ニャル子「境界が曖昧な」紫「クトゥルフ神話TRPG」 (81)



このスレはクトゥルフ神話TRPGのリプレイ集もどきです。


・某動画サイトに多数投稿されているリプレイ集と同じく、人選、シナリオ、キャラ、様々な要素が混沌(カオス)です。

・ハウスルールが多数あります

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1395500224




幻想郷・マヨヒガ・八雲紫亭


『妖怪賢者』八雲紫「はぁ……暇ねぇ」

紫「針輝城異変は霊夢達の手で無事解決。東方人気投票も終了……地底の覚り姉妹の妹がトップ3に入ったのは意外だったけど、変わった事と言えばそれくらい……」

紫「……何か、面白い事が起きないかしら……って、あら?」





???「境界すらも飛び越えて……」





紫「境界が乱れている……?いえ、コレは……」





???「あなたの背後に這い寄る混沌……」





紫「あら「ニャル子」一体どうしたの?」

『名状し難き混沌の主・ニャルラトホテプ』ニャル子「ニャルラトホテプ、です♪久しぶりですねぇゆかりん!」





紫「ええ。久しぶり……って、ゆかりん言うなっていつも言ってるでしょ!」

ニャル子「まぁまぁ。良いじゃないですか、私とゆかりんの仲でしょう?」

ニャル子「そんな事より、なんでもゆかりんは暇を潰す方法を探しているらしいじゃないですか」

紫「ええ、まぁね」

ニャル子「ゆかりん!クトゥルフ神話TRPGですよクトゥルフ神話TRPG!!」

紫「……え~……」

ニャル子「な、なんですかそのやる気の無さは!」

紫「だって、もう何十回もやってるじゃない。私はもちろん、霊夢や魔理沙だって何度か参加してるし、何よりあなたの書くシナリオに問題があるのよ」

ニャル子「なっ!私のシナリオのどこに問題があるって言うんですか!?」



紫「両極端なのよ。あなたの性格や欲望をそのまま抽出した話は完璧に



「これクトゥルフじゃねーだろww」



って良いたくなる様なギャグになるし、かと言ってガチでやらせるとあまりにもリアルすぎて疲れるのよ。一回一回のダイスに物凄く気を使わなくちゃいけなかったり、メモ必須で人間関係やら重要な事を記憶しておかないといつの間にかNPCは勿論PCにも死亡フラグが建ってたり、何より最後の最後、クライマックスまでに生存フラグを建てておかないと旧支配者が問答無用で降臨してクリティカルを連発しないと生き残れない仕様になってるじゃない」




ニャル子「まぁ他のNPCやPCたちが死んだり発狂したりしても一人でGO1を倒した紅白の巫女さんもいましたけどね……なんですか、十回連続クリティカルって……あの人本当に人間ですか!?」

紫「まぁ霊夢のリアル幸運はカンストしてる上、戦闘において1~50の数字は全部クリティカルだから」

ニャル子「霊夢さんマジチート」

紫「そういう訳であんまり気が乗らないのよ。霊夢達なら乗ってくれるかもしれないから遊びたいならあの子達の所に……」

ニャル子「嫌です嫌です!私はゆかりんと遊びたいんです!!」

紫「ど、どうしたのよ急に……」

ニャル子「そ、そうだ!だったらゆかりんがKPやれば良いじゃないですか!」

紫「キーパー……?私が……?」

ニャル子「そうです。いつもプレイヤー側だったんですからたまにはKPをやってみるってのはどうですか?新しい発見があるかもしれませんし、KPならではの醍醐味や楽しみと言うのもありますよ?」

紫「そうね……興味はあるけど、でも私、KPなんてやった事ないわよ?」

ニャル子「それなら大丈夫です!私がSKやれば良いんですよ!一からみっちり教えてあげますし、本番ではサポートしてあげますから」

ニャル子(初心なゆかりんを一から調教……そして本番……なんだか「いい」ですねぇ!」

紫「そうね。……良いわ。やってみましょう。暇してたのは事実ですしね」

ニャル子「いよっっしゃぁあああああああ!燃えてきましたよー!!」

紫「ところでニャル子」

ニャル子「はい?」

紫「さっきの冒涜的な妄想、後半から口に出てましたわよ?」

ニャル子「」

紫「^^#」

にゃるこ「^^;」


真似銀符「シルバーフォーク」



アッーーーーーーーーー!!



……数時間後……



紫「ふぅ……何とか纏まってきたわね……ま、こんなもんでしょう」

紫「それにしても、初めてKPをやるのにいきなりキャンペーンだなんて……本当に大丈夫かしら?」

紫「そういえばニャル子はどこまで行ったのかしら?PCメンバーを集めてくるとか言ってたけど……」

紫「私の「境界を操る能力」の一部を貸してあるからさほど時間は掛からないと思ったのn」



ドサッ!!×4



紫「……どうやらご到着みたいね」

襖<ガラガラ




『幻想殺し』上条当麻「痛っててて……こ、ここはどこだ!?上条さんは何でいきなりおもいっきり和風の豪邸の一室に放り込まれてんだ!?つーかあのニャル子とか言う変な女どこ行った!?」

『円環の女神』鹿目まどか「うう……あ、あのここはどこですか……?みんなと一緒にお買い物していたはずなのになんでこんな所に……?」

『名も無き王』武藤遊戯「ここは……俺は一体……?確かに相棒とのデュエルに負け、冥界への扉から黄泉の国へ……」

『死神に魅入られし救世主』キタロー「……どうでも良い」

紫「……ヤダ……なにこれ……?」



???「数多の世界、数多の時間軸を渡り巡り……」



全員「「「!?」」」

???「そして見つけた運命に選ばれし四人の」

紫「だからそう言うの良いから」

ニャル子「もー!ゆかりんノリ悪いですよ!そんなんじゃKPは勤まりませんよ!?」

上条「ああ!さっき俺を変な穴みたいな場所に叩き落しやがった女じゃねーか!テメェさっきはよくも……!!」

まどか(あ、あれ?そう言えば私もこの人の姿を見てから意識がない……)

紫「申し訳ないけど、ちょっと待ってもらえるかしら?まず最初に私からニャル子(あの馬鹿)に突っ込みたい事があるから。ちょっとこの部屋で待っててね」

遊戯「あ、ああ……(この女の子、いや。この部屋にいるほぼ全員から妙な気配を感じるぜ……正確には今俺たちがいるこの部屋を含めて、だがな)」












キタロー「……どうして僕はこんな所に?」

上条・まどか・遊戯「「「えっ!?今頃!??」」」





紫「ちょっとニャル子!コレはいったいどういうことよ!?」

ニャル子「どういう事って……ただプレイヤーを集めてきただけですけど?」

紫「そうじゃなくて!何でこんな人選をしたのって言ってるの!!あなた、私のスペル「二次元と三次元の境界」使ったでしょう!!?」

紫「幻想郷に存在するだけで博霊大結界が壊れかねない特異点三人に『幻想殺し』まで連れてくるなんて何考えてるのよ!!普通に幻想郷の子達を適当に集めてくれば良いでしょうが!!」

ニャル子「だって幻想郷のみんなとじゃあ、ゆかりんやり慣れてるじゃないですか。それぞれのプレイヤーがどう動くかの予想が「予想」じゃなくて「予知」の領域になっていますし、それじゃあ面白くないでしょう?」

ニャル子「それにゆかりんは仮にも幻想郷の管理者で『妖怪賢者』です。そこらの妖怪や妖精達じゃあ気後れと緊張でスムーズにゲームが進まない可能性があります。だったらいっその事、私たちの事をほとんど何も知らない人達の方が良いのではないかと思いまして」

紫「……で、本音は?」

ニャル子「いやっっほぉおおおおおお!!上条さんにまどっちに遊戯にキタローが私の目の前に!!サインもらってペルソナ談義してデュエルしてお説教のち男女平等パンチを私の顔に―――」

紫「紫奥義『弾幕結界―――』




―――ギャァアアアアアアアアアアア!!





四人「「「「!!?」」」」ビッックゥ!!



数時間後―――(説明する描写が面倒なので省くとも言う)





上条「―――つまり、話を要約すると」

まどか「私達に『クトゥルフ神話TRPG』をプレイして欲しいって事ですか?」

紫「まぁ、話の発端はそうなるわね……ごめんなさい、この馬鹿のせいで……」




ニャル子「」←ニャル子だった何か




四人((((どうしたらあんなにボロボロになるんだ(ろう)……?))))



遊戯「だが、俺には行かなければいけない場所が……」

キタロー「……僕がいないと「友達」が寂しがるから……」

ニャル子「そ、その点については大丈夫です……遊戯はともかく、キタローはあの場所に私の仲間達が向かってますから。ちょっとやそっとじゃあどうにもなりません」

紫「あら、もう喋れるの?」

ニャル子「ヤッた張本人が言いますか……危うく『名状し難き混沌』が『名状し難き肉塊』になるところでしたよ……」



ニャル子「それに壊してこそいませんが、半ば無理やり結界の理を捻じ曲げてあなたたちを呼んでしまったんで正常な状態に戻さない限り元の世界に送り返せません。ああ、大丈夫です。速ければ一週間、遅くても二週間以内には帰れますし、時間もキチンと元の場所に戻しますから誰かに心配されるような事も無いです」

まどか「うーん。そういう事なら……」

上条「だったら別に急ぐ訳もねぇけどさ、他に帰る手段は無いのか?」

紫「あなた達が『私達の世界』の外の世界の住人ならなんとでもなったでしょうが……無理ね。この馬鹿のせいで結界どころか隙間まで混沌化してるし……」

遊戯(『私達の世界』……?って事はこの場所は……)

