和「咲さんはプリティフェイスです!」憧「ほーん」 (73)

新子家

ピンポーン

憧「はーい。って和じゃん!なんでここに!?」

和「父が桜は染井吉野に限るとか言うので着いて来ました」

憧「あー桜見に来たのか……」

和「ええ、父はお尻愛(お知り合い)と酒盛りしてるので私だけこっちに。憧に協力して欲しい事もあったので」

憧「私に?わかった、なんでも……ん?待てよ」

憧(なんか嫌な予感がする……。安請け合いは危険だわ)

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憧「とりあえず話聞いてからね。私にも出来る事と出来ない事があるし」

和「えぇそれは……。積もる話もありますから」

憧「どーせ宮永さんの事でしょ。もうラインやメールで散々聞いたからいいわよ」

和「私はまだ話し足りないくらいですよ。もっと聞いて下さい。私と咲さんのスウィートメモリーを」

憧「……」

憧(話し出すと長いんだよなぁ……これがまた……)


憧の部屋

憧「好きな所座って」

和「はい」ストン

憧「お菓子と飲み物持って来るから待ってて」

憧「ごめん。冷蔵庫にアイスティーしか入ってなかった」

和「構いませんよ。気にしないで下さい」

憧「ミルクとレモンもあったけど、どうする?」

和「いりません。私は家でもアイスティーには何も入れないです」

憧「そうなんだ。気が合うわね、私もそうなの。あとシズの家で売ってる桜饅頭」コトッ

和「これ好きなんですよ。美味しいです」ハムハム

憧「アイスティーによく合うでしょ?シズの家でお土産買いなさいよ」

和「わかりました。咲さんに渡しときます」

和「唐突ですが咲さんの話から行きますね」

憧「いつも宮永さんの話題しかないじゃん……」

和「そんな事はないです。先月は部長の卒業式でした」

憧「あーそうなんだ。おめでとう。私と対戦したあの人ね」

和「はい。私は咲さんが必ず泣くとふんでカメラをスタンバイしてました」

憧(主役は竹井さんじゃないの……。もういいけど)

和「これが咲さんが泣くシーンです。あっここは少しだけウルッと来てる場面なんですけど」パラッ


和はテーブルの上に写真を数枚出した

憧「あーそうなんだ」

和「もっとよく見て下さい。ここの咲さんの瞳、うっすらと光ってますよね?」

憧「欠伸でもしてたんじゃ……」

バンッ!

和「私が咲さんの欠伸の瞬間を見逃すとでも!?」

憧「咲さんカワイイ!」

和「ですよね。涙を我慢してる咲さんもプリティですね」

憧「ふんふむ」

憧(同じ写真何枚撮ってんのよ!)

