未央「La・La・La☆書けるかな♪」
未央「キ・ミ・は☆読めるかな♪」
未央「La・La・La★呼べるかな♪」
こずえ「あいどるのなまえ~♪」
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ガチャッ
P「うーっす、おはようございまs」
未央「おっそい!!!」バンッ
P「!?」ビクッ
こずえ「ぷろでゅーさー、ちこくぅー」
P「えっ……遅刻って、まだ8時」
未央「はいはい、さっさとそこに座ってー!」トントン
P「な、なんだ……?」
未央「えー、さて。プロデューサーも揃ったので、そろそろ始めたいと思いまーす」
こずえ「たのしみー」
P「お、おいちょっと待て。お前達、一体何を始めr」
未央「プロデューサーにとって!」バンッ
P「」ビクッ
未央「一番大事なこととは、何ぞや!?」ビシッ
P「いや、だから何をするつもr」
未央「いいから答えて」
P「一番大事なことってそりゃあ、仕事を取ってくる事か?」
こずえ「ぶー」
P「じゃあ……あんたんを信じない」
こずえ「ぶっぶー」
P「………振り向かない事さ」
こずえ「わかさ?」
未央「はぁ~……全っ然ダメね、これは」
こずえ「ぷろでゅーさー……むのー、なのー?」
P「こ、こら!どこでそんな言葉を……!」
未央「一番大事なこと、それは――」
未央「アイドルの!顔と名前を!覚えることでしょ!?」バンッ
P「何だよ、そんな事か……」ハァ
未央「そんな事か、じゃないよ?」
P「俺は皆の顔と名前、バッチリ覚えてるよ。何も問題は……」
こずえ「ふぅん……」
P「……な、何だよ」
未央「先週、こずぴーからプリント受け取ったよね?」
P「先週?」
~先週~
こずえ「ぷろでゅーさー、ぷろでゅーさー」
P「何だい、こずえ」
こずえ「これ、といてー」パサッ
P「ん?何だこれ?」
こずえ「ふわぁ……かんじのね、てすとだよー」
P「あー、思い出した。あの時のか」
未央「実は、ただの漢字テストではありません!」
未央「プロデューサーが、どれだけアイドルの名前を読み書きできるか……」
未央「それを確かめる為のテストでもあったのです!」
P「……なん、だと……!?」
未央「あの答案は回収して、皆で秘密裏に答え合わせをさせていただきました!」
P「……マジでか」
未央「マジです、はい」
P「………」
未央「いやもう、ちょっと酷かったよあれは。うん」
P「……おこ?」
未央「間違えられた子は、割と激おこ」
P「………」ガタッ
こずえ「にげられないよー?」
P「……………」
未央「さ、腹を括って。答案、一緒に見直そ?」
P「……見直すだけか?」
未央「………」
こずえ「けつばっとー」
P「えっ!?」
未央「じゃあ早速、第一問から!」
1.次のひらがなを漢字に直しなさい
1)ほんだみお (本田未央)
2)まえかわみく(前川みく)
3)やぐちみう (矢口美羽)
P「ほ、ほら。ちゃんと正解してるだろ?」
未央「うん、最初はね。最初は」
4)はらだみよ (原田美世)
5)じょうがさきみか (城ヶ崎美嘉)
6)ゆさこずえ (遊左こずえ)
P「……あっ」
未央「はーいプロデューサー、きりーつ」
P「あ、いやあの、これはその」
こずえ「たって」
P「………」
こずえ「さっさと、たって」
P「……はい」スクッ
バシーン
P「!!!?」ガクン
未央「うひゃー、痛そう」
P「……ぁっがぃ……!」ガクガク
未央「どこを間違えたか、分かった?」
P「に、にんべん、を……忘れ、ましたぁ……!」
こずえ「ひとでなしー」
未央「お、ウマいねこずぴー」
P「いつつつ……ま、マジでケツバットなのかよ……」
11)みふねみゆ (三船美優)
12)ふじわらはじめ (藤原肇)
