佐天「時間を止める程度の能力?」(154)

初春「佐天さん!聞きましたよ!能力を手に入れたんですよね!?」

佐天「あ。初春!うん、そうみたい。よく分からないんだけどね」

初春「よく分からない?一体どういうことですか?」

佐天「うん、それがね、私の能力は、」

初春「能力はなんですか?」

佐天「『時間を止める程度の能力』らしいんだよ。」

初春「時間を止める!?すごいじゃないですか!って、あれ?『程度』?」

佐天「そう、『程度』。研究所の人も良く分からないみたいなんだけど、どうも私の能力、『時間を止める能力』じゃなくて『時間を止める程度の能力』らしいんだよ。」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1368460751

初春「そう、ですか…。でも凄いじゃないですか!時間を止めるって、御坂さんより凄いんじゃないですか?」

佐天「確かに使いこなせたらそれ位強くなるかもねー。」

初春「強くなるかもねー、じゃないですよ!!きっと強くなれますよ!試しに使ってみてくれませんか?」

佐天「別にいいけど…、初春は止まってるか分からないんだよ?」

初春「別にいいですよ!ものは試しです。一回やってみてください!」

佐天「初春がいいなら別に良いけど…。」

佐天「じゃあ、いくよー?」

初春「いつでもバッチこいです!」


     ザワールド!
佐天「  世 界  」


佐天「さってと、使ってみたけど、うっわー。いつみても変な光景だなー。」

佐天「自動車とか、歩行者も止まってるし。……この人なんか転ぶ所だったんだなー。可哀そうに。」

佐天「初春はっと、おー、ちゃんと止まってる、ま、そりゃそうか。」

佐天「おっと、もうそろそろかな。」


   『そして時は動きだす…』

初春「…あれ?まさかもう使ったんですか?」

佐天「うん、もう使ったよー。それがねー、まだ3秒位しか止められないんだけどねー。」

初春「3秒ですかー、でもそれって十分凄いですよねー。レベルは何ですか?」

佐天「まあ、まだ発現したばかりだから、当たり前のように1だよ。私にとって、能力が手に入っただけで僥倖だけどねー。」

初春「そうなんですかー。じゃあ、次は私が少し離れるので、走って近づいてください!」

佐天「いいよー。って初春、気が早いよー。あんなに遠かったら3秒じゃ無理だし…。」

初春「佐天さーん!良いですよー!。」

佐天「初春ー!私、3秒じゃそんな遠くまでいけないよー!」

初春「できるだけで良いんで、近づいてきてくださーい!」


キキーッ!