和「いよいよ本番です。咲さんが涙する写真を初めて公開します」

憧「ふんふむ」ポチポチ

和「これは私の宝物になりました。ですが私の気持ちを知る憧には特別に写真を見せようと思って持って来ました」

憧「ふんふむ」ポチポチ

和「部長が……いえもう竹井さんですね。最後に麻雀が打ちたいと」

憧「ふんふむ。宥姉も同じ事言ったわ」ポチポチ

和「当然咲さんがぶっちぎり一位なんですけど。もう咲さんは昔の咲さんじゃないです。ここで手を抜くのは逆に失礼になると察して……」

憧「はいはい」ポチポチ

和「で!この写真です!咲さんが嶺上開花で竹井さんを飛ばしにかかります!」


和「が!」

和「なんと!」

憧「ほーん」ポチポチ

和「加槓ですよ!とても珍しいです!竹井さんはこう言いました」

久『加槓……ドラ乗って倍満ね。うっし!卒業するまでに咲から加槓してみたかったのよ。私の夢、また一つ叶ったわ』

和「咲さんが点棒渡そうとした時ですね。ついに……」

憧「咲さんカワイイ(フライング)」ポチポチ

和「溢れ出る涙を止められなかった……。咲さん号泣です!これですよ!これ!」パサッ

憧「あっはい」

和「泣いてる咲さんも……プリティ!どうですか?守ってあげたくなる感じでしょう!?」

憧「ふんふむ」ポチポチ

和「まぁ私は咲さんが部長の胸の中で泣くものだから、胃がムカムカしてたんですけどね」

憧「おもちは大きいのに心は狭いわけだ」ポチポチ

和「福路さんに片腕掴まれてて身動きが取れな……って今回ばかりは仕方ないかなと」

憧「この後、宮永さんは竹井さんと滅茶苦茶イチャイチャした」


ドカッッ!

和「はい?」ニコッ

和「つまらない冗談は置いといて。咲さん写真集を作って来ました」

憧「写真集だぁ!?」

和「自主出版ですけどね。咲さんはもっと世に知られるべきです。咲さんカワイイと」

憧「でもそんな事したら宮永さんに近付こうとする変な人も増えるんじゃ……」

和「大丈夫ですよ。私が全て蹴散らしてますから」

憧「だよねー」

和「では次の話に移りましょう。咲さんと春休みの宿題をした日の事です」

憧(どうでもいい)



和「~~~~~」ペラペラ

憧「わかるわ(適当)」コクコク


三時間後

憧「ちょっとトイレ」

和「はい」

憧「漫画でも読んでて。そこにあるから適当に」

和「わかりました。プリティフェイス?これは……」

憧「お姉ちゃんの漫画だ。ちょっとそれ古いかも。でも絵はキレイだよねー」

和「そうですね」ペラッ



~トイレ~

ブリュルルルルル!ブピッ!ブウゥゥゥ

憧「はぁ~家のトイレって何でこうも落ち着くんだろ……」ポワーン

憧「しかし段々めんどくさくなって来た。和は高校に入ってからおかしくなった」

憧「昔からiPS細胞だのSTAP細胞だのちょっとインテリな子だったけどね」

憧「そう言えば協力して欲しい事って何だろ?盗撮?盗聴?」

憧「何だろうなぁ」フキフキ


憧の部屋

憧「でさ。協力して欲しい事って何よ?」

和「……」ペラッ

憧「その漫画気に入ったわけ?」

和「……」ペラッ

憧「聞こえてないのか。おーい!おーい和!あっ、宮永さんが男の人と歩いてる」

和「そんなオカルトありえません!」クワッ

憧「あははははは!宮永さんがここに居るわけないじゃん」

和「つい反応してしまいました。あっ、違う宮永さんは居ますよ」

憧「ん?」

和「四月から実家に帰って来るらしい照さんです」

カパッ!

和は憧の部屋のタンスを開けた


照「ん~!ん~!!」バタバタ

憧「……」

和「まだ暴れ足りないですか?ここは憧の家ですから少し静かにして下さい。ふんっ!」

ゴスッ!

