P「俺達、もう別れよう」 (923)

P「ふーむ。誰にしようかな…」

小鳥「何を悩んでるんですか?プロデューサーさん」

P「小鳥さん。今、次の春からある連ドラのオファーが来てるんですけど」

P「誰がやるのかは全部こっちに任せると言われてるので、誰にしたものかなと」

小鳥「また雑な感じですねぇ。まぁ普通に一番役に合いそうな子にやってもらえばいいのでは?」

P「いえ、それが誰なのかなと…」

小鳥「?誰よりも皆のことを理解してるプロデューサーさんともあろう人が珍しい」

小鳥「一体どんな役なんです?」

P「恋愛ドラマで、主人公に振られる役です」

小鳥「ピヨッ!?」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1397058263

ちょっと前にvipでやってたもの。
使い捨てるには惜しいネタだなぁと思ったので、リメイクしながら完結目指します。
途中レス大歓迎。どうぞよろしくお願いします。

なんでそんなオファーが!?
もしかして『黒木社長のせい』!?

P「所謂当て馬ってやつですね。漫画やアニメだと負けヒロインとか言われてるアレです」

小鳥「な、なるほど。それはまた……」アセ

P「色々考えてはみたんですけど、どうも決め手がなくて…小鳥さんは誰が良いと思います?」

小鳥「えぇっ!?そ、そんなこと聞かれても私の口からは何とも…」

P「そうですよね…。すみません、オレの仕事なのに無責任なこと言ってしまって」

小鳥「いやそういうことではないんですけどもあの…」アセアセ

P「…よし、決めた!」

小鳥「!だ、誰にです?」ドキドキ

小鳥(これで選ばれるという事は、即ちPさんの中でその子はそういうポジションになってるということ…)

小鳥(つまり争奪戦から事実上の脱落通告…!気になるけど聞くのが怖いなぁ…)

P「いえ、オーディションで決めることに決めました」

小鳥「オーディション?」

P「皆に実際にフラレるシーンを演じてもらって」

P「演技が一番真に迫っていた子に、この役をやってもらいます」

小鳥「…………ちなみに、フる役はどなたが?」

P「身内のオーディションですからね。社長にやらせる訳にもいかないし、オレがやりますよ」

小鳥「おぉう……」

小鳥「それ全員迫真の演技になっちゃうんじゃないでしょうか…?」

P「ははっそれはいくらなんでも贔屓目が過ぎますよ」

P「歌とダンスならまだしも、演技力は皆まだまだ発展途上も良いとこですって」

小鳥「いえ演技力とかではなくですね…」

P「?」きょとん

小鳥「えぇいまぁいいや!面白そうだからさっそく皆を集めますね!」


   そして

雪歩「演技力勝負で事務所内オーディション…ですか」

響「本来なら望むところ!腕が鳴るぞ!って言いたいところだけど…」

皆(フラれる役………)ずーん……

千早「しかもその……フる役はプロデューサー本人がやるのよね?」

美希「そんなのってないの。そんなことされたらミキゼッタイ泣いちゃうよ…」

亜美「でもそう出来ればミキミキ勝てるんじゃない?オーディション」

真美「『凄いじゃないか美希!』って絶対めっちゃ褒めてくれるよね→」

伊織「凄い言いそうねそれ…」

美希「それは嬉しいけど…う~~~!」グシャグシャ

春香「でもこんなオーディションをやるなんて…プロデューサーさんホントに何にも気づいてないんだね」あはは…

貴音「全く、罪な人です」フゥ

  ガチャ

小鳥「皆、準備はできたかしら?」

たぶん原因の元は黒木社長

あずさ「小鳥さん…」

小鳥「…私も乙女。皆の気持ちは痛い位に分かってるわ」

小鳥「でもこれはあくまでお仕事」

小鳥「いつもと同じ。それぞれがチャンスを掴む為の、オーディションなの」

真「いつもと同じ……」

小鳥「プライベートな部分で色々思うところは当然あるだろうけど」

小鳥「それすらも力に変える女優魂で、それぞれオーディションに臨んでほしいわ」

小鳥「プロデューサーさんもきっと…それを望んでいるんだろうから」

    
   バタン

皆「………………」

伊織「ま…癪だけど、小鳥の言う通りよね」

伊織「仕事な以上、全力で臨むのは当たり前。個人的な感情で手を抜いたりすればそれこそ…だしね」

千早「そうね。そういう人だからこそ私は……///」

亜美「おやおやおや~~?」

真美「千早お姉ちゃんどう続けようとしたのかな~~?」

やよい「れ、恋愛のこととか私はよく分からないけど、自分に出来ることを精いっぱいやってみます!」

真「そうだね。色々ややこしいことは置いといて、シンプルにいこう」

美希「みんな、演技だからってヌケガケは禁止だからね!」

春香「それ美希が一番心配なんだけど」ジト…

小鳥「さあああああ盛り上がって参りましたああああああっ!!!」

小鳥「いよいよですね!プロデューサーさん!みんながどんな散り様を見せるのかわくわくしてきましたね!」

小鳥「恋愛ものの一番の見せ場!!それが今から13連続で見れるとかもう垂涎ものですよ!!」じゅるり

P「ははっ楽しそうですね、小鳥さん」

P「俺も久々にこういう視点で皆のこと見る機会が出来て、楽しみですよ」

P「それぞれが数々の経験を積んだ今、どんな役作りをしてくるのか…」

小鳥「役作りの必要はあるんですかねぇ?」

P「?何か言いました?」

小鳥「いいえ何も!それではエントリーナンバー1番の方どうぞ!」

P「…………ふー」カラン…

  ガーーッ

あずさ「………あっ!」キョロキョロ タタタッ

あずさ「ご、ごめんなさいプロデューサーさん。少し道に迷ってしまって…」

P「いえ、気にしないでください。俺も今来た所ですから」ウツムキ

あずさ「………?」

小鳥「いらっしゃいませ~。ご注文をお伺いします」

あずさ「あ、ではダージリンでお願いします」

小鳥「かしこまりました」

P「やっぱりそれを頼むんですね。あの時と同じだ」

あずさ「!覚えていてくれたんですね」

P「そりゃ覚えてますよ。スゲー熱かったですし、そしてめちゃくちゃ冷たかったですから」ハハハ

あずさ「ふふっ紅茶を持ってきた店員さんが躓いて、熱々の紅茶をPさんのシャツにかけてしまって」

あずさ「それを見て動転した私が、Pさんの注文していたアイスコーヒーで冷まそうとしてしまったんですよね」クスクス

P「えぇ。あっと言う間に芳醇な香りを放つ、紅茶もコーヒーも滴る男の出来上がりですよ」

あずさ「あの時は失礼いたしました」ペコリ

P「ホントですよ。尤も、それのおかげでお互い爆笑して、会ってからずっと続いていた謎の緊張が解けたんですよね」

P「仕事では何度となく二人になっていたのに…不思議なものですよ」

あずさ「それはそうですよ。だって……初めてのデートでしたから」

あずさ「プロデューサーさんとお付き合いして――」

P「そう……でしたね」

あずさ「あの時も私が道に迷って待ち合わせに遅れてしまって」

あずさ「見る予定だった映画の、次の上映までにたまたま入った喫茶店が此処でした」

P「…………」

あずさ「プロデューサーさんはあれからこのお店に来たことは?」

P「いえ…少し外れた位置にありますからね。ここ」

あずさ「そうですね。でも私は、実はあれから何度も一人で来ていたんです」

あずさ「それなのに今日は迷ってしまいましたが…憧れだったんですよ」

あずさ「運命の人との、思い出の場所って…///」

あずさ「あははっ。いい年して何言ってんだって言われちゃいそうですけどね」

P「そんなことないですよ。あずささんのそういう所、凄く可愛いと思います」

あずさ「プロデューサーさん…///」

あずさ「だ、だから私っ。昨日プロデューサーさんにこの喫茶店で会おうって言われた時」

あずさ「すっごく嬉しかったんです。一人で来ていても思い出に浸れて楽しかったけど」

あずさ「また新しい思い出を、プロデューサーさんと作ることが出来るって」

P「……………」コトッ

P「…そんなもの、すぐに忘れた方がいいですよ」

あずさ「え?」


    「――別れましょう、あずささん」


あずさ「!?」

P「昨日電話で言った、話というのはこのことです」

P「俺がこの店を選んだのは決別の為。あの日からの俺達の時間を全て無かったことにする為に」

P「終わらせる為に、此処で会おうと言ったんです」

あずさ「………………」

あずさ「あ、プロデューサーさん知ってます?」

あずさ「この間、事務所で伊織ちゃんが居眠りしていた時に、亜美ちゃんが――」ペラペラ

P「…………では、俺はこれで」ガタッ

    キュッ!

席を立とうとするPを、あずさが袖を掴んで止める。

あずさ「じょ…女性と話している途中で席を立つなんてマナーが…なって……」カタカタ

P「……別れよう、春香」

春香「……またまたー、プロデューサーさんったらー!」

春香「まだ付き合って2ヶ月でラブラブもラブラブ」

春香「昨日だって"春香と一緒になれて俺は本当に幸せだ"って言ってくれてたじゃないですかー!」

P「……春香」

春香「いつものプロデューサーさんの冗談は好きですけどこれはちょっと笑えないですよー」

春香「まあでも!うっかり冗談として言っちゃうことってありますよね!」

春香「あ、そうだプロデューサーさん!クッキー焼いて来たんですよクッキ「……春香!」」

春香「……」

春香「……ほ、ほら、プロデューサーさんの好きなチョコレートクッキー。」

春香「形も前に褒めてくれた二層の奴なんですよ……?」

春香「だから……ほら、プロデューサーさん。あーん……」

P「……」

春香「……」

春香「……嘘ですよね?こんなの……冗談なんですよね?」


これを思い出した

P「…………」ハァ

P「本当は、貴方も気付いてたんじゃないんですか?」

P「男が女に『話したいことがある』なんて電話をする理由なんて、これしかないでしょう」

P「察してもらう為にこんなベタな手を使ったっていうのに…」

あずさ「分かりませんそんなの……分かる訳ないじゃないですか!!」

  ざわっ…!  シン………

小鳥「あの、お客様…」タタタッ

P「すみません、これおかわりお願いします」スッ

小鳥「は、はぁ…かしこまりました」

あずさ「…最近、プロデューサーさんの様子がおかしいことには気付いてました」

あずさ「ふと気付くとどこか遠くを見つめていて、私と目が遭うと辛そうな笑顔を浮かべて……」

あずさ「私だって聞きたかったんです!何があったのか話してほしかった!」

あずさ「けれど…きっと私には知られたくないことなんだって、分かってしまってもいたから…だから……」

あずさ「昨日電話をもらった時、やっと私を頼ってもらえるんだって、私は……!」プルプル

P「…大した名推理ですね。流石探偵もののヒロインを張っただけのことはある」

P「当たりですよ。俺はずっと早くこの話を切り出さなきゃいけないって悩んでいた」

P「後は早くこの手を離していただければ、俺は肩の荷が下りて元気百倍です」

あずさ「嘘です!そんな、そんな訳……!!」

P「はー…。こうなると分かっていたから、気が重かったんですよ」

P「ホント………重い人ですね」

あずさ「っ!!」

あずさ「それ……言わないって…約束……!」

P「約束?あぁ、そんなことも言ったかもしれませんね」

P「そんなの片手で抱え上げてみせるとか何とか。あんなの気を引く為に適当言っただけですよ」

あずさ「嘘です……プロデューサーさんはそんなこと……!」プルプル ギュッ…!!

P「……いいかげんにしてください」

P「俺のことを分かってるって言うなら、気を使って身を引いて下さいよ。俺の為に」

あずさ「嫌です…それだけは。どれだけ重い…めんどくさい…嫌な女だと思われようと」

あずさ「プロデューサーさんの…貴方のことだけは、私は何があっても――

P「あずささん」



     「俺は貴方の運命の人なんかじゃない」



あずさ「――――っ!!!」

P「勝手な思い込みで執着されても迷惑です」

P「心配しなくても、きっと貴方にはそのうちもっと良い男が現れますよ」

P「俺なんかよりずっと器がデカくて、多少愛が重かろうが疲れたりしな…


      バシャッ!!!


あずさ「…………」キッ! ボロボロ…

P「……っ…」ポタポタ

あずさ「プロ………さんの………~~~ばかっ!!!」

     ダダダダダダッ!!!
    

P「………冷めてちゃ再現にもなりゃしませんよ、あずささん」フー

小鳥「お…お客様?アイスコーヒーをお持ちしましたが……」アセアセ

P「あぁ、ありがとうございます」スッ 

    ザバッ!!

小鳥「!?お、お客様何をっ!?ふ、ふきん持ってきますねっ!」タタタタッ

P「………やっぱり、大違いだわ」ボタボタ…



あずさ「うっ…ぐっひっく…あぁっ……うああああああああああっ!!」

P「ハイ、カアアアアアット!!!」ズビシィッッ!!

小鳥「いやーーお疲れ様でしたプロデューサーさん!名演技でしたね!」

P「いえいえ小鳥さんこそお見事でしたよ。飲み物を持ってくるタイミングも完璧で」フキフキ

小鳥「ふふふ、日ごろの妄想の成果が生きたって所ですかね」

小鳥「でもお二人本当に凄かったですよ。本当は台本あったんじゃないですか?」

P「いやぁ俺はあずささんの演技に必死で付いて行っただけで…ってあれ?あずささんは?」

小鳥「まだ戻ってきてませんね。最後のシーンでこの審査部屋の外に出て行った後…」

    ギィィ…

P「ん、律子。あずささんどこに行ったか知…へぶぅっ!?」ベシン!!!

P「あづづづ……何で俺が無言でビンタを食らう羽目に…」

小鳥「不思議デスネー」

P「それにしても、さっきのあずささんは本当に迫真の演技でしたね」

P「皆の中でも演技の経験は多い方ですから期待してはいましたが、まさかここまでハマるとは…」

P「今日俺は…とんでもない大女優誕生の瞬間に立ち会えたのかもしれません」ゴクリ

小鳥「とりあえず次に会う時は土下座しましょうね。一緒に」

P「…………?」きょとん

小鳥「ちなみに、Pがあずささんを振った理由は何だったんですか?」

P「俺がって言わないでくださいよ。人聞きの悪い」

小鳥「そりゃ悪いでしょうねぇ」

P「?まぁ自分の中の裏設定なんですけど、あの後すぐに俺は765プロを辞めて」

P「生き別れの弟を助ける為に、紛争が続いている戦地に行きます」

小鳥「ほぉう…それでそれで?」

P「何とか弟は助けられたものの、俺は銃で撃たれ、あずささんのことを想いながら息を引き取ります」

P「その後、何やかんやで全ての真相が書いてある日記があずささんの下に渡り―――」

小鳥「ひっぐ…うぇっぐ……あ、あずささん……」ボロボロ

小鳥「もうドラマそれで良いじゃないですかぁ…映画にしましょうよぉ……」

P「いやいやこんな即興アドリブで考えた内容で良い訳ないでしょう」

小鳥「そうえば今更ですけど、なんで実際のドラマの台本を使わないんですか?」

P「まだ出来てないみたいなんですよ。というか、大まかな設定くらいしかまだ用意されてないみたいで」

P「だから皆にも、自分がフラれるシーンをやってくれとだけ言っています」

P「で、俺は簡単な設定だけ聞いて、皆の演技に合わせて全力で付いて行くという感じですね」

小鳥「あぁ…どうりでリアルな……」

P「リアル?」

小鳥「なんでしょうねホント!それじゃー次はエントリーナンバー二番の方どうぞ!」

眠いのでとりあえずここまで。こんな感じでオーディションが延々続いて行きます。
一人の人間の想像力なんて知れてるので、失恋シーンやフる理由のアイディア大募集。
好きな負けヒロイン、失恋シーン談義も聞きたいので、ワイガヤってくれると嬉しいな。ではー

別に男側実は事情があったとか、いいやつ風にしなくてもいいんじゃないか
いっそすげえゲス野郎にするとか

>>50
つまり、P「楽しかったぜェwwwwwお前とのプロデュースごっこぉ!wwwww」




こういうことですか。わかりません
…これだと一番ダメージがありそうなのは誰だろう?

そういうのはやっぱこう、純粋な子がいいよねえ
やよいおりとか
あ、伊織で思い付いたけど、実はPんちのお父さんが
伊織んちに潰された会社の社長とかにしてわざと近づいてやったとか
これはPに事情ありになっちゃうけど

>>51,>>53
つまりこういうことか


フッフフフ…クッククククク……なぁーんちゃってwwwwww
イッヒヒヒヒハハハハハ、おかしくって腹痛いわ~wwwwwwww
面白いやつだなお前、ほんとに俺のことを…ウッヒヒヒヒヒヒヒww
なら見せてやろうかぁ!?もっと面白いものをよぉ!!
ビイィィィヤァァァァ!!誰得フォーーゼェ!ビイィィィヤァ伊織ィィィィィ~~!!
本物ぉ?誰それえ。俺、961のP。鈍いなぁ俺がお前らのプロデューサーだよォ!
まぁだ分からないのかよぉww この前したのも、さっきまで会っていたのも!俺の替え玉だよ!!
本物の俺は、お前のプロデューサーに化けてたってわけだぁ。
ジャンジャジャ~~ン!!今明かされる衝撃の真実ゥ。
いやぁ本当に苦労したぜ、新人のプロデューサー演じてつまらねえ協力までしてさあ。
しかしお前は単純だよなァ、俺の口から出たでまかせを、全部信じちまうんだからなァ!ウッヒヒヒヒヒヒwwww
お前をトップアイドルにしてやるぅ~~?お前の味方ぁ~~?wwwwwwウッヒャハハハハハハハ!!楽しかったぜェwwwwwwお前とのプロデュースごっこォ~~!!
助けに来てくれて、ありがとう!伊織!(キリッ ウッヒャハハヒヒハハハwwwwww
ヒッハハハハハハハ!じゃあ言ってやる!お前の頭には俺との友情の証のリボンをつけているんだろ?
回想- このリボンは、君に渡しておく(キリッ
フッ…言えないよなァ、固い友情で結ばれた大切なプ ロ デ ュ ー サ ー の頼みだもんなぁ!!ウッヒヒヒヒヒヒャハハハハハwwwwww
ありがとうよ、俺との約束を守って、みんなに黙ってwwいwwてwwwwくwwwwれwwwwてよォwwwwwwホホウッwwwwヒハハハハハwwwwウハハハハハフッハハハハハハwwwwww

美希「気まぐれで入った雑貨屋さんで、こんなにもハニーにピッタリなサングラスが見つかるとは驚きなの」フフフ

美希「来週から一緒に海外ロケだし、ハニーにもハリウッドオーラを出しまくってもらって…!!」ビビッ

美希「何か今ミキのハニーセンサーがビビっと来たの!もしかしてハニー近くに…」ダダダッ!

美希「この路地裏かな………居た!ハニー!会いたかったの…


     P「小鳥、目を閉じて…」 小鳥「んっ………」ドバドバ


美希「」カシャンッ

美希「な、何をやってるのー!!!」ドカァッ!!(ドロップキック)

小鳥「ぐぼはぁっ!!」ズザザザー!!

P「小鳥さん!?お、おい美希、流石にやり過ぎ…」

美希「ハ~~~~ニィ~~~~!」メラメラメラメラ

P(っ!なんて迫真の演技…!これを俺が止める訳にはいかないな)

P「み、美希!?なんでここに…ってかお前何をしてくれてんだ!小鳥、大丈夫か!?」ダダッ!!

