アナザー×デスノのssです
時間軸などは関係なく話を進めます
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―――病院
怜子「まさか、コッチに来てからいきなり入院するとわね」
L「……すいませんね、怜子さん」
怜子「フフ、謝らなくてもいいのよ。ただ、今後は糖分の取り過ぎには気をつけないとね?」
L「………難しいとは思いますが、気をつけます」
L「……いや、だが糖分を取ることは脳にとって最も必要なエネルギー源であって…」ブツブツ
怜子「ワタリ叔父さんも、長旅で大変だったでしょう。なにもここまで付いてこなくても、
ちゃんとL君の面倒は見ますよ?」
ワタリ「いやいや、引越して早々「糖尿病」で入院するようなバカ孫を任せるのはいささか、
心配でしてねぇ」
L「ワタリ……おじいちゃん。糖分を取ることは大事なことですよ?」
ワタリ「HAHAHA」
怜子「でも、よくそんなお菓子を大量に食べてて太らないわね?」
L「……僕は常時、頭を使っていますからね。怜子さんも、もっと頭を使って生活していれば
今月に入って3キロ増えるとかしないと思いますよ?怜子さん、そういう職業に就いているんですから…」
怜子「(な、なぜそれを…) そ、そうねえ。以後、気をつけるわぁぁ……!」ビキビキ
怜子「ま、まあもうすぐ退院だし、ゆっくりしてね?……あと、そんなベッドの乗り方はやめたほうがいいわよ」
L「…この座り方じゃないと、僕の推理力が40%落ちるんですよ……」
怜子「(ヤダ…中二病かしら……)じゃあ、そろそろ帰るわね。お大事に」
L「…あ、次来るときにはマシュマロ3袋と、しみチョコを……」
バタンッ!
L「……少し、怒っていたんだろうか?」
ワタリ「当たり前です。しかし、こんな田舎までわざわざ来る意味はあったんですか?」
L「まあ、例の事件を解決するためにはあの女性の血縁になっていた方が自然だ。………入院は想定外だったが」
L「(そう、今回の『事件』を解決するために、私はワタリと夜見山までやってきた…)」
L「(私が通う事になる『夜見山北中学校』の教師である三神怜子の甥(のフリ)をし、『L』と
いう名前は、父方が外国人だということで話は通ってある。そして、ワタリは父方の祖父と
いうことになっている)」
L「それにしても…ワタリ……さっき『バカ孫』とか言ってなかったか?」
ワタリ「そ、そんなことは!」
L「フン……まあいい」
ガラッ
水野「ヤッホー!スイーツ少年!元気か―い?」
L「……水野さん…ノックぐらいして下さい……」
水野「ありゃ、これは失礼。」
ワタリ「ところで、何用ですかな?(こいつ良い乳しとんなぁ……)」
水野「そうそう!L君のクラスメイトの子達がお見舞いに来てるんだけど…」
L「(クラスメイト…) 分かりました、入ってもらってください」
ガラッ
風見「こんにちは、竜崎L君。これから同じクラスになる委員長の風見です」
桜木「よろしくお願いします」
赤沢「よろしくね」
L「……わざわざ来ていただいて、、ありがとうございます」 ワタリ「ウホッ!(二人とも巨乳やんけ!)」
赤&桜&風「………?」
L「ワタリ…おじいちゃん。どうしましたか……?(エロジジイが…)」
ワタリ「い、いや…なんでもない」
風見「あ、えっと、これ。竜崎君が休んでいた期間のノート」
L「…ありがとうございます」
桜木「あとどのくらいで退院できそうなんですか?」
L「…1週間くらいですかね」
風見「皆、心配していたんだよ。急に入院なんて、珍しいからね」
L「…………」
L「…ありがとうございます」
赤沢「竜崎……いや、L君って呼んでもいいかしら?」
L「…どうぞ、お好きなように」
赤沢「L君………握手してもらえる?」
風&桜「………!」 ワタリ「(おいおい、ビッチじゃねえか)」
L「……(なんだ…?何の意味があるというんだ……)」
赤沢「良いかしら?」
L「…… ワタリ…」ボソッ
ワタリ「(へへっ役得だな)」
ワタリ「すまんがお穣ちゃん、先にワシと握手してもらえるかね?」
赤沢「えっ…?い、いいですけど」
ギュッ
ワタリ「(L…害は無いようです。しかし、女子中学生の手の感触……たまりませんなぁ…///)」
L「(黙れ) では、僕も……」
赤沢「あ、う、うん」
ギュッ
赤沢「………違うようね」ボソッ
L「………?」
風見「赤沢さん、そろそろ……」
赤沢「…そうね。そろそろ帰るわね。また学校で」
L「……ハイ」
桜木「お大事に」
バタン
L「………(あの感じ…なにか変だった…。特に『あの子』……)」
ワタリ「あー、あの気の強そうな女、犯してえな」
L「お前マジで死ね」
ワタリ「」
14
いや、基本敬語で、ワタリと話すときや、頭の中では『~だ』って付けてるんだけど……
別にずっと『ですます口調』ではなかった気が………
――――夜・病棟
L「ふぅ…やっぱり、おしるこを飲まないと寝れませんね…」
L「この近くに自販機は……と、あれは………」
カツーン カツーン
鳴「………」
L「(学生か……こんな時間に…?)」
エレベーター内
鳴「…………」
鳴「(未咲………)」ギュッ
L「こんばんは」ヌッ
鳴「ひゃっ!」ビクウッ
鳴「……?!………?!」
L「すいません、驚かしてしまいましたか…」
鳴「………あなただr(ry」
L「私はLです」
鳴「(なに…?この人……)」
L「その制服、夜見北中のですよね?こんな時間に一人でどうしたんですか?私は3年3組に転校する予定なんですが、何組ですか?」
鳴「………そういう質問攻め、嫌い」