照「……」ピクピク

憧「あ!これは夢だ。桜が見せる幻だ。私が目が覚めたらきっと境内の中とかで。掃除中についうたた寝とかしてたに違いない」

和「しっかりしなさい!現実を見て下さい」ペチーン

憧「おおぅ……もぅ……」ヒリヒリ

和「実はしばらくの間、照さんを預かってて欲しいのです」

憧「ふぁ?」

和「新子神社の地下には秘密の祭具殿がありますよね?昔、私と穏乃と憧で忍び込んで怒られた」

憧「……あるわね。今は私が管理しててたまに掃除してるくらいだけど」

和「そこで私は閃いたのです。新子神社なら照さんをしばらく預けられると」

憧「はぁ~どうして私を巻き込むかなぁ……」

和「照さんが咲さんと一緒に暮らしてしまうと色々と不都合が起きるわけです」

憧「そうなの?姉妹だし別にいいんじゃない……」

和「ダメです。この人は私の最悪の恋のライバルと言っても過言ではありません!妹大好きの変態レズシスコン女です!」

照『スキンシップでセクハラ三昧!近親相姦レッツゴー!オルゴール風のBGMで大股開きでKOだ!』

和「こんな台詞を偶然聞いてしまった私は鬼になる事を決意しました!」

憧「頭が痛くなってきた……ううっ……」

和「咲さんを守るために原村和にはあえて消えて貰います!私は私を捨てるッッ!」

憧「なに?なんなのよ……何するつもりよ……」

憧(そして私は和から説明を受けた)


STEP1 原村和が行方不明になる

STEP2 和が荒川病院で整形手術を受けて照の顔にする

STEP3 宮永照として咲と暮らす

STEP4 そう言えばiPS細胞で姉妹同士でも子供が作れるそうです。DNA的にも問題ないですし


憧(こんな途方もないような計画だった)

憧「で、本物の宮永照はここで飼えって?」

和「そうですね。まぁ煮るなり焼くなり好きにして下さい」

照「……」カタカタ

憧「絶対に上手く行かない。そして私が協力する理由がない!」

照「……ふごふご」パアァァァァ

和「ですよね」

憧「警察に行くわよ。初犯だし10代までには戻って来れるでしょ」

和「そうですか。憧は協力しないと」

憧「当然。幼馴染が罪を犯すなんてね。まぁ私に相談してくれて良かったわ。罪を犯す前に和を助けられた」



憧「私達、ズッ友だよ。安心して少年院に行って来て」

和「いいんですか?公表しますよ?」

憧「は?」

和「もし私が捕まれば公表されるようになってます。『オレンジ』のこと」

憧(オレンジ?)

照(オレンジって何だろ)

和「特に穏乃には必ず伝わるように細工を施してます」

憧「ちょっと待ちなさいよ!オレンジって何なのよ!?説明しなさい」

和「説明はしません。しかし心当たりがあるでしょう?」

憧「うっ……なっ、ない!私は清らかで真っ当な人生を歩いて来た!」

和「ほぅ言いますね」

憧「和とは違ってね!」

和「自分の胸に聞いてみて下さい。あの事を」

憧「あ、あの事……」タジッ

和「私が転校する前の話です。私はずっと憧と穏乃の近くに居た。ここまで言えばもういいでしょう?」

憧「ぐっ……その時期の話ってわけね。オレンジ……オレンジとは一体何!?」

和「汗、ふいた方がいいですよ?しかし憧も顔に出ますね」

憧「ば、ばかっ!これは演技よ、演技なんだからね」アセアセ

憧(穏乃関係しか考えられない。しかし誰にも見られないように細心の注意を払ってたはず)

憧(いや……あの頃は私も未熟。和に見られてたとしても変ではない)

憧(しかしどれの事だ……。オレンジがA、B、Cのランクの中でBまでならシズにバレても仲直り出来る自信はある)

憧(しかしAランクの事になると……。関係修復は困難。最悪の場合は絶縁)

憧(どうする?どうする私?和はどこまで知っているの!?)



