P「まさかうちの妖精達が両性具有だったとは」 (24)

P「…………」モクモク

貴音「…………ふぅ」

P「…………」カタカタ

貴音「あの……プロデューサー……」

小鳥「プロデューサーさん、貴音ちゃんが……」

P「……ん、貴音?」スッ

貴音「あの、一つお尋ねしたい事があるのですが」

P「どうした、今日の仕事は終わりだぞ?」

貴音「いいえ、その……」コクン

P「……あれか?」

貴音「はい」

P「わかった、すぐ切り上げるよ」

小鳥「貴音ちゃん、どうしたんですか?」

P「いえ、他の二人に負けたくないので特訓をしたいらしいですよ……それじゃ、あと10分で」ニッコリ

貴音「……はい」

765プロダクションの人気アイドルユニット、プロジェクトフェアリー
彼女達には秘密があった

神話に出てくる妖精は一部を除いて性別の概念がない、彼女達もそれに当てはまったようだ

彼女達は見た目こそ女性であったが性別が存在しなかった、正確には男にも女にもなり得た

今椅子に座っている俺を見下ろしているこの銀髪の女王も、その一人であった

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P「……終わったよ、貴音」

貴音「お疲れ様です」

P「それじゃ、特訓に行こうか」

貴音「……はい」

小鳥「プロデューサーさん、お気をつけて」

P「わかってますよ、それでは……」バタン

貴音を連れてビル内の事務所を出て、そのままビルの非常階段を降りて行く
その地下数階にその部屋はあった
元々物置になっていたそこの鍵を開け、周りを気にしつつ俺は貴音と部屋に入っていった

響「あ……う……」

P「響、もう1回すませてたのか?」

響「ご、ごめん……どうしても我慢できなかったんだ……」

妖精だからか、彼女達……彼らは性欲が強い、多少の粗相は予測できていた

美希「相変わらず響はすぐイッちゃうの!ハニーを見習って欲しいな、ね?ハニー」

P「いや、ね?と言われても……」

美希「やっぱりミキ的にはハニーとしてる時が一番なの、ハニー、ちょっと試しに——」

貴音「……美希、今日はわたくしの番ですよ、」

美希「むー……いっつもミキの順番が遅くていやになるの……」

貴音「それでは、あなた様……どうぞ好きに抱いてください……」

P「……ああ」

俺は彼女達をどのように抱こうとも自由になっていた

さて、今夜は貴音だ、一体どうやって抱いてやろうか

なんかオススメある?

P「それじゃ……今日も、よろしくな」ギュッ

貴音「……はい」ギュッ

貴音を熱く抱きしめキスをする、今夜のパートナーを決めた証だ
お互い服は脱ぎ捨てていた。足で、手で、旨でら顔で、舌で、そして下腹部でお互いの体温を確かめ合う

貴音「ふふ……あなた様」スリスリ

貴音は完全に二人だけの世界に入っていた、右手で俺を抱きしめながら、左手では手のひらで自らの逸物を撫でる

自らを女だと思い込み初めは自慰の仕方も知らなかった彼女達も、今では男の快楽を貪るようになっていた

貴音「……相変わらず、言葉にするのは面映いものですね」ハム

耳たぶを甘噛みしそっと呟く、こういう時貴音が何を欲しているかはわかっていた

貴音「あなた様の口で、果てさせて頂けないでしょうか?」

自由に抱くとは言え、できる範囲で俺は彼女達の性欲に従った
俺は無言で頷き、備え付けのベッドに寝転がる

貴音は俺の体を起こし、ゆっくりと腰を顔に突き出していく

俺はその股間についている半勃ちの逸物をそっと手に取り……咥えた

チュッ

貴音「……く……!」ヒクッ

逸物が口の中で軽く動く、咥えてくれたと貴音が認識したのだ

責めの手は緩めない、俺はひくつくそれをさらに口で温めていく

ヂュプッ ジュポッ ヌプッ

貴音「あ……ああっ……」ズッ…ズッ…

貴音のそれが口の中で膨らんでいく、より熱く、固く、長く、雄としての本能を活性化させる

貴音自身も無意識に、腰をゆっくりとくねらせて押し込もうとしてくる

もしこれが貴音のではなかったら、すぐに口を離していただろう……だが俺は離さなかった

貪欲に、熱心に、執拗に、刺激を与え続ける

レロッ ずちゅっ ジュルッ

舌の粗い面で竿をしごき、細い先で頭を弄る
案外この異常に慣れてしまったのは俺なのかもしれないなと思わずにはいられなかった

貴音「あなた様……お咥えになってくださ……いいっ……!」ガシッ

そういって俺の頭を押さえつける、熱い欲望を俺に今にもぶつけようとしているのだ




P(……近いんだな)

ここまで来たら後は放って置いても自分で勝手に絶頂を迎えるだけだ、舐めるのを辞め、舌の位置を整え、ただその時を待った

貴音「おおっ……あっ……はあ……っ……♡」ズッ…ズンッ…

貴音「あなた様、準備はよろしいですか……?」ヒクッ、ヒクッ

P「……」コクン

貴音「ありがとう、ごさいます……では……」ズッ…ズッ……

貴音「遠慮……なくっ…………ううっ!」ドプッ

ビュクンッ!