佐天「初春!?危ない!!」

初春「えっ!?きゃあああぁぁぁぁ!」
         ザワールド!
佐天「初春っ!  世 界   」

佐天「くっそおおおぉぉぉ!届けえええぇぇぇえ!」

佐天「初春うううぅぅぅぅぅ!」


『そして時は、動き出す。』

佐天「はあ、はあ。初春!?大丈夫!?」

初春「いたた…。佐天さん、大丈夫ですから、落ち着いてください。」

佐天「良かった、大丈夫だったんだ…。」ダキッ

初春『佐天さん…。」ダキカエシッ


~~~~~~~~~~~~~~~~~

翌日

                         レベル2
研究員「あー、レベルが上がってるねー。君。君はもう異能力者だよ。」

佐天「そうですか!!ありがとうございます!」

初春「どうだったんですか?」

佐天「うん、なんかね、レベルが上がってた!」

初春「えー!良かったですね!遂に私も抜かされちゃいましたー。」

佐天「えっへへー。まあねー。といっても、違いは少しなんだけど…。」

初春「レベルが上がって何が出来るようになったんですか?」

佐天「新しく何かできるようになったんじゃないんだ。止められる時間が5秒になったの。」

初春「5秒、ですか…。という事は…」

佐天「うん、あの時初春を助けられたのは、あの瞬間レベルが上がったみたい。」

初春「そうですかー。じゃあ私のおかげですねー。」

佐天「むー!あの時私が居なかったら初春は轢かれてたかも知れなかったんだからね!?」

初春「ごめんなさい……」

佐天「まあいいよ。反省してるみたいだし…。でもね。」

初春「でも?」

佐天「レベルが1上がって2秒しか増えないんじゃー、大目に見積もってもレベル5で12秒位にしかならないんじゃないのー?」

初春「佐天さん!何言ってるんですか!12秒あれば、御坂さんの超電磁砲の射程距離から離れられるじゃないですか!」

佐天「確かにそうだね!まあ、そもそも宙に舞うコインを回収するとか、普通に攻撃して無力化する事も出来るけどね…。」

初春「つまり…?」

佐天「もしかしたら今の状態で御坂さんに勝てるかも!!」


御坂「ん?呼んだー?」チョロットー

初春「あ!御坂さん!ちょうど良かった!佐天さんが能力を手に入れたんで、勝負してあげてください!」

佐天「ちょ、ちょっと初春!?」

御坂「別に良いわよー?」

佐天「み、御坂さーん……。」

御坂「別に良いじゃない、減るもんじゃないし…。」

初春「という訳で、佐天さん!早速勝負開始です!」

佐天「え!?ちょ、初春早いって!!」
            ミニレールガン!
御坂「早速行くわよー!縮小版超電磁砲!」
                 ザワールド!
佐天「ちょ、待って、ってもう!  世 界  」

佐天「ふー危ない危ない。流石に御坂さんの事だから死にはしないだろうけど、超電磁砲生身で喰らったら怪我しちゃうよー。」

佐天「とりあえずこのコインは回収して。と。」コインウバイー

佐天「勝つ、か。暴力は御坂さんに悪いし、よし!」

佐天「まずはこうして。」タンパンヌガシー

佐天「次はこう。」スカートメクリー

佐天「これで良し!じゃ、戻りますかー。」


『そして時は、動きだす。』


御坂「…ってあれ!?コインが無い!?」

初春「それより御坂さん!下!下!」

御坂「え?下?……って、きゃああぁぁぁぁ/////!」

佐天「という事で、私の勝ちで良いですかー」タンパンプラプラ

御坂「それで良いから短パン返してー/////!」

佐天「ハイ、どうぞ。」タンパンカエシ

初春「凄いじゃないですか!あの常盤台の超電磁砲、御坂美琴に勝ったんですよ!」

佐天「そうだねー。今考えてみたら、時間を止めるって、かなりチートな技なのかもー。」

御坂「何!?佐天さんの能力って、時間操作系能力なの!?そんなのレベル1でも勝てないわよ!」

初春「ですよねー。佐天さん、事実上学園都市第一位なんじゃないですか?」

佐天「ははは。流石にそれはないよー。幾ら御坂さんに勝てたからといって、他の能力者さんだったらどうなるか分からないし。」

