兄「女になった」 (19)
女「どうしよう」
妹「うーん…」
女「びょ、病院かな」
妹「女子高かな」
女「はい?」
妹「ちょっとオナニーして落ち着けばいいと思うよ」
女「え?」
妹「あ、やり方分かんなくても大丈夫だよ。教えてあげるから。さあ、脱いで脱いで」
女「え?え?ちょ、まっ…」
妹「今通ってる学校はもういけないでしょ」
女「それはいいとしてなんで女子高」
妹「私が通ってるとこが特にオススメです」
女「行く前提かよ」
妹「お約束だしね」
女「いやいや」
~一週間後 女子高前~
妹「じゃ、私はここまでね」
女「……」
妹「どうしたの?馬鹿みたいな顔しちゃって」
女「なんで俺ここにいるのかなーと思って」
妹「細かいこと気にしてるとモテないよ」
女「え?マジ?」
妹「まじまじ」
妹「初めてだからってはしゃぎすぎちゃ駄目だよ?」
女「はいはい」
妹「返事は一回」
女「はい」
妹「教室行く前にちゃんと職員室寄るの忘れずにね」
女「分かってるよ」
妹「それじゃまたね~」
女「おう」
女「俺が女子高生かぁ」
女「……」
女「なんか…うん…」
女「とりあえず職員室に行こう」
女「……あ」
女「職員室の場所忘れた」
女「全然見つからない」
女「誰かに聞こうにも誰とも会わないし」
女「向かいの建物だったか…」
?「もし?」
女「!」
?「驚かせてごめんなさい。お困りのようだったから声をかけてみたのだけど」
女「そ、そうなんです!」
?「ああ、職員室だったら向かいの校舎の二階よ」
?「階段を登って右手に見えるからすぐ分かると思うわ」
女「ありがとうございます」
女「実は俺転校生で。妹に職員室の行き方教わったんだけどド忘れしちゃいまして」
?「うふふ、そそっかしいのね」
女「あ、あはは…」
キーコーンカーンコーン
?「あら」
女「やっば!」
女「それじゃ俺はこれで!ほんとありがとーございましたー!」ピャー
?「あ…」
?「名前聞きそびれちゃった」
?「……それにしても……うふふ」
女教師「転校初日から遅刻ギリギリとは君も随分だね」
女「すみません」
女教師「ま、いいさ。遅刻ではなかったしな」
女(あの人のおかげだな)
女教師「今後は気をつけるように」
女(そういや名前も聞いてなかった)
女教師「次は担任の話を無視か。早速教育的指導が必要なようだな…」
女「ヒィ!?ごめんなさいごめんなさい!!」
~教室~
女教師「今日からこのクラスの一員になる女さんだ」
女「……」
クラスメイトA「綺麗…」
クラスメイトB「でもなぜかやつれているような」ヒソ
クラスメイトC「どうしたのかしら?」ヒソヒソ
女教師「オホン!」
女「!」ビクッ
女教師「女さん、自己紹介」
女「あ、お、女です!よろしくお願いします!!」
パチパチパチ
~お昼休み~
女「はぁ…疲れた…」
女(休み時間のたびに質問責めだもんなぁ。さすがにまいるよ)
女(でもあんな大勢の女の子に囲まれたのは生まれて初めてかも…)
女「…フヒヒ」
女「ん?」
~校舎裏~
金髪女「よーしよし」
金髪女「いっぱいあるからなー」
女「へぇ、猫に餌やってたんだ」
金髪女「!」
女「しかも子猫じゃん。かっわいーなー」
金髪女「転校生…」
女「おかわりもあるぞ。遠慮なく食え」
金髪女「話聞けって!」
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