モバP「これが、親愛度を調整する装置……」【安価】 (68)

安価でSSは初めてですが、精一杯やらせていただきます

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1396460969


モバP「遂に完成ですか!」

ちひろ「えーっと、ごめんなさい。実はまだ未完成なんです」

モバP「そうなんですか……」

ちひろ「ですが、プロデューサーさんの目的は達成できますよ」

モバP「本当ですか?」

ちひろ「えぇ、本当です。こちらが説明書になります」

モバP「ありがとうございます。助かりました」

ちひろ「……本当に、使うんですか?」

モバP「人の意識を操作するなんてやってはいけないことですが、もうなりふり構っていられません。おかしいですよ、プロデューサーに恋愛感情を抱くなんて」

モバP「さっそく使ってきます。ちひろさん、本当にありがとうございました」スタスタ




ちひろ「その装置を使うのは非人道的極まりないものですが、考えだけはプロデューサーの鑑ですね」



  


 ★



モバP(俺は複数のアイドルに好意を寄せられている。何人かからは告白まがいのこともされた)

モバP(積極的なアプローチに今までずっと鈍感を装って誤魔化し続けてきたが、限界が来た)

モバP(魅力的な女の子達だと思う。プロデューサーとアイドルの関係じゃなければとっくの昔に喜んで受け入れてるぐらいに)

モバP(だけど、アイドルが特定の人物を好きになってはダメなんだよなぁ。内に秘めるならまだしも、伝えてはいけない)

モバP(女の子に恋愛を禁止させるのは残酷だと思っている。だけど、アイドルになった以上、そこは我慢してもらわなくてはならない)

モバP(アイドルが特定の人物に好意を持ち、あまつさえそれを伝えるなんてものはファンへの裏切り以外の何物でもない)

モバP(それに、あんなに魅力的な女の子達が、凡夫以外の何者でもない俺に好意を寄せている事実に俺は納得していない。彼女達にはもっと相応しい相手がいるはずなのだから)

モバP(社長が今新しいプロデューサーを探している。新しいプロデューサーが見つかった時点で、俺は別のプロダクションへと移る。自意識過剰過ぎるが、好意を持たれたまま離れるとアイドル達の仕事に少なからず影響が出る可能性もある。そうならないためにもやはり親愛度の調整が必要だ)

モバP(許せよ、アイドル達。全ては皆のためだ。俺は皆の好意を決して忘れない)
  

 ★



【説明書】


この装置を利用することで、相手の親愛度を調整することができます。
使用方法は対象の人物に向けてスイッチを押すだけ。親愛度の変更が適応されるのは使用者のみです。


未完成のため自由な調整ができず、親愛度の調整はコンマの数値で判定されます。


70~99;親愛度が多量に増加してしまう。プロデューサーさんの意にそぐわない結果ですので、もう一度スイッチを押すといいでしょう。

50~69;親愛度を普通レベルに抑え、友人程度の関係へと至ります。

20~49;親愛度を極端に下げ、対象者に嫌われるようになります。

00~19;親愛度がマイナスにまで下がります。使用者に対する態度が極端なものになり、人によっては使用者を排除しようとする可能性もある。殺害という発想に至る可能性もあるため、もう一度スイッチを押しましょう。

 
 


 ★



モバP「コンマ00~19の調整はおかしいって、はっきりわかんだね」


ガチャ


モバP「さっそく>>7>>8が来たか」




※安価はモバマスアイドルのみです。ちひろは不可。安価を取った時のコンマの数値で判定が行われます。

のあ

黒川さん

安価ありがとうございました。

野次飛ばされそうですが、今日の午前は書きません。

寝ます


ちひろ「おはよう、千秋ちゃん、のあさん」

千秋「おはようございます、ちひろさん」

のあ「おはよう」


モバP「来たのは千秋とのあか……さっそく試させて貰う」

 カチッ
 カチッ

モバP「判定は……のあが39で千秋が15。千秋は様子見した後もう一度押した方がいいかな」

モバP「あれ、よく考えたらプロダクションを出て行く時に適当に調整すればよかったような気も……まぁいいか」


千秋「…………」

のあ「…………」

モバP「おはよう、千秋、のあ」


千秋「前に言ったわよね? 必要な時以外話しかけないで、と」

のあ「…………」スタスタ

モバP(俺の前ではよく笑顔を見せてくれていた千秋は冷たい表情で、早くも捏造された記憶を披露してくれた)