和「悩んでいるようですね憧。しかし答えは至ってシンプルなのです。そこに居る麻雀が上手いだけの女性と憧が最も大切とする女性」

和「どちらを選ばなければいけないかは明白です」

憧「もし私がオレンジを恐れないとしたら?」

和「素晴らしい正義感です。私は憧を友人として誇りに思いますよ。ただ……穏乃はどう思うでしょうね?」

憧「シズ!?」

和「オレンジを公表して穏乃は憧と以前と変わらない関係を築いてくれるでしょうか?汚物を見る目つきになるかもしれません」

憧「なぁっ!」

~次の日~

和「では行ってきます」

憧「鍵は和が持ってなさいよ」パシッ

和「えぇ。照さんのお世話宜しくお願いしますね」

憧「ったく!犬や猫飼うってレベルじゃないのよ!ホント勘弁して欲しいわ」

和「憧が困った時、私も助けますよ。きっと」




憧「行ったか。テルテルさんごめんね」

照「……はぁ」

憧「しばらく祭具殿で飼う事にしたから。まぁ死にはしないし大丈夫っしょ」

照「ご飯は貰えるのかな?かな?」

憧「もちろん。お菓子好きなんだって?よし、シズの家のおいしい和菓子たくさん持って来るからね」

照「わーい」


アコチャーは和に全面協力する事にした。
そして和の宮永照としての生活が始まる。

>>9

和「槍槓ですよ!とても珍しいです!竹井さんはこう言いました」

久『槍槓……ドラ乗って跳満ね。うっし!卒業するまでに咲から槍槓してみたかったのよ。私の夢、また一つ叶ったわ』

荒川病院

和「では私の顔を宮永照さんそっくりにして下さい」

憩「ええっ!?整形するの?そのままでも美人さんやのに勿体無いで」

和「構いません。そっくりにして下さい」

憩「照さんそっくりにする事は可能やけど、ホーンはつけられへんで」

和「宮永ホーンですか?」

憩「あれは今だに解明されてない謎の物質やからな。なんだかよくわからない物なんや」

和「なんだかよくわからないもの……生命繊維……鮮血……うっ頭が」

憩「麻酔が効いて来たみたいやな。胸はどうするんや?削ぎ落としていいんか?」

和「胸はそのままで。何とかなります」

憩「了解やで~」

数日後、清澄

咲「えっ!和ちゃんが行方不明?」

優希「家に帰って来ないんだとか。連絡もつかないそうだじぇ」

京太郎「家出なんてするようなヤツじゃないからな。捜索願いも出されたそうだ」

咲「誘拐かな?あっ……神隠しとか」

優希「和ちゃんを物理的に誘拐出来る人が居るのかはわからないじょ」

京太郎「警察の調べによると最後に目撃された時は蒲原さん天江さんと一緒に居たらしい」

咲「心配だなぁ……。そう言えば染谷部長は?部長もここ最近見ないね」

優希「10年に一度あるかないかのカープの絶好調シーズンだからって遠征して観戦してるじょ」

京太郎「なんかちゃちゃのんとか言うアイドルも引き連れて私設応援団を結成したとか」

咲(ナゴヤドーム鳴り物の応援禁止なんだけどなぁ……)

咲「麻雀も打てやしないね。三人か……。あれ?室橋さんは?」

優希「麻雀恐怖症だじょ。もう牌を握るのも嫌なんだとか」

咲「そっか……。早くトラウマを克服出来るといいね」

京太郎(誰のせいだ)

咲「新入部員も室橋さんだけだよね?」

優希「み~ん~な、和ちゃんが面接で落としたからなぁ。男はダメはわかるとしても、女の子でも咲さんに近付くのが目的ですね!とか何とか言ってさ」

咲「あーあー」

京太郎「サンマでもする?ハンデとして俺は15万点スタートでいいよ」

優希「サンマは得意だじぇ」

咲「サンマはあまり……。あっ、そうだ!明日からお姉ちゃんが引っ越して来るんだ」

京太郎「咲の姉ちゃんってあの白糸台の先鋒の人?」

優希「ひえぇぇぇぇ」カタカタ

咲「そうそう。仲直りしたから一緒に暮らす事になったの。空いてる時間に清澄に打ちに来て貰おうかな」

咲の家

ピンポーン

界「おっ、今日から照が帰って来るんだった。久しぶりに会うと実の娘でも緊張するな」

界「しかし娘も大学生か。この前までランドセル背負ってた気がしたか」


ピンポーン

界「おっと、いかんいかん。はい、今出ます」ガチャ

照「こんにちわ、お父様」ドタプーン

界「は?」

照「宮永照です」プルルン

界「テル?」

照「KISSから始まる夜は熱く♪Because I love you♪犯した罪さえ愛したい……WOW♪」ユサユサ

界「やはりテルか!」

照「やはりも何もこの顔を見て宮永照以外の誰かだと?」

界「いやーすまん!顔は照なんだけどな。体の一部が成長し過ぎて別人かと思ったよ」

照「女の子は成長するものです。心も体も」

界「成長って言うか突然変異と言うか……。隔世遺伝かな?」チラッ

照「ふぅ……家の中は少し暑いです」パタパタ

界(照に谷間が出来ただと!?)

