初ss投稿です。
※注意
・流れは大体決めていますが、更新ペースは遅いかもしれません。
・巨人組の出番が多くなると思います。
・自分の中ではキャラ崩壊させないつもりですが、主観なので人によっては崩壊しているかも・・・・・・
・ps3リメイクじゃなかったので拗ねてたら思いつきました。
では、よろしくお願いします。
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1370794379
849
~ウォールマリア南区とある街~
ロイド「……なあノイシュ……俺たちはテセアラに行こうとした筈だよな?」
そう、エクスフィアを探す旅の息抜きにゼロス達に会いに行こうと
テセアラに向かう途中、突風にあったところまでは覚えている……
ノイシュ「わふ」
ロイド「フラノールじゃなさそうだし、なんか人も見当たらないし、
おまけにレアバードも調子悪いし、参ったなぁ……ん?」
ン・・・・・・ズシン・・・・・・ズシン
ノイシュ「!?」ゾクッ
ロイド「何だあいつ?まさかエクスフィアの……いや魔物か?
少し下がってろノイシュ」
それは、ノイシュのトラウマに重なる所の多いものだった。
7Mはあろうか……人に似ているものの、体のバランスがおかしい。
不気味な笑みを浮かべながら近寄ってくるそれに、僅かに恐怖と不安を感じつつも対話を試みる。
ロイド「言葉は分かるか?」
巨人「……」ズシン
ロイド「……ここは何処なんだ?」
巨人「……」ズシン
無言で笑顔も崩さず歩み寄ってくるのを見て、自然と剣に手が伸びそうになる。
が、敵意は無いことを示す為になんとか堪えた。
そしてあちらが手を伸ばせば届きそうな位置まできてはじめて、
そいつは口を開けた。
ロイド「!?」
前のめりになったと思った瞬間、その口が視界の殆どを覆う。
間一発、右に跳び、躱す。距離をとり無様に滑るそれを見ながら剣を抜く。
ロイド「やっぱりこうなるのかよ!ノイシュ、隠れてろ!荷物は任せた!」
ノイシュ「くぅ~」
そいつはノイシュには興味を示さず、四つん這いのまま顔をロイドに向ける。
ロイド「さあ、相手になるぜ!」
どの時間枠のロイド君かな?
~~~~~~~~~~
調査兵団は、来るべきウォールマリア奪還作戦における大部隊行軍の為の
補給地点設置任務を少しづつ、確実にこなしていた。
現団長エルヴィン・スミスの考案した陣形により遠征の生存率は飛躍的に上がったが
市街地では建物で煙弾はともかく人を視認しにくいので機能し難く、
平地よりは固まって移動するため巨人との戦闘は多くなる。
部隊最中央
エルヴィン「予定通りこの辺りに基地を設置する。警戒怠るな。荷馬車部隊、
作業にかかれ。急げよ」
一同「はっ」
中央次列
ペトラ「それにしてもこの街に入ってからあまり巨人に遭遇していないようですね」
リヴァイ「確かに違和感はあるな……」
右翼前列
ミケ スンスン(左翼前方に・・・・・・9体か?)
左翼前列
モブリット「!前方に15m級2…と損傷した7~8m級が数体転がって……!人間!?
兵団員には見えませんがひ、人が交戦しています!」
ハンジ「……・・・・・・彼が何者かは後回し、今のうちに再生中の子達にとどめをさす!立体機動!」
「はっ」
ロイド「!?」
>>6解説忘れてました・・・すみません。
TOSED直後のつもりですが、本人は二人旅と言っていましたね・・・・・・
旅の合間にゼロスん家に遊びに行こうとしたという感じでお願いします。
~~~~~~~~~~
決して速くもなく、魔術も使ってこないがとにかくとんでもない再生力を持ち、
いつの間にか集まってきた巨人達を前に、ロイドは倒すという考えを捨て、
目や足を潰した隙にノイシュの足で逃げることを目標にしていた。
ロイド「ハァッ……ハァ……あとはお前らだ」
今までの倍近くある巨人が二体、左右から屋根に立つロイドに迫る。時間がない、
最初にダルマにした奴の手足が戻りかけている。焦りながらも
ロイド「獅子千烈破!」
1体目の顔面に高速の連続突きを浴びせ視覚を奪い、闘気で顔の表面を吹き飛ばす。
顔を蹴って屋根に戻り、最後の1体と向き合った時、その後ろに転がり、
蠢いている巨人共に乗り、うなじを斬り取る者達が見えた。人間?エルフ?ハーフエルフ?
同じ服、何かの組織?……様々な疑問が浮かんだ。
が、その後ピクリとも動かずに煙をあげる巨人を見て、とりあえず目の前に視線を直した。
口元が緩む。
ロイド「首の後ろか!見せてやる……!」
睡魔が襲ってきたので今日はここまでとします。
明日も更新するつもりです。
アドバイス等あれば頂けると幸いです。
おやすみなさい。
大変だ、エレンがロイド君に攻略されてしまう
エターナルソード&覚醒エクスフィア持ちか。
負ける気がしないな
この時点だとフランベルジュ持ってないからエターナルソード無しか
経験値はすごそうだけど
ed直後なら持ってるだろ
エタソ無しでも、身体能力+術技+翼で並大抵の巨人なら楽勝だろうしな。それにヴォーパルソードは持ってるんだろうから、剣も問題なしと……
我が家よ、>>1は帰ってきた!
初めてですがコメントって嬉しいですね。
>>15 エレンは強い人(※除ミカサ)には勝手に攻略されるイメージなのであまり掘り下げないかも
>>16,>>20,>>21,>>23 直後は誤解を生みますかね...申し訳ない。フランベルジュはアンナの墓にあります。
自分はOVAのダイク印のつもりで書いてましたが、エターナル、ハリセン以外ならご想像のままに。
ロイド天使化は使うか決めてません。無機生命体は巨人に狙われなさそうだし、飛べるし、
きっとロイド無双になりますね(笑)。ただ、ラタでは1度もしてなかった気がするので恐らく
我が家よ、>>1は帰ってきた!
初めてですがコメントって嬉しいですね。
>>15 エレンは強い人(※除ミカサ)には勝手に攻略されるイメージなのであまり掘り下げないかも
>>16,>>20,>>21,>>23 直後は誤解を生みますかね...申し訳ない。フランベルジュはアンナの墓にあります。
自分はOVAのダイク印のつもりで書いてましたが、エターナル、ハリセン以外ならご想像のままに。
ロイド天使化は使うか決めてません。無機生命体は巨人に狙われなさそうだし、飛べるし、
きっとロイド無双になりますね(笑)。ただ、ラタでは1度もしてなかった気がするので恐らく・・・・・・
最新号読んだらベルトルさんの攻略方法が浮かびません・・・
攻略王になれるかは自分の文才次第です。キツくなったら原作や外伝からパク……オマージュするかも
飯食って風呂入ってちびちび投下していく予定です。
最新号読んだらベルトルさんの攻略方法が浮かびません・・・
攻略王になれるかは自分の文才次第です。キツくなったら原作や外伝からパク……オマージュするかも
日付変わるくらいにちびちび投下していく予定です。
なんかキモイ文になった……
申し訳ない……
ぼちぼちいきます
「くらえ!翔破!蒼天斬!」
尻餅をつき、顔を抑える15m級のうなじを削いだハンジの目に映ったのは、
何やら輝き、叫びながら正面きって巨人に斬りかかる青年だった。
ハンジ「えっ」
ズズゥーーン…………
信じられなかった。15m級が縦に、うなじごと綺麗に真っ二つ。
???「ふう……ノイシュ~出てこいよ~」
呆けているハンジの視線の先で、青年がまだ幼さの残る声で何かを呼ぶと
見たこともない生物が出てくる。そして此方を向き、1人と1匹は駆け寄ってきた。
???「あんたがリーダーか?ありがとう、助かったよ。
俺ここがドコなのかも分かんなくて困ってたんだ。
あっ、敵意は無いぜ」
剣を納め、両手を挙げながら
ハンジ「え……ここが何処か?えと……君は一体……?」
???「俺はロイド、ロイド・アーヴィングだ。
で、こっちはノイシュ」
ノイシュ「わふ」
ハンジ「そうか……私は調査兵団所属、分隊長のハンジ・ゾエ。
申し訳ないけど私も少し混乱していてね、ゆっくり話がしたいんだ。
そろそろ帰還の筈だからとりあえず私達に着いてきてくれないかなロイド君?」
言いながら、馬に乗る。
ロイド「調査……聞いた事ないな。まあ俺も聞きたいことがあるし着いて行くよ、ノイシュ」
あっさり了承して彼はノイシュにまたがった。
ロイド「あっ、悪いんだけどあそこの青いの運んでもらえるかな?
大事な乗り物なんだ」
ハンジ「モブリット、聞いたね?任せたよ。私は彼を団長の所に連れて行く。
構わないかい、ロイド?」
モブリット「了解しました」
ロイド「ありがとう、モチロン構わないぜ」
中央から帰還の煙弾が上がったのが見えた。
~~~~調査兵団本部(城じゃない)~~~~
執務室に団長、兵長、分隊長達と古株のメンバーが集い、
赤い青年を囲む。
エルヴィン「――――とまあ我々人類の現状はこんなところだ」
ロイド「…………そんな」
エルヴィン「すまないが、君が元の世界に戻る手がかりも分からない。
壁からも満足に出られない我々には。ただできる限りの協力はしようと――」
ロイド「俺、協力するよ!」
幹部達「!!」
ロイド「その超大型とか鎧とかってのをどうにかして、
マリアって壁を取り戻せば豊かになるんだろ」
エルヴィン「・・・・・・それは嬉しい申し出だが、君は元のs――」
ロイド「目の前で苦しんでて、それに必死に抗おうとしてる人達を見て放っておけるかよ!
それにテセアラやシルヴァラントに戻るには多分、あの街で試す方がいい。
巨人が居たんじゃ、落ち着いちゃいられないし、利害は一致するだろ?」
>>41と>>42の間にこの部分を入れ忘れました。
調査兵団の駿馬達が街を駆ける。
エルヴィン「なるほど、シルヴァラントなる世界からテセアラという地を目指したが
気づけばあの街にいて巨人に襲われた、と……信じがたいが、
ハンジの証言もあるし、少なくとも君は壁内の者ではなさそうだ」
ロイド「俺から今説明できるのはこのくらいだな」
エルヴィン「ああ、ありがとう。あの壁を越えたら我々の話をしよう。
・・・・・・ところで、その生き物と君の格好はこの世界では目立つ。
騒ぎになって憲兵団に連れていかれるかもしれん。貴重な情報源だ。
君とは水入らず、直接話をしたい。荷馬車に乗ってくれないか?」
ロイド「? こっちには犬もいないのか?まあその方がいいんなら」
調査兵団は不思議な青年と共に遠征から帰ってきた。
リヴァイ「……ハンジの話が本当ならお前の戦力は大歓迎だが、
協力させて死なれたりしたら寝覚めが悪い。
連携が取り易くなるよう、立体機動を覚えろ」
ロイド「りったいきどう?あのヒュンヒュン飛ぶやつか?あれはやってみたいな」
エルヴィン「確かに……君が走るより移動速度が格段に上がれば、戦術の幅も拡がる。
そうだな、私からキース前団長に頼んでおこう。
ロイド、立体機動や巨人への戦術を学んだら、改めて君の力を借して欲しい。
装置は君の剣を改修した方が使いやすいだろう。預からせてくれ。
それと、君の部屋を用意した、今日はゆっくり休んでくれたまえ。
ナナバ、彼の案内を頼む」
ロイド「ああ、こっちこそよろしくな」ガタッ
ナナバ「部屋はこっちだよ」ガチャ
バタン
ハンジ「……総統とかには報告しないの?」
エルヴィン「報告してしまえばきっと身柄は憲兵団だ。
おそらく教団にも異端者扱いされるだろう。本当に利害は一致してる」
ミケ「……だな。…………にしても、いい匂いだった……」
リヴァイ「ドン引きしてたけどな」
~~~~~~トロスト区訓練兵団本部~~~~~~~
食堂に向かって二人の少年が歩いている。
エレン「変な夢?」
アルミン「うん、空飛ぶ船に乗って、たくさんの仲間といろんなところを冒険するっていう
夢なんだけど、喋る獣や全身青い人がいたり、お伽話みたいな魔法があったり、
それに……僕が女の子になってたんだ……」
エレン「あははははは!マジかよ、まあアルミンは女の子みたいな所あるしな」
アルミン「笑わないでよ……楽しいけど、ホント変な夢だったなぁ、
食事も味噌ばっかりだったし」
エレン「いいじゃねーか、塩分なんて貴重だし夢くらい」
ミカサ「おはよう二人共」
エレン「おう、早いな、ミカサ」ガタ アルミン「おはよう」ガタ
オイマジカヨ ソンナワケネエヨ ミマチガイダロ
アルミン「?何かあったの?今日は騒がしいね」
ミカサ「昨日の夜、サシャが調査兵団の団長や
兵長ら幹部の人達が教官室に来ていたのを見たって」
アルミン「どうしてサシャが夜に教官室に行ったのかは想像がつくけど、
調査兵団幹部が多くっていうのは……分からないね」
エレン「午前は座学だし講演でもしてくれるんじゃねえか!」
アルミン「目が輝いてるね……アハハ」
講義室
ザワザワ ナンデザガクニキースキョウカンガ? シラネーヨ
キース「講義を始める前に本日よりこの訓練兵団に参加することとなった者を紹介する。
入りたまえ」
ガラッ
???「今日から皆と修行することになったロイド・アーヴィングだ。よろしくな」ニカッ
エレン(奇抜な服だな……) アルミン(あれ?どこかで……) ミカサ(赤……)
キース「アーヴィングは調査兵団長エルヴィン・スミスが、立体機動術無しですら
即実戦参加可能であると評した逸材である故、新入りながら106期ではなく、
貴様ら104期に編入することとなった」
エレン(そんなすげえ奴なのか?)
ロイド「えっ……黒板?(勉強あんのかよ、卒業できんのか俺……?)」
キース「尚、これより話すことは特1級機密だ。しかし、これから苦楽を共にし、
命を預け合う者の事が何も分からないでは、貴様らも信頼できまい。
本人も隠す気は全く無いというので貴様ら104期にのみあえて言おう」
「彼は壁外よりきた人間だ」
「!!」
本日はここまでとします。
頭の中で構想を練っても文に起こすのは難しいものです。
お付き合いしてくださっている方、期待に応えられなくて申し訳ない。
明日も更新する予定ですが、もしかしたらバタンキューしてるかもしれません・・・
それではよい夢を。
乙ー
アルミンの中の人ってテイルズだったらハーツのコハクだったような気がするけどシンフォニアに出てたっけ?
そろそろいきます。
>>54 今回のアルミンの夢はHではなくレディマイ3のもの
ミカサが空気王になりそうなので、多少崩壊するかも…
エレン「おい今教官何て……」
ザワ ヘキガイッテイッタノカ? オレガバカダカラワカラナイワケジャナイヨナ? ダマッテロバカ シュン・・・
キース「静かにしろ!これより卒業まで一緒なのだ。質問は後で本人にしろ」
ロイド(流石に初めての授業で指されたりしないよな?大丈夫だよな?)
キース「繰り返すが彼のことは他期生や先達にも話すことは禁止だ。ではアーヴィング、あの席に」
エレン「!!お、俺の隣り? アルミン、話きいてみようぜ」
アルミン「さっきより輝いてるね。」(壁外に人が住めるとは思えない……年は少し上くらいかな?)
ライベルアニユミル「…………」
ロイド(そうだ、俺はクールだ。クールな奴は積極的に挙手したりしないから大丈夫だきっと)ブツブツ
キース「……アーヴィング…………」
ロイド「!? はい、なんでしょう!?」
キース「……初日だ。おおめに見てやる。が、明日はない。
推薦があろうと贔屓はせんぞ、覚えておけ」
ロイド「……はい、ごめんなさい」
エレン(ホントにすげえのかアレ?)
アルミン(やっぱりどこかで見たような……)
ミカサ(バカ……)
ロイド「これからよろしくな、名前は?」ガタ
エレン「エレン・イェーガーだ、こっちがアルミン、その奥はミカサだ」
アルミン「よろしく、ロイドさん」
ロイド「ロイドでいいよ」
エレン「じゃあロイド、早速聞きたいんだが、壁外出身て一体……」
ミカサ「エレン、それはきっと皆聞きたいと思う。
だから、昼食時にでも大勢で聞いた方がロイドもきっと楽」
アルミン「そうだね、あっでも海っていう塩水の湖は本当にあるのかどうかだけでも……」
ロイド「湖? とは違うけど海はあるぞ。しょっぱくて飲めないけどな」
アルミン「本当!?じゃあじゃあ――――?」
ロイド「ああ、それなら――――」
ミカサ「アルミンが興奮している、珍しい」
ヘェーオサナナジミナノカオマエラ
眼鏡教官「いや授業きけよ」
昼・食堂
アルミン「えーと……つまり?壁外どころか別の世界から来ちゃって、巨人と戦ってたら
調査兵団に助けられたってこと?」
ロイド「大体そうだな。いやぁ弱点なんて知らないから焦ったぜ、あの数と再生力は」ヘラッ
ナンダヨベツノセカイッテ…… キョジントナマミデ? デモウソニハキコエナイナ アア、フシギトナ
アルミン(にわかには信じ難いけど、調査兵団が遠征に行った三日後、その調査兵団の
推薦でここにきた……それにあの箝口令、きっと彼のことを上に報告していない。
何としてでも欲しがってる人材なのは間違いないだろう)
アルミン「僕は信じるよ」
エレン「俺もだ」
ミカサ「エレンが信じるのなら、私も」
ロイド「へへっ、お前らが最初に隣りで助かったぜ。昨日なんか不安で眠れなくてさぁ」
ライナー「ま、どうみても違う文化の服装だしな」
サシャ「嘘つきには見えませんしね」
ジャン「どっちでもいいが、憲兵団入りの道が険しくなりそうだな」
マルコ「歓迎するよ、ロイド」
コニー「なあ……どっかで会ったことねーか?」
クリスタ「よろしくね」
オレモ ワタシモ シンジルゼ ヨロシクナ
ロイド「ああ!改めて、よろしくな皆!さあ、飯食べよう!」
アルミン「そういえば次は馬術だけど、ロイドは馬には乗れるの?