ニャル子「別に良いじゃないですかー。ちゃんと帰れるし行けるし逝けるんですからー。ちょっとだけ!ちょっとだけですから!天井のシミを見てればすぐ終わりますから!!」

上条「お前は何を言ってるんだ!?」

まどか「???あの、本当に何の話ですか???」

キタロー「気にしなくて良いよ。……って言うか気にしちゃだめ……」

紫「……私がこんな事言えた立場じゃないけど。まぁあなた達を元の世界に送り返すまでに時間が掛かるのも確かだし」

紫「暇つぶしがてら一緒に遊んでいかないかしら?勿論、衣食住は保障するわ。この世界に興味があるというなら後で少し案内してあげても良い」

まどか「……うーん……そういう事なら……」

遊戯「いいだろう。少し戸惑ったが、このゲーム、受けてたつぜ!!」

キタロー「……別に、良いけど」

紫「三人は了承ね。あなたはどうするのかしら?」

上条「……一つ疑問なんだけどさ。どうして俺達なんだ?一緒に遊ぶ友達がいないのか?」

ニャル子「聞きにくいことをズバッと言いますねぇ……そうですねぇ。強いて言うなら……」




ニャル子「『混沌(カオス)』な方が、面白いので♪」




ニャル子「あと>>1の趣味です」


とりあえず導入終了、次はキャラ作成まで

>>16
その考えがニコ厨っていってんだよ
TRPGが自由?んな訳ないだろ、TRPGってのは、言わば答えだけ出てる計算式みたいなもんだ
その答えにたどり着く為の過程にある程度の自由があるだけ、最終的な答えに変化はない
それを無理やり答えを変えさせたり、+しか使うなっていってるのにルートで計算するような馬鹿が、「TRPGは自由(キリッ」とかのたまわってるだけなんだよ

第一、TRPGに関してはいいとして、俺はこのSSの内容に文句言ってんだよ
ニャル子はまぁいいわ、クトゥルフだし
タイトル的にニャル子と東方のクロスだろうから、紫もいいわ
で、その他有象無象が出てくる理由は?
本当にTRPGやりたいだけなら、ニャル子メンバーと東方メンバー連れてきて遊ばせるだけでいいだろ
それをわざわざ他作品のキャラを持ってきてる理由について言ってんだよ
他キャラを持ってきてる必要性がないよな?本当にTRPGやりたいなら、充分既存のキャラだけで出来るよな?
ならなんで他作品からわざわざキャラを追加した?
決まってるだろ、作者がTRPGを出汁にして、色んなキャラ使ったオナニーがしたいのが見え見えなんだよ
『とりあえずニャル子とか紫とか出してTRPGさせれば、他作品のキャラだしてもいいだろ、だって動画でそういうの沢山あるし』
作者のこんな思考がはっきり見えんだよ気持ち悪い
他作品のキャラを沢山クロスさせたいなら、させればいい、そうやって成功してるSSも沢山ある
ただ、そういった事をやりたいけど、絡ませる作品が増えるたびに設定を増やさなきゃいけない、それが面倒だからTRPGに逃げてるのが見え見えなんだよ

そんなオナニーにTRPGを利用してんのがムカつくっていってんだよ
まぁこんな長文だれも読んでないだろうけどさ・・・長文スマン

続きです

>>17
正直、それは否定しません。色んな作品のクロスオーバーが見たいのは事実ですし、それにTRPGを利用しているのもそうです。が、逆に考えてみてください「TRPGだからこそ、超多重のクロスオーバーが容易に可能なのだ」と。TRPGだからこそ、色んな作品のキャラを絡ませる事ができるのだ、と。







ここまでのあらすじ

八雲紫が暇していたところにニャル子が遊びにやってきてKP約やらせてクトゥルフ神話TRPGしようとしたけどニャル子が暴走して幻想女神王救世主を連れてきたせいで次元がやばいが結局一緒にクトゥルフ神話TRPGをする事になった。








ニャル子「『キング・クリムゾン』ッッ!!時は消し飛び、それぞれ自己紹介をし終わったという結果だけが残る!!」

紫「あなた、なにやってるのよ」

ニャル子「何ってJOJOごっこですが?」

紫「そんな事言ってんじゃないわよ!」

ニャル子「まぁまぁ……それより『彼ら』の様子はどうですか?」

紫「ああ、それなら……」




少年少女、キャラ製作中……




上条「うーんっと、ここがこうなるから……」

まどか「えっと、私のキャラは……」

キタロー「……上条もまどかちゃんもクトゥルフ神話TRPGは初めて……?」

上条「あ、ああ……」

まどか「はい……えっと。キタローさんは、違うんですか?」

キタロー「まぁ。ね。「普通の」仲間たちとは一回もやったことないけど「普通じゃない」仲間たちとは何回かやった事がある……」

上条(普通じゃない仲間って何だ……?って、そう言えば俺に関わってる奴も大抵普通じゃねぇな)

上条「へぇ。まぁ俺はTRPGってのはやった事がねぇけど『クトゥルフ神話』なら少しは知ってるな」←主にインデックスとの会話

まどか「わ。私はくとぅるふ?神話って言うのも聞いた事がある程度だしTRPGなんて一回もやった事ありません……」

キタロー「そう身構えなくて良いと思う……むこうの……紫さんだっけ?は初KPみたいだし、僕達のことも初心者でやった事が無いって伝えてあるから、そこまで高い難易度にはしない筈だし……」

まどか「そ、そうですか……何かアドバイスとかありますか?」

キタロー「うーん。そうだなぁ……自分のキャラとは言え、あまり細かく設定を作り過ぎない方が良いと思う」

上条「何でだ?」

キタロー「KPが考えているシナリオの妨げになる可能性があるから……例えばシナリオの目的が「神話生物に捕まった自分の姉を助け出す」的なものだったとして、プレイヤーが「自分には無茶苦茶強い武闘派の姉がいる」なんて設定を持ち出したりしたらシナリオ事態がご破算になりかねないでしょ?」

キタロー「だからクトゥルフ神話TRPGに限らず、キャラを作るなら本当に自分の事だけに絞った方が良いんだ……」

まどか「な、なるほど……(魔法少女って言う設定、消した方が良いかな……)」

キタロー「それと、振ったダイス目に説明が付く職業やスキルを取るのを進める……話がスムーズに進めやすいし、何より自然だから……」

キタロー「まぁ、後付で過去の因縁とか個人の性格やらでどうとでもなるんだけど……医者なのに血を診るのが怖いとか、探偵なのに目星がショボイせいでドジ属性が着いたりとか……そう言うキャラの設定だとかをダイスの結果だとかシナリオだとかで増やしていくのも一つの醍醐味だから……。シナリオをやればやるほど、キャラがドンドン出来てきて、感情移入もしやすくなるし、面白くなるんだ……」

上条「ふーん。ところでさ。遊戯の奴はどうしたんだ?」

キタロー「ああ、それなら……」







遊戯「行くぜ!ダイスロール!!よしっ!良い数値だぜ☆」

遊戯「おっ!このスキル使えそうだぜ!!これと組み合わせる事で効果は倍になる!!」

遊戯「なっ!ここで最低値だと……!!まだだ!!KP権限により与えられた速攻魔法発動!!「振りなおし」!!この効果により、もう一度ダイスを振りなおす事ができる!!」




キタロー「……ノリノリだし、多分大丈夫だと思う。それに、あの人多分僕よりTRPGに詳しいから……」



ニャル子「とと、ここでハウスルールの説明その1ですよ~」

ニャル子「ここでは幸運の値はPOW×5で判定せず、1D100で初期値を決めます」

ニャル子「某卓様と同じく前々から思っていたんですが、精神力の強さが幸運に影響するのってなんか納得いかなかったので、この方法を採用させてもらいました」

ニャル子「ただし、幸運判定は文字通り一発勝負!他の技能判定とは違い、振り直しが出来ません」



紫「それじゃあまずはキタローからキャラ紹介をしてもらいましょうか」ちなみに年齢は6D8ね」

キタロー「分かった」







キタロー「僕の名前は空丞 喜多朗(くうじょう きたろう)……21歳の「心理学者」





年収600万 貯金3000万


体力(HP)13    筋力(STR)12    俊敏性(DEX)10    体力(CON)11    

大きさ(SIZ)14    知性(INT)16    精神力(POW)10    外見(APP)8    

教養(EDU)15    正気度(SAN)50    アイデア80    知識75 幸運(ハウスルール適応で1d100)41




スキル




《運転》50《オカルト》70《回避》50《心理学》85《精神分析》80《図書館》70《考古学》65




キタロー「某大学の心理学科に所属している心理学者の卵で、図書館や研究所に入り浸っているボーッ、とした学生……」

キタロー「運転技能も、積極的に使いたいってよりは、身分証明になる免許を持っておきたいって気持ちで取ったよ」

キタロー「変わり者、と称される事が多いけど……それでも友達は多い方だと思う」

キタロー「それと、考古学にも詳しいよ。最後までどっちの道に進むか迷ってたって感じかな」



ニャル子「あれ?心理学者なのに歴史も人類学も取らなかったんですか?」

キタロー「歴史はともかく、人類学ってちょっと使いづらい様な気がして……だったら趣味技能で考古学を取っておいた方が色々応用できるかなと思って……歴史的調度品とかだったらそのまま歴史の情報も纏めて得られそうだしね……」

上条「確かオカルトとの組み合わせコンボも狙ってるって言ってたよな?」

キタロー「うん。上手くいけば敵の情報とかを一気に集められるんじゃないかなって……だから心理学者と考古学者、どっちの道に行くか迷ってたって設定にしたんだ……実際、最後までどっちの職業にしようか悩んだし……」

紫「心理分析はこのゲームの必須項目と言っても過言じゃないからね……一番手っ取り早く狂気から立ち直らせる事ができるわ」

ニャル子「なんと言うか「玄人」って感じですねぇ。こっちもヤリがいがありますよ」

キタロー「……そのヤリってどういう意味?」

ニャル子「はい!次はまどっちですよー!」

遊戯(流したぜ……)

