東方・艦これSS
大戦略・鋼鉄ネタあり
朱鷺子「アンタ、鳥獣伎楽があるんじゃないの?」
ミスティア「やめる為になるのよ!それになんか面白そうだし~?」
???「はい、採用。」ズズー
朱鷺子「…誰?それに採用って…」
???「自己紹介は後だね~。とりあえず、さっさとこれに乗っちゃいなよ~ちょうど三人乗りだしさ~」ズズー
朱鷺子「これって…中島「天山」!?」
ミスティア「この乗り物の名前?なんか微妙な感じ~」
???「微妙で悪かったね。ま、そんな事より鎮守府に行くよ~」ズズー
~再開~
鎮守府
妖精「はい、到着~」…ア、ラーメンキレタ
朱鷺子「まるで外の世界の昭和時代の司令部ね…」
ミスティア「下宿所よりは立派じゃない~? …で、さっき聞いた採用の話だけど」
妖精「ああ、そうだった。 おめでとー、君たちはこの鎮守府の提督に任命されたよー」
朱鷺子「ちょ…何よソレ!提督って佐官・将官じゃないと着任できないはずよ!」
妖精「ああーよくご存じでー でもこの世界じゃあ駆逐艦一隻しか指揮できなくても提督って呼ばれてるよー」
ミスティア「佐官??駆逐艦??何のことなの?」
朱鷺子「佐官と言うのは階級の一種で、軍隊の中でも2番目にえらい階級部類よ。で、駆逐艦というのは…」
妖精「あれだねー」
天山妖精が指す先には、そこには一隻の駆逐艦が停泊していた
ミスティア「様は船って事ね もしかしたらこれを使ってなんかしろって事だね?」
朱鷺子「何か書いて…ゼ…カ…ヤ? …!峯風型駆逐艦「矢風」!」
妖精「ああ、半分あっていて半分間違ってるよ。…別世界の人がまさかこの艦のことをしていたとは驚いたよー」
ミスティア「半分ってどういうことよ?」
妖精「艦は艦だけど…それによく似た存在…艦娘を指揮してもらうのさー」ア、ラーメンミッケ
ミスティア「艦娘…?」
妖精「外見は君たちとさほど変わらないよ。写真があるよ。」サッ ズズー
朱鷺子「この子があの船とよく似た存在って…あ、砲持ってる。」
妖精「彼女の名は吹雪 君たちに最初に配備される艦娘だったんだけど…」
朱鷺子「吹雪型(特型・特I型)駆逐艦の一番艦…で、「だった」って?」
妖精「こっちの手違いで戦力不足に悩む別の鎮守府に移動しちゃったんだー」ズズー
朱鷺子「何よ!それじゃあ作戦行動ができないじゃないの!」
妖精「わぁ!ラーメンがこぼれるから揺らさないで~!別の艦娘を今手配させたから~」
ミスティア「矢風があるじゃん。」
妖精「普通の艦で深海棲艦に攻撃しようなんて久しぶりに聞いたよ。あいつ等は小回りが利きすぎて普通の艦じゃ返り討ちにあうと思うけどなー」
朱鷺子「深海棲艦?小回りが利くって魚雷艇か小型潜水艦の大群?」
妖精「ぜ~んぜん違うよ~。あいつ等は一言で言えば海に住むクリーチャーだよ。はい、写真。」ズズー
ミスティア「魚みたい…」
妖精「奴らの駆逐艦相当の存在さ。この写真のは鎮守府側で「イ級」と呼称しているよ。もちろん巡洋艦・戦艦相当の奴らもいるけどね。」ズズー
朱鷺子「あの写真の子みたいな子達が、こんな得体の知れないのと戦うの…」
妖精「そうでもないよー。奴ら、上位艦になるにつれ人間に近くなっていくよー」
朱鷺子「ツ級:対空性能に優れているので空母が居る場合は注意…この変な腕の砲がまるでアトランタ級ね」
妖精「最近観測された新種だよー。本物のアトランタ級は対潜能力は皆無だけど、こいつはすさまじい対潜能力も持っているんだー。」
朱鷺子「そもそも軽巡で対潜攻撃ができるのって、ごくわずかしかいないんじゃ…」
妖精「気にしなーい。ここじゃ天龍型もバリバリ爆雷投げつけてるからー。」イッセキコワイノガイルケド・・・
朱鷺子「なんかコロラド級みたいな武装の奴が…」
妖精「コイツは「タ級」と呼称されてる個体さ。コイツの服構成がボクにとっての理想の潜水艦制服だけど、今までの提督はスク水派しか当たってないんだよねー」
朱鷺子「スク水が制服って…」
妖精「仕方ないよー提督指定だもんー」ズズー
ミスティア「じゃあ提督権限を行使するよ!潜水艦はみんな、この写真の奴みたいなビキニセーラー!」
妖精「まさか同志が居たとはねー君とは良いラーメンが食えそうだよー」ズズー
朱鷺子「ダメだこりゃ…」
妖精「…にしてもおっかしいなー。そろそろ来るはずなんだけどー」
朱鷺子「あ、伝文だ。え~っと…「ワレ、ユソウシンロヲフサガレリ デムカエタノム」」