初春「そうですかー。とても残念です。まあ、そんな事になったら私の居場所が…。

佐天「ふふふ。確かにそうだね!私にはこれ位が丁度良いよ。」

佐天「それに、『時間を止める程度の能力』の名の通り、時間を止める事しかできないしね。」

そして、私は笑顔で皆と別れた。

ここから私のレベルが上がり、超能力者、レベル5になり、
12秒なんかではなく1分間時間を止められるようになり、
さらには自分の指定した人間を停止中に動かす事が出来るようになるんだけど、
それはまた別の話。




その場の勢いと深夜のテンションで書いてたらこんな短くなってしまいました。

叩きたいなら叩いてください。覚悟の上です。
意味不明だし誤字脱字だし適当かと思うんですが、
まあ、温かい目でみてやってください。


それではみなさん、いつか、また会う日まで!

これで終わりかと思ったらそれは間違いです。

続き書こうと思ったら電波状況最悪でSS速報VIPそのものにアクセスできなかったんで。

まあ、ここからたまーに、ダラダラとアホみたいに更新していきたいと思います、

それでは、さっそく始めます。書き溜めはありません。

         シフト
~第一章 レベル3移行~


佐天「しかし、いくら御坂さんに勝てたといえど、弱点なんていくらでもあるからなー。」

初春「確かにどんな強い能力を持っていても、使用者が弱ければどうしようもありませんよね。」

佐天「そうなんだよねー。能力を強化するにあたって、まずはどんな事がどのくらいできるか確認してみるかー。」

初春「それが良いですねー。早速やりますか。」

佐天「……、え?ここで?」

初春「?ここじゃ駄目なんですか?」

佐天「この前初春轢かれかけたじゃん。もう忘れたの?」

初春「あー、そういえばそんなこともありましたねー。」

佐天「忘れてたのかー…。」

初春「いやだなー、忘れてませんよー(棒)」

佐天「まあいいよ。もっと広い場所に移動しようか。」

初春「それが良いですね。そうしましょう。」


          *


初春「さて、と。場所も移動したところで、始めますか。」

佐天「よし!早速始めよう!」

初春「始める、と言っても佐天さん。今分かってる事ってどれくらいなんですか?」

佐天「今分かってる事、ねー…・」


・レベル1では3秒だったが、レベル2になったら5秒間時間を止められるようになった

・能力使用中は特に身体能力が強化されるわけではないので、常人が出来る範囲の行動しかできない。

・物体に触れて動かす事はできるが、機械類を使用したりは出来ない。

・一応、時を止めて5秒経つ前に能力を中止することは可能。



佐天「こんな所かなー。」

初春「なるほどー。結構分かってるんですねー。」

佐天「うん、3番目のはこの前授業中に携帯で答え調べようとしたら気づいたんだけどね☆」

初春「佐天さーん?ズルは行けませんよー?」

佐天「い、いやだな初春~。自分が持ってる能力を最大限に利用して答えを導き出そうとしただけじゃない。
   どこかの学校には、先生のパソコンに細工を仕掛けてテスト問題をカンニングする人もいるらしいし。」

初春「はあ……。佐天さんが良いならそれでいいです、もう。」

佐天「あははー、まあ、この話題は置いといて。どんな事を調べるかとかは決めたのー?」

初春「一応何個かは考えてあるんですよー。」

佐天「おー。流石初春ー。どんなの?」

初春「まずはですねー、『能力の強制終了』はあるのか、です。」

佐天「強制終了?それって、要するに能力の使用中に外部の力で能力が中断される、ってことだよね?」

初春「ハイ。その通りです。」

佐天「そもそも時間を止めたんだから、誰も私に介入出来なくない?」

初春「…………。まあ細かい事は良いじゃないですか。能力使用中に意識して演算やめてみてくださいよ。」

佐天「初春……。まあいいや。そうしてみるよ。」
                ザワールド
初春「じゃあ、さっそk佐天「  世 界   」


佐天「えっと、意識して演算を中止ね。」

