王様「勇者、ちょっと魔王を倒しに行ってきて」おっさん「え、俺?」 (178)

王様「そうだけど、他に誰がいるよ?」

おっさん「いや…俺ただのおっさんなんだけど…てか勇者って何?」

王様「え?でもこの国で一番強いじゃん?」

おっさん「まぁ家の裏にはぐれメタルの洞窟があったからね…て、え?強いってだけで勇者になんの?」

王様「だって強い奴に行かせるのが一番確実だろ?」

おっさん「いやそうだけどこういうのは若いもんに任せるだろ普通、てか勇者って強いだけでなれるの?血族とかじゃないの?」

王様「勇気と信念を持つものは、皆平等に勇者になれるのじゃよ」キリッ

おっさん「うるせぇよ、俺は絶対行かねえからな、めんどくせぇ」

王様「へ~、行かないんだ~…なら別に行かなくても良いんだよ?」

おっさん「…あ?」

王様「魔王は可愛い女の子って噂があるんだけどな~…」

おっさん「…ん?何だって?」

王様「え?何?聞きたい?聞きたいの?」

おっさん「うぜぇ…良いから早く話せよじじい…」

おっさん「んで…何?魔王が何だって?」

王様「おう…確か魔王の見た目は18歳ほど…」

おっさん「ほう…」

王様「そして黒髪ストレート、適度に長身」

おっさん「ほうほう!」

王様「気品のある端正な顔立ち、力強い凛とした目」

おっさん「ほうほうほうほう!!」

王様「そして何より…手のひらサイズの控えめな胸…一般的に言うと貧乳じゃ」

おっさん「王様…俺、勇者になるよ!!」

王様「おぉ…やってくれるか!!」

おっさん「おう!!喜んでなってやるぜ!!!」

大臣「王様…相変わらず口が上手い…」

おっさん「ん?大臣なんか言ったか?」
大臣「いえ、何も」

王様「それじゃあ、正式に勇者になるための儀式を始めるか」

おっさん「え?儀式とかあるのか?」

王様「当たり前じゃろ…では始めるぞ?」

おっさん「そんな簡単に始められるものなのか…どうぞ」

王様「よし…勇者継承!!!」

おっさん「…」

王様「…」

おっさん「…」

王様「…よし、終わりじゃ」

おっさん「え!?終わり!!?」

おっさんは 勇者に転職した!

勇者「…勇者って職業なのか…てかあんな簡単なんだな儀式って」

王様「まあね、でもこれで魔王倒すまで年は取らないし、殺されても復活するよ」

勇者「あの儀式でか!?」

王様「まぁ細かい事は気にするな、ではステータスを確認してみるか、見ても良いか勇者?」

勇者「あぁ…まぁ良いよ」

王様「では早速…」

勇者
LV 4897

王様「…勇者、何年くらいはぐれメタル倒してるんだ?」

勇者「え?俺が16くらいから倒し始めたから…18年くらいか、毎日欠かさずはぐれ狩りしてるぞ、あいつら数は減らないし良い運動になるからな」

王様「……そうか、まぁ良い、他のステータスも見てみるか」

HP 138955/138955
MP 68777/68777

王様「……パワーなどは、と…」

測定不能

王様「お前が魔王何じゃね?」

勇者「は?」

王様「いや、何でもない」

王様(これ魔王の件が嘘ってバレたら国滅ぼされるな…こいつが帰ってくる前に女募集しとくか…)

勇者「ステータス確認はもう良いだろ、これからどうすれば良い?」

王様「あー…ここから東の方にずーっと行ったら魔王城あったはずだから…東行けば?」

勇者「は?仲間とかはどうするんだよ」

王様「いや、お前絶対必要無いだろ、ディスガイア基準じゃないんだぞここ、ドラクエ基準だぞ」

勇者「は?」

王様「あ、いや何でもない…まぁ旅してる途中で仲間くらい手には入るだろ」

勇者「随分適当だなおい…じゃあ、ホレ」

王様「え?何その手?」

勇者「分かってるんだろ?勇者が今から魔王倒しに行くんだぞ?」

王様「…図々しい奴だな、ほら」

勇者は 10ゴールドとひのきの棒を手に入れた!

