは突如しゃがみ込んだ状態で左手を地面に付け、右手にXガンを持ち大鴉を狙って連射するが当然容易く躱されてしまう


大鴉「グギギッ……!!」


マミの行動に警戒していた大鴉が痺れを切らして再びマミに突撃しようとしたその時…


ゴンッ!!


大鴉「グギャッ!?」


拳ぐらいの大きさのコンクリートが大鴉に激突した…!


大したダメージは無かったものの突然の出来事に戸惑いほんの一瞬動きが止まる


マミ「喰らいなさい!」ギョーン


大鴉「!!」バサッ


マミはXガンの連射で自分の"右手"にのみ注意を向けさせ、"左手"でスーツのアシストを借りて屋上のコンクリートを抉り出し、闇に乗じて投げつけたのだ


結果マミの狙い通りにことは運び…


パンッ!!!


大鴉「グギィィィィィィィィィィィヤァァァァァァ!!!!!!」ゴドンッ!!


大鴉の片翼を吹き飛ばし、撃ち落とすことに成功した


マミ「片翼を失えばあなた達の動きが格段に鈍くなるのは美樹さんとの戦いで確認済みよ。観念なさい」


マミ「まあ…美樹さんが近距離で戦ってたからサポート出来なかったんだけどね」ガチャッ


片翼を消し飛ばされ痛みにのたうちまわる大鴉に向けてXガンを向ける


後は彼女が上下のトリガーを引けば終わり……


のはずだった


大鴉B「グルルアアアアアアァァァァ!!!」バサッ!バサッ!


マミ「!?」スッ



マミ(くっ…もう一匹居たの!?)


片翼を失った大鴉(A)に止めを刺そうとしたマミの背後から新たな大鴉(B)が現れ襲い掛かるが、マミはどうにかそれを避ける


大鴉A「グル¨ル¨ル¨ル¨ル¨…」クノッ


いつの間にか片翼を失った大鴉Aも立ち上がり怒りに満ちた表情でマミを睨んでいた


マミ「2対1か…ちょっと分が悪いわね」


マミ「ここはいった…んぐぅっ!!?」ズゴンッ!!


突如マミの後頭部に正体不明の衝撃が走り、吹き飛ばされる



マミ「んがぁ……ぐぅ…なに…が」


マミが再び顔を上げると…


大鴉「「「グルルルルルルルァァァァァァァァァァァァァアアアアアア!!!!」」」


"三体"の大鴉がマミの息の根を止めようと鍵爪の付いた腕を振り下ろそうとしていた


ズゴゴゴゴゴ!!!


この日滝見原からビルが丸々一つ姿消した

今日の投下はここまでにしときます

GANTZを見たことが無いからイメージ湧かないってレスがあったからちょっと画像貼ってく

Xガン
まどか「さあ叶えてよ…GANTZ!!」 - SSまとめ速報
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Yガン
まどか「さあ叶えてよ…GANTZ!!」 - SSまとめ速報
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Zガン
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ガンツソード
まどか「さあ叶えてよ…GANTZ!!」 - SSまとめ速報
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チョン君「ここは…たしか僕、船に乗っていたはずなのに…」

チョン君「なんだこの黒い球…」
 
教頭「それはガンツだ…チョン君」

Xショットガン 以上です
まどか「さあ叶えてよ…GANTZ!!」 - SSまとめ速報
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>>211
これってZガンって名前だったんだ
Hガンって呼んでた

>>215
正式名が発表されるまでHガンってファンの間で呼ばれてたらしいけど、公式でZガンって発表されたらしい(wiki)

にわかだからそこら辺詳しくは知らんm(._.)m


---地下駐車場---


まどかはいつまた襲い掛かってくるか分からない大鴉に対抗するために、一人でも多くの仲間と合流しようとマップを確認して生存者の反応があった駐車場に来ていた


まどか「さやかちゃん?大丈夫??」タタタタ


さやか「はは、平気平気……さやかちゃんを舐めるなって」ハァ…ハァ


そう答えるさやかの顔色は青い。


まどか(どうしよう…さやかちゃんどんどん顔色が悪くなってく……早く終わらせないと)


レーダーで確認した時点で敵は残り"3体"
しかし、さやかを放って敵に向かっていく訳にもいかない


ガチャッ


??「おい!これ以上近づく……ってなんだお前らか」スッ


まどか「………………ショウさんかぁ」


ショウ「おいコラ餓鬼文句あんのか?」


駐車場に身を潜めていたのはショウだった


ショウ「つーか…その背中の青い餓鬼はどうしたんだ?」


さやか「うぅ……」ハァハァ


さやかは呻くだけで最早返事するのさえ辛そうだ


まどか「それが…あの"人形"以外にも"鳥"みたいな化物が敵に居たみたいで……さやかちゃんはその鳥と戦ってボロボロに…」


ショウ「へぇ…こいつがここまで?ってことはその"鳥"が今回の大物って訳か」


まどか「だから……ちょっとの間さやかちゃんの様子を見てて欲しいんです」


ショウ「………倒す気か?お前一人で?」


まどか「はい…お願いします」


ショウ「どうやらそういう訳にもいかなくなったみたいだぞ」


ショウが手元のレーダーに目を落とし呟くと


ゴドン!!


大鴉A「グルルルァァァァァァァアアアア!!」バサッバサッ


片翼を失った大鴉が地下駐車場の天井を突き破り"マミの腕"を咥えて現れた


大鴉の位置からはまどか達の姿は見えない……が、バレるのも時間の問題だろう


まどか「ヒッ…だ、誰の腕!?」


ショウ「知るかよ……ここにいない誰かのだろ」

ショウ「わざわざ咥えて襲いに来るぐらいだ、よっぽど人肉が好きなんだろうよ」ガチャッ


ショウはXガンを構えながら吐き捨てるが…


さやか「 違うよ……そうじゃない。あいつらは復讐してるんだよ」ハァハァ


ショウ「あ?」


まどか「さやかちゃん!?…喋って大丈夫なの?」


さやか「あいつら……仲間を殺されて怒ってるんだ…」

さやか「だからあいつらは私達の仲間を殺してはそれを私達に見せびらかしてるんだよ……」

さやか「"ざまぁみろ"って」ハァハァ


ショウ「だとしてもやることは変わらねぇな。おい鹿目、そこの青いのを引っ張ってどっか行け」


まどか「ショウさんはどうするんですか!?」


ショウ「残ってあいつの足止をする」


まどか「そんな…!」



ショウ「よく考えろ…俺とお前のどちらかがあの鴉の足止めをしなきゃなんねぇ」

ショウ「その場合お前のその捕獲用の銃より俺の銃の方が足止めに最適だ」


ショウ「 それにそこの青いのにも借りがあるしな…」


さやか「あんた……」ハァハァ



ショウ「分かったらさっさと行け!」バッ


そう言うと彼は物陰から飛び出し、大鴉の前に躍り出る


大鴉A「グルアァァァァァァァ!!」


まどか「っっ…………ごめんなさい!」タタタタッ


そしてまどかは大鴉の目を盗んで走り去って行った

ショウ(なんてな)


ショウ(随分あっさり騙されやがったな脳内お花畑共は)


ショウ(手負いの大物なんざ得点稼ぎの大チャンスじゃねぇか)


ショウ(他の奴に邪魔されてたまるかよ)



大鴉A「クガルルルルルアァァァァァァァ!!!」バサッ


ショウ「そうカリカリすんなよ…すぐに仲間の元に送ってやるから安心しろ」ガチャッ


ショウ「おらおらおらぁ!!大物の癖に大したことねぇなぁ!?もっと楽しませろよ!」ギョーン!ギョーン!ギョーン!



大鴉A「グルルルルル……」バサッ


バン!バン!バン!


ショウの銃撃が駐車場に止まっている車を破壊していく…


戦況は意外にもショウが押していた。
先程から大鴉が逃げの一手だ


大鴉の片翼が消失していることと戦っている場所が飛び回るには狭い地下なのが原因だろう


ショウ「チッ……にしても当たらねぇな」ギョーンギョーン


大鴉A「グギィィィヤアアァァァァ!!!」バサッ!


先に痺れを切らした大鴉が地を這うように、猛スピードでショウ目掛けて飛び立つ


ショウ「!……おっと!!」ピョンッ


彼はそれを軽いジャンプで躱し…


ショウ「喰らいやがれ!!」ゴンッ


大鴉A「グギィヤァ!?」


そのまま飛び去っていこうとする大鴉の背後からスーツによって強化された蹴りを加えた


大鴉A「グガガ……」


ショウ「本当あっけねぇな」


蹴られたダメージで録に身動き出来なくなった大鴉を見下ろして呟く


ショウ「終いだ」ガチャッ


そしてショウはXガンを大鴉に向けると……


大鴉B「グガルアァァァァァァァァァァァァァァ」


ショウ「な………!?」クルッ


ショウが振り向くと"二体目"の大鴉が背後から彼を捕らえようと鍵爪付きの腕(翼)を振り上げていた


バシッ!!バシッ!!


ショウ「うぐぐ……」



ギリギリでその両腕を掴むが…


大鴉B「ガルルルルルルッ……!!」


ショウ「力…強ッ……押され!?」グググ


大鴉B「グルアァァァァァァァ!!」ググググ


ショウ「ヒッ……!!」ググググ


ショウ(嘘だろ…死ぬのか、俺?こんな所で…??)


ショウ(ふざけんなっ…死ンでたまるかよっっ……生き残ってやる !)


ショウ「ウオオオォォォォォォォォ!!」ググググ


大鴉B「!?」


ショウの精神の高揚に応えるようにスーツの力が増し、逆に大鴉を押し始める


だが…


大鴉A「グギャァァァァアアアアアアルルルルルルッ……!!!!」スタスタ


激昂した大鴉がショウに向かって迫って来ていた


ショウ「クソっ……今は身動きとれねぇのに……くそぅ…いやだぁ!」ググググ


大鴉A「グルル……」スッ


大鴉が残った腕(翼)を振り上げ……


パシュッ!


大鴉A「!?」バサッ


"何か"が大鴉Aに向かって一直線に突っ込んでいく

ショウ「!?何だ! 」ググググ


大鴉Aは咄嗟にそれを避けようとするが…


大鴉A「グギャァ!?」バッ


ショウ「追尾した…?!」


"何か"は大鴉Aを捕らえそのままどこかに転送を始める


大鴉A「グルルル…」ジジジジ…


ショウ「これは……まさか」


まどか「ショウさん大丈夫ですか!」ガチャ


ショウ「かなめぇ」ググググ


恥も外聞も投げ捨てて情けない声を上げてしまうが


まどか「今助けます!」パシュ!