佐天「…………………。」

佐天「アレ?そういや私、時間を止めてる最中、そもそも演算してないや。」

佐天「してるのは最初と、自分の意思で途中で止める時だけ、か。」


『そして時は、動き出す』


初春「やってみてください、って早いですよ!まさかもう終わったんですか!?」

佐天「うん、もうやっちゃった。」

初春「ハア、まあいいです。どうでしたか?結果の方は。」

佐天「うん、えっとね、つまりこういう事みたい。」


・能力使用の際にする演算は、時間停止開始時と、自分の意志で能力を停止する時のみ。

・能力の使用中に外部の力で強制終了することはできない


初春「なるほど。……これって、もしも佐天さんが無限に止められるようになったら。」

佐天「うん。多分どうしようもないだろうね。外部の力ではどうしようもないから。」

初春「まあ、時間制限はあるみたいだし、気を付けてくださいね。」

佐天「そんな事、言われなくても分かってるよ!大丈夫!」

初春「ならいいんですが。」

佐天「大丈夫だって!今日はもう夕方だし!帰ろうよ。」

初春「あ、もうそんな時間ですか。そうですね。また明日にでもやりますか。」

佐天「そうだよ。そうしよう。と、いう訳でじゃーねー」ザワールド

初春「はい、さよなら佐天さん、って。もういないし。能力使いましたね。」

初春「それにしても、時間を止める、ですか。調子に乗って大変なことにならなきゃ良いんですが…。」


~翌日~

キーンコーンカーンコーン

教師「えー、じゃあこれで授業を終わりにする。寄り道をしないで帰るように。」

佐天「よし、じゃあさっさと帰って能力の研究でもしよう。」

教師「ああ、あと、佐天涙子、お前は放課後残るように。研究所の人がお見えだ。」

佐天「……。そりゃ、そうだよねー。新カテゴリの能力なんて出たら、調べたくなりますよねー。」

佐天「しょうがない、初春にはメールしておけばいいかー。」

佐天「これで良し、と。さてと、研究所の人だっけ、面倒くさいなー。」



研究員「あ、こんにちわ。私○○研究所の研究員と申します。」

佐天「こんにちわ、よろしくお願いします。」

研究員「はい、よろしくお願い致します。では、早速本題に移ってよろしいでしょうか?」

佐天「はい、私もこの後行きたい所とかあるので。」

研究員「わかりました。私達の用事、それは、」

佐天「待ってください、『私達』?」

研究員「あ、言い忘れてましたね。今回のプロジェクト我等の研究所が総力を挙げて行う事になっています。」

佐天「へー、随分大事になってますね。で、何ですか?」

研究員「はい、私達の用事、それは、『時間操作系能力者、佐天涙子のレベル6進化実験』です。」

>>34
14日昼から15日昼までVIPサービス全体が落ちてたんよ
毎月中旬は落ちる可能性が高いから覚えておくといいかも

程度って確か「時間を止める関係の事以外は出来ない」って意味だっけか?(時間を巻き戻したり早送りは出来ない)
ていうか上条さんは右手のおかげ(せい?)で自分の時間は止まらないから大変だろうな、いきなり周りの時間が止まるんだから

>>43
ありがとうございます。これから気をつけて行きます

>>44現状、まだ程度ですが、レベルが上がれば変わってくる可能性もある、という事も視野にいれてください。
確か美琴もレベル5になって、「超電磁砲」に変えたわけですし。

佐天「え?レベル6?ちょっと待ってください何言っているんですかあなたは。」

研究員「そう仰られるとは思っていました。とりあえず『レベル6』について説明させていただきます。」

佐天「はあ。お願いします。」

研究員「学園都市で行っている能力開発、それで手に入れた能力、または元から持っていた能力には通常0~5までのレベ    ルが付けられます。しかし、そのどれよりも強く、最早敵う者のいない能力、それが『レベル6』です。」

佐天「………。よくわからないけど、滅茶苦茶強い、という事は分かりました。」

研究員「まあ、それくらいにとらえていただいて結構です。」