勇者「待てやおい」

王様「もう…何なんだよ!!」

勇者「何なんだよじゃねえよ!!舐めてるのか!!」

王様「いやいや…あのさ?これは決まってる事なの、仕方ないの」

勇者「仕方なくないだろ!!絶対おかしいだろこれは!!」

王様「仕方ないじゃん…代々王様はそれしか渡しちゃいけない決まりなんだよ…いや、俺もどうかと思うよ?でも規則なんだから仕方ないじゃん」

勇者「それにしても10ゴールドと…なんだ…ゴミは無いだろ」

王様「ゴミじゃねえよ」

王様「ゴミじゃねえよ!ひのきの棒舐めるなよコラ!!」

勇者「え?」

王様「ひのきの棒はな!見た目はアレだけど杖にもなるし軽いしで結構便利なんだぞ!」

王様「突いても使えるし殴打にも使える…割と万能な『武器』なんだぞ!!ひのきの棒なめんなやコラァ!!!」

勇者「お前逆ギレして誤魔化そうとしてるだろ」

王様「あ、バレた?」

勇者「…まぁ良いわ、家に武具あるし」

王様「え?鉄の剣とか?」

勇者「いや、はぐれメタルの剣とはぐれメタル防具一式だけど」

王様「は?」

勇者「いや、裏はぐれメタルの洞窟だって言ってるだろ、中で割と沢山見つかるんだよ」

王様「え?マジで?」

勇者「マジで、でも口外するなよ、あそこ俺の私有地だし荒らされたら腹立つからな」

王様「それは分かってるが…うわ…もうそれチートだろ…」

王様「うわ…無いわー…正直素手でも充分なのにはぐれ装備一式って…無いわー…」

勇者「お前本当になんなんだよ…強い奴が行くのが確実とか言ってただろうが…」

王様「いやまぁそうだけど…え?じゃあ呪文とかは?」

勇者「まぁ実は俺結構魔術マニアだからな、異世界の魔術とか言うのも一通り知ってるぞ」

王様「ガチチートですやん」

大臣「本当に凄いですね…」

王様「え?お前いたの?」

大臣「えぇ、最初から…」

勇者「一瞬だけ話してただろ…」

王様「あぁー…うん、まぁそれは今どうでも良いんだよ」

大臣「…」

王様「まぁ…うん、俺から言うことはもう何も無いけど適当に頑張って来てよ」

勇者「最後までgdgdだな…まぁ了解、じゃあ行ってくるわ」スタスタ

王様「夕飯までには帰って来るのよー!」フリフリ

王様「…」

王様「…ふぅー…妙に疲れたわ…」

大臣「お疲れ様でした」

王様「ん…あ、そうだ、女募集しといてよ、出来るだけ上玉の奴」

大臣「はい、既に手配しております」

王様「マジで?流石大臣有能」

大臣「滅相もございません」

王様「あー…てかあいつ初対面なのになんでタメ口だったんだ?」

大臣「さぁ…私には分かりかねますね…」

王様「まぁ…良いか、大臣の情報も役にたったし、勇者の好きな女のタイプとか言いだした時はどこか壊れたかと思ったけどな」

大臣「…」

~勇者宅~

勇者「えっと…どこにしまったかな…」ガサゴソ

勇者「…最近装備するのが面倒ではぐれメタル素手で殺してたからな…確かこの辺に…」ガサゴソ

勇者「………お、発見!」

勇者ははぐれ装備一式を手に入れた!