大鴉B「グルアァァァァァァァ!!」スッ


まどかはショウに掴み掛かっている大鴉BにYガンを向けたが今度は容易く避けられてしまう

その間にショウはフラフラとした足取りでまどかの元に駆け寄る



ショウ「おま……どう”じで…!?」


まどか「どうしても心配だったから…さやかちゃんを一先ず安全な所に隠して帰って来たんです」ニコッ


まどか「とりあえず無事で良か……」


ショウ「あ”り”がと”う”っっ!!……本当に怖がっだ!」ガクガク


まどか「う、うん……」


まどかが若干引き気味に答える


大鴉B「グルルルルルッ……!!」ギロッ


まどか「ほら…ショウさん、敵来るから!もうちょっとだけ頑張って、ね?」ガチャッ


ショウ「はぁはぁ………おう」ガチャッ

ショウ(あれ?)


冷静さを取り戻したショウが己の失態に気付くが完全に後の祭りであった


大鴉B「グルルルルル……」


まどかとショウは二人して大鴉に向けて銃を構えるが大鴉は一向に動く気配がない


まどか「どうして動かないんだろう??」


ショウ「こっちが二人いるからな……多分警戒してるんだろ」


まどか「 なるほど。だったら敵より先に同時に仕掛けようか?」

まどか「1..…2の…」


ショウ「なぁ、それはいいんだがお前さっきからさりげなく俺に敬語使うのやめ……」


ゴドン!!!




とまどかが口にするより一瞬早く、まどか達の後ろの天井が崩壊する


大鴉C「グルルルァァァァアァァァァァァァ!!!」バサッ!バサッ!


まどか「嘘!?挟まれた?!」


ショウ「こういうことか…」


大鴉B「グルルル……」ノシッ…ノシッ


大鴉C「グルルル…」ノシッ…ノシッ


大鴉達は二人を追い詰めるようにゆっくりゆっくりと距離を狭めていく



まどか「っ……どうしよう…!」


ショウ「どうするもこうするも倒すしかねぇだろ…来るぞ!!」ガチャッ

彼等は知らない

万全な状態の大鴉一体が巴マミに匹敵するほどの実力を持っていることを

そしてメンバー内でも実力者である、暁美ほむら、巴マミ、美樹さやかが戦闘不能な今
まどか達が考えているより遥かに状況が切迫しているということも


大鴉「「グルルルアァァァァァァァァァァァ!!!」」バサッ!バサッ!


大鴉が繰り出す攻撃は基本的に素早く強力だが直線的だ
多少の実戦を積んでスーツで身体能力を強化した今の二人なら避けられないことは無い


まどか「っ……!」スッ


ショウ「………っぶね!?」サッ



現に二人は各々反対方向に飛び、大鴉の突撃をスレスレで躱すが…


大鴉「「グルルル…」」ピタッ


まどか(なっ………!?)


二匹は空中で急停止し…


大鴉「「グガルアァァァァァァァァァァァ!!!」」バサッ!


ショウ(速すぎだろッ…?!)


二人が体制を立て直す前にまどかとショウ、それぞれに向かって再び突進する


大鴉B「グルルァァァァアアア!!!」


まどか「……いやぁっ!」グイッ


ギィィィィィン


大鴉B「グルァ!?」


まどかは咄嗟に盾で大鴉Bの攻撃を防ぐが…



大鴉C「グガルルルルァァァァ!!」


ゴンッ!!!


ショウ「ぐわぁぁぁあああ」


まどか「ショウさん!?」


ショウは大鴉Cの突撃を躱しきれずに直撃し吹き飛ばされてしまう

まどか「っ……!」バシュ!バシュ!


大鴉B「グルルルルル」バサッ!バサッ!


ショウが大鴉Cに殺されるのは時間の問題だった
だが彼を助けに行こうにもまどかにもそんな余裕は無い


まどか(早く……早くどうにかしないと…!)


大鴉B「グルルァァァァアアア!!バサッ!!バサッ!!


まどかの焦りをあざ笑うかのように
大鴉Bが彼女に再度何かを仕掛けようと翼をはためかせたその時


ゴンッ!!


爺「怨怒霊ィィィィィィィ!!!」


いつの間にか地下駐車場に空いた穴から降りて来た老人が鬼の様な表情で大鴉Bを背後から殴り飛ばした


大鴉B「グギギギ!?」


余程凄まじい衝撃を加えられたのだろう
万全な状態であったはずの大鴉Bが反転し、隣に停めてあった車のボンネットの上に倒れ込むように激突した


爺「返せ!わしの孫!ふゆみを!返せぇぇぇぇ!!」ゴンッゴンッゴンッゴンッ!ブチッ!


大鴉B「ギョエエエエエ!!」ジタバタ


老人はそれでも攻撃の手を緩ない

それ所か大鴉Bの口についている呼吸器をコードごと引き抜いてしまう

やはり呼吸器の補助がないと呼吸が出来ないらしく、大鴉Bは苦しそうに手足をじだばたさせてもがいている


まどか「おじいさん?!」


まどか(孫のふゆみってもしかして……ゆまちゃん!?)


あまりの急展開に圧倒されていたまどかも次第に状況を飲み込み始める

老人は幼女(ゆま)を自分の孫と誤認しているのだろう

そして恐らく老人の目の前でゆまの身に何かが…


まどか(そんな……あんなにいい子で…しかもまだ小さいのに……酷すぎるよっ…!)


ゴンッ!ゴンッ!ゴンッ!


大鴉B「ギョ…ェェ…」


まどか(っ…考えるのは全部終わってからにしないと…!今はまだやることがあるっ)パシュッ!


大鴉B「……………」ジジジジ


まどかは大鴉Bに向けて捕獲用の弾を放つが…


爺「おいっ……どこにやったんじゃ!」


まどか「え?」


突如目の前から殴る対象を消されてしまった老人はまどかに詰め寄り、今にも飛び掛かりそうな勢いでこう続けた


爺「儂の可愛い孫を殺した仇敵をどこに隠したと聞いておるんじゃ!!」



まどか「おじいさん落ち着いて下さい!私はただ敵を…」


まどかが老人を説得しようと口を開いくが……


グサッ


爺「うぐっ……ゴボッ…ガハッ」ゴポゴポ


何か鋭い物が老人の心臓を貫き、まどかの言葉が彼に届く前に絶命した


老人を貫いたのは大鴉Cの鋭い嘴だった

元々老人のスーツの耐久力が減っていたのだろうが、それを考慮しても驚異的な威力である


大鴉C「グルルルッッ…!!」ギロッ


老人から嘴を引き抜きまどかを一瞥する。

その姿からは仲間を目の前で傷付けられたことへの深い憎しみや悲しみが見てとれた


まどか「もう……やめようよ」

まどか「何で…私達は戦わないといけないの?憎しみあってこんな無駄な争いを続けても何もいいことないじゃない」

まどか「お互い悲しいだけだよ……」


大鴉C「………………?」キョトン


まどかは思わず…といった風に 大鴉へ今まで内側に留めていた本音を吐露する

一方大鴉はそんなまどかの様子を見て、彼女の言っていることを理解出来ない……もっと言うと"何でお前がそんなことを言うんだ?"とでも言いたげに首をかしげてしまう

しかし…


大鴉C「!?」バサッ


ギョーン


突然駐車場に銃声が響き渡るが、大鴉Cは事前にそれを察知し避けてしまう
代わりに被弾したのは……


バァァン!!


老人「」グチュッゴチャッ


まどか「いやッ…」


老人の死体が爆散し、血や内臓を飛び散らかす

あまりに悲惨でグロテスクな光景にまどかは目を逸らしそうになるが…



ショウ「目ぇ逸らすな……はぁ…その間に何されるか分かんねぇぞ…はぁ…」ハァハァ


足元がおぼつかず息も絶え絶えなショウがまどかに一喝した


まどか「ショウさん!?」

まどか「今の…もしかしてショウさんがやったの?!」


ショウ「仕方ねぇだろ…はぁ…一々躊躇ってたら…死ぬんだからよ」ハァハァ

ショウ「それより……どうする?ヤベェぞ」ハァハァ


大鴉C「グルルルルル……」ギロッ


確かに2対1にはなったものの状況は絶望的なままだった。

まどか達に大鴉Cの突撃を避け続けることは出来ない。

まどかの持っている衝撃を遮断出来る盾も大鴉は既に学習済みだ
二度は通じないだろう

それにショウに至っては碌に動ける状態じゃないのは明白だった

完全に万事休すである

だがそれでも


まどか「ショウさんは休んでて」


ショウ「あ?」ハァハァ


まどか「ショウさんその身体じゃ動けないでしょ?さっきはさやかちゃんの為に囮役引き受けてくれてありがとう」ニコッ


まどか「私がどうにかして必ずあいつを捕まえるよ!」


そういった状況を諸々全部分かった上で彼女は笑ってそう言った


ショウ「…………考えがある」


まどか「え?」


ショウ「……俺が隙を作ってやるから、その間にその銃で阿呆鳥を捕まえろ」バッ!


まどか「ちょ…待!?」


彼はまどかの言葉を聞こうともせず、残った力を振り絞るように脚に力を入れ地面を蹴り大鴉Cの前に再び踊り出た


ショウ「おい糞鳥……はぁ…俺が憎いかよ…」ハァハァ


大鴉C「グルルルッッ……!!」バサッ!バサッ!


大鴉はその場に留まったまま翼を広げパタパタと助走をつけるように動かし始める


ショウ「……女なんざ俺に金持ってくる馬鹿犬みてぇなもんだって見下してたんだがなぁ」ズルズル


ショウもゆっくりと脚を引きずるように大鴉へ向かって歩を進める


ショウ「……そこの餓鬼どもの馬鹿さ加減にあてられちまったのかねぇ」


大鴉C「グルルァァァァアアアアアアア!!!」


ついに大鴉が今までとは比較にならない程の速さでショウ目掛けて飛び立った


グサッ!!