L「おっと、すいません。……ですがこんな夜中に一人というのは、危険ですよ」
鳴「……私のかわいそうな半身が、待っているから…」
L「(なんだコイツは……)」
ウィーン
鳴「じゃ……」
L「すいません、名前を教えてもらってもいいですか?」
鳴「………メイ…ミサキ、メイ」
ガチャン
L「……………」
L「……………戻るか」
――――夜見北中学校
久保寺「えー、今日からこのクラスの仲間が増えました。竜崎君、自己紹介を」
L「私は、竜崎L。東京から来ました。好きなものは甘いもの。よろしくお願いします」
怜子「ちょっ、竜崎君!教卓の上に座るのはやめなさい!!」
L「ですから、この座り方じゃないと推理力が……」
怜子「今座る意味ないでしょ!」
―――――キーンコーンカーンコーン
L「ふぅ……(疲れる……)」
勅使河原「おっす、転校生!俺は勅使河原直哉!よろしくな!」
L「あ、はい。こちらこそ、よろしくお願いします」
望月「え、えと、僕は望月優矢。よろしくね」
風見「僕は……ってもう知っているよね。改めて、風見智彦だ。よろしく」
L「よろしくお願いします」
綾野「ねえねえ!東京から来たんだって?美味しいものとかいっぱいあるんだろうなあ……」
L「はい。綾野さん、食べてみますか?」ガサガサ
風見「な………」
綾野「うひゃぁ~~///」
勅使河原「な、なんだこのパフェ…すげえ量だなオイ」
L「どうぞ。僕のお気に入りです」
望月「こ、こんなの持ってきたら怒られちゃうよぉ……(つーかどっから出したんだよ)」
綾野「いーじゃん、いーじゃん!食べちゃおうよ!」
綾野「いっただっきまー」
ガラッ
???「くおらぁーー!!!」
綾野「きゃっ?!」
勅使河原「げ、先公だ」
風見「…?でも見たことないな…」
L「な………!!」
???「こんなものを学校に持ってきていいと思っているのか!」
L「ワタリ………?」
ワタリ「まったく……没収しておくからな」
綾野「はーい……」
ワタリ「あと、放課後に一人で生徒指導室に来るように」ゲススマイル
綾野「ェ……」
ワタリ「じゃあ、もうこういう事はえrするなよ」
ガラッ
L「………」
小椋「何よアイツ!彩、行かなくていいわよ!」
綾野「うーん…でもなぁ……」
L「……いや、私が行きます。女性には優しくしないといけませんしね」
綾野「えるっちゃん………///」キュン
望月「いや、もともと竜崎君のせいでしょ」
――――放課後
ガラッ
ワタリ「おっ、来たk(ry」
L「どうも……」
ワタリ「」
L「なぜ、ここにいる……?変な事を考えてはいないだろうな……?」ゴゴゴ
ワタリ「L、私は捜査に全力を尽くしたいんです。ですから、教師としてここに付いてきました」
ワタリ「Lに何かあったら、命がけで守る所存です!」
L「………………」
ワタリ「(どうだ……?ごまかせないか……?)」
L「………そうか。疑ってすまなかったな」
ワタリ「ハハハ……いいんですよ(女子中学生と触れあうためなんて、言えねえよな……)」
L「ですが」
ワタリ「?」
L「おまえが不埒な理由でこの学校に来たという可能性も、考えています」
ワタリ「そ、その可能性は……?」
L「97%です」
ワタリ「(ほぼ完全に疑ってんじゃねーか!)」
L「まあ、今回の事件には変装が最も大事になる。心掛けは良しとしましょう」
ワタリ「そ、そうですよね。しかし……この事件、なにか手掛かりは見つけましたか?」
L「いや、全く見当もつかないな。そもそも、あのクラスは不気味な所がある…」
L「まずはそこを解決してから、というところか…」
???「……………」
ワタリ「ところで、L」
L「なんです?」
ワタリ「あのクラスでは誰が好み?」
L「黙れ」
ワタリ「俺は桜木かなあ~、巨乳だしさ!あ、でも赤沢もいいよなあ~」
L「黙れっつってんだろ、老が(ry」
ガタッ!
L&ワタリ「!!」
L「誰か居るのか?!」
ワタリ「L、ドアの方から聞こえました!」
???「………!!」ダッ
ガラッ
L「………誰もいませんね……」
ワタリ「気のせいでは?(こいつ焦り過ぎだろwwww)」
L「…………ワタリ、この学校に来て本名を名乗ったか?」
ワタリ「? いいえ」
L「…………一つ、頼みがある」
シリアスじゃなくてギャグなのか
――――――翌日
L「おはようございます」
勅使河原「おー、L!おはよう!」
望月「おはよう、竜崎君」
L「………」スタスタ
勅使河原「あっ、おい!そっちは…」
赤沢「!」
L「おはようございます、見崎さん。連絡網にあなたの名前が書いてなかったので、教えてもらっても良いですか?」
見崎「……大丈夫なの、これ」
赤沢「(多佳子~~!どうしよお~!!)」
杉浦「(とりあえず、捕まえて説明しないとでしょ…)」
>>28
シリアスとギャグをうまく混ぜるつもりなんだけど……
このままじゃほぼギャグっぽいなwww
赤沢「え、L君!ちょっといいかしら?!」
L「すいません、今、見崎さんと……」
勅使河原「ちょ、やべえだろコレ…」
赤沢「で、ででででででもももも」
杉浦「………とても大事な話なの。とりあえず来てくれない?」
L「(…………)わかりました」
望月「(さすが、無能と違って冷静だなあ……)」
――――中庭
―――――――――――
――――――――
――――
L「……『災厄』に『いないもの』…そして二十六年前に死んだ夜見山岬か…」
杉浦「ごめんなさい、今まで黙ってて……っていってもすぐバラしちゃったんだけど」
L「……この災厄というものは、話を聞く限りだと『超自然的現象』ということになりますね。」
