ミカサ「エレンとアルミンは私の宝物」(235)

ミカサ(シガンシナ区に巨人が侵攻してきてから、2年経った)

ミカサ(私達は、この数年でいろいろなものを失いすぎた。私も、エレンも、アルミンも……)

ミカサ(でも、私達は何よりも大切な絆を手に入れた)

ミカサ(そして、私たち3人は今日から訓練兵として巨人を駆逐する手段と知識を身に付けていくことになった)

ミカサ(エレンとアルミンと私なら、これから先どんな困難がやって来ても、力を合わせて乗り越えられる、そう確信している)

ミカサ(私たちの未来に不安は、ない。あるとしたら今。今からの訓練兵生活が不安でいっぱい……)


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――食堂

アルミン「うーん、明日から本格的に訓練が始まるんだね」

エレン「あぁ、楽しみだよな」

アルミン「僕、体小さいし、体力もないし、少し不安かも……」

エレン「お前の根性があれば大丈夫だって。俺もミカサもアルミンを頼りにしてるから、アルミンも何かあったら俺たちを頼れよな」

ミカサ「うん、何かあったら言って」

エレン「さて……アルミン、俺たちもそろそろ部屋戻るか?」

ミカサ「あ……エレン、話がある。ちょっと来て」

エレン「な、なんだよ急に。俺、早く風呂入って寝たいんだけど……」

ミカサ「……アルミンの事で話があるの」ボソッ

エレン「アルミンの……? わかった、すぐ行く。わりぃアルミン、少し待っててくれ」

アルミン「うん。僕はここ片付けとくね」

エレン「おう、悪いな。……で、話ってなんだよミカサ」

ミカサ「アルミン、エレンから見てどう思う?」

エレン「は? なんだよその質問は」

ミカサ「いいから答えて」

エレン「まぁ……優しくて頭いいし、根性もあって芯が強いよな」

ミカサ「私もそう思う。でも、聞きたいのは外見の方よ」

エレン「外見て……そうだな、小柄で華奢で童顔で、女の子みたいな見た目してるなとは思うけど……あ、これあいつには内緒な。怒るから」

ミカサ「そう、アルミンはとても可愛い。いろいろからかいたくなる。でも、それがここでは大きな問題になる」

エレン「は? ますますわけわかんねぇんだけど」

ミカサ「はぁ……エレンもアルミンも、警戒心が足りない。アルミンは優しいしとても無防備だから勘違いした男に食べられる危険性が大いにあるの」

エレン「食べられるって……巨人がいるわけでもねぇのに……」

ミカサ「そっちじゃなくて、性的な意味。要するに性欲の捌け口にされるって事」

エレン「まさか。見た限り女子もたくさんいただろ。いくら可愛いっつっても、わざわざ男に手を出す男がいるかよ」

ミカサ「……今日だけで、既に3人ほどアルミンに色目を使ってる。全て男よ」

エレン「……冗談だろ?」

ミカサ「冗談に聞こえる?」

エレン「……アルミンは俺が守ってやる」

ミカサ「俺たちの間違い。私が24時間見張れればいいんだけど、一番危ない宿舎までは流石に見張れない」

エレン「でもよぉ、アルミンも流石に断ると思うぜ?」

ミカサ「断っても相手が無理やり行為に及ぶ可能性も十分に考えられる。そうなると、危ない。昼間は私が見てられるけど、夜這いをかけられると私にはどうしようもできないの」

エレン「俺は、寝るときにアルミンを守ってやればいいのか」

ミカサ「できれば宿舎では一緒にいてあげて。事が起きれば、きっとアルミンは抱え込んでしまうから……」

エレン「あぁ、そうだな。……アルミンが待ってるだろうし、また明日にでも話そう」

ミカサ「うん。アルミンにも近いうちに話そうと思う」

ミカサ「もちろん、エレンも気をつけて。あの手この手で迫ってくる女がいるかもしれない」

エレン「あぁ……って、女?」

ミカサ「なんでもない、行こう」

――再び食堂

エレン「アルミン、待たせたな」

アルミン「ううん、さっき片付け終わったとこだから」

ミカサ「ありがとう。あ、アルミン」

アルミン「?」

ミカサ「気をつけてね、いろいろと」

アルミン「? うん、ミカサもね。じゃ、また明日」

ミカサ「エレン、アルミン、おやすみなさい」

エレン「おう、おやすみ」

アルミン「おやすみ、ミカサ。また明日」

――男子宿舎・廊下

エレン「アルミン、先に風呂入らねえ? 汗かいて気持ち悪い」

アルミン「うーん、僕はもう少し、荷物を整理してからにするよ」

エレン「わかった、じゃあ俺は先に……いややっぱ俺も荷物整理してからにするわ」

アルミン「あはは、まぁ荷物っていってもそんなに多くないし、すぐ終わるよ」ニコニコ

エレン「だな」

エレン(たしかにアルミンは可愛いと思うけど……男に手を出す男なんていんのか? ミカサのやつ心配し過ぎじゃないか?)

ドア「ガチャッ」

エレン「へー、なんつーか、意外と広いんだな。監獄みたいなとこを想像してた」

アルミン「だね。机もあるから本も読めるや」

エレン「監獄見たことはねぇけどな……よし、さっさと片付けて風呂行こうぜ風呂」

アルミン「うん!」

(おい、なんで女がこの部屋にいるんだ?)

(知らん、つーか男じゃねぇのか?)

(あんなに可愛い子が女の子のわけないじゃないか)

(んだよあれ、羨ましすぎんだろJK)

アルミン「よし、僕は終わったよエレン」

エレン「おーう……」

アルミン「エレン、起きなよー。汗かいたまま寝るのはやめようよ」

エレン「おーう……」

アルミン「エーレーンー!」ユッサユッサ

エレン「……わりぃ、ウトウトしてた」

アルミン「もう、早くお風呂入ろう」

エレン「あぁ……よし、行くか!」

――お風呂

アルミン「意外と広くて綺麗だね」

エレン「そうだな」

エレン(アルミンほっせぇ……色白だし)

アルミン「ふぅ……そろそろ上がろうか、エレン」

エレン「そうだな。あったまったら眠くなってきた……」

アルミン「同じく……そういえば、なんかエレンとお風呂入るのも久しぶりだね」

エレン「あぁ、そうかもな。ってアルミン、後ろ――」

アルミン「へ? ――――わっ」ドンッ

???「うおっ」ドンッ

アルミン「いたた……すみません、大丈夫ですか?」

???「あぁ、俺は大丈夫……って、うおっ!!」

アルミン「?」

エレン「アルミン、大丈夫か?」

アルミン「うん、僕は大丈夫」

エレン「アンタも大丈夫か? えーと……」

???「あぁ、俺はライナー・ブラウンだ。ライナーでいい。お前達は?」

エレン「俺はエレン・イェーガー、こっちはアルミン・アルレルトだ」

アルミン「僕の不注意で……ごめんなさい」

ライナー「あ、ああ、俺も悪かったし気にしないでくれ……ところで、なぁアルミン。一ついいか?」

アルミン「何?」

ライナー「……お前、男……だよな?」

アルミン「……」

エレン(あっ……)

――部屋

アルミン「もう……僕が男以外の何に見えるって言うのさ……」ブツブツ

ライナー「いや、まじで悪かった」

エレン「ははは……ほら、アルミンも髪拭いてやるから機嫌直せよ」バサッ

アルミン「わぷっ……髪くらい1人でふけるよ、エレン」

エレン「いいからいいから」ワシャワシャ

アルミン「ちょっ、グシャグシャしないで……」

ライナー「お前ら仲良いな……古い知り合いとかか?」

エレン「あ? あぁ、俺とアルミンと、もう1人ミカサっていうヤツがいるんだけど、幼なじみなんだ」フキフキ

ライナー「幼なじみか、納得した」

アルミン「いてて、エレン、もっと優しくお願い……」

エレン「わりぃわりぃ。これくらいか?」

アルミン「あ、うん……なんか恥ずかしいなぁ……ふあ……んぅ……今度は少しくすぐったいよエレン」

エレン「我慢しろよ」

ライナー(なんか……エロいな……って俺は何を考えているんだ。違う、断じて俺はホモなんかではないぞ)