13)しいなのりこ (椎名法子)
未央「ま、ここまでは順調、なんだよね~」
P「大げさなんだよ大体」
未央「12問目の名前、竹かんむりにしたよーな跡がうっすら……」
P「ち、ちゃんと訂正して正解書いてるだろ!?」
15)むなかたあつみ (棟方愛海)
16)いけぶくろあきは (池袋昌葉)
17)あべなな (安倍奈々)
18)おがたちえり (緒方智恵里)
こずえ「……ぷろでゅーさー、たってー」
P「えっ!?」
P「ど、どこを間違えた……?」
未央「えー、16問目から三問連続でーす」
P「げぇっ!」
P「……や、優しくしてくr」
こずえ「いーち」バシーン
P「ふぁおぅっ!!」ビクン
こずえ「にー」バシーン
P「あぅち!!!」ビクンビクン
こずえ「さーん」バシーン
P「ぎゃおんっ!!!!」ビクビクビクンッ
未央「各アイドルからコメントが寄せられてて……聞いてる?」
P「……す、少し時間をくれ……」
未央「安倍さんってさ、これ総理大臣の方でしょ、総理大臣」
P「そっちじゃない方だったか……」
未央「『ナナは奈々じゃなくて菜々ですよぉ!』って言ってたよ、菜々さん」
P「口頭だと何言ってるか分からんな……」
未央「あと『同居人の前でいちゃラブしてた尻軽ビッチと一緒にしないで下さい!』だって」
P「さりげなくとんでもないこと口走ってんな」
未央「ちえりん曰く『気にしないで下さい。漢字を間違われるの、慣れてますから』……」
P「」グサッ
未央「彼女は目に涙を浮かべ……静かに俯き、震えた声で……そう、呟いt」
P「うわぁぁぁ!やめろぉぉぉぉぉ!や、やめてくれぇ!!」
こずえ「うそだよー」
P「なんだウソか」ホッ
未央「『君は私の、良き理解者……そう、思っていたのだがな』」
P「」グサグサッ
未央「『残念だよ』……彼女は背を向けて、そう呟いた」
P「あ、晶葉……!」
未央「けれど……その声は少し、上ずっていt」
P「ぐあぁぁぁぁぁ!!」ジタバタ
こずえ「うそだよー」
P「……な、なんだ……ウソか」ゼェゼェ
未央「あ、コメントは本物だから。ちゃんと真摯に受け止めてよね」
P「……ハイ」
未央「とまぁ、ここまではまだ序の口なんですけど」
P「えっ」
19)ながとみはすみ (長富蓮実)
20)しぶやりん (渋谷凜)
P「……さ、流石にもう、間違えちゃいないだろ?」
未央「え?」
P「え?」
こずえ「さいごの……ぺけ、だよぉー?」
P「……マジ、か……」
未央「さあさあ、お気を確かに……!がっかりするには及ばない……!」
P「え?」
未央「今回のしぶりんはね、すんごーく寛大なのよ。うん」
こずえ「わんもあ……ちゃーんす?」
P「チャンスだと?」
未央「一回だけやり直しを許してくれる上に、ヒントまで付けてくれるんだって」
P「本当か!?」
こずえ「なまえがねー、まちがってるんだってー」
P「……よ、よし!少し時間をくれ!」
未央「はい、鉛筆と消しゴム」カチャ
P「(思い出せ、思い出すんだ俺……彼女の名前は……あの漢字は……!)」ゴシゴシカリカリ
P「これで……どうだぁぁぁぁぁぁ!!!」バンッ
20)しぶやりん (渋谷懍)
こずえ「……わぁ」
未央「こ、これは……!」
P「にすいがダメならさんずいか、とも思ったが……ここはりっしんべんだろう!」
ガチャッ
凛「………」スタスタスタ
P「!?」
未央「やり直しは本人に確認してもらいまーす」
凛「………」チラ
P「………」ドキドキ
凛「立って」
P「えっ」
凛「あ、ウレタンバットは必要ないから」
こずえ「いいのー?」
P「り、凛!一体どこを間違えて……」
未央「ところで、何すんの?」
凛「タイキックで」
P「タイキック!?」
凛「歯、食いしばってね」
P「えっ……あ、ちょ、待っ」
