男「minecraft(マインクラフト)?」(347)

友「そうそう!一緒にやらねーか?」

男「あぁ、名前だけは聞いたことあるな。まぁ、別に構わねーよ、丁度最近暇してたし」

友「よっしゃ、さすが親友!お前ならそう言ってくれると思ってたぜ!んじゃ、また後でな。スカイプ立ち上げて待っててくれ」

男「オッケー」






SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1373269408

ーSkypeー

男「おっす」

友「おっすおっす!」

男「んで、まずはどうすんだ?」

友「マインクラフト日本wikiってーサイトがあるから、それ参考にしてダウンロードするんだよ。URL送るぞ」

男「ん、来た…このサイトか」

友「わかんねーとこあったら聞いてくれや」

男「おっけー」

ーしばらくしてー

男「出来たー!」

友「お疲れー」

男「って言ってもまだゲーム立ち上げてすらいないんだけどな…」

友「まぁ、ここまで来たらあとはもう楽しむだけよ!それじゃ早速…」

男「あぁ…ん?なんだこのメール?」

友「どした?」

男「いや、マイクラダウンロードしたら2通メールが来て、片方はダウンロードありがとうございますみたいなモノみたいだが、もう片方は…読めん。google先生に頼もう」

男「なんか、マイクラの公式から配布されてる、MOD?とかみたいだが…」

友「MODの公式配布?そんなのやってたっけ…?俺もらってないんだが…そのデータ送ってもらえるか?」

男「ちょっと待っとけ…」

友「お、来た来た…『fulldiveMOD』?やっぱり聞いたことねぇな…まぁ、公式から初心者へ向けての配布ってんなら、そんな無茶苦茶な奴じゃぁねぇだろ。せっかくだし使ってみようぜ」

男「分かった。使い方は、メールに書いてるみたいだな…よし」

友「思わぬハプニング、っつーか収穫っつーのか、まぁどっちでもいいけど、そんなんがあったけど改めて」

男「あぁ!なんかドキドキするな、初めてやるゲームソフト起動する瞬間てのは…」

友「あー、わかるわかる。よーし、どうせだから同時に起動しようぜ」

男「何の意味が…」

友「気分だよ決まってんだろ!」

男「…いいけどさ」

友「うっしゃ!じゃーいくぜぇ…3、」

男「2」

友「1」

『起動!!!』

男「…う、うぅ、なんだ?」

友「…ん、あれ、男、なんでここに?」

男「友?なんで俺の部屋に…?」

友「いや、男が俺の部屋に来たんじゃ…!?」

友「ここは俺の部屋じゃねぇ!それに男の部屋でも、いや、もはや現実世界ですらねぇ!」

男「な、何を言って…!?本当だ、いや、このグラフィック、前に見たことが、というかさっきまで見ていた…いや、まさか…」

友「いや、多分お前の考えてるとおりだ。ここは…」




『minecraftの世界』



そこには、ドット絵で描かれた、雄大な自然の風景が広がっていた。

~プロローグ~
   END

『うわあああああああああああああああああああああああああああああああああ』

男「どどどどどどうなってんだこれは!?え!?なに!?ゲームの世界入っちゃったの!?やべぇ全然心の準備とかしてねーよ!いやそりゃゲームの世界行ってみたいって思ったことは何度もあるけどさ!いやでもこれなに!?いきなり過ぎない!?」

友「おおおおおおおおおお落ち着け落ち着くんだ!こういう時こそ冷静に、ほら、深呼吸して!」

男「そ、そうだなよしルイズ!ルイズ!ルイズ!ルイズぅぅうううわぁああああああああああああああああああああああん!!!
あぁああああ…ああ…あっあっー!あぁああああああ!!!ルイズルイズルイズぅううぁわぁああああ!!!
あぁクンカクンカ!クンカクンカ!スーハースーハー!スーハースーハー!いい匂いだなぁ…くんくん
んはぁっ!ルイズ・フランソワーズたんの桃色ブロンドの髪をクンカクンカしたいお!クンカクンカ!あぁあ!!
間違えた!モフモフしたいお!モフモフ!モフモフ!髪髪モフモフ!カリカリモフモフ…きゅんきゅんきゅい!!
小説12巻のルイズたんかわいかったよぅ!!あぁぁああ…あああ…あっあぁああああ!!ふぁぁあああんんっ!!
アニメ2期放送されて良かったねルイズたん!あぁあああああ!かわいい!ルイズたん!かわいい!あっああぁああ!
コミック2巻も発売されて嬉し…いやぁああああああ!!!にゃああああああああん!!ぎゃああああああああ!!
ぐあああああああああああ!!!コミックなんて現実じゃない!!!!あ…小説もアニメもよく考えたら…
ル イ ズ ち ゃ ん は 現実 じ ゃ な い?にゃあああああああああああああん!!うぁああああああああああ!!
そんなぁああああああ!!いやぁぁぁあああああああああ!!はぁああああああん!!ハルケギニアぁああああ!!
この!ちきしょー!やめてやる!!現実なんかやめ…て…え!?見…てる?表紙絵のルイズちゃんが僕を見てる?
表紙絵のルイズちゃんが僕を見てるぞ!ルイズちゃんが僕を見てるぞ!挿絵のルイズちゃんが僕を見てるぞ!!
アニメのルイズちゃんが僕に話しかけてるぞ!!!よかった…世の中まだまだ捨てたモンじゃないんだねっ!
いやっほぉおおおおおおお!!!僕にはルイズちゃんがいる!!やったよケティ!!ひとりでできるもん!!!
あ、コミックのルイズちゃああああああああああああああん!!いやぁあああああああああああああああ!!!!
あっあんああっああんあアン様ぁあ!!シ、シエスター!!アンリエッタぁああああああ!!!タバサァぁあああ!!
ううっうぅうう!!俺の想いよルイズへ届け!!ハルケギニアのルイズへ届け!うっ…ふぅ」

男「落ち着いた」キリッ

友「今ので落ち着いたのかすごいなお前!?」

男「まず慌てずに、ゲームを一度終了してみよう」

友「お、おう、そうだな。それがいい。まずはメニュー画面を開いて…」

男「…どうした?」

友「メニュー画面どうやって開くの?」

男「は?」

友「Escキーがないんだけど…」

男「…」

友「…」

『う、うわあああああああああああああああああああああああああああ!!!???』

男「はぁ、はぁ」

友「ハァ、ハァ」

男「落ち着いたか?」

友「落ち着いたっつーか…疲れて慌てる余裕がない、って感じだ」

男「なんでもいいだろ、そんなのは…よし」

男「とりあえず、これからの方針を決めよう」

友「方針?」

男「あぁ、大まかにでも決めておかないと、何もできないからな。どうする?」

友「どうする、って言っても…」

男「俺が考えてるのは、ここから出ることを第一目標とすることと、このゲームを通常通りにプレイするかの二択だ」

友「…」

男「前者の場合は、ゲーム内容を無視して、ここからの脱出に繋がる行動をやりまくる、というものだ。しかし、この世界からの脱出が、現実世界への期間を意味するのか、それとも…それ以外の何かを示すのかがわからん。リスクが大きい上にリターンが保証できない」

友「な、なるほど」

男「後者の方は、このゲームの世界の中だろうが、気にせずとにかく生き残ることを目指す。こっちは割と安全だ。この世界がゲームの中であるなら、システムに則って動けば、そう滅茶苦茶なことは起こらないだろう、多分」

友「ふーむ…」

男「だから、二択とは言ったが、実質後者の一択だと俺は思う。いや、これがデモンズソウルみたいな鬼畜ゲーだったらむしろ後者の方が危険なんだが…お前はどう思う?」

友「んにゃ、これは意図して避けようと思えば、そんな鬼畜ゲーにはならない。だから、俺も後者の意見に賛成しようと思う」

男「そうか、よし。それじゃぁ決まりだな」

友「あぁ…」

『さぁ、MineCraftを始めよう』

  ~第一章 拠点を作ろう!~

男「偉そうに先の方針なんぞ決めたが、このゲームに関しては俺は初心者で、お前が玄人だ。ゲーム内での先導は頼む」

友「オーケー任せろ!」

友「まずはこのゲームの概要を説明しとくか」

友「このゲームは、資源の採取、加工し、それを組み合わせていろんなアイテムを作り、その作ったアイテムを使っていろんなことをできる、っつーゲームだ」

男「色んなことって…また曖昧だな」

友「本当に色んなことができるんだよ。ブロック組み合わせて建造物つくるもよし。装備を揃えてモンスターを狩るもよし。ただひたすらあらゆるアイテムを集めるために動いてもよし…まぁ、そんな感じだ」

男「相当に自由度が高いゲームみたいだな…」

友「あぁ。でも、序盤のうちにやることは決まってる。安定した資源確保だ」

友「あまり危険じゃない…とは言ったが、もちろん全くないわけじゃない。それら諸々から身を守るためにも、まずは拠点制作だ。つっても、最初のうちに作れんのなんてたかが知れてるから、仮拠点、ってことになるんだろうが…」


友「まずは道具作りだな。そのへんの木を切って、『原木』を集めてくれ」

男「切るって…素手でか?」

友「あぁ、システム通りなら、それでいけるはずだ」

男「…」

グイグイ・・・ゲシゲシ・・・ガン!ガン!

男「ダメだ…手で引っ張ろうが足で蹴ろうがヘットバットかまそうがビクともしないぞ…つか痛ぇ」

友「…スーッ」

友「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!」ドカドカドカドカドカドカドカドカピコッ!

男「!?」

友「なるほど、ここもちゃんと再現されてるんだな…」

友「本来、プレイヤーができる動作は、『歩く』『ジャンプ』『殴る』で、アイテムの採取には殴るを使うんだが、システム上、殴ることでしかアイテムは採取できなくなってるらしいな」

男「それ、滅茶苦茶小さいけど、採取した原木、なのか?ていうか切り取られた方根元ないまま浮遊してるんだが…」

友「あぁ。この世界はこういう、1m四方のブロックだけで形作られてる。まぁ一部例外もあるが。それを殴って採取して、使用する。さっき取った原木を構えて、そのへんに置くと…」トン

男「また元の1m四方のブロックに戻った!?」

友「さっき言った建築、ってのは、このブロックを組み合わせてやるんだ。まぁ、豪華なドット絵、みたいな感じだな」

友「木は一本くらい切ればそれでいい。俺もこいつ全部切ったら中断するから、お前はお前で、もう一本くらい木を切ってくれ」

男「わかった」

友「こっちは終わったぞ」

男「待ってくれ、あともうちょい…[ピコッ!]よし!」

友「よし、切り取った原木を加工しよう」

友「さっき試してみたんだが、腰のところにポーチがあるだろう?」

男「あぁ」

友「軽く叩いてみろ」

男「…」ポン

サッ!

男「!?なんだこれ…?」

友「インベントリ画面、だ。元々はキーボードのEキーを押せば出てくるもので、持ってる持ち物の確認と加工ができる画面だ」

友「一番左したに、原木のアイコンがあるだろ?それをドラッグして右上の2×2のますのところに置いてみろ」

男「わかった…[スッ]なんか出てきたぞ?なんだこれ…『木材』?」

友「それをつついてみろ」

男「…原木の数が一個減って木材が4つ出てきたな」

友「それを原木がなくなるまで繰り返す」

男「…」

友「出来たな?それじゃぁ出来た木材を、2×2のマスに一個ずつ置いてみろ」

男「…また新しいアイテムが出来たな…作業台?」

友「そいつを一つ作って、最下段の列のどこでもいいから置け。そして指を見てみろ、指輪がはめられてるだろ?」

男「あ、本当だ。いつの間にこんなもん…」

友「んで、その指輪に作業台のアイコンが出てるだろ?そいつをつついてみろ」

男「…うお!?作業台が出てきた!」

友「この一連の流れは指じゃなくてマウスでやるはずなんだがな…まぁ今更そんなことを言ってもしょうがない。そいつを設置しろ」

男「ほいっと」

友「お前なら見たらわかると思うが、これはインベントリ内だけではできない、アイテムの3×3での加工をするためのものだ。こいつに、木材10個ずつを縦に二つ並べてみろ」

男「…今度は『木の棒』か」


友「出来た木の棒を二列目の二段目と三段目置いて、その上に木材を置いてできるのが『スコップ』。『砂利』、『砂』、あと、今俺らが立ってるこの『土』、こういうのはスコップで掘るのが一番早い。
次に、木材を一段目全部に置いてみろ。そうして出来るのが『ピッケル』。このマイクラに置いて最も使用頻度が多いといっても過言じゃない、重要なアイテムだ。鉱石は全部これで掘る」

男「スコップにピッケル、か」

友「そいつらでお前には、この目の前にある大地を、5×5×5マス掘って欲しい。そこが俺たちの拠点になる」

男「あぁ、わかった。お前は?」

友「俺は他に色々やることがあるからな。それをやってくる」

男「わかった」

友「あぁそうだ。掘る時点での注意事項だが、自分の真下の地面は絶対に掘るんじゃないぞ?掘ってみたら空洞になってて落下死しましたなんてざらにあるからな。あと、空洞見つけたときは下手に入ろうとせず、入口を適当なブロックで塞いでおけ」

男「了解」

友「んじゃ、頼んだぜ」


男「よーし、」

オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!!!


友「…」

友「さて、とりあえず俺はさっき作った剣を装備して…」

羊「メェ~」

友「…」

羊「メェ~?」

友「…すまねぇ」


メェー!


