エレン『絶対に笑ってはいけない調査兵団?』 (185)
エレン「あ!? お前ら!」
ライナー「おお? エレン。お前もなのか」
ベルトルト「アルミンもいるんだね」
アルミン「うん。あとは……ジャンか」
ジャン「何だよこれ。どういう集まりなんだ。お前らも団長からここに来るように言われたんだろ?」
ネタバレ多数、原作設定抱懐有り。
巻末オマケ予告のノリでお願いします。
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エレン「詳しい説明なんて一切ねーよ。俺とアルミンで朝飯食ってたら、いきなり団長が来て、ここに集まるように言われただけだ」
ベルトルト「僕とライナーも同じだ。調査兵団の104期の男子……という訳でもなさそうだけど」
ライナー「ああ。コニーが居ねぇな。ジャン、お前一緒じゃないのか?」
ジャン「いや知らん。一人で黄昏ていたら、エルヴィン団長に声かけられた」
ライナー「どうせミカサを眺めてたんだろ」
アルミン「5人って数に意味があるのかもしれないよ」
エレン「は? 何だそりゃ、アルミン」
アルミン「ほら、あれ……」
ジャン「何だありゃ。更衣室——?」
ハンジ「皆揃ってるか? おお、揃ってるね!」
エレン「ハンジさん?」
ライナー「どういう事なんですか。どうして俺たちだけ」
ハンジ「まぁまぁ落ち着いて。順を追って説明していくからさ」
ハンジ「まず、ここに集められた5人は、団長の眼鏡に適って、特別な訓練を受けることになった5人だ。誇って良いよ」
アルミン「ハンジさんの眼鏡じゃなくてですか」
ハンジ「アルミン余計なこと言わない方がいいよ。これからの為にも」
エレン「……? なんですかそれ。どういう意味で——」
ライナー「とにかく、説明を頂かなければ何も出来ませんって」
ハンジ「だから順を追ってって……まぁいいや。今日集まってもらったのはさっきも言った通り。君たち5人にある特別な訓練を受けてもらうためだ」
ジャン「特別な……? そうは言っても今日は何の準備もしていないですよ」
ハンジ「大丈夫。必要な物は全部こっちで用意したからさ。期間は今日1日ね。今から24時間」
エレン「は?」
ベル「24時間!?」
ライナー「1日!?」
アルミン「え? ということは、食事も睡眠も訓練の一部になるんですか?」
ジャン「何の訓練なんですか! どうして俺たちだけ!」
ハンジ「質問が多いねぇ。集められた5人については、まぁある程度の仲の者が選ばれたよ。それと、この訓練はかなり過酷だから、男性のみだ」
エレン「ハンジさん何言ってるんですか! 兵士に男女なんて!」
ハンジ「それでね、訓練の内容なんだけど」
ライナー「おい。無視が始まったぞ」
ベル「……」
アルミン「問答無用だ……」
ハンジ「これから24時間。絶対に笑ってはいけない」
エレン「……」
ライナー「……」
ベル「……」
ジャン「……」
アルミン「(……胃が痛い)」
ハンジ「これから進行はこちらで指示するけど、その過程、いかなる状況でも笑ってはいけない。
もしその決まりを破ってしまった場合、きついお仕置きが待ってるからね」
ジャン「なぁ……巨人を弄くりすぎて頭イカれちまったんじゃねぇか?」ヒソヒソ
エレン「かもしれねぇ。どうする? 隙見て逃げださねぇか」ヒソヒソ
ライナー「本気なら協力するぞ」ヒソヒソ
アルミン「でも、上官だよ……分隊長だよ」ヒソヒソ
ベル「……」
ハンジ「敵前逃亡は死罪だからねー」
エレン「敵って誰のことだよ」
ジャン「ハンジ分隊長の事だろ……」
ライナー「意味がわからん。どうして俺たちがそんなこと……」
ハンジ「これはね、どんな状況下でも平静を保てるかどうかって訓練だよ。
この訓練は私が立案し、私が採用した。試験的に先行してやるから、とりあえず君たち5人なんだよ」
ジャン「ハンジ分隊長。唐突にそんなこと言われても、士気がですね……」
ハンジ「そこは抜かりない。この訓練で成績がトップだった者は、私が分隊長候補に推薦するよ」
5人「!?」
ハンジ「逆に一番成績が奮わなかった者は、生け捕りにしてある巨人の世話係に任命する」
5人「ファッ!?」
エレン「(分隊長……! これはチャンスだ! 絶対に逃すな!)」
ジャン「(分隊長になれば、自分の班にミカサを独断で入れられる……!)」
ライナー「(分隊長となりゃあ、給与も増える! クリスタとの結婚資金に……)」
ベルなんとか「(分隊長になれば……皆に名前を覚えてもらえるはず!)」
アルミン「(分隊長……上官になれば、誰彼が気安く相談を持ちかけたりしなくなるかな……)」
ハンジ「はい、それじゃあ皆、着替えてくれ。あそこの自分の名前が入っている更衣室で」
ライナー「戦闘服に着替えるのですか」
ハンジ「まぁ訓練だからね。あ、ちなみに着替えが終わった瞬間から始まりだよ」
エレン「笑わなきゃ良いんだろ? 楽勝だよなアルミン?」
アルミン「いや、そうとは限らないかもよ……」
ジャン「?」
着替え中——
ハンジ「はい、みんな着替え終わったー? じゃあ、順番に出てきてもらうからねー。エレーン」
エレン「はッ!」
ハンジ「うんうん。最近はエレンゲリオンになっても戦闘服が破損しなくなったんだよね。偉い偉い。じゃあ次、ライナー」
ライナー「はッ!」
ハンジ「いいねぇ。貫禄あるよー、次ージャンー」
ジャン「はッ!」
ハンジ「おっけー、決まってるねー。次、ベル……ベル……ベルなんとかー」
ベル「……はッ!」
ハンジ「相変わらずでかいねー超大型だねー、次アルミンー」
アルミン「……」
エレン「アルミン?」
アルミン「どうして……」スッ
アルミン「どうして僕だけGANTZスーツなんですか!」
ライナー「ぶふッww!?」
ジャン「ぶはっwwww」
デデーン ライナー、ジャン、アウトー
ハンジ「ふたりアウトー、お仕置きが来るよー?」
ライナー「うお!? 何だあの黒尽くめ!」
ジャン「立体起動装置のワイヤー振り回してんぞ!?」
ハンジ「ほらケツ出せよ2人とも」
ライナー「あっぐッ!?」バシーン!
ジャン「ぐわッ!?」バシーン!
ライナー「う……ぐぐ」
ベル「ら、ライナー」
ライナー「これはキツいぞ……ベルトルト」
ハンジ「お仕置きはこんな感じだからね。あ、ちなみに、こっちには君たちが笑ったかどうかを遠距離から判断できる人がいるから、誰も見張ってないなんて思わないことだ」
エレン「遠距離? どうやって……」
ハンジ「まぁ臭い的なあれで」
エレン「それ絶対にミケ分隊長ですよね!」
ハンジ「まぁザカリアスだね」
ライナー「ザカリアスwwwwwwww」
ベル「んッwwwwwwwwww」
エレン「何で名字wwww……はッ!?」
デデーン ライナー、ベルトルト、エレン、アウトー
エレン「ぐあッ」バシーン!
ベル「んん!」バシーン!
ライナー「ふんッ」バシーン!
ジャン「つーかさっきからアウトの奴の名前を言ってるのは誰なんだよ!」
ハンジ「ああ、それはピクシス指令だよ。あの人声大きいから、ウォール・ローゼから叫んでもらっているんだ。
ミケが感知して、指令が報告する」
ジャン「指令にそんなことやらせて調査兵団は大丈夫なんですか……?」
ハンジ「見返りに、絶世美女の巨人を用意するって言ってあるからね。事が済んだらアニにでも食べてもらうさ」
エレン「——ッwwww!! ふッ……ww」
ライナー「……おい! 今エレン笑っただろ! ミケ分隊長何やってんだよ!」
ハンジ「あ、それとも指令はユミルの方が好みかな? 同じハゲだし」
ライナー「ふっwwすwwwwwwwwww」
デデーン ライナー、アウトー
ライナー「納得いかねぇ! ぐむッ!」バシーン!