美希「何をしてくれてんだはこっちの台詞なの!!その女は誰!?ミキという者が在りながら……!」ワナワナ

P「………あー……見られた以上はもうしょうがないか」

美希「開き直る気!?」

P「先に色々言うことはあると思うが……紹介するよ。この人は」



      「俺の――婚約者だ」



美希「―――え?」

美希「こ、こん……や………え?」カタカタ

P「お、おい美希大丈夫か?」

小鳥「…………」じっ

小鳥「Pさん。今日は私、これで帰るからこの子と話をしてあげて」スクッ

P「え?で、でも今日は…」

小鳥「いいから。……浮気者」ボソッ スタスタ

P「?……と、とりあえず美希。そこの公園のベンチに座るぞ」

   てくてくてくてく
  

美希「…………」ゴクゴク フー

P「落ち着いたか?」

美希「うん……お水ありがと、ハニー」

P「あぁ。まぁ……なんだ、済まなかったな」

P「不可抗力とはいえ、子供の前であんな所見せちまって……」ポリポリ

美希「―――っ」ピクリ

美希「ハニー」

P「なんだ?美希」


    「大好き。ミキと付き合ってください」

     

P「…馬鹿。こんな時に人をからかうんじゃねーって」フイッ

美希「嘘つき。分かってるくせに」

P「…………」

美希「今までだって美希は何回も言ったよ?ハニーのこと、好きだって。何度も何度も何度も」ウツムキ

P「だからそれは…」

美希「いつだってハニーは今みたいにはぐらかすばっかりで、ちゃんと答えてくれたことはなかったけど…」

美希「ハニーのミキへの愛情はちゃんと感じてたから」

美希「ミキ達は『いつのまにか付き合ってた』系のカップルなのかなって…」

美希「ミキ的にはそれはちょっと不満だけど、ハニーはシャイだし、セケンテーのこともあるから」

美希「仕方ないのかなって…そう思ってたのに……」プルプル

 
   ガシッ!!(シャツを掴む)

P「っと……」

美希「ねぇハニー。ミキ達は…恋人同士じゃなかったの?」

美希「全部ミキの勘違いで…泥棒猫は―――ミキの方だったの?」ボロボロ

P「…………」

P「…美希がそう思っていたんなら、本当はそうだったのかもしれないな」

美希「!」

P「勘違いしていたのは俺の方……伊織が言う様に、俺は自分を騙していたのかもしれない」

美希「デコちゃん…?じゃ、じゃあやっぱりミキ達は!」

P「あぁ、付き合っていたのかもしれない」

美希「~~っ!」ぱああっ


      「―――だから、別れよう。美希」


美希「…………ぇ…」

駄目だ眠い。明日多分頑張って書きますので、ワイガヤよろしくっす

P「俺達の関係が本当でも嘘でも……俺はもう美希の気持ちに応えることはできない」

P「今まで悪かった。はっきり言うよ」

P「俺は美希とは、付き合えない」

美希「な……んで…。ハニーだって、ミキのこと……」

P「…そのハニーっていうのも、もう止めにしてくれ。誤解の元だ」

P「この際最初みたいに『そこの人』でも構わないぜ」

美希「ハニー!!!」

P「だから……」

美希「…………!」じっ 

P「…………」フィッ

美希「ねぇ…なんで?なんでなの!?」

美希「ミキ!ムネおっきーよ!背だって高いの!」

P「…………」

美希「あと大人っぽいってよく言われるし!料理だって勉強中なの!えっと…それと……」

美希「と、歳はまだかもしれないけど……!そんなのすぐに……」

   ぽんっ

P「大人っぽいのは黙ってればの話だろうが」

P「俺に合わせて無理して背伸びする必要なんて無い。美希のことを想ってるやつなんて他にいくらでも――「そんなのっ!!」

美希「そんなの意味ないのっ!!!ミキにとってのハニーはハニーだけ!!」

美希「ほら見て!おっきーでしょ?ハニーになら触られたっていいの!」

  ぎゅっ ぐいっ…!

P「止めろ…」

美希「ほら、触ってよ!柔らかいよ?大丈夫、ミキが相手ならロリコン扱いされたりなんてしないから!」

美希「ハニーが望むならミキ、なんだってするよ!?ハニーがしたいこと、なんでもさせてあげる!」

美希「お金だってあげるし、ミキの持ってるものぜーんぶハニーに…「止めろっ!!!」 

  パシッ!!(手を振り払う)

美希「あっ……」

P「止めろ……もう止めてくれ」

美希「ミキから離れて……いかないでよ」

美希「カノジョにしてくれなんて言わない、さっきの人の次でも良いから…何番目でもいいから」



     「ミキを……捨てないで………」


         

P「………俺はプロデューサーで、お前は俺の担当アイドルだ」

P「お前がアイドルを続ける限り、傍にはいるさ。…望むのならな」


     「それで―――勘弁してくれ」ザッ スタスタスタ



美希「…………」ポツン…

美希「……大好きハーニィー…いちごみたーいにーー♪」ポロポロ

美希「純……粋なーの。ず、ずっと見て…ひぐっ…うぇっ…ぁああああ……」

美希「わあああああああああんっ!!!」

P「………っ…あぁっ!!!」ガンッ!!!

P「いってぇ………」ズキズキ

小鳥「…電柱に罪はありませんよ」ひょこっ

P「小鳥…」

小鳥「ほら、手を見せて下さい。血出てますから消毒を…」

P「いいよ、このままで……」

小鳥「駄目です。許されませんよ…そんな方法で、楽になろうとするなんて」

P「…………」すっ…

小鳥「本当に…良かったんですか?」グルグル

小鳥「今は子供でも、あの子絶対すっごく良い女になりますよ」

小鳥「私みたいなオバサン、歯牙にも掛けないような。とびっきりの…」

P「眩し過ぎるよ。俺にはそんなの……」

小鳥「だったら、これを掛けてみては?」すっ

P「サングラス…?」

小鳥「あの子が路地裏に落としてたものです。多分、Pさんへのプレゼントだったんでしょう」

P「そうか……相変わらず良いセンスしてるな」チャッ

小鳥「…どうです?景色の方は」

P「あー…不良品だなこれ。滲んで……何も見えねえや」

P「ハイ、カアアアアアアッッット!!!!」

小鳥「おっつかれ様でしたぁーーー!!!最有力候補の美希ちゃん編終了っ!!!」

P「最有力候補?そうだったんですか?」

小鳥「いえいえげへへ」

P「最初小鳥さんが吹っ飛ばされた時はどうなるかと思いましたが、最終的にはかなりシリアスな空気を作れましたね」

小鳥「はいもうすっごい役得でした。…あと少しだったのに」ボソッ

P「?すみません、何か言いました?」

小鳥「言いましたけどね!ちなみにプロデューサーさん、今回の裏設定はどんなものに?」

P「うーん、今回はほとんど自然体の自分でやってた感じですね」

小鳥「ピヨぉ……自然体の……」

P「婚約者との付き合って一周年記念の日であるとか、前に伊織にもデートしている所を見られていて」

P「意味深な台詞を言われていた…みたいな伏線設定はありましたけど」

小鳥「なんでそこまで気を配れるのに、実際のアレには朴念ってるんでしょうねぇ」

P「?」

P「ちなみにこの経験を糧に、美希は「relations」や「day of the future」の歌唱力が抜群に伸び」

P「アイドルとしての評価を大きく伸ばしていくこととなります」

小鳥(それ本当にそうなるんだろうなぁ…)

P「いやでも美希の演技も本当に素晴らしかったですね」

P「あずささんと比べても甲乙付けがたい…嬉しい悲鳴ですが、これは相当審査が難航しそうですよ」

小鳥「ビデオ撮ってますから、何度も見返して決めましょうね!」

P「で、その美希は…ってあれ?ここどこです?」

小鳥「廊下ですよ。プロデューサー役に入り込み過ぎてホントに出てっちゃうから」

P「じゃあ美希はまだ審査部屋ですね。早く戻って褒めてやらないと…

    ギイィ…

P「あ、律子。さっきの美希すごかっ…右ストレートぉっっっ!?」バコーーン!!!

P「俺が何をしたというのか…」ボロッ

小鳥「紅茶被ってコーヒー被ってビンタ食らって右手怪我して右ストレート食らってと」

小鳥「Pさんの累積ダメージが凄いことになってますよね。このオーディション」

小鳥(自業自得ですけれども)

P「ま、皆があれだけ真剣に取り組んでくれてるんですから、この程度何でもありませんよ」

P「俺も皆と同じく、自分の役割を全力で務め上げてみせます」ぐっ

小鳥「その意気や良しです!それじゃあ続いていっちゃいましょう、エントリーナンバー3番!」

 
  ザーーーッ……

P「…酷い雨だな」

P「……………」

   
ガチャッ…

真美「…やっほー。兄ちゃん」

P「来てくれたか、真美」

真美「そりゃあんな真剣な声で電話貰っちゃあ…ね」

真美「放っておいたら自殺でもするんじゃないかと思って、超ダッシュで来ちゃったよ」

P「ははっそりゃありがたいが、18にもなって廊下を走るもんじゃないぞ?雨の日は特にな」

真美「あはは、そうやって兄ちゃんに怒られるのも久しぶりなカンジだね」

P「んなことねーよ。お前も亜美も…俺にとってはずっと出会った頃のイタズラ小娘のままだ」

真美「小娘ね。カノジョにしておいてそんなこと言っちゃうんだ」

真美「やーい兄ちゃんのスーパーロリコン~」

P「結婚出来る年齢になったんだからロリコンじゃねえって押し通したのはお前だろうが…」

真美「あの時のこと思い出すよ。…こんな感じの土砂降りだった」

真美「一番亜美との差が開いてた時期で…事あるごとに比較されて」

真美「心がどんどん荒んで、壊れそうになってた時に……あの事件があって」

真美「誰にも会いたくなくて、会わす顔が無くて、部屋の隅っこで蹲ってる時に……兄ちゃんは真美を見つけてくれたよね」

真美「あの時真美、すっごくビックリしたんだよ?兄ちゃんには真美の居場所が分かるセンサーが付いてるんだ!って」

P「…覚えのある手口だったからな。散々イタズラを食らって得た経験を生かしただけのことだよ」

真美「もう、相変わらず女心が分かってないなー」

真美「……多分、あの時だったんだと思う。真美が本当の意味で、兄ちゃんのこと好きになったのは――」

P「…………」

真美「兄ちゃん、辛いのは分かってる。けど……これだけは聞かせて」



      「真美じゃ……代わりになれないのかな?」

   
    

P「…………っ!」ギリッ…

真美「……………」ニコッ…

P「……………ぐっ…」


       「……………あぁ」


真美「…………」スッ(目を閉じる)

P「俺が好きなのは亜美だ。真美、お前じゃ………ない」


    「だから真美とはもう―――付き合えない」


真美「……………そっか」アハハッ

真美「いんがおーほーって言うんだっけ。こーゆーの」

真美「自分の為に、散々亜美を犠牲にして、亜美の気持ち踏み躙ったツケが……帰って来ちゃった」

P「違う!!お前はただ……!」

真美「違わないよ。真美は最初から全部分かってやってたんだもん」

真美「双子だからね。小学校の時ほどじゃないけど、それでも痛い位に分かってたよ」

真美「亜美が兄ちゃんのこと…どう思ってるかなんて、ずっと分かってた」

真美「だから兄ちゃんがそんな顔する必要無い。これは、罰なんだよ」

真美「ホントなら、涙流して捨てないで!って縋りつくところなんだろうけど…真美にはそんな権利、無いから」

P「抱え込むな…悪いのは全部俺だ。罵ってくれていいし、ブン殴ってくれていいんだ」

真美「あはは、兄ちゃんもしかしてドMだったの?」

P「今限定なら…そうかもな。お前のそんな笑顔見させられるより、ずっとマシだ」

真美「………おっけー。じゃあちょっと目を閉じて、歯食いしばってくれる?」ぐるぐる

P「う……も、もう大人の体なんだから、加減はしてくれよ?」タラリ

真美「アハハ、なっさけないなぁ。大丈夫大丈夫、跡は残らない程度にするから」

P「…分かった。来い」スッ(目を閉じる)

真美「いっくよ~~~!」ダタダタダタッ!!


    チュッ


P「!?」

P「~~~っぷはっ!ばっお前、真美!」

    ギュッ…!!!

P「今更っ…こんなことしたってお前が辛…「兄ちゃん…!!」ボロボロ

P「なっ………亜美!?一体何が……」


     バタン


P「扉が……」

亜美「兄ちゃん!兄ちゃん…!!」ギュウウウ…!!

亜美「真美は、真美は……!」

  

  ザーーーーーッ…  パチ、パチ、パチ、パチ

  
真美「おめでとーだね、亜美」

真美「ホント、何よりのハッピーエンドだよ」


真美『真美が合図したらさ、亜美はダッシュで入って来て、兄ちゃんに抱きついてキスしちゃって』

真美『それで兄ちゃんがビックリしてる間に、真美はささっと出て行くから。後は二人でご自由にどーぞ』

亜美『そ、そんなの出来る訳…!』

真美『最後にする為だよ、亜美。もう皆じゅーぶん傷ついた』

真美『私に引導を渡してよ――亜美』


真美「全く、なーんでこんなこと思いついちゃったのかなぁ」

真美「折角最後の二人っきりの時間だったのにね」テクテク…

真美「今頃二人はいちゃつき倒してる訳かぁ。ムカツクなー」

真美「まーでも、二人のキスシーン見て、ずーっとあった胸のムカムカは大分スッキリしたし」

真美「今日は久しぶりにゆっくり眠れそーだよ」

真美「なんだ、思ってたより全然平気じゃん。これならホントにハッピーエンド――

小鳥「真美ちゃん!?」

真美「おっピヨちゃんじゃんキグーだね。どしたの?お化けでも見つけたみたいな顔して」

小鳥「い、いやだって、何で真美ちゃんこんな土砂降りなのに…


    「―――傘もささずに歩いてるの?」


真美「あ……」ボタボタ…

真美「そっか…どーりで何か体が重いと……」ヨロッ

小鳥「真美ちゃん!」バシッ

真美「っと、今度はよろけちゃった。ありがと、ピヨちゃん」

真美「おっかしいなぁ。来る時はちゃんと傘さしてたのに、何で置いて来ちゃったんだろ……」

小鳥「―――っ!真美ちゃん、貴方……」

真美「おっかしいなぁ。ホントおかしいよ……スッキリしてる……ハズなのに」ツーーーッ…

小鳥「…………ッ!!」ギュッ!!!



   ザーーーーーーッ…
   
  「しょうがないなぁ、じゃあ兄ちゃんとは亜美が結婚してあげる!」

  「だったら真美も結婚してあげる!重婚でWロリコンだね、兄ちゃん!」

  「お前達なぁ……」

  「「あははははははっ!」」

P「はい、カアアアアアアアアット!!!」

小鳥「プロデューサーさんお疲れっしたぁ!!!」

P「いえいえ今回は俺大してセリフもなかったですから。見れてはないですけど、小鳥さんもラストシーンで出てたんでしょう?」

小鳥「えぇ。今回出番無いかと思いきや、最後に美味しい役目を与えてもらいました。柔らかかったぁ…」げへへ

P「しかしまさかあそこで亜美が友情出演してくるとは…。真美も考えましたね」

小鳥「なお、キスシーンの際にはPさんに透明のビニールを被せてましたので、ご安心ください」

P「誰に言ってるんです?」

小鳥「いやーでもホントせっつなかったですねぇ!そこに至るまでの話も全部見たいですよ私は!」

P「まぁそれは想像で補ってもらうということで」ハハハ

   ギイィ……

P「おぅ律子。真美が風邪引かないようにちゃんとケアを…左からの右!?」バシンベシンッ!!

P「あつつ…一向に痛みに慣れる気配が無いあたり、流石律子のビンタ…」

小鳥「…というかPさん、怒らないんですか?理由分かってないんですよね?」

P「律子が何も言わないってことは、言えないような理由なんでしょう」

P「でも殴らずにいられないということなら、俺はそれを受けるだけです」

P「俺は信頼してますから、律子のこと」キラッ

小鳥「イッケメーン!(?)」

P「とはいえ俺自身で原因を無くす努力は必要ですけどね。一体何を怒っているのか…」

小鳥「多分最後まで食らいつづける確信を得ながら、エントリー4番ナンバー!」

P「……………」

春香「思いつめた顔してどうしたんですか?プロデューサーさん」

P「春香…」

春香「あ、これって先週のライブの映像ですか?もうDVD用の編集に取り掛かってたんですね」

春香「仕事熱心なのは良いことですけど、根を詰め過ぎちゃダメですよ」

春香「プロデューサーさんは放っておくとすぐ無理ばかりしちゃうんだから」

P「…別に編集作業をしてた訳じゃないよ。ただ、春香を見ていただけで」

春香「え、えぇっ///?」

春香「そ、そんな画面越しに見なくても私ならいつでもその…」ゴニョゴニョ

P「……………」じっ

 ワーワー!! ハルカチャーン!! ハルカッカー!! キャーキャー!!

P「………やっぱり、そうなんだな」ボソッ

春香「そ、そうだ。私今日もクッキー作ってきたんですよ」

春香「ちょうど良い時間ですし、一緒にお茶にしましょう」

P「いや、いいよ」

春香「もう、だから根を詰め過ぎちゃダメだって言ってるじゃないですか」

P「そうじゃなくて、春香のクッキーは要らない」

春香「なっ…!ヒドいですよプロデューサーさん!」ぷんすか

春香「たしかに私ドジは多いですけど、お菓子作りに関しては失敗したことないんですから!」

春香「そ、それに……『彼女』の作ったお菓子を要らないなんて、彼氏として失格なんじゃないですか!?」

P「だから、だよ」

春香「え?」

P「前の…アイドルとそのプロデューサーの関係だった時の」

P「同僚を気遣っての、差し入れのクッキーなら喜んで受け取る」

P「だが…恋人に対するプレゼントのクッキーは、もう要らない」

春香「な……なにを言ってるんですか?プロデューサーさん……」

春香「そんなの、まるで………」

P「あぁ、その通りだよ」


 
     「―――別れよう、春香」



春香「―――っ!?」

春香「え…………?」カタカタ

P「俺達はこのままじゃ駄目になる」

P「元の関係に戻るのが、お互いの為だ」

春香「ま、待ってくださいプロデューサーさん」

P「そうだよな、急にそんなこと言ったって切り替えられないよな」

P「大丈夫。律子も大分余裕が出来てきてるから、一人くらい増えても大丈夫だよ」

春香「だいじょ…?な、何を言って……」

P「事務所で顔を合わすことがあるのは仕方ないが、それは俺が極力外で仕事するようにすれば…「プロデューサーさん!!」

春香「さっきから何を…何を言ってるんですか?らしくないですよ、そんな酷い冗談言うなんて……」

春香「も、もしかして今日ってエイプリルフールでしたか?あっそれともドッキリ!?」

春香「もー間を置かなさすぎですよプロデューサーさん。この間響ちゃん相手に百連発やったばっかりじゃ…」

P「冗談でも嘘でもドッキリでも無い」

P「俺がそんな下らないことの為に、こんなことを言う人間だと思うのか?他でもない、自分の恋人に」

春香「お、思いません。思いませんけど……そうじゃないとおかしいじゃないですか……」

春香「て、訂正するなら今の内ですよ?そりゃちょっとは怒っちゃいますし、少しゲンメツしちゃいますけど」

春香「それ位のことで、私はプロデューサーさんのことを嫌いになんてなりませんから」

P「……………」

春香「だ、だから早く……嘘だって……」

春香「言ってくださいよぉ……」ジワッ…

春香「今日までずっと…上手くいってたじゃないですか……」

春香「気持ちを隠してるのに耐えられなくなって、勇気を振り絞ってプロデューサーさんに告白して」

春香「絶対無理だって思ってたのに、受け入れてもらえて…私、すっっっごく嬉しかったんですよ?」

P「…………」

春香「初めてオーディションに受かった時よりも、初めて自分のCDが発売してる様子を見た時よりも…」

春香「皆で初めてライブをやった時よりも…ずっとずっと、嬉しかったんですよ!?」

P「…………」ギリッ

春香「世の中にこんな幸せなことがあるんだって。今まで以上に毎日がキラキラして見えてきて」

春香「本当にすっごく楽しくて…幸せで……なのに!」

春香「急に……こんなのって無いですよ……」

春香「どうしてですか……?私、なにかプロデューサーさんを怒らせるようなことやっちゃいました?」

春香「だったらちゃんと言葉にして言って下さい!こんな、挽回の機会も無いまま突き放すなんて…酷いです」

P「…春香が悪い訳じゃないよ。まして嫌いになった訳でもない」

P「春香は初めて会った時から変わらず、俺の自慢のアイドルだ」

春香「だったらどうして!?」

P「…何をそんなに拘ることがある。もう春香は立派なトップアイドルだ」

P「俺が居ようが居まいが、一人で十分やっていけるよ」

春香「答えになってません!プロデューサーさんは私のたった一人の…恋人なんですよ!?」

春香「これから二人でもっと!たくさんたくさん!素敵な思い出を作っていく…私の……!!」じっ

P「………って本当は…」ボソッ

春香「えっ?何ですか!?」

P「いや…なんでもない」

P「春香、お前の夢は何だ?」

春香「え?そ、それは勿論、トップアイドル…」

P「そうだ。それがお前の夢だ」

P「誰よりも純粋にアイドルへの憧れを持っていて」

P「誰よりもアイドルの仕事が大好きで、それに向かっていつだって全力で一生懸命」

P「事務所の為に、ファンの為に、そして何より自分の為に」

P「大好きなアイドルをやって、輝いている。それが天海春香だ」

春香「プロデューサーさん…?」

P「…さっき春香は言ったよな」

P「俺と付き合えて、オーディション通過よりもCD発売よりも、皆とのライブよりも嬉しかったって」

春香「はい、だって本当に…」

P「そんなのは単なる勘違いだ。ただ舞い上がって熱が昇って、浮ついた気分になっているのを勘違いしただけ」

P「春香にとって一番大事なのは、アイドルの仕事だ」

P「それの成功させて積み重ねて、どんどん上のステージに上がっていって、より多くのファンを魅了することが第一」

P「それ以外のことは、些事だ。その些事がステージを昇る邪魔をしているなら、排除するのは当然だろ?」

春香「プロデューサーさんは些事なんかじゃありません!いくらプロデューサーさんでも怒りますよ!?」

P「些事だよ。いや、それより悪い。今の俺は、春香を縛るただの邪魔な鎖だ」

春香「邪魔なんかじゃありません!プロデューサーさんと恋人になってからの方が、お仕事だって楽しく出来てます!」

春香「それに私!プロデューサーさんが傍に居てくれるならアイドルなんて――


    パンッ!!