友「はぁ、気が滅入るなぁ…あとこれを5回か…」

友「ん?あれは草か…そうだ、あれを狩れば確か…それじゃ早速…おっと」

友「そうだそうだ、剣を外しとかねーと。素手のパンチ一発でも壊れるんだから、剣の耐久値わざわざ使っちゃもったいねーや」

友「えっさほらえっさほら…」ザクザクザク

友「よっし、小麦粉の種ゲット!なんで草狩って小麦粉のタネ出てくんのかは全然わからねーが、まぁそういう仕様だしな。あとはコイツを…」


友「クワを作って土耕して水を引いて種を植える…畑のセッティングも完了だな。もうちっと量が増えれば、食料に困ることはなくなりそうだ」

友「最低限必要なのは揃えたし、そろそろ男のところに戻るか…」

友「男ー、調子はどうだー?」

男「ぉぅ…もぅ、全部掘り終わった…ぜぇ…」

友「お、おう、お疲れ…ほんとに疲れてるな。それで男、掘ってる途中で黒い斑点があったブロック見つけなかったか?」

男「ん、あぁ、石炭、か?」

友「そーそーそれそれ!そいつと木の棒を合わせると、『松明』ができる。やってみろ」

男「ん…出来たぞ」

友「んじゃぁそいつを適当に設置しよう」


男「んで?次は?」

友「次は天井を張らないといかんな。掘って出てきた石ブロックがあるだろ?そいつを天井に設置していくんだ。半分よこせ。俺も手伝う」

男「了解」

男「ふぃー、出来たー」

友「よし、今日のところはここまでだな、寝るぞ、ほい」

男「ん?ベッド?お前、こんなのどこで…」

友「もち、クラフトしたんだよ!まぁ、作り方は明日にでも教えてやる。今日はもう寝よう、色々衝撃的すぎて疲れた…」

男「…そう、だなぁ。俺もなんだかんだで疲れてるし…っておい」

友「ん?」

男「なんでベッドがこんなに近いんだよ」

友「…好きだからだよ、お前が」
男「…」スチャ
友「正直すまんかっただからその構えたスコップ戻してくれないかなお願いしますマジでちょっとま」

※結局ベッドは放して再設置しました

友「…なぁ」

男「ん?」

友「俺たち、これからどうなるんだろうな」

男「…さーなー」

友「一生、ここから出られねーのかな?」

男「わからないさ」

友「…」

男「ほら、寝ろ。考えたってどうせわからん。答えのわからない問題は、後回しにするに限る」

友「…あぁ、そうだな。お休み」

男「お休み」


1日目、終了

男「ふぁーぁ。あれ、なんだここ…ってあぁ」

男「そうか、そうだったな。ここは…」



友「うへへぇ…zzZZ」

男「おい、友、起きろ」

友「まいくらさいこー…zzZZ」

男「……」チャキ

ガン!

男「おはよう、友」

友「おはようMr.スコップ。できれば朝起きる時くらいもうちょっと爽やかな方法をとってもらいたかったな」

男「何度起こしても起きなかったお前が悪い」

友「…」

男「で、今日はどうするんだ?」

友「あぁ、そうだな。まずは…の前に」

友「朝飯にしよう」


友「さて、友ちゃんの3分クッキングー!」テッテレー!

友「今回ご用意するのは、作業台、石ブロック8個、石炭、豚肉、たったこれだけ!」

友「まずは作業台を設置して、中央を除いた全てのマスに石を設置!こうすることでかまどが完成!」

友「そして出来たかまどの下段に石炭を、上段に豚肉を詰め込めんで少し待ちます…」

友「完成、焼き豚肉ー!」

友「それではみなさんご一緒にー…」


『いただきます!』

『ごちそうさまでした』

男「…皆さんって、俺ら二人しかいないじゃねーか」

友「まぁその辺りはノリだよノリ」

男「あっそ」

男「んじゃぁ改めて。今日はどうするんだ?」

友「今日は洞窟の探索をしようかと思ってる」

男「洞窟?」

友「あぁ。まぁつっても、まずは洞窟を探すことから始なきゃならんが…」

友「洞窟を探索して、片っ端から鉱石系統の素材を集める。昨日も言ったが、このゲームは本当に資源がなきゃ何もできないからな。お前が掘った分の丸石も、これだけじゃぁすぐになくなるだろうし」

男「わかった。まずはどうする?」


友「まずは道具作りだ。昨日のレシピは覚えてるな?あのレシピ、木材の部分を丸石に変えても作れるんだよ。それも木製よりも質の良いのが」

男「え」

友「ん?」

男「…木製だけで頑張ってた俺の苦労は…」

友「…教えなかったのは悪かったって。単純に忘れてたんだよ、だからその恨めしそうな眼はやめて」

友「と、とにかく、丸石あるだけ全部使って、石スコップ×2、石剣×2を作って、残りを全部石ピッケルにするんだ」

男「出来たぞ」

友「よし。じゃぁ場所は…この辺でいいか」

友「ここから階段掘りしていく」

男「階段掘り?」

友「文字通り階段状に掘っていく掘り方のことだよ。目の前にあるブロックを、自分の頭と同じ高さから下に3ブロック掘る。前に進む、また掘る。これを繰り返す。そうすれば自然に階段状に掘れる、ってわけだ」

男「へぇー」

友「うし、早速やってくぞ!」

男「…」ガガガガガガガガピコガガガガガガガガピコガガガガガガガピコ……………
友「…」ガガガガガガガガピコガガガガガガガガピコガガガガガガガピコ……………

男「つ、疲れる…」

友「まぁ、流石にずっと黙ってやってりゃーな…気も滅入ってくるってもんだ」

友「お前も慣れてきたみたいだし、そろそろ口動かす余裕もできてきただろ。洞窟について必要なことを説明しとこう」

男「あぁ」

友「何から説明したもんか…まぁまずはモンスターかね。あれが一番直接的な危険だし」

男「モンスター…」

友「あぁ。と言っても、普通にスポーン…出現してくるモンスターはそんなに多くない。4種類…いや、5種類か。覚えるのもすぐだろう」

男「なんだ、そんなもんか」

友「いや、種類が少ないってだけで、脅威にならないってわけじゃない。知っておかなきゃ確実に死ぬ、程度には危険だ」

男「…」

友「まず一種類目、ゾンビ。こいつは移動速度は俺ら、つまりはプレイヤーより少し遅いくらいで、攻撃力はあまり高くない。まぁド○クエでいうスライムが近いか?要するにマイクラに出てくる敵モンスターの中じゃぁ最弱と言って過言じゃない。さっき言ったとおり種類自体が少ないから、結構範囲の狭い最弱だけどな」

友「次にスケルトン。こいつは移動速度は遅いが、弓矢を使った攻撃をしてくる。最近はAIも発達してきて、攻撃精度も上がってるから、厄介さ、って意味じゃぁコイツが頭一つ抜けてるな。ちなみに助さん、なんて愛称で呼んでる人もいる。あ、あらかじめ言っとくが角さんはいないぞ」

男「いないのか…」ショボン

友「なんでそこでがっかりするんだよ…」

友「次はエンダーマン。ネーミングはスレンダーマン、から来てるらしい。元ネタ通り、すっげえ細長い体したやつで、身長は3m近くある。移動速度が早くて、攻撃力も高い。バランスのとれた強さってことならエンダー先輩に敵う奴はいない。けどこいつは最初から敵対してるわけじゃないんだ。眼が合うか、攻撃をするかしなければこっちには攻撃してこない。だから見かけたら全力で目を逸らしつつ間違って攻撃を当てないようにしながら通り過ぎるのが正解だ。たちの悪すぎない不良、みたいなもんか」

友「あ、あとあれがいたな、スライム。さっきゾンビが最弱って言ったが、こいつを敵に含めるならこいつの方がはっきり言って弱い。なんで敵に含めないかってーと、こいつは弱すぎて、敵とすら言えるかどうか微妙だからだ。ある人はガラス張りの空間の中に入れて観賞用のペットにしてるくらいだしな」

友「んで、最後に…コイツが一番危険なんだが…ッ!止まれ!」

男「どうした?」

友「…見つけた」

   
     友「洞窟…だ」

申し訳ないが今日はここまで。そろそろ眠すぎて寝落ちしそう。
平日ではやはり時間が足りない…

コォォォォオオオオ……

友「…」

男「おい、友、どうする?洞窟、ってことは、ここにモンスターが湧くんだろ?」

友「あぁ…いや、敵は暗い所ならどこにでも湧くんだが…うーむ」

友「立ち止まっててもしょうがない。よし、行ってみるか!」

男「…ゴクリ」

ガガガガガガピコ!

友「よ、よし、とととと取り敢えず松明を設置して、視界の確保だ」ガクガクガクガク

男「な、なんだよ、友、びびびびびってんのか?お前らしくねーじゃねーか」ガクガクガクガク

友「い、いや、そりゃ、手に剣持ってモンスターとこの身一つで戦うなんて初めてだからよぉ…む、武者震いが止まらないぜ!」ガクガクガクガク

男「はっ!そりゃぁ重畳。あ、もちろん俺が震えてるのだって武者震いだからな」ガクガクガクガク



ヴァー

『!?』ビビビビクゥ!!!

壁|とこ「…」ソローリ
壁|も「…」ソローリ
ゾンビ「やぁ」ヴァー

『うわぁあああああああああああああああああああああああああ』

男「うわあああああああああああああああああああ!!!」ドコドコドコドコ
友「うわあああああああああああああああああああ!!!」ドコドコドコドコ
ゾンビ「ちょ、やめ」

ゾンビ「二人がかりとは卑怯なり…」ヴァー

男「ハァ・・・ハァ・・・」

友「ハァ・・・ハァ・・・」

男「は、はは、はははは!な、なんだ!大したことないじゃないか!敵に向かって剣を振り下ろすだけの単純な作業です、ってか!?」

友「おうよ!俺としたことが柄にもなく緊張しちまってたぜ!難しく考えるこたぁねぇ!敵を倒す、ただそれだけじゃねぇじか!よーし、これから俺様の快進撃がはじま「パシュン」ぐはぁ!?」

男「友おおおおおおおおおおおお!?!!??」

男「友、おい、大丈夫か友!?返事し」
ドン!
パシュン
男「うわ!?」

友「一度階段に隠れるぞ!男!」

男「友!?お前、生きて」
友「いいから早く来い!」


友「必殺、埋め埋め戦法!!!」トントントントン

友「ふぃー、危なかった」
カチャカチャ
男「おい、友、大丈夫か?…それ」
カチャカチャ
友「大丈夫だ、問題ない」
カチャカチャ
男「思いっきり頭に刺さってるが…」
カチャカチャ
友「問題ない、大丈夫だ」
カチャカチャ
男「あ、あぁ…」
カチャカチャ
友「問題なのはあいつだな…」
カチャカチャ
男「あれがさっき言ってたスケルトン、か?」
カチャカチャ
友「あぁ…よし、ここは確実に倒していこう。こんなところでもたついていられん」
カチャカチャ
男「確実に、って…そんな方法があるのか?」
カチャカチャ
友「あぁ…ま、お前も勉強がてら見物しておけ」

カチャカチャ
友「…」
カチャカチャ
友「…」ガガガガガピコ!

助さん「突然床が消えた也!?」

友「喰らえ、必殺、生き埋め戦法!!!」
ザッザッザッザ
助さん「上から砂が降ってきた也!?」
カチャ、カチャ、カチャ、カチャ、カチャン・・・
助さん「生き埋めとは、なんと残忍な者也…」

友「ふぅー。もういいぜ」

男「…なんか、えぐいな」

友「そういうことは気にしたら負けだ」

友「よし、じゃぁ改めて、探索へと向かうか」

男「了解」




友「お、こりゃ鉄鉱石!しょっぱなからこれとは、幸先がいいぜ」

男「この肌色?みたいなのがか?」

友「あぁ。これは序盤じゃ必須と言っていいアイテムでな。コイツ以上のレア度の鉱石…金、ダイヤ、レッドストーン鉱石なんかは、こいつで作った鉄ピッケルじゃねーと採れない。早速、こいつをかまどにぶち込んで精錬しよう」

男「精錬?」

友「あぁ。鉱石…に、限らないな。アイテムの中には、かまどに入れて焼くと変化するアイテムがある。昨日の豚肉と、この鉄鉱石みたいにな」ヒョイヒョイ

友「豚肉に関しては、焼くとより効果が上がって、鉄鉱石はかまどに入れて精錬して、鉄インゴットにしないと使えない」

友「と言っても、何でもかんでもぶち込めばいいってもんじゃない。さっき使った砂があるだろ?あれも実はかまどに入れて焼くと、ガラスってアイテムになるんだが、こいつにしちまうと設置した場所に固定されず落ちていく、っていう砂の特性…いや、砂利もそうなんだが…が、なくなっちま上、一度設置したらもう採取できなくなって、殴り続けても壊れるだけ、って非常に使い勝手の悪いものに変わる。ガラスの上では暗くても敵が湧かないとか、透明だから設置しても向こう側が見えるとか、ガラスにはガラスなりのメリットがあるんだが…まぁ、こんなふうに場合によっちゃ焼かない方がいいもの、ってのもあるから、注意してくれ」

男「わかった」

友「とかなんとか言ってるあいだに、精錬が終わったな。早速こいつを使って鉄ピッケルを作っちまおう」

友「お、今度は金鉱石か」

男「これがか…」

友「んー…」

男「なんだ?そんな微妙な顔して」

友「いや、金って、あんまり使い道がないんだよなぁ…」

男「そうなのか?」

友「あぁ。ぶっちゃけ時計だけ作っておけばあとは工具武具防具くらいにしか使い道がない。それも鉄、石、皮で代用できるしな。その上こいつの上位互換もあるし…まともな使い道はレール引くくらいか?」

友「まぁそんな感じで微妙な性能で、しかも妙にレア度が高いから、あんま気軽に使えないしで…ま、なんか微妙な感じの鉱石なんだよ」※あくまで個人の感想です

男「そうなのか…」

友「資源には変わりないし、ちゃんと採っとくけどな」

友「今度はレッドストーンか」

男「…なんだこれ。煙出てんぞ?」

友「あぁ、それは別に気にすんな。こいつはちょいと扱いが難しいが、レッドストーン回路、ってのを作ることができる。詳しい説明は省くが、コイツがあれば結構いろんなことができる。アイテムの素材になったりもするしな。さて、採取採取~♪」

男「さっきの金とはえらい違いだな」

友「言ってやるな」

友「…き、き、きききききき…」

男「友?」

友「キターーーーーーーーーー(゚∀゚)ーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」

男「お、おい」
友「うっひゃっひゃっひゃっひゃ!もうこれでクリアしたも同然だぜ!」

男「これは一体」
友「さーぁこうなったら掘りまくるぜぇ!もうこの辺一帯生地するくらいの勢いで掘っちゃうぜぇ!」

男「とm」
友「いぃぃぃぃぃぃやっほぉおぉうううう!もう誰にも俺は止められねーーーー!!!!!」

男「…」チャキ

がん!

