とうま「あ、『びりびり』だ」 (146)

※小さい上条さん
どこかでネタかぶっていたらごめんなさい。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1394814477

あるにはあるんだがパクリでないなら期待
記憶通りならそっちはエタッてたはずだしな



御坂「だから『びりびり』じゃなくて『みことおねーさん』と呼びなさい」メッ


とうま「みこ……?」


御坂「そ、『み さ か み こ と』 言ってみて?」


とうま「みさ……み………」


御坂「うん、うん」


とうま「…み…さ……」ウーン

とうま「『びりびり』!」


御坂「あぁ、もー、なんでそうなるのよっ」



御坂(あー…、困ったなぁ)
  (例によって自販機にお金飲まれちゃって)
  (今度ばかりは流石にムカついて)
  (自販機に電撃を浴びせたのを、この子に見られてから……)


とうま「『びりびり』!」


御坂(私はこの子に『びりびり』と呼ばれ続けている)


とうま「『びりびり』?」


御坂「だからぁ、『びりびり』じゃなくて『みさかみこと』だってばぁ」


>>2
マジか。
報告ありがとう
……ここまでで被ってるか分かりますか?

ショタ化ロリ化なんて結構ザラにあると思われ
ネタがかぶっても面白ければいいし、そもそも100%同じ結末になることは無いと思う

あんさんの好きな様に書きんさい

気にせず書いちゃえよ

本文そのままとかならともかく、ネタ自体にパクリもクソもあるか

>>6>>7ありがと。とりあえず書き終えた分のっけて考える。



御坂「そういえば、アンタ、名前何ていうのよ?」


とうま「?」


御坂「きみの名前よ、何て言うの?」


とうま「『とうま』!」


御坂「そ、『とうま』って言うのね」


とうま「うんっ!」


御坂「おねーさんはね、『みこと』って言うんだよ?」


とうま「み…こ…?」


御坂「うん、うん」


とうま「……」ウーン

とうま「『びりびり』っ!!」

御坂「ううぅ……」




御坂「おねーさん、これでも結構 有名なんだけどなぁ」ハァ


とうま「ゆうめい?」


御坂「うん、なんてったって『超能力者』なんだからっ」エヘン


とうま「れ…べ……る?」


御坂「うーん、ちょっと難しかったかな?」ナデナデ


とうま「……」ウン


御坂「えっと……おねーさんの能力名は、『超電磁砲』って言うんだけど……」


とうま「れーる……?」


御坂「えっと、……『電気』、『電気』を操る能力者なのよ」

とうま「『でんき』?」


御坂「そう、そう」


とうま「『ビリビリ』っ!!」


御坂「あぁぁあ、……もう、それで良いわよちくしょう」





白井「お・ね・え・さ・ま~ん」シュン


御坂「えっ!! く、黒子っ?」


とうま「!!」ビクッ


白井「こんな所でお会い出来るなんてっ」ギュー
  「しかし、お姉様は」スリスリ
  「こんな所で何をやってますの?」スンスンスン


御坂「アンタこそこんな所でナニしてくれてんだぁぁあああ」ビリビリ


白井「あふん」ビクビク


とうま「『びりびり』だ!」キャッキャッ


御坂「うぅ……」グスン





白井「あら? 可愛らしい殿方さんですこと、…どちらのお子様ですの?」


御坂「えっと、良くこの公園で見かけるから、この辺の子だとは思うのだけど……」


白井「ふむ、迷子ではございませんのね」
  「しかしながら、そろそろ完全下校時刻」
  「……こんな時間に一人で出歩くのは、余り感心しませんわ」


御坂「黒子が……ちゃんと『風紀委員』をやっている…だと」


白井「む、その言い方は些か失礼ですわ……」


御坂「ソレを言う前に、日頃の行いを改め直しなさい」ハァ





白井「殿方さんのお住まいは、このあたりですの?」


とうま「……?」


白井「ええと、あなたのお家はどちらでしょうか?」


とうま「『とうま』」


白井「はい?」


御坂「この子の名前、『とうま』って言うらしいの、名前で呼べって事じゃない?」


白井「それは、失礼いたしました。『とうま』さん、でよろしいのですね?」


とうま「うんっ!!」ニコ




とうま「ねえ?」


白井「はい?」


とうま「さっきの、どこからきたの?」


白井「へ?」


とうま「『ぱっ』 って、でてきた」


白井「あ、……あぁ、『空間移動』の事ですわね?」


とうま「てれ…ぽ……?」


白井「ええと……瞬間移動と言えば、お分かりいただけますか?」


とうま「しゅ……いど……?」


白井「うーん……どう説明すればよろしいのでしょうか……」


御坂(私は『電気』で『びりびり』……なら、黒子は何て呼ばれるのかしら)ワクワク





禁書目録「あ、とうまがいたんだよ」


土御門「かっみやーん、迎えにきたぜーい」


とうま「あ『がつがつ』に『にゃーにゃー』だ」


白井「あら、お迎えですの?」


とうま「うん!」


御坂(『がつがつ』? 『にゃーにゃー』?)


禁書目録「うぅ……人前で『がつがつ』呼ばわりは嫌かも」


土御門「なら、あいつの前では余りがっつかないことだ。子供ってのは意外と見てるものだしな」


禁書目録「……気をつけるんだよ」



白井「お二人は、とうまさんの『保護者』と、言う事でよろしいのですか?」


土御門「そんな所ですたい、うちの子がご迷惑かけましたにゃー」


御坂(『にゃー』って言った!!『にゃーにゃー』だ!)