パァンッッ
P「……!………!!」ガクガク
未央「お尻じゃなくて太ももの裏かー。これは効くわ」
凛「じゃ、後はよろしく」
こずえ「……またねー」
P「やっべこれ、くっそ……やべぇ何だこれ、マジで痛ぇってレベルじゃ……」プルプル
未央「二度も間違えたんだし、正解は自分で確認しといてねー」
P「し、しかし……これで一通り、全部終わったわけか……」
こずえ「え?」
P「えっ?」
未央「漢字書くのはこれで終わりだけど、まだ読みが残ってるでしょ?忘れた?」
P「うげっ……」
未央「アイドルの名前読めないとか、プロデューサーとしてどうなのかなー」
こずえ「……しっかくー?」
P「………」
未央「それじゃ今度は読み、いってみよー!」
こずえ「みよー」
2.次の漢字のふりがなを答えなさい
1)茄子 (かこ)
2)由愛 (ゆめ)
3)笑美 (えみ)
4)輝子 (しょうこ)
未央「この辺合ってたのは、ちょっと驚いたかなー」
P「呼ぶ名前と漢字は頭の中で結びついているからな。そう簡単には間違えないぞ」
こずえ「……ふぅん」
P「………」
5)恵磨 (えま)
6)柊 (ひいらぎ)
7)雫 (しずく)
8)惠 (めぐみ)
9)幸子 (ゆきこ)
こずえ「たってー」
P「えっ!?」
P「ち、ちょっと待ってくれ!9問目か?」
未央「そだよー、さっさと立ってねー」
P「いや、『ゆきこ』で打っても出るもんだから、てっきり……」
こずえ「ゆきこって、だぁれ?」
P「……………誰だろう」
バシーン
P「エンッ!!!」ビクン
未央「これ間違えるとか、ちょっと……ないかなー」
P「き、キーボだと、配置的に右手だけで打てて……つい、楽を……」
未央「えー、さっちん曰く。『たまに言い間違えそうになってましたよね』」
P「」ギクッ
こずえ「……さいてー」
未央「『別にいいですよ、許してあげます。なにせボクは心が広くてカワイイですから』」
未央「そう言って無理にはにかむ彼女の頬は、少し湿っていt」
P「わぁぁぁぁぁぁぁぁ!やめろぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」ジタバタ
未央「呼ぶ名前と漢字は頭の中で結びついている、とは何だったのか」
P「た、たまたまだよ、これはたまたま……」
10)清良 (きよら)
11)日下部 (ひげぶ)
12)鷺沢 (わしざわ)
13)喜多見柚 (きたみゆ)
こずえ「……ふぅん」
P「す、すんませんっしたぁー!!」ドゲザァ
こずえ「いーち、にー……さーん」バシーンバシーンバシーン
P「あおおーっ!!!!」ビクビクビクン
未央「とりあえず、ひげぶはないよね」
P「……ど、どう読んだらいいんだ……」
未央「これねー、くさかべって読むんだってさ」
P「あ、あー……トトロのかぁ。あー」
未央「ううん、そっちは草の壁」
P「マジで?」
未央「『珍しい名字ですけど、間違えたら失礼ですよ~』だって。青筋浮かんでたね」
P「えっ……」
こずえ「うそだよー」
P「おいやめろよそういうウソつくのは!軽く絶望しかけただろ!!」
未央「怒ると怖いからねー、若ねぇは。『鷲(わし)と鷺(さぎ)では……鳥の頭が、違います』」
P「……やっぱりそうか。文香の名字だな、これは」
未央「『路(みち)の鳥……そう、覚えていただければ』だってさ。センスあるね~」
未央「で、これ……」
13)喜多見柚 (きたみゆ)
P「え、間違ってるのこれ?」
未央「そうだけど」
P「10問目は?」
こずえ「あってるよー?」
P「……そ、そうか」
未央「どうかした?」
P「いや、何でもないぞ、何でも」
未央「……いやさ、ちょっと聞きたいんだけど」
P「何だ?」