まどか「う、うん!(まどっち……なんで私の小さい頃のあだ名を……偶然だよね?)」




ニャル子「はいはーい。ハウスルールの説明その2ですよー」

ニャル子「技能ポイントで《回避》は50までしか振れません」

ニャル子「ただし、一回の戦闘中に二回まで、元もとの回避値をプラスして判定できます」

ニャル子「例えばキタローの場合、DEX×2が初期回避値なので、20を足して70で振ることができます」





まどか「わ。私の名前は「真魏華 まどか(まぎか まどか)」19歳の「スポーツ選手」



年収900万 貯金4500万

STR 13 DEX 16 INT 13 アイデア 65

CON 11 APP 16 POW 13 幸運 61

SIZ 10 SAN 65  EDU 16 知識 80



スキル



《回避》50《居合い(間合い)》59《応急手当》80《水泳》50《武道(弓術)》80《信用》66《英語》60《目星》70《弓》90




まどか「お、幼い頃から体が弱かった私は、病気を治すために海外で治療を行っていました」

まどか「病気は何とか完治し、中学1年の時に日本に戻って来た私は自分の体と精神を鍛える為に弓道を始めたんですが……」

まどか「どうやら才能があったみたいで、今や一躍有名な弓道者になれました」

まどか「でも、小さい頃はお医者さんになりたくてそっちの方の勉強もしていたので応急手当にも少し自信があったりします」



紫「ずいぶんと尖らせてきたわねぇ。後方支援攻撃的なキャラかしら?」

遊戯「おいちょっと待ってくれ。この《居合い(間合い)》ってのと《武道(弓術)》ってのは何だ?ルールブックに載ってないぜ」

ニャル子「ハウスルールですよ。面白そうなので採用しました」

紫「ハウスルールって言うのはこの卓独自のオリジナルルールの事」

ニャル子「本当はこの《居合い》は《日本刀》技能なんですが、ようするに《居合い(間合い)》って言うのは某格闘漫画で言う「制空圏」みたいな物って言う感覚がありまして。具体的に言うと「弓を放った時、相手との距離によって威力が変わり」ますよね?それを応用して、自分と相手との距離を「最も威力が出る距離に調節する」スキルですダメージは1D3で」

キタロー「……まよキンで言う「0距離射撃」みたいな物かな?」

紫「まぁそんな所ね。《武道(弓術)》は弓だと銃みたいに連続して撃つ事は出来ないけど、その分、弦を絞り上げる。つまり力を込める事でダメージを上げられるんじゃないかって言われたから許可したわ。《弓》技能が90超えてるし、達人を超えた域に達してるだろうからね。こっちは1D4よ」

上条「えっと、つー事は《頭部狙い》も含めて、ダメージは2D6+1+1D3+1D4だから……」

遊戯「最大ダメージは20か。とんでもない威力だな……バイクや車を一撃で走行不能に追い込むじゃないか」

ニャル子「まぁ当然バイクや車に頭部はありませんけど……。それと、《弓》だからこその欠点もあります。相手に一定距離以上近づかれた場合、そもそも《弓》技能を使えません」

紫「構え、絞り、放つ。これらの動作を行って、なおかつ相手に当てるには相応の距離が必要と言う事よ」

キタロー「……一つ気になったんだけど。……一応、スポーツ選手だから取れて当然なんだけど、何で《水泳》技能を取ったの?」

まどか「話したとおり、幼い頃は病弱だったので、病気が完治した後のリハビリでやってたらまぁまぁ泳げるようになったって感じだと思います。それと、小さい頃の治療費を全額返済したって設定ですから。貯金はあって500万程度じゃないかなって」

遊戯「なるほどな、上手い設定だ。有名な選手だったら《信用》もあるだろうし、金も持ってるだろうから違和感も少ない」

上条「《応急手当》もあるし、後方支援キャラって感じか」

ニャル子(まぁクトゥルフで水、特に海は(アカン)フラグですけどね……)





紫「次は遊戯よ」

遊戯「よし!行くぜ!俺のターン!!ドロー!「キャラシート」!!」

紫「何の話!?」


ニャル子「はいはいハウスルールハウスルール」

ニャル子「遠距離武器を近距離武器で受け流す事が出来ますよー。ただしマイナス補正は掛けますけど」




遊戯「俺の名前は「不動 遊戯(ふどう ゆうぎ)」「私立探偵」だぜ☆」



年収600万 貯金3000万



STR 11 DEX 9 INT 14 アイデア 70

CON 15 APP 12 POW 9 幸運 88

SIZ 11 SAN 45  EDU 15 知識 75



スキル



《言いくるめ》75《鍵開け》71《隠れる》45《追跡》85《聞き耳》75《目星》85《忍び歩き》65《信用》50




遊戯「町で15年以上私立探偵をしている。35歳だ」

遊戯「子供の頃から。「ハードボイルド」って言う生き方に憧れていて、探偵になった。結婚はしてないぜ」

遊戯「二十歳になってすぐ探偵になったが、下積み時代はかなり苦労したぜ。理想と現実の差って奴を思い知ったって感じか。金もあまり無かった」

遊戯「それでも数々の事件を解決していく内に実力が付き、名声も高まり、今じゃあそこそこ町のみんなに頼りにされる様な存在になれた。さすがにまどかみたいに全国区で有名じゃないが……と、まぁこんな感じだぜ」





上条「POW(精神力)がかなり低いけどコレ大丈夫か?最悪一人目の犠牲者は遊戯になるんじゃねぇのか?」

遊戯「しょうがないだろう!能力決定ダイスは各三回までしか振り直せないんダ!!」

キタロー(こっそり見てたけど2回目の判定で10出してたのにね……欲張った結果だよ)

まどか「《言いくるめ》に《鍵開け》………《隠れる》に《追跡》……《聞き耳》《目星》《忍び歩き》《信用》……まさに「探偵さん」って感じですね」

ニャル子「職業《探偵》は優秀な技能が多いですからねぇ。それにカッコイイので人気の職業の一つですよ」

紫「まぁその分混沌を見る事も多いからSANチェックも多くなる職業なんだけど……まぁ幸運は高いし大丈夫かしら」






紫「最後は当麻よ」

上条「はいはい、っと」




上条「俺の名前は「高坂 当麻(こうさか とうま)」20歳の「伝承者」だ」



年収1000万 貯金5000万



STR 18 DEX 12 INT 12 アイデア 60

CON 13 APP 14 POW 18 幸運 9

SIZ 15 SAN 90 EDU 13 知識 65




スキル



《言いくるめ》58《回避》50《信用》50《説教》80《投擲》65《武道》85《組み付き》75《武闘術》90



上条「「武道」の伝承者で、家は道場をやっている。なんかかなり儲かってるみたいだな」

上条「他人事みたいに言ってるのは俺がまだ正式な伝承者じゃないからだ。あくまでも稼いでいるのは俺の親で、俺はその手伝いってところかな」

上条「力には結構自信があるぜ。小さい頃は野球チームに入っていたから投擲も上手いと思う。あと図太い所があるってよく言われるけど、なんでなんだろうな?」




キタロー「なんと言うか、その……」

遊戯「突っ込みどころ満載だぜ……」

まどか「あ、あの!とりあえず《伝承者》はルールブックにもありますし分かるんですけど、何で《武道》に特化してるんですか?たしか《伝承者》の専用スキルって《医学》《応急手当》《機械修理》《芸術》《説得》《博物学》+個人的、あるいはその時代の特色的技能から一つ。だったはずじゃ……」

上条「ああ、それは……」

ニャル子「私が説明しましょう。始まりは上条さんがSTRとSIZでとても高い目を出した事でした……」

ニャル子「これにより、db(ダメージボーナス)は1D6……これを利用し格闘技能を取る事は確定しましたが、なにぶん良い職業がありません。まどかさんと同じ《スポーツ選手》だともろかぶりますし、《武偵》でも行動やする事が遊戯さんの探偵とかぶります」

上条「他の職業もどうもイマイチピンとこなくてさ。困ってたらニャル子が「だったら《伝承者》のスキルを少々改変してオリジナルの職業を作っちゃいましょうよ!!」って言い出してさ」

ニャル子「なので正確には《伝承者(道場主)》って所ですね」

遊戯(北斗かよ……)

ニャル子「そしてそれに伴い、オリジナルのスキルも作ったと言う訳です」

キタロー「……《説教》と《武闘術》?」

ニャル子「はい。《説教》は《説得》と違って普通の相手に向けて言っても効果はありません。が、相手が迷っていたり悩んでいたり……つまり、心にぐら付きがある時に使う事で《動揺》を誘えます」

上条「戦闘中に使って成功すると、相手が暫く動かなくなったり、動けたとしても行動が単調になってたりするんだと。クリティカルの場合は1D6ターン動かなくなるみたいだな」

まどか「た、戦わずに済むならそれが一番ですもんね」

紫(まぁクトゥルフでは戦う=死の敵も出てくるから間違いじゃないわね)

ニャル子「《説得》では突破出来ない相手を突破するスキル……それが《説教》です!」



ニャル子「え~>>1からの良いわけタイムです」

ニャル子「「上条さんの幸運絶対ダイス振ってないだろww」と突っ込まれると思ったので先に言っておきます」

ニャル子「ダイスはちゃんと振ってます。ええ、ちゃんと振ってます」

ニャル子「ただ、何よりもまず最初に幸運判定ダイスを振って、四個中最も低い出目を上条さんのものにしただけで(他三人はその後、1D6を振って最も高い出目の人から高い目を出したダイスを当てはめました)」

ニャル子「すみません、>>1は金持ちな上条さんまでは了認できてもどうしても幸運な上条さんというのは受け入れがたかったようです」

ニャル子「それ以外はちゃんとダイスを振ってますし、せこい真似もしてません。STRは2回目SIZは3回目に6ゾロが出ました……ナニコレコワイ」




ニャル子「すみません間違えましたSIZは6ゾロじゃなくて5ゾロです……」



ニャル子「そして《武闘術》は道場をやっているなら何かしらの流派があるだろうって事で付け加えた文字通り武闘の術です」

遊戯「一家秘伝の~とかそういう系か」

ニャル子「まぁそんなとこですね。初期値は1で、ダメージは2D3+1+dbです。《ノックアウト》は上条さんたっての願いでOKにしました」

まどか「あ、あれ?確か《キック》が初期値25でダメージが1D6+dbでしたよね?初期値が1でそれは少し酷くないですか?」

ニャル子「まどかさん?忘れてないですか?《武道》は「ダメージを二倍にする」と書いてありますが、実際には「振るダイスの数が」2倍になっている事に!!」

キタロー「!?ま、まさか……」




ニャル子「そう!これに《武道》を組み合わせた場合、ダメージはなんと4D3+1+db!!」




ニャル子「更に《頭部狙い》も含めればダメージは4D3+1+1D6+dbとなり、合計最大ダメージは……!!」




遊戯「2……5ダメージ……だと……!?」

キタロー「……もうこれ人間じゃないよね……普通に神話生物を一撃で殴り殺しそうだよ……」

まどか「……さ、最低でも7ダメージですか……すごいですね。まさに「いっかそうでんのしゅらよ~」って感じです」

ニャル子「まぁ大げさに言いましたけどまどかさんの言う通り、普通なら《キック》でも最大で25ダメージは出ますし《跳躍》と組み合わせた場合もっと酷くなりますから(最大31ダメージ)……《武闘術》の魅力はリスクを背負わずに最低6~7ダメージを叩き出すってとこでしょうか」

上条「まぁこんだけダメージ累積があればいくら不幸な上条さんでも大丈夫だろうと思ってな……」

紫(ファンブルが出たら意味ない事に気づいてるのかしら……?)