禁書目録「とうま、勝手に離れたら心配するんだよ」


御坂(じゃあ、こっちの子が『がつがつ』?)ジー


禁書目録「?、どうかしたの?」


御坂「な、何でもないわ」





禁書目録「とうま、帰ろう?」


とうま「……うん」


御坂「どうしたのよ? 急に元気が無くなったけど…」


とうま「……だって」


白井「………きっと、とうまさんは、お姉様とのお別れるが嫌なんですわ」フフッ


御坂「あぁ、そー言うことか」クスッ


とうま「……」シュン


御坂「ねぇ、アンタこの辺に住んでるのよね?」


とうま「……うん」


御坂「おねーさんもこの辺に住んでるの。だから、またすぐに会えるわよ」


とうま「ほんとう?」


御坂「ええ、その時にまた遊びましょう?」


とうま「うんっ!!」





土御門「それじゃあ、帰るぜい」


禁書目録「お腹すいたかも!!」


土御門「……お前は当分『がつがつ』だにゃー」


禁書目録「うぅ……」



御坂「またね、とうま」ヒラヒラ


白井「ごきげんよう、とうまさん」ペコリ


とうま「またね! 『びりびり』と『すけすけ』!!」ブンブン


御坂「……」


白井「……」






御坂「……『びりびり』って私の事よね?」


白井「……その様ですわね」


御坂「……消去法でいくと『すけすけ』ってアンタって事よね?」


白井「………その様ですわね」


御坂「…………『すけすけ』って何よ」


白井「…………恐らく……いえ、ソレ以外考えられませんわ」


御坂「何よ?」


白井「……わたくしとしたことが……子供の目線と言うものを全く考慮しておりませんでした……」

  「例え捲れなくても、下から見られれば……黒子は……黒子はっ、淑女失格ですっ」


御坂「だから『すけすけ』って何よおぉぉっ!!」




ここまでです。
被ってたら本当にごめんなさい。

>>17ミスってました。

× 白井「………きっと、とうまさんは、お姉様とのお別れるが嫌なんですわ」フフッ



○ 白井「………きっと、とうまさんは、お姉様と別れるが嫌なんですわ」フフッ

で、お願いします。


とてもたくさんのレスをいただいて、おどろきと喜びでテンションがやばいです。
本当にありがとうございます。

あと五回ぐらい読み返したら投下します。


投下します。


――――――
――――



御坂「それじゃあ、 危ないから離れてくれる?」


とうま「うん」トテトテ


御坂「いい? そこからちゃんと見てるのよ?」


とうま「うんっ」ワクワク


御坂「行くわよ……『超電磁砲』っ」バチバチ

御坂(って言っても、ただの鉄釘を離れた場所に置いた空き缶に勢い良く刺しているだけなんだけどね……)