勇者「いや、手に入れたというか元から俺の何だけどな…」

勇者「てか…うわー…埃まみれだな…どうするか…」

勇者「…しゃあない、磨くか、流石にこんな埃まみれの鎧とか兜は着たくないしな…」

~その頃 魔王城~

側近「魔王様、少しよろしいでしょうか?」

魔王「あ~、何?今ちょっと忙しいんだけど…」ゴロゴロ

側近「…何に忙しいのですか?」

魔王「いや…ほら、体力回復するのに…」ゴロゴロ

側近「私にはただ単にゴロゴロしてるようにしか見えないのですが…」

魔王「…いや、それはアレだよ、側近と俺とじゃ回復の仕方が違うからな、うん」ゴロゴロ

側近「…良い年してそんな子供みたいな事しないで下さいよ」

魔王「…あぁー…分かったって…それで?情報って何よ?」

側近「…それが、勇者の称号を受け継ぐ者が現れたとの事です」

魔王「あー…そう…」

側近「…」

魔王「…」

側近「…え?それだけですか?」

魔王「…え?…あぁ、じゃあ適当に四天王にでも殺しに行かせてよ、じゃ」

側近「いえいえいえ、可笑しいでしょう魔王様」

魔王「あぁー…何が不満なんだよ…」

側近「いえ…勇者が現れたんですよ?もう少し…こうですね…」

魔王「あぁ、なるほど、ゴホン……フハハハハハハ!!そうかそうか、またしても勇者が現れよったか!!」

側近「おぉ…そんな感じです魔王様!」

魔王「しかし勇者如き我が出る程でも無いわ!!側近よ!!四天王を呼べ!!奴らに勇者抹殺の命を下すのだ!!!」

側近「ハッ…了解しました魔王様!」

魔王「ウム…では我は疲れておるのでゴロゴロするとしよう…後は頼んだぞ側近よ!!!」

側近「ハッ………じゃないでしょう、ちょっとおきてくださいよ魔王様」

魔王「あぁもう…ちゃんと魔王やっただろ?一体何が不満なのよ…?」

側近「いやいやいやいや…流石に全て私に任せるのはどうかと…」

魔王「あぁ…大丈夫!側近ならやれるよ!!自信もって!!」

側近「いえ、そうでは無くて…こう、魔王様が直々に指揮をとった方が…四天王達も士気が上がると思いますし…」

魔王「…いや、勇者って言っても精々多くて四人パーティーでしょ?大丈夫だって!四天王ならやる気無くても余裕よ余裕」

側近(この人は…これで歴代で群を抜いて最強だと言うのだから世も末ね…ここは不本意ですけどあの手を使いますか)

側近「…本当に私が指揮してもよろしいのですか?勇者を簡単に殺してしまっても?」

魔王「…え?どうしたの?」

側近「…いえ、勇者は凄く可愛い女の子だそうですよ」

魔王「…うむ、もう少し我に詳しい話を聞かせてはくれぬか側近」

側近(よし…魔王モードに入った…)

魔王「…して、その勇者の詳しい容姿は?」

側近「えぇ…確か…勇者の見た目は人間で言うと18歳ほど…」

魔王「ほう…」

側近「そして…えぇと…髪は黒のストレート…身長は…少し長身…」

魔王「ほう…!」

側近「…えぇ…そして…先程申した通り端正な顔立ちに……眼力が強く……」

魔王「ほうほう…!!」

側近「む、胸は………かなり大きいそうです」

魔王「…側近、四天王はすぐにあつめられるか?」

側近「…はぁ?一時間程で全員集められるかと…」

魔王「30分で集めるのだ!!すぐに会議を開くぞ!!!」

側近「魔王様…!はい、ではすぐに!!」

魔王「フハハハハハハ!!!久し振りに腕がなるわ!!!」

魔王「…ん?よく考えたら胸以外は側近と特徴が全て同じな気が…まぁ気のせいか!!そんな事より今は勇者だ!!」

火の四天王「あ、どうも、今つきました 」

水の四天王「ウィーっす」

土の四天王「フヒッwww遅れてサーセンwwwww」

風の四天王「よう、一足先に来てたぞ」

魔王「…遅いぞ貴様等…早く席につくのだ!!」

火(え?珍しく魔王モード入ってるんですけど、しかも最初から)

土(ウハッwwww珍しすぎワロタwwwww)

風(おう水、お前何でか分かるか?)