男「落ち着いたか?」

友「おかげさまで、Mr.ピッケル。頭から適度に血が流れ出たお陰で今はむしろ落ち着きすぎてるくらいだ」

男「そうか。そいつぁ重畳」

男「んで、こいつは結局何なんだ?」

友「うっへっへ、それはですねぇ旦那ぁ…」

男「…」チャキ

友「ダイヤ鉱石だ」キリッ

男「…ダイヤ鉱石?」

友「あぁ。マイクラの中で最高の性能と最高のレア度を誇る鉱石で、さっき言った金の上位互換ってのがこれだ。こいつを見つけることができたプレイヤーは幸せになれるというジンクスをノリで作って拡散させてみたくなるくらいにすごい鉱石だ。広がらなかったが」

男「だろうな」

友「こいつを見つけてテンションの上がらねーやつはマイクラプレイヤーじゃねーよ」


友「さ、早速掘り掘りTIMEだ!」

友「いや~、砂利も石炭も鉄も金も赤石も集めてその上ダイヤまで!幸先がいいなー!」

男「敵にも全然合わなかったしな」

友「あぁ!全く、こんだけスイスイ進んじまうと逆にもっと敵来い!って思っちまうよな」

男「おい、あんまりそういうこと言ってると…」















?「シュー」








友「飛べえええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!」ダッ!
男「うえええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!?!?」ダッ!


ドーーーーーーーーーーーーーーーーーン!

友「いっつぅ…おい、大丈夫か?」

男「あぁ…なんとか、な」

友「くそっ!まさか飛んだ先が渓谷になってるたぁな…ついてねぇぜ。即死はなんとか免れたが…ッ!」

男「さて、さっさとのぼ」
友「シッ!」

男「どうした…?」

友「…どうやら、そういうわけにも行かないようだ…」

男「…な!?」

ゾンビ「ヴァー」      園田「ア”ー」   
     

      「…」                 ゾンビ「ヴァー」
  

    助さん「…」カチャカチャ          ゾンビ「ヴァー」


 「…」                   助さん「…」カチャカチャ    
          
     園田「ア”ー」   助さん「…」カチャカチャ

男「…ッ!」

友「走れ!」

男「クソ!」





友「必殺、埋める戦ぽ以下略!」
男「うくらい言え!」


男「ハァ、ハァ…」

友「はぁ、はぁ、ふぅ…」

男「く、くそ!なんだかよくわからないうちに爆発されて、飛んだ先は渓谷で、おまけにモンスターハウスだと!?泣きっ面に蜂とはまさにこのことだな」

友「ヤツだ…」

男「?」

友「緑の悪魔、爆破魔、リフォーム業者、そして匠。様々な異名を取り、マイクラで最も恐れられているモンスター…」



友「クリーパー」



クリーパー「…」

男「そいつが、さっきの爆発の正体なのか?」

友「あぁ…あいつの爆発は敵モンスターの中じゃダントツのトップだ。たとえ万全の状態でも、直撃を食らえば即死する。っプレイヤーに音もなく近寄り、一定範囲内に入ればあの恐怖の音…『シュー』っという音を立て、その音を聞いたものを爆殺する」

男「…」

友「人だけじゃない。あいつは勝手に人の家に上がり込んで、頼んでもいない大幅な爆破(リフォーム)を行うというはた迷惑極まりない性質を持っている」

男「だから『匠』、か…」

友「…」

男「さて、これからどうする?あのモンスター群を突っ切るのは論外として…取り敢えず、おおよその方向に向かって階段掘りでもしてみるか?」

友「…」

男「あぁ、真上に向かって掘る、ってのもありだな。そうすれば、取り敢えず地上には出られるし、うまくやれば仮拠点まで戻れるかもしれない。まぁ、あそこに置いてあるのはベッドくらいだから、前の拠点は放棄して、掘った先でまた新しい拠点を作ってもいいが」

友「…」

男「…友?」

友「…」

男「おい、どうした?」

友「…クリーパーの攻撃は、なにもプレイヤーにだけダメージを与えるわけじゃない。爆発に巻き込まれた敵モンスターもダメージを受ける」

男「?…あ、あぁ」

友「だから、誰か一人が神風特攻すれば、モンスターを一網打尽にすることも可能だ」

男「お前、何を言って…!?まさか」

友「ッ!」ドン!

男「うわ!?」

友「…」ガガガガガピコ!

男「お前!」

友「オラ!」ドン!

男「ぐぁ!」

友「…」ガガガガガガピコ!

男「友!お前、何しようとしてやがる!!!」

友「ウメウメ…」トントントンザッザッザッザ

男「おい!答えろよ!」

友「…これでも結構責任感じてんだよ。俺が誘わなけりゃ、お前がこんな危険な目にあうことはなかったんじゃないか…て」

男「友っ!」

友「だから決めてたんだ。もし俺の命でお前を救うことができる場面に直面したら、俺は命を投げ出そう、って」

男「ふざけんな!勝手に決めてんじゃねぇ!俺はそんなことされても嬉しくねぇぞ!」

友「上に掘ろうが階段掘りしようが同じことだ。行った先でまたモンスターハウスに出会うかわからねぇ。確実なのは、あのモンスター群を突破して、元の道に戻ることだ」

男「そんなの!やってみなきゃわかんないだろうが!」

友「んじゃぁな。お前と一緒に入れて、結構楽しかったぜ」

男「おい!話を聞きやがれこの馬鹿!命を粗末に扱ってんじゃねぇよ!!!!」





友「あばよ、親友」





男「友ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」

俺が友の設置した丸石群を破壊して外に出たとき見たのは、



モンスターたちが落としたアイテムと、既に遺品となった友の持っていたアイテムだけだった




「あ、…あぁ…う、あ…」








「ああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」








親友を失ったことを嘆くその慟哭も、今、聞くものは…いない

俺が友の設置した丸石群を破壊して外に出たとき見たのは、



モンスターたちが落としたアイテムと、既に遺品となった友の持っていたアイテムだけだった





「あ、…あぁ…う、あ…」








「ああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」








親友を失ったことを嘆くその慟哭も、今、聞くものは…いない

ザッザッザッザ

「俺は、生き残る…」

ザッザッザッザ

「生き残るんだ、絶対に…」

ザッザッザッザ

「生きて、そして…」

ザッザッザッザ

「この世界から、脱出する…!」

ザッザッザッザ

「アイツの犠牲は、無駄にはしない!」

ザッ!

友「お帰りなさい、あ・な・た!」

男「」

友「ご飯にする?お風呂にする?それとも、わ・た・し?」

男「」

友「…いや、なんだよ突っ込んでくれよ。一人でやってても寂しいだけなんだから」

男「」

友「ん?なんだ?もしかして俺が幽霊だとでも思ってるのか?安心しろ、ちゃんと生きてるよ。ほら、足もちゃんと付いてるだろ?」

男「…お前は」チャキ

友「え」

男「ついていい嘘とついちゃいかん嘘の区別もつかんのかぁああああああああああああああああああああ!!!」
友「ちょま」



がん!!!…ガン!…ガン!…



~洞窟を探索しよう~END

わかりやすいようにトリつけて見ました

男「モシャモシャ」ブスー

友「悪かったって。さすがに今回はふざけすぎたよ。もう二度とやんねーから機嫌直してくれって…な?」

男「…はぁ。わかったよ」

友「サンキュ!」

友(まぁ、ゲームモードがHARDCOREだったら本当に死んでたわけだから、本当は悪ふざけと本気が半分半分、ってとこなんだが…)

男「モグモグ…」

友(…言う必要はねーよな)



男(例えゲームシステム上死からの回復があるとしても、必ずしもこれがゲームと全く同じだとは限らない。ゲームの死がイコールでリアルでの死に直結してる可能性も十分にあった。それでもこいつは自分の命を危険に晒す方法をとった。俺が本当に腹を立ててるのは悪ふざけが過ぎたことよりも命を軽々しく扱うその態度の方だが…)

友「ムシャムシャ…」

男(けど、あの時のこいつの目…あれは本気の目つきだった。こいつはあの時、本当に死ぬ気だったのかもしれない…)

男(…たとえ命を大事にしろといっても、コイツは聞かないだろう。同じ状況になったら同じことをきっとする。まぁ、今はもう命の危険はないと分かっているが…)

男「こいつには、何を言っても無駄だよなぁ…」ボソッ

友「ん?なんだ?」

男「なんでもない。独り言だ」

『ごちそうさまでした』

男「んで、次はどうする?」

友「あぁ、そうだな。そろそろお前に、このゲームのクリア条件を話しておこうと思う」

男「クリア条件?このゲームにそんなものがあるのか?終わりなんてない、ひたすらやり込むタイプのゲームだと思ってたが…」

友「んー、まぁ、そりゃそうなんだが…ソニックアドベンチャー2バトルでのVS究極生命体カオス戦in宇宙、とか、ゴッド・イーターバーストのVSリンドウ(アラガミ)戦とかみたいな、そんな感じのがあるんだよ」

男「へぇ…」

友「これがバニラ…つまり、純粋なマインクラフトそのままだとすれば、そいつはマイクラ上最強のボスモンスターだし、なにより…」

友「そいつを倒すと、エンディングが流れる」

男「!」

友「俺は、これで元の世界に戻れる確率はかなり高いと思ってる」

男「そうだな…わかった。特に反対する要素はない。それでいこう」

友「うっし!決まりだな」

友「まぁつっても、何かやることが明確に変わるわけでもない。序盤はアイテムの安定的な供給、これが暫定的な目標になる」

友「地下はかなり探索したし、今日は地上を探索しようと思う」

男「地上、か。地下よりも危険なのか?」

友「いや、そんなことはねーよ。地下よりも広いから逃げやすいし、そもそも日光さえ当たってればモンスターはスポーンしない。強いて言えば、遮蔽物がないことがあるくらいが、地下よりも危険だけど…」

男「じゃぁなんで地下から探索したんだ?」

友「んっふっふ…そいつはな…こう、赤石置いて上下左右に一つずつ鉄を置いて…」


友「テレレテッテレー!コーンーパース~ぅ」

男「コンパス?」

友「あぁ。マイクラの世界は広い上に、全部ドット絵だから、相当見慣れた場所だったり、でかい目印でもなけりゃ十中八九拠点を見失う。初めて3日目で遠出なんてしたら、迷子になって100%帰れない。けどコイツさえあれば大丈夫!ってわけさ」

友「もっと確実に拠点を見つけられるアイテムもあるんだが…まぁ、今は作れんからな。こいつでなんとかしよう」

友「それじゃ、しゅっぱ~っつ!」

男「おー!」

男「…」ボーッ

友「…」ボーッ

男「…」

友「…」

ピシャッ

友「どっせーーーーーーーーーい!!!!」

ピチピチピチ

友「とったどーーーーーーーーーーー!!!」

男「なんでやねん!!!」

ガン!

友「…男さん、ツッコミするのにわざわざスコップ使うのは流石にまずいと思うんだ。俺がバカになっちゃってもいいのかい?」

男「既にバカだからまったく問題はないな」

友「…」

男「なんで意気揚々と家を出た直後に釣りをしてんだよ!さっきのテンションはなんだったんだよ!」

友「さ、魚が必要になるかもしれないんだよ!出て行った先で!だからその構えたスコップおろして本当に怖いから!」

男「全く…もういいのか?」

友「あ、待って。あと10匹くらい釣っていくから」

男「…はぁ」

友「さぁ!準備は整った!グズグズするな、行くぞ!」

男「グズグズする羽目になったのは10割10分お前のせいなんだがな」

友「細かいことは気にするな!」

男(もう一発くらい殴っておこうか)

友「まずは作業台で木船を作り…いざ行かん、この大海原へとおおおおおおおおおおおおお!!!」

男「おー…」

友「お、早速見つけた!サトウキビだ!」

男「サトウキビ?」

友「これは紙にすることができて、それをさらに本とか地図とかに加工して使うことができる。結構大切なんだぜ?」

男「へぇ~」

友「早速採取して、帰ったら栽培だ♪!」

男「ん?なんだれ…地面が全部真っ白だぞ?」

友「砂漠バイオームだな」

男「砂漠…なんだって?」

友「バイオーム。マイクラの中には何種類かのバイオームがあってな。海洋ジャングル雪原、そして砂漠。特定のバイオームでしか入手できないアイテムももちろん存在する。砂漠なら…まぁ、見たほうが早い。早速上がってみよう」

男「サボテン、か?確かに砂漠のイメージにぴったりだな」

友「あぁ。おっと、触るなよ、ダメージ受けるから」

男「うぉっ!」ビクッ

友「サボテンにはダメージを与える効果があって、そいつを利用して対モンスターの罠に使うとか、ゴミ箱に利用するとかができる」

男「ゴミ箱?」

友「放棄されたアイテム、ってのはダメージを受けると消滅するんだよ。それを利用して、いらないアイテムがあったときにコイツに向かって放り投げれば、簡単に処理できるのさ。なんだかんだで結構使いどころの多いアイテムだよ。さーて、採取採取ぅ!」

友「お、粘土まであるじゃねーか、ラッキー!」

男「こいつは何に使えるんだ?」

友「焼いて精錬して、レンガブロックにできるんだが、それは爆破体制が強くてな。これさえありゃぁ、いつ匠にリフォームされるかという恐怖に怯えることもない、ってわけだ!」

男「あの緑色のか…」

友「お前には経験がないからわからないだろうが、ちょっと探索に出かけようと思って外に出かけようとして、匠に爆破され、りスポーンしてみたら家に穴が!なんてことを経験すると、こいつのありがたみがよくわかる…」

男(うわ、すごい哀愁漂う顔してやがる。匠にリフォームされたのも一度や二度じゃなさそうだ…)

友「さて、最低限必要なものは揃ったし、そろそろ帰るかぁ」

男「もうか?まだ日も沈んでないし、もう少し探索できるんじゃ…」

友「お前、モンスター蠢く中ダッシュで逃げるのと、木船に乗ったまま一夜を過ごすの、どっちがいい?」

男「よし帰ろう、うん、そうしよう」

友「さて、帰ってきたところで、収穫物の設置に取り掛かるぜ!」

友「サボテンは砂の上にしか生やすことができないから、まず砂を設置して、その上にサボテンを設置。サトウキビは耕されてるとかじゃなければ植えられるから普通に設置すればよし!」

友「次にスケルトンの骨を骨粉にして撒く。すると植物は急成長!これを数度繰り返す」

友「増えたアイテムをまた設置して、完了!」

男「これであとは時間が経てば成長した分をまた収穫する、ってわけか」

友「その通り!これで初日にとった小麦と合わせて、サボテン、サトウキビの合わせて三つのアイテムの安定的な供給が可能になった。これからもこの調子でいくぜ!」

男「おう!やってやるさ!」

三日目、終了

友「さて、今日は地上の方を中心に散策していくぜ!」

友「まずは地図の作成だ。採ってきたサトウキビを横一列に並べて…」

友「紙、作成!」テレッテー

友「そして地図を中央においてその周りに紙を囲むようにおいて…」

友「地図のー…かーんせーい!」テレレテッテレー!