ハンジ「おいおい、ライナーもう3回アウトじゃないか。しっかりしなよ。
あ、護送用の荷馬車が来たね。それじゃあ、あれに乗ってくれ。会場に連れていくから」
ジャン「何だよこれ……」
エレン「分隊長になるチャンスだろ!」
ベル「こんな調子で殴られたらお尻がもたない……」
ライナー「アルミンはまだ無傷か」
アルミン「ある意味、1番怪我してるけどね」
ハンジ「え? ある意味ん? アルミンなだけに?」
エレン「ふふッwwwwww」
ジャン「んふッwwwwwwww」
ベル「ん!wwwwww」
エレン、ジャン、ベルトルト、アウトー
ライナー「ヤバいぞ。皆、沸点低くなってやがる
アルミン「笑っちゃいけないと思う事自体、既に笑える状況なんだね」
ハンジ「ほらほら荷馬車に乗り込んで。今から調査兵団の支部に連れて行くからね」
ジャン「痛ってぇ……」
エレン「始まって数分でこれかよ……」
ベル「……」
——荷馬車内
エレン「これって殴られた回数が1番少なかった奴がトップなんだよな?」
ジャン「今それぞれ何回だ……?」
ベル「僕は2回」
アルミン「僕はまだ殴られてない。エレン、ジャン、ベルトルトが2回で、ライナーが3回だね」
ライナー「……wwwwぐ」
ベル「wwwwんっ」
ジャン「くっふwwww」
エレン「ぶッww」
アルミン「え……?」
デデーン ライナー、ベルトルト、ジャン、エレン、アウトー
ハンジ「荷馬車止めてー」
エレン「くっそッ! ぐあッ!」バシーン!
ベル「……んッ!」バシーン!
ジャン「痛ッ!」バシーン!
ライナー「おっふwwww!」バシーン!
アルミン「は……? 何でみんな笑ってるの?」
ジャン「お前の恰好不自然過ぎるんだよ!」
エレン「いい加減に脱げよそれ!」
アルミン「そんなこと言ったって! 僕に支給されたのはこれしかないから仕方がないよ!」
ベル「改めて見ると堪えきれない……」
ライナー「ああ。終盤、忘れた頃にまたこうなるんだろうな……」
アルミン「これでライナーが4回、他3回……僕は無傷だ」
エレン「既に差が開き始めたな」
ベル「でも、24時間だ。多分、3、4回なんて小さい数字だよ」
ジャン「恐い事言うなよ……」
ライナー「いや、恐い事よりも面白い事の方が……あ」
エレン「ライナー?」
ライナー「なぁアルミン」
アルミン「ん……どうかした? ライナー」
ライナー「あれ、覚えてるか? 訓練兵団の入団の日、サシャが教官の前で芋食ってたの」
アルミン「覚えてるよ。あんな強烈な出来事を忘れられるはずがない……それがどうかした?」
ライナー「あの時のサシャの顔、思い出してみろ」
アルミン「……? ……!」
ライナー「フーッ……」ドヤガオ
アルミン「ぶッwwwwwwくふふッwwww」
エレン「っふwwwwwwwwww」
デデーン アルミン、エレン、アウトー
ハンジ「なんだい、またか。荷馬車止めて—」
アルミン「ふざけないでよライナーぁあッ! 痛ぁっ!」バシーン!
エレン「俺まで巻き添え喰らったじゃねぇか! ぐっ!」バシーン!
ジャン「あぶねぇ」
ベル「(耐えられなかったけど、バレなかった。ミケ分隊長の鼻も完璧ではないみたいだ)」
ライナー「なぁにこれは訓練だが競争でもある。お互いが敵って訳だ。そして俺とエレンは今並んだ」
エレン「俺達は仲間だろ! 足引っ張りあってどうすんだよ協力しようぜ!」
アルミン「そうだよ酷いよ!」
ライナー「まぁ協力するのは俺等の成績が並んだ時からでも遅くはない」
ジャン「……一理あるか。アルミンだけ安全圏なのは気に食わねぇ」
エレン「それもそうか」
アルミン「エレン納得するの早くない?」
ベル「んんwwwwww」
デデーン ベルトルト、アウトー
ベル「そんな! んんんッ!」バシーン!
ベル「アルミン、変なツッコミやめてくれよ!」
ライナー「いや今のは完全にベルトルトのツボの問題だろ」
アルミン「……」
アルミン「——これでエレン、ベルトルト、ライナーが4回、僕が1回……キルシュタインが3回か」
ジャン「ふッwwwwww」
ライナー「ふんwwふwwwwwwww」
デデーン ジャン、ライナー、アウトー
ジャン「アルミンてめぇ! うぐ!」バシーン!
ライナー「名字ネタやめろって! おむッ!」バシーン!
アルミン「まぁキルシュタインだね」メガネくいっの動作
ジャン「ふっふふwwwwwwwwww」
ライナー「ふはっwwwwww」
ベル「んんんwwwwwwwwww」
デデーン、ジャン、ライナー、ベルトルト、アウトー
ハンジ「仲間内で潰し合ってるのかよ。はい馬車止めてー」
ライナー「アルミンふざけるなよ! いッふ!」バシーン!
ジャン「っくそッ!」バシーン!
ベル「んッ!」バシーン!
エレン「あーあ。皆やられてら」
アルミン「こうなったら分隊長の座は渡さないよ」
想像以上に面白いww
俺はそれよりミカりんの出番を全裸待機してる
これは長くなりそうだ・・・
期待
>>32 ありがとうございます。たまに書き込んでくれると助かります。
ハンジ「仲良くやりなよー。君たちがいがみ合っても仕方ないんだからさ」
ジャン「ハンジ分隊長! もう勘弁してください!」
ハンジ「あ、ところで君たち、私の名字知ってる?」
5人「!?」
ハンジ「ゾエ」
エレン「ふすッwwwwwwww」
アルミン「ふふwwwwwwww」
ライナー「ぬッふwwwwww」
ベル「んんんんwwwwww」
ジャン「wwwwふww」
デデーン 全員、アウトー
>>33 少々お待ちくださいー
>>34 書き溜めなのでサクサク進めたいと思います。
——かれこれ1時間
ハンジ「いやーやっと到着だね。
君たちがいちいち馬車を止めるから予定よりもずっと時間が掛っちゃったよ。どれだけ殴られてんの?」
ライナー「……もう俺には、何が正しいことなのか、わからん……」
エレン「このケツの痛み……気ぃ抜くと巨人化しそうだ」
ハンジ「ほら見えて来たよ。会場の旧調査兵団本部だ」
アルミン「古城……ですか?」
ハンジ「まぁね。秘密裏に実験や訓練を行うにはもってこいなんだよ」
ジャン「こんなに壁から離れた場所で……」
アルミン「……ピクシス指令はウォール・ローゼに居るんですよね?
そうすると、ミケ分隊長もそこに居る訳で……こんなに離れていて誰が笑ったかなんて判断できるんですか?」
デデーン アルミン、アウトー
アルミン「!?」
アルミン「ひっぐ!」バシーン!
ハンジ「大丈夫みたいね。まぁ君たちはそんな舞台裏の事は気にしないでゆっくりしてくれ」
ベル「必ずしも笑った場合、って訳じゃないんだね……」
エレン「アルミン大丈夫か?」
アルミン「ううぅ……このGANTZスーツ全然役に立たないよ」
ライナー「wwwwwwッすww」
ジャン「wwんふ」
デデーン ライナー、ジャン、アウトー
ライナー「ああくそッ! 慣れかけてたのに! ぐッ!」バシーン!
ジャン「そもそも、そんなもん最初から着んなよ! ッつ!」バシーン!