空き缶「ベコッ」



とうま「わぁぁぁあ」キラキラ


御坂「どーだ。美琴センセーの力はっ」エヘン


とうま「すごい、すごいっ」


御坂「ふふん、凄いだろー? もう『びりびり』なんて呼ばせないんだからっ」


とうま「うんっ! 『びりびり』すごいね!!」


御坂「……うん、そうね。結局『びりびり』よね」




御坂「『びりびり』より言いやすいと思うんだけどなぁ……『みさか』も『みこと』も」


とうま「……?」


御坂「ね、もう一回言ってみてよ『み さ か み こ と』って」


とうま「み……さ……」


御坂「うん、うん」


食蜂「み・さ・かさぁ~ん☆」


御坂「げぇっ」




食蜂「御坂さん……女の子として、流石に『げぇっ』は無いと思うんだけどぉ……」


御坂「アンタが出てきたら、誰だってそんな反応するわよ」ギリッ


食蜂「相変わらず連れないわねぇ~、そんなんだからぁ、同い年の友達が出来ないんだぞっ☆」


御坂「大きなお世話よっ」ビリビリ


とうま「『びりびり』だ!」キャッキャッ


御坂「……うぅ」グスン





食蜂「あらぁ?」


とうま「……」ジー


食蜂「この子が御坂さんの新しいお友達ね? 年下と仲良くなるのがお上手ねぇ?」クスクス


御坂「う・る・さ・い」


とうま「……」ジー


食蜂「ふふっ、はじめましてぇ☆」


とうま「……」ジー


食蜂「私はぁ、御坂さんのお友達の『食蜂 操祈』っていうんだぞっ☆」


御坂「子供にそんな嘘付かないで! 信じたらどーしてくれんのよっ!」


食蜂「良いじゃないそれくらい……、本当に連れないわねぇ」

  「……それでぇ? あなたのお名前は何ていうのぉ?」


とうま「『とうま』っ!!」ハイ


食蜂「そぉ、『とうま』さんって言うのねぇ?」ニコー


とうま「うんっ」ニコー





御坂「……どういうつもりよ?」


食蜂「え? なにがぁ?」


御坂「どうして『この子』に近づいたの?」


食蜂「……どぉいう意味よぉ」


御坂「とぼけないで!! アンタの事だから何かウラがあるに決まってるでしょうっ!!」


食蜂「ひっどぉい、ただ私はぁ、とうまさんとお友達になりたかっただけよぉ。ねー?」


とうま「ねー?」


御坂「…………本当でしょうね?」


食蜂「本当よぉ」


御坂「……アンタが私を疎ましく思っているのは知ってるわ」パリパリ


食蜂「……」


御坂「もしアンタが、私への当て付けや、下らない理由で『とうま』に手を出したのなら」

御坂「私はアンタを絶っ対に許さないっ!!」ビリビリ




とうま「『びりびり』!!」キャッキャッ


御坂「……うぅ」グスン


食蜂「えっと、……本当にそんな気無いから……心配しないで、ね?」





とうま「ねえ?」


食蜂「ん? なぁに?」


とうま「『きらきら』してる」


食蜂「え?」


とうま「め、『きらきら』してる、びょうき?」


食蜂「やだぁ☆ 私の瞳がキラキラしてるですって! これってもしかして口説かれちゃってる?」フフッ


御坂「そのあと、病気呼ばわりされてんだけど、それはスルーなのね……」


とうま「どうして『きらきら』してるの?」


食蜂「ふふふっ☆ それはねぇ? 操祈ちゃんがぁ……」


御坂「『しいたけ』だからよ」シレッ


とうま「『しいたけ』?」


食蜂「ちょっとぉおおお!!」





とうま「『しいたけ』っ!!」


食蜂「ええっ、それって私の事ぉ?」


御坂(よしっ!! 食蜂は『しいたけ』っ!!)グッ


食蜂「……あのねぇ? 私には、『食蜂 操祈』って可愛い名前が、あるんだけどなぁ?」


とうま「しょ……く……?」


食蜂「ううん、どうせなら『み さ き』、って呼んでくれたほうが、嬉しいんだぞっ☆」


とうま「み……さ」


食蜂「うん、うん☆」


とうま「……」ウーン

とうま「『しいたけ』っ!!」


御坂(よっし!! 食蜂は『しいたけ』に決定!!)グッ


食蜂「もぉおおお!! 御坂さんのせいよぉお!!」ムキー





とうま「ねえ」


食蜂「うん。なぁに?」


とうま「『しいたけ』は、なに?」


食蜂「へ? 椎茸はキノコだと思うんだけどぉ……」


とうま「ちがうの」ブンブン


食蜂「えっと……じゃあ、菌類…だっけ?」チラ


御坂「……合ってるけど、とうまが聞きたいのは別の事だと思うわよ」


食蜂「?」


とうま「『びりびり』は『びりびり』」

  「『しいたけ』は、なに?」


食蜂「……えっとぉ?」チラ


御坂「……とうまは『しいたけ』の能力が聞きたいのよね?」


とうま「うんっ!!」


食蜂「うぅ……私はもぉ『しいたけ』なのねぇ……」グスン





食蜂「私の能力はぁ 『心理掌握』 ……精神系能力のいっち番っ強い能力者なんだぞっ☆」エヘン


とうま「…めん……?」


食蜂「えっとぉ……分かりやすく言うとぉ、他の人の気持ちを操っちゃう能力なのっ☆」


御坂「悪趣味な能力よねー?」


食蜂「御坂さん、うるさい」


とうま「『きもち』?」


食蜂「ふふっ、たとえばね? 私の力を使えばぁ……とうまさんは、私の事が『好き』になっちゃうんだぞっ☆」キャッ


とうま「うん、とうま『しいたけ』すきだよ?」


食蜂「ぶふぉっ」


御坂(な、何て見事なカウンターなのかしら……)ゾッ








御坂(ただの好物『椎茸』にも聞こえるけど)






食蜂「うぅ……」カァァ


御坂「アンタねぇ……子供の言う事に、いちいち反応してんじゃないわよ……」


食蜂「わ、分かってるけどぉ……あれだけストレートに言われると、子供とはいえ、流石に恥ずかしいっていうかぁ……」


御坂「……まぁ、気持ちは分かるけど」


とうま「……」ジー


食蜂「!!」ビクッ


とうま「『しいたけ』とうまのこと、すき?」


食蜂「な、な……」カァァ


とうま「……」ジー


食蜂「う、あ……」





食蜂「……べ、べつにアンタの事なんて好きじゃないんだからぁああああ」ダッ



御坂「えぇー……」





とうま「……」


御坂「……」


とうま「……『しいたけ』とうまのこときらい?」


御坂「……大丈夫よ『しいたけ』アンタの事大好きだから」


とうま「でも『すき』じゃない、いったよ?」


御坂「……もう少し大きくなったら、アンタにも分かるわよ。…多分」


とうま「……」ウーン


御坂「……アンタは『しいたけ』が好きなんでしょ? それでいいじゃない」


とうま「……うんっ!!」


御坂「ふふっ、単純ね」ナデナデ


とうま「『びりびり』もやさしいからすき!」ハイ


御坂「アンタ……将来、絶対女関係で苦労するわよ?」ハァ


とうま「?」





ここまで。
ありがとうございました。

みこっちゃんはお姉さんポジションです。


結標さん。
『御坂美琴』が『びりびり』なら、
『結標淡希』は『    』
っていうのが浮かばないんですよ。情けない話。
『しょたこん』……でいいのか?

一方通行は、どちらにしようかなって感じです。

青ピは、『おおさか』かなぁ

「むすじめ」を聞き間違えて「むすびめ」とか

息づかいから「ハァハァ」とか

>>35
ミスってました。

× 白井「………きっと、とうまさんは、お姉様とのお別れるが嫌なんですわ」フフッ

× 白井「………きっと、とうまさんは、お姉様と別れるが嫌なんですわ」フフッ

○ 白井「………きっと、とうまさんは、お姉様と別れるのが嫌なんですわ」フフッ

で、お願いします。
アホでごめんなさい。



……あと20回読み返してから投下します。

投下。
※全員出オチ。




―――――――
――――



垣根「……」


  (人目の届かない路地裏は)


  (本来スキルアウトに絡まれるべき場所だ)


  (いや、それはおかしいと思う奴もいるかも知れないが)

  (事実“そう”なのだから仕方がない)


  (現に、俺は今絡まれている)


  (しかし、相手はスキルアウトではない)




あーくん「ねェねェ」グイ



垣根(白髪で赤目のチビガキに、だ……)








垣根「……」

  (ガキに絡まれているのは良い)


  (いや、全然良くないけど、この際どうでも良い)


  (問題は……)チラ



あーくん「きいてるの?」グイグイ


垣根(このガキの、白髪で赤目という独特すぎる特徴が、この街で有名な『誰かさん』と一致していると言う事だ)


あーくん「ねェ?」


垣根(……違うよね?)