男「おー」パチパチパチ

友「こいつを手に持った状態で歩くと、自分のいる場所の周りがある程度この地図に自動的に書き込まれるんだ」

友「こいつを常に手に持ってれば、自分がどこに行っていないか、どこに何があったか全部わかるんだ」

男「便利なもんだな」

友「と言っても、書き込まれるのは地表部分だけだから、洞窟とかの中じゃ自分がどの位置にいるかくらいしかわからん。まぁコンパスと比べれば、効果範囲以外を除けば圧倒的にこっちのほうが便利だ」

男「効果範囲?」

友「あぁ。これ、作った地点を基準に8×8チャンク…128m×128mの範囲しか書き込まれないんだ。拡張する方法もあるけど…コンパスは効果範囲がないからな」

男「なるほど」

友「それじゃ、しゅっぱーつ!」

男「おー」

男「オラオラオラオラオラオラオラオラ!!!」
友「オラオラオラオラオラオラオラオラ!!!」

男「だいぶ集まったな…」

友「あぁ。原木も、これだけありゃ足りるだろ。さて、またなんか珍しいものでも落ちてないかねー?」



キャー!



男「なんだ!?」

友「悲鳴か?いや、この世界であんなリアルな悲鳴あげるやつなんて…」

男「なんでもいい!とにかく早く助けないと!」

友「あ、あぁ、そうだな、よし!」

「なになになになになになに!?なにこれぇ!?一体どうなってんの!?!?」


ヴァーヴァーヴァーヴァーヴァーヴァーヴァーヴァーヴァーヴァーヴァーヴァーヴァー


「こ、こっち来ないで!怖い怖い怖い!!」

ヴァーヴァーヴァーヴァーヴァーヴァーヴァーヴァーヴァーヴァーヴァーヴァーヴァー

「いいいいいいいいいいいいいやあああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」

ガガガガガガ…ピコ!

男「ふっ!」
友「おっと!」
ザッ!

男「女の子!?」

友「なんでこんなところに…いや、話はあとだ!とりあえず奥に走れ!」

「え、あ、は、はい!」

ダッダッダッダ…

ヴァーヴァーヴァーヴァー

「ひ、ひぃ!まだ追ってきます!」

男「振り向いてる暇があったら走れ!」

友「あれは!よし、あの光の先へ飛べ!」

男「了解!」

友「飛び越えるとき光に触んじゃねーぞ!」

ダン!

男「よっ!」

ダン!

「え、えぇ、えぇえ!?」

男「飛べ!!!」

「は…はい!」

ピョン!


ガシッ

男「怪我は!?」

「な、ないです…」

男「友!」

友「おうよ!くらいやがれ腐れゾンビども!友様必殺…」




『マグマだばぁ~!』


ヴァーヴァ、ヴァ、ヴヴ、ヴァオーン…

友「…ふぃー。こんなこともあろうかと鉄バケツ作っといて正解だったぜ」

男「なんとか…なったか。今のはなんだ?」

友「ん?あ、そう言えばまだ説明してなかったな。今のは」
男「あ、待ってくれ俺の方から聞いといてなんだが、まずは…」チラッ

「…」

男「ここを出て、もう少し落ち着ける場所に行こう」

友「それも、そうだな。うっし、んじゃ俺らが入ってきたところから真上に上がってくか」

「あ、あの、助けていただき、ありがとうございます」

男「あぁ、どういたしまして。俺は男。君は?」

「あ、女と言います。よろしくお願いします」

友「俺は友、よろしく!」

女「はい、よろしくです」

男「それで、女さん。どうやってここに来たの?」

女「えっと、あの、ここって、どこなんでしょうか?」

男「あー、そこからか…ここは、多分、マインクラフトのゲームの中だよ」

女「…周りのドット絵とかでそうじゃないかとは思ってましたけど、とても信じられないです。私、ゲームの中に入っちゃったって事なんですか?」

男「少なくとも、俺たちはそういう前提で動いてる…それで、改めて聞かせてもらうけど、ここへどうやって来たかは…」

女「すいません、全然わからないです…」

男「ここから出る方法については?」

女「…すいません」

男「いや、謝ることじゃないさ」

男「…」
女「…」

友「…なに葬式みたいな雰囲気になってんだよ。とくに何も変わらない、ってことだろ?別に事態が悪化したわけじゃねー。人が一人増えたぶん、むしろ好転したといっても過言じゃない。暗くなる理由はねーだろ」

女「あ、あの、私初心者なので、役に立てるかどうか…」

友「マイクラは作業量がものをいうゲームだからな。初心者だろうと、人が増えたことは喜ぶべきことだ。つーか初心者、っつーならここに居る男だって初めて3日程度だから、大して変わりねーよ。だから安心しな」

男「…友の言う通りだな。やることは何も変わらない。暗くなっていてもなにも始まらない…今回は、無駄にポジティブなお前の性格に助けられたな」

友「無駄に、は余計だ」

男「改めてよろしく、女さん」

女「…は、はい!」

>>1です。
まずは前回の更新から日が空いたことをお詫びさせていただきます。

このような謝罪の場や、必要以上にレスに反応するような場は、元々は作らない予定だったのですが、
(ほかのSS作者さんたちがやっているのを見ていつも、読者にこびているようで気に入らないな、と思っていたので)
作らないなら作らないで雰囲気悪いな、と思い直し、作らせていただいた次第でございます。

というわけで、これからは指摘に対する謝罪、質問に対する返答などもできるだけ行っていきたいと思います。

以上です。

男「さて、改めて自己紹介を。俺の名前は男、よろしく」

友「俺は友!趣味はゲーム全般で、これも結構やりこんでる。だからわからないことが俺にあったらなんでも聞いて頂戴!」

女「女といいます。私も男さんと同じでこのゲームをやるのは初めてで…至らぬ点も多々あるかと思いますが、よろしくお願いします」

友「硬い硬い!そんなかしこまんなくてもいいよ。パッと見俺ら同い年くらいだし、タメでいいっしょ」

男「そうだね。これからしばらくは行動を共にするわけだし、変に遠慮したりしなくていいよ」

女「…そうで、あ、いや、うん、そうだね。よろしく」

男「うん。」
友「あぁ!」

友「んじゃ、続きは歩きながらにするか。あんまりのんびりしてて、夜になったらたまったもんじゃねーし」

男「あぁ、そうだな」



女「なるほど。このゲームの基本はわかったわ」

友「あぁ。あとは必要になったらその都度説明するよ」

男(…便利だな、行間で説明するの)


友「とかなんとか言ってるうちに、見つけたな」

男「何だここは…森は森でも、なんだか雰囲気が違うようだが…」

友「これは『ジャングル』。まぁ、基本的にはいつもの森と変わらない。土と樹が主に地域を生成してる。見ての通り木々はより育っているし、ここでしか見つけられないの『もの』もいる」

男「なんだそれは?」

友「見てのお楽しみ、だ。さて、行こうぜ」ウキウキ

男「…やけに機嫌が良さそうだな」

友「あ、そう見える?見えちゃう?見えちゃいます?」

男「…」

友「うん、ウザかったっていう自覚はあるからゴキブリに死骸見つめる時よりもなお暗いその視線を俺に向けるのやめてください」

女(力関係は 男さん>友さん …かな?)

女「いっ……きゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」

男「ど、どうした!?」

女「なななななななになになに!?!?なにあれぇ!?」


蜘蛛「ジュルジュル…」


男「おい友、なんだあれは…?」

友「あぁ、あれは蜘蛛だな。そう言えばマイクラの蜘蛛って実際の蜘蛛よりも少し大きいんだよな」

女「少し!?あれが少し!?」

男「ス○イダーマンもびっくりの巨大さじゃないか?あれ…」

友「おいおい、巨大って言うほどでもないだろ。せいぜい人間と同じくらいじゃねーか」

女「元々が指先で潰せるくらいのサイズなんだからあれはもう巨大であってるわよぉ!」

友「あ、そうだ、マイクラやるんだったら戦闘に慣れといたほうがいいかもな。女ちゃん、あれ倒してみて」

女「む、無理無理無理絶対無理!あれと戦うくらいなら一生ここで過ごすわよ!」

男「すごい恐がり様だな…まぁ、しょうがないか。俺もあれは流石にキツイし」

男「というか友、あれ襲ってこないし放っておいてもいいんじゃないか?」

友「んー、確かに、日中の蜘蛛はこっちから攻撃しない限り攻撃はしてこないけど…」

男「ならいいだろ、触らぬ神、ならぬ、触らぬ蜘蛛に祟りなし、だ」

友「…そうだな」




友「おっとてがすべった」ドスッ
蜘蛛「ジュー!」
男「友おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」
女「何やってんのよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」


友「ほーれほれ、もうターゲット取られてるからさっさと逃げないと襲われるぞー」

男・女「「ぎゃあああああああああああああああああああああああああ!!!!」」

※最終的には友が倒しました

男「お前…友…マジで、ふざ…けてんじゃ…ハァ、ハァ」
女「も、もう…イヤ…おうち帰りたい…全部忘れて…温かい、お布団で、ぐっすり…はぁ、はぁ」

友「いやぁ、悪い悪い。あまりにも反応がいいもんだから…つい☆」テヘペロ

男「…」スチャ

友「ごめんなさい俺が悪かったですだからその振り上げた石斧をおろしてくださいお願いします…あれ?」

男「…」ジーッ

友「…男?」

女「…」ジーッ

友「…女ちゃん?」

友(俺の後ろに何か?)クルリ




「にゃーん」


友「ぬこだあああああああああああああああああああああああああ!!!!!」

「にゃーん」

友「やっべぇ超カワイイ!ほら~こっちおいでー」つ魚
男「やってることが完全に誘拐犯だな」
友「うるせぇよ」

「にゃ!」キラーン

トテトテトテ

「にゃーん…」ウルウル

女「か、可愛い…」

友「んで、こうやっていくつか魚をあげると…」

「ハムハム…」

女「可愛い…」

友「元々は食べる動作なんてなかったはずなんだが…」

「ハムハム…」

友「可愛いからいいやー」ホワーン

ポン!

男「ん!?なんか変わったぞ!?」

友「こうなったら懐いた証拠だ。この状態で俺たちが移動すると…」ススッ

トテトテトテ

友「…」スススッ

トテトテトテ

「にゃーん」

『可愛い…』

友「こいつの名前を決めないとな。ぬこ、なんていつまでも呼んでいられないし」

女「保留」

友「なかなかに流行に乗ったネーミングだな。ちょうど今やってるしね、超電磁砲。でも却下」

男「ゲベ」

友「今度はうってかわって随分と懐かしい名前出してきたな。でもまず他所様からパクるって発想を捨てようか」

女「可愛い」

友「うんわかってるよ?可愛いのはわかってるから名前考えようね?」

男「川井」

友「お前は一刻も早くでん○ゃらすじーさんから離れろ。ていうかなんでお前がボケてんだよ。おかげで俺がツッコむことになってるじゃねーか」


※最終的に、虎縞だったので『タイガー』となりました


友「改めてよろしく、タイガー」

タイガー「にゃん!」

男「お、あれは…」

女「今度は何?」ナデナデ
タイガー「ごろにゃーん」スリスリ


友「…村だ」

村人「やぁやぁやぁ旅のお人。何もない村ですが、ゆっくりしていって下さい」

男「あぁ、どうも(顔四角いな)」

友「村では、村の人がすでに建てた…いや、村の人が作ったわけじゃなくて本当は地形生成の時に一緒に出来てるだけなんだが…
家とか、畑とかがある。その施設を(勝手に)使うこともできるし、資材として(勝手に)採集することもできる」

友「そして、村の人とは交易ができる」

女「交易?」

友「あぁ。村人にアイテムをあげて代わりにエメラルドをもらったり、逆にエメラルドを上げてアイテムをもらったりできる。
いらないアイテムでエメラルドを稼いでそれと欲しい商品を交換することができるんだ。具体的に言うと、小麦をエメラルドにしてエメラルドをダイヤクワに、みたいにな」

女「へぇ~」

友「通貨としてエメラルドを使った商品の売り買いって考えればわかりやすいか?」

女「あ、なるほど。百円玉とか千円札の代わりにエメラルドを使ってるわけね?」

友「そーゆーこと。ん、そうだ」



友「ここに拠点を作ろう」

男・女「「拠点?」」


to be continued …

無理にとは言わないが個人的にherobrine出して欲しいんだけど作者さんは知っているのかな。。。

>>184
herobrineに関しては知識がないので出す予定はないです。

では、開始します

友「昨日まで使ってた拠点とは違って、ちゃんとした家を作って、倉庫部屋とか、アイテム加工用部屋とか、寝室とか、そういったあれこれも全部作って、ここを本拠点にしよう。村人は村に住み着くから、移動させることはほとんど不可能だ」

友「だから、ここに拠点を置いて、村人と交易しやすいようにしようってわけさ」

男「なるほど」

友「やっておきたいのは柵の設置と沸き潰しだな」

女「沸き潰し?」

友「あぁ、松明を灯して暗いところを消して、モンスターが沸かなくするようにすることをそういうふうに言うんだよ。これしとかないと村の中でモンスターが沸いちまうからな」

男「柵の設置は?」

友「ここら一帯を全部湧き潰しする、なんて出来るわけないからな。村の周りを柵で囲って外からモンスターに侵入されないようにするのさ」

友「助さんの狙撃や園田先輩のテレポートは流石に止められないが…まぁ、基本的に柵の近くにいかなければ問題はない。ゾンビ、匠、蜘蛛の3体はこれで完全にシャットアウトできる。」

女「逆に言えば、それがないとシャットアウト出来ないってことよね…モウクモハイヤ」ガクガク

男「…友、お前の悪ふざけのせいで女さんがトラウマ負っちゃったじゃないか」

友「うん、俺も流石にふざけすぎたなーと思ってたところだ。次からは気をつける」

女「うぅ…」ガクガク

友「さて、じゃぁ男には柵の設置女ちゃんには松明の設置をしてもらおうかな」

友「女ちゃん、持ってきた石炭全部使っちゃっていいから、隙間の内容にきっちりね」

女「うん!」

友「そして男、柵は木の棒を作業台で横3×縦2で置けば作れるから、それで村の周りを長方形型に囲ってくれ。もし足りないようだったら、さっき抜けてきたジャングルから木をとってきてくれ」

