細菌「流される日々」 (26)

俺は空気中の細菌だ。周りには仲間がわんさかあつまっており、人間に言わすととにかくたくさんいるそうだ。数えるのが馬鹿らしくなるくらいな。

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俺は目がよくないからわからないが、ただぼーっと空気中をさまよっていると仲間とよくぶつかる。向こうもただ風に流されていくだけであるから文句は言えないのだが。

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仲間には俺と同じ種類の奴もいれば人間にしか悪さをしない細菌とかもいる。

まあ風邪菌やインフルエンザ菌とかだな。

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今からする話は、そんな俺がそんな奴らと一緒に人間に飲み込まれた話だ。

人間のお前さんにはなかなか貴重な話だろう?

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ちょっと聞いてってくれよ。

・・・・

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細菌「はぁ・・・そろそろ風に乗っていろんな物をみるのも飽きたな。」

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細菌「ていうかデカすぎるから何が何だかわからないんだけどな。」

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細菌「向こうにいるのは風邪菌と・・・誰だ?」

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風邪「よぉ!細菌。元気してるか?」

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細菌「まあな。俺に元気とかそういうのがあるのかは怪しいが。」

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細菌「ところでお前の横にいる見るからに面の悪そうな奴は誰だ?」

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インフルエンザ「おいおいご挨拶だな。俺は最近細菌ランキングで知名度急上昇中の鳥インフルエンザだ。エンザって呼んでくれや。」

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細菌「鳥インフルエンザって中国の?」

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エンザ「ああ。輸入船で運ばれてきたぜ。」

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細菌「それはご苦労なこって。」

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エンザ「俺の仲間は人間を何体もぶっ殺してきてるから。俺もそれに倣わないとな。」

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風邪「とりあえず、俺とエンザのコンビでかかったら大概の人間は死ぬだろ?」

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細菌「どっちの症状かわからなくなりそうだ。」

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エンザ「とりあえず、あそこの人間の中に入るか。」

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風邪「了解。ちょうどあそこに空気の流れがあるぞ。」

細菌「はぁ・・・そろそろ風に乗っていろんな物をみるのも飽きたな。」

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細菌「ていうかデカすぎるから何が何だかわからないんだけどな。」

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細菌「向こうにいるのは風邪菌と・・・誰だ?」

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風邪「よぉ!細菌。元気してるか?」

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細菌「まあな。俺に元気とかそういうのがあるのかは怪しいが。」

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細菌「ところでお前の横にいる見るからに面の悪そうな奴は誰だ?」

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インフルエンザ「おいおいご挨拶だな。俺は最近細菌ランキングで知名度急上昇中の鳥インフルエンザだ。エンザって呼んでくれや。」

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細菌「鳥インフルエンザって中国の?」

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エンザ「ああ。輸入船で運ばれてきたぜ。」

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細菌「それはご苦労なこって。」

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エンザ「俺の仲間は人間を何体もぶっ殺してきてるから。俺もそれに倣わないとな。」

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風邪「とりあえず、俺とエンザのコンビでかかったら大概の人間は死ぬだろ?」

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細菌「どっちの症状かわからなくなりそうだ。」

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エンザ「とりあえず、あそこの人間の中に入るか。」

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風邪「了解。ちょうどあそこに空気の流れがあるぞ。」

連稿すみません

俺は内心ドキドキしていた。人間の中に入るのは初めてで、いつもみている人間だが、中身はどんなものかは全然知らなかったのだ。

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俺らぐらいではないがそれでもわんさかいる人間だ。一人ぐらい減っても俺たちには何の影響もない。

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エンザたちは俺の目の前を風に乗りながら意気揚々と進んでいく。

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エンザ「こいつか・・・。」

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風邪「ごく一般的な成人男性。年は20代ってところか。・・・よし今だ!」