いや、調査兵団と壁内に来たんだから乗れるか」
ロイド「ん?馬術なのか?あっ、ノイシュにも飯食わせてやんねえと」
ミカサ「ノイシュ?」
エレン「馬の名前か?」
ロイド「俺の相棒だ。わりぃ、先行っててくれ!ごちそうさま!」ダダダッ
エレミカアル「???」
ロイドッテイケメンノブルイダヨネー バジュツモキットスゴインダロウネー
ユミル「あの赤いのの話で持ちきりだな」
サシャ「まあやっぱり凄い人みたいですし、気にはなりますねぇ」
クリスタ「推薦受けるくらいだもんね。でも馬を好きな気持ちは私だって負けてない筈……」
サシャ「クリスタは馬に愛されてますよね~。羨ましいです」
ユミル「女神クリスタ様だからな~」
クリスタ「私は……そんなんじゃ……」
厩舎~訓練場を移動中
アルミン「最近はピーターⅡも調子がよくてさ~」パカパカ
エレン「俺とサムソンのコンビだって負けてねえぞ」パカパカ
ミカサ「二人共まだ馬を扱いきれていない。クリスタと黒王を見習うべき」パカパカ
アルミン「ミカサと劉備はすごく息が合ってるよね」パカパカ
ミカサ「ええ、何故だかわからないけど……家族のように感じる」パカパカ
エレン「お、あの真っ赤な服はロイドじゃねえか?先行けって自分のがはええじゃん。
しっかし変わった毛色の馬だな」パカパカ
アルミン「いやどうみても馬には見えないけど……とりあえず行ってみようか」パカパカ
ミカサ「緑……」
オーイロイドー<ノシ
ロイド「ん?おおエレン達か。かっこいい馬引いてんな」
エレン「まあな、自慢の相棒だ」
アルミン「ところで……その馬(じゃないよね?)は?」
ロイド「? ノイシュは犬だぞアルミン」
アルミン(犬!?外の世界にはこんな犬がいるのか!やっぱりすごいや、外の世界は!)
エレン「あっ、さっき言ってた相棒か」
ロイド「ああ、俺が赤ん坊の頃から一緒なんだ」
ノイシュ「わふ」
ミカサ(……かわいい)
オイナンカロイドガヘンナイキモンツレテンゾ ヘキガイノドウブツカ? イッテミヨウヨ
ワイワイガヤガヤ
ノイシュ「わふー」
クリスタ「かわいい~、黒王には無いかわいさだね~」ナデナデ
黒王「!?…………ひ、ヒヒゥー」
クリスタ「? どうしたの黒王?あなたにはかっこよさがあるじゃない?」
黒王「!?…………ブルゥ」キリッ
サシャ「つぶらな瞳、大きな耳、愛らしいですね~……食べたらおいしいかな…………?」
ノイシュ「!?」ゾクッ
アニ「……」ナデッ…
ノイシュ「く、くぅ~ん」スリスリ
アニ(!……これくらい、いいよね……)ナデナデ
ロイド「人気者だな~ノイシュ」
ミカサ「ロイド、私は悲しい……」
ロイド「あん?どうした?」
ミカサ「今すぐにでもノイシュを全力でもふもふしたい……でも、
私は……普通の人より強い。すごく強い…………ので、全力で抱きついたら
ノイシュは骨が折れるかもしれない。とても残念だ。ここで指をくわえたりして
見るしかない…………」シュン
ロイド「ん~、多分大丈夫だと思うぞ。あいつコレットが全力で愛でても平気だし」
ミカサ「……本当?」
キース「……初日だけだからな……」プルプル
ドドドド
キース「よし、レンズ、アッカーマン、アーヴィング、無駄の無い良いコース獲りだ。
先にあちらで休んでいろ」
ロイド「ほえー、疲れたー。お疲れノイシュ。にしてもすごいなぁ、クリスタと黒王は」
ミカサ「ええ、力強い走り、それでいてまだまだ全力ではないのに着いていくのが精一杯。
何より黒王は私でさえ乗りこなせない気難しい馬」
クリスタ「私達は非力だから……馬を扱うっていうより、全てを委ねるの。
そうすれば、馬も心を開いてくれるよミカサ。
ていうかロイドとノイシュって阿吽の呼吸だね。普通の馬より小さいのに凄いよ」
ロイド「まあ、俺達は兄弟みたいなモンだからな」
ノイシュ「わふー」
※4000歳以上離れています
クリスタ「ふふ、ライバルが増えたね、黒王」
対人格闘訓練
エレン「なあアニ!今日はロイドも混ぜてやろうぜ」
アニ「……まあ、私も少し興味があるかも……(別の世界の人間……か)」
エレン「おーいロイドー、俺たちと訓練しようぜ」
ロイド「おう!ケガしてもしらねーぞエレン」
エレン「言ったな!兵士の技術を見せてやるよ。あ~そうだ、やり方は片方が――」
アニ(ロイド・アーヴィング……服装以外は特に見た目に違いはなし。潜入しているって感じは
ないし、迷いこんだってのは事実なんだろうけど……本当に私より年上?子供みたいに
純粋な目に見える。汚い事なんか何も知らなそうな……平和に育ったんだろうね……)
エレン「とまあ、大体こんな感じだな。最初はお前が武器持っていいぞ。
俺にはアニ師匠から学んだ技術があるからな」
ロイド「えっ、アニの方が強いのか?凄いなお前、体格もエレンのが大きいのに!」
アニ「どうも……」
エレン「う、うるせーな!もうすぐ抜いてやるんだよ!いいからかかってこい!」
ロイド「よし!いくぜ!短くてやりづれーけど、瞬迅剣!」
アニ「!」
エレン「えっ」
今日はここまで
とりあえず主要キャラと顔合わせ済ませたら、シリアス(攻略?)に入る予定なので、今は少しgdgd展開かも
もっとはっちゃけるべきか、前半ぐらいのノリでいくべきか……迷います。
では、本日も良い夢を。
誤解を生む言い方だったようでごめんなさい。主要キャラとは進撃の方の事で、エピローグにSキャラは出るかもしれませんが、
他テイルズキャラを出す予定はありません。
でもED後の主人公共連れてきたら面白そうですね。誰か書いてくれないかなー?まあ魔導器ないユーリとかミカサに負けそうですがw
予想は自分は気にしないので大丈夫です。
それでは書いていきます。
一瞬だった。目では追えていた。体が追いつかなかった。
胸に木製の短刀がめり込み、痛みが走る。
エレン「カ、カハッ」
呼吸ができない、エレンは膝から崩れ落ちることしかできなかった。
ロイド「わ、悪いエレン!大丈夫か!?」(小手調べのつもりだったのに……寸止め間に合わなかったか?)
エレン「~~~~~」ゴロゴロゴロ
アニ「……医務室行く?」
エレン「~~~……ふぅ~はぁっ……だい……じょーぶだ……」
ロイド「ごめんな……エレン」
エレン「いやっ、気にすんな……はぁ……俺が……避けられなかったのが悪い」
ロイド「……(魔神剣はエルヴィンに見せたら訓練で使うなって言われたけど、瞬迅剣もか)」
アニ「……ロイド、私とやってくれない?」
ロイド「はあ!?いや、女の子をこんな目にあわせる趣味はねえぞ」
アニ「……別に本気でやれとは言ってない。女だっていうならさっきと同じくらいでいい。
ただ、そいつが言ったでしょ。私はそいつの師匠だからさ、
アレがレオンハート流だと思われると心外なだけだよ」
エレン「ああ!?……今のでっ……本気じゃないのか?」
ロイド「まあ、そういうことなら……いくぞアニ。」
アニ「・・・・・・」スッ
ロイド「瞬迅剣!」
アニ「フッ!」
ロイド「!?」
驚いた。初見でないとはいえ、こちらの動きを見切り、体を左に倒し、剣先から外れる。
そこから右足でロイドの踏み込んだ足へローキックを繰り出す。
完璧なカウンター。アニ自身決まったと確信する程の。
しかし、ロイドはそのローを軽々と跳びこえ、アニを通り過ぎる。
振り返り、感心したように口を開く。
ロイド「驚いたな~。躱されるだけじゃなくて返されるとは思わなかったぜ」
エレン「すげーぞアニ!流石俺の師匠だな!」
アニ「……あんたなら跳び越えながら私の後頭部に叩きこめただろうし、
あんなんじゃ返したとは言えないでしょ」
ロイド「いやぁ、正直驚いてたから無理だったな」
アニ「よく言うよ」
(前言撤回。多分だけど、戦い慣れているし……表し難いけど、悟って一周回ってる感じ)
エレン「なあ、今度から対人格闘は3人でやろう!卒業までにお前らを負かしてやるよ!」
ロイド「ふっ、甘いなエレン。俺はまだ2つも秘奥義を残してる。この意味がわかるか?」
※一つは今使えません
アニ「……私は構わないよ」
(私はともかく、ロイドは無理だと思うけど……)
キース「…………ほう」
立体機動訓練
キース「それでは模擬討伐に移る。装着後、各自開始地点に行き、煙弾を待て!
尚、アーヴィング、フーバー、キルシュタインはここに残れ」
「「「はっ」」」
キース「さて、貴様ら二人にはアーヴィングに立体機動装置の機構を理解させてもらう。
私は訓練中に生徒から目を離すわけにいかんのでな。」
ジャン「はっ?フーバーは分かりますが、み……アッカーマンやブラウン、レオンハートの方が
優秀です。何故自分なのでありましょうか?」
キース「……貴様が初心者ならアッカーマンの説明で理解できる自身があるか?
レオンハートに気軽に質問できるか?」
ジャン「!?…………………………無理です」
キース(随分悩んだな)「ブラウンはアーヴィングと組ませれば無駄話が過ぎると判断した。それに私は、斬撃はともかく
貴様の立体機動術は奴らに劣らないと評価している。ああ、ちなみに成績には配慮する。他に質問は?」
ジャン「!!……はっ!ありません!」
ベルトルト「自分もありません」(異例の推薦……脅威となるようなら……いや、ジャンもいるしな)
ロイド「暗記…………か……。ま、よろしくな二人共」
ジャン「ロイド、この俺が教えるからにゃ、とっとと模擬討伐参加できるようにしてやるよ」
ロイド「おお!心強いなジャン」
ジャン「まずこのブレードの柄だが――」
ベルトルト(気の毒だが嘘を教えて事故にでも……いやそんなことになれば僕らの監督責任か。
憲兵団に行けなくなるかもしれないな。とにかく様子をみよう。)
ジャン「――ってなってるな。まあ直接見た方が早い。ベルトルト、あの木にアンカー刺してくれ」
ベルトルト「ああ、しっかり見ていて」バシュ
ロイド「おお……かっけえ……」
ジャン「そして巻き取りながらガス噴かして、飛ぶ」
ベルトルト「ふっ」ギュイーーン
ロイド「うおお!やりてええ!ジャン!着け方教えてくれよ!」
ジャン「そういうと思ったから教えなかったんだよ。いきなり見よう見真似でやったら落下して
即刻お陀仏だ。機構を理解するまで教えてやらねえからな」
ロイド「そんなぁ~……こんな複雑なモンどうやって……」
ジャン「威勢ばっかりいいんじゃあ、あの死に急ぎ野郎と同じだな」
ロイド「はぁ?誰だよ死に急ぎ野郎って?」
ジャン「あぁ?そんなの巨人を駆逐するとか言いながら調査兵団狙ってるエレンしかいねえだろ」
ロイド「は? 自由を求める気持ちのどこが死に急ぎなんだよ!馬鹿にしていいことじゃないだろ!」
ジャン「ッ……俺があいつを嫌いなのは、あいつがミ……周りの奴まで振り回して
死地に行こうとしてるからだ!なのにあいつはそれを知ってて止まらねえ。
大事な仲間より自分の夢ときたもんだ!すげえ意志だよなぁオイ!」
ロイド「! それはそうかもしれないけど、いつまた壁を壊されるか分からないんだろ!
どこにいたって一緒じゃないか!だったら!」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
エレン『できるやつばっかりが内側に籠ってどうするんだよ!』
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ジャン「!…………そんなことッ!」
ベルトルト「…………その辺にしなよ二人共、どっちの言い分も間違っていない。
それはお互いがよく分かってる筈だ。止まらないなら、黙っては見ていられないよ」
ロイド「…………」
ジャン「邪魔すんなベルトルト。(んなこた分かってんだよ……ただ、俺は)」
ベルトルト(普段抜き身のジャンがここまで熱くなるのは、エレンに似ていて、エレンじゃないから?)
ロイド「……やめだやめだ!俺抜けた!」
ジャンベル「!」
ロイド「ドワーフの誓い第1番、『平和な世界が生まれるように皆で努力しよう』だ。
もめてもしょうがないもんな」
ベルトルト「ドワーフ?」
ロイド「ああ。すぐ熱くなるのが俺の悪いところだ。ごめんな、二人共」ニッ
ジャン「……素直な分だけあいつよりマシだな。悪かった、元はと言えば俺がお前を、
人の名を出してまで挑発したからだ」
ロイド「そんなことないさ、二人は俺の為に教えてくれてて、ジャンは俺を心配してくれただけだしな。
俺が一番わがままだったんだ。ホントごめん」
ジャン「なっ!?成績の為だ!じゃなきゃ何でライバル増やすんだよ!頭下げんな気持ちわりい!」
ロイド「いや、ジャンはいい奴だ。誰かの為に怒れるなら、そいつは悪い奴じゃないと思うんだ」
ジャン「っ~~~~~~~~~~」(なんなんだコイツやりづれえ!)
ロイド「ベルトルトも、ありがとうな」
ベルトルト「…………僕は、主体性が無いし、いつも一歩引いているから今みたいな事が言えるだけさ……」
ロイド「ベルトルト、お前後ろ向きな奴だな~」
ベルトルト「はは、よく言われるよ」
ジャン「お前!この流れでその言い方はないだろ」
ロイド「悪い。だけどさ、自分をそんなに悪く言わないでいいと思うんだ。お前は半端な奴には見えない。
自分の芯を通すために、半端を演じてるように見えるから」
ベルトルト「!?…………そんな風に言われたのは初めてだね…………君みたいな……友達がいてくれたら、
って思うよ……」
ロイド「? 何言ってんだ?俺達もう友達だろ?」
ベルトルト「………………そうなら、嬉しいね…………」
(……感情を殺せ……一時の快楽に身を委ねれば、いずれ倍になって返ってくるだろう。
…………彼らは、敵で、僕は……戦士だ)
ロイド編入一日目の訓練が終わり、夕食時
ロイド「ふぅ~楽しいな訓練ってのは」
アルミン「あまり楽しいと思った事はないけど……そういえばロイドはどこで寝るの?」
ロイド「ああ、なんか男子寮の……どこだっけか?お前らと一緒だといいな。ノイシュも連れてくぞ」
エレン「一緒の部屋なら、遅くまで外の話が聞けるな」
ミカサ「ロイド、ノイシュは女子寮で預かってもいい。女子のほうが面倒見がいいし、そうするべき」
ロイド「ん? まあ、そういうのも新鮮で、ノイシュも楽しいかもな」
ミカサ「ならそうしよう」
男子寮
エレン「ホントに一緒とは……運がいいな俺達は」
アルミン「そうだね。ようこそロイド、僕らの部屋へ」
※間取りは原作4巻準拠の大部屋です
ジャン「随分と大荷物だな」
ロイド「ああ、一週間は野宿できるレベルだけど、ねみーから、見たいなら明日見せるよ……おやすみ皆」
マルコ「初めての訓練なら仕方ないね、おやすみ」
アルミン(そういえば昨日寝てないって言ってたな。今日は色々あったし僕も疲れたな)
オヤスミ オヤスミ グー
明朝
ロイド「ん~?」パチ
ロイド(……皆まだ寝てるな。顔洗って着替えて、あ~荷物の整理でもすっか)
ガサガサ
(お、これは……コレットとジーニアスが持たせてくれた食材と土産か、中身見てなかったな。
え~と、ドライトマトォ? あの野郎~…………あとは普通だな。土産は……ん?
ロイド クルシス印のメロンの種10粒?なんだこりゃ?えっ半月で育つ?なんだよそれ!ホント
謎の技術持ってたよなぁあの組織…………そうだ!こいつを教官に渡しときゃ少しは
食糧難が解決されるんじゃねえか?……ついでにグミとトマトも持ってこう)
ロイド「善は急げだぜ!」ダッ ガチャ
ロイド「教官室は……こっちだったな」
サシャ「あれ?……ロイドじゃないですか?おはようございます」
短いですが、本日はここまで。
攻略は予想以上に体力使います……ジャン攻略シーンはなんかのゲームで見たロイドのシーンを元に使いました。
自分でもモヤモヤしてます。何のゲームでしたっけ?
それではまたまた、良い夢を。
と思ったら>>120とんでもない事になってますね……
こんな文、修正してやる!↓
ロイド(お、これは……コレットとジーニアスが持たせてくれた食材と土産か、中身見てなかったな。
え~と、ドライトマトォ? あの野郎~…………あとは普通だな。土産は……ん?
クルシス印のメロンの種10粒?なんだこりゃ?えっ半月で育つ?なんだよそれ!ホント
謎の技術持ってたよなぁあの組織…………そうだ!こいつを教官に渡しときゃ少しは
食糧難が解決されるんじゃねえか?……ついでにグミとトマトも持ってこう)
今度こそ良い夢を……
…………ごめんなさい諦めます……
おやすみなさい
オレは……攻略王に成れない……
冗談はさておきマジでロイドの純粋さは難しい。
さて、今日もじっくりいきます。
ロイド「ん?ああ、おはよう……え~っと、サシャ……だっけ?」
サシャ「はい。有名人に覚えて貰えるとは光栄ですね」
ロイド「? なんで敬語なんだ?壁作られてるみたいで気にするぞ。あっとそうだ、これ食うか?」
そう言ってドライトマトを全て差し出す。
サシャ「あっいや、私は誰にでも敬語ですから、気にしないで下さい……それはさておき、頂きます」パク
ロイド「ん?そうなのか~、いつかありのままのサシャと喋りたいもんだな……で、どうだ?」
サシャ「!……これは……トマトですか?あまり食べたことないのでわかりませんが……おいしいですよ!」
ロイド「そうか、お前も、血の色をした野菜とも果物ともつかないこいつが好きか…………俺は嫌いだ」
サシャ「えぇ~、こんなにおいしいのに……」
ロイド「んなこと言ったって、サシャだって嫌いな物くらいあるだろ?」
サシャ「ありませんよ。私の村では恵まれた物への感謝を忘れないのです」
ロイド「!……ナルホドそういう考えもあるのか………………う~ん、よし!残りは俺が食う!」
サシャ「あ、いやでも、これは私が食べてあげますから、無理しなくてもいいですよ!