ショウ「グボォ…グブッ……」ゴポゴポ


まどか「ショウさん!何で!?」


向かって来る大鴉に対してショウは特に回避しようとはしなかった
結果彼は腹を貫かれ致命傷を受けた
今すぐに治療を始めたとしても絶対に助からないだろう
だが…


大鴉C「!?」


ショウ「どヴだ……抜けねぇ…ゴブッ…だろ」ゴポゴポ


ショウは大鴉の頭をしっかりと抑え動けないように固定する


まどか「ショウさん…まさか……!」


ショウ「はやぐ……じろお“ぉ!!がな“めぇ!」


ショウが消え入りそうな声で叫ぶ


まどか「っっ…ごめんなさい…ごめんなさいっ!」パシュッ


大鴉C「っ!グルルァァァァアアア!!」ズボッ


まどかが捕獲用の弾を発射すると大鴉は強引に嘴を引き抜く



ショウ「……………」グルン…バタン

そしてショウは白目を剥いて糸が切れた人形のように地面に倒れた


大鴉C「グルルァァァァアアア!!」バサッ!バサッ!


大鴉は捕獲用のワイヤーから逃れようともがくが…


まどか「無理だよ」

まどか「上のトリガーでロックオンした後に下のトリガーで撃てば対象は逃れることが出来ないって」

まどか「そう………ほむらちゃんが言ってたたもの」

まどかが憎しみの篭った声で呟くと


ガシッ

大鴉C「グルルル…」ジジジジ


こうしてまどかは第二のミッションを無事生還することが出来た
のだが……

今日はここまでにしときます
見てくれた人トン

>>191
済まぬ杏子出るまでもう少し掛かりそう


---黒い球の部屋---

ミッション開始時と同様に最初に転送されたのはまどかだった


まどか「ヒッ…グ……ごめん……なさい。ごめんなさい……うっぐ…ショウさん」グスグス


まどか「私が……私がもっとしっかりしてれば…」


さやか「お、まどか!さっきは助けてくれてありがとね……って大丈夫?」ジジジジ


まどか「さやかちゃん……私のせいで……ショウさんがぁぁ」


さやか「…………そっか」ナデナデ


取り乱すまどかにさやかも何て声を掛けたらいいのか分からない
ただ悲しそうにまどかの背中をさする


ジジジジ…

マミ「ん……あれ?私…どうして生きてるの」ガクブル

さやか「マミさん!良かった無事だったんですね」


マミ「え、ええ……でも私、ビルの崩壊に巻き込まれて………腕も」ガクブル


マミは仕切りに右腕を押さえ小動物のように震えている


さやか「一体何が……」


まどか「さやかちゃん!」


さやか「あっ!……ごめんなさい!」


マミ「いえ…いいのよ」

マミ「敵のボス三体に同時に襲われたの」

マミ「その際戦いでビルの崩壊に巻き込まれちゃって、瓦礫に挟まれ身動きが取れない上に意識も朦朧として来て…」

マミ「そこにアイツラが私の頭の上にやって来た所までは覚えてるんだけど…」ブルブル



マミは記憶を辿って辛そうに自身が陥った状況を説明する

九死に一生を得たとはいえ、彼女の受けた精神的なダメージは深刻なようだ

もう星人や魔女に立ち向かうのは困難だろう


まどか「……何はともあれマミさんが無事で良かったです」ニコッ


ようやく落ち着きを取り戻して来たまどかはマミの無事を素直に喜ぶことにした

……恐らく、無意識の内にほむらと交わした"約束"を心の支えにしていたのだろう

ほむらならショウや他の者をなんとか助けてくれると…





??『それではちいてんをはぢめます』


まどか「…………え?」


まどか「ねぇ………ほむらちゃんはどうしたの?」

しかしGANTZはまどかに追い打ちをかけるように採点発表を告げる。

それはつまりまだこの部屋に居ない者の死亡通知に等しかった


さやかマミ「っ…………!」


ほむらの安否を知っている二人は思わず息を飲む



??『まどまど』 『79点』

『さりげなくいい所攫って行ったね』


『ほむほむしすぎ』


『残り21点』


まどか「答えてよ……GANTZ。まだほむらちゃんが帰って来てないよ」


??『さやさや』 『103点』

『ちみはどこまで愚かなの?』

『…どこまで思い出したの?』

『残り97点』


まどか「さやかちゃん?……もしかして何か知ってるの??」


さやか「まどか、ほむらはもう……」


??『マミマミ』『110点』

『ちょっと災難すぎ』


『残り78点』


まどか「嘘だよね?……だってほむらちゃん強いし……負けるわけないもん、そうだよね?マミさん」


マミ「……っっ…」プイッ


??『以上だす』

まどか「う…ぁ……嘘だよ…こんなことって…」 ポロポロ



ほむら『心配しなくていいわ』

ほむら『私は死なないもの、絶対に』


まどか「ごめんっっ…なさい……私がっ……私のせいでぇぇぇ…」



さやか「まどか……」


まどか(私が周りに頼って負担をかけなければ……誰かを助けられるくらいに強ければ…皆、死なないで済んだはずなのに……)

まどか(……もう誰にも頼らない。強くなって、100点獲って、絶対に私がほむらちゃんを)


さやか「まどか!!」ガシッ


まどか「!」ビクゥ


さやか「安心して!ほむらは私が蘇らせるから!」



まどか「! そんなっ…ダメだよ!そんなことしたらさやかちゃんが……」


さやか「いいのいいの! 勘違いしてるみたいだけど私はアイツを助けたいから助けるだけ」


まどか「でも……」


さやか「それに……ほむらだけじゃない。私はここで出会った人達全員助け出して皆で気持ち良くここから出たいんだ」


まどか(………皆)


まどか「…ありがとう。さやかちゃんのおかげで何か吹っ切れたよ。私も……さやかちゃんのお手伝いしてもいいかな?」


さやか「!……もっちろん! まどかが側にいてくれれば私も心強いよ」


まどか(ほむらちゃんとの約束破っちゃうことになるけど……やっぱり今更自分だけ助かるなんて出来ないよ!)


ジジジジ…


??『100てんめにゅー』

『マミマミ』

1.記憶を消して解放ちれる

2.強い武器を入手する

3.ぬもりーから誰か1人再生する


マミ「3番をお願い……ガンツ」


??『ぬもりーろーど中…しばらくおまちくだちい』


まどか「マミさん!?」


さやか「だ、大丈夫なんですか?!」


マミ「ふふ…二人とも何をそんなに驚いているの?皆で解放されるんでしょ?」

そう、うそぶくマミの声は震えていた


まどか「で、でも…」


マミ「あとね…気になることがあるのよ」


さやか「気になること?」


マミ「いくら暁美さんでも延々と戦い続ければ遅かれ早かれいつかは敗れる……それは本人だって分かっていたはずよ」


さやか「言われてみれば…」


まどか「 …………」


マミ「なのに彼女は100点を獲っても戦い続けることを選んだ…」

マミ「そこに重要な何かが隠されている気がしてならないの」


??『ろーど完了。りすとから選んでくだちい』ジジジジ


画面が切り替わり、ガンツに登録されている人間の顔写真が画面一杯に浮かび上がる


それでも全員を表示し切れないらしく、インターネットの検索のように何ページかに小分けにしているようだ


この中から蘇生する人間を選べということだろう


さやか「こんなに……!?」


まどか「このページだけでも百人くらいはいるよ…!」


マミ「………GANTZ。リストの中に佐倉杏子という人物はいるかしら? 」


??『…ジジ……』


今度は他のページに切り替わり先程とは違う人間が浮かび上がる

その中にはエイミー、ショウ、ほむら等まどか達も見覚えがある顔も含まれていた


まどか(あれ…私やさやかちゃんも載ってるんだ)