水(ウィーッス…)

風(まぁそうだよな)

側近(後で話しますから、今は早く席についてください)

火(あ、側近さん、了解です)

魔王「…よし、皆席についたな、ではこれより会議をおこなう!」

火(会議らしいですよ)

土(魔王様が会議wwwww宇宙の法則が乱れるwwwww)

魔王「実は…先ほど側近から聞いた情報だが、勇者の称号を受け継ぐ者が現れたとの事だ」

火「勇者…ですか?」

風「勇者…それは一大事だな」

土「勇者とかwwwww怖すぎワロエナイwwwww」

水「ウィーっす…」

魔王「あぁ、そうだな水、確かに一大事だ、そこで貴様等を呼んだと言うわけだ」

風「なるほどな…つまり俺達で勇者をぶっ殺せば良いわけだな魔王様」

魔王「馬鹿野郎!!殺して良いわけが無いだろうが!!!」
四天王側近「…!?」ビクッ

魔王「あ、いや…ゴホン……フハハハハハハ!!!勇者は我の手で直接葬ると決めておるのだ!!」

火「あ、あぁ…なるほど、つまり俺達は勇者を生け捕りにして魔王様に献上すれば良いわけですね」

魔王「う、うむ、そういう事だ、勇者の容姿など詳しい事は側近から聞いてくれ、では我は自室に戻る」

火(これは絶対裏がありますね)

土(魔王様挙動不審杉ワロリッシュwwwww)

風(どうせまた側近が何かでたらめ吹き込んで魔王のやる気出させたんだろうな…女か)