アルミン「僕だって不本意なんだよ!」
ハンジ「ほら喧嘩しない。しばらくは待機室で寛いでいてね」
エレン「は? 訓練はしないんですか?」
ベル「エレン……これは笑わないのが訓練なんだよ」
——待機室内
アルミン「ハンジ分隊長は一体何を見ようとしているんだ……」
ジャン「どっかに行っちまったしな」
エレン「まぁ良いじゃねぇかアルミン。今のところ何もなくて平和だ。ゆっくり休もうぜ」
ライナー「……しかし、この静けさは逆に落ち着かん」
ベル「……」
ジャン「なぁ」
ライナー「何だ? ジャン」
ジャン「さっきからずっと気になってるんだが、この机引き出し付いてんぞ」
エレン「あ? 本当だな。何入ってるんだ」ガラ
ライナー「!? エレン馬鹿野郎!」
エレン「んだよライナー! いきなり大声出すなって!」
アルミン「今のはエレンが悪いよ! この状況で変な行動起こさないでよ!」
ジャン「そうだぞ! 引き出しに何が入ってるかもわかんねぇんだ! 無暗に開けんなこの死に急ぎ野郎!」
エレン「あーすまん……でも、何も……あ?」
エレン「何か包みが入ってた……」
ライナー「何だそれ」
ベル「エレン、それ開けるの?」
アルミン「これ見よがしに入っている包みに何も無いわけがないよ……」
ジャン「開けるならお前だけ離れて開けろよ」
エレン「うっせーなお前ら! じゃあさっさと離れろよ!」
アルミン「うわぁ」
ライナー「ちょっと待て離れる」
ジャン「死に急ぎ野郎」
ベル「……」
エレン「こんな小さい物にビビってんなよ。巨人に比べたらこんなもん……」スッ ← 包みを解く
エレン「……」
ライナー「どうだ? エレン」
エレン「……蒸かした芋だ」
アルミン「……ふふッwwww」
ベル「んッwwwwんww」
ライナー「フーッwwwwww」
ジャン「くっそwwwwww」
デデーン アルミン、ベルトルト、ライナー、ジャン、アウトー
アルミン「痛ったッ」バシーン!
ベル「んッん!」バシーン!
ライナー「おっふぐッ」バシーン!
ジャン「あっぐぅ!」バシーン!
エレン「何笑ってんだお前ら……」
アルミン「いや……サシャの顔思い出しちゃって……」
ライナー「芋は危険だな……いっつつ」
エレン「情けねーなお前ら」モグモグ
ベル&ジャン「 」エレンに背を向ける
ライナー「おいおいサシャの真似して笑わせる気か? そんなもんで——」
ガラ! ← 扉が開く音
キース「……」
5人「!?」
キース「なぜだ……なぜ今……芋を食べ出した?」
5人「 」
キース「イヤ、解らないな。なぜ貴様は芋を食べた?」
キース「……」
ガララ ← 扉が閉まる音
エレン「wwwwふっひひwwwwww」
アルミン「ッwwwwはっwwwwww」
ライナー「ぶふッwwwwwwwwww」
ベル「んんwwww」
ジャン「んふッwwふwwww何wwしにww来wwww」
デデーン 全員、アウトー
———
ライナー「……くっそ痛てぇ」
エレン「なぁ……お前らの机にも引き出しあるんだろ?」
ジャン「——まさか、開けろって言うのか?」
アルミン「エレン……壁外調査は、いかに巨人と戦わないかなんだよ?
この訓練も同じで、余計な脅威は避けるべきだと思う」
ライナー「……」
ライナー「だが、俺も何かある引き出しを前にしていると落ち着かん……」
ベル「ライナー……開けるんだな?」
ジャン「おい! 正気かよライナー!」
エレン「そうだ開けちまえ、気が楽になるぞ」
ライナー「この際だ、全員で開けようぜ」
アルミン「僕は嫌だよ! どうしてわざわざ罠にかかりに行かなきゃならないんだ!」
ジャン「いや……待てアルミン」
アルミン「ジャン?」
ジャン「考えてもみろよ。今まで俺らが笑ってしまったのは、ほとんど不意打ちの類だ。
だったら、最初から笑いを覚悟して耐えるつもりでいれば、難なく躱せる可能性も高い」
アルミン「……そうか。それに、自分だけ耐えることが出来れば、成績が上がる事になる……!」
エレン「よし、じゃあ行け、ベルトルト」
ベル「!? 何で僕から!?」
ジャン「誰からだって同じだろ」
ライナー「ベルトルト、頼む」
ベル「……解った。行くよ」ガラ
アルミン「ど、どうかな?」
ベル「……何も入ってない」ホッ
ジャン「拍子抜けだな。じゃあ次は俺行くぜ」ガラ
ジャン「——何だこれ……絵か?」スッ
アルミン「人物画だね、でも誰の……? こんな人居たっけ?」
エレン「……これオルオさんじゃね?」
ライナー「ッ!ww」
ベル「んッ」
アルミン「ちょっと待って、裏に何か書かれてる」
ジャン「えーっと……ふッww自画像だwwってwwwwww」
ライナー「おっふふwwwwww」
エレン「ふはッwwwwwwww」
デデーン、ジャン、エレン、ライナー、アウトー
ライナー「何で無駄に上手いんだよ! ぐっあ!」バシーン!
エレン「微妙にリヴァイ兵長に似せてんのが腹立つわ……いッ」バシーン!
ジャン「あーちくしょうッ!」バシーン!
アルミン「ジャン、もうそれ仕舞っておこう……」
ジャン「……」
ジャン「……」スッ ← 絵をアルミンとベルトルトの方に向ける。
アルミン「ちょwwwwっふふwwww」
ベル「んんwwwwww」
デデーン アルミン、ベルトルト、アウトー
ベル「油断した……んッん!」バシーン!
アルミン「こんなの2次災害だよッ! うあッ」バシーン!
アルミン「ねぇジャン。本当にやめてくれない?」
ジャン「フッ……俺を束縛する気か? アルミン」
アルミン「んぬふwwwwwwww」
エレン「はwwっはwwwwww」
デデーン アルミン、エレン、アウトー
アルミン「もう嫌だぁ!」バシーン!
エレン「ダメだオルオさんwwwwくッそ!」バシーン!
ジャン「(これは使えるな)」
アルミン「あー……次は僕の番か……いくよ」ガラ
アルミン「これは……?」
エレン「何があった? アルミン」
アルミン「これ」
ライナー「何だ? 何かのボタンか」
ベル「見るからに怪しいね」
ジャン「これを押すには相当の勇気がいるな」
エレン「んだよ、ボタンってのは押すもんだろ」ポチ
アルミン「ちょっと! エレン!」
ジャン「押しやがったのかッ!?」
デデーン ライナー、アウトー
ライナー「 」
ライナー「いや待ておかしい! ぐああッ!」バシーン!
ベル「……wwww!! んふwwww」
エレン「——wwwwふッww」
デデーン ベルトルト、エレン、アウトー
ベル「んぐッ!」バシーン!
エレン「何だよこのボタンww痛ッつ!」バシーン!
ライナー「……どういうことだ」
アルミン「僕の引き出しにあったボタンをエレンが押して、ライナーがアウト……」
ジャン「ライナーがアウトになるボタンか?」
ベル「どうしてライナーだけ一方的に……」
ライナー「アルミン、それは俺に管理させてくれ」
アルミン「う、うん」
エレン「……」ポチッ
ライナー「!? エレンお前!」
デデーン ジャン、アウトー
ジャン「はぁッ!?」
ジャン「おい待てって! んぐッ!」バシーン!
ジャン「……理不尽だろ、こんなん」
アルミン「これは危険極まりない……」
エレン「誰が選ばれるか解らねぇって事か?」
ベル「いや、順繰りって可能性もあるよ」
アルミン「そうすると、次は僕かエレンかベルトルトか……」
ライナー「もう押そうぜ」
エレン「は? もういいだろ、こんな危ないもん」
ジャン「俺とライナーだけ被害受けて不公平だろ!」
エレン「やられると解ってて押させるかよ!」サッ
ジャン「分隊長になるのは俺だ!」バシュ! ヒュンッ!