勅使河原「お、おう。そーそー、自然的現象な!」
望月「勅使河原君、意味分かってないでしょ」
L「……一つ気になったんですが、『いないもの』は今年も実施されているわけですか?」
赤沢「!……そ、そうよ!対策係であるこの私が!取り仕切って!実施しているわ!」
L「……………」
L「正直、あんまり意味ないかも、です」
赤沢「えっ」
L「この災厄は、ランダム性を持った現象ですよね?『ある年』と『ない年」がある」
望月「うん」
L「この災厄の厄介な所は、『現象』という所です。おそらく、根本的に解決できないものなのでしょう」
杉浦「そうね」
L「それを『おまじない』なんて非論理的なもので、それも、かなり強制的なもので対策する、というのは馬鹿げていると 思います。」
勅使河原「そうだよなぁ……『いないもの』として扱う方も心が痛むんだよなぁ…」
赤沢「ちょ、ちょっと待ってよ!成功した年もあると聞いているわ!?」
L「その年自体が『ない年』だった、と考えたことは無かったんですか?対策係でしょう?」
赤沢「………っ」プルプル
L「そもそも、対策係というのは必要なんですか?ただのおまじないの進行なら学級委員でもこなせそうなものですが…」
赤沢「…………っ………っ」うるうる
勅使河原「(うわあ……赤沢の奴、涙目じゃねーか……)」
望月「(まあ実際、対策係(笑)なんて役に立った所見たことないしなぁ……)」
L「やはり、対策係は廃s」ガンッ!! 杉浦「おい!!!!!」
勅使河原「うおっ!」
望月「(杉浦さんが竜崎君を壁に押し付けた?!)」
杉浦「てめえ……私の泉美を泣かせてんじゃねえよ……!」
L「くっ………(なんて力だ…振りほどけない……)」グググ
L「(それにこの目……)」
赤沢「……多佳子…もういいわ、離してあげて?」
杉浦「…………………チッ」パッ
L「ゲホッ!ゲホッ!」
勅使河原「L!大丈夫か?」
望月「うっ……アザになってる…(どんだけ強い力で押し付けたんだよ……)」
―――――教室
赤沢「―――ということで、『いないもの』は 一時! 取りやめます」
エー マジ? ムノウニシテハイインジャネ? フェアナタイサクダネ
勅使河原「ってわけで、これからもよろしくな見崎!」
見崎「………」
L「よろしくお願いしますね」
見崎「よろしく。 …あと、竜崎君がいないものを取りやめるように言ってくれたんだってね。ありがとう」
L「いえ、私もよく知らなかったもので…」
勅使河原「(´;ω;`)ウッ…(なんだこの格差…)」
見崎「………勅使河原君もよろしくね」
勅使河原「おっ、おう!」
望月「でも、一応対策係は残ったんだね」
勅使河原「まぁなあー。廃止なんてしたら、俺らが現象されそうだしな」
杉浦「……竜崎君」
L「どうしましたか?」
杉浦「さっきはごめんなさい、乱暴な事して…お詫びに、これ」
L「………!こ、これは、夜見北限定シュークリーム……!」
L「い、いいんですか…!?」
杉浦「ええ、しっかり味わって食べてね……」ニヤァ
――――中間テスト
勅使河原(あー、全ッ然わかんねー)ガシガシ
望月(あ、これゼミでやった所だ!)カリカリ
風見(ゆかりと一緒の高校に行くんだ!良い点とるんだ!)ガリガリッ
ワタリ「はーい、あと10分」
見崎(ハァ…授業もまともに出てなかったし、全く分からない……)
見崎(それにしても、竜崎君どこいったんだろ…開始5分くらいで『終わりました』って言って出て行っちゃったし…)
ガラッ!
先生「桜木!今、君のお母さんが……!」
桜木「えっ」
桜木(お母さん……!交通事故だなんて…まさか現象?)タッタッタッ
桜木(早く…早く行かなきゃ……!」ダッダッダッ
桜木「あ……!!」ツルッ
L「どうしたんですか?」ヌッ
桜木「きゃあっ!!」ビクッ
L「すいません……驚かしてしまいましたか」
桜木「い、いえ……逆に助かりました」
L「?…ところで、どうしたんですか?テスト中のはずじゃ………」
桜木「あっ、そうでした!お母さんが交通事故に巻き込まれてしまって……早く病院に行かなきゃ…!」
L(…!これも現象か……?!だが待て、必ずしも死ぬというわけではないはずだ……だったら…!)
L「…桜木さんは昇降口で待っていてください!すぐに車を用意します!」
桜木「えっ…?車って…」
L「いいからはやく!」
―――――――翌日
勅使河原「で、間にあった桜木の姿を見て、桜木母も奇跡の回復を見せただぁー?!」
L「ええ、本当に間にあって良かったです」
見崎「でも、どうして竜崎君はあんな所に居たの?」
L「あぁ……恐らく、あのシュークリームが原因ですね」
望月「というと?」
L「調べて分かったんですが、下剤が入ってたらしいです。 ……まあ、そのおかげで桜木さんを助けることができたんですが」
風見「竜崎君、僕からもお礼を言わせてもらうよ」
望月(なんでだよ……)
勅使河原「でもよー、なんで車なんて用意できたんだ?」
望月「だよね。もしかして竜崎君ってすごいお金持ちとか?」
L「……いいえ。 …いや、この際言ってしまった方がいいか……」
L「私は、探偵なんです」
―――――――――
―――――――
――――
望月「じゃ、じゃあ、極秘の事件でこの夜見北中に潜入捜査をしてるってこと?」
L「そうなりますね。…黙っていてすいませんでした」
見崎「でも、なんで私たちに言おうと思ったの…?」
L「……この学園には死と隣り合わせの、簡単には逃げられない事件がありますよね。ですが、それに負けずに、前を向いて頑張っているあなた達には隠し事なんてしたくなかったんです」