春香「え………」ジンジン…

春香「痛っ……プ、プロデューサーさん……?」

P「誰だお前は……お前は、俺が惚れた春香じゃない」

P「消えろ。二度とそんな淀んだ目で、天海春香を名乗るな」

春香「…………ぁ…」ヨロヨロ…


  テク……テクテク……  ギィッ………バタン


P「………これで良い、これで良いんだ」

P「俺には『天海春香』を守る使命が―――」 

小鳥「ハイ、カアアアアアアアット!!!!」

小鳥「プロデューサーさんお疲れ様でしたっ!!いやー今回は長台詞も多くて大変でしたね!」

小鳥「若干クドくはありましたけど、感情が伝わってくる名演…って、どうしたんですか?」

P「いやちょっと…素で凹んでしまいまして」ずーん……

小鳥「あー……だ、大丈夫ですよ!」

小鳥「ビンタだって漫才師さんのツッコミみたいに、音は派手だけど全然痛くないやつでやったんでしょ?」

P「それはそうなんですけど…演技でやってるとはいえ、自分に対する自己嫌悪が凄くて」

P「そうじゃねえだろ!お前春香を何だと思ってんだ!と…。正直、流れ無視してハッピーエンドに繋ごうかと葛藤してました」

小鳥「分かりますけど、他の子振ってる以上それはやっちゃ駄目ですよ。さ、元気出して下さい」

小鳥「律子さんも…今回は来ないみたいですし、それではエントリー5番っ!!」

P「うん…やっぱり雪歩の淹れてくれたお茶は美味しいな」

雪歩「ふふっお粗末様です」

P「雪歩と居ると本当に落ち着くよ。美希なんかと居る時はいつも構え構えーってうるさくて」ソワソワ

雪歩「…………」

P「この萩原邸も、初めて来た時は正直ビビってたけど」

P「何度も来る内にすっかり第二の自分の家みたいに――「プロデューサー」

P「っ!ど、どうした雪歩?」

雪歩「嘘は…止めてください。私が嘘が嫌いなこと、プロデューサーは知ってますよね?」

P「嘘なんて…俺はホントにここが自分の家みたいに思って」

雪歩「それは知っています。お父さんに気に入られて、ウチで開かれる宴会に急に呼ばれても」

雪歩「嫌な顔は全く見せずに走って来て、お弟子さん達と楽しく騒いでる所、私見てましたから」

雪歩「お酒が過ぎて喧嘩になっちゃったりしたこともありましたけど…何の遠慮も無くPさんが暴れている所を見て」

雪歩「何故か私は凄く、嬉しかったんです」フフッ

P「雪歩…」

雪歩「何故か…じゃ無いですね。理由は分かってます」

雪歩「私は寂しかったんですよ。他の子みたいに、友達を家に呼んで遊ぶということに、ずっと憧れてました」

雪歩「でも普通は怖がって…来てくれたとしてもずっと緊張して、早く帰りたがるばかり」

雪歩「そんな中で…プロデューサーは違いました」

雪歩「お父さんやお弟子さん達を色眼鏡で見ず、一人の人間として接してくれて…私は嬉しかったんです」

雪歩「この人となら、幸せな家庭を作っていけそう…実は、そんな恥ずかしいことを考えたりもしてました」カアアッ

P「……………」

雪歩「それなのに」

P「!」

雪歩「今日のプロデューサーは他の人達と同じで、ずっと緊張して居心地悪そうにしています」

雪歩「何か後ろめたいことがあるかのように……違いますか?」

P「…雪歩には敵わないな」

雪歩「これでも彼女ですから。プロデューサーのことは……分かりますよ」ウツムキ

P「…………」ゴクッ トンッ!

P「雪歩。俺は今日、お前に大事な話があって来たんだ」

雪歩「はい、そう聞いています」

雪歩「でも……」


    「こんなに改まって言われると、まるで別れ話を切り出されるみたいですね」


P「………っ!!」

雪歩「…つまらない冗談ですよ。気にしないでください」ニコッ…

P「…………」ウツムキ

雪歩「…っ……」ズキ

雪歩「あ、お茶が空になってますね。私、新しい物を…」スクッ

P「雪歩」

雪歩「…………ぃ…」ビクッ…

P「本当に済まない」ペコッ

P「俺と………」



     「……別れてくれ」

    
 

雪歩「…………………あははっやっぱり、そうでしたか」

雪歩「もしかしたら違うんじゃないかーっと思って…勇気を振り絞って、ここに来たんですけど」

雪歩「現実は…やっぱりそう甘くはなかったですね」あはは…

P「雪歩……」

雪歩「気にしないでください、プロデューサー。覚悟は…出来てましたから」

雪歩「いつかこんな日が来るんだろうなって、思ってましたから……それが、今日だっただけ……で」ブワッ

雪歩「ぜ……ぜんじぇん、たいじたごとじゃ……」ボロボロ

P「…………」

雪歩「あ、あれ?ぐすっ…お、おかしいな……」

雪歩「プロデューサーの負担に……ならないように…カッコよく、さらっと……」

雪歩「うけいれるづもり…だったのに……ざいごまで、こんな……」



    「やっぱり私は…ダメダメですぅ……」ペタン ボロボロ



P「ぐっ………」ジワ…

雪歩「…すーーーっ。はーーーーーっ」

雪歩「ごめんなさい、プロデューサー。お見苦しい所をお見せしてしまって……」

P「雪歩が謝ることなんて一個も無い。悪いのは全部オレだ」

P「本当にすまない。この通りだ」ペコッ

雪歩「駄目ですよ。許しません」

P「う………」

雪歩「だって…謝られて、それを許してしまったら……それまでの私とプロデューサーが」

雪歩「全部嘘になってしまいそうな気がして……」

P「―――っ!」

P「そ、そんなことあるわけ無いだろ!たしかに俺と雪歩は恋人だったさ!!」

P「俺は雪歩のことが大好きで、雪歩のことが何よりも大事で――それで……」

P「俺は…………」

雪歩「……………」ニコッ…

雪歩「ありがとうございます。プロデューサー」

雪歩「今の言葉、本当に嬉しかったです。これから、生きて行く励みになります」

P「雪歩………ううっ」ブワッ

雪歩「泣かないでください、プロデューサー。私は十分に幸せでしたから」

雪歩「元々…本来は無いような、奇跡の時間」

雪歩「プロデューサーが私を気遣って、受け入れてくれたおかげで出来た」

雪歩「泡沫の夢のようなものだったんですから…」

P「それは違う!!!俺は本当に雪歩を――!!」

雪歩「…………」ウルウル… ニコッ…



      「さよならです、プロデューサー」

      「幸せな時間を――ありがとうございました」

  
    

P「……………」ウツロ テク…テク…

P「!」

   「うあああああああっ!!」

P「……………」

P「…………」ザッ

小鳥「待ちぃや。色男」ギロリ

P「…………」ピク…

小鳥「お前、あの声聞いてなんか思うことないんか?」

小鳥「男と女のことに、他人が口出すような野暮はすんなてオジキからも言われとる」

小鳥「P君がそう決めたんなら、余程の事情があるんやろて」

P「だったら…黙ってろよ」

   ガシッ!!

小鳥「けどなぁ!!俺はオジキ程物分かりよう出来てないんや…」

小鳥「家族同然のお嬢を地獄の底に叩き落とされて、腸が煮えくり返っとんねん」

小鳥「エンコの一つも詰めてもらわな、おさまりがつかへんわ…!!」

小鳥「…………」チャキッ…

P「…好きにしろよ」

P「丁度今俺も……俺を殺したくて仕方がない気分だった…!!」

小鳥「えぇ覚悟や。じゃあ死ねやぁ!!!」


    ドスッ!!!


    

P「ぐふっ…!!おい…何の真似だ……?」

小鳥「何がやねん。おもちゃに決まっとるやろこんなもん」ヒョイッ パシッ

小鳥「お前がお嬢を袖にしようなんて考えるほどトチ狂ったって聞いたから」

小鳥「一発ブン殴って、目ぇ覚まさせたろうと思って、出てくるとこ待ち構えてたのに」

小鳥「出て来た男は狂うどころか死人みたいな顔してたんでな。こらもう一回殺して生き返らせなアカン思って」

小鳥「殺したっただけや。感謝せえやボケェ」

小鳥「大体、結果はアレとはいえ、お嬢が折角頑張って面子保とうしたことを」

小鳥「俺が台無しにする訳にはいかへんしなー」

P「ふざけたことばっかぬかしやがって…ここにもう来れないことは残念だが」

P「お前の顔を見なくて済むことだけは、清々するぜ」

小鳥「なんや。憎まれ口叩く元気戻っとるやん」

小鳥「あのなぁP…被害者面してんちゃうぞ」

小鳥「お前がどんだけ傷付いてるか知らんけど、あくまでおまえは加害者や」

小鳥「お嬢の心をズタズタにした極刑物の極悪人や」

P「分かってるよんな事は……」

小鳥「だったら、シャンとしとけや。極道は常に堂々と道歩くもんや」

小鳥「お嬢がこれで良かったなんて勘違いできる程…デカい幸せ掴まな、今度こそホンマに殺したんで?」

P「…………あぁ」ザッ スタスタスタスタ


小鳥「ちっ世話の焼ける奴ばっかやで。あー俺もどっかにええ人転がってへんかなー」カランコロン

小鳥「おっつかれさまさまでしたぁーっ!!!」

P「お疲れ様です。小鳥さん、さっきの分を軽く取り返す大活躍でしたね」

小鳥「これまでになく美味しい役が出来て超満足です!」

P「まぁ雪歩の出番終わって、俺と小鳥さんで話してるだけですから」

P「本当はこのパート丸々要らないんですけどね」ははは

小鳥「その間皆は待ちぼうけですからね」

小鳥「でも楽しかったからいいじゃないですか。Pさんもノリノリだったのに言いっこなしですよ!」

P「さっきの、話が無駄に長くなってる傾向があるから失恋シーンだけに絞ろうという話はどこへ…」

小鳥「しかし雪歩ちゃんもまた名演技でしたね~。今までとテイストの違う反応だったけど」

小鳥「細かい仕草に溢れ出る感情が表れてて、私もうずっとハンカチ持ってましたよ」

P「特に演技の仕事に力を入れてる雪歩ですから、期待はしてましたけど」

P「それを遙かに超える素晴らしい芝居でしたよ。思わず本気で泣きそうになっちゃいましたもん」

小鳥「最後の泣き声も本当に悲痛でしたもんね」

小鳥「ホントなら残りを見ずにオーディション受かっちゃうレベルですよ」

P「えぇ、けれどこれまでの皆も甲乙つけがたいレベルですからね」

P「この分だと残りの皆も凄そうだし、最後の最後まで予想がつきませんよ」ゴクリ

P「て、律子いつの間に横に。そうだ、雪歩に新しいお茶持って来てくれって伝デコピンっ!?」ビシィッ!!

小鳥(…これまでの子よりは、多少役に入り込んだ度が高かったのかしら)フム

まとめ

振られた理由           小鳥

あずさ→戦地に行くから     ウエイトレス
美希→婚約者が居るから     婚約者
真美→亜美が好きだから     事務員
春香→アイドル天海春香のため  出番無し
雪歩→メインヒロインのため   お弟子さん

P「あづづづ…久々に食らうとビックリしますねコレ……」

小鳥「律子さんもだんだん楽しくなっていってるんじゃないですかねぇ?」

小鳥「続いては6人目。何だかんだで折り返しですね」

P「えーと、残ってるのは千早・真・真美・響・貴音・伊織・やよいの7人ですね」

小鳥「結構やったようで先は長いですけど頑張って行きましょう!」

小鳥「それじゃあエントリーナンバー6番!入って来て下さい!」

6番→>>172

まっこまっこりーん

訂正
>>168
P「えーと、残ってるのは千早・真・亜美・響・貴音・伊織・やよいの7人ですね」

真どうしようかなぁ

真「…………」タッタッタッタ

P「よぉ。真」

真「プロデューサー!お疲れ様ですっ」

P「お疲れ様なのはそっちの方みたいだけどな。なんで走ってたんだ?」

真「いやー、思いのほか早くこの公園に着いちゃって」

真「ただじっと待ってるっていうのも性に合わないんで、時間潰しにトレーニングをと」

P「ははっ時間潰しにトレーニングか。真らしいなぁ」

真「…ウォーミングアップも兼ねて、なんですけどね」ボソッ

P「練習熱心なのは結構だが、たまには手を抜くことも必要だぞ?」

P「俺が言うのもなんだけどな」

真「大丈夫ですよ。ボクだって最近は皆と買い物に行ったりクレープ食べたりしてるんですから」

真「そうだっ!昨日すっごく可愛い服を見つけて買っちゃったんですよ!」

P「ほー。すっごく可愛い服を…」

真「はい!今度事務所に来て行きますから、感想よろしくお願いしますねっ」

P「うんまぁ…着て来る前に美希か雪歩に見てもらっとけよ?」アセ

真「プロデューサーのおかげで、最近はスカートでの仕事も増えて来ましたし」

真「父さんのせいで失ってたものを、かなり取り戻すことが出来たって感じですね」

P「俺からすれば真の親父さんには感謝してるんだけどな。真に野球を教えてくれたおかげで…」

真「それは勿論ボクだって感謝してますよ。………むしろ」

真「今ほど感謝している時は無いかもしれません」

P「?」

真「プロデューサー。一つお願いがあるんですが、聞いてもらってもいいですか?」

P「そりゃ勿論。真の頼みなら何だって」

真「ありがとうございます。それじゃあ」



     「――ボクと勝負して下さい」        


  
P「っ!」

P「勝負?」

真「えぇ、勝負です。1対1で、正々堂々真剣勝負」

真「ボクが負ければ、綺麗さっぱりプロデューサーのことは諦めます」

P「諦めってお前、何を言って…「ボクが勝ったら――」

 
  「プロデューサーは、ボクと別れるのを止める」


P「――っ!」

真「どうですか?プロデューサー」

P「…別れるも何も、俺とお前は」

真「分かってますよ。父さんの許しを得る為の、偽りの恋人」

真「プロデューサーの肘が完治した今、続ける意味も無いごっこ遊びです」

P「………その通りだ。だかr

真「だから、ボクは提案してるんですよ」

真「ボクが勝ったらごっこ遊びは終えて、ボク達は本物の恋人になる」

P「…………」

真「これまでの時間だって、ボクにとってはずっと憧れていた、宝石の様な時間でしたからね」

真「付き合うことが出来れば、それだって……ホンモノになる」

真「ボクの過去と未来を勝ち得る為の勝負。受けてくれますか?プロデューサー」

P「…本物だの偽物だの、過去だの未来だの。真のくせにややこしいこと言ってんじゃねーよ」

真「心外だなぁ。少女漫画ではワリとありがちな話ですよ?」

P「恋愛の揉め事を勝負で解決するのは、どっちかと言えば少年漫画の領分だと思ってたんだけどな」

P「どっちにしろ、ヒロイン当人が言うことじゃない」カラン…

真「!…ははっ。これでもずっと、白馬の王子様に助けられるお姫様を夢見てたんですけどね」

真「でも良いんですよ。主人公役でも、或いは悪役でも何でも……」

  
  真「プロデューサーを手に入れることが出来るなら、ボクは何だってやってみせます」ザッ


P「…本気で勝てると思ってるのかとか、お前相手にそんな野暮は言わない」

P「楽にしてやるよ。来い……真」スッ

真「本当に一打席勝負で良いんですか?ボクから仕掛けた勝負なんですから、もっと…」

P「要らねーよ。アイドルとはいえ、女子高生の投げる球を一打席で打てないようじゃ」

P「元よりここで諦めた方が身の為だ」

真「…分かりました。でも、約束は守ってもらいますよ」

真「ボクが勝ったら――」

P「あぁ。男に二言は無えよ」

P「だがその前に……」ピシュッ

  「ピヨッ!?」パシッ

P「んなトコで隠れてる暇があったらキャッチャーと審判でもやれ。出歯鳥」

小鳥「気付いてたのか…」

小鳥「い、いや違うぞ?覗いてた訳じゃなくて、たまたま通りかかったら何か真剣な空気だったから」アタフタ

P「うるせえよ。そこに草野球用のがあるからとっとと防具着けろ」

小鳥「いやいや、これ俺なんかが関わって良い勝負じゃ…」

P「いいよな?真」

真「えぇ。一人くらい証人が居てくれないと後々困っちゃうかもしれないですからね」

真「それが色々お世話になった小鳥さんなら、是非も無いですよ」ニコッ

小鳥「真ちゃん…」

P「言っとくが審判は公平にな。俺に肩入れなんかすんじゃねーぞ」

小鳥「アホか。心配する方向が逆だっつの」

P「…ならいい」

小鳥「………?」

P「…………」ブンッブンッ!!