佐天「そうですか……。で、私に何故その、レベル6進化実験?の話が来たんですか?」

研究員「ハイ、元はと言えば、この話は学園都市レベル5第一位、一方通行に行くはずだったんですが、実験開始約一か月    程前になり、新ジャンルの能力、極めれば恐らく敵う者はいないであろう『時間操作』の能力を持った能力者、    つまり貴方、佐天涙子さんが確認されたのです。私達はより確実性があるであろう貴方を実験の対象に選んだの    です。ご協力頂けるでしょうか?」

佐天「………。その実験に参加すれば、『強く』なれますか?」

研究員「それは、確実に保証出来ます。」ニヤリ

佐天「そうですか。では、お願いします。」

研究員「ハイ、こちらこそ。」

佐天「で。その実験行うに当たって、私は何をすればいいんですか?」

研究員「まずはですね、レベル2からレベル6、というのは無理がありすぎます。とりあえずレベルを上げ、貴方にはレベル5になってもらいます。」

佐天「レベル5になってもらう、って。そんな簡単になれるんですか?」

研究員「レベル5になるのはそれなりに大変ですが、樹形図の設計者が計算し、私達が修正を加えた計画をこなしていただければ、ほぼ確実にレベル5までは保障できます。」

佐天「そんなすごい事が……。なら何で学園都市の皆にその計画を実行しないんですか?」

研究員「この計画は佐天涙子さん、貴方のために造られたものであり、それ以外の人間にはこなすことも出来なければ、なんの効果も発揮しません。」

佐天「そう、なんですか。よくわからないけど分かりました。精一杯頑張らせていただきます。」

研究員「はい、お願いします。では、本日はこの辺で終わりです。計画については、訓練がある日はお伝えするので、連絡先を交換させていただけますか?」

佐天「はいどうぞ。」セキガイセンピッ

研究員「ありがとうございます。では、今度こそ今日はこの辺で。ありがとうございました」セキガイセンウケトリ

佐天「はーい、ではまたー。」

佐天「レベル6かあ。強くなれるなら、頑張ってみようかなあ。」

佐天「今日は、もう時間ないし、初春にメールして、家に帰って休もう。」


~翌日~


佐天「ふあ~あぁ。うぅ、朝は辛い……。」

佐天「まだ6時か、たまには早起きも良いね。」

佐天「さってと。学校の用意してゆっくりしようかな、と。ん?」

佐天「あ、研究者さんからメールが来てる。」

研究者『本日、訓練を行うので、学校終了後、第7学区にある、○○に来てください。』

佐天「第7学区か、丁度いいや。あそこらへんで寄りたいお店もあったし、訓練終わった後に寄ろうっと。」

佐天「さってと、準備準備~。」


~場所は変わって学校~

佐天「初春~おはよー。」

初春「佐天さん、おはようございます。」

佐天「いや~、昨日はごめんね、話が長引いちゃって。」

初春「いえ、しょうがないですよ。それと、今日は暇ですか?」

佐天「ごめんね。今日から訓練が始まるから、多分中々予定が空かなくなると思う……。」

初春「そうですか、残念です。あと、訓練、ってなんですか?」

佐天「あ、初春には話してなかったね。えっとねー。」


~計画について説明中~


佐天「~という事なんだよ!」

初春「すごいじゃないですか佐天さん!あの第一位が受けるはずだったものを優先されるなんて!」

佐天「私もびっくりしたんだけどね。強くなれるんならやろうかなと。前みたいに初春が危険に晒されたら守ってあげたいし。」

初春「佐天さん……。」

佐天「まあ、守らなくて良いような状況が望ましいんだけどね。」

初春「大丈夫ですよ佐天さん。私だって腐っても風紀委員、自分の身は自分で守ります!」

佐天「はいはい、そういうことは本当に自分の身を守ってから言おうね」

初春「あはは~。スミマセン。」

佐天「まあ、そういうわけだから、今日は一緒に帰れないや。気を付けてね。」

初春「わかりました!佐天さんこそ気を付けて、って。そんな心配ないですか。」

佐天「失礼しちゃうなー!私だってか弱い女の子だよ!」

初春「あははー、どーもすみません~。」