未央「『喜多』が名字で、『見柚』が名前だと思ってる?」
P「……そうじゃないのか?」
こずえ「ちがうよー?」
P「えっ!?」
未央「あのさぁ……」
P「いや、だってウチにはミユって名前のアイドルが二人いるもんだと思って……」
こずえ「いままで、どうしてたの?」
P「ミユで呼んでも反応しないから、フルネームで……」
未央「『キタミユー、キタミユー、で呼ぶからおかしいとは思ってた』ってさ」
P「……道理で反応が鈍かったわけだ」
こずえ「……『ず』はー?」
P「きたみゆず……きたみゆズ……そ、そうか!複数形か!!」
未央「こずぴー、もう一本追加で」
P「……しかし、みy……柚には、本当に悪い事をしてしまっていたな」プルプル
未央「ゆずぴーとは一度ちゃんと話しておこうよ。真面目にさ」
P「う、うむ……」
こずえ「これで……ふぁいなるー」
14)紗南 (しゃなん)
15)櫂 (___)
16)菲菲 (にらにら)
17)藍子 (らんこ)
P「………」
未央「……ここまでくるとさ、わざとやってない?」
P「いや……」
こずえ「ねー、ぷろでゅーさー」
P「な、何だい」
こずえ「ぬいでー」
P「えっ」
未央「ウレタンバットだし、なーんか叩かれ慣れてきたみたいだし、そろそろ地肌に……」
P「け、ケツ出せってか!?」
こずえ「ねー、ぬいでー」グイグイ
P「お、おい、やめないかこずえ!こらっ!」
未央「で、この有り様は一体どういうことなの?」
P「せめて一つ位合えば儲けものって感じで……」
こずえ「しゃなんって、だぁれ?」
P「そ、そのまま……読んでみただけ、と言うか……」
未央「さなちん曰く『バルムンク持ちで流星剣は魅力的だけど、燃費がちょっとね』」
P「はい?」
未央「『でもやっぱり……ラクチェやスカサハが、強過ぎるから』」
未央「そこで言葉を切った彼女の瞳は、わずかに潤んでいるようにも……」
P「悪い、全然心が痛まん」
未央「でもさぁ、次の空白はないでしょ。空白は」
P「ぐっ……」
未央「名前覚えられてないって事だもん。これ一番キツいと思うんだけど」
P「こ、この漢字だけ悩みに悩んで、読みが分からなかったんだよ!本当だ!」
未央「いや、他のも全然分かってないよね」
こずえ「こずえも、ちょっと……よめないかもー」
未央「これはね、カイって読むの。にっしーの名前」
P「あ、あぁーっ!そうか、西島櫂……あー」
未央「『名前分かんないのにスカウトしたわけ?』だって」
P「フルネームでようやく思い出せたよ。いやー、歳は取りたくないなぁ」
未央「歳のせい?……まだ20代なのに?」
P「ま、まぁ、こずえだって分からなかったんだし?俺が分からなくても……」
こずえ「いかんでしょー?」
P「……はい。すみませんでした」
未央「謝る相手が違うってば。ったく……」
15)菲菲 (にらにら)
未央「………」
P「………」
未央「にらにら?」
P「にらにら」
こずえ「にらにらー?」
P「……にらにら」
未央「あのね、ニラって……こうでしょ?」カキカキ
「韮」
P「あぁ……」
未央「下の方、ちょっと違うよね?」
P「……じゃあ、なんて読むんだ、これ」
こずえ「『ふぇいふぇいダヨーッ!!!!』……だってー」
未央「これだけ間違えてて何でニラの漢字は覚えてるの?」
P「……返す言葉も無い」
未央「で、最後……」
17)藍子 (らんこ)
P「あれ、知らないのか?これ『らん』とも読むんだぜ?」ドヤァ
未央「まだそんなふざける元気、残ってたんだ」
P「……いやもう、ここまできたら開き直るしかないかなって」
ガチャッ
藍子「………」
P「」
P「え……えぇっ?……」
藍子「奏者よ!(プロデューサーさん!)」バンッ
P「!?」
