提督「うーん…」
望月「…」ポリポリ
初雪「…」ゴロゴロ
提督「うーん」
望月「…」
初雪「…」ウツラウツラ
提督「うーん!」
望月「んもー!なにさ司令官!」
初雪「…!?」ハッ
提督「うおっどうした望月」
望月「どうしたもこうしたもねぇっつの、さっきからうんうん唸って…聞いて欲しそうにしてた癖に」
初雪「…」コクコク
提督「完全に無意識だった…気に障ったか?すまない」
望月「んでー?何に唸ってるのさ司令官は」
初雪「…」ゴロゴロ
提督「いやぁ、実はだな…」
望月「艦娘のメンタルケアぁ?」
提督「まあ掻い摘んで言うとそう言う事だな」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1433766327
望月「なんでまたそんなめんどい事を」
提督「深海棲艦の生息している海は如何に攻略が簡単な海域であってもいつどんな事があるか分からない危険な場所だからな」
「そんな所に命張って出撃してくれている艦娘達に少しばかりの労いと言うか…艦娘も人間に近しい生き物だし悩み事なんかはいくつもある筈だ」
「だから指揮をしている司令官自身がそう言った相談に乗ってあげる事によって…なんかこう信頼とか安心とかが育める訳だ。うん」
「…と、こんな趣旨の電文が今さっき大本営から届いてな、艦娘達を大切に思ってくれている様で何よりなんだが…」
望月「何か問題でもあんの?」
提督「生憎、この後から出張でな。何日かここにいないんだ」
望月「はあ?そんなの聞いてないんだけどー」
初雪「!?」オロオロ
提督「指揮の方は上から代理が来るので問題は無いがこの悩み相談とやらはやはりここの司令官でなければ務まらんと思い頼んではいない」
望月「へえ」
初雪「…」トテトテ
ポスッ
提督「おおう、初雪…やっと炬燵から出たな。…少し汗ばんでないか?やはりもう炬燵はしまうべきでは…」
初雪「…!」ブンブン
望月「うあーダメだよ司令官ー炬燵はあたしらのオアシスなのー」
提督「執務室で寛がれても困るんだがな…。」
「と、まあここまで話せば察しの通りだ」
望月「何がよ」
提督「お前達二人に相談役を頼みたい」
望月,初雪「えっ」
提督「えっ」
「初雪やっと喋ったな」
望月「なんでここの司令官でなければ務まらんと思ったのに私達艦娘に頼んじゃうのさ」
提督「お前達は見ず知らずの人に相談事をしたいと思うか?」
望月「いや思わないけどさ…。え、何これ禅問答ってやつ?」
提督「本当は俺自身がやりたかったんだが先も言った通り出張でな」
「善は急げと言う事だ。早急にやった所で損は無いだろう」
望月「よりによって何で私達なのさ」
提督「丁度執務室にいたからだ」
初雪「初雪、自室に帰r提督「させるか」ガシィ
初雪「ぐふぅ」
望月「…もーう分かったよ分かりましたやればいーんでしょー?」
提督「望月ならそう言ってくれると信じてたぞ」
望月「お褒めの言葉どーも」
提督「初雪もやってくれるな?」
初雪「…」プイッ
提督「…帰ってきたら望月と一緒にどこか連れてってやろう」
初雪「やる!」フンス
望月「ええー初雪が外出たがるなんて珍しい…」
提督「と言う訳で頼んだぞ、二人共」ガチャリ
望月「てらー」
初雪「…」ノシ
望月「えー、と言う訳でなんか艦娘の相談役をする事になったみたいなんだけど…」
初雪「ん…」
望月「取り敢えず鎮守府の全員にこの事知って貰ってー」
初雪「ん…」
望月「んー…全域放送でいいや。んでー興味が湧いた艦娘の相談に乗れば良いって感じかなー?」
初雪「ん…頑張る」フンス
望月「おー意気込んでるねぇ、それじゃあ早速」ポチッ
望月『○○鎮守府の全艦娘にお伝えしまーす』
『執務室でお悩み相談してまーす』
『興味のある方は是非ー』
『おしまーい』ポチッ
初雪「…頑張るゾイ」ボソッ
望月「んじゃー来るまで待ちますかー」
コンコン
望月「ってぇ、もう来やがった。はえー…」
やってきた艦娘>>6
山城
山城「失礼します…」ガチャリ
望月「えぇーと、扶桑型2番艦のー山城さん…ね」
初雪「…どうぞ」つミカン
山城「えぇ…炬燵でするの…?いいけれど…」
望月「んで、山城さん。何かお悩みがー?」
山城「え、えぇ。と言うか、提督は…?」
初雪「…出張」
山城「そんなの聞いてない…不幸だわ…。」
望月「司令官ほんとにあの人何考えてんの」
初雪「…悩み事とは」
山城「実は…>>9」
ksk
山城「姉様とその…」
望月「そのー?」
山城「姉様とレズセ…まぐわりたいの!」
望月「お客様第一号にして多分一番クレイジーな相談内容だよこれ」
初雪「まぐわう…性行為………セ、セック…///」
望月「もういい休め初雪…」
初雪「」プシュー
望月「早速相談役の一人が壊れちゃったよ…」
「山城さん、率直に聞くけども、あんた何で姉さんとシたいの?」
山城「最近姉様が構ってくれなくて…愛を確かめる為に身体を重ねるのは当たり前でしょう…?」
望月「どうしてそんな事相談したのさ。シたいならスれば良いじゃん」
山城「そ、それは…>>12が原因で…」
扶桑はノーマルだから
山城「扶桑姉様はノーマルなの…」
望月「愛を確かめるも何もそれただの姉妹愛じゃない…」
「身体を重ねる必要はあるのかね…」
山城「それ以外に姉様に愛されるって分かる事があるの!?」
望月「いつも一緒に出掛けてたり、楽しそうに話してたりする様子を見る分には十分扶桑さんは山城さんの事愛してくれてると思うけどなー」
山城「で、でも最近構ってくれないのは事実だし…」
望月「扶桑さんには悪いけどちょっと話させて貰っちゃおうかなー」
山城「…?」
望月「扶桑さんね、実はこっそり陰で隠れて山城さんの為に編み物してるんだよ」
山城「…つくならもっとましな嘘ついて下さい…」
望月「本当だよー。毎年毎年夏の暮れ頃に編み始めても持ち前の不幸で晩秋までに間に合わないからって今年こそは、と、もう春頃から編んでるみたいだねー」
山城「姉様…」
望月「山城さんは十分扶桑さんに愛されてるよーだから無理に身体を重ねる必要は無いんじゃないかな。無理矢理にしても逆に嫌われちゃうかもしれんしねー」
山城「…ありがとう望月さん。自身が持てたわ。」
「これからは扶桑姉様との時間をもっと大切にしたいと思います…。」
「では、失礼しました」ガチャリ
オネェサマァァァァァ
望月「おー、某魔術ラノベのツインテールみたいだ」
望月「ああ忘れてた」
初雪「」ポケー
望月「起きろー、起きろー」ペチペチ
初雪「ハッ!」
望月「おお気が付いた、初雪は割とウブなのね…」タハハ
初雪「…山城さん…の相談は」
望月「んーあの人は…まぁあれかな。うん。焦らず騒がずって感じで歩み寄れば良いんじゃないのってー」
初雪「…曖昧…」ゴロゴロ
ちょっと望月の喋り方がイマイチですね。
望月「次の艦娘は誰かなー」
初雪「…賭け…する?」
望月「初雪が好戦的とはまたまた珍しい…良いけどさー。どんな賭けすんのー?」
初雪「直下コンマ00~49(軽巡)or50~99(重巡)で」
望月「うーむ見事に1/2だ…。え、で、賭けって言うのは?」
初雪「…蜜柑1個」
望月「よっしゃ乗った。あたしは00~49だ」
初雪「…50~99」
直下コンマ判定(艦娘は後ほど)
望月「…来ねぇー」
初雪「…山城さんが…早過ぎた…」
望月「あの人放送してからものの数秒で来たからなー」
コンコン
望月「っとぉ、噂をすればなんとやら…」
初雪「…入ってどうぞ」
>>19(重巡)「失礼します」
三隈
三隈「失礼しますわ」
望月「んーと、どこかなー…、えぇーっとぉー」ペラペラ
初雪「…最上型2番艦、三隈…さん」オズオズ
望月「っとぉ、三隈さん、ね。向かいの席にどーぞ」パタン
三隈「あら可愛いらしいお二方、…?提督はいらっしゃらないのかしら?」
望月「あの人本当に誰にも伝えてないのかよ…しゃーないなぁちょっと待っててねー」
望月「んしょ…っと」ポチッ
『執務室から全艦娘へー!えぇっと…提督は出張とやらで今御不在なのでー相談するのは提督じゃなくて望月と初雪でーす』
『何日かしたら帰ってくるらしいからー…うーん、提督LOVE勢?とやらを速やかに鎮めて下さーい』
『以上ー…、終わりッ!』ポチッ
テイトクゥゥゥゥゥ!!!!テェェェェェイトクゥゥゥゥゥ!!!!!!!!
望月「っと、言う訳で、提督は出張で不在なので相談に乗る仕事はあたしと初雪が担当しまーす」
三隈「報せも無しに突然出張だなんて…提督も随分お間抜けさんですねぇ」ウフフ
望月「絶対わざと知らせなかったと思うんだよねー…まぁ世間話はここいらでおしまいにして」
初雪「…悩み事…お伺いします…。あ、ミカンどぞ」つミカン
望月「あぁっ!?あたしのミカンが無いッ!」
初雪「…フッ…賭けの事は忘れてなんか…ない」モグモグ
三隈「仲が良いんですねぇ…っはむ」モグモグ
望月「食べるのは良いけど悩み事聞く場なんだよここー」
三隈「あら、そうでしたわ私ったら…そうね…悩み事ねぇ…>>22とかかしら…。」
望月「この人ホントに悩み相談しに来たの…?」
提督との夜戦が最近マンネリぎみ
三隈「提督との夜戦が最近マンネリぎみ」
望月「ぶっちゃけ司令官って童貞だと思ってたんだけどなー」
初雪「…初雪…頑張る…し…」
望月「初雪は早めに下耐性を付けような」
三隈「どうしたら良いのでしょうか」
望月「…夜の営みについては…うーん、こればっかりは何かアドバイス出来る事とかはこれと言って浮かばないなー」
初雪「初雪、意見具申…です…」ノ
三隈「お願いしますわ」
初雪「そっ、そにょっ、SMプレイとかはどうでしょぶ望月「待つんだ初雪まだ君は雪の様に純粋であるべきなんだ」
三隈「仲が良いんですねぇ」ニコニコ
望月「お陰様で…」
「夜戦がマンネリ…ねー。強いて言うならこんなのが問題なんじゃないかとかどれだけ小さな事でも良いから何か心当たりとか無い?」
三隈「そうですねぇ…問題…ですか…小さな…」
「>>27とかでしょうか…?」
>>24
訂正
三隈「そ、その…提督との夜戦が最近マンネリぎみでして…」
他の人ともエッチしたい
三隈「他の人ともエッチがしてみたい…です」ボソボソ
望月「えぇ…」
初雪「…ふ、不誠実…です…」
望月「他の人ってーのは…、その…異性…かな?…まさか同性とか…?」
三隈「そ、そんな事有り得ませんわ…その…(直下コンマ)性とだなんて…。」
直下コンマ判定 奇数:異性 偶数:同性
三隈「そ、そんな事有り得ませんわ…その…提督以外の異性とだなんて…。」
望月「同性を御所望なんだ…」
初雪「…それなら…>>33さんの所に行くと…良いって聞いた…」
「…ポッカリと空いてしまった穴を埋めてくれる…らしい…性的に」
望月「うーん知りたくなかったなぁ…」
「と言うか初雪こう言った話題もうへっちゃらなんだね。さっきまで性行為って言葉だけで顔赤くしてた初雪とは思えないよ」
三隈「>>33さんですか、貴重な意見ありがとうございます。早速行ってみますね」
「それではごきげんよう」バタン
望月「これって一応司令官の奥さんの不倫の斡旋?って事になるのかな」
「ごめんよ司令官、司令官の奥さんの操を守る事は出来なかったよ…」マモレナカッタ…
初雪「…提督が今度泣いてたら…慰めてあげよう…」
ここで一旦寝ます。
初雪って提督呼びなんですかね?司令官呼びかな?
熊野
姉妹同士ならまだ提督の傷は浅い…かもしれない…。
ーーーーーーーーーー
コンコン
熊野「誰かしら…?」
「お入りになって」
三隈「失礼しますわ」ガチャリ
熊野「あらお姉様、どうかなさったの?」
三隈「実は、熊野さんが何やら気持ち良い事をなさっているのだとか…」
「是非とも私にもしてくださらないかなぁ…と」
熊野「お姉様は最近、出撃や執務で出突っ張りでしたものね…さぞお疲れでしょう…」
「この熊野、お姉様の日頃の疲れを癒すため、一肌脱ぎますわ!」
三隈「お手柔らかにお願いしますね♪」
熊野「では、そこに敷いた布団で仰向けになって下さいな」
三隈「こう…ですか?」ゴロン
熊野「そうですわ」
「では始めますわね…」クニッ
三隈「あっ…そこっ……気持ちいい…」
熊野「くっ…!ふっ…!」クイックイッ
三隈「あぁっ!そこは…だめぇ…」
熊野「まだまだ終わりません…わよっ!」
三隈「ひあっ…んんっ…」
「っあぁぁあああぁぁああ///」
熊野「ふぅ…終わりましたわ。どうです?全部の疲れが吹き飛んだ筈ですわ」
三隈「…あら本当、熊野さんって凄いのですね」
熊野「この熊野式全身エステ、もといマッサージ術の前にはどんな疲労もイ級同然ですわ」
「でもこのマッサージの事について知ってる艦娘はこの鎮守府の中でも極少数の筈…姉様は知る由もなかったのでは?」
三隈「先程初雪さんが教えて下さいました…んですが…はて、私は本当にマッサージを受けに来たのでしょう…?もっと何か別の理由で来た筈でしたのに…」
ガチャッ
鈴谷「チーッス熊野~お茶が入ったよ~ってぇ、三隈姉じゃん。珍しいね熊野のとこにいるなんて」
「まぁいいや、三隈姉も一緒に飲もうよ、お茶請けもあるよ?この前提督に貰ったんだ。絶品なんだって~」
三隈「それじゃあ、もがみんも呼んできますね、少し待ってて下さいね」
鈴谷「は~い」
熊野「分かりましたわ」
ーーーーーーーーーー
初雪「…と…、性的にって言うのは…嘘」
望月「あの熊野さんがマッサージをねー、知らなかったわー」
初雪「…私も偶に…してもらいに行ったり…してる…」
望月「今度あたしも訪ねてみよっかなー」
「って、もう籠ん中の蜜柑無いじゃん…」
初雪「…間宮まで貰いに行くの…面倒…」
望月「っしゃー賭けじゃー」
初雪「…負けた方が間宮に…取りに行く…の?」
望月「そゆことー。んじゃー次来る艦娘当てゲーム第二弾よー」
「直下コンマ00~24(駆逐艦),25~50(潜水艦),51~75(軽巡),76~99(空母(水母、軽母も可))から2つで勝負だよー」
初雪「じゃあ私は…00~24と…76~99…」
望月「じゃーあたしは25~75ねー」
直下コンマ判定(艦娘は後ほど)
望月「そういやさー疑問なんだけども」
「こういった相談事してる最中に違う艦娘が執務室来たりとかってアクシデント無いのー?大丈夫なのー?」
初雪「…執務室の扉の上に…[使用中]って出てるから…大丈夫…」
望月「手術室かよ…」
コンコン
望月「おっ来たー、さて誰かなー」
>>45(駆逐艦)「失礼します」
秋月
秋月「失礼します!」
望月「んああああぁぁぁぁ!!!」
初雪「…フッ…」
秋月「…!?な、何か悪かったでしょうか…!」オロオロ
望月「…んんー…、いやーこっちの話ー」
「んじゃーちょっくら行ってくるかねー」ドッコイショ
初雪「えっ!?」
望月「んー?何ー?」
初雪「…そ、相談は…」
望月「んあー…初雪が勝手にやっといてー、んじゃー」ノシ
初雪「…そ、そんな…」
秋月「…あ、あの…」
初雪「…向かいの席にどうぞ」
秋月「失礼します…ぇと…炬燵…ですか…」
「よっこらしょ」ストン
初雪「…おばさんみたい…」
秋月「なっ…!おばさん…!?まだお姉さん?ですっ!」
初雪「…ご相談は…」
秋月「あぁっはい、少し取り乱してしまいましたね…」
「えぇと…実は…>>48」
最近ドライアイが酷いんです
秋月「最近ドライアイが酷いんです」
初雪「…」カタカタカタッターンッ!
「…ドライ…アイ…目を守るのに…欠かせない…涙の量が不足したり…」
「…涙の質のバランスが…崩れることによって…涙が…均等に行きわたらなくなり…目の表面に傷が生じる…病気…乾燥性角結膜炎…と言う…」
秋月「細かな説明感謝します」
初雪「…で…どういった症状…なの…」
秋月「えぇとですね、目が疲れやすくなったり、乾いた感じがしたり…何と言うか不快感があるんですよね…」
「後、視力が少し悪くなったような気がします、時々霞んで見えたり…」
「視力の低下なんかは戦闘に大きく影響しますし、時々霞んでしまうなんて以ての外です。照準が定まらなければ深海棲艦は疎か、訓練用の的にさえ…」
初雪「…何か…ドライアイになった…原因とか…心当たり…無い…?」
秋月「心当たりですか…そういえば最近…>>52」
栄養をあまり取ってない
秋月「最近…栄養をあまり取ってないんです…」
「少し前までは白飯に味噌汁…牛缶と…蝗の佃煮を毎日2回は食べていたのですが」
初雪(…栄養不足は…今に始まった事じゃ…なさそう…)
秋月「牛缶の在庫が少なくなってきてしまって…今度纏めて買ってしまおうと最近節約を始めたのですが…」
初雪「…そんな食生活を…もっと倹約するの…」
秋月「減らす余地はたくさんあります!例えば、牛缶を一度に食べず6回くらい小分けにして食べるだとか、蝗の佃煮をいっそ止めてしまうとか!」
初雪「…今度…食堂行って…駆逐艦の人達と…一緒に美味しい物…いっぱい食べよう…」
秋月「そんな!悪いです!私はまだ着任して日も浅いですし!」
初雪「…着任したのが遅いとか…そんなんじゃないよ…仲間と一緒に…同じ釜の飯を啄くのは…当たり前…だよ…」
「…私はいつも…望月と一緒に炬燵で飲み食いしてるけど…」
秋月「…秋月感激ですぅ!こんなにも心優しい方々と同じ艦隊に所属出来てぇ!」ビエェェン
初雪「…よしよし」ポムポム
秋月「…はっ!忘れてました!ドライアイですドライアイ!」
初雪「…はっ!」
「…えっと…ドライアイは…目を休ませること…と…良い食事、生活習慣で予防出来る…みたい」
「…秋月さんは…もう発症しちゃってるから…予防も何もない…なぁ…」
秋月「あ…秋月はこのまま艦隊のお荷物になって解体されてしまうんですかああぁぁ…そんなの嫌ですううぅぅう」ビエェェン
初雪「…ごめん…」
「…でも生活習慣の改善は…予防だけでなく…治療にも効果がある…みたい…」
秋月「ほ、本当ですか!?」
初雪「…まずは目薬を習慣付けて…瞳の潤いを保つ…ようにする…」
「…軽度のドライアイなら…処方された目薬だけで治る…みたいだけど…」
「…さっき聞いた秋月さんの症状からすると…ちょっと進行してるかも…しれない…」
「…他にも涙点プラグや…ひまし油…血清点眼なんかも効果的…らしい」
「…まずは眼科に行って…診察してもらって…医師と相談して決めると…良い…と思う…」
秋月「艦娘って人の病院とかは使えるんでしょうか…」
初雪「…ダメだったら…明石さんに…」
「…で、次にさっきも言った…生活習慣の改善…」
「…食事…、睡眠…、運動をしっかりする…こと…」
秋月「運動は日々の訓練でそれなりにしてると思いますが…やはり食事、睡眠ですか…」
初雪「…脂肪の分泌線が…詰まらないように…甘い物や…脂っこい物は控えて…」
秋月「…全く摂ってません!」
初雪「…腹八分目を心掛け…食べ過ぎに注意する…」
「…秋月さん…腹…八分目…しっかり食べてる…?」
秋月「…いえ…」
初雪「…栄養不足はドライアイだけじゃなく…体調不良や他の病気にも直結するから…ちゃんと食べなきゃ…」
秋月「はい…」
初雪「…寝る三時間前の食事は…しないように…」
「…食事を疎かにしたら…運動…、睡眠…、そういったものが全部無駄になっちゃうから…」
秋月「はい…」
初雪「…こっちから提督にも言っておくから…無理な食事制限はしない事…戦時中だけど…無理して食べない方がよっぽどだめだから…ね」
秋月「はい…」
初雪「…結論から言うに…早急に眼科か…明石さんに診てもらう事…後食事はしっかり摂る事…」
「…提督もきっと秋月さんの待遇を良くしてくれる筈…だから…」
秋月「…ありがとうございました…」
「失礼しました…」ガチャリ
初雪「…ふぅー…疲れた…」
「…なんで秋月さんはあんな食生活を送ってたんだろう…」
ガチャリ
望月「ふーいお疲れー」
初雪「…遅い…」
望月「扉の向こうで初雪のカウンセリングぶり拝見してたけどさー、初雪なかなかやるじゃーん」
初雪「…別に…ちょっと調べて伝えただけだし…」
望月「初雪のカウンセリングのお陰で秋月さんが他の駆逐艦と仲良くなれるかもしれないんだぞー」
初雪「…何が言いたいの…」
望月「…エイッ」ポチッ
初雪『…着任したのが遅いとか…そんなんじゃないよ…仲間と一緒に…同じ釜の飯を啄くのは…当たり前…だよ…』
初雪「うわああぁぁぁぁ!!」
望月「いやー借りてて良かった夕張印の録音機、青葉さんが絶賛する代物なだけあって音質もばっちりだなー」
初雪「やめて!消して!」バッ
望月「司令官に聞かせたら泣いて喜ぶだろうなー」ヒョイッ
初雪「…」グスッ
望月「えっちょ」
初雪「…うぅっ…ひぐっ…」ポロポロ
望月「えーっと…初雪さん…?」オロオロ
初雪「…隙ありッ」パシッ
望月「んなぁっ!?」ドテッ
初雪「…削除っと」ポチポチ
望月「初雪…恐ろしい子ッ…」
初雪「…おふざけはこれくらいにして…ほら蜜柑頂戴」
望月「うおっ、現金な奴」
初雪「…はちゅゆきもングやればできりゅし」モグモグ
望月「はいはい立派でござんした。食うのか喋るのかどっちかにしよーな」
初雪「…」モグモグ
望月「…」ムキムキ
初雪「…」ムキムキ
望月「…」モグモグ
バァーン!
>>60「失礼するわ!」
望月,初雪「ッ!?」ビクッ
大和
大和「失礼します」
ドガァーン
望月「お淑やかそうな口調とは裏腹に悍ましいSEだなぁおい」
大和「あら嫌だ、扉が…」
初雪「…流石大和型…戦艦…」
望月「えぇと、大和型1番艦の大和さん…だね。んじゃあ向かいの席にどーぞ」
「てーかさっきの艦娘の記録取ってないじゃーん。えぇっとぉ、秋月型1番艦 秋月…と」
大和「失礼します…」ストン
初雪「…もしもし…夕張さんですか…至急…執務室の扉を直しに来て下さい…」
大和「本当にごめんなさい…」
初雪「…大体毎日金剛が壊してますし…大丈夫…です…」
望月「えぇっと、それじゃー大和さん、お悩みお伺いしまーす」
大和「その…少し言いにくいのだけれど…>>64」
>>61
訂正
初雪「…大体毎日金剛さんが壊してますし…大丈夫…です…」
赤城から吹雪ちゃんを奪いたい
大和「赤城さんから吹雪ちゃんを奪いたいの…ですけれど…」
望月「この鎮守府ちょっとヤバくねー?」
初雪「…もう…慣れた…し…」
望月「えっと…そのぉ…大和さん、なんで多数いる艦娘の中でぇ…吹雪さん…なんです?」
大和「私、大和は建造された直後、消費資源が馬鹿にならないと言った理由で提督に一切の出撃や演習を禁じられていました…」
望月「あっ、やばいこれ絶対長い」
大和「ずっと倉庫の肥やしとなっていた私はいつか海に出れると信じ、毎日毎日演習に励む仲間達を眺め、出撃する艦娘達の背を見つめていました…」
「でもそんな日々をどれだけ繰り返しても提督は私を出撃させてくれませんでした…」
「私はもう一生このまま海に出られず、終戦と共に鎮守府の倉庫と言う深淵に音も無く沈んでいくのだと、そう思っていました…」
「そんなある日、新造艦が第一艦隊の旗艦を務める事になったと言う噂を耳にしました…」
「暇を持て余していた私は単純にどんな艦娘なのだろうと興味を惹かれ、その娘に会いに行きました…」
望月「長くね…」
初雪「…我慢…」
大和「その娘こそが吹雪ちゃんでした!」
望月「やった!第一部完ッ!」
3-5消化してたらこんな時間に…今日はここまでにしときます。
大和「吹雪ちゃんはその時自主トレーニングに励んでいました」
「あまり慣れていないのか稚拙な水上走行、単調な動き、的の端にさえ当たらぬ射撃、挙句の果てには的に直接体当たり…」
「こんなに戦闘経験の無い艦娘が第一艦隊の旗艦を務めるのかと、正直呆れ果て、大和は自室に戻りました…」
望月「…くぁ~」ゴシゴシ
大和「月日は流れ、私は大規模作戦攻略の泊地となるトラック島の前進基地で基地の運営を任されました…」
「その後、作戦決行が間近となり第一艦隊やその他の艦隊の皆様がやって来ました。勿論吹雪ちゃんもです」
「その時の吹雪ちゃんは前に見かけた姿とはまるで違う、ただの少女などではなく、一人の艦娘になっていました」
「訓練の様子を一目見ただけであの様な評価をしてしまった償いと今までの労いを込めて美味しい料理を振る舞いました」
望月「大和さんの食事って間宮さんや鳳翔さんにも引けを取らないレベルなんだっけー」
初雪「…姉さんが…この前…吹雪型の皆に話してた…ちょっと気になる…かも…」
大和「その後、吹雪ちゃんはあろうことか私を沖に連れて行ってくれると言ったのです…」
「その言葉を聞いた私は…ふふっ…今思うと情けない話ですが…涙してしまいました…」
「航行出来た距離はものの数m程度でしたが…吹雪ちゃんがいなければ海に出ることすら出来なかった事を思うと…」
「長門秘書艦が釘を刺したにも関わらず私を海に出してくれた吹雪ちゃんは、罰を受けたその後も他の駆逐艦の子と一緒に私を曳航して本当に沖に連れて行ってくれて…」
「吹雪ちゃんのお陰で分かったんです。艦娘として在るべき姿、戦艦大和としての姿を…」
「そして同時に芽生えた吹雪ちゃんへの恋心を…」
何か改行ミスがチラホラありますね。すみません。
望月「で、えっと本題に入るけどー」
大和「吹雪ちゃんの魅力?仕方ないですね。大和が直々にお教えします」
望月「えっちょっと待って聞いてない」
大和「まずあの無邪気な笑顔です。あの女神の微笑みにも思える吹雪ちゃん笑顔に匹敵する笑顔は世界中何処を探しても絶対無いです。断言します」
望月「お、おう…」
大和「次にあのスカートです。走る度にチラチラ見える下着は国宝と言っても過言ではないでしょう。チラリズム…最高です。」
「正直言って曳航してもらった際に艤装の出力で捲れ上がったスカートの中の桃源郷を見れただけでも大和は満足でした」
初雪「…これが…ふぶキチ…ふふ…怖い…」
大和「更に何と言ってもあの純粋な心です。汚れ一つ無い、まるで透き通った水の様な…いえ、少しでも触れてしまえばたちまち此方が浄化されてしまう…そんな雪の様な清らかな心です」
「しかし深海棲艦にも臆する事無く立ち向かう強い信念も感じられます」
初雪「…姉さんこの前悪ふざけで睦月さんのスカート捲りしてた…けど…」
望月「…今は黙っとこ…」
大和「まだありますよ、次はですね望月「ちょっと待って大和さん」
大和「はい?なんでしょう」
初雪「…同じ駆逐艦で姉妹艦だから姉さんの事は分かってる…分かってます…から…、そろそろご相談の件を…」
大和「そ、そうでした!吹雪ちゃんったら同じ第一艦隊の赤城さんとばかり一緒にいるんです。吹雪ちゃんには…私だけを見ていて欲しいのですが…」
望月「んまぁ、吹雪さん自身、赤城さんの事慕ってるみたいだからなー」
大和「なのでどうにかして吹雪ちゃんを振り向かせて…あわよくば赤城さんから奪い取って私だけのものにしたいんです」
初雪「…姉さん…」
望月「ちょっと頭痛くなってきた…」
「えぇっとぉ…、吹雪さんを振り向かせる方法ねぇ…>>72とかどうよー」
色仕掛け
望月「色仕掛けとかー」
大和「色仕掛け…ですか…はっきり言って…大和、スタイルにはあまり自身がありません…」
望月「全世界の女を敵に回したねー、今ねー」
初雪「…大和さんは…十分スタイル良い…と思う…」
大和「そう…でしょうか…で、具体的にはどうするんです?」
望月「んー、そうだなー、今夜辺りに部屋に誘ってみて…んでちょっと酒とか入れてー…」
「ネグリジェみたいな装いになって誘い込めばいいんじゃないかなー…、…いや分かんないけどさぁ」
大和「な、なるほど…」
「ですが、過去に世話になったとは言え、急に呼び出すのも不自然では?」
初雪「…私が…それとなく伝えておく…から…大丈夫」
「…それに…姉さんの事だから…別に急に大和さんが呼び出したところで…怪しんだりはしない…と思う…」
大和「ありがとうございます。恩に着ます」
「善は急げ、と言います。決行は今夜でよろしいでしょうか」
望月「司令官もだけどさ、善は急げって言葉好きだねー、いや良いけども」
初雪「…私は…大丈夫…です」
大和「酒を入れる…と言っていましたが…やはり日頃の感謝を込めてディナーを振る舞い、それとなくお酒を勧め…そして…ふふっ…完璧です…!」
望月「…大丈夫かなー」
大和「戦艦大和、推して参ります!」
なんか書くの楽しくなってきちゃって導入がうんざりするほど長くなってしまいました。
今日中には大和の相談も終わる…筈…!