ミスティア「これって…このまま待っても来ない感じ?」
妖精「あああ!本部の無能がまた海路で輸送した!陸続きだから陸路でも大丈夫だとあれほど言ったのに!」
ミスティア「こっちに来るはずだった艦娘って誰だったの?」
妖精「望月って子だよ!アイツ、士気が低いからこのまま見つかったらすぐやられるぞ…」
朱鷺子「睦月型…よりによってさっきの吹雪の前級…そして、救援に行けるのは前々級でしかも普通の峯風型の矢風…」
ミスティア「敵の数はさっきの魚もどきが1だね…」
ミスティア「駆逐艦「矢風」、出撃準備よ。」
朱鷺子「本気?」
ミスティア「本気だよ。このまま黙ってメガネちゃんが殺されるのを待っていられないよ。」
妖精「…まぁ他に策は無いしねー 着任してすぐ殉職じゃシャレにならないから死なない様に頑張れー」
モールス<ツツツツー ツツツーツ ツツツツー ツツーツツ ツツーツツーツ
ツツーツー ツツーツツ ツツーツーツーツツツ
ツーツーツーツーツー ツツツー ツツツーツツツツ ツツツー ツツーツツ ツツー ツーツーツツーツ>クチクカン ヤカゼ コウドウカイシ
救援目的地 (普通の)鴻型水雷艇「鷺」
艦長「いざとなったらこの艦であのサメ野郎を引き付ける。その前にお前は艦から降りて自力で手配先の鎮守府に行け。」
望月「えー自力でー?めんどくせー」
艦長「こんな非常事態でも相変わらずか…」
副長「艦長、伝文です!手配先の鎮守府からの救援艦がこちらに向かってるとの事です!」
望月「艦娘がいないって言われた鎮守府から…? ずいぶん無茶するねぇ~」
艦長「何だと!?救援艦の形式は?」
副長「旧式駆逐艦の峯風型です!しかも着任したばかりの提督が座上しているとの事!」
望月「うわ、無鉄砲じゃん…」
日本兵(声だけ)「特別補給を入手しました。特別補給を受領しました、何時でも使えます。」
朱鷺子「「全速前進」…」
ミスティア「え~っと…「使えばたちまち艦が早くなります…が、一時的です」…今すぐ使うっきゃないでしょ!」
特別補給:全速前進 使用
朱鷺子「60ノット!?艦艇最速の島風を上回ってる!」
ミスティア「後は持続時間がどれくらいかだね。」
副長「救援艦の速度が上昇…艦長、敵に見つかりますが、この速度なら合流した方が…」
艦長「そうだな…進路変更、救援艦との合流を開始する。」
イ級「グルル・・・! キシャアアア!!!」
望月「ヤッバ、見つかったみたい!」
艦長「承知の上だ。機銃でもなんでも良い、応戦して敵の足を止めろ!後、お前はそろそろ艤装を着けろ。」
望月「もう少し楽できると思ったけど…言ってる暇はないっか…」
イ級「シャアアアア!!」ドーン ドーン
艦長「回避運動!」
ザバーン!
朱鷺子「河童から貰ったレーダーによるともう少しの距離ね」
ミスティア「あ、見えてきた…って、撃たれてるじゃん!」
朱鷺子「輸送艦の正体は鴻型!?あれじゃ魚雷はおろか、駆逐艦級の砲でも…」
艦長「見えてきたな。」
望月「おーい、着けたぞ~」
艦長「よし、後はすぐ出れるようにしとけ。「脱出しろ」と言ったらここから逃げてお前の提督の下に行くんだ。」
副長「今更言うのもアレですが…水雷艇を輸送任務に就かせる本部って…」
艦長「輸送艦だとトロい上に図体のデカい良い的だ。だからじゃないのか?」
イ級「ガアアアァ!!」
イ級の口から魚雷が放たれた
副長「しかし、水雷艇ですと装甲が貧弱ですから一発でも命中すると…」
艦長「バカヤロ!フラグじみたこと言うんじゃ…」
兵「雷跡~!」
艦長「何!?」
ドッカーン!!
ミスティア「メガネちゃんが乗ってる船に水柱が!」
朱鷺子「ただの水柱じゃないわ、魚雷が命中したのよ!しかもあの位置じゃスクリューがやられたから…」
特別補給:全速前進 持続時間終了
望月「フラグというか、わざとらしいというか…どっちにしろ、回収早いねぇ~」
艦長「言ってる場合か! 被害状況を知らせ!」
副長「艦尾損失…スクリューも吹き飛んで航行不能です…退艦命令を…」
艦長「水没した箇所から随時退艦し、まだの所は水没するまで撃ち続けろ!望月は脱出しろ!」
望月「はいはい、配属先に行って来ますよ~!アンタらも無茶すんなよ~!」
ミスティア「え!?ちょっとアレ、沈んでない!?」
朱鷺子「アレじゃ3分ももたないわ!」(転属する子、大丈夫かしら…?)