ガチャ、バタン

咲「お姉ちゃんお帰り~今日からよろしく……えっ?」ギョッ

照「咲さん!久しぶりですね。今日も先週と変わらずプリティな咲さんで私は発情しました!」ボイーン

咲「お姉ちゃん?」

照「はい!咲さんのお姉さんです」プルルン

咲「負けた……圧倒的に負けた……これはもう永遠に勝てる気がしないよ」ガクン

照「さ、咲さん?」

咲「なんか末原さんの気持ちがわかって来た……。絶望ってこんな感じなんだろうな」チラッ

照「え?」ドデーン

咲「ううっ……まさかお姉ちゃんに胸のサイズでこれほど大差をつけられるなんて……33-4の悪夢を思い出すよ」

照「今日も3-3-4でしたよ。ハラムラサン、イナイサミシイ。アイシテイルヨ、ノーレズ、アイシテルヨ」

咲「そうそれ!まるで和ちゃんと同じくらい大きい!ってなんでお姉ちゃんが和ちゃんを行方不明なの知ってるの?」

照「えっ!あっ……ああ。そう!ネットの掲示板で知りました」

咲「そうなんだ。和ちゃんどこに居るのかな?心配だよね」

照「やっぱり咲さんの好きな人が居ないと心配ですよね。咲さんにとって一番大切な人ですもんね」

咲「えっ?あー、うん。まぁ……」ポリポリ

照の部屋

照「ここが私の部屋ですか?」

咲「お姉ちゃんが東京行って以来触ってないし、特に変わってないと思う」

照「なるほど。私の服をクンカクンカしたりとかは?」

咲「和ちゃんじゃないしそんな事してないよ。福路さんもたまに部室に来てロッカー入ってクンカクンカしてたけど、見て見ぬ振りしてたよ」

照「なるほど。咲さんはそこまでシスコンではないと」

咲「お姉ちゃんの事は好きだし尊敬してるよ~」

照「ところで私って大学生なんですよね?」

咲「うん、そうだよ。加治木さんと福路さんと元部長と同じ大学」

照「大学辞めたいです」

咲「もう!?駄目だよ!入学金も高いんだからさ」

照「しかし咲さんと一緒に居たいですし……」

咲「これから毎日一緒だよ。部活終われば真っ直ぐ帰って来るし」

照「そうですね……。時間はたっぷりありますよね」

10分後、咲の部屋

照「咲さん!咲さん!大変です」

咲「なに?」

照「照さんのジャージがきつくて入りません」ギチギチ

咲「あー……」

咲(胸が大きすぎてジャージのファスナーが最後まで閉まらないのか)

咲「知らないよ!見せつけないでよ!私なんか中一の時のジャージすら何の問題もなく着れるよ!」

照「中一から体型が変わってないんですか!」

咲「変わってないよ!こんなの無理矢理押し込むか、胸の部分だけファスナー閉めなきゃいいだけだよ」

照「私、完璧主義者でして、ファスナーは完全に閉まってないと落ち着かないんです」

咲「……」イラッ

咲「こんな脂肪の塊は無理矢理押し込めばいいと思うよ。カン!もう一個カン!更にカン!ファイナルカン!」

ギュギュ

照(咲さんが私の胸を触ってます!これがエクスタシー!)