望月「竜崎君……」
L「それに私たちはもう、1つの事件に挑む仲間です。私も、全力で解決の道を探します」
見崎「………」
勅使河原「……へへっ、そうだな!よーし、絶対皆で卒業してやろうぜ!」
風&望&赤&綾「おー!!」
風見「……盗み聞きかい?」
赤沢「な、なによ!私は対策係よ?参加して当然じゃない!」
綾野「あたしも、えるっちゃんには恩があるしねえ~。協力できることはやらせてもらうよ!」
見崎(隠し事は無し……か)
―――――『夜見のたそがれの、うつろなる蒼き瞳の』
L「見崎さんの家って、人形専門店だったんですね」
見崎「意外だった?」
L「いえ、イメージ通りです」
見崎「そ」クスクス
L「それで、私をここに呼んだ理由というのは?」
見崎「……竜崎君、さっき『前を向いて頑張っているあなた達には隠し事なんてしたくなかったんです』って言ったよね」
L「一字一句、そのとおりですね」
見崎「だから……だから私も…隠し事はいけないって、そう…思ったの…」
見崎「だから……この眼帯の下を…」
prrrrrrrr
L「ん、おばあちゃんから…ちょっとすいません」
L「Lです。どうしたんですか?」
おばあちゃん「える君~!こんな遅くまで何やってんのさぁ~?早く帰っておいでぇ」
L「すいません、おばあちゃん。今、大切な話が……」
おばあちゃん「あらぁ?そうなのかい?」
L「はい。クラスメイt…いや、仲間の大事な話なんです。あまり早くは帰れそうにありません」
見崎「……………」キュン
おばあちゃん「そうかい…良い友達ができたんだねぇ…」
L「!………(友達…)」
L「はい…!」
おばあちゃん「でも残念だねぇ、ワタリさんがせっかくミサミサ?とかいうアイドルの子の写真集を買ってきてくれたのにさぁ~…」
L「では、即刻帰ります」
見崎「えっ」
L「では、また明日」
見崎「え、ちょ、眼帯……」
バタン
見崎「………竜崎くんのバカ…」
霧果(青春ね……)
L「おはようございます」
見崎「………」プイッ
敕使河原「おいおい……鳴ちゃん、めっちゃ怒ってんぞ」
望月「竜崎くん、なにか怒らせるようなことやったの?」
L「いえ……きのう見崎さんの家に「話がある」と呼ばれて、話の前に帰ってしまったぐらいしか……」
敕使河原「うーん、そんな事であんな怒るかぁ? てか、なんで帰っちゃったんだよ」
L「ミサミサの写真集が届いたと連絡があったので。」
敕使河原 (それだな)
望月 (完全にそれだね)
L「……今度見せましょうか?」
敕使河原「おっ、マジ?!」
望月「あんな乳臭いガキ、どこがいいんだよ(うーん…遠慮しとくよ、ごめんね!)」
敕使河原「望月、本音と建前逆だ、逆」
敕使河原「ま、Lは見崎に後で謝っとくということで。 こっからマジな話なんだが………」
L「なんですか?」
敕使河原「ここで話すのもアレだし、放課後イノヤに来てくれよ」
L「イノヤ?」
望月「うん。僕のお姉さんのクソ旦n…ゴホン、旦那さんが経営してるお店なんだけどね、そこで現象について話そうと思ったんだけど……」
L「けど?」
望月「うん、実は赤z」赤沢「対策係の私も参加させてもらうわ!」ズイッ
敕使河原「…………てことだ」
L「………わかりました」
イノヤ
カラーン
L「ふぅ…暑いのはどうも苦手分野なようですね………」
赤沢「L君、こんにちは」
L「赤沢さん…早いですね。 ベツニヨンデナイノニ」
赤沢「……何か言ったかしらぁ?」ゴゴゴゴ
L「いえ、なにも…… (この殺気はヤバイですね) 」
赤沢「すいませーん」
知香「はーい こんにちは、泉美ちゃん」
赤沢「こんにちは」
知香「あら、あなたが竜崎君ね。優矢君がいつもお世話になってます」
L「いえ、こちらこそ……」
L「! …………」ジー
知香「ん、なにかしら? 」
L「いえ… (望月君の趣味はこの人から来ている可能性、98%……)」
知香「それで、なにか注文する?」
赤沢「いつものを……2つお願いします」
知香「はいはい」クスクス
L「いつもの?」
赤沢「ハワイコナエクストラファンシーよ。知ってる?」
L「はい……飲んだことはありませんが」
赤沢「ここのは本物よ」
知香「はい、お待ちどうさま」コト
赤沢「ありがとうございます」
赤沢(う~ん、やっぱりこの香り、最高ね!)
L「良い香りですね 」トポトポ
赤沢「 !! 」ガタッ
L「…………?」
赤沢「なにミルク入れてんのよおおおおおおっっ!!!!」
L「?! 」
L「あまり大声で叫ばないでください」ドボドボ
赤沢「そんなことより! いつまで挿れてんのよおおおおおお!!」
L「『挿れて』じゃなく、『入れて』ですよw」ドボボボボ
赤沢「笑ってんじゃないわよっ! ああもう、ほとんどミルクになってるじゃない!! 入れ過ぎよ!!」
L「ですから、甘い方が好きだと……」ドバドバ
赤沢「いいから止めなさいよぉおおっっ!!!」
知香(うるさい……)
勅使河原「おーっす………ってなんだこの状況?!」
望月(赤沢さんがすごい形相で竜崎君の首絞めてる……)
敕使河原「よ…よし、落ち着いたな」ゲッソリ
赤沢「……ええ」
L「すいません、敕使河原くん」
敕使河原「へへ……いいってことよ…」
望月(まさか止めに入った敕使河原君が、赤沢さんのグーパンをモロに喰らうとは……)
赤沢「……で? 話っていうのは?」
敕使河原「お、おう。そうだな……望月、お前喋れよ」
望月「う、うん……実は…ーーーーーーー」
――――――――――――
L「それで知香さんに『現象』について話したと?」