アルミン「ちょっとジャン! 室内で立体起動装置を使わないでよ! 危ないっ!」
エレン「あ! くそッ」
ベル「ああッ……!」
ジャン「よっしゃ! ボタンを手に入れたぜ!」
ライナー「良いぞジャン! 押せっ」
ジャン「喰らえ!」ポチ
デデーン ライナー、アウトー
ライナー「 」
ライナー「おっぐむッ」バシーン!
ジャン「……」
ジャン「すまん、ライナー」
エレン「ふっはwwwwwwwwww」
アルミン「くwwwwすふww」
ベル「んwwwwww」
デデーン エレン、アルミン、ベルトルト、アウトー
————
ライナー「何なんだよこの訓練……」
ジャン「他の連中は何やってるんだろうな」
ガラ ← 扉が開く音
ハンジ「皆しっかりやっているかい?」
エレン「ハンジさん……もうケツが限界ですよ」
ハンジ「エレンはエレンゲリオンになればダメージがリセットされるんじゃないかな?」
アルミン「ハンジ分隊長。エレンに要らない事を吹き込まないでください」
ジャン「何か用事ですか?」
ハンジ「うん。みんなにやってもらう事があるんだ。外の森に集まってもらえるかな」
ベル「……何をやるんですか?」
ハンジ「立体起動の訓練さ」
——旧本部付近の巨木森林
キース「貴様らには今から立体起動装置による鬼ごっこをしてもらう! これが出来ん奴は囮にも使えん!」
アルミン「またキース教官だよ……」
エレン「絶対に笑わせに来るな」
キース「貴様らは逃げに徹する事だ! 指定範囲から出なければ自由に動いて構わん!
だが、ガスは与えた分のみとする。切れた者は走って逃げることになるぞ!」
キース「また! 鬼に対しての攻撃の一切を禁ずる!」
ライナー「思ったよりも普通の訓練だな」
ベル「……」
キース「今回の訓練において最も成績が振るわなかった者には、過酷な仕置きが待っている!」
エレン「どうせワイヤーでバシーン!だろ……」
キース「それでは、この訓練において鬼の役割を担う者を紹介するぞ!」
キース「1人目! お前の心臓は右にあるのか!? コニー・ハートライト・スプリンガー!」
コニー「はッ!」
エレン「くッwwwwww」
アルミン「ふすっwwwwww」
デデーン エレン、アルミン、アウトー
エレン「くそっ! 普通に敬礼が正しいのが、ぐあぁ!」バシーン!
アルミン「ミドルネームwwwwあっぐう!」バシーン!
キース「逆の逆だ……コニー・H・スプリンガー……!」ミシッ
ベル「んwwwwんん」
ライナー「なら良いだろwwww」
キース「貴様の心臓は左にあるのか?」ミシミシッ
コニー「か……感じろとしか言えん……」
ジャン「おふッwwwwww」
エレン「ぶッwwwwww」
デデーン ベルトルト、ライナー、ジャン、エレン、アウトー
エレン「立体起動の訓練以前の問題じゃねーか! あぅッ」バシーン!
ライナー「ぐっむッ」バシーン!
ジャン「早く訓練に……ぐぉッ」バシーン!
ベル「んッっく!」バシーン!
キース「2人目! 何故人は芋を食べるのか!? サシャ・ポテト・ブラウス!」
サシャ「はッ!」モグモグハフハフ
ベル「—— ッ! ……」
ライナー「っす……あぶねぇ……」
エレン「……すwwww」
ジャン「みんな笑わねぇな」
アルミン「まぁ、これはある程度予測できるからね」
キース「サシャ・P・ブラウス……貴様が右手に持っているものは何だ?」
エレン「ポテトだろ」
ベル「んふwwwwww」
デデーン ベルトルト、アウトー
エレン「は?」
ベル「エレン、ツッコミやめてッん!」バシーン!
ライナー「俺にはもうベルトルトのツボが解らん」
キース「貴様が右手に持っているものは何だ!?」
サシャ「蒸かした芋です! 調理場に調理前の物があったので! つい!」
ジャン「それ蒸かしてねぇだろ」
エレン「生芋はふはふ食ってんじゃねぇよ」
ベル「んッんwwwwww」
デデーン ベルトルト、アウトー
ベル「待って! んーッ!」バシーン!
ジャン「ベルトルトがここにきて回数稼ぎ始めたぞ」
エレン「ライナーと同じく優勝の芽が薄くなってきたな」
ベル「……」
ライナー「……まだ午前だ」
キース「3人目! すべての巨人を魅了せよ! ミカサ・みかりん・アッカーマン」
ミカリン「はッ!」
エレン「ふぐッwwwwwwwwww」
ライナー「ッふんwwwwwwww」
アルミン「んふふッwwww」
ベル「んんwwwwww」
デデーン ジャン、アウトー
ジャン「は!?」
ジャン「いやいやいや俺は笑ってねぇッ! あっぐおッ!」バシーン!
ジャン「……何だよこれ」
アルミン「——多分、ミカサをいやらしい目で見たからじゃないかな」
ライナー「ミケ分隊長の嗅覚すげぇな」
ミカリン「……」
キース「ミカサ・M・アッカーマン! 血飛沫舞い踊る圧巻のパフォーマンスを期待しているぞ!」
ミカリン「はッ……」
エレン「wwwwwwwwwwっふ」
ミカリン「!?」
デデーン エレン、アウトー
エレン「ぶっはwwwwwwんッ!」バシーン!
アルミン「え、エレン?」
エレン「いやだってお前wwwwあの腹筋見ろってwwwwあんなヒラヒラした服着てんのwwに」
アルミン「 」
デデーン エレン、アウトー
エレン「あっぐッ」バシーン!
ミカリン「——ッ!」ギロリッ
ライナー「おいエレン! ミカサがこっち睨んでるぞ! お、怒ってんじゃねぇのか?」
ジャン「ふざけんなエレン! ミカサを馬鹿にすんな!」
ミカリン「(私のエレンに酷い事を……あいつは調子に乗りすぎた。いつか私が然るべき報いを……)」
キース「鬼はこの3名にやってもらう! 貴様らは制限時間内、捕まらずに逃げる事だ!」
キース「貴様らが散った10秒後に鬼が行動を始める! せいぜい生き延びろ! 散れ!」
5人「——!」バシュ! ヒュン!
————
アルミン「どう考えても僕が1番不利だよ!
そもそも僕以外、皆、成績上位10人なのに、その上この役に立たないGANTZスーツ……!」ヒュン
ライナー「おいアルミン! ここは協力しようぜ」
アルミン「ライナー!」
ライナー「俺の力とお前の頭脳で生き残るぞ……!」
ヒュン! ヒュン! バシュ! ヒュン!
ライナー「!?」
アルミン「ひぃ!?」
ミカサ「見つけた……」
アルミン「速ッ! まだスタートしてから15秒くらいでしょ!?」
ライナー「その格好でこのスピードか……化け物か?」
ミカサ「エレン以外に私の肌を見る資格はない」シャキン
アルミン「ちょま!?」
ライナー「おいミカサ! これは鬼ごっこだろ! 捕まえれば終わりだろ!」
ミカサ「……先にエレンの逃げた方角を喋った方を、後に捕まえる」
アルミン&ライナー「「北西だ」よ!」
ミカサ「——アルミンが0.23秒速かった」シャキン! スパッ! ← ライナーのワイヤー切断
ライナー「おっふッ!」
ミカサ「……ッ!」シャキン! スパッ! ← アルミンのワイヤー切断
アルミン「 」ガクブル
ミカサ「……2人とも捕まえた」
——かくして2人の命運は最強のステージエンターテイナーに託された——
————
ジャン「ベルトルト! 追手はどうだ!?」ヒュン!
ベル「……来ていない!」バシュ! ヒュン!
ジャン「たまたま散った方向が一緒だったのが、お前で良かったぜ」
ベル「僕はジャン程立体起動が上手くないよ……」
ジャン「へっ! 3番さんが言うじゃねぇか。そりゃお世辞か?