そうだ!パンに挟めばきっと絶品ですよ!少し朝食にとっておきましょう!ムフフ……」
ロイド「え」
ロイド「……さ、サシャは本当に食べる事に貪欲なんだな~、俺も見習った方がいいかもな」
サシャ「いえ、さっきみたいに何かくれるなら、ロイドはこのままの方がいいですよ」
ロイド「お前なぁ…………! あっそうだ!なあサシャ、こいつを一緒に育てないか?」
サシャ「ん?何かの種……ですかこれ?」
ロイド「ああ、メロンだ。これ教官に持ってこうと思ってたんだけど、1粒くらいいいだろ」
サシャ「えっ、メロンって、あの伝説のメロンですか!?」
ロイド「はっ?伝説?」
サシャ「果物なんてこんな壁の端っこじゃそうそう手に入らないんですよ!」
ロイド「そうなのか?じゃ育ったら俺達で食べて、その種を育てて増えたら、皆にも食べさせようぜ」
サシャ「……おいしそうですし、そうしましょう!食堂裏が意外と見つかりにくいんで、そこに」
ロイド「よし、俺は残り教官に渡してくるから、頼んだぜ」
サシャ「はい、真心込めて植えますよ。また朝食時に」
サシャ(……私が……栽培する、か)
べ、別に攻略文句思いつかなくて、番外編いれるわけじゃねーし……
番外編~Tales of Armin~
????「終わらせてやる! 全てを斬り裂く!」 ザシュ
アルミン?「うっ!?」
????「獣破!轟衝斬!」 ズバァァァァァァァァァァン
アルミン?「きゃあああああ」
????「終わらせてやる!」キュイーーーーン
アルミン?「!?」
????「全てを斬り裂く!」 ザシュ
アルミン?「うっ!?」
????「獣破!轟衝斬!」 ズバァァァァァァァァァァン
アルミン?「きゃあああああああ!!」
????「終わらせてやる!」キュイーーーーン
アルミン「うわああああああああ!!」 ガバッ
アルミン「……夢か……まだ暗いし……もう少し寝よう」
番外編~Tales of Armin F~
アルミン?「夜天の極光、堕ちよ!スターライト!!」
ズドドドドド
????「マモレナカッタ……」
アルミン?(よし、危なそうな奴は倒したね!)
教官?(E:ライフセイバーコス)「!? 貴様よくも我が教え子を……シェリア!」
シェリア「はい!」
ズゴォーーーーン
シェリア「レイズデッド!」
アルミン?(えっ? 体が動かない!?)
教官?(E:ライフセイバーコス)「ソニックバスター!絡みついたら離さないぞ」 ブゥーーーーーーーーン
アルミン?(!? きゃああああああ!) ガガガガガガガ
教官?(E:ライフセイバーコス)「始めるぞ!」
「男なら
背中で語れ
キースビーム!!!」(字余り)
ズギュウウウウウン
アルミン「うわああああああああ」 ガバッ
チュンチュン チュン
アルミン「……朝か、心なしかさっきより世界がキレイな夢だったなぁ。あれ?ロイドがいない。意外と早起きなのかな?」
アルミン「……ブーメランに乗りながら仁王立ちって、どうやるんだろう?」
急いで攻略しなくてもいいのよ
>>141 ありがとうございます。気が楽になりました。
ロイド編入後初の朝食
ロイド「――てなっててさ、もう二度とあの闇の神殿には行きたくねーな」
エレン「やっぱ凄いな外の世界は!」
アルミン「うん、そうだね。……ところで、ロイドはどうして昨日と同じ服なのかな?」
ミカサ「訓練生活では一日で大量の汗をかく。服は変えた方がいい」
ロイド、マサカフクカワッテナイ? マサカー デモキノウモマッカダッタゾ
ロイド「ああ、この服気に入ってるから親父に七着作ってもらったんだよ」
(昨日は汗殆どかかなかったけど、もっとすげえ訓練があんのかな?)
エレミカアル「!?」
アルミン(予想外の回答だけど、流石に昨日と同じ服だと思われると可哀相だし……)
アルミン「へ、へぇ~七着も同じデザインの服をもってるんだ~!」(大声)
ゼンブオナジ? オモシローイ イヤデモゼンブオナジッテ・・・
マルコ「アルミンはホントに気遣いができるね」
ジャン「あん?……あ~そういうことか。それにすぐ気付いたお前も一緒だと思うぞ」
コニー「ところであいつ何歳だ?」
ジャン「17って言ってたな」
コニー「ふーん、もっといってるかと思ったけど、17か……」
ジャン「?」
ロイド「よし、今日こそ立体機動だ!」
アルミン(ロイドが来てひと月が経ちました。3週間程で立体機動装置をそこそこに操り、そればかりか、
立体機動と自身の脚力をうまく組み合わせ、最大速度での全方向転換を可能にしてました。教官曰く、
リヴァイ兵長でもできない芸当だろう、とのことで。たまにアンカーがうまく刺さらなくて落下しても
「膝にくるぜこれ」などと言いながら平然としていたのには驚きました。彼専用立体機動装置の開発は、
割と難航しているらしく、普通の装置とブレードを利用してますが、深く抉っているにも関わらず一本も
ナマクラにしないため、教官が剣術のみの訓練を導入しようか迷っているそうです。まあ、ミカサでも
ロイドの剣技は無理そうと言っていましたが……ああそれと、いつの間にかサシャとメロンを栽培していて、あの
サシャが「懸命に育てた物を食べると美味い」とか言いだして、生産者の人への感謝なのか何なのか、
食事をとる速度が少しゆっくりになりました。そろそろ次世代メロンができて、振舞ってくれるそうです。
その実力と明るく、熱く、優しい性格もあって、彼はもうすっかり我々104期の人気者です。
と、それでは今月の104期男子訓練兵日誌総括 アルミン・アルレルトでした。
P.S コニー、これは絵日記じゃないからね、せめて文章で書いてね。)
ロイドが訓練兵になって1ヶ月と1日、ロイドにとって初めての定期試験が終わった。
キース(ロイド・アーヴィング ブラウンとは違う方向性だが、わずかひと月で、厚い人望を得ており、
時にアルレルトのような非凡な発想を見せる機転の良さもある。アッカーマン以上の身体能力による立体機動は
キルシュタインのような繊細さこそなく、ガス消費も激しいが、それを補って余りある速度で移動し、目標を
素早く、深く、正確に、次々と削ぎ落とす。
ブラウス並みの勘の良さもあり、人類最強との評価は妥当……かに思えるが、座学の試験成績自体は、
スプリンガーにも劣るので、実戦での戦力は未知数だな。周りへの影響はどうなるか)
キース「今回の試験はこれで終了だ。貴様らも卒業まで半年を切っている。ここらで自分は兵となって、
何がしたいのか、改めて考え直してみることだ。以上、解散!」
キースの発言もあり、この日の夕食はいつもより騒がしかった。
ザワザワ ロイドガイレバカテルカモナ サスガニヒトリデクツガエルモノカ? チョウサヘイダンカ・・・
ロイド「今日はいつもより元気だな皆」
アルミン「今期はロイドがいるから、調査兵団も多くなるかもね」
ロイド「そういうもんか?」
ミカサ「わからない、逆にロイドがいれば、放っておいても……と考える人も多い」
エレン「なんだっていいさ、俺は調査兵団に入って、巨人を殺して、アルミンとの夢を叶える!」
ミカサ「私は……エレンを守る……」
アルミン「三人で、外の世界を……」
ロイド「……ごちそうさま。二人共、俺ちょっと散歩するよ。先部屋戻っててくれ。おやすみミカサ」ガタ
エレン「おう、消灯までに戻ってこいよ」
アルミン「……風邪ひかないようにね」
ミカサ「……おやすみ」
エレン「ごちそうさま」カチャカチャ ガタ
ミカサ「アルミン、さっき、ロイドが心なしかいつもより悲しげな表情に見えた」
アルミン「僕もだよ……元の世界に帰れるかどうかも分からないし、不安にはなると思う。前に聞いたけど、
ロイドには僕らと同じような関係の幼馴染が二人いるって言ってたし、僕たちの会話でふと思い出させて
しまったのかもしれないね。ごちそうさま」カチャカチャ ガタ
ミカサ「!…………そう、それは辛いこと。それにしてもロイドに特別大切に想う異性がいるとは驚き」
ポツーン
ミカサ「……」
今日は最終試験日だったため、訓練時よりも自由時間が長い。食事後の眠気とキースの言葉も相まって、
寮に戻っても物思いにふける者ばかりで、男子寮も、女子寮も、食堂と違い静まっていた。
アニ(あと半年もせずに卒業か……その時は、こいつらも……)
できるだけ考えないようにしていたことが、頭をよぎる。入団時は人と関わらずにいこうと決めていたのに、
ライナーの余計なちょっかいのおかげで、死に急ぎ野郎と関わり、ロイドというイレギュラーとまで
そこそこ話す仲になってしまった。そしてその所為で、少し、この壁内の人に愛着まで……今更戻れないのに
ミカサ「アニ、何処に行くの?」
アニ「ちょっと散歩にね……」
ミカサ「格闘の特訓?」
アニ「! ……何の事?」
ミカサ「あなたが最近、林の切り株に的を作ってたまに訓練しているのを、ノイシュの散歩で見ていた。
入団したてのあなたなら、まずありえないから、初めは私も信じられなかったけれど、
エレンを鍛えてくれるのは、有難い。私に格闘の技術はないし、ロイドは教えるのに向かない」
アニ「勘違いしてるよ。あの特訓は、ロイドに一泡吹かせてみたいからやってるの」
ミカサ「どちらでも構わない、エレンはアニのおかげで強くなった。その点は感謝している」
アニ「……対人格闘なんて、巨人相手には役立たないでしょ?」ガチャ
一人、故郷の家にあった物に似せた、自作の的がある林へ向かって歩いていく。
月明かりがよく出ていて、夜なのに暗いとは感じない。こんな日にしか夜の訓練はできないのが口惜しい。
こういう月明かりの下で体を動かすと、驚く程集中して、いろんなことを忘れられるから。
わざわざ自主練なんてするのは、それが目的の大半を占める。勿論、ミカサに言ったことも嘘ではない。
が、とてもじゃないが、巨人化でもしない限りロイドに一泡吹かせるなんてできそうにない。してもどうだか……
そうこう考えていると、何かが空気を切る音が続けざまに耳に入ってきた。それも、自分の目的地の方から。
行ってみると、先程まで自分の頭の中でヘラヘラ笑っていた男の横顔が見えた。訓練で使う短刀ではなく、
ブレード並みの木剣2本を振っている。初めて目にする真剣な表情と洗練された、美しく、ついでに人間離れした剣技。
思わず時を忘れて魅入ってしまっていたが、やがてロイドは剣を放り、尻をついて夜空を仰ぎ見る。
今度もまた初めて見る表情、物憂げというか、寂しげというか。
ロイド「…………コレット、ジーニアス、皆、元気にしてるかなぁ……また、会えるよな?」
アニ「……」
本日はここまで。
明日というか今日は忙しいので、次回更新は土曜日を予定しています。
改行の仕方等変えてみましたが、見辛かったり、改良点があればご指摘下さい。
それでは、おやすみなさい。
アニ「あんた、そんな顔もするんだね」
ロイド「うおお!? アニ? どうしてこんなトコいるんだ!?」
アニ「どうしてって、こっちが聞きたいよ。なんで私の作った的を使って剣術なんてしてるの?」
ロイド「お前が作った!? そうなのか? わるい。邪魔ならもう退くけど……覗き見なんて趣味悪いぞ!」
アニ「別に邪魔とは言ってないよ。ついつい魅入っちゃったしね。で、質問にまだ答えてないけど?」
ロイド「……ちゃんと稽古しとかないと鈍るからな、剣を教官に作ってもらって毎日振ってたんだけど、今日は散歩してたら
ここ見つけてさ、丁度いいから使わせてもらってたんだ。」
アニ「で、疲れて気を緩めたら、故郷を思い出した?」
ロイド「そんなとこだけど、恥ずかしいから誰にも言うなよ」
アニ「……わからないよ。あんたなら、こんな訓練所に来ないで調査兵団と色々試した方がいいんじゃないの?」
ロイド「? この壁の人達に……エレンやアルミン、ミカサとか、もちろんアニにも死んで欲しくないから、
今つけられるだけ力をつけようと思うのは、おかしな事か?」
アニ「……他の連中はともかく、私はあんたみたいな"正しい人"に守ってもらう資格なんてない、いわゆるクズみたいな人間だよ……」
ロイド「はぁ? なんでベルトルトといいアニといい、無口な奴は自分をそんなに悪く言うんだ?アルミンも自信無さげだよな~。
そりゃお前は愛想がいいわけでもないし、ノリも良くないけど、実は優しいって知ってるぞ」
アニ「……」
……優しくなんかない。本当に優しければ、私があんたみたいな人間だったならきっと、4年前にあんな事はせずに足掻いただろう。
目的があるし、何一つ知らなかったけど、そんなこと言い訳にならない。もう私には、お父さんとの約束しかない。
アニ「……私は、自分がかわいいだけの人だからさ、切羽詰まれば、皆を裏切るかもしれないよ?」
ロイド「そんなことわざわざ俺に忠告してる時点で、お前が人を裏切りたくないって証拠だろ?それに俺はさ、
人に何かを裏切られることより、信じられなくなることの方が恐い。もちろん裏切られたいわけじゃねえけどな。」
…………これだからあんたと話すのは疲れるよ。そしてそんな、疲れる自分を心地いいと思ってしまうからなお困る。
このままじゃ戦士に成り損なってしまいそうだ。だから、名残惜しいけど、少しだけ、本当の事を話そう。こいつなら、口止めすれば
他言しないだろう。そして言えばきっと、こいつも……私を信じなくなる。
アニ「……私が、私の所為で、大勢の人が死んだって聞いても、同じように言える?」
ロイド「えっ…………」
我ながら何を言っているんだろう……でも、これでいい。そう思った。
ロイド「……俺も同じだよ……」
アニ「……は?」
こいつは今何て言ったの?
ロイド「俺は、人を助けたいからってある事を早合点して行動して、結果は大勢の人を死なせてしまった。バカだよな。あん時は本当、
おかしくなりそうだったよ。でも、悩んでる間にまた人が死んでしまうなら、止まってる暇はないし、その人達の悲しみや無念を背負って
希望に変えなきゃいけないって思った。その時、一人だったらきっとダメになってたけど、仲間達と一緒に悩んで、考えて、支えあって
たまに喧嘩して…………え~と……とにかく親友や信頼できる仲間達が、俺に償おうって思える場所をくれたから、俺は今前を向けてる。
なあ、俺は、俺達104期は、そんなに頼りないか?」
アニ「……許されるような罪じゃないから、私に人を頼る資格はない。それに私はあんた程強くない。」
ロイド「俺だって、許せない奴がいたし、今でもきっと大勢の人に許されてないさ。それでも今は、虫のいい話だけど、
許されない人達でも償おうとするなら、生きていく場所があってもいいと思う。俺の夢は、気に入らない奴や嫌いな奴がいたっていい、
でもそいつらの存在を皆が否定したりはしない世界になることなんだ」
ロイド「……俺も同じだよ……」
アニ「……は?」
こいつは今何て言ったの?
ロイド「俺は、人を助けたいからってある事を早合点して行動して、結果は大勢の人を死なせてしまった。バカだよな。あん時は本当、
おかしくなりそうだったよ。でも、悩んでる間にまた人が死んでしまうなら、止まってる暇はないし、その人達の悲しみや無念を背負って
希望に変えなきゃいけないって思った。その時、一人だったらきっとダメになってたけど、仲間達と一緒に悩んで、考えて、支えあって
たまに喧嘩して…………え~と……とにかく親友や信頼できる仲間達が、俺に償おうって思える場所をくれたから、俺は今前を向けてる。
なあ、俺は、俺達104期は、そんなに頼りないか?」
アニ「……許されるような罪じゃないから、私に人を頼る資格はない。それに私はあんた程強くない。」
ロイド「俺だって、許せない奴がいたし、今でもきっと大勢の人に許されてないさ。それでも今は、虫のいい話だけど、
許されない人達でも償おうとするなら、生きていく場所があってもいいと思う。俺の夢は、気に入らない奴や嫌いな奴がいたっていい、
でもそいつらの存在を皆が否定したりはしない世界になることなんだ」
あら、間違えました。すみません。
アニ「……本当に都合のいい世界だね」
ロイド「ああ、それは分かってる。でも諦めない。いつかそうなるように、俺はずっと頑張るよ。ていうか、お前俺より子供じゃんか!
俺が言うんのもなんだけど、そのお前が"昔"って言うようなことに囚われるなよ。間違いは忘れちゃいけない、背負わなきゃいけない、
けど、間違いは気付けばきっと正せるはずだ!一人じゃ立てないってんなら、俺の手ぐらい貸してやる。もしアニがまた、間違えるかも
っていうなら、俺が全力で止めてやる。その代わり俺が変な事したら、お前が止めてくれよな。それが友達だろ?」 ニカッ
よくもまあ、こんなに臭いことを真っ直ぐ言う……でもあんたは、私よりずっと現実を見てる気がする。その上でその考えを持ってるなら
尊敬するよ……それにしても、なんでだろうね……今までにも聞いたことがある言葉の筈なのに、初めて"友達"って言われたような
気がした。そしてこいつとはそうでいたいって思った。だけど……
アニ「私は、今は遠くにいるお父さんとの約束を守りたい……ただ、それが正しいのかどうかが分からない。どうしたらいいと思う?」
ロイド「今言っただろ。変な事しそうになったら止めてやるって。だから、自分がしたいようにしろよ」
アニ「……それこそ今言ったでしょ……お父さんに会いたいって……でもそれだと……!」
ロイド「ん? 約束って親父さんに会うだけ? 内地にでもいるってことか? じゃあ別に間違ってないだろ。いつ会えなくなるか
分からないし、会える内に会っといて損はないよ……そうだなぁ、正しいと思うことをして、親父さんとも会おう!
手伝える限り、手伝うからさ」
アニ「……また都合のいい答えを言ってくれるよ……悩んでる私がバカみたいじゃない?