望月「うん……お姉さんも巻き込まれちゃうってなったら、どうしても黙っていられなくって……」
L「……望月君は、お姉さんを大事にしてるんですね」
望月「えっ…//う、うん…、大事っていうか、その、スキっていうか…///」ゴニョゴニョ
勅使河原(ただの年上好きだと思っていたが……)
赤沢(近親相姦もありなのね………)
L「近親相姦ですか、流石です」
望月「えっ」
勅使河原(うわっ、口に出しやがったよ)
望月「い、いやいや…違うよ?そういうんじゃないよ?本当だよ?そんな…ははは…あ、ありえないよ」アセアセ
L「いえ、そんな謙遜しないでください」ハハハ
望月「な、なにを言ってるのかな竜崎君。今日の君、ちょっと変だよ? ありえない…ありえないよ」アセアセ
勅使河原(変なのはお前だ)
赤沢(無様ね……)
知香(最悪な客だわ……)
赤沢「ハァ……で、話の続きは?」
望月「う、うん…………それでね、ここの常連客に松永さんっていう人がいるらしくて……」
望月「その……その松永さんって人、元3年3組らしいんだ」
L「……!」
赤沢「ほ、本当なの?」
望月「う、うん。確かに3年3組だったって…」
勅使河原「で、その松永って人が妙な事言ってたらしいんだが………」
松永『俺は悪くない……助けたんだ、そう、助けただけなんだ…』
松永『俺が「アレ」を止めたんだ…』
勅使河原「まあ、その時はひどく酔っ払ってたらしいんだが……な?気になるだろ」
L(アレを止めた……か)
赤沢「俺は悪くないって……どういう事なのよ その人の仕事の話とかじゃないの?」
勅使河原「いや、俺にも分からん。けど、いつもそんなこと言う人じゃないらしいんだよな」
L「現象を止めたのかも…しれません」
赤沢「 ! 」
勅使河原「そ、そんなことできんのかよ?」
L「いえ、まだ憶測の域を出ませんが……」
L「恐らく何らかの、罪悪感を感じてしまうような……そう、非人道的な行為をしたのではないでしょうか」
望月「で、でも、お酒で思い出すようなことなんでしょ? そんな重要な事なのかな?」
L「……この現象には改竄能力があるようですしね。もし現象を止めた張本人なら、その効果が少し薄れていて……ということなのかも」
赤沢「か、改竄?! そんなこと、どこで知ったの?」
L「第二図書室の千曳さんですよ。以前、見崎さんと図書室へ行ったときに紹介してもらいました」
L「あそこには面白い資料もあったので、二人でよく行っていたんですよ」
勅使河原「最近二人でいること多いからデキてるのかと思ってたのに……つまんね」
赤沢「死ね。 でも、なんでそんなことを千曳先生が?」
L「千曳さんは、25年前から、数回にわたり3年3組の担任を務めた人なんですよ」
勅使河原「マジ?! 現象に詳しいはずだなあ」
赤沢「部活の時には、そんなこと1度も言っていなかったのに……」
望月「でも、そんな人なら頼もしいね」
L「そして……ここからは完全に私の推理なのですが、いいですか?」
勅使河原「おう。世界一の名探偵の推理、聞かせてくれ!」
L「……………」
L「死者を殺害することで、この現象は止まるのではないでしょうか」
赤沢「な……!」
望月「そ、そんなこと…」
勅使河原「な、なんでそう思うんだよ」
L「……先程の松永さんの証言からして、非人道的な行為…つまり『殺人』を犯したのではないかと考えました」
L「ですが、中学生がそんな事をして大事にならないわけがない……通常の人間を殺したのであれば」
望月「 ! 」
勅使河原(オイ…どういうこと?)ヒソヒソ
赤沢(バカは黙ってなさいよ……)ヒソヒソ
L「3組には死者が紛れこんでいる……しかし死者と言っても、それは普通の人に限りなく近い存在らしいんです。千曳さんの話では、死者自身も自分の正体を知らない……」
赤沢「死者がどういう存在なのかは知っていたけど……でも、何の関係が?」
L「……以前行われた『いないもの』は、死者の『代わり』に、生徒をいないものにし、帳尻を合わせる…というものでしたね?」
赤沢「そ、そうね」
L「恐らく、『死者の代用は効かない』ということなのではないでしょうか」
L「元々、死者が入り込んだことによって始まる現象です。根本的な存在である死者をどうにかしないといけない」
L「松永さんは、偶然にせよ意図的にせよ…死者を殺してしまい、その年の現象は止まった」
L「その時点で、改竄されていたモノが元の形にもどった……つまり、殺人というものはおろか、死者の存在でさえ消えてしまった……」
L「と、ここまでがあくまで私の推理…になります」
赤&望「……………」
勅使河原「おお………!」
L「どうしましたか?」
勅使河原「いや、正直な。探偵って言われても少し半信半疑だった部分があったんだが……」
望月「今の推理を聞いたら、疑っていた自分が恥ずかしいよ」
赤沢「でも、まだ『憶測の域』、なんでしょう?」
L「その通りです。一刻も早く松永さんに会い、この推理を実証しなければいけません」
勅使河原「でも、どうやって会う?」
L「……私に一つ、心当たりがあります」
―――数日後
ミーン ミンミン
勅使河原「おっす!」 望月「おはよう」
L「おはようございます。勅使河原君にしては早いですね」
勅使河原「まあな! 現象の問題もあるが、やっぱこういうのは楽しまねーと!」
望月「まあ市外だからね。夜見山からでれば現象も起こらないって聞いたし」
ガラッ
怜子「あら、二人とも早いわねぇ」
勅使河原「あ、おはy 望月「おはようございます!!!」
怜子「おはよう」クスクス
望月(天使……!)