何にせよ俺ら2人で翻弄すりゃミカサでもない限り振り切れる! みか、ミカサじゃなけりゃ……」
ベル「……みかりん」ボソ
ジャン「wwwwっふwwおい! ベルトルト!」
デデーン ジャン、アウトー
ジャン「はぁッ!?」
ベル「黒子が立体起動で襲ってくる!」
ジャン「何だこいつ! 速ぇえッ! っぐッあ!」バシーン!
ベル「空中でジャンを……誰なんだろう、あれ」
ヒュン! バシュ! ヒュン!
ジャン「!?」
ベル「誰か来てる!」
コニー「あいつ(黒子)の後を追って正解だった」
ジャン「コニー! あの野郎!」
コニー「ありがとよ!」シャキン
ジャン「くっそ!」
ヒュンヒュン! バシュ! ヒュン! スパッ! スパッ! スパッ!
ジャン「!? 何だッ!? ワイヤーが! くそッ」ヒュン!
ベル「——ッ!? 切断されて……! っく!」ヒュン!
ミカサ「……」
ジャン「ミカサ///」
ベル「もう駄目だ……」
ミカサ「……エレンが居ない」ヒュン!
ジャン「俺ら失格か……」
ベル「……そうだね」
ジャン「あ? コニーはどうした?」
ベル「……?」
コニー「 」ワイヤー切断されて落下
デデーン ジャン、ベルトルト、アウトー
————
エレン「やっべぇ……皆と逸れた」
エレン「くそっ……このままじゃ俺が第一脱落者か!?」ヒュン!
エレン「……いっそ巨人化して逃げようかな」
ヒュン! ヒュン! バシュ!
エレン「!? 誰か来やがった!?」
サシャ「ハフハフッ(AA略」
エレン「サシャか!? くそッ!」
サシャ「フーッ……(AA略」
エレン「どうして場所がバレた?」
サシャ「こっちから蒸かし芋の匂いがしましたっ!」
エレン「はぁ!? そんなもん持ってねぇ……いや、そう言えばさっきの芋の残りをポケットに……!」
サシャ「それは私が頂きますよッ!」ヒュン!
エレン「いや、やるよこんなもん! 勝手に受け取れ! いくぞ!」
サシャ「!? 食べ物を投げるなんて許しませんよ!」
エレン「何まともなこと言ってんだよ! つーかこれポケットに入ってたやつだぞ!?」
サシャ「エレンの尻で潰されて良い感じのマッシュポテトになってる訳ですね」
エレン「ふッwwwwくふwwwwww」
デデーン エレン、アウトー
エレン「は? 今もアウトカウントあるのかよ!」
ヒュンヒュン! バシュ! ヒュン!
エレン「うお!? 何だあいつ立体移動で……うっぐあ!」バシーン!
サシャ「エレン、尻ポケに入っているポテトは無事ですか?」
エレン「……もうこれやるから、見逃してくれ」スッ ← ケツポケからポテト取り出す
サシャ「あなたが神か」
エレン「人は何故芋を食べるのだろうか……」
ヒュン! ヒュン! バシュヒュン!
サシャ「——ッ!?」
エレン「何だ!?」
ミカサ「感知ワード【エレン】【尻】【芋】」ヒュン!
エレン「ミカサ!?」
サシャ「ああッ!? ポテトサラダ取られました!」
ミカサ「エレン……捕まえた。これで、この訓練エレンがトップ」
エレン「……——ぶふはッwwwwwwwwwwww」
ミカサ「!?」
デデーン エレン、アウトー
エレン「ダメだwwお前のwwwwその恰好wwwwぐッ」バシーン!
ミカサ「ッ!」ギロリッ!
サシャ「ひぃ!? み、ミカサ、彼は黒子です! 睨んではいけませんポテトちょっと分けてください」
ミカサ「……」スッ ← ポテトポケットイン
エレン「っふッすwwwwwwww」
デデーン エレン、アウトー
————
キース「立体起動訓練終了! これより成績発表を行う!」
アルミン「……ごめんライナー」
ライナー「いや、お互い様だ……」
ジャン「(ミカサの腹筋……)」ハァハァ
ベル「……」
エレン「(俺が最後だったのか?)」
キース「まずは鬼の担当者からだ! ミカサ・M・アッカーマン! 捕獲数5!」
ミカサ「はッ」モグモグ
ベル「全員ミカサに捕まったんだ……」
ライナー「というかアイツ何食ってんだ?」
サシャ「エレンのケツポケに入ってた蒸かし芋ですよ」
ライナー「んッふwwwwwwww」
デデーン ライナー、アウトー
ライナー「何wwww食ってんだwwwwwwぐぬッ!」バシーン!
ミカサ「エレンの温もりが失われたら元も子のないので、今食べるべきと判断した」
ジャン「……」
アルミン「(普通に気持ち悪い)」
キース「サシャ・P・ブラウス! 捕獲数0! 捕獲補佐1」
サシャ「はッ」
エレン「あれは補佐に含まれるのか……?」
ジャン「どうせ9割方ミカサの功績なんだろ」
サシャ「フーッ……(AA略」
アルミン「——っww! あぶない……」
キース「そしてコニー・H・スプリンガー! 実績なしッ!」
コニー「……は」
ジャン「あいつ鬼なのにミカサにワイヤー切られて落下してたぞ」
キース「無様な醜態を曝した罰を与える!」
デデーン コニー、アウトー
コニー「うわマジかよッ」
コニー「——オアエリッ!」バシーン!
ライナー「うッwwwwむふww」
ベル「んんwwwwwwんww」
デデーン ライナー、ベルトルト、アウトー
ライナー「ふざけんなコニー! 俺には何も聞えてないって言っただろ! ぐッおッ!」バシーン!
ベル「んッく!」バシーン!
エレン「……何だ今の?」
アルミン「さぁ……身内ネタかな」
キース「次に逃走者! トップ、エレン・イエーガー! 2分34秒!」
エレン「サシャとミカサが来て捕まるまで30秒くらいだったぞ。2分はただ立体起動で移動してただけだ」
キース「次! ベル……ベルナンデス・フーバー! 1分14秒!」
ベル「……」
アルミン「……」
ライナー「キース教官、スベったぞ……どうすんだこれ」
キース「次! ジャン・キルシュタイン! 1分13秒!」
エレン「お前ら掴まんの早すぎじゃね?」
ジャン「うるせーよ! ミカサに見つかった順番に捕まる訓練なんだよこれは!」グイッ
エレン「やめろよ服が破けちゃうだろ!」
キース「次! アルミン・アルレルト! アホみてぇな名前だな! 22秒!」
ジャン「ッふwwwwww22秒ww」
ベル「んんwwwwww」
エレン「早過ぎだろwwwwwwwwww」
デデーン ジャン、ベルトルト、エレン、アウトー
アルミン「誰もキース教官の受け狙いに反応してない……」
ジャン「あッっぐ」バシーン!
ベル「んぅッ」バシーン!
エレン「いってぇッ!」バシーン!
エレン「くっそ……あ? アルミンが4番目?」
キース「最下位! ライナー・ブラウン! 21秒!」
キース「信じ難い成績だ! 貴様には罰が必要なようだな!」
ライナー「いや、もう今日だけで何回受けてるか……」
ジャン「まぁお仕置きも今さらだよな」
デデーン ライナー、ア ニ キ ッ ク −
5人「!!?」
チャンチャラーン
アニ「……」スッ
ライナー「いやアニちょっとまt」
アニ「——ッっふ!」
ライナー「いッデュクしッ!」バスンッ!
ライナー「 」
エレン「くふッwwwwww」
アルミン「んふwwふwwwwwwww」
ジャン「うwwwwwwあwwww」
ベル「んwwんんんwwww」
デデーン エレン、アルミン、ジャン、ベルトルト、アウトー
キース「立体起動訓練はこれにて終了とする!」
————
——待機室内
エレン「……ケツが痛てぇ」
アルミン「お尻の感覚が……」
ベル「……」
ジャン「? ライナー、ずいぶん静かだが、どうかしたか?」
ライナー「……痔になったかもしれん」
ジャン「wwwwwwっふふww」
デデーン ジャン、アウトー
ジャン「真剣な顔して、んなこと言うなっつの! っぐッ」バシーン!