今夜はここまでにします。
ーーーーーーーーーー
駆逐艦寮 吹雪型部屋
深雪「…その時この深雪様の主砲をリ級目掛けて撃ち込んでやったのさ!」
叢雲「…てんでダメね、深雪、あんた一人で戦闘してる訳じゃないんだからもっとチームワークを大事に…」
ワイワイガヤガヤ
ガチャリ
吹雪「ふぅーさっぱりしたー。やっぱりお風呂は良いなぁ…」フキフキ
初雪「…あ、姉さん…ちょっと…」
吹雪「ん?どうしたの初雪ちゃん?」
初雪「…この資料…執務室に持っていってくれない…かな…今ちょっと具合悪くて…」ゴホゴホ
吹雪「良いけど…うーん、顔色が少し悪いね…熱とか大丈夫?吐き気とかない?」
初雪「…あんまり…酷くない…から…この資料…頼めるかな…」
吹雪「任せて、でも初雪ちゃんは安静にしててね。薬とかは向こうの戸棚の上から二番目の棚に入ってるから…」
初雪「…ありがとう…」ゴホゴホ
吹雪「じゃあちょっと行ってくるね」ヨイショッ
ガチャリ
吹雪「えっと執務室に…この資料をね…でも今司令官は出張中なんじゃ…」
「引き受けたのはいいものの結構重たいなぁ…」ンションショ
「机の上に置いておけば良いかな?」
テクテク
吹雪「ここの角を…」
「ってうあっ!」ドサッ バサー
大和「あ!ごめんなさい!大丈夫ですか?吹雪ちゃん!」
吹雪「あ、大和さん…平気です!私が気を付けてなかったから…大和さんは大丈夫ですか?」
大和「大和も大丈夫です。本当にごめんなさいね吹雪ちゃん」
吹雪「いえいえ…あっ!資料が散らばっちゃった…拾わないと…」
大和「あ、大和も手伝いますね」
吹雪「あ、ありがとうございます!」
「ふぅ…、やっと集まりました…」ドッサリ
大和「失礼ですが吹雪ちゃん、それは…?」
吹雪「次の作戦等の色んな資料です。初雪ちゃんに頼まれて今執務室に届けに行く途中だったんです」
大和「そうでしたか…大和もお供してもよろしいでしょうか?」
吹雪「えっ!執務室に届けるだけですし…悪いですよ」
大和「ぶつかってしまったお詫びと言うか…あぁ資料は大和が持ちますね」ヒョイッ
吹雪「えぇと…ありがとうございます。それじゃあ一緒に行きましょうか」
大和「…届け終わったら少し時間よろしいでしょうか。夕食はまだですよね?」
吹雪「はい、大丈夫ですよ。夕食もまだ食べてません。もうお腹ペコペコで…」
大和「でしたら、この後大和と一緒に食事と言うのは…」
「大和特製のディナーコースを用意しているんです」
「勿論お代は一切頂きません」
吹雪「えぇっ!?資料も運んで貰って食事も食べさせてもらうなんて…悪いですよ!」
大和「日頃から吹雪ちゃんには感謝してるんです。そのお返しと言うのは…ダメ…でしょうか…?」
吹雪「えぇ…と…そこまで言うなら御一緒させて頂きますね!大和さんの料理、とっても美味しくて…私大好きなんです!」
大和「ありがとうございます、吹雪ちゃん」
「…執務室に着きましたね、この資料は…机の上に置いておけば良いのでしょうか?」
吹雪「多分そうだと思います!あっ、手伝いますね!」
「よいしょっ…と」
大和「これで任務は完了…でしょうか」
吹雪「はい!ありがとうございました!」
大和「それじゃあ、ディナーを食べに行きましょう!」
吹雪「楽しみです!」
ーーーーーーーーーー
吹雪「うわぁーーー!!!」
大和「吹雪ちゃんの為に腕によりを掛けて作りました。好きなだけどうぞ」
吹雪「いただきます!」
「…!…!!」モグモグ
「う~ん美味し~!」トローン
大和「幸せそうな吹雪ちゃん…このままお持ち帰りしたい…」(まだまだたくさんありますから…喉に詰まらせないようにゆっくり食べて下さいね)
吹雪「えっ?」
大和「あっ、いえ、幸せそうに食べてくれて作った大和も嬉しいです!」(思ってた事が口に出ていました…!)
吹雪「やっぱり大和さんの料理は美味しいですね!いくらでも行けちゃいます!」モグモグ
大和「ふふっ…頬にお米が付いていますよ…」フキフキ
「そう言って頂けるなんて…嬉しい限りです」
数十分後
吹雪「…少し…食べ過ぎたかも…」ウップ
大和(…!大和すっかりお酒を勧めるのを忘れていました…今からでも間に合うでしょうか…)
「吹雪ちゃん苦しいですか?はい、飲み物です」
吹雪「あ、ありがとうございます。ングッングッ…プハー…」
大和(…そう言えば吹雪ちゃんは駆逐艦…飲酒しても大丈夫なのでしょうか…)
吹雪「…あ、ありぇ…なんだかクラクラします…」
「大和さん…ちょっと…良いですか…」ポスッ
大和(吹雪ちゃんが!吹雪ちゃんが大和の肩に凭れ掛かって来ました!少し柔らかい部分が腕に…!腕に…!!!)
「吹雪ちゃん…?どうかしましたか?」
吹雪「いやぁ、なんらかちょっとぽわぽわしてきちゃいまひて…」ポワポワ
「ンッ…」モジモジ
大和(ンッって!ンッて何ですか!吹雪ちゃん!)
「ふ、吹雪ちゃん…?」
吹雪「大和さぁん…わたし…ちょっと暑くなってきちゃいまひた…」ヌギヌギ
大和(あぁ…!吹雪ちゃんの可愛らしい下着が…!と言うかこれ私が色仕掛けされてません…?)
「ふ、吹雪ちゃん…ベッドに行きましょうか…」テヲヒク
吹雪「はいぃ…♡」フラフラ
大和(今の甘い声…!絶対誘ってます…!今夜は寝かせませんよ…!)
「じゃあそこに寝転がって…わ、私も脱ぎます…から…」ヌギヌギ
吹雪「布団…きもちぃ…」ゴロゴロ
大和(あぁっ!頬を上気させて服をはだけて仰向けで寝転ぶ吹雪ちゃん…!鼻血が出そうです…!…何か忘れてる気がします…)
(…!そうでした!キッチンの火を付けっぱなしでした…!この前提督に怒られたばかり…!消さなければ!)
「ちょ、ちょっと待っていて下さいね!すぐ戻ってきますから!」
吹雪「…ふぁあい…」ゴロン
大和(大和、人生で最大の失態です…!これじゃあムードも台無しじゃあないですか…!)タッタッタッ
(…!キッチンの火だけでなくリビングの電気も付けっぱなし…、吹雪ちゃんが残した料理にラップも掛けてないしそもそも私裸じゃないですか…!)
吹雪「…大和さん…遅いなぁ…」
大和「…ッハア…ハア…」
(電気も火も消しましたし吹雪ちゃんのご飯にラップも掛けましたしうっかり付け忘れていたエッチな下着も履きました!準備万端です!いざ!)
「吹雪ちゃん!お待たせしました!戦艦大和!推して参りま…す…」バァン
吹雪「…もう…、食べられないですぅ…」Zzz
大和「」
ーーーーーーーーーー
翌日
望月「んでぇ…大和さんの進捗はどうだったのー?」
初雪「…案の定…失敗…した…」
望月「…まぁあれだ…吹雪さんと一緒にご飯も食べれたし…交流は深まったと言うことで…」
初雪「…ん…」
望月「…」
初雪「…」
望月「…」
初雪「…」
望月「直下コンマ判定!00~49(潜水艦),50~99(軽巡)!」
初雪「…ちょっとびっくり…した…」
望月「そう言えば今朝吹雪さん見たけどなんかあれだねー、大人の階段を登ったかのような…そんな雰囲気を醸してた気がする」
「酒を飲んだ影響で改二化でもしたのかなー」
初雪「…あの後吹雪型の部屋に大和さんが姉さんをおぶってやって来たから…皆びっくり…してた…」
望月「そりゃそうだよ…」
コンコン
望月「っと、誰か来たみたいだよー」
初雪「…どうぞ」
>>85「失礼します」
安価取って今夜は終わりにしたいと思います。
大和の相談がやたら長くなってしまいました。
やっぱり後先考えて書かなきゃダメですね。反省します。
ローちゃん
呂ちゃん了解です。
安価に艦種指定するの忘れていました。
重ね重ねすみません。
呂500「失礼します!ろーちゃんです!」
望月「おー、来たねろーちゃん」
初雪「…えっと…昨日の相談の続き…ね…」
ーーーーーーーーーー
昨日
大和「それじゃあ宜しくお願いしますね」
初雪「…うけたまわわ…うけたたま…うけたまま…」
望月「承りましたー」
初雪「…」グスン
夕張「扉の修理終わりましたよ!」
望月「あ、いたんだ。ありがとー」
夕張「では失礼します!」ガチャリ
大和「私も失礼します。嗚呼…楽しみです…!」
ドゴォーン
望月,初雪「…」
望月「…もういいや、元々この鎮守府にはプライバシーも何も無かったんだ…」
初雪「…知ってた…」
呂500「失礼します!ですって!」
望月「ん…ろーちゃん…だっけ?」
初雪「…呂号潜水艦…呂500…」
呂500「はい!ユーちゃん改め、ろーちゃんです!」
望月「もう日本には慣れたー?」
呂500「はい!もう日本語はバッチシ!ですって!」
「でも…あのナットゥ…はまだ苦手なの…ですって!」
初雪「…やっぱり…外国の人には合わない…んだね…」
「…私も少し苦手だけど…」
望月「司令官は好んで食べてるみたいだねー」
「んでー、ろーちゃん。相談事ってのは何かなー?」
呂500「はい、ろーちゃん実は…>>92」
提督に恋してますって
呂500「ろーちゃん実は…提督に恋してますって…」
望月「おぉ…来たねー、色恋相談」
初雪「…絶対出るとは思ってたけど…何気に始めての相談内容…かも…」
望月「今までが今までだったからねー…」
呂500「ろーちゃん…提督の事を思うと、何だか胸がズキズキってなって、顔が熱くなっちゃうの…ですって」ウツムキ
望月「うんうん、これは完全に恋しちゃってるねー」
初雪「…恥ずかしいからか…俯いてる…けど…耳まで真っ赤…」
呂500「だから!その…えと…」
「提督の彼女になりたいの!ですって!」
望月「よく言った!偉い!」
初雪「…これは応援…せざるを得ない…けど…」
望月「そろそろ日も落ちて来たねー…、初雪、頼まれ事あるし今日は早めに上がるー?」
初雪「…ん…ろーちゃん、ごめんね。今日は私、部屋に戻るね…」
「…明日は…手伝う…から…」
呂500「ありがとーウイハル!」
初雪「…ハツユキ…です…」
呂500「あれ!?違ったの!?ごめんなさい…ですって!」
初雪「…いいよ…別に…」テクテク
望月「…凄い悲壮感醸してるなー…」
呂500「ろーちゃん、ちょっとケイソツ…でしたって?」
望月「今のは仕方ないよー…某科学では同じ漢字でウイハルって名前だったからねー…」
ちょっと待ってくっそテンパってるやばい
>>93
訂正
呂500「ろーちゃん実は…提督に恋してますって…」
望月「おぉ…来たねー、色恋相談」
初雪「…絶対出るとは思ってたけど…何気に始めての相談内容…かも…」
望月「今までが今までだったからねー…」
呂500「ろーちゃん…提督の事を思うと、何だか胸がズキズキってなって、顔が熱くなっちゃうの…ですって」ウツムキ
望月「うんうん、これは完全に恋しちゃってるねー」
初雪「…恥ずかしいからか…俯いてる…けど…耳まで真っ赤…」
呂500「だから!その…えと…」
「提督の彼女になりたいの!ですって!」
望月「よく言った!偉い!」
初雪「…これは応援…せざるを得ない…けど…」
望月「そろそろ日も落ちて来たねー…、初雪、頼まれ事あるし今日は早めに上がるー?」
初雪「…ん…ろーちゃん、ごめんね。今日は私、部屋に戻るね…」
「…明日は…手伝う…から…」
「それじゃ…」テクテク
望月「扉無いと出入りが簡単で涼しいなー…」
「…夕張さん呼ぼ…」
呂500「ハツユキー!また明日ー!ですってー!」
望月「もしもし、夕張さんですか?いやー、ちょっとまた扉壊れちゃいましてー…はい、よろしくおねがいしまーす」
「でー、ろーちゃんの司令官と付き合いたいって相談なんだけども」
呂500「はい…ですって!」
望月(…そう言えばお昼頃三隈さんが提督と夜戦どうこう言ってたっけなー…もしかしたらセフレ?かも知れないけど…)
(こんな純情な子にそんな現実を教えたくないなー…うーん…)
呂500「…どうしたの?ですって?」
望月「いんや、ちょっと考え事をねー…」
「…ろーちゃんはさー…、仮に司令官が他の人と付き合ってたりしたら…どうするー…?」
呂500「…ろーちゃんは…提督に…彼女がいたら…>>100」
それでも好きって伝えたい
呂500「…ろーちゃんは…提督に…彼女がいたら…いたとしたら…」
「それでも…それでも、好きって伝えたいなって…」ウツムキ
望月「…そっ…か」
呂500「…はい…ですって…」
夕張「グス…と、扉ぁ…直しましたあああぁぁぁうわあぁぁあぁんろーちゃんいい子だよおおぉぉぉ」ビエェェェン
望月「いつの間にいたの…」
夕張「…」
呂500「…」
望月「…」
呂500「…ろーちゃん、今日は失礼します…ですって」スクッ
「また日を改めて、来ますって…」テクテク
望月「えっ、ああその…ほんとゴメン、そんなつもりじゃなかったんだけどその…えー、と」
「あっ…」
「…」
夕張「…その…あんな表情であんな事聞かれたらろーちゃんみたいなちっちゃい子でも、察しちゃうと思いますよ…?」
望月「…」
夕張「先程の質問や望月ちゃんの難しい表情を鑑みるに、少し状況は複雑なのかも知れませんけど…」
「親身になって考えるのはとっても大切だと思う…けど、相談者の気持ちもよく汲み取ってあげて…ね…?」
望月「…」
夕張「ごめん…その…他人が口出す事では…なかったよね…失礼するね…」ガチャリ
「応援…してるから…ろーちゃんの事…」
「勿論、望月ちゃんと初雪ちゃんの事も…」
パタン
望月「…」
望月「はぁー…」ゴロン
「うあああぁぁぁぁぁ」バタバタ
「…」
(…軽率…だった…よなー…)
夕張『相談者の気持ちもよく汲み取ってあげて…』
望月(…司令官に無理に頼まれて、嫌々やり始めて…でも途中から楽しくなってきてて…)
(色んな人から相談受けて…それなりに上手く対応してたつもり…だったけど…)
(…配慮が出来なかった…ろーちゃんはただひた向きに司令官の事を好いていただけなのに…)
(…初めての恋愛相談で…調子に乗り過ぎた結果かな…ろーちゃんには悪い事しちゃったなぁ…)
「…あたし、相談役…向いてないのかな…」
初雪「…何が?」
望月「うわぁ!何!?いたのッ!?」
初雪「…ちょっと前に…戻ってきた…」
「…泣いてる…何かあった?ろーちゃんは?」
望月「…えっ?あっ…」ポロポロ
初雪「…こっち来て」ポンポン
望月「ん…」ポスッ
初雪「…何があったか分からないけど…」ナデリナデリ
「…望月は相談役に向いてなくなんかないよ…」
「…成功かどうかはさておいて…皆を正しい方向に導けている筈だよ…」
望月「そんな事は無いと思うけど…」
初雪「…提督は…望月の事を信じてるから頼んだんだと…思う…」
望月「…でもそれは丁度執務室で寛いでたからって…」
初雪「…そんなのただの方便だよ…」
「…執務室に誰もいなくても…逆に私達以外の誰かがいたとしても…必ず私達に頼んで来た筈…だよ…」
望月「…良い様に扱われてるだけじゃないの…」
初雪「…望月は頑固だなぁ…」
望月「…」
初雪「…ろーちゃんの事、夕張さんから聞いたよ…」
望月「ッ!?」バッ
初雪「…三隈さんの事について…だよね…」
望月「初雪も考えてたんだ…」
初雪「…うん…」
「…正直私も言うべきかどうか迷ってた…」
望月「…」
初雪「…私も望月と同じ立場だったら…多分伝えちゃってたと…思う…」
望月「…うん…」
初雪「…そりゃあ初めての恋愛相談…だし…今までの相談とはちょっと違う…から…一生懸命相談に乗るに決まってる…し…」
「…絶対成功させようって…比叡さんじゃないけど…気合い…入れて…たし」
「…でもまぁ…大和さんとの約束で…途中で席を外しちゃったけど…」
望月「…」
初雪「…だから…望月も私も同じ…まだまだ未熟だったって…事…だから…」
「…一緒に頑張ろ?」
「…ろーちゃんの相談も…その次の相談も…」
「…私が失敗したって…望月がカバーしてくれるでしょ?」
望月「…うん…」
初雪「…それと同じ様に…私も…望月が失敗したら…全力でカバーするから…」
「だから…辞めちゃうなんて言わないで…ね…?」
望月「別に…辞めるなんて言ってないし…」
「あたしがたった一度の失敗で挫けるかっつーの…」
「ろーちゃんの相談もその次の相談も完璧に解決してやるし」
初雪「…うん…」
望月「失敗しても初雪がフォローしてくれるって言うしー?」
初雪「…すぐ調子に乗る…」
望月「…」
初雪「…」
望月「…ありがと…」ボソッ
初雪「…どういたしまして」
望月「うん、何だかちょっとやる気湧いてきた」
「先ずはろーちゃんに…精一杯の謝罪をしよっか」
初雪「…私も…行く…」
望月「いやー…、今回の件の落ち度は全部あたしだから…さ、初雪は先寮戻って寝ててよ」
初雪「…ん…分かった」ガチャリ
「…おやすみ望月…」
「…頑張って」
パタン
望月「はーい、そっじゃー行くとするかね…」
ーーーーーーーーーー
潜水艦寮 呂号部屋前
望月「…潜水艦寮ってのは初めて来たけど…伊号は相部屋なのに呂号は個室なんだー…」
「と言う事は島風や秋月さんも個室なのかな…」
「…」コンコン
シーン
望月「まだ部屋にはいないのかなー…?」
伊8「Guten Abend.あら、見ない顔ですね。潜水艦寮に何か御用?」
望月「あたしと鳥海さんと大淀さん以外に眼鏡してる艦娘っていたんだー…」
「えぇっとぉ、呂500…ろーちゃんに用があって来たんだけど…さっきノックしたんだけどまだ帰ってきてないみたいで…」
「何か知らない?」
伊8「そうですねぇ、ろーちゃんは何かがあると海岸で海を眺めてる事が多いのですが…多分海岸にいるのでは?」
望月「そっかー、ありがとね!」
伊8「いえいえ」
ーーーーーーーーーー
海岸
望月「ハッハッハッ…」タッタッ
「…普段…運動…して…ないから…ちょっとした…距離でも…疲れ…る…」ハアハア
「ハアハア…いた…」タッタッ
呂500「…」
望月「おーい!ろーちゃーん!」
呂500「…誰…?ですって…?」
望月「ハアハア…」
呂500「モッチー…」
望月「…あたしそんな渾名だったんだ…」
「えっと…その…」
「さっきは本当にゴメンッ!」
呂500「…モッチー?」
望月「心無い事言っちゃって…ごめん!」
「司令官に彼女がどうとか…変な事聞いて…気分悪くしちゃった…し…」
「ろーちゃんの好意を踏み躙る様な事しちゃって…本当にごめん!」
呂500「…モッチー、顔上げて?」
望月「…」
呂500「ろーちゃんね、モッチーの表情見て、分かっちゃったんだ…」
「提督には…もう彼女がいるんだなって…」
望月「…ごめん…」
呂500「謝らなくていい…ですって」
「ろーちゃん、初恋は実らないって言葉、はっちゃんから教えて貰った事があるんですって」
望月「そんな事!」
呂500「もういいの…ですって」
「…でも、やっぱり好きって言葉は…伝えたいなって…」
「…だから…その事、明日相談しに行ってもいい…かな…?って」
望月「…うん、待ってる…」
呂500「…ありがとうですって…」
「!もうこんな時間!ろーちゃん寮に戻らなきゃ!ですって!」
「じゃあまた明日!ですって!」
望月「おやすみ…ろーちゃん」
呂500「Gute Nacht!モッチー!」タッタッ
望月「グーテ…ナハト…」
(回を重ねる毎に)すっごい長くなってる…はっきり分かんだね
今夜はここら辺にしときます。
全く反省してませんね。流石に長過ぎですね。
こうして見ると最初の山城が特に短い気がするのでちょっと後日談的なの入れようかなぁ等と思ってます。
ーーーーーーーーーー
望月「と言う訳で…」
初雪「…はい…」
望月「大体経緯はこんなだった訳だけど…」
「ろーちゃんは司令官に好きって気持ちを伝えたいんだよね?」
呂500「はい!ですって!」
望月「実際のところ司令官がいつ帰ってくるかは分からないけど」
「ろーちゃんの気持ちを司令官に受け取ってもらうにはやっぱり真正面からぶつけるのが一番手っ取り早いんじゃないかなーと」
「天真爛漫って響きがぴったりのろーちゃんだしー、大好きって言葉と共に抱きついちゃったりとかすればー…あわよくば…」
初雪「…初雪、意見具申…」
望月「何かなー?」
初雪「…恋文…とかは…どう…?」
望月「ほほーう、何でまた」
初雪「…日本に慣れようと頑張ってるろーちゃんが…一生懸命書いた手紙…で…しかも内容は愛の告白…」
「…堕ちる…」
望月「それはちょっと愚直過ぎやしないかなー…でもまぁ一応候補としてはアリ…かも?」
呂500「はいっ!ろーちゃん、イケングシン!ですって!」
望月「こう言った事柄では本人の意見も重要だからねー、何かなー?」
呂500「ろーちゃんは>>113がいいと思います!ですって!」
上(意味は知らない)
呂500「ろーちゃんはキセージジツ?がいいと思います!ですって!」
初雪「ブフオォ!」
望月「はっ!?」
呂500「…?何かおかしかった?ですって?」
望月「その…既成事実って言うのはどういう意味なのかなー…って…」
初雪「ゲホゲホッ!ゴホッ!」
望月「初雪大丈夫かよ…」
呂500「イカズチがこの前アシガラとミョーコーが話しているのを聞きましたって!」
「イカズチ、イワーク?『キセージジツ?をすると司令官と仲良くなれるのよ!』って!」
望月「うーん…まぁそうなんだけどー…」
初雪「…既成事実は…流石に…無理…かなぁ…」
呂500「…?」
望月「他にはー?」
初雪「…うーん…」
呂500「はい!はいはい!」
望月「んー、ろーちゃん今度は何かなー?」
呂500「ろーちゃん、提督とデートしてみたいって!」
望月「んー…?何か飛んでない?」
(既成事実作るつもりなのかなー…?)
呂500「デートと言ってもちょっと出掛けるだけで…その帰り際に想いを伝えようかなって」
望月「ほーん…」
呂500「それに最近提督と過ごす事が少ないから…少しの間だけでも一緒にいたいなって…」
「ダメかな…って?」
望月「そっか…、確かに最近司令官忙しいもんねー、昨日から出張っつってたしー…」
初雪「…提督が帰って来たら…一緒に出掛ける予定だった…けど…」
望月「うん…、提督が出張から戻って来たら…」
「ろーちゃんとデートしてもらおうか」
呂500「そ、そんな!悪いですって!」
「モッチー達が出掛ける約束だったのにろーちゃんが一緒に出掛けちゃったら…」
初雪「…私達は大丈夫…、だから…」
呂500「で、でも…」
望月「大丈夫ー大丈夫ー」
「じゃー、誰かさんの言葉を借りる訳ではないけどー…、善は急げってねー」
「早速デートのプランを提督「ただいま」ガチャ
望月,初雪,呂500「ッ!?!?!?」
提督「おー、ちゃんと相談役出来てるじゃないか。偉いぞ」ナデナデ
望月「んっ…、ちょっと司令官…」
初雪「…今まだ相談中…だから…」
呂500「…」プー
提督「おっと、すまないな」
望月「それはそうと司令官ー、随分帰ってくるの早くない?」
「何日かいないって言ってた気がするんだけどー…」
提督「ちょっと忘れ物をな、また明日出るが…」
「もしかして一緒に出掛けるって約束期待してたかー?」
「だが残念ながらまだお前達の相談は終わってないからな。俺と出掛けるのはまた今度だ」
初雪「…提督…その事なんだけど…」
提督「ん?」
望月「明日出るって事は今日一日は鎮守府にいるって事だよねー?」
提督「まぁ…そうなるな」
望月「それ日向さんの台詞でしょー…」
「その事でなんだけど…この後ろーちゃんとデ呂500「提督!」
提督,望月「うおっ!?」
呂500「ろーちゃん、ろーちゃんは!」
「提督の事が…!大好きですって!」
提督「…」
望月「…」
初雪「…」
呂500「ろーちゃんがユーちゃんだった頃、危険海域からサルベージしてくれて…」
「提督に助けられてなかったら…ろーちゃんはここにいなかったって…」
「あの海域はとても深くて暗くて…冷たかったですって…」
提督「…」
呂500「でも提督に助けて貰って…暖かい艦隊に迎えて貰って…」
「日本の文化に触れられて…」
「ビスマルク姉さんや、オイゲンさん、はっちゃん、でっち…皆に会えて…本当に嬉しかったですって…」
「だから…えと…」
「ユーちゃんを…ろーちゃんを救ってくれてありがとう…」
「提督…大好きですって…」タタタッ
バタン
提督「…」
「えっと…あれ…?」
「こういうのって追いかけるべきだったり」
望月「司令官、少し聞きたいんだけどさー」
提督「何だ?」
初雪「…提督、三隈さんとはどう言う関係…なの…?」
提督「三隈?あいつが何かしたのか?」
望月「とぼけないでよー司令官、三隈さんから聞いたんだよー?」
「飽くまで個人の相談だったからプライバシーの保護と言うか…、まー、詳らかな内容は伏せるけどさー」
初雪「…提督…」
提督「…実はな…三隈とは…」
「…三隈は…元々は他の鎮守府の艦娘だったんだ…」
望月,初雪「えっ…」
提督「その鎮守府は少し小さな鎮守府でな。深海棲艦の侵略も無く、提督もまだ新米で、同じく艦娘も余りレベルの高くない養成所の様な、そんな所だったと聞いている」
「三隈はその鎮守府の初期艦兼秘書艦を大本営から任されていたらしい…んだが、提督が着任してから何ヶ月かした後、突如深海棲艦の大部隊がその鎮守府を襲ったんだ」
「丁度大本営の方へ向かっていた三隈は突然聞こえた爆音を耳にし、すぐさま鎮守府へ戻ったらしいが…」
望月「…手遅れだった…?」
提督「あぁ、襲撃を受けた鎮守府はものの数十分で陥落、跡形も無くなったと言う。その後の調べにより、全艦娘の轟沈、提督の死亡も確認されたそうだ。襲撃された理由は未だに分かっていないらしいが…」
「その惨状を目の当たりにした三隈はPTSD…、所謂鬱病の様な病に罹ってしまってな」
初雪「…」
提督「それなりに高錬度だった三隈をこのまま手放すのは惜しいと思った大本営が施した長きに渡る懸命な治療の結果、三隈はなんとか前線に復帰出来る様になった…」
「復帰した後にやって来たのがこの鎮守府だ。着任した時の三隈は以前までは考えられない程明るかったよ」
望月「明るかったよって…司令官
PTSDだった頃の三隈さんに会った事があんの?」
「当時その鎮守府が襲撃された事件は大きく取り上げられていてな、その事件の被害者が着任すると言うものだから事前に調べてはいたんだ」
「普段見せている底抜けな明るさからもう全て吹っ切れたのかと思っていた…が…」
初雪「…そんな訳…無いよね…」
提督「ああ…」
「戦闘に出て味方が負傷すると目の色変えてな、自分が被弾しても構わず敵に突っ込んで一部隊を壊滅にまで追い込んだ事もあった」
望月「すっげー…」
>>120
望月「明るかったよって…司令官PTSDだった頃の三隈さんに会った事があんの?」
提督「当時その鎮守府が襲撃された事件は大きく取り上げられていてな、その事件の被害者が着任すると言うものだから事前に調べてはいたんだ」
「普段見せている底抜けな明るさからもう全て吹っ切れたのかと思っていた…が…」
提督「まぁ、その作戦が終わった時には三隈だけが轟沈寸前でな、即座に撤退したよ。帰投後直ぐに高速修復剤を使ってこっぴどく説教したな。今でも覚えている」
望月「…」
提督「数十分した後自分でも少し言い過ぎたと思い自室で頭を冷やすよう命じたんだがその直後抱き着かれてな」
「泣いて懇願されたんだ。もう戦いたくない、あの鎮守府の子達の下へ逝かせて、もう一人になんかなりたくない…ってな」
「その時俺は思ったんだ、あぁ、この子達は兵器だとか艦娘だとか言われているが、それ以前に立派な人間であり一人の女の子なんだって…」
「その後たくさん三隈の話を聞いてやってたんだ。艦娘になんてなりたくなかった、ここの皆も失ってしまうと思うと怖くてたまらない、大本営でされた触診の手つきが卑猥だったとかな」
初雪「…」
提督「気付いたら夜になってたよ。泣き腫らした目元と俺の服にまでべったり付いた鼻水で見るに堪えない顔だったから執務室の横に設けてある風呂に入るのを勧めたんだがそれが間違いだったのかもしれんな…」
「三隈が出たから序でに俺も入ろうかなと思って入れ替わりで入ったんだが、部屋に戻っていいと言ったはずの三隈が俺が風呂から出るのを執務室でどこからか持ってきた布団を敷いてその上で待っていたんだ」
望月「えぇ…」
提督「彼女が言うに、あの事件以来心にぽっかりと穴が空いてしまった様な感覚が戦闘能力に支障を来たしているらしい」
「それを提督の手で埋めて欲しいとの事だったんだが…」
「初めはよく分かってなくてな、三隈の為になるならと二つ返事に承諾してしまったのだが」
望月「…夜戦のお誘いだったと…」
提督「情けない話だがな…」
明日には終わります!終わりますから!