L「あいかわらずですね、望月君」
勅使河原「しかし、まさか三神先生が松永って人の同級生だったなんてな!」
怜子「電話番号が変わってなくてよかったわ……ところでL君」
L「はい?」
ワタリ「皆さん、おはようございます」ニコニコ
怜子(なんでワタリ叔父さんも一緒なのよ…)ヒソヒソ
L(現象解決には必要なんですよ……基本は温厚ですし、大丈夫だとは思いますが)ヒソヒソ
怜子(……今回行くのが海じゃなかったら、こんなに心配してないわよ)ヒソヒソ
勅使河原(ワタリ先生、Lが探偵だってバラした時に聞いたんですけど)ヒソヒソ
望月(あの、ワタリ先生って、竜崎君の下僕なんですよね?)ヒソヒソ
ワタリ(?!………ま、まあそのようなものですよ。下僕と言うよりは部下と言った方が正確です)ヒソヒソ
L「……フッ」ニヤ
ワタリ(あいつ……)
ブォーッ
怜子「ん、来たかしら」
キキーッ
勅使河原「おっす、赤z 赤沢「L君、望月君、おはよう! 三神先生、ワタリ先生、おはようございます!」
一同(勅使河原のぞく)「おはよう{ございます}!」
勅使河原「(´;ω;`)ウッ…」
杉浦「勅使河原、どんまい」
中尾「オエーーーッ!!」ゲロゲロ
怜子「あらあら、大丈夫?」サスサス
望月(……中尾……!)ギリッ
望月「三神先生、中尾君は心配いらないですよ。早く出発しましょう!」イソイソ
怜子「でも………」
中尾「OE~~~~~!!」ゲロゲロ
怜子「…………」
怜子「行きましょうか!」ニコッ
望月「はい!」
中尾「」
怜子車 赤沢車
望月 怜子 中尾 運転手
L 杉浦 勅使 赤沢 ワタリ
―――怜子車
杉浦「……もうすぐ市外ね」
望月「うん……!」ドキドキ
怜子「……ゴク」
L「…………」
ブォーッ
怜子「ふぅ……」
望月「ハァ……何事も無くてよかった~…」
L「お疲れ様です、怜子さん」
怜子「あはは……もう安全、かな?」
杉浦「……でも、『市外なら現象の範囲外』っていうのは本当なのかしら」
L「千曳さんによると、少なくとも死亡確率は極端に少ないらしいですが」
杉浦「…………」
―――赤沢車
赤沢(…………)
勅使河原「このながいっなーがーい、下り~坂を~!!♪」
ワタリ「いやあ、お綺麗なお嬢さんだ。連絡先でもどうです?」
中尾「うっぷ……」
赤沢(なんなのこのメンツ……)
勅使河原「赤z…君をじて~んしゃ~の、後ろに~乗~せて~♪」
ワタリ「あの胸のでかいメガネっ子ちゃんの連絡先もお聞きしたいのですが…」
中尾「うおえええええええ!」ゲロゲロ
赤沢(この車、現象されないかしら)
―――三神車
杉浦「ところで、ワタリ先生って竜崎君の部下なんでしょ?」
L「……ええ」
杉浦「ワタリっていう名前しか公表されてなかったのはそのせいなのね」
望月「あ、確かに」
杉浦「本名、教えてくれないかしら?」
L(……………)
望月「あ、杉浦さん。竜崎君は世界的な探偵なんだよ、そういうのは……」
杉浦「あら、いいじゃない。一緒に現象へ立ち向かう仲間なんだし」
L「………そうですね。ですが、すいません。直接ワタリに聞いてもらってもいいですか?」
杉浦「なんで?今ここで言いなさいよ」
望月「ちょ、ちょっと杉浦さん…どうしたの?」
L(……………)
L「……プライバシーの問題もありますし、すいません」
杉浦「………わかったわよ」
望月「……あれ?」
望月「あの、杉浦さん」
杉浦「なに?」
望月「なんで、竜崎君が探偵だってこととか知ってたの?」
杉浦「!………さっき望月君、自分で言ってなかった? ワタリ先生の名前聞いたとき」
望月「そ、そうだったね………だけどワタリ先生が竜崎君の部下だって事は?」
L(……………)
望月「竜崎君が話してくれた時、杉浦さんいなかったよね?」
杉浦「それは、その……………………泉美から聞いたのよ」
望月「そっか。杉浦さんも対策係の一員?だもんね」
怜子(なんの話してるのかしら?)
L(………これは…)
L(いや、まだ決まったわけじゃないか…)
――――――――――――
怜子「ふうっ、やっと着いたわねー」ノビー
望月「よろしければ、マッサージでもしますよ」
赤沢「な、長かった……」フラフラ
杉浦「あんたら、泉美に変なことしてないでしょうね」ギロッ
勅使河原「す、するわけねーだろ!」
ワタリ「大丈夫です。ところで『対策係』として、連絡先でも…」
中尾「うっぷ…」
杉浦「…………」
勅使河原「ちょ、ナイフしまえって!」ビクビク
怜子「皆ー! 」タッタッタ
L「松永さんはいましたか?」
怜子「それがね、まだ仕事から帰って来てないらしいのよ」
勅使河原「じゃあさ!松永さん来るまで、海行かねー?」
杉浦「ちょっと…遊びに来たんじゃないでしょ」
赤沢「まあいいじゃない、たまには息抜きも必要よ」
勅使河原「そうだよな! ってかお前も泳ぎたいんだろ~」
赤沢「死ね。 それに多佳子だって水着持ってきてるでしょ」
杉浦「そ、それは泉美が勝手に……」
赤沢「んー?」キラキラ
杉浦「ハア……分かったわよ。行くわ」
赤沢「決まりね! それじゃあ各自、着替えてビーチに集合!」
「「オーー!」」
――――――――――
勅使河原「ヒャっホー!」ザッパーン
赤沢「キャー」ウフフ
中尾(赤沢さんのビキニ姿……)ムクムク
望月(うわ…中尾の奴、勃ってるし…チイセエ)
赤沢「中尾!アレを」
中尾「はい!ビーチボールです!」シュビッ
ワタリ「………青春っていうのは、良いものですねぇ」
怜子「ふふ、懐かしいですか?」
ワタリ「いや、Lはこういう体験をしたことがないもので……」
――――おい、中尾!赤沢ばっかにボール回すな!
――――うっせー!
――――よそ見していいのかしらっ!バシン
ワタリ「いつかは普通の友達と、普通に遊んだりして欲しいと思ってたんです」
怜子「………」
――――よしっ、L! ボール行ったぞー!
―――― フッ! ビシッ
――――……ナイスボール
――――んだよ、テンション上げようぜ杉浦ー!
怜子「……L君、楽しそうですよ。表情はいつも通りだけど」フフッ
ワタリ「ええ…」
怜子「今度はワタリさんがそういう体験、させてあげたらどうです?」
ワタリ「私が……?」
――――トスならマカセロー!
――――ちょ、勃ってるよ!
―――― キャーーー!!