モバP「いつも俺の傍にいようとするのあは無視、か……これが神の領域にも等しい調整スイッチの力……」

モバP「…………」

モバP(嫌われるのが新鮮すぎて癖になりそうだ)
 


ちひろ「さっそく使ったんですか、プロデューサーさん」

モバP「使いましたよ……ふふふふふ、これこそが、本来あるべきプロデューサーとアイドルの距離感ですよ!」

ちひろ「様子を見る限り嫌われたっぽいのにテンション高いですね……」

モバP「ははは、これでスキャンダルに怯えなくて済みますから」

ちひろ(強いなぁ)
  



モバP「えーっと、とりあえずのあを仕事先へ送らなきゃ」

モバP(流石に俺が嫌いだからと言っても、仕事に影響は出ないよな?)

モバP「のあ、先に車に乗ってるから」

のあ「…………」


モバP(いつもは当たり前のように助手席に座っていたのあが、今日は後部座席に座った)


のあ「…………」

モバP(物静かな所は変わらずで、千秋みたいに露骨に嫌がったりするような態度をのあは取らない)

モバP(嫌い、というよりは俺に対する興味がとてつもなく薄れたみたいな感じだな)

  
 


 ★


モバP(一日仕事に付き添って分かったが、のあは俺に対して完全に興味を示さなくなった)

モバP(千秋もあまり問題なさそうだ。送迎を家の使用人にやらせるようになって、俺を露骨に避けるようになっただけだからな)

モバP「くっくっくっ……本当、恐ろしいなこのスイッチは。だが、これで願いが叶うぞ」

 ドン

モバP「ファッ?!」
    


 突如何者かに背中を押され、階段を転がり落ちていく。辺りに人はおらず、俺の呻き声だけがむなしく響いた。

 至る所を痛みに襲われながら、突き落とした犯人を薄目で探す。

 犯罪を犯しておきながら、悠々とこちらへ歩いてくる人物を見て、思わず目を疑った。

モバP(千秋……?)

 涙を零しながらも冷たく笑っている異様なその姿に、戦慄した。

 痛みで動けない俺に向かって、千秋は爪先で容赦なく腹部を蹴り上げた。骨が折れたんじゃないかと言うぐらいの激痛が体中に走り、何も考えられなくなる。

 意識を失う間際に見えたのは、千秋が背を向けて去っていく姿だった。
  
 これで死んだら申し訳ないな、ふふふ。
  


 ★



のあ「P……そこのソファに座りなさい」

モバP「え、いや俺仕事中」

のあ「座りなさい」

モバP「はい、座ります」

モバP(のあは俺の隣に座り、体を俺へと預ける)

のあ「…………P、私は今とっても幸せよ」

モバP「そうですか」

千秋「ちょっと、私のプロデューサーに何をしているのかしら?」

のあ「……Pは貴女のものではないわ……誰の物でもないのよ……まだ、ね……」クスクス

モバP(え、なにそれは……)

 仕事から帰ってきた千秋は、のあに負けじとPの隣、空いている方へと座った。そのままPに寄りかかり、体を預ける。

 千秋はPの腕を両手で抱きしめ、心地よさそうに目を瞑った。

モバP(今日中に仕事終わるかな)

のあ「…………ふふ」

千秋「…………」

モバP(二人とも幸せそうだけど、ファンを裏切ってるんだよなぁ)
   

 
モバP「懐かしい夢だ」

モバP(目が覚めたら病院のベッドの上だった。医者に話を聞くと、どうやら全身打撲で運び込まれたらしい。まったく笑えない)

モバP(当たり前だが、俺は千秋に対し怒っても恨んでもいない。誰がどう見ても自業自得以外の何者でもないのだから)

モバP「なんにせよ千秋にはもう一度スイッチを使う必要があるな。流石にやばい。コンマ00~19はまずいですよ」



ガラガラ


モバP(慣れない痛みに苦しんでいると、多忙な中、わざわざ>>29がお見舞いに来てくれた)





※既出アイドルとちひろ以外。判定あり。
  

美優

安価ありがとうございます

今日は更新終わりです

アイドル安価と判定を別々に行うのが面倒だっただけで、美優さんにスイッチはまだ使ってません
紛らわしくて申し訳ない


美優「……失礼します」

モバP「こんにちわ、美優さん」

美優「こんにちわ……酷い怪我と聞きましたけど、元気そうですね……体は大丈夫なんですか?」

モバP「はっはっはっ、この程度で大丈夫じゃなかったら、今頃過労で死んでますよ」

美優「もう……本当に、心配したんですから……」ギュ

モバP「忙しい中、態々見舞いに来てくれてありがとうございます……それと、心配かけて申し訳ないです」

美優「プロデューサーさん…………死ななくて、本当によかった……」ギュウウウ

モバP(痛い)