あーくん「?」



垣根(コレじゃ無いよね?)







垣根(こんなちんちくりんが『第一位』な訳無いよね?)










垣根(確かに、前に覗いた『書庫』には、『第一位』の顔も名前も、年齢も載ってはいなかった……だからと言って……)


あーくん「ねェってば!!」グイ


垣根「! ……あぁ、何だ?」


あーくん「『わンわン』しらない?」


垣根「は?」


あーくん「『わンわン』、しらない?」


垣根「……犬とはぐれたのか?」


あーくん「うン」コクン



垣根「…………いや、見てないな」


あーくん「そっかァ」ハァ


垣根(……違うな)
  (こんな脳天気なガキが、『第一位』な訳ない)


あーくん「どこいったンだろォ……」トテトテ


垣根「あ、おい」


あーくん「ン?」


垣根「ここら一帯は治安が悪い、
危ねぇモン扱った店や胡散臭え研究所、
スキルアウトの巣なんかも近くにある。
角を曲がれば犯罪行為が横行している危険地帯だ、
ガキ一人がフラフラして良い場所じゃ…………」


あーくん「……?」


垣根「…………」


あーくん「なに?」ハテ


垣根「……んな危ねぇ場所に、普通のガキが一人で居るわけねぇよな……」ハァ


あーくん「?」






垣根「おい」


あーくん「?」


垣根「お前は、『第一位』……なのか?」


あーくん「?」ハテ


垣根「……お前は、誰だ?」


あーくん「『あーくン』!」ハイ


垣根「あ?」


あーくん「『あーくン』だよ」


垣根「…………」
  (『あーくん』……『一方通行』の『あ』……か?)



垣根「…………お前は」
  「『超能力者』序列『第一位』……『一方通行』、なのか?」


あーくん「……」ウーン

あーくん「『あーくン』は『いちばン』」エヘン


垣根「!!」


あーくん「『ごばンめ』なの」ハイ


垣根「は?」


あーくん「『ごばンめ』の『いちばン』なの」


垣根「……えーっと?」
  (『ごばんめ』って、……『強度』の事か?)


あーくん「『ごばンめ』の『いちばン』っ。『あーくン』!」エヘン


垣根(……つまり、
  『超能力者』序列『第一位』、『一方通行』。って事…………で良いんだよな?)ウーン






垣根「……」
  (コイツが本当に『第一位』なら)
  (常に『反射』を纏っている筈だ)スッ


あーくん「ン?」


垣根「……」ナデナデ


あーくん「?」


垣根「え? あれ?」ナデナデ


あーくん「なに?」ハテ


垣根「お前、『反射』は?!」


あーくん「『はんしゃ』? できるよ?」パチン


垣根「……っ」ヒリヒリ
  (手を弾かれた、……コレが『反射』か)


あーくん「ね?」エヘン


垣根「……『自動防御』…じゃないのか?」


あーくん「『はんしゃ』ばかり、だめって」


垣根「あ?」


あーくん「『はんしゃ』だめなの」


垣根「……?」


あーくん「あーくン、ずっと『はんしゃ』だめって」


垣根「……良く分からないが、普段『反射』はしないっつー事か?」


あーくん「うンっ」


垣根「……」






垣根(『反射』がある以上コイツが『第一位』と言う事は、疑いようのない事実)


あーくん「?」


垣根(……コイツが……このガキが『第一位』)

  (俺を超える『超能力者』)


  (この俺を差し置いての『第一候補』)



  (『総括理事長』に唯一対抗できる『直接交渉権』の持ち主……)


  (それが…………このガキ……)




あーくん「ねェ?」


垣根(……コイツは今、『反射』を切っていると言った……)

  (今なら……反射を纏って居ない今なら、……容易く……)

垣根「……」スッ


あーくん「どォしたの?」


垣根「…………」


あーくん「?」




垣根「……」グニ


あーくん「はひ?」
    (なに?)


垣根「なぁんか、すっげぇアホらしくなってきたわ……」グニグニ


あーくん「ほっへ、ひはひ」
    (ほっぺ、いたい)







あーくん「ねえ?」


垣根「あ?」


あーくん「だァれ?」


垣根「……俺のことか?」


あーくん「うン」


垣根「……」
  (俺が『第二位』って知ったら、コイツ、どんな反応すんだろうな)


あーくん「……?」



垣根「……初めまして、『第一位』様」


あーくん「?」


垣根「俺は『超能力者』序列『第二位』、……『垣根帝督』だ」


あーくん「れ…べ…?」


垣根「……」


あーくん「?」ハテ


垣根「…………」


あーくん「?」ハテ



垣根「…………『ごばんめ』の『にばんめ』の……垣根帝督だ」


あーくん「! 『にばンめ』っ!」ピーン


垣根(……俺はこれまでに、こんなにも間抜けな自己紹介を、した事があっただろうか……)ズーン


あーくん「『ごばンめ』の『にばンめ』なの?」キラキラ


垣根「……あぁ」


あーくん「すごォい!!」キラキラ


垣根「ブチ[ピーーー]ぞクソガキ」






あーくん「『にばンめ』?」


垣根「……そうだ」


あーくん「あーくン『にばンめ』しってるよ」


垣根「へえ? そりゃ光栄だな」


あーくん「えっとね『にばンめ』はね……」ウーン


垣根「……」


あーくん「『めるへン』!」


垣根「待てコラ」


あーくん「『めるへン』だよね?」


垣根「違うわ!」


あーくん「でも、みンないってるよ」


垣根「皆って誰だよ!」


あーくん「えっとね」ウーン


垣根「……」


あーくん「みンな!!」ハイ


垣根「だから誰だよっ!!」





あーくん「『にばンめ』は『めるへン』!」ハイ


垣根「やめろ」


あーくん「……ちがうの?」


垣根「……」チッ
  (自覚がある分、ハッキリと否定できねぇのが痛いな……クソっ)