土「ウハッwwww詳細をお聞きしてもよろしいですかな側近殿wwwww」

風「どうせまた何か吹き込んだんだろ?」

水「ウィーッス」

側近「えぇ…まぁ一応…」

火「で、何を吹き込んだんですか側近さん?」

側近「まぁ…勇者は可愛い女の子だと…」

火「あぁー…」

風「なんというか…」

土「完全に予想通りwwwwwうぇっwwwうぇっwwwww」

水「ウィーッス」

側近「まぁ、魔王様は女好きの単純馬鹿ですからね」

土「魔王様扱いやすすぎクソワロタwwwwww」

風「まぁ女好きって言っても側近には絶対手出さないんだけどな」

側近「あ?」

風「何でもないです」

火「それで、勇者の本当の姿は?」

側近「あ、えぇ、今お見せしますね」

風「水晶か」

土「水晶万能伝説wwwwwwww」

水「ウィーッス」

側近「えーっと……あ、見えましたね」

火「どれどれ……こ、これは…」

風「うーむ…」

土「テラオッサンwwwwwww」

水「ウィーッス」

火「そうですね、これ魔王様が知ったら怒りますよ」

風「それか拗ねてふて寝だな」

土「むしろそっちの可能性大wwww魔王様ガキ過ぎワロタwwwww」

側近「確かに…やる気を出させたは良いんですがね」

火「…いっそのこと俺達で殺しますか?」

土「そして次は俺達が魔王様に消されるわけですね分かりますwwwww」

風「それならふて寝される方が良いよな」

水「ウィーッス」

側近「確かに…まぁ、取りあえず勇者を生け捕りにしてから考えるとしましょう」

土「ウハッwwwオーキードーキーwwwwww」

土「じゃあまずは誰が行くよ?wwwwwwww」

火「そうですね…誰が行きますか…」

風「四人とも属性無視したら大体は同じ位の強さだしな」

水「ウィーッス」

土「え?wwww俺?wwwwなぜにwww」

水「ウィーッス」

風「最初は土が行くのが相場らしいぞ」

土「ウハッwwwwテラFFwwwww」

側近「土さん、いっていただけますか?」

土「オーキードーキーwwwwwwww適当に負けてくるおwwwww」

火「水晶で様子は見てますからね」

風「死ぬんじゃないぞ」

土「いやwwww俺達どうやっても死なないでござるよwwwwwでは行ってくるでござるwwwwwwww」

水「ウィーッス」

~同時刻 東の草原~

勇者「まぁ旅に出たは良いが…」

ヒュー…

勇者「人どころか魔物すらいねえな…」

勇者「…さびしいなおい……」

土「ウハッwwwじゃあ俺が相手するでござるよwwwwwww」

勇者「うお!?いきなりなんだお前!!!」

土「俺?www俺土の四天王wwwwwヨロチクビーwwwww」

勇者「四天王!?最初の草原でいきなり四天王にエンカウントかよ…草原パネェな」

土「確かにwwww順序が可笑しいwwwwゲームならクソゲー決定wwwww」

勇者「で…えっと…戦うわけ?」

土「自分は出来れば戦いたく無いでござるよwwwww働きたくないwwww働きたくないでござるーwwwww」

勇者「そうか、じゃあここでは会わなかったって事で、じゃ」

土「ウハッwwwそうしたいけどそれは出来ないwwwwwサボったら魔王様に怒られるwwwww」

勇者「魔王!?魔王って見た目18歳で黒髪ショート背は適度に高めで端正な顔立ちをしていて眼力が強くひんぬーのアノ魔王の事か!?」

土「それ何てエロゲ?wwwwwwww」

土(てかそれ完璧側近殿の特徴wwwwwお も し ろ く な っ て き たwwwwwwwwww)

土「そうwwwwwその魔王でござるwwwwwwてかなんで知ってんのwwwww」

勇者「おい、魔王の事、もっと詳しく聞かせてもらうぞ」

土「ウハッwwwwおkwwwでも俺に勝ったらねwwwwwww」

勇者「なるほどな…では行くぞ!!」ズバッ

勇者の攻撃! 土の四天王を斬りつけた!!

土「ウハッwww勇者が不意打ちてwwwww」ヒラリッ

しかし土の四天王は攻撃をかわした!