マミ「佐倉さん。やっぱり貴方も来ていたのね……」


さやか「知り合いなんですか?」


マミ「ええ、昔の仲間よ」


さやか「じゃあ……」


GANTZのリストに載っていながらここにはいない……つまり佐倉杏子という人物は自分達が来た時点で既に死んでいたのだろう…

二人はそう考え、マミは旧友である佐倉杏子を蘇生させるのだと思っていたのだが……


マミ「ゆまちゃんを再生して頂戴、GANTZ」


さやかまどか「!?」


まどか「な、何で…??」


マミ「あの子、どうやら佐倉さんが随分可愛がってたみたいだから……」

マミ「佐倉さんを先に蘇らせてゆまちゃんを死なせちゃいました、なんて言えないもの」


ジジジジ……


ゆま「ん~……あれ?…ゆまは怖いお兄さんと追いかけっこしてたはずなのに…」キョロキョロ




まどか「大丈夫……もう大丈夫だからね」ギュウゥ


ゆま「むがぁ……苦しいよぉ」


さやか「そこにいるマミさんがゆまちゃんを助けてくれたんだよ」ナデナデ


ミッション中は自分のことだけで精一杯だったとはいえ

やはり二人も幼いゆまの事を気に掛けていたらしく、ホッとした顔を見せている


ゆま「そうなんだ。ありがとう!お姉ちゃん!」


マミ「どういたしまして」ニコッ


??『お次はさやさや』


さやか「おっ…やっと来たか!」

さやか「もうすぐほむらにまた会えるぞまどか!今の内に告白のセリフでも考えときなよ」


まどか「な、何を言ってるのさやかちゃん!?」


さやか「いやぁ…さっきのまどかの取り乱し方凄かったなぁ。アイツが知ったら喜ぶんじゃない??」


まどか「恥ずかしいから絶対に言わないで!」///カァァ


??『なのでつが……』


マミ「??」

??『今回は先にてぬえ達に次のミッションの新しい仲間を紹介したいと思います』


マミ「なんで…? いつも新しいメンバーはミッションの直前に転送されてくるのに……」


??『それぢわ……どうぞお入りくだちい』ジジジジ…



上條「っ!!………ど、どこなんだここは!?」ジジジジ…


さやか「嘘……何で恭輔がっっ!?」


??『さあ……どうする?』


??『美樹さやか』




ザザッ……ザザザザザザ…


??『100てんぬにゅー』


『さやさや』


1.記憶を消して解放ちれる


2.強い武器を入手する


3.ぬもりーから誰か1人再生する





さやか「っっ……こいつまさか!!……っ……くそっ!」



さやかは悩んだ末結局"2"を選んだ
上條恭輔を護る力を得るために…


まどか「…………………」


QB「ようやく……暁美ほむらがいなくなったみたいだね」


QB「正直田中星人達に彼女を倒せるとは思っていなかったけど、嬉しい誤算だ」



QB「これで僕達も本格的に動きだせるよ」


黒服A「わざわざ俺達を呼んだのはそれが理由か?」


QB「うんそうだよ。これは最早戦争みたいなものだからね。なりふり構ってられないのさ」


QB「君達にはいくつかやってもらいたいことがあるんだけど……」


QB「構わないかな?」


黒服A「……ああいいぜ。"ゴキブリ"のことなら俺達に任せろ」


また霧がいいので点数書いとく

田中星人→5点
大鴉(ボス)→8点


得点は原作通りだけど、敵の数がインフレしてるから獲得点数も増えまくってます

スケールでかいな

>>277
一応大筋とか着地点はやんわり考えてるから大丈夫……多分

思ったより長くなりそうだけど

多分今日はちょい少なめm(._.)m


~四日後~


---通学路---


まどか「さやかちゃんおはよー」タタタッ


さやか「お、おはよう。まどか」


まどか「……もう。まだ気にしてるの?」


さやか「ほむらの件……本当にごめん」


まどか「仕方がないよ。上條君のためでしょ?」

まどか「それにほむらちゃんは私が自分の手で蘇らせるから大丈夫!だからもう変に気にするのはナシ!ね?」


さやか「まどか……うん、分かったよ」


さやかはそう言いながらも、ここ数日でまどかの雰囲気が変わりつつあるのを気にせずにいられない。

以前のように自身を過小評価してウジウジする姿を見せなくなった反面、何やら危うい……"無理している"ように思えてならなかったのだ


仁美「おはようございます……あら?お二人とも朝から何を揉めているんですの??」


まどか「あ!仁美ちゃんおはよう!……気にしないで、私とさやかちゃんの問題だから」


仁美「お二人だけの……問題?」


仁美「!!…もしや……いやでもいけませんわ!それは禁断の恋の形ですのよ!?」キマシタワー


さやか「あはは……仁美は相変わらずぶっとんでるねぇ」

仁美「ぶっとんでいると言えば……私お茶のお稽古で知り合った友人からこんな噂を聞きましたの」


さやか「へぇ…仁美がトンデモ話持って来るなんて珍しいじゃん??」


まどか「どんな噂なの?」


仁美「"黒い球の部屋"の噂です」


まどかさやか「!?」


仁美「死んだ人間の魂をマンションの密室に閉じ込め、夜な夜なその集めた人達を宇宙人と戦わせてるとかなんとか」

仁美「まあ100%嘘でしょうけど、結構流行って……」


まどか「その話、詳しく聞かせて」


仁美「あら?お気に召しました?」

仁美「構いませんわ」フフフ


仁美「ほら……この見滝原でも4日前に原因不明のビル崩壊や器物破損事件が相次いだでしょう?」

仁美「犯人も未だに捕まってないとか」


まどか「それが宇宙人との戦いの痕跡じゃないか……ってこと?」


仁美「ええそうですわ。それに、こういった原因不明の破損事件や殺人事件が見滝原だけでなく世界中同時に起きていることから考えても…」


まどさ「世界中!?」


仁美「あら…ご存知なかったんですか?」


仁美「ここ連日ニュースになってますわよ?」


まどか「あ~…最近テレビ見る気分じゃなくてさ……」

仁美「そうでしたの」


さやか「……じゃあさ、こういう噂話は知ってる?」


仁美「はい?」


さやか「白い淫獣が私みたいな可愛い女の子に『僕と契約してよ!』って言いながら迫ってくる……って都市伝説なんだけど…」チラッ


まどか「さやか……ちゃん?」キョトン


仁美「うーん……申し訳ありませんが、心当たりありませんわね」


仁美「それで続きはどうなるんですか?」ワクワク


さやか「いんや、私もどっかで聞きかじっただけでさ。仁美なら知ってるかなぁ…と思って聞いただけなんだよ」


仁美「そうですか……」ショボン


まどか(何で今そんなどうでもいいことを……?)

さやか(……やっぱりまどかは覚えてない)


さやか(でも私は知ってる……思い出した)


さやか(最低限の情報しか与えず、都合の良い部分だけを小出しで教えて、相手を誘導するあのGANTZの手口……)



さやか(インキュベーターだ)


さやか(こそこそ何を企んでるのかは知らないけど……)

さやか(絶対にアンタ達の思い通りになんてさせない!)


まどか「…………………」


~放課後~

---屋上---


マミ「色々と引っ掛かるのよねぇ」


昼間の騒がしさが嘘のように静まり返った校舎の屋上で、マミは一人物思いに耽っていた


マミ(何故…GANTZはあのタイミングで上條君を転送したのかしら?)


マミ(明らかに偶然じゃない…意図があるはず)


マミ("美樹さんに強い武器を手に入れて欲しかった"のか"暁美さんを復活させたくなかった"のか……)


マミ(そういえば暁美さんは何故か100点を取ってもひたすら武器を強化し続けていたわね……そこにGANTZの目的が隠れているのかしら?)


マミ(……分からない)


マミ(一番の謎は……)


マミ(GANTZが何故"魔法少女やその素質を持った人間を集めている"のか)



マミ(私に鹿目さん、美樹さん、暁美さん、ゆまちゃん、佐倉さんに…名前も知らない女の子)


マミ(いくら魔法少女の仕事が危険と隣り合わせとはいえ、異常よ)


マミ(現にGANTZのリストの中の人間も10代の少女が大半を占めていた…)


マミ(最初はQBが魔女を狩るために作った新しい魔法少女システムの延長か何かだと思っていたけど…)


マミ(恐らくそれは無い)


マミ(だって昨日の敵は暁美さんの言う通り……明らかに魔女とは違うもの)


マミ("星人"ってなんなの……)


マミ「……やっぱり分からないわよ」


マミ「真相云々よりも……まずは生き残ることに専念しないとね」ハァ

未だにミッションのことを考えると震えてしまう腕をギュッと押さえて
彼女は溜息交じりに呟いた

??「思い出した……私は…」


---黒い玉の部屋---


ジジジジ…


中沢(ん?ここは…??)ノクッ


彼が目を覚まし身体を起こすと見覚えの無い殺風景で平凡なマンションの一室が目に飛び込んできた

だが…


中沢(いや……なんだあの黒い球)


??


部屋の中央に設置された黒球"GANTZ"

それだけがこの部屋で異様な存在感を放っている


中沢(ここは天国なのか?それとも誘拐?幻覚?催眠?ドッキリ?……どれもしっくりこない)


中沢(まぁ別にどれでも……良くないよな。これに関しては)


圧倒的な異常事態に直面しているのにも関わらず、彼がとり乱す気配は無い

むしろ、冷静に現状を把握し分析する余裕すらあった

何故なら……


中沢(さっきまで生きるか死ぬかの極限状態だったもんなぁ……何かこのくらいじゃ驚けないや)

そう、彼はつい先刻まで生死をさまよっていた。

何が起きたのかというと
中沢の住んでいるマンションの一部が原因不明の爆発
そして発火
…要するに火災が発生したのだ


当然住民は我先に逃げ出そうと階段に一斉に押し寄せ、パニック状態に陥った

恐らく爆発の衝撃でエレベーターが止まってしまったのも原因のひとつだろう


そんな環境下では、将棋倒し等の二次災害で負傷したことにより逃げ遅れた人間が数名出てしまったのも当然だったのかもしれない


中沢(何か放って置けなかったんだよね……自分でも意外だけど)


だが
中沢は他の者が一目散に逃げ出していく中1人で身動きの取れない人達を救って回ったのだ

そしてどうにか最後の要救助者を背負ってマンションから脱出した所で彼は息絶えた


死亡者0名 負傷者48名 行方不明者1名

大惨事であることに変わりはないが、彼がいなければ死亡者は確実に増えていただろう。


今現在マスコミが中沢を"第二の赤いバンダナの男"として取り上げ、日本中が中沢の行動を讃え、中沢の死を悲しんでいることを……彼自身が知る由も無い


中沢(全身火で炙られたはずなのに火傷が全部消えてるみたいだし……やっぱりここはあの世だな、多分)


中沢(何にせよ、死ぬ直前にあれだけの善行を重ねたんだ。流石に地獄送りにはされないよな?)


中沢(ならやっぱり……どっちでもいいや)


そして既にこの時点で地獄の釜の底に放り込まれていたということを……彼は知る由もなかった


ジジジジ…


上條「中沢?」

中沢「なる……ほど」


マミ「信じられないといった様子ね」


中沢「ええ、流石に」


あれから現GANTZメンバー全員が出揃い、中沢は彼女達から説明を受けていた。

流石の彼もあまりに突飛な話に驚きを隠せないようだ。

だがそれ以上に…


中沢「それより、よりによって何でお前が自殺なんか?…何か悩みがあるなら相談してくれれば……」


上條「いや、それが今となってはよく分からないんだ」


中沢(……ん?)

中沢「何言ってんだお前。自分のことだろうが」


上條「本当に……よく思い出せないんだよ。その時は何となく死にたかったとしか…」


さやか「まぁまぁ!過ぎたことにあーだこーだ言っても仕方ないでしょ!ね?」


中沢「仕方ないって…」

中沢(そんな訳ないだろっ)


ちょっと前まで文字通り自分の命を賭して他人を守り抜いていた彼からすると

"何となく"なんて曖昧な理由で命を投げ出した上條の行動は"お前が救った命の価値なんてその程度のもの"と一笑に付されたよう気がして酷く気分を害した


マミ「魔女の口付けのせいよ」ボソッ


中沢(魔女の……なんだ??)


