絵里「グッバイマイフレンズ イン エイプリルフール」 (53)

絵里「実は私、ロシアに帰ることになったの」

にこ「冗談でしょ……?」

希「絵里ち……」

凛「ロシアってあのロシア!?」

真姫「他にどのロシアがあるって言うのよ? 仕方、ないのよね……」

花陽「そんな、折角絵里ちゃんとスクールアイドルやってきたのに……」

海未「しかし、絵里が決めたことなのでしたら……」

ことり「でもやっぱり……」

穂乃果「…………」



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にこ「そうなると、μ'sのメンバーが8人になっちゃうってことよね!?」

海未「希の言っていた『μ'sは9人』が崩れてしまいます……」

凛「そーいう問題じゃないにゃ! 絵里ちゃんがいなくなったら寂しいよ!」

希「絵里ち、本当にロシアに帰ってしまうん?」

花陽「うぅ、ショックで頭が真っ白です……」

海未「絵里、出発はまだ先の話なのですよね?」

ことり「そうだよ! ことりのときみたいにギリギリだったりしたら……」

穂乃果「…………」

絵里(ぶっちゃけエイプリルフールの冗談なんだけど、いつバラそうかしらね……)

絵里(折角だし、出発ももうすぐってことにしておきましょう。そのほうが面白そうだし!)

絵里「出発は今週の日曜日よ」

にこ「日曜日!?」

凛「今日は木曜日だから、もうすぐじゃん!」

絵里「今まで黙っててごめんなさい」

絵里「だけど、みんながどう思うかを想像するだけで私が胸が痛くて……」

海未「そう、なのですか……」

絵里(もう良いわよね、ちょっと早いけどバラしても)

絵里「っていうのは冗談d」

穂乃果「私、先に帰るから」

海未「穂乃果!」

にこ「話が急すぎたわけだし、心の整理ができないのは当然よ……」

海未「ですが……」

穂乃果「ごめんね、時間無いのは分かってるけど」

穂乃果「一晩時間をくれる? そうすれば、落ち着いて話せるはずだから……」

絵里「あっ、いやだからこれは……」

にこ「絵里も、時間が無くて焦ってるのは分かるけど」

絵里「そ、そういうことじゃなくてね?」

真姫「リーダーが帰るんだし、今日は解散にしない?」

ことり「確かに、こんな状態じゃ練習なんて出来るわけない……」

花陽「絵里ちゃんがいなくなるっていうのに、練習なんて……」

凛「かよちん……」

絵里「あ、あの……」

希「…………とりあえず、今日はどうする?」

にこ「今日は真姫ちゃんが言った通り解散にしましょう」

にこ「じっくり一晩考えてくること」

にこ「絵里の事と、これからのμ'sの事」





絵里(マズいことになったわ……)


from.にこ

to.絵里

件名.なし


明日の放課後、μ'sのみんなでパーティーをすることになったから。
場所はアイドル部の部室ね。

みんな、あんたがロシアに帰るのは寂しがってるけど、応援もしてるみたい。
言ってなかったみたいだけど、バレエやるためにロシアに帰るんでしょ?
もちろん私だって応援してるわ。