なんていうか……会うための過程が問題なんだけど」
ロイド「……俺、物心ついたときには母さんも父さんもいなくて、拾ってくれた親父に育てられてたんだ。だから俺には親が三人いる。
アニ「?」
ロイド「で、つい最近本当の父さんと会ったんだけど、色々あって敵対したりもした。でも父さんなりに俺のこと大事に思ってくれてたって
分かったら、憎めなくなった。少し違うけど、家族ってそんなものなんじゃないか?大切だからこそ対立するのもあるさ。
上手く言えないけど、約束と違う方法でも、親父さんは怒らないと思う。はは、なんか言葉にすると、俺とお前は似てるのかもな」
アニ「……」
お父さん、私……心の底から信じてみたい……いや、信じて欲しいって思える奴ができた。今更身勝手だし、こいつを信じるって事は、
あなたやあいつらを裏切るってことだけど、精一杯戦ってみて、堂々とあなたに会いたい。今までの私が逃げてきた道を歩み続けてきた
こいつが、私に気づかせてくれたから……
アニ「ロイド、私も手伝うよ。あんたが元の世界に帰るの。だから…………それまで、友達でいてくれる?」
ロイド「ああ、ずっと友達だ。ありがとうな。さあ、宿舎に戻ろうぜ」
さて、ライナーとベルトルトはどうしようか……
キース「今日は天候が丁度いいので、雪山での訓練を行う。この訓練は評価に大きく関わるが、命の危険も大きい。
体調の優れない者は足手まといとなる。辞退しろ。それでは班編成を発表する」
ユミル「おい、お前顔色ワリイけど大丈夫なのか? 頼むから足引っ張んなよ」
ダズ「だ、大丈夫だこのくらい……」
クリスタ「無理はしない方がいいよ」
ロイド「山越えて基地に行くだけなら大丈夫だろ!どうせなら一着目指そうぜ!」
コニー「ああ、ロイドとアルミンがいればやれるぜ」
アルミン「成績上位者二人と組めるなんてラッキーだよ」
ミカサ「エレン、気を付けて」
エレン「お前別の班だろ、いちいち世話焼くなよな!」
今日はここまで。
かなり強引ですが、ミトス程じゃないけど、ロイドとアニは反対の関係だと感じたのでこうなりました…
本編で言ってることの影響を受けてるので、昔聞いたことのある言い回しかも……
それでは、良い夢を。
ここ二日PCに触れられなかった……
今日もゆっくり書いていきます。
ア、アビシオンはまだ倒してないんじゃないかな……
待ってたぜ!
ロイドって天使化するの?
基地
ロイド「俺達は真ん中ぐらいか」
アルミン「そうだね、だけど僕じゃなければもっと早く着いたかも……ごめんね」
コニー「何言ってたんだアルミン、お前がいなかったら俺とロイドで迷子だったよ」
ロイド「一緒にすんなよコニー、俺は迷ったりしねーぞ。でも、俺達はアルミンのおかげで安全で短いルートを通れたってのを、
忘れちまったのか? 早く抜けんのも大事だけど、命の方が大切だ。俺達はアルミンが班員で助かったよ。だからもっと自信持てって。
当たり前だけど、お前に出来ない事で俺達には出来る事がある、逆に俺たちに出来なくても、アルミンなら出来ることもあるんだ。」
コニー「そうそうそれ。俺はそれが言いたかった」
この二人は本当にそう思ってくれているんだろうから、嬉しい。いつか、エレン・ミカサとも並んで、対等な友人と胸を張れるかな。
アルミン「……うん、そうだね、弱気じゃできることもできない。ありがとう」
>>190 悩んでますが天使化させると益々イージーモードになってしまうのが恐ろしくて……
オイ クリスタタチダケモドッテナイッテ? ダズガグアイワルソウダッタゾ
ロイド「ユミルの班か?」
コニー「おいおいあいつとクリスタで駄目とは思えないぞ」
アルミン「うん……何かトラブルがあったんだろうね。心配だけど……」
ロイド「俺捜してくる!」ダッ ガチャ
コニー「お、おい!」
アルミン「あっ、ロイド待って!おそらく……」
キース「静粛にしろ貴様ら!捜索は我々職員でやる。貴様らは先に休め。遭難者が増えても堪らんからな」
アルミン「うん、そうなるよね……」
コニー「おいアルミン!どうすんだ!追いかけるか!?」
アルミン「……いや、全速のロイドには追いつけないし、僕らがついて行くよりもロイド一人の方が、生き残れる可能性は高いと思う……
なにより、教官の言う通りだよ」
コニー「そ、そうか……そうだな」
職員ってなんか普通の事務員しか思い浮かばんww
しえん
>>195 自分も違和感ありましたが、しっくりくる言葉が見つからず……すみません。
吹雪く山の中を一人の青年が短距離走の如く駆ける。流石にこの雪の深さと視界の悪さでは走りにくく、疲れを覚え始めた時、
青年の視界に自然のままではありえないものが入る。
ロイド(……ん? なんか引きずった跡か?埋もれかけてる。戻りすぎたか……?)
ロイドが跡を見つけた地点より先で、蓑虫のように防寒具で巻かれたダズを、クリスタが引いている。老婆のような速度で。
その光景を後ろから呆れたように見ていたユミルが口を開く。
ユミル「クリスタ……もう諦めろ……なぁって……」
クリスタ「嫌だ」
予想通りの答え。だがこちらも引き下がるわけにはいかない。
ユミル「ダズなら既に虫の息だ。自分の体調も把握できねえ奴が、評価欲しさに受けちゃいけねえ訓練を受けちまった。こいつの実力は
ここまでだったんだよ。このまま毛虫並みの速度でふもとまで歩いたら、こいつはもちろん助からねえし私達もヤバイ、朝まで保たねえ。
となれば、選択肢は二つだ。ダズを置いて私達は生き残るか、三人共死ぬか……どっちにする?」
クリスタ「……三つ目にする。ユミルの見立ては間違っていて、私はこのまま麓の施設にたどり着き、ダズも助かる。
もちろんユミルは先に行ってて助かる……これでいいでしょ? あなたには迷惑がかからない。先に行ってて」
そう言うと前に向き直ってまた歩き出す。
数歩進んだかと思うと振り返り、此方に話しかける。
クリスタ「……ねぇ、何してるの?」
こっちの台詞だ。
ユミル「んん?」
クリスタ「早く行かないと危ないでしょ……早く、先に行ってよ」
ん? 今、危ないって言ったな。ああなんだ、やっぱりそうなのか、こいつは。
ユミル「……なぁ? 何で私に助けを求めないんだ? どう考えてもガキみてえな体のお前と私とじゃ……私がそいつを引いた方が早いと
思うだろ? お前さぁ、やっぱダズを助ける気ねぇだろ?」
ロイドの目に二つの人影が映る。
ロイド(! いた。クリスタとユミルに……ダズが怪我でもしたのか?)
吹雪で聞こえないが、何かを言い争っているように見える。
ユミル「――――だよ!? その気合がありゃ、自分の運命だって変えられるんじゃねえのか!?」
クリスタ「で……できないよ。今だって、ここから三人とも助かる方法なんて無いでしょ」
ユミル「ある」
クリスタ「え?」
ユミル「あの明かりだ。この崖の下に丁度基地が見える……!?」
クリスタ「?」
ロイド「おい! クリスタ、ユミル、無事か!? ダズは!?」
クリスタ「えっ、ロイド……どうして?」
ロイド「なんでって、お前らが戻って来ないからに決まってんだろ?」
ユミル「丁度良かった。ロイド、ダズは虫の息だ。背負って普通に降りたんじゃコイツは助からねえんで、運に任せてここから落とす。
私がやっとくからクリスタ連れて先行っといてくれ」
ロイド「はぁ!? この崖から飛び降りて無事に済むわけないだろ! 俺がやる! 二人は普通に帰れ」
ユミル「いくらお前でもこれは……」
ロイド「自分でも分かってるんじゃないか。大丈夫、雪はなかったけどこういう崖なら下ったことあるから」
ユミル「いや、私なら……」
ロイド「ダズがヤバイんだろ! 早くしないと……俺もう行くから、ちゃんと戻ってろよ。ダズ、ちょっと我慢しててくれよ」
そう言ってダズを左肩に背負い、ヒョイと視界から消えた。
クリスタ「えっ」
ユミル「なっ、オイ!?」
二人が崖に乗り出して見やると5m程下の突き出た部分に右手一本で掴まる人影。
ユミル「ロイド!?」
ロイド「心配すんな! ちょっとずつ、滑りながら下りるから!」
正直思った以上に辛いが、どうせ顔は見えないはず。できるだけ余裕がありそうな声を出す。言い終えて下を見る。まだまだ先は長い。
あまり慎重になり過ぎればダズが助からない、かといって、速く降りるのも危険だし、ダズに強い衝撃は与えられない。この世界に来て、
巨人に襲われて以来の緊張が奔るが、迷っている暇はない。次の出っ張りを見つけ、そこに向かって軽く跳び、右手で速度を
殺しながら滑り降りていった。
息を切らしながら、二人は足早に医務棟に向かう。彼が無事に着いていることを祈って。
「痛たたたた! もっと丁重に扱ってくれよ先生」
いつも食堂で響く陽気な声が聞こえ、とりあえず安堵する。ドアを開けると、医務官に右手をいじられるロイドと
ベッドに座り問診を受けるダズが見え、今度は安心感からか力が抜けていった。
クリスタ「ロイド!?」
ロイド「ん? おう、流石に直線だと大分早く着くな。随分待った……って痛いって先生! 勘弁してくれよ」
医務官「無断で出てった罰だ。はい、処置はおしまい。君たち三人はキース教官の所に向かいなさい」
ユミル(化物かこいつは……)
ロイド「げっ!? 俺も!?」
医務官「当たり前だろう。偶々君が三人と合流したから良かったものの、もし捜索隊が先に見つけて回収していたら、
今度は君を探さなきゃいけなかったんだから……ただ、君の勇気が彼を救ったのも事実だ。重い罪には問われまい。」
ロイド「助かった~。んじゃ、できるだけゆっくり行こうぜ」
クリスタ「う、うん」
三人が歩く。決して明るい雰囲気ではない。
ロイド「なぁ、クリスタはどうしてそんなに死にたがるんだ?」
教官には事細かく事情を聞かれて随分絞られたが、罰は与えられなかったので上機嫌かと思っていたユミルには、教官室を出て直ぐに
ロイドが真剣な面持ちで口を開いたことは、少し意外だった。
クリスタ「えっ……どうしてそう思うの?」
先程ユミルにも突かれた心理。咄嗟に質問で返してしまった。
ロイド「皆、エレンのこと死に急ぎって言うけど、あいつは自由に生きようとしてるだけで、死にたいなんてこれっぽっちも思ってない。
でもクリスタはいつもの訓練でも囮みたいな動きしたり、さっきの話も聞く限り、死にたくないって思ってないんじゃないか?」
見透かされたようだった。ユミルのようにいつも一緒にいる訳でもないのに。自分に、クリスタ・レンズに気をかけてくれている?
そう思うと、つい少し、気が緩んだ。
クリスタ「私は……望まれて生まれてきた訳じゃないから……何か人の役に立って、何かを残したいって、思うからかな……?」
ロイド「……人がなんて言おうと、生まれた瞬間から生きる権利がある、自分であるってだけで生きてる価値があるだろ?
それに、俺達はきっと死に方なんて選べない、選べるのは生き方だけだ。だから、どうやって死のうかなんて考えないでくれよ。
なにより少なくとも、俺はクリスタに、生きていて欲しい」
ユミル「聞いたかクリスタ? 自分であることを否定するなって、コイツみたいな馬鹿でもこう言うんだ。堂々と生きろよ」
ロイド「はぁ? 何言ってんだユミル。お前もだぞ。崖から無理に降りようとしたじゃないか。ユミルが犠牲になるってことは、
お前を好きなクリスタや……サシャ、俺……それにえーと……クリスタが犠牲になるのと一緒だ! もうやめろよなあんなの」
ユミル「……喧嘩売ってんのかおまえ。それと勘違いすんな。私は犠牲になる気なんてなかったからな」
クリスタ「でも、じゃあどうやって無事に降りるつもりだったの?」
ユミル「……いいぞ、お前になら教えてやっても……ただし約束だ……」
クリスタの耳元に近づき囁く。
ユミル「私がその秘密を明かした時……元の名前を名乗って生きろ」
ロイド「えぇ、俺には秘密かよ~。言いたくないんなら聞かないけどさ~」
ユミル「お前には対価の情報なんてねえだろ……まぁ、気が向いたら教えてやるよ……」
今日はここまで。
次回更新は未定ですが、できるだけ早くに。
本日も良い夢を。
烈斬風が上手く使えない>>1でした
あ、それと「囮みたいな動き」は完全な想像です。まあこれ以外にも今まで色々ありましたが……
最初にキャラ崩壊しないようにと言ったな、あれは嘘だ。
なんかずっと書き込めない。
これ書き込めたら、書いていきます。
卒業まで約一ヶ月、朝食中に一人呼び出されたロイドはまた再試なのかと皆にイジられ、ため息をつきながら教官室へ向かうが、
よく考えればコニーがいない。一体どんな用件だろうと頭を巡らしているといつの間にかドアの前まできていた。
ロイド「失礼します」 ガチャ
キース「来たかアーヴィング、例の専用立体機動装置がようやく完成した。受け取れ」
ロイド「おお! 普通のと少し違う」
キース「ああ、替えのブレード入れがいらないので、鞘の上部だけでなく、下部にもボンベを取り付け可能にしたそうだ。
これと貴様の膂力による跳躍も混ぜた立体機動ならばあの無駄が多いガスの吹かし方でも、他の者達以上の継戦時間を得られるだろう。
それと、通常の物より大分軽いので、今日より少しずつ慣らしていけ」
ロイド「はい!」
ジャン「お、ロイド! 科目は何だったんだ?ww」
ロイド「へっへーん、今日は再試の話じゃなかったんだ。ま、次の立体機動で教えてやるよ。さて飯だ飯」
ジャン「ん? てぇーと、まさかアレか? 専用装置ってやつか」
ロイド「ま、そんなとこだな」 フフン
ジャン「そいつは楽しみだな。変わったバランスに合わせられずに落下したりすんじゃねえぞ師匠である俺とベルトルトがハズいからな」
アルミン「ロイドはホント誰とでも仲良くなっちゃったね」
エレン「別にジャンと仲良くしたいとは思わねえけどな」
ミカサ「だからといってエレンみたいにすぐ喧嘩になるのは良くないこと」
ロイド「大丈夫だろ~、なんたって俺の立体機動はお前とベルトルトに教えてもらったんだからさ。な、ベルトルト」
ベルトルト「ハハ、もう完全に僕らとは別物みたいな動きだけどね……」
ライナー「全くだ。ミカサも大概だがお前のは人間の動きにゃ見えん」
ロイド「んな事ねえって。ベルトルトの言ってたコツのおかげで今の動きがあるんだから」
ジャン「おい! 俺のアドバイスは役に立たなかったってか!?」
ロイド「今なら言いたかったこと分かるけど、あん時の俺には難しかったんだよなぁ」
ジャン「あんなもん基礎中の基礎なんだよ」
ベルトルト「……」
(ロイド、立場が違えば君とは友達でいたかった。だけど、僕は故郷に帰りたい。命が惜しい。だから……)
アニ「…………」
ロイド「ところで今日は何かあったよな?」
マルコ「調査兵団出立の見送りだね。その後は固定砲整備、ロイドは調査兵団に決まってるんだっけ?」
ロイド「ああ」
ジャン「補給地点はもうシガンシナ目前までできてるらしい。そのおかげでどの兵団に入っても近々奪還作戦参加って噂だ。やってらんねえ。
……どうせ巨人と戦うんなら、知り合いの多い兵団にすんのもありかもな……いやでも快適さではやっぱり内地が……」
コニー「ジャンが皆と離れたくないってよー!」
ジャン「あぁ!? だ、誰もそんなこと言ってねえだろが!」
ロイド「奪還作戦……か」
エレン率いる固定砲整備四班は丁度門の真上に位置する所で砲身の掃除や点検を行う。
半年程前からこの班に配属されているロイド・アーヴィングは、器用に素早く整備しながらぼやく。
ロイド「やっぱ固定砲整備って暇だな~」
エレン「いざって時には必要なんだ。整備しとかないとな」
ロイド「それは分かってんだけどさ~」
サシャ「まあまあ、終わったらまたメロン収穫して食べましょうよ」
コニー「そりゃいいや」
サムエル「すっかりメロンが普通の食べ物になったな」
エレン「お前ら手も動かせよ。毎度毎度ロイドの量が多いじゃんか」
トーマスナンカタベスギテオナカクダシタモンネー トーマス"さま"ダ、ブタガ…… コキャ ミーナァァァァァァ
ベルトルト「…………」
ナック「四班は賑やかだな~。ってあれ、お前もっと向こうの班じゃなかったか、アニ?」
アニ「……ちょっとベルトルト借りていい?」
ナック「なんだぁ、仲良かったっけお前ら? 整備終わったから俺達先上がるぞ~」 バシュ
ベルトルト「……向こうで話そうか」
ベルトルト「で、用件は何かな?」
アニ「……勇気が無くて今まで言えなかった。我ながら半端過ぎて情けないよ」
ベルトルト「?」
アニ「私は、ここの人類につく。今更何をって思うだろうけど、もう決めたから。それで、あんたは敵にしたくない。だから……」
ベルトルト「!? 正気かい!? この世界に先はない。君も分かるだろ?」
アニ「私はもう決めた。ライナーは入団以来おかしくなってる。あんたはどうするの?」
ベルトルト「……どうして今? 首を横に振れば、始末して壁外に捨てられるから? 人類につくなら問答無用で殺せばいいじゃないか」
アニ「それは……」
ベルトルト「口では言っても、どちらにもなりきれていない証拠だよ……聞かなかった事にするから、考え直してくるといいよ」
アニ「あんたこそロイドの実力がミカサの比じゃないって知ってるでしょ。でも寝首を掻くでもなく過ごしてる。悩んでるのはどっち?」
ベルトルト「…………僕は戦士だから、揺らぐことはないよ……ただ、それだけは嫌だと思うんだ。僕だって人間だ。
この三年弱彼らを見てきて、裏切ることに何も感じないわけじゃない。自分の命のため、僕は戦士であるけど、そのくらいは選びたい。
たとえ仮初でも、ロイド達といた時間は本当に楽しかった。だから、彼ら兵士とは戦士として決着をつけたい」
アニ「……そう」
ザッ
ブレードに手を伸ばそうとした瞬間、ベルトルトが走り出す。開閉門、ロイド達四班のいる方向へ。
アニ「!」
ベルトルト(やっぱりらしくないよアニ、冷静に思考できていない。始末には都合がいいかもしれないけど、ここなら僕にもやれることがある。
………………ここで僕達の行動に対する答えを出す。そう、ロイド、君と戦って!) バッ
エレン「俺達も早いとこ終わらせてあがろうぜ」
ロイド「おう、そうだな。コイツで最後だ」
サシャ「メロンを小麦粉に練ってパンを焼いたら美味しそうじゃないですか?」
コニー「おお! 今度の休日やってみるか」
カッ
四班「?」
全員状況が飲み込めなかった。が、確かにそれは現れた。
今日は短いですがここまで。
明日も更新予定ですが、もしかしたら明後日になるかも……
何故唯の移植なんだ。
リマスターならVのエンジンでリマスターするとかできないのでしょうかね?某HALOみたいなリマスターが良かった…
書きためようとすると何度も直してしまって、全く進みませんでした……
やっぱりその場のノリで書いていきます
opのソードダンサーは実際戦うのよりでかいと思うの…
一瞬の静寂。
呆けている固定砲整備四班を正面から来た熱風が吹き上げ、全員の体が壁内へと入る。
エレン「熱ッ……な、何が!?」
「「「「うわあああああ!」」」」
エレン「!? みんな! クッ――」
エレン&ロイド「「立体機動に移れッ!!」」
「「「「!?」」」」
二人の言葉でとにかく今やるべきことを認識した面々がウォール・ローゼにアンカーを刺していく中、落ちていく人影がひとつ。
エレン「オイ!! サムエル!」
ロイド「クッ!」
他の者より早く立体機動に移行しただけに、二人とサムエルの距離は大きく、とても間に合うものではない。
それでもロイドがアンカーを外そうとした瞬間、自分より下の位置から壁を走り出していく者がいた。
ミーナ「サシャ!?」
左のアンカーを壁に固定、右腰のアンカーを下へ放つ。アンカーはサムエルの右足に刺さり、なんとか落下を阻止する。
サシャ「サムエル! 動いちゃダメですよ!」
エレン「危なかった……」
ビキビキビキ…………
エレン「!?」
不吉な音。振り返ると、超大型の左手が壁を強く掴んでいる。まるで自分を固定するかのように。
ロイド「クソッ! 魔神連牙斬!」
ロイドの剣から放たれた三つの衝撃波が壁を掴む左手の人差し、中、薬指を抉る。吹き飛ばす迄にはいかなかったが、力が込められない。
ベルトルト(なんだ? バランスが!? ……いや関係ない、支えられなくても、蹴る!)