~放課後~

佐天「さて、第7学区だっけ。早くいかなくちゃね。」


~佐天さん移動中~


佐天「えっと、○○は、ここか。」

佐天「おお~。中々大きい研究所だね。これなら強くなれそうな気がするよ~。」

佐天「すいませーん!訓練に来た佐天涙子でーす!誰かいますか?」

研究者「ハイ。こんにちわ佐天さん。中々早かったですね。」

佐天「いやー、帰りに寄りたいお店があったもので。」

研究者「そうですか。では早速、中へどうぞ。」

佐天「おじゃましま~す。」

      *

研究者「早速ですが、今日の訓練内容はですね。」

佐天「ハイ、どんなことをやるんですか?」

研究者「時間停止をしながら、走って移動し、その距離を伸ばす訓練です。」

佐天「え……。それって普通の短距離の練習なんじゃ……。」

研究者「いえ、これは結構重要な訓練なんです。まず、貴方の能力はあくまでも時間停止、身体能力は強化されないので、基礎的な体力や運動能力が欲しいんです。それを鍛えると同時に、能力を使用することで、能力に慣れて行ってもらう、という目的があります」

僕的には感想とか書いていただいて、おかしい所は教えてくれると嬉しいです。
まあ、時間軸おかしくね?とかは、ごめんなさい。どうしようもないです。



佐天「運動能力ですかあ。一応これでも勉強より運動は出来る方なんですけど……。」

研究者「はい、一応貴方の情報を見させてもらいましたが、運動能力はそれなりにあるようです。ですが、それでは男性に勝てる程度の物ではありません。ですので、能力を使わずに男性2人を同時に相手取れる程度までは、強くなってもらいます。」

佐天「えぇ!?男性2人って、それかなり難しくないですか?私、格闘技とかはやったことありませんよ?」

研究者「大丈夫です。戦い方とかはこちらでレクチャーします。今は気にせず先ほど申し上げた訓練をやっていただければ幸いです。」

佐天「そうですか……。まあそこらへんは研究者さんに任せます。私はソレをやればいいんですね?」

研究者「ハイ。戦い方等に関しては、とりあえず、レベル3に上がってから教えていきます。それまでは、まあ無いと思いますが、街中で襲われた時は逃げるか、武器を使って戦ってください。いくら5秒でも、武器さえあれば逃げれるし、2人位なら戦えるでしょう。」

佐天「お、おぉ……。分かりました。じゃあ、早速始めますね。どこでやればいいんですか?」

研究者「こちらに用意してあります。どうぞ。」

佐天「こっちですか、おぉ……。中々広いですね。」

研究者「ハイ。今は5秒間という話ですが、レベルが上がり時間が伸びたり、運動能力が向上して素早くなったときの為、かなり余裕をもって建設してあります。この数字は、ここからスタートした時の到達距離です。こうした方が能力の向上が分かりやすいので。」

佐天「ふーん。流石能力開発者、よく考え込まれて作ってあるんですね。」

研究者「ハイ。いちいち作り直してたらコストがかかりすぎますからね。」

佐天「能力開発ってのも、結構大変ですね。」

研究者「それは、まあ。これだけの施設、もしくはこれ以上の施設を用意しても向上が見られない能力者だって、いくらでもいますからね。あ、佐天さんの素質が無いと言っているわけではありませんよ。気にしないでください。」

佐天「大丈夫ですよ!それに、あんな短時間でレベルが上がったんです。自慢じゃないですけど、自分でも素質があると思ってます。」

研究者「それは良い事です。自分に対する自信が、貴方の能力をより強固なものへと変化させます。」

佐天「そういってもらえると嬉しいです。まあ、話ばかりして時間なくなるのもアレなんで、早速訓練開始しましょうか。」

研究者「そうですね。では早速お願いします。ここにたってスタートしてください。特殊なカメラで、到達地点を正確に導き出します。」

佐天「わっかりましたー。ここからですね。早速行きます。」

研究者「ハイ、お願いします。」

佐天「よーし、深呼吸して。」スーハースーハー
     ザワールド
佐天「  世 界   」