紫「さぁ。これで全員のキャラ紹介が終わったわね」

まどか「あれ?そう言えばまだキャラ紹介しかやってなかったですね。私、キャラクターを考えるだけで楽しくて、時間が過ぎて行くのを忘れちゃいました」

上条「俺もだ。なんだか予想以上に楽しい物なのかもしれないなTRPGって」

キタロー「……まだ始まってもいないし、大変なのは、ここから。特にこれはクトゥルフ神話TRPGだから、KPの殺意がとんでもなく高いし、生存フラグをキチンと立てて行かないと全滅もあり得る」

遊戯「ふっ!だが俺達四人の結束の力があれば、どんな困難だろうと乗り越えられるぜ!!」

紫「私もKPをやるのは初めてだから、お手柔らかにお願いするわ」


ワイワイキャァキャァ


ニャル子「おーおー、皆さん楽しそうですねぇ。それじゃあ今から皆さんのキャラデータを元にシナリオを練り直しますんで少し待っててくださいねー」

紫(藍、お菓子とお飲み物を持って来て。手が汚れず、床にこぼれない様な物なら何でも良いわ)

藍(了解しました。紫様)








ニャル子「ああそれと最後に……全員1D100で判定してください」


全員「「「「え?」」」」


ニャル子「ハウスルールでーすーよ」

ニャル子「《武闘術》ですが、あんな事言っておきながら、頭部狙いを含めても含めなくても最大ダメージはキックと1しか違いません」

ニャル子「むしろ《跳躍》と組み合わせられないので威力は落ちています」

ニャル子「そのかわり、振るダイスの数が半端なく増えているので「安定度」が増していますね」

ニャル子「一撃で相手を倒すって言うよりは、それこそ舞踏するように闘う~ってイメージです」



1D100???判定


キタロー 55

まどか 70

遊戯 44

上条 87



ニャル子「ほうほう、ニャルほどニャルほどー(ニヤニヤ)」

紫「こうなった訳ね」

上条「おい、おいちょっと待て。何だその不吉な笑みは!?」

まどか「こ、これって一体何の判定なんですか!?」

キタロー「KP達が教えないって事は、まず間違いなく物語に関係がある判定なんだろうけど……」

遊戯「正直不気味だな。嫌な予感がするぜ……(バクラの時みたいにならないことを祈るぜ……)」



紫「それじゃあ次回はいよいよシナリオ導入よ」

ニャル子「シナリオの名前は……




















 




                         輪廻

                      



















                                                                                                                                                                   です」

投下終了です。

最後に何の判定をしたかは……陶然のように明言できかねますのでご了承ください。

間章と言う名の修正



幻想郷―八雲紫亭―


上条「へぇ……そんな事まであり得るのか」

まどか「な、なんだか私、始める前から怖くなってきちゃったんですけど……」

キタロー「まぁ、その辺は大丈夫だと思うけどね。KPだってむやみやたらに僕らの探索者を殺したり発狂させたりはしたくない筈だし」

遊戯「あくまでも「TRPG」はPCとKPの掛け合いで進めるゲームだからな……プレイヤーだけじゃない。KPも俺達と一緒にゲームをしているって訳だな」

キタロー(まぁだからこそ終盤、全ての謎が解明された後は、そこに至るまでの間にキチンと生存フラグを建ててないと容赦なく殺されたり発狂させられたりするわけだけど……)

キタロー(まぁTRPG事態やった事が無い二人の前でそれは言わないほうが良いかな)

上条「それにしてもやっぱキタローはやりこんでるのか?このゲーム。回避値は50までしか振れないルールを知ったとたん「絶対回避はMAXまで振って」だしな」

キタロー「まさか。何回かやった事がある程度だし、そもそもやるの自体久しぶり……」

遊戯「でも、何か確信があるみたいだったし、お前は何かを感じ取ったんじゃないのか?……今更だがキタローの警告を無視して回避に振らなかった事が気がかりだ……」

キタロー「……戦闘技能が一つもない僕と遊戯は勿論、まどかちゃんも、戦闘技能があるとは言え遠距離用。しかも近づかれるだけで無力化しちゃう。《武闘術》で受け流しが出来る当麻も、失敗したらそれまでだし、そもそも「攻撃を食らったらその時点で死亡確定」な技を持っている奴もいるから、このルールだったら回避はMAXにしておいた方が良いかなって思っただけ……」

まどか「そ、そんなのまでいるんですか!?」

キタロー「……まぁ大げさに言ったけど」

まどか「どっち!?」



ガラガラガラ



ニャル子「はいはーい!それではこれよりクトゥルフ神話TRPGセッションを始めますよー!」

遊戯「おっ!来たぜ!!」

まどか「シナリオは出来たんですか?」

紫「え、ええ、まぁ……」

紫「………」

上条「ん?どうしたんだよ、俺の方をじっと見て」

紫「いや、その……なんと言うか……ニャル子がごめんなさい……」

上条「………どう言う意味でせうか?」

紫「………」

上条「ちょっ!そこで黙らないで!!何かよく分からないけどすっげぇ嫌な予感がしてきたぞおい!!」

キタロー「………」







キタロー「どうでも良い……」

上条「どうでも良くねぇ!!」



ニャル子「さてと。始める前にいくつかの修正点です」

ニャル子「まずは遊戯のキャラなんですが」

遊戯「ん?どうかしたか?」

ニャル子「えっとですね。EDUなんですが「年齢によるEDUの成長」をすっかり忘れてまして……」

まどか「EDUの成長?」

ニャル子「はい。EDUはEDUのダイスロール値に+6した上で年齢がそれを10以上上回っている場合、10の差に付き1+されます」

紫「遊戯のキャラの場合EDUが15。それに6を+して21」

キタロー「年齢が35だからEDUの数値に+1して16になるね」

ニャル子「修正してくださいねー。それと、当然この時増えた技能ポイント20も振り分けてください」

遊戯「ああ分かった。修正しておくぜ。さて、ここはやっぱり回避だな……っと、でも20だけじゃ足りないな……KP。ちょっとばかり技能値を再振り分けしても良いか?」

ニャル子「まぁまだ導入すら始まってませんしね……良いですよ」

遊戯「ああ、ありがとう」

キタロー「僕も今思い出したんだけど、確かEDU+6って年齢の下限じゃなかったっけ?」

まどか「えっ!?それだと私はEDUが16だから+6で合計22……3つもオーバーしてますけど」

紫「まぁそこはハウスルールって事で無しで良いわ。その方が面白そうだし、この卓ではEDUの成長だけ採用ね」

遊戯「……っと、こうなったぜ」


年収600万 貯金3000万

STR 11 DEX 9 INT 14 アイデア 70

CON 15 APP 12 POW 9 幸運 88

SIZ 11 SAN 45  EDU 16 知識 75


スキル



《言いくるめ》75《回避》50《鍵開け》71《隠れる》45《追跡》79《聞き耳》75《目星》79《忍び歩き》65《信用》50


紫「《目星》と《忍び歩き》をそれぞれ6ずつ減らしたのね」

遊戯「まぁそれでも十分高いから大丈夫なはずだぜ」

ニャル子(妖怪一足りないさんが出ますよーに)

ニャル子「あと上条さんのキャラについてなんですが……上条さん、ちょっとこちらへ」

上条「ん?何だ??」





~少年少女(?)話し合い中~




上条「……ああ、分かった。それで良い」

ニャル子「良いんですか?」

上条「そっちの方が自然だし、なんつーかこう、金持ちの息子って俺に演じきれるとは思えないしな」

ニャル子「ありがとうございます!……本当に……ね(ニヤリ)」

次回から本当にセッション開始

遅くなってすみません。はじめます



紫「それではお待ちかねのクトゥルフ神話TRPGセッション、シナリオ名「輪廻」を始めるわよ」

ニャル子「イアー!」

上条「……え?は??」

まどか「な、なんですかいきなり……?」

キタロー「クトゥルフ神話TRPGを始める時にする号令みたいなもの……だよ?」

遊戯「何で疑問詞なんだ……」

ニャル子「はいはい皆さんご一緒にー!イアー!!」

全員「「「「い、いあー」」」」

ニャル子「声が小さいですよ!?もう一度、大きな声で元気良く!イアー!!」

全員「「「「い、イアー!!!!」」」」













紫「……こんなので本当に大丈夫なのかしら?」




セッションを始める前に



ニャル子「このSSはクトゥルフ神話TRPGを色んなキャラクターにプレイさせてみたSSです」

ニャル子「TRPGをプレイする人もTRPGの話しの中に出て来る人も色んな作品から選んでいるため、人選が混沌(カオス)です」

ニャル子「ハウスルールが多数あります」

ニャル子「ミスをしてしまう可能性も高いです」

ニャル子「基本ダイス目に忠実なので展開がメチャクチャになる可能性があります」

ニャル子「茶番要素満載です」


ニャル子「「それでも良い」と言う方は」




ゆっくりニャル子「ゆっくりしていってね」




紫「さてと、まずは高坂当麻の導入からね」

上条「い、いきなり俺かよ。初めはこのTRPGをやった事があるキタローにして様子見がしたいんだけど」

キタロー「僕もそう思ってたから、一番最初の導入を引き受けようかと思ってたんだけど……ダメかな?」

紫「悪いんだけど、キタローは最後よ。と言うのもシナリオの都合上、キタローを最後にしたほうが話が進みやすいの」

キタロー「ならしょうがないか。まぁなんとかなると思うよ」

上条「ふ、不幸だ……」

まどか「だ、大丈夫ですよ!私もやった事ありませんから」

ニャル子(それに今回のシナリオ、初心者二人抱えてますからかなりゆるくしてありますしね)





紫「あなたは自宅、と言っても道場で一人、自己鍛錬を行っているわ。具体的には高坂流武闘術の型の精鋭化ね。では初RPをどうぞ」





『当麻』「ふっ!はっ!!うらぁあああ!!」





紫「あなたの拳や蹴りが宙を切るたび、空気が弾け飛び、裂き切れる様な音が連続するわ。親の手伝いとは言え、門下生を何人も指導しているだけの事はあるようね」

キタロー「……高坂当麻は師範代なの?」

紫「うーん。どっちかと言うとやっぱり親の手伝いをしているって方が正しいかしら?ただし、勿論親から「誰かに教える事が出来るだけの腕は有している」と認められてはいるわ」