P「……っ……」グッ

ビュッ ビュルッ ビュビュッ

貴音「はぁ……おおっ……♡……」ビュルルッ

P「……はぁっ……くっ……」ゴクッ……ゴクン……

俺はただ、貴音のそれから出る欲望をひたすら摂取するだけだった


————————
——————
————
——
貴音「あなた様、水をお持ちしました、うがいをなさってください」

P「どうも……ふう」グチュグチュ

貴音「……さあ、次はあなた様の番ですよ?」

P「いや……いいよ」

貴音「……なぜですか?」

P「済まないな、貴音と違って俺は毎日出来るほど強くないんだ、それに……」


美希「……あふぅ……」

響「美希、プロデューサー終わったからそろそろ起きて抜いてほしいぞ……」

美希「むー・・・ハニーったらながくていけないの・・・」


P「あいつらが待ちくたびれてるし」

貴音「……そうですね、では今日はここまでという事で」

P「ああ……それじゃ帰る準備をするぞ、お前たち」

「はい(……なの)」

構成するアイドル達の家庭事情もあり、朝まで行為に励むわけにはいかなかった
行為を終えた後は後片付けをして、最後に今日のパートナーとハグを交わして部屋を出る

そして俺が秘密の部屋に鍵をかけ、解散までが一日の流れである

そしてこの部屋以外での性行為を禁止することで彼女達の秘密は守られ、両性具有特有の溢れる性欲も発散させることができる……俺のこの提案は完璧だと思っていた


この頃は秘密を守りさえすればいいと思っていて、彼女達の行為が日に日に過激になることには気にも止めてなかったのだった


プロローグ おわり





——————
————
——

歓声の沸き立つライブ会場、そして客に手を降る3人の少女

プロジェクトフェアリー。歴とした人気アイドルユニットである
俺はそのプロデューサーと言うことになっている……表では

響「ふう……疲れたー……」

P「響、今日もいい出来だったよ」

響「へへん!なんたって自分完璧だからn——」

美希「ただいまなのー!」

ギューッ

P「うおいっ!」

美希「ねえプロデューサー、ちゃんとミキの活躍見てた?」

P「ああ、美希も最高だったよ」

響「美希、プロデューサーにあんまり抱きつかない方が……」

美希「へーきへーき!だれも見てないの!それにちゃんとプロデューサーって呼んでるでしょ!」

響「まあ、そうだけど……」

星井美希、フェアリーのリーダーで15歳……とはいえとても中学生とは思えないプロポーションと才能を持っている天才型アイドルだ

やる気が滅多に出なく、暇さえあれば寝ていた(今もだが)のが玉に瑕だった彼女だが、最近は頑張っているようだ、まあその理由は言うまでもなく……

美希「ね、プロデューサー」

P「……ん、どうした?」

美希「今日は……『ごほうび』、くれるよね?」

P「あ……ああ」

……俺の身体目当てだが

美希「ミキに、くれるよね」スリスリ

美希はただ抱きついているのではない、響に見えないように股間の硬い物を衣装越しにこすりつけているのだ、事情を知ってる人はばればれだけど

P(……響……貴音……助けて)

響「プロデューサー……『特訓』、頑張ってね」

P「ど、どういうことです?」

響「昨日家を開けたからみんなが心配してて……ごめん!」

貴音「……わたくしも、本日は失礼します」

P「え……うそだろ……」

美希「あはっ☆逃がさないよ?」

P「み、美希……明日はダメかな」

美希「やなの、ミキは今日がいいな、別にお尻欲しいってわけじゃないんだから」

P「・・・わかったよ、それじゃ事務所に帰るぞ」

美希「やったの!」

P(本当に掘られないよな・・・?)

——————秘密の部屋

P「……さ、準備ができたぞ」

美希「ハニー、今日もよろしくなの!」ギュッ

P「ああ、よろしく……にしてもなんでここにいる時だけハニーなんだ?」

美希「ハニーはハニーなの、ダメ?」

P「いや、ダメなわけではないけど……女に使うやつだよなそれ」

美希「別にどっちでもいいって思うな、それにミキから見たら十分ハニーは女の子なの」ツンツン

P(く……悔しい……)

美希「それじゃ、ハニーのためにミキが男の子パワーを分けてあげるね?」スッ

P「ちょ、ちょっと何する気だ?」

美希「なんだと思う?当ててみてほしいな」

美希「ヒントは、お互い気持ちよくなれる事なの」

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