超大型巨人が、あげていた右足を振り下ろす。
カッ
ベルトルト(!?)
今まさに蹴り抜かんとしていた開閉門の前に突然閃光が走る。
そしてそこに現れたのは――――女型の巨人。
ドオオオオオオオオオオオォォォォォォォン
トーマス「!? なんだ! 門が――」
ロイド(いや、少し変形したけど、穴はない!)
コニー「でも、次で……ちくしょう、やっぱり巨人は人類に……」
エレン「サシャ!! サムエルを任せた!!」
「「「「!?」」」」
エレン「固定砲整備四班、戦闘準備!」
ロイド「よしきた! エレン、俺が先に出て注意を引く! その隙にうな――」 ダダダ
エレン「目標目の前、超大型巨人! これはチャンスだ! 絶対逃がすな! 壁を壊せるのはこいつだけだ、こいつさえ仕留めれば――」 バシュッ
ロイド「…………サポートするよ」 バッ
ダン
二人の訓練兵が同時に壁上へ降り立った。
ロイド&エレン「…………よう」
エレン「五年ぶりだな」
へこんだ門によりかかる女型の腹部は完全に潰れており、蒸気をあげている。
ベルトルト(……アニっ! まさかここまで……何故ためらったんだ僕はっ……)
アニ(一応躊躇はさせられたみたいだけど、しばらく巨人体では動けない……
かといって少しでもあいつが鈍るならここを退くわけにもいかない……
巨人が集まってきても、あいつが次は覚悟を決めて全力で蹴っても終わり……絶望的かなこれは)
バシュ ギュン ダン
ベルトルト(!? ロイド、エレン…………気の毒だけど、もう容赦はできない!)
超大型が右腕を目一杯振りかぶり、薙ぎ払いの意思を見せる。
ロイド「! エレン、これは今日初めて使う装置だ。上手く動けるか分かんねえし俺が引きつけるから、お前がとどめを!」
エレン「ああ、分かった!」
巨大な右手が壁上を滑るように二人に迫る。
エレンが壁外に飛び降りて回避する一方、ロイドはこれを高々と跳び越え、下を通る腕ににアンカーを刺す。
振り抜ききった腕の慣性で手首を一回転し右手の甲へ着地、そのまま駆け上がった。
ベルトルト(相変わらず化物じみた動きだけど、足で近づこうなんて甘い――エレンは……左太腿あたりか)
バランスを崩させる為に、しかし振り落ちない程度に右腕を傾け、左手でロイドを掴みにかかった時、まだ肘の辺りにいたロイドがワイヤーも
出さずにこちらへ跳ぶのが見えた。回転しながら。
ベルトルト(いくら君でも、崩れた体勢からここまでは――)
ロイド「烈斬風!」
ベルトルト(なに!?)
頂点に達したかのように見えた位置から更に加速上昇。超大型の顔面、いや右目めがけて赤のヨーヨーと化したロイドが突っ込む。
ベルトルト(ぐぅっ!)
顎を上げ顔を逸らす。が
ロイド(鈍い!!)
ロイドの二刀の剣が右頬を削り、少し突き抜ける。
ベルトルト(目は避けた。蒸気で吹き飛ばし、空中で捉える!)
肘に行っていた左手を勢いそのままに頬へと誘い、蒸気を噴出しようとした瞬間
ロイド「剛・魔神剣!!」
ベルトルト(!?)
突如視界の右半分が消えた。何? あの一瞬で眼球まで移動した? どうやって?
ベルトルト(いや、とにかく蒸気を――)
ザン
ベルトルト(えっ…………)
勝負を分けたのは、一瞬の逡巡だった。
なんだ? 下半身の感覚が……無い? 腰と、腹が焼けそうなくらい熱い………
エレン「動きがない……殺った?……やったよ、母さん……仇は……」
ロイド「エレン! やったのか!?」
声? エレンと、ロイド? 顔の前後に、いるのか? 捕まえないと……あれ? 巨人体が、思うように動かない……
ロイド「お、おいエレン、このままじゃコイツ門に倒れこむぞ」
エレン「何!?……こっち来い! せめて潰されないように。 あとは壊れないよう祈るしか――」
そうか……やられたのか……このまま倒れ込めば、人類も共倒れってところかな?……………………ッ!
ボシュウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ
エレン&ロイド「!?」
急速に蒸発していく巨人の体。その蒸気で二人は浮かび上がる。そして二人は見た。先程まで自分たちが張り付いていたうなじ付近の肉が
蒸発していく様を。そこから出てきた、訓練兵団のジャケットを着た何者かの上半身を。
今日はここまで
攻略王に進撃世界を明るくして欲しかったのに……どうしてこうなった……
戦闘描写難しい。伝わってなかったら申し訳ない…
さあ、久しぶりだ
10時くらいからゆっくり書いていきます
「――ィ! ベルトルト!」
少し、気を失っていたようだ。目を、開ける。真っ先に見えたのは、困惑した表情で呼びかけるロイドとエレン。周りには近くの固定砲整備の
訓練兵、遠くから他の同期や駐屯兵団の先輩達が壁上を駆け寄ってくるのも見える。ワイヤーの音も聞こえる。
エレン「おいベルトルト……なんでお前が斬られたうなじから……巨人の弱点から出てくんだよ? どうして……血が止まってんだよ?
変な湯気まで出して……これじゃまるで……巨人じゃねえか? なぁ、答えろよ……」
ロイド「……」
アルミン(人が巨人に? だとすると、普通の巨人のうなじにも、何かがある?)
ベルトルト「……想像通りさ……きっと、君達の……」
エレン「!? ふざけんなよ! 俺は仇を討ったんだろ? 人類の敵を殺したんだ! だから、もっとスッキリさせろよ! こんな……」
「ちょっと……退いてくれ! オイ、ベルトルト!!」
ベルトルト「ライナー……」
ライナー「何してんだお前ら!? 早くこいつを医療班のところへ連れてってやらないと――」
トーマス「ライナー、それが……その、ベルトルトは……あの超大型から……」
ライナー「何言ってんだ!? 仲間を救わないでどうする!?」
ベルトルト「ライ…ナー……君は…戦士、だったろう」
ライナー「!?……そうだ……そうだったな。ッ……仇は俺が!」 ガッ
ベルトルト「よしてくれ……ライナー……きっと、ロイドには…勝てない……戦士…としては、生き抜けないよ……」
ライナー「だったらどうしようって言うんだ!? なんとしても二人で故郷に帰ろうって決めただろ!?」
ベルトルト「兵士としてでも……なんとしてでも…さ」
ライナー「少なくとも俺は今、お前を諦めたりはできん!」
ベルトルト「無駄……だよ。 …………ねぇ、ロイド」
ロイド「……なんだ?」
ベルトルト「きっと…同郷設定のライナーと、アニは疑われる。実際、二人も巨人になれる……けど、さっき、蹴りに入って止めたのは…アニだ。
ライナーも…今は君達を……本当に大事に思ってる……だから、―――――――――――――――――――――――――――?」
エレン「は? ライナーとアニが? そんでお前は……お前は何を言ってんだよ? そんな都合のいい話なんか聞けるかよ!」
ライナー「!?…………」
アニ「……」
ロイド「……聞くさ。お前とは確かに戦ったけど、俺は、最後に巨人を消して、門を壊さなかったお前の行動を信じる」
エレン「!?」
エレン「何言ってんだロイド! こいつは五年前にマリアを破ってるんだぞ! 母さんだって! それなのに俺達と普通に笑い合ったりして……
こんなの、生きてちゃいけない、この世に存在しちゃいけない奴なんだ!」
ロイド「心の底から門を破りたかったんなら、一撃目で決められたろ? 俺達が壁に登ってきても、無視して蹴り壊してから、退散するなり、
砲を狙うなりした筈だ。最後だって、倒れ込めば門を壊せたかもしれない。でも、俺達と正面から戦った。訓練兵として過ごした日々で感じた
何かを、確かめたかったんじゃないのか?
だから俺は、こいつ等にこんな事させる誰かを恨むことにする。マリアを壊した超大型巨人を倒して、104期訓練兵で、俺の友達を許す。
エレンの気持ちは分かる。俺も母さんの仇と会った時、自分が抑えられなかったから。だから、許せない奴は許さなくってもいいさ。
ただ、ベルトルト・フーバーっていう存在を否定することだけは、しないで欲しいんだ」
本当に……ね……命が惜しくて…動いてた…筈なのに……どうしてだろうね…………
ベルトルト「……あ…りが……とう、君たちに………」
……結局、言えなかったなぁ……
……ライナーがおかしくなってからはギクシャクしてたし……
…………皆と、もっと一緒にいたかった――
切断された胴から溢れんばかりにでていた蒸気の勢いが落ちる。誰の目にも明らかな程に。
ロイド「!…………」
エレン「オイ! 満足気に死ぬな! 人類の敵として、憎たらしくしてくれよ! じゃないと、俺は! 俺のコレはどうすりゃいいんだよ!?」
ライナー「……ベルトルト……俺はどうすればいいんだよ。お前までいなくなって……」
「死んだか!? さあ、大勢の者が見たという。何故そいつが巨人から出てきたか、答えろ! 訓練兵達よ!」
トロスト区駐屯兵団防衛隊長キッツ・ヴェールマンは、住民を避難させ、104期訓練兵全員をトロスト区の端一画の食事処に監視を置いて隔離した。
104期訓練兵の中から超大型巨人が出たのであれば、他にも巨人となる人物がいる可能性は無視できるものではないから。
ベルトルトの最期の言葉は周りにいた数名の104期兵にしか聞こえていなかったため、勿論不満や疑問の声は多かったが、大きな混乱や
あからさまな反抗は起こらなかった。だが、事態を把握している者は気が気ではいられない。3年もの間苦楽を共にしてきた仲間が
巨人で、人類の敵であるなどということは簡単には受け入れられない。危険だろうが何だろうが面と向かって二人と話し合わなければならない。
あの言葉を聞いた誰もがそう思った。そのためにキッツの尋問に対し、ライナーとアニについてはその場にいた誰も口にはしなかった。
あのエレンでさえも。そして当の二人は上官の指示通りに動いていた。これはまだ話し合う余地がある。皆がそう思った。
何故自分達が隔離されているのかは分からないが、考えても仕方ない。そういった様子で談笑する多くの同期をよそに、固定砲整備四班に
ミカサとアルミンを加えた集団がライナーとアニを囲む。アルミンはミカサにひとしきり状況を説明すると、二人に向いた。
アルミン「そろそろ聞かせてくれ二人共、君達は本当に巨人なのか。だとすれば目的は何だったのか。そして今は、どうしたいのかを」
コニー「そうだ! 俺はお前らが敵なんて信じねえぞ!」
ミーナ「そうだよ! だってわざわざ訓練兵に紛れ込む理由なんてないし、敵じゃないってことだよね!?」
何から話を切り出せばいいのか迷いに迷い、長く沈黙していた面々が続く。
ライナー「……俺達の目的は、この壁の人類全てに消えてもらう事だった……だが今となっては、もう、何が正しいのか……さっぱりわからん……
戦士として責任を果たさんとするべきなのか……ベルトルトの言った通り、兵士として生きるべきなのか……こんな奴らがいるって知らなければ、
俺はこんな半端なクソ野郎にならずに済んだのにな…………そもそも兵士を選ぼうとしたって、俺は生き残れるのか…………? いや、兵士に
なれたとしても、この世界に先はあるのか……?」
アニ「私は……信じてもらえるとも、許してもらえるとも思えないけど、もう人類と敵対する気はない。いや……したくない。
巨人か人間かと言われれば、人間として見て欲しい……とは思う」
エレン「そんなことどうでもいい! 重要なのはお前らが五年前、あの時シガンシナに侵攻してきた連中なのかどうかだ! 母さんの――」
ロイド「エレン、死んだ人の為に戦うのは悪いことじゃない。けど、これ以上死なせない為に戦う方が大切だろ?」
エレン「はぁ!?」
アルミン「うん……エレン、きっと……それじゃ駄目だ」
エレン「……アルミンまで、何だよ?」
アルミン「エレンの言うことは分かる。その反応は人として大事だし当然だとも思う。だけど、マリアを取り戻すなら、きっとそれじゃ駄目だ」
エレン「……何がだ?」
アルミン「ここで君が感情のまま二人に剣を向けるのと、二人の話を聴いて、二人がこのまま僕ら人類の側についてくれるのと、どちらがいい?
もちろん、二人が本当の事を言うのかなんて分からないし、裏切られるかもしれない。だけど、巨人になれる力を持つ者が味方になる、これは、
多くの命を危険に晒してでも、賭けてみる価値がある事だ。何かを、現状を大きく変えたいなら、多分、大事なモノを捨てる覚悟がいる」
ミカサ「アルミンの言う通り。私も怒りは隠せない。けれど、利用できるのならば、なんだって利用してマリアを取り返すべき。
エレンに危険が及ぶようなら、私が守るから、安心してほしい」
エレン「…………ああ、悪かった。もっと……冷静になるべきだな。でもミカサ、お前に守られたりはしねえからな!」
ロイド「……ライナー、お前はどうしたいんだ。どうすべきかはいい。望みを言ってくれよ。人類と戦うって言うなら、決闘してやる。
人類と一緒にって言うなら、俺達のこと、手伝ってくれよな」
ライナー「……もう、ベルトルトはいない。今の俺には故郷に帰る、それしかない」
ロイド「……本当に?」
ライナー「…………ここでできた仲間、こいつらは、死なせたくない。そんな自分もいる」
ロイド「じゃ、両方叶えりゃいいだろ?」
アニ「……また言ってるよ」
ライナー「……ハッ、そうだな。許されるなら、足掻いてみるのも、いいのかもな」
ロイド「ああ、生きてる限りな」
今回はここまで
次回更新は未定
今月号のネタバレきたっぽいですが、ちゃんと雑誌で読みたいのでなんとかこらえれた……
重大な事等今月号にあったとしてもこのssは先月号までのネタバレで進めますのであしからず
以上久々にSやったらジニがプレセアの地雷踏みすぎて泣きそうになった>>1でした
風呂入ってから、書いていきます
原作準拠のシーンになりそうですが、長くなるようなら少し割愛するかも
リーガルは周増す毎に好感度が上がりやすくなってる気がするのは自分だけ……?
バン
日が大分落ちた時、勢いよく扉が開き、注目が集まる。そこには「ここで待機」との命令を出した隊長キッツと補佐の者が数名立っていた。
キッツ「人手がいる。そこの砲整備四班と周りの者、こちらに来い」
駐屯兵団に連れられ、歩きながら思考を巡らせる。
アルミン(そんなことでわざわざ遠く隔離した者達を呼ぶ筈がない。まず間違いなく超大型討伐に対する聴取、
あるいはベルトルトの個人情報を洗い終わり、同郷のライナーとアニに疑いを持ってきた。適当な理由付けは他の訓練兵の混乱を避ける為と、
二人に警戒させない為だろうけど、いくらなんでも丸分かりだ。まともな判断ができていない? だとすると、目的は? どこに行くんだ?)
そんな事を思っている内に上官達は歩みを止め、また待機の命を出して離れていく。壁の隅、周りには人手がいるような資材も何も無い。
その上自分達のすぐ傍にそびえ立つ壁の上には固定砲に弾を込める先輩達の姿が見える。
不安・疑問、各々が様々な心情でいる訓練兵達をよそに、キッツと補佐の者達はある程度離れた所で歩みを止め、振り返る。
アルミン(マズイ! 想定する中で、ほぼ最悪のケースだ……どうする、考えろ……)
キッツ「ベルトルト・フーバーの身辺調査の結果、ブラウン訓練兵並びに同レオンハート! 貴様らには反逆の疑惑が浮上した!
よって、ここで処理する! 理由は分かっているな! その他の者、君達は単なるカムフラージュだ! ただちにそこから離れよ!」
トーマス「な!?」
サシャ「そんな!?」
コニー「そこまで……」
ミーナ「こんな事って……」
アルミン「……待ってください! まだ話す余地はあります。彼らに敵対意識が無いというのなら――」
キッツ「話す余地などない! 五年前に対話など無しにマリアを破った連中である可能性が高いのであれば、一刻も早く処理せねばならん!!」
アルミン「彼らが巨人になれる可能性があればこそ、このような場所での戦闘は避けるべき事項ではないですか? まずは彼らの意思の確認を!」
キッツ「貴様らと悠長に話している間に、鎧の巨人が現れたらどうするというのだ!? まだ二つの脅威の内、一つを退けたに過ぎん!
その二人のどちらかが鎧の巨人なのかもしれん! とにかく、リスクの早期排除は妥当なのだ!
我々駐屯兵団には今、人類存亡の命運がかかっている! 反逆者を庇うというのなら、いくら貴様らが王より授けられし訓練兵であり、
超大型を討伐した英雄であろうと、正義の名の下、躊躇無く榴弾をブチ込み、リスクごと排除するのがベスト! 私は間違っていない!」
リコ「彼らの反抗的な態度は明らかです。有益な情報も引き出せそうにない……仰る通り時間の無駄です」
ソウダ イマナラカンタンデス ニンゲンニバケテルウチニバラシチマエバ!!