イ級「グルルル・・・! キシャアアア!!!」(新たな敵を確認、攻撃開始)
ミスティア「あの魚もどき…絶対沈めてやるんだから! メガネちゃんの仇だよ!突撃~!」
朱鷺子「もう死んだ事になってる…」
望月「な~んか勝手に殺された感じが…面倒だけど、とりあえずアイツより先に着かないと…って、何だ?」
「この変なアクセサリー…アイツが落としたのか?しかもなんか彫ってあるし…え~っと…「DestroyerKanmusu DD-485 Duncan」…?」
朱鷺子「あのイ級とやらが本当に駆逐艦相当なら、こっちの矢風と同じくらいの射程距離…そして、アイツは口から撃ってるから、こっちと違い正面にしか攻撃できない…」
ミスティア「あとはどれだけ素早いかだね…。」
イ級「グルルル・・・」
朱鷺子「あと200m…100m…」
イ級「グルルル・・・シャアアア・・・」ガゴンッ!
ミスティア「一番砲の照準を…これで上手く入れば…」
朱鷺子「50m…今よ!」
ミスティア「お残しは許さないよ!砲弾いっちょう!」
イ級「シャアアアアア!!」(砲弾発射 目標、艦橋)
矢風・イ級双方から砲弾が放たれた
矢風の砲弾は狙いの口の中には命中しなかったが、イ級の「目」に相当する部分に命中し視界を半分失った
イ級の砲弾も狙いの艦橋を外したが、一番魚雷発射管に命中、更に火災が発生し三番砲にも誘爆、両方とも使い物にならなくなった
無論、矢風の誘爆音はあのイ級が落とした謎のドッグタグ(またの名を「IDタグ」)に集中していた望月にも聞こえた
望月「な…なんだよ今の! ヤッバ…司令官の艦が燃えてるじゃん…こんなのは後回しだ!」
ミスティア「いったたた…今の何よ…」
朱鷺子「アイツの弾が当たったみたいね…でも今の振動と音だと、それだけじゃ…! ちょ…燃えている!?」
ミスティア「…これってかなりピンチっぽい?」
朱鷺子「ピンチも何も、このままだと弾薬庫や燃料に引火して爆沈するわよ! あの水雷艇みたいに!」
艦長「生存者はこれで全員か?」
副長「艦長が乗れば全員です。…艦と共に残るなんてバカな真似はしないで下さいよ?」
艦長「そんな真似はせんよ。あんな真似して良いのは巡洋艦以上の艦長だ。」
兵「沈むぞ~!」
水雷艇「鷺」 轟沈…
艦長「唐突ですまんが…最近は日本艦の艦娘はあまり見なくなった代わりに、外国艦の艦娘をよく見る様になった…」
副長「確かにその通りですが、それはサルベージ技術の発達で何とかなるのでは?」
艦長「最初はそう思ったが…どうやら、それでは解決できないらしい。」
副長「と言いますと?」
艦長「最近、地殻変動が活発化している。それに伴いあの化け物共を殲滅ないしは撃退で引き上げられる艦娘が変わっている…というのが本部の見解だそうだ。」
副長「地殻変動ですか…何時の時代、自然には逆らえませんね。」
朱鷺子「はぁ…言いだしっぺの法則とはまさにこの事ね…案外すぐ消えて良かったけど…」
会敵砲撃(ヘッドオン)の後はドッグファイト…まるで航空機の戦闘だ イ級が持前の機動力で即座に矢風の後方を取った
だが、矢風は「普通の」駆逐艦 後ろにも砲がある為無防備ではない ましてや、イ級は先の砲撃で片目を失っていてロクに狙う事が出来ない
後ろに付かれるものの、これらの要素で矢風が有利…
イ級「グルアアアア!!!」ドーン ドーン
朱鷺子「ひゃ!? っつ…消したと思ったらまた火の手が…って、これはやられたわね…」
前言撤回、まぐれ弾が四番砲に命中し大破 逆転された
ミスティア「おーい、四番砲が反応しないけど~?」
朱鷺子「さっきの被弾で使い物にならなくなってる!」
ミスティア「あと後ろに撃てるのは~!?」
朱鷺子「豆鉄砲の7.7mm機銃と二番魚雷発射管だけ!よりによって魚雷は追尾式でも蛇行式でもない!」
ミスティア「直線魚雷じゃどうせ避けられるし、あの魚もどきは艦並だから機銃なんて弾かれるし…まさかの着任早々大敗北?」
望月「お~い司令官、誰か忘れてないか~?」
ミスティア「誰!?もしかしてメガネちゃん…?」
日本兵(声だけ)「特別補給を入手しました。」
朱鷺子「「望月による支援砲雷撃」…やっぱりあの子生きてた!」
望月「生きてたって…勝手に殺すなよな~ 司令官たちはあと少し避け続けてくれよ~?」
特別補給:望月による支援砲雷撃 自動発動
望月「射線は…まぁいいか、適当でも。」
ズドドドン!! ズドドドン!! ズドドドン!!