P「よっし、準備オーケー」

小鳥「…てかお前ホントに大丈夫か?一打席勝負なんて言って」

P「何が。高校の頃、お前が残したランナーを何人俺が還したと思ってんだよ」

小鳥「…相手は真ちゃんだぞ?そんな油断してると……「油断?」


「誰が、誰にだ?」


小鳥「………ッ!!」

訂正
>>201

小鳥「…相手は真ちゃんだぞ?そんな油断してると……「油断?」


  「誰が、誰にだ?」


小鳥「………ッ!!」

小鳥「それじゃあ二人共、準備は良いな?」

P「あぁ」

真「はい」

小鳥「それじゃあ……一打席勝負!!プレイッ!!」


P「…………」スゥッ ギュッ!!


小鳥(恐い位の集中力…Pは本気だ。全力を以てこの勝負に臨んでいる)

小鳥(…やっぱり、杞憂だったのか?)

小鳥(『Pが負けることを望んでいる』なんて――)

   
  バシィッ!!
  
小鳥「……ボール!」

P「…思ったより錆付いちゃいないみたいだな」

小鳥「うるせっ」シュッ


真「…………」パシッ


小鳥(真ちゃんのストレートは130は優に超える。回転もキレイで、ノビのある良い球だ)

小鳥(だけど、今のPなら余裕を持って見極められるレベル。打ち損じもほぼ期待出来ない以上、真ちゃんに勝ち目は無い)

小鳥(そんなことは彼女が一番分かっているはず。どうしてわざわざこんな…)

真「…次、行きますよ。プロデューサー」ザッ

P「あぁ」グッ!

   ビシュッ!!

   キィンッ!!

小鳥「っ!」

P「…ファウルか」チッ

真「得意なコースだからって、無理に引っ張ろうとするのは悪い癖ですよ」ニッ

P「渡米迄には直しとくさ。…さぁ、来い」

真「だあああっ!!」ビシュッ!!!


  カキーーンッ!!!


真「あっ!?」

小鳥(大きいっ!!ポール際……)


  ヒューーッ  ガサガサッ  


真「ふぅ……」ほっ

P「風に助けられたな」

真「計算通りですよ。これで追い込みました」

P「真っ直ぐだけで俺に勝てると思われてたなら舐められたもんだ。…次で仕留める」

小鳥(たしかにここまでの5球。真ちゃんは全力の真っ直ぐしか投げていない)

小鳥(…他のボールを投げられない訳じゃない)

小鳥(真ちゃんはきっと、この勝負……)

真「…………」スッ

小鳥「!?」

   ザッ…!

真(ボクは最初から負ける気でなんか投げてませんよ、小鳥さん) 

真(想いを込めた渾身のストレートを打たれて、スッキリ諦めようとなんて思ってません)

真(ストレートを続けたのは、あくまで勝つ為の布石)

真(生半可な緩急はPには通用しない)

真(けど、この時の為にずっと練習して来た。プロデューサーにも初めて見せる『この球』なら…!!)


   ガバアッ!!


小鳥「―――っ!」ゾクリ

小鳥(真ちゃんから出たサインは…『高速スライダー』)

小鳥(ストレート並の速度を持ちながら、打者の直前でスライドする変化球)

小鳥(本当に投げられるのなら、ストレート勝負だと思い込んでいるPに打てるはずが無い…!)


真(ごめんなさい、プロデューサー)

真(ボクは貴方が思うような、真っ直ぐで綺麗な人間じゃない)

真(だってボクは、貴方の夢を奪ってでも傍に居て欲しいと思う程に、プロデューサーのことが――)

   
  
   「――大好きなんです」


   

P「…………」ボソッ
      

   ビシュッッ!!!


小鳥(来た!速い!)

小鳥(Pはストレートで反応してる!けどここから曲が――



  カッキィィィィィン!!! スッ



小鳥「場外……ホームラン」

P「…………」タッタッ


真「…………ははっ」

真「ダメだな…。やっぱり…一番カッコ良いや」

P「…………」スタスタ

小鳥「おっおいP!待てって!」

P「なんだよ。まさかあれ位の仕事で賃金要求するつもりか?」

小鳥「ちげーよ!良いのかよ、あんな別れ方で…」

P「…………」


  P『勝負は俺の勝ちだ。今までありがとな、真』

  真『はい。勝負の結果ですから、潔く受け入れられます』

  真『ボクのワガママを聞いてくれて、ありがとうございました!』ニコッ!


P「…良いんだよ。昔から言うだろ、勝者が敗者に掛ける言葉なんて何も無い」

小鳥「勝者……ね」

小鳥(そんなモンが、この勝負に居たとは思えないけどな)

小鳥「…なぁ。真ちゃんが最後の1球を投げる前、Pなんか呟いて無かったか?」

小鳥「俺の聞き間違いじゃなければ……『スライダー』って」

P「…二年掛かった俺の立つ瀬が無ぇよな」

小鳥「やっぱり!えっじゃあお前分かってたのか?」

小鳥「でもだったら何で……!」

P「あーもううるせえな。そんなの俺だって分かんねーよ」

P「ただ……」



  ジャーーーッ

真「………ぷはぁっ!」

真「あーあ負けた負けたっ!折角上手いことツーストライクに出来たのに」

真「結局最後も曲がらず真っ直ぐになっちゃうんだから、締まらないよなぁ」

真「プロデューサーも真っ直ぐだって信じ切ってたし」

真「ちゃんと曲がってれば、今頃は……ってボクも女々しいなぁ」ガシガシ

真「これで良かったんだ。結果的にプロデューサーの信頼に応えられたし」

真「綺麗にサヨナラホームランを打って…もらっ……た…ん」


  『凄いですよプロデューサー!サヨナラホームラン!』

  『バーカ、サヨナラじゃねーよ』

  『え?』

  『これから始まるんだろ?俺達の関係はさ』


真「うっ…ぐっ……あぁっ…!うあああああっ……!!」




   「――曲がらない様な気がしてたんだよ」



  

小鳥「はいクアアアアアットロオオオオッ!!!」

P「ふーー。お疲れ様でした」

小鳥「いやー今回は今迄にも増してストーリーが作り込まれてましたね!」

P「正直、漫画にすれば軽く単行本二桁行ける位の構想は今出来ちゃってますね」

P「好きなタイプの話だけに、暴走気味に設定を作り込んじゃいましたよ」ハハハ

P「その分セリフは大分絞ったので、色々伝わってるかは微妙ですが…」

小鳥「実際これ解釈相当難しいですよね。プロデューサーさんは本当に負けたかったのかとか…」

P「俺の中では答えは大体決まってますけど、まぁそういう色々は想像の余地に任せるということでお願いします」

小鳥「行間を読んで察しろってことですね!これはまた後で見返す楽しみが出来ました!」

P「ごはっ!!」ドフッ!!

小鳥「そしてPさんの鳩尾にボールが飛んできた所で7人目!エントリ―ナンバー7は…」

P「…………」カタカタ

P「……ふー」

  ガチャッ

P「!」

千早「おはようございます、プロデューサー。来てしまいました」

P「千早…?どうした、今日はオフのハズじゃ…」

千早「歌のことで、どうしてもプロデューサーにお聞きしたいことがあるんです」

P「俺に…?」

千早「明日でも良いとは思ったんですけど、一人で考えていたら気になって止まらなくなってしまって…」

千早「メ、メールだとやりとりが面倒ですし、電話だと相手の顔が見えないから微妙なニュアンスが伝わらないですし、今日は他に特に用事も無かったので」アセアセ

P「…それでわざわざ事務所まで来たと。千早は本当に歌のことになると抑えが利かないんだな」  

P「久しぶりのオフくらい、ゆっくり休めば良いのに」

千早「でも私は、プロデューサーに会いた…」ハッ カアアッ

P「?」

千早「な、何でもありません!休む必要は感じませんし、歌のことを考えてる方が落ち着くので私は大丈夫ですっ!」

P「……落ち着く、ね」

千早「あっカップが空になってますね。新しいコーヒーを淹れて来ます」スッ

P「えっ?いや、いいよ。千早にそんなことさせる訳には…」

千早「私の分も淹れるついでですので気にしないで下さい。プロデューサーはミルク無しで砂糖を少しですよね?」

P「あ、あぁ。よく知ってるな」

千早「!ま、前に淹れている所を見たことがありますから。私も今日は同じにしてみますねっ」スタスタ

千早「はい、プロデューサー。お疲れの様なので、少し濃いめに淹れてみました」コトッ

P「ありがとう、助かるよ。千早」ニコッ…

千早「これ位お安い御用ですよ。いつも私達の為に身を粉にしてくれているプロデューサーの為なら…」テレテレ

P「どれだけ力になってるのか、怪しいもんだけどな」

千早「そんなことはありません!少なくとも私は、プロデューサーのおかげで前よりずっと世界が広がって」

千早「より深く歌のことを知ることができました。プロデューサーには本当に感謝しています」

P「…………」ウツムキ

千早「そうだ、それでご相談したかった件についてなんですけど」ガサガサ

千早「今度の新曲、このパートのアレンジが…」ペラペラ

千早「~~~♪」

千早「この3パターンを考えているんですけど、プロデューサーはどれが一番合ってると思いますか?私は…」

P「…済まない。俺には区別がつかない」

千早「そうですか…。では、こちらのパートの「千早」

P「そうじゃないんだ……」



   「――最近の千早に……俺は付いていけない…」



千早「……え?」

千早「な、何を……」カタカタ…

P「千早の言っていることが、俺にはまったく理解できない…」

P「俺の力なんかもうとっくに必要無いんじゃないのか?君はあまりにも高い場所へ行ってしまった」

P「俺の期待を遙かに越えて…な」

千早「ま、待って下さいプロデューサー!」

千早「何を弱気なことを言ってるんですか、らしくないですよ…」

P「…俺はただ事実を言っているだけだ」

千早「違います!さっきも言ったじゃないですか」

千早「私が今居る場所は、プロデューサーと2人で歩いて来たから辿り着けた場所で…」

千早「いえ、プロデューサーが私を導いてくれたから着けた場所です!私独りの力なんて殆ど無いようなもので――」

P「それは千早の勘違いだ」

P「千早、君の才能は紛れも無く本物だ」

P「音楽の神に選ばれた天才だと断言できる。だけど俺は……」ギリッ

千早「プロ…デューサー……?」

P「…歌のことの相談相手が欲しいなら、もっとちゃんとした人を紹介するよ」

千早「!?」

P「これからは俺なんかじゃなく、千早の才能を理解出来る人間に指導を受けるべきだ」

P「千早にとっては、もう俺と過ごす時間は無意味なものでしかない。だから……」

千早「ち、ちが……」


 
       「――俺達、もう別れよう」


   

つづく。
ほぼまんまリレ漫画で申し訳ない。他の展開がピンと来なかった。
春香の流れとも被ってるけどはるちはだから仕方ないね(?)
恋人設定縛りは止めた方が良いのかもなぁ

一人にされると書けなくなるので、もっとワイガヤしてほしいなーって
このアイドルはこの展開の方が映えるとか、好きな負けヒロインや失恋シーンの話とかしよう
あとここまででどの展開が良かった悪かったとか聞きたいなー

いでじゅうのなかさくが好きです

千早「――――っ!!」

P「それが…俺達の為だ」ウツムキ

P「俺には君の才能は眩し過ぎた。俺は自分の身の丈に合ったアイドルを探すことにするよ」カタ…

    ガシッ!!!

千早が両手でPのシャツを掴む。

千早「はぁっ…はぁっ……!」ガタガタ

P「痛っ……。放してくれ、千早」

千早「い…嫌です……。さっきのことば…を取り消してくれるまで」

千早「ぜったい、ぜったい私はこの手を…!」ギュウッ…!!

P「千早……」

千早「何で…何でこんなこと言うんですか……」

千早「初めて会った時…プロデューサーは言ってくれました」

千早「これからは『ふたり』で頑張って行くんだって……わたし、無愛想な顔してましたけど」

千早「本当は……ほんとに、ほんとに嬉しくってっ…!!」ボロボロ

P「…もうその段階は終わったというだけの話だ」

P「今の君は一人でも――「やくそくっ!!」

千早「約束しました!!ふたりでどこまでも上に行こうって!!」

千早「私が歌い続ける限り、私と…ひぐっ…プ、プロデューサーはずっと一緒だって……」

千早「約束したじゃないですか………」

P「…………」

千早「弱くなった今のわたしは…もう孤独には耐えられないんです……」

千早「お願いします。わたしを置いて行かないで、捨てないで……わたしを」




     「―――ひとりにしないで」



     

P「……………」

嗚咽を漏らしながら、プロデューサーの胸に顔を埋める千早。

千早「おねがいします…おねがいします…っ!!」

P「…っ!…ぐっ………!!」プルプル

P「ああああああああっっ!!!」

千早「っ!?」ビクッ!!

プロデューサーの慟哭に驚き、千早の手の力が緩む。

その間にプロデューサーは少し後ろに下がり…そのまま尻もちを付くようにして崩れ落ちた。

千早「プロデューサー!?だいじょう…


     「もう……勘弁してくれ…」ボロボロ


千早「え………」

P「俺はもう……つらいんだ」

P「千早の歌を聴くのが……苦しくて苦しくて、気が狂いそうになってくる…!!」

P「才能が無い自分が、殺したい程に情けなくて」

P「本物の才能と狂気を持つ千早のことが、羨ましくて羨ましくて」


    「――殺したい程に、憎らしいっ……!!」


千早「」

P「俺はもう駄目なんだ……!こんな人間が君の傍に居ていい筈が無い」

P「君から想われて良いはずが無い……」ガクッ


千早「わたしの歌が――プロデューサーを苦しめて……――」

――「だからお願いだ、千早」

――「もう、俺を………」



―――――「ひとりにしてくれ」



千早「――――はい、プロデューサー」ツーーーッ…


    ガララッ…


P「………?」フィッ

P「!?」

千早「苦しませてしまってごめんなさい。――さようなら」

P「待っ――!!


     フッ


P「うわああああああああああああああああ―――っ!!!」

千早編終わり

ナンバー8→>>287

いおりん

オチ?

P「………あー…きっついなぁコレ……」

   ガチャッ

小鳥「お疲れ様です。プロデューサーさん」

P「小鳥さん。千早は大丈夫でした?」

小鳥「…はい。ちゃんとマットの上に着地しましたから、怪我は一切ありません」

P「そうですか」ホッ…

小鳥「…本気で心配してたんですか?お芝居のオーディションなのに」

P「えぇ…千早から演技の流れを聞いた時は、俺が刺される系のオチになるかと思っていたので」

P「最後は予想外だったというか……ちょっと本気でショック受けちゃいましたね」ハハハ…

P「春香にも怒られちゃいましたし……」

小鳥「…少し休んでから、次に行きましょうか」トテトテ

小鳥「伊織ちゃん、こっちの準備があるからちょっと待っててね」

P「…ありがとうございます」

さーて満を持していおりん、どうしようかなぁ

伊織「~~~♪」

小鳥「あら、随分ご機嫌ね。伊織ちゃん」

伊織「っ!な、何が?別にフツーだけど…」

小鳥「またまた~。愛しのプロデューサーさんに三日振りに会えるのが楽しみで仕方ないんでしょ?」

伊織「なっ…///!」ボムッ

伊織「何バカなこと言ってんのよこの鳥!何で私がアイツに会えるからって喜ばなきゃ…!」

小鳥「恥ずかしがることないじゃない」ウフフ

小鳥「付き合って1カ月のカップルなんて、離れてる時は1秒でも早く会いたいって常に思ってるものよ?」

伊織「アンタに恋愛を語られてる時ほど無意味な時間も無いわよね」

小鳥「ぐはぁ」

伊織「大体、カップルって言っても」

伊織「私はあくまでアイツがあんまりしつこいから、しょーがなく付き合ってあげてるだけあって」

伊織「別に私がアイツのことをす…す、好きって訳でもないんだから」カアッ

小鳥(可愛さやっばい)

小鳥「プロデューサーさん、最初から伊織ちゃんへのアタック凄かったものね」

小鳥「律子さんも言ってたわ。彼があと少し早く765プロに来てたら、竜宮小町は無かったかもしれないって」

伊織「ま、あんなアホだけど女を見る目だけは確かだってことでしょうね」サラッ

小鳥「実際、今では伊織ちゃんのソロの活動は殆どPさんが管理してるものね」

小鳥「ホント、アツアツで羨ましい限りだわ」ハフゥ

伊織「アツアツって、だから私は…///」

小鳥「それにしても」


   「Pさんは、いつから伊織ちゃんを好きになったんでしょうね」

  
伊織「―――っ」 

いおりん好き過ぎて筆進まない
一番いおりんと合う性格のPってどんなのだろうなぁ
対等にケンカする感じか気弱な優男か包容力のある大人か

いおりん誕生日おめでとう

…既に肉体関係持ってるって設定はどうだろう

伊織「…………」



伊織『へぇ、ちゃんと100%のオレンジジュースを買って来るなんて気が利くじゃない』

P『月刊○△のインタビュー記事で、好きだって読んだからね』

伊織『っ!よく知ってるわね。あんな三流誌の小さい記事…』

P『俺は君のファンだったからさ。…ずっと前から会いたいと想っていたよ、水瀬伊織ちゃん』ニコッ

伊織『なっ何よ、気持ちわるいやつねぇ…///』



小鳥「事務所で初めて会った時には、既に…だったっぽいから」

小鳥「もしかしてその前にどこかで会ってたりするのかしら?」

伊織「下らない詮索してないで、さっさと仕事しなさいっての」ぺしっ

小鳥「あたっ。はーい、でもまずはニュースチェックから…」カタカタ

   ヴーヴー

伊織「メール…Pから?」

伊織「何かあったの――っ!?」

小鳥「えぇっ!?」ガタッ

小鳥「ちょ、ちょっと伊織ちゃん大変よ!!……伊織ちゃん?」

P「…………」カチッ

P「…あっけないもんだったな」フー

  タタタタッ! カンカンカン!

P「…………」

    タタタッ!! ザッ!!

伊織「はぁっはぁっ…!やっぱりここに居たわね…!」ゼェゼェ

P「やぁ伊織。どうしたんだ?そんな息を切らせて走るなんて珍しいじゃないか」

伊織「あ、アンタが……アンタがこんなアホなメール送って来た所為でしょうが!!」バッ!!


   『目的を果たしたので、俺は765プロを辞める。皆によろしく伝えといてくれ』                               

P「…………」

伊織「どういうつもり?この私にこんな下らない悪ふざけを仕掛けるなんて…」ワナワナ

P「悪ふざけのつもりは無いよ。見たままだ」

P「そりゃ顔も見せずに急に辞めるっていうのは悪いと思ってはいるが、俺にも事情があってね」

P「引き継ぎの色々なデータはデスクのパソコンに全部入れてるから、律子に見る様に言っておいてくれ」フー

伊織「―――っ!!」カーッ!!

伊織「ふっ…ざけたこと言ってんじゃないわよ!!アンタ、自分が何言ってるのか分か「伊織」

P「茶番は止そう。例のニュースは見ただろ?」

P「頭の良い君なら、もう答えに辿りついているはずだ」

伊織「な、何を言って…」

伊織「こ…答えも何も、ただのアンタのく、下らない悪ふざけ以外に何が…」

P「メールにも書いてただろ?目的を果たしたから辞めるって。それを見れば…」

伊織「…………」カタカタ

 
  小鳥『伊織ちゃん?何かあったの?』

  伊織『な、なんでもない……わ。それより、そっちこそ何かあったわけ?』

  小鳥『そ、そうなのよ!伊織ちゃん、このニュースって…』

  伊織『何、水瀬の話?一体何が…』

  伊織『――――っ!?』ゾワッ!!