アルミン「でも、あそこでのアニキックはツラいよね……」
エレン「何だかんだで、1番喰らってるのライナーじゃねぇか?」
ライナー「特に理由のない暴力が多すぎるんだよ……」
ベル「1番被害を受けてないのは、多分、アルミンじゃないかな……」
アルミン「え? ちょっとベルトルトやめてよ。何か標的にされそうじゃないか……」
ジャン「……」
ジャン「なぁアルミン」
アルミン「何?」
ジャン「……」スッ ← オルオの自画像を見せる
アルミン「ふふッwwwwwwww」
エレン「うっふwwwwwwwwww」
デデーン アルミン、エレン、アウトー
アルミン「もぉぉ! やめてってばぁあッ!」バシーン!
エレン「ざけんな俺まで巻き添えだろッっぐむ」バシーン!
ハンジ「やーみんな元気かい?」
ジャン「そんなわけないじゃないですか……」
ハンジ「私たちの想像以上に回数重ねてるよ君たち。仲間割れし過ぎなんだよ」
ハンジ「まぁそんな君たちに朗報だ。昼食にしよう」
ライナー「そういえば、もうそんな時間か」
エレン「飯の時くらい笑っても良いんですよね」
ハンジ「何言ってるの。ここは難関かもよ」
アルミン「うわぁ……本当にご飯の時まで……」
ハンジ「でも、みんな頑張っていたからね。ご馳走を用意させたよ!」
ジャン「誰がどう絡んで来るんだろうな……」
ハンジ「疑り深いねー、用意したのはお肉だよ? みんな最近食べた記憶ある?」
エレン「本当ですか!?」
ハンジ「持ってくるから、楽しみに待っててくれ」
ライナー「やったな! これだけでこの訓練を受けた甲斐があるぞ」
ベル「肉なんて久し振りだね」
アルミン「わぁ楽しみだなぁ」
ジャン「いっつも硬いパンと薄いスープだもんな! あれで大喜び出来るのは芋女だけだぜ」
エレン「何の肉だろうな!? 鳥か……豚か!?」
ガラッ! ← 扉が開く音
5人「!?」
キース「貴様らに紹介したい者が居る!」
ジャン「また教官だよ……何回目だ」
キース「入って来い!」
ミーナ「……」スッ
エレン「……ミーナじゃん」
キース「紹介しよう! 第104期の豚小屋出身! 家畜以下だ!」
ミーナ「はッ! 自分は豚小屋出身、家畜以下でありますッ!」バッ!
ライナー「おふッwwwwwwww」
ベル「んwwwwッんwwwwww」
エレン「んふはッwwwwwwww」
デデーン ライナー、ベルトルト、エレン、アウトー
ライナー「くそッ! 予測出来た筈なのに!」バシーン!
エレン「俺が豚肉って言わなかったら……どうするつもりで……ぐッあ!」バシーン!
ベル「んッ!」バシーン!
キース「……」ガラ ← 教官退室
ミーナ「……」
アルミン「え……? ミーナ?」
ジャン「おい、ミーナが出ていかねぇぞ……」
ミーナ「……」ジー
ライナー「な、なぁ。こっち睨んでねぇか」
エレン「気のせいだろ……」
ベル「(さっき笑ってしまったから気まずい……)」
ハンジ「はーいお待たせ。1人ずつ配っていくからねーじゃあ、まずエレン」
エレン「これは……チーズハンバーグ?」
ハンジ「うん、チーハン。本当は合挽きが良かったんだろうけど、生憎、豚肉しか手に入らなくてね。
申し訳ないが、それで我慢してくれ」
エレン「い、いや! そんな、これで十分ですよ……」
ミーナ「……」ジー
ハンジ「次は、ライナー。はいよ」
ライナー「骨付き肉……ですか」
ハンジ「そうだね。こういうのは鶏肉が良かったのかもしれないけど、残念ながら豚肉しか手に入らなくてさ。
味は自分好みで調節してね」
ライナー「あ、ありがとうございます!」
ミーナ「……」ジー
ハンジ「ジャンはこれだ!」
ジャン「あ、コロッケ……ですね」
ハンジ「なんと驚き、豪華豚肉コロッケだよ。
まぁ牛肉のが良かったかもしれないけど、どうしても豚肉しか手に入らなくて……」
ジャン「いえ、食べられるだけで、あ、ありがたいです……」
ミーナ「……」ジー
ハンジ「ベルトルトの好物はこれだったよね!」
ベル「ぎょうざ?」
ハンジ「皮からこねて作ったんだよ。中身に一工夫したいところだったんだけど、やっぱり豚肉しか手に入らなくて。
平凡になってしまって、本当に申し訳ないよ」
ベル「……い、頂きます」
ミーナ「……」ジー
ハンジ「アルミンは何が好物なのか解らなかったから、こちらで良さそうな物を選んでみたよ
」
アルミン「あ、と。これは燻製……ですか」
ハンジ「サシャのお父さんから、ご厚意で頂いた物だよ。これも当然、豚肉だ」
アルミン「貴重な食料を、ありがとうございます……」
ミーナ「……」ジー
ハンジ「それじゃあ、みんな、ごゆっくり」ガララ ← 退室
————
エレン「……」モグモグ
ライナー「……」ムシャ
ジャン「……」パクパク
ミーナ「……」ジー
ベル「(ずっと見てるよ……食べづらい)」
アルミン「(胃が痛い……)」
エレン「やっぱ旨いな、これ。滅多に食べられるもんじゃねーしなぁ」
ミーナ「……」スッ ← エレンの元に向かう
ライナー「!」
エレン「あ……? ミーナも食べるか? 絶品だぞ、こr」
ミーナ「自分は豚小屋出身、家畜以下でありますッ!」バッ!
ライナー「ぶふーッwwwwww」 ← 鼻から肉を吹き出す
アルミン「うわぁッ!」 ← 被弾
デデーン ライナー、アウトー
ライナー「解っていた事なのにくッそッ! ぐむッ」バシーン!
エレン「っきたねーなライナー!」
ライナー「す、すまん」フキフキ
アルミン「うわぁああ……」
アルミン「……」パクパク
ミーナ「……」スッ ← アルミンの元に向かう
アルミン「!?」ビクッ
ジャン「おいみんな食うの一旦止めよう。くるぞ」
ライナー「(今度こそ耐える)」
ベル&エレン「 」スッ ← ミーナから目を逸らす
アルミン「み、ミーナ?」
ミーナ「……」
ミーナ「——自分は豚小屋出身、家畜以下でありm」
サシャパパ「食うのを止めろッ!」ガラ!
5人「!?」
サシャパパ「その燻製は冬の備蓄だ馬鹿もん!」
ハンジ「ッ! 取り押さえろ!」ガラ!