何処ぞの秋月型並の超連射一斉射撃がイ級に向かう 向こうの秋月型はこの超連射でエセックス級はおろか、グラマンや米軍の最強戦艦アイオワ級ですら木端微塵にする
駆逐艦娘は本来夜戦の時に、この超連射を使用している(と思いたい)
イ級「グギャギャギャアアア!!!・・・」(夜戦以外でも…使うのか…)
駆逐相当のイ級がこの戦艦ですら葬る連射に耐えられる訳がない 8割方命中し爆沈した
望月「ふぅ~いっちょあがりっと…じゃ、休憩と渡したい物があるから、今からそっちに行くよ~」
ミスティア「渡したい物ってなんだろう?初対面でいきなりプレゼント?」
朱鷺子「流石に無いでしょ…例えば書類とか? …ん、死んだイ級の近くに新たな味方反応が出たわ。」
望月「お、あれは…若葉か?いや、アイツはあんな服や帽子じゃなかったし…まずは司令官の所に行くか…」
朱鷺子「なんか面白そうな本は…無いっか…」
望月「入るぞ~ お?まさか司令官は二人?」(うおっ、翼生えてるよ…)
朱鷺子「来たね。私は…朱鷺子って呼ばれてるわ。あと、私はあくまで補佐よ。で、司令官はあっちのミスティア。」
ミスティア「よろしく~メガネちゃ~ん、私の事はみすちーって呼んで良いよ~」
望月「メガネちゃんって…巻雲が来たらどうするのさ~アイツもメガネだぞ~?」
ミスティア「あ、本当だ。じゃあ、「もっちー」と「マッキー」で」
望月「似たようなあだ名だけど…まぁいいか。あ、コイツが渡したい物だ。」
ミスティア「ネックレス!?やっぱりプレゼントだ~!」
朱鷺子「バカ!これはIDタグよ! えっと…「DestroyerKanmusu」…駆逐艦娘…DD-485 Duncan…ダンカン…ダンカンっだって!?」
望月「ちょ…まさか知り合いの持ち物だった…?」
朱鷺子「ダンカンはアメリカ軍の駆逐艦で、艦級はリヴァモア級またはグリーブス級…私たちの配属艦娘が吹雪じゃなくてアンタでよかったかもね…」
ミスティア「もしもっちーが吹雪だったらどうなっていたの?」
朱鷺子「恐らく前世のフラッシュバックが起きるだろうね…吹雪とダンカンはサボ島沖海戦で対等し、両艦とも沈んでるから…」
サボ島沖海戦 ワレアオバがあった海戦である
望月「マジか…あ、この変なのだけど、あのイ級が持ってたんだ。」
朱鷺子「もしかして、あのイ級近くの味方反応は…」
望月「イ級の近くって…あの若葉によく似たアイツがダンカンって事?」
ミスティア「とりあえず向かうよ?」
望月「って、この艦ごとじゃないのかよ~?」
朱鷺子「だって水雷艇の乗組員がこっちに向かってるし…」
望月「その翼…やっぱダテじゃないのか…」
朱鷺子「私たちが居た所は翼無しで飛ぶ人が結構いるけどね。人の本を強奪する巫女とか。」
望月「翼無しで飛ぶって…魔法じゃん。つか、巫女が罪を犯すって…」
ミスティア「そっか~こっちの世界じゃ魔法は無いんだね~ お?あの子かな?」
「スルーされたのかと思ったぞ…」
望月の言う通り、彼女は若葉に似ている
特徴は後述する
ダンカン「グリーブス級駆逐艦、DD-485ダンカン 着任した。誤射は嫌だぞ…」
朱鷺子「この世界の敵は、深海棲艦というこの世のものとは思えないクリーチャーだから、誤射はくらわないと思うけど…」
ダンカン「そうか…だがヘレナとサンフランシスコとボイシとソルトレークシティーだけは近づけないでくれ。」
望月「…かなり重度なトラウマだな~?こっち(日本)でも前世で味方が原因で沈んだ奴もいるけど、みんな過去の事に気にしてなかったぞ?」
ダンカン「前世だと敵だったお前たち日本艦がうらやましく見えるぞ…」
ベンソン・グリーブス・リヴァモア級共通
上は大戦時の米海軍軍服
下は軍服と同じ色のスカート
Mk.30 5inch単装砲
53.3cm五連装魚雷
艦橋と煙突を背負う
ダンカン
若葉に似た髪型 金髪・青目
軍服を右側だけ袖を通さず外套の様な着方をしている ぶら下がってる右袖に艦番号「485」が書かれている
黒ニーソとブーツ
米海軍士官用制帽(鍔模様無し)を斜め被り
左手にMk.30 5inch単装砲(密閉型)
両足に53.3cm五連装魚雷
艤装にメジャー12迷彩が施されている
上着は艦名の由来に因みあの着方をしている
…だが、由来の方はシャンプレーン湖の戦い(1814年)で右腕を失うというシャレにならない戦傷をしている
前世の味方であった米艦(特にあの4人は)を信用できず、同じ目に遭ったファーレンホルト(ベンソン級・DD-491)だけが信用できる現状
だからと言って日本艦の事を信用しているわけでもないし、古鷹型の2人と青葉型の2人には未だに恐怖心が残っている