P「フーー。…認めたくないなら、俺がはっきりと言ってやるよ」じっ

伊織「………めて」

P「俺が765プロに入った目的」

伊織「やめてよ…」

P「いや、俺が『水瀬伊織』に近づいた目的は、水瀬財閥への…」

伊織「止めてって言っ――




     「――――復讐だ」


 
   

エタったらごめんね

伊織「…っ………」ウツムキ

P「伊織には本当に感謝してるよ。伊織のおかげで、当初の予定よりずっと早く計画を達成することが出来た」

P「厄介な存在だと思っていたお兄さん達からも、簡単に信用を得ることが出来たしな」

伊織「…はんっ!何を言い出すかと思ったら、間抜けなことね」

伊織「あんな子会社一つ潰した程度で、水瀬が揺らぐとでも思ってるの?」

P「…………」

伊織「あの程度で復讐を達成したなんて、おめでた過ぎて笑っちゃうわ」

伊織「…水瀬がアンタの家族の仇だって言うんなら」


   「――私を殺す位のことやってみせなさいよ」

   

P「……あん?」

伊織「ほら、今私はアンタの目の前に居るわ」ずいっ

伊織「誰にも言わずに事務所から走って来たから、今私の居場所を知ってる人は誰も居ない」

伊織「これ以上無いチャンスじゃない。憎いんでしょ?水瀬が、私が。だったら――!」

    ベシッ

伊織「あぅっ!」

P「勝手に一人で盛り上がらないでくれるか?」

P「俺だってガキじゃないんだ。昔ならいざ知らず、今は水瀬財閥が基本的には善良な企業だってこと位知ってる」

P「俺の目的はあくまで、直接的な実行犯だったあの男を潰すことだけだよ」

P「それにしたって……」ボソッ

伊織「………?」

P「いや、なんでもない。…チッすっかり調子狂っちまったな」ガシガシ

P「…だから俺は伊織に感謝こそすれ、憎む理由なんて無い」

P「さっきはあぁ言ったが、実は水瀬財閥に対してすら、今となっては何の感慨も持ってないんだ」

伊織「…そんなの……じゃない」ボソッ

P「今回の件で多少のイメージダウンが起きたことを悪いとすら思ってるが、まぁ組織の癌を取り除けたんだから」

P「チャラって事にしといてくれると助かる」

P「お父さんとお兄さん達によろしく言っといてくれ」スタスタ

伊織「ま、待ちなさいよ!どこに行くつもり!?」ザッ!

P「俺がどこに行こうが勝手だろ。もう俺はプロデューサーでも無ければ、伊織のk

伊織「そんなの誰も認めて無い!!」

P「何を言ってるんだ?認めるも何も…」

伊織「アンタがこんな馬鹿なメールを送って来たのを知ってるのは私だけよ」

伊織「社長はおろか、他の誰にも言ってないわ」

伊織「そしてこれからも言うつもりは無い。こんな妄言、聞き流して握り潰しておいてあげるわよ」

P「…俺の話聞いてたのか?俺は…」

伊織「もう目的は果たしたんでしょ?じゃあ私が黙ってれば何も問題無いじゃない」

伊織「どーせ次の職の当ても無いんだろうし、心優しい私はアンタの小悪党な企みなんて水に流してあげるわよ」

P「バカなこと言ってんな。それで通る訳無いだろ」

P「あの男を潰す為に、これでも片手じゃ足りない位の罪を犯して来てるんだ。そんな奴が…」

伊織「そんなの私が揉み消しといてあげるわよ」

伊織「むしろ水瀬からの報復の方が怖いけど、それも私がお兄様にお願いすれば骨の一本位でどうにかなるわ」

伊織「アンタは明日からも今まで通り、765プロで私達の為に馬車馬の様に働いてれば良い」

伊織「それだけのことよ。さっ分かったら一緒に…」スッ…

      パシッ

伊織が差し伸べた手を、Pは振り払って足を進めた。

P「話にならないな、そんな絵空事」スタスタ

伊織「…ちなさいよ」

P「無理だ、諦めてくれ。もう全部…終わったことだ」ガチャッ…


    ダダダッ!! ギュッ!!


P「………伊織」

伊織「お願い…っ…だから……!」ボロボロ


   
     「行かないで……!!」


    

P「………っ…」ギリッ

P「…ハ―。俺を失望させるなよ」

P「男の背中に泣いて縋りつくなんて情けない真似、恥ずかしくないのか?」

伊織「私、アンタのことが好き!大好き!」

P「っ!」

伊織「も、もう…ひぐっ…アンタが居ない人生なんて、考えられない!そんな弱い女になっちゃったのよ!」

伊織「ううううっ…!!なっさけない……」グスグスッ

P「…………」

伊織「責任……取りなさいよ……」

伊織「プロデューサーじゃなくてもいいから…私から離れていかないで」

伊織「ずっと…ずっと私の傍に居てよぉ……!」ボロボロ 

P「………ハハッ」

P「あーはっはっは!!!」ゲラゲラ

伊織「え…?」

P「クックック…いやーまさかここまで笑わせてくれるとはな、傑作だよ」

伊織「な、なに?どういう……」

P「酷い顔だな。無様なこった」ククク…

P「ずっとお前のその顔が見たかったよ」


    「――クソガキ」


伊織「―――っ!?」

P「フフッ、危険を冒してまでわざわざここに来て正解だったな」

P「今までお前から与えられ続けた苛つきが一気に解消されたよ。溜飲が下がるとはこの事だ」ハハハ

伊織「…………」ボーゼン

P「何を呆けた顔してんだ?当然の事だろ?」

P「お前は俺にとって、復讐を成す為のただの道具でしかない」

P「つっても相当面倒な不良品だったけどな」

P「苦労したぜ?実力も才能も碌に無いくせに、口ばかり達者で自意識が肥大化した」

P「クソ生意気なガキの相手の機嫌を取り続けるのは」

P「はははははははっ!!」ゲラゲラ

伊織「うそ……嘘よ……」

P「あー笑った笑った。お前が告白を受けて来た時も笑えたけど、今回はそれ以上だよ」

P「ほら、分かったらいーかげん離せよ」ドンッ!

伊織「きゃっ!」ヨロッ…

P「それじゃーな、伊織お嬢様。今後は自分の身の程を知って、もっと謙虚に生きろよー」ひらひら

伊織「ま、待ってよ!」

P「待たねーよ」スタスタ

伊織「なんで、なんでそんなこと言うの…!?プロデューサーは、私のこと好きじゃ…」

P「人を見下してばっかのクソガキに、思い知らせてやったんだよ」



「お前みたいな性悪、好きになる訳ねーだろ。バーカ」



伊織「」

P「これが真実」

P「――二度と俺に、近づくな」


  ザッ スタスタスタスタ…



伊織「…………」ポツン…

伊織「あ…………」ポタ…ポタ

伊織「うっ…!ううううっ……!!」ブワッ

伊織「うわあああぁぁぁん!!!」

伊織編終わり。
裏設定詰め込みまくって、入れたいシーンの取捨選択に悩み倒して
最初の想定を全捨てたりした結果がこのザマというー。
どこまで伝わるのかなぁ…

不治の病だから、敢えて突き放すとか
片想いの年上のお兄さんが結婚しちゃって告白せず終わりとか甘酸っぱいヤツもみたい

後者はやよいか亜美だな

>>364君が良い事言いました。皆も見習うように

ギャグテイストもアリかもしれないね
頭打って貧乳好きになったPがあずささん振るとかそんな感じで

真美編がわりとそんな感じだったけどね。
真美編で亜美出てるし、亜美でやること無い気がしないでも無い。

    
  ゲシッ! パッカーン!!

P「ぐはぁっ!!」ガクッ

  スタスタスタ バタン

小鳥「小足からのアッパー…。流石の切れ味でしたね」

P「まだちょっと脳揺れてますね」アハハ…

P「まぁある意味では助かりましたが……」フー

小鳥「…………」

小鳥「今回はPさんの演技の幅の広さを見ましたね。あんなゲスい演技も出来るなんて凄いですよ」

P「…演技と言っても、咄嗟の判断ですけどね」

小鳥「え?」

P「本当はあんな流れにするつもりは無かったんですよ」

P「今回は特に、みっちり設定を作り込んで来たじゃないですか」

小鳥「そうですね。導入部がまさかのPさん不在っていうのは驚きました」

P「始める前に15分位話してましたからね。真の時以上にストーリーを固めて挑んだから」

P「想定通りに事が運んでいくかと思っていたんですけど…」

小鳥「右手に血が滲んでるとか、言われなきゃ気付かないレベルのとこまで拘ってましたもんね」

小鳥「台詞回しからもほんのり経過を匂わしてましたけど、私でも全部察せてるか自信無いですよ?」

P「それは直接的に説明するとダサいっていう伊織の意見もあったので」ニガワライ

小鳥「なるほど。…それで、何が想定外だったんですか?」

P「俺は、伊織は最後まで意地を張ったまま別れることになって」

P「一人になった時に、自分の素直な感情を出せなかったことを嘆く流れになると思ってたんですよね。折角の伊織ですし」

小鳥「あーそれもツンデレの王道で良い展開ですねぇ」ジュルリ

P「多分伊織もその流れで行こうと思ってたと思うんですけど、実際は……だったので焦っちゃいましたね」

小鳥「それで咄嗟にあのどんでん返しを思いつくPさんマジぱないです」

P「……どんでん返しでも、実は無いんですけどね」フッ(遠い目)

小鳥「もーー!!読み解きの攻略本付きで完全版の小説出版してくださいよー!!」

P「ははは。もしするなら泣く泣くカットした煙草のくだりや、兄貴との確執の話も入れたいとこですね。あと初めての夜の…」

小鳥「撮りましょう!是非に!」ボタボタ

P「あと微妙に自分のキャラがブレてたからそこもちゃんと固め直して…ラストもやっぱり当初の案の流れを」ブツブツ

小鳥「後でいくらでもお付き合いしますので、とりあえず今は次行きましょう!」

小鳥「いよいよ9人目!エントリーナンバー9は…!」

ナンバー9→>>386

律子に関しては今は想像力ファイトとしか言えないっすね。


伊織編でどうにか捻じ込みたかったのに断念した台詞

伊織「なに今更そんな軽犯罪でビビってんのよ。とっくに私の体に極刑級の罪を犯してるくせに…///」

なんつー台詞入れようとしてんだwwwwww
安価下

じゃ、亜美でいきます。今何一つ案が浮かんでないけれど。
出来たら流れが今までのやつと被らない斬新なのを頼みます。



   「――○○」←これ我ながら酷使し過ぎだと思うんですが、他に良いのないかなぁ


      

  
   バンッ!!

P「どうして俺と亜美のことを認めてくれないんですか!」

小鳥「…だから何度も言っているでしょう」

小鳥「貴方は亜美に相応しくない。今別れるのがお互いの為だと」

P「答えになっていません!」

P「…俺が片親だからですか?由緒ある双海家に俺の様な雑種の血は入れたくないと?」

小鳥「…………」

P「…それならそれで構いません。認めてもらえないのなら、駆け落ちするまでです」

小鳥「なっ…!」

P「亜美に家を捨てさせるのは心苦しいですが、あいつは俺と別れる位ならそれで良いと言ってくれてます」

P「悪いけど、娘さんは俺が勝手に奪って行きますよ」ザッ

小鳥「~~~待って!!」

P「…………」クルッ

小鳥「本当は…墓場まで持って行くつもりの話だったのですが」

小鳥「そこまでの決意があるというのなら…致し方ありません。Pさん、教えて差し上げますよ」



   「―――貴方と亜美の、真相を」


  

亜美「あ~あ」フー

真美「どったの?亜美」

亜美「最近兄ちゃんがなんかずっと忙しそうで、全然構ってくんないなーってね」

亜美「兄ちゃんも最早売れっ子Pだから忙しいのは分かるけど、可愛い彼女を放置するなんてありえないYO!」ぷんすか

真美「へー兄ちゃんなら無理矢理時間作ってでも亜美と遊ぶ時間はカクホしそうなものだけど…」

真美「そんな感じになる前に何かあったの?」

亜美「んー……あっ。あの時かな。兄ちゃんがママと二人で話してた日」

真美「!」

真美「兄ちゃんとママが…二人で?」

亜美「うん。兄ちゃんがそうして欲しいっていうから、亜美は別の部屋でゲームしてたんだけどね」

亜美「結局ママはまた亜美達のこと許してくれなかったみたいだし、どーしたもんかなぁ」

真美「…………」

   ガチャッ…

亜美「あっ兄ちゃん!」

P「亜美……真美も居たのか」

真美「うん…お邪魔だろうから、真美は今日はもう帰るね」スッ 

亜美「や、やだなぁ真美。二人きりにするとかそんな気遣わなくて良いって~///」

真美「真美の方が二人のラブラブ空間に居たくないだけだって。じゃ、バイバーイ」

P「真美。~~~~」ボソッ

真美「!………うん」

   バタンッ

P「…………」

亜美「……アハハッ。二人きりなんていつものことなのに、ちょっと久しぶりだからなんか照れちゃうね…///」

P「ん…そうだな。ちょっと最近忙しかったから」

亜美「?兄ちゃん、ホントにお疲れモードみたいだね。なんか肌も荒れてるしクマあるし、ちゃんと寝ないと駄目だよ」

亜美「今日はもうお仕事ないんだっけ?」

P「…あぁ、今日で一応ひと段落ついたよ」

亜美「やった!じゃあ亜美を放置してた分、明日はたーーっぷり付き合ってもらうからね~」ニシシ

P「悪い。それは……無理だ」

亜美「えーいいじゃん一日くらい。兄ちゃんだって亜美分補給しないと生きていけないっしょー?」

P「亜美」

亜美「っ!…なに?兄ちゃん」


    「俺、ハリウッドに行くことにした」


亜美「――――っ」

亜美「そっか……兄ちゃん、結局行くことにしたんだ」

P「済まないな。一度残るって行っておきながら…」

亜美「ううん。いいよ、兄ちゃんが本当は行きたがってること、亜美知ってたから」

亜美「そりゃ100パーの気持ちで行ってらっしゃいとは言えないけど、彼氏を束縛する重いオンナにはなりたくないしね」

P「…………」

亜美「出発はいつなの?」

P「…明日の早朝だ」

亜美「明日!?そんな…流石に早過ぎだよー!」

P「先方には無理を言って受け入れて貰ったから、仕方ないんだ」

P「大体の引き継ぎはここ数日で終わらせたから、これからはソロの仕事のことも律子に聞いてくれ」

亜美「仕事とかそんなことじゃなくて…亜美は、兄ちゃんと……」

P「大丈夫。今の亜美なら俺が居なくてもやっていけるよ」

亜美「兄ちゃん…?」

P「俺が日本に戻るのは、いつになるか分からないけど」

P「その時までに――」


  「――本物の恋人でも作って、俺に紹介してくれよ」


亜美「………え?」

亜美「に、兄ちゃん?なにそのつまんない冗談…」

P「ま、アイドル続けてる内はバレないようにしとかないとだけどな」

P「鬼ヶ島とかと付き合うんなら特に気を付けろよ。あんなアホだけど女性人気は凄いんだから」ハハハ

亜美「だから止めてってば!!なんでそんなこと言うの!?」

P「…………」

亜美「本物ってなに!?亜美の恋人は兄ちゃんでしょ!?」

P「良い機会だ。そんなままごとはもう終わりにしよう」

亜美「兄ちゃん…本気で怒るよ?こんな時に……」

P「…ハァ。悪かったとは思ってるよ、思春期の子供の恋愛ごっこに付き合うにしては悪ノリが過ぎた」

   ブンッ!!  パシッ

亜美「………っ!!」ジワッ プルプル

P「――勘違いさせて悪かったな、亜美」

P「俺のことはもう、忘れてくれ」

OFA買ったー。ので

亜美「ふざけ…ないでよ……!そんなの、ゼッタイ許さない!」キッ!!

亜美「亜美は本気だよ!?本気で兄ちゃんのことが好きっ!」

亜美「キスだってしたくせに…今更亜美から逃げられるなんて思わないで!」

P「…俺は目が覚めたんだよ」

P「あんまり懐いてくれるもんだから情も移って、このままずっと一緒に居るのも悪くないかなんて思っちまってた」

P「折角の『良い話』を一度は蹴っちまう位にな」

亜美「…………」

P「だが、俺は本当はこんな所で満足する器じゃない」

P「レベルの高い場所で自分を磨いて、究極のアーティストを創ることこそが俺の目標だったはずだ」

P「こんな程度の低い島国で、たかがアイドルのトップを目指すなんて、馬鹿らしくてしょうがない」ハァ

亜美「そ、それは聞き捨てならないよ兄ちゃん!亜美達みんなの目標を…!」

P「あぁ、お前達には丁度良い目標だよ」

P「俺はもうこんな下らないことは真っ平ごめんだ。ハァ」


   P「お前が居なければもっと早くに気付けたのにな」


亜美「っ!亜美の……せいだって言うの?亜美が、兄ちゃんの夢の邪魔を……」

P「その通りだ。今の俺にとっては、亜美は重荷でしかない」

P「元々住む世界が違ったんだよ。俺も向こうで新しいオンナ作って好きにやってるから」

P「亜美もこっちで、同じレベルやつと精々楽しくやっててくれ」ザッ

    


   「やだっ!!!」



亜美「やだやだやだ!!ぜーったいそんなのやだっ!!」

P「……最後まで我が儘なやつだな。聞き分けてくれよ」

亜美「こんなのでおしまいになる位なら悪い子でいいよっ!」

亜美「なんでお別れにしなきゃいけないの?」

亜美「亜美、毎日兄ちゃんにメールするよ!お金貯めて会いにだって行く!」

亜美「それでレッスンも一生懸命やって、兄ちゃんがプロデュースしたいと思うアイドルにだってなるから!」

P「…………」

亜美「あと、えっと、お料理とかお掃除だって頑張って、兄ちゃんを助けてあげられるように、なってみせるから…」グスッ

亜美「兄ちゃんの夢は、亜美が叶えてみせるから…!!」

亜美「兄ちゃんは亜美の夢、叶えてよ…。亜美を兄ちゃんの……」



  「――お嫁さんにしてよぉ…!」



P「―――無理だ」    

P「亜美じゃ俺の夢は到底叶えられないし」

P「亜美の夢を叶えることも―――俺達は出来ない」

亜美「………そんなの、分かんないじゃん」

亜美「あ、そうだ!兄ちゃん、これ持って行ってよ」スッ

亜美「この間のデートの写真!よく撮れてるっしょ?寂しくなった時はこれを見て、亜美を思い出して――


   ビリッ!


亜美「な…に……するの…?」

P「俺には必要無い。…悪足掻きはよせ」

亜美「ご、ごめんなさい兄ちゃん……亜美のこと、嫌いにならないで…」

亜美「亜美、兄ちゃんの為になら……何でもできるから…」

P「だったら、俺のことを忘れてくれ」

亜美「…そんなの、出来るわけないって分かってるくせに……」

亜美「酷いよ……こんなに…好きなのに……」

亜美「えぐっ…うっ…ううっ……」ボロボロ

P「亜美……」

亜美「うっあっ…あのとき」


  「大好きだって言ってくれたじゃんっ!!」

      

  
   ダダダダダッ…!!