モバP(美優さんも奥手そうで案外スキンシップ激しいからなぁ……これはスキャンダル不可避)



モバP「火消しの風、ウィンド。押して参る」

 カチッ
   


モバP(数値は24。これもう(退院できるか)わかんねぇな)

美優「ひっ?!」バッ

モバP「美優さん?」

美優「い、嫌……」ガクガク

モバP「…………」

美優「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」タッタッタッ

モバP「なんてスピードなんだ……」

モバP(いつもの優しい表情は消え失せて、何か生理的に嫌なもの(ゴキブリ)を見るような目つきだったんだよなぁ。凄い震えてたし)
  


ちひろ「大丈夫ですか? プロデューサーさん」

モバP「ありゃ、ちひろさん。もしかして、今の見てましたか?」

ちひろ「見てましたよ。凄い悲鳴でしたね。近くに看護師さんがいたら大変でしたよ」

モバP「とりあえず調整は着々と進んでいますよ。正直、嫌われるよりは友人レベルにしたいんですがね」

ちひろ「未完成なのは謝りますけど、何回も押して真ん中辺りにすればいいじゃないですか」

モバP「退院したらすぐにでもそうします。……それにしてもこのスイッチ、怖すぎですよ」

モバP「調整と言うより、もはや洗脳な気がするんですけど……」

ちひろ「……まぁ、悪魔と協力して作り上げた物ですからね」

モバP「えぇ……(ドン引き)」

ちひろ「特に00~19と90~99がやばいようなので、もしそうなってしまったらすぐに調整してくださいね?」

モバP「言われなくてもそうしますよ。00~19は本当にやばいと身をもって実感しました」

ちひろ「あれは嫌われるとかいうものではなくて、異常人格を作り出して上書きするレベルですから。同時に90~99辺りも似たような感じで酷いらしいですよ」

モバP「まぁ、今度からは真ん中辺りに調整することにします」

ちひろ「よく懲りませんね……」

モバP「俺のせいでプロダクションに何かあったら恩人の社長に顔向けできませんからね……ふふ」

ちひろ「……私は最後まで見届けます。がんばってください」

モバP「ありがとう、ちひろさん」



 ちひろさんからスタミナドリンクとエナジードリンクを譲り受け、俺の体は完全回復した。


 次の日、退院する時に俺を迎えに来てくれたのは>>49>>50だった。
  

智絵里

晶葉

安価ありがとうございました

寝ます


書くの忘れましたがアイドル安価は判定込みです


モバP「智絵里に晶葉、わざわざ迎えに来てくれたのか」

晶葉「ちょうど仕事がなかったからな」

智絵里「……えっと、退院おめでとうございます……プロデューサーさん、体は……大丈夫ですか?」

モバP「大丈夫大丈夫。この程度の傷、大したことないからな」

晶葉「まったく、あんまり心配かけさせないでくれ。助手の安否が気になって仕事にも研究にも手がつかなかったじゃないか。責任は取ってもらうぞ」

モバP「はいはい」

 カチッ
 カチッ

モバP(智絵里が、81か……晶葉が41。これぐらいがちょうどいいな)


モバP(智絵里はもう一回)

 カチッ

モバP「ん?」

 カチッ

モバP「ん?」

 カチッ

モバP「これもうわかんねぇな」

晶葉「そういえば、まだやらなきゃいけないことがあったのを忘れていたよ。私は先に帰らせてもらう」

モバP「じゃあな、晶葉」

晶葉「…………」スタスタ


智絵里「それじゃ、プロデューサーさん……二人で帰りましょう」ギュ

モバP「こら、アイドルが軽々しく触るんじゃない」

智絵里「え……あ、あの……迷惑……ですか?」ウルウル

モバP「迷惑ではないけど、やっぱりこういうことはよくない」

モバP(好意を持っているのは知っていたが、81のせいで随分と積極的になったな)

モバP(というか、なぜスイッチが使えない……)



楽しそうな智絵里と二人で事務所に戻ると、>>61>>62が俺を迎えてくれた。
 


※判定込み

安価ミス
>>63>>64

モバPの母親

あずき

安価ありがとうございます

母親はアイドルではないので、あずきと仁奈で

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