ベルトルト「ライナー、まだ起きてるのかい?」

ライナー「あぁ、そろそろ寝る」

ベルトルト「あれ、そっちの人達は?」

ライナー「あぁ、風呂で知り合った。紹介するぜ、こいつはベルトルト。俺とは出身が同じなんだ。あともう1人アニってのもいるんだが……」

ベルトルト「よろしく。えっと」

エレン「エレン・イェーガーだ。エレンでいいよ」

アルミン「アルミン・アルレルトっていいます。よろしく」

ライナー「ちなみにアルミンは男だぞベルレルト」

ベルトルト「男性用の宿舎だしねここ。あと、混ざったね。アルレルトとベルトルトってたしかに響き似てるけど、一瞬で間違えないで欲しいな。アルミンにも失礼でしょ」

ライナー「おぉ、すまんすまん」

ベルトルト「改めてよろしく、エレン、アルミン」

エレン「あぁ、よろしくな、アルトルト」

ベルトルト「ベルトルトね、ベルトルト。乗っかってきたね」

ライナー「ははははははは! 惜しいなベノレルトだぞエレン!」

ベルトルト「ライナー……君ってヤツは……」

アルミン「よろしくねアルレルト」

ベルトルト「うんよろしく……って、それ自分の名前でしょ」

アルミン「あはは、ごめんねベルトルト。よろしく」ニコッ

ベルトルト(名前一回で覚えてくれたんだ……天使だ)

ワイワイ

ベルトルト「さて、消灯時間も近いし僕はそろそろ寝るよ」

ライナー「俺も……流石にねみぃわ」

エレン「アルミン、俺たちはどうする?」

アルミン「んー……僕もそろそろ寝るよ」

エレン(やっぱり、一緒のベッドで寝た方が安全だよなぁ)

エレン「アルミン、これからは俺と一緒に寝ようぜ」

アルミン「へ? どうしたのさ急に」

エレン(だよな、俺も急に言われたら理由を聞きたくなる。ただ、流石に男の性欲の捌け口にされるかもしれないからとはいえないよな……俺もあんまりわかってねぇし)

エレン「いやほら、何もわかんねぇとこに来て、なんか心細くて……」

エレン(苦しいか?」

アルミン「あー……何となくわかるよ。わかった、久しぶりだねエレンと一緒に寝るのも」

エレン(とりあえず、夜はこれで安心だな)

アルミン「すぅ……すぅ……」

エレン(アルミン……すげぇいい匂いする……それに、なんか癒される……)

エレン(いい感じの大きさだし……あぁ、和むわーこれ。そういや前はこうして3人でよく寝てたっけ)

エレン(安心しろアルミン、俺とミカサで守ってやるからな……)ギュッ

エレン「zzz」

「ン……エレン、起きてよエレン」

エレン(……あと少し……)

「もう、起きてったらエレン」

エレン「んが……おあようアルミン」ファァァ

アルミン「おはよう、早速お願いがあるんだけど」

エレン「ん」

アルミン「……そろそろ離してくれないかな」

エレン「……あ」

(まじかよあいつら、ホモか?(歓喜))

(金髪の子ぐうかわ)

(いいぞ~、コレ)

(うっせぇ、窓際行ってシコってろ)

――食堂

アルミン「もう……エレンってばほんとにもう……」

エレン「はは……その、わりぃ」

アルミン「ううん、よく眠れた?」

エレン「あぁ、おかげさまで」

アルミン「なら良かった。僕のことは気にしないで、少し恥ずかしかっただけだから」ニコッ

エレン「ほんとにわりぃな。でも、昔を思い出したぜ」

アルミン「……そうだね、真ん中は交代制だったっけそういえば」

エレン「そうそう、アルミンがミカサに締め落とされそうになってた時は笑ったな。アイツ寝てても力強ぇもんな」

アルミン「笑い事じゃ……あ、ミカサおはよう」

エレン「おう」

ミカサ「おはよう2人とも。よく眠れた?」

アルミン「うん、僕は大丈夫だったよ」

エレン「俺も爆睡した。ミカサは?」

ミカサ「私もよく眠れた」

ミカサ(ほんとはエレンとアルミンが心配であんまり眠れなかったけど……)

エレン(おい、ミカサのやつ……)

アルミン(うん、あれはあんまり眠れてないね。でも、追求するのはよくないよ)

エレン(そうだな。ひどくなるようならその時考えるか)

ミカサ「? 隣、いい?」

エレン「おう、お前真ん中来いよ」

ミカサ「いいの? じゃあ、真ん中に行くね」

エレン「そういや、昨日はアルミンと寝たんだけど、なんか昔を思い出したなー」

ミカサ「?! ……ずるい」

アルミン「え、ちょっ、ミカサ、僕を睨まないで……うわぁぁぁぁぁぁ」グニー

ミカサ「二人だけ羨ましい……アルミンのほっぺなんて伸びちゃえばいいんだ」グイグイ

アルミン「な、なんで僕だけ……いたたたたたた!」ギュムギュム

エレン「お前らほんとに仲良いなぁ」

ベルトルト「おはよう、エレン、アルミン。えっと、お邪魔しちゃ悪いかな?」

アルミン「ほはようヘルホルホ。ほろほろはなひてくれないはなミカハ」グニー

エレン「おうベルトルト、おはよう。ライナーは一緒じゃないのか?」

ベルトルト「そろそろ来ると思うよ。あ、初めまして、僕はベルトルト・フーバー」

ミカサ「ミカサ・アッカーマンよ。よろしく」グニー

ミカサ(……ベルトルト、こいつは大丈夫そうね)

ベルトルト(この子が幼なじみの……無表情でアルミンの頬を引っ張ってる……いや、ちょっと微笑んでるのか?)

ライナー「よう、よく眠れたか?」

エレン「おはようライナー、俺もアルミンもよく眠れたよ」

ライナー「はははは、まぁあんだけ抱き合ってりゃあな……おっと、初めましてだな。俺はライナーだ、こいつはベルベル」

ベルトルト「いいじゃないか、猫がじゃれあってるみたいで。あとベルトルトだからね」

ミカサ「私はミカサ……」

ミカサ(!!!!!!)

アルミン「あえぇ……ライナー、はずかひいはらはんまりいわないれ、ってイタタタタタタタタタタ! ミカハ! イヒャイイヒャイ!」


ミカサ(……この男、危険だ)

ミカサ(幾度となくアルミンを狙う野獣を退治してきた私の勘が言っている)

ミカサ(このライナーとかいう大男、間違いなく堕ちる)

ミカサ(ヤツの巨人(鎧付き)がアルミンのウォール・マリアをキルシュタインする前に何とかしてイェーガーしなければ……)ギロッ

ライナー「な、なんだよ」

ミカサ「……別に」グニー

アルミン「ほへぇ……エレン、たすけへ」

エレン「ミカサ、そろそろ離してやれよ。飯食おうぜ」

ミカサ「うん」

ライナー(無表情なやつだな)

アルミン「うぅ……ほっぺたがジンジンするよ……」

ミカサ「ごめんねアルミン。つい」

アルミン「うん、大丈夫。でも、次するときはもう少し優しくつねってね」

ミカサ「約束はできない」モグモグ

アルミン「そこは約束してよ」モグモグ

ベルトルト「……仲良いね、あの2人」

エレン「だろ? ミカサがじゃれつくのなんてアルミンくらいだぜ。でもあいつ、マジで俺たちを子供みたいに思ってるとこあるから……」モグモグ

ミカサ「エレン、人参も食べなきゃダメ」

エレン「……な?」

ベルトルト「あぁ……」

ミカサ「アルミンも、キノコ食べないと大きくなれない」

アルミン「うぅ……」

ミカサ「ほら、2人ともアーンしてあげるから早く食べて」

ライナー・ベルトルト(……母親だ……)

ちと用事あるから今はここまで
夜くらいに続き投下する予定でっす
では

――――しばらくして

ミカサ(……とりあえず、今のところアルミンに直接手を出すやつはいない……しかし、アルミンは何故か成長するにつれて可愛らしさに磨きがかかってる、何故だろう)

ミカサ(危ないヤツは何人もいたけど……なんとかアルミンから遠ざける事に成功してる)

ミカサ(エレンに手を出そうとする女もいないし)

ミカサ(私とエレンは上位成績者、アルミンは座学に偏ってるから体術や立体機動が少し心配だったけどすごく頑張ってる)

ミカサ(何事もなく皆で卒業して、外の世界を冒険したいな……)

ミカサ「あ、アルミン――」

「なぁ、アルミンちょっといいか?」

アルミン「ん、どうしたの? あれ、顔真っ赤だね……熱くはないなぁ、風邪かな?」ピトッ

「あ、あぁ。ちょっと、次の講義の準備を教官に頼まれたんだけど、一緒に倉庫に――」

ミカサ「アルミン」スッ

「げっ、ミカサ……」

ミカサ「エレンが待ってる。あっちでご飯食べよう」

ミカサ(消えろ、ぶっ飛ばされんうちにな)