P「亜美……」ボソッ

小鳥「…良かったんですか?こんな別れ方で」

P「双海さん。…聞いていたんですか?」

小鳥「いえ。真美からの電話を受けて、丁度今来たところです」

小鳥「けれど、走って出て行った亜美の顔を見れば大体の想像は付きます。母親ですから」

P「はは…流石ですね」

小鳥「だから…貴方の今の心情も少しは分かっているつもりですよ」

P「…………」

小鳥「重ねて聞きます。…本当にこれで良いんですか?」




   「――実の妹との別れが」


   
  

P「…良いんですよ。亜美のこれからの人生を想えば、これが最良の選択です」

P「傷つけてしまったことは心苦しいですが…真美と貴方が居れば大丈夫」

P「亜美は強い子ですから、きっとすぐに立ち直ってくれますよ」

小鳥「………ねぇ、P」

小鳥「貴方さえ良ければ、私達また一緒に暮らすことだって…」

P「…無理ですよ。俺の両親はあの二人だけです」

P「それに……」

 
   「――今更亜美のことを、妹だなんて思えるわけないじゃないですか…」



P「ぐっ……!」ジワッ…

小鳥「…………」

亜美編終わり。
パロろうとして逆に苦労するの何度目なのだろうか

P「ハイ、カーーット!!」

小鳥「おっつかれさまでしたー!!そしてお仕置きターイムっ!!」

  ガチャッ!  スタスタ  グイイイイッ!

P「あだだだだだっ!」

  グイイイイ~~ピンッ  スタスタ  バタンッ

P「いだだだ…。頬引っ張りとかまたオーソドックスな」

小鳥「傍から見てると最早イチャついてるようにしか見えないんですけどね」

P「?」

小鳥「へいへい。亜美ちゃん編は実の兄妹の禁断ネタ」

小鳥「伊織ちゃんの時程じゃないですけど、これも結構設定固めてましたね」

P「友情出演の真美の演技で色々感じ取ってもらいたいですね」

P「まぁ誰が見る訳でも無いんですけど」ははは 

小鳥「ちょっと短めでしたよね。膨らませようと思えば、もっと出来たのでは?」

P「えぇ。当初のプランでは、あの後亜美は真美から真相を聞いて」

P「その衝撃の事実に一晩中思い悩む」

P「そして翌日の朝。空港の搭乗口に向かう俺を、息を切らしながら呼び止める亜美」

P「決意が込もったその目を見て、苦い顔をする俺。そして亜美は――」

P「みたいな流れの予定でしたが、あんまり長いのでカットしました」

小鳥「凄い面白い所のやつじゃないですかぁっ!やって下さいよぉっ!」

P「いやいや既に予定時間相当オーバーしちゃってますし…。それにその流れにするとバッドエンドにはやり難いですから」

小鳥「………!」ピヨッ

P「どうかしました?」

小鳥「いえいえちょっと良い事思い付いただけです。次にいっちゃいましょうエントリーナンバー10番っ!」

ナンバー10→>>465


亜美編フルでやった場合の、入れたかった真美の台詞

真美「…やっぱ、敵わないなぁ」

真美「こっちは聞いた時、『言い訳』が出来てほっとしちゃったってのに…」

真美「…ガンバレ、亜美。真美だけは、ずっと二人の味方だよ」

律子

律子はオーディション不参加です
再安価
>>470

貴音

※次で10人目

貴音編
>>492がコンマ奇数→A案 偶数→B案

荒らし集団の相手すんなよ

貴音「…………」テクテク

小鳥「あ、四条さん。おはようございます」

貴音「音無嬢、おはようございます」

小鳥「今日も大きな果物籠ですね。四条さんのPさんへの気持ちが表れている様で羨ましいです」フフッ

貴音「お戯れを…。馴染みの八百屋の店主が、私が行くと何故かいつもおまけをしてくれるのですよ」

小鳥「あー…」

貴音「それで、今週のあの方の病室はどちらですか?」

貴音「…………ふぅ」

  コンコン

 「はい、どうぞ」

  ガララッ

貴音「失礼致します」

P「…………」ポカン

貴音「おはようございます。あなた様」ニコッ

貴音「予想より血色が良くて安心しました。その様子なら食事をしても大丈夫そうですね」

  ――『おいおい、来て早々に飯の話か?相変わらずだな貴音は』

貴音「果物籠はこちらに置かせていただきますね。ナイフ等は――「あの、すみません」

P「失礼ですが…」



      「どちら様ですか?」



貴音「…………」ズキッ

P「本当すみません、まだ頭がボ―っとしていて…」

P「いきなり貴方の様な幻想的な美女が訪ねて来たので、まだ夢でも見てるんじゃないかと…」タハハ…

貴音「……あなた様は、自分が何者かは覚えておいでですか?」

P「?えぇ…それは勿論」

P「俺は765プロっていうアイドルプロダクションのプロデューサーで……あっ!」

P「もしかして、君は最近入った新人アイドルの子?」

P「申し訳無い。全員の顔と名前とスリーサイズは覚えていた筈なんだけど…」

貴音「…その発言の是非は後で問うとして、わたくしは新人アイドルではありません」

P「うっ……えぇと………っ!!お、思いだしたぞ!君、四条貴音だろ!」

貴音「っ!」ぱあっ

P「961プロのアイドルの!どうして他事務所のアイドルの君が俺の病室に?」

貴音「…っ………」

P「まさか俺を引き抜きに…?フェアリーのメンバーを使うなんて黒井社長もなかなか分かって…」

貴音「違います。961プロのプロジェクト・フェアリーは既に解散しておりますし」

貴音「響や美希は、今は765プロに居ますでしょう?」

P「っ!響、美希……たしかに、そうだ…」

P「じゃあ……四条さん、もしかして君も……?」

貴音「はい。私は765プロに所属しているアイドル」

貴音「そして――」



    「将来を誓い合った、恋人です」



貴音「――あなた様」ニコッ…

この後のこと何も考えてないけどどうしようね。

Bなら響との修羅場展開でした

小鳥「…………」ペラッ…

律子「それ、例の765号室の患者さんのカルテですか?」

小鳥「えぇ。さっき四条さんがお見舞いにお見舞いに来たから、見返していたところよ」

律子「あの人が暴漢に襲われそうになった所を庇って…っていうのは本当なんですか?」

小鳥「よく知ってるのね。…ウチに運び込まれた時は酷いものだったわ」

小鳥「頭は血塗れで意識不明の重体。正直、いつどうなってもおかしくない状態だった」

律子「それが今では普通に仕事が出来る位に回復してるんだから凄いですよね」

小鳥「愛の力よ」

律子「あ、愛って…」

小鳥「冗談じゃないわ」

小鳥「あの時の四条さんを見て、私が今までしてきた恋愛なんてごっこ遊びに過ぎなかったんだって思い知らされたもの」

律子「…………」

小鳥「……皮肉なものよね」

小鳥「それだけ強く想い合っていたが故に――」


P「こい………びと?」ポカン

貴音「…………」ズクン

P「俺と…君が……?うっ!!」ズキンッ!

貴音「あなた様!」


小鳥「――傷付いた彼の脳は、その記憶を留めることに耐えられない」

小鳥「過去の思い出を思い出そうとすると激痛が走り、新たな記憶もすぐにパンクを起こして」

小鳥「長い睡眠から覚めた後には全てリセットされてしまう」


P「はぁっはぁっ…!」ゼーゼー

貴音「大丈夫、大丈夫ですから無理はなさらないでください…」ギュッ…

P「俺は…俺は……!?」

貴音「無理に思い出して下さらなくても構いません。これから未来を創り出して行けばいいだけの話」


   「はじめまして」


貴音「わたくしは、あなた様の恋人の四条貴音と申します」



小鳥「――そんな哀しい自己紹介を、四条さんはもう数え切れない程繰り返している」

小鳥「……もうとっくに、限界なのよ」

オーディションの様子を想像すると割とシュール。
「わたくしと恋人になって下さい」と迷ったけれどもね。1巻発売日に表紙買いしてからのファンです

律子「そんな……。それならもう…」

小鳥「…………」

小鳥「…記憶を失ってもPさんがPさんであることは変わらない」

小鳥「すぐに四条さんに恋をして、二人は急速に愛を育んでいく」



――「さぁあなた様。ここがあなた様との三度目のでぇとの始まりの地です」

――「…毎回スタートはラーメン屋なんだな」ハハッ


――「なるほど、こういうギャップに俺は惚れ直して来た訳だ」

――「もうっ。お戯れは程々にしてくださいね」ぷんっ


――「い、意外と負けず嫌いなんだな…」ゼェゼェ

――「これまでの勝敗はわたくしの94勝96敗…今日こそは勝ち越させていただきます!」


――「少し肌寒くなって参りましたね…」ブルッ

      ギュッ

――「あ……」


      P「―――愛してるよ。貴音」

      P「今日確信した。俺はずっと…君のことが好きだ」ニコッ…


貴音「~~~っ!!」ポロッ

貴音「あなた……さまっ……!!」ボロボロ ギュッ…!!

P「ははっ。相変わらず泣き虫だなぁ…」

小鳥「記憶が無くても、心に愛が残っている」

小鳥「いつだってあの二人は最高の恋人同士よ」ズズ…

律子「そんなの…余計に辛いじゃないですか。四条さんは……」

小鳥「……何にだって、いずれ終わりは来る」

小鳥「それを見届けるのが、私達の仕事よ」ガタッ スタスタ…


貴音「…………」ウツムキ


 『~~さんのことを想うなら、もう貴方は…』


貴音「…………」グッ…

  「………ね」

P「貴音?」

貴音「っ!は、はい。何ですか?あなた様」ニコッ… 

P「…………」ズキッ

P「貴音、ひとつ約束してほしいことがあるんだ」

貴音「約束……はい。あなた様が望むことなら、わたくしは必ず遂行してみせます」

貴音「何なりと、お申し付けください」フンッ

P「ははっそんな気合入れるようなことじゃないんだけどな。けど、ありがとう」

貴音「何を今更。わたくしとあなた様は恋人同士なのですから、何も気兼ねする必要などありません」

P「…そうだったな。じゃあ言うぞ」


   「――次で、終わりにしよう」


貴音「え…?」

貴音「な、何の話ですか?あなた様……おわ、終わり……とは……?」カタカタ…

P「…………」スッ

震える貴音の手をPがそっと抑える。

P「もし俺が、次に貴音のことを忘れたりしたら…」

P「『君は誰?』と聞いても、答えないで欲しい」

貴音「そんな…!!あなた様……!!」

P「必ず遂行するって言ってくれたろ?」

貴音「いけずです…。そのようなこと、わたくしに出来るわけが…!」

P「頼むよ…」ギュッ…!

貴音「―――っ!」

P「もう俺は、貴音の悲しい顔は見たくないんだ」ツーッ…

貴音「あなた……さま…」

P「大丈夫。お医者さんは最善を尽くすって言ってくれてるし」

P「貴音から貰ったこの丼もある。響に物忘れに利くツボも押してもらってる」

P「だからきっと大丈夫さ。……だけど、もしそんな時が訪れ…たら」

P「その時は」



   「――約束してくれ、貴音」ボロボロ ニコッ…



貴音「……っ…うううっ…!!」ブワッ!

貴音「ううううううっ…!!!」



     ――コクンッ…



P「ありがとう、貴音」

P「俺はもう……十分だ」       

 
 
  コツ…コツ…



小鳥「…あの一番奥の部屋が、Pさんの病室です」

小鳥「30分前に目が覚めたばかりで、特に変わった様子は無いと報告を受けています」

貴音「ありがとうございます。音無嬢」

貴音「ここからは、わたくし一人で行かせてもらえますか?」

小鳥「はい。…周りの部屋も空室ですから、何も気兼ねする必要はありませんよ」

貴音「…お心遣い、感謝致します」ペコッ


  スタスタ…


小鳥「お願い……っ!!」ギュッ…!!

入院した事ないんだけど病室って頻繁に変わるものなのか

貴音「…………」スゥッ

目を閉じたまま、貴音は扉に手を掛ける。


   ガチャッ


P「っ!」

貴音「…………」ニコッ…

P「………えぇと」





   「君は…誰かな?」




    

  
 「――――っ」

 「……っ…………」

 「―――。……………」ギュ…


P「………?」


 「わたくしは……唯一人の人を…此の世の誰よりも想い続けている…」


   ポタ… ポタ…


P「どうして――」



 「唯の……莫迦な女です」ニコッ…



   パタン… 

        

P「…………」ポツン…

P「何だったんだろう、あの子は…」ツーーーッ

P「っ!な、なんで俺まで…?なんで………」




―――――――――――――――――――


貴音「あの時と同じ、見事な満月…」

貴音「わたくしはこうして月を見る度に、あなた様のことを想い」

貴音「一生後悔して、生きてゆくのでしょうね…」

   ポロッ…

貴音「…貴音は強い女です。決してあなた様のことは忘れません」

貴音「そして、貴音は弱い女です」

貴音「あなた様のことは―――忘れられません」  

貴音編終わり。あと二人かぁ…

P「はいカーーット!!」

小鳥「うぇっぐ……た、貴音ちゃん…」グスグスッ

P「今までの中でも特に異色な設定だったから、ちょっとどうなるか心配だったんですけど」

P「全くの杞憂でしたね。これ以上無い位貴音にハマってましたよ」ウンウン

小鳥「何でそんなに速く切り替えられるんですかぁ…Pさんだって泣いてたのに」

P「涙は役に没頭すれば自然に出るものですからね。今回は素の自分に近かった分やりやすかったですよ」ははは

小鳥「唯の天才ですね!もう!」

P「今回は小鳥さんも異色の役どころでしたね。物語の語り部を兼ねるという…」

小鳥「頑張らせていただきました!」

P「会話の相手が必要ということで、今回律子にも出張って貰いましたね」

P「台詞は少ないながら、言外に感情が伝わる良い演技でした」

小鳥「名脇役って感じでしたね」ウンウン

P「自分の中にちゃんとストーリーを構築してるから出来ることですよね。流石は律子だ」

小鳥「おぉ、Pさんが遂に防衛策を…」

P「?」きょとん

小鳥「っていう訳でも無いんだからこの人はズルいなぁっ!」

P「しかしまぁ貴音のオーディションなのに、役が足りないから引っ張って来るっていうのも」

P「何やってんだか分かんない話ですよね」ハハッ

小鳥「ふふっ言っちゃえば丸々要らない部分ですもんね。けどやりたかったものは仕方が無いです!」

P「ですね。欲を言えば響の出番も入れたかったんですけど、流石に長くなるので存在を匂わす程度で妥協しました」

小鳥「このメモがカットした部分ですか?………おおおぅ…」ウルウルッ

P「俺の胸倉を掴みながら泣き叫ぶシーンは是非入れたいとこでしたね」

P「他にも貴音が一度折れた時の復活の起点となっていたり、話のエピローグでも貴音の……これは言わぬが華ですね」

小鳥「またそんなすっごい気になる言い方を…」

小鳥「でもつまりはひびたか最高って事ですよね!間違い無いです!」

P「二人のその後も俺の中では固まってるけど、これは明らかにしない方が良いんだろうなぁ…」ブツブツ

小鳥「残してある想像の余地の考察にわくわくしながら、続いてはエントリーナンバー11番っ!!」

>>564
Pはずっと入院してる訳ではないです。
貴音に関すること以外は、記憶の蓄積もほぼ出来ていました。
ただ……

P「…………」カタカタ

やよい「よいしょっと。プロデューサー、今日は何時位に帰れそうですか?」

P「うーん、20時までには何とか…って所かな」

やよい「じゃあ先に帰ってご飯の準備して待ってますね」

P「いつも悪いな。待たせるのも何だし、先に食べといてもらっても構わないぞ?」

やよい「ダメですよそんなの!ご飯は一緒に食べるものです」


     「私達は『家族』なんですからっ」

  

伊織と修羅場も迷ったけれど、この選択で。
まぁそれは以前書いたことあるしね(※参考 やよい「伊織ちゃんの泥棒猫っ!!)

今更ですが、付き合ってるのにプロデューサー呼びもどうなんだという。
便宜上の仮名付けたいけれど、それも違うんだろうなぁと。そういう意味では貴音と美希は裏技使えて良いね。

P「そうだったな。出来るだけ急ぐようにするから、待っててくれ」

やよい「はい!今日はプロデューサーが好きな特製シチューを作りますねっ」

P「よし、19時半には帰れるようになった」カタカタカタッ!

やよい「あははっ。ご飯は逃げたりしませんから、しっかりお仕事頑張ってくださいね」

やよい「それでは、おつかれさまでしたー」ガチャッ

    パタン

小鳥「…毎日のことですけど、羨ましい会話ですねぇ」ハフゥ

P「それはどーも」

小鳥「家に帰ったら、やよいちゃんが満面の笑みで『おかえりなさい』って言ってくれて」

小鳥「あったかいご飯が待っているなんて羨まし過ぎますよぉっ!私にも貸して下さい!」

P「良い事ばっかでも無いですよ?規則正しいちゃんとした生活してないと叱られちゃうから、体が健康になる一方です」

P「電気の付けっぱなしとかで何度正座させられたか…」

小鳥「ぐぬぬぬぬ…」

小鳥「………ハァ私もお嫁さんが欲しい…」

P「人聞きの悪いこと言わんでください。俺は保護者みたいなモンなんですから」

小鳥「…もう、二年になるんですね」

小鳥「プロデューサーさんがやよいちゃんを預かるようになって――」

P「…………」


   『コレは俺達と高槻サン家の問題だ!関係無ぇ奴はすっこんでろ!』

   『関係なら大アリだ!!今日から俺が、やよいの――』


P「もう、そんなに経つんですね…」

P「ごちそうさまでした」パンッ

やよい「お粗末さまでした」ペコッ

P「洗い物は俺がするよ。やよいはテレビでも見ててくれ」

やよい「ありがとうございます。…そうえばプロデューサー、今日久しぶりに長介から電話があったんですよ」

P「へぇ。元気にしてるのか?」

やよい「はい。サッカー部に入って毎日頑張ってるって言ってました」

やよい「かすみ達にも最近会って、一緒にご飯を食べたそうです」

P「そりゃ良かった。俺達も時間が出来たら会いにいかないとな」

P「そうだ、来週の日曜なんてどうだ?」

やよい「良いんですか?折角の貴重なお休みなのに…」

P「おいおい何を遠慮してんだよ」

P「やよいの弟達なんだから、俺にとっても息子娘みたいなモンなんだからさ」

やよい「……………」

やよい「……あの、プロデューサー。ひとつ答えて欲しいことがあるんですけど、いいですか?」

P「?あぁ、なんだ?」



       「昨日、○○さんから告白されたって本当ですか?」


    
P「っ!!」

P「な、なんでそれを…」タジ…

やよい「伊織ちゃんが教えてくれました」

P「伊織…やっぱり見られてたのか」

やよい「すっごく良い人ですよね。綺麗で明るくてお料理も上手で、誰にでも分け隔てなく接してくれて…」

P「…………」

やよい「なのに」

やよい「―――どうして断ったりしたんですか?」

やよい「…………」じっ

P「……答えなきゃ、駄目か?」

やよい「はい。私、知りたいです」

やよい「断ったのは……私が居る所為ですか?」

P「…全く関係が無いとは言わない」

P「だが、やよいが気に病む必要が無いことは断言出来る」

やよい「どうしてですか!プロデューサーもホントは○○さんのことが好きなんですよね?」

やよい「私が居るからプロデューサーは…!」

P「それは違う」ぽむっ

P「俺は単に、今のこの生活が気に入ってるんだよ」ナデナデ

P「やよいと二人暮らしの今が幸せで、これを変えたく無いからお断りしただけのこと」

P「俺が自分の為に決めたことだ。やよいが気にする必要なんて一切無い」

やよい「プロデューサー…」

P「さっきやよいも言っただろ?俺達は『家族』なんだから、一緒に居るのが当たり前」

P「そのことに気を遣う必要なんて無いんだ。俺はずっと、やよいの傍に居るよ」ニコッ…

やよい「…………だったら」


     ドンッ!!