佐天「うおおおぉぉぉぉ!」ダダダダダダッ

佐天「ってアレ?声とかってあまり出さない方がいいんだっけ?」ギモンヲウカベツツゼンリョクダッシュ

佐天「まあいいや。より遠く!より速く!」アキラメルナ!テヲノバセ!


『そして時は、動き出す』

佐天「うおお!って、終わりかー。」

佐天「はあ、はあ。どうでしたか?」

研究者「……。」

佐天「研究者さーん?」

研究者「……ハッ!すいません。改めて見てみるとすごい能力だなあと。」

佐天「そうでしたか。周りからはどんなふうに見えるんですか?」

研究者「ええとですね。こっちからは、急に瞬間移動しているように見えます。多分能力を強化すれば、並のテレポーターよりも長い距離を移動できるようになれるんじゃないでしょうか。」

佐天「そうでしたか。で、記録は?」

研究者「えーと、おぉ!凄いです!32.5mですよ!」

佐天「32.5m、ですか。それって凄いんですか?」

研究者「十分すごいですよ!大体中学1年生の女子は5秒では28m程度です。」

佐天「それでも4.5mですか………」

研究者「そう気を落とさないでください。4.5mは大きな差です。それに、32.5mと言えば、常盤台に通うレベル4のテレポーター、白井黒子さんの一回の移動距離より長いですよ!」

佐天「白井さんよりですか!そうですか!それは嬉しいです!」

研究者「そうです。そうやって目標を見つければとても良いです。では、少し休んで次に行きましょう。」

佐天「はーい。」


     *


佐天「ふう。いやー走った走った。結構疲れたなあ。」

研究者「ご苦労様です。中々いい記録が出ましたね。これどうぞ。」タオルトノミモノスッ

佐天「ありがとうございます。途中から走るのに夢中で記録聞き忘れてましたけど、何回位走って、何m位だったんですか?」

研究者「えーとですね、こんな感じです。」

黒子のテレポートは80mぐらいじゃなかった?

それから、最初に普通に走った時のタイムを計らないと、能力が延びてるのか身体能力が延びてるのかわからない気が。

1回目 32.5m   2回目 32.8m

3回目 32.6m   4回目 31.9m

5回目 33.4m   6回目 33.6m

7回目 33.6m   8回目 32.9m

9回目 33.9m   10回目 33.7m




佐天「おお。結構上がりましたね。ていうか10回も走ったんですか。いや、10回しか?」

研究者「そこらへんは佐天さん次第です。何回もやっても、疲労が溜まって記録が伸びなくなるので、ここら辺で終わりにしましょう。まあ、目標として大体40m位ですかね。」

佐天「40m!?いやいやいや、無理ですよ!そんなに速かったら陸上でいいとこ出られますよ!?」

研究者「大丈夫ですよ。」

佐天「何が大丈夫なんですか?」

研究者「私は5秒で40m走れ、と言った訳ではありません。今はまだそうではありませんが、いずれ能力の方も強化され、時間が上がっていくでしょう。ですので、目標というのは、『レベル2の状態で40m。』です。」

佐天「そう、ですか。まあ頑張りたいと思います。」

研究者「ハイ、お願いしますね。では今日はこの辺で、まだ明るいですけど、近頃は物騒ですからね。これをどうぞ。」

佐天「こ、これは?」

研究者「護身用の催涙スプレーです。スプレーは機械類とは違って、圧力等の力によって作動するので、時間停止中でも使用することができます。危なくなったときはお使い下さい。」

  

佐天「あ、ありがとうございます。気を付けます。」

研究者「はい。気を付けて帰ってくださいね。」

佐天「今日はありがとうございました。では、さようなら。」ペコリ

研究者「いえいえ、こちらこそ。さようなら」ペコリ




佐天「いやー。今日は中々大変な一日だったなー。まあ面白かったけど。」

佐天「そういや、寄り道しようと思ってたんだっけ。」

佐天「今日は、いいや。帰って休もう。一応タオルで拭いたけど、汗臭いかもしれないし。」


~佐天さん自宅へ帰る~

佐天「ふう。着いた。中々ハードだねこの道も。」