あーくん「?」


垣根「『未元物質』」


あーくん「ン?」


垣根「俺の能力、『未元物質』だよ、『ダークマター』」


あーくん「だァ…く…?」


垣根「……」


あーくん「……」ウーン

あーくん「『めるへン』!」


垣根「なんでだよ!!」







垣根「つーかよぉ、『未元物質』が何なのかも理解出来ないクソガキが、俺を『メルヘン』呼ばわりしてんじゃねぇ!!」


あーくん「あーくン、わかるよ?」


垣根「……へぇ? なら言ってみろよ」


あーくん「えっとね、『めるへン』はね」ウーン


あーくん「『そンざい』しない!!」ハイ


垣根「……まぁうん。いや……それだと語弊が生まれるな」


あーくん「ちがうの?」ハテ


垣根「……俺の能力は『存在しない』ではなく、『この世に存在しない物質を生み出す』能力だ」

  (……って、何で俺は、ご丁寧に自分の能力の説明してんだよ……)


あーくん「『めるへン』、『そンざい』しない『もの』?」


垣根「あ、あぁ」
  (……理解、してんだよな……コイツ)


あーくん「ねェ?」


垣根「あ?」


あーくん「みせて」


垣根「は?」







あーくん「みせて」


垣根「……」


あーくん「『めるへン』みせて」


垣根「……駄目だ」


あーくん「『めるへン』みたい」


垣根「絶対嫌だ」


あーくん「ねェ、みせてよ」


垣根「断る」


あーくん「どォして?」


垣根「どうしても、だ」


あーくん「……けち」


垣根「ケチで結構」


あーくん「むー」ムスー







あーくん「『めるへン』のけち」


垣根「……いい加減、それ止めろ」


あーくん「だって『けち』だもン」


垣根「そっちじゃ無え」


あーくん「……『めるへン』?」


垣根「そうだ」


あーくん「じゃあ、なに?」


垣根「あ?」


あーくん「『めるへン』、なに?」


垣根「……『垣根帝督』」


あーくん「?」


垣根「俺の名前だ、『垣根』でも『帝督』でも、好きに呼べ」


あーくん「か…き……く?」


垣根「……」


あーくん「……」ウーン


あーくん「『めるへン』!!」


垣根「だから、何でだよっ!!」


あーくん「すきによべ、いったよ?」


垣根「そーいう意味じゃ無えよ」






垣根「で? お前は?」


あーくん「?」


垣根「名前だよ『なまえ』、まさか人に名乗らせといて、自分は名乗らないつもりか?」


あーくん「なまえ?」


垣根「そうだ」


あーくん「『あーくン』!」ハイ


垣根「そっちじゃねぇよ」


あーくん「?」


垣根「『あーくん』ってのは能力名から取ってんだろ? 能力名じゃない『名前』だよ」


あーくん「……ないよ」


垣根「あ?」


あーくん「『あーくン』は『あ、く……しェ…りゃ……』……?」

あーくん「……『あーくン』っ!」ハイ


垣根「…………お前、自分の能力名すらマトモに言えないのかよ……」









垣根(『第一位』は本名不詳)
  (元々コイツに『名前』があったかは知らないが)
  (今まで、『名前』も『人権』も無い実験動物だった事は容易に想像出来る)
  (そして、利用価値のある能力だと分かり『第一位』へと祭り上げられた……)

垣根(……例えソレが昨日今日喋り出したようなガキでも……か)


垣根(……本当)


垣根「ロクなもんじゃねえな……」ボソッ


あーくん「ろく?」


垣根「……なんでもねぇよ」


あーくん「ろく……なに?」


垣根「……『第一位』様は、名前が無くて可哀想ですねーって話だよ」


あーくん「なまえない、ふこう?」


垣根「……必ずしもそうとは言わ無いが、大抵は不遇な目にあっているのは確かだな」



あーくん「じゃあ」



あーくん「『てェとく』はしあわせ?」



垣根「!」




垣根「……ムカついたぜクソガキ」グニグニ


あーくん「ほっへ、いはい」
    (ほっぺ、いたい)







垣根「つーかテメェ、さっき俺の名前言ったよな?」グニグニ


あーくん「ははへ?」ハテ


垣根「とぼけんな、言え、『ていとくさま』と呼べ」グイグイ


あーくん「『へるへン』!」
垣根「てめ、また『めるへン』って言いやがったなっ!!」グニグニ




マイク「そこまでだ」



垣根「あ?」


マイク「『第一位』から手を離せ、『第二位』」チャキ


デニス「……」チャキ


垣根(……あの装甲服……こいつら……)


あーくん「あ『わンわン』だ!」


垣根(『わンわン』って『猟犬部隊』の事かよっ!!)