P「うおっ!?」ヨロッ グイッ

やよいに押し倒され、そのまま肩を抑えつけられるプロデューサー。

P「や、やよい…?」

やよい「プロデューサー…」じっ…



   「私と――本当の家族になってください」


   

やよい編シナリオ制作の監修・協力:音無小鳥

P「ほ、本当のって…」

やよい「プロデューサー…。わたし、悪い子になっちゃいました」

やよい「伊織ちゃんに教えて貰った時…本当はプロデューサーの幸せを喜ばないといけなかったのに」

やよい「出て来たのはその反対の、まっくろな気持ちで……ぜったい嫌だって思っちゃったんです」

P「…………」

やよい「プロデューサーだけは誰にも渡したくない。渡さない…!」ググッ…!

やよい「だ、だから。他の人に奪られちゃう前に!わたしが、プロデューサーの…」

P「まっ待てやよい!お前自分が何言ってるのか分かっ――「好きです」

P「――っ!!」

やよい「好きです。わたし、プロデューサーのことが…大好きです」じっ…

やよい「お兄ちゃんとしてでも、ましてやお父さんとしてでも無く……男の人として」

P「なっ………」

やよい「ごめんなさい。いきなりこんなこと言って、ビックリさせちゃいましたよね」

やよい「でも、わたしプロデューサーが思ってるほど子供じゃないです」

やよい「家族の『好き』じゃない『好き』も…ちゃんと知ってます」

やよい「そして…恋人が、どういうことをするのかも――」

多分今日の夜やよい編終わらせます。
響編はどうしたものかなぁ

やよい「プロデューサー…」スッ…

やよいの右手がプロデューサーの頬に添えられる。


  「わたし、プロデューサーの赤ちゃんが欲しいです」


P「」

やよい「…………」トロン ぐっ…

告白の勢いのまま、やよいがゆっくりと唇を重ね合わせようとする。


   サッ


やよい「あっ……」

P「―――済まない、やよい」

Pはそれから顔を背けて避け、そのまま告白の返事を返す。

P「俺はその想いには応えられない」

P「やよいがそれを望むなら……」



  「俺達はもう、家族じゃ居られない」



やよい「―――っ」

P「…今日は俺は外で寝るよ。明日また、これからのことを話そう」

  

   スタスタ…  ガチャッ バタン カチャッ


やよい「…あはは。振られちゃった……な」

やよい「バカみたい。こうなるって分かってたのに」

やよい「今だって十分、奇跡みたいに幸せだったハズなのに……欲張って、それ以上を望んだりして」

やよい「そんな厚かましい子…愛想尽かされて、同然だよね」


   『嘘、そんなの嘘ですっ!!お父さんが私達のことを捨てたりするわけ…!!』


やよい「――あの時の絶望から、折角救けてもらったのに」

やよい「結局全部失っちゃって…わたしは………ひとりに……?」ガクガク

やよい「ひ、独り……これからずっと…ぁ…あああ……」

やよい「いやああああああああああああああああああっ!!!!!」


     フッ……バタッ

   

――「やよいっ!!大丈夫!?しっかりして!!」

――「……ん…伊織…ちゃん?」

――「やよい!良かった…凄い悲鳴が聞こえて、部屋に入ったら倒れてたから何事かと…」

――「よく分からないけど、心配掛けてごめんね。…あれ?お父さんはどこ?」キョロキョロ

――「え…?な、何言ってるの?やよいのお父さんは今……」

――「?プロデューサー、どこかにお仕事に行ってるの?」

――「―――っ!?」

――「長介もかすみも居ないし…あっ!もしかして私、伊織ちゃんの家に泊まりに来てるの?」

――「どうして忘れてたんだろ…。ちゃんと家に連絡しておかないとみんな心配しちゃう!」

――「伊織ちゃん、電話貸してもらえる?…伊織ちゃん?」きょとん

やよい編終わり。響編へと続きます

>>650
訂正
やよい「そんな厚かましい子…愛想尽かされて、当然だよね」

申し訳無いですが、言わせないで下さい恥ずかしいということで
解釈は自由にしていただければー

P「ハイ、カーット!イェイ!」

小鳥「なんでハイタッチ風にww」

P「鼻血は止まったんですか?小鳥さん。何か途中で伊織にハタかれてるの見えましたけど」

小鳥「ラストがラストだったので引っ込んじゃいましたね。今迄でも最上級に衝撃的な…」

P「素質はあると思ってましたけど、予想を遙かに越えるハマりっぷりでしたね」

P「心が壊れた少女の、狂気と純粋さを併せ持つ表情。難しい演技ですが、よくやってくれてましたよ」パチパチ

小鳥「やよいちゃんはまだそれ程でも無い筈だから、単純に演技力が高かった…?いや、或いは自分で思っている以上に」ブツブツ

P「?」きょとん

小鳥「今回の裏設定キーパーソンは伊織ちゃんですか」

P「ちゃんと見返すと、怖いことやってることに気付く感じですよね」

小鳥「怖いこと?」

P「やよいの台詞にも出てましたけど、やよいに件のことを伝えたのは伊織な訳で」

P「その辺りの心境を追ってみると、かなり味のあることになってる立ち位置ですよね」

小鳥「やよいおり的な意味の匂いを感じます…!しかもそれだけでなく修羅場展開のテイストも…!?」ドキワク

P「俺が家を出た直後の、伊織との会話は重要シーンですね。偽悪的な笑みを浮かべながら『私を殴る?』と聞く伊織。それに対し…」ブツブツ

小鳥「今回の話に限ったことじゃないですけど、登場人物が失敗をしている所がまたキツいですね」

小鳥「良かれと思ってやったことが裏目に出ちゃったみたいな…」

P「回避可能だった場合の方が、悲劇は強さを増す面がありますからね」

P「『強い後悔』を表わすことに重点を置くなら、ラストシーンは伊織じゃなく俺が務めるべきだったかもしれませんが」

P「恐怖感の演出等、総合的なバランスを見てこちらを選択しました」

小鳥「流石は大御所映画監督さん…」

P「誰ですか。俺はしがない半人前プロデューサーですって」ははは

読書感想文書くところでそんなに間違ってない気もする
意図を完璧に汲み取られると、嬉しい反面悔しいみたいな気持ちは何なんでしょうねぇ

P「今回小鳥さんは導入部の会話役だけでしたが、実はお母さん役という案もあったんですよね」

小鳥「ピヨッ!?お母さん役ってことはPさんのつ、妻ってことですか?」

P「えぇ。と言っても疑似的な、ですけどね。代理父と代理母として、家族として暮らしていた三人」

P「しかしある日、小鳥さんが俺に本当の夫婦になりたいと告白して――という筋の方がテーマが見えやすいかと思ったんですけど」

P「それすると導入の会話役が居なくなるので、断念しました」

小鳥「それはどうにでも出来たでしょう!?やりたかったぁ…!!」ピヨォ…!!


P「さて、長かったオーディションもいよいよラストですね」

小鳥「トリを飾るエントリ―ナンバー12番!!どーぞっ!!」

はいさいやめやめってことで。
さぁ皆で考えよう

    
  

   

  
   「――もう、別れようぜ」






響「…………」  

響「ふーん。理由、聞いてもいいか?」

P「自分でも分かってるだろ?俺達はもうずっと、ロクに会話すらしちゃいない」

響「…そんなこと無いだろ。今日だって一緒にご飯食べて…」

P「上辺だけだよ。ただ同じ場所に居るだけで、全然一緒に居られてない」

響「…………」

P「ハハッおかしな話だよな」

P「こんなことになってんのに…こうやって『別れよう』って口にしないと、別れたことにならねーのかな」

響「さぁ……どうなんだろうね」

P「――逆に「逆に」

P「っ!」

響「『付き合おう』って言わないと、付き合ってることにならないのかな」

P「…………」

響「こんな回りくどい言い方しなくていいぞ」

響「『他に』――好きな人が出来たんでしょ?」

P「…………」

響「もしくは、『気付いた』のか…」

響「別に気を遣ってくれなくていいぞ」

響「自分だって何も知らない訳じゃないし、それで崩れちゃう程ヤワな関係でも無いさー」

P「…何を言ってるのか分からないな」

響「唯の勝手な独り言だからね。聞き流しといてよ」

P「確かなのは、俺達の関係は終わらせるべきだってことだけだ」

P「響」

響「…なに?」スッ

響は目を閉じ、全身に力を込めてPの言葉の続きを待つ。



    「俺はもう、お前のことが好きじゃない」



響「…っ………」

P「色々世話になったのに、勝手言って悪いな」

P「だがこれが今の俺の正直な気持ちだ。俺と…別れてくれ」

     スクッ

響「いいぞ、別れてあげる」

響「実際、自分も丁度Pには飽きてた所だったから、先に言ってくれて手間が省けたぞ」フフン

P「そうか、なら良かったよ」

響「っ…!でもホントに良いの?自分みたいな完璧な女フって」

響「後で後悔しても知らないぞ?」フフッ


   クルッ スタ… 


響「………い…今なら、まd「響」

響「!な――


   「今迄、ありがとう」ペコッ


響「~~~っ!!」カアアッー!!

響「―――ばかっ!!!」グスッ ダダダダダッ!!!

     
 
   ――ダダダダダッ!!



P「……違いねぇな」

P「――好きな女泣かせてまで、何やってんだ俺は…」ハー…

  
  
  『「『付き合おう』って言わないと、付き合ってることにならないのかな」』



P「…自分で言ってりゃ、世話ねーぜ」

P「…………」ピポパ PRRRR              

 
 「―――――」

P「多分今は、例の廃ビルの屋上だ。危ねーからさっさと迎えに行ってやれ」

 「―――――」

P「謝んな。お前が何か悪いことしたのか?」

 「―――――」

P「…そうだろ。俺もだ」

P「勿論、響もな。だから俺もお前に謝らねーし、要らねえ」

 「―――――」

P「そっちはもっと要らねえよ。気持ち悪い」

P「俺は俺がしたいようにしただけだ、お前達の為なんかじゃない。…絶対にな」

 「…………」

P「決めるのはお前達だ。じゃーな、後は精々頑張れ」



    「――次郎」ピッ


    

今週中にこのSSは完結させます(多分)
長らくのお付き合いありがとうございました。

響「はぁっはぁっ!」ダダダダッ!!

  カンカンカン!  ガチャッ  バタン!

響「はぁっ…はぁっ……」ゼェゼェ

  テクテク… ペタン

響「なに、やってんだろ。自分…」クシャッ…

響「こうなるのを…報いを受けるのを望んでた癖に」

    『………い…今なら、まd』

響「せめてカッコ良く、サッパリ別れてあげようと思ったのに」

響「あんな…みっともない……」

響「サイテーだ…自分」

響「優しさに甘えてふらふらして、次郎の気持ちもPの気持ちも踏み躙って…貴音まで!!」ガシャン!!

響「独りになるって…決めたのに!それが自分のケジメだって!」

響「なのに……なのに」


    
   「――どうしてこんなに胸が苦しいんだ…!?」ぶわっ 



響「うっ…ぐっ…!!ひっく…ああぁ」

響「うあああああああああっ!!!」



   ――カンカンカン…  ガチャッ



  

響編終わり。
まぁ…頑張れば伝わる人には伝わるのかなぁ。
次郎は響の沖縄時代のごにょごにょ。

嘘吐いてすみませんっした。明日か明後日には終わらせます(恐らく)

P「はいカーーーット!!」

小鳥「おっつかれさまでしたー!!」

P「遂に全員分やり切りましたね。小鳥さんもホントお疲れ様です」

小鳥「いえいえ、こんな楽しい仕事ならいくらでもどんと来いですよ」

小鳥「というかその前に、響ちゃん編について解説をお願いします。私聞きたいことたっくさんあるんですから!」

P「あはは、まぁそうでしょうね。演出と雰囲気作りに凝りまくった結果、ラストにきて今迄で一番の異色作になりましたから」

P「開幕を振るシーンでやることに拘らなければ、もうちょっと分かりやすく情報を出せたでしょうけどね」

小鳥「でもやりたかったから仕方がない、ですね!」フフッ

P「…結果的にこれで良かったかはちょっと自信無いんですけどね」

P「ヒキは強い反面、肝である所の『落差』を端から捨てる演出ですから。引き算に拘り過ぎた感も…」ブツブツ

小鳥「今迄同様にヒントは色々出てましたから、ちゃんと察することは出来る作りになってたと思いますよ?」

P「そう言ってもらえると助かります」ははっ

小鳥「まぁ私がちゃんと察せていたかは、答え合わせをしてみないとなんですけど…ズバリ!」

小鳥「今回のお話って、振られたのはPさんの方なんですか?」

小鳥「響ちゃんのことが未だ大好きでありながら、響ちゃんの幸せの為に身を引いた…胸を引き裂く様なNTR展開」じゅるり

P「NTRって言うなら、次郎からすれば俺の方がNTRした側ですけどね」

小鳥「つまりNTRれた後にNTR返したと…!」ブシュッ!

P「注釈を加えるなら、劇中でも言ってましたけど俺は響の為に身を引いた訳では無いんですよね」

P「当然次郎の為でも無い。電話後の貴音との会話シーンを入れてれば、その辺りもっと分かりやすかったかなぁ…」

小鳥「やはり響ちゃん編では貴音ちゃんが鍵を握って来ますか…!」

P「立ち位置としてはかなり複雑なキャラでしたね。響の為を想っていることは確かですが、嫉妬の炎も確実に存在して…」

P「響も完全に貴音の言葉を信じていた訳では無いんでしょうけど、完全に嘘ということは有り得ないとは思っていた感じですね」

小鳥「あぁっもうっ!何となく流れと心情が想像出来ちゃいますけども!」ゴロゴロ…!

~15分後~ 

P「…だから『本当に』好きなのはどっちみたいな、単純な話では無いんですよね」

P「そういう意味では、響はラストでちゃんと失恋出来たんだと思います」

小鳥「響ちゃんもまた振られていたと…。うむむむむ…でもそれならあの終わり方は……」ウムム

P「ま、解釈は色々あって良いと思いますけどね」

P「その為に次郎という人物を具体的に描写しなかった所はありますし」

P「響との関係性にしても、俺の中での設定は有りますけどそれを明かすのは野暮ってことで」

小鳥「それは分かりますけどぉ……うん、やっぱりアニメにしましょう!2クールあれば足りますか!?」

P「しかし響も良い演技してくれましたね」

P「立ち上がる所の、感情を無理矢理飲み下す『間』の取り方と」

P「その直後の強がりの笑顔は、まさに完璧と言って良い演技でしたよ」

小鳥「私もあそこ凄くぐっと来ました!」

小鳥「表情と体の動きだけで、繊細な感情が直に伝わるんだから凄いですよね。演技かどうかは置いといて」

P「そこ置いとく必要あります?」きょとん

小鳥「そうえば、律子さんは?」

P「小鳥さんが響の所に行ってる間に来てましたよ。アイアンクローでした」    

小鳥「なるほど。じゃあこれで完全にオーディション終了ですね」

小鳥「改めてお疲れさまでした、プロデューサーさん」

P「そこまでで1セットみたいになってるのは釈然とはしませんが…ハイ、改めてお疲れ様です。小鳥さん」

小鳥「そもそもの目的はドラマのオファーを受ける子を決める為のオーディションでしたけど」

小鳥「全員終わってみて、プロデューサーさんは誰が一番相応しいと思ってるんですか?」

P「そもそもも何もずっと目的はそれでしたが……決めるのは難しいですね」

P「情けない話ですが、絞ることすら全く出来てません」

P「詭弁でも親バカでも無く、全員が全員。見る者の魂を震わせる…本当に素晴らしい演技をしていましたから」

小鳥「全くの同感です。半分は」

P「半分?」

小鳥「いえいえ、続けて下さい」

P「?…いや本当に、みんな役柄に完全に入り込んでいて」

P「真に迫ったリアリティのある…。変な言い方ですが、まるで演技じゃないかのような演技を見せてくれました」

小鳥「デスネー」

P「逆に…ちょっとショックな位でしたよ」

P「プロデューサーとして、みんなの実力は十分把握しているつもりだったのに」

P「俺の想像を遙かに越える演技力を魅せられて……」

P「俺はみんなのこと、何も分かってなかったんだなって…ちょっと自信無くしちゃいました」ははっ…

小鳥「全くの同感です。完全に」

P「フォローしてくれないんですか!?」

小鳥「でも、それじゃあどうします?誰かは選ばないといけない訳ですし」

P「俺が考えても決められそうにないので、ドラマの監督さんに見てもらうことにしますよ」

P「演技力は全員文句無しとはいえ、役のイメージに合う合わないはあるでしょうからね」

P「折角これ以上無い参考資料が12本も出来た訳ですし、餅は餅屋ってことで」

小鳥「プロデューサーさんも大概餅屋な気はしますケド、それが良いのかもしれませんね」

P「よし、そうと決まれば早速編集作業に移りましょうか。ウチの機材じゃ限界ありますけどBGMと効果音位は…」ガチャガチャ

小鳥「プロデューサーさん、それは私に任せてください」

P「え?いやでも…」

小鳥「プロデューサーさんには他にやるべきことが…いえ、プロデューサーさんにしか出来ないことがある筈です」

P「俺にしか出来ないこと…」

小鳥「たしかに今日の皆の演技は、本当に見事なものでした」

小鳥「感情移入を余儀なくされ、心が掴まれて揺さぶられる。素晴らしい演技…けれど」

小鳥「私はどうしても、思えないんです」

P「えっ…」

小鳥「主人公に振られる役。想いが届かず、女の子が悲しい涙を流す…バッドエンド」

小鳥「それが…765プロのアイドルに合った役だとは…どれだけ素晴らしい演技をしようとも、私には思えません」じっ

P「…………」

小鳥「今、この部屋の外に居る皆の物語は、バッドエンドで止まっています」

小鳥「その続きを描き…涙を拭って、結末を描き変えることが出来るのは」



     「――貴方だけです。プロデューサーさん」ニコッ…



P「…たしかに、そうですね。アイドルの原点は、笑顔」

P「765プロのアイドルに――哀しい顔は似合わない」ザッ

小鳥「行きましょう、プロデューサーさん。微力ながら私もお手伝いさせていただきます」ザッ

P「えぇ、信じてますよ」


      「――相棒」ニッ


小鳥「っ~~~!!」ゾクゾクッ!

小鳥「…まずはウェイトレス役からですね」バッ!

P「あの日から3年後の喫茶店…。あずささん、今行きますよ」スッ…



      ―――ガチャッ…!!


      

――数時間後
  

  カタカタカタ  ターンッ!


小鳥「ふーっ。これでとりあえず響ちゃん編も編集完了ね」

小鳥「自分用もコピーして…これで完成っと!」

小鳥「ふー。あ~つっかれたーーー!ビールビールっ!」プシュッ グビグビグビ

小鳥「悪魔的……!!疲れた体には犯罪的な美味しさだわ…!!」ボロボロ

小鳥「…それにしても、プロデューサーさんは流石だったわね」

小鳥(自分で思い付いて言いだしておいて何だけど、あずささんや亜美ちゃんは兎も角)

小鳥(春香ちゃんや千早ちゃんの終わり方からハッピーエンドに持って行くのは無理ゲーにも程があったのに)

小鳥「まさかあんな…誰もが予想しなかった、見る者の目を釘付けにさせる」

小鳥「衝撃的で革新的…!それでいてしつこくなくあっさりとした、全米が号泣必至の流れの持って行き方があったなんて…!!!」

小鳥「いやはや畏れ入りますぜ…」グビッ…

   ガチャッ

小鳥「!」

高木「おや、音無君。まだ残っていたのかね」

小鳥「しゃ、社長!お帰りなさいませ!」ガタガタッ サササッ

高木「?あぁ。とは言っても鞄を取りに来ただけで直ぐに帰るがね」

高木「P君達もまだ残っているのかい?」

小鳥「は、はい。まだちょっと背景用の撮影が…じゃなくてですね」アセアセ

高木「仕事熱心なのは結構だが、程々にしておきたまえよ。それでは失礼する」

  ガチャッ バタン

小鳥「ふ、ふーー焦った…。わっいつの間にかこんな時間」

小鳥「Pさん、放っておいたらいつまでもやってそうだし、帰るように声を掛けないと」スクッ 

  テクテクテクテク

小鳥(レッスン室でも無かったということは、残るは屋上ね)

小鳥「はぁ、ほろ酔いの身には階段が辛い…」ゼェゼェ

   スッ(ドアノブに手を掛ける)

小鳥「プr…!」

  「~~~」

小鳥(誰かと話してる…)ソッ…

小鳥(プロデューサーと……律子さん?)