―――― ……アホですね
ワタリ(この事件が終わったら……遊園地にでも一緒に行くか)
怜子「皆ー!怪我には気をつけてねー!」
『『ハーイ!』』
―――――――――
L「ちょっと、トイレ行ってきます」
勅使河原「おー!もうすぐ昼飯だから早くしろよー」
L「はい」
L「ふう……ん、あれは…」
見崎(ああ……つまんないな)
見崎(あ、ヒトデだ。かわいい)
L「どうしましたか?」ヌッ
見崎「わひゃっ!」
見崎「!?……え、ちょ、なんで……?」
L「奇遇ですね、見崎さん」
見崎「どうしてここに…?」
L「ああ…前に話した松永さんの居場所、ここだったんですよ」
見崎「そ、そういうこと……」
L「見崎さんは家族で旅行、でしたっけ? 近くに別荘が?」
見崎「ええ……どうでもいいんだけどね、こんなの」
L「…………」
L「私たちと一緒に、遊びませんか?」
見崎「えっ…………いいの?」
L「もちろんです。ただ、ワタリには気をつけて……あと中尾も」
見崎「フフッ………そうね。私もちょうど暇だったし」
L「では、いきましょう」
見崎「……うん」
勅使河原「おっ戻ってきたか…って見崎?!」
見崎「どうも…」
望月「どうしてここに?」
L「見崎さんの家の別荘がこの近くらしいんです。ですから、一緒に遊ぼうと誘いまして」
見崎「………ダメ、かしら」
勅使河原「んなわけないだろ! もう『いないもの』は終わったんだしさ」
赤沢「そうね。そろそろ昼食だし、見崎さんも一緒にどう?」
見崎「…………」
見崎「………ありがとう」
松永「おーす、怜子」
怜子「マツ! 仕事終わったのね」
松永「ああ……で、この子達は?」
赤沢「私達、今の3年3組の生徒です。私は対策係の赤沢と言います」
松永「!………そうか、君たちが……」
L「松永さん、単刀直入に言います。あなたは現象を止めましたか?」
松永「………そのことなんだがな」
松永「覚えてないんだ、全く。あの合宿の日に、何かがあったことだけは覚えてるんだが………」
望月「そんな…………」
L「これも改竄の力、ということですか」
見崎「……そうね。でも、手掛かりは見つけられたわ」
L「合宿、ですね」
敕使河原「でも、なんの合宿なんだ?」
怜子「確か……そう、先生が提案したのよ。夜見山神社って所があってね、そこにお参りすれば現象も止まるんじゃないかって」
L「ふむ………」
松永「とりあえず、詳しいことはホテルの中で話そう。天気も怪しくなってきたしな」
ビュオオオオオオッッッ
赤沢「きゃっ!」
敕使河原「うおっ!」
ポーン
杉浦「あ……ボールが」
中尾「拾いに行くのはマカセロー!!」ダッ
杉浦「…………」
L「…………?」
中尾「うおりゃああああああっっ!!」ドッバー
勅使河原「おいおい…あいつトバし過ぎじゃねえか?」
赤沢「中尾ー! 早くしなさーい!」
杉浦「……………」チラッ
望月「あ、あれ……? 中尾くん、なんか止まってない?」
勅使河原「マジだ……休んでんのか?」
ワタリ「………!」
ワタリ「あの子、ヤバいかもしれません! 松永さん、早く助けを!」
松永「な……まさか……!」ダッ
L(現象?!)ダッ
勅使河原「中尾ォォォォ!!大丈夫かぁぁぁぁ!!」
赤沢「中尾ー?!」
中尾「」グッ
勅使河原「な、なんだ。平気そうじゃねえか」
ワタリ「違う!! あれは助けを求めているんだ!」
望月「えっ…ウ、ウソでしょ?」
松永「くっ!!」ザプン
L「………!」ザプ
L(なんて波の荒さだ……今までの天候からすると、考えられないほどの……!!)
L(これも現象の力なのか…?)
~~~~~~~~~~~~~~~~~
―――ホテル
勅使河原「しっかし、間一髪だったな」
望月「うん。もしワタリさんの判断がちょっとでも遅れていたら……」
赤沢「ボートのスクリューに巻き込まれてスライスされてたわね」
怜子「ワタリ叔父さん、ありがとうございました…」
ワタリ「いやいや、当然の事をしたまでですよ」
松永「いや、あんなに判断が早く的確とは……なにかそういうお仕事をなさっていたり?」
ワタリ「……いえ。ただの老いぼれですよ、ちょっと元気な…ね」
杉浦「…………」チラッ
中尾「………」グッタリ
松永「まさか、クラゲに刺されるとはね……念のために近くの病院へ診せに行かないと」
L「それがいいでしょう……災厄の件もありますし」
松永「もう暗いし、今日はここに泊まっていったらどうだ?」
怜子「えっ、悪いわよ…」
松永「中尾君も、できるだけ早く病院へ行かないと出し……それに」
勅使河原「よっしゃー! 泊まりだぁぁ!! 俺UNO持ってきたぜ!」ワクワク
望月「三神先生と泊まり………////」
赤沢「たまにはこういうのもいいかもしれないわね!」ワクワク
杉浦「あんたら……はしゃぎ過ぎ…」
松永「…………な?」
怜子「あはは………ごめん」
―――男子部屋
勅使河原「おー! ひれええええ!!!」
望月「テンション上がり過ぎだよ……」
望月「とはいえ」
望月「男子だけの部屋かぁ……// えへへ…… ヨルガタノシミダナア」 ニヤッ
勅使・L「………!」ゾワワワッ
L(こいつ……ホモかもしれないだと……?)
勅使河原(やべえよ…やべえよ…)
――――女子部屋
見崎「………」
杉浦「………」
赤沢「………」
見崎「………」
杉浦「………」
赤沢「………」
赤沢(気まずい……!)タラー
赤沢(ついこないだまで『いないもの』だった見崎さん……)
赤沢(てゆうか、なんで居るの?)
赤沢(そして、その『いないもの』を実施した対策係………)
赤沢(気まずっっ!」
見崎「………え?」
杉浦「………ん?」
赤沢「えっ?! あ、あー、その、そろそろお風呂じゃない?」
赤沢(あわわわ……声出てたぁ…!)
