貞子「呪いのビデオ…?」 (14)

貞子「何ですかそれ?」

女「は?あんた知らないの?呪いのビデオ」

貞子「まったく知りませんねぇ」

女「あれよ…あれ、今話題じゃない!、少しは聞いたことあるでしょ?」

貞子「無いです、全然」

女「えー…」

貞子「そんな残念そうな顔しないでくださいよ」

女「だってー…、せっかくコピー品っぽいの手に入れたのに…知らないんじゃなー」

貞子「え?持ってるんですか?」

女「まだ私も見てないから、ホントにコピーかどうかも分かんないけどねー」

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女「そだ!これあんたに貸す!」

貞子「はぁ?要りませんよそんなの」

女「まぁまぁ遠慮しなさんなって!もしかしたら楽しいかもしれないじゃん?」

貞子「楽しい訳ないですよ、くだらないなぁ…」

女「絶対面白いって!保証するから!」

貞子「観てないのに?」

女「こまけぇこたぁいいんだよ!!」

貞子「こまかくないでしょ」

女「さては怖いんだな?ん?」

貞子「……はぁ?」

女「怖いから何かと言い訳つけて観ない魂胆でしょー…あんた」

貞子「別に怖くないですけど、ただくだらないってだけでーー」

女「え?また言い訳?」ニヤニヤ

貞子「…………」イラッ

女「んふふふふ」ニヤニヤ

貞子「いいでしょう、貸しやがりなさい…観てきてやりますよ」

女「さっすがぁ!、感想よろしく!」

貞子「………」

自宅

貞子「ああくそ…やっすい挑発に乗ってしまいました…まったく」ブツブツ

貞子「呪いのビデオ…?はぁ…何ですかこれ」

貞子「今どき呪いって…、現代を生きる私にとってはオカルトなんてのは旧世代の人々の妄想…ファンタジーですよ」

貞子「くだらないなぁ…ほんと」

貞子「…………」

貞子「ま、見るだけならいいでしょ…」ゴソゴソ

貞子「ぶっちゃけちょっと興味ありました」ポチッ


ブンッ

貞子「………」ワクワク


ザーザー


貞子「………」ワクワク…


ザーザーザーザーザーザー!


貞子「………」ワク…


ザーザーザーザーザーザーザーザー!

貞子「ふざけんなや」

貞子「何なんですか…ずっと砂嵐じゃないですか…呪いの要素どこにあるんですか」

貞子「所詮あの人はあの人でしたね…まったーーー」


キィィィィィィィィィィィン!!!!


貞子「きゃぁぁぁぁぁぁ!!?」ビクッ!


ブツン!


貞子「…はぁ…はぁ」ビクビク



貞子「え?別にビビってないし?」

次の日

女「おーおー、これはこれは貞子ちゃん!ごきげんよう!」

貞子「おはようございます」

女「で?どうだった?」

貞子「は?何がですか?」

女「ちょっとちょっと!、とぼけないでよ!ビデオよビデオ!」

貞子「あー、アレですか…、砂嵐しか映りませんでしたね」

女「そうなの?」

貞子「ええ、それ以外はなにも」

女「なんだそりゃ…つまんないなー」

貞子「ホントつまんなかったです」

女「呪い殺されてくれたら面白かったのに」

貞子「おい」

貞子「とにかく…、ビデオ返します」

女「はいはい、あーあ…期待して損した」

貞子「そんなくだらない噂に惑わされるのがいけないんですよ」

女「えー……、ワクワクするでしょ?噂とかそう言うの」

貞子「しません」

女「するの!、じゃあ私も帰ったら一応観てみようかな、コレ」

貞子「意味ないと思いますけど」

女「一応よ一応」

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