紫「と、一時間ほど鍛錬を行っていたところで、当麻、アイデアか目星でロールして」

上条「ならやっぱりアイデアだな。よっと」



上条 アイデア 60=53 成功



上条「おっ成功だな」

紫「ならあなたは武闘家ならではの直感で人の気配を感じる」

紫「道場の入り口付近の物陰に、コソコソと動く小さな影を見つけるわ」

上条「なら声を掛けてみるか」





『当麻』「おい、そこにいるんだろ?」






紫「そして、あなたはそのもの影からチラチラとはみ出ているゴスロリチックな服に見覚えがあるわ……あなたの妹が来ている物と同じよ」





???「へへ、あーんちゃん♪」





まどか「妹?上条、じゃなかった。高坂当麻さんには妹がいるんですか?」

紫「ああ、うん。まぁ……ね……」

上条「あれ、そんな設定作った覚え……ああ、KP権限での追加設定ってのか?」

ニャル子「妹さんの名前は「高坂小鳩(こうさかこばと)」16歳の高校一年生です、高坂当麻の妹で、髪は金髪、両目にカラコンを入れて人工的なオッドアイにし、ゴスロリのドレスを身に纏い、自分の事を吸血鬼の始祖と言い張る厨二病っ娘です。身長が低く、いわゆる童顔って奴で、しかも言動まで子供っぽいですので中学生はおろか小学生に間違われることも少なくないですよ」

キタロー「しょ……」

まどか「小学生って……」

遊戯「流石にあり得ないぜ……」

上条(……どうしよう、普通にそれ以上の人知ってる……)

上条(けど流石に高校一年でゴスロリ……いや、そういえばシェリーはあの歳でゴスロリ常備だったな……)」

紫「じゃあロールプレイに戻るわよ」





『小鳩』「へへへ♪あんちゃん、今日もかっこえぇなぁ」

『当麻』「っと、やっぱり小鳩かよ……何か用か?見ての通り、今鍛錬中なんだけどさ」

『小鳩』「え?……えーっとなぁ、んーとなぁー」





紫「小鳩はどこか困ったような様子で言葉に詰まっているわ」

上条「こういう時《心理学》持ってたらそれだけで便利なんだけどなぁ……」

キタロー「いや、まだまだ手はあるよ。当麻、《言いくるめ》+《信用》でロールしてみて」

まどか「《言いくるめ》+《信用》?組み合わせロールですか?ここでやっても成功した場合の情報量が増えるだけなんじゃ……」

遊戯「なるほどな《言いくるめ》も《信用》も50を超えてるが、それだけだと約半分の確率で失敗する。でも組み合わせてロールすれば何らかのボーナスがもらえるかもしれない。妹ってんならなおさらだな」

上条「そ、そうか……あ!だったらロールプレイをしてさらにボーナスを貰っとこうかな」





『当麻』「ん?どうした、小鳩。何か悩み事でもあるのかよ?」

『小鳩』「べ、別に悩み事って訳じゃないんよ」

『当麻』「そっか……でも、もし良ければいつでも相談してくれよ。どんな小さな事でも良い。俺はお前の「あんちゃん」なんだからな」

『小鳩』「………」





紫「うーん……まぁ、良いでしょう。じゃあ《信用》+《言いくるめ》÷2+10でどうぞ」

上条「期待してたよりも低いな」

ニャル子(まぁ、内容が内容ですからこれでも譲歩してるんですけど)

まどか「確か上条さんの《信用》が50《言いくるめ》が58だから、それを足して2で割って、さらに10を足すと……」

上条「合計64だな」





上条 《信用》+《言いくるめ》÷2+10=64=39 成功



上条「よっしゃっ!」

紫「では小鳩はもじもじしながらもこう切り出すわ」





『小鳩』「あ、あんちゃんは今欲しい物とかあるん?」

『当麻』「欲しい物?何でそんな事聞くんだ?」

『小鳩』「えっ!?忘れてるん!??だってもうすぐうちとあんちゃんの誕生……」





紫「小鳩はしまった!と言う風に慌てて口を閉じるわ」

上条「誕生日?KP、って事はもうすぐ俺の探索者の誕生日なのか?」

ニャル子「はい!正確にはその一週間前ですね。小鳩の話を聞いて当麻はあと一週間後は自分と小鳩の誕生日だと言う事を思い出しますよ」

キタロー「自分と……」

まどか「小鳩の……?」

遊戯「どういうことだぜ?偶然誕生日が一緒なのか?」

ニャル子「ふっふっふ~。まぁその辺りはおいおい……ロールプレイをどうぞ」





『当麻』「あ、あ~。そういやそうだったな。……って、小鳩?」

『小鳩』「クッ……ククク……さ、さすがは我が高貴なる血を分けし、邪竜神王の眷属、幻竜神王の末裔……口先の紡ぎだけで我が真意を表に炙り出すとは……」

『当麻』「そういうの良いから」デコを指先で軽く小突く

『小鳩』『あうっ;』

『小鳩』「そ、それで!あんちゃんは今欲しい物とかないん!?うちに出来る事があれば何でも言ってくれていいんよ」

『当麻』「んな事気にすんなっつの。それを言うならお前こそ欲しい物とかないのかよ?」

『小鳩』「あんちゃんがくれる物なら何でも嬉しい!それにあんちゃんが誕生日にプレゼントくれなかった事一度もあらへんもん……だから」

『当麻』「だから良いって別に。それに、俺はお前のあんちゃんなんだから。妹の誕生日にプレゼントを用意するのは当然だろ?それに、俺だってこの歳になって、それも高校生の妹に何かを催促するほど金に困ってねーよ」

『小鳩』「……でも」





紫「当麻の言葉に、小鳩はなんだかしょぼくれたように俯いてしまうわわ」

上条「あ、あれ!?やべぇなんか失敗したか?」



キタロー「……「自分を気遣ってくれる兄に対しての感謝の気持ちを、その実の兄に拒絶された」って感じかな?」

ニャル子(こ、この人リアルでも心理学持ちでなんですか!?)

上条「別にそんな意味で言った訳じゃねぇんだけどな……」

まどか「で、でも。誰かがいつも自分に何かしてくれてて、でも自分には何もさせてくれない、感謝の気持ちすら表せさせてくれないって、辛いと思います。大好きなお兄さんなら特に」

遊戯「ああ。仲間、友達、相棒。そして家族って言うのは絆で結ばれた大切な人だ。結束し、助け合い……だからこそ、対等でいたいんだろう」

上条「うーん……だったら……そうだ!KP小鳩にはなんか得意な事はないのか?」

紫「得意な事?」

上条「ああ、ピアノが上手いでも、絵を書くのが上手でも……なんでも良い」

紫「そうねぇ……ならアイデアでロールしてもらおうかしら。家族だし、技能値にプラス10して良いわよ」



上条 アイデア=60+10=70=57 成功



上条「さっきからダイス目があぶねぇな……成功してるだけ良いけどさ」

紫「小鳩はお話を作るのが得意よ。小説の賞にも何度か応募した事があるわね」

上条「ならこう言う」





『当麻』「あー。そうだな。じゃあまたお前が作った話を聞かせてくれよ」

『小鳩』「え?そんなんでいいん?もっと……」

『当麻』「良いんだよ。俺はお前の作った話、面白くて好きだぜ?」

『小鳩』「ッつ!?ほんま!?うちの作っ……わ、我の『因果の記憶(シュタインズメモリー)』が面白いってほんまあんちゃん!?」

『当麻』「(因果の記憶(シュタインズメモリー)……お、おう!あ。ただし、俺を主人公にした大作巨編で頼むぜ?カッコ良く書いてくれよな?」



紫「高坂当麻のその言葉に、小鳩は顔をパッ、と明るくさせ、とても嬉しそうな表情を浮かべるわ」



『小鳩』「そ、それは勿論……じゃなくて……クッ、ククク……!そうか、常に己が因果の内に眠る忌まわしき記憶に触れる覚悟が出来たか……!!良いだろう、我が血を分けし幻竜神の末裔よ!己が因果の運命と、その記憶。我が自らの口から話してやろう!!」

『当麻』「あー。はいはい」



紫「そう言うと、小鳩は道場を出て行くわよ」



『小鳩』「え、えへへ。えへへへへ//////あ、もうすぐお昼やから戻って来いってお母さんがいっとってってー!」

『上条』「ああ、分かった。すぐに行く」





上条「KP。道場で使った鍛錬道具を片してから家に帰って食事を取りたいんだけど」

紫「良いわよ……っと、とりあえずここで当麻の導入①は終わりね」

キタロー「ここで?……ああ、なるほどね。お昼風景を写してても代わり映えがないし、当麻がお昼を食べている間……もしくはその少し前に遡って他の誰かの導入……って感じかな」




ニャル子「そういう事ですね。さて、次は真魏華まどかの導入ですよー」

まどか「わ、私ですか……緊張してきちゃった……」

紫「そう身構えなくても大丈夫よ。無難な始まりだし、とりあえず危険な事は何も無いわ……ある部分でファンブルがでなければ(ボソッ)」

まどか「え?今何か言いました?」

紫「別に何も?それじゃあいくわよ」





紫「あなたは自分の家、正確には両親が経営する喫茶店「喫茶「マギカ」」にいるわ。そして備え付けのガーデンテラス席で「マギカ」特性の紅茶を飲んでいる」

まどか「私の両親って喫茶店を経営しているんですね(実際にパパの腕なら開けそうだなぁ……)」

紫「向かいの席にはいまや有名な弓道家になったあなたにインタビューをするため、雑誌の記者が来ているわ。いくつかの質問が終わり、もうそろそろ記者がお暇しようとする時間ね」





『綾小路はたて』「なるほど、今でこそ有名な弓道家になっているまどかさんですが、幼少期には体の不具合を主に多大なる苦労を積み重ねていらっしゃったのですね」



紫「……」

まどか「え、えっと……」

遊戯「まどか、ロールプレイだぜ」

まどか「あ、は、はい!えっと……」





『まどか』「はい、まぁ。でも、苦労と言っても、当時の私には苦しい事だらけのこの世界から逃げ出した言って気持ちでいっぱいでしたよ。体も勿論、何より心が弱かったんです。一人で塞ぎこんで、お父さんやお母さん。沢山の人達にいっぱい迷惑掛けて……今の自分になれたのは、変われたのは、私を支えてくれた沢山の人達のおかげなんです」