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風邪は叫ぶと人間の鼻の穴から侵入していく。

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俺らのほかにも何も考えてない奴らが入っていく

「気をつけろよ!人間の鼻の穴には鼻毛というものがあってそいつらに捕まると最後だ!」

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細菌「そういうのは先に言ってくれ!!」

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エンザ「な!なんだあれはぁ???」

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驚いて目線を上げると黒い柱のようなものが無数に建っている。いや生えているのほうが正しいか。

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鼻毛A「ちっ。また来やがったよ。細菌と風邪菌と・・・なんだあいつは」

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鼻毛はあきらかにエンザのほうを警戒している。それもそうだろう。俺も見たことななかったのだ。無理もない。

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鼻毛B「油断するな。とりあえずフォーメーションαだ!」

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鼻毛ACDEFG「応!」

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風邪「なんだとォ!?」



鼻毛はお互いに力を合わせ一つの黒い壁となって俺たちの前に立ちふさがった。

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先に進んでいたいわゆる何も考えてない奴らがその壁に当たる。

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モブ細菌「なんだこれ。ってうわあああ!!!」

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風邪「ちくしょうが・・・。」

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視線を上げるとあたりには仲間たちが死体となって固まっていたのだ。

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風邪「聞いたことがある。あの鼻毛共には鼻水という俺たちをからめ取って死体置き場にするっていう最悪の液体のことを。」

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エンザ「ちっ、どうするよ?このままじゃ進めねえぞ!」

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風邪「わかってる!でもあの壁を超えるのはどうやっても無理そうだ・・・」

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鼻毛壁「くくく・・・お前らの墓場はここになるんだよォ!」

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細菌「ちくしょうどうしたらいいんだよ・・・。っってうわあああああああああ!!」

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風邪「どうした?ってうわあ!」

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鼻毛壁「ちくしょうがあああ!どうしてだ!まだ主の周期はまだこないはずなのに!」

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鼻毛壁が悪態をついたその先にあるものはそう、肌色の棒であった。(注:指です。)

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エンザ「なんだあれは・・・。あの棒、鼻毛共にやられた死体(鼻くそ)をとって・・・運んでやがる!!!!」

毛壁「くっ、鼻毛壁が破られていく・・・」

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エンザ「今だ!鼻毛壁がくずれたぞォォォ!!」

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鼻毛「ま、待て!」

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風邪「誰が待つかよ!ほら!細菌もいくぞ!」

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細菌「あ、ああ」

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3匹(?)は鼻毛壁を突破しついに人間の中に侵入することに成功した。

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風邪「ここだ・・・」

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エンザ・細菌「?」

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風邪「いや、ここで俺らは仕事するんだよ。人間の喉でな」

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エンザ「ああ、お前の仕事場はここか。・・・頑張れよ」

細菌「仕事って?」

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風邪「お前は知らないのも無理はないな。俺の仕事はこの人間を限界まで苦しめて地獄のような光景を見せることなのさ」

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細菌「な、なんだかすごい仕事だなそれ」

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風邪「一世一代の大仕事だ。もし運が良ければまた会えるかもな。・・・さっさといけ。もうすぐにあの白血球のくそ野郎共がきちまう。そうなったら無事に会えるかどうかも怪しい」

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風邪「なあに、心配はいらねえさ。また外界であおうぜ」

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エンザ「分かった。また会おう。」

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細菌「えっ、ちょ」

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そういうと鳥インフルエンザ菌は細菌を強引に引っ張り下へと降りていく。後ろでは白血球が異常を感知し10万の軍勢を引き連れて風邪菌と対峙しようとしていた。

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1対10万。鳥インフルエンザ菌は分かっていたのだろう。しかし風邪菌の意思をくみ取ってのことだった。

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風邪「あばよ。ダチ公」

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姿の見えなくなった二匹に対して風邪菌は自然と独り言が漏れていた。

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細菌「・・・」

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エンザ「あいつも分かっていたんだ。今は下に進むことだけ考えよう」

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細菌「そうだね」

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二匹は下に降りていく。まもなく肺にたどり着いた。

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エンザ「さて、と」

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細菌「君の仕事場はここかい?」

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エンザ「おうよ。さっきも言ったけど俺は外国からわざわざこの辺鄙な国まで飛ばされてきちまった」