アルミン「え? でも」

ミカサ「教官はアルミンには頼んでない、それに次の講義は対人格闘。準備なんて1人いれば十分、違う?」ギロリ

「あ、あぁ、そうだったかな……」

アルミン「? 僕はいいの?」

ミカサ「」ゴゴゴゴゴゴ

「……あぁ、ミカサの言うとおりだよよく考えたら」

アルミン「そう? また何かあったら言ってね」

ミカサ「アルミン、行こう」グイッ

アルミン「わっ! ミカサ、引っ張らないで! スープこぼれちゃうよ! あ、またね!」

ミカサ「……アルミン」

アルミン「あれ? エレンはいないの?」

ミカサ「あれはアルミンを呼び出す口実。これから、アルミンには大事な話をするから、聞いて欲しい」

アルミン「な、なに?」

ミカサ「はぁ……アルミンは可愛いんだからもう少し警戒心を持って行動して」

ミカサ「さっきの男について倉庫まで行っていたら、アルミンは確実に食われてた」

アルミン「可愛いって……あんまり嬉しくないよ。あと食われって……えぇっと……」

ミカサ「犯されてたって意味」

アルミン「えぇ……? 僕、男だよ?」

ミカサ「そういう趣味の人も、同期の中に少なからずいるという事を理解して」

アルミン「あ、うん……わかったよ。助けてくれてありがとう。もしかして、エレンが僕と一緒に寝てくれてるのも?」

ミカサ「夜這い対策。エレンもアルミンが大事に思ってるから、とにかく気をつけて。アルミンの悲しむ顔は見たくないから」

アルミン「わかった、気をつけるよミカサ」

ミカサ(ついに恐れていた事態が起こってしまった)

ミカサ(でも、アルミンは恐らくあまり理解していない)

ミカサ(……今日は偶然私がいたから良かったけど、いつもそうなるとは限らない)

ミカサ(次は私がいない時を狙って来るかもしれないし……)

ミカサ(協力者が必要。なるべく信頼できる人物で、男女問わずできるだけ多く……)

ミカサ「そういう趣味の人も、同期の中に少なからずいるという事を理解して」

アルミン「あ、うん……わかったよ。助けてくれてありがとう。もしかして、エレンが僕と一緒に寝てくれてるのも?」

ミカサ「夜這い対策。エレンもアルミンを大事に思ってるから、とにかく気をつけて。アルミンの悲しむ顔は見たくないから」

アルミン「わかった、気をつけるよミカサ」

ミカサ(ついに恐れていた事態が起こってしまった)

ミカサ(でも、アルミンは恐らくあまり理解していない)

ミカサ(……今日は偶然私がいたから良かったけど、いつもそうなるとは限らない)

ミカサ(次は私がいない時を狙って来るかもしれないし……)

ミカサ(協力者が必要。なるべく信頼できる人物で、男女問わずできるだけ多く……)

――夕食

エレン「腹減ったー……飯だ飯!」

ベルトルト「エレンは張り切ってたからね。今日はアニには勝てたの?」

エレン「いや、まだ無理だった。やっぱあいつ強いな」

アルミン「アニは強いね……たまに稽古をつけてくれるんだけど、勝てる気がしないや」

ジャン「はっ、対人格闘なんて真面目にやるやつがバカなんだよ。人間に勝てたからって巨人に勝てるわけねーって気付けよ。で、アルミン、お前今日は誰と組んでボコボコにされたんだ?」

エレン「ジャン、てめぇっっ」

アルミン「エレン、落ち着いて。今日はミカサと組んだよ。ミカサはよく稽古つけてくれてるから……まぁ、僕は何もできずに投げ飛ばされてるけど……」

ジャン「なん……だと……」

エレン「アルミンが座学に偏ってるのすげー心配してたからなあいつ。ほんと俺達の母親かっつーの」

ライナー(アルミンの無意識カウンター炸裂、更にエレンの無慈悲な追い討ちだな……)

マルコ(ジャン、地雷を踏んだね……気の毒に)

コニー「ミカサとアニに稽古つけてもらってんのか……ユミルも入ったらおっかねぇ女のスリートップだな」

マルコ「そういえばアルミンって、座学の試験で今まで満点以外とった事ないんだよね?」

コニー「アルミンがいなけりゃ俺はとっくに落第してるぜ」

ベルトルト「僕もずいぶん助けてもらってるなぁ」

アルミン「ほら、僕はそれ以外がからっきしだから……」

エレン「……あれ? そういやミカサどこ行ったんだ? いつもは俺かアルミンの隣で飯食ってるのに珍しいな」

アルミン「ん、今日はアニ達と食べてるみたい」

マルコ「オレ、ミカサがエレンかアルミンと一緒にいないとこ見るのはじめてだよ」

エレン「そんなにか……?」

――別のテーブル

アニ「……で、話ってなに」

サシャ「珍しいですね、ミカサが私たちにお願いなんて」

ミカサ「単刀直入に言う、アルミンが今日、男に犯されかけた」

アニ「はぁ?! ちっ……めんどくさい事になってるね」

ミカサ「正確には、その手前。アルミンを連れ出そうとした時点で私が止めた」

サシャ「不幸中の幸いですねぇ。手遅れになる前で良かった」

アニ「ふーん、アンタ、私たちにアルミンを守るのを協力しろっていうつもり?」

ミカサ「そう。あと、男で信頼できる知り合いがいたら頼んで欲しい。エレン1人だとカバーしきれない事態が起きるかもしれない」

アニ「……ベルトルト、わかる?」

ミカサ「うん」

アニ「アイツなら安全だと思う。ライナーは……」

ミカサ「ライナーはダメ。ヤツは多分両方いけるクチ。素のアルミンを見たら危ない」

アニ「やっぱり?」

サシャ「というより、素とは?」

ミカサ「アルミンが一番可愛いのは素が出た時。とても無防備で、ライナーのレオンハートがスプリンガーしてフーバー状態になると思う」

アニ「まぁ、ベルトルトには私が話しとく」

サシャ「あとはマルコとか、アルミンと同じ班のミーナとかトーマス、あとフランツ夫婦も信頼できますね」

ミカサ「話が早くて助かる。アニとサシャには、”私の”アルミンを守る手伝いをして欲しい」

アニ・サシャ「」ピクッ

アニ「……私も、”私の”アルミンを守るのに異論はないね」

サシャ「えぇ。”私の”アルミンが男に犯されるなんて流石に耐えられません」

ミカサ「貴方たちのじゃない、私の」

アニ「アンタの本命はエレン、違った?」

サシャ「そうですよ。二股は良くないです。二兎を追うもの一兎を得ずという言葉を知らないのですか?」

ミカサ「エレンは私の一番大事な家族」

アニ「だから私はエレンには手を出さないし、出すつもりもない。対人格闘は楽しいし技術を褒められたのは嬉しいけど、それだけさ」

ミカサ「アルミンは私の一番大事な友達で、大切な人の大切な人。2人とも、私の1番の宝物」

ミカサ「だから2人は私が貰う。何もおかしくないはず」

アニ・サシャ「いやおかしい」

ミカサ「何が?」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

コニー「おい、なんかあの席すっげー威圧感出てないか?」

ライナー「グラウンドゼロだな、おっかねぇ」

エレン「アルミン、止めに行った方がよくねぇ?」

アルミン「エレンが行きなよ。ミカサを抱きしめれば一発で収束だよ」

エレン「いや、それよりお前の頬をミカサに捧げればすべて収まるはずだ……おー、相変わらず柔らけぇ」グニー

アルミン「はひぇ……やめてよーエレン」

ベルトルト「ライナー、君の出番じゃないかな」

ライナー「アニの蹴りだけならともかく、ミカサを怒らせたくはねぇな。パスだ」

ジャン「芋女は餌付けすりゃ一発だろ」

ライナー「だったらお前のパンを分けてやれ」

ジャン「よし、放置するk……」

ジャン(待てよ? あれを止めに行くって事は、ミカサと絡むチャンスが!?」

マルコ(口に出てるよジャン)

ライナー(懲りねぇ男だなこいつも)

ジャン「しゃーねぇな……おい、芋――」

ミカサ「何度も言ってる。エレンとアルミンは私の一番大事な人、あの2人以外なら好きにしていい」

ジャン「!?」

ライナー(oh……ジャンがうなじを切り取られた)