ある意味巡洋艦恐怖症である
帽子が略帽でなく制帽なのはただのカッコつけ
鎮守府
妖精「あ~海軍カレーヌードルうめー」ズズー
ミスティア「たっだいま~!全員無事だよ~!」
妖精「まさか普通の船で勝つなんて…やるじゃん。」ズズー
朱鷺子「いや、止めを刺したのは望月なんだけど。」
妖精「でも生還する事自体すげーぞ。…なんか見た事ない顔があるけど。」
ミスティア「魚もどき倒したら出てきた。ダンカンって言うんだって。」
妖精「ほ~噂のアメリカ艦娘が来たのか~」
妖精「ああ、指令室に指令書とか置いてあるから~ じゃ、あとは君たちだけで頼むわ~(これでラーメン三昧だ~)」
朱鷺子「丸投げにされた…」
指令室
ミスティア「次の司令は…駆逐隊を編成しろって書いてあるけど、駆逐隊って何?」
望月「駆逐艦4隻で構成される小規模艦隊の事だぞ~ 今は私を入れてすでに二人居るから残り二人必要だとさ~」
ミスティア「で、艦娘を集めるには?」
朱鷺子「建造…という名の招集か、ダンカンの時みたいに敵を倒すの二通りだけね。」
ミスティア「開発資材?は無いし、もっちーとダンカンも戦闘経験殆どゼロじゃん?特にダンカンは。」
望月「練度を上げるのに一番安全なのは交流演習だけど、今日の演習相手は歴戦の奴らしか居ないぞ~?」
ダンカン「標的のバイトの様な物だな…そんなの御免だ…」
朱鷺子「そこでよ、鹿児島湾演習所と言う場所を見つけたわ。」
鹿児島湾演習所は艦船・航空隊・陸上部隊の総合演習が行える(架空の)演習所だ
史実でも、日本海軍が真珠湾攻撃に備え演習を行っていた場所でもある
演習相手は、模擬弾が撃てる廃棄船や遠隔操作のI-16やT-26が主だ(かつては仮想米軍が演習相手だった様である)
余談だが、ここで呑龍を深山へ、深山を連山へ、連山を富嶽へと進化させた猛者までもいると言う…
ミスティア「ふ~ん…演習にはうってつけの場所だね。じゃ、早速出発だよ!」
一方、幻想郷では事件が起きていた
ルナサ「あの子の英断から今日で一週間…そんな日にあの犬が消えた…か。」
ミスティアによる一方的な鳥獣伎楽解散宣言から一週間のこの日、元メンバーの響子が行方不明になったのだ
…しかしこんな事はどうでも良い
妖夢「ルナサさ~ん!また来ちゃいま…」
パァーン!!
ベレッタM92が火を噴いた…が、わざと逸らしたようだ
ルナサ「しつこい。次来たらSPASでミンチにするよ?」
レイラ「今の音は何!?」
リリカ「ルナサ姉さんの部屋からだよ!」
FA-MASを持ったメルラン、AK-47を持ったリリカ、一〇〇式機関短銃を持ったレイラがルナサの部屋へ駆け込む
…と言うか、レイラ復活してたのか
バァン!!
メルラン「姉さん!また奴なの!」
妖夢「ちょ…外の世界の兵器って…妹さんになにを教え込んでいるんですか!」
ルナサ「「不法侵入者とストーカーには容赦なく」ってくらいだね。」
妹三人の一斉掃射、だがあの半人半霊はそれが始まる前にすでに逃げていた
ルナサ「外の世界か…最近、結界がかなり弱体化してるから、行くなら今のうちね…」
長女が言うように、幻想郷と外界を隔てる結界が弱体化している
その影響でAK-47の様な外界の「有名」な物までも大量に入り込んだり、幻想郷から外界への移動も容易になっている(逆も然り)
兵器が大量に流入した事により、現地の住人は妖怪に対して武力蜂起、対等あるいは優位な立場になった
そう、幻想郷のパワーバランスは崩壊したのだ
因みに博麗の巫女は外界の物を里の人間へ高値で売り、換金している 金に眩んだか…
ルナサ「と言っても何処に行けばいいのやら…」
レイラ「ここって海が無いでしょ?だから海が良いなぁ…」
ルナサ「じゃあ、海がある所を適当に…」
鹿児島湾演習所
朱鷺子「演習スケジュールは、まずはT-26を標的とした砲撃演習、次に廃棄船を標的とした実践的演習…最初の間はこれの繰り返しよ。」
望月「なぁ…もしかして、それを月月火水木金金でやるわけじゃないよねぇ?」
ダンカン「何だそれは?」
望月「そっか、アメリカ艦のアンタは知らないのか…」
月月火水木金金…日曜を第一月曜日に、土曜を第二金曜に変えている つまり土日返上で訓練しろと言う事だ
更には第二金曜日の欄には「猛訓練」… 赤疲労待ったなし
ミスティア「そんなブラック企業まがいな事するわけないよ。」
朱鷺子「そうよ。どんなに質や練度が良くても、士気がなきゃイタリア軍みたいに本末転倒よ」
イタリア軍は士気が低く、弱いので有名だ だが、必ずしも全部がそうではない
マイアーレ(回天とは違うタイプの人間魚雷)が良い例…と言えるのだろうか?