いつか、『世界レベルのバレエダンサー 絢瀬絵里』に
『世界レベルのアイドル 矢澤にこ』として会えるのを楽しみにしてるわよ。

絵里「もっとマズいことになってしまったわ!」

絵里「パーティーって! みんな完全に信じちゃってるじゃない!」

絵里「こんな空気の中で『実はエイプリルフールの冗談でした☆ 悪いことしたチカー☆』とか言えるわけないじゃない!?」

絵里「どうしようどうしようどうしよう!」

絵里「明日よ来ないで! パーティーなんて開かれたら絶対に言い出せなくなるんだから!」

絵里「むしろ時間戻って! 私が冗談なんていう前に戻ってよ!」

絵里「…………」

絵里「戻るわけないじゃない!?」

絵里「いやああああああああああああ!!」


ガチャッ


亜里沙「お姉ちゃんどうしたの!?」

絵里「あ、亜里沙!」

絵里「こうなったら有言実行するしかないじゃない!」

亜里沙「お姉ちゃん大丈夫? いつもに増して変だよ?」

絵里「亜里沙! 今週の日曜日ロシアに帰りましょ!?」

亜里沙「お姉ちゃん大丈夫? 亜里沙もう寝るから、あまり大きな声出さないでね……」

絵里「あっ、亜里沙!」


バタン


絵里「明日、どんな顔してみんなに会えばいいのかしら……」

絵里「…………」

絵里「考えても仕方ない、なるようになれ……」

絵里「…………」

絵里「寝よ」

ピーチクパーチクチュンチュン


絵里「アルパカが5万6392匹、アルパカが5万6393匹……」

絵里「朝じゃない……」

絵里「寝てないじゃない……」


          ----------


絵里「学校の準備しなきゃいけないじゃない……」

亜里沙「はい、トーストとサラダだよ」


          ----------


絵里「登校しなきゃいけないじゃない……」

生徒A「おはよう、生徒会長さん。元気ないね?」

絵里「あ、あはは……」


          ----------


キーンコーンカーンコーン


絵里「部室行かなきゃいけないじゃない……」

絵里「エリチカ、凄くお家帰りたい……」

絵里「帰ろうかしら、体調悪かったとか言えば……」

にこ「やっと見つけたわよ絵里!」

希「パーティーの準備、もうできてるんよ?」

絵里「逃げ場がないじゃない……」

にこ「これが最後になるんだから」

希「みんな待ってるから、ね?」

ガチャッ


真姫「やっと来たのね」

海未「待ってましたよ、絵里」

ことり「絵里ちゃん!」

花陽「ご飯の用意はできてます! 日本での最後の白ごはんです!」

凛「カップラーメンだってたっくさん用意したにゃ!」

穂乃果「絵里、ちゃん……」

にこ「それじゃ、始めましょうか」

希「絵里ちと一緒に過ごせるんはこれが最後や。みんな、思いっきり楽しも?」

みんな「おー!」





絵里(こんな空気でどうやって冗談だって言い出せばいいのよ!?)

花陽「花陽が愛情を込めて作ったおにぎりです!」

絵里「あ、ありがとう……」

凛「凛のお気に入りのカップラーメンだよ! ロシアに行ってもこれで凛たちのことを思い出すにゃ!」

絵里「ありがとう、でもロシアにこのカップラーメンはないと思うの……」

凛「はっ! 凛としたことが失敗したにゃ!」

海未「絵里、折角のパーティーです。ジュース注ぎますよ」

絵里「わ、悪いわね……」

にこ「家で作って持ってきたにこの手料理、しかと噛みしめて食べなさいよね?」

絵里「とっても美味しいわ、冷たいけど……」

ことり「絵里ちゃんがロシアに行っても寂しくないように、お守り作ったの!」スッ

絵里「これは、アルパカ?」

ことり「うん、徹夜で編んだんだ。おかげで今日の授業でちょっと眠っちゃった」エヘヘ

絵里「ありがとう、ことり」

絵里(ことりにならぶん殴られても文句が言えなくなったわね……)

希「絵里ち」

絵里「どうしたの、希」

希「ウチからはこれ」スッ

絵里「綺麗な石ね……」

希「パワーストーンや。それがあれば、どこに居たってウチと繋がってるんや」

絵里「そう、とっても嬉しいわ」

絵里(これからもここに居るんだけどね。希、ホントにごめんなさい……)

希「それとね、絵里ちは穂乃果ちゃんとお話してあげてほしいんや」

絵里「穂乃果と?」

希「あそこ、見てみ?」

穂乃果「…………」

希「きっと、絵里ちに言いたいことがあるはずなんやけど」

絵里「分かったわ」

希「うん、お願いね」

絵里「ねえ、穂乃果」

穂乃果「あっ、絵里ちゃん」ゴシゴシ

絵里「目、赤いわよ?」

穂乃果「ごめん、ちょっとだけ泣いてた……」

絵里「ごめんなさい、私のせいで」

絵里(本当に私のせいでごめんなさい。凄く反省してます、本当に)

穂乃果「ううん、絵里ちゃんだって夢があるだろうから」

絵里「穂乃果……」

穂乃果「だから、そんな絵里ちゃんの邪魔なんて出来ないよ!」

絵里「そう……」

穂乃果「だけど、やっぱり寂しいよ……」

穂乃果「だってもう会えないんでしょ?」

絵里「…………」

穂乃果「もっと、絵里ちゃんとスクールアイドルやりたかったなぁ……」

絵里「本当に、ごめんなさい」

穂乃果「もう、謝らないでよ」

絵里「そうね……」

穂乃果「良かったらさ、今日の夜に絵里ちゃんの家に泊まったりしたらダメ、かな……?」

絵里「えっ、私の家に?」

穂乃果「うん、最後に絵里ちゃんと一緒に居たくて……」

絵里(もし私の家に来て亜里沙とバッタリ対面して、これが嘘だってバレたら……!)