ベルトルト(ジャンが灰になった……)

マルコ(うわぁ……)

アニ「はっ、それを決めるのはアンタじゃないさ」

サシャ「というかミカサ、独占する気満々でしょう?」

ミカサ「そんなつもりはない。厳正な書類審査の上、面接と試験を経て資格があるかどうかを総合的に判断する」

アニ「何様のつもりだいアンタ」

サシャ「そうです! そんな横暴許されません!」

アルミン「あぁ、もう。ちょっと! そんなに騒いだら教官が来ちゃうよ!」

エレン「そうだぞ、あのハg……教官に見つかるとめんどくせぇぞ」

ミカサ「エレン、アルミン……わかった2人が言うなら今日は私が引く」

アルミン「そうしてくれると助かるよミカサ。アニとサシャも今日は収めてくれないかな」

アニ「……ちっ、アルミンが言うなら仕方ないね」

サシャ「ええ、帰って話しの続きをしましょう、ミカサ」

一同(ほっ……)

アニ「……ベルトルト、話がある。あとで外に来な」

ベルトルト「ぼ、僕?! 蹴るならライナーの方が……」

アニ「は?」

ベルトルト「なななななんでもないよ。外だね、行くよ! うん行く!」

一同(ベルトルトオワタ)

エレン「おいミカサ。明日の対人格闘訓練、組もうぜ」

ミカサ「わかった」

エレン「ぜってぇー倒してやるぜミカサ!」

ジャン(クッソ、エレンの野郎!)

アルミン「ミカサ、エレンと組んじゃうのか。僕は明日は誰と組もうかなぁ」

ミカサ「ごめんねアルミン、また次組もう」

アニ「へぇ、明日? ……ふーん、ちょうどいい。アルミン、私が鍛えてやるよ」

アルミン「ほんとに? ありがとうアニ!」

アニ「ふん……あんたが軟弱過ぎてイライラするだけ。とっとと私が本気出せるように精進するんだね」

アルミン「うん、頑張るよアニ」

アニ(……こいつもエレンも、なんでこんな馬鹿みたいに真っ直ぐなんだろうね)

ライナー(だったらアルミンと組まなきゃいいだろ、とは言えねぇな……)

サシャ「アルミン! 私もお薦めですよ! パァン一つで請け負います!」

アニ「アンタはコニーとでも組んでな、バk……とにかくお似合いだよ」

サシャ「なんでですか!」

コニー「なんでだよ!」

アニ「ほら」

ジャン「打ち合わせでもしてんのかお前ら」

コニー「おいサシャ! 訓練で会得した必殺技を見せてやろうぜ!」

サシャ「ええ! 泡吹いてぶっ倒れてもしりませんからね!」

エレン「おい! これ以上騒ぐなよ! あのハg――ムグ」

エレン(何すんだアルミン!)

アルミン(エレンそれ以上言っちゃダメだ)

エレン(え?)

キース「ずいぶん騒がしいな貴様ら。飯を食ったら部屋に戻って自習でもしたらどうだ?」

エレン(!!!!!)

エレン(あっぶねー!!!)

ライナー(おい)チラッ

ジャン(ああ)チラッ

マルコ(ここは穏便に)チラッ

ベルトルト(すごい一体感を感じる)チラッ

サシャ「あちょー!」荒ぶる鷹のポーズ

コニー「ほぉああたぁ!」

一同(おい!)

キース「貴様ら、何をやっている?」

コニー「げぇっ!! 教官!!」

サシャ「しまったぁ!」

キース「貴様ら、同期だろう。なぜ問題行動を野放しにした?」

キース「……いやわからんな、なぜだ? なぜ問題行動を野放しにした?」

一同(繰り返すなハゲ!)

キース「罰だ、休日の清掃を言い渡す」

一同(うわあああああああ!)

キース「わかったらとっとと部屋に戻るんだな」

――部屋

ライナー「コニー! 何てことしやがる!」

コニー「悪かったって。気付かなかったんだよ」

ジャン「あぁ、畜生。てめぇと芋女のせいでせっかくの休日にハゲ教官にどやされながら清掃だ。悪い冗談だぜ」

マルコ「まぁまぁ……止められなかったオレ達も悪いし、仕方ないよ。いい教訓になったと思おう」

ジャン「お前らなぁ、誰がどう見てもこいつらのせいだろうが。いい迷惑だっつの」

コニー「悪かったって」

マルコ「あれ、そういえばベルトルトは?」

ライナー「あいつはアニに呼び出された。今頃ケツが爆発してるかもな。エレン達は……いつも通りだな」

エレン「なぁアルミン、これはどうやるんだ?」

アルミン「えっと、ここで求めた値をθに代入して……ちょっとペン貸して?」

アルミン「この問題は打ち出した砲弾の軌道計算だから、こうしてこうして」サラサラ

エレン「あぁ、なるほど! アルミンの教え方はマジでわかりやすいな」ワシャワシャ

アルミン「あ、ちょっと……もう。早く次の問題行こうよ」

エレン「次は……わかんねぇ。アルミン、助けてくれ」

アルミン「はいはい。えっとこれは――」

一同(近すぎィ!)

ジャン「……なぁ……あいつら、できてんじゃね?」

コニー「まさか」

ジャン「でもよぉ、一緒の布団で寝てるんだぜ? 普通じゃねぇよ」

マルコ「ただ仲が良いだけじゃない?」

ジャン「普通男同士で一緒に寝るなんてねぇよ」

ライナー「本人達に聞いてみるのが早いだろ」

ジャン「いや……なぁ? あいつら付き合ってりゃミカサは失恋……もといフリーだろ?」

コニー「ミカサがフリーでもお前になびくのはないと思うけどな」

ライナー「同じく、2人の関係が気になるならとっとと聞いてこい」

ジャン「なんだと?! あぁ、わかったよ。俺がミカサと付き合う事になってもほえ面かくなよ!」

一同(それはないだろうな)

ジャン「よぉ、アルミン。いつも大変だなお前も」

エレン「は? 邪魔しにきたなら帰れよお前」

ジャン「怒んなよ。頭がよろしくないお前に辛抱強く教えてるアルミンと話にきただけだ」

アルミン「……エレンは頭が悪いわけじゃないから。少し座学が苦手なだけ」

エレン「ちょっと傷つくぞそれ」

ジャン「おーおー、お優しいこって。一緒の布団で寝ててこの死にたがり野郎に情でも移っちまったか?」ガシガシ

エレン「は? 一緒に寝るのなんて昔からしてたっつーの。むしろ今はミカサがいないぶん広々寝れてるくらいだ。つーかアルミン撫でんなら乱暴にすんな」

ジャン「?!」

アルミン「あーでもやっぱり、布団は別々の方がいいのかな?」

エレン「あのなぁ、あんな事があった直後に、んな事言ったらミカサがお前の布団に潜りこむようになるぞ? 今でさえ俺とアルミンの周りでたまに怖ぇ顔してんのに……あいつ、基本的に心配性なんだよ」

ジャン「??!!!!!」

アルミン「それは困る……かな。今のミカサに締められたら、朝を迎えられないかも」

一同(もうやめて! ジャンのライフは0よ!!)

エレン「つーわけだ。俺は勉強で忙しいんだからライナー達と喋ってろよ」

ジャン「ちょ、ちょっと待て。詳しく聞かせ――」

ダダダダダダダダ
バンッ!!!

一同(???!!!!!)