中沢「……そういえば上條、もう腕の怪我はいいのかよ」


上條「うん。どうやらGANTZに転送された時に動くようになったみたいなんだ」


淡々と答えてはいるものの、その顔からは喜びが滲み出ている


さやか「そうそう結果的に自殺して良かったじゃん!雨降って地流れるってる奴だよ!」


上條「…フォローしてくれるのは嬉しいけど、それを言うなら地固まるだよ」


さやか「ニュアンスが伝わればいいの~。もっと本質を見ないとモテないぞ」


上條「うん、そうだね…」


中村「…まぁ腕が治ったのは良かったな。おめでとう」

中沢「……そういえば上條、もう腕の怪我はいいのかよ」


上條「うん。どうやらGANTZに転送された時に動くようになったみたいなんだ」


淡々と答えてはいるものの、その顔からは喜びが滲み出ている


さやか「そうそう結果的に自殺して良かったじゃん!雨降って地流れるってる奴だよ!」


上條「…フォローしてくれるのは嬉しいけど、それを言うなら地固まるだよ」


さやか「ニュアンスが伝わればいいの~。もっと本質を見ないとモテないぞ」


上條「うん、そうだね…」


中村「…まぁ腕が治ったのは良かったな。おめでとう」


上條「ありがとう。ただGANTZから解放された後も腕が治ったままなのかは分からないけどね」


さやか「心配性だなぁ…あ、先に言っとくけど100点とったら一番最初に私にバイオリン弾いて聴かせてよね!」


上條「解放されたらこの会話も忘れちゃうんじゃなかったっけ?」


さやか「あ……」


上條「やっぱりさやかは抜けてるなぁ」ハハハ


中沢(……上條、何でお前自殺なんかしたんだよ)

楽しそうに幼馴染と会話する上條を見ていると中沢はどうしてもそう思わずにはいられない

ついでに壁を殴りたい衝動に駆られる

おう…微妙にコピペミスった済まん

あと見てくれてる人ありがとう
時間掛かっても完走は絶対します

今日はもうちょっと投下する


中沢(こんなんで大丈夫なのかなぁ。だって…)


ゆま「おにーちゃん」


中沢「! どうしたの?」


ゆま「心配しないでだいじょーぶだよ?」

ゆま「いざとなったらゆまがまもってあげるから!」エヘヘ


中沢「そ、そんなに俺情けないようにみえたかな?」


ゆま「うん!」


中沢「……そっか。ありがとね」


中沢(こんな小さくてかわいい子までいるんだもんなぁ)


中沢(それに……)


まどか「うーん?……う~ん」ガチャガチャ


中沢(鹿目さんは明らかに荒事に向かない性格だよね、かわいいけど)

中沢(というか何をやってるんだ?)


まどかは"ほむらの盾"を振ったり叩いたりしている


ダダダダッ


まどか「さやかちゃんの言った通りだ!たくさん出て来たよ!」


盾の中から何かがゴロゴロと出て来た


その場にいる全員の視線がまどかの足元に集まった。


さやか「お!やっぱりか」


マミ「これが暁美さんの残してくれた武器なのね」


中沢(暁美さん…?)


しかし、その内の大半がまどか達にも比較的馴染み深い"Xガン"や"ガンツソード"等の初期武器だ。

それを除くと…

まどか「"小さな銃"と"ピンがついたスプレー缶が二つ"あるだけみたいだね」


上條「これが100点武器…?さやかから貰った"Zガン"とは違って随分と弱そうだね」


さやか「というより…銃はともかくこのスプレーはそもそも武器なの??」

さやか「……試しに一つだけピン抜いちゃう?抜いちゃわない??」ウズウズ

まどか「…駄目だよ!何が起こるか分からないんだよ!?」


マミ「ええそうね。この形状……一見市販のスプレーに見えるけど、多分手榴弾の一種よ」


さやか「し、手榴弾?!」


ゆま「しゅりゅーだんって何なの?」


マミ「つまり爆弾よ」ニコッ

マミ「そのピンが安全装置の役割を果たしているんじゃないかしら」

マミ「抜いたら高確率でドカンよ?」


上條(何でこの人そんなことに詳しいんだろう?)


さやか「ヒッ……!!ま、まぁ私も本気で抜く気はなかったし」ポイッ…カラン


まどか「ちょっ……投げちゃダメだよさやかちゃん!爆発したらどうするの!!」


さやか「ごめん…」


上條「さやか……」


まどか(何で上條君の前だと途端に残念な子になっちゃうのかな…さやかちゃん)


マミ「銃の方は恐らく…敵の動きを鈍くする効果があるんじゃないかしら」


さやか「なるほど……ほむらが前に私達を薔薇の魔女から助ける時に使ってたやつか」


中沢「そんなことよりさ」


上條「?」


中沢「君達の話しに出てくる"暁美さん"とか"ほむら"って僕の隣の席に座ってる暁美ほむらさんだよな?」

中沢「綺麗な長い黒髪で大人しめな奴」


マミ「!!」


中沢「どうしてここにいないんだよ?」

中沢「もう解放されたの?? 」

中沢「それに最近無断欠席が続いてたしちょっと心配してたんだ」


さやか「ほむらは……死んだよ」


中沢「!?」

中沢「そ、そんな!!嘘だろ?!」


上條「中沢…」


中沢「……ごめんちょっと放って置いてくれ」


ガックリとうな垂れる彼の姿からは、ただ単に同級生の訃報にショックを受けている……だけではないことが見て取れた


まどか「安心して、中沢君」ニコッ


中沢「鹿目さん…?」


まどか「ほむらちゃんは必ず私が再生するから」


中沢「!?」ゾゾッ


中沢(今一瞬表情と声音が全然合ってなかったぞ…!)

中沢( 声はやたら明るいのに目が完全に据わってた)

中沢(あの鹿目さんに一体何があったんだよ!?)

中沢(もしかして僕は予想以上にとんでもないことに巻き込まれているんじゃ……)


あーたーらしーいあーさがきたきぼーうのあーさーが


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??『てぬえ達は今からこの方をヤッつけに行って下ちい』


『べべ』


『好きもの』 『チーズ』

『特徴』 『よわい』『ゆるかわけー』

『口癖』 『ますかるぽーね』


じじじじ…

ミッションの標的が表示された数分後、彼女達の転送が開始される



上條「うわっ!身体が…!?」ジジジジ…


中沢「っ………!!」ジジジジ…


ゆま「おにーちゃん達落ち着いて」ジジジジ…


さやか「……」ジジジジ…


マミ「……」ジジジジ…


中沢(っ……二人の雰囲気がガラリと変わった!)


中沢は半分混乱しながらもミッション経験者の二人の様子を敏感に察し

この先に立ちはだかる壁が生半可な覚悟では越えられないものなのだと再認識する



だがそれでも、部屋から目的地に完全に転送される直前に彼は確かに聞いた





まどか「今度こそ絶対に誰も死なせない!」ジジジ…


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ジジジジ…


さやか(なんだこの文字…)

さやか(それにここ……でっかいチョコレートにキャンディ…お菓子のオブジェがたくさん並んでる)


さやか(現実じゃないよね…結界?)


さやか(ということは今回の敵は"魔女"か)


さやか(ほむらの言ってた通りなら"星人"より"魔女"の方が楽なんだよね…?)チラッ


上條「ど、どこなんだここ……!?」ジジジジ…


さやか(なら貰える点数は低くなるだろうけど……好都合だな。まずは恭介に場数を踏んで貰わないと…)


さやかはすでにミッションの経験数が多くなればなるほど生存率がぐんと高まることを実感していた

同時に最初に経験するミッションが最大の山場であることも重々承知している


さやか(恭介だけは……恭介だけは何が何でも守り切る!)


上條「ねぇ、さやか」


さやか「!」


落ち着きを取り戻した上條がさやかに声を掛ける


さやか「どうしたの恭介?」


上條「この銃…やっぱりさやかに返すよ」


そう言って彼は手にしている"Zガン"をさやかに差し出す


さやか「! ど、どうして!?」


上條「当然だろ?これはさやかが苦労してもぎ取ったものだ。本来は君が持つべきものじゃないか」


さやか「はは、またまたぁ…気を遣わなくていいんだよ!だって恭介はまだ……」


上條「慣れてないから?」


さやか「……そうだよ?」


上條「なら中沢の分はあるのかい?あいつだって初めてのミッションだ。少しでも強い武器を貸してやった方がいいんじゃないかな?」


さやか「そ、それは…」

上條「誰かの足を引っ張ってまで、自分だけ優位な条件に居座りたくはないんだ」

上條「特に…女の子に男が護られてるようじゃ、格好がつかないだろ?」ハハハ


さやか「恭介……」


上條「…………」

上條「さやか、君はどうしてあの時…」


まどか「二人とも!敵が来たよ!気を付けて!」ガチャッ……パシュッ


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まどかがYガンを構えた先から一つ目(?)のネズミの姿をした使い魔が一体、こちらに向かって走って来ていたが……すかさずまどかが捕らえる


一つ目「wfyfhurhuf!?」ジジジジ…


さやか「まどか!?いつの間に来てたの?!」


まどか「さやかちゃん達が二人でお話ししてる間だよ……」


さやか「あ~…ごめんね?」


上條「今のが使い魔かい?」


まどか「うんそうだよ。これから先は多分集団で襲ってくるから気を付けて」ガチャッ

まどか「しばらく一本道が続いてるみたいだし……そろそろ進もうか?」


上條「ちょっと待ってくれ!中沢達を待った方がいいんじゃないかな?」


さやか「……いや、マミさん達はもう私達と違う所に転送されてるみたい」ピピピ


さやかがマップを確認しながら呟く


さやか「3人共、丁度この道が続いてる方向にいるよ」


まどか「……急ごう」


まどか、上條、さやかの順に三人は歩き始める


まどか(マミさん……大丈夫かな)

一つ目×3「firfurcjidjufjucjy!!」ビョーンビョーン


マミ「霧がないわね…!」ギョーンッ!ギョーンッ!ギョーンッ!


バンッ!バンッ!バンッ!


マミ、中沢、ゆまの三人は道に沿って移動していた所を使い魔(一つ目)の大群に襲われていた


マミ(戦闘に入ってからは恐怖も手の震えも引っ込んだ……今の所は問題ないみたいね)

マミ(ただ正直前回のトラウマをまだ完全に拭えたとはとても思えない。でも……)チラッ


ゆま「えい!えい!」ギョーンッ!ギョーンッ!


バンッ!


中沢「くっ!……このっ!…くらえ!」ギョーンッ!ギョーンッ!ギョーンッ!ギョーンッ!


バンッ!


マミ(何とかして私があの二人を守らないと…!!)ギョーンッ!ギョーンッ!

バンッ!バンッ!

マミ達三人は一つ目を撃退しながらも少しずつ前へ前へと進んでいく


マミ「二人とも!大丈夫!?まだバテてない?」ギョーンギョーン

バンッ!バンッ!


ゆま「ゆまはだいじょーぶだけど、お兄ちゃんが…」ギョーン


バンッ!


中沢「ぼくも…! うわっ……大丈…ヒッ?!……ぶです!?」ギョーンギョーンギョーンギョーン


バンッ!


こんな調子で彼女達はゆっくりとはいえ順調に快進撃を続けていたのだが…


シンッ……


マミ「止まって」ピタッ


中沢「え?」


マミ(敵襲が途絶えた…?)