垣根「ハッ、笑えるぜ。アレイスター直属の暗部部隊が、ガキのお守りとはな」ククッ

マイク「お前と会話をする気は無い、こちらに『ソレ』を渡せ」


あーくん「『わンわン』みっけ!」キャッキャッ

デニス「“見っけ”じゃないですよ、心配したんですよ?」


垣根「……嫌だっつったら?」

マイク「……」チャキ


あーくん「……ごめンなさい」シュン

デニス「……ケガが無いならいいです、見失ったこちらも悪いですし」


垣根「あっぶねえモン向けんじゃねぇよ、『コイツ』に当たっちまうぜ?」

マイク「問題ない、『ソレ』には『当たらない』からな」


あーくん「もォ、かえるの?」

デニス「そうですね、そろそろ晩御飯の時間ですし」


垣根「……」ジリ

マイク「……」チャキ


あーくん「ごはン、なァに?」ネーネー

デニス「今日はハンバーグです」

あーくん「ほンとォ?」ワーイ


垣根「……」

マイク「……」


あーくん「……どォしたの?」

デニス「……あーくん、少しの間、“しー”しましょう。“しー”」シー

あーくん「しィー」シー


垣根「……」

マイク「……」





垣根「行け、チビ」ハァ


あーくん「ちびじゃない、『あーくン』!」


垣根「うるせぇ、さっさと行け」


マイク「……一方通行が世話をかけた」


垣根「……いい、俺は何もしてねぇ」フン


デニス「いやいや、助かりましたよ。この子に何かあったら俺らの首が飛びますから、ねー?」


あーくん「ねー?」


マイク「……」


垣根「……大変なんだな、あんた等も」





マイク「よし、戻るか」


デニス「はい。……帰りますよ? あーくん」


あーくん「うンっ!」


垣根「じゃあな、チビ」


あーくん「ちびじゃない、『あーくン』」


垣根「うっせえチビ」


マイク「行くぞ」


あーくん「おてっ!!」ハイ


デニス「はい、はい」ギュ


垣根(……やれやれ、やっと喧しいのが居なくなったか)スタスタ



あーくん「『めるへン』っ! 」


垣根「あ?」クルッ



あーくん「またね!!」ブンブン


垣根「…………フン」




  「……またな、一方通行」ヒラヒラ









垣根「……」


垣根「…………『またね』…か」








マイク「『めるへン』wwwwwwww」


デニス「『めるへン』wwwwwwww」


あーくん「『めるへン』っ!」


垣根「さっさと帰れ! 『わンわン』どもがぁあああ!!」ウガー



saga忘れ……改行…………

お疲れさまでした。
ありがとうございました。

死ね 殺す
大丈夫かな。

大丈夫ぽいので投下。




そういえば。『一方通行』を、そのままとうまに絡ませるなら『しましま』にするつもりでした。

――――――
―――


御坂「たっだいまー」


白井「あら、お帰りなさいませ、お姉様」


御坂「あれ、黒子。帰ってたんだ」


白井「はいですの。……お姉様は、今日もとうまさんの所に?」


御坂「うん、まあね」


白井「もうすっかり、仲よしになられたのですね」フフッ


御坂「そうね、弟が居たら。あんな感じなのかしら……」クスッ


白井「ふふっ、とうまさんに、お姉様が取られてしまって、黒子は少し寂しいですの」クスクス


御坂「何言ってんのよアンタは……あ、そうだ。とうま、アンタに会いたがっていたわよ?」


白井「わたくしに……ですか?」


御坂「ええ」


白井「……具体的には、どの様に?」


御坂「あー……うん」


白井「……」ジト


御坂「今日は、す、『すけすけ』は、いないの? って……」


白井「うぅ……」グスン






白井「やはり、わたくしは『すけすけ』なのですね……」シクシク


御坂「げ、元気出しなさいよ、所詮は子供の言う事よ?」


白井「それは勿論、承知しております。しかし……『すけすけ』呼ばわりはあんまりですの……」グスン


御坂「……まぁ、ソレばっかりは、どーにもなら無いからなぁ……私も未だに『びりびり』呼ばわりだし……」


白井「うぅ…………」クスン






白井(とうまさんに悪気が無い事は、重々理解しております)


白井(更に付け加えるなら、コレはわたくし自身が招いたミス……)


白井(分かっております……分かってはおりますが、しかしっ)


白井(……このままずっと、わたくしは『すけすけ』呼ばわりなのでしょうか……)


白井(……流石にそれは、何としてでも避けたいですの……)



白井(そう、……“何として”でも……)



白井(…………)




――――――
――――

次の日……
【とある公園】


白井「……」スタスタ

白井「!……やはり、こちらに居りましたか」


とうま「?」


白井「ご機嫌よう、とうまさん」ペコリ


とうま「あ『すけすけ』だ!」ワーイ


白井「フフフフ……」


とうま「!!」

とうま「……『すけすけ』じゃ、ない」


白井「そう、……わたくしはもう『すけすけ』ではございません」クスッ


とうま「……???」


白井「混乱しておいでですわね? それもそのハズ……、『すけすけ』に代わり、この身にまとうは……」

「難解なデザイン、斬新なフォルム、全く無い実用性っ」

「この、新しい淑女の嗜みを……」

「齢幼い殿方の拙い言葉で……」


白井「言い表せられるものなら言い表してご覧あそ

御坂「何やってんだアンタはぁああああああ」ビリビリ


白井「ひでぶっ」


とうま「『びりびり』だ!」キャッキャッ





御坂「おい『風紀委員』っ!! アンタ今、自分が何をしたか分かってんでしょうねっ?!」


白井「『見せて』はおりませんっ、あくまで『見えた』のでございますっ」


御坂「そんな言い訳が通用するかぁああ!!」パリパリ


白井「……目的の為に、些か強引な手を使った事は認めますわ」

白井「しかしながらお姉様っ!!」

「考えて見て下さいっ『すけすけ』ですよ?」


「公園で、道端で! 街中でっ!!」


「幼い殿方に『すけすけ』と呼ばれる辱め」


「この黒子には耐えられませんっ」


白井「『風紀委員』として『淑女』として、耐えられるはずなどございませんっ」


御坂「だからと言って! 『風紀委員』として『淑女』として、やっちゃいけない事をやっていい理由にはならないでしょうがっ!!」


白井「うぅ……なら黒子はどうすれば良かったのでしょうか……」シクシク


御坂「……まったくよ」ハァ







とうま「ねえ?」


白井「……なんですの?」グスン


とうま「『すけすけ』、なに?」


白井「!!」


御坂「……ま、まさか」


とうま「『すけすけ』じゃない、なに?」


白井「お、お姉様……」


御坂「『なまえ』の書き換えに……成功した?」




御坂(なる程、……先に植え付けた印象を上回る“何か”を印象付ける事で、先にインプットされた『なまえ』を消し去った……)


(その方法を使えば、……私もとうまに……もう『びりびり』と呼ばれない?)