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エンザ「俺の仕事はただ一つ。人間を死に至らせることだ。俺の特性の症状は高熱、咳、息切れ、鼻水で、重症の肺炎を起こし、最悪の場合は、いや俺の場合においては最高の場合は人間を死に至らせる」

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エンザ「ここで一先ずは潜伏し、その期間がすぎたら一斉にことを起こす」

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エンザ「食うか、食われるか、俺の生きる道は弱肉強食よ・・・。」

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細菌「そうかい。なら俺には止める権利なんてないね。精いっぱい頑張って仕事を完遂させろよ」

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エンザ「言われるまでもない。行け、細菌。この下にはまだまだ色々なことが待ってるぜ?」

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細菌「じゃあな、エンザ」

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そういうと細菌は下に降りていく。

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細菌はどんどん降りていくうちに風邪菌とエンザについて考えていた。

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細菌「俺の仕事はなんだろうか。仕事、というか役割か・・・?」

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細菌「あの二匹はちゃんと自分の仕事をこなしていた。俺はいったい何者で何をすればいいのかわからねえよ・・・」

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そんなことを考えていくうちに大腸にまでたどり着いてしまった。

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あたりは一面茶色いものがこびり付いており、悪臭を放っていた。

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細菌「うぇっぷ・・・。ここはなんて臭いんだ・・・。さっさとここから出たいよ・・・」

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細菌「ん?なんだあいつ・・・」

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T2ファージ「ゲッヘッヘ・・・」

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T2ファージの形は今まで細菌が見た中でも断トツに変な姿をしており、不気味な姿をしていた。

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T2ファージ「ゲッヘッヘエエー!」

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T2ファージ(以下ファージ)は周りにいた大腸菌と呼ばれる細菌を一匹捕まえると突然強姦しだした。

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ファージ「オラオラオラオラァ!!!!孕め孕めェェェェ!」

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大腸菌A「イヤアアアア!やめて!!誰か!誰か助けて!」

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いきなりファージに犯される大腸菌Aは周りに助けを求めるが周りはなす術がないといった表情で見ていた。

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ファージ「行くぞオオオオオオ!!!うっ・・・。」ドピュルルルルルルルルルルルルル

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大腸菌A「いやあ・・・。入ってきてりゅううううううううう!!」

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細菌「うわあ・・・。」

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ドン引きする細菌の前でさらに目を疑うような出来事が起こった。

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さっきまで元気に大腸菌Aを犯していたファージが突然倒れたのである。

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大腸菌A「!?・・・よかったもう終わりなのね・・・」

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大腸菌はさっきのような地獄はもう見ないで済むと思うと涙を流していた。

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大腸菌BCD「大丈夫!?あんな奴に酷いことされて大変だったでしょう。」

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大腸菌A「何よ!私が犯されている間は何もしてくれなかったくせに!!!」

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大腸菌BCD「そ、それは・・・。」

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大腸菌Aのもっともな糾弾に彼女たち、大腸菌BCDは返す言葉もない。

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大腸菌A「だいたいね、日ごろも私だけのけものにssssssssssssssssssssssssssssssssssss」

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大腸菌BCD「えっ?」

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細菌「な、なんだ?様子がおかしいぞ!」

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大腸菌A「ちょttttttttttまっttttt助けtttttttt」

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大腸菌Aは段々呂律が回ってこなくなり、それと同時に不可思議なことが起こりだした。

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苦しんでいる大腸菌Aの腹がどんどん膨らみだしたのである。そう、いうならば人間が子供をはらんだ時のような・・・。

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大腸菌A「おいあhdqwwd「わ@pふぁえふぁえh32jふぁk1」

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大腸菌Aは断末魔を上げるとそれと同時に膨らんだ腹が急速に膨張しだした。

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そしてその腹は破られなんとさっきまで犯していたファージが何十体にも増えて飛び出した。