ベルトルト「アルミン!」ガシッ

アルミン「うわぁ?! な、なにベルトルト?!」

ベルトルト「アニから……」

―――少し前、演習場

ベルトルト「は、話ってなんだい、アニ。蹴るならなるべく優しく、巨人化しない程度に頼むよ」

アニ「……ベルトルト、アンタの周りにゲイ野郎っていない?」

ベルトルト「え?」

アニ「心当たりがないならいいよ」

ベルトルト「あーでも、アルミン可愛いって言ってる男ならよくいるk」

アニ「言いな、今すぐ名前と班を言いな」

ベルトルト「うわっ!! 噂で聞こえてくるくらいだからわかんないって! 指輪しまって指輪!!」

アニ「ちっ……アンタを呼び出したのは、それだよ」

ベルトルト「え?」

アニ「つまり――――」

ベルトルト「な、なんだってー?! つまりアルミンの貞操を狙ってるやつらからできるだけアルミンを守って欲しいだってー?!」

アニ「説明おつかれ。そういうこと」

ベルトルト「うん、いいよ。アルミンには世話になってるs」

アニ「世話? 世話ってなに? 言いな、今すぐ洗いざらい言いな」

ベルトルト「うわあ! 座学教えてもらったりだから! やましいことなんて一切ないから!!」

アニ「ならいい。あ、あとアルミンに言う時はミカサから頼まれたって言いなよ。じゃないとうなじの縦1m幅10cmを削ぎ落とすキックする、わかった?」

ベルトルト「ガクブル」

―――

ベルトルト「いや、ミカサ! ミカサから聞いたよ、アルミンも大変なんだね! これからは僕も見張っておくから!!」

アルミン「あ、ありがとうベルトルト。でも、肩痛いよ……」

ベルトルト「あ、ごめんよ! とにかく僕も頼ってくれていいよ! でかいだけじゃない事を見せるから!」

アルミン「あ、ありがとう」

エレン「なぁアルミン、こっからどうすればいい?」

アルミン「うん、これはこっちで求めた値をこの公式にあてはめて……」

ジャン「待てお前ら! ミカサと一緒に寝たってなんだ! 教えろ!」

エレン「うるせぇよ! 勉強してるっつってんだろうが!!」

ジャン「クソッ! アルミン!! 教えてくれ!! ミカサは柔らかいのか?!」ガシッ

ジャン「いてぇ! 力強ぇよお前!!」

ライナー「落ち着けお前ら! そろそろ消灯時刻だ、教官が来るぞ!!」

コニー「そうだ! 掃除の量が3倍なんてなったら洒落になんねぇ!」

ジャン「俺の青春がかかってんだ、落ち着いてられるか!」

ドア「ガチャッ」

キース「お前たち」

一同(あ、詰んだ)

キース「ゴホンッ……ガールズトークもほどほどにな///」

一同「あ、はい……」

エレン(うわぁ……)

アルミン(うわぁ……)

マルコ(うわぁ……ないわぁ……)

ジャン(うわぁ……)

ライナー(うわぁ、ないわぁ……)

ベルトルト(うわぁ……)

コニー(うわぁ……)

一同(うわぁ……ないわぁ……うわぁ……)

アルミン「イタタタタタ! ジャン、痛い痛い!!」

ベルトルト「やめるんだジャン!! 痛がってる!!」ガシッ

ベルトルト(アニに蹴られるのだけは嫌だ!!!)

ジャン「いてぇ! 力強ぇよお前!!」

ライナー「落ち着けお前ら! そろそろ消灯時刻だ、教官が来るぞ!!」

コニー「そうだ! 掃除の量が3倍なんてなったら洒落になんねぇ!」

ジャン「俺の青春がかかってんだ、落ち着いてられるか!」

ドア「ガチャッ」

キース「お前たち」

一同(あ、詰んだ)

キース「ゴホンッ……ガールズトークもほどほどにな///」

一同「あ、はい……」

エレン(うわぁ……)

アルミン(うわぁ……)

マルコ(うわぁ……ないわぁ……)

ジャン(うわぁ……)

ライナー(うわぁ、ないわぁ……)

ベルトルト(うわぁ……)

コニー(うわぁ……)

一同(うわぁ……ないわぁ……うわぁ……)

今日はとりあえずキリがいいからここまで
近いうちに続きは投下しにきたいと思います
アルミン愛され路線で行きたいと思いますのでお付き合いくださいませ
では

ライナー「……お前ら、起きてるか?」

ジャン「あぁ……」

ライナー「教官、きもかったな……」

マルコ「そうだね……うえっ、夢に出てきそう」

コニー「忘れようと努力してんだから余計な事言うなよ……」

一同「……」

一同「…………」

ライナー「はぁ……結婚したい」ボソッ

一同「………………」

マルコ「教官と?」ボソッ

エレン「ライナー、やっぱりお前そういう……」

ベルトルト「んっふwwwwwwやっぱりてwwwwwwwwwwww」

ジャン「寝ようとしてんだからやめろ」

コニー「いやでも……すげー激しいプレイしそうだな……うえっ」

ベルトルト「wwwwww」

コニー「立体機動プレイとか……」

――――

ハゲ「どうしたライナー、動きが鈍いぞ。私のカロナライナ級の機関車(トーマス)でウォール・マリアをキルシュタインされたいのか?」

ライナー「教官の機関棒……すごく……ベルトルトです……」

ライナー「アーッ!!!」

――――

コニー「おえっ、いい笑顔で全裸立体機動をするライナーと教官をイメージしちまった……」

ジャン「まじでやめろ、気持ちわりぃな」

ライナー「俺はホモじゃねぇよバカ共。俺の結婚したい相手はクリスタだクリスタ」

ベルトルト「いいよね、クリスタ」

ライナー「どうせしばらく眠くなんねぇし、気になる女子の暴露大会でもするか?」

エレン「お前らしてもいいけど騒ぐなよ、アルミン寝てるからな」

アルミン「zzz」スヤスヤ

コニー「いやでも……すげー激しいプレイしそうだな……うえっ」

ベルトルト「wwwwwwwwwwww」

コニー「立体機動プレイとか……」

――――

ハゲ「どうしたライナー、動きが鈍いぞ。私のカロライナ級の機関車(トーマス)でウォール・マリアをキルシュタインされたいのか?」

ライナー「教官の機関棒……すごく……ベルトルトです……」

ライナー「アーッ!!!」

――――

コニー「おえっ、いい笑顔で全裸立体機動をするライナーと教官をイメージしちまった……」

ジャン「まじでやめろ、気持ちわりぃな」

ライナー「俺はホモじゃねぇよバカ共。俺の結婚したい相手はクリスタだクリスタ」

ベルトルト「いいよね、クリスタ」

ライナー「どうせしばらく眠くなんねぇし、気になる女子の暴露大会でもするか?」

エレン「お前らしてもいいけど騒ぐなよ、アルミン寝てるからな」

アルミン「zzz」スヤスヤ

コニー「寝付きいいなおい……わかった。それじゃ最初は言いだしっぺからだろ、ライナー」

ライナー「クリスタ一択だな。まさに女神」

ベルトルト「誰かといわれれば僕もクリスタかな。名前間違えずに呼んでくれるし」

コニー「クリスタ人気だなおい。ジャンは……やっぱいい。マルコは?」

ジャン「待て待て待て、語らせろよおい」

ライナー「どうせミカサだろ? 黒髪がいい、凛々しいところがいい、他の女とは一味違う。以上だ。ほれ、次マルコ」

ジャン「ちげぇ、いや違わねぇけど! そうじゃねぇだろ! もっと語らせろ俺に」

コニー「だそうだ、エレン、アルミン……は寝てるのか」

エレン「なんで俺……まぁいいんじゃね? 母親みたいだけどなアイツ」

ベルトルト「エレンとアルミンにしかそんな顔は見せないからね」

ライナー「あぁ、余裕の反応だな」

ジャン「クッソ、いまのうちに余裕かましてやがれ」

コニー「気は済んだか? じゃあ次マルコ」

マルコ「オレ? ……ハンナかな」

一同「…………」

エレン「……人妻じゃね?」

ライナー「ぶっwwwwwwwwww」

コニー「ごっほwwwwwwwwwwww」

ベルトルト「んぐっふwwwwwwww」

マルコ「やっとツッコんでくれた、ジョークだよ。俺はミーナが可愛いと思う」

ジャン「ミーナか、目立たねぇけどいいとこ突くなお前」

コニー「ミーナってすっげぇリアルに狙ってるな」

マルコ「クリスタも可愛いと思うけど、高翌嶺の花だからね。ミーナは可愛いし気遣いもできるし、一緒にいて楽しいし。憲兵団に入れたら告白するよ」

ライナー「ベタ惚れだな……次、コニー」

コニー「……お前ら、マジで笑うなよ?」

ジャン「なんだよ、お前もハンナか?」

コニー「…………サシャ」

ライナー「あー……」

ベルトルト「……うん」

コニー「なんだよその反応!!」

ベルトルト「まぁ、顔は可愛いよね……顔は」

ライナー「寝てれば可愛いな」

ジャン「お前の飯食われて一生その身長のままで終える事になるぞ」

マルコ「オレはいいと思うけどなぁ」

コニー「ほっとけ!! 次だ次!」

ライナー「あとは……エレンか」

マルコ「エレンとそういう話した事ないから、楽しみだなぁ」

ベルトルト「やっぱりミカサ?」

ライナー「クリスタだろ」

マルコ「ミカサじゃないの?」

ジャン「巨人にしか興味ねぇんだろどうせ」

エレン「俺か?」

エレン「アルミンだな」

一同「……」

コニー「いや、あれだ……気になる女子だからなエレン……」

エレン「は? お前らマジで言ってんのか?」

ベルトルト「いや、アルミンって男……」

エレン「なんだよ、お前らほんとに気付いてなかったのか。アルミンは女だぞ」

一同「????!!!!!!!!!」

コニー「おいおいおいおい嘘だろ? じゃあなんだ? お前いっつも女子と一緒の布団で寝てるってか? 爆発しろよ」

エレン「お前らみたいなのから守ってんだよ」

ベルトルト「で、でもたしかに並みの女の子より可愛い見た目してるよね」

コニー「ライナーが女っていわれたら流石に爆笑するけどよぉ」

アルミン「ん……zzz」スヤスヤ

ジャン(いやいやいやいや、流石に冗談……と言い切るには男子からの人気がめちゃくちゃあるんだよな……)

ベルトルト(ダメだ、ますますわかんない)

コニー(嘘だろ? いや、嘘じゃない方が俺ら的には得なのか?)