藍子「そなたが望むまま、余もこうして馳せ参じたぞ(プロデューサーさんの言う通りにしてみました)」
P「え、いや、あの……何で、そんな格好して……」
藍子「奏者の瞳には我が礼装、如何様に映るか?(この服、似合ってますか?)」
P「ち、ちょっとタイム!タイムだ!」
P「おい!あの藍子は一体、どういう……」ヒソヒソ
未央「『プロデューサーさんが名前を呼び間違えるはずありません』」ヒソヒソ
未央「『きっとこれは蘭子ちゃんのスタイルを私に求めてるんですよ。そうなんです』」ヒソヒソ
未央「そう言って明後日の方向に突っ走った結果が、アレだよ!」ヒソヒソ
こずえ「ゆるふわ、ごしっくー」
P「……なんてこった……俺のせいで……」ヒソヒソ
未央「健気過ぎてこれ以上見てらんないし……どうしてくれるの?」ヒソヒソ
P「わ、分かった。何とかしてみよう」ヒソヒソ
P「……な、なぁ、藍子?」
藍子「どうした、奏者よ?(何ですかプロデューサーさん)」
P「その格好……も、確かに良く似合ってはいるんだが」
藍子「であろう?ミューズの加護が付いているからな(そうですか?結構お気に入りなんですよね)」
P「……その、俺は……元の藍子の方が、いいかなって」
藍子「何と。そなたは、この姿では愛でられぬと言うのか?(あれ、お気に召しませんでした?)」
P「いや、急なイメチェンもな、その……事務所的にも、どうかなと」
藍子「……黄金の劇場に立つこと、至難であるか(やっぱりステージには立つのは厳しいですか)」
P「あ、あぁ。残念だけれどね」
藍子「ふっ……よい。奏者がそう言うのであれば、余は一向に構わぬぞ」
P「済まない、藍子」
藍子「では、色を直してくるとしよう。オリンピア・プラウデーレ!門を開け!」
こずえ「はぁい」
ガチャッ バタン
P「……つ、疲れる……!」グタッ
未央「良く会話できたね、プロデューサー」
P「伊達にプロデューサーはやってないからな……」
未央「さぁて、と」
こずえ「おしおき、たいむ~」
P「げぇっ!わ、忘れてた!」
未央「えーと、最後に四問連続不正解だから……」
こずえ「おーと?せみおーと?ばーすと?……どっちー?」
P「……いやいやいやいやいや!ちょっと、ちょっと待ってくれ!」
未央「何?」
P「ぼ、暴力はいけない……」
未央「え?……今更?」
こずえ「これ、おしおきだよ?」
P「そ、それでもだ!そもそも何故こんなお仕置きの形に……!」
未央「お仕置きの言い出しっぺは私だけど」
P「お前が?……な、何故だ?そもそも未央の名前は……」
未央「私の名前は合ってたからそれでいい、なんて思ってないよ」
未央「プロデューサーが無自覚のまま人の名前間違えてさ、それで友達が傷つくのなんて……」
未央「私は見たくなかったから。これ以上は」
未央「採点した後ね、皆で話し合ったんだけど……」
未央「言わなくてもいつか分かってくれるって子が多かったの」
未央「それじゃ、絶対ダメ。何かの形で思い知らせなきゃって」
こずえ「うん」
未央「それぞれに反省文書かせるとか、皆でしばらく無視するとか、色々意見が出て……」
P「………」
未央「それで……最終的に、ケツバットかなって」
P「どっからケツバットが出てきたんだ……」
P「趣旨はよく分かったが……なぁ、やっぱり考え直してくれないか」
こずえ「えぇー?」
P「もう、この辺でいいだろう?ケツバットだなんて、アイドルのやることじゃあないよ」
未央「……そんなにイヤなら、やめてもいいんだけど」
P「本当か!?」
未央「その代わり、皆の前で堂々と言ってあげてね」
未央「『名前は覚えられなかったけど、俺はお前達のプロデューサーだYO!』って」
P「………すんませんでした。それだけは本っ当に勘弁して下さい」
漢字テストだゴルァ!