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ファージ達「「「「「「「「「「ゲフゲフゲゲゲゲゲ!!!!お前らァ!覚悟しろよォォォォォ!!!!!!」」」」」」」」」」

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言い終わるやいなや、周りの大腸菌をどんどん犯していく。そして犯した後は先程と同じようなプロセスを辿り、あっという間に大増殖してしまった。

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細菌「う、うわああああああああああ!!!」

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ファージ「ん?なんだお前は。」

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ファージ「大腸菌じゃなさそうだな。さっさと下にいけよ!!!邪魔だ!!!」

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細菌「は、はいぃ・・・」

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訳も分からずいきなり怒鳴られ逃げるように下へ降りていく。背後には無数の大腸菌をそれを超える数の無数のT2ファージが犯すという、阿鼻叫喚の地獄絵図と化していた。

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細菌「・・・」

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忘れることにしよう。そう細菌は考え、先に進んでいく。

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進んでいくうちに大きな湖がそこには現れた。

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黄金でとても神々しく、そして臭かった。

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細菌「なんで人間の体の中ってこんなにくさいんだろう・・・」

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最近はしばらくその湖を見ていたが、あることに気付く。

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細菌「だんだん水位が上がっていってないか!?」

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そうこうしていくうちに天井まで到達してしまい、細菌は天井にぶつかり、湖の中に潜り込んでしまった。

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細菌「ゴッボゴボボボボ!(ちょっとこれどうすれば!)」

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細菌「ゴボ?ゴボボボボ!ゴボボボボボ!!!(ん?なんだこれ!!!吸い込まれる~!)

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細菌は勢いよくチ●コから小便と一緒に飛び出た。

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細菌「くっさ!なんだこれくっせえ!」

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細菌「しかしやっと外に出れた!」



細菌「……」



細菌「なんというか・・・」

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細菌は今まで中にいた人間の男を見ていた。



自分はたった今自分でも信じられないような冒険をしてきた。



この思い出は細菌の中でいつまでも色あせることなく残り続けるだろう・・・。

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2週間後…。

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病院内


ピッ、ピッ、ピッ



男「うぐ…ぐ、ハア…ハア…」
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医者「しかしこの人も運が悪い、鳥インフルエンザと、風邪に感染する上に、とマクロファージによる大腸菌破裂が同時に起こるとは・・・」

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ナース「そうですね。運が悪かったとしか・・・」

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その頃、男の体の中では・・・

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風邪「ギャッハハハハハハハハ!俺にかかれば白血球の100万や200万、大したことねーなwwww」

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風邪「もっと苦しめ人間よォ!!」

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白血球「く・・・今まで見たことないようなウィルスが一緒に飛び込んでいたと思ったらまさかあの鳥インフルエンザとは・・・不覚」

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風邪「あいつには感謝しねーとな」

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鳥インフルエンザ「よし、もうちょっとでこいつは死ぬぞ。やっと一人前に認めてもらえる・・・」

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鳥インフルエンザ「この国にきて長かったな・・・」

鳥インフルエンザ「おっ!あいつは風邪じゃねーか!」


風邪「おう!また会ったな!」


風邪「お前も随分増殖したなー100万くらいか?」


鳥インフルエンザ「まあな。俺らは一匹が強いからそんなに増殖する必要はないんだよ」



風邪「そっか。ならもう俺は行くわ。あとはお前だけでこの人間を殺せるだろ」


鳥インフルエンザ「風邪、お前には感謝してるぞ。正直な所俺だけで白血球のクソ共を相手するのにはキツかった」


風邪「何いってんだ、そこはお互い様ってことで気にすんな!」


鳥インフルエンザ「風邪……」


風邪「じゃあ……もう、本当にいくわ」


鳥インフルエンザ「また何処かで会えるといいな、じゃあな」








一週間後



人間は



死んだ




終わり

短かったですが、どうもでした。
すごい下手な文章ですね。

また次書くときはもうちょっと頑張ります。
では。

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