今夜はここまでです。ホントに終わります。多分
諸事情によりまだ更新出来そうに無いです
明日(明日とは言ってない)
望月「…でー?司令官はどうしたのさ」
提督「勿論初めは断ったんだが…三隈も譲らなくてな、男に二言は無いと腹を括ったさ」
「お前らにこんな話するのもなんだが…真に三隈とまぐわった訳ではないし今もそうだ」
望月,初雪「…?」
提督「まぁあれだ、文字通り三隈を満足させてやってるだけだよ」
望月(と言う事は司令官はまだ童貞なのか…な?)
初雪「…?」
望月「今もその関係続いてんだー?てか求めてるのは三隈さんなんだ」
提督「と、三隈との関係は大方こんな感じだ」
「お前らが三隈の事を聞いてきたと言う事は多分三隈がお前らに相談を持ち掛けたんだろう」
「恐らく俺との関係を断ち切りたいとかそんな相談か?」
望月「ちょっと違うけど」
提督「え゙っ」
「コホン、ま、まぁ三隈も最近情事の最中申し訳無さそうにしていたからな」
「そろそろ俺離れする時期だと自分でも思ってるんだろう」
「鎮守府が大きくなっていくに連れて俺も三隈も大分忙しくなったからな、時間が合わなかったり俺が疲れて寝てしまったりする訳だし」
「何よりそもそもこんな関係、普通はありえないしな」
望月(三隈さんが言ってたマンネリって言うのは多分、司令官に対して申し訳無いって気持ちが積もりに積もってブレーキを働かせていてって…感じかなー、過去の穴埋めより今の状況の後ろめたさが上回って来たって事かもしれないねー…)
(他の人とシたいって言ったのは三隈さんなりの司令官への配慮と言うか…司令官の手を煩わせない様にって事かなー…)
(でもそれに関しては熊野さんのマッサージで解消されたみたいだし…何気物凄い相談完璧にこなしてたのかあたし達…)
提督「どうした、そんな難しい顔して」
望月「いんや、パズルのピースをね…」
「てか司令官、さっさとろーちゃんの気持ちに応えてあげなよ」
「多分海岸にいると思うからさ」
提督「む、そうか」
「こんな湿っぽい話をして済まなかったな」
望月「あたし達が聞いたんだし司令官が謝る事無いでしょー」
「お陰で色々纏まったからね」
提督「なら良かった、じゃあ行ってくる」
「ああ、それとだな、本当は丁度執務室にお前らがいたからって理由で相談役を持ち掛けた訳じゃないぞ」
「そこんとこ勘違いするんじゃない」
望月「えっ…なんでそんな事…」
提督「実は夕張から話を聞いてな、急いで飛んで来た、忘れ物した訳では無い」
「思いの外お前らに負担を掛けていたようだ、申し訳無い」
「この相談が終わったらやめてしまっても構わない、元々半強制的にやらせてしまった訳だしな」
望月「…あのさー司令官…、あたしがこんなんでへこたれると思ってんの?」
初雪「…一人で泣いてた癖に…」
望月「余計な事言うなって!」
「まーちょっと凹んだ時もあったけどー」
「ここまで来たらやめる訳にはいかないでしょー」
提督「それじゃまたやってくれるか?」
望月「勿論」
初雪「…元よりやめるつもりなんて…無い…」
提督「そいつは頼もしい、帰ったら追加で間宮も奢ってやろう」ガチャ
望月「楽しみにしてるよー」
パタン
望月「ふぅー…」
初雪「…望月…気付いてる?」
望月「んー?何の事かなー」
初雪「…その様子だと気付いてるみたいだね」
望月「提督の弁明の手間が省けたかなー?」ケラケラ
タタタッ
>>128
訂正
望月「司令官の弁明の手間が省けたかなー?」ケラケラ
ーーーーーーーーーー
海岸
提督「海岸っつったって鎮守府の周りはほぼ全部海岸なんだがな…潜水艦寮の方か…?」タッタッタッ
呂500「…」
提督「…!」
「ろーちゃん」
呂500「!」
提督「すまない、ろーちゃんには辛い思いをさせてしまったな」
「ダメな…司令官でごめんな」
呂500「…!それは違うって!提督は…提督は…ミクマさんの事を…」
提督「…聞いていたのか」
呂500「…ごめん…なさい…」
提督「ろーちゃんが謝る事ないよ」
呂500「…」
提督「さっきの告白の返事だけどな」
「俺もろーちゃんが大好きだよ」
呂500「…!」
提督「勿論望月や初雪、三隈、金剛、ビスマルク、ゴーヤ、皆大好きだ」
「ろーちゃんと同じ好きではないかもしれないが皆、みんな大好きだ」
呂500「…」
提督「ろーちゃん含む艦娘は対深海棲艦の兵器だ、表向きはな」
「でも一人一人が人間の心を持ってる、性格だって一様じゃない」
「深海棲艦の危機が日本近海まで及んでる今の状況じゃ、ろーちゃんや皆を幸せにする事は出来ない」
呂500「…」
提督「だから…深海棲艦との戦いが終わったら、絶対に幸せにする。絶対にだ」
「皆を幸せにしたい」
呂500「…ろーちゃんだけじゃない…みんな…?」
提督「ああ。艦娘は解体するとな、普通の女の子に戻れるんだ、寿命や加齢による容姿の変化には人間との相違があるらしいが…」
「深海棲艦を倒して戦争が終わったら、鎮守府の皆を解体して普通の女の子に戻してやりたいんだ」
「ショッピングや普通の食事や学校や…とにかく色んな事をやらせてあげたい」
「もしかしたら俺に好意を抱いてくれる子も中にはいるかもしれない」
「その時になったら、誠心誠意尽くしてあげたいと思ってる」
「艦娘の三隈に手出しておいて何言ってんだーって感じだけどな」
呂500「…」
提督「だからろーちゃんの言葉は一旦俺の胸に仕舞っておく」
「海を、世界を平和に出来たら、またその言葉をぶつけてくれ」
「それまで…一緒に頑張ろうな」
呂500「…はい!ですって!」
ーーーーーーーーーー
望月「これで良かったのかなぁ」
初雪「…多分…解決…」
望月「案外この鎮守府闇が深いなー…ちょっと冷や汗かいたし」
初雪「…私も…」
ガチャ
提督「ただいま」
望月「お疲れ様ー」
初雪「…もう行くの…?」
提督「まぁ勝手に抜け出して来ちゃった訳だからな、急いで帰れば多分大丈夫だろ」
「じゃ行くな、よろしく頼む」
望月「あいよー」
初雪「…」ノシノシ
パタン
望月「ろーちゃんいつもより明るくなってたなー」
初雪「…良い方に転べた…っぽい…?」
望月「んー…っぽい?」
初雪「…プ、クク…」
望月「あー!なんで笑う!」
初雪「…ご、ごめ…プププ」
望月「っあたしちょっと怒っちゃったよ」
ワーワーガヤガヤ
提督「あいつら本当に落ち込んでたのか…?夕張」
夕張「望月ちゃんの半泣き顔可愛かったです」
提督「あ、そう…」
無事テスト終わって書けるようになりましたしまたぼちぼち続きます。
期間中だったとは言え随分間が空いちゃいましたね。
そう言えば久々にまもって守護月天観てたんですけどやっぱり離珠ちゃんがさいかわですね。間違いない。
望月「くぅぅ…朝の陽射しが目に沁みるぅぅ…」ノビー
初雪「…何だかんだで…二日に渡って頑張ったんだね…」
望月「一昨日の夜に相談持ち掛けられてー」
初雪「…その時私は大和さんの手伝い…してた…」
望月「んでー、昨日の朝から夜に掛けて司令官と一緒に解決してー」
初雪「…今朝…提督が…また出張に…」
望月「それじゃー昨日殆ど出来なかった分、今日は張り切って行きましょーかねー」
初雪「…気合い…入れて…程々に…頑張る…」フンス
コンコン
望月「んー、タイミングばっちしの来客だなー」
「入ってどうぞー」
>>138(軽巡or空母)「失礼します」
雲龍
自ブースト?って事で安価下の五十鈴にしますね。
五十鈴「失礼するわ」
望月「えっとー、長良型2番艦の五十鈴さんねー…」
初雪「…デカい…」ペターン
望月「…そだね…」ペターン
五十鈴「ど、どこ見てるのよ!」
初雪「…そんな事より…お悩みは…」
五十鈴「調子狂うわね…いつもこんな感じなの?」
望月「まー、大体は?」
五十鈴「はぁー…」
「実は>>145」
最近また胸が大きくなって合うブラがなくなってきてる
五十鈴「実は最近また胸が大きくなって…合うブラがなくなってきてるのよ」
望月,初雪「…くっ…」
五十鈴「…?」
望月「睦月型だと睦月姉さんと如月姉さんしかブラしてる人いなかったと思うんだけど…」
初雪「吹雪型は…皆無…」
望月「てか艦娘でブラしてる奴の方が少ないんじゃないの?」
初雪「…確かに…」
「…サラシか…ほぼ裸体…が多い…気がする…」
五十鈴「確かに私より大きい戦艦や空母はブラじゃなくてサラシか着てないかだったわね」
望月「五十鈴さんもサラシかいっそ上着るだけでいいんじゃないー?」
五十鈴「嫌よ、あんな垂れ乳になるなんて真っ平御免だわ」
望月「あんなって誰の事だかさっぱりだけど…」
「うーん…そもそもどこでブラって支給されるの?」
五十鈴「着任して最初に貰う制服と一緒に貰ったんだけどそれが小さくなっちゃって…」
「支給出来る最大サイズを優に超しちゃったのよ」
初雪「…胸囲の格差社会…」
望月「他の巨乳ブラ勢はどうしてるのー?」
五十鈴「巨乳ブラ勢って…そうね…、>>148(普乳以上艦娘)が元々ブラ勢だったらしいんだけど最近バストアップしたみたいで仕方なく>>150したらしいわ」
浜風
開き直って何も付けてない
五十鈴「浜風が元々ブラ勢だったらしいんだけど最近バストアップしたみたいで仕方なく開き直って何も付けてないらしいわ」
望月「駆逐艦って何だよ…」
初雪「…私だって…頑張れば…」
五十鈴「あのねぇ、大きくったって何もいい事無いわよ?肩は凝るし足元見えないし…」
望月「大きい人はいつもそう言うの!」
初雪「…所詮持つものと持たざるもの…」
望月「んでー、浜風さんはもう付けてないんだー」
初雪「…何か…投げやりになってるよ…」
五十鈴「あの子の胸は五十鈴より少し大きいくらいだから…もう私も覚悟を決めるべきなのかしらね」
望月「いっそ大和さんみたいに徹甲弾初雪「それ以上いけない」
五十鈴「…そうね、私も腹を括るわ」
「私は…>>155する事にするわ」
既存のブラ プラス 絆創膏
五十鈴「元々のブラに絆創膏を付ける事にするわ」
初「…えっ」
望月「んー?ちょっと幻聴が聞こえたみたいだなー、もう一度言ってもらっていい?」
五十鈴「元々のブラに絆創膏を付ける事にするわ」
望月「どうしてそんな結論に至ったの…」
「そもそもブラが小さいって話だったのに元々のブラを付け続けるってどうなのさ」
五十鈴「それはあれよ、>>158よ」
乳首がはみ出してしまうのが悩みだったから
>>156
訂正
初雪「…えっ」
五十鈴「それはあれよ、乳首がはみ出してしまうのが悩みだったからよ」
望月「マイクロビキニやスリングショットでも着てればいいんじゃないですかね」
初雪「…やっぱりサラシとかの方が良いんじゃ…」
五十鈴「いいえ、決めた事を曲げるつもりは無いわ、絆創膏で乳首を隠して元々のブラを付ければ零れても問題無い…完璧じゃない!」
望月「解決したの?」
五十鈴「ええ、バッチリよ、ありがとね」ガチャ
バタン
望月「あたし達必要あった?」
初雪「…話を聞いてあげる…だけでも仕事だから…」
望月「そーかい…」
望月「そう言えば五十鈴さんの服ってポロリも何も無いと思うんだけど」
初雪「…中破対策…」
望月「なるほど」
初雪「…揉めば大きくなるかな…」モミモミ
望月「脂肪が燃焼されて縮むらしいぞ」
初雪「」ガーン
ポツポツ…ザー
望月「ん…あー、雨降ってきやがった」
初雪「…ん…」ポケー
望月「梅雨って終わったもんだと思ってたんだけどー…、七月ってもう夏じゃねーの?」
初雪「…5月~7月が梅雨…みたい…住んでる地域にもよるけど…」
望月「6月が梅雨、7月が夏、8月が真夏ってイメージ」
初雪「…一年中冬なら炬燵に篭ってられるのに…」
望月「てかリアルでスマホの充電器壊れて超絶ピンチなんだけど」
初雪「…今年入っていくつ目なの…」
望月「二つ目…」
初雪「…」
望月「延長コードの元線刺し直したら治った」
初雪「…ただの接触不良じゃないの…」
望月「全部雨のせいだ」
初雪「…はいはい…」
コンコン
望月「どうぞー」
>>164(空母)「失礼します」
赤城
赤城「失礼します」
初雪「…えっと…、赤城型空母1番艦の赤城さん…」
望月「加賀さんや飛龍さん、蒼龍さんは各々加賀型、飛龍型、蒼龍型って分かれてるんだねー、姉妹艦って訳じゃないんだ」
赤城「私は天城級巡洋戦艦の2番艦を改装して作られましたが加賀さんは長門型の改良戦艦の加賀型戦艦の1番艦を改装して作られました」
「私の姉妹艦は実質天城型巡洋戦艦の1番艦だった天城さん、3番艦の高翌雄さん、4番艦の愛宕さんになりますね」
望月「へー…、赤城さんにも姉がいたんだー」
初雪「…知らなかった…」
赤城「でも天城さんと言っても今艦隊にいる雲龍型の天城さんではないですよ」
望月「ん?んー…?」
初雪「…同名艦ってやつ…かな…」
「…因みに…天城さんはあともう一隻いる…みたい…」
望月「???」
赤城「まぁ細かい話は置いておいて」
望月「あ、そうだ、えぇとぉ…、お悩みはなんですか?」
赤城「はい、実は私、>>167」
上
赤城「実は加賀さんと食事の事でちょっと険悪な雰囲気になってしまって…」
望月「ふーむ、やっぱり仲が良くても諍いの一つや二つあるもんだねー」
赤城「諍いと言う訳ではないのですが…」
初雪「…具体的に…どんな事があったの…」
赤城「ええとですね…>>170」
赤城「加賀さんの分まで料理を食べ尽くしてしまったんです…」
望月「落ち度しかない」
初雪「…これは…擁護出来ない…」
赤城「き、昨日はいつもより過酷な訓練でしたので、加賀さんが席を外した途端、つい他の皿にまで手が出てしまって!」
「気付いたら加賀さんの分まで無くなってて…」
望月「あー、うーん、そりゃ加賀さんも怒ると思うけどなー」
「席を外して戻って来たら自分の食べ物が無くなってるなんて戦時中とは言えと言うか戦時中なのにと言うか、ちょっとねー」
初雪「…諍いじゃない…とは」
赤城「か、加賀さんがいけないんです!私がお腹減ってるのを知っていてあんな!あんな試す様な事を…!」
初雪「…一航戦の誇りはどこに行ったんですかね…」
望月「それでー、問題の加賀さんはどういった反応だったの」
「険悪な雰囲気になった程度じゃ済まないと思うんだけどなー」
赤城「戻って来た加賀さんは…その…>>175」
大激怒して口を聞いてくれません
赤城「その…大激怒して口を聞いてくれませんでした…」
望月「食べ物の恨みは何とやらと言うし、それなりに良く食べる加賀さんだしねー」
「それに訓練って加賀さんも一緒にやってたんじゃないの?」
赤城「っ…はい…」
初雪「…お腹が空いていたのは…赤城さんだけじゃない…んですよ…」
「…仮に赤城さんが…食事の途中で席を外して…戻って来たら食べ物が無くなってる…なんて状況になったら…赤城はどう思いますか…」
赤城「怒る…と思います…」
望月「加賀さんも同じ、お腹が空いていたけど少し何処かに寄って、寮に帰ってたくさんご飯を食べようって思ってたのに戻ったら御櫃が空でした」
「加賀さんが怒るのも当然だと思うよ」
赤城「…でも加賀さんは先に帰って食べていてって…」
初雪「…かと言って…加賀さんの分まで食べてしまっても良い…と言う訳では…無いと思います」
「…大切な仲間…同じ家族…なんですから…」
赤城「仲間…家族…」
初雪「…辛い思いをさせてしまった…事実は変わらないけど…謝る事は出来るはず…です…」
望月「加賀さんも鬼や悪魔じゃないし、命を落とした訳でも怪我した訳でもないしさー、赤城さんが頭下げて、気持ちを込めて謝ればきっと加賀さんも許してくれると思うよ」
赤城「そう…でしょうか…」
初雪「…誰にでも…失敗はあります…それをカバーし合える…のが仲間で…家族だから…」
「…赤城さんは…加賀さんの…家族でしょう…」
赤城「…はいっ!」
望月「なら直ぐに行こうかー、善は急げーってねー」
ーーーーーーーーーー
弓道場
ザー
加賀「…」ヒュン
カッ
加賀「何か用かしら、赤城さん」グググ
赤城「加賀さん…、あの」
加賀「気が散りますから用が無いのならお帰りになって下さい」ピシュン
カッ
赤城「あのっ!加賀さん!」
加賀「…大きな声を出さないで下さい」グググ
赤城「昨日の件、本当にごめんなさい!」
加賀「…」ヒュン
カッ
赤城「態々私の訓練に付き合ってくれたのにあんな酷い事をして、本当にごめんなさい」
「夕食を先に食べて良いと仰ったのは空腹の私を気遣っての事だったのに…」
加賀「…」グググ
赤城「そんな加賀さんの厚意を無下にしてしまって本当にごめんなさい!」
加賀「…」ヒュン
カッ
赤城「…」
加賀「言いたい事はそれだけですか」グググ
「…」ヒュン
カッ
加賀「赤城さん、私は、赤城さんが私の分の食事を勝手に食べてしまった事を怒っている訳ではないの」
赤城「えっ…」
加賀「私は赤城さんが私の分まで食べてしまった事を正直に言わず取り繕った事を怒っているんです」
望月(えぇ…)コソコソ
初雪(…取り繕ったんだ…)コソコソ
加賀「茶碗には丸めた白いハンカチ、お碗には生温い湯、小鉢にはそこら辺で採れる様な雑草、平皿には謎の暗黒物質」
「いじめですか」
望月(…赤城さん…落ち度しかないよ…)
初雪(…これは…誰でも怒る…)
赤城「ごめんなさい、その、加賀さんの栄養バランスを考えて…」
加賀「…」キッ
赤城「ヒッ」
加賀「昨日は何故か出張に出た提督がいらしてたからどうにかなりましたが…」
望月(今朝司令官が心做しか窶れていたのはこれか…)
加賀「普通であれば空腹と赤城さんの工作で心が折れて死んでいたかもしれないんですよ」
赤城「工作…」ショボン
加賀「…お腹が空いていたのなら事前に言ってください、間宮さんに量を調整して貰いますから」
赤城「ごめんなさい…」ポロポロ
「ありがとうございます…」ドゲザ
加賀「ちょ、ちょっと赤城さん、頭を上げてください」
赤城「ごべんなざい加賀さんわたじ…わたじぃ…加賀さんにぎらわれだと思って…」
加賀「誰にでも失敗はあります、次に繋げれば良いんですよ」
赤城「はいぃ…」
加賀「私達は大切な家族なんですから、こんな些細な事で嫌いになるはずないじゃないですか」
赤城「加賀さんだいずぎでずぅ」
加賀「現金な人ですね…私も大好きですよ」
望月(…ギリ解決かな…?)
初雪(…帰ろっか…)
加賀「ですが間宮さんの量を増やす分、いつも以上に鍛錬に励む事です、赤城さん、昨日の訓練で思った事があるのですがこの後少々お時間よろしいですか?」
赤城「はい!大丈夫です!」
ーーーーーーーーーー
望月「茶碗にタオルて」
初雪「…加賀さんが広量な人…で良かった…」
望月「司令官…、目的地に着く前に野垂れ死んでないか心配だよ…」
初雪「…多分…大丈夫…多分…」
コンコン
初雪「…どうぞ」
>>182(特別な艦、水母,潜水母艦,練習艦,工作艦等)「失礼します」ガチャ
秋津洲
秋津洲「失礼するかも」ガチャ
望月「ん、見ない顔だね、新入りってやつ?」
秋津洲「あたしは秋津洲型1番艦の秋津洲よ」
初雪「…秋津洲…さんね…向かいの席に…どーぞ…」
望月「…そのデッカイのは一体」
秋津洲「これ?これは二式大艇ちゃん、大切にしてあげて欲しいかも」
初雪「…かも…かも…」
望月「夕立さんのぽいぽいに対抗してのかもかも…波乱を呼ぶねー」
秋津洲「?ぽいかも?」
初雪「…おぉう…エキセントリック…」
望月「んでー、世間話はここら辺にしてー、お悩み事をどーぞ」
秋津洲「実はあたし…、>>185かも」
秋津洲「どう運用されるべきか割と提督に困られている…かも」
望月「まー、水上機母艦って実際影薄いしねー」
秋津洲「ゔっ」
初雪「…同じ水上機母艦の…千歳さん、千代田さんは…軽空母に改装されて…運用されるのが一般的…だし…」
「…水上機母艦自体…まだ3隻しかいないから…実質…負け組…?」
秋津洲「や、やめるかも!そんな事はあたし自身が一番分かってるかも!」
「とにかく、あたしが運用される様な作戦とか海域とか…無いかも?」
望月「えーと、先月に公布された新しい攻略海域がー、グアノ環礁沖海域…K作戦だねー」
「この海域では水母、軽巡、練巡、駆逐のみ出撃可(雷巡は不可)」
「水母、軽巡or練巡、駆逐艦それぞれ1隻以上必須、軽巡+香取は3隻まで、水母は2隻まで」
「とぉー、何かめんどくせー艦種制限だなー」
初雪「…道中では…フラグシップ含む潜水艦隊や…水雷戦隊…最奥では…戦艦タ級フラグシップが1,2隻、駆逐棲姫…」
「…これ正直…水雷戦隊じゃ…到底歯が立たないんじゃ…」
望月「それに索敵値が一定以上無いと最奥にも行けないからねー、水上偵察機なんかも重要かなー」
「羅針盤の固定方法はー…と、初めは能動分岐だから固定可能で、中央のEマスだけ艦種による変化が起きるみたいだねー」
初雪「…軽巡3隻でF…軽巡+水母が4隻以上でF?…それ以外で水母2隻以上か軽巡2隻以上で…F寄りのランダム…それ以外でG固定?…又…、香取は…軽巡には含まれない…」
「…北東のGマスが戦闘回避出来る…らしいから…軽巡の数を控え目にする…べきかな」
秋津洲「…あたしを放っておいてブリーフィングしてる…かも…」
望月「Fマスは重巡率いる水上打撃部隊だから避けるのが無難だろうなー」
「かと言って最奥のあんなアホみたいな艦隊に軽巡削って挑むのもなー」
望月,初雪「…うーん…」
秋津洲「ちょ、ちょっと!あたしの運用方法は!?」
望月「あぁ、そーだ忘れてた」
秋津洲「もう!しっかりして欲しいかも!」
望月「まー水上機母艦が必要な海域なんてほんの一握りだからねー」
「んー…それと千歳さん千代田さんとの能力を比べるとー」
初雪「…まず…甲標的を装備出来ない…」
秋津洲「ゔっ」
望月「次に艦載機のスロットは全て1」
秋津洲「ゔゔっ」
初雪「…低速で…機動力に欠ける…」
秋津洲「ゔゔゔっ…」
望月「かと言って燃費が良いかと言われると燃料60、弾薬15と燃料の消費が凄まじい」
秋津洲「…ぅ…うぇっ」ポロポロ
初雪「…唯一…二式大艇が使える艦種なのに…その二式大艇の用途が分かっていない…」
秋津洲「…!甘いかも初雪ちゃん!」ゴシゴシ
「二式大艇ちゃんの索敵値はとんでもなく高いし二式大艇ちゃんがいると超高確率でいずれかの艦載機の触接が発生するかも!2つ以上装備するとその確率は95%でその効果は絶大!かも!」
「水偵とは違って弾着観測は出来ないかも」
「だけど対潜攻撃が可能で水爆とも違って撃墜される心配が無いから安定した対潜攻撃が出来るかも!」
「ソナーや爆雷が装備出来る様になったからそれなりに威力は出るかも」
「でもソナーと爆雷を装備しただけじゃそもそも攻撃出来ないから注意が必要かも」
望月「おぉ…大艇の事になると人が変わるなー…」
初雪「…凄い迫力…」
望月「でもやっぱりK作戦で運用するには…索敵値が大きいって言う点ではいいのかも知れないけど、甲標的の手数が削られるのはちょっと痛いかも知れないなー」
秋津洲「…ふぇ…」
初雪「…潜水艦に一矢報いれたって…正直潜水艦隊なんか…水雷戦隊の敵じゃないし…」
秋津洲「…うぇぇ…」ポロポロ
望月「大丈夫、司令官はきっと(千歳さんと千代田さんが軽空母だからって仕方なく)秋津洲さんを使ってくれると思うよ」
秋津洲「うええぇん」ビェェ
秋津洲ちゃん、めっちゃ可愛いんですけどね、1-1で大破しちゃうのはね…うん。
望月「泣き疲れて寝ちゃったけど」
初雪「…風邪ひかないように…毛布だけは掛けておこう…」ファサッ
秋津洲「…」zzZ
「んぅ…ぁっぃ…」バサッ
望月,初雪「…」
コンコン
望月「気ぃ取り直して行こう、な?」
初雪「…うん…」
望月「入ってどうぞー」
>>197「失礼します」
春雨
春雨「失礼します」
望月「んーっと、白露型5番艦の春雨さん…ね…」
春雨「はい、えぇっと…その方は?」
秋津洲「…」zzZ
初雪「…只の浮浪者…」
望月「こらこらー…、強ち間違ってないけどさー」
「まー、座んなよ」
春雨「はい、失礼します…炬燵ですか…」
望月「5月は暑かったけど6月の下旬は結構涼しかったからまだ仕舞ってないんだよー」
春雨「確かに涼しかったですね、雨でも蒸し蒸しした日は余りありませんでしたし」
初雪「…スイッチ付けなければ…炬燵布団も冷たくて気持ちいい…よ…」フゥ
春雨「本当ですねぇ…何だか…眠くなってきちゃいます…」
望月「んー、取り敢えずぅ…寝よっか」
春雨「はぁい…」
「って!ダメですよ!他の人に迷惑です!」
望月「うおっ、目ぇ覚めたぞ」
初雪「…んん…」
「…ご用件は…」
春雨「はい、春雨実は>>200」
提督に禁煙を命じられイライラしてる
春雨「春雨実は提督に禁煙を命じられイライラしてるんです」
望月「ふーむ、これはまた予想外だなぁ…」
「艦娘に年齢の概念は余り無いとは言え春雨さんみたいな人が吸うのはまだ早いんじゃないかな」
初雪「…喫煙による…身体能力の低下は…空母や戦艦は…大して見受けられないみたい…だけど…」
「…軽巡や…駆逐艦の喫煙による…身体能力の低下は…著しい…らしい…」
望月「てかこの鎮守府に喫煙者って司令官含めて0だった気がするんだけどなー」
春雨「皆隠れて吸ってるに決まってますよ」
望月「こりゃまた鎮守府の闇かなー」
「別に嫌煙家って訳じゃないけどねー、人それぞれの嗜好なんだし」
初雪「…命じられたって言うのは…没収でもされたの…?」
春雨「はい、注意された時に持っていた2箱と部屋の4カートン全部です」
望月「相当重度なニコ中だねぇ、酔狂な子」
春雨「なので一緒に提督の部屋から私の煙草を探して欲しいのです」
望月「んー、良いけどさー、ちょっとこっちからも聞いていいかなー」
春雨「はい?なんでしょう」
望月「春雨さんって司令官の事」
「提督って呼ばない筈なんだけどなぁ」
春雨「ッ!?」
望月「艦娘によって司令官や他の艦娘の呼称はある程度定まってるんだよねー」
「このお悩み相談、ちゃーんとここの鎮守府の艦娘のデータ参照にした上でキチンとやってるからねー」
「駆逐艦だからと侮るなよ」
初雪「…春雨さん…、この前秋津洲さんと一緒に…お昼食べてたんですよね…」
「…その方って言うのは…随分他人行儀ですね…もしかして…」
「…初めましてだったんですか…?」
望月,初雪「…駆逐棲姫さん…」
カタカナだとちょっとあれなので普通に喋らせますね
春雨?「ふふふ…良く気づいたな…」ジジジ
望月,初雪「…!」
駆逐棲姫「此方も此方で日々試行錯誤して技術を磨いてな、試製のホログラム投影装置…を作ったはいいんだが、どうにも綻びが生じるとすぐダメになってしまう」ポイッ
「ここの鎮守府に忍び込んで資料を盗み出そうと思ったんだがな、思わぬ伏兵がいた様だ、フフフ…」
望月「…」ジャキ
駆逐棲姫「よせ、いくらお前らの錬度が高くたってこの状況で私を倒す事は出来ない」
「まぁ、かと言ってお前らを相手にしていたら、仮にもここは敵鎮守府のど真ん中だからな…、蜂の巣になるのはごめんだ」
初雪「…」ジャキ
駆逐棲姫「そう青筋立てるな、なに、直ぐに深海へ帰る」バッ
「そうだ、春雨とか言ったな、あの艦娘は今頃…」
望月,初雪「…!」
駆逐棲姫「落ち着け、殺しはしてない」
「白露型の部屋にいるだろう」
「さらばだ勇気ある駆逐艦、姫級に立ちはだかった勇姿に敬意を表し、私から囁かなプレゼントをくれてやる」フッ
望月「消えた…!?」
初雪「…望月…これ…!」
望月「…これは…」
初雪「…高速修復剤…1個…」
望月「バ…、バケツ1個…」
「バケツ1個ってなんなのさぁぁぁぁ!!!」
秋津洲「んぅ…」ムクリ
「うーん…よく寝たかも!」
「…何かあったかも?」
望月「…んー…、なんでもないよ…うん…」
秋津洲「久しぶりにぐっすり寝れたかも!あたしは部屋に戻るね!」バイバーイ
ガチャパタン
望月,初雪「…」ノシ
望月「うあー、めっちゃビビったわー」バタリ
初雪「…こ、腰…腰抜けた…」ドテン
望月「スパイだったかー…、そーかそーか…」
初雪「…春雨さんの…無事…確認しに行く…?」
望月「あー…、まぁ一応行っとこうかー」
シラツユイッチバーン! ポイポイポーイ! ユウダチネエサン!フクキテ!