勇者「なん…だと…?」

土「ヒョエーwwwLV5000近くで基礎ステータスは測定不能wwwww化け物過ぎワロタwwwこりゃ魔物も裸足で逃げ出すwwww」

土「でもな、俺は普通の魔物じゃねぇ、四天王だ…その辺の雑魚のように行くと思うなよ」

勇者「なるほどな…四天王の名は伊達じゃ無いってか」

土「俺達は魔王様に仇なす者に容赦はしねえ…来いよ、てめえはこの土の四天王が直々に、土にかえしてやる」

土「ウハッwwww負けましたwwww勇者つえーwwwww」

勇者「ふぅー……ふぅー……てこずらせやがって…おっさん体力無いんだぞ…」

勇者
HP 118413/138955
MP 62824/68777

土「魔王様とどっこいどっこいの強さwwwwwwwやべーwwwwww」

勇者「ふぅー………やっぱり魔王はお前より強いのか?」

土「当たり前だのクラッカーwwwwwww俺なんか比べものにならんwwwwwww」

勇者「マジか…まぁ良い、強い女も好きだ、それより魔王の情報を…」

土「あ…wwやべぇwww目が…霞んできたww……魔王軍ww……万歳w……」サァァァ…

勇者「あ、おいコラ!!!…消えた……死んだのか?」

勇者「魔王の事話してから死ねよ……糞が……」

~魔王城~

土「ウェ~イwwwww帰還完了wwwwwうぇっwwwうぇっwww」

水「ウィーッス」

火「お疲れ様でした」

風「珍しく少~しだけ本気出してたじゃねえか」

側近「お疲れ様です、でもたまには本気の本気で戦って下さいよ」

土「ウハッwww俺が本気の本気出すとかwwwwwそれこそ宇宙の法則が乱れるwwwwww」

火「あなたが本当に本気を出したら私達の中で一番強いですからね」

土「よせやいwwwww照れるwwwwwwww」

風「つか魔王軍万歳ってなんだよ」

水「ウィーッス」

土「そうおっしゃらず水殿wwwとっさに出た言葉があれでした故wwwww」

風「つかあのおっさん何で側近の事知ってたんだ?どう考えても変だろ」

側近「は?」

火「確かに変ですね、しかも魔王様の特徴と勘違いしていたようですし…」

土「側近から魔王様に昇進wwwww下克上ワロタwwwwww」

側近「いや、あれ私の特徴じゃないでしょう、確かに少し似てましたけど私貧乳じゃないですし」

風「は?その胸はどう見てもA」

側近「私、貧乳じゃないですから」

風「え、いやでも…」

側近「貧乳じゃないですから」

風「……」

火「風さん…少しは空気読みましょうよ」

土「風KY杉ワロタwwwwwww」

水「ウィーッス…」

火「あなた風の四天王なんだから空気くらい読んでくださいよ」

土「風の四天王が空気読めないとかwwwwwwテラワロスwwwww」

水「ウィーッス」

風「…いや…すまん」

土「謝っといた方が良いんじゃね?wwwwwww」

風「あ、あぁ…そうだな、側近…すまん」

側近「…それで、次は誰が行くんですか?」

風「」

土「本当に謝ってるwwwwwクソワロタwwwwwwwww」

火「…土さん、鬼畜ですね」

水「ウィーッス…」

火「まぁ話を戻すとして…次は誰ですかね?」

水「ウィーッス」

火「え?俺ですか?」

土「やっぱりテラFFwwwww」

風「次は火か…まぁ頑張れや」

火「まぁ死ぬことも無いですしね、気楽に行きますよ」

側近「出来れば生け捕りにしてきて下さいね」

風「そうだぞ、仕事はしろよ」

側近「すいません、少し黙っていて下さい」

風「」

火「…怒らせるからですよ」

土「フヒッwwwwでも行くなら作戦立ててから行った方が良いんじゃね?wwwwwあのおっさん見た目より相当強いwwwwww」

火「あぁ、それもそうですね、側近さん、今勇者はどこに居ますか?」

側近「今ですか、少し待っていて下さいね」

風「また水晶か」

側近「すいません、気が散るんで黙っていて下さい」

風「」

土「wwwwwwwww」

水「ウィーッス」

側近「…分かりましたよ、今は町に居ますね」

火「町ですか…良いですね」

土「流石に町に特攻は止めとくべきwwwww」

火「何故ですか?町なら人質も腐るほど居ますよ?」

土「いやwwwwあのおっさん絶対人質見殺しにするだろwwwwwwwしかも魔王様に無闇に町襲うのは禁止されてるしwwwww町壊したら魔王様の怒りゲージがフィーバーしちゃうwwwwww」

火「た、確かに…」

風「てか人質を見殺して……いくら何でも勇者がそんな事するか?」

側近「…しそうではありますね」

火「敵にここまで言われる勇者って一体…」

側近「あ、勇者が動き始めましたよ」

水「ウィーッス」

側近「場所は…近くの洞窟に行くようですね」

風「あの街の近くの洞窟…確かオークの住処だったな」

火「という事は、そのオークを討伐しに行ったという事ですか」

土「ちょwww何故にwwwwwww」

側近「どうやら街長に依頼されたようですね…」

風「へぇ、良いとこあるじゃねえか」

土「いやいやwwwwwあのおっさんが?wwwww世界がひっくり返っても有り得ないwwwwww」

側近「それが、オークに若い女性が沢山さらわれているといった途端、急にやる気を出したようですね」

火「あぁ……なる程…」

風「助けたら若い女とお近づきになれると思った訳か、魔王様と思考回路が一緒だな」

火「しかし好都合ですね、あの洞窟なら狭いですから、俺の火を効率よく使えます」

水「ウィーッス」

風「確かにそうだな、避けようは無いな」

土「でもあのおっさん頑丈だぞwwwwww俺がボッコボコにしても全然死ななかったwwwwwww」

火「それなら、死ぬまで焼き尽くすまでですよ」

土「ウハッwwwww鬼畜wwwww」

風「つかオークはどうするんだよ、助けないのか?」

火「オークには生け贄になって貰いましょう、まぁ疲れさせるくらいは出来るでしょう…ではそろそろ行ってきますね」

側近「はい、頑張ってきて下さいね」

~洞窟~

勇者「…複雑だな、ここさっきも通らなかったか?」

勇者「まるで迷路だな…」

勇者「…」

勇者「…お、明かりが見えてきた、もう少しか…」

勇者「…あぁ~…疲れた…よし、そーっと近づいて…と」

勇者「…お、いたいた」

オーク「…ブヒ……暇だな…」

勇者「呑気に横になりやがって……こっちは疲れてるのによ……メラゾーマ!」

オーク「……ん?何かいきなり暑くな――」

ボゴォォオオオン…


勇者「…ふぅ、討伐完了」

火(うわぁ…)

火(まさか不意打ちで一撃とは……あの人本当に勇者ですか?)