咲「私の手より大きいとか……なんなのこれ……」

ギュギュ


パチーーーン!

照「あ」

咲「あぅ!」ヒリヒリ

照のファスナーが壊れて、咲の額を直撃した

咲「い゛た゛い゛」

照「わ、悪気は無かったんですよ!ホントです」

咲「このギチギチチャンピオン!お姉ちゃんの胸なんか爆発しちゃえ!」ウワァーン

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----------
----

照「なんて事があって咲さんに一緒にお風呂を入るのを拒否されました」ユサユサ

久「ほーん」

美穂子「しかし宮永さんの胸がすごい事になってますね」

ゆみ「夏の大会では……少なくとも私より無かったよな?」

照「まぁ急成長する事もありますよ。人体の神秘です」

久「手術したんじゃない?」

ゆみ「シリコンの胸か!」

美穂子「胸なんて大きくてもいい事ありませんよ?」

照「失礼ですね。天然物ですよ」

久「私なら触って判別出来るわよ!」ワサワサ


ムニッ!

久「おろ?」スカッ

美穂子「おイタしちゃ」照「だめです」

ゆみ「照、今日は久の家で鍋パーティーするんだ。君も来ないか?」

照「ごめんなさい。夜は妹と過ごすとても大切な時間なので」

久「あー無理無理。照なんか誘っても来やしないわよ」

ゆみ「むぅ……五連敗か」

照「本当にすいません!また機会が合えば」

久「はいはい。行った行った。清澄の部活が始まる時間よ」

照「それでは……失礼します」タッタッタ



久「一瞬だけ触れたあの感触。どこかで触った事がある気がしたけど……気のせいか」

そして和は咲の姉として何年も何年も気付かれる事なく過ごす。
和にとって夢のような時間であった。


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祭具殿

憧(26)「テルテル、餌の時間よ~」

照「ワン!」

憧「おーよしよし。いい子ね、最初に大暴れしてた頃とは大違いね」

照「クゥーン」スリスリ

憧「そう言えばさ。咲ちゃん妊娠したって。良かったね」

照「…サ…キ…?」

憧「そうそう。咲。あんたによーく似た咲ちゃん」

照「…ダ…レ…」

憧「思い出せないか。まぁ……もうテルテルには関係ない話だもんね」

「憧!思い出させなくていいです」

憧「大丈夫よ。もう完璧に調教したからさ。絶対に思い出さない。それに思い出した所で……」

「えぇ照さんには。いや和には何も出来ません。もう全部終わりました」

照「……テル?…ノ…ド…カ?」

「貴方の名前を教えて下さい」

照「ノドカ?」

憧「おおっ!よーく言えました!テルテルの大好きなたけのこの里だよ」ササッ

照「……」パクッ

憧「祭具殿の奥には大きな洞穴がある。そこに落ちた人はまず助からないよ」

「なるほど。そんな場所もあるのですね」

憧「私はさ、テルテルと10年近く一緒に過ごしたから愛着あるし出来ない。やるならあんたがやりなさいよ」

「当然です。過去を清算しに来ました。原村和に出て来て貰っては全てが崩壊するのです」

憧「じゃあ……私は先に神社に戻るね。あんたは結婚はしないんでしょ?私はもうすぐ結婚するけどね」

「そうですね。結婚は諦めました。しかし私にとっては些細な事」

憧「だよね。私は普通に結婚して普通に子供作って普通に幸せになるわ」

「相手は穏乃ですよね?おめでとうございます」

憧「日本でも同性婚が合法になって良かった~」

「STAP細胞のおかげで誰でも高額医療費を払う事無く子供が作れる時代が来ました。やはりあの人を信じて良かった」

憧「私は最初から疑ってなかったよ」



~~~~~~~~~~~~~~~~

ドンッ!

和「あっ」グラッ

ヒュ―――――ン!ドシャアアアア!!!!!!!


