モバP「仁奈を泣かせたい」 (6)

ちひろ「はい?」

P「止めても無駄ですよ。俺やったるにぃ!」

ちひろ「やらんでください」

P「なにか問題でも?」

ちひろ「発言からしてすでにお縄を頂戴するレベルです」

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ちひろ「一応聞きますけど…どうしてそんなことを?」

P「仁奈って可愛いですよね」

ちひろ「はい」

P「泣き出した仁奈を想像してみてください」

ちひろ「はい」

P「可愛いですね?」

ちひろ「天使ですね」

P「そういうことです」

ちひろ「なるほど」

ちひろ「ただ…仁奈ちゃんはしっかりした子ですからね。そう簡単に涙を見せてくれるとは思いません」

P「いやいや、仁奈がしっかりしているのはきぐるみというよりべがあるからです」
P「つまり、それを逆手にとれば…」

ちひろ「下衆ですねぇ」

P「ありがとうございます」

ちひろ「具体的にはどのような手を?」

P「まあ見ていてください」
P「そろそろ仁奈が戻って来る時間ですよね?」

ちひろ「ええ、そうですね」チラ


ガチャ


仁奈「お仕事終わりやがりましたよー」

まゆ「戻りましたぁ」

P「よし。では行って来ます」

ちひろ「まゆちゃんが一緒ですけど、大丈夫ですか?」

P「…ええ、正直計算外ですが…」
P「いつだって逆境をプラスに変えるのが、プロデューサーの仕事ですから」

ちひろ「…プロデューサーさん…」
ちひろ「…これは仕事じゃないですけどね」

P「行って来ます」タッ

ちひろ「ご武運をー」

P「お疲れさま、二人とも」

まゆ「Pさん! わざわざ迎えに来てくれたんですねぇ」

仁奈「プロデューサーこそ、お仕事お疲れさまでやがります」ペコ

P(逆にこっちを気遣って来るとは…仁奈はいい子やなぁ…)
P(だが、今日に限っては心を鬼にしなければ)ヨシ

ちひろ(プロデューサーさん、自信満々だったけれど一体どんな手を…)コソ

P「そっちこそ。ほら、買い置きだけど缶ジュースでもどうだ?」

まゆ「ジュースというか…コーヒーですねぇ」

ちひろ(……)

仁奈「…仁奈、こーひーは飲めねーですよ…」

ちひろ(…………地味だわぁ…というかただの嫌がらせじゃ…)

P「まあそう言わずに。もう開けちゃったし」

仁奈「うー…プロデューサーが、せっかく持って来やがったですから……分かりました。飲むですよ」ウー

ちひろ(あ、でも意外と効果あるのかも)
ちひろ(…地味だけど…良心につけ込むとか…下衆いなぁ、ホント…)

まゆ「まゆはPさんの差し入れならなんだって喜んで頂きますよぉ」ダキッ

P「ば、缶を持ってるのに抱き着いて来るんじゃ…」

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