(黒子と、同じ事をすれば……)



(黒子と……)






御坂「いや、ねーわ」ブンブン








白井「……思えば、自己紹介する事自体、初めてですわね……」


白井「こほん。……わたくし、『白井 黒子』と、申します。以後お見知りおきを」ペコ


とうま「し……ら…?」


白井「『しらいくろこ』、ですわ」


とうま「し……くろ……?」


白井「『し ら い く ろ こ』、ですの」


とうま「しら……く…ろ…」ウーン


白井「もう少しですわっ」ワクワク


とうま「……」ウーン


御坂「もう『しろくろ』で良いんじゃない?」


とうま「『しろくろ』!」ピーン


白井「ちょっ……!!」








白井「お姉様っ、邪魔をしないでくださいましっ」


御坂「だって、とうま困ってたし。……何と呼ばれようと『すけすけ』よりマシでしょうよ」


白井「それは…そうですが……」


とうま「『しろくろ』!」


白井「……せっかく名前を覚えて頂くチャンスでしたのに」クスン


御坂「つーかアンタ、何しに来たのよ。マジで名前覚えてもらう為だけに、痴漢行為しに来たの?」


白井「痴漢行為とは心外ですが……もちろん、それだけではございませんわ」


御坂「?」


とうま「?」


白井「以前とうまさんにお会いした時、わたくし『空間移動』の説明が、上手く出来ませんでしたの」


御坂「あぁ、あったわね。そんな事」
>>14


白井「えぇ、自分の能力でありながら情けない事です……」


白井「……ですので、今日はとうまさんに是非『空間移動』を理解して頂きたくこちらへ参上致しましたっ」


とうま「?」





白井「よろしいですか? とうまさん」


とうま「うんっ」


白井「『空間移動』とは『空間』…もとい『場所』を、歩くなどの移動手段を使わずに『移動』出来る能力の事ですの」


とうま「……?」ハテ


御坂「……やっぱり。とうまには、難しいんじゃない?」


白井「……ふむ、ではもう少し言葉を崩しましょうか」


白井「色々な場所を、自由に『行ったり』『来たり』出来る能力なのです」


とうま「いろいろなばしょ」ハテ


白井「……『消える』『出てくる』と、いった表現の方が、分かりやすいでしょうか?」


とうま「『きえる』?『でてくる』?」


白井「ええ、そうですっ、そうですわっ!」パァ


御坂「理解してくれたみたいね?」


白井「はいですの、……しかし、幼い方に能力の説明と言うのは、意外と難しいものですわね」


御坂「そうねぇ、……言葉も選ばないと伝わらないし」




とうま「ねぇ、『しろくろ』?」


白井「はい? 何でしょう?」


とうま「『きえて』!」ニコ



白井「  」

御坂「  」







白井「……」


白井(´;ω;`)ブワッ


白井「うぅ……」シュン




とうま「わぁぁ! 『きえた』!」キラキラ



御坂「違う黒子っ! さっきの『きえて』は『目障りだから消えろ』的な意味じゃなくて、『空間移動』を使って見せてっていう『きえて』だからっ!! 黒子っ 黒子ぉぉおお」