先程まで四方八方から絶え間なく彼女達に襲いかかって来ていた一つ目が、突然姿を現さなくなったのだ

マミはいち早くそれに気付き警戒を呼び掛ける


ゆま「なにあれ?」


ゆまが指を差した方向から、頭身の高い看護師の姿をした、一つ目と同じ同心円状の頭部を持った使い魔が一匹現れた


ナース「ddddddddddddd」トコトコ


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ナース「dddddd!」ヒュンッ!


ナース姿の使い魔は歩きながら手に持っていたカルテをマミ達に向けて投げつける


マミ「避けて!!」ササッ


ゆま「よいしょっ!」ピョンッ


中沢「うわぁっ!?」コテンッ


カルテが風を切り、異常な速度で飛んで来たが彼女達はどうにか躱す。
だが…


ズゴン!!


カルテは勢いを保ったまま地面に激突し、爆音を鳴り響かせ突き刺さった


マミ(どうやら……使い魔にしては相当手強い部類みたいね)


マミ(さっきまでの無茶な特攻はこの子が来るまでの時間稼ぎって所かしら?)


マミ(そうと分かれば…)


マミ「先手必勝よ!」ギョーンッ!


ナース「ddddddd!?」ピョーンッッ!


しかしナースは跳躍しマミの射線上から逃れる


マミ「なっ!?」


ナース「dddddddddd!!」スッ


しかもナースはそのひとっ飛びでマミとの距離を一気に縮め、先程見せた怪力で今度は直接マミに殴りかかる


マミ「くっ…!」ササッ……ギョーンッ!


マミはナースの拳に掠りながらもどうにか躱しつつ、今度こそ絶対に外さない至近距離から射撃を放った


バンッ!


マミ「はぁ……はぁっ」ガグガク


中沢「大丈夫ですか!?マミさん!」タタタ…


ゆま「お姉ちゃん!!」タタタ…


マミ「まだ来ないでっ!!」ガグガク


中沢ゆま「!?」


ナース×2「ddddddddddddddd」トコトコ

マミ(くっ……どうしてこんな時に…!?)ガグガク


緊張でマミの心臓がバクバクと高鳴る
全身から嫌な汗が流れ、腕の震えが止まらず、目眩で視界もおぼつかないようだ


ナースA「ddddddddd!!!」ビョーン……スッ


ナース達はマミの様子など気にも留めずに距離を詰め、今度はカルテを鈍器として振り上げる


マミ「つぅっ!」サッ


しかし、そんな状態に陥ってもマミの身体は敵の攻撃に反応し、反射的に回避した

長年の培って来た魔法少女の経験が活きたのだろう

だが……


ナースB「ddddd!!!!」スッ


マミ(だめ、体が動かなっ……!?)



ドンッ!!

中沢「らあぁぁぁぁぁぁ!!!」ドンッ!


ナースB「d!!?」


ナースBがマミにカルテを振り下ろす寸前、今まで傍観に徹していた中沢がナースBを殴り飛ばした


マミ「中沢くん!?」


ナースA「っ!!」


ノーマークの敵に仲間を吹き飛ばされ、ナースAが一瞬固まる


中沢「くらえ…!!」ガチャッ……ギョーンッ!


彼はその硬直を見逃さなかった


ナースA「d!?dd!!…」バンッ


中沢「ふぅ…」


マミ「っ…気を抜いちゃダメッ!!」


ナースB「dddッ!!!」スッ


中沢がマミの声叱咤に反応し、顔を上げるとナースBが中沢目掛けて再びカルテを投げ付けようとしていた


中沢「やばっ……!」


ギョーンッ!!


マミ「これは…!」


中沢「ゆまちゃん!?」


バンッ!


ゆま「ゆまが護ってあげるってゆったでしょー?」

中沢「はぁはぁ……大丈夫ですか?マミさん」


しばらく呆然としていた中沢が声を掛ける


マミ「ええ大丈夫よ、助けてくれてありがとう。でもどうして…」


中沢「え?」


マミ「どうしてあんな危険なことしたの!」バンッ


中沢「え……いや、それはその…」


マミの様子に中沢はついしどろもどろになってしまう

正直彼としては彼女に礼を言われるならまだしも、彼女に叱られる覚えは無かった


マミ「今回は本当に運良くに上手くいったけど……本来だったらさっきの使い魔はあなた達には荷が重すぎるわ」

マミ「もっと自分を大切にしなさい」


中沢「いやでもあのままだったら……」


マミ「……仮に私の身に何かがあったとしたら、今度はゆまちゃんを連れて逃げなさい」


中沢「そんなこと…!!」


マミ「あんな小さい子を危険に巻き込む訳には行かないでしょ?だから、もしもの時はあなたがあの子を護って欲しいの」

中沢「………」

中沢「マミさんの方こそもっと自分を大切にして下さい」


マミ「あなた……まだ分からないの?」


中沢「マミさんが凄いのは分かります。でも……」

中沢「あなたは明らかに無理をしてる」

中沢「だからあなた一人に厄介事を全部押し付けて逃げるなんて出来ません!」

中沢「無理して格好つけずに僕に頼って下さい!!」


マミ(頼る……?)


ゆま「ゆまもいるよ~!」


中沢「! ……そうだね」

中沢「マミさんは一人じゃないんだすよ? 僕達もサポートします!」


マミ(一人じゃ……ない)

マミ(…そうね、そうなんだよね)


彼等の言葉を聞いた途端
心の奥底に深く根付いていた前回のトラウマが消え失せていく……

それどころか魔法少女になってからずっとまとわりついていた重荷をやっと降ろせた………

……そんな清々しい心境に至った彼女は微笑みながらこう言った


マミ「本当に、これから私と一緒に戦ってくれるの?
傍に居てくれるの?」


中沢「はい、僕なんかで良かったら!」


ゆま「もちろんだよ!」


マミ「……ありがとう」ボソッ


マミ「よし!じゃあ早速三人で鹿目さん達がいる所まで駆け抜けるわよ!」

マミ「二人ともちゃんと着いてきてね?」タタタタ…


ゆま「は~い!」タタタタ…


中沢「え…ちょ……ま!」


マミ(体が軽い……こんな幸せな気持ちで戦うなんて初めて…)ギョーンッ!ギョーンッ!



━━━もう何も恐くない

見てくれてる人トン
不定期で済まん
今日はここまでにしときます

今更だけど、中沢は毎度毎度先生に無茶振りされてしどろもどろになってたほむらの隣の男子生徒。
映画でさりげなく結界に呼ばれてたりもする。

その頃


まどか達三人もマミ達と同様に使い魔達の強襲を受けていた


一つ目×10「adjgnpyjdgwdpm!! 」タタタタッ!


さやか「中々大量だねぇ! 」


ズドォォォォォオオオオン!!



向かってくる大群に向けてさやかが強力な"Zガン"の銃撃を放ち、使い魔達を一斉になぎ払い


上條「とはいえこれはっ……ちょっと多過ぎやしないかい!? 」ギョーンッ! ギョーンッ!

バンッ!


上條「結構しんどいよ! 」ハァハァ


さやかが撃ち漏らした使い魔を上條が爆殺する形でサポートし



一つ目「r……」


まどか「えいっ! 」パシュッ…ジジジ


ナース「d……」


まどか「そこっ!! 」パシュッ…ジジジ


遠距離から攻撃を仕掛てくる敵や巨大なドーナッツやケーキなどの障害物に隠れながら迫ってくる敵をまどかが一早く見つけ、正確に捉えていく……


三人は絶妙なコンビネーションを発揮し、苦もなく使い魔達の包囲網を切り抜けていった

ただ……


さやか「大丈夫? ちょっとクールダウンしたほうがいいんじゃないの、まどか」タタタタッ


さやか「そんなに気を張らなくても、私と恭介でまだどうにか出来るよ? 」タタタ


まどか「ありがと……でも大丈夫」タタタ…パシュッ!パシュッ!


まどか「万が一さやかちゃん達の身に何かがあったら……後で死ぬほど後悔すると思うの」タタタタッ…パシュッ!


まどか「それだけは絶対に嫌なんだ」タタタタッ…パシュッ!

さやか「そ、そっか……」


さやか(嬉しいし……助かるんだけど…)


鬼気迫る勢いで使い魔を捉えていくまどかの姿に、さやかはやはり不安を感じずにはいられなかった


まどか達は15分ほど敵を撃破しながら進んだ所で、今まで走っていた狭い細道から抜け出し、開けた広い空間に出た


だがそこで先頭を走っていたまどかが突然足を止める。


まどか「二人とも!止まって!!」ガチャッ


さやか「!」


上條「あいつは……!?」



開けた広場の中心に居たのは……


べべ「……」


GANTZに表示されていたターゲット……お菓子の魔女だった


べべ「……」


上條「っ……!」ガチャッ!


広場中央に佇む魔女の姿を見た上條もとっさに腰のホルスターから右手でXガンを引き抜いて構えるが……


さやさ「待って!あいつに攻撃しちゃダメ!!」


上條「こんな時に何を言ってるんだい!?先に攻撃しなければこちらがやられてしまうかもしれないんだぞ?!」


さやか「それはそうなんだけど……」


さやかの中の何かが"あの魔女を攻撃してはいけない"と警鐘を鳴らしていた


さやか(はっきりとは思い出せないけど……絶対に何かある)


現に魔女はさやか達が姿を現してからも何も仕掛けてくる気配がない。
明らかに異様だった



まどか「……さやかちゃんが言いたいことも分かるよ」


まどか「けど、やっぱりこのまま膠着状態を続ける訳にもいかないよね?」


さやか「…………」


まどか「私が合図するから全員で一斉にアイツを撃とう。12の3で撃ってね」


上條「うん、それがいいね」


さやか「……分かったよ」


さやかが渋々了承したその時


ギョーンッ! ギョーンッ! ギョーンッ!


3発の銃声が鳴り響いた

まどか「なっ……!? 」


いつの間にか、まどか達から見て魔女を挟んだちょうど向かい側の細道からマミ、中沢、ゆまの三人が現れていた

どうやら彼女たち三人が魔女を狙撃したらしい


べべ「……」


さやか「気を付けて! 何が起こるか分からな……」



べべ「……」バンッ!!



┣¨┣¨┣¨┣¨・・・!!!!