男「わかった」

男「友、お前はどうするんだ?」

友「ん?俺?そのへんで日向ぼっこでも…冗談だってだからそんなポンポンピッケルとかスコップとか持ち出すなって怖いから」

友「俺は空いてるスペースを見つけてそこに畑を作っておく」

友「さて、では各々、行動開始ぃ!」

男「まずは木の棒を作って…」

女「あ、それ128個私にももらえる?」

男「あぁ、わかった…それ、一束で、スタック、って単位らしいよ?」

女「あ、そうなの?」

男「あぁ、大抵は64個で一スタックなんだって。たまに例外もあるらしいけど…一つだけで一スタック使うやつとか、一スタックで16個までしか持てないやつとか。友の話だとね」

女「へぇ~。それじゃぁ改めて…男さん、木の棒2スタックください」

男「はい、どうぞ」ポン

友「こっちもこっちで始めるか。」

友「スコップと桑は作ってあった奴があるからまた作る必要はねーな」

友「あと、小麦とサトウキビに…サボテンは、一スタックでとりあえずはいいかな?結局あんまり使ってないし…必要になったら栽培するか」

友「さーて、んじゃま、畑にするのにちょうどいい空き地でも探しますか」

男「この辺でいいか?…よくわからないな」

男「友は長方形型って言ってたし、とりあえず村の四隅に立てて、それを結ぶ、って手順にするか」


男「ほい」トン

男「これで四本目だな。あとはこれを結ぶだけ、と」


男「あ、友」

友「おう、おつかれー」

男「そっちはどうだ?」

友「上々。村にもともとあった畑があったから、想像してたよりもだいぶ楽だな」

男「そうか。それじゃ、またあとでな」

友「おーう」


男「これで、ラスト!」トン

男「ふぅ。終わった終わったー」

女「えっと、こう、でいいのかな?」トン

女「あ、明るくなった。元々明るいからわかりにくいけど、微妙に色合いが変わってる。よし、がんばるぞー!おー!」

村人「やぁ、こんにちは。旅の方かい?」

女「あ、はい、どうもこんにちは」

村人「いやーいいね、旅、自由で。おじさんも、あと20、いや10歳若ければ旅でもしてたんだろうけどなー」

女「は、はぁ…」

村人「いやぁ、羨ましいよ」


村人「男3人での旅は」

女「…は?」

村人「ん?どうかしたのかい?なんでこっちににじり寄ってくるんだい?それと随分と顔が怖いけれどどうかし」



ごきっ♪

すこし時は戻り…

友「さて、どっかにないかなー、空き地…お」

友「あれは畑か!そう言えば村にはもともと畑があるんだったか。さて、何が植えられているかな…」

友「お、やりぃ!人参もじゃがいもも植えてある!いやーよかったよかった。ゾンビ狩りしてまで見つけるのは流石にめんどいからな」

友「んじゃぁ早速採取して…」ザッザッザッピコピコピコ

友「植え直して…人参とじゃがいもは小麦と同じで耕した地面のうねじゃねーと植えられねーからな。せっかく鍬も持ってきたわけだし、もうちょっと畑の範囲広げて植えるか」ザザザザザドッドッドッド

友「サトウキビは逆に耕されてると植えられねぇからな。土の上でこう、なんどかジャンプすると…」ピョンピョン

友「よし、普通の土に戻った。このシステム、たまにうっかり土に戻して、育ててた途中の作物が出てきてってことがあるから、もうちょっとなんとかなんねーもんか…ま、愚痴っても仕方ないか」

男<オーイ、トモー!

友「ん?あれは男か。おーい!…」

友「よっこらせ…っと、ふぅ」

男「お、終わったみたいだな、友。」

友「おう、そっちもお疲れ」

男「あぁ。さて、あとは女さんだけか」

女「あら、私が最後?待たせちゃったかしら」

男「あ、女さん。いや、俺たちも今終わったところだよ」

友「バッチリ?」

女「うん、ばっちり!」

友「…天井にはないようだけど?」ニヤニヤ

女「あ」

友「むふふ、ちょっと男さん、見ましたさっきのドヤ顔。「ばっちり!」ですってよ。オホホホホ」

男「唐突にうざいな」
女「ていうか気持ち悪いね」


友「…グスッ」

友「それじゃぁ松明設置しながら、拠点に使う家みつけるか」

男「了解」

女(復活は早いんだ)


友「んー、とりあえず、一番広いのにするか。異論はないよな?」

男「任せるよ」
女「うん」

友「しかし…あそこにいる村人、あれなんだ?なんか全身の関節が曲がっちゃいけない方向に曲がって軽くクリーチャー見たくなってるけどよ」

女「…」ギクッ

男「女?さん」

女「な、なんでもない!なんでもないよ!アハハハハ…はぁ」


友「さて、チェストを設置して、持ってきた荷物をしまうか」

男「あ、作業台こっちに三人分設置しておくぞ」

女「あ、ベッド、どうしよう…」

男「…流石に、ゲームの中とは言え、男女が一つの部屋のなかで寝る…っていうわけにはいかないな。取り合えず、丸石で仕切るか」

女「…ありがとう」

友「拠点、かーんせーい!」

「「わー!」」パチパチパチ

友「いやー、流石に3人でやると早いな。日が沈む前に終わっちゃったよ」

男「さて、もう夜になるわけだが…どうする?」

友「寝よう寝よう。さっさと寝て、朝になってからまた活動を始めようや」

女「賛成。私も少し疲れたような気がするし…でも、あれだけ歩き回ったことを考えたら、むしろ疲れてない方かな?」

友「ゲームだからな。『痛み』を感じるのは、システム上ダメージを受けた時だけみたいだな。だからその疲れは、あくまで気がする、だけなんだろうな」

女「それじゃぁ、その気になれば丸一日…どころが、一生動き続けることもできるのかな?」

男「いや、こうやって思考してるってことは、頭は働いてる、ってことだろう?だったらそれは無理じゃないのか?」

友「んー、そのへんの詳しいことは俺らをこんな目に合わせた製作者様に聞いてみないとわからねーな…わからないことは考えないに限る、だろ?男」

男「…そうだな。よし、それじゃぁ寝よう」

女「うん、それじゃぁ」

ガガガピコ、ガガガピコ

女「私はこっちで」

男「うん」

トン、トン

丸石<オヤスミー

「「お休みー」」

>>そうですね、すっかり忘れていました…すいません。

おまけ

きぃぃぃぃぃやぁぁぁあああああああ!!!


友「なんだなんだぁ!?」

男「女さん、どうかしたの!?」

丸石<ク…ガ…マ、ニ

男「クソ、くぐもってよく聞こえない…女さん、入るよ!」

ガガガピコ!ガガガピコ!

男「女さん、どうかし…あ」

蜘蛛「ジュルジュル…」

男「友、これはどういうことだ」

友「あるぇ?なんで…あ、そうだ、蜘蛛って設置物よじ登る性質があったんだっけ。すっかり忘れてた…」

女「み、見てないで助けてよぉぉぉおお!!」ガシツ

男「あ、うん。わかった、わかったから、落ち着いて、ね?」



翌日、柵を高くし、さらにその上に木製のハーフブロックを置くことで対策しました

以上で今日は終了です。

次回…とうとう、奴が来る!


???「ハーイ♪」

>>1ってリアルプレイではmod入れてるの?

これ姿形はどうなってるの?

ていうかこれ、友抜け出し方知ってると思う。だって最初の方で普通はEキーでインベントリ開くのをわざわざ腰のポーチやら指輪やら言ってたしな
ん?これって友黒幕…?

>>209
入れていません。一度試したことはあるのですが、なかなかうまくいかず、結局断念しました。そのうちまた導入に挑戦しようかとは思ってはいます。

>>213
現実世界のものとなっています。流石に全員ボブの見た目というのは、特に女がきついので。誰が誰だかわからなくなりますしね。

>>215
そういうわけではありません。あくまで、いろいろやっていたらなんか出来た、というだけです。脱出方法云々についても現段階ではただの推測です。察しが良すぎないか?と思う方もいるかもしれませんが、そういう風にしないとどうしてもグダダグダになってしまうので…特に伏線というわけではありません。

以上です。

ガンッ!

男「おはよう」

友「おはよう。お約束の過激な起こし方のおかげでバッチリ目が覚めたぜ。けどできるなら後頭部に走るこの鈍痛をどうにかしてほしいな」

男「なら自分で起きろ」

友「…」


男「女さーん、起きてますかー?」

壁<…

男「女さん?入りますよ?」

ガガガガピコッ、ガガガガピコッ

男「女さ…おぉう」

友「どうした、おと」
男「!」バッ!
友「こおおおおおおおおおおおお!!!???」

友「な、なんだなんだ!?唐突に目潰しとかやめろ怖えーじゃねーか!いや、別に目だから特に痛いとかいうことは起きねぇけどよ、システム上。けど俺だって人間だから目を狙われると流石にビビるんだぜ?」

男「お前が生きてるのが悪い」

友「とうとう生存すら許されなくなった!?」

男「とにかく!お前はこっちに入ってくんなよ!」

トン、トン

友「…全く、紳士的なことで」

ボブ……?
一瞬なんのことか分からんかったけどスティーヴのことか

~女side~

男「…」

女「スー…スー…」

男「…ゴクリ」

男(いやゴクリじゃねぇよ!何を欲情しているんだ俺は!いや落ち着け素数を数えろ2…あれ?2って素数だったか?ど忘れしたぞ?3から素数だったか?そういえば1って素数に含まないのか?えーと…あ、そうだ2から素数だ、うん、思い出した。そして落ち着いた。よし)

男(とりあえず、そっと毛布(なのかよくわからないが)をかけ直して)ススッ…

女「ん…」

男「っ!?」ビクッ!

女「…ん、ふぅ…スー…スー…」

男「…」スススッ…

男(よし)

男「女さん、起きて。もう朝だよ」

女「スー…スー…」

男「女さん!」

女「ン、ンー…」

男「起きた?」

女「…スー」

男「…」

男(友なら間違いなくこの時点で叩き起こしてるが…流石に女の子に対してやるわけにはいかないよな…かと言って起こさないのも…あ、そうだ)

男「スーッ…」

男「蜘蛛がでたぞーーーーー!!!」

女「ぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」ガバァッ!



ばちこーん☆!


女「ほ、本当にゴメンなさい…」

男「いや、気にしないでいいよ」

友「そうだぜ?男にとっちゃむしろご褒美だから」

男「…」チャキ

友「というのは冗談だ」キリッ

女「うーっ…」

友「まぁ別にそれくらいいいんじゃねーの?男は女ちゃんのあられもない姿見てるわけだし、パンチ一発で済めば安いものでしょ」
女「!?」
男「と、友!」

友「なーんだよー、今度は冗談じゃないぜ?俺を女ちゃんの部屋から追い出したっていうのは、つまりはそういう事なんだろ?」

男「そ、それは」
女「あ、あの」

女「私、そんな恥ずかしいカッコでしたか?」

男「えっと、いや、その…///」カァ

女「…ぁぅ///」カァ

友「…初心だねぇ」

男「うるさいぞ童貞!」
友「どどど童貞ちゃうわ!」

女「そ、そうだ!今日、今日の予定!今日は、何をするんですか?」

友「ん?今日の予定?そんなことよりも女ちゃんが寝起きにどんな格好をしてたのかの方が俺は気にな」ガッ
女「 き ょ う の よ て い は ? 」

友「畏まりました今日の予定について入念に確認させていただきますですからどうかそのアイアンクローをお収めくださいオンナサマ」

女「…」スッ

友(…死ぬかと思った)

友「で、今日の予定だが…うーん…」

男「どうした?」

友「いや、エンダードラゴンの所に行くには、園田先輩倒すと出てくる『エンダーパール』ってアイテムが必要になるんだけどよ、地道に洞窟歩き回って先輩探すか、それとも…」

こん、こん

友「ん?」

男「ノック?」

友「あれ、村人に、ノック、なんて礼儀正しい行動ができたっけ…?いや、そもそも壁にノックするなんて、それこそプレイヤーでもなければできないはず…」

女「とりあえず、入れであげない?」

友「んー、まぁ、いっか。」

ガガガガピコッ、ガガガガピコッ

男「えっと…」

女「あの…」

???「初めまして!私」

友「め、メイドさんだぁぁぁぁあああああああああああ!!!!!!!!!!!!」

メイド「はい!私、プレイヤー支援用AI搭載擬似プレイヤー、メイドちゃんです!」

友「わぁ本物だ!本物のメイドさんだ!あ、握手とかいい?」
メイド「はい!」
友「おぉ、俺メイドさんと握手しちゃってる!生きてて良かったよ本当に!」
メイド「恐縮です!」
友「あ、サインとかもらっても」
男「落ち着け」ガンッ!