白井「……わたくしとした事が……少々、取り乱してしまいました……」フゥ


とうま「『しろくろ』すごいねっ!」キャッキャッ


御坂「そ、そうね……」フゥ


白井「お気に召していただけましたか?」


とうま「うんっ」


白井「……それでは」ヒョイ


とうま「?」


白井「わたくしと一緒に、『空間移動』の旅など、いかがでしょうか?」ギュ


とうま「!」


御坂「良いわね。空中飛びなさいよ、空中」ニヤリ


とうま「……とうま『きえる』の?」ワクワク


白井「そうですの。準備はよろしいでしょうか?」


とうま「うんっ!!」キラキラ


白井「では、参りましょうっ」ザッ






白井「……」


とうま「……」


御坂「……」


白井「……あ、あれっ?」


とうま「?」


御坂「?……どうしたのよ?」


白井「……能力が、使えませんの」


御坂「え?」


とうま「?」





御坂「……どう言う事?」


白井「分かりません……ただ、能力が使えなくなったとしか……」


とうま「どうかしたの?」ハテ


白井「あ。し、失礼いたしました、とうまさん」スッ


御坂「……アレじゃない? 小さい子に『きえろ』って言われて、少なからず動揺してんじゃない?」


白井「……そうなの、でしょうか?」ウーン


とうま「?」


白井「どちらにせよ、能力が不安定な以上、とうまさんを巻き込む訳にはいきませんわね……」


白井「申し訳ございません、とうまさん、『空間移動』の旅は、またの機会に……」ペコ


とうま「『しろくろ』だいじょうぶ?」


白井「ええ、ご心配なく」ニコ






禁書目録「とうまー」ブンブン


とうま「あ!」


御坂(あ、『がつがつ』さんねっ)ピーン


とうま「『はらぺこ』だ!」


御坂「!!」ガーン


禁書目録「うぅ……」グスン


白井「今日は『にゃー……』……もう一人の方は、いらっしゃらないのですね?」キョロキョロ


禁書目録「もとはるは、ごはんの用意をしているんだよ」


とうま「『はらぺこ』だもんね!」


禁書目録「うぅ……」シクシク


御坂「……」

白井「……」






御坂「と、とにかく、そろそろ帰りましょうかっ! 私お腹空いちゃった!!」


白井「そ、そうですわねっ わたくしもですわっ」



とうま「とうまも!!」ハイ


禁書目録「……優しさが染みるんだよ……」シクシク




御坂「それじゃあね、とうま」ヒラヒラ


白井「ごきげんよう、とうまさん」ペコ



とうま「『びりびり』も『しろくろ』も」




とうま「またねっ」ブンブン







―――――――
―――――




禁書目録「みて、とうま。夕日が綺麗なんだよ」


とうま「わぁぁ、『まっか』だ」トテトテ


禁書目録「あ、ダメ。とうま」


とうま「?」


禁書目録「ひとりで先に行かないで欲しいかも、ほら。手、繋ご?」スッ


とうま「うんっ」ギュ


禁書目録「……」





迷わないように、
転ばないようにつないだ私の手は。


いずれ必要なくなるけれど。



そのとき自由になったあなたの手は、
いったい何をつかむのかな……







禁書目録「……」ギュ


とうま「……どうしたの?」


禁書目録「何でも無いんだよ」ニコ


とうま「?」



禁書目録「ねえ、とうま」


とうま「なに?」


禁書目録「……少しだけ、遠回りして帰ろうか?」


とうま「ゆうひ『きれい』だから?」


禁書目録「……そうだね、綺麗だからね……」


とうま「……でも」


禁書目録「?」


とうま「……『はらぺこ』はへいき?」


禁書目録「……とうまは、いつまでたっても『とうま』かも」クスクス


とうま「?」





――――
―――――――
――――――――――


ここまでお付き合い下さり、
ありがとうございました。


たくさんのレスに励まされ。
なんとなく良い話風に終わらせる事が出来たと思いたい。



結標さんのネタを考えて下さった皆さん、本当にありがとうございます。それを生かせる力がなく申し訳なく思います。


長々と書くのもアレなのでこの辺で。



『またねっ』




テスト
とうま「あ、『びりびり』だ」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1394814477/l20)



なんか哀しい背景がある気がするのは俺だけか?

>>134
本当はホラーにするつもりだったんだ。

ちょっとだけおまけ。

――――――
――――



ゴーグル「最近、あーくん見ないっスねー」


垣根「……何でお前、あのチビの事、あーくん呼びしてんの? 気持ち悪っ」


ゴーグル「だって、可愛いじゃないっスか、生意気な弟みたいで」


垣根「その生意気なのが問題なんだよな……」


あーくん「……」トテトテ


ゴーグル「お、噂をすれば、あーくんだ」


垣根「……あいつ、犬も連れないで、また一人でうろついてんのか?」ハァ


ゴーグル(何だかんだで、心配してるし)フフッ

ゴーグル「話しかけてみましょうか」
    「おーい、あーくん」


あーくん「! ………」フイ


垣根「あ?」


ゴーグル「あれ?」


あーくん「……」








ゴーグル「おかしいっスね、いつもなら飛びついてくるのに」ハテ


垣根「ウザったいくらいにな」


あーくん「……」


ゴーグル「どうしたんスか? 今日は元気無いみたいだけど……」


垣根「……何かあったのか?」


あーくん「……あの、ね」


ゴーグル「?」

垣根「?」


あーくん「……『きはら』くンがね?」


ゴーグル「『きはら』って……『木原数多』の事っスかね。『猟犬部隊』の」ヒソ


垣根「だろうな」ヒソ


あーくん「……」


垣根「……で? その『木原』が何だって?」


あーくん「……あの」

あーくん「……もう、『めるへン』とあそんじゃだめだって……」


ゴーグル「くっww」


垣根「あ?」







ゴーグル(垣根さんwww悪い友達認定されてるwww)フルフル


あーくん「……ねェなンで? なンであそンじゃだめなの?」グイ


垣根「……さぁ、暗部だし格下だからじゃね?」


あーくん「『あンぶ』だめなの? どォして?」グイグイ


垣根「……さぁ、何でかなー。俺、どーでも良いんだけどなー」



ロッド「あっ、あーくん居た!!」


ナンシー「げっ、『めるへン』っ」


垣根「うるせぇよ『わンわン』」


ゴーグル(保護者キタwww)



ロッド「探したぞ? ほら。研究所に戻ろう?」


あーくん「やだ! 『めるへン』とあそぶもン」


ナンシー「ダメです。怒られるのは私達なんですよ?」


ゴーグル(頑張れあーくん!! 超頑張れwwww)


垣根「……」








ロッド「いいか? あーくん」


あーくん「?」


ロッド「『めるへン』と遊ぶなとは言わない……ただその前に、木原さんを納得させなさい」


あーくん「だって『きはら』くンは、『めるへン』のこと、わるい『めるへン』って……『めるへン』は、いい『めるへン』なのに」


ゴーグル(いい『めるへン』てww何だよwwww)


垣根「……」


ロッド「だから、それを分かってもらう努力をしなさい」


あーくん「……」


ロッド「木原さんも、『めるへン』の事を知れば、きっと『めるへン』の事、好きになってくれるから!」


垣根(えぇー……、心の底からノーサンキューなんですけどぉー……)



あーくん「……わかった」シュン


垣根(分かったのかよ)


ゴーグル(分かったんだwww)








ロッド「よし、じゃあ研究所に戻ろうか?」


あーくん「うンっ」


ナンシー「あーくん、手、繋ぎましょうか、手」


あーくん「おてっ」ハイ


ナンシー「はいはい」ギュ




ゴーグル「それじゃあ、またねー。あーくん」ヒラヒラ


あーくん「またねっ『めるへン』、『ごォぐる』」ブンブン


垣根「……」ヒラヒラ









垣根「……」


ゴーグル「はー……面白かったー。後で『心理定規』さんに教えてあげよーっと」


垣根「……」


ゴーグル「しっかし、いい『めるへン』には笑ったっスねー…。垣根さんは、俺を笑い死にさせる気ですか?」


垣根「いやぁ? 普通に殺すけど?」



おわりー。

見てくれてありがとね。

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