望月「お、何かあるぞ?」
今回の目玉標的…海上演習所に「PTボート」、航空・対空演習に「Me262」(ただし、着任して間もない提督に限る・各一回のみ) 倒したら「夕雲型招集令状」
朱鷺子「この標的を倒したら間接的に夕雲型艦娘を最大2人配備される訳ね…」
ミスティア「マッキーとあと一人誰にしようかな~?」
望月「何でも良いんだったら夕雲にしとけば~?」
ダンカン「PTを撃てと言われても気が引けるな…プレジデントが乗っていた109だったらなおさらだ…」
PT-109にはなんと、若き頃のケネディ大統領が搭乗していたのである
廃棄船を標的とした実践的演習
朱鷺子「あら、予定変更して例のアレがある実践的演習すると思ったけど、スケジュール通りにやるとはね?」
ミスティア「あの目玉標的って奴、制限時間があるみたいだから訓練を重ねて、万全の体制で行きたいからね~」
朱鷺子「みすちーが計画的に動いてる…明日は大雨ね。」
望月「お~い、もう始めていいか~?」
ミスティア「あ、いけない! じゃあ始めるよ~?目標は5両!」
ダンカン「5両?イージーじゃないか?」
朱鷺子「こういう事言うのって大体、後で泣きを見るのがお約束…」
ダンカン「Mk.37GFCS、正常…ウォッカの軽戦車の一個小隊くらい、一発だ!」
朱鷺子「GFCS…あの自信はそういう事ね…」
密集したT-26に砲弾を5回放つ そして、着弾と同時に土埃が立つ
そして、晴れてきた…そこには全壊した3両のT-26の姿があったが、無傷の物もあった
望月「おお~初めてにしちゃ良いじゃん。」
ダンカン「一発と言ったが…流石にダメだったか…
当時の米軍のレーダー射撃は日本軍よりはるかに優れている…が、いくら性能が良い米軍のレーダー射撃でも、百発百中ではないし完璧ではなかった
扶桑最期の海戦であるスリガオ海峡海戦では「ウエストバージニア」はレーダーの故障、「メリーランド」「ミシシッピー」「ペンシルバニア」の三隻が目標識別が不能になり、メリーランドはウエストバージニアの水柱に射撃、ミシシッピーは一斉射撃で終了、ペンシルバニアは射撃しなかった
結果、命中率は「0.72%」と言う悲惨な命中記録が残っているらしい…(まぁ米軍は勝利したので問題はないだろうが)
ミスティア「今ので3両撃破…もう折り返し地点だね。」
望月「次は私の番かぁ~ ま、いつも通りっつーか、あの時と同じようにやりゃ良いか~」
適当な事を言いつつも、全壊2両、至近弾の着弾の衝撃で中破が2両と言う結果に
ミスティア「2両の中破2…二人とも折り返し地点か…途中だけどPT倒す?」
望月「もう難易度上げるのか~?「万全の体制で」って言ったのは誰だよ~?」
朱鷺子「明日の大雨は回避されたみたいね…」
ダンカン「こんな提督で大丈夫か…」
PTボートのみならず、魚雷艇は駆逐相当の深海棲艦以上の機動性を持っている
…が、その分装甲は紙に等しい 砲弾一発、あるいは機銃で魚雷に当てて誘爆させても沈められる
余談だが、駆逐艦はこの魚雷艇を排除(駆逐)するのが誕生当初の目的だったと言う
朱鷺子「え~っと…PTボート戦の制限時間は3分…時間内に爆破させれば夕雲型招集令状が手に入り、巻雲が私たちの指揮下に加わるわ。」
ミスティア「早く沈めたら追加で何かあるの?」
朱鷺子「30秒で二式大艇、1分でPBYカタリナ、1分30秒で九七式飛行艇が追加でもらえるみたいね。」
ミスティア「目指せ追加報酬!あ、機銃も対空砲も使っていいって」
朱鷺子「それじゃあ砲撃練習した意味が…」
望月「お?目標が出てきたって事は、そろそろみたいだな~?」
ダンカン「ああ。だが模擬弾でも誤射は…」
望月「分かってるって。」
試験員「目玉標的:PTボート戦、開始!」
本部 情報部
情報部長「また新艦娘が観測されたか…英国のE級駆逐艦「エコー」か…」
情報部員「写真を見る限り、時津風と違って正真正銘、本物の獣耳の艦娘ですよ。」
情報部長「だがなぁ…エコーって「Eを表すフォネティックコード」や「響く」という意味だろ?一体どこに犬耳の要素が…」
情報部員「わかりません。もう少し調査します。」
場所は変わり廃洋館
玄関付近に騒霊姉妹に「乗って行け」と言わんばかりに四機の軍用機が置いてあった
ルナサ「G.56とJu87とLa-7と…二式艦偵?」
ルナサ「よりによってまた見るとは…向こうでもこの身一つで飛べる保障は無いし、一人一機づつ乗って行くよ。メルランは同じラッパ吹きのスツーカ、リリカは赤と星でラボーチキン、レイラはあの日本機よ。」
メルラン「卍が描いてあるアレだね~?塗装が王立空軍の奴だったら完璧だったけどなぁ~?」
リリカ「確かに赤い服に星の飾りだけどさ~そりゃなくない?」(何か強そうだからいっか)
レイラ「白い十字架にあの紋章…懐かしいなぁ…」
ルナサ「エンジン機動、後は…」ジャキッ
バスン!! ピチューン
SPAS12を草むらに撃った後、何やら気が抜ける音がした
その後、四機は飛び立った
メルラン「姉さん、今ショットガン撃ってたけど試し撃ち?」
ルナサ「それも兼ねてね…逃げたと思ったらあんな所に隠れてたか…」
SPASの射線の先の草むら
妖夢「別世界で残機を稼いでおいて助かりました…けど痛い…」
鹿児島湾演習所
ドカーン!! 日本兵(声だけ)「成功です、敵が沈みます!」
望月「まさか開始と同時に適当に撃ったのが当たったとか…」
ダンカン「ミッドウェー並の奇跡だな…」
試験員「爆破タイムは6秒、夕雲型招集令状と追加報酬の二式大艇の贈呈を認定する。」
ミスティア「え?もう終わったの?」
朱鷺子「みたいだね。早速工廠に行くわよ。」
工廠
朱鷺子「召集令状よ。」
工廠妖精「本部印はあるね…夕雲型二番艦「巻雲」…了解、今すぐ着工するよ。」
朱鷺子「しばらく時間がかかりそうね…その間に支援部隊の編制をしておこうか?」
支援部隊…陸上機(飛行艇や水上機含む)や地上兵器、普通の艦船等で構成される部隊だ
この世界の海軍では、歩兵並の機動性と艦船並の防御力と火力を持った艦娘が主力であり、陸戦隊はおろか、これらの通常兵器は滅多に見ない
空母艦娘が使用している艦載機は通常兵器のと外見上大差は無いが、艦娘用の方は矢や札等に変形する つまり普通の空母との互換性は無い(逆も然り)
望月「今ある通常兵器は矢風とさっきの景品の二式大艇しか無いぞ?」
朱鷺子「生産するしかないね。まずは呑龍とB-17を2機づつね。」
まさか、鹿児島湾百年戦争で呑龍を富嶽へ、B-17をB-36へ進化させるつもりかこの提督補佐は
朱鷺子「次に零戦とF4Fとソードフィッシュを2部隊(一部隊につき10機)づつ…」
工廠妖精「お~い、巻雲が竣工したぞ~」
朱鷺子「早っ!?さっきタイマー見たら35分だったのに…」
ミスティア「バーナー渡したらこうなったよ?」
巻雲「夕雲型駆逐艦、巻雲と言います~」
ミスティア「マッキィィイ!!会いたかったよ~!」バッ!
朱鷺子「飛びつくな!」スパァン!!
ミスティア「あだぁ!?」ビターン!
ダンカン「お、ナイスなオオサカチョップ。」
朱鷺子「さて…来て早々悪いけど対空演習よ。この演習に出て来るMe262を撃墜すれば夕雲をすぐ呼べるわ。」
巻雲「え!?そのMe262って飛行機を落とせば夕雲姉さんが来るんですか!?」
朱鷺子「そうよ、提督補佐の私が言うんだから間違いないわ。」
望月「もしかしたら、司令官と司令官補佐の位置って逆なんじゃないかぁ?」
望月「…でもそのMe262って奴がどんな形なのか分からないと、狙いようがないぞ?」
朱鷺子「(そうか…この三人は前世じゃ見てないのか…)え~っと…コイツね。」
巻雲「これがMe262ですか~…」
望月「初めて見たぞ…こんな形の航空機…」
ダンカン「プロペラが無いだと?まさか、飛べない機体か?」
朱鷺子「所属はドイツ、製造メーカーはメッサーシュミット、コイツはプロペラじゃなくてジェットで飛ぶのよ。」
巻雲「じぇっ…と?何ですかソレは?」
朱鷺子「簡単に言ってしまえば、三人が見たことある航空機よりはるかに速い航空機よ。」
望月「ん~いまいちピンと来ないなぁ~?」
朱鷺子「だったら映像があるわ。」
B-17VSMe262の映像が流れる
望月達三人には無縁の欧州の空で、「空飛ぶ要塞」と謳われたB-17がMe262の高速一撃離脱で次々と落とされる
その後、「最優秀戦闘機」と言われる護衛のP-51Dが奮戦するも標的が早すぎて、落とすのに時間がかかっていた
最後にドイツ軍は全滅したが、米軍側も多大な損害を受けた
ダンカン「ガッデム!最終的には勝ったとは言え、前半は一方的じゃないか!」
望月「あの弾幕を軽々と…嘘だろ…」
巻雲「こ…こんなに速いの狙えないよぉ…」
朱鷺子「狙い撃ちだと外したらそれまでだけど、適当に狙えばまぐれ弾で撃墜できる可能性は出るわ。」
望月「まさか、真面目な補佐から適当って言葉がでるとか…」
巻雲「あの~…司令官さまがのびたままですけど~?」
朱鷺子「ほっとけば起きるでしょ。」
ミスティア「いたた…あれ?みんなは?」
工廠妖精「ジェット機を落としに演習場に行ったよ。」
ミスティア「ふ~ん、朱鷺ちゃんならきっとやってくれるよ。…なんだろ?これ。」
ビラ[特別演習開催!初春型召集令状2枚が一気に手に入る!]