絵里「わ、私の家は段ボールだらけだから。穂乃果の家に私が泊まりに行くっていうのは?」

穂乃果「うん! それでもいい!」

絵里「それじゃ、決まりね」

絵里(な、何とか難は逃れた……)

希「絵里ち、最後にみんなにメッセージとかお願いできる?」

絵里「えっ?」

にこ「これでみんなとは本当にお別れになるのよ? メッセージとかあるでしょ?」

絵里「そ、そうね……」

絵里(ロシアに行くのが冗談だ、って言えるのはこのタイミングしかないわ!)

絵里(そうよ、簡単なことじゃない。ただ『冗談でした、ごめんなさい』って言うだけじゃない!)

絵里(これで、この悩みの種を消してみせるわ!)

絵里「すぅ…… はぁ……」

絵里「みんな、良く聞いてほしいの」

海未「ええ……」

穂乃果「絵里ちゃん……」

絵里「実はロシアに行くってことは……」










絵里「前から決まってことだったの」

絵里「スクールアイドルを始めた時から分かってたことだったの」

絵里「だけど、みんなと……」

絵里「このメンバーでスクールアイドルができて、本当に楽しかったわ」

絵里「今まで、ありがとう」

絵里「本当に、ありがとう」

にこ「うっ、うぅ……」

真姫「にこちゃん、泣き過ぎじゃない?」グスッ

にこ「う、うるさいわね! そういう真姫ちゃんだって……」グスッ

海未「頑張ってくださいね、絵里……」

ことり「ことり、絶対忘れないよ! 絵里ちゃんとスクールアイドルやれたこと!」

花陽「花陽も忘れません! 絵里ちゃんは、憧れの先輩だったから!」

凛「絵里ちゃんの練習はきつかったけど、思い返せば楽しかったにゃ!」

穂乃果「うぅ、うっ……」

穂乃果「うぅ、絵里ちゃああああああああああん!!」

絵里「ほ、穂乃果……」

穂乃果「穂乃果、絶対絵里ちゃんのこと忘れない!」

絵里「うん……」

穂乃果「いつか、いつかまた絵里ちゃんに会いたいから!」

絵里「このあと穂乃果の家に泊まりに行くんだから、会えるでしょ?」

絵里「だから泣くのはもうやめて?」

穂乃果「でも、でもぉ!」

絵里「大丈夫、私だって絶対に穂乃果の事忘れたりなんてしないから」

穂乃果「絶対に?」

絵里「絶対に」








絵里(あーあ、やっちゃった……)

穂乃果「いらっしゃい」

絵里「ええ、お邪魔するわ」

穂乃果「じゃあ、私の部屋で待っててくれる? お茶の準備してくるから」

絵里「そんなお茶なんて別にいいのに」

穂乃果「いいの! だって最後なんだし。 じゃあ、くつろいでていいからねー!」タッタッタ

絵里「最後、ね……」

絵里「こんな嘘ついて、本当に私の最後になるかもしれないわね……」

ガチャッ


穂乃果「お待たせ、絵里ちゃん」

絵里「ううん、ありがとう。 それってここのお饅頭?」

穂乃果「そうそう! ほむら特製のほむまんだよ!」

穂乃果「ロシアに行くときに持っていきなよ! あっ、でも賞味期限がなぁ……」

絵里「別にいいわ、今食べてずっと忘れないようにするから」

穂乃果「そう? ならそれでいいか」

絵里(あー、なんか私嘘つくのに慣れてきてる……)

穂乃果「ねえ、絵里ちゃん……」

絵里「なあに?」

穂乃果「やっぱりロシアに行っちゃうの?」

絵里「そうね……」

穂乃果「穂乃果ね、絵里ちゃんの夢を応援したいって思う。それは本心」

絵里「…………」

穂乃果「だけど、もっと絵里ちゃんと一緒にスクールアイドルやりたいって気持ちもある。それも、本心」

絵里(と、とりあえず穂乃果には本当の事話そうかしら……)

絵里(穂乃果と一緒なら、μ'sのみんなにも何とか話せるかもしれない……)

絵里「あ、あのね穂乃果!」


<穂乃果ぁ-! ごはん出来たから絢瀬さんと一緒に降りてきなさーい!