友「…」チーン

メイド「はわわわわ!だ、大丈夫ですか友様!」

男「こいつなら大丈夫だ。それより…ちょっと待って」

メイド「いえ、システム上ダメージを与えられる行動は痛みとしてフィードバックしますから…あのー、友様?」

男「だからちょっと待って。なんでコイツの名前、ってシステム上?」

メイド「友様ー?起きてくださーい」ユサユサ
友「やっほぉぉぉおおおお!!!」

メイド「ひゃわ!?」

友「うっほほーい!メイドさんにゆさゆさして起こしてもらっちゃった!やったやった!これでもう何も怖くないぞきゃっほーい!」

メイド「えとえと、喜んでいただけたようで何よりです」

男「…」

友「」死ーん

メイド「え、えとえと」

男「あぁ、あいつのことは放っておいて。起きると面倒だから」

メイド「…はい、かしこまりました」

男「それで、君は一体何者なの?」

メイド「先程も申し上げましたとおり、プレイヤー支援用AI搭載擬似プレイヤー、メイドちゃんです!」

男「…えと」

メイド「具体的には、プレイ全般の補助、アイテム制作レシピの検索、その他アドバイスなど、ありとあらゆる面でのプレイヤーのサポートを行います」

友「あれ?リトルメイドMODのメイドちゃんじゃいの?」
女「あ、復活した」

メイド「はい。私は、リトルメイドMODを原型に、マスターが独自に作り出したAIを搭載した擬似プレイヤーです。ですから、基本的にできることは皆様と変わらないと考えてくださっていいですよ」

男「待って。また気になる単語が出てきた…マスター、というのは?」

メイド「マスターは私を作った方の呼称です。本名は個人情報保護の観点からお教えすることができません。ご了承ください」

男「…もうちょっと具体的に聞こうか」

男「そのマスターというのは、俺たちをこの世界へ送り込んだ張本人か?」

メイド「はい、その通りです」

女・友「「!?」」

男「…」

男「君の目的は?」

メイド「プレイヤーの皆様の支援です」

男「君のマスターの目的は?」

メイド「皆様の観察です」

男「じゃぁ」
友「ちょちょちょ、ちょっとストップ!」

男「何だ、友。今はお前の冗談に付き合ってる暇はないぞ」

友「いや、俺は今何がなんだかわからないんだが…」

男「…この「メイドちゃん」とやらは、どうやら俺たちをこんな目に合わせた張本人が作り出したAIで、それが俺たちのところへ送り込まれたらしい、ということだ」

女「AIって…そんなことができるの?」

男「人をゲームの世界に送り込めるくらいだ。AIくらい作れるだろうさ」

男「…しかし、初めて見つけた黒幕の手がかりっていうことで、俺もちょっと焦りすぎてたかな。少し落ち着こうか」

メイド「それでは皆さん、お手を合わせて」

『いただきます!』

男「…っていやいやいや、落ち着こうとは言ったけど、なぜ食事?」

友「だって食べてなかったし」

女「まぁ、何もしないよりはいいと思うけれど」

メイド「では私も失礼致します…ハムハム」

男「…」


メイド「では皆さん、」

『ごちそうさまでした』

友「あー、食べた食べた」

女「結構いろんなバリエーションの食事があるのねー」

男「って違う!何で和気あいあいとしてるの!?さっきまでのシリアスな空気どこいったの!?」

友「いやー、飯食ったら落ち着いちゃって」
男「落ち着きすぎだろ!落ち着けって言ったの俺だけど流石にそこまで落ち着くのは予想外だよ!」

メイド「ま、まぁまぁ、落ち着いてください」
男「誰のせいでっ…!」

男「いや、その通りだ。俺が落ち着かないと…」

友「そーそー、人間落ち着きが肝心だぜ。カルシウム足りてないんじゃねーか?あ、骨食べる?(助さん製)」

男「…」

ガンッ!

男「よし落ち着いた」
友「俺は犠牲になったのだ…」チーン

男「さて、メイドさん質問を続けさせてもらうよ」

メイド「はい、何なりと」

男「君は何故、俺たちのところへ送られてきたの?」

メイド「マスターからの伝言を伝えるためです」

男「…聞こうか」

メイド「『こんにちはwwwwwwwwwいやwおはようなのかな?wwwwwwwwwwまwww別にどうでもいいかwwwww
君たちにいい情報を一つwww悪い情報を一つ伝えてあげようwwwwwwwwwwww
まずいい情報だがwwwww君たちwww正確に言えば友君が推測したエンダードラゴンを倒すことでの脱出wwwwwこれは正しいwwwエンダードラゴンを倒せばこのゲームから脱出できることを保証しようwwwww
そして悪い情報だがwwwwwエンダードラゴンの住まう地、『ジ・エンド』ではwwwwリスポーンができないように設定してあるwwwwwもし『ジ・エンド』内で死ぬことがあれば…んふふwwwwwご想像におまかせしようwwwwww
なんでこの情報を君たちに与えたのかって?wwww気になる?気になるよねぇwwww特に男君なんかはwwwww細かいところが気になっちゃう困った性格だもんねwwwwwどうしようかな?wwww教えてあげようかな?www教えないかな?wwwwwんはーっはっはっは!教えちゃおうwwwなんたって僕は優しいからねwwww
いい情報を与えたのは君たちのモチベーションを与えるためだよwwww人間、目的がはっきりしてたほうがやりやすいしねwwww
悪い情報を与えたのはwww雑なプレイをして欲しくないからだよwwwwリスポーン出来るのをいいことに神風特攻連打なんてことをされてはつまらないからねwww
僕からは以上だよwwwwんふふwwww質問はあるかなぁ?wwwwあっても答えられないけどねwwwwwwwwwwwwwwwww
あとは僕お手製のメイドちゃんにでも聞いてくれwwwwwそれでは、ばぁ~いwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww』」

メイド「以上です」
男「喧嘩売ってんのか?!」ガタッ

友「ま、まぁまぁ…」

男「くそっ…コイツが女じゃなかったら絶対殴ってるのに…」

友「なんかマイクラ始めてからやたら暴力的なってないか?お前…」

男「…それで、どうする?」

友「どうする…て?」

男「これからの予定だ。基本的には変わらないだろうが、悪い伝言要約すると『ラスボス戦で復帰はできない』ってことだろ。それも踏まえて、これからの予定をどうするか、ってことだ」

友「あー、そゆこと…そうだな、だとすると…うん、取りあえず、もともと行く予定はなかったが…」


友「ネザーへ行こう」


男「…ネザー?」


to be continued …

>>219
えぇ、そうですね、スティーブです。ボブではありません。盛大に間違えてしまった…
申し訳ありませんorz

半芝とは誠に残念である

>>233
すっかり忘れていました…以降、気をつけます。

少々日が空いてしまい申し訳ありませんでした。
では、開始します。

男「着いたな」

友「あぁ。間違って足踏み外すんじゃねーぞ。溺れたら即死確実だと思っておけ」

男「わかった」

友「俺を突き飛ばしたりもするなよ?絶対だぞ?絶対だからな?」

男「…わかった」

友「おい何だ今の間は振りじゃないぞ振りじゃないんだ振りじゃないからな?」

男「!?」

友「振りだと思ってたのかよ!流石に溶岩入って「いい湯だな~」とかいう化け物じゃないからな俺。人間だから。いや今の状態だとちょっと微妙なラインだけどよ」

男「チッ」

友「なんで舌打ちするの?そんなに俺を溶岩に突き落としたかったの?そろそろ泣くよ俺?この溶岩を俺の涙で冷やしちゃうよ?」

男「それで、このマグマをどうするんだ?」

友「あぁ、この溶岩源に水をかけるとだな…よっと」ダバァ

ジュジュジュジュジュー・・・

男「おぉ」

友「とまぁこんなふうに冷えて固まって、黒曜石になる」

友「あ、ちなみに、溶岩源じゃなくて溶岩源から流れる溶岩流の方に水をかけると丸石になる。それを利用して無限丸石製造機、なんてものが作られたりしてるが…まぁ、そいつはまた別に機会にな」

友「さて、こいつを全部で7個集めてくれ。あ、ダイヤピッケルで砕かないとアイテム化しないから注意な」

男「了解」

ガガガガガガガガ…………………

男「おい、友…」ガガガガガガガガ…………………

友「もうしばらく待て」ガガガガガガガガ…………………

男「い、いや、しかし…」ガガガガガガガガ…………………

ピコッ!

男「あ」

友「よし、この調子であと6個ずつ」
男「硬!!」

友「そう、コイツは岩盤を除けばマイクラ至上最高硬度を誇る。たとえ至近距離から匠の爆撃を喰らおうが絶対に傷つかない無敵の石だ。ま、この通り採取がクソめんどい上に、溶岩源一個につき一つしか取れないっつーレア度のせいで、こいつでまともな建築しようなんていうクラフターはいないけどな」

男「へぇ~…」

友「さ、さっさと続けようぜ。ただでさえ時間がかかるんだ。これ以上時間を無駄にしてられねーよ」

友「ただいまー」

メイド「お帰りなさいませ、友様!」

友「…」

友「…」ジーン…

男「何やってんだ」

友「男!俺は!今!猛烈に感動している!!!」

男「は?」

友「帰ってきたら美人なメイドさんに「お帰りなさいませ」って言われた!これ以上の幸福があるか!?いやない!!!」

男「…」

友「男なら誰だって一度は夢見るシチュエーションだ!俺は今、歴史上最も幸せな人間だと言い張れるくらい幸せだ!!!お前ならわかるよな、この気持ち?」

男「いやわかんねーよ」



女「あうー…」

男「というか、女さんはそんなところで何してるの?」

女「えと、そのー…」

男「…?」

メイド「女様、そんなところで隠れてないで…ほらほら!」グイグイ

女「ちょ、待って!押さないで!」

男「ぉおぅ…」



女(メイドコス)「お、お帰りなさいませ、ご主人様…///」カァッ

男「友…」

友「なんだ?」

男「お前の言うことが、少しわかった気がする」

友「…そうか」

友「…」スッ

男「…」スッ

ガシッ!

メイド「美しいですねー、漢の友情って…」

女「それより、早く戻して…」

メイド「マスターから渡された権限の一つで、ある程度スキンを変えることができるんですよ」

友「へぇー、そんなことが」

メイド「マスター曰く、「面白そうだからwwwwww」だそうで…」

友「い、いい趣味してるね、メイドさんのマスター…まぁ、」


女「…ハズカシイ…」

男「…///」カァッ


友「確かに、面白い状況にはなってるけれど、な…」ニヤニヤ

メイド「それで友様。どうでしたか?」

友「ん?あぁ。取りあえず、必要分だけ採ってきたよ、黒曜石」

メイド「そうですか!では、今すぐネザーへ?」

友「あぁ。と言っても、行くのは俺と男だけだけど」

メイド「あら、私は行かなくてよろしいいのですか?」

友「あぁ。流石にあそこに、女の子連れて行くってのはあんまし気分が良くないし…それに、」

友「君らには、やっておいて欲しいことがあるしね」

メイド「はい、何なりとお申し付けください」

友「それで、ひとつ確認なんだけど…」

男「…っと、これで完成か?」トンッ

友「おう、オーケーオーケー」

女「横2×縦3の空間を囲うように黒曜石を配置…黒曜石の不気味な色合いもあって、さながら地獄の門、って感じだね」

メイド「間違ってはいませんよ。ネザーはマインクラフトの地獄、っと呼ばれることもありますから」

女「へーえ」

友「それで、この火打石で点火すれば…仕上げだ!」カチッ

ボッ!…ゴォォォオオオウウウウゥゥゥ

男「っ…ずいぶんと恐ろしげな雰囲気じゃねーか」

友「ビビったか?」

男「愚問だな」

友「はっ、言うと思った」

男「それじゃぁ…」

男「行ってきます」
友「行ってきます」

女「行ってらっしゃい」
メイド「行ってらっしゃいませ」

ザッ!

女「行った…ね」

メイド「はい。では、こちらも仕事に取り掛かりましょうか」




メイド「『トラップタワー』の建設に」


~男性サイド~

シュゥゥゥゥゥウウウウウウウン

友「…っと、着いたか」

男「…っ、あんまり目に優しい光景じゃねーな」

友「ま、一面真っ赤だしな。確かに、見てて気分のよくなるもんではねーな」


友「なにはともあれ、周りを確認しよう。まずはそれからだ。あ、足元に気をつけろよ?付いていきなり溶岩にドボン!なんて洒落にならん「友!そこ溶岩だ!」ぞおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!?」

友「あ、危ねぇ…記念すべき第一歩で即死するところだった…」

男「気をつけろって。お前が言ったんだろ」

友「面目ない…」


キュゥゥイイッ!


友・男「「!!」」

男「この音は!?」

友「男!さっき言ったとおり、このゲートを石で囲め!早く!」

男「あ、あぁ、わかった!」


友「さぁて、初めましてだな…ガスト!」

ガスト「キュゥゥイイッ!」

友「目標をセンターやや下に入れて…シュート!」バシュン!

ガスト「キュゥゥイイッ!」

友「へへ!今まで助さん倒して手に入れてきた矢、コツコツ貯めてきたこいつを、惜しげもなく使わせてもらうぜ…第二射ぁ!」バシュン!

ガスト「キュゥゥイイッ!」

友「よし、命中!」

ガスト「キュゥゥイイッ!」バシュゥ!

友「のわっと危ね!」ヒョイ

ドーン!

友「けっ、やられっぱなしじゃねーってか。調子にのるんじゃねーよファミレスと同じ名前のくせによぉ!第三射ぁ!」バシュン!

ガスト「ホワァーーー!」

友「よっし、討伐数1!さて、じゃぁ俺も男のやつを手伝いに戻り「キュゥゥイイッ!」っ、もう一体か…どこに、!?」

友「あいつ、男の方をタゲ取ってやがる!くそっ、今男を攻撃されるわけには」

ガスト「キュゥゥイイッ!」

友「…っ!」

~~~~~~

友『ネザーには、ガストってやつがいる。いや、ファミレスじゃねぇよモンスターだよ』

友『コイツは空中に浮遊していて、プレイヤーを見つけると爆弾を吐いて攻撃してくる』

男『匠を吐いて攻撃してくる、みたいなもんか?』

友『いや、匠ほどの威力はねーよ。それでも爆発であることには変わりないし、ネザーの地面はこの攻撃である程度は崩れるからな…溶岩の直上で足場を破壊されてみろ。そのまま即死コース一直線だ。その上そもそもの攻撃力が高いから、2、3発直撃したらどっちにしてもゲームオーバーだ』

男『恐ろしいな…』

友『それに足場だけじゃねー。ネザーゲートの門の中身の部分も爆発を喰らえば消し飛んじまう。そのときはもう一度着火すれば一応はゲートは回復するが、そのとき、こっちに戻る座標がずれる可能性がある。そうなったらまた面倒な手順を踏んでゲートを作り直さにゃきゃならん。だからこいつは絶対に避けなきゃならない』

男『どうやって?』

友『そんなに難しくはない。ただ、ネザー側にできたゲートを石以上に硬いもので囲ってやればいいのさ。匠の場合はそうはいかないが、ガストの爆発に、石を破壊するほどの威力はない。だから』

男『石で囲んでしまえばゲートが壊される心配はない、ってことか』

友『そのとーり!もしゲート近くにガストがいたら、俺が撃退してやる。だからお前は、あっちについたらまず石でゲートを囲ってくれ』

男『大丈夫なのか?』

友『はっ!俺を誰だと思ってやがる』


友『この俺様が、お前には絶対に攻撃を届かせはしないさ』

~~~~~~

友(…あんだけの大口叩いたんだ!絶対に、男に攻撃させはしねぇ!)

友「おおおおおおおおおおおおおおおお!!」

ガスト「キュゥゥイイッ!」

友(間に合え!)


