モバP「怪談風日常ノ小噺」 (25)

※Pしか喋りません

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モバP「皆様はこのような経験をしたことはないでしょうか。」

モバP「お風呂でシャンプーをしている時に誰かの視線を感じる。」

モバP「一人で部屋にいる時、誰もいないはずなのに物が動く音が聞こえる。」

モバP「ほんの少しあいたドアの隙間から誰かが覗いているような気がする。」

モバP「などといった日常での恐怖体験です。」

モバP「これからするお話は何気ない日常で起こったお話です。」

モバP「その日、私はいつものように出勤し、職場の同僚に挨拶をし、会社の私の席に着き仕事を始めました。」

モバP「パソコンで本日の予定を確認して、30分ほど経った頃でしょうか。」

モバP「ふと、足元に違和感を覚えたのです。」

モバP「最初は気のせいかと思いました。」

モバP「ですが、しばらくそのままでいると声が聞こえるんですよ。」

モバP「フヒ・・・フヒ・・と。」

モバP「私は怖くなってその場を動けませんでした。」

モバP「そのままじっと耐えていると、なんということでしょう。」

モバP「机の下からぬぅっと、色白の女の子の腕が伸びてきたんですよ。」

モバP「その手は私の太ももを触ったかと思うと、どんどん上を目指して動いているではありませんか。」

モバP「もう怖くて怖くて・・・とっさに手にあったエリンギを机の下に投げ込んだんですよ。」

モバP「そうしたら『ノォー、マイフレンドォォーーー!』と叫び声が聞こえたんですよ。」

モバP「そのあとは足元の違和感もなくなり、いつもどおり仕事に戻ることができました。」

モバP「もし、あの時偶然エリンギを持っていなかったらどうなっていたことか・・・」

モバP「次のお話は、私がある女の子と話をしていたときの出来事です。」

モバP「その女の子とは以前から仲良くしており、一緒にDVDを見ることもありました。」

モバP「その日も身長の低い彼女は私を上目遣いで見上げながら、一生懸命話をしていました。」

モバP「その様子を可愛らしいと思いつつ、ふとあることに気がつきました。」

モバP「時々、彼女の視線が、私の左肩の上あたりを見ていることがあったのです。」

モバP「何を見ているんだろうと気になって振り返るんですが・・・・・・何もないんですよ。」

モバP「再び彼女に視線を戻し、彼女と話していると、また私の肩の上を見るんですよ。」

モバP「もう一度振り返るんですが、やっぱり何もないんですよ・・・」

モバP「女の子に『何を見ているの?』と聞いてみても、年相応の可愛らしい笑みを浮かべたまま

   困ったような顔して、教えてくれないんですよ。」

モバP「もう一度『なにかいるの?』と聞いたときでした・・・・・・・・・」

モバP「私の耳元で『いるよ』と声がしたんです・・・・・・・・・」

モバP「もうそのときは心臓が止まるかと思いましたね・・・」

モバP「当然、声がしたところには何もいませんでした。」

モバP「女の子も嬉しそうにこちらを見たままでした。」

モバP「結局、声の正体はわからないまま、その女の子は去って行きました・・・」




モバP「皆様は『動物憑き』という言葉を知っているでしょうか。」

モバP「狐や犬、猫といった動物の霊が人に取り付いて悪さをする、というものです。」

モバP「一説によると狂犬病が原因だと言われていますね。」

モバP「ですが、私が会った女の子は違いました・・・」

モバP「その女の子とは事務所で出会いました。」

モバP「女の子とは知り合いだったので背後から近寄っておはよう、と声をかけた時でした。」

モバP「いきなり振り返ったかと思うと、私に向かって手を振りかぶって襲いかかってきたのです。」

モバP「眼帯をしていない方の目から発せられる鋭い目つき、獣のような唸り声、そしてその手には・・・なんと動物の爪があったのです。」

モバP「女の子はそのまま私に飛びかかってきました。」

モバP「私も襲われて痛い目を見るのは嫌ですから、無我夢中で抱きしめて拘束しました。」

モバP「ジタバタと暴れる彼女を見て、これは動物の霊が取り付いていると思いましたね・・・」

モバP「ですが、除霊などできるわけもないので、どうしようか・・・と困っていたところ、」

モバP「動物ならば撫でて落ち着かせればいいのでは?と思いつき、抱きしめたまま女の子の頭や背中を撫でたのです。」

モバP「最初は暴れていた彼女ですが、三十分ほど撫で続けましたかね・・・」

モバP「そうすると女の子はおとなしくなり、私の腕の中ですーすーっと寝息と立てはじめたんです。」

モバP「除霊が成功したのかはわからないのですが、そのときはなんとか事なきを得ました。」

モバP「最後は、私が仕事帰りの車の中での出来事です。」

モバP「少々残業をしたせいで、いつもより帰宅する時間が遅くなり、なるべく早く家に帰ろうと思っていました。」

モバP「ですが、ふと、あることが気になり始めたのです・・・」

モバP「私以外誰もいないはずの車内で、後部座席に誰かがいるような気がしたのです・・・」

モバP「ルームミラーで確認したところ・・・誰もいないんですよ。」

モバP「それでも、背後にある存在感はどんどん大きく感じるようになりました。」