穂乃果「あっ、ごはん出来たみたい。行こっか」

絵里「そ、そうね……」

絵里(言おうとしたのに言えなかった……)

絵里「ふぅ、シャワーも浴びてさっぱりしたわね」

穂乃果「うぅ、ご飯食べてすぐにお風呂に入ったからきつい……」

絵里「確かに穂乃果、たくさん食べてたわよね……」

穂乃果「ふ、太ってないかな!?」

絵里「大丈夫よ、食べてその分のエネルギーを消費すればいいんだから」

穂乃果「だよね?」

絵里「…………」

穂乃果「…………」

絵里「あの、穂乃果、ロシアのことなんだけど……」

穂乃果「! わ、私絵里ちゃんの分の枕用意してくる!」

絵里「あっ、穂乃果……」

ガチャッ


穂乃果「お待たせ」

絵里「ねえ穂乃果、あなたには私のロシア行きの事、しっかりと話しておきたいの」

穂乃果「わ、私はもう寝るから……」

絵里「穂乃果……」

穂乃果「おやすみ、絵里ちゃん……」

絵里「…………」

穂乃果「…………」

絵里「私も、入って良い?」

穂乃果「うん……」

絵里「ありがとう」

穂乃果「…………」

絵里「…………」

穂乃果「ぐすっ…………」

絵里「穂乃果?」

穂乃果「ぐすっ…… ひぐっ……」

絵里「もしかして、泣いてる?」

穂乃果「だって、だってぇ……」グスッ






絵里(ベッドに入ってなかったらすぐに土下座してるわ……)

穂乃果「泣くよ、泣くに決まってるよ……」

絵里「…………」

穂乃果「だって、大好きな絵里ちゃんがいなくなっちゃうんだもん……」

絵里「…………えっ?」

穂乃果「昨日絵里ちゃんが『ロシアに行く』って言ってから、穂乃果がどんな気持ちで一晩過ごしたか……」

穂乃果「絵里ちゃんに分かるの……?」

絵里「…………」

穂乃果「それで、もう今日しかないって思ったんだもん」

穂乃果「絶対伝えるって決めてたの」

穂乃果「だから…………」

絵里「穂乃果、あなた……」

穂乃果「大好きな人と、こうしていられるだけで……」

穂乃果「今はただ幸せなんだ……」

絵里「ありがとう、穂乃果」

穂乃果「答えは、聞かなくても良いから」

絵里「そう」

穂乃果「うん」

絵里「…………」

穂乃果「…………」ギュー

絵里「あの、穂乃果?」

穂乃果「…………」ギュー

絵里「言わなきゃいけないことがあるんだけど」

穂乃果「うん」ギュー

絵里「苦しい」

穂乃果「あっ、ごめん……」

絵里「うん……」

穂乃果「それで、言わなきゃいけないことって?」

絵里「ロシア行きのことなんだけど……」

穂乃果「…………うん」





絵里「エイプリルフールの冗談、なのよね……」

穂乃果「…………」

絵里「…………」

穂乃果「Pardon?」

絵里「私がロシアに行くって話、エイプリルフールの冗談でした」

穂乃果「…………」

絵里「正直、悪いと思ってるわ……」

穂乃果「えええええええええええ!?」

絵里「ほんっとうにごめんなさい!」

穂乃果「じゃじゃじゃ、じゃあ絵里ちゃんは日曜日以降もずっとここに?」

絵里「ロシアに帰るなんて、年末とお婆様の誕生日くらいです、はい」

穂乃果「絵里ちゃん……」

絵里「それで、あの……」

穂乃果「な、何か?」

絵里「私が大好き、って言うのは……」

穂乃果「あっ……///」

絵里「あっ、もしかしてこれもエイプリルフールの冗談だったとか?」

絵里「こ、これは一本取られちゃったわね、あはは……」

穂乃果「絵里ちゃん」

絵里「はい、ものすごく反省してます」

穂乃果「大好きだよ」

絵里「はい…… えっ?」

穂乃果「エイプリルフールの冗談なんかじゃないもん」

絵里「そ、そう……」

穂乃果「ロシアに行っちゃうって言うから答えは聞かないようにしようと思ってたけど」

穂乃果「ロシアに行かないんだったら答え聞かせてよ!」

絵里「答え、答えね……」

穂乃果「無理なら無理って言って良いから、ね?」

絵里「そうね……」

絵里「私は穂乃果の事、恋愛対象としては視てないわ」

穂乃果「あうっ……」ショボン

絵里「今は、ね」

穂乃果「今は……?」

絵里「これからどうなるかは分からないわ」

絵里「この先、私が穂乃果に迷惑かけてしまうことがあるかもしれない」

絵里「今回みたいな感じにね?」

穂乃果「そんなの全然構わないよ!」

絵里「逆に穂乃果に迷惑をかけられるかもしれない」

穂乃果「うっ、それは……」

絵里「それも悪くないって、思うんだけどね」

絵里「そういうことよ」

穂乃果「えっ、それってつまり……」

絵里「これから」

絵里「これから穂乃果のことを恋愛対象として視るようになる」

絵里「だからこれから、こんなヘタレだけどよろしくできるかしら?」

穂乃果「え、絵里ちゃん!」ギュー

絵里「くっ、苦しいから!」

穂乃果「えへへ、だって嬉しいんだもん!」

穂乃果「大好きな人が、自分のことを受け入れてくれたんだよ?」

穂乃果「これ以上に幸せなことはないよ!」

穂乃果「絵里ちゃんだーいすき!」






絵里「その代わり今回のことをみんなに説明するの、手伝ってくれませんか……」

穂乃果「さっきの告白撤回していいかな……」

にこ「ってことは……」

凛「絵里ちゃんがロシアに行くのって……」

花陽「ウソダッタノォ!?」

絵里「心の底から反省しております……」

海未「全く、エイプリルフールとはいえタチの悪い冗談はやめてください!」

絵里「はい……」

穂乃果「あぁ、海未ちゃん。絵里ちゃんも反省してるんだし、ね?」

ことり「でも良かった、絵里ちゃんがどこかに行っちゃったら大変だったよ♪」

絵里「ごめんなさい……」

希「それより、まさか穂乃果ちゃんと絵里ちがお付き合いを始めるなんてね」

真姫「確かに、そっちも驚いたわね」

穂乃果「そ、それはもういいから!///」

希「全く、絵里ちも遊び心が働いたんは分かるけど、引き際を見極めなきゃダメやで?」

絵里「わ、私だって最初はすぐにネタバラしするつもりだったのよ?」

絵里「だけど、穂乃果がいきなり帰ってそのまま解散になったり」

絵里「終いにはパ-ティーまで開かれちゃって、言えるわけないわよ……」

にこ「ホント、冗談も程々にしなさいよね?」

絵里「心得ました……」

穂乃果「まあまあ、結果オーライって言うかハッピーエンドっていうかさ!」

穂乃果「穂乃果と絵里ちゃんは結ばれたんだし!」

海未「それで嬉しいのは穂乃果と絵里だけではないですか……」

穂乃果「そ、そうだね…… あはは……」

にこ「さあ、絵里もここに残るって訳だし、早速練習を再開するわよ!」




希「あっ、一ついいかな?」

にこ「何よ、良い〆になりそうだったのに……」

希「実はウチ、占いの腕が見込まれてテレビに出演することになりました!」

絵里「私が言うのはなんだけど、エイプリルフールは終わったわよ?」

希「うん、だから……」

にこ「希の冗談には聞き飽きたわよ、みんな行きましょ」

希「ちょっと、ホントやって!」








                                ~fin~

ここまで見て下さった方、ありがとうございました。

他所で知り合いから指摘されたんですが、エイプリルフールに3年組がいるっておかしいですよね。
卒業してるっつうの。




暇と寛容な心があれば、ついでに読んでくれたら嬉しいなって。

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ありがとうございましたー。

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