友「ガスト、ホォォオオオムラァァァァァアアアアアン!!!」

バシュン!
ガスト「ホワァーーーーー!」


友「…ふいー、危なかった」

男「ナイスバッティン、友」

友「…はっ!あたり前田のクラッカーよ」

男「…ていうか、ガストの攻撃って打ち返せたんだな」

友「あぁ。つってもタイミングが割とシビアだから、打ち返せる時と打ち返せない時があるけどな」

男「それで、どうする?無事石棺も完成したけど」

友「石棺言うな。まぁ、そう言えなくもないけど…石製だし、ここ地獄だし」

友「取りあえず、お前は近場のグロウストーンとってきてくれるか?」

男「グロウストーン…あぁ、あの光ってる石のことだったか?」

友「そそ。その間にに俺は、このあたりを散策してちょっと探し物をしてくるからさ」

男「了解。んじゃ、一旦二手に分かれるか」

友「おう」

男「さーて、とりあえずできるだけ近いところから…」

キョロキョロ………

男「…溶岩の直上にしかない」

男「しょうがない。持ってきた石を使って足場を作りながら回収するか…」

男「…あ」

「ヴー…」

男「あれは確か、ゾンビピッグマン、だったか」

男「攻撃すると仲間を呼んで次から次へと襲い掛かってくるっていう…まぁ、ここはスルーで…」

男「…」

ゾンピグ「…」

男「おっと肩が滑った」ドン

ゾンピグ「!?」

ゾンビグ「ヴーーーーーーーーーーー!!!」ヒュー…ジュー

男「なるほど、どうしても邪魔な時はこうやって突き落として焼却処理すれば襲われないのか…覚えておこう」

男「………」トン…トン…トン…

男(な、なんていう緊張感だ…一歩踏み外せば溶岩の海へダイブするというこの状況下で、地面の端ギリギリまで接近して地面を広げなければならないとは…くっ、ここが現実だったら間違いなく冷や汗まみれになってるな。こんな時に敵なんて来たら…)

ガスト「キュゥゥイイッ!」

男「うわぁあ!?」

ガスト「キュゥゥイイッ!」バシュン!

男「危なっ!」ススッ  >どーん!

男「!?」クルリ

グロウストーン「…」<半壊

男「あああああああああああああああ!!!」

友「ただいまー。どうだtt…なんかすごい疲れてるな」

男「これだけ神経すり減らしたのは、この前のお盆に両親の知り合いが家に来て、その知り合いがいる間ずっと部屋の隅っこで正座していたとき以来だ…」

友「割と最近だな比較対象…」

男「そっちの方はどうだったんだ?」

友「へっへー、見事に見つけたぜ。なかなか近い場所に…」


友「遺跡をな」

~遺跡の壁前~

男「これが遺跡か」

友「あぁ。半分以上埋まってるけどな。ガストとかからの襲撃気にしなくていいから、むしろ好都合だな。さ、さっさと入ろうぜ」

男「入るといっても、入口なんてどこにも…」

ガガガガピコッ、ガガガガピコッ

友「入口作ったぞー」
男「それは入口と言っていいのか?」

男「中は結構暗いな」

友「あぁ。松明が持ってき忘れたからって勘で進んでたら迷子になって結局デスルーラで帰ったこととかあるぜ」

男「すごいアホな話だな」

友「ひどい言われようだ」


男「おい友、きれいに整備された階段があるんだが…」

友「なに!?よく見つけた男!その階段を下りるぞ」


男「なんだ、これ…」

友「コイツはネザーウォート。地獄に来た理由の一つがこれだ。こいつはあることをするための必須アイテムなんだが…まぁ、戻ってから教えるよ」

男「それは構わないが…見た目が正直少し気持ち悪いな」

友「そこはまぁ、地獄に自生する植物だからな」

友「あ、それが生えてる下のブロックも一緒に回収してくれ。帰って栽培するから。その土…ネザーサンドじゃないと栽培できないんだよ、これ」

男「あいさ了解っと…」

男「…何もないな」

友「んー、あともう一つ探し物があるんだが…ないかねー?また別の遺跡探すのは面倒「ヴォー・・・」!?」

男「友、今のは?」

友「どうやら別の遺跡を探す必要はなさそうだ」


友「ふー、居た居た」

男「あれは…」

友「ブレイズ。ネザー遺跡にのみ存在するモンスター。気をつけろよ、こいつは攻撃力が異常に高い。接敵したらいつの間にか死んでいた、なんてよくあることだからな」

男「…ゴクリ」

友「ま、こんなとこで立ち止まっていてもしょうがない…男、お前はここで待っててくれ」

男「お前は?」

友「俺か?俺は…とっっっかああああああああああああああああああん!!!」

友「おおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」

友「オラオラオラオラオラ!」ガキン、ガキン、ガキン!

友「あ、ちょ、ま、熱い熱い!ちょ、ちょっと!待って!」

友「ごめんなさい調子こきましたすいませんもう二度としません許してくだ」
ブレイズ「ヴォー!」ドーン!

友「」ピチュン…

男「あ」

男「…」

サッ!

男「回収回収…」ピコピコピコ

男「よし!」

サッ!

男「さて、帰るか」

~自宅~

男「ただいまー」

友「ぉーぅ…お帰りー…」

男「随分とお疲れのようだな」

友「あぁ…流石に全身を焼かれるっていうのは初めての経験だったからな。流石に答えた」

男「そんな経験した人は大概死ぬだろ」

友「まぁ俺も一回死んだわけだが」

男「それで、お前が手に入れたかったアイテム、ってのはこいつでよかったのか?」スッ

友「ん?おー!それだよそれ!あーよかった。ちゃんとドロップしてたんだな。もうブレイズ倒すのでいっぱいいっぱいになっててよくわかんなかったから、正直心配だったんだよ」

男「結局、これは一体何に使うんだ?それと、あのネザーウォートっていうのも…」

友「それは」
メイド「ただいま戻りました~」
友「メイドっさぁぁぁああああん!!!」

メイド「あら、友様!お帰りになられていたんですね!」

友「うん!俺ねー、ネザー行ってネザーウォートとブレイズロッドとってきたんだ!褒めて褒めてー!」

メイド「よく頑張りましたわね~友様~」ナデナデ

友「はうぁ~、癒されるぅ~…」ホッコリ

男「…(ここは殴っておくべきだろうか)」

女「た、ただい…ま」

男「あ、女さ…女さん?」

女「んー?…」ゲッソリ

男「…随分と、お疲れのようで」

女「ふふふ…そう見える?うふふふふ…」

男「…(目がどこか遠くを見てる)」

男「一体、何があったんですか?」

女「それは…」

to be continued ・・・・・・・・・・

開始します。

~時は戻って女性サイド~

女「それでメイドさん、とらっぷたわー、っていうのは具体的にどういうものなの?」

メイド「トラップタワーというのは、モンスターがスポーンする環境、モンスターを倒す罠、倒した時に出てくるアイテムを回収する場。この三つを兼ね備えた、モンスタードロップアイテム収集場のことを言います」

メイド「ゾンビの落とす肉、スケルトンの落とす矢と骨、エンダーマンの落とすエンダーアイ、これらの収集が、主な目的となりますね。まぁゾンビの落とす肉、ゾンビーフや汚肉(おにく)などと呼ばれたりしますが、これだけはあまり収集価値がありませんが」

女「うん、まぁ、あれを好き好んで食べたいとは思わないけど…」

メイド「具体的な建設方法は建設しながら説明いたします。とりあえず大まかな外枠を作りたいと思いますので、この大量にある丸石と、設置ミスの際のためのピッケルを数本だけ持って移動しましょうか」

女「あ、はい」

メイド「まずは角の部分4つに設置します。わかりやすいように1辺を1スタック、64ブロック分の長さとした正方形といたしましょうか」

女「あ、じゃぁあっち側は設置してきますね」

メイド「はい、よろしくお願いいたします!」


女「1、2、3、4、…61、62、63、64!ここか!」トン

メイド「設置していただけたようですね。では次に参りましょう」

メイド「まず、これらの周りを軽く掘って」ザク、ザク

メイド「水源を設置し…よし、これで下準備は完了でございます!」

メイド「次は、この4隅のブロックを高く積み上げましょうか」

女「高く、ってどれくらいですか?」

メイド「128ブロックでございます」

女「…………………え?」

~地上より128ブロック地点~

女「」ガクガクブルブルガクガクブルブル

メイド「お疲れ様でーす!もう128ブロック地点に到達しましたよー!」※64ブロック離れているため大声で話しています。

女「」ガクガクブルブルガクガクブルブル

メイド「ではー!一度降りましょうかー!」

女「どどどどどどどうやってー!?」ガクガクブルブルガクガクブルブル

メイド「積み上げる前に水源を設置しましたよねー!水源に着地、否!着水すればダメージはありませーん!」

女「そ、それってまさか…」ガクガクブルブルガクガクブルブル

メイド「ではー!先に降りていますねー!」

女「ちょ、ちょっとま」ガクガクブルブルガクガクブルブル
メイド「」ヒョイ

メイド「」ヒュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ……………………
女「」

女「」ガクガクブルブルガクガクブルブルガクガクブルブルガクガクブルブル

女(え、本当に私もあんなふうに降り、いや落ちるの?)

女「…」チラッ



女「」ガクガクブルブルガクガクブルブルガクガクブルブルガクガクブルブルガクガクブルブルガクガクブルブルガクガクブルブルガクガクブルブル

女「む、無理!絶対無理!こ、こんなところから落ちるなんて絶対絶対無理!そ、そうだ!せっかくこんなに丸石もってきてるんだから、これを階段状に設置すれば…」ススッ

ずるっ

女「あ」

~地上~

メイド「う~ん、女さん遅いですねー…あ!」

女「………ァァァァァァァァァァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"ア"」
ぼちゃん!

メイド「…」トテトテトテ

メイド「お帰りなさいませ、女様!では、次はあちらの柱を建設しに」
女「チョ、チョット、マッテ」

メイド「女様?」

女「モ、モウチョット、ヤス、ヤ、ヤスマセ、テ…」コヒュー、コヒュー

メイド「あらあら女様、お顔の雰囲気が女性として色々とダメな感じになっていらっしゃいますよ?」

女「コヒュー、コヒュー」

メイド「大丈夫でございますか、女様?」

女「だ、大丈夫、なんとか…」

メイド「では、残り二本の柱の建設に向かいまs」ガシィッ!

女「おおおお願いだから、それだけはご勘弁をおおお!」ウルウル

メイド「あ、あらあら…それでは、女様には降りていだたかなくとも良いようにしますので…」

女「…ほんとう?」

メイド「ええ!ですからね、あと一本、頑張りましょう?ね?」

女「…うん」コク

女「…て言ってたけど、メイドさん、どうするつもりだろう…?」

女「柱建て終わったら、さっさと降り、じゃなくて落ちていっちゃったし…」

女「ていうか当たり前みたいにに協力しちゃってるけど、あの人(?)ってもともと私たちをこんな目に合わせた人からの使いなんだよね…」

女「はっ!まさか、私をここに置いてけぼりにして…」

女「」ガクガクブルブルガクガクブルブル

メイド「そんなことはありませんから、ご安心ください」ヒョコ

女「め、メイドさん!何してたんですかぁ!」

メイド「申し訳ありません、こちらの制作、設置に少々手間取ってしまいまして…」

女「…それは?」

メイド「はしごでございます。木の棒を作業台でHの形に置くことでクラフトすることができます。これは特定のブロックの壁に設置することができ、これを設置されたところでは安全に上り下りすることが可能なのです」

女「へぇー…」

メイド「では女様、TT制作の続きと参りましょう」

女「あ、次は何するんですか?」

メイド「床の制作です」

女「コワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイコワイ…」ガクガクブルブルガクガクブルブル…トン

メイド「…」トン、トン、トン…

女(ま、まさかこんな高所で崖っぷちにたちながらブロックを設置しなきゃならないなんて…)トン

メイド「…」トン、トン、トン、…

女(これじゃ、設置するときいやが応にも下を見なきゃいけないから、怖くて仕方がないよぉ)トン

メイド「…」トン、トン、トン、…

女(ていうかなんでメイドさんはこんなところであんなに軽やかに動けるのぉ!?)トン

メイド「床の作成は終わりましたねー」

女「そうですね…8割がたメイドさんのおかげですけど」

メイド「では、あとはモンスター除去部分とアイテム収集部分、壁とスポーン部分の設置の2組となりますけれど…」

女「はい。」

メイド「女さんは、ここでトラップを作成するのと、壁を高く積み上げていくのとどちらが」
女「トラップ!トラップ作成の方でお願いします!」

メイド「は、はい、かしこまりました。では、トラップ部分をひとつだけ作るので、それを見本に作っていってください」

メイド「まず、4×60のマスに…ガラスブロックがよろしいでしょうか。中の様子も見やすいでしょうし。ガラスブロックを、壁と一マス空けて設置します。このあいだの一マスの部分が、トラップ部分となりますね」

メイド「では肝心のトラップ部分です。下2段はドロップしたアイテムを流す水流、3段目は溶岩をせき止める看板、4段目はモンスター除去用の溶岩部分ですね」

メイド「この3つによって、モンスターの除去とドロップアイテムの運搬を行います。よろしいですか?」

女「は、はい!」

メイド「では、私は壁の制作をしていますので、女さんは、拠点からアイテムを持ってきて、トラップ部分の制作をお願いいたします」

女「了解しました!」

眠くなってきたので風呂入ってきます

眠気も覚めました!
再開します。

女「…」ガッタガッタガッタ…

女「ふぅ…なにげに結構しんどいなぁ、このバケツリレー。水の方はともかく、溶岩は自然にあるのを汲んでこないといけないから、いちいち採掘場にまで行かないといけないし…」

女「…まぁ、あんな高所で壁作りするよりかはずっとましだよね」

女「よいしょ…」ガッタガッタガッタ…

女「あ」

メイド<トン、トン、トン、

女「メイドさん、もうあんなところまで…ていうか本当になんであんなところで作業できるんだろう?怖くないのかな…」

メイド「…」トン、トン、トン、トン

メイド「ふーっ、これで壁はいいですね。次は…あ」

ガッタガッタガッタ

メイド「女様」

女「あ、メイドさん。壁作り、終わったんですか?」

メイド「はい、万事滞りなく。それで女様、ひとつ、お願いがあるのですが」

女「はい?」

メイド「まだトラップが設置されていない部分に松明を立てておいていただけますか?」

女「松明?」

メイド「はい。これからモンスタースポーン用の地面を制作するところなのですが、その際、一時的に暗闇が発生し、ゾンビやスケルトン、エンダーマン、蜘蛛などが」
女「わかったわ高速で設置するからちょっとだけ待っていて」

メイド「は、はい…女様、本当に蜘蛛が苦手でいらっしゃるんですね」

女「クモハイヤクモハイヤクモハイヤ…」

メイド「あ、あらあら…」

メイド「では、女様が松明を設置してくださっているようですし、私も作業を進めるといたしましょう」

メイド「さて、まずはピストンを作りましょうか」

メイド「上一列に木材、左右中下段に丸石、中央に鉄、中央下段にレッドストーンで…」

メイド「かーんせーい!ぴすとん!」

メイド「次に丸石を横に二つ並べて…かんあつばん!これをピストンと同じ数だけ作って…」

メイド「あとはレッドストーンですね!これは少々多めに持っていきましょうか」

メイド「あとはまた足場用の丸石と、設置をミスした時のピッケルを持って…完璧です!」

メイド「それにしても、たったあれだけの期間によくこれだけの鉱石を集めましたね。二人がかりだったとはいえ…すごいですね~」

メイド「さて、それではまたトラップタワーに戻りますか」ガチャ

メイド「ただいま戻りました。女さん、松明のほうはいかがですかー?」

女「ばっちり」Vピース

メイド「ありがとうございます!では、私はまた作業に戻りますねー」

女「あ、よろしくお願いします」

メイド「ではでは」

ガッタガッタガッタガッタ……

女「よし、私ももう一息…がんばるぞー!」

女「これで…」トン

メイド「お疲れ様です!」

女「これで、ようやく…」

女・メイド「トラップ・タワー、かーんせーい!!!」

女「ふーぅ、色々とアクシデントもあったけど、なんとかなったね、メイドさん!」

メイド「はい!本当にお疲れ様でした、女様!」

女「いやいやメイドさんこそ!私なんて、メイドさんに言われた通りのことをやっただけだし…」

メイド「それでも、ここまで早く完成させることができたのは、女様の助力があってこそです!本当に、お疲れ様でした」ペコリ

女「…メイドさんも、本当にお疲れ様でした!」ペコリ

ピコッ

メイド「あら、もうトラップタワーが稼働しているようですね」

女「そうみたいですね」

ヴァーヴァーヴァーヴァー   カチャカチャカチャカチャ  シューシューシューシュー

メイド「あらあら、そこかしこでモンスターの断末魔が聞こえますね…うふふ」

女「」ビクッ

メイド「どうかされましたか?」

女「い、いいえ?」

女(メイドさんって…もしかしてドS?)