佐天「あ、メールが来てる。初春からか。」

初春『訓練お疲れ様です。お話しとかも聞きたいので、よかったら返信下さい。』

佐天「初春……。覚えてくれてたんだ。嬉しいなあ。とりあえずシャワー浴びて、そしたら返信してあげよっと。」


~佐天さんシャワー中。中学生に欲情するロリコンはここにはいません~


佐天「ふう。気持ちよかった。さってと、メールメール~。」

佐天「えっと、『今日はねー、かくかくしかじかで大変だったんだー。』と。」

佐天「送信、っと。さてと、返信待つまでの間なにしようかなー。」

佐天「そうだ!確か今日はいつも見てる番組がスペシャルでいつもよりも早くやってたはず!リモコン何処だー!」

佐天「あー、始まっちゃう!どうしようどうしよう!」
             ザワールド
佐天「あ、こんな時は、  世 界   」

佐天「やばいやばい。早くしないと始まる!ここか!?ここか!?ここかあああぁぁぁ!?」

佐天「あ、あった。すぐ近くにあった。」

佐天「よっしスイッチオン☆」

佐天「あ、能力使用中は機械類使えないんだっけ。ここもレベルが上がったら改善できるのかなー。」

佐天「まあいいや。1秒2秒待つのももどかしい。  そして時は動き出す!」

佐天「今度こそ、スイッチオン☆」

佐天「いやー、今日もノンステイルの井下気持ち悪いなー。」

佐天「プププっ!何でそこで転ぶのwwwwww」

ケイタイ「メールダヨー!メールダヨー!」

佐天「あ、メールだ。返信かな。」

初春『そんなことあったんですかー。大変でしたね。お疲れ様です。私のことは心配しなくていいので、状況が落ち着くまで能力開発に打ち込んでください。』

佐天「う、初春………。いい子や……。」

佐天「ありがたいなー。えっと、『ありがとうね。なるべく一緒の時間が早く作れるよう頑張るよ。』っと。」

佐天「これで良し。さってと、テレビテレビ~。」

佐天「やっぱり面白いなー。嵐士の小野くんは。」

佐天「こういう時に、時間を止められたら、落ちてくれるボール全部とれるのかなー。」

佐天「まあ、そんなことしたら勝負にならないか。何言ってるんだろう私。」

佐天「明日も学校だし、これは録画してあるし、もう寝ようかな。」

>>93
調べてみたら80mでした……。何で25mという数字が出たのか……。

それと、タイムに関してはこれで良いです。今の目標は、「運動能力の強化」なので、
時間停止中の距離が延びれば良いので、結果的に時間停止が伸びても、それは良いんです。
ていうか、それが目標です。そのうち、距離が大きく伸び始めたら、時間計測もします。
まあ、計測の仕方はブラックボックス(笑)ですが。

時間止めてる間の攻撃に一方通行の反射は効くんか?

>>103
今は普通に停止中でも能力は機能してます。
レベルが上がったらどうなるかは分かりませんが

感知能力でもあるため、低周波や放射線など五感で認識できないベクトルも観測できるし、変換できる。
反射といっても万物を拒絶しているわけではなく、
物理法則に従って有害と無害のフィルタを無意識のうちに構築し、
生活に必要なもの(必要最低限の酸素や重力等)は反射しないようにして、
「それ以外の全てのベクトル」を反射するように設定されている。
本人の意思次第で有害な音なども反射可能。
そのため未知の力であっても「それ以外のベクトル」と認識して反射可能ではあるが、
垣根帝督の『未元物質』により変質させられた太陽光や烈風などのように、
「受け入れているベクトル」をあらかじめ割り出し、
それらに偽装することさえできれば反射を搔い潜ることができる。
しかし、音声カットなどと同様、「未元物質に変質させられた物理法則」を認識・演算した上で、
「それを排除するフィルタ」を組みなおせば対応可能。


詳しくはここへ
一方通行(アクセラレータ)【能力名】
ttp://www12.atwiki.jp/index-index/pages/847.html


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