マルコ(そういえば声高いし、まさかほんとに女の子?)

ライナー(まさかな……いや、でも――――)

一同(――めちゃくちゃいい匂いする――!!!!)

アルミン「……んん……」パチッ

一同「!!!!!!」ビクッ

エレン「名前で間違われて男子寮に入れられてるだけだからな。ほれ、顔よく見てみろ」

アルミン「ん……zzz」スヤスヤ

ジャン(いやいやいやいや、流石に冗談……と言い切るには男子からの人気がめちゃくちゃあるんだよな……)

ベルトルト(ダメだ、ますますわかんない)

コニー(嘘だろ? いや、嘘じゃない方が俺ら的には得なのか?)

マルコ(そういえば声高いし、まさかほんとに女の子?)

ライナー(まさかな……いや、でも――――)

一同(――めちゃくちゃいい匂いする――!!!!)

アルミン「……んん……」パチッ

一同「!!!!!!」ビクッ

エレン「アルミン、どうした?」

アルミン「……トイレ……」フラフラ

ギィー

ドア「ダァーシエリエイッスwwwwwwww」

パタン

ベルトルト「……エレン、本当はどうなんだ?!」

コニー「女なのか?! アルミンは女なのか?!」

ジャン「は、はははは……ジョ、ジョークだろ?」

ライナー「…………ダメだ、俺はもう女にしか見えん」

ベルトルト(あっ……)

マルコ「いろいろ大変なんだねアルミンも」

エレン「はぁ、いいかお前ら、絶対言いふらすなよ。……嘘って言いづらくなるから」

ライナー「これが落ち着いて……ん?」

エレン「嘘だよ嘘。アルミンは男だぞ、ライナーは前に風呂場で会ったろ。簡単に騙されんなよ……」

一同(……)

エレン「あーでもあれだな、アルミンみたいに優しくて小柄で頭良くて、たまに甘えさせてくれて面倒見のいい女だったら惚れるかもな」

ガチャ

ドア「ダァーヒラキエィッスwwwwww」

パタン

アルミン「……」フラフラ

アルミン「……ん」ポスン

アルミン「zzz」スヤスヤ

エレン「さ、そろそろ寝ようぜ」

ライナー「……あ、あぁ、そうだな」

ジャン「……あほくせぇ。寝るわ」

コニー「くっそ、騙されたぜ」

マルコ「オレ、結構本気で驚いたよ」

ベルトルト(……ライナーまさか……いやまさかな……)

ライナー(くそっ、俺はクリスタだ、クリスタ一筋だ。ガッカリなんてしてねぇ、俺はホモじゃねぇ、ホモじゃねぇ……はずだ)

今日はここまで
とりあえず名前ネタはもう苦しいかな
やりたいネタをやりつつ話を進めるのむずいね、では

あれ、確認してみたら僕だったwwwwwwww
確認不足で申し訳ない、今までの分は脳内で変換しといてくださいまし
次からは僕に変更します

――翌日

アニ「……ベルトルト」

ベルトルト「ん?」

アニ「何あれ」

エレン「……」モグモグ

エレン「……」チラッ

アルミン「!!」

アルミン「」プイッ

ミカサ「2人とも、どうしたの?」

エレン「いや、別に……」

ミカサ「うぅ……」オロオロ

ベルトルト「あ、あぁ。あれは……」

――少し前

ホーホー、ッホッホー

アルミン「……ん……」

アルミン「ん~~~~~……朝かぁ……」ノビー

アルミン「エレン、起きて。朝だよ」

エレン「んが……もう少し……」

アルミン「ダメだよ。二度寝したらミカサに言いつけるからね」

エレン「おーう……」

アルミン「もう……僕は先に着替えとくから、エレンも起きて顔でも洗ってきなよ」

エレン「……そうするわ」ムクッ

アルミン「よしっ、僕もさっさと着替えよう」シュルシュルパサッ

マルコ「おはようアルミン」

アルミン「~♪ あ、おはようマルコ」

マルコ「朝から機嫌良いね」

アルミン「なんだろう、今日はすごく目覚めが良いんだよね」

マルコ「たまにあるよね、そういうの。僕は昨日寝たの遅かったから、少し眠いよ」

アルミン「眠れなかったの?」

マルコ「みんなで話してたらいつの間にか遅くなってて。そういえばアルミンに聞きたい事が――」

ジャン「アルミン!!」

アルミン「うわぁ! ど、どうしたのジャン?」

ジャン「聞きてぇ事がある、正直に答えろよ」

アルミン「え……な、なに?」

ジャン「お前……女じゃないよな?」

アルミン「え」

ジャン「いや俺も疑ってるわけじゃねぇんだ、ただ昨日エレンの野郎がお前が女だなんて冗談吹きやがったから……ってアルミン? 本なんか持ってどこに行くんだ?」

アルミン「エレーン!!!」ダダダ

エレン「なんだよアルミ――――」

アルミン「僕は男だ!!」ブンッ

スッパァーン!!

ナンダナンダ?
ザワザワザワザワ

エレン「いってぇ!!! んな事言われなくても知ってるよ、何すんだよー」

アルミン「なんて冗談言うのさ!! 性質悪すぎるよもう!!」

エレン「あぁ、でもちゃんと冗談だって言った――」

スッパァーン!!

エレン「いってぇ!!」

アルミン「そういう問題じゃないよ! エレンのバカッ! 死んじゃえよもう! バカッ!!」

エレン「悪かったって……」

アルミン「バカッ! エレンの顔も性格も大好きだけどそんなエレン嫌いだ!! バカバカバカッ!」

――――

ベルトルト「そんな感じでであの状況だよ」

アニ「ただの痴話喧嘩か……」

ミカサ「……アニ」

アニ「なに?」

ミカサ「あの2人に何があったの?」

アニ「ベルトルト」

ベルトルト「あ、うん。あれは――」

――説明中――

ミカサ「……なるほど、ありがとう」

アニ「ほら、さっさと仲直りさせな。こっちの調子が狂って仕方ない」

ベルトルト「そうだね。ライナーもそう思うだろ?」

ライナー「あ、あぁ。……そうだな」

アニ(……ライナー、なんか悪いもんでも食ったの?)ボソッ

ベルトルト(……いや、僕はわからないなぁ。疲れてるだけだと思うよ)ボソッ

ライナー(……)

ミカサ「はぁ……2人とも」

エレン「なんだよ」

ミカサ「エレン、アルミンにしっかり謝って。誰だってそんな事言われたら怒る」

エレン「お前、誰に聞いて……アルミン、ごめんな。調子乗りすぎた」

ミカサ「アルミンも、許してあげて?」

アルミン「あ、うん……僕こそ叩いてゴメンねエレン。痛くなかった?」

エレン「あぁ、大丈夫だ! ミカサも心配かけたな」

ミカサ「ううん、大丈夫。でも、あんまりアルミンいじめちゃダメだよ?」

エレン「わかってるって」

ミカサ「でも、なんでそんな事言ったの?」

エレン「いや、気になる女子は誰かって話で、みんな浮かれてたからからかってやろうと……」

ミカサ「アルミン、エレンは誰が気になるって言ってたの?」ジロリ

アルミン(ひぃ……)

アルミン「ぼ、僕は寝てたからわかんないなぁ……」

アルミン(お願い、ミカサって言ってあげて!)