アルミン(そんな……どうすれば)
ライナー「…………俺が鎧の―― ロイド「ふざけろ! そんなチャラチャラした言葉の所為で、俺の友達を消されてたまるかよ!」
ミカサ「私の特技は、肉を……削ぎ落とすことです。
必要に迫られればいつでも披露します。私の特技を体験したい方がいれば……どうぞ一番最初に近づいて来てください」
エレン「ロイド!? ミカサ!?」
二人が剣を抜き、威嚇するように構える。
イアン「隊長、彼女はミカサ・アッカーマンです。歴代の訓練兵でも逸材とされ、並の兵士100と等価とも言われる程の……
そして彼、ロイド・アーヴィングは超大型を手玉にとったとの報告もあります。失えば、人類にとって大損害です」
キッツ「何!?…………ッ」
ライナー「……お前ら、何を……」
アニ「どうして……」
アルミン「ミカサ、ロイド、人と戦ってどうする? この狭い壁の中で、どこに逃げようって言うんだ……」
ミカサ「アルミンも皆も二人を見捨てるつもりはないでしょ。でも庇っていれば殺されるかもしれない。それを阻止するだけ」
ロイド「なぁ~に、ずっと逃げる必要なんてないさ。エルヴィンとか、きっと話を聞いてくれる奴だっているはずだ。そういう人が来るまで……」
アルミン「話し合うんだよ! 状況を把握しきれていないから、恐怖だけが伝染しているんだ!」
キッツ「……問うぞ! 貴様らの正体は何だ!?」
ライナー&アニ(……正体?)
巻き込まれる者がいる。答えを間違えるわけにいかない。しかし正解など分かるはずもなかった。正直に巨人だと答えたとしても、
ここに榴弾が降ってくるのは避けられない。かといって、嘘を吐いて巨人ではないと言ってもそれは時間稼ぎにしかならない。
今後人類につくのなら、巨人の力を使わない手はないから。二人は、消え入るような声で自分達の願望を言うことしかできなかった。
「……人間…です」
乾いた風の音が響く。
キッツ「……そうか、悪く……思うな。誰も自分が悪魔でないことを、証明できないのだから……」
そう言いながら右手を挙げる。明らかに砲への合図。
ロイド(クソっ、どうする!? 俺は父さんみたいに守護方陣なんて使えねえぞ!)
兵達に囲まれるだけならどうにかできる自信があったが、壁上の砲への対処法が思いつかない。自分が躱すのではなく、
同期達を守らなくてはならないから。
ミカサ「エレン、アルミン、皆! 上に逃げる!!」
ライナー「よせ! 俺達に構うな! お前ら俺達から離れろ!!」
こうなってはどうしようもない。最悪巨人化してからでも無抵抗は示せるはず。今はとにかく生き残らねば話にならない。
アニにアイコンタクトをとる。どうやら考えは同じらしい。後は周りの同期を逃がすだけ。だが、そう上手く事は運べない。
ミカサ「上にも……!?」
壁上にはブレードを抜いた駐屯兵達が多数。地理的にも数的にも圧倒的不利な状況。
エレン(俺は……どうすればいい……いや、とにかく動け)
チャリン
壁に向かって走りだしたその時、いつも、どんな時でも持っていたそれの音が、普段よりも、大きく聞こえた。
~~~~~~~~~~~~~~~~
(エレン……帰ったら……ずっと秘密にしていた地下室を……見せてやろう)
ズキン
(エレン……この鍵を……ずっと、肌身離さずに持っているんだ)
ズキン
(この鍵を見る度に、思い出せ……お前が地下室に行かなくてはならないことを……)
ズキン ズキン
(いつか地下室に行けば真実が分かる……辛く厳しい道のりだが、お前はウォール・マリアを奪還して地下室にたどり着かなければならない……
この「力」はその時役に立つはずだ。使い方は彼らの記憶が教えてくれるだろう……)
~~~~~~~~~~~~~~~~
「俺に集まれ!」
少し遠くにいたミカサとロイドを掴み寄せてライナー達のもとへ駆け寄る。何故かは分からない。ただ、そうしなければと思った。
(ミカサやアルミン……皆を守りたいなら、お前はこの力を……)
キッツが手を振り下ろす。
ほぼ同時にエレンが自らの掌に歯を当てる光景を見て、ライナーとアニは目を見開く。
(支配しなくてはならない)
固定砲が火を噴き、エレンが手を噛み切る。
爆音の後、着弾する前に起きた熱風に困惑する駐屯兵団の目に入ったのは
「ひっ…………!?」
「うわあああああああ!!」
その肋骨で訓練兵を守るように包んでいる、巨人。
突如現れた上半身から吹き出す蒸気により、周りからは訓練兵達がどうなっているのか全く把握できない。キッツ含め、しばらくその場にいた誰もが
放心に近い状態で呆然としていた。20秒程しただろうか。ガシャンという金属音と共に、充満する蒸気の中から一つの人影が出てきた。
「……!?」
装備を外しながら近づいてくる金髪の少年。
キッツ「貴様!! そこで止まれ!!」
アルミン「彼らに人類への敵対心はありません! 私達には情報を開示する意思があります!」
キッツ「命乞いに貸す耳はない! 目の前で正体を現しておいて何を言う!? 奴らが敵でないと言うのなら、証拠を出してみろ!」
アルミン「証拠は必要ありません!」
そうだ……必要ない。そもそも僕自身、エレンはともかくあの二人を完全に信用したわけじゃない。
アルミン「たった今、大勢の者が見たでしょう! 巨人の上半身だけで、榴弾を防いだのを! つまり、榴弾は彼らにとってさしたる脅威ではない!
もし、敵対する意志があるのなら、完全な巨人と化して我々を壊滅させることも可能な筈です! 今この場に、知性を持つ15m級が三体現れたとして、
我々はこれを殲滅することが可能でしょうか!? 大損害、いや、こちらの壊滅すら有り得ます! なのに、実際は最低限の力で攻撃を防いだだけ!
これは彼らの、精一杯の意思表示とはとれませんか!?」
キッツ「……!!」
「確かに……」 「一向に暴れださないぞ……」 「こっちはもう仕掛けたのに……」 「話し……合えるのか……?」
コニー「全然ついていけねえよ……なんでエレンまで……」
トーマス「安心しろ、俺も意味わからねえよ……でもこの空気なら……とりあえずなんとかなるかもしれないぜ……」
ミーナ「アルミン、やるじゃない……」
サシャ(嫌な予感がする)
エレン「俺自身、親父と地下室のことしか思い出せねえけど、不思議とやれると思っただけだ……とにかく交渉はアルミンに任せるしかない」
ミカサ「ええ……アルミンならきっと……」
ロイド「信じてるさ」
ライナー「……探してた手がかりがこんな身近だったとはな……」
アニ「もうどうでもいいでしょそれは……」
キッツ「…………」
>>285二行目 20秒程しただろうか→ 20秒程経過しただろうか
キッツ「迎撃態勢をとれ!! 奴らの巧妙な罠に惑わされるな!! 奴らの行動は常に我々の理解を超える!!」
アルミン「なっ!?」
キッツ「人間に化けることも可能というわけだ!! これ以上奴らの好きにさせてはいかん!!」
コニー「おいおいマジかよ! どうすんだ俺達!? このままじゃ――」
ロイド「さっき言ったろ? 俺はアルミンを信じる」
エレン「言われなくても」
ミカサ「当然」
コニー「あ、ああ、そうだな!」
アルミン(ダメだ……考えることを放棄してる……考えることが……怖いんだ……)
アルミン「……エレン……ミカサ……皆……」
張り裂けそうな思いで振り返ると、そこには逃げることなく、真っ直ぐ、強く自分を見つめる、信じてくれている同期達がいた。
……もうダメなのかもしれない……でも……それでもって思えた。
力いっぱい、胸に拳を押し当てる。
アルミン「私は、とうに人類復興の為なら心臓を捧げると誓った兵士!! その信念に従った末に命が果てるなら本望!!
彼らの持つ巨人の力と人類の総力を合わされば! シガンシナの穴を塞ぎ、ウォール・マリアを奪還することも不可能ではありません!!
人類の栄光を願い!! これから死に行くせめてもの間に! 彼らの戦術価値を説きます!!」
キッツ(どう命乞いしようと、私は規則に従うまで……規則に反する者は排除する……私は間違っていない……)
弾の再装填は終わっているはず……再び砲へ合図を送ろうと腕を挙げる。が、その腕は振り下ろせなかった。何者かに掴まれたから。
????「よさんか。相変わらず図体の割には小鹿のように繊細な男じゃ。お前にはあの者の見事な敬礼が見えんのか……」
はっとしたように振り返ると、そこには立派な髭をたくわえ、頭を丸めた初老の男がいた。
キッツ「ピクシス司令……!?」
ピクシス「大事ではないと聞いたが、超大型が現れたと言われてはおとなしくはしておれんからのぅ。
さて、ワシは……あの者らの話を聞いた方がええ気がするのぅ」
ドット・ピクシス、人類の最重要区である南側領土防衛の全権を任されている男は、アルミンの発したウォール・マリア奪還作戦に目をつけ、彼らの
処理を保留とし、地下室に隔離した。一週間後、駐屯兵団、遠征より帰還した調査兵団、事態を聞きつけ、わざわざウォール・シーナよりトロスト区へ
出向いてきた憲兵団、ダリス・ザックレー総統による裁判が行われる。この裁判は主に巨人の戦術価値を重んじ、三人に監視として特別作戦班をつける
ことを条件に身柄の保護を主張するエルヴィン・スミス、三人の危険性を説き、いくつかの人体実験の後処刑を主張する憲兵団ナイル・ドークの争い
となった。初めは憲兵団の意見が優勢に思われたが、エルヴィンやリヴァイの熱弁によって
・三人はその生涯を調査兵団に捧げること
・三人は壁外遠征時以外は常に壁内中腹の街におり、壁に近づかせないこと
という二つの条件の下、巨人化能力者三人の生命は保証される。
エルヴィンやリヴァイに対し、三人の必要性や大切さを必死に伝え、調査兵団員達に頭を下げていたアルミン、ミカサ、ロイドの事は、あまり知られていない。
今日はここまで
次回更新は金曜か土曜になると思います
アルミン覚醒シーンは好きなんですが原作まんまにしようとするとコニー達が不自然、かといってエレン、ミカサと
やらないと意味がないと思うので勝手ながら描写カットしました……脳内補完お願いします……
猿を出したいけど奴は戦い方がよく分からない……どうしましょ(笑)
それでは良い夢と一週間を
人気の無い林道を進む、八頭の馬と謎の生物。跨るのは先日の裁判で判決の下った三人と、監視として調査兵団兵士長が選りすぐった精鋭達から成る
特別作戦班、通称リヴァイ班。
ペトラ・ラル 討伐10体 討伐補佐48体
オルオ・ボザド 討伐39体 討伐補佐9体
エルド・ジン 討伐14体 討伐補佐32体
グンタ・シュルツ 討伐7体 討伐補佐40体
ロイド・アーヴィング 討伐1体 討伐補佐9体
巨人との対峙はいつであっても情報不足、どんなに考えても何一つ分からない、そんな地獄のような状況で何度も生き延び、迅速な行動力と、
最悪を想定しての非情な決断力を身につけた四人、異世界の英雄、そして彼らを束ねる人類最強の兵士。
奪還作戦までの二ヶ月、こんな猛者達に四六時中監視されるのかと思うと、気が滅入る。のんきに欠伸などしているロイドが羨ましい。
巨人化能力者三人が三人共そんなことを思いながら黙って馬を進めていると、大きな城のような建物が見えてきた。
ロイド「おお、城だ城! 王様にでも会いに行くのかな~?」
そんなわけないでしょ……アニがそう口にしようとした瞬間、オルオが呆れたように説明し始める。
オルオ「旧調査兵団本部、古城を改装した施設とだけあって……趣とやらだけは一人前だが……こんなに壁と川から離れた本部なんてな調査兵団には
無用の長物だった。まだ志だけは高かった結成当初の話だ……しかし…このでかいお飾りがこいつらを囲っておくには丁度いい物件になるとはな」
ロイド「なぁエレン、あの蜘蛛超でかくないか?」
エレン「あ、ああそうだな……」
オルオ「……」
新入りが調査兵団の精鋭にこんな態度をとっていいはずがない。不安になった新兵三人が同時に後ろの兵長を窺う。
が、真っ直ぐこちらを見ていたのですぐさま前に向き直すと、この一連の流れが面白かったのか、後ろで先輩達が笑いを堪えるような声。
もちろんその対象に含まれているオルオは面白くない。
オルオ「おい、調子に乗るなよ新兵共……」
ライナー(え? 俺達?)
オルオ「巨人かなんだか知らんがお前らのような小便臭いガキ共にリヴァイ兵長が付きっきりになるなど――」
ガリッ
ペトラ「乗馬中にベラベラ喋ってれば舌も噛むよ。ていうかロイドは半年前に会った時もあんな感じだったじゃない? 気にしたら負けだよ」
オルオ「……最初が肝心だ……あの新兵達、ビビっていやがったぜ」
ペトラ「オルオがあんまりマヌケだからびっくりしたんだと思うよ」
オルオ「……何にせよ俺の思惑通りだな」
ペトラ「喋り方も変になったし、兵長に指名されたからって浮かれすぎじゃない? 舌を噛み切って死ねばよかったのに……」
オルオ「……戦友に向ける冗談にしては笑えねえな……」
ライナー(エレンが暴走した際、もしくは俺達が反乱した時の抑止力、流石に兵長が指名した人達だ、抜けてるようで目が据わっている)
アニ「……ライナー?」
ライナー「ん、ああ、人類に敵対しようなんてもう考えてない。安心しろ」
ロイド「うわぁ、雑草だらけだな……」
グンタ「久しく使われていなかったので少々荒れていますね」
リヴァイ「それは重大な問題だ……早急に取り掛かるぞ」
バァン
リヴァイがこれから掃除する部屋に光を入れるため窓を開けると、入口の方から声をかけられた。
エレン「兵長」
アニ「上の階の清掃終わりました」
リヴァイ「ご苦労」
ライナー「俺達はこの施設のどこで寝るべきでしょうか?」
リヴァイ「お前らは地下室だ。鍵も掛ける」
エレン「また……地下室ですか……」
裁判までの数日、拘束されていた地下牢が頭をよぎる。そしてなにより三人で地下室というのは、巨人にならずとも暴走してしまいそうだ。
リヴァイ「当然だ。巨人化について二人の報告通りなら、お前はまだ自分自身を掌握できていない可能性が高い。そっちの二人に関しては暴走は無い
としても疑いの方がでかいくらいだ。お前らは俺達に、寝る時まで立体機動装置を着けていろと?」
エレン「いえ……そんなことは……言えませんが……」
リヴァイ「……安心しろ。地下室といっても牢屋じゃないし、部屋も一つじゃない。女もいるんだ。別々の寝床くらい用意してやる」
エレン「……はい、ありがとうございます」
ライナー「……」
アニ「……」
リヴァイ「俺はお前らの掃除した所を見てくる。ここをやっておけ」
リヴァイ「おい、ロイド」
ロイド「お、見回りかリヴァイ? マメだなぁ」
リヴァイ「ほう、いい手際だな。が、見回りじゃない。褒めに来たんじゃなくお前に聞きたいことがあって来た。あの三人は訓練時代に仲が悪かったのか?」
ロイド「ん……ああ……エレンにとっちゃ五年も恨んできた巨人で、母さんの仇だからな……訓練兵団じゃ仲は良かったけど、良かったからこそ、
今は複雑なんじゃないのか? アニとライナーはどう思ってんのかよく分かんねえ……裏切りとかはないと思うけど……」
リヴァイ「エレンはあいつらの力が必要だから、って無理やり納得してるって所か……成程、生来受け入れられない相性じゃないんだな」
ロイド「もう元通りってわけにはいかないかもな……」
リヴァイ「いや、それだけ分かれば十分だ。本人に納得しようとする気が少しでもあるんならな」
ロイド「?」
リヴァイ「もうこの部屋はいい。次にいけ」
ロイド「ええ~、全部屋やんのかよ、使うトコだけでいいじゃんかよ」
リヴァイ「部屋だけじゃない。中が終わり次第外だ」
ロイド「……」
リヴァイ「言っておくが、これは命令だ新兵」
ロイド「しょっけんらんようってやつだろこれ! 知ってるぞ!」
リヴァイ「調査兵団はこれが普通だ」
ロイド「そうなのか?」
ブチッ
ロイド「よし! こいつで最後の一本だぜ」
エルド「ふぅ、除草もようやく終わったな……」
グンタ「手が青臭くなっちまった」
オルオ「その苦労の先にこそ、真の安らぎがあるんだよ、お前たちにはまだわからないようだがな」
ペトラ「……疲れてるからオルオは黙っててくれない?」
エレン「朝から始めたのに……日が落ち始めてる……」
アニ「……疲れた」
ライナー「……こっから訓練とかするのか?」
リヴァイ「ご苦労、今日はもう自由で構わん。晩飯の時に集合しろ」
グンタ「なら談話室で茶でも飲まないか? メロンも少し持ってきてたよな」
エルド「賛成だな、ゆっくりさせてもらいたい」
ペトラ「うん、そうしよう。兵長もどうですか」
リヴァイ「……戴こう」
オルオ「チッ、俺も参加するか。おい新入り共! お前らが淹れろよ」
ロイド「ええ~、俺紅茶とか上手く淹れられねえぞ。いっつもリーガルに注意されてたからな」
エレン「自分も自信ありません……」
アニ「同じく……」
ライナー「淹れ方すら知りません……」
エルド「真面目に捉えなくていいぞ。今のは"お前らと早く親睦を深めたいから参加しろ"って意味だ」
ペトラ「そうそう、オルオの言葉はめんどくさいから適当でいいよ。紅茶なら私が淹れてあげるから、来なさい」
オルオ「なんだ……俺の言葉の意図が分からなかったのかお前ら……何故分からなかったと思う? それはお前らが――」
グンタ「ほら、早く手洗って中行くぞ」
エレン「あ、はい……」
オルオ「……」
ペトラ「へ~、このメロン広めたのってロイドだったんだ? 確かにこんな技術壁内に無いよね」
グンタ「そう考えると俺達の中で一番人類に貢献してんのはロイドかもな」
オルオ「はっ、男はいかに巨人をぶっ殺したかだよ」
エレン「おお……」
エルド「討伐数で兵士の優劣は決まらん。いかに仲間を死なせず生き残るかだ」
エレン「おお……」
ロイド「ところで明日からの予定ってどうなってるんだ?」
リヴァイ「明日はハンジが到着次第ライナー・アニの巨人体の確認とエレンの巨人化の実験だ。そこの二人の言うように扱いきれてないんなら、