ミスティア「「提督はアークロイヤル艦載のソードフィッシュの編隊とドーセットシャーを指揮してビスマルクを撃沈せよ 通常兵器がメインであるが、提督の鎮守府に所属する雷巡・母艦を除く軽巡以下の水上艦娘も4隻までなら参加可能」…朱鷺ちゃんがダメだったら明日コレに出撃だね。」
数十分後…
望月「終わったぞ~そして寝かせろ~」
巻雲「夕雲姉さんが来る日が遠のいたよぉ…」
ダンカン「あのナチファイター…Mk.37で捉えられない奴だったぞ。」
ミスティア「あ、おかえり~ってこの様子じゃ…」
朱鷺子「察しの通りよ…ただ、残念賞を貰ったわ。」
やはり大惨敗だった
因みに追加報酬はJu87G(ルーデル隊)・Bf109K(ハルトマン隊)・Bf109F(マルセイユ隊)とネームド機だらけだったようである
ルーデル隊は「搭載艦娘が轟沈してもいつの間にか鎮守府に帰還している・常時必中クリティカル」
ハルトマン隊は「搭載艦娘の搭載機が減らない」(ボーキ減らない)
と言う効果があるらしいが、真偽のほどは定かではない
そして残念賞は…
ミスティア「何これ?筒と拳銃?」
朱鷺子「パンジャンドラム…イギリスの自走突撃爆弾とそれの射出機よ。何でも艦娘の対地攻撃に使えるらしいけど…」
パンジャンドラムは英国海軍の珍兵器だ 本物は揚陸艦のハッチからロケット噴射で発射される(と言うより転がる)
艦娘用に新設計され、セットで呉式カタパルトを模した拳銃式射出機が付いている(だが、これで艦娘用水上機は飛ばせない 無論、瑞雲も)
何故か潜水艦娘以外が装備でき、WG42と違い装甲は落ちないが命中が悪い
ミスティア「…まだ夕方だけど、とりあえず今日の訓練は終わり!解散!」
望月「はぁ~やっと終わった~」
朱鷺子「で、明日はどうするの?あと一人来ないと次の司令が来ないけど…」
ミスティア「この貸出の兵器でやる演習に参加するよ。もちろん、あの子達もね。」
朱鷺子「どれ…貸出はソードフィッシュと重巡ドーセットシャー…敵はビスマルク…ギリギリかしら? で、報酬は?」
ミスティア「初春型召集令状が2枚!」
朱鷺子「失敗作と言われる艦級…まぁ初霜は例外だったけど。」
ミスティア「じゃあ一人は決定。もう一人は…」
朱鷺子「服が似てる若葉で。」
ミスティア「おっけ~(もっちーが言ってたダンカンに似てる子かぁ)」
ウェーク島(鎮守府秘匿名「W島」)
艦娘一人の犠牲を出しつつも、奪還したこの島に米国支部の地上部隊が飛行場修復を開始している
米工兵A「ロング・トムの設置より飛行場修復が優先だとよ。」
米工兵B「航空機は何が来る予定だ?」
米工兵A「あのクソッタレ(深海艦載機)に対抗できるワイルドキャットだ。」
米工兵B「そいつぁありがたい話だな。戦艦娘も来たら最高だけどな。」
米工兵A「ケツ追っかけたいだけだろ。」
米工兵B「冗談きついぜ!戦艦娘一人いりゃブラックシャーク(ロ級)が来ようが、HO(ホ級)が来ようが一発だ!つまりウェークは安泰だ。」
本部 情報部
情報部員「米国支部より情報、新艦娘「ファーレンホルト」を観測したとの事です。」
情報部長「英国艦の次は米国艦か。特徴は?」
情報部員「すでに観測されている「初霜」と髪色や目色や服・艤装を除けばよく似ているとの事です。ただ、巡洋艦娘を極度に嫌っているようです。」
情報部長「初霜に似ている?すでに若葉に似た新艦娘「ダンカン」も観測したというが…若葉と初霜、ダンカンとファーレンホルト…一体何の関係があるのだ…」
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