望月「んー…大丈夫そうだねー…」
初雪「…そだね…」
望月「あー…疲れたー…」
初雪「…取り敢えず大淀さんと…長門さんに伝えて…春雨さんの安否確認も出来たし…一件落着…かな…」
望月「あたしゃもう寝るよ」
初雪「…まだ夕方だから…、あと一人くらいは…頑張ろ…」
望月「しゃーないなー…ん…?」
初雪「…どうかした…?」
シラツユイッチバーン!シラツユイッチバーン!シラツユ…シラツユ…
望月「スパイもう一人いるんじゃねー?」
初雪「…もう…知らない…」
コンコン
>>208「失礼します」
香取
望月「どうぞー」
香取「失礼します」
望月「えっと、香取型1番艦の香取さん…ね、座ってどうぞ」
香取「失礼しますね、おや、なんだか暖かいですね」
初雪「…さっきそこで…秋津洲さんが寝てたから…」
望月「秋津洲さんの件は司令官にお願いしてみようか」
初雪「…ん…」
「…えぇと…相談と言うのは…」
香取「はい、実はですね…>>212」
実は遠洋航海をしたことがないの
香取「実は私、遠洋航海をした事が無いの…」
望月「…遠洋航海って遠征の…24時間掛かるってあれ…?」
初雪「…遠洋練習航海…艦隊演習や…航空戦艦運用演習なんかとは違って…僚艦制限がそこまで厳しくなく…、時間が長い分得られる経験値は多いから…資源効率は大変良い…らしい…」
望月「ふーん…香取さん(Lv5以上)を旗艦にし、僚艦は駆逐艦2隻でオッケー…消費資源は燃料9割弾薬3割…」
初雪「…取得資源は…各資源50ずつと…大きい家具箱が1個か0個…、開発資材が0~3個…」
望月「北方鼠輸送とかと同じで戦意高翌揚してなくても大成功する場合があるみたいだねー」
初雪「…僚艦のて取得経験値は…(基本経験値+僚艦加算)×レベル補正…」
「…僚艦加算は…旗艦の香取さんのレベルが…高くなるにつれて上がる…ボーナスみたいなもので…」
「…レベル補正は…僚艦のレベルが低いほど…倍率が高くなる…これまたボーナス…」
望月「つまる所、香取さんのレベルが高くて、僚艦のレベルが低いほど貰える経験値は多いって訳だなー」
香取「中々見所のある方々ですね…鋭い洞察力で状況を上手く纏めている…香取、燃えてきました…」
望月「あー、また相談者を蚊帳の外に…」
「えっとー…、香取さん、した事が無いって言うのは一体どういう事なのー?」
初雪「…見た感じ…レベルは足りていると思う…けど…」
香取「それが…>>216が理由で、遠洋航海が出来ないんです」
深海棲艦が怖くて
香取「それが…深海棲艦が怖くて遠洋航海が出来ないんです」
望月「…えっ」
初雪「…」っヌ級の画像
香取「ひゃああああぁぁぁ!」ズザザ
望月「…こいつは重傷だ…」
「いや、確かにヌ級は深海棲艦の中でも結構上位だとは思うけどさ…」
初雪「…因みに…提督は空母棲姫が一番嫌い…らしい…」
望月「あー、うん…夢で魘されてた程だもんね…」
「と言う事はー、香取さんの錬度は1って事?」
香取「いえ、50です」
望月「なんでっ!?」
香取「演習の旗艦を務めていますので」
望月「艦娘とは戦えるんだ…」
初雪「…香取さんは…深海棲艦嫌いをどうしたいんですか…?」
香取「勿論治したいに決まっています、私だって深海棲艦と戦う為に生まれた一艦娘、皆さんと一緒に戦いたいです」
望月「ふむ、艦娘としての志は十分みたいだねー」
初雪「…問題はどうやって治すか…だけど…」
望月「こういうのは…、鎮守府正面海域でもいいから取り敢えず実戦に出て慣らすべきなんじゃないかなー?」
「戦い方は演習である程度理解していると思うし…」
初雪「…私は…人型から慣らすべきなんじゃないか…と思う…」
望月「えっ!?それってタ級やヲ級の事だよね!?」
「駆逐艦も倒した事無いのに流石に危険過ぎると思うけどなぁ」
初雪「…勿論人型は危険性が高いけど…自分達と似た形なら…慣れやすいんじゃないかな…」
「…香取さんは…どう思いますか…」
香取「そうですね…私はまず皆さんがどの様に深海棲艦と言う異形を克服したのかを知りたいですね」
「いくら深海棲艦と戦う為に生まれてきたとは言え初めは怖かったと思うんです」
望月「なるほど、それも一理あるかもねー」
初雪「…どうしようか…」
「…香取さんはどうしたい…ですか?」
香取「…私は…>>220」
1.鎮守府正面海域に出て駆逐艦を倒せるようにする
2.ヲ級やタ級などの人型から慣れてみる
3.艦娘から話を聞いてみる
4.その他
1
香取「…私は…鎮守府正面海域に出て駆逐艦を倒せるようにしたいと思います」
望月「あーい…、ってこんな時間かぁ、もうすぐ暗くなってくるし明日にしよーか」
香取「いえ、思い立ったが吉日と申します、すぐにでも装備を整えて行きましょう!善は急げです!」
望月「んー、夜戦は昼戦以上に深海棲艦が悍ましく見えるからやっぱり明日に…ってぇ、行っちゃったよ、もー」ヨイコラセ
「てか善は急げってこの鎮守府のトレンドか何か?」トテトテ
初雪「…私も…行く…」テテテ
望月「いくら深海棲艦嫌いとは言え、香取さん錬度高いしー、鎮守府正面海域じゃはぐれの駆逐艦や小規模の水雷戦隊がいる程度だし大丈夫でしょー」
初雪「…ん…最近…出撃出来てなかったから…頑張る…」
ガチャ パタン
??「ふーん…、フフフ…」フッ
http://i.imgur.com/CHFtwwZ.jpg
そういえば長良型の上三人や衣笠なんかはブラしてましたね。(名取は知らなかった)
駆逐艦はキャミソールだったりサラシだったりって子もいますし上半身裸っ子よりきちんと付けてる子の方が多いんでしょうか。
ーーーーーーーーーー
望月「んー?いつの間に雨止んだんだなー」
初雪「…都合がいい…降ってるより…まし…」
香取「こちらですー!」
望月「あーい!…っとぉ、駆逐艦狩るだけだし…連装砲1つと魚雷2つくらいで良いかねー」
初雪「…私も…それで良い…かな…」
望月「香取さんは何装備してんのー?」
香取「ええと、20.3連装砲2つに22号電探改四に夜偵ですね」
望月「んじゃー、ちょっくら行きますかねー」
「第一水雷戦隊~…かな?抜錨しまーす」
香取「私、正式には軽巡ではないのですが…」
初雪「…一応…大淀さんに打電…しといた…」
望月「そーいや伝えてなかったなー、さんきゅー」
「えっとー…、此方、第一水雷戦隊旗艦望月より報告~」
「第一艦隊の水雷戦隊だし間違ってはないよな…多分…」
大淀『もう!こんな時間に出撃だなんて聞いてないですよ!』
望月「いやー、これも人助けだからさー、宜しく頼みますよー」
大淀『…仕方ないですね、どこに行かれるんです?』
望月「攻略海域は鎮守府正面海域、旗艦駆逐艦望月、第二艦練習巡洋艦、第三艦駆逐艦初雪の計三隻で航行予定でーす」
大淀『鎮守府正面海域…?どうしてそんなところに?』
望月「あー…うーん、久々に出撃したいなー…ってさ、最近あたし達執務室でお悩み相談してるじゃん?だから身体が鈍らないように~って」
大淀『こんな時間に香取さんを連れてですか?』
望月「ん…、うーん、そう」
大淀『はぁ…まぁ、そういう事にしといてあげます』
『それで作戦は?』
望月「作戦も何もなー、少しはぐれの駆逐艦を数隻倒してすぐ帰るよー」
大淀『そうですか、なら問題ありませんね』
望月(香取さんの反応によっては駆逐艦数隻でも大問題なんだよなぁ…」
大淀『何か言いましたか?』
望月「んー、こっちの話でーす」
「んじゃー、第一水雷戦隊、抜錨~」
>>223
訂正
望月「攻略海域は鎮守府正面海域、旗艦駆逐艦望月、第二艦練習巡洋艦香取、第三艦駆逐艦初雪の計三隻で航行予定でーす」
ーーーーーーーーーー
鎮守府正面海域
香取「勢いで出撃してしまいましたが大丈夫でしょうか…あんな悍ましい化け物を相手にもし万が一の事があったら…」ブツブツ
望月「うーん、さっきまでの威勢はどこ行っちゃったかなー」
初雪「…香取さん…深呼吸…」
香取「スー…ハー…」
「練習巡洋艦香取、が、頑張ります…」
初雪「…それにしても…」スイー
香取「…す、すいません…」ザザザ
望月「香取さんって速度18ノットだっけ?」
香取「…恥ずかしながら…」
望月「まー、こんな海域じゃ速力とか関係無いから気楽に行こーよー、気楽にねー」
「今回の目的は駆逐艦でも良いからとにかく深海棲艦に慣れる事だからね~」
香取「ひゃっ、ひゃいぃ…」ビクビク
望月「…先が思いやられるなぁ…」
大淀『なるほど、そういう事でしたか』
望月「あれ?やばっ、無線切ってなかったし…」
大淀『言ってくれれば協力したのに…』
望月「そりゃー、お客様のプライバシーとかあるからねー」
「もしかしたらコンプレックスとかあるかもしれないしー」
香取「別に私は構いませんが」
望月「あれー?」
大淀『まぁ、そういった心掛けは大切ですね』フフフ
香取「…!電探に反応あり!2時方向から敵艦隊の微弱な電波を観測!」
「水上偵察機!発艦です!」
望月「おー、流石練習巡洋艦、索敵の動作に一つも無駄が無い…」
初雪「…初雪も…艦載機…飛ばしてみたいなぁ…」
望月「無茶言うなよー」
香取「敵艦隊見ゆ!…く、駆逐艦イ級…二隻です!」
望月「んー、まぁ予想通りだねー、砲雷撃戦よーい」
初雪「…戦闘態勢に…移行…します…」
香取「こんな所で怯んじゃ駄目です香取!皆さんと一緒に…戦うって決めたんですから…!」
望月「てぇー!」
香取「…!」
直下コンマ判定 (値が小さい程深海棲艦への抵抗が大きく、大きい程抵抗が小さくなる)
香取「…!」
イ級「キュウウゥゥゥ!!!」
香取「ひぃ!?や、やっぱり…無理ですぅ!」バッ
望月「香取さん!本当にそれでいいの!?」ダンダン
「みんなと一緒に戦いたいんでしょ!」ヒョイ
「ならこんなとこで怖がってちゃっ…!」ヒョイ
「ダメでしょー…がッ!」ダァン!
イ級「ギュウゥゥゥ!!!」
望月「イ級一隻撃破!そっちは?初雪!」
初雪「…交戦中…」ダンダン
イ級「キュウウゥゥゥ!!!」ダァン!
初雪「…んっ…」ヒョイッ
「…撃つよ…っほらッ!」ダァン!
イ級「ギュウゥゥゥ!!」
香取「ハァ…ハァ…」ペタン
望月「本当にダメみたいだねー…、やっぱいきなり夜戦は早過ぎたかなー?」
「香取さん、また明日にしましよーよ」
香取「…まだ行けますッ!」
初雪「…そんな事…言ったって…」
香取「何か…分かってきた気がするんです…」
「皆さんが深海棲艦と戦う理由…」
「深海棲艦に挑む勇気が何処から湧いているのか…」
「…もう一度…もう一度戦わせて下さい!」
望月「…だってさ大淀さん~、もしかしたら長引くかも知れないけど」
大淀『構いませんよ、同じ艦隊の仲間が大きな一歩を踏み出すチャンスなんです』
『ここが踏ん張りどころですよ、香取さん、一緒に頑張りましょう』
香取「…はい…」
望月「っしゃ~、今夜はとことん付き合っちゃいますかね~」
初雪「…ちょっと眠いけど…頑張る…多分…」
香取「ありがとうございます…」
随分間を空けてしまって申し訳ない。
中々都合ってのは合いませんね。
人いるか分からないけどもう少し経ったら更新して行きます。
途中で切り上げてしまってすみません。
ーーーーーーーーーー
香取「ハァ…ハァ…」
望月「んー、大分慣れてきた…のかな?」
初雪「…始めの頃に比べると…格段に動きが良くなってる…気がする…」
「…深海棲艦と対峙しても…怯まなくなってきたし…」
香取「皆さんのお陰です、本当にありがとうございました…」
望月「この調子で行けば遠洋航海どころか南西諸島海域や北方海域にも行けちゃうかも知れないねー…」
香取「さ、流石にそこまでは…」
望月「でもさー、そもそも遠洋航海は深海棲艦との遭遇率は大して高くは無いらしいから別にここまでしなくても良かったんじゃないかなー?」
大淀『それでも艦娘である以上深海棲艦との遭遇、交戦が危ぶまれるのは問題ですし…』
『ですがこれを機に克服出来たとあれば艦隊全体での大きな一歩になります、香取さんのお陰で皆さんの錬度が上がりやすくなるだけでなく、これからも香取さんの様に深海棲艦を怖がって戦場に出られない艦娘と同じ目線で一緒に…』
望月「あー、長いですって、切りますよ、もー」
初雪「…すっかり深夜…だね…」
望月「まー、そんな遠くまでは来てないし2、30分もあれば帰投出来るでしょー」
香取「こんなに時間を取らせてしまってすみません…」
望月「いいですよ別にー」
初雪「…香取さんの苦手が克服出来たんですから…素直に喜びましょう…」
香取「…はい!」
香取「…!?」
望月「…?どーしたの香取さん」
香取「…て、敵艦隊を感知…!数は…6隻…!こちらに接近中です!」
望月「!?それ本当!?」
初雪「…こんな海域で6隻の大艦隊…ちょっと…ありえない…!」
大淀『望月さん!どうしたんですか!?』
望月「大淀さん!只今6隻の大艦隊がこちらに接近中!至急応援求む!」
「敵艦隊、低速艦はいないみたい…!物凄く速い!このままじゃ追い付かれる!」
香取「す、すみません…!足遅くて…!」
大淀『分かりました!重巡率いる水上打撃部隊をそちらに向かわせます!』
望月「敵の艦種!分かる!?」
大淀『敵艦隊、駆逐ロ級が2隻、同じく駆逐ハ級が1隻、雷巡チ級1隻、軽巡ツ級が1隻に…!?』
望月「…残りの1隻は!?」
大淀『…く、駆逐…棲姫…1隻…』
望月「はぁ!?くそっ!冗談キツイなぁもう!」
初雪「…どうしたの…?」
望月「駆逐棲姫率いる水雷戦隊がこっちに向かってる!こんな艦隊相手じゃあたし達に勝ち目なんか無い!おまけに今は夜だ!」
ポツポツ…ザー
初雪「…雨…また降ってきた…」
望月「夜雨の視界不良にこっちは3隻の少数部隊…!しかも敵はこっちに気付いた上で近付いてる…!」
「くそっ!このままじゃ…やられる…!」
香取「…私を置いて先に応援部隊と合流して下さい!」
「私の速力じゃ確実に逃げ切れません!私はここで敵艦隊の足止めをしますから!早く!」
望月「そんな事出来ない!香取さんはまだ駆逐艦と対峙するのが精一杯なんだよ!?」
初雪「…勇気と無謀は違うよ香取さん…!こんなところで沈んじゃったらどうするつもりなの…!」
香取「…沈む気なんて毛頭ありません!一人も欠けずに皆と一緒に鎮守府に帰る!絶対に約束します!ですから…!」
望月「相手は姫級!並の軽巡や重巡が6隻いても足止めどころか完封されるかもしれない相手なんだよ!?」
「それを単騎でなんて…!旗艦として、同じ艦隊の仲間として許可なんて出来ない!」
香取「でもこのまま追い付かれれば私達3人とも海の藻屑です!」
「それなら私1人が…!」
パァン!
初雪「…ハァ…ハァ…」
香取「…初雪…さん…」
望月「初雪…」
初雪「…さっき言いましたよね…沈む気はないって…皆で一緒に帰るって…」
「…なのに!香取さんは…自己犠牲を買って出た!…そんな事…誰も望んでないです!」
「…皆が深海棲艦と戦う一番の理由は…自分の地位だとか報酬だとか…況してや名誉の為なんかではありません…」
「…艦隊の皆が…家族が笑顔で過ごしている鎮守府に…家に…無事に帰る為です…」
香取「…!」
初雪「…香取さんも私達の家族なんですから…一緒に…皆のいる家に帰りましょう…」
「…家に帰った時香取さんだけがいなかったら…皆が悲しみます…勿論提督だって…」
「…だから…!もう二度とさっきみたいな事…言わないで…下さい…!」
香取「…ごめん…ごめんね…初雪さん…」
「私…帰ります…皆が待ってる家に…!」
望月「…香取さん…」
駆逐棲姫「ふーむ…、素晴らしい家族愛だな、全く反吐が出る」
望月「ッ…駆逐棲姫…!」
駆逐棲姫「先程ぶりだな駆逐艦…」
「貴様ら3隻で鎮守府近海をイ級退治序でにクルージングか?随分楽しそうだな?」
望月「あんたも駆逐艦でしょーよ…」
「…で、こんなところで何してる訳?まさかお宅らもクルージングですかー?」
「その様子だとあたし達がここに来る事を予め知って御出でで?」
駆逐棲姫「クルージング…まぁそんなところか」
「用件は簡単だ、お前達をここで沈める」
「お前達がここに来る事は昼頃邪魔した時に仕掛けておいた盗聴器でリサーチ済みだ」
初雪(…!?あの後入念に執務室を調べたのに…)
駆逐棲姫「そりゃあ見付かる訳も無いだろう、完全ステルス仕様の超小型盗聴器だからな、金属探知器なんてちゃちなもんじゃ感知される筈もない」
「我々深海棲艦を舐めてもらっては困る」
「ただ持続性に難ありでな、今頃自壊、消滅してるだろう…改良が必要だな」
「これでお前らが執務室に戻って必死に探す必要も無くなったな、めでたいめでたい」
「しかし残念ながらお前らが自分達の家とやらに帰る事は一度たりとも無いがな」チャキッ
望月「そんなの…まだ分かんないっしょ!」チャキッ
初雪「…」チャキッ
香取「…夜偵発艦…!」ブゥン…
「…」ジャキッ
ロ級「ギュウウゥウゥウッ!」バシャァッ
望月「くそっ!後ろからッ!」ダァン!
ロ級「ギュウゥ…!」
望月「初雪!ロ級一隻撃…駆逐棲姫「私を忘れてしまっては困る」ドゴッ!
望月「ッ…!カハ…ッ!」ズシャァ
駆逐棲姫「ふむ…駆逐艦はやはり脆いな…」グッグッ
初雪「…望月!…くッ…」ダァン!
ハ級「ゴガアァァァアァァア!」ドォ!ドォ!
初雪「…ッ…!ぐ…ぅ…」ダァン!ダァン!
ハ級「ゴギャアァァアァァァア!」
初雪「…ハ級…撃破…」
「…!雷跡…ッ…!」
チ級「…」ニヤ…
ドガァァァァン!!!
初雪「…」
三隈「大丈夫ですの?初雪さん?」
初雪「…なんとか…」
ドォ!ドゴォッ!
駆逐棲姫「…く…ッ…」バッ
山城「望月!しっかりして!起きなさい!望月!」ペシペシ
望月「…ちょ…もうちょい優しく…」
ダァン!ダァン!
ロ級「ギュウウウッ…!」
香取「…!や、やりました!ロ級一隻撃破です!」
望月「…香取さん!こっちに!」
香取「はい!」
大和「主砲射撃翌用意!撃ぇー!!!」
ドガァァァァン!!!
チ級「グガアアァァアァァァアアアァ!」
大和「香取さん!大丈夫ですか?」
香取「はい…大丈夫…です…」ヘタッ
初雪「…大和…さん…!」
望月「…ちょっとやり過ぎじゃ…」
「と言うより…なんで山城さんが…?」
山城「何言ってるの、大淀があんな剣幕で迫ってきたら行くしか無いでしょう」
大淀『招集掛けたら真っ先にやって来たのは山城さんじゃないですか』
山城「べっ、別に望月と初雪に相談に乗って貰った恩がある訳だし…借りを返すだけです!」
望月「…山城さん…ありがと…」
山城「うるさいわね!もう!静かにしてなさい!」
三隈「初雪さん、立てますか?」
初雪「…は、はい…」
大淀『皆さん招集を掛けたら直ぐ様駆け付けて来てくれました、低速艦が多かったので少し到着に時間が掛かってしまいましたがこれで大丈夫でしょう』
望月「大淀さん…少し聞きたいんだけど…」
大淀『はい?なんでしょう?』
望月「山城さんや三隈さんは良いとして…大和さんはうちの艦隊の切り札なんじゃなかったっけ…」
「ピンチだからって勝手に出撃して大丈夫なの…」
大淀『その仲間のピンチなんです、資源を惜しんでどうするんですか、提督もきっと分かってくださいます』
望月「…そっかぁ…司令官…だもんね…」
駆逐棲姫「…フフフ…フフハハハハハ!!!」
「まさかお前が来るとはな!」
初雪(…流石の駆逐棲姫も…大和さんが来るとは予想もしてなかった…よね…)
駆逐棲姫「重巡三隈!いや、今は航巡か!」
三隈「…?私ですか?」
望月,初雪(…?何で三隈さん…?普通最大の脅威になるのは超弩級戦艦の大和さんの筈…)
駆逐棲姫「ツ級うううぅぅぅッ!!!!!」
ツ級「グギギ…」スィー
香取「…?何をするつもりなんでしょう…?」
駆逐棲姫「フンッ!」グシャァ!
ツ級「…ッ…!ッ!」ビクンビクン
グチュ…グジュッ…
三隈「!?」
初雪「…えっ…」
望月「…な、なに…あれ…」
大和「…ツ級を…駆逐棲姫の両脇の口が…食べてる…!?」
山城「な、仲間を食べてるって言うの!?」
駆逐棲姫「…やはり軽巡は口に合わんな…」ゴギ…ボギ…
望月「き、巨大化してる…」
大和「怯まないで!敵艦が一隻になった今が好機です!一斉射撃を実行します!主砲射撃翌用意!」ガコン
山城「…」ガコン
望月「…くぅ…ッ…!」チャキッ
初雪「…」チャキッ
三隈「…」ジャキッ
香取「…」ジャキッ
大和「撃ええぇぇぇぇえ!!!!」
ダァン!ダァン!ドゴッ!ドガァァァァン!!!
山城「…ハァ…ハァ…」
大和「…!?」
三隈「…」
駆逐棲姫「良い事を教えてやろう、航巡三隈…」メキ…ベキ…
三隈「…?」
望月,初雪「ッ!?」
駆逐棲姫「嘗て貴様の所属していた鎮守府を破滅に追い込んだのは…」グキ…グジュッ…グジャッ…
「この私だ…」グパァ…
三隈「!?」
初雪「…えっ…あの小さな鎮守府が襲撃されて…塵一つ無くなったっていう…」
駆逐棲姫「あの最上とか言った艦娘…」
三隈「!」
駆逐棲姫「三隈だけは助けてくれとか…言ってたっけなぁ…」ニヘラ
三隈「うわああぁぁぁぁああああ!!!!!」
望月「三隈さん!」
山城「三隈ッ!」
三隈「あなたが!私の!!!居場所を!!!!!」ダァン!ダァン!
駆逐棲姫「まさかあんな事があって尚、戦場に身を置いているとはな!」ガキンッ!ガキンッ!
「あの弱小鎮守府を少しずつ潰していく感覚!いやぁあれは忘れられないくらい気持ちが良かった!」
三隈「黙りなさい!!!!!」ドシュ!ドシュ!
駆逐棲姫「未熟な艦娘共を捻り潰すあの感覚!逃げ惑う駆逐艦を蹂躙し、立ち向かう軽巡や重巡を返り討ちにし嬲り[ピーーー]あの感覚!部屋の隅に抱き合ってた奴もいたしお前の名前を叫んでた奴も!中には精一杯声を振り絞って命乞いをする奴もいた!極め付けに指揮官をその艦娘達の目の前で!」ドガドガァァァァン!!!!!
三隈「黙れえええぇぇぇぇぇええぇぇ!!!!!」ダァン!ダァン!
駆逐棲姫「ハハハハハハハハ!!!!!」ギィンッ!ギィンッ!
「沈めた艦娘とその鎮守府に所属していた艦娘とを照らし合わせていったら一枠だけ余ってて気に食わなかったんだよなぁ三隈ァ!」
「今度こそ沈めてやるよぉ!!!!!」グォン!
三隈「…ッ!」
山城「危ない三隈ッ!」ドガァァァァン!!
「ッ…ぐッ…!」ガクッ
望月「山城さん!!!」
大和「主砲射撃翌用意!撃えええぇぇぇぇぇぇぇええぇぇ!!!!!」ドガァァァァン!!!
駆逐棲姫「ッ!グワアアアァァ!!!」
大和「…入った!?」
駆逐棲姫「…」ニィ…
香取「大和さん!雷跡!!!」
大和「えっ…?」ズドォォォォン!!!
「…ッ!つぅ…!」パシャッ
三隈「あ…ああ…」ガクッ
駆逐棲姫「どうだ三隈ァ!目の前で一人ずつ自分のか・ぞ・くを失う気分は!」
三隈「…もう…やめて…下さい…」
駆逐棲姫「んー?聞こえないなー?」
「望月とか言ったか、そこの駆逐艦」
望月「…」フラフラ
三隈「やっ、やめ…」
駆逐棲姫「さっきのお返しくれてやるよ」ドゴッ!