杉浦「ん……そうね。お風呂の後は皆で夕飯、だっけ」
見崎(新しい眼帯持ってきてたかな…)ガサガサ
勅使河原「あれ? そういや、なんで見崎も泊まってんだ?」
L「別荘にいるのが嫌らしいです……偶然会った友達とホテルで泊まる、ということにしたらしいですね」
望月「そんなことよりさ、三神先生のところ遊びに行こうよ!」
勅使河原「いや、もうすぐ夕飯だろ。その時に可愛がってもらえ」
L「…………いいんですか?」
勅使河原「ん?」
望月「えっ……まさか竜崎君も三神先生を………?」
L「いえいえ、違いますよ。てっきり勅使河原君とかなら女子風呂、ノゾキに行ったりするのだと……」
望月(なんかヒドイ言いようだなあ……)
勅使河原「……それだよ!」
望月「えっ」
勅使河原「なんか忘れてると思ってたんだよ! つーか、早く行かねーとアイツら出ちまうぞ!」
L「撮影器具はワタリに用意させましょう」
望月(撮影すんのかよ!)
勅使河原「よっしゃ! じゃあ行くz ガラッ赤沢「どこに行くつもりなのかしら?」
L「」 望月「」
――――宴会場
怜子「あの……勅使河原君どうしちゃったの?」
勅使河原「」ピクピク
赤沢「ふんっ」プイッ
L「軽いリンチというやつらしいですね」
望月「三神先生、あんなの放っといて食べましょう!」
勅使河原「」
ワー ワー キヤー ハハハ ガヤガヤ
望月「三神先生、ささ一杯」トクトク
怜子「あらあら、悪いわねぇ」
ガヤガヤ ワー ガヤガヤ ワー
ワタリ「もう一杯追加でお願いします」グビグビ
敕使河原「ちょ、ワタリ先生飲みすぎだろ!」
赤沢(顔がジースみたいになってる……)
ガヤガヤ ガヤガヤ ワー ワー
杉浦「……………」チラッ
L「……………」
L「どうしたんです?」ヌッ
杉浦「 ! 」ビクッ
杉浦「……なに?」
L「大した事ではないんですが」
L「その腕時計、今日ずっと気にしてたみたいだったので………なにかを計っているとか?」
杉浦「…………」
杉浦「いや……なんでもないわ」
杉浦「それにしても、よく見てるのね。私のこと」
L「疑っている人には、視線がいってしまいますから」
杉浦「……は?」
杉浦「どういう意味…?」
L「そのままの意m 怜子「2人とも盛り上がってるーーwww?!」ケラケラ
L「」 杉浦「」
杉浦「……………望月…アンタしっかり見てなさいよ」
望月「ぼ、僕じゃ止められないよぉ(酔った三神先生カワイイし)
L「……………」
ガヤガヤ ワー ガヤガヤ
見崎「~~~♪」モグモグ
怜子「だぁからねぇ?わらひはがんばってるのよぉ?」ベロベロ
L「ええ」
怜子「それなのになんでいやなことばっかぁりおこりゅのよぉ~」ベロベロ
L「ええ」
怜子「おかあさんも『結婚しろ』ってうるひゃいしぃ……」ベロベロ
L「ええ」
怜子「てゆーか!こんなじょうきょうじゃけっこんもクソもないわよ!」ダンッ
L「ええ………あっ見崎さん、そのチョコパフェ取っておいてください」
見崎「やだ。私が食べる」
L「そんな…」
望月(なんで竜崎君はあんな冷静に対処できるんだろう……)
望月「三神先生きゃわわ」
「キャアアア!!!」
L杉望「!!!」
望月「な、なに?!」
L「どうしまs…………」
ワタリ「ちょっとくらい良いでしょ~~♪」ダキッ
赤沢「ちょっと誰か助けてえええ!!!!」グス
敕使河原「おい!赤沢から離れろ!(うらやましい)」
L「皆さん、リンチの準備は大丈夫ですか?」
~~~~~~~~~~~~~~~~~
赤沢「多佳子ぉ~~!怖かったよぉ~…」ウルウル
杉浦「もう大丈夫よ」ナデナデ
杉浦「 『もう』……ね」
L「まさかワタリがあんなことになるとは………申し訳ありません」
望月「竜崎君のせいじゃないよ。あの人が変態だっただけなんだから」
L「最初は望月くんのドン引きフレーズに悲鳴があがったのかとおもったんですが…私もまだまだです」
望月「おい」
夕食後
敕使河原「よーし、お前ら!さっさと部屋戻って遊ぼーぜ!」
望月「うん!竜崎君も早く早く!」
L「いや、私はまだやることが」
ワタリ(酔い覚めた)「(L、アレは私が確かめますので行ってください)」コソコソ
L「いや、だが…………… わかりました、では順番を…」コソコソ
敕使河原「おーい、なにやってんだよー」
L「ああ……今行きます」
杉浦「……」
赤沢「多佳子? 部屋戻らないの?」
見崎「はやくトランプしよう………」
杉浦「うん………… !いや、少し遅れていくわ」
赤沢「えー、用事でもあるn」
見崎「赤沢さん、はやくはやく」グイ
赤沢「ちょ、分かったから服引っ張らないで」グイグイ
杉浦「………」スタスタ
見崎「ダウトダウト……!」ワクワク
~~~~男子部屋~~~
敕使河原「…………」バッ
L「………敕使河原君、UNOって言ってないですよ」
敕使河原「え?………あ”」
望月「もう5回目だよ……言い忘れ」
敕使河原「くっそー……」
敕使河原「そういやぁ、中尾ってどうなったんだ?」
望月「まあ、命に別状はないらしいよ」
敕使河原「ふーん…まあどうでもいいけどよ」
望月「さらっと本音出たよね、今」
L「さて、次はなにしましょうか」
望月「うーん……あれ、そういえばワタリさんは?」
L「まだ仕事が残っているらしいです」
敕使河原「ワタリ先生も大変だよなー」
望月「気味悪い人と仕事っていうのもね」
敕使河原「なー」
L「それ私のことですか」
女子部屋
見崎「……………」ウツラウツラ
杉浦「見崎さん…眠そうね」
見崎「うぇっ?!………あ、ああ、そんなことないわよ」
赤沢(ぐうかわ)
杉浦「…… さて、と」スタッ
赤沢「あら?多佳子、どこいくの?」
杉浦「ちょっと……用事があるのよ」
赤沢「そう。早めに帰ってきなさいよ」
杉浦「ええ」ガラツ
バタン
見崎「…………………」スピー
赤沢(ぐうかわ)
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