横田ぁ!3年だったら読めんだろこんぐらい!
ババババシーン
P「ああああふぅんっ!!!」ビビビビクンッ
未央「次からはちゃーんと皆の名前、覚えてよ?」
未央「……今度間違えたりしたら、こんなんじゃ済まないからね」
こずえ「めっ……だから、ねー?」
P「わ、分かった……絶対に……覚える……」ビクンビクン
~翌日~
ガチャッ
卯月「おはようございます!今日も一日、頑張ります!」
P「おはよう、卯月。はいこれ」スッ
卯月「何ですか?」
P「ネームプレートだよ。今日から事務所の中では、これを付けててほしいんだ」
卯月「ふりがなと漢字が一緒に載ってますね、これ」
P「あんまり覚えが酷かったもんだから、もう一から覚え直そうと思ってね……」
P「日常の中でまず読みから覚えていった方が早いと思って、全部自費で作ったんだ」
P「間違えた子達だけに付けるわけにもいかないし……頼む、協力してくれ!」
卯月「あ、はい、そういう事でしたら……」
卯月「ってこれ、『うずき』じゃないですか!『うづき』ですよ!」
P「えっ!?」
P「いや、UZUKIだし、『うずき』で合ってるのかと……」
卯月「確かにUZUKIですけど違うんです!間違って覚えたりしたらダメですよ、もう!」
P「す、すまん……」
ちひろ「名前を覚えるのって、とても大事ですよね。私もただ名札を付けてる訳じゃありませんし」
ちひろ「ここまで大量に間違える人もそうはいないでしょうけど、皆さんも気を付けて下さいね」
ちひろ「本番の時なんかに別の女の子の名前を呼んだりしちゃったら、大惨事ですからね♪」
ちひろ「ところで皆さんはもう、私の名前……ちゃんと、覚えられました?」ニコッ
おわり
>>116
俺もそれのパロかと思ったww
拓海辺りが「ト・ロ・ピ・カ・ル・フルーツだぁぁぁ!」みたいな
ここまで読んでくれてありがとう
ファンタのトロピカルフルーツ味飲みたい
乙、モバマスならではの題材のSSで面白かった
人の名前って藍子みたいに読み方が複数あったり、特殊な読み方の漢字あるし一人一人きちんと覚えないといけないから、実際こんな事務所あったらPも大変やろな
>>129
そうだなあ
そして俺の場合だとこうなる
P「さしろさん? あれ、さしろさん居ないの?」
雪美「………この人……きらい……」
名前がひらがなのアイドルは勝ち組
>>131
???「他人が読み間違えないからひらがなは勝ち組なんて、
そういう短絡的な発想はどうかと思います。はい論破(キリッ」
このSSまとめへのコメント
藍子は素で間違えたことあるからなぁ…グッサリきたわ…
とはいえ、輝子は親が照子と間違えたんだと思う
さすがに「輝」を「しょう」とは読まんw