望月「…ガハッ…」ドサァ
三隈「もうやめてええぇぇぇぇえええ!!!!!」
初雪,香取「…ハァ…ハァ…」
駆逐棲姫「…」
三隈「あなたが殺したいのは私なのでしょう?」
「私の命は差し上げます…だから皆さんには…これ以上…手を出さないで…」
駆逐棲姫「オイオイ聞いたか駆逐艦!さっき言ってたな!?」
「家族が笑顔で過ごしている家に誰一人欠けず無事に帰るとか!」
「目の前にまた道を踏み外そうとしてる家族がいるぞ!正さなくて良いのか?」
初雪「…どうして…あなたはこんな事を…昔の三隈さんが所属していた鎮守府を襲撃したんですか…」
駆逐棲姫「このタイミングでそれを聞くか?良いだろう、気分もいいし教えてやる」
「嘗ては私もお前らと同じ艦娘だった」
駆逐棲姫「生前艦娘だった時の名前は覚えていないが…駆逐艦だった事は確かだ」
「私が所属していた鎮守府では艦娘のヒエラルキーや指揮官の無理な命令も絶対だった」
「新入りだった私は指揮官や立場が上の艦娘にこき使われたよ、炊事洗濯掃除は当たり前、他の雑用や家畜なんかの世話、上の艦娘の我が儘を聞いたり御機嫌取りをしたり、休暇無しの過酷な遠征、更には時折指揮官の性処理もやらされていた」
「鎮守府での生活は死ぬより苦痛だった!同期が次々轟沈し、私が着任してから沈んだ艦は優に百隻を越えた!次は誰だもう嫌だこんな所にいたくない、新人の寮は毎日が阿鼻叫喚だった!更には遠征から帰った途端上の軽巡や重巡に揖斐られ指揮官の強姦の様な夜伽に幾日も付き合わされた!」
「そんな中ある日私は他の艦娘の戦意を高翌揚させる為に僚艦として出撃した」
「鎮守府近海の比較的安全な海域だったが、油断して駆逐艦の攻撃を受けてしまい大破したんだ」
「実戦訓練をさせて貰えなかったため、回避行動もまともに取れずに」
「私はその時撤退してさっさと修理してくれると思ったんだ、だが違った」
「あろうことかそのまま進撃の命が下ったんだ、指揮官に抗議しようとしたがそもそも無電も持たせて貰ってなかった」
「こうなってしまえば後の祭りだ、僚艦が私一人だけだったのもあるが、まさか旗艦が大破した私を躊躇なく盾にするとはな」
「沈んでいく感覚は産まれてから一度も味わった事の無い様な快感だった、駆逐艦娘と言う生き地獄からの開放、これ程までに生を感じた事は無かった程度にはな」
「深海は怨嗟や憎悪が渦巻いていて着底した途端、吐き気を催す程のとてつもない邪悪が身体を蝕んだ」
「想像を絶する痛みだったが不思議と悪いものではなかった」
「これが大方の深海棲艦の生い立ちだ」
「今まで味わった苦痛に応じて深海棲艦としての力はより強くなる、こうして私は駆逐棲姫になった訳だ」
「姫級の力を手にした私は手始めに散々私や同期を苦しめたあの忌々しい鎮守府の殲滅を決行した」
「それはもう赤子の手を捻る様だった、執務室の椅子に偉そうにふんぞり返っていた指揮官も、散々下の艦娘を揖斐っていた軽巡や重巡も、虐げられていた駆逐艦も、全て皆殺しにした」
「でもそれだけじゃ足りなかった、それから何度壊しても何度殺しても私は満足出来なかった」
「そこで目を付けたのが新人ばかりが集う養成所の様な賑やかで辺鄙で小さな鎮守府だった」
「その鎮守府は規模も小さく辺境ではあったものの、艦娘同士、指揮官同士和気藹々としていて、錬度は低いが明朗な艦娘が多かった」
「それでふと思い付いたんだ」
「ここの艦娘や指揮官を嘗ての私と同じ目に合わせてやろうって」
三隈「…!」
駆逐棲姫「くそったれな鎮守府をぶっ壊すよりも!平和で戦争なんかとは疎遠なのどかな鎮守府を恐怖のどん底に突き落とす方が!何倍も何十倍も気持ちがいい事に気付いた!!!」
山城「…外道…」
駆逐棲姫「お前達の指揮官や鎮守府もさぞ平和ボケした穏やかな所なんだろう!仲間は家族!?鎮守府は家!?皆で無事に帰る!?馬鹿馬鹿しい!虐げられて要らなくなったら捨てられるのはいつも弱者だ!」
「─ッ!?グオオオォォォォ!!!?!?」
大和「な、何…!?」
初雪「…さっきのダメージが…今になって通った…!?」
三隈「…今なら…!」ドシュドシュ
駆逐棲姫「くそッ…!?避け切れ…」
ドオオォォン!
三隈「…」
駆逐棲姫「…ぐッ…捕食による増強は…まだまだ改善の余地あり…か…」
「こうなったら三隈!お前だけでもぉ!」
三隈「…しまっ…!」
ダァン!
駆逐棲姫「な…にッ…!」バシャン
香取「…ハァ…ハァ…」シュウゥ…
「…」ペタッ
望月「…香取…さん…」
駆逐棲姫「…慢心…だな…ダメージのフィードバックがこうも早く訪れるとは…やはり大和型の砲の火力…伊達ではないな…」
「…こんなものを…作ってしまう技術…を持つ…人間…やはり…ろくなものではない…」
初雪「…あなたの提督の…様な人ばかりが…指揮官を勤めている訳じゃない…よ…」スィー
駆逐棲姫「…まだ余力を残している…かもしれないのに…危険を冒してまで死体蹴りか…趣味がいい奴だな…貴様…」
三隈「…」
駆逐棲姫「…航巡…」
三隈「三隈ではないのですのね」
「何故…またこのような事を…」
駆逐棲姫「…さっきも言っただろう…平穏を恐怖のどん底に…突き落とすのが…最高なんだ」
三隈「本当は」
「本当はそんな事、思っていないのではなくて?」
駆逐棲姫「…何を…根拠に…」
三隈「あなたが鎮守府を壊滅させた後、私は直ぐに鎮守府に戻りましたわ」
「まだ息のあった駆逐艦の子が…教えてくれましたの…」
「海岸の方で寂しそうにこっちを見ていた子がいたんだ…と…」
駆逐棲姫「…」
三隈「その後駆逐艦の子は…息を引き取りましたが…」
「あなたは…、本当は艦娘の子と…仲良くしたかったのではなくて?」
駆逐棲姫「…そんな訳…」
三隈「…先程の話を聞いた限り、あなたは毎日苦しい日々を送っていたのでしょう…」
「本当の事を…教えて下さい…」
駆逐棲姫「…」
望月,初雪「…」
駆逐棲姫「…私は…」
「私は…同じ駆逐艦の子と遊びたかったし…軽巡や重巡の人と仲良くしてもらったり…空母や戦艦に憧れてみたり…司令官に褒められたり…したかった…」ポロポロ
「…羨ましかったんだ…みんなが…楽しそうに暮らしている事が…」
三隈「…」
駆逐棲姫「…本当は…滅茶苦茶にしたかった訳じゃない…あの子達と一緒に遊びたかった…」
「でも…大部隊を引き連れて…すごすご帰る訳にも…いかなかったから…」
「ごめんなさい…ごめんなさい…」ポロポロ
三隈「…私でなく…天国のみんなに…ね」ギュッ
駆逐棲姫「ごめんなさああぁぁあい!!!」ボロボロ
三隈「…あなたの本心が聞けて嬉しいです…」
駆逐棲姫「…怒らないのか…」
三隈「…何の罪も無い提督や艦娘達を殺害した事は勿論怒ってます…」
「ですがそれ以上に…」
「あなたの事を何も知らずに…今まで敵を討つ事だけを考えて生きてきた私が…憎い…」
駆逐棲姫「…」
望月,初雪「…」
駆逐棲姫「…どんな理由があれど…私は取り返しのつかない事をした…」
「望月、初雪、三隈、大和、山城、香取、…ごめんなさい…」
望月「なんだ…名前覚えてるじゃん…」
駆逐棲姫「私は地獄に落ちるけど…、殺してしまった艦娘や指揮官に…目一杯…懺悔する…」
「決して許される事では無いけど…」
「望月、初雪…、三隈…」
「わたしの目を覚ましてくれてありがとう…」
「…そろそろ時間みたい…」
三隈「…」
駆逐棲姫「三隈…これ…」
三隈「これは…」
駆逐棲姫「あの時…最上が持っていたもの…」
「…航空甲板を模した…ブローチなのかな…」
三隈「…もがみん…」
駆逐棲姫「渡せて…良かった…」スゥゥ
三隈「…」
初雪「…消えた…」
山城「…」
大和「…」
香取「…」
望月「…帰ろっか、あたしらの家に」
十隻目と言うことで勝手に舞い上がって適当に撒いた伏線的なものを回収する序でにくっそ大風呂敷広げた結果がこれですよ。
ちょっと更新が途絶えてしまってすみませんでした。
引き続き↓2の艦娘安価取って取り敢えず今夜は終わりにします。
ーーーーーーーーーー
翌日 鎮守府 執務室
望月「いや~、まじで死ぬかと思ったわー」グデー
初雪「…久々の出撃で…あれは…心身共に…ハード…過ぎ…」ゴロリン
望月「にしてもあれだね~」
初雪「…?」
望月「あんだけボコられても眼鏡は無事なんだなー」カカゲー
初雪「…そういえば…」
望月「この眼鏡と同じ素材の艤装や防具作れば戦艦や重巡の一撃でもびくともしないんじゃないかな」
初雪「…それは…流石に…」
望月「やっぱ無理か…うーん…」
コンコン
雲龍「失礼します」ガチャリ
望月「初雪さー」
初雪「…うん…」
望月「なんで女性の胸って個人差あるんだろうね」
「いっそ皆Cカップくらいになれば平和なのに」
初雪「…小さくても…需要は…ある…」
「…多分…」
望月,初雪「…」
雲龍「…?」
初雪「…お座り下さい…」メクリ
雲龍「ありがとう…、炬燵…暑くないの…?」
望月「ふっふっふっ…何を隠そうこれは通気性抜群なひんやり素材の夏用炬燵布団なのだ!」
雲龍「そんなのもあるのね…」
初雪「…ミカン…どうぞ…」
雲龍「夏みかん…こんな冬の様相でも完全夏仕様なのね…」
望月「お悩みをご相談くださいませー」
雲龍「…ちょっと…待って…」モグモグ
初雪「…私も…」モグモグ
望月「…」
雲龍「…」モグモグ
初雪「…」モグモグ
望月「…あたしも食べよ」ヒョイ
雲龍「実は…>>252」
望月「あの」
葛城が瑞鶴瑞鶴ばかり言ってて姉妹艦としてすこし寂しい
雲龍「葛城が瑞鶴瑞鶴ばかり言ってて…姉妹艦としてすこし寂しいわ…」
望月「確かに葛城さんが着任してからは瑞鶴さんの横にいるのは加賀さんや翔鶴さんより葛城さんが多い…気がする…」
初雪「…ずいかがつらぎ…語呂が悪い…ずいかつ…ズイカツ…!?」
雲龍「ズイカツ…?」
初雪「…な、なんでも…ないです」
「…でも…天城さんと雲龍さん…天城さんと葛城さんはお互い名前を呼びあってるのに…雲龍さんと葛城さんは…呼び合わないんですね…」
望月「葛城さんから雲龍さんへの呼称は天城さんも含めた『姉さん達』止まり…」
雲龍「そういえばあの子が外で私の事を話しているのを見た事が無いわ…私…嫌われているのかしら…」
初雪「…そうバッタリ話している所に遭遇するのも…余り多くはない…と思うけど…」
望月「それじゃー…、そうだなー…、直接話し合ってみましょうよ」
「今、瑞鶴さんは演習に行ってて此処にはいないし…この際二人で出掛けて仲を深めるって言う手も…」
雲龍「仲を…深める…ずっとお姉ちゃんだったのに…」
望月「…この人意外と悲観的だなー」
初雪「…取り敢えず…葛城さんを探しに行こう…」
>>255
1.食堂
2.間宮
3.酒保
4.その他(鎮守府内にありそうな所)
2
ーーーーーーーーーー
間宮
ワイワイガヤガヤ
望月「そういえば執務室勝手に空けちゃったけど大丈夫かな」
初雪「…使用中付けといたから…大丈夫…」
間宮「いらっしゃいませ♪あら、望月ちゃんに初雪ちゃん、珍しいですね?」
望月「ちょっと用があってねー」
初雪「…凄い盛況…何かあったんですか…?」
間宮「実は今日新商品の試食会なの、望月ちゃん達は知らなかった?鎮守府の掲示板に広告が貼り出されてた筈なんだけど…」
望月「最近目ぇ通さないんだよねー、それなりに相談も忙しいし」
間宮「そうだ!聞きましたよ!あの姫級を二人がやっつけたとか!」
初雪「…正確には…大和さんや山城さんだけど…」
間宮「そんな二人にはこの新商品、あの行列を並ばなきゃ食べれないんだけど…特別に持ってきちゃおうかな♪」
望月「うおっ!まじ!?」
間宮「まじまじー♪ちょっと待っててね」
初雪「…棚から牡丹餅…嬉しい…」
雲龍「…あの…」
望月「っと、そうだった、葛城さん探しに来たんだった、こんだけ並んでるんだから多分行列の中にいるはず…」キョロキョロ
間宮「お待ちどうさま♪間宮特製夏限定パフェよ、残さず食べてね♪」
初雪「…お…、大きい…」
望月「えっとぉ…、ま、間宮さん!ここに空母の葛城さん来なかった!?」
間宮「葛城さん?さっきこのパフェ食べてどこかに行ってしまったけど…」
雲龍「どの方向に行きましたか?」
間宮「確か…>>258の方に…」
(上の1,3を除いて)
↑
間宮「確か…波止場の方に…」
望月「瑞鶴さんの帰りを待ってるのかな?」
「取り敢えずパフェ食べて見に行ってみようか」
「っ、でも…」
初雪「…流石にこれは…一人じゃ食べ切れないかも…」
望月「残しちゃうのは間宮さんに悪いし…」
雲龍「…」グゥゥ~
望月「あっ、そだ!」
「雲龍さんこのパフェ食べます?」
雲龍「そ、そんな…悪いわ…間宮さんの厚意で貰ったものでしょう…?」
初雪「…私達じゃ…一人一つは食べ切れないので…」
雲龍「…」グゥゥ…
「頂きます…」
雲龍「ふぅ…ごちそうさまでした…」カンショク
望月,初雪「…恐ろしく食べるのが早い…」モグモグ
望月「やっぱり…食べると育つのかな…」
初雪「…私達にも…限界があるから…気長に待とう…」
望月「うん…」
望月,初雪「…」モグモグ
雲龍「…」ポケ~
望月「や、やっと食べ切れた…」ゲフゥ
初雪「…ちょ、ちょっと…苦しい…かも…」ウプッ
雲龍「それじゃあ行きましょうか」
望月「あっはい」
初雪「…朝御飯どころか昼御飯もいらない…かも…」ヨロヨロ
ーーーーーーーーーー
波止場
雲龍「着いたわね」
初雪「…結構…遠かった…」ゼェゼェ
望月「日頃の運動不足と…お腹のものが重りになって…るから…」ヒィヒィ
葛城「あら、望月さんに初雪さん…と、雲龍姉?」
雲龍「こんにちは葛城」
葛城「ぇ、えと…こんにちは、雲龍姉」
望月「じゃ、私達はここまでで」
雲龍「えっ」
初雪「…後は…頑張って下さい…」バタリ
雲龍「ちょっ」
葛城「えぇっ!?一体どうしたの!?頑張れって何!?」
雲龍「あの…、葛城」
葛城「な、何?雲龍姉」
雲龍「この後、時間あるかしら」
葛城「…?別に良いけど…、何か用?」
雲龍「折角またこうして出会う事が出来たんだからちょっと姉妹水入らずで出掛けない?」
葛城「えぇっ!?どうしてそんな急に」
雲龍「ダメ…?」
葛城「べっ、別にいいけど!ちょっと待ってて!すぐ着替えて来るから!」
「雲龍姉もそんな装いじゃダメ!ちゃんと着替えてね!」
雲龍「うん…」
「…誘う事は出来たけど…」
「うぅ…どうしよう…」
ーーーーーーーーーー
鎮守府前
雲龍「…来た」
葛城「雲龍姉ー!」
雲龍「もう、待ちくたびれたわ」
葛城「ごめん!ちょっと着る服迷っちゃってて…」
「それより急に外出なんて…出撃や訓練は大丈夫なの?」
雲龍「大淀さんに旨を伝えたら快諾してくれたわ」
(あの様子からすると多分望月さん達が話を通してくれていたみたいね…)
葛城「じゃあ今日はパーっと何も気にせず遊んじゃおっか!」
雲龍「あまりはしゃぎ過ぎない様にね」
「そう言えば、間宮さんのパフェ、どうだった?」
葛城「えっ!?雲龍姉私が試食会に行ったこと知ってるの!?」
雲龍「えぇ、何かダメだったかしら?」
葛城「いやぁ、えっと…その…」
「今度瑞鶴さんと食べに行く約束してて…ちょっと下調べに…」
雲龍「…波止場にいたのは…?」
葛城「…瑞鶴さんが帰ってくるの…待ってた…」
雲龍「…」
「お姉ちゃん少し妬けちゃうなぁ」
葛城「えっ?」
雲龍「なんでもないわ」
葛城「それより雲龍姉!どこに行くの?」
雲龍「そうね…>>265に行ってみようかしら」
雲龍「そうね…ペットショップとかはどうかしら?」
葛城「ペットショップ!?い、行く行く!」
雲龍「葛城は猫好きだもんね」
葛城「え゙、なんで知って…」
雲龍「ちょくちょく空母寮裏で餌やってる所を見てるわ」
「甘えられるどころか逆に猫に甘えたり猫語で話しかけたり…」
葛城「わああぁぁ!!!ストップストップ!」
「…それ…天城姉も…知ってるの…?」
雲龍「天城どころか空母寮にいる全員が知ってるわよ」
葛城「ッ…!?」
「私の人生…終わった…」
雲龍「ま、まぁ意外な一面ってやつよね」
「瑞鶴さんも楽しそうに見てたわ」
葛城「ゔっ」
雲龍「さ、行きましょうか」テクテク
葛城「…はい…」トボトボ
葛城「うわああぁぁぁ…」
猫「ニャーニャー」
葛城「可愛いなぁ…」
雲龍「猫語で話しかけないの?」
葛城「こっ、こんなところでそんな事しないし!」
雲龍「ふふっ…、私は…犬でも見に行こうかしら」
犬「キャンキャン」
雲龍「…良いわね…犬…」キラキラ
「鎮守府でペットを飼育するのは…確か全面的に禁止されていたわね…」
「愛玩動物を飼育する事により艦娘の戦意の高翌揚を図る…大本営に乗り込んで訴えてやろうかしら…」
「でももしかしたら動物が嫌いな人もいるかもしれないし…そもそも提督が苦手だったら…」ブツブツ
葛城「な、なんか雲龍姉が犬と喋ってる…」
雲龍「…」ブツブツ
葛城「…猫以外の動物も見てみようかな」
「ん…これは…>>269」
1.蛇
2.ウーパールーパー
3.インコ
4.その他(動物)
2
葛城「これは…ウーパールーパー…って奴かしら…」
ウーパールーパー「…」フヨフヨ
葛城「巷ではキモカワイイ?って話題になってたけど…私は苦手かも…」
「でも良く見れば…うーんやっぱり無理…」
雲龍「正確な名称はメキシコサラマンダーね、大阪ではウーパールーパーの唐翌揚げが名物らしいわ」ヌッ
葛城「ふわああああぁぁぁ!?」
雲龍「っ」ビクッ
葛城「びびびびびびっくりさせないでよ!」
雲龍「ご、ごめん」
葛城「で…、か、唐翌揚げって言うのは?」
雲龍「そのままの意味よ、このウーパールーパーに衣を付けてカラッと揚げて…」
葛城「…これを…食べるの…?」
雲龍「…」ウンウン
葛城「人間って…凄いわ…」
雲龍「そうね、こんなに可愛いのに」
葛城「そう…かなぁ…」
雲龍「この独特なフォルムにライオンの鬣の様な良くわからない触角…?」
「可愛い通り越して美しいわ」
葛城「雲龍姉と私って本当に嗜好趣味が真逆よね…」
「更には容姿も…」
雲龍「…?」ボイーン
葛城「はぁ…」ペターン
雲龍「そういえば向こうでなにか催し物をやるらしいけど…どうする?行く?」
葛城「うーん…折角だし行こうかな」
雲龍「まぁまだ開演まで時間があるから…自由に回ってて大丈夫よ、時間が来たら呼ぶから」
葛城「はーい」テテテ
雲龍「…じゃあ私は…こっちの方を見て回ろうかしら」
ウサギ「…」モキュモキュ
雲龍「…ウサギ…全身が白いウサギは見当たらないわね、ユキウサギ…?以外で真っ白いのは逆に珍しいのかしら」
「ウサギは自分の排泄物を口にするらしいけど…美味しいのかしら…」
「…フェレット…やっぱりこうスリム?スマート?なフォルム…良いわね…」
「寿命は六年~八年…あまり長くはない…のかしら」
「…イモリ…いえ、これはヤモリ…?」
「確かイモリが両生類でヤモリが爬虫類…どちらにせよこれはどっちなのかしら…あ、イモリ…」
「…こ、これは…!>>275」
1.蛇
2.インコ
3.ハリネズミ
4.その他(動物)
3
雲龍「こ、これは…!ハリネズミ…!」
ハリネズミ「…」クアァ…
雲龍「噂には聞いていたけれど…本当に全身針だらけなのね…アルマジロ?やダンゴムシ?みたいに丸くなったりすれば防御面は最強レベルなんじゃないかしら…!」キラキラ
ハリネズミ「…」キュー
雲龍「はぁう!」
「見た目はとても厳ついのに顔はこんなに小さくて…なんてつぶらな瞳…鳴き声はとてもか細くて…こんなにも防御力が高そうな姿形なのに庇護欲をそそるわね…」
「…」
「…ハリネズミ…良いわね…」
店員「すみません、少しよろしいですか?」
雲龍「えっ?あっ、はい…」
店員「マルちゃん、ご飯ですよ~」
ハリネズミ「…」キュー
「…」モキュモキュ
雲龍(名前はマルって言うのね…確かに性格も容姿も丸いわ…、性格は分からないけど…いい名前ね…名付け親には敬意を表するわ…)
(食事する姿も危なっかしくて目を離せないわ…少食なのかしら…口の動きが止まったわね…もしや病気…?こんなに小さいのに…先天的なのかしら…それとも後天的…?どちらにせよ…」
店員「お客様…」
雲龍「はい、なんでしょう」
店員「その様に熱い視線を送られますとこの子も食べづらいみたいなので…」
「それと病気等ではないのでご安心下さい」
雲龍「あっ…はい…」
(心の声が漏れていたなんて…恥ずかしい…)
葛城「雲龍姉!そろそろ…って…」
雲龍「…」シクシク
葛城「どしたの…」
雲龍「ちょっと、お姉ちゃん立ち直れないわ…」
葛城「もう、良いから行くよ」
雲龍「うぅ…」オヨヨ
葛城「そういえば催し物って…何するかまだ聞いてないけど」
雲龍「…確か…>>278(ペットショップのイベントっぽいの)…だったかしら」
動物触れ合い広場
雲龍「…確か…動物触れ合い広場…だったかしら…」
葛城「触れるってこと?」
雲龍「まぁ、そうね、因みに触れ合える動物は犬、猫の二種だけらしいわ」
葛城「私は猫がいれば良いけど…ちょっとイベントにしては少なくない?」
雲龍「少し大きなペットショップとはいえ動物園みたいに大きい訳じゃないしちょっと危険な動物だったりデリケートな動物もいるからここで取り扱ってて且つ自由に触れ合える動物自体少ないんじゃないかしら」
「そもそもペットとして買われるのはほぼ犬猫の二択な訳だしね」
葛城「そういうものかなー」
雲龍「そういうものよ」
「さ、行きましょう」
葛城「うん」
葛城「大分人多いねー」
雲龍「休日だから子連れだったり家族が多いわね」
葛城「ここに並ぶみたい、触れ合える犬猫の紹介ポスターがあるね」
雲龍「犬の…クロ…なんか時津風に似てるわ」
葛城「こっちのダウナーな雰囲気の猫の…くるみ…ちゃん…茶色いし望月さんみたいだね」
雲龍「この寝方の子…ふふ…天城みたい」
葛城「このペルシャ猫、叢雲さんみたい…」
雲龍「叢雲が聞いたらどういう反応するかしらね」
葛城「えっ!あっ!今のなし!無し!」
>>283(駆逐艦)「あれ…そこにいるのは…」
葛城「大分人多いねー」
雲龍「休日だから子連れだったり家族が多いわね」
葛城「ここに並ぶみたい、触れ合える犬猫の紹介ポスターがあるね」
雲龍「犬の…クロ…なんか時津風に似てるわ」
葛城「こっちのダウナーな雰囲気の猫の…くるみ…ちゃん…茶色いし望月さんみたいだね」
雲龍「この寝方の子…ふふ…天城みたい」
葛城「このペルシャ猫、叢雲さんみたい…」
雲龍「叢雲が聞いたらどういう反応するかしらね」
葛城「えっ!あっ!今のなし!無し!」
>>283(駆逐艦)「あれ…そこにいるのは…」
春雨
ぐおお謎の連投…まぁ安価先が縮まったと言う事で…
春雨「雲龍さんと葛城さん!」
雲龍「あら、春雨?あなたも動物と触れ合いに?」
春雨「はい!私…猫…好きでして…」
葛城「私と一緒ね、春雨さん!」
春雨「葛城さんも猫好きなんですか?」
「実は白露型の皆で密かに寮裏で猫の世話をしてるんです…司令官には秘密ですよ!」
雲龍「告げ口なんてしないわ、でもあの鎮守府…結構猫いるのね、私は見掛けた事一度もないのだけれど」
葛城「そう?この前波止場で三,四匹で集まって日向ぼっこしてたよ?」
雲龍「知らなかったわ…」
葛城「雲龍姉はあまり外には出ないもんね」
雲龍「鎮守府の中の方が居心地がいいし…」
「ところでその様子だと知ってて来たみたいね春雨?」
春雨「はい!実は大淀さんにこのイベントの事を教えてもらいまして…」
雲龍(大淀は鋭いから多分気付いてるんでしょうね…秘密裏に世話してる事…)
春雨「本当は白露型みんなで来ようかと思ったんですけど…全員が出ちゃうと猫ちゃんの世話が出来ないから…一週間ずつに変わりばんこで…」
雲龍「このイベント週一でやってるのね」
葛城「ねえねえ、その子、名前なんて言うの?」
春雨「三毛猫のミケです!…ちょっと安直過ぎましたかね…」
葛城「ミケちゃんかー、今度見に行ってもいいかな?」
春雨「是非来てください!あ、雲龍さんもどうですか?」
雲龍「じゃあ私も行こうかしら、葛城が白露型みんなの前で猫語を話したりしたら心配d葛城「あ!もう順番回ってきた!行こっか春雨さん!」ガシィ
春雨「はい!」
雲龍「…」モゴモゴ
ガチャッ
猫達「ニャーニャーニャー」
葛城,春雨「ふわああああぁぁぁ…」
雲龍「結構多いのね、ポスターにあったのは一部だけだったみたい」
葛城「見て!雲龍姉!子猫!子猫がいる!」
春雨「こ、こんなにたくさんの猫ちゃんが…!ゆ、夢みたいです…」
雲龍「犬はこの部屋のまた向こうみたいね、私はそっちにいってるから葛城と春雨はここで楽しんでて」
葛城,春雨「はーい」
ガチャッ
犬達「キャンキャンキャン」
雲龍「やっぱり犬も…良いわね…」キラキラ
「何か本来の目的を忘れている気がするけど…」
犬達「ワンワンワン!」スリスリ
雲龍「まぁいっか…」ナデナデ
ーーーーーーーーーー
葛城,春雨「…」ゼェゼェ
雲龍「随分はしゃいだみたいね」
葛城「ちょっと…調子に乗り過ぎた…かな…」
春雨「たくさんいて…とても可愛かったので…目一杯遊んでたら…いつの間にかこんな時間まで…」
雲龍「そうね、とっくにお昼を回ってしまってそろそろヒトヨンマルマルになるわ」
春雨「えっ!もうそんな時間なんですか!?」
「ヒトサンマルマルには帰るって言ってたのに…!」
雲龍「丁度一時間遅れね」
春雨「えぇと!今日は有難うございました!それではお先に失礼します~!」タタタ
葛城「もうそんな時間になるんだ」
雲龍「そうね…、少し小腹が空いたかも…」
葛城「じゃあ雲龍姉、そこのクレープ屋でクレープ買お!」
雲龍「クレープ…色んな種類があるのね…」
「どれもこれも美味しそうで目移りしてしまうわ…」
葛城「私はどうしようかな…」
「うーん…、決めたっ!私は>>286にする!雲龍姉は?」
雲龍「私は…>>288にしようかなぁ…」
(クレープにありそうなので)
ツナサラダ
キャラメル+ダブルホイップ
葛城「そこのテーブルで食べよっか」
雲龍「中心部にパラソルが付いてる…画期的なテーブルね、真上からの日差ししか防げないのが玉に瑕だけれど…」
「最近暑くなってきたものね」
葛城「大規模作戦も近づいてきてるし…うん、初めての大規模作戦…気を引き締めなきゃ」
雲龍「葛城、折角外に出たんだから、そういう話は…ね?」
葛城「ぁ…そっか、ごめん雲龍姉」
「雲龍姉はキャラメルに多めのホイップが付いてるんだ」
雲龍「葛城のは、ツナサラダ…?クレープと言っても甘いものだけって訳でも無いのね」
葛城「一口食べてみる?」ハイ
雲龍「ありがとう、頂くわ」ハムッ
「…クレープの生地とツナがマッチしていて…さっぱりとしていて食べやすいわね…甘くないクレープって言うのも悪くは無いわね…でも…、思いの外ボリューミーなのね」モグモグ
葛城「雲龍姉の一口が大き過ぎるんだよ…じゃあ私もっ!」パクッ
雲龍「…どう?」
葛城「うーん…、濃厚なキャラメルの甘さをホイップが絶妙に引き立てていてしつこくないスッキリとした甘さになってる…ポップコーンとかのキャラメルはちょっと濃くてすぐ飽きちゃうんだよね」モグモグ
雲龍「…まだ時間あるし、これからどこに行きましょうか」
葛城「そうね…服屋とか行ってみたいかなー、艦娘と言えど私達も女の子なんだし、お洒落とかしてみたいよね、雲龍姉は何かしたかった?」
雲龍「私は…映画館に行ってみたいわね、この前加賀さんと赤城さんの話を聞いて少し興味が湧いて」
葛城「うーん、どうしよっか」
>>294
1.服屋に行く
2.映画館に行く
3.両方行っちゃう
4.その他
3
雲龍「この際、両方行っちゃいましょうか」
葛城「えぇ!?でももう時間も遅いし…」
雲龍「流石に外泊はダメだろうけど…今日中に帰れれば問題無いでしょう?」
葛城「今日中にって…今ヒトゴーマルマル…」
雲龍「大丈夫、後九時間近く残ってるわ」
葛城「雲龍姉ってどこかズレてるよね…」
雲龍「そうと決まったら早速行きましょう、先ずは映画館にいってチケットを取って…それから服屋に行って…」テクテク
葛城「ちょっ、ちょっと待ってよー!」タタタ
ここで一旦お休み
大和ろーちゃん回辺りから艦娘毎のレス消費の差が激しい気がします
こんなんで大丈夫なんでしょうか、贔屓とかではないんですが…
そうですね、香取回で試験的に既出艦娘を流用してみましたが構成から何からヘタクソ過ぎてなんかあれでしたね。
創意工夫凝らして頑張りたいです
わるさめちゃんは消滅しました。
今後また出る機会があるかもしれませんし他の深海棲艦が出るかもしれません。
何だかんだでまったりイベ攻略しているのですがその裏で夏季課題に手を付けていないと言う板挟みな状況でとてもまずいです。甲最速クリア者が出たみたいですが今回本当にやばいですね。頑張ってますがE-5以降は丙乙が限界でしょうか。
新艦娘の安価はwikiが編集され次第といったところでしょうか。掘りは流石に諦めムードです。
雲龍「映画館…結構大きいのね」
葛城「色んな映画がたくさんの部屋で次々に上映されてるみたいだからね」
「雲龍姉何が観たいの?」
雲龍「…それが…来たのは良いのだけれど決めていないのよね…どうしようかしら…」
葛城「ここにパンフレットがあるよ、見てみよっか」
雲龍「えぇと…買い物の他にも色々するつもりだし…フタヒトマルマル辺りの時間帯のもので何か…」
葛城「雲龍姉本当に満喫する気なんだ…」
雲龍「折角の外出許可だから目一杯利用しなきゃね」
「…この時間帯のもので上映している映画は…」
>>305
1.アクション映画
2.ホラー映画
3.恋愛映画
4.その他
2
雲龍「この映画が気になるわ」
葛城「どれどれ…?げっ…、これってホラー映画じゃない」
「こ、こっちの恋愛映画とかアクション映画とかはどう?」
雲龍「このアクション映画はⅡってあるから続編でしょうしその恋愛映画はもう既に満員みたい」
葛城「そ、そっかぁ…」
雲龍「じゃあチケット取ってくるわね、葛城はここで待っていて」
葛城「うん、分かった…」
「…」
(どうしよどうしよ…私怖いの苦手なのよね…断ろうにも雲龍姉凄く楽しそうにしてたし…折角誘ってくれたのに無下には出来ないし…)
雲龍「葛城、葛城?」
葛城「どどどどうしたの雲龍姉!?」
雲龍「もうチケット取って来たのだけれど…何か考え事?」
葛城「べ、別に大した事じゃないから!」
「ほ、ほら!時間が勿体無いし早く行こう?」
雲龍「え、えぇ、まずは服屋ね…、ここの施設、最上階が映画館で…その下に色んなお店があってとても便利ね」
葛城「ショッピングモール?センター?って奴…?確かに色々なお店が一つの建物に纏めてあるのって手間も省けるし暑い外を歩いて回らずに済むしで良いこと尽くめね」
雲龍「ん…服屋を見つけたわ…、婦人服の専門店みたい」
店員「いらっしゃいませー」
葛城「うわああぁぁ…服がいっぱい…」
「って、余り私お洒落とか詳しくないんだよね…雲龍姉はどう…って聞くまでもないか…あの普段着だもんね…」
雲龍「むっ、文句でもあるのかしら」
葛城「同性の私からしても…あの服装、目のやり場に困るのよ…」
「天城姉も前は和装だったのに雲龍姉みたいな服になっちゃったし…」
雲龍「この時期だととても涼しいし動きやすいのよあれ」
「最近は水着で出撃したりする子が増えてるみたいだし…私も真似してみようかな」
葛城「殆ど水着と変わらないでしょ…スカートに至ってはあれ前掛けみたいなものじゃない」
雲龍「あなたがそれを言うのね」
雲龍「で、服に精通した人がいない中服選びが始まった訳だけど」
葛城「雲龍姉!これとかどうかな!」
雲龍「…世紀末ね」
葛城「えぇ…じゃ、じゃあこれとかは?」
雲龍「…若干おばさん臭いわ」
葛城「じゃあじゃあこれとか!」
雲龍「…バトルドレスかしら?」
葛城「もう!そんな感想ばっかり!」
雲龍「思った事を述べたまでよ」
葛城「だったら雲龍姉はどんなの着るのよ!」
雲龍「そうね…こんなのとか」
葛城「ただの水着じゃない!」
雲龍「これは?」
葛城「ただの布じゃないのこれ!?」
雲龍「これとか」
葛城「どんどん表面積が小さくなってるじゃない!」
雲龍「…何がいけないのかしら…」
店員「あの…お客様、差し出がましい様ですが、もしよろしければ私めがコーディネートを…」
雲龍「ほら、あなたのファッションセンスを見兼ねて店員さんの手を煩わせる事になったじゃない」
葛城「雲龍姉だって私と変わらないくらい酷いセンスでしょ!」
店員「えぇと…」
「では先ず最初にお姉様のコーディネートを…よろしいでしょうか?」
雲龍「…えぇ、お任せするわ」
店員「お客様は大変グラマラスで大人っぽい雰囲気のある方でいらっしゃいますのでこの様なゆったりとした…」
雲龍(さっきから思っているのだけれど、この人何処かで見たような…)
店員「…?お客様?」
葛城「雲龍姉どうしたの?具合でも悪い?」
雲龍「いいえ、そんなんじゃないわ…、ごめんなさい続けてもらえるかしら」
店員「はい、ですので今の暑い季節にぴったりな蒸れにくいこの…」
雲龍(髪を下ろしてる姿を余り見かけないから違うかもしれないけれど…もしかして…秋月…かしら…」
店員「へ?」
葛城「?」
雲龍「えっ?」
秋月「え、あの…はい…、秋月…です…」
雲龍「…また私、声に出してしまっていたのね…」
葛城「えっ!?秋月さんだったの!?」
秋月「こっ、この事は内密に…して貰ってもよろしいでしょうか…」
雲龍「…なんでこんな事を?」
秋月「…生活費…主に食費が底を突きまして…」
雲龍「提督や大本営からの月毎の給金も十分に出ているでしょう」
「多少艦種によってばらつきがあるかも知れないけど駆逐艦だからと言ってそこまで低い給金では無いはずよ」
秋月「ぇと…その…」
葛城「どうして持ち金が底を突いちゃったの?秋月さんは普段の様子を見る限り隼鷹さんや金剛さんのように金遣いが荒いとは思えないんけど…」
秋月「その…ですね…」
「…して」モゴモゴ
雲龍「?もう一回言ってくれないかしら?」
秋月「駆逐艦寮の秋月型の部屋の床下に…猫の家族が住みついてまして…」
「余りに可愛いものでしたから…つい…ご飯などを買い与えてしまって…」
葛城「その猫の家族に与え続けていたらいつの間にか所持金が底を突いたと…」
秋月「恥ずかしながら…その通りです…」
雲龍「…ペット飼育の進言…本当にするべきみたいね…」
雲龍「秋月も他所の事は大いに気にするのに自分の事を蔑ろにし過ぎよ」
「ネームシップなんだからそこのところはお姉さんとしてしっかりね」
秋月「あう…はい…」
葛城「と言うより、あの鎮守府猫多い…通り越して多過ぎない?」
雲龍「いつの間にこんなに繁殖していたなんてね…」
秋月「私のところだけではないんですか?」
雲龍「分かっているところで空母寮、春雨曰く駆逐艦寮裏にも住み着いているらしいわ」
「…あ…この話口止めされてたような…?」
秋月「知りませんでした…」
雲龍「私もビックリよ…本当に…」
「っと、立ち話はここまでにして…コーディネートの続き、お願い出来るかしら?」
秋月「あっ、はい!」
葛城「にしても働くって言っても婦人服専門店って…秋月さんこう言ったのに詳しいんだ?」
秋月「陽炎型の人達がファッショントークで盛り上がっていて何だか羨ましかったので少し外の本などを借りて勉強しまして…」
雲龍「他人をコーディネート出来るなんて凄いじゃない、勉強したとは言え簡単な事じゃないわ」
秋月「えへへ、なんだか照れますね」
秋月「これとこれを組み合わせて…、これをアクセントにして…」
雲龍「…秋月が少し怖いわ…」
秋月「ふぅ…こんな感じでどうでしょう!」
葛城「さっきまでのガッチガチな丁寧口調がいつの間にか消えてる…」
雲龍「…おぉ…」シチャクー
葛城「うむむ…やっぱり大きい…」
秋月「先程も言いました通り雲龍さんはグラマラスで大人な雰囲気だけどどこかダウナーな感じなので通気性抜群のドレープカットソーをベースに…」
雲龍「えぇと、つまりこの夏でも余り暑くなくて動きやすくて魅力的ってことかしら」
葛城「自分で魅力的って…」
秋月「つまるところそういう事ですね、ですがこのままでは胸元が空くのでネックレスなんかを首に掛けると更に良いかもしれません」
雲龍「本当に詳しいのね…」
秋月「頑張って勉強しましたから」フンス
葛城(私より胸が…大きい…!?)