『まどか』「弓道を始めてからもそうでした。最初は「筋が良い」とか「才能がある」とか言われてうれしくて、調子に乗って、でもある時から、一定以上の実力が付いた時期から、なかなか実力が上がらなくて、悔しくて、泣きべそを掻いて……でもやっぱり、私にとって初めて出来た特技だったから、どうしても手放せなくて……そうしてたらやっぱり大切な人達が励ましてくれて、支えてくれて、応援してくれたんです」

『まどか』「だから、こんな私なんかに、たった一つでも夢を掴み取る力なんて無い……」





『まどか』「今の私があるのは、私の大切な人達みんなの力のおかげですから」ニコッ





紫(女神ね)

上条(女神だ……)

キタロー(女神だね……)

遊戯(女神だぜ……)

ニャル子(女神ですね……)





『綾小路はたて』「なるほど……よく分かりました。っと、もう時間ですか。本日はお忙しいところ時間をとって頂き、誠にありがとう御座いました」

『まどか』「いえ。こちらこそ、大したお話が出来なくてごめんなさい」

『綾小路はたて』「いえいえとんでもない!あ、それと紅茶とロールケーキもご馳走様でした。とってもおいしかったですよ。今度はこのお店の取材がしたいと考えてしまうくらいでした」

『まどか』「ふふっ。はい!パパ……店長もきっと喜ぶと思います」



紫「さて、記者が帰ったところで時間は14時。あなたはそろそろ弓道の練習をするために出かけなくてはならないわ」

まどか「あの。何か持って行く物とかありますか?」

ニャル子「そうですねぇ。まず必須は弓道用具一式。それと財布と携帯……位でしょうか?」

まどか「その弓道の練習をする為に向かう場所って、家からどれぐらい離れているんですか?」

紫「そうねぇ……ちょっと待ってて」



判定???1D6=2



紫「じゃあ電車で二駅離れた場所ってことにするわ」

まどか「それじゃあ言われた物と……あ、あと今の季節はいつ位ですか?」

紫「えっと」



判定???1D12=10



紫「そうね。10月よ」

まどか「なら少し暖かい格好をして弓道の練習に行きます」

ニャル子「じゃあまどかが玄関で準備をしていると、制服で店番をしていたあなたのお母さんが話しかけてきます」





『真魏華なのは』「ちょっと待ってまどか」

『まどか』「あ、お母さん。どうしたの?……って、パパも」

『真魏華カズマ』「ほらよ。これ持ってけ」





紫「彼女の名前は「真魏華なのは」真魏華まどかの母親よ」

ニャル子「同じく、彼の名前は「真魏華カズマ」真魏華まどかの父親で、夫婦でこの喫茶店を経営しています」



ニャル子「ちなみに、母親は元自衛官の中佐でAofA(エース・オブ・エース)と呼ばれた凄腕の砲撃手で、父親は小さい頃からケンカに明け暮れ続け、いつの間にか装甲裂破(シェルブリット)のカズマと呼ばれていた伝説の不良……という過去を持っています」



上条「ちょっ、ちょっと待て!色々と突っ込みたいけどまずどうしてそんな二人が結婚にまでつぎ込んだんだ!?どう見ても人種と言うか根本的なとこから色々と違いすぎじゃねぇか!?」

遊戯「と言うかその設定事態メチャクチャだしな……」

ニャル子「いえいえ。所属している組織の方向性や種類に違いはありましたけど根本的な所で二人は似ていますよ。出会いも……多分お互い一目ぼれ的な奴じゃないでしょうか。二人が喫茶店の経営主になったのはまどかが生まれてからですね」

キタロー「一目ぼれって……」

紫「まぁその辺りはニャル子が「面白いから」って無理やり足した茶番要素だからあまり気にするのはやめて欲しいわ……シナリオとは少しも関係ないしね」

紫「あなたの両親は時々あなたがいつもお世話になっているからって言う理由でマギカ特性のケーキやら紅茶セットを持たせて練習場に行かせる時がある」



ニャル子「はいすみません早速ミスです」

ニャル子「まどかはお母さんの事を「ママ」と呼びます。脳内修正お願いします」




『まどか』「これって……家で販売しているケーキの詰め合わせ?」

『なのは』「うん。まどかのお友達や師匠さんと一緒に食べて」

『カズマ』「この秋新作の特性ケーキ『爆裂!ハリマロンモンブラン』も入ってるからよ。後で感想聞いてきてくれや」

『まどか』「はーい。それじゃあいってきまーす!」

『なのは』「行ってらっしゃーい。みんなによろしくねー!」

『カズマ』「練習、頑張んなー!」





紫「まどかが家を出た所で、少しシーンを飛ばすわよ」

紫「あなたは最寄の駅から電車に乗って道場に最も近い駅に来たわ」

まどか「ここから道場まではどれくらいなんですか?」

ニャル子「そうですねぇ……5×1D4分にしましょう」



判定???1D4=1



紫「じゃあ道場はこの駅から歩いて5分の所ね」

ニャル子「どうします?このまま真っ直ぐ道場に向かいますか?」

まどか「うーん……特にやる事も無いですし……はい、真っ直ぐ道場に向かいます」

紫「ならあなたはいつもの様に歩いて道場へと向かっている……ここで目星ロールして」

まどか「め、目星ですか?」



まどか 目星 70=13 成功



まどか「成功しましたけど……」

ニャル子「なら道場に向かっているあなたの目にある人影が飛びこんできます。見た事のあるような顔、見た事のあるような髪型、見た事のあるような服装をしている女性ですね。今度はアイデアロールをどうぞ」



まどか アイデア 65=57 成功



まどか「これも成功しました」

紫「ならあなたはその人が高校時代の弓道部の先輩「高空加賀(こうくうかが)」さんであるとハッキリと思い出したわ」

ニャル子「さて、どうしますか?」

まどか「ど、どうしますかって……」

キタロー「……難しく考えないで、まどかちゃんが高校時代の先輩を街中で偶然見かけたらどうするかって考えれば良いと思う」

まどか「うーん。だったらやっぱり話しかけて挨拶します。同じ部活の先輩だったらなおさら」

紫「じゃあロールプレイどうぞ」





『まどか』「あのー!もしかして高空加賀先輩じゃないですかー!?」

『加賀』「……誰?」

『まどか』「私ですよ。真魏華まどかです。高校時代、弓道部で一緒だった後輩の」

『加賀』「……」



ニャル子(えーっと加賀さんのINTは決めてないんでダイス振って……11ですか。って事はアイデアは55ですから有名な弓道家であるまどかさんの設定から10を加えて……34だから知ってますね)



ニャル子「加賀は高校時代の後輩だったあなたの事を思い出したようです」



『加賀』「……ああ、真魏華さんか……」

『まどか』「はい!お久しぶりです、先輩!」





紫「ニコリと笑いかけるまどかに対し、加賀も同じく笑みを浮かべる。けどあなたはその笑顔にどこか違和感を感じたわ」

まどか「うーん。心理学で振りたいですけど私は持ってないし……アイデアで違和感の根源を探るって出来ますか?」

ニャル子「良いですよー」



まどか アイデア 65=76 失敗



まどか「あうぅ;」

紫「じゃああなたはその違和感がなんなのか気づく事が出来なかったわ」

上条「ここで失敗したのはちょっと痛い気がするな……違和感に気づかなかったら追求することも出来ないだろうし」

まどか「あうぅ……ご、ごめんなさい……」

遊戯「なに。気にする事じゃないぜ」

紫「はいはい、ロールプレイに戻るわよ」

まどか「こ、この失敗はロールプレイで取り返します!」





『加賀』「……真魏華さんは、もしかして今から弓道の練習?」

『まどか』「ええっ!?な、何でその事を……」

『加賀』「……その袋、中に入ってるのは弓道用の道具じゃないの……?」

『まどか』「あっ!あ、あはははは;;」

『加賀』「それにあなたは有名な弓道家だもの……高校の時もそうだったけど、弓道をやっている人であなたの名前を知らない人なんてほとんどいないわよ。それに、私だって弓道家だったんだから、流石に、ね」





キタロー(弓道家……)

遊戯(「だった」……?)





『まどか』「と、ところで先輩はこんなところで何をしているんですか?あ!もし良ければ私の練習が終わった後、一緒にお買い物でもしませんか?」

『加賀』「…………私は…………」



紫「加賀は暫く下を向いて黙ったあと、こう切り出すわ」



『加賀』「……ごめんなさい、真魏華さん。私、今日は……ううん。今週一杯は用事があって、今も急いでるの。悪いけどこの辺で……」

『まどか』「そ、そうですか……あ!じゃあせめて連絡先を交換しませんか?今は私も弓道の練習があるから無理ですけど、今週が無理なら来週にでも……」

『加賀』「……」





ニャル子「加賀さんは渋ってますよー。どうしても連絡先を聞き出したいんなら言いくるめ、説得、信用のいずれかのロールに成功してください」

まどか「うー;ここで失敗したら嫌な展開にしかならない気がする……」

キタロー(僕的にはもう既にフラグがこれでもかって位に建っている気がするんだけどね……)