メイド「さて、それでは男性のお二方ももう帰っていらっしゃるころでしょうし、私たちも戻りますか!」

女「はい!」

メイド「と、いうわけでして」

友「お疲れ様!メイドさん!」

メイド「もったいなきお言葉でございます」

男「それで…女さんはなんでこんなにグッタリしてるんだい?これにくらべたら死んだ魚の方がまだ生き生きしてると思うけど…」

女「」死ーん

メイド「いえそれが…降りるときに、テンションが上がっていたためでしょうか、勢いよく外に飛び出してはしごを掴みそこねてしまって…」

友「あー…」

メイド「そこに追い討ちをかけるようにモンスターたちの…蜘蛛の襲撃が」

男「…あー」

女「…」ボソボソ

メイド「はい?なんでしょう」

女「…」ボソボソ

男「なんだって?」

メイド「もう死にそう、だそうです」

友「…すでに半分位死んでるようなもんだと思うけどな」

メイド「と、いうわけでして」

友「お疲れ様!メイドさん!」

メイド「もったいなきお言葉でございます」

男「それで…女さんはなんでこんなにグッタリしてるんだい?これにくらべたら死んだ魚の方がまだ生き生きしてると思うけど…」

女「」死ーん

メイド「いえそれが…降りるときに、テンションが上がっていたためでしょうか、勢いよく外に飛び出してはしごを掴みそこねてしまって…」

友「あー…」

メイド「そこに追い討ちをかけるようにモンスターたちの…蜘蛛の襲撃が」

男「…あー」

女「…」ボソボソ

メイド「はい?なんでしょう」


女「…」ボソボソ

男「なんだって?」

メイド「もう死にそう、だそうです」

友「…すでに半分位死んでるようなもんだと思うけどな」

友「それじゃ、女さんもダウンしてるし、今日のところはさっさと寝ちまうかー」

男「そうだな」

友「んじゃ」

男「あぁ」

トン、トン

男「さて…俺も寝るとするか」

女「…」

男「…」

女「…」



男「おい友お前どういうつもりだ!」

友「うるせぇ!俺はメイドさんと一緒に添い寝するんだよ!文句あるか!」

男「大ありだこのヴォケが!そしたら俺は女さんと添い寝しろってのか!」

友「そうだよすりゃいいだろ添い寝くらい!減るもんじゃあるまいし!」

男「俺の神経がゴリゴリすり減るんだよ!わかったらさっさとピッケルでこの壁に穴空けやがれ!」

友「やーなこった!」

男「ピッケルそっちの部屋にしかないんだよ!」

友「計算のうちでうすよーだ」

男「…明日の朝起きたら覚えてろよこの野郎」

男「えっと、それで…うん」

女「…はぃ」

男「と、とりあえず、ベッド離して設置しようか?あ、最終的には、俺がずっと寝ないで起きてるっていうのもありだし…」

女「そ、それはだめだよ!明日もいろいろやるだろうし、休息はとっておかないと…」

男「あぁ、うん、そうだね…じゃ、じゃぁせめて、ベッドを離して設置」
友「あ、一度設置したベッドは斧じゃないとアイテム化しないからな」

男「なっ!」


メイド「あら友様、いたずらが過ぎませんか?ベッドは素手で壊してもアイテム化するでしょうに。というかそもそも、丸石の壁は時間をかければ素手でも壊せるでしょう?」ヒソヒソ

友「まーね。でも、こっちのほうが面白いでしょ」ヒソヒソ

メイド「くすくす、ですわね」


男「…」

女「…」

男「…」

女「えっと、じゃぁ、どうぞ…///」

男「は、はい、失礼します…///」

ガサゴソ

to be continued …

最終話、開始します。

~ジ・エンド ゲート前~

男「ここがジ・エンドへの扉、か」

友「あぁ。覚悟はいいな?」

女「は、はい!」

メイド「もちろんでございます」

男「よし…じゃぁ、行くぞ!」

ヒュゥン!

~ジ・エンド~

男「…ここが、ジ・エンドか」

友「あぁ…白みがかった石でできた地面、黒曜石の柱、そして大量の園田先輩。間違いない、問題なくジ・エンドに到着したみたいだな」

女「と、とうとうここまで来たんだね」

メイド「ゲームクリアまであと少しです!頑張りましょう、皆さん!」


ガオオオオオオオオオ!!!


友「おいでなすったぜ…全員、戦闘態勢!散れ!」

ダッ!

友『エンドには、黒曜石の柱の上にある装置がつけられてる。エンダードラゴンが近くに来たとき、自動的に回復させるっていう代物だ』

友『そいつを破壊しなけりゃエンダードラゴンにいくら攻撃してもすぐに回復されちまう』

友『だからまず、そいつを全部ぶっ壊す!』


女「あった、あれね!」

女「狙いをつけて…シュート!」

ヒュン!…バシュン!

女「よっし、次!」クルリ
エンダーマン「…」

女「…」

エンダーマン「…」

エンダーマン「…」スーゥ

女「し、心臓止まるかと思った…振り向いたらいきなりいるんだもん…けど、こんなの着けてるだけで本当になんとかなるもんなのね」※Eかぼちゃ


友『エンドには大量のエンダーマンがいるんだが…エンダーマンは目を合わせなきゃ大丈夫だが、逆に言えば目を合わせたら終わりだと思っていい。熟練したクラフターならともかく、初心者がまともに戦える相手じゃねぇ。ましてや複数相手じゃな』

友『そこでこれだ!このかぼちゃをかぶれば、目を合わせずにすむ。視界が少し狭くなるが、大量のエンダーマンと戦うのに比べりゃずっとましだ』


女「うぅ、それにしても怖かった。だって真っ黒だよ?真っ黒…しかも上から見下ろしてくるし…」

女「い、いや、めげてる場合じゃない、次々!」

メイド「…」ヒュン

バシュン!

メイド「…」ヒュン

バシュン!

メイド「…」ヒュン

バシュン!

メイド「…」ヒュン

バシュン!

メイド「…」ヒュン

バシュン!

友「目標をセンターやや下に入れて…シュート」ヒュン

………

友「ちっ!外したか!もう一度…」ヒュン

バシュン!

友「よっし!つg」
エンダーマン「!!!!!!!」ヒュン!

友「づっをあああ!?」

友「な、なんでぇ!?なんで俺園田先輩にタゲ取られてんの?!」

エンダーマン「コォォォ!!!!!」

友「ま、まさか一発目の外した矢がたまたま当たった?ちっくしょっ!不運すぎんだろ俺!」

友「懇親のダイヤソードを喰らえ!」チャキ

エンダーマン「ヴァ!…ヴァ!…ヴァーーーー…」

友「あ、危ねぇ…危うく殺されるところだったぜ…ん?」

友「あ、あれは!」

バシュン!

男「よし、次の柱は…」

男「くそっ!高すぎて狙いがつけられない…仕方がない、足場を作るしか…」

トン、トン、トン…

男「まだ…まだ見えない…」

トン、トン、トン…

男「!見えた!」ヒュン

バシュン!

男「よし、これであとは…」


ガオオオオオオオオ!!!


男「しまっ!」

男(高く積み上げすぎた!くそっ、これじゃ飛び降りられない!)

男「よけられないなら、迎え撃つまで!」ヒュ

ヒューゥ

男(あ、焦ったせいで、引き絞り方が足りなかった!まずい、やられる!)




友「飛べえええええええええええええええ!!!」

男「!」ダッ

ガオオオオオオオオオオオ!!!

友「間に合えっ…!」

ザポン!

男「…ふーぅ、助かったぜ、友。水源によるクッションか。何のために水なんて持ってくるのかと思ったが、このためか」

友「高所からの落下に備えるのはクラフターの常識だぜ。おい、いつまで座り込んでやがる、行くぞ!」

男「ふん!言われずとも!」

友「これでもう装置は全部消えたな…よし、地面から石を採取!間違っても園田先輩攻撃するんじゃねーぞ!」

ガガガガガガピコッ!ガガガガガガピコッ!

ガオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!

女「っ!き、来た!」

メイド「お任せ下さい!」

メイド「…」ヒュン

ガオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!

女「ナイスです、メイドさん!」

メイド「もったいなきお言葉でございます」

友「採取再開!」



男「採り終えたぞ!」

友「次はブロックを3つ積んでその高さに足場を形成!園田先輩の群れの中からでる!」

トン、トン、トン…

ガオオオオオオオオオオオオオ!!!

男「またか!」

友「任せな!」

友「目標をセンターやや下に入れて、シュート!」ヒュン

ガオオオオオオオオオオオオオ!!!

男「サンキュー!助かった!」

友「口動かす暇あるなら手ぇ動かせ!」

友「全員、射撃体制!」

チャキチャキチャキ…ギリギリギリギリ

ガオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!

友「シュート!」ヒュン
男「はっ!」ヒュン
女「やっ!」ヒュン
メイド「!」ヒュン

ドドドド
ガオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!

友「この調子でどんどんいくぞ!」



ガオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!

友「シュート!」ヒュン
男「はっ!」ヒュン
女「やっ!」ヒュン
メイド「!」ヒュン

ドドドド
ガオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!



ガオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!

友「シュート!」ヒュン
男「はっ!」ヒュン
女「やっ!」ヒュン
メイド「!」ヒュン

ドドドド
ガオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!

ガオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!

友「シュート!」ヒュン
男「はっ!」ヒュン
女「やっ!」ヒュン
メイド「!」ヒュン

ドドドド
ガアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!

カッ!

男「!」

ガッ…ガッ…ガガッ…ガガガガガッ…………バシュゥ!…

女「や、やった…?」

友「あ、あぁ…あぁ!」



メイド「エンダードラゴン撃破。おめでとうございます!」

男・女・友「やったあああああああああああああああああああああああああ!!!」

男「ここに入れば…」

メイド「はい、ゲームクリアでございます」

友「…ここまで色々あったけど、なんとかなったな」

女「本当に、色々あったけど…ね」

メイド「女様は、結構散々な目に遭われていましたよね」

女「結構どころが、一生もののトラウマがいくつもできちゃったよ…今後一切、高いところと蜘蛛には関わりたくない…あと背の高い人も」

友「背の高い人…園田先輩?ジ・エンドでもトラウマできたのか…」

男「…」

女「あの、また、会えるかな?」

友「ん?」

女「い、いや、男さんや友さんは現実でも友達だって話だけど、私は…」

男「…これっきりっていうのもなんか寂しいな」

友「あ、メイドさんともここでお別れ!?」

メイド「はい、真に残念でございますが…」

友「…」
女「…」
メイド「…」


男「じゃぁ、さ…」











「第一回!「マインクラフトの世界に入っちゃった人たちの集い」~!!イェーイどんどんぱふぱふ!」

「のっけから鬱陶しいな」
「うるさいことこの上ないね」

「…グスン」

「よしよし、そんなうるさくて鬱陶しがられるあなたのことも私は大好きですよー」

「うわあああああん!二人がいじめるよー!」

「…」ナデナデ

「ていうかなんであなたがここにいるんだ…AIじゃなかったのか?」

「あぁ、あれは嘘です」

「…はっきり言うね」

「まぁ、あんな高度なAI作れてたら、今頃ロボ業界ではドラ○もんが出来ててもおかしくないもんね…」

「ゲームの中に入れるっていう時点で何ができてもおかしくはないと思ったけど…」

「そんな~。いくらマスター…お父さんでもそこまではできませんよ~」

「…基準がわからん」

「あ、そうだ!そのお父さんから皆さんをうちに招待するように言われているんですけれど」

「メイドさんの家に行けるの!?行く行く絶対行く!今すぐ行こう!ね!」

「ね!じゃないよ…ま、その人には一度会ってみたいとは思うけど…とりあえず一発殴りたい」

「それじゃ、続きはそこで?」



男「あぁ、そうだね、行こう」







男「minecraft(マインクラフト)?」~END~

と、言うわけでこれで終了です。

>>1の執筆意欲の低下という不測の事態のため、途中からどんどん内容が駆け足になってしまいましたが、いかがでしたでしょうか?

このSSがいつか来るマイクラSSシリーズの発端となることを、このSSを見て、「マイクラSS書きたい」と思った方が一人でも多く生まれることを、切に願います。

このSSまとめへのコメント

1 :  ミーアキャット   2015年04月19日 (日) 21:30:17   ID: FArxAJrw

良かったです
乙!

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