   「――私、プロデューサーが好きです」


 
小鳥(ピヨッ!?!?!?) 

小鳥(な、なななななっ!?り、律子さんがプロデューサーさんに告白っ!?ガチで!?)ピヨピヨ…!?


P「っ……!」

律子「さっきプロデューサー、言ってましたよね」

律子「オーディションが終わる度に、私がプロデューサーに制裁を与えに行ったのは」

律子「アイドルの心を傷付けた罪悪感。それを少しでも軽くしてあげる為だって」

P「あ、あぁ」

律子「それは私を買い被り過ぎですよ」フフッ

律子「そりゃそういう気持ちが全く無かった訳じゃないですが…理由の殆どは、唯の腹いせです」

P「腹いせって……」

律子「だって……ムカツクじゃないですか」



     「――自分の好きな人が、他の娘の恋人役をやるなんて」


      

小鳥(―――っ!?あ、あれはただの…やきもち!?)ピヨヨッ!!


P「…おいおい、そんなじょうd「冗談だと思いますか?」ずいっ

律子「…………」じっ

P「り、律子…?」

律子「幻滅しましたか?こんな美希でも言わない様な、子供みたいな理由」

律子「けれどそれが…私の正直な気持ちです」

律子「冷静な判断が出来なくなって、感情に身を任せないとどうしようもならないくらい」

律子「私は……プ、プロデューサーのことが」ウルッ…


     「大好きなんですっ…!!」


P「…………」  

小鳥(あの律子さんが…涙目で、あんなに顔を真っ赤にして……必死に想いを)

小鳥(プロデューサーさんは……)


律子「私じゃ…駄目ですか……?」

P「…………」

P「…さっき律子、言ったよな。俺がこのオーディションを開くことにした理由は」

P「俺に振られる役をやらせることで……俺を『諦めさせる』為だって」

律子「……はい」

律子「貴方は生粋のプロデューサーだから、アイドルからの好意に応えることは出来ない」

律子「それが複数ともなれば尚更…けれど、誤魔化し続けるのはもう限界に来ていると感じていた」

律子「いつ誰が、勇気を振り絞るとも限らない…。だかr「だから俺は」

P「間接的にみんなに教えることにした。俺と付き合っても幸せになんかなれやしないって」

P「ご明察。流石だよ、律子」

P「…誰にも気づかれずに終わらせるつもりだったんだがな」フゥ

律子「バレバレですよ。プロデューサーの考えること位、顔を見れば分かります」

P「演技力には一応ちょっと自信があったんだけど…」アセ

律子「だって―――優しいですから。プロデューサーは」

律子「顔を見れば……分かりますよ」

P「………甘いだけだよ、俺は」

P「小鳥さんに唆されたとはいえ…いや、それも言い訳だな」

P「自分で傷付けておきながら、結局放っておくことに耐えられなかった…」

P「偽善者ですらない。本当、自分で自分が嫌になる」

律子「気に病まないでください」

律子「大丈夫ですよ。きっとみんな…プロデューサーの気持ちは分かってると思います

P「…………」

律子「さて、そろそろ答えを聞かせて貰っていいですか?」

律子「プロデューサーはアイドルと付き合うことは出来ない」

律子「けど、私はもうアイドルじゃありません」

律子「私となら付き合っても、765プロのバランスが大きく崩れることも無いでしょう」

律子「そして私は――」


   「――プロデューサー殿のことが大好きです」じっ


P「…………」

律子「あははっ何回言ってんだって感じですよね」

律子「けど――これで最後です」



律子「私、秋月律子の…恋人になってください」

P「…ありがとう、律子」



    「でもごめん。俺、好きな人が居るんだ」



P「だから律子とは――付き合えない」

律子「……そっか」

律子「ま、分かってましたけどね」

律子「さっきも言ったでしょう?プロデューサーの考えてること位、私はお見通しだって」ふふっ

P「…………」

律子「…その人って、私の知ってる人ですか?」

P「あぁ」

律子「――アイドルとは付き合えないんじゃなかったんですか?」

P「あぁ。だから…待つつもりだよ」

P「その時が来るまで…いつまでも、な」

   ザッ…

  
律子「…反則ですよ、そんなの」ボソッ…

律子「うっ……ううう……」

律子「あああ…ひっ、ひっ……うっああああっ…」グスグスッ

小鳥「……………」ウツムキ

   
    スタスタ ガチャッ 


P「っ!小鳥さん、見てたんですか」

小鳥「ハイ…。すみません、プロデューサーさん…さっきのって」

P「あ、すみません。その前にちょっと…」すうっ



  「はい、カーーーット!!!」



小鳥「!?」

P「いやーやっぱりこれを言わないと、自分の中でスイッチが切り替わりませんからね」

小鳥「えっちょっど、どういうことです!?」

P「?何がですか?」きょとん

小鳥「な、何がって…!えぇっ!?」

律子「落ち着いて下さいよ小鳥さん。今日ずっとやってたことじゃないですか」

小鳥「律子さん!?」

律子「それじゃあ私はお先に失礼しますね。お疲れ様でしたー!」

   バタン

小鳥「…本当に屋上での二人のやりとりは、オーディションの続きだったと」

P「だから何度もそう言ってるじゃないですか」

P「プロデューサーたるもの、アイドルに必要な技量は自分でも身に付けておくべきですし」

P「そもそも律子は完全にアイドルを辞めてる訳では無いですからね。本人の希望でオーディション自体には不参加でしたけど」

P「ていうか小鳥さんも最初の時に言ってたじゃないですか。13連続で見られるなんて垂涎とか何とか」

小鳥「言いましたけど…あまりにも設定がリアルだったので」

P「はははっ!俺がアイドル全員から、恋人になりたいレベルで好かれてるっていう設定ですよ?」

P「考えてくれた律子には悪いですけど、有り得なさ過ぎて」

P「オーディション開いた理由の所とか、笑い堪えるのに必死でしたよ」あははっ

小鳥「…………」

P「話としては面白いと思いますけどね。今日実際にあったこと伏線として上手く活かしてますし」

P「でもあれが現実だなんてのは、飛躍のし過ぎドラマの見過ぎですよ」ははは

小鳥「…プロデューサーさんの本心が分からなくなってきました」ボソッ

P「?何か言いました?」

小鳥「…………」ムゥ

小鳥「――じゃあ、もしさっきのお話が現実だったしたら」


  「プロデューサーさんは、どうするんですか?」ずいっ


P「!」

P「…………」じっ

小鳥「っ!」ドキッ

P「俺は、小鳥さんのことが…」

小鳥「えっ…!?ちょっ…待っ…!こ、心の準備が…」カアアッ アセアセ

P「なんてねっ」パッ

小鳥「へ………?」

P「ははっ。実は律子編の断る理由で、こっちのパターンも考えてたんですけど」

P「小鳥さんだとギャグみたいになっちゃう恐れがあるので、断念したんですよ。でもやっぱりその判断で正解でしたね」ははは

小鳥「…………」ワナワナ

P「はははっ…って、こ、小鳥さん?」

小鳥「プロデューサーさんの……馬鹿ぁーーー!!!」ベシッ!!

P「あべしっ!?」

小鳥「私の純情を弄んで!!この事は社長とアイドルの皆と2chに言い付けますからね!?」ダダダッ

P「えぇっ!?ちょ、ちょっと待って下さい小鳥さーんっ!」ダダダダッ

…こうして、そんな私の軽い失恋(諦めてはいない)を以てこの失恋オーディションは幕を閉じることとなった。

そしてその結果がどうなったかと言うと…


P「…以上が765プロアイドル12人のオーディション映像です」

P「全員を自信を持ってお薦めすることが出来ます。監督さんのイメージと一番と合うのは…

監督「もう、これでええやん」

P「え?」


監督の鶴の一声により、オーディション映像を元にした
765プロによるオムニバス失恋ドラマ(1話完結全12話)が放映されることに決定し

平均視聴率30%を叩き出したこのドラマによって、765プロアイドルの演技力の評価はウナギ昇りになったのでした。

小鳥「めでたしめでたし」カキカキ

伊織「めでたかないわよ!見なさいこの記事!あとこれもこれもこれもっ!」

雪歩「たしかに私達の演技もすっごく褒めてくれてるけど…」

真「一番凄いって言われてるのは、全部プロデューサーだよね」あはは…

響「なんでプロデューサーがアイドルの自分達を食ってるんだー!!」うぎゃー!

あずさ「Pさん、オファーの数も凄いわよね~。ゴールデンの主役、映画の主演に声優のお仕事まで…」

美希「こないだハニー宛てにハリウッドから電話があったの」

亜美「まードラマでは実質兄ちゃんが12週連続で主役張ってたようなものでしたからなぁ」

真美「あれだけ色んなこと出来ればそりゃー評価されるよね」

春香「まさか私達の中でPさんが一番トップアイドルに近い存在になるなんてね」アハハ…

やよい「でもプロデューサー全部断ってるんですよね?ちょっともったいないかなーって」

貴音「それだけ私達のことを想ってくれているということですよ」

千早「ならその想いに応えて、私達ももっと頑張らないといけないわね」

律子「その意気ね。実際、例のオーディション以来みんなの演技のレベルは上がってると思うわよ?」

小鳥「ふふっ。失恋を乗り越えて、女は強くなるということね」

皆「……………………………」チラッチラッ

小鳥「あ……」アセ

   
  ガチャッ

亜美「あ、兄ちゃん!」

春香「おはようございます!プロデューサーさん」

P「…おはよう、みんな」

P「うーん……」ウムム

真「何をそんなに悩んでるんですか?」

亜美「もしかしてまたドラマのオファー!?」

P「あぁ。だけどまた迷っててな。誰と誰にやってもらうのが良いか…」ムゥ

真美「てことはまたオーディション?」

美希「うぅ…で、でも前よりヤな役ってことはないよね?それなら頑張って…」

千早「誰と誰ってことは、今度は二つ役があるんですか?」

P「と言うより、二人組の役って感じだな」

亜美「二人組?双子の役とかそーいうこと?」

響「それなら亜美と真美一択だろ」

伊織「まどろっこしいわね。今更何言われても驚いたりしないから、さっさと教えなさいよ」

P「…そうだな。難しい役とは思うが、今の皆の演技力なら何も心配無いか」

春香「はい!どんな役だろうと一生懸命演じてみせますっ」

P「オーケー、じゃあ発表するぞ。今度のオファーは―」



  「恋愛ドラマで、男を巡って親友と修羅場る役だ」



皆「」



P「俺達、もう別れよう」END      

おしまい。
最後までお付き合いありがとうございました。

長々書いてたものだけに、50行位あとがきたいことはあるんですけど
言わぬが花なんだろうなぁ。
最後の律子の所はドヤ顔で書いてたとだけ言っておきます。
設定とかで質問とかあれば答えますよーチラッチラッ

構わんですよー。
意味深台詞を置きまくって、読み解かれるのをワクワクしてたら
ワリとスル―されて各編終了後に「実はここまで考えてたんですよ!」アピールする哀しさときたら

違い無い。
後半になるにつれて、マンネリ避ける為に話作りに凝り過ぎた感はありまくりました。
いやまぁほぼパロってるだけなんですけどね。
アイドルとPが話し合って、演技のストーリー決めてるという設定は無理があると思います(懺悔)

戯れに>>888のアイドルのHAPPYver書いてみる

千早

P「…………」テクテク


  「…っく…ひぐっ……」


P「…………」コンコン

千早「っ!」ビクッ!

P「千早、入っていいか?」

千早「プ、プロデューサー!?ちょ、ちょっと待ってください!」アタフタ

P「あぁ。ここで待ってるから、落ち着いたらドアを開けてくれ」

   
  ガチャッ…

千早「どうぞ…」

P「ありがとう」スッ…

千早「もうオーディションは全員分終わったんですか?」

P「あぁ。今はこうやって、皆を労って回ってる所だ。皆本当によく頑張ってくれたからな」

千早「そうですか。私達は他の人のオーディションの様子は見て無かったですけど」

千早「終わった後の様子を見るに、皆相当な『熱演』をしていたみたいですものね」

P「…千早は、オーディションの後はずっとここに居たのか?」

千早「はい。ちょっと一人になって次の新曲を聴き直したい気分だったので」

P「千早…」


    「俺の方を向いて喋ってくれないか?」


千早「―――っ……」

千早「すみません…プロデューサー」プルプル…

千早「ただのオーディションでのお芝居に、何を言ってるのかって…思われてしまうでしょうけれど」

千早「私、まだ…切り替えることができていなくて……」

千早「プロデューサーの顔を見るのが、こわ…


      ギュッ…!


千早「!?」ビクッ!!

千早「えっえぇっ!?プ、プロップロデューサーっ何を…!?」アタフタ

P「―――ごめんな、千早」

千早「え……」

千早「どうして…謝るんです?プロデューサーは私の案に応じただけで、何も…」

P「ごめん。本当にごめん」ギュウッ…!

千早「なにもわるく…ひぐっ……ないのに……私が、かってに……」グスッ

P「千早は一生懸命がんばっただけだ。何も悪くない」

P「もう大丈夫だ。本物の俺が此処に居る」

P「そして、此処にいるのは俺達ふたりだけだ。だから――安心して泣けば良い」

  ソッ…クルッ

P「な、千早」ニコッ…

千早「……ふぐっ…ずびびっ……ひっ、うっ…うああああああっ!!」ドンッ!

千早「プロデューサーの馬鹿ぁっ…!!ほんとに、ほんとに怖かったんですからぁ…!!」ポカポカ

P「いててっ…あぁ、あぁ。ごめんな…」

―――数分後

P「…落ち着いたか?」

千早「……お見苦しい所をお見せしてすみませんでした…///」カアアッ

P「ははっこれもプロデューサーの役得ってやつだな」

P「やっぱり千早は普段からもっと感情を出してった方が可愛くて良いと思うぞ?」

千早「知りませんっ…///」プイッ

P「はは…。改めてごめんな、千早」

P「千早が誰より感受性が強くて繊細な心を持ってることを知っていたのに…」

P「俺は役に没頭し過ぎて、千早の気持ちを慮ることを忘れていた。本当に済まない」ペコッ

千早「そんな…頭を上げて下さいプロデューサー!」

千早「そういう話の筋にしようと決めたのは私なんですから、これは自業自得の様なもので…」

P「千早は真面目だから、最高の演技を見たいっていう俺の要望に応えようと」

P「自分にとって一番辛い展開を考えたんだろう?」

千早「それは…」

P「だったらそれは、俺の責任だ。ずっと一人で頑張って来た千早にとって」

P「俺(プロデューサー)がどういう存在かなのか、俺はちゃんと分かっていなかった」

千早「………///」

P「恋人云々はともかくとして」

千早「」ピクッ

P「プロデューサーにあんなことを言われたら、演技とはいえそりゃ傷付くよな」

P「俯瞰で見てる方の俺も、ホント何度コイツをぶん殴ってやろかと思ったか……千早?」

千早「いえ…何でもないです。気にしないで下さい…」ずーん…

P「?…まぁとにかく、安心しろ。千早」

P「俺は千早に付いていけないなんて、今迄一度たりとも思ったことが無いし」

P「これからも絶対に無い」じっ

千早「プロデューサー…」

P「例え千早がどこまで高みに行こうが、手柄を独り占めになんてさせねーよ」

P「だってアイドル『如月千早』は、俺達ふたりで創り上げて行くものだ。…そうだろ?」ニッ

千早「――-っ!」ずきゅーん

千早「………はい!はいっ…!」

P「よしよし、素直でよろしい」ナデナデ

千早「あの…あまり子供扱いは…///」

P「てか今思えば、そもそも設定に無理あるよな」

P「千早みたいなめんどくさい娘の面倒を見れる奴なんてそうそう居る訳が無いんだから」

千早「なっ…!わ、私めんどくさくなんて……す、少しはあるかもしれませんけど…」カアアッ

P「ははっ。…とっもうこんな時間か」

P「悪い千早、まだ次の娘が残ってるから失礼させてもら…な、なんでちょっと不機嫌な顔になったんだ?」

千早「……別に。どーぞ早くプロデューサーを待ってる娘の所へ行ってあげてください」

HTML依頼出した後でSS投下というのはお勧めできないらしいが・・・

P「……?じゃあまた…あっそうだ千早」

千早「何ですか?」

P「小鳥さんには俺が適当に上手いこと言って誤魔化しとくから」

P「俺達がちゃんとハッピーエンドverやったって口裏合わせといてくれな。小鳥さんそういうトコちゃんとしないと多分怒るから」

千早「ハッピーエンドver…?」

P「あぁそうか、千早には言ってなかったな」

P「俺と小鳥さんは今、オーディションの続きをやって、話をハッピーエンドで終わらせていってるんだよ」

P「765プロアイドルに哀しい終わりは似合わないってことでな」

千早「へぇ…。私はそれをやらなくていいんですか?」

P「…俺がやりたくないんだ。悪いな、我が儘言って」

千早「私は構いませんけど、演劇大好きなプロデューサーがどうして…?」

P「だって『続き』をやったら、あの話をあったことにしないといけなくなるだろ?」

千早「それはまぁ…」

千早(もしかして、私のことを気遣って…?)

P「あんなことになった時点で、あの話で『俺』が千早を幸せにすることは不可能だ」

P「けど、千早を幸せにする『他の誰か』の役なんて、演技でも俺はやりたくない」

千早「…っ!!」カアアッ!!

P「だからその代わりに、俺は俺として、本当の俺はあんなことは言わないって千早に言いに来たんだ」

P「そーいう訳だから、よろしく頼むなー!」

   タタタタタッ

千早「……………まったく」

千早「役を選り好みしちゃいけないって、いつも自分が言ってることなのに…」

千早「よくも…あんな、台詞を……」ズルズル…ペタン

千早「~~~~っ!///」ドンドンッ!!


   「次は…ありませんからねっ」


    

おまけ終わり。
うん、これ12人分とかカットして英断だったね。

>>898
そうなんですか。不勉強ですみません。
あくまでおまけで、以降はSSは書かずにHTML化を待ちますのでご容赦を。

…でも折角書いたので、まとめてくれる所はおまけも入れといてくれるとごにょごにょ(小声)


色々足りなくてすみません。
その内また似た様なことやるかもしれないので、よろしければお付き合いいただければ。

P「俺達、もう別れない」(ハッピーver)

P「俺達、もう別れようwwww」(シリアスギャグver)

P「俺達、もっと別れよう」(二週目)

P「俺を巡って争わないでくれ」(修羅場ver)

さぁどれにしよう…

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2014年05月08日 (木) 23:12:45   ID: isn674G3

期待

2 :  SS好きの774さん   2014年06月01日 (日) 19:17:04   ID: U8JzScVw

アイマスとかさっさ終われよバーカ、ラブライブ!さいこーwww

3 :  SS好きの774さん   2014年07月10日 (木) 22:58:44   ID: T3PIOLXA

親友同士と言う事は、はるちは、ゆきまこ、やよいおり、あみまみ、ひびたか、みきりつ、あずことの七組でオーディションか?
それも見たい。

4 :  SS好きの774さん   2018年03月04日 (日) 21:51:15   ID: PeTVg4pX

※2 何でお前このss見に来たんだよ

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