照「咲さんは私が幸せにしますから安心して眠って下さいね、原村和だった人」

???

照「ここは……どこだ……」パチッ

慕「あっ!起きたよ!」

怜「この人うちの知り合いやで」

宥「宮永さんだよね?あーれー、私が下界に居た頃は元気にしてたのに」

慕「知り合いなんだ?へぇー」


ドガーンッ!グラグラ~


怜「わっ!ヤツが来たで」

宥「宮永さん!好きな武器を取って」ドサッ

照「武器?」

慕「詳しい事は走りながら話すよ。私の事はシノっぺって呼んでね」

照「な、何が起きてるの?地震!?」

怜「ヤツが近くに来てるんや。この世界は死後の世界」

宥「現世で理不尽な人生を体験し、青春時代をまともに送れずに死んだ人が送られてくる世界だよ」

照「私、死んだの!?」

慕「思い出さなくてもいいよ。どうせロクでもない死に方だろうから……ヤツが来る!」



玄天使「グオオォォォォォォォ!また貧乳ですのだ!いい加減、おもちの大きい人増えろオオォォォォォ!」



照「松実玄とか言う人!」

怜「違う。あれはこの世界の番人、そして隙あらばうち達をレズレイプしようとするレイパー」

慕「堕天使!」

宥「私のイメージで玄ちゃんの形を選んだみたいなの。一度レイプされかけた事があって……」

玄天使「グヘへへへへ、お姉ちゃんのおもちが一番!姉、ちゃんとしようよっ!」

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渋谷家

尭深「……」カキカキ

智紀「……」ペタペタ


ピンポーン

灼「私が出るよ。宮永さんはお菓子でも用意してて」

咲「はーい」


やえ「よっ、手短に言うぞ。あー茶はいらん」

咲「えっ」

やえ「やっぱり打ち切りだったよ。STAP細胞関係でクレームが来た」

尭深「ファッ!?」ガーン

やえ「存在しない物をあると思わせる描写はNGで」

咲「描き直しますから!」

やえ「いや人気ないし……。鷺森の新連載控えてるし」

灼「ついに私の番!」

時は21世紀、第3次核大戦とアジアが勝利した第4次非核大戦を経て、世界は「地球統一ブロック」となり、科学技術が飛躍的に高度化した日本が舞台。
その中でマイクロマシン技術(作中ではマイクロマシニングと表記されている)を使用して脳の神経ネットに素子(デバイス)を直接接続する電脳化技術や、義手・義足にロボット技術を付加した発展系であるサイボーグ(義体化)技術が発展、普及した。
結果、多くの女性が電脳によってインターネットに直接アクセスできる時代が到来した。
生身の女性、電脳化した女性、サイボーグレズ、アンドロイドレズ、バイオレズが混在する社会の中で、テロや暗殺、汚職などの犯罪を事前に察知してその被害を最小限に防ぐ内務省直属の攻性公安警察組織「伝説9課」(通称「伝説機動隊」)の活動を描いた物語。


主人公赤土晴絵は幼少の頃に、脳と脊髄の一部を除く全身を義体化した女性型サイボーグで、伝説9課の実質的なリーダー。
冷静沈着な性格に加え、判断力、統率力、身体能力(義体制御能力や戦闘能力)において突出した才能を発揮する他、高度なハッキングスキルから、新子には「エスパーよりも貴重な才能」と評されている。
直感による判断を「ゴーストの囁き」と称している。また過去の栄光ある戦歴から、課員からは「伝説」と呼ばれて居る。


やえ「いいんじゃないか。でも硬派な漫画っぽいな」

灼「アラタと言うアンドロイドとの恋愛もある。濡れ場も描きます」

やえ「そうなんだ。じゃあ頑張れ」

灼「よーしやるぞー!」


終わる

最近このやえさんオチ書いてるのって
前ipsの奴ら書いてた人と同じ?

>>69
そうだよ。

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