上條「うっ! 一体何が!? 」グググ


魔女が爆散すると同時に地響きの様な轟音が鳴り響き、その音だけでさやか達の身体が震えた

マミたちが居た場所には煙幕のように砂塵が立ちこめている


まどか「っ……分からないよ! けど早くマミさん達を助けに行かないと!! 」


さやか「待って!! 」グイッ


まどか「っ! ……さやかちゃん!? 」


さやか「今あの中に入っていくのは危険だよ! ……さっき何か大きい影がマミさん達に向かって突っ込んで行くのが見えたんだ」



さやかはまどかを手で制し、砂塵をじっと睨みつけながら言う


まどか「! だったら尚更早く助けにいかないと!! 」


さやか「じゃあさ……まどかは今何が起きたのか分かったの?目で追えた? 」


まどか「それは……! 」


さやか「そんな状態で助けに行っても無駄死にするだけだよっ……! 」


まどか「っ……!! 」


まどかはなおもさやかに食って掛かろうとするが、そこで上條が声をあげた


上條「な、何だあれ!!? 」


徐々に砂塵が晴れ、巨大な蛇のようなシルエットが浮かびあがっていた


そして、そこから姿を現したのは……


シャルロッテ「ンガッ!! ンガッ!! 」グイッ!グイッ!


地面に深く突き刺さった牙を引き抜こうともがく間の抜けた魔女の姿だった


スポッ!!


シャルロッテ「♪」


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上條「で、でかいっ……! 」


どうやらあの大蛇の姿こそがお菓子の魔女本来の姿らしい。

一見ポップで可愛らしい外見ではあるが、鋭い牙と嫌らしい笑みから隠し切れない獰猛さがにじみ出ている


さやか「二人とも気を付けて!! 」ガチャッ


まどか「っ……」ガチャッ


上條「気を付けろって言われても……」


さやか(くそっ…マミさん達の姿が見えない……これじゃ攻撃範囲が広いZガン撃てない!)



シャルロッテ「………」ノクッ


お菓子の魔女ことシャルロッテはむくりと巨体を起こしまどか達を視界に捉える


シャルロッテ「……」ニタァ



まどか「!!」ゾクッ



「三人とも全力で前に跳んで!!」

どこからか飛んで来たその言葉に弾かれたように、まどか達は地面を蹴った


┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨・・・!!!


まどか「うっ………がっ!?」


一瞬遅れて三人の背後から全身に凄まじい衝撃と爆風が襲いかかる

彼女達はそのまま地面をゴロゴロと転がされていった

まどか「うぅ……ここは?」ムクリ


まどか(何が……起きたの?)

まどか(……広場のはしからはしまで吹き飛ばされたみたいだね)

まどか(皆は?どうこにいるの??)キョロキョロ


広場全体に砂ぼこりが舞っていて視界が非常に悪い
だが、それも次第に晴れていき……


まどか「!……うそ」


シャルロッテ「ンガッ!ンガッ!ンガッ!」グイグイ


ついさっきまで彼女がいた場所にクレーターが出来ていた

そしてそこでシャルロッテが再び牙を引き抜こうと四苦八苦しているようだ


まどか(じゃあさっきのはただ"アレ"が突進してきた衝撃波だったってこと!? )


もし直撃したらどうなるのか……想像に難くなかった


まどか(いやそれよりマズイのは…)

まどか(動きを目で追うことすら出来なかった)


マミ「良かった……鹿目さんも無事だったようね」タタタタ


まどか「マミさん! 」

まどか「他のみんなは? 」


マミ「無事よ」ニコッ

マミ「あなたの方こそ大丈夫? 怪我はない? 」


マミはまどかを抱え起こそうとかけより、心配そうに声を掛ける


まどか「はい、ありがとうございます……さっきの掛け声もマミさんが?」


マミ「ええそうよ」


まどか「じゃあ……もしかして魔女の動きを見切れたんですか?!」


マミ「いいえ……私も魔女の動きを捉えるのは無理だったわ」


どうやら魔法少女と違って、GANTZスーツは動体視力や反応速度までは強化してくれないようだ


まどか「ならどうやって……」


マミ「長年魔法少女をやってると何となく分かるの……敵が攻撃してくる予兆みたいなものが」


まどか「でもそれって……」


マミ「ええ。要するに勘みたいなものだから、いつまでも避け続けるのは無理でしょうね」


まどか「ならっ……モタモタしてる場合じゃないですよ! 魔女が身動き取れない内にどうにかしないと!! 」ググッ


まどかは慌ててマミの手を振り払い、シャルロッテに向かって駆け寄ろうとするが


シャルロッテ「ンガッ!ンガッ!………っ!! 」グッ!グッ!……スポッ!


まどか「そんなっ……!! 」


マミ「心配しないで……手は打ってあるから」ニコッ


パシュッ!パシュッ!


シャルロッテ「グガッ!? 」ガシッ!!ガシッ!!


突如シャルロッテの両脇から一発ずつ、Y字型のレーザーアンカーが放たれ、シャルロッテを地面に釘付けにした


中沢「鹿目さん! 無事だったんだね! 」


ゆま「まろかおねーちゃん! 」フリフリ



まどか「中沢君! ゆまちゃん! 」


中沢とゆまの二人が砂塵に潜みながらYガンでシャルロッテを捕獲したようだ


マミ「どんなに強力で素早い魔女でも……一度捕らえてしまえばこっちのものよ」


シャルロッテ「グッ!グッ!グッ!」ジジジジ…


シャルロッテの転送が始まった

マミ「ふぅ……」


マミ(ちょっとハラハラしたけど……二人とも上手くやってくれたみたいね)

マミ(今回の魔女はかなりの強敵だったみたいだから、二人にかなりの点数が入るでしょう)


マミがゆまと中沢にやや危険な役割を任せたのは、二人にちょっとでも多く点数を与えるためだった


そして万が一何かが起こった時のために、フォロー出来る位置でまどかと共に待機していたのだ


二人はマミの意図など露知らず、「自分たちを頼ってくれた」と喜んでシャルロッテに向かって行ったのだが


マミ(一緒に戦ってくれると言ってくれたのは嬉しいけど……ちょっと優しすぎる)

マミ(こんな戦いを長いこと繰り返していたら、すぐに心が壊れてしまうものね)チラッ


まどか「? どうかしたんですか、マミさん?? 」


マミ「いえ、何でもないわ」ニコッ


マミ(……そういえば、二人同時にターゲットを倒した場合点数はどうなるのかしら?)


完全に気を抜いていたマミを、思考の淵から引きずりあげたのはゆまの悲鳴だった


ゆま「きゃっ!」


マミ「!?」



シャルロッテ「グガッ!!グガッ!!グガッ!!」ブチッ!……ブチッ!


まどか「マ、マミさん!ワイヤーが何本か切れて…!?」


マミ「嘘……でしょ?!」
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マミ「中沢くん!ゆまちゃん!逃げて!!」ガチャッ


ゆま「うっ……あっ…」ガクガク


中沢「ゆまちゃん!」タタタタ


マミ「中沢君!?行っちゃだめ!」


ブチンッ!!


シャルロッテ「……!!」


シャルロッテ「♪」ニタァ


完全に自由になったシャルロッテが中沢たちを見つけ、ニヤリと微笑んだ


まどか「っ……」ガチャッ


マミ(間に合わない……!!)タタタタッ


ズドォォォォォオオン!!!!


シャルロッテ「ウギャッ!?」グチャッ



突然何か荷重でもかけられたかのようにシャルロッテがペシャンコに押しつぶ潰される


まどか「これは……さやかちゃん!?」




さやか「ハァハァ……ギリギリ間に合ったみたいだね」

さやか「ごめん!遅くなっちゃった」タタタ


まどか「どこに居たの?」


さやか「さっきの攻撃で恭介の奴、足を痛めちゃったみたいでさ」

さやか「ちょっと安全な場所まで避難させておいたんだ」


シャル「」


マミ「何にせよ……これでもうだいじょ…」


シャル「」ウゲッ

シャルロッテ「♪」ズルリ



まどか「な!?」


マミ「どういうこと?!」


重力に押し潰され、虫の息だったはずのシャルロッテは、口からぬるりと脱皮することで完全にダメージを回復した状態で復活した


さやか「化け物かよ!」


シャルロッテ「……」ニヤニヤ


中沢(ヤバッ……!?)ピョンッ


ゆま「うわっ!?」


マミ「中沢君!!」


マミが声を発した時には、既に中沢はゆまを抱えて空中へ回避していた


┣¨┣¨┣¨


直後、破壊音が広場に響き渡る


中沢(あっぶな!? あんな速いの当たったらどうなるんだよ?!)

中沢(…けどなんか、今回の攻撃は今までと比べてインパクトが少ないような……)

中沢(...…まあいいや。一回地上に降りたら魔女が身動き取れない内に今度こそYガンでガチガチに拘束してやればいい)



シャルロッテ「ウガッ!……っ!!」グイッ……スポッ!



中沢「なっ……!?」

中沢(早過ぎる!!)

中沢(こいつもしかして、わざと威力を抑えて……?!)



シャルロッテ「……」ニタァ


ゆま「ひっ……なかざわおにーちゃんっ!!」ギュゥッ


中沢(くそっ……こっちは空中で身動きが取れないってのに!?)



まどか「間に合ってっ……!!」ガチャッ


さやか「くっ!?」ガチャッ


慌ててまどかとさやかがシャルロッテに向けて銃を構えるが、それよりも早く


ドンッ!!!


中沢「うぐっ!?」


凄まじい衝激が中沢に叩きつけられた


中沢「う……あ?」


中沢(あれ? 生きてる??)


中沢「一体何が……」キョロキョロ


中沢「……何だよ?"アレ"」


中沢の視線の先にあったモノは……


ミ「」


首から上をかじり取られた女性の死体だった



中沢「まみ……さん?」

中沢「なんで!?……どうしてマミさんが!!」


中沢(!!)


中沢(そうか、僕とゆまちゃんを庇ってっ……!)


中沢「うぅ……」


中沢「っ……そうだ! ゆまちゃん!! 」キョロキョロ


シャルロッテ「モグモグ」チーズウマウマ♪


シャルロッテ「!!」チーズミッケ♪



中沢「っっ……いまはあいつに構ってる暇はないのにっ」ガチャッ


中沢(あれ?)