上条「さっきのアイデアみたいな事があったら困るし、ロールプレイで丸め込めねぇか?」

遊戯「いや、恐らく無理だろう。それこそすごく上手く……「リアル言いくるめ」って言うんだったか?くらいの演技力を発揮してKPを納得させるしか方法がない」

まどか「うぅ……え、えい!」



まどか 信用 66=50 成功



まどか「や、やった!やりました!!」

紫「おめでとうまどか」

上条「おめでとう鹿目」

キタロー「おめでとうまどかちゃん」

遊戯「おめでとうまどかNICEだゼ☆」

ニャル子「おめでとうございますまどかさん」

まどか「あ、ありがとうございます皆さん!そ、それで連絡先を交換してもらえるんですよね?」

ニャル子「ええ。加賀は気が進まないという感じを出しながらも携帯を出してまどかさんの携帯と赤外線通信をして電話番号を交換し合いました」





『加賀』「……これで、良い?」

『まどか』「はい!ありがとうございます。あの、すみませんでした。急いでいる所をわざわざ引き止めちゃったりなんかして……」

『加賀』「……別に……それじゃあ、ね」

『まどか』「はい!それじゃあまた!!」





KP権限 聞き耳による強制ロール まどか 25=22





紫・ニャル子「「ぶっ!!?」」

まどか「え?え??」

紫「え、えー、と。加賀があなたの横を通り過ぎていく時、あなたの耳に微かにだけど加賀の口からこんな言葉が漏れるのが聞こえたわ」











『加賀』「そう……これで……これで良いのよ……」











『まどか』「???先輩……?」



紫「あなたは思わず振り返ったけれど、そこにはもう加賀の後姿は人ごみに紛れて消えた後だった……」





上条「おいおいおい!何だよ今の言葉、一体どういう意味だ!!?」

まどか「わ、私が聞きたいですよー!」

キタロー「まぁとりあえず彼女が物語の最初のカギである可能性は高そうだね。連絡先を交換できて本当に良かったよ」

遊戯「それに25パーセントしかない聞き耳を成功できたのも大きいな。KPのあの反応を見る限り恐らく失敗するだろうと高を括っていたみたいだ」

紫「ぐ、ぐぬぬぬ……!」

ニャル子(大丈夫ですよゆかりん。確かに成功する確率は4分の1程度だったのでそこまで警戒してなかったのも事実ですがクリティカル成功されて完全に確信を得られるよりはマシですし、何より序盤も序盤の今は出来る事などそれこそ高が知れています。気にせず話を先に進めましょう)

紫(そ、そうね……)

紫「さ、さて。今度こそ弓道場に向かうわよ」

まどか「あ、はい」




紫「高校時代の先輩と偶然の再会というイベントをこなしたまどかは当初の予定どうりいつも通っている道場……の隣の、道場を経営している家へとたどり着く」

まどか「あ、ケーキを渡す為ですね」

紫「あなたは道場のチャイムを押して住人に挨拶をするわ」





『まどか』「こんにちはー。真魏華まどかですー」





紫「あなたの声に反応するようにバタバタと家の中が騒がしくなり、そしてある人物が出てくるわ」





『当麻』「おっすまどか。待ってたぞ」

『小鳩』「ククク……今日も来たか、円環の理の女神よ……良いだろう、己が力をさらに高め、究極へとたどり着く為、この修羅地獄で存分に……『当麻』「だからそう言うのいいっつーの」あうっ;」

『まどか』「こんにちは。当麻さん、小鳩ちゃん。師匠さんはもう道場ですか?」


紫「あなたが通っている道場の名前は……「高坂道場」よ」




上条「……え?はっ!?」

まどか「どういう事ですか?確か高坂当麻さんの家で教えてるのって~高坂流武闘術~だったはずじゃあ……?」

ニャル子「まぁまぁその辺はおいおい……大丈夫ですよー。ちゃんと考えてありますから♪」

キタロー(他人事……いや、他人事じゃないか。どの道……)

遊戯(不安だぜ……)

紫「さて、まどかのパート①は終了……次は遊戯よ」

遊戯「おっ!やっと俺のターンか……待ちくたびれたぜ」

キタロー「僕は、その次?」

紫「いえ。悪いんだけどキタローのパート①は次の次よ。ネタバレになっちゃうけど、今回のシナリオ、導入がすごく長いのよね……誰かさんが物語を無駄に壮大にしたせいで」

ニャル子「あ、あはははは(実際に探索っぽいことが出来るのって次の次の次の次位の投稿になります。ご了承ください)」

ニャル子「そ、それではまた次回」


遅くなってすみません。




紫「ふぅ。さてと、次は遊戯の導入ね」



遊戯「よしっ、行くぜ!俺のターン!!」

上条「確か遊戯の職業って探偵だったよな?」

遊戯「ああ!ハードボイルドな探偵だぜ」

まどか「やっぱりシャーロックホームズみたいに探偵事務所で依頼者を待っているんでしょうか?」

キタロー「ホームズならぶらりと街中を歩いてたりもしそうだし、もしかしたら既に事件に遭遇しているかもしれないよ」

紫「まぁ、ホームズの根本は某死の書のLと同じかそれ以上の変人だけど……どうしたのよニャル子?」

ニャル子(事件に遭遇……し、しまった!茶番要素をそっちに持っていった方が面白かったかもしれません!私とした事が何という失態!!)

ニャル子「い、いえ!ナンデモアリマセンヨー」

紫「……?それじゃあ初め」

遊戯「ちょっと待ってくれ紫」

紫「?なに?」

遊戯「実は……」




――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――



遊戯「……っていう事にして欲しいんだが、出来るか?」

紫「別に構わないわよ?筋も通ってるし、むしろそっちの方が自然だしね」

ニャル子「――――――!」

遊戯「ああ、ありが――――――」

ニャル子「ただーし!!その人物の設定や境遇、あなたとの関係とその経緯はこちらで決めさせてもらいますが構いませんねッッ!!」

遊戯「え、あ」

ニャル子「構いませんねッッ!!」

遊戯「あ、ああ……」

紫(ああ……またニャル子が何か妙な事を……)

ニャル子「よっしゃー!俄然やる気が出てきましたよー!!」




紫「あなたは自分が経営している探偵事務所「不動探偵事務所」にいるわ。そこで自分用の机に座ってコーヒーを飲んでいる」

ニャル子「不動探偵事務所はちょっと複雑な建設になっている建物の地下一階にあります」

遊戯「事務所には何があるんだ?」

紫「そうねぇ。あなたがこれまで遭遇してきた事件の全容と事後処理を纏めた事件簿ファイル、山ほどもある探偵小説……」

ニャル子「インテリアとして買ったダーツ、来客用の大きめのソファー、様々な分野の本やら雑誌。新聞の切抜きを集めたスクラップ記事……」

紫「実際に探偵が持ってそうな物を挙げるとキリが無いわね。それこそ個人の趣味やら嗜好やらでも変わってくるでしょうし」

遊戯「なら個人的にそこにカードゲームを追加したいんだが、良いか?」

紫「え、ええ。良いわよ。それと、ある程度なら後から持っていると進言しても構わない」

ニャル子「それではロールプレイをどうぞ」




『遊戯』「ふぅ……この前の決闘((デュエル)←事件の事です)は中々手強かった……」

『遊戯』「豪華客船で拉致されたと思ったら、何故か船が無人島に漂着……一週間のサバイバルを強制された……何とか地下の隠し通路から犯人である天馬・J・クロフォードの城にたどり着いたが、実は本物の天馬は地下牢に幽閉されていて、最後は天馬が作り上げたカードゲームの圧倒的売れ行きを妬み、天馬ごとこの世から抹殺しようとした亜歩莉亜とか言う半人半サイボーグの化け物と死闘を繰り広げることになった……」

『遊戯』「偶然一緒に豪華客船に乗っていた武藤十代君と遊城遊星君の協力が無ければ俺は死んでいただろう……やはり、どんな時でも結束の力というのは重要だ。死中の中に活路を見出す唯一の術だからな」



遊戯「……と、コーヒーを啜りながら呟くぜ」

上条「……お、おい……」

キタロー「……うわぁ……」

まどか「……な、なんと言うか……」

紫「………(絶句)」

ニャル子「うんうん!良いロールプレイですねぇ。私がやろうと思っていて失敗した事(茶番)をこんな形で再現してくれるなんて流石は初代デュエルキング!!そこに痺れる憧れるぅ!!」

遊戯「ふっ、よしてくれニャル子……紫、ロールプレイを続けるぜ」

紫「えっ」

遊戯「ロールプレイだよ。まだ俺のターンは終了してないぜ」

紫「……アッハイ」





紫「で、ではあなたがコーヒーを飲んでいると地下にある書庫からあなたにとっていつも顔を合わせている「相棒」が出てきたわ」









???「まったく……よく言うわよ。図書館技能のとの字も持ってないくせに」









遊戯「おっ!来たぜ、探偵には欠かせない相棒役!!」

上条「あっ、もしかして始める前に紫とニャル子に話してたのってこれの事か?」

遊戯「ああ。やはり探偵たる物、相棒がいなくちゃあ格好付かないだろう。ブラックマジシャンにはブラックマジシャンガールがいるのと同じだぜ」

まどか「ホームズにもワトソンさんがいますし、確かにこっちのほうが自然ですね」

キタロー「というか紫さんも言ってたけどそもそも相棒役がいないホームズってただの変人だしね」

遊戯「そうだ紫、ニャル子。俺の相棒はどんな奴なんだ?」

ニャル子「彼女の名前は「能列時派紬莉(のうれっじぱちゅりー)」あなたの相棒で、四六時中パジャマ装備の……7D6=24……24歳です」

ニャル子「秘密犯罪組織「スカーレットマンション」の元一員で、かつてそのトップだった人物「レミリア・須加亜列ト」の親友で、組織の№2と言って良い立場にいた女性でした」



ニャル子「最初こそ親友であり、罪を犯してでも取り戻したい物があるというレミリアの気持ちに共感を覚えた派紬莉は、なんの躊躇いも無くレミリアに協力していましたが・・・・・・ある時から親友のやり方が前の彼女とは少しばかり違う、色々とヤバげな物になり始めてからは、本当にこれが親友の為になるのかどうかという事に疑問を覚え、ついには自分の許容範囲を超えた犯罪にまで手を伸ばそうとしたレミリアに色々と進言しようとしますが、どれも冷たくあしらわれてしまいます」

ニャル子「そしてついに組織を抜け出そうと脱走計画を目論見ますが、あえなく失敗。彼女の圧倒的な《図書館》能力をレミリアがみすみす手放すはずも無く、彼女は組織の地下図書館に幽閉されてしまいます……っと、そこで会ったのが組織を潰しに来たあなたですね。以後、あなたに助けられてからというもの、派紬莉はあなたの相棒としてこの探偵事務所に住む事になり……っとまぁこんな具合ですかね」

上条「お、おい……いくらなんでも濃すぎないか……?」

キタロー「完璧に映画だよね。それも一昔前の、しかもB級の」

まどか(どうしよう……普通にかっこいいと思っちゃった……)

ニャル子「そうですか?ハードボイルドな探偵ならこれ位の過去があって当然と思ったんですけど……ソレニトウマニトッテハヒトゴトジャナイデスヨー」

上条「ん?何か言ったか……ってどうしたんだよ遊戯、体震えさせて。トイレにでも行きたいのk」



遊戯「最高だぜニャル子!!とても良い相棒だ。親友を心から思い、だからこそ、ちゃんとその行いに「間違っている」という事が出来る強い心……そんな奴なら俺も心から「相棒」と呼べそうだぜ!!」