奪還作戦の内容も変わってくるからな」
”巨人化 ”という単語が口にされた途端、リヴァイ班四人の空気が微かに変わる。信じられないというような疑念と、少しの恐怖があったから。
エルド「榴弾を防いだって聞いたが……巨人になるっていうのは……どんな感じなんだ?」
エレン「えっと……あの時の事は正直あまり覚えていませんが……きっかけは自傷行為です。きっと明日の実験でもこうやって手を噛めば――」
アニ「……巨人化は……」
エレン「!……」
アニ「……強い目的意識が無いとできないよ」
エレン「……そりゃ俺には覚悟が足りないから明日は失敗するってことか……?」
アニ「ごめん……そういう意味じゃなくて、その都度明確に目的を浮かべないとダメなの」
エレン「……そうかよ、少しは参考にしてやるかもな……」
リヴァイ「……おい、エレン」
エレン「……はい」
リヴァイ「お前らの身の上は報告書で見ている。気持ちは分かるし、正直憎いのは俺も変わらん。が、今のお前らは人類に心臓を捧げた兵士だ。それ
も、とびきり期待を懸けられた、な」
エレン「……理解しています」
リヴァイ「次の奪還作戦。詳細はまだ決まってないが、一ヶ月後に入団する新兵も参加させ、場合によっては駐屯兵団や憲兵団にも協力を要請する程
大きなものになる筈だ。そしてそいつらの命の多くは、お前らの働きにかかってるだろうな。例えば裁判の時必死に弁護してたあの104期の奴らも」
エレン「……」
アニ「……」
ライナー「……」
リヴァイ「統率の取れた動きをすれば、それだけ犠牲も減るに違いない。俺の言いたい事は分かるか?」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ロイド「エレン、死んだ人の為に戦うのは悪いことじゃない。けど、これ以上死なせない為に戦う方が大切だろ?」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
エレン「……先輩達はもちろん、ライナー、アニともチームワークを重んじて行動すべきだと」
リヴァイ「及第点だ」
エレン「……頭では……理屈では理解しています……しかし……感情が、追いつきません……」
リヴァイ「頭で分かってることが自分で再確認できたならそれでいい。俺達の仕事はお前らの監視と護衛だ。あまりしつこく言うつもりはない。
ただ、自分の役割と、お前ら三人の働きっぷり次第で生き死にを左右される者が大勢いるってことは常に頭に置いとけ」
「「「……はい」」」
ロイド「だーもう! 暗いよ雰囲気が! 仕方ないけど! なんか楽しいこと考えようぜ!? 晩飯のこととかさ~」
リヴァイ「そうだな、当番を決めるか。食材は割と多いから今日の当番は自分の作りたいものが作れる」
ロイド「……好きなもの…………! そうだアレがあった!」
ペトラ「アレ?」
オルオ「どうせ大したモンじゃないだろうな……お前程度の料理では」
ロイド「俺の世界で人気の料理だ。訓練兵団で振舞うには素が足りなくてさ、結局作らなかったんだ。でもこの人数なら大丈夫だから」
グンタ「へぇ」
エルド「それは興味あるな」
ロイド「つーわけで、今日の当番は俺とライナーとアニでいいか?」
ライナー「ん?」
アニ「……は? なんで?」
ロイド「俺達新入りが美味いもん作れば、ペトラ達とも仲良くなれるさ……きっと」
リヴァイ「二人だけなら心配だがお前が付くならそれで構わん」
オルオ「仲間ハズレだなエレン」
エレン「……」
さっきの会話からいきなり自分とあの二人で一緒に料理をさせるわけにはいかない。かといって人数は欲しい。ロイドなりに気を使った人選なんだろう。
そう思って納得することにしたので、先輩の言葉は無視した。
ロイド「よし、じゃあ俺素とってくるから、人参とじゃがいも剥いといてくれ! 皆はできたら呼ぶよ」 ダッ
ライナー「お、おいロイド」 ガタ
アニ「……はぁ」 ガタ
リヴァイ「……付くならと言ったろうが……」
エルド「いきなり別行動ですね……」
ペトラ「……でも、あのくらい、ロイドみたいに二人を信用してるの見ちゃうと、私達間抜けみたいだね……大人なのに、子供の一挙手一投足に
ビクビク怯えながら見張ってるなんてさ……ごめんねエレン……」
エレン「い、いえ……そんなことは……それが任務なんですし……」
オルオ「そうだ。実際裏切られたら間抜けはロイドになるんだ、気にすることじゃねえよ」
グンタ「それに俺達だって新入り達を毛嫌いするわけじゃない。この二月でお互い信用できる関係になれるよう努力すりゃいいんだ」
エレン(この人達は、プロフェッショナルなんだな。仕事は冷静にこなすけど、人情を捨ててるわけじゃない……俺も、こんな兵士になりたい
そしてこの人達に、信用されたいな……)
リヴァイ「まあいい。エレン、お前らは明日おそらくバカみてえに弄りまわされるだろうから、飯食ったらさっさと寝ろよ」
エレン「え? それはどういう――」
グンタ「ああ……」
エルド「悪いが何もしてやれん」
オルオ「気の毒だがな……」
ペトラ「ごめんねエレン……モブリットがきっとカバーしてくるから……」
エレン「え? え?」
談話室の扉が大きな音をたてて開く。どうやら足で開けたかららしい。扉から入ってきた三人はそれぞれ両手が塞がっていた。
ロイドは寸胴鍋、アニはロイドより一回り小さい鍋、ライナーは食器。スープ? パンも無しに? 全員いまいちメニューが分からない。
ロイド「なんだ? ここでずっと喋ってたのか? 呼びに行く手間が省けたな」
リヴァイ「扉は静かに開けろ。常識だ」
ロイド「悪い悪い。誰もいないと思ってたから」
ペトラ「いい匂いがするね。何を作ったの?」
グンタ「ああ、嗅いだことがないな」
ロイド「そうだろ? 俺訓練兵団で出なくてビックリしたんだよな~、ここに置いていいか?」
オルオ「チッ、勿体ぶってないで早く見せろよ」
エルド「スペースはあるし大丈夫だろう」
ロイド「へっへーん、こいつはな、麻婆カレーだ。豆腐は乾燥した小さいヤツだけどな」 ドン カパ
エレン「んーと、スープ……か? じゃあ主食は?」
ロイド「いや、こいつが主食になるのさ、アニ!」
アニ「……」 カパ
エルド「なんだこの白いのは?」
ロイド「こいつは米だ。この世界じゃ見ないけど、パンとかと同じ主食なんだ。で、こいつにこのカレーをかけて食べるんだ」
オルオ「ほう……そうか、だが兵長に得体の知れない物を食わせるわけにはいかないな。俺が毒見してやろう」
ペトラ「……そういうのは新人にやらせるんじゃなかったの?」
ロイド「いや腐ったりしてないって! ライナーが結構つまみ食いしたし……ちょっと量は減っちまったけど安全だよ」
グンタ「へぇ、俺達の分が減ったのか……?」
オルオ「やるじゃねえか新兵」
ライナー「あ、いえ、その――」
ロイド「いいから食べようぜ。アニ、ご飯よそってくれ」
ペトラ「そうだね、いただこう。じゃ、四人共、改めて私達調査兵団にようこそ、よろしくね」
オルオ「足は引っ張んなよ」
エルド「よろしくな」
グンタ「信頼し合えるように、お互い頑張ろうぜ」
リヴァイ「まあ、死なんように努めろ」
この日の夕食は味も、風景も、会話の内容も忘れない気がする。まだ信頼関係なんて築けていないのに、それくらい、あたたかく感じた。
エレンはそう思って地下の寝床についた。
途中寝落ちしかけましたが、なんとか…今日はここまで
次回はできれば明日か明後日にしたいですが懐かしい友人と遊ぶのではしゃぎ過ぎて帰ったら寝るかもしれません
そろそろ終盤ですので気合入れていきたいです
昨日は書かずに寝てしまった……
寝落ちするまで書いていきます
五年間、誰も生活していなかった街に煙弾が上がる。続けて閃光。二箇所で、同時に三つ。
巨人と化したエレンが、大岩に手をかける。右手は下に、左手は上に。
ミカサ(人間の比率で考えれば、持ち上げられるとは思えないけど……きっとエレンなら――)
リヴァイ「上げろ、エレン」
エレンはリヴァイの言葉を受けると指を硬化させて岩を貫き、がっちりと固定した上で一気に持ち上げた。そして一歩一歩、力強く進みだす。
リヴァイ「よし、ハンジ、ナナバ、ミカサ、お前らはエレンから離れずに護衛しろ。俺とミケ、ロイドで前面の奴らを片付ける。ライナー、後方は任せるぞ」
そう言うとミカサでも驚くような速さで進んで行った。
ロイド「ちょっと! 追いつける速さで頼むよ、って……ああ、もう聞こえねえなこれじゃ」 バシュ
ミケ「ふっ、さあ行くぞ」 バッ
ハンジ「さ、リヴァイはああ言ったけど、あんまり近くに居すぎて巨人に対処しきれなかったら笑いものだ。少し散らばるよ」
ナナバ「了解」
ミカサ「はい」
皮肉なことにこの作戦の鍵を握るのは巨人であるが、これは確かに、人類の反撃の始まり。
オルオ「くたばれ……!」 ザン
女型の蹴りで頭を吹き飛ばされた15m級のうなじを削ぎ、近くの屋根に降り立つ。振り返り、地面を見ると蒸気を上げる黒い物体が無数に転がっていた。
その全てがリヴァイ班とアニに葬られた巨人の姿であるのは言うまでもない。
グンタ「格闘技のできる巨人ってのは心強いもんだな」
エルド「ああ、それに建造物の条件もいい。ここでならガスと刃の限り戦える」
ペトラ「でも、門から来る巨人の数が多すぎない? 今はアニが少し声を出してこっちにおびき寄せてるけど、エレンが近づくほど、あっちに向かう巨人も……」
オルオ「兵長に分隊長二人とロイドが付いてるんだぞ。ついでに鎧もいるしな。それにだ、こっちに食いつかなくなる程門に近づいた時は俺達もエレンの護衛に
加わっちまえばいいだろうが。ふっ、こんな事も考えつかないならピーピー言ってねえで目の前のアホ面共に集中したらどうだペトラ」
ペトラ「…………目の前の巨人が一段落ついたから喋ってるんでしょ。あとその喋り方そろそろやめてくれない?」
エルド「いちいち争うな。……っとまた門から……五体入ってきたな。アニ、頼む」
今は14m級の女型巨人となっているアニは視線だけをエルドに合わせてうなづくと、少し息を吸い込んで
女型「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ…………」
余計な巨人を呼ばないように、そこそこの声量で叫ぶ。すると狙い通り、門から入ってきた五体の巨人は体をこちらに向けてきた。
グンタ「でかいのを俺らでやる。小さいのは踏み潰しといてくれ」
散開するリヴァイ班の後ろ姿を見ながら、女型のうなじにいるアニの頭にはある疑問がこびりついて離れなかった。
アニ(……ここは、ここには五年前に私達が破った時から今まで、人なんて居たはずがない。なのにこの巨人の数は何……?)
ハンジ「まったく……頑張りすぎだよリヴァイ達、私達まだ死骸しかまともに見てないじゃん」
ミカサ「エレン、あと半分程。周りは気にせず進んでくれて構わない」
50m程先にいるリヴァイ達は既にその辺りの巨人を排除し終えて、手持ち無沙汰な感じだ。彼らが今それ以上進まないのは、そこから先には壁しかなく、あとは
曲がって壁沿いに門を目指さなければならない。しかしその一本道の横幅は広く、周りに立体機動装置を活かせるものもそれこそ片側の壁くらいだからだ。
平地で巨人と戦うのは正直分が悪い。もちろんリヴァイ達なら相手にできないわけではないし、特にロイドはそもそもあまり立体機動に頼っていないので、
戦闘だけなら問題はない。だが今回は岩を運ぶ無防備な巨人の護衛が目的。立体機動による高速移動ができない平地であまり離れすぎては咄嗟のカバーができない
から
あそこで待っているのだろう。ハンジがロイド達の様子をそんなふうに結論付けた時、後ろから巨人が近づく音。臨戦態勢で振り返るが、すぐに警戒を解いた。
寄ってきたのは鎧の巨人だったから。後方から襲ってきた巨人達を全て返り討ちにしたようだ。体の至る所に巨人の血がかかっており、蒸気を上げていた。
ハンジ「ライナー、もうすぐ平地になる。その時は君とロイドがこちらの主力だ。無論私達も戦うけど、頼んだよ」
うなづくライナーを見て、ハンジは今自分が巨人とコミュニケーションを取っているのだと改めて感じる。もっと彼らを、巨人を知りたい。その為には自分も、
彼らも守り通してこの作戦を終えなければならない。緩みかけていた緊張を張り直し、目的地を確認する。
ハンジ「え?」
そこには、信じられないモノがあった。
リヴァイ「なんだ……あの毛むくじゃらは? 獣みてえで気持ちワリイな」
ロイド「…………猿、か?」
ミケ「何故……あんな、どうみても精々20mの巨人が門の上にいる……? あの長い手足で登ったというのか?」
リヴァイ「……厄介そうな奴だが、ここからじゃどうにも出来ん。アレは壁上の奴らに任せるぞ。降りてきたら相手するしかないがな」
ロイド「ていうか、なんで登る前に倒さなかったんだよ?」
リヴァイ「門の上に大勢いたら入ってくる巨人が増えるだろうが……あそこには固定砲の修理に必要なだけの工兵しか配置されてなかった。ここからじゃ
そいつらは確認できんが、やられたと考えるのが妥当だろうな……まぁ、今はエレンの安全だけ考えろ。それが俺達の任務だ」
オルオ「門が開いてんのにわざわざ登ってくるとは、洒落た巨人もいるんだな」
エルド「……明らかに奇行種だからな。上の工兵達が止めようとしたんだろう……」
ペトラ「それで登ってきたっていうの?」
グンタ「なんにしてもあんな門の上にいられちゃ堪らん。エルヴィン団長が気付けば対処してくれるだろうが……」
アニ(アレは……マズイ……!)
>>326 なんか頷く(うなずく)がうなづくになっとる……恥ずかし過ぎて辛いですが脳内変換お願いいします……
リヴァイが獣と評した巨人はシガンシナを囲む壁をゆっくり見回してから、ひとりでに呟いた。人の言葉で、はっきりと。
獣「やたら壁の中に入っていくと思ったら、こんなに人がいたんだ。納得……あれ、でもなんでいるんだ?」
そう言って、今度は街を見下ろす。
獣「あ~なるほど……穴をね……困ったな……塞がれるのはマズイ……」
自分の立つ壁を掴み、容易くむしり取る。そしてそれを、放るように投げた。大岩を運ぶ巨人、エレンの方角へ。
リヴァイ「!?」
ロイド「嘘だろ!?」
ハンジ「は!?」
ナナバ「マズイ!!」
ミカサ「なっ!? エレン!! 止まって!!」
信じがたいが確かに壁の破片が音を立てて飛んできている。今のエレンにそれを避けることなど出来るはずがない。ミカサには外れるように祈るしかなかったが、
破片はエレンに吸い込まれるように進んでいった。当たる。そう確信した瞬間、鎧の巨人が割って入る。
爆発にも似た衝撃音。頭の前で組まれた両腕が破片を弾き、エレンへの直撃を防いだのだ。ライナーが止めなければ、足に当たりエレンは大岩に潰されていただろ
う、
正確過ぎる投擲。それに加えて、強固な壁を難なくむしり取る握力。この作戦においてこれ以上無い脅威。足元には無限に近い弾丸があるのだから。
獣「あれ? 防がれちゃったよ……そうか……彼らがいるのか……面倒だな~」
ロイド「おいおい! あんなもん投げられ続けたらたまんねえぞ!」
ミケ「どうするリヴァイ? 我々が行くか?」
リヴァイ「……いや、駐屯兵が来た。あそこにいるうちはあいつらに任せる」
イアン「かかれ! 二発目を放らせるな!!」
獣「え~……こんな狭い所で戦うの?」
壁をまたひと握り削り取り、向かってくる兵達に投げつける。何人かが躱す為に落ちるが、駐屯兵団の波は止まらない。
ミタビ「おい! あいつ、今言葉を……」
イアン「今気にすることじゃない! 怯むな! 人類の意地を見せてやれ!!」
獣「え~いいよ。そんな頑張らなくて……」
イアン「なっ!?」
ひょいと頭を下げたかと思うと、するすると壁を降りていった。呆気にとられ、追うことができなかった兵が我に返ってイアンに視線を送る。
リコ「どうするイアン? ヤツを追う?」
考える。時間にしては数秒だったが、その場にいた者には数十秒のように感じたかもしれない。
イアン「……いや、少なくとも最も脅威な上からの投擲は無くなった。我々がこの付近に長くいれば、外の巨人が大勢集まってくるかも
しれん。そうなれば、作戦に支障をきたす。情けないが、彼ら護衛班は我々全員より大きな戦力だ。彼らなら、あの未知の巨人にもきっと
上手く対応できる。ならば、我々がやることは一つ!護衛班があの手長の巨人に集中できる状況を作ることだ!」
リコ「……理屈は分かるけど……そんなのどうやって……?」
イアン「壁外に降りて、これ以上巨人が門から入らないように俺達で壁際に誘導する。危なくなったら手の届かない所まで登ってにらめっこだ」
ミタビ「そんな……馬も無しに……危険すぎる!」
イアン「今俺達にできる事はこれぐらいしかない! 少なくとも俺は、これしか思いつかない! しかし、そんな事しかできなくても……
せめてそれだけでもやるべきだ! そうでもしなければ、我々人類はあいつらに勝てない!」
リコ「……わかった……従うよ……危なくなったらすぐ登るけどね……」
イアン「ああ……始めるぞ!」
獣「さて……なんか投げられそうな物は……と」
ロイド「なんだあいつ? 降りたと思ったらちょっと進んで建物漁ってるぞ……」
ミケ「また何か投げつけるつもりか」
リヴァイ「……ここはウォール・マリアの最も外縁だ。言っちゃ悪いが裕福なトコじゃねえ。殆どが木造、投げる物なんぞそうは無い……つまり……」
ロイド「今がチャンスってことだな」
ミケ「そうだな、あそこなら立体機動も平地よりマシだ」
無言で頷き、すぐそばまで近づいていたエレン達を見やる。
リヴァイ「ハンジ! あの毛むくじゃらは俺達でやる! エレンを任せるが、手薄だと感じれば緊急の煙弾でエルド達を呼べ!」
鎧「オオオオオオオオオオオオオオオオ!」
ライナー(奴はマズイ……俺が――!)