ジャン「エレンは優しくて小柄で頭の良い、要するにアルミンが女だったら惚れてたかもだとよミカサ」

エレン「いや、例え話だからな?」

アルミン(えぇ?! う、嬉しいけど今の状況だとまずいよそれは!!!!)

ミカサ「エレン、私は?!」ズイッ

エレン「いや、お前は母親みたいな感じだし……何しても俺より優秀だしな」

ミカサ「」ガーン

アルミン(エレーン!! お願いだから空気読んで!!)チラッ

ミカサ「アルミン……」ゴゴゴゴゴゴ

アルミン「いやほらそのあのえっと……え、ちょっ、ミカサ……」

ミカサ「……羨ましい」グニー

アルミン「いたたたたた! 強い強い!!」

ミカサ「アルミンには呪いをかけた。私が解いてあげるまで女の子になってしまう」ギュムギュム

アルミン「こ、困るよミカサ……そんな事言われても」

ミカサ「羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい羨ましい……」ギュムムムムム

アルミン「うわあああああああああああん!!」

――――講義室

アルミン「……うぅ」

アルミン(誰も話しかけてきませんように……)

クリスタ「あ、いたいた。おーい、アルミーン!」

アルミン「あ……クリスタ……に、ユミル」

ユミル「おい、私はクリスタのおまけかよ」

アルミン「あ、違うよ! そういうつもりじゃ……」

クリスタ「もうユミル、意地悪しちゃ駄目だよ」

アルミン「あの、それでぼk……私に何か用?」

ユミル「わた……ぷふっ」

クリスタ「ふふっ、アルミンてば、女の子みたいな喋り方してどうしたの?」

アルミン「今のぼk……私は女の子だから……」

ユミル「ぷくくっ」

クリスタ「へー、ミカサもおもしろい事考えるなぁ」

アルミン「あ、わかるんだ……でもおもしろいかなぁ? それでどうしたの?」

クリスタ「えっと、座学でわかんないとこがあったから教えてもらおうと思って。物理のこの問題なんだけど」

アルミン「うん、いいよ。この問題はこうしてこうして……」

――

アルミン「――で、最後にこれを積分したら答えが出てくるから」

クリスタ「ふむふむ。なるほど……わかりやすいなぁ」

ユミル「クリスタ、あとで私にも教えてくれ」

クリスタ「一緒に聞いてれば良かったのに」

ユミル「話が高次元すぎるんだよ。1から教えてくれよな?」

クリスタ「うん、いいよ。あ、ねぇねぇアルミン」

アルミン「どうしたの?」

クリスタ「アルミンは今女の子なんだよね?」

アルミン「……まぁ、うん」

クリスタ「えへへ……私が髪の毛セットしてあげる!」

アルミン「え゙」

クリスタ「ダメ?」

アルミン(こ、断れない……)

クリスタ「アルミンの髪の毛ってサラサラしてるから、前から弄ってみたかったんだよね」

ユミル「良かったなアルミン。とびきり可愛くしてやれよクリスタ、くふふ」プルプル

アルミン「か、可愛いくて……困るよー」

クリスタ「ほらほら、座って座って♪ まずは簡単に編み込んでみるね」

―――

ユミル「…………」

クリスタ「…………」

アルミン「うぅ……ど、どうかな? おかしくしてないよね?」

ユミル(いやたしかに前から女みたいなやつだとは思ってたけど……)

クリスタ(これは正直……)

アルミン「?」キラキラキラキラキラキラキラ

ユミル・クリスタ(可愛すぎない?(ねぇ?))

ユミル「あ、あぁ……ちょっと笑えない」

クリスタ「……アルミン!」

アルミン「な、なに?」

クリスタ「もうちょっと弄らせて?」

アルミン「あ、うん……」

クリスタ「こうしてこうして……じゃーん、ユミル風!」

ユミル「ほぅ……お揃いだな、しかし私より女子力高いなこれは」

アルミン「そんな事ないよ」

クリスタ「更に弄って……アニ風!」

ユミル「楽しんでるなおい」

クリスタ「うん♪ せっかくの機会だし飛び切り可愛くしてあげるね?」

アルミン「困るよークリスタ」

クリスタ「いいからいいから」

アルミン「うう……」

ユミル「~~~~~~~~~~(爆笑中)」

――そして

クリスタ「……よし、あとはこの眼鏡を!」スチャッ

ユミル「……おいクリスタ」

キラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラキラ

アルミン「ど、どう?」

ユミル(よし、じゃねぇよ! どうすんだおい、取り返しのつかないレベルで女になっちまったぞ! あぁくそ、可愛いな)

クリスタ「とっても可愛い、ね? ユミル」ニコッ

ユミル(クリスタマジ天使……)

クリスタ「でも、これならお化粧とか、服とかしっかりすればもっと可愛くなるね……」ニヤリ

アルミン「それは流石に嫌だよ……」

クリスタ「……どうしても?」

アルミン「う……ど、どうしてもだよ」

ユミル(まさに平和的脅迫……よしクリスタ、私が協力してやる)

クリスタ(ほんとに? ありがとうユミル)

ユミル(何よりアルミン困らせるの楽しいしな)ニヤリ

ユミル「アルミンの言いたいこともまぁわかる」

ユミル「だけど私はクリスタの味方でありたいわけだ」

ユミル「そ・こ・で・だ――――」

短いけど今日はここまで
明日か明後日には続き投下に来ます
ネタ的には耳掃除とか買い物とかホモ増殖とかいろいろやってみたいけどグダりそうだからどうしようかなと悩んだり
では

アルミン「……はぁ」ズーン

アニ「……ちょっと」

アルミン「……アニ?」

アニ「何があったか知らないけど、どうしt――」

アニ「???!!!!」

アルミン「うう」

アニ「く、くくっ……なんだいその恰好」

アルミン「これは、ミカサに女の子にされて、クリスタがセットしてくれたんだけど……」

アニ「ふーん」

アニ(ミカサのあれ真に受けてたのか……)

アルミン「その後、今度お化粧とか服とかしっかりしてみようって言われて」

アニ(ん?)

アルミン「嫌だって言ったら、ユミルが男なら腕相撲で決着つけろって提案して」

アニ「……それで?」

アルミン「……クリスタに負けちゃった、完膚なきまでに」

――

ユミル(流石に気の毒だから、勝てそうな競技選んでやったんだが……)

クリスタ「うーん、もうちょっとで勝てそうなんだけどなー♪」ググッ

アルミン「くっ……うぅ……う、腕が、もっ……」ググッ

ユミル(クリスタに遊ばれるってやべぇぞおい、ほんとに男かこいつ)

クリスタ「わぁ、アルミンすごい♪ ここまで押し返されちゃった♪」ニコニコ

ユミル(わざとだな……それにしてもなんていい笑顔なんだクリスタ……)

アルミン「はぁ……はぁ……んっ、くぅ……」プルプル

クリスタ「でも――えい♪」ググッ

ユミル(アルミンの腕が机につく寸前で拮抗状態を作る……クリスタは天使かつ小悪魔だった……)

アルミン「ク……クリスタ……僕……もう、腕が……」

クリスタ「えー? でもアルミン、まだ勝負ついてないよ? アルミンてば粘るんだから♪」ググッ

アルミン「あ、あぅ……も、もう無理ぃ……限界……ぜぇはぁ」

クリスタ「これはもう一押しかなぁ。えい」パタン

アルミン「あ……ま、負けちゃった……ぜぇはぁ」

クリスタ「やったぁ。じゃあ私の言うこと聞いてもらうね?」

アルミン「……うん」

クリスタ「そうだなー……とりあえずお化粧なんかはまた今度してもらうとして……そうだっ、呪いをかけよう。えいっ」ホッペニタッチ

ユミル(なん……だと……)

ユミル「クリスタ、何を――――」

クリスタ「私の呪いでアルミンは男の子に戻っちゃったって事で。これで僕って言っても大丈夫だよ」ニコッ

アルミン(女神……)

ユミル(まさに天使……)

――

アニ「…………」

アルミン「あはは……」

アルミン「ユミル、驚いてたなぁ。クリスタも励ましてくれたし」遠い目

アニ「元気だしな。こんなに……くくっ、可愛いんだから、気にする事ないよ」

アルミン「僕は男だよ……」

アニ「は? 知ってるけど……それより次、対人格闘訓練だよ」

アルミン「あ、そっか。今日はアニが組んでくれるんだっけ」

アニ「別に……仕方なくだから。それよりアンタ、ほんとにその恰好でやるわけ?」

アルミン「すぐに辞めたらクリスタにも悪いし……」

アニ「ただでさえかわい……貧弱なのに、余計に弱く見えるよ」

アニ(男から更に人気出る予感しかしない……)

アルミン「はは……うん、そうだね」

アニ(あ……落ち込ませてしまった)

アニ「……ほら、早く行くよ」グイッ

アニ「……私が鍛えてやるから安心しな」ボソッ

アルミン「え?」

アニ「何でもない」

――演習場

「おい、アニと組んでるの誰だ?」

「俺が暴漢役な(ゲス顔)」

「即ハボ」

「……あれ、アルミンじゃね?」

「右手にクリスタ、左手にアルミン。これ最強」

アニ「ふっ!!」バシッ

アルミン「うわぁ!」ドサッ

アニ「足下の意識が薄いから転ばされるっていい加減覚えな。ほらさっさと立つ……男だろ?」

アルミン「くっ……このっ!」バッ

アニ「そうこなくっちゃ」ニヤリ

コニー「アルミンのやつ頑張るなぁ」

サシャ「見てくださいコニー! 新しい技を閃きました!」

コニー「俺の方がすげぇの思いついてるっつーの!」

アニ「たくっ、ガードが甘い!」ドゴッ

アルミン「~~~~ッッ」

ベルトルト「うわっ、いいの入ったねアルミン……」

マルコ「あれはきついね……」

アニ「……なに? もう終わり? ガッカリだよ。見た目通りスカート履いてピクニックでもしてる方がアンタにはお似合いだね」

アルミン「げほっ……はぁ……はぁ……」ヨロ

アニ「私に苦戦してるようじゃ巨人には食われるのが関の山さ。餌になりたくて調査兵団志望してるわけ?」

アルミン「足手まといなんて、死んでもごめんだ……」

アニ「……そう思うならさっさとかかってきな」ニッ

――――

アニ「……ふぅ」

アルミン「いててっ……やっぱりアニは強いや」

アニ「最初に比べればだいぶマシになってるよ」

アルミン「ありがとう、アニ」

アニ「別に……ほら、掴まりな」スッ

アルミン「ありがと……あ」ガシッ

アニ「なに?」

アルミン「アニの手、やっぱり女の子だなって。柔らかいね」

アニ「……」

アニ「…………」

アニ「……………………は?」

アルミン「それに優しいし、僕みたいなのにいろいろ教えてくれるし……ほんとにありがとう」

アニ「……私は優しくないし、お礼言われるようなこと、してないよ。それより、いつまで握ってるつもり?」

アルミン「あ、ごめん!」パッ

アニ「……別にいい、不快じゃない」

アルミン「へ?」

アニ「っっ……何でもない。ほら、エレン達が待ってる、早く行きな」

アルミン「あ、うん。また組もうね、アニ!」

アニ(こんな私でも、女の子扱いしてくれるんだ……アルミン)ジーッ

アニ「暖かかったな……アルミンの手……」

ベルトルト「アニ」

アニ「……ベルトルト」

ベルトルト「……アニは変わったね、強い奴にしか興味ないんじゃなかったの?」

アニ「別に……ただ」

ベルトルト「?」

アニ「強いだけが、強さじゃないでしょ……それに、ああいう馬鹿は個人的に嫌いじゃないってだけさ。……それ以上でもそれ以下でもないよ」

ベルトルト「……そうか」

ベルトルト(僕は心配だよ。アニも、ライナーも……)

アニ(……アルミン)

――食堂

ユミル「ははははははっ! なんだよお前、まだその恰好続けてたのか!!」バンバン

アルミン「い、イタイイタイ! ユミル、痛いよ!」

ユミル「まぁ私のクリスタがセットしたんだからな、気に入るのもわかる」

サシャ「アルミン、今日は一段と可愛いですね」

アルミン「あんまり嬉しくないよ」

サシャ「これはもう、私のところにお嫁に来るしかないですよ」

アルミン「ぼ、僕がそっち?!」

ミカサ「というより、その恰好は?」

エレン「お前があんな冗談言うからだろ。アルミンも真に受けんなよ」

アルミン「ミカサは真顔で冗談言うから……」

ミカサ「次からはもっとわかりやすい冗談を言う」

ミカサ(むっ、アルミンに注がれる不穏な視線を感じる……)キョロキョロ

ライナー(……)ジーッ

ミカサ(あっ(察し))

アルミン(あれ? ライナーが見てる……あ、目が合った)

アルミン(なんだろう)ニコッ、チイサクテヲフリフリ

ライナー(しまった、目が合ってしまった)

ライナー(というより、オレは何故アルミンを見つめているんだ……)ニ、ニコォ

「え、なにあれ」

「うわっ、ライナーの顔やべぇ」

「なんなんだってばよ」

「ホモ以外はかえってくれないか」

ミカサ(うわぁ……これはやばい。ライナーが陥落しつつある……)

エレン「よし、そろそろ部屋戻るか。ミカサ、皆、おつかれ」

アルミン「そうだね、皆おつかれさま。今日は勉強なにしよっか?」

ミカサ「エレンはもう少し座学を頑張らないとダメ。あと、アルミン。私も聞きたいところがあるの、明日いい?」

エレン「わかってるっつーの! というか今座学難しすぎねぇ?」

サシャ「大丈夫ですよエレン、私もさっぱりです」

エレン「大丈夫じゃないだろそれ……じゃ、また明日な」

エレン、ガンバローネ
オウ、タノムワアルミン

サシャ「ほんとにあの2人は仲がよろしいですねぇ。では、私たちもそろそろ帰りましょうか」

ミカサ「……アニはどこ?」

サシャ「そういえばいませんでしたね。あっ、ベルトルトと一緒にいますね。何か用でも?」

ミカサ「……第2回、アルミンのウォール・マリア防衛作戦会議を招集する。該当の者は食事と入浴の後、所定の場所に集合するように」ボソッ

サシャ「!!! わかりました、アニには私から伝えておきます」

ミカサ「ありがとう」

――男子寮

エレン「クッソー……いまいちわかんねぇ……」

アルミン「あんまり根を詰めすぎても逆効果だし、少し休憩したら?」

コニー「そうだぜエレン、俺たちと遊ぼうぜ!」

アルミン「少し気分転換した方が良いよ。僕はお風呂に行ってくるけど、どうする?」

エレン「そうだな、アルミンが帰ってくるまで気分転換しとくわ」

アルミン「わかった、じゃあ行ってくるね」パタパタパタパタ

コニー「いやでも、たしかに座学しとかねぇとまずいよなぁ」

エレン「急に難しくなったよな」

マルコ「はぁー、疲れた」

コニー「おう、マルコ。後でアルミンに座学教えてもらわねぇ?」

マルコ「いいね、最近一気に難しくなったからね。で、今は何してるの?」

コニー「バリチッチだよ。次からマルコも参戦しろよ!」

マルコ「言っとくけど僕は強いよ」

チッチッチッチバリチッチ
チッチノイチ!
チッチノサン!

ジャン「……何やってんだお前ら」

コニー「見たらわかるだろ、バリチッチだよバリチッチ」チッチノヨン

ジャン「ガキかよ……次から俺も参加するからな」

エレン「アルミン帰ってくるまでだけどな」チッチノニー

マルコ「アルミン帰ってきたら勉強会だよ、ジャンも参加する?」

ジャン「最近難しすぎねぇ?」

コニー「だよな……っし! あと片手だ!」チッチノサン

ジャン「そういや風呂場にライナーいたんだけどよぉ」

マルコ「うん」チッチノニ

ジャン「なんか俺を見て、よし、何も感じねぇ。やっぱり俺はノンケだ、ノンケなんだ。とかブツブツ言ってたけど何だありゃ」

コニー「何だそりゃ」

マルコ「なんだろうね……よし、上がった」チッチノゼロ

コニー「マルコ強ぇな……一騎打ちだなエレン」

エレン「対人なら負けねぇぞ」

ジャン「やけに思いつめてた感じだったから何も聞かずにさっさと上がってきちまった」

コニー「くそっ、負けちまった。にしてもアルミンおせぇなぁ」

エレン「アルミンは風呂長いぞ。次だ次」

ジャン「俺も混ぜろよ」

マルコ「じゃあコニーから時計回りね」

チッチッチッチバリチッチ
チッチノヨン!
チッチノロク!
チッチノニ!
チッチノ……

今日はここまで、次回は理由ある性欲がライナーを襲う
次回は地の文つけるかもしれないから投下遅くなるかも?
あんま長くならないうちにラストまで持って行きたい、いけたらいいな。では

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