シャルロッテ「モグモグ」ズルズル


シャルロッテは何かを咀嚼しながら中沢にゆっくり近付いて来る


中沢(アイツの口からはみ出てる髪は……)


"ゆま"と同じ緑色だった


シャルロッテ「モグモグ」グチュッブチッゴキッ


中沢「……め…ろ」


中沢「やめろォォォォォォ!!!」ダダダダッ!


シャルロッテ「♪」ニタァ

シャルロッテ「ウガァ」グイッ


シャルロッテは中沢を挑発するように、肉片と血がこびりついた口を大きく開いて待ち構える


中沢「ウアァァァァァァァ!!!」ダダダダッ


シャルロッテ「♪」


そしてシャルロッテが中沢を丸呑みにしようと動きだす瞬間


パンッ!!!


シャルロッテ「」ピタッ


発砲音が鳴り渡り、シャルロッテの動きが完全に止まった


中沢「アァァァァ!!!」ダダダダッ


まどか「中沢君! ごめん!!」スッ


ゴンッッ!!


中沢「なっ……うっぐ!?」


ほむらの銃でシャルロッテの動きを封じたまどかが中沢を横から蹴り飛ばし、敵から遠ざける


シャルロッテ「」ピタッ


まどか「あなたがマミさんとゆまちゃんをっ……!」キッ


まどか(助けられなくてごめんなさい
っ……)ググッ


まどか「さやかちゃん! 魔女の動きが止まってる間に早く攻撃して!! 」


まどかは後ろで待機していたさやかに向って叫ぶ

シャルロッテの攻撃を予知出来るマミがいなくなった今、これが魔女を倒す最後のチャンスかもしれない


さやか「…………」


さやか(いや違う。外側からの攻撃じゃアイツは倒せなかったはず)


さやか(アイツは……)


さやか「まどか! アイツの口の中に手榴弾を放りこんで!!」


まどか「いきなり何言ってるの!?」

さやか「アイツは口内からの攻撃が弱点なんだ!」

さやか「いいから早く!!」


まどか「っ……」ポイッ


まどかは盾からスプレー缶(のようなもの)を取り出し、ピンを外してシャルロッテの口内に投げ入れ、自身は即座にその場から離れる


シャルロッテ「!!」


ゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!


シャルロッテの時間が再び動き出すと同時に、口内からまばゆい光と轟音がほとばしった


--------------------


広場は先刻の爆音が嘘のようにしんっ…と静まり返っている


その中心で



シャルロッテ「?」キョトン



魔女は相変わらず何事もなかったように佇んでいた



まどか「っ……全く効いてない」がチャッ


さやか「なんで、そんな訳……どうして!?」


さやか(脱皮すらしないってことは本当にダメージが通ってないってこと?!)

さやか(もしかして……以前どこかで見た時より強くなってるの?)


シャルロッテ「!!」ニタァ


さやか「危ない!逃げて!!」


まどか「!」サッ


考えるより先に身体が動いた

スッ!!!


シャルロッテ「ガブッ!!」


シャルロッテも今度は愚直に突進するのを止め

信じられない身軽さで一瞬の内にまどかの背後に回り、かじりつく


ガリリッ!!

まどか「きゃっ…!!」ゴロゴロ


背中に牙がかすり嫌な音を立てたが、シャルロッテよりもやや早く前方に跳んでいたため難を逃れる


だがまどかは勢いを殺し切れずに再びそのままゴロゴロと地面を転がっていった


さやか「まどかぁぁ!!」


さやか(歯がかすった部分のスーツが剥がれてる…!)


さやか(やっぱり一撃でも食らったらマズイよ! )


さやか(早くどうにかしないとまどかが……でも!)


さやか「まどかと敵の距離が近過ぎる……!」ガチャッ


恐らく、今Zガンを撃てばまどかも巻き込んでしまうだろう

それにまどか達とさやかの距離は離れ過ぎている

今から駆け寄ってもとても間に合わない

さやかは指をくわえて見ているしか出来なかった

まどか「ハァハァ……」ガチャッ


まどかはどうにか態勢を立て直し、シャルロッテに向ってほむらの銃を構えるが……


シャルロッテ「♪」ニヤニヤ


シャルロッテは余裕の表情でまどかと対峙する

地面を這いずり回っていたまどかに追い討ちをかけなかったのはわざとだろう

明らかに魔女はまどかを弄んでいた

よくSS続けるなー凄いな


まどか「………っ!!」

まどか「いやぁぁぁぁぁぁ!!」ダダダッ


緊張に耐え切れなくなったのか、まどかはシャルロッテに向って駆け出すが……


シャルロッテ「♪♪♪」ニタァァァァ


完全にシャルロッテの思う壺だった



ヒュンッ!!!


シャルロッテはまどかの目の前から消え失せ、ごうっと空気を切り裂き彼女の背後に回る



シャルロッテ「ウガッ」チーズ♪


今度こそ、まどかを丸呑みにしようと口を開いた時


まどか「……」ギロッ


シャルロッテは目を見開いた


シャルロッテ「!!」


まどかの銃の銃口が彼女の背後……つまり、シャルロッテに向けられていたことに気が付いたからだ




パンッ!!!

シャルロッテ「グググッ!?」ススッ


しかしシャルロッテは素早くまどかから離れ、ギリギリで銃撃をかわしてしまう


まどか「外したっっ……」


まどかの銃が危険だということをシャルロッテも理解していたのだろう

その表情からは珍しく焦りが見て取れる


シャルロッテ「ンガッ」アブナカッタ…




さやか「もらいー!!」ガチャッ


シャルロッテ「!?」


だが予めシャルロッテに向けてZガンを向けていたさやかは、その隙を見逃さなかった



ズドォォォォォオオオオン!!!!


ズドォォォォォオオオオン!!!!


ズドォォォォォオオオオン!!!!


ズドォォォォォオオオオン!!!!


さやか「ハァハァ……」


まどか「……今度こそ本当に倒したよね?」


シャルロッテが居た場所には円上に広がる深い穴が出来ていた










ニョキッ


シャルロッテ「♪」

さやか「しっっつこい奴だな!」


まどか「今のでダメなの!?」


まどか(もう魔女を倒す手が……ないっ)


シャルロッテ「……」ジロッ


さやかを一番厄介な敵と判断したのだろう
今度の標的は彼女に決めたようだ
その顔にもう余裕の笑みは残っていない


さやか(やっぱり口内からの攻撃じゃないとダメか……)ポイッ


さやか(来るならこいっ……口から剣ぶち込んで刺し貫いてやるっ!!)ガチャ


さやかはZガンを足元に置き、腰のホルスターからGANTZソードを引き抜き構える


まどか「さやかちゃんっ……!」ガチャッ!


まどかもすかさず魔女に銃の照準を合わせようした時には


ヒュンッ!!!


シャルロッテ「……!!」ススッ!!


シャルロッテがさやかに向かって動いた


さやか(今だ……!!)ズズズッ

さやかは驚異的な集中力と動体視力でシャルロッテの動きに反応し、迎え撃つ形でシャルの口に向けて刀身を伸ばす


刀の切っ先はぐんぐんとシャルロッテに向かって伸びていくが


ガチンッ!!


シャルロッテ「パクッ」


さやか「!!」


さやか(刀を歯で挟んで止めっ……!?)


シャルロッテ「……」ブンッ


さやか「きゃあ!?」


シャルロッテは刀身を口で白刃取りのように受け止め、そのまま横薙ぎに振り払った


当然柄をしっかりと握っていたさやかも一緒に、振り回されるように吹き飛ばされる


ドシンッ!!!


シャルロッテ「……」ズルズル


さやか「うぐ……いっつ」


さやか(まずい!……動けないっ)


シャルロッテ「ンガッ」アーン♪


さやか「いやっ……!!」


さやか(……ごめんまどか。後は頼んだ)ギュッ


さやかは死を覚悟して目を閉じた


グシャァァァ

さやか(…………あれ?)


いつまで経ってもシャルが噛み付いてくる気配がない

だが代わりに生理的嫌悪感を掻き立てる鉄錆の臭いがさやかの鼻を刺激する

疑問に思った彼女が目を開くと


さやか「……あ、ああ、う、あ……っ」


さやか「……何、で……っ!!」



さやか「恭介ぇぇぇ!!」


恭介「はやくっ……逃げろさや……ぐぁ」ブチブチッ


シャルロッテ「……」モグモグ


上条恭介。
将来有望なヴァイオリニストでさやかが思いを寄せている幼馴染。


その彼が、さやかの目の前で身体を噛み千切られようとしていた


さやか「放せよォォォおおおおお!!!!」ブンッ


さやかは自身に走る激痛を無視して、放すことなく握っていたGANTZソードをシャルロッテの首の辺りに振り下ろし、縦に両断する


シャ/
ルロッテ「!?」ザンッ






ニュルンッ!!


ルロッテ「」ウゲッ

シャルロッテ「♪」



すかさず脱皮が行われ、切断面から無傷のシャルロッテが這い出てくるが



さやか「くっ……!!」ダンッ


上條「うぐっ……」


さやかはそれよりも早く恭介を抱えてその場を離れていた


恭介「あぁ……いだ、い…………」


さやか「恭介!大丈夫だからね!!」ギュッ


しかし抉られた腹部からは止めどなく血が流れ、握った上條の手はどんどん冷たくなっていくのが分かる


さやか(この感じ……ほむらの時と同じっ……!)


さやか(やだやだやだやだ!恭介が死んじゃう!!お願い神様助けて!!)


さやか(っ……早くミッションを終了させないと!!)


さやか(何か……何かないの?!何でもいいっ! とにかくすぐにあいつを倒せる方法は!?)


さやか(どうすれば……!!)



まどか「いやぁああっ!!」


さやか「!?」ビクッ



状況はさやか達に追い打ちを掛けるように悪化していく


さやかがシャルロッテの首を両断した時。

既にまどかは吹き飛ばされたさやかを助け出そうと駆け寄り、目と鼻の先まで近付いていたのだ


親友の安否に気を取られ、隙だらけだった彼女は


シャルロッテ「ゴックン」チーズマルノミ♪


魔女にとってかっこうの的でしかなかった


さやか「まどかぁぁぁぁあああ!!!」

今日はここまでにしとく
見てくれてる人ありがとう
昨日は唐突に終わってすみませんm(._.)m

>>401
おう
どんなに長引いても完結は必ずさせるよ
それまで付き合ってもらえると嬉しい

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年07月10日 (木) 23:37:38   ID: GIcosW8W

作者さん大丈夫かな〜。心配だ。
戻ってきて欲しい。

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