鎧の巨人が突然雄叫びを上げて走り出す。短距離走の如く全力で。
ロイド「お、おいライナー!?」
ミケ「あの速度は!?」
リヴァイ「チッ……アレが顔見知りだったか? 行くぞ!」
少し遅れて三人が立体機動に移った。
オオオオオオオオオオオオッ…………
左には門、右には大きな道、作戦が何の問題もなく進んでいればここで止まり、左からの通常の巨人共の相手をしていただろう。しかし、ライナーは右に曲がる。
獣の巨人が建造物を物色している道に入ったのだ。あとは一直線に走るのみ。全力のタックルをかましてやるつもりだ。
獣「うわぁ……困ったな……」
面倒くさそうな様子を浮かべる獣の巨人の数歩手前で加速をかける。躱す気だったとしても、この距離で相手が急加速をすれば反応できない。そんな絶妙な距離。
まだ一歩も動いていなかった。ライナーは体当たりが決まるのを確信する。
が、それは決まらなかった。普通に立っているだけでも曲げていなければ地面に付いてしまう程長い右手がライナーの意識していたタイミングより先に伸び、
鎧の巨人の右腕を掴むや道を空けて下へ引き、止めに足をかけられ地に突っ伏してしまった。そのまま左手でうなじまで抑えられる。
獣「分かりやす過ぎるよ……それこそ、猿でも躱せるくらいにね」
ライナー(ぐっ……この!)
立ち上がるために右腕を上げんとする。が、
獣「おっと、ちょっと聞きたいことがあるから暴れないでくれる?」
同時に獣の巨人も右手に力を込める。右腕の鎧がベキベキと音を上げ、すぐに砕け散る。無論、鎧が保護していた右腕も一緒に引き千切られる。
獣「出てきてくれないかな? いるんでしょ? ここにさ」
左手にも力が込められ、うなじを覆う鎧が嫌な音を立てる。一瞬、巨人を消すかと迷ったが、その考えは直ぐに捨てた。自分は今、兵士なのだから。
残った鎧の左腕に全力を注ぎ、立ち上がろうとする。
獣「……言葉は通じてる筈なんだが」
ライナー(……俺はここまでなのか)
ライナーの頭に諦めがよぎった瞬間、うなじから響いていた鎧の軋む音が消える。だが自分は潰されていない。そこから導かれる結論、
ライナー(腕を離した? なんで?)
答えはすぐに聞こえてきた。
ロイド「真空烈斬!」
ロイドが飛びかかるとほぼ同時に鎧の巨人から手を離し、半歩引いて、一秒前まで自分のうなじがあった場所を通過するロイドを見る獣の巨人。
ロイド「ぐっ……」
躱されたことを確認したロイドはすぐさま回転をやめて失速、鎧の巨人のうなじに着地する。
ロイド「ライナー! 無事か!?」
うなじのひび割れた鎧は、すぐに中を確認したくなる程に傷ついていたが、ロイドにそんな暇は無かった。
獣「そろそろ着くと思ってたよ。ところで、気になる武装だね。それ」
獣の巨人の長い右拳が、ロイドめがけて振り下ろされていたから。避けることはできない。避ければ、この下のライナーはうなじ諸共潰されるだろう。
踏ん張ってタイミングを合わせる。
ロイド「ッ…ぶっとべ!」
獣「!?」
獅子の形をした闘気が拳の勢いを殺し、少し押し返す。何が起きたのか理解できず、呆然とする獣の巨人。この好機は見逃せない。無防備な右腕に狙いを定める。
ロイド「虎牙破斬!」
獣「……なっ!」
いとも容易く肘から下を斬り落とされ、我に帰る。この目の前にいる人間は危険だ。排除しなければ……そう思ったのも束の間、肩に何かが刺さる音がした。
獣の巨人は直感する。人間が腰に着けている、あの武器だと。体を捩り、残った左腕を力の限り後ろに振ると、案の定人間が自分に斬りかかろうとしていた。
このまま振り抜いてこの人間を叩き落とし、勢いそのままに赤い服の人間も潰す。先程とは桁違いの威力で。しかし、一手目から計算は狂う。
リヴァイ「……」 ギュン ザザン
獣「え?」
オオオオオオオオオオォォォォォォ…………
断末魔にも似た叫び。
鎧の巨人が引き千切られた右腕と損傷したうなじを再生し、顔を上げる。そこには両腕を失くし、全身の筋肉と腱を削り取られた獣の巨人が、丁度崩れるように
倒れていく姿があった。前のめりに倒れた獣の深々と削がれたうなじには、分隊長ミケ・ザカリアスが堂々と立っている。その道の両脇にある木造の家の屋根には
多量の返り血を浴びたリヴァイとロイド。その圧倒的とでも言うべき光景を見てライナーは、おそらく人類の三指を占めるこの男達にとってみれば、
どんな任務であっても役不足なのだろうな、と本気で思った。
リヴァイ「ロイド、よく両腕を落とした。おかげで随分削りやすくなった」
ロイド「いや、あんなに速く動けるんだったらどっちみち変わんなかったと思うけどな。ホント信じらんねえぐらい速かったぞ」
リヴァイ「いや、あの邪魔くせえ無駄に長い腕が消えただけでも動きやすくなったんだよ。絡まる心配も減ったしな」
ミケ「感想は後だ。エレンの護衛に戻ろう。入ってくる巨人は少ないが、それでも平地だ。ハンジ達だけではもしもの事も有り得る」
リヴァイ「ああ、分かってる。おいライナー、とっとと起きろ。行くぞ」
そこから先は実に順調に進んだ。ロイドやリヴァイ達に加え、回復したライナー、煙弾を見て合流したアニとリヴァイ班の面々も参加してのエレンの護衛。
おまけに外では駐屯兵団が巨人を引きつけていたのだから、数も少なく、ハッキリ言って障害は無いに等しかった。
エレンは大岩を無事運びきり、硬化能力による補強も問題無く終わった。ただ、作戦成功の煙弾を見て、多くの兵は緊張が解けてしまったので、エレンの地下室
の調査は日を改めることとなり、調査・駐屯合同平団は人類の初勝利に酔いながら、シガンシナ区を後にした。
眠気限界なのでここまで
読み返すと今日はいつも以上に読みづらい変な改行とか言葉選びになってしまい申し訳ありません……
予定としては明日エピローグを書いて完結としたいです
完結目指して書いていきます
調査兵団旧本部
グンタ「しかし、もうあれから一ヶ月近く経つのか」
エルド「俺はたった一ヶ月でよくここまでって感じだな」
オルオ「ああ、もうマリアには殆ど巨人が残っていないってんだからな」
ペトラ「今でも信じられないよ……昨日の討伐遠征で遭遇したのが三体だけなんて……」
ロイド「エレン達がしょっちゅう走り回ってるおかげだな!」
エレン「正直、普通に戦うより疲れるから……あまり乗り気じゃ……」
アニ「私も……」
ライナー(鎧のせいで重くて助かったな……)
エルド「はは、だが効率がいい。お前らが叫びながら走り回ってローズまでおびき寄せ、榴弾を浴びせる。間抜けみたいな作戦だが、おかげで足の速い巨人を
労力少なく仕留められて、俺達の討伐遠征での相手は大抵鈍臭いヤツ、希に奇行種だ。とても助かっている」
グンタ「ああ、それにお前らが巨人を集められるお陰で、巨大樹の森とか戦い易い所を選べるしな。しかも、兵長とロイドが競い合うように殺していくから、
俺達の仕事が尚一層少なくなって、壁外での緊張感が無くなっちまいそうだ」
オルオ「ま、俺は昔から緊張なんぞしていなかったからいつも通りだがな」
エルド「……初陣で漏らしてたじゃないか……ペトラと一緒に」
「「「「!?」」」」
ペトラ「ぎゃああああああああ!!」
リヴァイ「おい、全員いる……か?」 ガチャ
ペトラ「!?」
エルド「あっ、お疲れ様です兵長……と団長、珍しいですね」
リヴァイ「……それで、何の騒ぎだ?」
ペトラ&オルオ「何でもありません!!」
リヴァイはグンタとエルドが噴き出すのを見て、怪訝な顔をペトラとオルオに向けるが、二人は顔を真っ赤にして伏せている。
リヴァイ「まあいい。おいエルヴィン、説明は任せる」 ガタ
エルヴィン「そのつもりだ」 ガタ
ロイド「さっきの本当かな?」 ボソ
エレン「空中で撒き散らしたってことか?」 ボソ
エルヴィン「……あ~ロイド、君の話だ。聞いてくれるかな?」
ロイド「俺?」
エルヴィン「ああ、君の世界に戻るための話だ。まあ最も、具体的な案は無いし、我々にできるのは君と会った街に連れて行くくらいだが……明後日にでも――」
ロイド「ちょ、ちょっと待ってくれ。まだ巨人も全滅させられてないし、なんでそんな急に……」
エルヴィン「今回の作戦は、君の力が無ければ成し遂げられなかった。それどころかアニ達を見る限り、君がいなければ二人がこちら側になる事すらなかった
だろう。それ程世話になった。だからこそ分かった。きっと君の世界に、ロイド・アーヴィングという存在は必要な筈だ。我々はもう十分助けられたのだから、
今度は助けさせてくれ。なに、気にすることはない。そもそも君に頼り過ぎていただけなのだから」
リヴァイ「本当に気にするなよ。それに、無事帰れるかも分からん。無理ならウチに残ってもらうしな」
ロイド「…………」
コレットと約束した、エクスフィアを、あの悲しい存在を集める旅。まだ殆ど手に入れていないうちに、この世界に迷い込んだ。そして此処の惨状を聞いて、
助けないと、そう思って残った。ただ、調査兵団に入って、この世界の人達も強いことを知った。マリアも大方取り返した。これから先、少なくとも一般人が
巨人の犠牲になることはないだろう。もう、これ以上手を貸す必要は無いのかもしれない。そして何より、此処で出会った人達との別れは悲しいがそれ以上に、
シルヴァラントやテセアラの皆に会いたい。
ロイド「……分かった。明後日だな」
エルヴィン「ああ、明日は休暇だ。ゆっくり休むなり、同期と話すなり好きにするといい」
エルド「なら、今日は俺達と話してくれるか? ロイド」
ロイド「おう! どんな話でもいいぜ!」
ペトラ「それじゃまずは~ロイドの初恋についてとか」
アニ「!?」
ロイド「えっ……それは、学校の……あ、いや……訓練所の先生……かな」
エレン&ライナー「!?」
オルオ「それ多分だが歳が離れすぎだろ」
グンタ「ロイド……お前……」
ペトラ「いいじゃん! 歳の差なんて関係ないよ! 頑張れロイド!」
ロイド「いや、初恋だろ? 昔の話だよ」
ジャアジャアツギハ? ソッチコソドウナンダヨ? ワ、ワタシノハナシハイマイイノ!
丁度昼の、日が昇りきった時間ウォール・マリアのある街に、調査兵団の一向が駐在している。巨人の姿は見当たらない。
ハンジ「確かこの辺りだったよね~? ロイドが巨人を真っ二つにしてたの」
ロイド「ああ、気付いたらここに墜落してたんだよな、ノイシュ」
ノイシュ「わふ」
ハンジ「で、この乗り物だけど、普段はどうやって世界を移動してたの?」
ロイド「ん~なんか飛んでたら景色が変わるみたいな?」
ハンジ「じゃあとりあえず適当に飛び回ってみようか? はい皆~、もしかしたらこれで帰っちゃうかもしれないから挨拶したい人集まって~
あれ? リヴァイ班来なくていいの?」
グンタ「俺達は十分喋ったので、104期の子達に譲ります……」
オルオ「くそ……今日は雨がきちいな……」
ペトラ「ほんと……冷えるね……死んでもいない人と別れるって……不思議な気分……」
エルド「お前らな……そんなんじゃロイドも心配になるぞ……胸張れ……」
ロイド「あっ、リヴァイ班の皆、じゃあな~。また来れたら、真っ先にあの城行くよ!」
オルオ「……あいつの部屋、ちょくちょく掃除しといてやるか」
エルド&グンタ「……手伝おう……」
ペトラ「うっ……これが昔話にある平和ボケってやつなの……目頭が……」
ロイド「ジャン、もうエレンと喧嘩すんなよ。踏み潰されちまうからな。マルコ、頼んだぞ」
マルコ「任せてよ」
ジャン「あいつが突っかかってくるんだよ……達者でな……」
ロイド「おう! またな!」
マルコ「"また"だってさ、ジャン」
ジャン「そんなに夢見がちじゃねえよ……そうなりゃいいがな……」
クリスタ「ロイド!」
ロイド「よぉクリスタ、もう死のうなんてしないでくれよ。俺がもしまたこっちに来れた時、またお前と話したいからな」
クリスタ「……うん、もう何がなんでも生き延びるよ。私も、またロイドと笑い合いたいから」
ロイド「約束だぞ。あとユミル、お前もあんま無茶すんなよ。あの崖すげえやばかったからな」
ユミル「だから、アレは自信あったって言ったろうが……まあ、元気にやんな。ただし、次こっち来てもクリスタ貸出は30分までな」
ロイド「なんだそりゃ?」
サシャ「ロイド! エレンに聞きましたよ! 次は私もまーぼーかれー食べたいです! 持って来てくださいね! 絶対ですよ!」
ロイド「ええ~、大荷物になっちまうよ……努力はするけど期待すんなよ……」
コニー「ロイド! 今度来た時はあの回転斬りとか斬撃飛ばすヤツ教えてくれよ!」
ロイド「おう! 任せとけ! コニーが記念すべきアーヴィング流門下生一人目だ!」
ロイド「あっ、アニ! ライナー!」
アニ「……ちゃんと帰れるといいね」
ロイド「そうだな。そんでまた戻って来れて、お前らに会えたら最高だ」
アニ「!……あんたのこと、忘れない。私の世界を変えてくれたかけがえのない友人だから……だから、その……」
ライナー「俺達のこと、忘れないでくれ」
ロイド「はぁ? 当たり前だろ? 絶対、一生忘れねえよ。二人共俺の大事な、大事な友達なんだ。だから、あんまり自分の罪とか気にし過ぎるなよ。
償う心を忘れずに、ちゃんと真っ直ぐに生きて、戦ってくれよな」
ライナー「……ああ、約束する」
アニ「うん……じゃあ、元気で……」
ロイド「ああ、またいつかな!」
アルミン「ロイド!」
ロイド「おっ、アルミン! ミカサ! エレン!」
アルミン「ロイド、本当に、今までありがとう。無事に帰れるの、祈ってるよ」
ロイド「俺も、お前とエレンの夢が叶うの、祈ってるぞ」
アルミン「はは、ありがとう。うん、叶えてみせるよ。もう少しだ」
ミカサ「ロイド、あなたは私にとって、アルミンの次に大切な友人。だから、ロイドの熱い想いが、あなたの幼馴染の子に届く事を切に願っている。
アドバイスとしては、素直にぶつかるといいと思う。そうすればきっと届く」
ロイド「? んーと、コレットの事か? 素直にするってんならいつも通りだけど……分かった、意識してみるよ。ミカサはあんまエレンの世話ばっか
焼いてないで、たまには放っとくといいんじゃないか?」
ミカサ「それは考えられない。エレンは放っておくとすぐ危ないことになっている」
ロイド「でも、鬱陶しがってたりするだろ? そこでちょっと離れてやると、ミカサの大切さに気づくんじゃないか?」
ミカサ「その必要も無い。私達は家族、当たり前のように大切なだけ」
エレン「何恥ずかしいこと言ってんだ……今はロイドの見送りだろ? お前の身の上話じゃねえよ。ロイド、お前がいたこの半年ちょい、凄く楽しかった。
俺達の、人類の為に戦ってくれたのも、感謝しきれないくらいだ。代わりにできることはお前が帰れるのを祈るくらいだが、それでも、祈ってるよ」
ロイド「何言ってんだよ。友達なんだ。そんな貸し借りみたいなのは無しだぜ。それに、俺も楽しかったしな。それじゃ、」
ロイド「皆! 俺、絶対また来るよ! その時は友達も連れてくるからさ! よろしく頼むぜ!」
ハンジ「もういいのかい?」
ロイド「ああ、ハンジさんも、またな!」
ハンジ「うん、いってらっしゃい。ロイド」
静かで、雲一つ無い綺麗な夜。調査兵団はウォール・ローゼに戻り、本部で休息を得ていた。
全体としては一応解散となっているので、自然と年の近い同期が集まる。
ジャン「しっかしロイドの奴、俺らの気も知らずにあっさり帰っちまったな」
マルコ「ホント、いきなり消えた時はびっくりしたというより、唖然としたね」
そう、多くの者が彼の世界への帰還を祈る反面、どこかでこの実験は上手くいかずに残ることになるのを望んでいた。しかし、拍子抜けするくらいにあっさりと
彼の乗る青い乗り物は消えた。一瞬、事故なのではと疑ってしまうくらいに。
クリスタ「でも、あんなに簡単に帰れるなら、こっちに来るのも……」
ユミル「どうだかな……こっちの入口は分かってたが、どうやって来たのかはあんま覚えてないらしいし……」
サシャ「大丈夫ですよ。ロイドは約束を破るような人じゃありません!」
コニー「そうそう」
アニ「……無事に着いてるといいけど……」
ライナー「あいつは殺したって死なないさ。大丈夫だろ」
夜空を見上げながらそんな会話をしていると、眩く明滅する星々の間を、一筋の光が駆けた。
アルミン「あっ」
慌てて皆が神妙な面持ちになり、目を閉じる。顔を上げるのは全員ほぼ同時だった。
ジャン「ぶっ……はははは! 皆して何ガキみてえなことしてるんだろうな俺達は」
アルミン「あはは……皆、何を願ったのか、一応聞いてみていいかな?」
ミカサ「アルミン、それは聞くまでもないこと」
エレン「そうだな、胸に仕舞っとこうぜ! 叶ったら、打ち明けよう!」
そう、約束を破るような男ではない。必ずこの願いは叶う。皆、そう確信していた。
ただ、ロイドは暫くコレットと旅をした後、大樹の精霊マーテルの依頼を受けてある任務につき、"血の粛清"でマルタ・ルアルディと出会う。
その後に世界を左右する事件に関わっていき、約束を果たすのが三年程経ってからになり、エレン達が割と怒っていたのはまた別の話。
~END~
というわけで完結です
もっと早く終わらせるつもりだったのに長々だらだら続いてしまった……ssって難しいですね……
読んでくださった方々、こんな文に付き合っていただいてありがとうございました!
本当は進撃世界をファンタジアの更にずっと未来って設定で、途中まではコニーもラタトスクの一人格の体で書いてたものの、
上手く料理できそうにないので結局普通に別世界にしたのもまたいい思い出
本当にありがとうございました
それでは、さようなら
このSSまとめへのコメント
このSSまとめにはまだコメントがありません