自分で服屋を候補にしておいてからっきし知識が無いとかいうアレ。何かおかしくても目を瞑ってください…。
秋月「では次のコーディネートは葛城さんですね」
葛城「胸が…胸…」
雲龍「結構…気に入ったかも…、いくらかな…」
「ゔっ…」
葛城「雲龍姉の動きが急に止まった…」
秋月「葛城さんは比較的背が高くてスレンダーな体系ですので…」
葛城「スレンダー…スレンダーね…つまり…フラットって事でしょう…」
秋月「このインナーに夏にも秋にも使えるカーディガンを合わせて…」
葛城「これ…、今の時期じゃ少し暑くない?」
秋月「脱ぎ着出来ますから温度調節も簡単で軽量で持ち運びも便利ですし、これからの季節の事も考えると晩秋辺りまで着れる優れものです」
「夏場でもクーラーが効き過ぎている施設など着る機会も多いですから…」
葛城「なるほどねぇ…」
ーーーーーーーーーー
雲龍「…随分入り浸ってしまっていたわね…」
葛城「でも秋月さんがコーディネートしてくれた服、どれも良かったでしょ?」
雲龍「なんであなたが誇らしげなのかしら…」
「ってもうヒトハチマルマルなのね」
葛城「上映時間のフタヒトマルマルまで後3時間なんだ…ね…」
雲龍「そうね…、後3時間…何をしようかしら…」
葛城「服屋以外完全にノープランだったの…?」
「なんでこんな遅くのチケット取ったの…」
雲龍「そうだ、>>317に行きましょうか」
心霊スポットの廃病院
雲龍「廃病院にでも行きましょうか」
葛城「ととと突然何言ってるの?雲龍姉?」
雲龍「ほら、この季節に心霊スポットに行くっていうの、定番じゃない?」
葛城「だからって姉妹水入らずで出掛けてる時に行く必要無いでしょ!?」
雲龍「あら、最近は心霊スポットがデートスポットになったりもしているらしいわよ?」
葛城「私達カップルじゃないじゃない!」
「そ、それにほら!ホラー映画見る前にそんな事しちゃったらホラー耐性みたいの増しちゃって怖くなくなっちゃうんじゃない!?」
雲龍「葛城…あなたなんでそんなに必死なの?」
葛城「べっ、べべべ別に必死とかそういうんじゃないんだけど!ただこう…ね!?」
雲龍「…じゃああなたはどこか行きたいところがあるの?」
葛城「ええ!?えぇと…うんと…ゆ、遊園地とか!」
雲龍「一番近いところでもここからだと片道一時間掛かるわよ」
葛城「じ、じゃあ!水族館とかは!?」
雲龍「この前瑞鶴さんと行ったって言ってたじゃない」
葛城「そ、それじゃあ…」
「…」
雲龍「さっ、行きましょうか」
葛城「!?」
雲龍「大して遠くはないし少し行って戻ってくれば丁度いい時間になるでしょう」テクテク
葛城「うぅ…そんなぁ…」トボトボ
ーーーーーーーーーー
廃病院
雲龍「あんな都会から徒歩数十分程度でこんなに雰囲気のある廃病院があるなんてね」
葛城「雲龍姉!これ絶対やばいやつだよ!なんかほら!もう怨嗟みたいの聞こえてるから!」
ジジジジジジ…ミーンミンミン…
雲龍「怨嗟ねぇ…」テクテク
葛城「あぁん!もう!」タタタ
雲龍「一階はロビーの様ね」
葛城「そりゃ病院だったんだし…」ビクビク
雲龍「ただ暗いだけね、少し寂れてはいるけど」
「いつ廃病院になったのかしら」
葛城「なんで場所だけ調べて事前に他の細かな情報リサーチしとかないの!」
雲龍「う…ご、ごめん」
葛城「雲龍姉ってば本当に変なところで抜けてるんだから…」
雲龍「一階は大体調べ終わったみたいね」
「幽霊も出ないし物音一つしないってのも何だか味気ないわ」
葛城(このまま出ない事を祈るしかない…)
雲龍「階段があるわ、地下と二階、どっちに行ってみる?」
葛城「なんで私に聞くの…」
「…じゃあ>>320で…」
1.地下
2.二階
1
葛城「…じゃあ地下で…」
雲龍「あら、どうして?」
葛城「二階には手術室があるみたいだから…なんかいや…」
雲龍「…」
「あなた地下に霊安室があるって言うの知らないのね…」
葛城「」
雲龍「女に二言はないわね、さ、行きましょう」
葛城「」
ーーーーーーーーーー
雲龍「と言っても最奥らしいから少し遠いんだけどね」
葛城「」
雲龍「あ、地下にも手術室あるみたいよ」
葛城「」
雲龍「葛城?葛城?」
葛城「はっ!」
雲龍「無知は罪ね…」ホワホワ
葛城「もういや…」
雲龍「ん、売店があるわね、そういえば酒保に新しくGカップとHカップのブラジャーが販売されるらしいわ」
葛城「…雲龍姉それ嫌味?」
雲龍「…」テクテク
葛城「雲龍姉それ雲龍「静かに」
雲龍,葛城「…」
シクシク…シクシク…
葛城「子供の…啜り泣き…?」
雲龍「こんなところに子供がいるとは思えないわ、と言うことは…」
葛城「幽霊…!?」
「いやああぁぁもうやだ帰ろうよおおおぉぉぉ」ビエーン
雲龍「共鳴し始めたわ…」
「ほら葛城、泣き止んで、きっと霊じゃなくて人間かも知れないわよ」
葛城「ざっぎごんなどごろにいるわげないっでぇ…」
雲龍「ほら、こっちの方に来たわ…、女の子みたいね」
葛城「ひいいぃぃぃぃ!」
女児「…」ヒックヒック
雲龍「ねぇあなた、こんなところでどうしたの?」
女児「…」グスン
「お母さんと剥ぐれちゃったの…」
雲龍「ほら、喋ったしちゃんと足もあるわ」
葛城「本当…?」
雲龍「お姉さんと一緒に探そっか?」
女児「うん…」
葛城「雲龍姉子供の扱い上手いね…」
雲龍「三姉妹の長女だからね」
葛城「でも探すってどうやって?」
雲龍「この病院内を捜索して、もし見つかったら親御さんに任せて見つからなかったら病院から出て警察にでも届けましょうか」
(そもそも見つかるも何もね…)
葛城「そっかぁ、じゃあそれまでお姉ちゃん達と一緒に探そうね」
雲龍「その台詞さっき私が言ったのだけれど」
雲龍「それにしても広いわねこの病院」
葛城「雲龍姉、地下の探索はもうやめにして一階に戻らない?」
雲龍「本命の霊安室に行けなかったのは残念だけれど小さな子もいるし危険も考慮して…そうね、戻りましょうか」
葛城「…」ホッ
女児「…」オドオド
雲龍「ほら、こっちよ」テクテク
葛城「…まさかとは思うけど二階に行ったりしないよね…?」
雲龍「…?もちろん>>333に決まってるじゃない」
1.行く
2.外に出る
3.その他
長い間Wi-Fiが死んでいたので暫く書けずにいました、申し訳ないです。
1
雲龍「もちろん行くに決まってるじゃない、病院内を捜索するってさっき言ったでしょう」
葛城「危険も考慮して…って、てっきり崩落とかそう言ったものかと思っててんだけど…」
雲龍「違うわよ、だって葛城の後ろに憑いて来てたんですもの、離れなきゃ危ないかな~と思って」
葛城「!?!??????!!!!?」ビクゥ
雲龍「なんてね、冗談よ」
「さ、行きましょ?」テクテク
女児「…」テクテク
葛城「…えっ…ぁ…」ガクガク
「ま、待って雲龍姉!置いてかないで!!!」
ーーーーーーーーーー
雲龍「老朽化が進んでるせいかところどころ崩れ落ちてるわね」
「下の階にあったちょっとした瓦礫の山は二階の床だったみたいね」
「大丈夫だとは思うけど念の為注意して」
葛城「大丈夫だよ雲龍姉、天城姉みたいにそんなドジしない─」ピシッ
「よ…」
バキッガラガラ!!
葛城「えっ、ちょ」
雲龍「」
葛城「きゃああああああ」
ドサッ
葛城「いつつ…」
雲龍「…大丈夫?」 ノゾキ
葛城「…なんとか」
雲龍「二階はやっぱり危険みたいね、怪我しちゃいけないしここを後にしてこの子は警察の方に届けましょうか」
葛城「気の毒だけどそうするしかないね」
「その子が落ちなくてよかった」
雲龍「そこからロビーに出られるかしら?」
葛城「うーん扉が見当たら…あっ、あった」ガチャガチャ
「…けど壊れてるのか開かないよ」
「この部屋棚ばっかりだし多分倉庫か何かじゃないかな、となると出入り口はこの一つだけみたい」
雲龍「下で合流するのは難しそうね…、分かったわ、ロープか何か探してくるから少し待っていて」
「お漏らしとかは勘弁してね」
葛城「しないよ!気を付けてね!」
女児「…」フリフリ
葛城「…」フリフリ
ーーーーーーーーーー
雲龍「葛城が落ちたところが倉庫なら普通にロープの一本や二本あったかも知れないわね…まぁいっか」
女児「…」チョンチョン
雲龍「…?」
女児「こっち…」テテテ
雲龍「…」テクテク
女児「…ここ」ユビサシ
雲龍「ここにも倉庫…さっき葛城が落ちた倉庫より少し大きいかしら」
「…病院っていうのはこんなのも置いてるのね…薬ばっかりかと思ってたけど…えぇ…、こんなものまで…」ガサゴソ
女児「…早くしなきゃ」
雲龍「ちょっと待って頂戴…あ、あったわ…手頃な…ロープ」ヒョローン
「…まぁ人一人くらいなら大丈夫でしょ…うん…」
女児「…」テテテ
雲龍(ホントに大丈夫かな…)テクテク
ーーーーーーーーーー
葛城「雲龍姉遅いなぁ…」
「ってここ倉庫なんだからロープくらいならここにもあったんじゃ…」
「ちょっと探して─」ガタン!
「ヒッ!」
葛城「…な、何…?」
シーン
葛城「…気の所為…だよね、うん」ガタガタガタ!
「ヒャアアアアアアア!!!!」
女「うわあああああ!!!」
葛城「アアアあああ?」
女「あっ…」
葛城「…」
女「…」
葛城「あの…どちら様で…?」
女「えと…この病院で亡くなった者ですが…」
葛城「ふーん、そうなんだ…」
「…えっ」
女「あっ…はい…」
葛城「ヒャアアアアアアアア!!!」
女「うわああああああ!!!」
アアアアアアア!!!
雲龍「何やら騒がしいわね…葛城かしら?」
「少し急ぎましょうか」タッタッタ
女児「うん」テッテッテ
雲龍「葛城!?大丈夫?」ノゾキ
葛城「雲龍姉!助けて!殺される!」
女「そんな事しませんよ!」
雲龍「え、その人はどちら様?」
女児「お母さんだ~」
雲龍,葛城「えっ」
雲龍「んしょんしょ」
葛城「よいしょよいしょ」
女「えっほえっほ」
雲龍「葛城一人分の重さしか感じない…本当に幽霊なのね」
「女の子は幽霊かなぁとは思っていたけれど本当に母親がいたなんてね…」
「…葛城ちょっと重いわよ」
葛城「今その話はいいでしょ!」
「ふぅ…やっと二階に戻れた…んだよね」
「ケホケホ…あそこめちゃくちゃ埃っぽかったし、服も汚れちゃったし…」
雲龍「秋月のところで買った服があるわよ」
葛城「早速着る事になるとは…」トホホ
「雲龍姉はあっち向いてて!」
雲龍「ここじゃなくてあなたが向こうの方で着替えればいいじゃない」
葛城「また床が崩れたりするから嫌!」
雲龍「はいはい分かったわよ」クルリ
「で…さっきの話だけれど」
女「あっ、はい」
雲龍「二人はここで亡くなった幽霊…地縛霊?ってやつって事かしら」
女「そうですね」
雲龍「失礼だけど…死因っていうのは…」
女「医療ミスですね、この子も私も」
「病院側は非を認め紆余曲折を経てこの病院は廃病院に…みたいな感じです」
雲龍「随分と自身と娘の死を軽視しているのね」
女「勿論死後、こうした姿になってから病院側に対して憤りを感じましたが難しい手術であったのは確かなので仕方ないと割り切りました」
「先程も言った通り地縛霊ですので病院から出られなくて不便で不便で…」
「娘も病院を探検するのにも飽きが来たみたいでそろそろ成仏したいなぁとは思っているのですが…」
雲龍「死後の世界って言うのもなかなか奥が深いのね」
雲龍「職業柄?そういったものには少しだけ詳しいから出来るだけやってみようかしら」
葛城「人間の専門家に任せちゃえばいいじゃん」
雲龍「そんな胡散臭い輩がこんなところにまで来る筈ないでしょう」
葛城「失礼にも程があるよ…」
女「ではお願いしますね、あなたもこっちに来なさい」
女児「ん…」
雲龍「では始めるわね」セイザ
「なむみょうほうれんげきょうぎゃーてーぎゃーてーはらぎゃーてーなむあみだぶつなむあみだぶつろくはらみつしくはっくしょうろうびょうしぐふとくくあいべつりくおんぞうえくごうんじょうく…」
葛城「絶対知ってる言葉適当に連ねてるだけでしょ…」
女「…!」ポワワ
「身体が…!」
女児「…あ、足が無くなってく…」
葛城「雲龍姉凄いね…」
雲龍「ふふん…」ドヤ
女「ええと、この度は本当にありがとうございました」
「娘とも遊んでくれたみたいで何度お詫びを申し上げたら良いか…」
葛城「いやーあはは、別にいいですって」
女児「お姉ちゃん」
雲龍「ん?」
女児「遊んでくれて…ありがとう」
雲龍「…元気でね」
葛城「それちょっとおかしくない…?」
女児「お姉ちゃんも、ありがとう」
葛城「うん、また来世でね」
雲龍「それもどうかと思うけれど」
シュワワワ…
葛城「…行っちゃったね」
雲龍「そうね…、ん?」
「あ゙…」
葛城「雲龍姉、どうしたの?」
雲龍「映画の時間が…」
葛城「あ゙…」
雲龍「葛城!走っていくわよ!」
葛城「えっ、あ、うん!でも雲龍姉も着替えた方がいいよ!結構汚れちゃってるから!」
雲龍「そんなの後でいいわ!ほら早く!」
葛城「ま、待ってよ~!」
ーーーーーーーーーー
雲龍「ぎりぎりフタヒトマルマルに間に合ったわね」
葛城「なんで無駄にこんないい席取ってるの…」
雲龍「最高の料理は最高の素材からよ」
葛城「意味が分からないよ…」
雲龍「ほら始まるわよ、携帯の電源はオフに~」
葛城「持ってないよ…」
雲龍「館内禁煙~」
葛城「上映中はお静かに!」
雲龍「撮影禁止…」
葛城「雲龍姉足長いよね」
雲龍「私より葛城の方が長いんじゃない?」
葛城「あのさ…手握っててくれないかな…」
雲龍「怖いの?」
葛城「…」
雲龍「もう既にぐっしょりなんだけど…」
葛城「…」
雲龍「…」
スクリーン「ぐおおおおおお」
葛城「」
スクリーン「うわあああああ」
葛城「」
スクリーン「ぎゃあああああ」
葛城「」
スクリーン「ぐわあああああ」
葛城「」
スクリーン「~エンドロール~」
葛城「」
雲龍「…あんまり怖くなかったわね葛城…」
「…葛城?…葛城?」
葛城「」
直下コンマ判定葛城のSAN値(低ければ低いほど酷い)
葛城「ぁ…雲龍姉…いたんだ…」
雲龍「えぇ…ずっといたけれど…今も手繋いでるじゃない…」
葛城「途中から…さっきの…幽霊の女の子が見えたの…」
雲龍「え、えぇ…」
葛城「成仏出来ずに私に呪いか何かでも…」
雲龍「ちゃんと供養出来たわよ…ほら、飲み物」
葛城「ぁ、ありがと…」ンクンク
「ふぅ…」
雲龍「ごめんね、葛城が怖いの嫌いって前から知ってはいたんだけどここまでなんて」
葛城「…大丈夫だよ…うん…雲龍姉は楽しめた…?」
雲龍「えぇ、特にナカがヤハギを庇って化物に襲われたシーンは少し魅入っていたわ」
葛城「そっか…それは良かったよ…」
雲龍「うん…」
葛城「…」
雲龍「もうそろそろ日を跨いじゃうし、ファミレスにでも行ってお腹を満たしましょうか」ヨイショ
葛城「そうする…」ヨイショ
「…」コテン
雲龍「…」
葛城「立てない…」
雲龍「…おぶってあげるから…」
葛城「ありがとう…」
ーーーーーーーーーー
葛城「あーお腹減ったー」
雲龍「ファミレスに着いた途端元気になったわね」
「途中から背負われてる方が楽かなとか思ったんでしょう」
葛城「そ、そんなことないよ!」
「あっ!ほら!あそこのテーブル空いてる!荷物置いて座っちゃお!」
雲龍「…そうね」フフッ
雲龍「何頼もうかしら…」
「それなりにお腹空いたしがっつり行っちゃっても…でも帰ったらお風呂入ってすぐ寝ちゃうつもりだし…消化に良いものを…」
葛城「ボタン押していい?」ワクワク
雲龍「あなたオーダー決めたの…?」
葛城「んー、雲龍姉と同じのでいいや」
雲龍「じゃあこの激辛葛城「あああやっぱりこのハンバーグ定食がいいなぁ!」
雲龍「じゃあ私もそれにしようかしら」
葛城「じゃあ押すよ!」
雲龍「ふふ、…どうぞ」
葛城「ホントに押しちゃうからね!」
雲龍「そんな事言ってると私が押しちゃうわよ」ソォー
葛城「わわっ、それはダメー!」ピーンポーン
「おおー…」
雲龍「なんだか駆逐艦みたいねあなた」
葛城「いっ、今は胸の話関係無いでしょ!」
雲龍「そこに関連付けた訳では無いのだけれど…」
取り敢えずここら辺で
長い間廃病院にほったらかしにしてすまんかった
雲龍の話だけで100レスとかマジ?膨らませてるだけ膨らませといてただの陳腐なお話になっちゃった感否めませんね
ちゃんと各々数レスで纏まるようにしたいですマジでごめんなさい
店員「ご注文を承ります」
雲龍「えぇと、このハンバーグ定食を二つ」
店員「ハンバーグ定食がお二つ…」
葛城「あっ、後ドリンクバー二つ」
店員「ドリンクバーがお二つ…」
葛城「雲龍姉は他に何かある?」
雲龍「いえ、無いわ…以上で」
店員「かしこまりました、ご注文をご確認しますハンバーグ定食がお二つ、ドリンクバーがお二つでよろしかったでしょうか?」
雲龍「ええ」
店員「失礼しました、ではごゆっくりどうぞ」
葛城「なんかワクワクするね」
雲龍「そうかしら」
雲龍「…」
葛城「…」
雲龍「…ねぇ、葛城」
葛城「何?」
雲龍「今日、どうだった?」
葛城「んー?て言うと?」
雲龍「いや、波止場で瑞鶴さんを待っていたのに急に連れ出しちゃって」
葛城「えっ?」
雲龍「えっ?」
葛城「別に瑞鶴さんを待っていた訳では無いけど…」
雲龍「えっ、そうなの?」
葛城「うん…あっ、勿論今日は楽しかったよ」
「ちょっと怖かったけどね」
雲龍「ごめんなさい、ちょっと調子に乗っちゃったみたいで…反省してるわ」
葛城「ううん、雲龍姉と色々出来て楽しかった」
「今度は二人だけじゃなくて天城姉や提督とも行ってみたいかな」
雲龍「そうね、また行きましょう」
葛城「うん…」
雲龍「…」
葛城「…」
雲龍「…あのね、葛城」
葛城「何?」
雲龍「今日あなたを誘ったのはね…」
「ちょっとした嫉妬…からだったのかな」
葛城「?それってどういう事?」
雲龍「葛城って着任してからずっと瑞鶴さん瑞鶴さん言ってたわよね」
葛城「う、うん」
雲龍「確かに当時憧れてた先輩に会えたって言うのはそれだけ嬉しい事だったとは思うけれど」
「…瑞鶴さんに葛城を取られちゃったみたいで…なんて、馬鹿みたいね、私」
葛城「ご、ごめんね雲龍姉…雲龍姉と天城姉に会えたのも勿論嬉しかったよ!」
雲龍「いいのよ、分かってる」
「でもちょっと寂しかったかな…、なんてね」
葛城「あ、あのね雲龍姉」
雲龍「…?」
葛城「さっきさ、波止場で瑞鶴さんを待っていた訳じゃないって言ったけどさ…私、悩んでたんだ」
葛城「雲龍型三番艦葛城…瑞鶴さんみたいに真珠湾やマリアナ、数々の戦場で活躍出来た訳では無いし、私自身二年足らずで造られた急造艦、他の空母との性能差は計り知れない」
雲龍「…そうね」
葛城「雲龍姉や天城姉もそう、でも瑞鶴さんから聞いた話によると天城姉がサルベージされたトラック泊地強襲作戦の時、雲龍姉凄かったんだってね」
雲龍「天城の為に頑張ったわ」
葛城「瑞鶴さん以外にも翔鶴さんや加賀さんとかもビックリしたって言ってたよ」
雲龍「文字通り粉骨砕身の覚悟で臨んだ戦いだったわ」
葛城「更に私がサルベージされた数ヶ月前の第十一号作戦…その時も雲龍姉、加えて天城姉も他の追随を許さない意気で奮闘してたって聞いた」
雲龍「本当は赤城さんや蒼龍さんが行く予定だったんだけどね、提督の意向で私達が出撃してもいいって事になったの、練度は十分だったしね」
葛城「それで思ったんだ、他の空母の性能差もあって…でもそんな事をものともせずに頑張ってる雲龍姉と天城姉を見てさ」
「私には何が出来るんだろうって」
雲龍「…」
葛城「優しくって強くって、でもお茶目なところもあって少し抜けてる雲龍姉」
「しっかりもので、努力家で、でもやっぱり雲龍型だからなのか少し抜けてる天城姉」
雲龍「更に低燃費なのも売りよ」
葛城「…二人とも前線でたくさん活躍して、皆に一杯好かれてて、尊敬されて、信頼されてる」
雲龍「」
葛城「でも私は未だに艦載機の扱いで失敗したり、集中し過ぎて被弾しちゃったり、雲龍姉達みたいに上手く行かなくって…私どうすればいいんだろうって…」
雲龍「…葛城…あなた…」
葛城「…」
雲龍「…本っ当に馬鹿なんだから」コツン
葛城「痛っ」
雲龍「悩んでたならそう言いなさい、いつでも相談に乗ってあげるわよ」
葛城「で、でも雲龍姉…いつも出撃や演習で…」
雲龍「やっぱりお馬鹿さんね、そんなの提督にお願いして葛城を優先させて貰うに決まってるじゃない」
葛城「えっ…」
雲龍「大切な妹の為だもの、当たり前でしょう」
「でも、私も天城もあなたが悩んでる事に気付けなかったのは本当に申し訳ないわ、ごめんなさい」
葛城「う、雲龍姉が謝る必要はないよ!私が勝手に…」
雲龍「お姉ちゃんだからよ」
雲龍「あなたは雲龍型三番艦葛城、私は一番艦雲龍…」
「確かにあなたが言うように雲龍型は他の空母より性能は悪いわ、特に艦載機の搭載数なんて軽空母にすら追い付かれてるし改装には設計図も必要、おまけに耐久は4n」
葛城「…」
雲龍「でも信頼出来る仲間がいて、皆が待ってる家があって、大好きな姉妹がいて、私はそれだけで頑張れる」
「葛城も今日会った春雨や秋月、瑞鶴さんや提督、皆大好きでしょう」
葛城「…うん」
雲龍「それに…自分で言うのも何だけど…私の事も、天城の事も大好き、違う?」
葛城「違わない…」
雲龍「そう、それだけで十分なの」
「性能は改二なんかが来ない限り今更どうにもならないし設計図も必要不可欠…」
葛城「…」コクリ
雲龍「今はまだ未熟かもしれないけど、その内葛城も私達を越えて、もしかしたら瑞鶴さんと並ぶ力を付けるかもしれない」
「私の大事な妹だもの…」
葛城「うん…頑張る…」
雲龍「…明日から葛城と一緒に艦載機の特訓、してもいいかしら」
葛城「うん…!ありがとう!雲龍姉!」
店員「しっ、じづれいじまずぅ!」
「ごぢらハンバーグ定食になりまずぅ゙!ごゆっぐりどうぞ!」
雲龍「あっ、どうも」
店員「じづれいじまじだぁ!」ブワァ
葛城「…あれって…」
雲龍「夕張…」
葛城「どうしたんだろう…」
雲龍「さぁ…よく分からないけれど」
「冷めないうちに頂きましょう」
葛城「うん、頂きます!」
雲龍「頂きます」
ーーーーーーーーーー
鎮守府 波止場
望月「雲龍さん達…行ったみたいだね…」ゲフゥ
初雪「…出掛けるみたいだし…事前に大淀さんに事情…伝えとこうか…」
望月「ぅ…ん…そうしたいのは山々なんだけど…」
初雪「…動けない…」ウプ
ーーーーーーーーーー
執務室
望月「あー炬燵ぅ~」ゴロゴロ
初雪「…本当に…夕食いらない…かも…」
望月「これは動けそうにないからアグレッシブな相談は後日に回そっか」
初雪「…そう…だね…」
>>365「失礼します」
望月「…」コロリン
初雪「…どうぞ」
申し訳ないの気持ちでいっぱいです
着地点から何からのんびり過ぎました
これから頑張って頑張ります
暁
暁「し…失礼します」
望月「んー、なんか大人しいね」
初雪「…炬燵に…、どうぞ…」
暁「ぇ…、っと…うん、ありがとう」
望月「どしたのさ暁、珍しく歯切れが悪いけど」
暁「その…実は…>>368」
姉として自信が無くなった
暁「実は…最近お姉ちゃんとしての自信が…」
望月「はぇ~」
初雪「…なるほど」
暁「ちょ、ちょっと!真面目に聞いてるの!?」
望月「聞いてる聞いてる」
暁「暁はまだレディー見習いでちょっとまだ失敗したりしてるけど、でも!皆の面倒をきちんと見れてる…つもりだったんだけど…」
「響は失敗知らずで色んな事が出来て…おまけにく、くーる?だから暁のお姉ちゃんだとか言われてるし…」
望月「あーうん」
暁「雷はとにかく世話焼きで掃除洗濯料理と家事全般何でも出来て…、執務なんかもテキパキこなせちゃうし…」
初雪「…お母さん…みたいだよね…」
暁「電は普段おどおどしてるのに近頃戦場に出たら暁よりも活躍してる事が多くて…、この前もMVP取ってたし」
望月「電はやる時はやるよねー」
暁「なんだか、立つセ?が無い…って奴かしら」
望月「おお、難しい言葉をよくご存知で」
暁「バカにしないでったら!」
「それで…姉としてのイゲン?を取り戻すには…どうしたらいいのかな」
初雪「…うーん…>>371…とか…どうかな…」
同じように駆逐艦の妹を持つ長女にアドバイスを求める
初雪「…うーん…他の駆逐艦の長女に色々聞いてみる…とか…どうかな…」
望月「ん、それいいかもね」
暁「ゔ…こんな悩みを皆に知られたくないからここに来たのに…」
望月「じゃあ他に何か意見ある?」
暁「うー…」
初雪「…じゃあ…聞いてみよっか…」
暁「…うん…」
望月「えっと、早速だけど誰に聞こっか」
暁「んー、駆逐艦のネームシップは暁を除いたら…」
「睦月、吹雪、綾波、初春、白露、朝潮、陽炎、夕雲、秋月、島風、Z1の11艦ね」
望月「島風は姉妹がいないから除外かな」
初雪「ぇと…じゃあ…最初に聞くのは…」
直下コンマ判定(01~10睦月,11~20吹雪,21~30綾波,31~40初春,41~50白露,51~60朝潮,61~70陽炎,71~80夕雲,81~90秋月,91~00Z1)
初雪「…白露さん…でいいかな…」
暁「白露?なんで?」
望月「白露型は良くも悪くもキャラが濃いのが多いからなぁ…それを取り纏めてるって言うんだから相当苦労してるんじゃない?」
暁「別に同じ境遇の人と傷の舐め合いをしたい訳じゃないわよ…」
望月「まぁいいっしょ…さて、伝えますかね」ヨイショット
『えぇと、駆逐艦白露、至急執務室に来るように』
暁「…わざわざ呼び出すの?」
望月「ほら、あたし達ちょっと動けないから…」
初雪「…ごめん…ね…」
暁「まぁいいけど…」
今更だけどどの艦娘もさん付けの線引きが曖昧過ぎますね、どうしたもんかな
白露「白露、いっちばーん!」バァン!