エルド&グンタ「はッ!」ガシ! ← サシャパパを取り押さえる
サシャパパ「やめんか! ……この馬鹿者が……」
サシャパパ「……もういい、好きにせい……」ズルズル ← 引きずられる
ハンジ「すまなかったね。お騒がせした」ガララ
エレン「ふっすふwwwwwwwwww」
アルミン「ぬふっwwwwwwww」
ライナー「ぶふッふwwwwwwwwww」
ベル「んんwwwwwwww」
ジャン「うっふふwwwwwwwwww」
デデーン 全員、アウトー
————
エレン「殴られはしたが、昼飯は本当に旨かったな」
アルミン「飴と鞭じゃないと良いんだけどね……殴られることに抵抗がなくなりそうで恐いよ」
ジャン「なぁ……」
エレン「何だよ、ジャン」
ジャン「ミーナがまだ帰らねぇぞ」
ライナー「言うな」
ベル「……」
ミーナ「……」ジー
ライナー「しかし、急に物静かになったな。昼飯が終わってから、かなり時間が経つのに、あれっきり何もないぞ」
ベル「このまま何事もなく終わってほしいよ……」
ジャン「もう、途中からカウントやめちまったから、誰が何回殴られたのか分からねぇな」
エレン「まぁライナーはもう圏外だろ」
ライナー「まだ分らん……! あの意味不明なボタンのせいだ」
アルミン「あれ? そういえばあのボタンって何処にあるのかな」
ジャン「俺が持ってるぞ。これやっぱり無作為にアウトになるボタンじゃねぇか?」
ベル「……」
アルミン「今のところライナーかジャンしか標的になっていないけどね……」
ジャン「……」
エレン「……」
ライナー「いいか? 絶対に押すなよ?」
エレン「おう」ポチ
ジャン「! ッてめぇ!」
デデーン アルミン、ア ニ キ ッ ク ー
アルミン「 」
チャンチャラーン
アニ「……」スッ
アルミン「あ、アニ。アニって意外と優しいよね!」
アニ「——ッふ!」
アルミン「んッっぎ!」バスン!
アルミン「……」
ベル「——アルミンの身体、一瞬、浮かなかった?」
ライナー「ぬふwwwwwwっふ」
ジャン「ふくwwすwwwwwwww」
デデーン ライナー、ジャン、アウトー
ライナー「おむッ!」バシーン!
ジャン「いッつ!」バシーン!
アルミン「……うぅ」
ジャン「恨むならエレンを恨めよアルミン……」
エレン「す、すまんアルミン。本当に誰に行くか解らないんだな」
ベル「よりによってアニキックの時に……」
アルミン「……」
アルミン「エレン、解ったよ。そのボタンの法則性が。回数を重ねてようやく見えた」
エレン「ほ、ほんとかアルミン。お前やっぱりすげぇな!」
アルミン「ああ、これでもうコントロールが出来る。貸してくれないかな?」
エレン「流石だな! ほらよ」スッ
ジャン「——エレン! 馬鹿野郎!」
エレン「あ? なんだよ?」
アルミン「……」カチカチカチカチ! ← ボタン連打
デデーン ベルトルト、ジャン、エレン、アルミン、ア ニ キ ッ ク ー
エレン&ベル&ジャン「!?」
チャンチャラーン
アニ「またかい」スッ
ジャン「いやアニ! 待てお前……んぐッっふゅ!」バスン!
エレン「アルミン! 謝っただろッ……あっづッ!」バスン!
ベル「あ、アニ……んぎゅッん」バスン!
アルミン「覚悟は出来てる……ひでゅッ」バスン!
アニ「……足、疲れた」
ライナー「(奇跡的に回避した)」
エレン「……いや、もう、本当にそのボタンは終わりにしようぜ」
ジャン「友情に亀裂が走りかねないな……」
アルミン「ライナーの気持ちが解ったよ……」
ベル「……でも、次押したら、きっとライナーに行きそうだよね」
ライナー「おい! ベルトルト!」
ライナー「……いや。俺達は紛れもない仲間だよな。貸せ、アルミン」
アルミン「ライナー?」
ライナー「俺の気が変わらねぇ内に寄越せ」
エレン「お前……カッコいいな」
ライナー「馬鹿な奴に囲まれて3年間も暮らしていた内に、本当におかしくなってしまったのかもしれん」ポチ
デデーン ミーナ、ア ニ キ ッ ク ー
5人「!!」
ミーナ「 」
チャンチャラーン
アニ「……」スッ
ミーナ「じ、自分は……豚小屋出身、家畜以下でありますッ!」
アニ「——メスブタッ!」
ミーナ「ああッ! はい! いやしい雌豚ですッ」バスン!
アニ「汚らわしい……私と同じ目線に立つな」
ミーナ「も、申し訳ありません! 自分は家畜以下でありますッ! あああッ!」バスン!
ライナー「……ミーナに何か恨みでもあんのかよ……」
ベル「ちょっと恐すぎて笑えない」
エレン「ミーナ……」
ジャン「女ってこえぇ」
アルミン「(何かエロい)」
ちょっと夕飯食べてきます。
夕飯は豚肉と蒸かした芋か
>>135 卵豆腐でした。
————
ミーナ「私たちもお肉食べたかったよね。土地が減ってから肉なんて凄く貴重になったんだから」
アニ「……別に。憲兵団では珍しい食べ物でもないし」
ミーナ「えー! 嘘、ずるいよ。いいなぁアニは憲兵団に行けてー」
アニ「10番以内じゃなくても、女なら可能性はあるんじゃない?」
ミーナ「どういうこと?」
アニ「私の憲兵団の同期に、ビッチ……じゃない、ヒッチって奴が居るから聞いてみな」
ジャン「おい……あんな事しておいて普通に会話してやがるぞ」
ベル「どっちが本当の姿なんだろうね」
エレン「つーか、なんでまだ居るんだよ……」
ガラ ← 扉が開く音
クリスタ「ミーナ、アニ。こんなところにいたんだ」
ユミル「よぉ。仕事は終わったのか?」
アルミン「新しい刺客が来たよ……クリスタにはおかしな事してほしくないな……」
ライナー「クリスタがアニキックを受けるようなことになったら、俺は喜んで身代わりになる」
ベル「(クリスタ天使)」
サシャ「こっちからお肉の匂いがしましたッ!」
ミカサ「こっちからエレンの匂いがする」
エレン「肉があったのは数時間前だぞ……お前ミケ分隊長の後継者になれるんじゃねぇか?」
エレン「お、ミカサ着替えたのか。ああ、やっぱりそっちの方が普段どおりで良いぞ」
ミカサ「///」
ジャン「いや! 俺はあの衣装も、す、好きだぞ!」
ミカサ「……」スッ
ジャン「 」
ミーナ「ね、ね。せっかくこうして女の子が揃ったんだからさ、恋バナしようよっ」
クリスタ「こ、恋バナって、誰が好きかとか……そういうの?///」
アニ「へぇ……面白そうじゃない」キッ
ミカサ「私も賛成」ギロリ
ユミル「お前ら少し離れろ」
サシャ「ハフハフッ! モグモグッ!」
アルミン「あ、これはあれだ。僕たちを居ないものとして扱ってるね」
ライナー「(クリスタの好みが聞けるのか!?)」
ベル「(いや流石に、これは演技で言うんだよね……)」
ジャン「(ミカサミカサミカサ)」
エレン「へーあいつら好きなやつとか居るのか。誰だろうな、トーマスとかサムエルとか?」
ミーナ「誰がカッコいいとかないかな? ライナーとかどう?」
ライナー「!?」
エレン「は? 本人ここに居るのにそういう話すんのか!?」
アルミン「(……これ、この場から居なくなってもいいのかな)」
クリスタ「ライナーかぁ……逞しくて責任感があって頼れる感じだよねっ」
アニ「けどあいつ巨人のケツにご執心だってよ」
ライナー「ファッ!?」
アニ「巨人を見て、『あの良いケツした奴が』とか言ってたらしい」
ライナー「 」
エレン「うッwwwwwwふふ」
アルミン「くふッwwwwww」
デデーン エレン、アルミン、アウトー
アルミン「でも確かに言ってたwwwwいッ!」バシーン!
エレン「まっじかよライナーwwwwwwぐぬッ」バシーン!
ライナー「いや違うあれはそういう意味じゃない!」
ユミル「あいつホモじゃなくて巨人にお熱だったのか」
クリスタ「ヤダ……何それ気持ち悪い」
ライナー「 」
ミーナ「ジャンはー?」
ジャン「!」ビクッ!
アルミン「ああ、これは順番に公開処刑されるのか……」
クリスタ「ジャンは……出来ることをしっかりこなすし、指揮官としての才能あるよね」
サシャ「けどジャンは四六時中ミカサの事ばっかり見てますよね」ハフハフッ
ジャン「いや……ちょっと……」
サシャ「さっきもミカサの腹筋を舐めるように見ていましたし……
あ、しかも、自分の手に付いた汚い物を人の服で拭う癖があるって噂ですよ! 証言者はコニーです!」モグモグッ
ジャン「くっそ芋女!」
ベル「んんwwwwんww」
エレン「ジャンwwwwwwお前wwwwww」
デデーン エレン、ベルトルト、アウトー
ベル「んッwwwwぐむッ!」バシーン!
エレン「きったねぇwwwwっいッた!」バシーン!
ジャン「うるせぇ! 拭ったのはお前から出た物だよッ!」
クリスタ「ヤダ……何それ気持ち悪い」
ミカサ「エレンから出た物を拭うなんて信じられない」
ジャン「 」
ミーナ「アルミンはどうかなー可愛い系だよね」
アルミン「ひぃッ!」ビクンッ
ライナー「これは殴られるよりツラいぞ」
クリスタ「んー少し頼りない感じがあるけど、いざって時には奮い立つ所がカッコいいかな///
座学でもトップだし、作戦立案も凄い。それに……やっぱり可愛い」
ユミル「でもな。噂で聞いたんだが……あいつ、何かベッドの下とか人目の付かないところに本をコソコソ隠し持ってるらしいぜ」
アルミン「そ、それは!」
ユミル「持っていると白い目で見られる物らしいのに、大事に仕舞い込んで……
あ、しかもな。子供の時にその本の知識をエレンに吹き込んだとか。子供にはとても見せられないものなのに」
ユミル「エレンが『それっていけない物なんだろ』って言ってるのに『そんなこと言ってる場合じゃないんだハァハァ』とか、かなり興奮していたみたいだな」
アルミン「違う! そういういかがわしい本じゃなくて、外の世界の……!」
アニ(憲兵団)「あ?」
アルミン「 」
ライナー「アルミンwwwwwwっんッふwwww」
ジャン「苛まれる思春期の呪いwwwwww」
デデーン ライナー、ジャン、アウトー
ライナー「っふぐ」バシーン!
ジャン「いいッつwwww」バシーン!
ユミル「1人で隠れてその本読んで何しこしこしてんだろうな」
クリスタ「ヤダ……何それ気持ち悪い」
アルミン「 」
ミーナ「じゃあ、ベルトルト」
ベル「んッ!?」ビクビク
ミカサ「……」
アニ「……」
サシャ「ハフハフッ」
ミーナ「……ベルトルトはー?」
クリスタ「……」
ユミル「……」
サシャ「フーッ……」
ユミル「えっと、この前……」
ベル「!?」
ユミル「ベルトルトと対人格闘術の訓練して……アイツ、ガタイ良いから、良い訓練になった」
ユミル「……以上だ」
クリスタ「ヤダ……何それ気持ち悪い」
ベル「!!?」
エレン「wwwwwwwwっふふ」
アルミン「んっふwwwwwwww」
ジャン「ふすwwwwwwwwww」
デデーン エレン、アルミン、ジャン、アウトー
エレン「くそッwwwwwwwwぐッあ」バシーン!
アルミン「別に何も無いのにwwいったい!」バシーン!
ジャン「クリスタwwwwいッ!」バシーン!
ベル「 」
ミーナ「エレンは、皆どう思う?」
クリスタ「エレンは、ちょっと怒りっぽいけど、やると決めたら真っすぐで」
ミカサ「エレンと私は幼いころからずっと一緒。エレンについて解らない事は何一つないので、私がこの場で得るものは何もない。
全てを知っている。それこそ毛髪の本数から今までの自慰の回数まで」
アルミン「(普通に気持ち悪い)」
エレン「いやそれはないだろ……」
アニ「……けど、アイツ最近、愚痴零してたね。誰かさんが纏わり付きすぎて、ウザくて死にそうだってさ。1日中見張られているようで精神的につらいって。それが腹筋ゴリラなら尚更だと」
ミカサ「!」ギロッ!
アニ「あとアイツ、貧乏くさいの嫌いだって。物持ちが良いのはいいけど、ボロボロになったマフラーとかをいつまでも使ってるのは引くってさ」
ミカサ「!!」ギロガリッ!
エレン「言ってねぇ! そんな事!」
ミカサ「……エレンがこの前、医務室で言っていた。訓練なのに手加減の一つもない凶悪な女に執着されて身が持たないって。
はっきり拒否しているのに、問答無用で蹴ってくる怪物みたいな奴、消えてくれないかと」
アニ「!」ギリッ!
ミカサ「女の子の扱いがどうとか、意味不明なことを強要してきて、
その上に暴力まで振ってくるものだから、気が気じゃないらしい」
アニ「!!」ギリリッ!
エレン「だから言ってねぇって!」
ミカサ「……」ガタッ
アニ「……」ガタッ
サシャ「夢のカードがッ」ハフハフッ
ミカサ「シッ!」ドゴムッ! ← 殴打
アニ「——ふッ!」バスンッ! ← アニキック
ライナー「解せぬ」バタン…… ← を喰らった
ユミル「ライナーが泡吹いて倒れたぞ」
クリスタ「ヤダ……何それ気持ち悪い」
ライナー「 」
アルミン「ちょっと笑えない」
エレン「何すんだよ! ライナーが死んじゃうだろ!」
ミーナ「あ、そろそろ時間だね。それじゃあ解散しようか—」
————
ハンジ「よーし、みんなお疲れ様—!」
エレン「ハンジさん……?」
アルミン「まだ何かあるのでしょうか……」
ジャン「ケツの感覚がなくなってきましたよ……」
ライナー「確実に切れ痔になったぜ……」
ベル「んんwwwwwwww」
デデーン ベルトルト、アウトー
ベル「んッ」バシーン!
ライナー「もう殴られるのが不思議な事に感じなくなったな……」
ジャン「アルミンのGANTZスーツも違和感ないしな」
アルミン「序盤だけで助かったね」
ハンジ「みんな良く頑張った! 良い資料が取れたから、ちょっと早いけど終わりにしよう!」
エレン「え!? マジですか!?」
ベル「ようやく解放されるんだね……」
ライナー「長かったが、終わってみると達成感があるな」
ハンジ「それじゃあ、街まで送るから、外の馬車に乗り込んでくれ」
————
アルミン「物凄い訓練だったね……本当に胃に穴が開くかと……」
ジャン「絶対にケツに痣が出来てるよなこれ」
エレン「あ、そういえば順位ってどうなったんだ!?」
ライナー「数える余裕なんかなかったからな。俺たちだけで何回殴られたんだろうか」
ベル「……」
キース「……」スッ
ベル「!」ビクッ
ジャン「……またかよ。また教官だぞ」
ライナー「この期に及んで、まだ何かあんのか」
アルミン「ここの1回で順位が変わるとは思えないけどね……」
エレン「耐えきって見せる」
ハンジ「やぁキース教官。お疲れ様です。今回の成果は如何ですか?」
キース「……もちろん——!」
キース「……」
キース「イヤ……」
キース「今回の調査で……我々は、今回も……」
キース「何の成果も! 得られませんでした!」
デデーン キース、アウトー
キース「我々が……無能なばかりにッ! むふッ!」バシーン!
エレン「……」
ライナー「……」
ジャン「……」
ベル「……」
アルミン「(早く帰りたい)」
ハンジ「もう良いんです。さぁゆっくり休んでください」
ハンジ「あ、そっちもお疲れ様。もう終わりだから、撤収していいよ」
黒子「……」
黒子「……」スッ ← マスクを取る
5人「!!!?」
リヴァイ「……」
リヴァイ「これは持論だが……」
リヴァイ「躾に一番効くのは痛みだと思う」
リヴァイ「……」スタスタ
エレン「っふwwwwwwwwふふすッwwwwww」
アルミン「くふッwwwwwwww」
ジャン「うふっはwwwwwwwwwwww」
ライナー「ぐむwwwwwwwwっふwwww」
ベル「んんんんwwwwwwww」
デデーン、全員、アウトー
終われ。
特に理由のない暴力に襲われるミーナが書きたかったのです。ありがとうございました。
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