火(しかしオークは全く役にたちませんでしたね…)

勇者「……ん?今何か気配がしたような…」

火(…む、見つかりましたかね?)

勇者「……まぁ気のせいだろ、さて女はどこだ…」

火(…)

勇者「…どこにも居ないじゃねえか……ん?そういえばこの壁だけ色が違うな、まさか…」

火(しかし隙だらけですね…これ以上待っても仕方ないですし…そろそろ行きますか)

火「…メラガイヤー」

勇者「お、やっぱり隠しとび――熱っ!!?」

勇者「あっつ!!頭が燃え…ヒャド!!!」

勇者「……ふぃー…やっと消えたか……」

勇者「…誰だ糞が!?不意打ち何て卑怯なマネしやがって!!隠れてないで出てこい!!」

火「あなたが言いますか……」

勇者「…今さっきのはお前か?誰だお前は!!」

火「…私は火の四天王です、あなたを抹殺しに来たんですよ」

勇者「また四天王かよ…なんなの?序盤で四天王が出るの流行ってるの?」

火「何言ってるんですか、相手の準備が整わない内に潰すのは常套手段でしょう?」

勇者「あぁ…いやまぁそうだけども、てかお前土の四天王と大分雰囲気違うな、全員あんななのかと思ってたわ」

火「…流石に土さんのような人ばかりだと…ねぇ?」

勇者「鬱陶しいってか、確かにそうだな」

火「いや、何もそこまでは…」

火「…もう良いでしょう、さっさと始めますよ…あなたと居ると調子が狂います」

勇者「うわ、酷いな、おっさんの相手はしてられないってか」

火「…メラゾーマ」

勇者「うお!?危ないな!!いきなり撃つなよ!!」

火「ペラペラペラペラとうるさいですね…早く始めますよ」

勇者「短気な奴だな…じゃあ俺が勝ったら魔王の事を話して貰うからな」

火「…まぁ良いでしょう、では始めますよ」

火「この俺、火の四天王が、あなたを焼き尽くして差し上げましょう」

火「…ガハッ……流石に……強いですね…」

勇者「…あぁ…これでも、勇者だからな」プスプス

勇者
HP 98955/138955
MP 66645/68777

火「…そんな状態でカッコ付けられても困りますね…頭禿げてますよ?」

勇者「うるせぇ!!ベホマかけると元に戻るから良いんだよ!!」

火「…あぁ、そうですか」

勇者「ちくしょう…頭を重点的に狙いやがって…嫌な奴だ」

火「えぇ、よく言われますよ…」

勇者「…いや、それはどうでも良いんだよ、それより魔王の事をだな…」

火「ガハッ…!ゴホッ…ゲホッ…!!……あぁ…目が……霞んできました……」

勇者「え!?おいコラ!!ちょっと待て!!!」

火「魔王軍…万歳………」サァァァ…

勇者「…消えた」

勇者「チクショォオオオオオ!!!!」

勇者「…よし、もうどうでも良い、若い女を助けるか」

勇者「確かこの辺に…あったこの壁だ…ちょっと押してみるか」ガコッ

ゴゴオオォン…

勇者「…おぉう、ハイテクだな…どういう原理で作動してるんだ?」

勇者「…まぁ良いか、ベホマ!!」

勇者「…よし、髪も生えたな、では行くか!!!」


豚女「…あ、もしかして助けですか!」

短足デブ「やったわ!!私達助かるのね!!!」

相撲取り「うわ、おっさんとか、どうせなら若いイケメンに助けてもらいたかったわ…」

勇者「え?何ここ養豚場?」

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