望月「なんてこと…またドアが…」
初雪「炬燵に…どうぞ…」
白露「えっと、私、何で呼ばれたの?」
暁「カクカクシカジカ」
望月,初雪「マルマルウマウマ」
白露「なるほどー!つまり暁は下の子達の方がお姉さんらしくて危機感を感じてるって訳ね!」
暁「ま、まぁそんなとこだけど…ド直球で言われると何と言うか…結構クるのね…」
白露「うーん!ちっちゃい!ちっちゃいよ暁!」
「不幸自慢って訳じゃないけど私だって下に個性的過ぎるくらいな妹が何人もいるんだよ?いつ提督に忘れられちゃうか常にハラハラしてるんだから」
暁「っ、し、司令官はそんな事…!」
白露「まっ、冗談は置いといてー」
暁「も、もう!おちょくらないでよ!」
白露「確かに響や雷はしっかりしてるよねー」
「この前なんて悪戯して逃げ出した卯月を響と雷が協力して捕まえて説教してたんだよ!」
望月「うちの姉がとんだご迷惑を…」
暁「そ、そうなんだ…」
白露「っと、脱線しちゃったね」
「で、えっと暁はどうなりたい訳?」
暁「どうって…暁型の長女として、お姉さんらしくしたい…かな」
白露「うーん、じゃあこんなのはどうかな>>378」
ksk
白露「暁が他の三人に負けないようないっちばーん!なところを積極的にアピールしてみる!とかどうかな?」
「響と雷、電がお姉ちゃん凄いっ!ってなるような感じのものを見せ付ければ流石の三人もお姉ちゃんと認めざるを得ないんじゃない?」
暁「三人にはない暁だけの凄いところをアピール…」
白露「ん、そろそろ春雨が帰ってくる頃かな…」
「これから用事あるから失礼するね!健闘を祈るよ!」タタタッ
望月「なんか寒いと思ったらドアぶっ壊れたんだっけ…」
暁「暁だけの凄いとこ…」
初雪「…暁…凄く悩んでるね…」
暁「…ねぇ望月、他の三人にはない暁だけの一番なところってどこかしら」
望月「んー、レディーっぽく振る舞おうとしてるとかじゃない?」
暁「そういう事じゃなくてー!」
初雪「…>>383…とか…」
く、黒髪
初雪「…く、黒髪…とか…」
暁「ふ、ふふん!見る目あるじゃない!そう!毎日念入りにシャンプーしてドライヤーで乾かして櫛で梳いたり…」
「って暁型で黒髪なのは暁だけじゃない!こんなの不戦勝よ!参加者がいないんじゃ勝負にならないわ!」
望月「うーん、そう言ってもなぁ」
初雪「…皆が皆…良いものを持ってる…持ちつ持たれつ…だね…」
暁「暁のその持ちつの部分を知りたいの!」
「暁の一番は何ー!」
取り敢えず今晩はここまでで
今日辺りから六月くらいのペースでまた頑張り始めたいなと思います、若干エタってすまなんだ
みんななら暁の一番、何だか分かるね(滝汗)
望月「あっそうだ、暁改二あるじゃん」
暁「そうだったわ!…でも響だってヴェールヌイに改装出来るじゃない」
初雪「…あれは…改二ではない…っぽいし…持参装備も無いから…」
暁「何だかシャクゼンとしないわ…」
望月「自前の探照灯で存在感をアピールするとか」
初雪「…激レアの三連装酸素魚雷で…圧倒する…」
暁「適当な事ばっかり言わないでよ!」
望月「探照灯の改修秘書を担当出来るってのも強みなんじゃない?」
初雪「…駆逐艦の中でも…索敵はトップクラスだよ…」
暁「駆逐艦全体じゃなくって、飽くまでも四姉妹の中での一番で良いんだけど…」
望月「でも暁って改二なのに電に戦績が負けてるってどういう事なの」
暁「近代化改修がまだ終わってないからかしら」
初雪「…じゃあ改修が済めば戦闘能力的に…お姉ちゃんなんじゃない…」
暁「それはそうだけど…」
暁「そう言う性能とかの話じゃなくって、単純なお姉ちゃんっぽさが欲しいの!」
望月「単純なお姉ちゃんっぽさねぇ…」
「あたしの姉はあんなんだからなぁ…」
初雪「…吹雪姉さんも…ちょっと頼りない感じ…かも…」
望月「じゃああれだ、暁に足りていないもの…」
暁「暁に足りないもの…」
望月「それは…」
暁「それは…」ゴクリ
望月「カリスマじゃない?」
暁「カリスマ…!」
初雪「カリスマ…」
暁「えっと…、ししし知ってるわ!かりすま!美味しいわよね!」
望月「からすみか何かと勘違いしていらっしゃる?」
初雪「…私はあんまり…好きじゃないな…からすみ…」
望月「まぁあれだね、言うなれば暁の目指すレディーってのと紙一重なんじゃないかな、カリスマ」
暁「って事は暁はいつも通りにレディーを目指せば立派なカリスマになれるって事ね!」
初雪「…うん…そうだね…多分…」
暁「分かったわ!そうと決まればいつも以上にレディーを磨く事に専念するわね!」
望月「いつも通りになのかいつも以上になのかはっきりして欲しいなぁ」
暁「レディーになってカリスマになって、暁を子供扱いしてる人達を見返してやるんだから!」ガタン
望月「なんか目的変わってない?あと炬燵結構ズレたんだけど」
初雪「…急に壮大になった…」ヨイショ
暁「ありがとう望月!初雪!立派なレディーになった暁にはお礼に最高のディナーをプレゼントするわね!」タタタッ
望月「暁だけにってか…期待しないで待ってるよ」ノシ
初雪「…カリスマの一言で言いくるめられちゃうのは…ちょっと心配…だなぁ…」
望月「解決には至ってないかもだけどまぁ本人が良いならそれで良いのかな…」
初雪「…微妙に姉力が足りてない暁が…一番暁らしい…んじゃない…?」
望月「姉らしくと言うか暁らしくと言うか…」
初雪「…ズレた炬燵から落ちた蜜柑の先に…探照灯が…」
望月「あー…後で暁に持ってってあげようか」
初雪「うん…」
>>395「お邪魔します」
望月「何気に失礼します以外の挨拶初めてなんじゃない?」
初雪「…どうでも良いけど、二回のノックはトイレ用…、三回のノックは親しい相手…、四回以上のノックは礼儀が必要な相手に対して…らしいよ…」
「…もうこの部屋にはノックする扉すら無いんだけどね…」
那珂ちゃん
那珂「艦隊のアイドル、那珂ちゃんだよー!よっろしくぅ!」
望月「なるほどね」
那珂「なんでそんなに冷めてるの!」
望月「実際問題そこの扉が無いからかな」
那珂「あっ、そっかぁ…」
「って違うよ!那珂ちゃんは悩み相談に来たの!」
初雪「…那珂さんって…悩みとか…あるんですか…?」
那珂「那珂さんは止めてー!せめて那珂ちゃんにしてー!」
望月「では早速那珂ちゃんさんのお悩みお伺い致しますよ」
那珂「那珂ちゃんさんも止めてー!」
初雪「…那珂ちゃん…元気だね…」
那珂「那珂ちゃんはアイドルだから笑顔を絶やさないの!」
望月「で、その那珂ちゃんが悩みを抱えてると…」
那珂「うん…、そうなんだ…実は…>>398」
身体を売ってたら性病になっちゃって
那珂「ぁ…ぇと…」
望月,初雪(…あっ、これはヤバイ奴だ)
那珂「那珂ちゃん…その、ね…」
「…最近喉が痛くって…鏡で確認したら口内炎っぽいのが出来てたの」
望月(杞憂だったかな…)
「最近寒くなってきたからね、ちゃんと体調管理しなきゃダメじゃん」
初雪「…アイドルは…身体が資本…」
那珂「や、やっぱりそうなのかなー!あはは!」
望月「他に症状はあるの?って言ってもあたしも初雪も医者じゃないからこう言う事を相談されても適切なアドバイス出来ないんだけどねー」
那珂「他の症状は…ちょっと熱があって…」
望月「ふんふん」
初雪「…ただの風邪…かな…」
那珂「えっと…その…お、おりものの量が…増えたかな…、あっ後ちょっとヨーグルトっぽくなってきた…かも…?」
望月,初雪(…雲行きが怪しくなってきた…)
>>1は童貞です
那珂「で…あの…アソコが少しムズムズするって言うか…たまに痒かったりするんだけど…」
望月「ちょっ!ちょっと待って!」
初雪(…どどどどうしよう…)
望月(これ絶対風邪なんかじゃないよ!風邪の時におりものが増えたりヨーグルト状になったりするかどうかはさておいて…あ、アソコがムズ痒くなったりするなんて聞いたことないよ!)
初雪(…も、もしかしてだけど…)
望月(そ、それ以上は言っちゃダメなんじゃない!?仮にもアイドルでしょ!それに一応軍艦としてお国も背負ってる身なんだよ!?)
初雪(…まだそうと決まった訳じゃない…けど…これは多分…)
望月(待って初雪!憶測だけで判断して相談者を無闇に心配させたら…)
(お医者さんとか明石さんに相談してみよ!?もしかしたら風邪ともその初雪が思ってるものともちょっと違う何かなんじゃないかな!)
初雪(…もし本当にアレで医者にそれがバレたら国民の期待を一身に背負った一艦娘がその…誰かとそう言う関係だった…みたいな誤解を招いちゃうかもしれない…)
望月(誤解じゃなくて事実なんじゃないのそれ…)
初雪(…明石さんに診てもらっても多分結果は…)
望月(もしかしたら見逃してくれるかもしれないじゃん!)
初雪(…那珂ちゃんは姉が二人いるのにその二人に看病してもらったりしなかったって事は…何となく疚しい事があってここに来たんじゃないのかな…)
望月(この悩み相談っていつの間にかそんなに信用高くなってたの!?)
初雪(…取り敢えず…申告…する…)
望月(まだ時期尚早なんじゃないかなぁ…)
初雪(…飽くまで…一つの可能性を開示する…だけ…)
初雪「…那珂…ちゃん…、いえ…那珂さん…」
那珂「だっ、だからさん付けは止めてって─」
初雪「…恐らく…性病じゃないかと…」
那珂「えっ」
那珂「なっ、那珂ちゃん性病とかちょっとそういうのよく分かんなーい」
望月「えっと、症状を見るに可能性の一つとしてってだけなんだけど」
「アソコが痒くなったりおりものが増えたりって言うのは風邪の症状とはまた別なんじゃないかっていう」
那珂「でっ、でも…えぇっと…」
初雪「…正直に…話してもらえますか…」
那珂「正直にって言ったって何も無いってば!」
望月「性病って言うんだから誰かとそう言う関係とか持ったんじゃないの?」
「相手が異性じゃない行為でも感染したりもするかもだし」
那珂「那珂ちゃんは枕営業なんてしないもん!」
初雪「…凄い気迫…」
望月「えー?嘘じゃないとしても風邪じゃないかどうかも分かんないしやっぱり医者とか明石さんとかに診てもらった方がいいんじゃないの?」
「あたし達に相談する前に他の人に診てもらったりした?」
那珂「してない…」
望月「えぇ…まぁ、とにかく」
「那珂ちゃんが嫌なら出来る限りあたし達二人で尽力するけど限度があるからね」
那珂「うー…」
初雪「…そもそも…なんで那珂ちゃんは…いの一番にここに相談しに来たの…?」
「...普通具合が悪かったりしたら医者に行くと思うんだけど…」
那珂「えっと…那珂ちゃん…注射とかやだし…」
望月「子供かっ!」
望月「取り敢えず割と深刻な病気っぽい症状は出てるからこれからの方針を決めなきゃね」
那珂「明石さんに相談するしかないかなぁ…」
初雪「…それがいい…と思う…、私達じゃ治したりは出来ないし…ほっとく訳にもいかないだろうし…」
那珂「注射は嫌だなぁ…」
望月「那珂ちゃんいい年して子供っぽいというか完全に子供だよね」
那珂「アイドルは童心を忘れないの!」
望月「分かったよもう、さっさと行こうね」
ーーーーーーーーーー
工廠
明石「…診察ですか?良いですけど…」
那珂「えっと…カクカクシカジカで」
明石「マルマルウマウマと…」
望月「…」ゴニョゴニョ
明石「…なるほど…取り敢えず検査してみましょうか、こっちの個室の方に来て下さい」
望月「健闘を祈るよ那珂ちゃん」
那珂「うぅ…」
明石「まずこの針で指先を刺して下さい」
那珂「えーっ!やっぱり注射するのー!?」
明石「いえ、ちょっと血液を採取するだけですから…」
那珂「指先のケアとかしっかり怠らずに綺麗な手を保ってたのに…」プス
「痛…」
明石「この紙に指先を当てて下さい」
那珂「はい…」ペタリ
明石「次に膣分泌液を採取するので、下、脱いで下さい」
那珂「ちょっ、ちょちょちょっと待って!まだ心の準備が!」
明石「えいっ」ズルッ
那珂「ぎゃああああああ」
望月「アイドルらしからぬ叫び声だなぁ…」
ーーーーーーーーーー
明石「…検査、終わりました」
那珂「…」チーン
初雪「…で…結果は…」
望月「…」
明石「お二人共、席を外してもらえますか」
望月「えっ」
明石「ここから先の話は非常に繊細な話になってきますので、出来れば那珂ちゃんのプライバシーを尊重して…」
望月「そうだよね…」
初雪「…ごめんね那珂ちゃん…力になれなくて…」
那珂「ううん、初雪ちゃんが悪いわけじゃないよ、こっちこそごめんね」
ガチャバタン
那珂「…えっと…、それで検査結果は…」
明石「はい、非常に残念ですが、陽性でした」
那珂「…」
那珂「そんな…」
明石「でも心配しないで下さい」
那珂「那珂ちゃん、そういう経験とか無いのに…なんで…」
明石「ですから…」
那珂「アイドル活動…折角やっと軌道に乗って来たのに…」
明石「那珂ちゃん」
那珂「どうしてこんな事になっちゃったんだろう」
明石「那珂さん落ち着いて下さい」
那珂「落ち着いてなんかいられないよ!こんなっ…!こんなのって...!」
明石「落ち着いて!!!」
那珂「ぁ…すみません…」
明石「…那珂ちゃんの病名はカンジダというものです」
那珂「カンジダ...?」
明石「はい、カビの一種のようなもので、主に免疫力の低下などによって先程仰っていた症状が引き起こされます」
「元々人が持っているものですから、そういった経験が無くても発症する事があります、と言うか誰かから感染されたりするより自己感染によるものの方が多いです」
那珂「じゃあ…那珂ちゃん…」
明石「はい、そういった経験をなさって無い場合でも発症しますので、身体が穢れているだとかそんな心配は無いです」
那珂「良かった…」
明石「本来軽い症状であれば体調と共に自然治癒で治る事が多いですが、那珂ちゃんの場合ですと少々症状が重いですね」
「最近ストレス、寝不足、疲労など感じたりしてませんでしたか?」
那珂「アイドル…精一杯頑張って…ちょっと食事とか睡眠とか…疎かにしてた…かも…」
明石「アイドル活動をなさるのは悪い事ではありませんが日常生活に支障を来たす様であれば今後は少し控えるようにした方がいいかもしれませんね」
「とにかく体調管理をきちんとして、免疫力を高めましょう、週一で少しばかり治療する事になりますが大丈夫ですか?」
那珂「はい…どうもすみませんでした…」
明石「いえいえ、無理は禁物ですよ」
「くれぐれもお体をお大事にしてくださいね」
ーーーーーーーーーー
執務室
望月「那珂ちゃん、大丈夫かな…」
初雪「…」
那珂「那珂ちゃんふっかーつ!」
望月「な、那珂ちゃん…どう…、だった...?」
那珂「ちょっとした体調不良によるもの本当に悪い病気ではなかったよ!もう、那珂ちゃんがそういうことしてたって思ってたでしょ!」
望月「ごめん…その…最近色々あったから、妙に詮索しちゃう癖が付いちゃったかな…」
那珂「でも、相談に乗ってくれてありがとー!」
「あのままだったら那珂ちゃんアイドルももしかしたら艦娘も辞めてたかもしれない!」
望月「そんな大袈裟な…」
那珂「大袈裟じゃないよ!本当に感謝してるんだからね!」
「じゃあまたね!那珂ちゃん、十分な休息を取って、精一杯ライブします!」
初雪「…無事で良かったね…」
望月「流石にちょっと胃に穴が空きそうな相談は勘弁だよ…」
安価にそぐわない内容に改変してしまって申し訳ない
精進します…
>>414で艦娘安価貰って今晩はここまでで
利根
望月「うーん…」
初雪「…どしたの…」
望月「いやさ、雲龍さんの相談に乗ってた時は思いっ切り夏だったのにさ」
「もう真冬どころか年越してる気分なんだよねー」
初雪「…作者の不手際だから…それに関して私達は微塵も悪くないよ」
望月「なるほどね」
初雪「…」
望月「ねぇドア」
利根「頼もー!」
望月「なんてこった」
望月「いつの間にか本格的に温かい炬燵になってたからそちらにどうぞ」
利根「うむ!やはり炬燵は日本の心じゃのう…」
初雪「…蜜柑…美味しい…お一つどうぞ…」
利根「かたじけない、頂くぞ!」
「あぁ~、炬燵に蜜柑…最高じゃな…」
望月「分かるぅ~」
初雪「…」
「…相談は…何ですか…」
利根「そうじゃった!実は…>>420」
駆逐艦の妹が欲しい
利根「実は…駆逐艦の妹が欲しいのじゃ!」
望月「今日は何だか姉妹関係の相談が多いね、まぁ性質上当たり前の事ではあるんだけど」
「駆逐艦の妹…ねぇ…島風とかなら分かるけど利根さんは筑摩さんがいるじゃん?何でまた」
利根「そうじゃのう…強いて言えば駆逐艦は>>422じゃからかの」
カワイイ
利根「駆逐艦はカワイイからの!」
望月「受け取り方によってはとんでもない答えだなぁ」
利根「何を!別に不純な動機などではないぞ!カワイイではないか駆逐艦!」
「あの無邪気に遊ぶ姿!食べ物の好き嫌いを頑張って克服しようとする姿!巡洋艦や戦艦に甘える姿!どれもこれも魅力的じゃ!」
初雪(…実は利根さんも…その駆逐艦の魅力的な姿…普段の生活で体現してるんだよね…)
利根「>>425(駆逐艦)は特に可愛いぞ!」
暁
利根「暁なんかは特に可愛いぞ!」
望月「お分かりいただけただろうか、利根さんのカワイイが可愛いへと変貌した瞬間である」
初雪(…大丈夫かな…)
利根「さっきもこっちの方から張り切って走ってきた姿を見て心が安らいだぞ!やはり駆逐艦は素晴らしいな!」
望月,初雪(…アカン…)
望月「えっと…相談内容が駆逐艦の妹が欲しいって事だったから…」
利根「うむ!」
初雪「…つまり…暁を妹にしたい…って事…かな…」
利根「そうなるな!」
望月「折角さっきお姉ちゃんになれるようにって意気込んでたのに早くも妹にされちゃう暁…」
初雪「…諸行無常…」
望月「もう既にいい時間だからなー」
初雪「…流石にこの時間帯から…出来る事は限られてくる…と思う…」
利根「はて?この時間帯だからこそ出来る事があると言うものではないのか?」
望月「ちょちょちょっと待ってもらっていいですか!?それ以上はヤバいですから!」
利根「うむ…?そうか…申し訳ない」
望月(今のはガチ発言なのか…やっぱりガチなのか…?これの手引きをするのは流石に不味いんじゃ…)
初雪(…暁の身が危ない…気もするけど…利根さんのお願いも無下には出来ない…よ…)
望月(そもそもアレだっ!悩み相談…逆手に取ればつまり相談に乗るだけでもその役割を全うしたと言える!)
初雪(…でも…)
利根「…」キラキラ
初雪(…あんな期待されちゃったら…裏切れない…)
望月(そりゃ…裏切れない…けど…)
初雪(…まだ…本当にそっちかどうかも…まだはっきりと分かってない…)
望月(…)
初雪(…取り敢えず…そっちだったとしても…なるべく暁が心に傷を付かないように…利根さんの妹になれるような方法を…考える…)
望月(そんな簡単に…)
利根「…この時間からだと…少し早いがでぃなー?に誘ってみると言うのも…」
望月,初雪(…ディナー!?…大和さんと同じ手口…!?)