モバP「心臓の鼓動が早くなり、汗が噴き出してきましたが、運転中ということもあり、我慢をしていました。」

モバP「ですが、その我慢も限界だ、と停車できそうな場所を探し始めた時でした。」

モバP「私を背後から抱きしめるようにぬぅっと、2本の腕が出てきたのです・・・・・・・」

モバP「ほっそりとした女性の腕で、その腕には真っ赤なリボンが結ばれていました・・・・・・」

モバP「もう私怖くて・・・怖くて・・・後ろを振り返ることもできなかったんですよ・・・」

モバP「一刻も早く家に帰りたいと思い怯えながら運転を続けました。」

モバP「家に着く頃には、私を抱きしめていた腕はどこかに行き、消えてしまいました・・・・・・」

モバP「急いで自宅の鍵を開け、部屋に入ったとき、あることに気がついたのです・・・・・・」

モバP「なんと、部屋の電気が点いたままだったんです・・・・・・・・・」

モバP「私は一人暮らしで、その日も電気を消し忘れて出て行ったわけではありません。」

モバP「驚いていると、もう一つ気がついたことがありました。」

モバP「なんと、玄関に見覚えのない花が飾られていたのです・・・・・・」

モバP「恐る恐る部屋の奥に進もうとした時でした・・・・・・」

モバP「風呂場からシャワーの音が響いてきたのです。」

モバP「強盗にでも入られたのかと思い、急いで風呂場へ確認に向かいました。」

モバP「そこで見た光景に私は言葉を失いました・・・」

モバP「長い髪を水で滴らせた若い女がいたではありませんか・・・」

モバP「その女は私に気がつくとこちらを見ました。」

モバP「顔には濡れた髪が張り付き、口元以外は隠れていましたがニッコリと微笑みこういったんです・・・」

モバP「『おかえりなさい』と・・・」

モバP「私には恋人はいなかったので、家に帰ってもおかえりなんて言ってくれる女性はいませんでした。」

モバP「もう怖くて怖くて・・・逃げるように風呂場を後にしました。」

モバP「すると私のマナーモードにしてあった私の携帯が震えだしたんです。」

モバP「こんな状況だというのについ、いつもの仕事の癖で2コール以内で出てしまったのです。」

モバP「相手の番号も確認せずに・・・」


モバP「電話の相手は最初は無言でした。」

モバP「こちらからもしもし、もしもしとなんども言いましたが返事はありませんでした。」

モバP「いたずら電話だと思い、切ろうとしたとき、声がしたんです・・・」

モバP「女性の声で『今、プロデューサーさんのお部屋の前にいるんですよぉ、うふふ・・・』と・・・・・・」

モバP「これは危険だ、と直感が告げたので、玄関に戻り鍵を閉めました。」

モバP「すると扉からガチャガチャ ガチャガチャ と何者かが侵入しようとしてきたんです。」

モバP「危なかった。と安堵していると信じられないことが起きたのです・・・」



モバP「たった今閉めたはずの鍵がゆっくり カチャリ と音を立てたではありませんか。」

モバP「もうなにがなんだか分からなくなり、寝室まで逃げ、頭から布団をかぶり、震えていました・・・」

モバP「暗闇の中、ヒタヒタとなにかが近づいてくるのを感じながら、心の中でひたすらお経を唱えていました。」

モバP「ですが、効果が無かったのか、あることが私の身に降りかかってきたのです・・・」

モバP「急に体が重くなり、動けなくなりました・・・・・・」

モバP「そう、金縛りにあったんです。」

モバP「例えるなら女子高生二人分くらいの重さでしたかね・・・」

モバP「必死になって動こうとするんですけど、体が言うことを聞かないんです・・・」

モバP「早く朝になってくれと祈りながら震えていると更なる災難に見舞われたんですよ・・・」

モバP「金縛りが解けたか、と安堵するまもなく布団の中になにかが侵入してきたではありませんか。」

モバP「あぁ、もう終わりだ・・・と思いましたね。そのときは。」

モバP「私は諦め、どうにでもなれ。と構えているとゆっくりと意識が闇の中に消えて行きました・・・」

モバP「目を覚ました時には朝になっていましたが、不思議なことが起きていました。」

モバP「一つは家に帰ってからすぐに布団に逃げたはずなのに、なぜか服を着ていなかったこと。」

モバP「もう一つは誰が作ったかわかりませんが、机の上に朝食が用意されていたこと。」

モバP「誰が作ったのか怪しく思いながらも、用意された朝食を食べ、いつものように事務所へと向かいました。」

モバP「さて、私のお話はこれでおしまいです。」

モバP「恐怖体験というのはいつ自分の身に起きるかは分からないものです。」

モバP「このお話を聞いた皆様にも起こりうるかも知れないのです。」

モバP「自分の身の回りには何者かの存在や視線がありうる、ということを 
   
   努努お忘れなきよう日常を過ごしていただきたいものです。」




おわり

短いですが以上で終わりです。
ちなみに出てきたアイドル達は死んでいるとかではなく、
Pの日常を怪談のように脚色して話している作り話だと思ってください。

登場人物は上からきの子、小梅、美玲、凛、まゆとなっております。
最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。

ではHTML化依頼出してきます。

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