キタロー「……あ、この設定で良いんだ……」

ニャル子「むふふ~。気に入って貰えたようで何よりです。ではロールプレイに戻ります……あ!ちなみに派紬莉の事を親しい人間は「パチェ」と呼びます。あなたもそうですね」

遊戯「ああ、分かったぜ」





『遊戯』「おっ!ようやく起きたのか相棒。もうお昼過ぎだぞ?お前が本を読んだり資料を纏めたりするのが好きなのは知ってるが徹夜してまでやるもんじゃない。体を壊すぜ?」

『パチェ』「うるさいわね……良い所で終わらせると続きが気になって余計眠れないのよ……むきゅゅううう」

『遊戯』「今度は大欠伸かよ。やっぱり今まで寝てたんだな……ところでパチェ……」


KP権限 遊戯 目星 79=78


『遊戯』「なにか、よほど重要な調べ物でもしてたのか?それか、いつもみたいに一人で早朝まで考察にでも耽っていたかだな」

『パチェ』「……なんでそう思うの?」

『遊戯』「おいおい。俺は『探偵』だぞ?しかもお前は俺の大切な相棒だ。察する事ぐらい訳も無いさ」

『遊戯』「まず、お前は「本」という物、それ自体がすごく好きだ。単に知識を蓄える事ができるだけの道具としてなんてそんな生易しいもんじゃない。愛していると言っても過言じゃないくらいにな」

『遊戯』「だからお前は本の扱いにはすごく敏感だ。それこそ、本屋や図書館で本が乱雑に扱われていたり職員の態度が成っていなかったりするだけで怒り出す程度にはな」

『パチェ』「……」

『遊戯』「だから、そんなお前が本を開いたまま、しかも顔をその上に乗せて枕代わりにして寝るなんて寝落ち位しかありえない。そして、そこまでして何かを調べていたという事は何かお前にとって興味深い事例が載っているか、眠気を堪えてでも見たり調べたりしたかった何かだ」

『遊戯』「……よっぽど長い間寝てたんだな……顔にページの跡がくっきり付いてるぜ?」

『パチェ』「……ッッ!!」





紫「パチェは顔を真っ赤にすると洗面所に飛び込んでいくわよ」

上条「実際、顔に跡(こういうの)って女性からしてやっぱり恥ずかしいもんなのか?」

まどか「……す、少なくとも良い気はしないと思います」

上条「ふーん(じゃあもしかして調べ物が得意だって言うオルソラとかシェリーとかもこんな経験があんのかねぇ?それこそ一日中書庫に篭ってる事なんてザラって話だったしな)」

ニャル子「十分後、パチェは戻ってきます。入念に顔を洗っていたのか、髪がまだ僅かに湿ってますね」




『遊戯』「おっ、ようやく戻ってきたか。年がら年中ゆったりしたパジャマを着ていてなんとも思ってないのにそういう所は気にするよな相棒は」

『パチェ』「うっさいわねぇ……わ、私だって気に……してはいないけど、普通におしゃれぐらいするわよ。外出用の服だって何着か持ってるし、そもそも……その……」

『遊戯』「……?」


KP権限 遊戯 アイデア 70=44 成功


『遊戯』「ああ。それって俺が買ってやった服か?」

『パチェ』「……そ、そうよ。あなたが私に


『たまにはパジャマじゃなくてこういう服も着てくれよ』


って無理やり押し付けてきた奴!!」

『遊戯』「ああ、そうだったな。でもそれは仕方がない……というか当然だろう?何せ、お前が俺の家で暮らす事が決まってから初めて「お前の着る物がそのパジャマ以外一着も無い」って事を知ったんだぜ?しかも何故か同じパジャマのストックだけはしっかり持ってきてたしな……家にいる時はそこまで言わないが流石に外に行く時までパジャマ姿の相棒なんて俺は嫌だぜ」

『パチェ』「ぐぬぬ……しょうがないじゃない!そもそも私は外に出る機会なんて早々無かったんだし、むこうに居た時は本当に一日中本を読んでるか、レミィとお茶や食事をしてるかお風呂に入ってるか……」

パチェ「………」

『遊戯』(思いっきり自爆して落ち込んでるなこれは……まぁほとんど箱入りのお嬢様となんら変わらない状況だったんだから仕方ないと言えば仕方ないんだが)

『遊戯』(……しょうがない、話題を変えてみるか)

「遊戯」「それで、どうしたんだよ相棒。お前が本を無碍に扱うほど熱中するなんてただ事じゃなさそうだが……」

『パチェ』「……べ、別に大した事じゃないわよ……」





ニャル子「パチェは渋ってますよー。どうしても話を聞きだしたいんなら《言いくるめ》か《説得》のロールに成功してください」

遊戯「当麻の時みたいに組み合わせは出来ないのか?」

ニャル子「出来ますけど、遊戯の言いくるめが75信用が50。二つを足して2で割ってその後10を足しても73なので成功率は下がりますよ?」

遊戯「ちっ……なら言いくるめだな」



遊戯 言いくるめ 75=47



ニャル子「ならパチェは最近町で起きている奇妙な事件の事を調べていた事を告げます」

紫「ただその事件と絡んでいる『噂』があまりにもオカルトめいてたから信じてもらえないと思っていたようね」

遊戯「その奇妙な事件とやらは俺も知ってるのか?」

ニャル子「そうですねぇ……探偵ですし、知ってるという事で良いですよ。ただし、噂のほうに関してはダメです」

紫「内容は以下の通りよ」つ「資料」

遊戯「……なるほどな。大体分かったぜ。ロールプレイに戻る」




『パチェ』「……最近。街で奇妙な事件が広がってるでしょ?」

『遊戯』「奇妙な事件……ああ、連続狂気殺人事件の事か。確かに知り合いの刑事に聞いた話じゃあ遺体がずいぶん奇妙な状態だったとか……」



ニャル子「ここで皆さんにも今この街で起きている連続狂気殺人事件の概要について少しだけ説明しましょう。流石にニュースとかでも採り上げられてるでしょうし、むしろ皆さんがこれを知らないと今後のロールプレイに支障が出かねないので」





『連続狂気殺人事件』


現在「華御素市(カオス市)」で起きている殺人事件。数ヶ月前に第一の被害者が出てから、その後もポツリポツリと何週間か何ヶ月か置きに起きていると言われている。
この事件の被害者の共通点は、被害者の遺体が、なんらかしらの奇妙な状態で発見される事





『遊戯』「で?相棒はその殺人事件の事が気になって調べていたのか?」

『パチェ』「正確にはその事件と絡んでいる『噂』の方だけどね……なんというか、その……」

『遊戯』「どうした?」

『パチェ』「あ、あなたはオカルトって信じている方かしら?」


KP権限 遊戯 信用 50=57 失敗


『遊戯』「まったくって訳じゃあないが、それでも「非ィ科学的DA!!」とは思うな」

『パチェ』「そう……そう、よね。それが当然、それが普通だもの」





ニャル子『パチェは落ち込んでますねー。ネタバレになりますけどここで信用に失敗したので現時点ではこれ以上の情報は手に入りませんよー』

紫「先に言っておくけど言いくるめもダメよ?」

遊戯「クッ!まさか一番重要そうな所で失敗するとは………」

ニャル子(相棒だからって判定に補正を掛けないで正解でしたねー。ここで情報をえられるかえられないかで今後の難易度は結構変わりますから)

上条「まぁまだ序盤……それも導入だしな。どうにでもなると思う」

キタロー「だね……ちなみにオカルトを持っている僕だったら難易度は下がったのかな?」

紫「そうねぇ。キタローのオカルトが70だから……20ぐらい難易度は下がったかもしれないわね」

キタロー「だったら機械があればその噂は僕の方で調べてみるよ。オカルトと図書館技能を両方持っている僕の方がそういう情報は手に入りやすいだろうし」

まどか「そ、そうですよ!誰かが出来ない事は、出来る他の誰かがやれば良いんです!みんなで協力しましょう!!」

遊戯「みんな……ありがとう……あ!そうだ。気持ちだけだが、最後にロールプレイでこう加えるぜ」




『遊戯』「……だがな、相棒」

『パチェ』「……何?」

『遊戯』「俺は相棒の言う事なら信じるぜ?例え誰にも信じてもらう事が出来ないような事だろうと、俺だけは信じる。俺は世界中の誰よりも、相棒の事を信じている自信があるからな」





上条「おお!こんなに自然に女性を口説くなんて……」

キタロー「すごいね。もしかして遊戯って天然たらし、って奴なのかな?」

まどか(何でだろう……すごく「お前達が言うな」って突っ込みたい……)






『パチェ』「……ッツ//////」

『パチェ』「そ、そう//////だ、だったら私も、その……//////」

『遊戯』「どうした?」

『パチェ』「な、なんでも無いわよ!とにかく!分かっている事はまだまだ確信を得られない上に中途半端な情報でしかないから今はまだ言えないし言わない!!……ぜ、全容がちゃんと分かったら話すから」

『遊戯』「おう!分かった。楽しみにしてるぜ。さて、ちょっと遅いが飯でも食うか。なに食べたい?出前でもとるか?」

『パチェ』「そうねぇ……」





ニャル子「とまぁこんな具合で遊戯の導入は終わりです」

紫「次はキタローね」

キタロー「とうとう僕、か。そう言えばいきなり物語の確信に掠るような情報が手に入るみたいだけど」

ニャル子「はい「上手くいけば」手に入りますよ。とは言っても情報量は多くないですし、仄めかす程度ですけどね」

上条「……少し気になったんだけどさ」

まどか「なにがですか?」

上条「いや、遊戯の導入って俺たちと違って①って付いてなかっただろ?って事はもしかして一番最初に探索っぽい事が出来るの遊戯なのかなって」

紫(へぇ……鋭いじゃない。まったく的外れって訳じゃないわね)

ニャル子(まぁその前に後2回は導入があるんですけどね……)


ニャル子「それではまた次回」

遅くなってすみません。現在シナリオをプレイしてリプレイもどきを作っているんですが……

某キャラクター(誰かはネタバレになるので言いません)が余計なクリティカルをニ連続した所為で情報が上乗せされたのに、ファンブルまで出しやがったので少々シナリオを変更してます。

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