望月「それは不味いよ!」
利根「なっ!何じゃ急に!」
>>428
訂正
初雪(…取り敢えず…そっちだったとしても…なるべく暁の心が傷を負わないように…利根さんの妹になれるような方法を…考える…)
初雪「…多分…暁はもう…夕餉を済ませたと思います…多分…」
利根「ふむ?そうなのか…では…どうしたら良いものか…」
「そうじゃな…では風呂は」
望月「もっと不味いですってば!」
利根「何じゃさっきから否定ばかりしおって!」
「お主ら他に何か案はあるのか?」
望月「…えっとそれは…」
初雪「…>>433…とか…どうですか…」
上
初雪「…一緒に寝る…とかどうですか?」
望月「却下だよ!なんでライオンの檻にシマウマ入れるような事させようとしてんの!」
初雪「…逆に考えるんだよ…利根さんがロリコンでも…暁ならやれるさ…と考えるんだ…」
望月「諦めたよね!?完全に!近代化改修すらまともに終わってない暁が利根さんに敵う訳無いじゃん!」
初雪「…そう…それだよ望月…」
望月「えっどれ」
初雪「…暁は…改修は済んでないものの…立派に改二改装を完了させている…」
望月「うん…」
初雪「…対する利根さんは…提督が…設計図を出し渋っているせいで…練度は80台なのに…未だに改のまま…!」
望月「司令官…改だけに不甲斐無いよ…」
初雪「…は?」
望月「ごめん、あたしが悪かった続きを聞かせて」
初雪「…つまり…仮に利根さんが黒で…間違いを犯そうとしてしまって…夜戦に持ち込まれたとしても…護身用として…小口径主砲を一挺でも持っていれば…丸裸の利根さんを撃退する事は不可能ではない…!」
望月「なん…だと…?」
初雪「…ない…よね…!」
望月「そこは自信を持って豪語して欲しかったなぁ…」
「でも利根さんが白であれば多分妹になった暁と同衾するだけで満足してくれる…はず…」
「確証は無いけど!」
初雪「…一か八か…これで乗り切ろう…!」
望月「という訳で利根さん!一晩夜を共にすれば一日だけなら暁を妹に出来ます!多分!」
「暁なら夜のレディーのお茶会に付き合ってくれないか等と誘えばのこのこ付いてくるはずです!ですから行ってきてください!」
利根「う、うむ!突然叫び出してちょっとビックリしたが…暁と一緒に寝る…一日だけと言うのが少し惜しいがそもそも我輩の我が儘じゃからの!」
「暁ー!暁はおらぬかー!れでぃーのお茶会を始めるぞー!」ダダダダ
望月「…」
初雪「…」
コンコン
望月「はいはい今開けますよ」ガチャッカラカラ
暁「急に初雪が放送で裏庭の方から静かに執務室の方へ…って言うものだから何かと思ったけど…何の用かしら」
「後ろの方で何かの叫び声がしてたのも気になるけど」
望月「叫び声で利根さんの気を引きつつその隙に初雪が暁を呼び出す策戦成功~」
暁「…?誰に言ってるの?」
初雪「…こっちの…話…」
望月「あーっ、えぇと…立派なレディーを目指してるところ悪いんだけどさ」
「今夜だけ利根さんの妹になって一緒に寝てあげてくれないかな?」
暁「なっ、何で暁が!」
初雪「…実際に妹の気持ちになって姉と接してみれば…必然的にお姉ちゃん力が上がる…つまり…レディーになれる…」
暁「そ、そうだったの!?」
望月「…ま、そういう事だからさ、これはレディーになる為の訓練の一環なんだよ」
暁「なるほど…」
「具体的にはどうすればいいの?」
望月「今現在利根さんが暁を探して走り回ってるから偶然を装ってばったり遭遇」
暁「偶然を装う必要はあるの…?」
望月「まぁ気分の問題だよ、で後はこのパンを食べ過ぎちゃったからとか言って渡して食べさせる」
暁「これには何か意味があるの?」
望月「当初の目的だったであろうディナーの道を万が一にも備え塞いでおくってのと利根さんが何も食べてないと暁を食べちゃいそうだから空腹を予め満たしておく」
暁「…?よく分からないけどお裾分けと称して利根さんにこのパンを上げればいいわけね」
初雪「…そう…で後はなるようがままに弄られて…多分最終的に同じ布団に入って寝るだけ…」
暁「弄られてって言うのがちょっと腑に落ちないけど…それで立派なレディーになれるのね?」
望月「…うん…あ、後その際にこれ」
暁「10cm高角砲…?こ、高射装置まで付いてるじゃない!どうしたの?」
望月「まぁ…護身用だよ、レディーは自身の身の安全も怠らないからね…多分」
暁「そっ、そうよね!暁とした事が忘れてたわ!」
初雪「…じゃあそろそろ…」
暁「分かったわ、暁!出撃します!」テテテ
初雪「…ご武運を…」
望月「幸運を祈る…」
初雪「…」
望月「…」
初雪「…さっき確証は無いって…言ってたけど…」
望月「うん?あー、一緒に寝て妹成分がどうこうとか言ってたやつ?」
初雪「…妹成分がどうこう…とまでは聞いてないけど…」
「…たまに叢雲と一緒に寝たりするけど…妹と寝るのは…良いよ…ふひひ…」
望月「ちょっと待って」
>>436
訂正
初雪「…そう…で後はなるがままに弄られて…多分最終的に同じ布団に入って寝るだけ…」
ーーーーーーーーーー
利根の部屋
利根「暁!よく来てくれた!さ、寝るぞ!」
暁「えぇ、ありがとう、利根さ…」
利根「…」ジワァ
暁「利根姉さん…」
利根「あ゙がづぎい゙い゙ぃ゙ぃ゙ぃ゙」
暁「もう、利根姉さんってば…」
利根「さぁ!布団を用意したぞ!はようこっちへ!はよう!」
暁「…う、うん…」
(ほ、本当にい、妹になるって言うのも…なかなか良い…訳ないじゃない!暁はネームシップで響と雷、電のお姉ちゃんなのよ!)
(でも…)
利根「ふふ…照れておるのか…?」
暁「そ、そんな事ないし」
(…やっぱり…悪い訳じゃない…かも…)
利根「…」
暁「…」
利根「ぅ…う…」
暁「…利根姉さん…どうしたの…?」
利根「うぅ…」
暁「利根姉さん!?しっかり!」
直下コンマ判定 奇数:ガチロリコン 偶数:ただのロリコン ゾロ目:ヤバイ
利根「ぐうぅ…」
暁「…」
「なんだ…寝ちゃっただけか…」
利根「むにゃむにゃ…やっぱり駆逐艦は…カワイイのう…」
暁「…暁もそろそろ寝ようかしら…夜更かしはお肌の天敵だしね…」
「おやすみなさい、利根姉さん」
利根「暁ぃ…可愛いのう…」サワサワ
暁「ヒッ」
「寝てる…のよね…?」
利根「…スゥー…スゥー」
暁「ホッ…」
「…」
利根「…さらさらな黒髪…小さな帽子…見てみろ筑摩…小さい頃の…お主そっくりじゃ…」
暁「…」
利根「…いい匂いもするし…スゥー…スゥー…スゥー…」
暁「…」
利根「…スゥー…スゥー…天真爛漫で…ちょっと背伸びなところも…」
「可愛い!!!」
暁「ッ!?」ビクゥ
利根「ぞぇ…スピー…」
暁「寝れない…」
ーーーーーーーーーー
翌日
望月「雲龍さんと葛城さんが帰ってきたみたい」
初雪「…出先で…お酒を飲んだみたいで…潰れた葛城さんを…雲龍さんが背負ってきてて…大変そうだったけど…とっても幸せそうだった…ね…」
望月「那珂ちゃんは朝から声出ししているのをよく神通さんに咎められたりしていたけど今朝は聞こえない」
「ちゃんとブレーキ踏めてるみたいだね、治療も早く済むといいな」
初雪「…問題の二人だけど…」
望月「暁が文月姉さんの何倍以上も甘えん坊になって主に吹雪さんや睦月姉さんに甘えまくってる、下の三人に対してはしっかりお姉ちゃんしてるみたいだけど」
初雪「…その反面利根さんと距離を置いてる…利根さんが魂が抜けたかのように…動かず…筑摩さんが慰めてる…けど…多分駆逐艦の力がないと…抜け殻のままなんじゃないかな…」
望月「そう言えば相談するに当たってまず初めに必ず書いてた名簿が無いね」
初雪「…どうでもいいよ…多分…」
望月「本格的に冬だけどさ、やっぱり炬燵って日本の家具の中でも最強な部類に入ると思うんだよね」
初雪「…分かる…」
望月「…温かくてさ…」
初雪「…うん…」
望月「その上蜜柑もついてる…」
初雪「…うん」
望月「ゴロゴロ出来て」
初雪「…」
望月「正直生活空間として炬燵周辺を陣取れば何日でも過ごせる気がする…」
初雪「…トイレや風呂が…」
望月「あー…、ペットボトルで…」
初雪「…不潔だよ…」
望月「風呂はー…仕方ないよね」
初雪「…そだね」
望月「つまりさ、何が言いたいかって言うとね」
初雪「…うん…」
望月「働きたくない」
>>447「失礼します!」
初雪「…はいシャキッとして…」
望月「ん~!」
叢雲
叢雲「失礼するわ!」
望月「まだドア直ってなかったんだね…めっちゃ寒いよ…」
叢雲「ったく、望月も初雪も新年早々弛み切ってるわね」
「そんなんじゃいざって時に足手纏いになるわよ!」
初雪「…叢雲は真面目だなぁ…新年から肩肘張ってたら疲れちゃうよ…気楽に行こうよ気楽に…」
叢雲「新年だからこそよ!一年に一度しかない大きな節目なんだからこういう時にしっかり出来なくちゃいつまで経ってもそのままなんだから!」
望月「今日も明日も一年に一度しかないからさー、ほら、そんな貴重な日にはやっぱり英気を養うに限るよね…」
叢雲「何訳の分からない事言ってるのよ!」
「私の相談聞く気あるの!?」
初雪「…ああそうだった…」
望月「あー…うん…ご相談下さい…はい、どうぞ…」
叢雲「もう!なんでこんなところが評判良いのかしら…」
望月「評判が良いかどうかは知らないけど鎮守府に一つしかない訳だし良くも悪くも話題に上がる事は必然でしょ」
「大本営からの伝達って聞いてるから他の鎮守府でも発足はされてるかもしれないけどどうなんだろうね、こことよその違い」
初雪「…別に…他のところと比べてどうにかする…とか…面倒だからしないけど…」
叢雲「よその鎮守府の悩み相談についてね…あまり聞かないけど、そもそもこんなに力入れてるところ他に無いんじゃない?」
「何ヶ月続けるつもりよ」
望月「年は越したけど司令官が出張に行ってから4日くらいしか経ってないんだよ実は」
叢雲「…どういう事よ」
初雪「…詮索は…いけない…」
叢雲「よく分からないけど、世間話は程々にして…相談いいかしら?」
望月「はいどうぞ」
叢雲「随分投げ遣りね…えぇと実は…>>450」
正月太りの予感がヤバイ
叢雲「ちょっと…ちょっとよ?ちょっと調子に乗って食べ過ぎちゃって…正月太りが…気になって」
望月「…」
初雪「…」
叢雲「なっ、何よその目は!」
望月「ったく、叢雲は新年早々弛み切ってるわね」
「そんなんじゃいざって時に足手纏いになるわよ!」
叢雲「うっ…」
初雪「…新年だからこそよ!一年に一度しかない大きな節目なんだから…」
「…こういう時にしっかり出来なくちゃいつまで経っても…」
叢雲「うるさいわよ!人の事言えないじゃない!」
望月「いいかい初雪…御覧、これが自分を棚に上げる…つまり開き直りってやつだ」
初雪「…よく分かったよ望月、私…、こんな風にキレの効いたブーメランを投げたりなんて出来ないわ…」
叢雲「なんなのよもう!私が悪かったわよ!これでいい!?」
望月「誠意が足りないなぁ」
叢雲「あんたは私をどうしたいのよ!」キー
望月「あー…正月太りねぇ…」
叢雲「…そうよ…」
初雪「…確かに色々飲み食いしてたとは思う…けど…そこまででも無かったような…」
叢雲「一回に飲み食いする量は極力減らしてはいるんだけど…数が多くて…」
望月「なるほどねー、叢雲は押しに弱いから頼み込まれて丸め込まれて…ズルズルって感じ?」
叢雲「元旦にあんなに騒いだのにまだ何日も続けて宴会を開いてるだなんて前代未聞だわあんなの」
望月「それに嫌々でも付き合っちゃうからダメなんだって、お酌頼んではいありがとうで終わらせる人じゃないでしょあの人達は」
「特に叢雲は細いんだから食べさせたがるのも分からなくないよ、うん」
叢雲「それあんたが言うの?」
初雪「…とにかく…もう宴会に付き合わない様にして…いつも通り過ごしてれば普段の体型に戻る…んじゃないかな…」
望月「いつも通り…はちょっと不味いんじゃない?痩せるまではちょっと訓練増やしたりとか食事制限したりとかはした方がいいと思うけど」
叢雲「うう…ダイエットなんて…屈辱よ…こんな…」
望月「女の子は誰もが通る道だよ、多分」
叢雲「で、でもまだ注意しないと分からないレベル…だと思うし…」
「ちょっとお腹が出て来たなってくらい…だし…」
望月「あー…言っちゃ悪いんだけどさ叢雲」
叢雲「何よ」
望月「結構変わってるよ、あたし達第三者目線で見ても」
叢雲「えっ」
初雪「…大体…ウエストが…直下コンマ2桁目…くらい増えて…見える…気がする…」
適当に2桁目とか言ったんですけどコンマ2桁目って小数点第二位って事でいいんですかね(池沼)
ちょっと席外しま
初雪の司令官呼びが発覚してしまったので死にます
課題が終わり次第取り掛かりたい所存
はてさて落とし所はどうするべきですかね
>>457
遅レスだけど○桁表記は整数部分と間違え易いからコンマ小数第一位、第二位と表記した方が無難だと思う
>>461
なるほど、分かりました
初雪「…大体…ウエストが…3,4cmくらい増えて...見える...気がする…」
叢雲「ちょっえっ!?嘘でしょ!?」バンッ
望月「うお、びっくりした」
初雪「…望月は…どう…?」
望月「んー、確かにちょっと前よりもお腹周りが─」
叢雲「言わないでっ!」グワシ
望月「…~!」モゴモゴ
初雪「…でも…目測3,4cmくらいだし…別にどうってこと…無いんじゃない…」
望月「~~~!」
叢雲「あるもある!大アリよ!あなた初雪!4cmよ!4cm!」
望月「ッ!~ッ!」タップタップ
初雪「…ちょっと注意しなきゃ…分からない程度だし…」
望月「…ンー!ンー!」
叢雲「逆よ逆!ちょっとでも注意して見られたらすぐ分かるじゃない!」
望月「っぷはぁ!…ぜぇ…ぜぇ…」
叢雲「あっ、ごめん望月」
望月「新年早々三途の川を見るとは思わなかったよ…んで、えーっと…叢雲自身はどーしたいのさ」
叢雲「も、勿論痩せるわよ!これでも立派な淑女よ!」
望月「はいはいレディレディ」
叢雲「バカにしてるの!?」
望月「んー、取り敢えず言わせてもらうとね」
「ぶっちゃけ初雪が3,4cmって目測で判断しただけで実際本当に太ってるか、本当にウエストが3,4cmも増えてるのかよく分かってないからさ、先ずは体重とウエスト測ってみようよ」
初雪「…普段の体重は…?」
叢雲「去年の春に健康診断したでしょ、そのデータを基にしましょう」
望月「ウエストとか測ったっけ?」
叢雲「細かい事はいいのっ!行くわよ!」
望月「えー、自分で測ってきてよー…」
叢雲「カウンセラーでしょ!さっさとしなさい!」ガシッ
望月,初雪「…うああああああああ…」ズルズル
ーーーーーーーーーー
入渠ドッグ前
叢雲「絶対覗くんじゃないわよ!」
望月「なんで連れてこられたの」
初雪「…気分の…問題…吹雪型はみんなそう…」
望月「そうなんだ…」
初雪「…」
望月「…」
ガチャンガチャン
望月「あっ、やっと乗った」
ヴッ
初雪「…鳥が潰れる時に出す音みたい…」
望月「そういうエグいのはやめよう」
叢雲「…」フラフラ
初雪「…どうだった…」
叢雲「…直下コンマ小数第二位/2…増えてた…」
叢雲「…4.5kg…増えてた…」
初雪「…えっ」
望月「マジ…?」
叢雲「…」コクリ
望月「…」
初雪「…」
叢雲「…」
望月「あっほら、あれだよ、去年の春に量った体重と比較して4.5kgってなら丁度いいんじゃないの?ほら、身長も伸びたかもしんないしさ、4.5kg増えるのも肯け─」
叢雲「1cmも伸びてないわよっ!」
初雪「…4.5kg…お米の袋が丁度一つ分くらい…かな…、それにしても…4.5kg…」
叢雲「4.5kg4.5kgうるさいわねっ!あっ、あんた達はどうなのよっ!」
望月「えっあたし?あたしは…いいよ別に…」
叢雲「ほらっ!さっさと量るのよ!初雪も!」グイグイ
初雪「…えっ、ちょっと…」
初雪「…健康診断の時と…1kgしか変わらなかった…ぜ…」
叢雲「なんでよ!普段ぐーたらのんびりごろごろしてるだけでまともに訓練もしてないのに!」
初雪「…ほら…私…代謝良いから…多分…」
叢雲「くうぅ…も、望月はどうだったの!?」
望月「…ぇと…非常に申し上げにくいんだけども」
叢雲「ふ、ふふん!そりゃあんだけ初雪と一緒にぐーたらしてればそうなるわよね!こうなったら道連れよ!私と一緒にダイエットするわよ!」
望月「…えー…と、その…」
叢雲「何よ、煮え切らない返事ね、後悔先に立たずよ!さっさと覚悟を─」
望月「…ってた」
叢雲「え?何て?」
望月「0.5kg…減ってた」
叢雲「」
初雪「…」ミミフサギ
望月「…」オナジク
叢雲「え…は…、は」
「はああぁぁぁぁぁーーーーー!?」
叢雲「な、なっ何で減るのよ!ちゃんと食うもん食ってんの!?」
望月「お母さんみたいな事言うなぁ…」
「まぁあたしも初雪も動かない分省エネだし、正直言うと叢雲もこの正月やクリスマスが無ければ去年と同じくらいの体重だったかもよ?」
叢雲「ぐ…我ながら不甲斐無いわね…」
初雪「…だから…今後…祭祀の参加は極力控えて…飛龍さんや…隼鷹さんにお酌をお願いされても…折れずに断る事…」
叢雲「…善処するわ」
望月「あとはまぁダイエットだし軽い食事制限と…いつもの訓練にプラス何かの運動でもしたらいいんじゃない?」
叢雲「碌に訓練してないあんた達にこんな指導されるなんて…」
「プラス何かの運動って…効率よく脂肪燃焼出来る運動って何かあるの?」
望月「倒れるだけで腹筋ワンダーコア~♪」
叢雲「腹筋付けたい訳じゃ無いわよ!」
望月「でもお腹周りの脂肪は燃やせると思うよ」
叢雲「…それも…そうね、怒鳴って悪かったわ」
望月「腹筋ムキムキになった叢雲も見てみたい気もするけど」
叢雲「前言撤回よ、覚えておきなさい」
望月「あと>>471とかやると良いんじゃないかな」
バランスボールの上で逆立ち
望月「あとバランスボールの上で逆立ちとかやると良いんじゃないかな」
叢雲「は?」
望月「いやだから、バランスボールの上で逆立ち」
叢雲「えっ、何で私バランスボールの上で逆立ち出来るのがさも当たり前の事であるかのように諭されてるの?」
初雪「…えっ…、しないの…?逆立ち…」
叢雲「しないじゃなくて出来ないでしょう、Don'tじゃなくてCan'tなのよ」
望月「出来ないの?逆立ち」
叢雲「出来るわけないでしょう、いくら艦娘と言えどもそんな猫みたいなバランス感覚なんて持ち合わせてないわよ」
望月「あたし出来るけど」
叢雲「は?」
初雪「…私も…」
叢雲「流石に冗談でしょ?失敗したら鎖骨どころか頚椎まで折りかねないわよ」
望月「失敗もしないって、初雪バランスボール持って来て」
初雪「…ん…」ポヨンポヨン
叢雲「本当都合良く近くに置いてあるわよね」
望月「行くよー、それっ」ホッ
「っとと…ほらっ…!出来てる…でしょ…!」プルプル
叢雲「もう体幹がどうとかそういうレベルじゃないわねこれ…、なんだか驚きより呆れたというか何と言うか…」
「今ならあんた達2人が艦載機や中口径主砲を装備出来るとか言われても信じられる気がするわ」
初雪「…出来るよ…」
叢雲「いや、それは流石に無理があるでしょう」
初雪「…うん…」
望月「最初こそ転んだりしたものの慣れると簡単だよ」
叢雲「慣れたくもないわよこんなの、それにバランス感覚が養われるだけでダイエットに繋がるの?」
初雪「…ものは…試し…!」ガッツ
叢雲「いやそんなガッツポーズされてもやらないわよ…」
望月「まぁ冗談はこれくらいにして」
叢雲「やっぱり茶番だったのね」
望月「えぇと、さっきも言った通り祭祀等に伴う過度な食事の制限、日々の適度な運動、って言っても毎日訓練してるしこれはもう既にこなしてる訳だし…」
「夜寝る前にストレッチしたりとか、そんなんでいいんじゃないかな多分」
叢雲「そんなんですぐ痩せるのかしら…」
初雪「…えるしってるか…ダイエットを始めたところですぐには痩せない…」
叢雲「む…分かってるわよ…」
望月「普通に根幹から手を付ければすぐなんだけどね」
叢雲「どういう意味よ」
望月「どんちゃん騒ぎを今すぐ辞めさせるとか」
叢雲「…それは流石に酷なんじゃないかしら、戦場に身を置いている以上安らぎとか休息とか、羽目外したりとかは必要不可欠でしょう、そんな鎮守府息苦しくて堪らないわ」
望月「何だかんだで仲間思いと言うか甘いと言うか…」
初雪「…まぁ私達がいうのもなんだけど…それにしても毎日あんな感じなのはちょっと…風紀乱れ過ぎなんじゃないかな…」
望月「楽しそうだし良いんじゃないかな別に司令官も苦い顔しながらも渋々付き合ったりしてたし」
叢雲「そう言えばそうだったわね」
初雪「…ん…」
叢雲「まっ、とにかく動かない事には始まらないわよね、訓練に行ってくるわ」
「空母や戦艦のお酌は…出来るだけ頑張ってみるわ…、それじゃ」
望月「押しに弱いってのはきちんと自覚してるみたいだねー」
初雪「…ダイエットの事は伏せておいて…お酌の誘いは…他の艦娘に頼むように話付けとこうか…」
望月「そだねー、あの調子だとまた今夜の宴の席で飲ませ食わされしちゃうだろうし」
望月「叢雲が出る時に物音一つしないと思ったら扉がまだないの」
初雪「…もう夕張さんを…電話で呼び出すのも面倒だから…ビニールを上から垂らしとこう…」
望月「キャンプかな…?」
ガサガサ
初雪「…完璧…」ムフー
望月「満足げなのは良いけど風で靡いて全く意味を成してないよ…」
初雪「…あれだよ…トランシーバー効果…」
望月「それ多分プラシーボ効果だと思うよ」
ガサガサ
>>479「失礼します」
六月くらいのペース(六月くらいのペースとは言ってない)
完全に私事なんですけど今年私受験生だったんですね、知りませんでした(白目)
終わったら真面目に書きますから許して下さい
阿賀野
割と多忙を極めてましたが色々落ち着いてきたので
阿賀野「キラリーン☆失礼しまーす!」
望月「阿賀野さん…いつにも増して元気溌剌だねぇ…」
初雪「…ささ、どうぞ…」ポムポム
阿賀野「えっこの時期に炬燵…?そろそろ片付けてもいいんじゃないかなぁ?」
望月「何を仰る、炬燵は年中使える堕落の神器の一つだよ」
阿賀野「あぁ~何かそれ分かる気がするなぁ」
「それで他の神器は何があるの?」
初雪「…炬燵…布団…人駄目ソファをベースに…菓子…や、寝ながら捨てられる距離にあるゴミ箱…、テレビにゲーム…」
望月「ゲームの時はやっぱり菓子は箸だよね~」
初雪「…後は…ペットボトル…?」
阿賀野「…?ペットボトル?」
望月「あぁ~!えぇっとお悩みは如何ですか!?」
初雪「…それ…何かちょっと違うと思う…」
阿賀野「あ、そうだった悩み相談しに来たんだったっけ」
「えっと阿賀野の悩みはねぇ…>>489」
もうちょっと背が低くなりたい。体を削るとかいう方法ではなく
阿賀野「もうちょっとだけ背が低くなりたいんだよねぇ」
「あぁえっと身体を削ったりとかそういう風のじゃなくてね」
望月「えっ背を低く?どうしてまた」
初雪「…高くなりたい…って言うのはよく聞くけど…低くなりたいって言うのは…あまり聞かない…よね…」
阿賀野「えー理由?うーんとそれはねぇ…>>491」
少女漫画の主人公に憧れて
阿賀野「この漫画の主人公の子、いるじゃない?」
望月「えーとどれどれ…あ~懐かしいなぁこれ」
阿賀野「知ってるの?」
望月「うん、ちょっと前に読んだけど結構面白かったよ」
初雪「…最初の方に仲良くしてた子…じゃなくて転校してきた子とくっ付くんだよね…」
阿賀野「えっそうなの!?」
初雪「…適当に言っただけ…です…」
望月「ラストは…一見ハッピーエンドなんだけど見方を変えると若干鬱なんだよねぇ、あたしは好きだったけど」
阿賀野「へぇ~そうなんだ」
望月「で、この子に憧れて背を低くしたいって事?」
阿賀野「そう!私って軽巡にしては結構背高いじゃない?」
望月「て言うか阿賀野型は皆長身だよねぇ」
阿賀野「それもそうだねぇ、夕張が羨ましがってたけど…高くたっていい事なんて一つも無いのになぁ」
望月「矢矧さんは大きいイメージあったけど酒匂さんが神通さんより大きいって知った時は驚嘆ものだったね」
初雪「…そう言えば川内さんって軽巡の中でも小柄なんだよね…北上さんや大井さんと並ぶかそれ以下なんだって…」
阿賀野「あーそうそう最近球磨がやっと伸びたくまーって騒いでたなぁ」
「何でみんな身長伸ばしたがるんだろう?」
初雪「…戦艦や…空母の主力の人達が…大抵高身長だから…それに憧れてる…とか…?」
阿賀野「そういうものかなぁ?みんな違ってみんないい、だよぉ」
望月「駆逐艦は大体同じだけどやっぱり夕雲型はみんな背高いよねぇ、中でも朝霜が一番大きいって聞いたけど」
初雪「…あれ、長波が一番じゃなかった…?」
望月「そだっけ?ま、どっちでもいいけど」
阿賀野「望月ちゃん達は平均かちょっと小さいくらいだよねぇ」
望月「ま~あたしは型がそもそも低燃費だし下から2番目だからねぇ、それでも如月姉さんは背も大きいけど」
阿賀野「も?」
望月「も」
阿賀野「…?」
初雪「…吹雪型の中じゃ…多分叢雲が身長が一番高い…と思うけど…如何せんさっきのがね…上手くいくと良いけど…」
望月「んで低身長の漫画の主人公に憧れてるっていうのは…」
阿賀野「やっぱり女の子って高いより低い方が可愛いじゃない?」
望月「うーん人それぞれだと思うけどなぁ」
阿賀野「酒匂や矢矧なんかはそのままの阿賀野姉が可愛いなんて言うけど…やっぱり駆逐艦の子の方がよっぽど可愛いと思うのよ」
望月「えっとつまり小さくて可愛くなりたいって事でいいのかな」
初雪「…高身長の可愛いは…ギャップとかで…狙える…」グッ
阿賀野「そういう事になるのかなぁ」
望月「まぁ阿賀野さんがそうしたいって言うならこっちも真剣に考えるけど…」
阿賀野「お願いしまーす☆」
望月「でぇ、…と…身長を縮ませる方法…ねぇ…」
初雪「…単純に…猫背になる…とか…」
阿賀野「姿勢が悪いと矢矧や能代に叱られるんだよねぇ…」
望月「ん~、じゃあ…>>496とか、どうかな」
艦娘の身長談については完全な妄想ですが夕雲型の奴は娘TYPEのあれからです
足を切断するとか?
望月「足を切断するとか…」
阿賀野「えっ」
望月「…って言うのは冗談で~」
初雪「…真顔でそれは…洒落にならない…」
阿賀野「時々望月ちゃんて突拍子も無いこと言うよねぇ、ビックリしちゃった」
望月「中国では小さい頃から足を大きく育たせなくする為にめちゃくちゃ小さな靴を履かせて足の骨ごと矯正したらしいね」
阿賀野「だからやめてってばぁ!」
初雪「…余談だけど…猫背をし続けるとヘルニアになって…生き地獄になるよ…」
阿賀野「二人のちょっとした黒いところが垣間見えちゃったよ…」
望月「…で、だけど」
「取り敢えず他の案とか無い?」
初雪「…痩せたかったり…太りたかったり…伸ばしたかったりする方法は思い付くけど…縮ませたりするのはちょっと分かんないな…」
阿賀野「うーんやっぱり難しいかぁ…」
望月「仕方ない、こんな時こそ頼りになるのがあの二人だよね」
初雪(…結局そうなるんだ…)
ーーーーーーーーーー
工廠
望月「と言う訳で工廠の方にやって来ました」
明石「えっと、また検診ですか?」
初雪「…今回は…阿賀野さんの…身長についてで…」
阿賀野「よろしくお願いしまーす」
夕張「身長?」
望月「カクカクシカジカ」
明石「マルマルウマウマ」
夕張「なるほどね~、つまり小さくなってみんなにちやほやされたいと」
阿賀野「そうとは言ってないんだけど…」
明石「そうですねぇ…身長を小さく…小さくですか…」
初雪「…何とか出来そう…ですか…?」
明石「そうですねぇ…幼女になるとかどうでしょうか」
望月「は?」
明石「だから、子供の状態に戻るんですよ」
阿賀野「えっ、そんな事出来るの?」
夕張「もっちろん!私を誰だと思ってるの?」
明石「作ったのはほぼ私なんですけどね…試しに夕張に投薬したら三日も元に戻らなくて提督と大淀に大目玉喰らいましたけど」
望月「えぇ…と、それホントに大丈夫なの?」
明石「戻った後の身体能力の低下や記憶の欠落と言った副作用も無いですしちゃんと元に戻る薬も作りましたから大丈夫ですよ、多分」
初雪「…本当に大丈夫かな…」
明石「但し、子供になっている間は完全に今の人格とは別物になります」
阿賀野「どう言うこと?」
夕張「子供の頃と言動も見た目も思考も同じになるって事よ」
望月「あ、マジで幼児退行するんだ…」
阿賀野「それじゃあ今の私が小さくなれる訳じゃないってことかぁ…」
明石「試行錯誤して幾度と無く身体だけを幼児化する薬を作りはしたんですがどれもこれも上手く行かなくて…」
初雪「…それらの試作品の実験台は…」
夕張「…私…」
明石「いやぁ小さい夕張は可愛かったですよ~、明石お姉ちゃんなんて言いながらぺたぺた付いてきて…」
夕張「うるさい!うるさーい!あの時の私は私であって私じゃないの!」
阿賀野「何だか哲学的だなぁ~」
望月「でどうすんのさ、小さくなれても実感出来ないみたいだけど」
明石「夕張に投薬を断わられた新作がまだありますから、もしかしたら意識を保ったまま小さくなれるかもしれませんよ~」
夕張「やめといた方が良いんじゃないかなぁ、とんでもなく苦い上に赤っ恥かくのは必至だし」
明石「経験者は語る…」
夕張「元はと言えば明石が勝手に私の飲み物に薬を混入させたのが発端でしょ!」
明石「一回目は仕方ないとしてその後も私を疑う事なくほいほい飲み食いしたりする神経を疑うんですけどね」
望月「なるほど、夕張さんはちょろいと…」
夕張「望月ちゃん?あんまり事を荒立てると盗撮した半泣き顔を鎮守府中にばら蒔いちゃうよ?」
望月「ひっ」
阿賀野「…よし、決めたッ!」
初雪「…ちゃんと…考えてたんだ…」
阿賀野「>>503!」
飲む
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません