シャル「一夏ってさ浮気する?」 (36)


一夏「いきなりだな」

シャル「うん、いきなりだよ」

一夏「するかしないかと問われれば」

一夏「わからないと答える」

シャル「そんな答えは駄目だよ」

一夏「なんで?べつにシャルには関係ないじゃん」

シャル「むっ」

一夏「なに怒ってんの?」

シャル「怒ってないよ」

一夏「あっそ」

シャル「むっ」

一夏「やっぱ怒ってんじゃん」

シャル「まったく怒ってないよ」


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一夏「シャルって嘘つきだな」

一夏「俺嘘つくやつ嫌いなんだ」

シャル「一夏の腸引きずりだしてハンマー投げしたいくらい怒ってるよ」

一夏「時には嘘も必要だよな」

シャル「そうだね」

シャル「で」

一夏「ん?」

シャル「浮気するの?」

一夏「わからないって」

シャル「だからそんな答えじゃ駄目」

一夏「今の日本は規制社会だ」

一夏「規制が厳しくなると人は抑圧され、いざ行動を起こすときに衝動的になってしまう」

一夏「駄目だ駄目だと言われると逆にやりたくなるんだよ」

シャル「じゃあ浮気していいよ」

一夏「ほんとに?じゃあ風俗いってくらぁ」

シャル「むっ」

一夏「怒ってるの?」

シャル「怒ってないよ」

一夏「じゃあいってきます」

シャル「」ブン

バキィ!



一夏「・・・」

一夏「あれ?ここは?」

シャル「ぼくの部屋だよ」

一夏「なんでおれシャルの部屋で寝てんの?」

シャル「廊下で倒れてたんだよ」

一夏「う~ん、覚えてないな」

一夏「つかれてんのかな?」

シャル「そうじゃない?ゆっくりしていってね」

一夏「・・・」

一夏「後頭部にいわれのない違和感が」

シャル「気のせいじゃない?違和感でしょ?」

一夏「う~ん」

シャル「そういえばさ」

シャル「一夏は浮気する?」

一夏「あれ?その質問前にしなかった?」

シャル「してないよ」

一夏「そうか」

一夏「・・・」

一夏「シナイヨ」

シャル「一夏」

シャル「嘘はよくないよ?正直に言おうね?」

一夏「浮気するかどうかなんて現時点でわからねぇよ」

シャル「へぇ」

シャル「じゃあどうやったらわかるの?」

一夏「実際誰かと付き合ってみて初めてわかるんじゃね?」

シャル「やっぱり」

一夏「やっぱり?」

シャル「いや、ぼくも丁度そう思ってたから」

一夏「ちょうど?」

シャル「誰かと付き合うって誰と付き合うの?」

一夏「そんなんしらねぇよ、1億分の誰かじゃね?」

シャル「1億?」

一夏「日本の人口が丁度そんくらいなの」

シャル「・・・」

シャル「フランスの人口はだいたい6千万人だよ」

一夏「へぇ、そうなんだ」

シャル「1億6千万分の誰かだね」

一夏「なんで?」

シャル「同じ質問は繰り返さない」

一夏「俺、前に同じ質問したっけ?」

シャル「自明の理の証明はしなくていいの」

一夏「シャルちゃん頭おかしくなったの?」

シャル「むっ」

一夏「」ビクッ

シャル「どうしたの?」

一夏「いや、なんか後頭部に電気が走った」

シャル「大丈夫?今日はぼくが看病するからゆっくりしていってね」

一夏「・・・」

一夏「それはそうと結局なんの話なんだ?」

シャル「浮気するかどうか」

一夏「それはわからないって」

シャル「じゃあどうすればわかるのか」

一夏「誰かと付き合わないとわからないって」

シャル「誰と付き合うことを想定しているのか」

一夏「日本人の誰かだって」

シャル「どうして?」

一夏「どうしてって」

一夏「正直外国人と付き合うのはちょっと」

シャル「一夏」

一夏「なんだ?」

シャル「中国とイギリスとドイツ人を嫌厭するのはわかるけど」

一夏「いやべつにそんな限定的に言ったわけじゃ」

シャル「じゃあどういう意味?」

一夏「だって文化が違うじゃん」

一夏「たぶん納豆とか食えないだろ?」

一夏「そればかりか納豆食ってると文句言ったりするじゃん」

一夏「そんな女とは付き合えないな」

シャル「一夏って納豆食べるの?」

一夏「食べるのってここの学食でもちょくちょく頼んでるよ」

シャル「知らなかった・・・」

一夏「シャルたちがいるときは遠慮して食ってないんだ」

シャル「遠慮!?ぼくに!?」

一夏「まぁそりゃ、親しき仲にも礼儀ありっていうか」

シャル「・・・」

シャル「一夏」

一夏「なにさ?」

シャル「今から納豆の所へつれってって」

一夏「perdon?」




シャル「これが・・・納豆・・・」

プーン

一夏「丁度晩飯まえだし、食っていくか」

シャル「・・・」

一夏「いただきまーす」

ムシャムシャムシャ

シャル「うっ・・・ぐっ」

一夏「どうした?食わんのか?」

プーン

シャル「・・・」

シャル「・・・食べるよ」

プーン

シャル「・・・」

一夏「うめぇくせぇうめぇ」

シャル「・・・」

シャル「・・・100パーセント吐く自身がぼくにはある」

一夏「ん?食べないの?」

一夏「ってかもしかして納豆だめなのか?」

プーン

シャル「ソンナワケナイジャナイ」

プーン

シャル「・・・」

一夏「はやく食べないとさめるぞ?さめるとまずくなるぞ」

シャル「この臭いに加えまずさが加わったら」

シャル「勝てる気がしない」

シャル「・・・」

シャル「・・・」

シャル「ええい!食ったるわボケぇっ!」

パクッ

シャル「・・・」

シャル「・・・」

シャル「・・・」

シャル「・・・」

シャル「・・・」

シャル「おぼぼぼぼぼぼぼっ」ゲロロロロロロロ

一夏「きゃあ!シャルが吐いた!」

シャル「うっ・・・ゴボォッ!」

一夏「血も吐いた!?」

シャル「・・・」

バタ

一夏「そして死んだ!?」



シャル「・・・」

シャル「・・・はっ!」ガバ

一夏「起きたか」

シャル「ここは?」

一夏「俺の部屋だよ」

シャル「えっ!?」

ササッ

シャル「・・・膜はある」

一夏「なにしてんの?」

シャル「いくじなし」

一夏「ゲロ吐いた女を抱こうだなんておもわねぇよ」

シャル「ゲロ吐いた女はもう恋愛対象として見れないといった」

シャル「そういう特異的な性癖の持ち主なの?」

一夏「いや常識と非常識を入れ替えてこちらの倫理観を混乱させるような物言いはやめてくれませんか」

シャル「・・・」

シャル「それはそうと」

シャル「一夏は浮気するの?」

一夏「まじかこいつ頭いかれてんのか」

シャル「OK、腹をわって話そう」

シャル「こちらも出し惜しみはしない」

シャル「ぼくが一夏と付き合うなら」

シャル「ぼくの貯金、約100万ユーロとデュノア社でのキャリア待遇」

シャル「さらには特殊性癖の持ち主である一夏の要望に答えて」

シャル「あらゆるプレイにも対応可能であるCカップモデル体系の処女がついてきます」

シャル「浮気だけをしないというなら家事育児はすべてぼくが一任する」

シャル「この条件でいかがでしょうか?」

一夏「いやいや」

一夏「まず第一になんで付き合う話になってんのかわかんねぇし」

一夏「それに俺は特殊性癖なんかもってねぇよ!」

シャル「一夏の部屋で見つけた団鬼六先生の全集は?」

一夏「・・・」

一夏「なんで俺の部屋に勝手に入ってるんだよ」

シャル「それについては謝るよ」

シャル「ごめんなちゃい」ペコ

一夏「・・・」

一夏「俺の恥部だけにこれ以上話を膨らませたくない」

一夏「俺の恥部だけにこれ以上話を膨らませたくない」

一夏「だが!」

シャル「だが?」

一夏「団鬼六先生のことを知っているならなおさらだ!」

一夏「あの芸術を表現しようものなら!」

一夏「なおのこと日本人でなければ成り立たない!」

シャル「しまった!」

一夏「わるいけど俺と付き合うのはあきらめてね」

一夏「上からでごめんちゃい」ペコ

シャル「・・・」

シャル「か、金ならパパに頼めばいくらでもっ」

一夏「人の心は金では動かんのよ」

一夏「出直してくるんだな!若造(同い年)!」

シャル「うっ・・・」

シャル(ど、どうする!?ここで一夏に逃げられれば)

シャル(今後ぼくとは一生友達で終わってしまう!)

シャル(な、なにか手を)

一夏「クックック」

シャル(!?)

シャル「そうだ!」

一夏「あん?」

シャル「」シュルシュルシュル

一夏「なっ!なにしてんだよ!」

シャル「こ、こうなったらやけだよ!」マッパー

一夏「ひぇぇっ!誰かたすけっ!もがっ!」

シャル「き、既成事実をっ!つ、作ればっ!も、もうぼくのものだッ!」


一夏(お、終わった!シャルの勝ちだ!)

一夏(俺はシャルを見くびっていた)

一夏(少なからず良識のある外国人だと思っていた!)

一夏(だが違った)

一夏(こいつは妾の子だ!)

一夏(やると言ったらやる・・・『スゴ味』があるッ!)

一夏(覚悟が足りなかったのは俺のほうだ!)

一夏(さようなら・・・団先生・・・)

ガチャ!

ラウラ「なにをしている!シャルロット!」

シャル「ラ、ラウラ!?」

ラウラ「嫁から離れろ!」



一夏「ラウラーーーッ!」ダキッ

ラウラ「よしよし、大丈夫だったか?」

一夏「外国人怖いよーーーっ!」ウエーン

シャル「もががもがっ!」(一夏から離れろっ!)

ラウラ「外国人があんなビッチだけじゃない」

ラウラ「一度わたしの夫になって外国人」

ラウラ「特にドイツ人のよさを教えてやろう」ヨシヨシ

一夏「いや、それは遠慮しておきます」

ラウラ「なに!?」

一夏「人の心の弱みに付け込んだ」

一夏「つり橋効果を狙おうだなって私には通じませんので」

ラウラ「そ、そんなこと思ってないわ!」

一夏「あれさ、監視カメラだよね」

ラウラ「ぎく」

一夏「前から知ってたんだ」

一夏「この突入のタイミングもどうせどっかから見張ってたんだろ?」

一夏「ドイツ人が考えそうな姑息な手だな」

ラウラ「こ、これは違うっ!カメラをつけてたのは事実だが!」

ラウラ「じ、事務手続きに手間取って突入するのが遅れただけだ!」

一夏「事務手続きほど内容が不透明なものはない」

一夏「助けてもらったことには感謝するが」

一夏「俺がラウラの夫になることは未来永劫ありえないとここで宣言しよう!」

ラウラ「・・・」

ラウラ「よめよ」

一夏「ん?なんだ?」

ラウラ「・・・空気読めよ」

一夏「えっ?」

ラウラ「こんだけ部隊がそろっていて!」

ラウラ「個人の勝手な行動で全体に混乱を招くようなまねをするとか!」

ラウラ「空気読めよ!」

一夏「ラ、ラウラさん!?」

ラウラ「だいたい日本のクソアニメ文化に乗っ取って!」

ラウラ「合法ロリに軍事オタクキャラまでつくって!」

ラウラ「あげくに嫁嫁と痛い台詞を連発しているわたしの立場はどうなる!」

一夏「なに言ってるの!?」

ラウラ「ここで振られたらわたしはなんだ!?」

ラウラ「残りの学園性活を男に媚びた軍オタサークルの痛い女として!」

ラウラ「女友達もできぬまま!ガンプラでも作って過ごしていけというのか!」

一夏「しりませんやん・・・」

ラウラ「いいからお前はわたしと付き合うんだ!」

ラウラ「すべすべのロリボディが貴様の両手にフィットして!」

ラウラ「騎乗位の際の征服感は通常の倍返しだッ!」

一夏「ラウラよ」

ラウラ「なんだッ!」

一夏「きもちわりぃ」

ラウラ「き、もち、わるい、だと・・・?」

ラウラ「ふぇ?なにその単語?」

一夏「ラウラは、きもちわりぃ」

ラウラ「ぷぇぇ?」

一夏「どっかいってくんない?」

ラウラ「・・・」

シャル「(・∀・)ニャニャ」

ラウラ「・・・嫁を[ピーーー]しかない・・・か」

一夏「なに口走ってんの!?思考をすっとばしすぎでしょ!最近の若者(同世代)こわっ!」

ラウラ「わたしもすぐに追いつく」チャキ

一夏「S&W!?」

ラウラ「大丈夫、この痛みは、一瞬さ」

一夏「フォークっぽい歌詞で軽々しく殺人しないで!」

一夏「誰か助けてーーーッ!」




千冬「・・・一夏」

セシリア「どうしてこんなことに」

鈴「一夏ーーッ!」

箒「わたしとの結婚の約束はどうなるんだ!」

シャル「一夏・・・」

ラウラ「・・・」

千冬「犯人はかならず私が抹殺してやる!」

ラウラ「・・・さて」

シャル「ぼくを呼び出してなんの用なの?」

ラウラ「お前も知っての通り」

ラウラ「一夏を殺したのは私だ」

シャル「まぁ目の前で見てたからね」

シャル「一応友達の情けで自首するまでは待ってあげるよ」

ラウラ「うむ」

ラウラ「そこで相談なんだが」

ラウラ「正直わたしは捕まりたくない」

シャル「そりゃつかまったら織斑先生に殺されるからね」

ラウラ「でだ」

ラウラ「私たち二人で箒のやつを犯人にしたてあげようではないか」

シャル「なにいってんの?頭がふっとーしちゃったの?」

ラウラ「まぁ聞け」

ラウラ「元はといえば一夏のやつが箒のクソワキガ女なんかを好きになったことが」

ラウラ「今回衝動的とは言えわたしが殺人を抱いた原因といえる」

シャル「そういえば結婚の約束とかどうとか言ってたね」

シャル「でも一夏を殺したのはラウラでしょ?」

シャル「ぼくも一夏のことは好きだったんだ」

シャル「その一夏を殺した犯人を許すことなんていくらラウラでもできないよ?」

ラウラ「・・・さて」

シャル「ぼくを呼び出してなんの用なの?」

ラウラ「お前も知っての通り」

ラウラ「一夏を殺したのは私だ」

シャル「まぁ目の前で見てたからね」

シャル「一応友達の情けで自首するまでは待ってあげるよ」

ラウラ「うむ」

ラウラ「そこで相談なんだが」

ラウラ「正直わたしは捕まりたくない」

シャル「そりゃつかまったら織斑先生に殺されるからね」

ラウラ「でだ」

ラウラ「私たち二人で箒のやつを犯人にしたてあげようではないか」

シャル「なにいってんの?頭がふっとーしちゃったの?」

ラウラ「まぁ聞け」

ラウラ「元はといえば一夏のやつが箒のクソワキガ女なんかを好きになったことが」

ラウラ「今回衝動的とは言えわたしが殺人を抱いた原因といえる」

シャル「そういえば結婚の約束とかどうとか言ってたね」

シャル「でも一夏を殺したのはラウラでしょ?」

シャル「ぼくも一夏のことは好きだったんだ」

シャル「その一夏を殺した犯人を許すことなんていくらラウラでもできないよ?」

ラウラ「お前は一夏をあんなワキガにとられて悔しくないのか!」

シャル「一夏死んじゃったじゃん・・・」

ラウラ「あいつを犯人に仕立て上げれば嫁も浮かばれるのだ」

ラウラ「あの世で二人仲良く結婚でもなんでもしやがれ!」

シャル(完全にサイコパスな思考をしてるよ)

シャル「わかったよ」

シャル「ラウラがなにをしようがぼくは感知しないよ」

シャル「それは神様に判断を委ねることにするよ」

シャル「でもぼくを巻き込まないで」

ラウラ「駄目に決まってるだろう」

シャル「なんで!?」

ラウラ「ていうか言うこと聞かなかったら今この場で死ぬまでボコボコにしてやるぞ?」

シャル「な、なにいってんの!?」

ラウラ「軍人の拷問術ってすごい恐いんだぞ?1週間かけて生き地獄を味あわせてやるぞ?」

ラウラ「むろん途中で裏切ってもお前だけは殺しに行くぞ?」

シャル「ちょ、ちょっと・・・」

ラウラ「わたしたち二人で箒のやつをとっちめてやろうな!」

シャル「う、うそでしょっ」

ラウラ「なっ!!!」ガシィ

シャル「いたたたっ!は、はなしてッ!わかったから!やるからっ!」ミシミシミシ

ラウラ「持つべきものは親友だな!」

シャル(・・・地獄へ落ちろ)

ラウラ「とりあえず現場の聞き込みから始めようか」

シャル「聞き込み?なんで?ラウラが犯人じゃん」

ラウラ「お前はすこぶる馬鹿だな」

シャル(こいつ)

ラウラ「聞き込みをしてやばそうなやつを片っ端から口封じするに決まってるだろう」

シャル「口封じって・・・」

ラウラ「まぁ喉見ていろ」





のほほん「昨日のこと~?」

ラウラ「うむ、嫁が殺された時間どこにいた?」

のほほん「う~ん、たしか~、う~ん・・・えーとぉ・・・」

ラウラ「」イラ

ラウラ「さっさと答えんか!このノロマ!」ガシィ

のほほん「いたたたたたっ!や、やめてっ!答えるからやめてっ!」ギリギリギリ

シャル「なにしてんのラウラ!離して!」

ラウラ「普通にしゃべれるじゃないか!キャラ作ってんじゃねぇぞこのドブス!」

のほほん「いたた・・・す、すみません!」

ラウラ「ぺっ」

のほほん「き、きのうは生徒会の仕事のあとすぐに自室へ帰りました」

ラウラ「そのときなにか不審なものをみかけなかったか?」

のほほん「いえっ!見ていません!」

ラウラ「本当だろうな?嘘だったら今のやつが後3時間続くと思えよ?」

のほほん「ほ、本当です!神に誓って嘘はもうしておりませんっ!」

ラウラ「・・・そうか、すまなかったな、貴重な時間を割いてもらって」

のほほん「い、いえ・・・」

ラウラ「まぁもしなにか思い出したら真っ先にわたしへ連絡してくれ」

ラウラ「間違っても教官より後に連絡するような真似はするなよ?」

ラウラ「そのときは・・・」

のほほん「わ、わかってますっ!すぐにラウラさんへ連絡を差し上げたい所存でございますっ!」

シャル(見てられない・・・)

ラウラ「よし、次へいくか」



ラウラ「う~む、中々有益な情報は得られないな」

シャル「そうだね・・・」

シャル(得られた場合どうなるのやら)

セシリア「あら?お二人とも何をなさっているのでしょうか?」

ラウラ「実は嫁を殺害した犯人を捜そうと聞き込みをしている最中なのだ」

シャル(こいつが犯人だけどね)

セシリア「まぁっ!それでしたらわたくしも協力させて頂きますわ!」

セシリア「わたくしも早く一夏さんを殺めたにっくき犯人に法の裁きを与えたいですもの!」

ラウラ「同感だ」

シャル「・・・」

セシリア「あら?シャルロットさん、元気がありませんわね?」

シャル「えっ?そ、そうかな?あはは・・・」

セシリア「・・・」

ラウラ「チッ」

セシリア「まぁ一夏さんがなくなって気分が落ち込むのはわかりますが」

セシリア「シャルロットさんも犯人探しに協力して頂きたいですわ」

セシリア「そのあとでご一緒に一夏さんをお偲びましょう」

シャル「うん・・・わかった」

セシリア「ではわたくしも聞き込みに行ってまいりますわ」

タッタッタ

ラウラ「・・・おい、シャルロット、ちょっと来い」

シャル「えっ?なに?」



シャル「・・・ぐぅ」ドサ

ラウラ「貴様は!わたしの計画を台無しにするつもりか!」ドカッ

シャル「ぎゃっ!」

ラウラ「へたくそな演技で!あの成金ドリルに事がバレたらどう責任を取るつもりだ!」

ラウラ「ベットの上でしか演技ができんのかこのクソビッチがッ!」グシャァッ

シャル「がぁ・・・ぁぁ・・・」グッタリ

ラウラ「はぁ、はぁ、はぁ」

ラウラ「・・・」

シャル「やめて・・・ゆるして・・・」ガタガタ

ラウラ「次はないと思え」

シャル「・・・はい」

ラウラ「ちっ、使えないやつを選んでしまった」

シャル「・・・」

カタン

ラウラ「誰だ!」

のほほん「ひっ!あ、あのっ!わ、わたしっ!」

ラウラ「・・・」

ラウラ「なんだ、布仏さんじゃないか」

ラウラ「どうしたんだ?こんなところで?」

のほほん「なにも見てませんっ!わたしなにも見てませんからっ!」

シャル「・・・逃げて・・・っ!」

メシャァッ

シャル「~~~~~~~っ!」ジタバタジタバタ

ラウラ「おっとすまんなシャルロット」

ラウラ「そんなところに手を出してるからつい踏んづけてしまった」

のほほん「あわわわわわっ!」ガタガタガタ

ラウラ「さて・・・少し話合いをしようか?布仏さん?」

のほほん「ひぎぎぎぎぎっ」ブルブルブル

虚「そんな・・・どうして本音が・・・」

楯無「許せない」

千冬「一夏に続いて布仏まで」

ラウラ「なんて卑劣なやつだ!このわたしが必ず犯人を捕まえてやる!」

シャル「・・・」

鈴「あれ?シャルロットどうしたの?顔色悪いよ?」

シャル「え・・・うん・・・」

セシリア「まぁこう立て続けに殺人が起こったんでもの、冷静ではいられないでしょう」

箒「まぁ一夏じゃなけりゃ誰が死んでもどうでもいいや」

虚「なんですってッ!」

箒「やべっ、口災元」

楯無「犯人は必ず私が抹殺します、それまで・・・我慢して」

虚「会長」

虚「うっ・・・ぐすっ・・・」

楯無「今は、泣かないで」

楯無「犯人を捕まえてから・・・一緒に泣きましょう・・・」ウル

シャル「・・・」

ラウラ「さて、今日の所は引き上げるとするか」

ラウラ「言っておくが余計なことをすればお前もあの世への連絡切符で特急乗車させてやるからな」

ラウラ「わかったな!」

シャル「わ、わかったっ」

ラウラ「ふん」

スタスタスタ

シャル「・・・」

シャル「なにを・・・やってるんだぼくは・・・」

シャル(ぼくがラウラのことを話せば少なくとも布仏さんは死なずに済んだ)

シャル(自分のかわいさに負けてラウラに屈したばっかりに)

シャル(こんな酷いことに)

シャル「・・・」

「ね、ねぇ」

シャル「!?」

簪「ちょっと聞きたいことがあるんだけど」

シャル「君は・・・たしか・・・」



シャル「こんなところにつれてきてぼくに何の用なの?」

簪「・・・」

簪「わたしね、見ちゃったの」

シャル「!?」

シャル「な、なにをっ?」

簪「あなたたち二人が本音と話しているところを」

シャル「そ、それはっ」

簪「あの子、ラウラさんって言ったっけ?」

簪「本音がなにしたのか知らないけれど」

簪「ラウラさん、本音にアイアンクローを決めてたよね?」

シャル(あの時か・・・)

簪「直接関係あるとかじゃないと思うだけどね」

簪「なにか、今回本音が死ななければならなかった原因みたいなのを」

簪「もしかしたら知ってるんじゃないかって思って」

シャル「・・・」

簪「教えて!どうしてあの子は死ななければならなかったの!?」

簪「たしかにすっとろい喋り方で周囲をイラつかせることはあるけれど」

簪「でも誰かに殺されるほど恨まれるようなことをする子じゃないの!」

簪「あなたはなにか知ってるんでしょ!」

シャル「し、知らない・・・」

簪「・・・」

簪「あの子はどんな気持ちで最後を迎えたのか」

簪「もうわたしにはわからない」

簪「でもせめてどうして死んだのかを解明することが!」

簪「あの子への最後の手向けになると思うの!」

簪「だから!お願い!」

シャル「うっ・・・」

シャル「・・・」

シャル「し、知らないってば!」

シャル「も、もうぼく行くからっ」

簪「待って!」

シャル「っ!」

タッタッタッタ

簪「・・・」

簪「どうして」

ガラガラガラ

簪「!?」

シャル「はぁ、はぁ、はぁ」

シャル「・・・」

シャル「ぼくに・・・どうしろって言うのさ」

シャル「っ!」

「ちょっといいかしら?」

シャル「えっ?」

バキィ

シャル「」ドサ

楯無「・・・」

楯無「運んで頂戴」




シャル「・・・」

シャル「・・・うっ、ここは・・・?」

楯無「気がついたかしら?」

シャル「あなたは・・・生徒会長?」

楯無「ええ、そうよ」

楯無「でもね」

楯無「あなたにそう呼ばれるのは虫唾が走るわ」

シャル「?」

シャル「なに言って」

虚「あなたが」

シャル(たしか・・・布仏さんのお姉さん)

虚「ッ!」

楯無「まぁ落ち着いて、時間はたっぷりあるんだから」

シャル「なんなんですか?」

シャル「いったいぼくになんの・・・っ」

ガチャガチャ

シャル「・・・」

シャル「・・・どうしてぼくが拘束されて」

楯無「あら?演技派ね」

楯無「まぁ犯人はみんなそうなのかしら」

シャル「犯人・・・?」

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